World Community Grid

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World Community Grid
作者さくしゃ
初版しょはん 2004ねん11月16にち (2004-11-16)[1]
最新さいしんばん
7.16.11
対応たいおうOS Microsoft Windows
Linux
macOS
Android
Raspberry Pi OS
プラットフォーム BOINC
種別しゅべつ ボランティア・コンピューティングプロジェクト
公式こうしきサイト www.worldcommunitygrid.org
現在げんざい 活動かつどうちゅう[2]
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World Community Grid(ワールド・コミュニティ・グリッド、WCG)は、人類じんるい有益ゆうえき科学かがく研究けんきゅうむために、世界せかい最大さいだいボランティア・コンピューティング・プラットフォームを構築こうちくするみである[3]。2004ねん11月16にち開始かいしされ、United Devicesから独自どくじGrid MP英語えいごばんクライアントの提供ていきょうけ、2005ねんBerkeley Open Infrastructure for Network Computing(BOINC)のサポートを追加ついかしたのち、World Community Gridは最終さいしゅうてきにGrid MPクライアントを廃止はいしし、2008ねんにBOINCプラットフォームに統合とうごうした[4]。2021ねん9がつ、IBMは、その所有しょゆうけんオンタリオしゅうトロントユニバーシティ・ヘルス・ネットワーク英語えいごばんクレンビル研究所けんきゅうじょ英語えいごばん移管いかんしたことを発表はっぴょうした[5]

World Community Gridは、消費しょうひしゃ機器きき(デスクトップやラップトップPC、Androidスマートフォンなど)の使用しよう処理しょり能力のうりょく利用りようして、コンピューターグリッドに参加さんかする研究けんきゅうグループが作成さくせいしたデータを分析ぶんせきする仕組しくみである。WCGのプロジェクトでは、ヒトゲノムHIVデング熱でんぐねつきんジストロフィーがん(がん)インフルエンザエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつジカウイルスバーチャルスクリーニング米作べいさく収量しゅうりょうクリーンエネルギー浄水じょうすいCOVID-19などにかんする研究けんきゅう分野ぶんやでデータを分析ぶんせきしてきた[6]

2022ねん現在げんざい、WCGには、5つの活動かつどうちゅうのプロジェクトと、26の完了かんりょうしたプロジェクトがある[7]。これらのプロジェクトのうちいくつかは、WCGで生成せいせいされたデータの分析ぶんせきもとづいて、査読さどくきの論文ろんぶん発表はっぴょうしている。そのれいとして、ジカウイルスのNS3ヘリカーゼタンパク質たんぱくしつ阻害そがいしてウイルス複製ふくせい最大さいだい86%減少げんしょうさせる化合かごうぶつ(FAM 3)を発見はっけんしたOpenZikaプロジェクトの論文ろんぶん[8][9]新規しんきそうやくターゲットを可能かのうにするHIV-1カプシドタンパクしつあらたな脆弱ぜいじゃくせい発見はっけんしたFightAIDS@homeの論文ろんぶん[10][11]、より洗練せんれんされ正確せいかく結果けっかをもたらすあたらしいコンピューター支援しえんそうやく技術ぎじゅつかんするFightAIDS@homeの論文ろんぶんがあげられる[12][13]

歴史れきし[編集へんしゅう]

2003ねんIBM研究けんきゅう参加さんかしゃは、天然痘てんねんとう治療ちりょうほう発見はっけん加速かそくさせるために、天然痘てんねんとう研究けんきゅうグリッドプロジェクトのスポンサーとなった[14]。 この天然痘てんねんとう研究けんきゅうでは、だい規模きぼ分散ぶんさんコンピューティンググリッドを使用しようして、天然痘てんねんとうたいする化合かごうぶつ有効ゆうこうせい分析ぶんせきした[15]。 このプロジェクトでは、いくつかの天然痘てんねんとうタンパク質たんぱくしつたいして3500まん潜在せんざいてき薬物やくぶつ分子ぶんしをスクリーニングし、天然痘てんねんとう治療ちりょうやくとして開発かいはつするための候補こうほ特定とくていすることができた。  最初さいしょの72あいだで10まんけん結果けっかかえってきた。プロジェクト終了しゅうりょうには、44の強力きょうりょく治療ちりょうやく候補こうほ特定とくていされた[16]天然痘てんねんとう研究けんきゅう成功せいこうけて、IBMは2004ねん11月16にち人道的じんどうてき研究けんきゅう処理しょりできる技術ぎじゅつ環境かんきょうつくることを目的もくてきとして、World Community Gridの設立せつりつ発表はっぴょうした[15]

World Community Grid は当初とうしょ Windows のみをサポートしており、UDがん研究けんきゅうプロジェクト (grid.org英語えいごばん)の分散ぶんさんコンピューティングプロジェクトを推進すいしんしていた United Devices しゃ独自どくじ開発かいはつGrid MP英語えいごばんソフトウェアを使用しようしていた。 Linuxサポートの需要じゅようがあったため、2005ねん11月にSETI@homeClimateprediction英語えいごばんなどのプロジェクトを支援しえんするオープンソースのBerkeley Open Infrastructure for Network Computing (BOINC)グリッド技術ぎじゅつ追加ついかされ、BOINCの導入どうにゅう以来いらいMac OS XLinux[17]のサポートが追加ついかされた[18]。 2007ねん、World Community Gridは、サポートされているすべてのプラットフォームをGrid MPからBOINCに移行いこうした[19]

2021ねん9がつ、IBMは、World Community Gridの所有しょゆうけんクレンビル研究所けんきゅうじょ英語えいごばん移管いかんしたことを発表はっぴょうした。全体ぜんたい移管いかん作業さぎょう数ヶ月すうかげつにわたるとされた[5]

プロジェクトの規模きぼ[編集へんしゅう]

2021ねん9がつ21にち現在げんざい、World Community Gridは33,000以上いじょうのアクティブユーザーアカウントをち、15まん4,000以上いじょうのアクティブデバイスを保有ほゆうしている[2]。プロジェクト期間きかん全体ぜんたいでは、累計るいけい200まんねん以上いじょう計算けいさん時間じかん寄付きふされ、60おく以上いじょうのワークユニット(作業さぎょう単位たんい)が完成かんせいした[20]

ボランティアによる貢献こうけん[編集へんしゅう]

参加さんかして計算けいさんちゅうのスクリーンのれい通常つうじょう表示ひょうじ設定せってい)ではたらかせる。
2008ねん6がつ時点じてんでサポートを終了しゅうりょうしたUDクライアント ソフトウェア稼動かどう状態じょうたい

参加さんか方法ほうほう[編集へんしゅう]

参加さんか資格しかくとくになく、だれでも個人こじん参加さんかできる。無償むしょう貢献こうけんであり、金銭きんせん物品ぶっぴん権利けんりなどをることはなく、また義務ぎむわない。「成否せいひは、参加さんかしゃいちにん一人ひとり行動こうどうる」とされ、素人しろうとがその分野ぶんや発展はってんにささやかながらも貢献こうけんできるものでもある。

参加さんかしゃ個人こじんまたは集団しゅうだん会員かいいん登録とうろくをし、インターネット接続せつぞくした使用しようちゅうパソコンなどの余剰よじょう時間じかん余剰よじょうリソース使用しようしてDNAなどを構成こうせいする分子ぶんしわせ試行しこうなどの計算けいさんおこない、その結果けっか自動的じどうてきアップロードする。計算けいさん課題かだいダウンロード結果けっかアップロードとも参加さんかしゃには特別とくべつ操作そうさ必要ひつようなく、意識いしきすることなくOSマルチプロセッシング環境かんきょうバックグラウンドしたおこなわれる。参加さんかさせるパソコンとう性能せいのうやあらかじめ自分じぶんめてリソースりょう課題かだいにもるが、累積るいせきやく4-20あいだ程度ていどひとつの課題かだいえる。パソコンの電源でんげん長時間ちょうじかんれないなどしてあたえられたタスク(課題かだい)をほぼ2週間しゅうかん以内いないかず、結果けっかのアップロードがおこなわれない場合ばあいは、その同一どういつタスクはプロジェクトの本部ほんぶによってべつのメンバーにもあたえられておりそのもの結果けっか有効ゆうこうとなる。ひとつのタスクの処理しょりちゅうつぎのタスクもダウンロードされ待機たいきする。このようにパソコンは常時じょうじ次々つぎつぎとタスクをいている。

提供ていきょうするパソコンなどのリソース[編集へんしゅう]

BOINCクライアントの場合ばあい[編集へんしゅう]

ハイパースレッドで2ぶんのCPUでBOINCクライアント処理しょりする状況じょうきょうをMicrosoft Windows XP SP2.のWindowsタスクマネージャでたもの。2つのタスクをかくCPUが処理しょりし、CPU使用しようりつ履歴りれきは3びょうごとにほぼ0%-100%にれている。履歴りれき前半ぜんはん更新こうしん頻度ひんどを「こう」に設定せっていしたもの。後半こうはん履歴りれき頻度ひんどを「通常つうじょう」としたもの。前半ぜんはんはCPU使用しようりつ設定せってい60%をえ63%となっている、後半こうはん視覚しかくてき平均へいきんやく30%をしめしている。

Windows、Mac、Linuxのいずれかのオペレーティングシステム稼働かどうしているパソコンなどを使用しようするものがWCGのサイトから会員かいいん登録とうろくおこないメンバーとなり「World Community Grid ソフトウェア」とばれるBOINCクライアントをインストールし稼働かどうをさせる。一旦いったん稼働かどうさせればパソコンなどのユーザであるメンバーは設定せっていおこなわなくとも電源でんげん投入とうにゅう自動的じどうてきバックグラウンドはたらき、電源でんげん切断せつだんなんらの介在かいざいようしない。

一旦いったん稼働かどう段階だんかいからWCGのメンバーとして参加さんか貢献こうけんをすることとなる。必須ひっす事項じこうではないが言語げんご選択せんたくツールバーの「Avanced」「Options」「language selection」のなかから自分じぶんこの言語げんご選択せんたくしその言語げんごでの表示ひょうじとできる。言語げんご選択肢せんたくしは200とおりをえ、いちれいとして英語えいご場合ばあい16とおりのなかからえらぶことができる。一般いっぱん英語えいごわれるものから、アメリカ英語えいごイギリス英語えいご、さらにはフィリピン英語えいごジンバブエ英語えいごなども選択せんたくできる。中国ちゅうごくは7とおり、アラビアは18とおりある[21]。「Japanese」を選択せんたくして日本語にほんご表示ひょうじとできる。

WCGではいくつかのプロジェクトがありデフォルトではすべてのプロジェクトに参加さんかすることとなるが、個々ここのプロジェクトも参加さんか可否かひ指定していできる。またインストールし稼働かどうするとスクリーンセーバもWCGとなり参加さんかしてタスクとして処理しょりちゅうのプロジェクトのものが表示ひょうじされる。

WCGでは新規しんきのプロジェクトががったり、プロジェクトが完了かんりょうすることもある。「すべてのプロジェクトに参加さんかする」という設定せっていにしておけば、これらのプロジェクトの増減ぞうげんはら必要ひつようはなくなる。メンバーが選択せんたくしたプロジェクトはWCG本部ほんぶのサーバーに記憶きおくされ該当がいとうするプロジェクトのタスクがあたえられる。

日本語にほんご表示ひょうじ場合ばあい高度こうど操作そうさ」、「プレファレンス」から「プロセッサー使用しよう設定せってい」をデフォルトの60%以外いがいえることができる。ここでの60%とはBOINCソフトウエアでタスクの処理しょりCPU一時いちじてきに100%稼働かどうさせ、直後ちょくごにタスクの処理しょり休止きゅうしし0%となる。このことをやく3びょうから5びょう間隔かんかくかえしタスクは細切こまぎれに処理しょりされ、パソコン自体じたいのプロセッサーの使用しようりつはWCGのタスクとパソコン本来ほんらい用途ようとであるアプリケーションやOSをふくめて平均へいきんで60%となることを意味いみする。一般いっぱんにWCGへの参加さんかおこなってもそれが原因げんいんとなってパソコンでのほかアプリケーション処理しょり速度そくどいちじるしくちることはないとされる。また「休止きゅうし」と「一時いちじ停止ていし」と処理しょり中断ちゅうだんおこなえ、なんらかの理由りゆうによりCPUの能力のうりょくをWCG以外いがいのアプリケーションに集中しゅうちゅうさせる必要ひつようがある場合ばあいにも対応たいおうできる。「休止きゅうし」をかなければ1あいだ中断ちゅうだん、「一時いちじ停止ていし」はそれをくまで時間じかん制限せいげん中断ちゅうだん状態じょうたい維持いじされる。

WCGではFAQやパソコンなどの必要ひつようなリソースとしてのハードウエア構成こうせい頻繁ひんぱん変更へんこうされるため、このことにかんしては英語えいごでのみ表示ひょうじされつぎしめ外部がいぶリンクのWCGのサイトでしめされる仕様しよう必要ひつようとなる。

プロジェクトごとにメモリーハードディスクドライブ必要ひつよう容量ようりょうことなるが、一般いっぱんてき仕様しよう構成こうせいつパソコンであればそのなかのメモリー250MB、ハードディスクドライブ100MBを使用しようじゅうふん対応たいおうできる。特定とくていのプロジェクトの特定とくていのタスクは世界中せかいじゅう複数ふくすうのメンバーに重複じゅうふくして配布はいふされるので、自分じぶんのパソコンがタスクに対応たいおう出来できなかったり、中断ちゅうだん長時間ちょうじかんおこなわれたとしても、のメンバーがそのタスクを処理しょりしてくれる。

なおBOINCクライアントを稼働かどうしたのち、WCGのプロジェクトへの参加さんかくわえてBOINCのプロジェクトへもメールアドレスなどを登録とうろくしそれぞれのプロジェクトのメンバーとなって参加さんかできる。これらのすべてのプロジェクトのタスクには「報告ほうこく期限きげん」とばれる締切しめきり年月としつき日時にちじ分秒ふんびょうめられておりCPUの処理しょり速度そくど低速ていそくであったり、極度きょくどにリソースのてをすくない設定せっていとすると期限きげんまでにタスクを終了しゅうりょうできずたんなる無駄むだわることもこともあり、かくタスクの進捗しんちょくじょうきょうながら貢献こうけんさせるリソースをめることがすすめられる。2009ねん7がつまつ時点じてんやく20のBOINCのプロジェクトへの参加さんか選択せんたくできるが、おおくのプロジェクトへの参加さんか設定せっていをしても同時どうじに1つまたは2つのタスク処理しょりしかおこなえず[22]分散ぶんさんコンピューティングへの参加さんか貢献こうけんえるわけではない。またWCGのプロジェクトへはすくなくとも1つ以上いじょう参加さんかしなければならない。WCG以外いがいにもBOINCのほかのプロジェクトへの参加さんか可能かのうである。

UDクライアントの場合ばあい[編集へんしゅう]

注意ちゅうい:このふしおもに2008ねん6がつにサポートが中止ちゅうしされたUDしゃクライアント ソフトウェア使用しようした場合ばあいこと記述きじゅつされています。現在げんざいは「BOINC」のみをクライアントソフトウェアとして稼動かどうさせ提供ていきょう参加さんかします[23]

参加さんか会員かいいん登録とうろくしたもの貢献こうけん提供ていきょうするパソコンなどの能力のうりょくリソース)の度合どあいを自分じぶんめることが出来できる(後刻ごこく変更へんこうもできる)。つぎ機器きき構成こうせいを「総合そうごうパーフォーマンス基準きじゅん100」としてかんがえられており、メンバーはその以上いじょうまたは以下いかのリソースを自分じぶん機器ききによって構成こうせいしたりてて設定せっていしたうえでリソースの一部いちぶ提供ていきょうする。

  • High-end Desktop Systemとばれるパソコンの場合ばあいの「総合そうごうパーフォーマンス(Overall performance)基準きじゅん100」のリソースとかく構成こうせい要素ようそのパーフォーマンス100
Overall Performance:100
Processor:100, Intel Pentium 4, 1.5GHz
Memory:100, 384MB
Storage:100, 5.00GB
Network:100, Intel PRO/100 S Management Adapter

以上いじょう構成こうせい基準きじゅんとして100の能力のうりょくとされる。

  • いちれいとして下記かきのリソースを提供ていきょうすると総合そうごうパーフォーマンス191となる。写真しゃしん参照さんしょう
Overall Performance:191
Processor:192, Intel Pentium 4, 3.1GHz
Memory:300, 1536MB(実装じっそうMemory容量ようりょうであり、指定してい設定せってい不可ふか
Storage:196, 9.77GB 唯一ゆいいつ指定してい可能かのう提供ていきょう10.00GBが9.77GBと表示ひょうじされる)
Network:100, Marvell Yukon 88E/8001/8003/8010 PCI Gigabit Ethernet Controller, 1394 Net Adapter

登録とうろく課題かだいいてもパソコンの自分じぶん用途ようと処理しょりおくれるなどの事態じたいほとんい。余剰よじょうのアイドル時間じかんMicrosoft Windows場合ばあいはSystem Idle Process)に処理しょり能力のうりょくとしてのリソース一部いちぶだけを使つかうものである。また設定せっていにより最大さいだい120分間ふんかんまで課題かだい計算けいさん処理しょり中断ちゅうだんでき、パソコンのトラブルなどにもはなした状態じょうたい出来できる。このはなちゅうはSnooz状態じょうたいばれる。また、参加さんか意識いしきする必要ひつようまったく、自分じぶんのペースでパソコンの電源でんげんってよく、その場合ばあいでも課題かだい計算けいさんなどの処理しょり細切こまぎれに継続けいぞくされ、いずれ完結かんけついたり、その結果けっかはアップロードされる。参加さんかしゃめる場合ばあいは、参加さんかようのプログラムを削除さくじょする、または自動的じどうてきスタートアップの設定せっていをしなければよい。

チームへの参加さんか[編集へんしゅう]

登録とうろくしたメンバーは任意にんい選択せんたくとして、さらに世界中せかいじゅうのいずれかのチームのメンバーとなることも出来できる。2007ねん11月時点じてんやく1000チームが存在そんざいしており、そのなかにはすうせんにんのメンバーをようするチームや一人ひとりでチームとしょうするものまである。米国べいこくIBMもその資源しげん提供ていきょうしている。個人こじん参加さんかであってもチーム所属しょぞくであっても貢献こうけんすることにはかわりはい。ただし、「World Community Grid」本部ほんぶウェブサイト参加さんかチームめいとそれにかんする貢献こうけん統計とうけいデータなどを掲載けいさいしているが、チーム自身じしんURLによってチームがおこな自己じこ紹介しょうかい案内あんないする事柄ことがらには責任せきにんっていない。

社会しゃかい貢献こうけん[編集へんしゅう]

ワールド・コミュニティ・グリッドは、企業きぎょう団体だんたい企業きぎょう団体だんたいないでWCGを推進すいしんしている場合ばあい、パートナーとして認定にんていしている。2021ねん4がつ現在げんざい、WCGは452のパートナーを[24]

また、人間にんげん健康けんこう福祉ふくし向上こうじょうけたみの一環いっかんとして、World Community Gridじょう完成かんせいしたすべての計算けいさん結果けっかをパブリックドメインとして公開こうかいし、科学かがくコミュニティで利用りようできるようにしている[25]

科学かがくてき成果せいか[編集へんしゅう]

開始かいし以来いらい、ワールド・コミュニティ・グリッドでは30以上いじょうのプロジェクトが実施じっしされてきた。その成果せいか一部いちぶつぎとおりである:

  • 2014ねん2がつ、「ファイト!小児しょうにがん」(Help Fight Childhood Cancer)プロジェクトの科学かがくしゃたちは、あきらかな副作用ふくさようともなわずに神経しんけい細胞腫さいぼうしゅのがん細胞さいぼう破壊はかいする7つの化合かごうぶつ発見はっけん発表はっぴょうした[26]。この発見はっけんは、WCGボランティアの支援しえんによってなされたもので、あたらしい治療ちりょうほうけた前向まえむきないちであった。 プロジェクトは、この化合かごうぶつ治療ちりょうやくとして開発かいはつするために、製薬せいやく会社かいしゃとの共同きょうどう研究けんきゅうもとめていることを発表はっぴょうした。 プロジェクトの成功せいこうけて、科学かがくしゃ小児しょうにがん焦点しょうてんてたフォローアッププロジェクトをすでに計画けいかくしているとべていて、かれらが創設そうせつメンバーであるあらたに結成けっせいされたたまきアジア腫瘍しゅようがくグループと協力きょうりょくする可能かのうせいもある[27]
  • 2012ねん7がつ現在げんざい、「ヒト・プロテオーム・フォールディング・プロジェクト英語えいごばん」(Human Proteome Folding Project)は、WCGのデータを使用しようしたいくつかの論文ろんぶん発表はっぴょうしている[28]。 そうしたれいには、タンパク質たんぱくしつ構造こうぞう機能きのう予測よそく検証けんしょう方法ほうほうあたらしいデータベースにかんする論文ろんぶん[29]、ヒト体内たいないプロセスを制御せいぎょするタンパク質たんぱくしつ同定どうていかんする論文ろんぶん[30]、5つの植物しょくぶつのゲノムとそのプロテオームの分析ぶんせきかんする論文ろんぶん(29,000をえるタンパク質たんぱくしつ構造こうぞう作成さくせいするためにWCGがもちいられた)[31]出芽しゅつが酵母こうぼSaccharomyces cerevisiae)のプロテオームにかんする論文ろんぶんがあげられる[32]
  • 2012ねん11月、「マラリアとのたたか」(GO Fight Against Malaria)プロジェクトでは、マラリアおよび薬剤やくざいたいせい結核けっかく(治療ちりょうほうがないTDR-TBをふくむ)に有効ゆうこう分子ぶんしがいくつか発見はっけんされたことが報告ほうこくされた[33]。 また、このプロジェクトでは、MRSAフィラリアしょうせんペストたいするあたらしい分子ぶんし試験しけんおこなわれた。 これらの分子ぶんし治療ちりょうほう応用おうようするために、実験じっけんしつでの試験しけんつづけられてる。 GFAMはまた、10おくとおりのことなるドッキング計算けいさんおこなった史上しじょうはつのプロジェクトでもあった[34]。 2015ねん1がつ論文ろんぶん発表はっぴょうされ[35][36]、さらに2つの論文ろんぶん提出ていしゅつちとなっている。 2015ねん6がつどうプロジェクトは、薬剤やくざいたいせい結核けっかく菌株きんしゅたいして発見はっけんされた2つの「ヒット」のうち、いくつかの「類似るいじたい」(analogs)が合成ごうせいされたことを報告ほうこくしたが、そのなかでももっとすぐれたものは、結核けっかくきんマイコバクテリウム増殖ぞうしょく阻害そがいし、哺乳類ほにゅうるい細胞さいぼうたいして比較的ひかくてき無毒むどくである[35]
  • デング熱でんぐねつ治療ちりょうやく発見はっけん」(Discovering Dengue Drugs - Together英語えいごばん)プロジェクトの科学かがくしゃたちは、いくつかのあたらしいデング熱でんぐねつプロテアーゼ阻害そがいざい発見はっけんしたことを報告ほうこくしたが、そのほとんどは西にしナイルウイルスのプロテアーゼも阻害そがいする。これらのうちのいちにぎりは、すでに「重要じゅうようぜん臨床りんしょう薬物やくぶつ動態どうたいおよび有効ゆうこうせい試験しけん」にはいっている。 2014ねん11月のアップデートでは、科学かがくしゃたちがデングウイルスの複製ふくせい可能かのうにする重要じゅうよう酵素こうそ無効むこうにするリード化合かごうぶつ(drug lead)をっていることが報告ほうこくされた。 また、西にしナイルウイルスなどのほかのフラビウイルスでも同様どうよう挙動きょどうしめしている。 毒性どくせいはつがんせい突然変異とつぜんへんいばらせいなどの否定ひていてき副作用ふくさよう観察かんさつされていないため、このくすりなまりはこれらのウイルスにたいして非常ひじょう強力きょうりょくこうウイルスやく候補こうほとなっている。科学かがくしゃたちは現在げんざい、この分子ぶんし活性かっせい向上こうじょうさせるための亜種あしゅ合成ごうせいし、計画けいかくされたぜん臨床りんしょう試験しけん臨床りんしょう試験しけんはいるようにんでいる[37]
  • 2013ねん6がつ、「クリーン・エネルギー・プロジェクト」(Clean Energy Project英語えいごばん)は、特性とくせい特徴とくちょうづけられた230まん以上いじょう有機ゆうき分子ぶんしのデータベースを発表はっぴょうした。 そのうち、現在げんざい生産せいさんされている有機ゆうき太陽たいよう電池でんち効率こうりつを2ばいにする可能かのうせいしめしたのは、3まん5000分子ぶんしである。 この以前いぜん科学かがくしゃたちは、太陽光たいようこう効率こうりつてき電気でんき変換へんかんできる炭素たんそけい材料ざいりょうをほんのいちにぎりしからなかった[38][39]
  • 2010ねん2がつ、「FightAIDS@Home」(FightAIDS@Home英語えいごばん)プロジェクトの科学かがくしゃたちは、あたらしいクラスのエイズ治療ちりょうやく可能かのうにする可能かのうせいのある2つの化合かごうぶつ発見はっけんしたと発表はっぴょうした。 この化合かごうぶつは、あらたに発見はっけんされた結合けつごう部位ぶいでウイルスに結合けつごうするため、「既存きそん治療ちりょうほう強化きょうかし、薬剤やくざいたいせいかぶ治療ちりょうし、ウイルスの薬剤やくざいたいせい進化しんかおくらせる」ことができる[40][41]
  • 2015ねん7がつ、「リーシュマニアしょう薬物やくぶつ探索たんさく」(Drug Search for Leishmaniasis英語えいごばん)プロジェクトは、WCGワークユニットをかいして同定どうていされた100以上いじょう化合かごうぶつのうち、もっと予測よそく効率こうりつたか上位じょうい10化合かごうぶつ試験しけんしたと発表はっぴょうした。 その10化合かごうぶつのうち、4化合かごうぶつin vitro試験しけんで「良好りょうこう結果けっか」をしめし、1化合かごうぶつは「例外れいがいてき有望ゆうぼう結果けっか」をしめした[42]。 2017ねん8がつには、ハムスターにたいする4つの化合かごうぶつin vivo試験しけんでは、1つの化合かごうぶつが「5ひきのハムスターのうち2ひき病変びょうへんがほぼ完全かんぜん治癒ちゆ」をもたらすという良好りょうこう結果けっかられた[43]
  • 2015ねん7がつ、「クリーンウォーターのためのコンピューティング」(Computing for Clean Water)プロジェクトは、ナノチューブ効率こうりつてき利用りようしたあたらしいタイプの浄水じょうすい説明せつめいした論文ろんぶんネイチャー・ナノテクノロジー掲載けいさいされたことを発表はっぴょうした。 「ナノチューブとは、グラフェンばれる炭素たんそ原子げんしいちまいあつさのシートをちいさなチューブにげたもので、直径ちょっけいはわずかすうナノメートル、つまり人間にんげんかみ直径ちょっけいの1まんぶんの1のおおきさである。このチューブのおおきさは、水分すいぶん通過つうかさせるだけでなく、よりおおきな病原びょうげんたい汚染おせん物質ぶっしつをブロックし、みず浄化じょうかすることができる」。 科学かがくしゃたちは、WCGじょうでシミュレーションを実行じっこうすることで、特定とくてい条件下じょうけんかフォノンばれるあるしゅ自然しぜん振動しんどうが、これまでの理論りろんてき予測よそく比較ひかくして、ナノチューブを通過つうかするみず流量りゅうりょうを300%以上いじょう増加ぞうかさせることを発見はっけんした[44]
  • 2015ねん4がつ、「じゅう吸虫にノーと」(Say No To Schistosoma)プロジェクトの科学かがくしゃは、その分析ぶんせきおこなわれ、もっと有望ゆうぼうな3つの候補こうほ物質ぶっしつがin vitro試験しけんのために同定どうていされたことを報告ほうこくした[45]
  • 2019ねん3がつ、「FightAIDS@Home」(FightAIDS@Home英語えいごばん)の研究けんきゅうしゃは、「潜在せんざいてき標的ひょうてき可能かのうなインヒビター結合けつごうポケットを定義ていぎ」する「HIV-1コアアセンブリに重要じゅうよう新規しんきインターサブユニット相互そうご作用さよう」を記述きじゅつした論文ろんぶん発表はっぴょうした。 World Community Gridをもちいて、160まん以上いじょう化合かごうぶつもちいて、このポケットの20のコンフォメーションを標的ひょうてきとした。 予備よびてき結果けっかは、このポケットがこうウイルス化合かごうぶつのもっともらしい結合けつごう部位ぶいであることを示唆しさしている。これらの化合かごうぶつのさらなる解析かいせきは、独立どくりつした研究けんきゅう対象たいしょうとなっている。[46]

進行しんこうちゅうのプロジェクト[編集へんしゅう]

OpenPandemics - COVID-19[編集へんしゅう]

オープン・パンデミック - COVID-19」(2020ねん4がつ1にち) IBMが発表はっぴょうしたこのプロジェクトは、COVID-19パンデミック原因げんいんとなったSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)可能かのうせいのある治療ちりょうほう特定とくていすることを目的もくてきとしている。 WCGは、これまでにもFightAIDS@Homeプロジェクトなどで提携ていけいしてきたスクリプス研究所けんきゅうじょ提携ていけいする。 このプロジェクトは、CPUや最終さいしゅうてきにはGPUじょう実行じっこうされ、「すべての科学かがくしゃ将来しょうらいのパンデミックの治療ちりょうほう迅速じんそく検索けんさくするのに役立やくだつ、迅速じんそく対応たいおう可能かのうなオープンソースのツール」を作成さくせいすることになる[47][48][49][50]。 プロジェクトは2020ねん5がつ14にち開始かいしされた[51]

Mapping Cancer Markers[編集へんしゅう]

がんマーカーのマッピング」(2013ねん11月8にち開始かいし) さまざまなタイプのがんに関連かんれんする腫瘍しゅようマーカー特定とくていすることを目的もくてきとしており、すうせん健康けんこう患者かんじゃやがん患者かんじゃ組織そしきサンプルから収集しゅうしゅうしたすうひゃくまんのデータポイントを分析ぶんせきしている。 これらには、はいがん、卵巣らんそうがん、前立腺ぜんりつせんがん、膵臓すいぞうがん、にゅうがんの組織そしきふくまれる。 これらのことなるデータポイントを比較ひかくすることで、研究けんきゅうしゃは、ことなるがんのマーカーのパターンを特定とくていし、さまざまな治療ちりょうオプションへの反応はんのうせいなど、さまざまな転帰てんき相関そうかんさせることを目指めざしている。 プロジェクトは4種類しゅるいのがんに焦点しょうてんてており、最初さいしょはいがんに焦点しょうてんて、卵巣らんそうがん、前立腺ぜんりつせんがん、肉腫にくしゅへとすすんでいく予定よていである[52][53]トロント大学だいがく主催しゅさい

FightAIDS@Home Phase 2[編集へんしゅう]

エイズ対策たいさくフェーズ2」 (2015ねん9がつ30にち開始かいし[54]) フェーズ1の結果けっかをより詳細しょうさいてゆく。 このプロジェクトは、実験じっけん初期しょき段階だんかいでは、シミュレーションアーキテクチャがただしく機能きのうし、信頼しんらいせいたか結果けっかあたえていることと、BEDAM(Binding Energy Distribution Analysis Method)とAutoDock併用へいようすることで、BEDAMやAutoDockだけを使用しようするよりも結果けっかられること、という2つの目標もくひょうかかげている[55]

Help Stop TB[編集へんしゅう]

結核けっかく対策たいさく」(2016ねん3がつ24にち開始かいし) 現在げんざい利用りよう可能かのう治療ちりょうほうたいしてたいせい進化しんかさせている細菌さいきんによってこされる結核けっかくとのたたかいを支援しえんする。 このプロジェクトの計算けいさんは、細菌さいきん保護ほごまくにあるミコールさん(mycolic acids)をターゲットにしており、これらの分子ぶんし挙動きょどうをシミュレーションすることで、これらの分子ぶんしがどのように細菌さいきん保護ほご提供ていきょうするかをよりよく理解りかいすることができる[56]ノッティンガム大学だいがく主催しゅさい

Smash Childhood Cancer[編集へんしゅう]

はたけ!小児しょうにがん」(2017ねん1がつ開始かいし) 先行せんこうする「Help Fight Childhood Cancer」(ファイト!小児しょうにがん)プロジェクトの成果せいかをベースに、小児しょうにがん標的ひょうてきとしたあらたな薬剤やくざい(リガンド分子ぶんし)候補こうほ探索たんさくするものである[57][58]対象たいしょうとなるがんは、脳腫瘍のうしゅようじんしゅはい細胞さいぼう腫瘍しゅようかんしゅ骨肉こつにくしゅである。2020ねん3がつ中川原なかがわらあきら博士はかせ(Akira Nakagawara)が退任たいにんしたため、治験ちけん責任せきにん医師いしはSmash Childhood Cancerチームの当初とうしょのメンバーの1人ひとりであったGodfrey Chan博士はかせ変更へんこうされた。また、あらたな調査ちょうさ対象たいしょうとしてPRDM14とFox01が追加ついかされた[59]

Africa Rainfall Project[編集へんしゅう]

アフリカ降雨こううプロジェクト」(2019ねん10がつ開始かいし) ワールド・コミュニティ・グリッドのコンピューティング能力のうりょくや、ザ・ウェザー・カンパニー英語えいごばんのデータなどを利用りようして降雨こううモデリングを改善かいぜんし、サハラ以南いなんのアフリカの農家のうか作物さくもつをうまくそだてることができるようにする[60]

終了しゅうりょうしたプロジェクト[編集へんしゅう]

Human Proteome Folding[編集へんしゅう]

「ヒトたんぱくしつ解析かいせき」(2004ねん11月11にち発足ほっそく、2006ねん7がつ18にち終了しゅうりょうひとプロテオーム形成けいせいするタンパク質たんぱくしつ特定とくていし、がんHIV/エイズSARSマラリアなどの疾病しっぺいあらたな効果こうかてき治療ちりょう必要ひつよう知識ちしきた。現在げんざい、フェーズ2が進行しんこうちゅう

Help Defeat Cancer Project[編集へんしゅう]

がん撲滅ぼくめつ支援しえん」(2006ねん7がつ20日はつか発足ほっそく、2007ねん4がつ終了しゅうりょうひとプロテオーム(ヒトたんぱくしつ構造こうぞう)の未知みち部分ぶぶん研究けんきゅうしゃけに注釈ちゅうしゃくけ、さらにがん発生はっせい進行しんこう解明かいめい治療ちりょうほう開発かいはつ

Help Cure Muscular Dystrophy[編集へんしゅう]

きんジストロフィー治療ちりょう支援しえん:フェーズ1」(2006ねん12月19にち発足ほっそく、2007ねん6がつ11にち終了しゅうりょう神経しんけいすじ疾患しっかんこす遺伝子いでんし対応たいおうするタンパク質たんぱくしつ分子ぶんしモデリング解析かいせき。UDクライアント限定げんていおこなわれた。

AfricanClimate@Home[編集へんしゅう]

(2007ねん9がつ1にち発足ほっそく、2008ねん7がつ終了しゅうりょうアフリカでのより確実かくじつ気候きこうモデル構築こうちく現在げんざいフェーズ1の結果けっか分析ぶんせきちゅうで、その結果けっかからフェーズ2を予定よてい

Genome Comparison Project[編集へんしゅう]

ゲノム比較ひかく」(2006ねん11月21にち発足ほっそく、2007ねん7がつ21にち終了しゅうりょうかく生物せいぶつ遺伝子いでんし配列はいれつ既知きち機能きのう未知みち機能きのう遺伝子いでんし配列はいれつ比較ひかくし、生体せいたいないのその類似るいじした役割やくわり研究けんきゅう

The Clean Energy Project:フェーズ1[編集へんしゅう]

(2008ねん12月5にち発足ほっそく、2009ねん10がつ13にち終了しゅうりょう)エネルギー蓄積ちくせきができるような次世代じせだい太陽たいよう電池でんちのためのしん素材そざい探索たんさく

Influenza Antiviral Drug Search[編集へんしゅう]

インフルエンザこうウイルスやく探索たんさく:フェーズ1」(2009ねん5がつ5にち発足ほっそく、2009ねん10がつ22にち終了しゅうりょう体内たいないインフルエンザ蔓延まんえんおさえる化学かがく合成ごうせいぶつ(chemical compounds)の特定とくてい

Discovering Dengue Drugs – Together[編集へんしゅう]

デング熱でんぐねつ治療ちりょうやく開発かいはつ」(2007ねん8がつ21にち発足ほっそく、2009ねん11月4にち終了しゅうりょうデング熱でんぐねつCがた肝炎かんえん西にしナイルねつ、およびねつ新薬しんやく開発かいはつ。2010 ねん2がつ17にちよりフェーズ2が進行しんこうちゅう

Nutritious Rice for the World[編集へんしゅう]

栄養えいようたかべい世界せかいに」(2008ねん5月12にち発足ほっそく、2010ねん4がつ6にち終了しゅうりょう飢餓きが対策たいさくのための、こう収穫しゅうかくこう栄養えいようたいびょうせいすぐれたべいタンパク質たんぱくしつ構造こうぞう予測よそく

Help Cure Muscular Dystrophy - Phase 2[編集へんしゅう]

きんジストロフィー治療ちりょう支援しえんフェーズ2」(2009ねん5月13にち発足ほっそく、2012ねん9がつ26にち終了しゅうりょう神経しんけいすじ疾患しっかんこす遺伝子いでんし対応たいおうするタンパク質たんぱくしつ分子ぶんしモデリング解析かいせき。フランスきんジストロフィー協会きょうかい(AFM)やフランス国立こくりつ科学かがく研究けんきゅうセンター(CNRS)、IBMなどにより設立せつりつされたDecrypthonが主催しゅさい

Computing for Sustainable Water[編集へんしゅう]

(2012ねん4がつ16にち発足ほっそく、2012ねん10がつ17にち終了しゅうりょうチェサピークわん流入りゅうにゅうする河川かせん流域りゅういきうちひとあいだ多様たよう経済けいざい活動かつどうなどによるみず資源しげんへの影響えいきょうシミュレーションおこない、健全けんぜん持続じぞく可能かのうせいあるみず資源しげん回復かいふく手法しゅほう探索たんさく。このプロジェクトからられる手法しゅほう地球ちきゅう規模きぼ地域ちいき流域りゅういきみず資源しげん適用てきよう出来できると期待きたいされる。バージニア大学だいがく研究けんきゅうしゃ主催しゅさい

Uncovering Genome Mysteries[編集へんしゅう]

(2014ねん10がつ14にち発足ほっそくニューサウスウェールズ大学だいがく主催しゅさいし、オーストラリアとブラジルの科学かがくしゃによる共同きょうどう研究けんきゅうである。 このプロジェクトは、おおくの生命せいめいたいから2おくちかくの遺伝子いでんし調しらべ、既知きち遺伝子いでんし比較ひかくすることで、その機能きのう解明かいめいすることを目的もくてきとしている。 その結果けっか医学いがく環境かんきょう研究けんきゅうなどの分野ぶんや効果こうか発揮はっきする可能かのうせいがあるという。だいいち段階だんかいのプロジェクトは終了しゅうりょうし、解析かいせきしたデータをビッグデータとし研究けんきゅうプロジェクト開始かいしけシステムを構築こうちくちゅう

Outsmart Ebola Together[編集へんしゅう]

スクリプス研究所けんきゅうじょとの共同きょうどう研究けんきゅうで、エボラ出血熱えぼらしゅっけつねつたたかうための化学かがく化合かごうぶつ発見はっけん支援しえんした。 2014ねん12月3にち開始かいし[61]、その目的もくてきは、ウイルスの特定とくていタンパク質たんぱくしつたかリガンド結合けつごう親和しんわせい薬剤やくざいつけることで、ウイルスのライフサイクルにおける重要じゅうようなステップをブロックすることである。 ターゲットは2つあり、ウイルスがヒト細胞さいぼう感染かんせんするために使用しようされる表面ひょうめんタンパク質たんぱくしつと、ことなる機能きのう実行じっこうするために形状けいじょう変更へんこうする「トランスフォーマー」タンパク質たんぱくしつである[62]。プロジェクトは2018ねん12月6にち正式せいしき終了しゅうりょうした[63]

Discovering Dengue Drugs - Together - Phase 2[編集へんしゅう]

デング熱でんぐねつ治療ちりょうやく開発かいはつ」(2010ねん2がつ17にち発足ほっそく、2013ねん3がつ22にち終了しゅうりょうデング熱でんぐねつCがた肝炎かんえん西にしナイルねつ、およびねつ新薬しんやく開発かいはつ。テキサス大学だいがく医学部いがくぶ主催しゅさい

Help Conquer Cancer[編集へんしゅう]

がん撲滅ぼくめつ支援しえん(2007ねん11月6にち発足ほっそく、2013ねん5がつ29にち終了しゅうりょうがん治療ちりょうのためのたんぱくしつ解析かいせき。オンタリオがん研究所けんきゅうじょ、ハウプトマン-ウッドワード医学いがく研究所けんきゅうじょなどの研究けんきゅうしゃ主催しゅさい

Human Proteome Folding - Phase 2[編集へんしゅう]

「ヒトたんぱくしつ解析かいせきフェーズ 2」(2006ねん6がつ23にち発足ほっそく、2013ねん6がつ25にち終了しゅうりょう特定とくていヒトタンパク質たんぱくしつ病原びょうげんタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい構造こうぞうることとタンパク質たんぱくしつ構造こうぞう予測よそく限界げんかい探索たんさくニュにゅク大くだい生物せいぶつ学部がくぶとコンピュータ科学かがく主催しゅさい

GO Fight Against Malaria[編集へんしゅう]

(2011ねん11月16にち発足ほっそく、2013ねん6がつ25にち終了しゅうりょうマラリアにおける多重たじゅう薬剤やくざいたいせい突然変異とつぜんへんいたい「superbugs」に効力こうりょくのある候補こうほ合成ごうせいぶつ探索たんさく。スクリプス研究所けんきゅうじょ(べいカリフォルニアしゅう)の研究けんきゅうしゃ主催しゅさい

Drug Search for Leishmaniasis[編集へんしゅう]

(2011ねん9がつ7にち発足ほっそく、2013ねん10がつ18にち終了しゅうりょうリーシュマニアしょう治療ちりょうほうむすびつく有望ゆうぼう合成ごうせいぶつ探索たんさくコロンビア共和きょうわこくメデジンアンティオキア大学だいがく研究けんきゅうしゃ主催しゅさい

Say No to Schistosoma[編集へんしゅう]

(2012ねん2がつ29にち発足ほっそく)2おくにん以上いじょうおかされ、毎年まいとし20まんにん死亡しぼうするじゅう吸虫しょう患者かんじゃ治療ちりょうやく特定とくていとその開発かいはつ目標もくひょうすうひゃくまんくすり成分せいぶん対象たいしょうとするタンパク質たんぱくしつ相互そうご作用さようによる探索たんさく。ブラジルのベロオリゾンテとFIOCRUZ-MinasのInfórium Universityの研究けんきゅうしゃ主催しゅさい

Computing for Clean Water[編集へんしゅう]

(2010ねん9がつ20日はつか発足ほっそくあらたなフィルター素材そざいでの効率こうりつてきみず分子ぶんしながれの様相ようそう探索たんさく清華せいか大学だいがくのCenter for Nano and Micro Mechanics (CNMM)が主催しゅさい[64][65]

Help Fight Childhood Cancer[編集へんしゅう]

ファイト!小児しょうにがんプロジェクト」(2009ねん3月16にち発足ほっそく神経しんけいしゅ関連かんれんする3つの特定とくていタンパク質たんぱくしつと、それをかつさせるための薬剤やくざい候補こうほとの仮想かそう結合けつごう実験じっけん千葉ちばけんがんセンターおよび千葉大学ちばだいがく研究けんきゅうしゃ主催しゅさい

The Clean Energy Project[編集へんしゅう]

「クリーンエネルギープロジェクト フェーズ2」(2010ねん6がつ30にち発足ほっそく)ハーバード大学だいがく化学かがく・ケミカルバイオロジー学部がくぶ科学かがくしゃがスポンサーとなっている。クリーンエネルギープロジェクトの使命しめいは、次世代じせだい太陽たいよう電池でんちのエネルギー貯蔵ちょぞうデバイスのためのあたらしい材料ざいりょうつけることである。 研究けんきゅうしゃたちは、分子ぶんし力学りきがく電子でんし構造こうぞう計算けいさんもちいて、次世代じせだい太陽たいよう電池でんち材料ざいりょうとなりうる分子ぶんし光学こうがく特性とくせい輸送ゆそう特性とくせい予測よそくしている。 フェーズ1は2008ねん12月5にち開始かいしされ、2009ねん10がつ13にち完了かんりょうした。ワールド・コミュニティ・グリッドのコンピューティング能力のうりょく利用りようして、研究けんきゅうしゃたちはすうまん種類しゅるい有機ゆうき材料ざいりょう電子でんし特性とくせい計算けいさんし、実験じっけんしつでのテストを上回うわまわかず有機ゆうき材料ざいりょう電子でんし特性とくせい計算けいさんし、手頃てごろ価格かかく太陽たいようエネルギー技術ぎじゅつ開発かいはつするためにもっと有望ゆうぼう候補こうほ決定けっていすることができた。 フェーズ2は2010ねん6がつ28にちハーバード大学だいがく化学かがく生物せいぶつ化学かがく学部がくぶ科学かがくしゃ支援しえんけて開始かいしされた。量子りょうし化学かがくソフトウェア「Q-Chem」をもちいて、候補こうほ物質ぶっしつ光学こうがくてき電子でんしてき、その物理ぶつりてき特性とくせいかんするさらなる計算けいさんおこなわれている。ほん研究けんきゅう成果せいかは、Energy & Environmental Science投稿とうこうされた。

OpenZika[編集へんしゅう]

(2016ねん5がつ18にち開始かいし) ジカウイルスとのたたかいを支援しえんするためにげられた。このプロジェクトでは、デング熱でんぐねつねつなどの類似るいじ疾患しっかんられている結果けっかをもとに、ジカウイルスが体内たいない生存せいぞんし、拡散かくさんするために利用りようされるとかんがえられているタンパク質たんぱくしつ標的ひょうてきとしている。これらの結果けっかは、研究けんきゅうしゃこうウイルスやく開発かいはつするのに役立やくだ[66]。 プロジェクトは2019ねん12月13にち正式せいしき終了しゅうりょうした[67]

FightAIDS@Home[編集へんしゅう]

(2005ねん11月19にち開始かいし) ワールド・コミュニティ・グリッドの2番目ばんめのプロジェクトであり、単一たんいつ疾患しっかん対象たいしょうとした最初さいしょのプロジェクトである。 個々ここのコンピュータは、1つの潜在せんざいてき薬物やくぶつ分子ぶんし処理しょりし、それがプロテアーゼ阻害そがいざいとして作用さようするHIVプロテアーゼとどれだけうまく結合けつごうするかをテストする。 スクリプス研究所けんきゅうじょ(The Scripps Research Institute)のオルソン研究けんきゅうしつ(BOINCで解析かいせきよう使用しようされるAutoDockプログラムの開発元かいはつもと)が主催しゅさいする。 スクリプス研究所けんきゅうじょは2007ねん4がつ21にち、FightAIDS@Homeの結果けっかについて、はつ査読さどく科学かがく論文ろんぶん発表はっぴょうした。 この論文ろんぶんでは、これまでの成果せいかは、おも今後こんごのFightAIDS@Homeの計算けいさん効率こうりつ利用りようされると説明せつめいされている。 FightAIDS@Homeプロジェクトは現在げんざい進行しんこうちゅうであるが、今後こんごすうヶ月かげつあいだ計算けいさん必要ひつようせいがないため、WCGの技術ぎじゅつしゃはプロジェクトのステータスを完了かんりょうみに変更へんこうした。 技術ぎじゅつしゃ言葉ことばによると、「よりおおくの作業さぎょう可能かのうになれば、すぐにプロジェクトを再開さいかいすることができる」とのことである。2015ねん9がつ、FightAIDS@Homeフェーズ2が開始かいしされた。

Microbiome Immunity Project[編集へんしゅう]

「マイクロバイオーム免疫めんえきプロジェクト」(2017ねん8がつ23にち発足ほっそく) にん体内たいないからだひょうにある細菌さいきん病気びょうきにどうかかわっているかというてん着目ちゃくもくし、細菌さいきんなかにあるタンパク質たんぱくしつ研究けんきゅうするもので、やく300まん別々べつべつ細菌さいきん遺伝子いでんしでできているヒトのマイクロバイオーム研究けんきゅうしている。 細菌さいきん遺伝子いでんし学習がくしゅうすることで個々ここかたちることができ、それぞれの物理ぶつりてきかたち細菌さいきん機能きのう決定けっていしている[68]共同きょうどう研究けんきゅう機関きかんには、カリフォルニア大学だいがくサンディエゴこう、MITとハーバード大学だいがくブロード研究所けんきゅうじょ英語えいごばんサイモンズ財団ざいだんのフラットアイアン研究所けんきゅうじょなどがある[69]

日本にっぽんのチーム(登録とうろくじゅん[編集へんしゅう]

BOINCプロジェクトに登録とうろくしている日本にっぽんのチームは数多かずおおくあるが、World Community Grid を継続けいぞくてき解析かいせきしているチームのみ抜粋ばっすい抜粋ばっすい要件ようけん参加さんかしゃすう10にん以上いじょう、チーム国籍こくせき日本にっぽん、またはチームめいに「Japan」をふくむ)。

Team 2ch
2004ねん11月16にち登録とうろく匿名とくめい掲示板けいじばんぐん2ちゃんねる利用りようしゃによるチーム。当初とうしょは、BOINCプロジェクトのなかでもとく人気にんきたかSETI@home参加さんかしゃおおく(BOINC移行いこう以前いぜんのSETI@homeクラシックから移動いどうした参加さんかしゃふくむ)、World Community Grid 参加さんかしゃ少数しょうすうだったが、2007ねん04がつ27にちUDがん研究けんきゅうプロジェクト終了しゅうりょうともない、UDのTeam 2chメンバーのおおくがおもおな医療いりょうけいプロジェクトである World Community Grid に参加さんかすべく、BOINCの Team 2ch に大挙たいきょ移動いどうし(日本にっぽんでは関係かんけいしゃあいだぞくに「UD難民なんみん民族みんぞくだい移動いどう」とばれた)、World Community Grid サイトにはUDからの移籍いせきしゃたいする歓迎かんげいのページがもうけられた[70]。このきゅうUD参加さんかしゃ流入りゅうにゅうにより、現行げんこう功績こうせきやく3/4が World Community Grid によりめられている[71]
2008ねん7がつ6にち、World Community Grid ない功績こうせき世界せかいランキングで1達成たっせい。2009ねんには参加さんかしゃ(登録とうろく)すう解析かいせき結果けっかすうでも世界せかい1(2010ねん7がつ現在げんざい参加さんかしゃ(登録とうろく)すうのみ2)となり、World Community Grid にかぎらず、BOINC全体ぜんたいでも世界せかい有数ゆうすうだいチームとなる[72]
IBM Japan ODB
2004ねん11月18にち登録とうろく
IBM Japan
2004ねん11月19にち登録とうろく
Japan-Central
2004ねん11月19にち登録とうろく
Japan
2004ねん11月21にち登録とうろく
IBM - J ISC-J
2005ねん5がつ12にち登録とうろく
Protein structural analysis room Japan
2005ねん11月5にち登録とうろく活動かつどう範囲はんい医学いがく生物せいぶつけいプロジェクトに限定げんていしている。元々もともとcell computing βべーたirth結成けっせいされたチーム。
Team Japan HIV
2005ねん12月13にち登録とうろく。チームめいあらわとおり、HIV(FightAIDS@Home)にとくしたチーム。分散ぶんさんコンピューティングシステムFind a DrugのHIVプロジェクト(2003.7.12開始かいし)の参加さんかしゃ結成けっせいされ、2005ねんまつのFind a Drugの終了しゅうりょうとほぼどう時期じき開始かいしされたFightAIDS@Homeに参加さんかすべく、World Community Grid に移行いこうした。
IBM - Japan
2005ねん12月16にち登録とうろく
BOINC@MIXI
2006ねん04がつ18にち登録とうろく。ソーシャルネットワーキングサイトmixiのチーム。特定とくていのプロジェクトにかたよらず、World Community GridをふくむBOINCのかくプロジェクトに参加さんかしている。
GBS-JAPAN
2007ねん05がつ15にち登録とうろく
Team niconico
2007ねん11月25にち登録とうろくニコニコ動画どうがのチーム。
Team FreeJapan
2010ねん05がつ31にち登録とうろく保守ほしゅけいソーシャルネットワーキングサイトSNS-FreeJapanのチーム。
チームしゃち
2010ねん07がつ05にち登録とうろく愛知あいちけん中心ちゅうしんオーバークロックチーム。
BOINC@TOKYO
2014ねん07がつ05にち登録とうろく。チームめいにTOKYOがついているとおり、東京とうきょうからBOINC(Berkley Open Infrastructure for Network Computingバークレー・オープン・インフラストラクチャ・フォー・ネットワーク・コンピューティング)ひろめる活動かつどう発信はっしんしている小規模しょうきぼ営利えいりボランティアコンピューティングチーム。初期しょき段階だんかいではSETI@HOME現在げんざい終了しゅうりょうしている)の解析かいせき中心ちゅうしん活動かつどうしていたが、SETI@HOTMEの活動かつどう終了しゅうりょう契機けいきに、人類じんるい有益ゆうえき科学かがく研究けんきゅうむために、世界せかい最大さいだいのボランティア・コンピューティング・プラットフォームである医療いりょうけいプロジェクトIBMのWorld Community Grid小児しょうにがんの新薬しんやく候補こうほ探索たんさく結核けっかくたいせいたいする治療ちりょうほう探索たんさく腫瘍しゅようマーカーの特定とくていとうへの活動かつどうへと移行いこう現在げんざいいたる。また、2023ねんがつ現在げんざい小規模しょうきぼなチームにもかかわらず功績こうせき日本にっぽんランキングで4達成たっせいしている。

その[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ "IBM Introduces 'World Community Grid'" (Press release). IBM. 16 November 2004. 2022ねん9がつ5にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2009ねん2がつ11にち閲覧えつらん
  2. ^ a b BOINCStats”. 2022ねん8がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん3がつ17にち閲覧えつらん
  3. ^ About Us”. World Community Grid. 2022ねん4がつ19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2007ねん7がつ28にち閲覧えつらん
  4. ^ bbover3 (2007ねん8がつ17にち). “BOINC Migration Announcement”. World Community Grid. 2018ねん11月3にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2007ねん8がつ17にち閲覧えつらん
  5. ^ a b World Community Grid finds a new home at Krembil Research Institute”. www.worldcommunitygrid.org. 2021ねん9がつ13にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2021ねん9がつ13にち閲覧えつらん
  6. ^ We want to stop pandemics in their tracks.”. IBM.org (2020ねん4がつ1にち). 2020ねん4がつ8にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん4がつ3にち閲覧えつらん
  7. ^ Research Overview”. www.worldcommunitygrid.org. 2022ねん4がつ18にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2021ねん4がつ17にち閲覧えつらん
  8. ^ Silva S, Shimizu JF, Oliveira DM, Assis LR, Bittar C, Mottin M, Sousa BK, Mesquita NC, Regasini LO, Rahal P, Oliva G, Perryman AL, Ekins S, Andrade CH, Goulart LR, Sabino-Silva R, Merits A, Harris M, Jardim AC (November 2019). “A diarylamine derived from anthranilic acid inhibits ZIKV replication”. Scientific Reports 9 (1): 17703. Bibcode2019NatSR...917703S. doi:10.1038/s41598-019-54169-z. PMC 6881388. PMID 31776405. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6881388/. 
  9. ^ World Community Grid - News”. 2020ねん3がつ23にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2020ねん3がつ17にち閲覧えつらん
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  11. ^ FightAIDS@Home – Phase 1 researchers identified new potential targets for antivirals”. www.worldcommunitygrid.org. 2021ねん4がつ17にち閲覧えつらん
  12. ^ Xia J, Flynn W, Gallicchio E, Uplinger K, Armstrong JD, Forli S, Olson AJ, Levy RM (April 2019). “Massive-Scale Binding Free Energy Simulations of HIV Integrase Complexes Using Asynchronous Replica Exchange Framework Implemented on the IBM WCG Distributed Network”. Journal of Chemical Information and Modeling 59 (4): 1382–1397. doi:10.1021/acs.jcim.8b00817. PMC 6496938. PMID 30758197. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6496938/. 
  13. ^ FightAIDS@Home Team's New Simulation Technique Published in Industry Journal”. www.worldcommunitygrid.org. 2021ねん4がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2021ねん4がつ17にち閲覧えつらん
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  21. ^ 2009ねん7がつまつ時点じてん選択肢せんたくしドロップダウンリスト)による
  22. ^ マルチコアハイパースレッディング・テクノロジー場合ばあい複数ふくすうのタスクを処理しょりできる、CPUのかずによっては3つ以上いじょうともなるとかんがえられる
  23. ^ Community Advisor (2008ねん6がつ4にち). “2008ねん6がつ26にちをもってUDクライアントからBOINCクライアントにすべ移行いこう完了かんりょう” (英語えいご). World Community Grid. 2009ねん1がつ11にち閲覧えつらん
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  27. ^ News Article”. worldcommunitygrid.org. 2020ねん7がつ19にち閲覧えつらん
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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]