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RD-301

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
РД-301
気体きたい力学りきがく研究所けんきゅうじょ博物館はくぶつかん展示てんじされる«RD-301»
使用しよう期間きかん1970年代ねんだいなか
設計せっけいしゃヴァレンティン・グルシュコ
現況げんきょう引退いんたいずみ
だん燃焼ねんしょうサイクル
性能せいのう
推力すいりょく (vac.)真空しんくうちゅう: 98.1 kN
燃焼ねんしょうしつ圧力あつりょく11.8 MPa
Isp (vac.)真空しんくうちゅう: 3928 m/びょう
燃焼ねんしょう時間じかん750 秒間びょうかん

RD-301(11D14 (11D14[1]))はソビエトの高性能こうせいのう液体えきたい燃料ねんりょうロケットエンジン(LRE)である。1970年代ねんだいなかばにロケットの上段じょうだん補助ほじょロケットのために開発かいはつされた。酸化さんかざい燃料ねんりょう液体えきたいフッ素ふっそ液体えきたいアンモニアという希少きしょうわせだった。すべての地上ちじょう試験しけん通過つうかして準備じゅんび出来できていたのにもかかわらず、実際じっさい打上うちあげには使用しようされなかった[2]。エンジンの効率こうりつ酸素さんそ/水素すいそわせと大差たいさなかったのである[3]。エンジンを状況じょうきょう困難こんなんたか反応はんのうせいフッ素ふっそにより危険きけんで、推進すいしんざい反応はんのうによる生成せいせいぶつ有毒ゆうどくだった。これらの要因よういんにより、エンジンは用途ようと見出みいだされなかった。:だいいちフッ素ふっそエンジンはよりこう効率こうりつ燃料ねんりょう蒸気じょうき毒性どくせい幾分いくぶんひくかったのでフッ素ふっそ酸化さんかぶつによってフッ水素すいそ最終さいしゅうてき破棄はきされた。[1][3]

エンジンの設計せっけい部分ぶぶんてき継続けいぞくされ実験じっけんてきなエンジンの11D13と8D21になった[1]。LREはだん燃焼ねんしょうサイクル燃焼ねんしょうしつない温度おんどは4400Kに低減ていげんされた。推進すいしんざい混合こんごうは2.7だった。燃料ねんりょう冷却れいきゃくされた(ノズルと燃焼ねんしょうしつ再生さいせい冷却れいきゃく)。1じくしきのターボポンプで470回転かいてん/びょうで1265 kWだった。システム管理かんり圧縮あっしゅくされたヘリウムを使用しようした電子でんしガスあつ制御せいぎょだった。ふくすうかい始動しどう選択肢せんたくしとして用意よういされた。酸化さんかざいたか腐食ふしょくせいにより、部品ぶひん破損はそんして開発かいはつ行程こうていにおいておおくの技術ぎじゅつてき困難こんなんともなった。[2]

ロケットでの部分ぶぶんてき使用しよう想定そうていした開発かいはつ失敗しっぱいだったが、られた知見ちけんのエンジンの開発かいはつ役立やくだった。プロトンロケットの3だん類似るいじたん燃焼ねんしょうしつそなえた8D21のようなエンジンの開発かいはつがれた。フッ素ふっそとアンモニアを使用しようする上段じょうだんロケットの開発かいはつ中止ちゅうしされた。ソビエトのつき計画けいかく枠組わくぐみで開発かいはつしゃたち一部いちぶ関心かんしんせた。[4]特殊とくしゅ上段じょうだんであるブロックDでの開発かいはつ検討けんとうされた。[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c Вячеслав Рахманин. НПО Энергомаш. «Фторный ЖРД: соотношение возможности и необходимости»[1]
  2. ^ a b Энциклопедия «Космонавтика» под ред. В. П. Глушко. М:"Советская энциклопедия", 1985
  3. ^ a b Журнал «Новости космонавтики», май 1998. И. Афанасьев. «РН „Протон“: неслетавшие варианты» [2]
  4. ^ a b Химкинский новостной портал