観念かんねんてき競合きょうごう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

観念かんねんてき競合きょうごう(かんねんてききょうごう、ドイツ: Tateinheitまたは Idealkonkurrenzrecht)とは、刑法けいほうつみすうろんじょう概念がいねんひとつであり、1個いっこ行為こういが2以上いじょう罪名ざいめいれる場合ばあい刑法けいほう54じょう1こう前段ぜんだん)をいう。「いち所為しょいすうほう(いちしょいすうほう)」ともいう。観念かんねんてき競合きょうごう処罰しょばつについては、そのもっとおもけいにより処断しょだんするとされる(どうこう吸収きゅうしゅう主義しゅぎ)。

複数ふくすう行為こういである場合ばあい併合へいごうざいとなりけい加重かじゅうがされる(刑法けいほう45じょう48じょう)のとくらべ、処断しょだんけいかるくなる。

  • また、かぶとが、著名ちょめいブランドかばんメーカーおつ許諾きょだくることなく、みずか製作せいさくしたかばんおつ登録とうろく商標しょうひょう刻印こくいんしたエンブレムをして販売はんばいした場合ばあいかぶと行為こうい詐欺さぎざい刑法けいほう246じょう)と商標しょうひょうけん侵害しんがいざい商標しょうひょうほう78じょう)の両方りょうほうたり、両者りょうしゃ観念かんねんてき競合きょうごうになる(大審院だいしんいん昭和しょうわ8ねん2がつ15にち判決はんけつけいしゅう12輯126ぺーじ[2]


刑法けいほうは、以下いかじょうすうのみ記載きさいする。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

行為こうい1個いっこ複数ふくすうかによる区別くべつは、ローマほうにまでさかのぼることができるとされる。そののヨーロッパ法学ほうがくなかでは、「個々ここ犯罪はんざいには個々ここ刑罰けいばつす」という厳格げんかく併科へいか主義しゅぎ一般いっぱんてきにとられていたが、次第しだいに、それが過酷かこくすぎることから、1個いっこ行為こういおこなわれた複数ふくすう犯罪はんざいについては併科へいかせずにおもけいかるけい吸収きゅうしゅうするというかんがかたしょうじ、それがドイツ刑法けいほうがれた[3]

日本にっぽんで、1880ねん明治めいじ13ねん)に公布こうふされたきゅう刑法けいほうでは、「かずざい倶発」の場合ばあいには「いちじゅうキニしたがえ処断しょだんス」と規定きていされており(100じょう1こう)、吸収きゅうしゅう主義しゅぎがとられた。これはフランス刑法けいほう影響えいきょうだけでなくりつ伝統でんとうによるものであるとされる。当時とうじ学説がくせつでは、「想像そうぞうてきすうざい倶発」(観念かんねんてき競合きょうごう)の場合ばあいいちざいにすぎず、実質じっしつかずざい倶発ではないとするものがあったが、大審院だいしんいんは1904ねんつみすう法益ほうえき侵害しんがい個数こすうによるとして、観念かんねんてき競合きょうごうかずざいであり、きゅう刑法けいほう100じょう適用てきようされるとした(大審院だいしんいん明治めいじ37ねん1がつ21にち判決はんけつ判決はんけつろく10輯51ぺーじ[4]

小野おの清一郎せいいちろうはドイツ法学ほうがくしゃフランツ・フォン・リストエバーハルト・シュミットドイツばんマックス・エルンスト・マイヤーろん引用いんようし「観念かんねんてき競合きょうごう想像そうぞうてきすうざい)」せつつぎのとおり説明せつめいした。

観念かんねんてき競合きょうごういちざいであるか、かずざいであるか、学説がくせつじょうそうそんするところであって、有力ゆうりょくなる学説がくせつはこれをもって「外見がいけんじょう犯罪はんざい競合きょうごう」scheinbare Verbrechenskonkurrenz にすぎずとし[5]、また「真正しんせいなる法条ほうじょう競合きょうごう」echte Gesetzeskonkurrenz なりとなすのである[6]。…この意味いみにおいてわたしはいわゆる観念かんねんてき競合きょうごう真正しんせいなる犯罪はんざい競合きょうごうであり、ただその処罰しょばつにおいて実在じつざいてき競合きょうごう併合へいごうざい)のれいによらざるをものであるとする
小野おの誠一郎せいいちろう刑法けいほう講義こうぎ[7]

日本にっぽん現行げんこう刑法けいほう明治めいじ40ねん法律ほうりつだい45ごう)は、ドイツ刑法けいほう影響えいきょうけ、併合へいごうざいについては吸収きゅうしゅう主義しゅぎから加重かじゅう主義しゅぎあらためる一方いっぽう観念かんねんてき競合きょうごうについては、ドイツ刑法けいほう52じょう継受けいじゅして吸収きゅうしゅう主義しゅぎをとった。そのため、いちざい観念かんねんてき競合きょうごう)とかずざい併合へいごうざい)の区別くべつ重要じゅうよう意味いみつこととなった。

位置付いちづ[編集へんしゅう]

観念かんねんてき競合きょうごうについては、実体じったいほうじょういちざいであるとする見解けんかいと、実体じったいほうじょうかずざいであるがけいじょういちざいとしてあつかわれるにすぎないとする見解けんかいがあるが、判例はんれい通説つうせつけいじょういちざいせつである。すなわち、最高裁さいこうさい昭和しょうわ49ねん5がつ29日大にちだい法廷ほうてい判決はんけつ[8]は、観念かんねんてき競合きょうごう規定きていは、1個いっこ行為こうい同時どうじ数個すうこ犯罪はんざい構成こうせい要件ようけん該当がいとうしてすう犯罪はんざい競合きょうごうする場合ばあいにおいて、これを処断しょだんじょういちざいとしてけいする趣旨しゅしのものであるとする。

観念かんねんてき競合きょうごう併合へいごうざい場合ばあいよりかるあつかわれる理由りゆうについては、犯罪はんざいてき意思いし活動かつどう一回いっかいせい単一たんいつせいのゆえに責任せきにん非難ひなん減少げんしょうするため、数個すうこ犯罪はんざいあいだ違法いほう要素ようそ共通きょうつう重複じゅうふくする部分ぶぶんがあることから全体ぜんたいとして違法いほうせい減少げんしょうするため、あるいはその双方そうほう減少げんしょうするためなどと説明せつめいされている。

要件ようけん[編集へんしゅう]

刑法けいほう54じょう1こう前段ぜんだんにいう1個いっこ行為こういとは、法的ほうてき評価ひょうかはな構成こうせい要件ようけんてき観点かんてん捨象しゃしょうした自然しぜんてき観察かんさつのもとで、行為こういしゃ動態どうたい社会しゃかいてき見解けんかいじょう1個いっこのものとの評価ひょうかける場合ばあいをいうとされる(前掲ぜんけい最高裁さいこうさい昭和しょうわ49ねん判決はんけつ)。

作為さくいはんつみすう[編集へんしゅう]

作為さくいはん場合ばあいは、行為こういしゃ動態どうたい外部がいぶてき客観きゃっかんてき認識にんしきしやすいのにたいし、作為さくいはん場合ばあいは、不作為ふさくい状態じょうたいがあるだけであるため、これが同時どうじ複数ふくすう作為さくい義務ぎむ違反いはんたる場合ばあい観念かんねんてき競合きょうごうかいするか併合へいごうざいとするかがおおきな問題もんだいとなる。

ひき犯人はんにん現場げんばから逃走とうそうする場合ばあいの、道路どうろ交通こうつうほううえ救護きゅうご義務ぎむ違反いはんつみどうほう72じょう1こう前段ぜんだん、117じょう1こう)と報告ほうこく義務ぎむ違反いはんつみどうほう72じょう1こう後段こうだん、119じょう1こう10ごう)のつみすうについて、ふたつの作為さくいはんがそれぞれ成立せいりつ併合へいごうざい関係かんけいつとするのが従来じゅうらい判例はんれい[9]多数たすうせつであったが、最高裁さいこうさい昭和しょうわ51ねん9がつ22日大にちだい法廷ほうてい判決はんけつ[10]は、自然しぜんてき観察かんさつのもとでは「ひき」という1個いっこ行為こういであるとして、従来じゅうらい判例はんれい変更へんこうし、両者りょうしゃ観念かんねんてき競合きょうごうたるとした。

過失かしつはんつみすう[編集へんしゅう]

さけ運転うんてんとその過程かていにおける運転うんてん中止ちゅうし義務ぎむ違反いはん過失かしつによる業務ぎょうむじょう過失かしつ致死ちしざい併合へいごうざいとなる(前掲ぜんけい最高裁さいこうさい昭和しょうわ49ねん判決はんけつ同種どうしゅ事案じあんである極度きょくど疲労ひろう眠気ねむけによる無謀むぼう運転うんてんとその過程かていにおける運転うんてん中止ちゅうし義務ぎむ違反いはん過失かしつによる業務ぎょうむじょう過失かしつ致死ちしざい観念かんねんてき競合きょうごうとしていたきゅう判例はんれいから判例はんれい変更へんこう。)

共犯きょうはんつみすう[編集へんしゅう]

幇助ほうじょつみ個数こすう正犯せいはんつみかずによって決定けっていされ、幇助ほうじょざい数個すうこ成立せいりつする場合ばあいにそれらが1個いっこ行為こういによるものであるかは、幇助ほうじょ行為こういそれ自体じたいについて判断はんだんすべきであるとした(最高裁さいこうさい昭和しょうわ57ねん2がつ17にち決定けってい[11])。

処断しょだんけい[編集へんしゅう]

観念かんねんてき競合きょうごう場合ばあいは、そのもっとおもけいにより処断しょだんすることとされている(刑法けいほう54じょう1こう)。ただし、2以上いじょう没収ぼっしゅうについては吸収きゅうしゅうされずに併科へいかされる(どうじょう2こう、49じょう2こう)。

どのけいもっとおもいかは刑法けいほう10じょうによりさだまる。原則げんそくとして、おもいものから死刑しけい懲役ちょうえき禁錮きんこ罰金ばっきん拘留こうりゅう科料かりょうじゅんであり(どうじょう1こう)、おなけいしゅあいだでは、刑期けいき罰金ばっきんがく比較ひかくし(どうじょう2こう)、刑期けいき罰金ばっきんがくおな場合ばあいにはおかせじょうおもほうを「おもけい」とする(どうじょう3こう)。

けい比較ひかくさいしては、けいしゅ選択せんたくけい加重かじゅうげんけいおこなまえ法定ほうていけい自体じたい比較ひかくすることとされている(大審院だいしんいん大正たいしょう5ねん4がつ17にち判決はんけつみんろく22輯570ぺーじ)。すなわち、おもけいしゅのみをそれぞれして比較ひかく対照たいしょうするという重点的じゅうてんてき対照たいしょう主義しゅぎがとられている(最高裁さいこうさい昭和しょうわ23ねん4がつ8にち判決はんけつ[12])。もっとも、判例はんれいは、刑法けいほう54じょう1こう規定きていかるつみさい下限かげんけいよりもかる処断しょだんすることはできないという趣旨しゅしふくむとして、重点的じゅうてんてき対照たいしょう主義しゅぎ修正しゅうせいしている(最高裁さいこうさい昭和しょうわ28ねん4がつ14にち判決はんけつ[13]最高裁さいこうさい昭和しょうわ32ねん2がつ14にち判決はんけつ[14])。また、もっとおもつみけい懲役ちょうえきけいのみであるがそのつみ罰金ばっきんけい任意にんいてき併科へいかさだめがあるときには、もっとおもつみ懲役ちょうえきけいにそのつみ罰金ばっきんけい併科へいかすることができる(最高裁さいこうさい平成へいせい19ねん12月3にち決定けってい[15])。

訴訟そしょうほうじょう取扱とりあつか[編集へんしゅう]

観念かんねんてき競合きょうごうけいじょういちざいとなるので、刑事けいじ訴訟そしょうほううえ観念かんねんてき競合きょうごう関係かんけいにある数個すうこ事実じじつ公訴こうそ事実じじつとして同一どういつ単一たんいつ)である。具体ぐたいてきには、訴因そいん変更へんこう可能かのう範囲はんいじゅう起訴きそ禁止きんし範囲はんい公訴こうそ時効じこう停止ていしこう範囲はんい一事いちじさいこう範囲はんい決定けっていする基準きじゅんとなる。

訴因そいん変更へんこう[編集へんしゅう]

訴因そいん変更へんこうは、公訴こうそ事実じじつ同一どういつせいがいしない限度げんどにおいて可能かのうである(刑訴法けいそほう312じょう1こう)。したがって、1個いっこばくだん爆発ばくはつさせてAを死亡しぼうさせたという殺人さつじん事実じじつ起訴きそされている場合ばあいおな爆発ばくはつでBを負傷ふしょうさせたという殺人さつじん未遂みすい事実じじつ観念かんねんてき競合きょうごう関係かんけいつから、公訴こうそ事実じじつ同一どういつせい単一たんいつせい)があり、Bにたいする殺人さつじん未遂みすいざい訴因そいん追加ついかして審理しんりすることができる。じゅう起訴きそ禁止きんし刑訴法けいそほう338じょう3ごう、339じょう1こう5ごう)により、Bにたいする殺人さつじん未遂みすいざい別途べっと起訴きそすることはできない。これにたいし、べつ機会きかいおこなわれたCにたいする殺人さつじん未遂みすいざいは、併合へいごうざい関係かんけいつから、公訴こうそ事実じじつ同一どういつせいがなく、訴因そいん変更へんこうゆるされない(別途べっと起訴きそすることとなる)。

公訴こうそ時効じこう[編集へんしゅう]

公訴こうそ時効じこうは、公訴こうそ提起ていき起訴きそ)により停止ていしするが(刑訴法けいそほう254じょう1こう)、その効力こうりょく公訴こうそ事実じじつ同一どういつせいがある範囲はんいおよぶから(最高裁さいこうさい昭和しょうわ56ねん7がつ14にち決定けっていけいしゅう35かん5ごう497ぺーじ)、観念かんねんてき競合きょうごう関係かんけいつA事実じじつについて公訴こうそ提起ていきされることにより、B事実じじつについても時効じこう停止ていしする。

一事いちじさいこう[編集へんしゅう]

一事いちじさいこう憲法けんぽう39じょう刑訴法けいそほう337じょう1ごう)も公訴こうそ事実じじつ同一どういつせいがある範囲はんいおよぶから(通説つうせつ)、観念かんねんてき競合きょうごう関係かんけいつA事実じじつについて判決はんけつ確定かくていすることにより、B事実じじつについても一事いちじさいこうおよぶ。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 前田まえだ雅英まさひでほかへんじょうかい刑法けいほう弘文こうぶんどう、257ぺーじ傷害しょうがいざい法定ほうていけいは15ねん以下いか懲役ちょうえきまたは50まんえん以下いか罰金ばっきん公務こうむ執行しっこう妨害ぼうがいざい法定ほうていけいは3ねん以下いか懲役ちょうえきしくは禁錮きんこまたは50まんえん以下いか罰金ばっきんであるから、この場合ばあいおも傷害しょうがいざいけいにより処断しょだんされることとなる。
  2. ^ 詐欺さぎざい法定ほうていけいは10ねん以下いか懲役ちょうえき商標しょうひょうほう違反いはんざい法定ほうていけいは10ねん以下いか懲役ちょうえきしくは1000まんえん以下いか罰金ばっきんまたはこれらの併科へいかであるから、この場合ばあい罰金ばっきん併科へいかがあるてんおも商標しょうひょうほう違反いはんざいけい(ただし罰金ばっきんけいのみの選択せんたくはできない)により処断しょだんされる。
  3. ^ こう参考さんこう文献ぶんけんつみすうろん研究けんきゅう』1ぺーじ以下いか
  4. ^ 小野おの清一郎せいいちろう犯罪はんざい構成こうせい要件ようけん理論りろん有斐閣ゆうひかく昭和しょうわ28ねん、364ぺーじ以下いか
  5. ^ Liszt-Schmidt 1932.
  6. ^ Mayer 1923.
  7. ^ 小野おの清一郎せいいちろう 1932.
  8. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょ昭和しょうわ49ねん5がつ29日大にちだい法廷ほうてい判決はんけつけいしゅう28かん4ごう114ぺーじ判例はんれい情報じょうほう
  9. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょ昭和しょうわ38ねん4がつ17日大にちだい法廷ほうてい判決はんけつけいしゅう17かん3ごう229ぺーじ判例はんれい情報じょうほう
  10. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょ昭和しょうわ51ねん9がつ22日大にちだい法廷ほうてい判決はんけつけいしゅう30かん8ごう1640ぺーじ判例はんれい情報じょうほう
  11. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょ昭和しょうわ57ねん2がつ17にち決定けっていけいしゅう36かん2ごう206ぺーじ判例はんれい情報じょうほう
  12. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょだいいちしょう法廷ほうてい判決はんけつ昭和しょうわ23ねん4がつ8にち昭和しょうわ22ねん(れ)だい222ごうけいしゅう2かん4ごう307ぺーじ判例はんれい情報じょうほう
  13. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょだいさんしょう法廷ほうてい判決はんけつ昭和しょうわ28ねん4がつ14にち昭和しょうわ27ねん(あ)だい664ごうけいしゅう7かん4ごう850ぺーじ判例はんれい情報じょうほうおもつみ法定ほうていけい懲役ちょうえきけい罰金ばっきんけいで、かるつみ法定ほうていけい懲役ちょうえきけいのみの場合ばあい罰金ばっきんけい選択せんたくすることはできない。
  14. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょだいいちしょう法廷ほうてい判決はんけつ昭和しょうわ32ねん2がつ14にち昭和しょうわ29ねん(あ)だい3573ごうけいしゅう11かん2ごう715ぺーじ判例はんれい情報じょうほう
  15. ^ 最高裁判所さいこうさいばんしょだいいちしょう法廷ほうてい決定けってい平成へいせい19ねん12月3にち平成へいせい18ねん(あ)だい2516ごうけいしゅう61かん9ごう821ぺーじ判例はんれい情報じょうほう判例はんれいタイムズ1273ごう135ぺーじ。この事例じれいでは、法定ほうていけいが「10ねん以下いか懲役ちょうえき」である詐欺さぎざいと、法定ほうていけいが「5ねん以下いか懲役ちょうえきしくは300まんえん以下いか罰金ばっきんまたはその併科へいか」である犯罪はんざい収益しゅうえきとう隠匿いんとくざい観念かんねんてき競合きょうごう場合ばあいに、おも詐欺さぎざい懲役ちょうえきけい犯罪はんざい収益しゅうえきとう隠匿いんとくざい罰金ばっきんけい併科へいかすることがゆるされる。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]