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筋萎縮性側索硬化症 - Wikipedia コンテンツにスキップ

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、英語えいご: amyotrophic lateral sclerosis略称りゃくしょう: ALS)は、上位じょうい運動うんどうニューロン下位かい運動うんどうニューロン両者りょうしゃ細胞さいぼうたい散発さんぱつせい進行しんこうせい変性へんせい脱落だつらくする神経しんけい変性へんせい疾患しっかんであり、運動うんどうニューロン疾患しっかんのひとつである。ニューロン神経しんけい単位たんいまたは神経しんけいもとともよばれ、細胞さいぼうたいじょう突起とっきおよびじくさくから構成こうせいされる。すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう変性へんせいする主体しゅたいはニューロンの細胞さいぼうたいであり、じくさくじょう突起とっき脱落だつらく細胞さいぼうたい変化へんかともなてき事象じしょうである。運動うんどうニューロンのじくさく変性へんせいのみでも運動うんどうニューロン疾患しっかん区別くべつができない表現ひょうげんがたをとるが、これはニューロパチーであり運動うんどうニューロン疾患しっかんとはいわない。

疫学えきがく

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日本にっぽんにおけるすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう発症はっしょうりつ年間ねんかん10まんにんあたり1.1~2.5にんであり、ゆうびょうりつは10まんにんあたり7~11にんである。そのうち家族かぞくれきがあるものはやく5%である。家族かぞくせいALSのうちSOD1遺伝子いでんし異常いじょう原因げんいんとなるものがやく20%をめ、いで頻度ひんどたかいのはFUS遺伝子いでんし異常いじょうである。

2021ねん日本にっぽん国内こくないにおける患者かんじゃやく9,000にんとされる。

病態びょうたい

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はつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう原因げんいん不明ふめいである。しかしはつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう患者かんじゃ一部いちぶ家族かぞくせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう同定どうていされた遺伝子いでんし変異へんいみとめられている[1][2]。そのためはつせい家族かぞくせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう共通きょうつう分子ぶんしメカニズムが想定そうていされるようになった。家族かぞくせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう同定どうていされた遺伝子いでんしぐんは3つのカテゴリーに分類ぶんるいされる。それはタンパク質たんぱくしつ恒常こうじょうせい品質ひんしつ管理かんり影響えいきょうするもの、運動うんどうニューロンのじくさくにおける細胞さいぼう骨格こっかく動態どうたい障害しょうがいするもの、RNA安定あんていせい機能きのう代謝たいしゃ攪乱かくらんするものである。またそれ以外いがいグルタミン酸ぐるたみんさん興奮こうふん毒性どくせい仮説かせつ内在ないざいせいレトロウイルス仮説かせつというものもられている[3]

タンパク質たんぱくしつ恒常こうじょうせい品質ひんしつ管理かんり異常いじょう

変異へんいSOD1遺伝子いでんし変異へんいがあるとSOD1タンパク質たんぱくしつまさしくりたたむことができない。異常いじょうりたたまれたSOD1はしょう胞体の細胞さいぼうしつがわ表面ひょうめん結合けつごうし、しょう胞体から異常いじょうりたたまれたタンパク質たんぱくしつ分解ぶんかい除去じょきょする機能きのうになしょう胞体関連かんれん分解ぶんかい抑制よくせいする。また変異へんいがたSOD1はマイクログリアにスーパーオキサイドのさんせい増加ぞうかさせる。

じくさくにおける細胞さいぼう骨格こっかく動態どうたい障害しょうがい

運動うんどうニューロンの生存せいぞんには、胞体で合成ごうせいされた細胞さいぼう成分せいぶんじくさくとシナプスまつはしおくじくさく輸送ゆそう重要じゅうようである。変異へんいがたSOD1は発症はっしょうまえより順行じゅんこうせい逆行ぎゃっこうせい輸送ゆそう障害しょうがいする。DCTN1の変異へんい逆行ぎゃっこうせい輸送ゆそう低下ていかさせる。

RNAの安定あんていせい機能きのう代謝たいしゃ攪乱かくらん

TDP-43おもかくない分布ぶんぷするRNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつである。遺伝子いでんし変異へんい細胞さいぼうない局在きょくざい変化へんかをもたらし、かくないからのぞかれて細胞さいぼうしつ凝集ぎょうしゅうたいとして蓄積ちくせきする。この局在きょくざい変化へんかはTDP-43の正常せいじょう機能きのう喪失そうしつ(loss of function)をもたらす。転写てんしゃ、スプライシング調節ちょうせつ、RNA安定あんていなどに影響えいきょうしょうじるとかんがえられている。また細胞さいぼうしつへの移動いどうはTDP-43の線維せんいをもたらしあらたな毒性どくせい獲得かくとくこす(gain of function)。TDP-43変異へんいかんがえられているRNAだいへの影響えいきょうタンパク質たんぱくしつ凝集ぎょうしゅうによる毒性どくせい獲得かくとくは、TDP-43とおなじhnRNPファミリーにぞくするRNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつであるFUS、hnRNP A1においてもおなじようなメカニズムがかんがえられている。

グルタミン酸ぐるたみんさん興奮こうふん毒性どくせい仮説かせつ

神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつであるグルタミン酸ぐるたみんさん過剰かじょう運動うんどうニューロンを興奮こうふんさせるため神経しんけい細胞さいぼういたるという仮説かせつがある。

内在ないざいせいレトロウイルス仮説かせつ

ヒトの遺伝子いでんし一部いちぶにはウイルス由来ゆらい遺伝子いでんしまれている。はつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう内在ないざいせい存在そんざいするレトロウイルスによって発症はっしょうする仮説かせつ提唱ていしょうされている。

病理びょうり

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はつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう臨床りんしょうぞう関係かんけいする病理びょうり所見しょけん上位じょうい運動うんどうニューロン(運動うんどう皮質ひしつ神経しんけい細胞さいぼう)と下位かい運動うんどうニューロン(脳幹のうかん運動うんどう神経しんけいかく脊髄せきずいぜんかく神経しんけい細胞さいぼう)の変性へんせい脱落だつらく下位かい運動うんどうニューロン支配しはいすじ萎縮いしゅくである。家族かぞくせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうにははつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう同様どうよう病理びょうり所見しょけんしめすものと脊髄せきずいぜんかくがわさくくわさく変性へんせいみとめるのちさくがたすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうもある。

肉眼にくがん所見しょけん

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大脳だいのう萎縮いしゅくはなく中心ちゅうしん前回ぜんかい萎縮いしゅく通常つうじょうはみられない。ただし、中心ちゅうしん前回ぜんかい変性へんせい高度こうど場合ばあいには、その萎縮いしゅく断面だんめんでの中心ちゅうしん前回ぜんかい皮質ひしつ萎縮いしゅく薄茶うすちゃ変色へんしょく、そしてきりからだ変性へんせいみとめられる。正常せいじょう脊髄せきずい白色はくしょくずいさやいろである。じくさく消失しょうしつするとずいさや崩壊ほうかいしろさがうしなわれる。これは頸髄ぜんもっと明瞭めいりょうである。脊髄せきずいのセミマクロ所見しょけんとしてぜんかく大型おおがた運動うんどうニューロンの脱落だつらくぜんかくはら方向ほうこう萎縮いしゅくして、その外側そとがわかく先鋭せんえいになる。きり体側たいそくさくぜんさくあわあきらする。またきりからだ以外いがいぜんさくがわさくあわあきらする。

組織そしき所見しょけん

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はつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう細胞さいぼう病理びょうりぞう運動うんどうニューロンが変性へんせい消失しょうしつする過程かてい異常いじょう構造こうぞうぶつ出現しゅつげんけられる。

下位かい運動うんどうニューロン病変びょうへん

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下位かい運動うんどうニューロンの変性へんせい消失しょうしつする過程かてい
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残存ざんそんニューロンは正常せいじょう下位かい運動うんどうニューロンぞうほかに、ニッスル小体こてい中心ちゅうしん崩壊ほうかい細胞さいぼうたいじょう突起とっき萎縮いしゅくかく偏在へんざい萎縮いしゅくした細胞さいぼうしつ赤染あかぞめリポフスチンによる細胞さいぼうたい占拠せんきょかく萎縮いしゅく濃縮のうしゅくなど、種々しゅじゅ細胞さいぼう病理びょうりしめす。ゴルジ装置そうち抗体こうたい(MG-160抗体こうたい免疫めんえき染色せんしょくでは、残存ざんそんニューロンのおおくがゴルジ装置そうち断片だんぺんていしている。すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうにおける運動うんどうニューロンはアポトーシスによるとのかんがえが提唱ていしょうされたが異論いろんもある。一般いっぱんすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうパーキンソンびょうアルツハイマーびょうなどの神経しんけい変性へんせい疾患しっかんではアポトーシスの組織そしきがくてき所見しょけんかんがえられているアポトーシス小体こていみとめられない。

下位かい運動うんどうニューロンの異常いじょう構造こうぞうぶつ
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封入ふうにゅうたい
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下位かい運動うんどうニューロン(ぜんかく細胞さいぼう)の残存ざんそんニューロンの封入ふうにゅうたいとしてはブニナ小体こていとTDP-43陽性ようせい封入ふうにゅうたいられている。ブニナ小体こていこう酸性さんせい微少びしょう細胞さいぼうしつない封入ふうにゅうたいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう特異とくいてきである。構成こうせい蛋白たんぱく由来ゆらい不明ふめいである。ちょうほろ形態けいたいてきには限界げんかいまくがなく、電子でんし密度みつどたか顆粒かりゅうみつしゅうむらがした構造こうぞうで、周辺しゅうへんにはこわれたまく構造こうぞう付着ふちゃくしている。内部ないぶにしばしば空隙くうげきゆうし、神経しんけいほそいとふくんでいることもまれでない。TDP-43陽性ようせい封入ふうにゅうたいには円形えんけい球状きゅうじょう硝子がらすさま封入ふうにゅうたいせんじょうのスケインさま封入ふうにゅうたいがあり両者りょうしゃともユビキチンされている。円形えんけい封入ふうにゅうたい内部ないぶ通常つうじょう不規則ふきそく網目あみめじょうていし、周辺しゅうへんそら胞でかこまれている。ちょうほろ形態けいたいてきには異常いじょうふと繊維せんい神経しんけいほそいとさま繊維せんいとの混交こんこうである。スケインさま封入ふうにゅうたいふと線維せんいたばであり、限界げんかいまくはない。これは、しばしばじゅうまくゆうするしょう胞でかこまれており、ライソゾームけい処理しょりされることが推測すいそくされる。スケインさま封入ふうにゅうたい運動うんどうニューロン疾患しっかん以外いがいに、進行しんこうせいかくうえせい麻痺まひ大脳皮質だいのうひしつ基底きていかく変性へんせいしょうピックびょう老人ろうじんのうなどでも線条せんじょうたいこう頻度ひんどみとめられる。

スフェロイド
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下位かい運動うんどうニューロンじくさくきん神経しんけいほそいと貯留ちょりゅうしてるい球形きゅうけいしゅたいした構造こうぞうであり、じくさくりゅう障害しょうがい示唆しさしている。早期そうき死亡しぼうした症例しょうれいおおくみられる。

上位じょうい運動うんどうニューロン病変びょうへん

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きりからだ変性へんせいがしばしばみとめられる。じくさく脱落だつらく軽微けいび場合ばあいあわあきらがとらえにくいため、鍍銀じくさく染色せんしょく確認かくにんする必要ひつようがある。中心ちゅうしん前回ぜんかいでは、ベッツ細胞さいぼう変性へんせい萎縮いしゅくとその消失しょうしつあとへのマクロファージしゅうむらみとめられる。

認知にんちしょうともなすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは運動うんどうニューロン病変びょうへんみとめられる。前頭まえがしらがわあたま変性へんせいていするが萎縮いしゅく程度ていど様々さまざまである。組織そしき学的がくてきには、皮質ひしつ表層ひょうそう不明瞭ふめいりょう海綿かいめんじょう変化へんかていし、がわあたまきょくない側面そくめん皮質ひしつ変性へんせい海馬かいば吻側のCA1-ささえあし移行いこう限局げんきょくせい神経しんけい細胞さいぼう脱落だつらく認知にんちしょうともなすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう特徴とくちょうである。これは初期しょき変化へんか可能かのうせいたかい。ひらたももたい変性へんせいみとめられる。のう広範こうはん領域りょういきのニューロンとグリアにTDP-43封入ふうにゅうたい出現しゅつげんする。海馬かいば顆粒かりゅう細胞さいぼうそう大脳皮質だいのうひしつ神経しんけい細胞さいぼうないにTDP-43封入ふうにゅうたいみとめられる。くろしつにもレビー小体こてい出現しゅつげんともなわないあきらかな変性へんせいがみられる。

分類ぶんるい

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すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうやまいがた非常ひじょう多彩たさいである[4][5]比較的ひかくてき急速きゅうそく全身ぜんしん波及はきゅうする古典こてんがた進行しんこうせいだま麻痺まひがた中核ちゅうかくであり、これは診断しんだん基準きじゅんたしやすい。やまいがたによってことなり、やまいがたによっては診断しんだん基準きじゅんたさないため注意ちゅうい必要ひつようである。

上位じょういニューロン徴候ちょうこう下位かいニューロン徴候ちょうこうみとめられるもの

このカテゴリーがすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう中核ちゅうかくであり古典こてんがた進行しんこうせいだま麻痺まひがた該当がいとうする。古典こてんがた上位じょうい下位かい運動うんどうニューロン徴候ちょうこう四肢ししからだみき脳神経のうしんけい領域りょういき進展しんてんしていくものである。典型てんけいれいではいちがわ上肢じょうしとおくらいすじ萎縮いしゅくづかれ、筋力きんりょく低下ていかすじ萎縮いしゅくどう側近そっきんおよびたいがわとお進展しんてんすると同時どうじに、下肢かし・頸部・下部かぶ脳神経のうしんけい領域りょういきへと波及はきゅうする。線維せんいたばせい収縮しゅうしゅくすじゆうつうせい攣縮もしばしばともなう。進行しんこうせいだま麻痺まひがたたま麻痺まひにせせいだま麻痺まひによる嚥下えんか障害しょうがい構音障害しょうがいはじまり、頸筋・かたかぶとたいすじへと進展しんてんすることがおおいが上下じょうげすじ萎縮いしゅく筋力きんりょく低下ていか波及はきゅうするのはおくれるため、初期しょきには運動うんどう能力のうりょくたもたれるというてん臨床りんしょうぞう古典こてんがたことなることに特徴とくちょうがある。古典こてんがた進行しんこうせいだま麻痺まひがた発症はっしょう四肢ししあるいは脳神経のうしんけい領域りょういきによるかのちがいで中年ちゅうねん以降いこうはつせい発症はっしょうし、上位じょういおよび下位かい運動うんどうニューロン障害しょうがいによる徴候ちょうこうのみをていし、すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう一般いっぱんてき診断しんだん基準きじゅんたす。終末しゅうまつぞうとしては四肢しし麻痺まひたま麻痺まひ呼吸こきゅうすじ麻痺まひいたり、病理びょうりがくてきにブニナ小体こていとTDP-43陽性ようせい封入ふうにゅうたいみとめる。進行しんこうせいだま麻痺まひがたほう古典こてんがたより発症はっしょう年齢ねんれいたかく、わる[4]

上位じょうい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうくもの

臨床りんしょう症状しょうじょう上位じょうい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうくものを進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょう(progressive muscular atrophy、PMA)という。進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょうなかりょう上肢じょうし限局げんきょくするものはflail armがたりょう下肢かし限局げんきょくするものはflail legがたばれる。またいち限局げんきょくするもの(たんがた)もある。flail armがたりょう上肢じょうしきんおよびかたかぶとたいとげうえすじとげすじ三角さんかくすじ)から発症はっしょうし、1ねん以上いじょう障害しょうがい部位ぶい進展しんてんしないれいである。flail legがたりょう下肢かしとおくらいから発症はっしょうし、1ねん以上いじょう障害しょうがい部位ぶい進展しんてんしないれいである。進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょう上位じょういニューロン徴候ちょうこうみとめられないためすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう診断しんだん基準きじゅんたさない。しかし進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょう診断しんだん上位じょういニューロン徴候ちょうこうしめれいがあること、死亡しぼうまで上位じょういニューロン徴候ちょうこうしめさなかったれいの85%に病理びょうりがくてき上位じょういニューロン変性へんせい病理びょうり所見しょけんられたという報告ほうこくがある[6]。そのため進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょうすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうがたかんがえられている[7]

また進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょう脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう(spinal muscular atrophy、SMA) type Ⅳやせい運動うんどうニューロパチーがふくまれる。SMA1遺伝子いでんし変異へんいゆうする成人せいじん発症はっしょうのSMAのおおくは35さい以下いか発症はっしょうで、家族かぞくれきゆうし、左右さゆう対称たいしょうせい下肢かしきんすじ優位ゆうい脱力だつりょく発症はっしょうする。たま脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょうでは血液けつえき検査けんさクレアチンキナーゼ(CK)高値たかねクレアチニン(Cre)ていみとめられる。神経しんけい伝導でんどう検査けんさでCMAPの軽度けいど低下ていか比較ひかくしてこむらはら神経しんけいでのSNAPの低下ていか誘発ゆうはつ不能ふのうなど感覚かんかく神経しんけい障害しょうがい高率こうりつみとめられる。せい運動うんどうニューロパチーは筋力きんりょく低下ていかわりすじ萎縮いしゅく軽度けいど神経しんけい伝導でんどう検査けんさ伝導でんどうブロックがみとめられる。

下位かい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうくもの

臨床りんしょう症状しょうじょう上位じょうい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうくものを上位じょうい運動うんどうニューロンがたまたはきりからだがたという。上位じょうい運動うんどうニューロンがたでは、下肢かしの痙縮がつよく痙性たい麻痺まひ臨床りんしょうぞうをとることがおおい。経過けいか緩徐かんじょ場合ばあい原発げんぱつせいがわさく硬化こうかしょうという臨床りんしょう診断しんだんになることもある。臨床りんしょう診断しんだん原発げんぱつせいがわさく硬化こうかしょう診断しんだんされているれいでも病理びょうり検索けんさくおこなうと下位かい運動うんどうニューロン障害しょうがいまったくないれいまれである。脊髄せきずいぜんかく細胞さいぼうにブニナ小体こていやユビキチン陽性ようせい封入ふうにゅうたいみとめられ、病理びょうり学的がくてきにはすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうかんがえられるれいもある。原発げんぱつせいがわさく硬化こうかしょう臨床りんしょう診断しんだんされるれいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう遺伝いでんせい痙性たい麻痺まひなどがふくまれているとかんがえられる。進行しんこうせい片側かたがわ優位ゆうい運動うんどうニューロン障害しょうがいをきたす非常ひじょうまれやまいぞうは痙性へん麻痺まひがたまたはMillsがたばれる。原発げんぱつせいがわさく硬化こうかしょうがたかんがえる報告ほうこく左右さゆうのあるすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう病理びょうりぞうていしたという報告ほうこくもある。

その

そのがたとして認知にんちしょうともなうALS(ALS-D)と呼吸こきゅうすじがたられている。すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうやく半数はんすうなんらかの認知にんち機能きのう障害しょうがい検出けんしゅつされるが、臨床りんしょうてきあきらかな認知にんちしょうがみられる症例しょうれいはおよそ2わり程度ていどであり、やまい進行しんこうとともに比率ひりつ増加ぞうかする[8][9][10]前頭葉ぜんとうよう機能きのう低下ていか行動こうどう異常いじょう意欲いよく低下ていか言語げんご機能きのう低下ていか)が前景ぜんけいにたち、重度じゅうど記憶きおく障害しょうがい見当けんとう障害しょうがいていするれいまれである。すなわち、HDS-RやMMSEは比較的ひかくてきたもたれるがFABやWCSTなど前頭葉ぜんとうよう機能きのう検出けんしゅつするテストの成績せいせき低下ていかする。このような認知にんち機能きのう障害しょうがい対応たいおうする所見しょけんとして前頭葉ぜんとうようのうりゅう低下ていか病理びょうり変化へんかいだされており、病理びょうり学的がくてきには前頭まえがしらがわあたま変性へんせいしょう共通きょうつうした皮質ひしつ病変びょうへんみとめられている。認知にんちしょうともなうALS(ALS-D)はALS-FTSD(Amyotrophic lateral sclerosis - frontotemporal spectrum disorder)という疾患しっかん概念がいねんべられることもある[11][12]

また、すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうやく3%で呼吸こきゅう不全ふぜんはつ発症はっしょうじょうとなり、そのおおくが上肢じょうし脱力だつりょく併発へいはつしている。原因げんいん不明ふめい拘束こうそくせい換気かんき障害しょうがい原因げんいん疾患しっかんのひとつにすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうがあげられる。

症状しょうじょう

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すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう臨床りんしょう症状しょうじょう下位かい運動うんどうニューロン症状しょうじょう上位じょうい運動うんどうニューロン症状しょうじょうたま麻痺まひ症状しょうじょう認知にんち機能きのう障害しょうがい陰性いんせい徴候ちょうこうられている。また特徴とくちょうてき症状しょうじょうとして解離かいりせい小手こてすじ萎縮いしゅく(split hand)がられている。

解離かいりせい小手こてすじ萎縮いしゅく(split hand)

頚椎けいついしょうなどでしゃくこつ神経しんけい障害しょうがいされると、しゃくこつ神経しんけい支配しはい(C8>Th1)である小指こゆび球筋たますじだいいちがわこつあいだすじは、通常つうじょう一緒いっしょ障害しょうがいされる。すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは初期しょき段階だんかいではたんははゆびがいてんすじ正中せいちゅう神経しんけい支配しはい、Th1>C8)とだいいちがわこつあいだすじすじ萎縮いしゅくがみられても、小指こゆび球筋たますじ比較的ひかくてきたもたれることがおおく、おなじゃくこつ神経しんけい支配しはいでありながらだいいちがわこつあいだすじ小指こゆび球筋たますじすじ萎縮いしゅく解離かいりみとめられる。これを解離かいりせい小手こてすじ萎縮いしゅく(split hand)という[13][14][15][16]

認知にんち機能きのう障害しょうがい

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうやく50%で経過けいかちゅう人格じんかく変化へんか行動こうどう障害しょうがい異常いじょう)、言語げんご障害しょうがい遂行すいこう機能きのう障害しょうがいなどの前頭葉ぜんとうよう機能きのう障害しょうがい特徴とくちょうづけられる認知にんち機能きのう障害しょうがい併発へいはつする[9][10]認知にんちしょうともなうALS(ALS-D)はALS-FTSD(Amyotrophic lateral sclerosis - frontotemporal spectrum disorder)という疾患しっかん概念がいねんべられることもある[11][12]

陰性いんせい徴候ちょうこう

感覚かんかく障害しょうがい眼球がんきゅう運動うんどう障害しょうがい膀胱ぼうこう直腸ちょくちょう障害しょうがいしとねかさよんだい陰性いんせい徴候ちょうこう有名ゆうめいである。その小脳しょうのう症状しょうじょうきり体外たいがい症状しょうじょう自律じりつ神経症しんけいしょうじょうなどもみとめられない。陰性いんせい徴候ちょうこうすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう発症はっしょう早期そうきではみとめられないが、末期まっきでは眼球がんきゅう運動うんどう障害しょうがいともな症例しょうれいがある。とくに、臨床りんしょう経過けいかはやく、発症はっしょうからやく1.5ねん以内いない比較的ひかくてき早期そうき人工じんこう呼吸こきゅういたるような症例しょうれいなかには、早期そうきから眼球がんきゅう運動うんどう障害しょうがいをはじめ感覚かんかく障害しょうがい自律じりつ神経しんけい障害しょうがいともない、運動うんどうけいえて広範囲こうはんい病変びょうへんていする一群いちぐんがある。これを広汎こうはんせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうという[17]

検査けんさ

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MRI

積極せっきょくてきすじ萎縮いしゅくがわさく硬化こうかしょう診断しんだん寄与きよするMRI所見しょけんあきらかになっていない。疾患しっかん除外じょがいのため、頭部とうぶMRIや脊髄せきずいMRIをおこなう。

神経しんけい伝導でんどう検査けんさ

神経しんけい伝導でんどう検査けんさだつずいせいニューロパチーの除外じょがいのために必須ひっすである[18][19]

はりすじでん

はりすじでん下位かい運動うんどうニューロン障害しょうがい鋭敏えいびん検出けんしゅつするのに有用ゆうようである。身体しんたい脳幹のうかん領域りょういき、頸髄領域りょういきむねずい領域りょういきこしせんずい領域りょういきの4部位ぶい分類ぶんるいし、脳幹のうかん領域りょういきむねずい領域りょういきではかく1すじ、頸髄領域りょういきこしせんずい領域りょういきでは神経しんけい支配しはい末梢まっしょう神経しんけい支配しはいことなるかく2すじ選択せんたくする。

血液けつえき検査けんさ

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでもCKがしばしば高値たかねになるが正常せいじょうの10ばい以上いじょうになるのはまれである。

ずいえき検査けんさ

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでものう脊髄せきずいえき蛋白たんぱく上昇じょうしょうみとめられるが100mg/dL以上いじょうになるのはまれである。

神経しんけい心理しんり検査けんさ

ALS患者かんじゃではFTD部分ぶぶんてき症状しょうじょうしめすことがおお[20]神経しんけい心理しんり検査けんさ評価ひょうかされる。ALS-FTD-Qしゅ介護かいごしゃ質問しつもんこたえる正確せいかく変化へんか行動こうどう異常いじょう評価ひょうかである。ALS-FTD-Q日本語にほんごばん妥当だとうせい有効ゆうこうせい評価ひょうかされている[21]認知にんち機能きのう障害しょうがい評価ひょうかとしてはMoCA-Jがしばしばもちいられる。包括ほうかつてき評価ひょうかとしてはECASられている[22]

診断しんだん

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運動うんどうニューロン障害しょうがい徴候ちょうこう
脳幹のうかん 頸髄 むねずい こしせんずい
下位かい運動うんどうニューロン徴候ちょうこう
筋力きんりょく低下ていか
すじ萎縮いしゅく
筋繊維きんせんいたばせい攣縮
しもあご顔面がんめん口蓋こうがい
した
喉頭こうとう
頸部
上腕じょうわん前腕ぜんわん

横隔膜おうかくまく
背筋せすじ
腹筋ふっきん
背筋せすじ
腹筋ふっきん
下肢かし
上位じょうい運動うんどうニューロン徴候ちょうこう
反射はんしゃ病的びょうてき拡大かくだい
クロ-ヌス
しもあご反射はんしゃ亢進こうしん
くちとがらし反射はんしゃ
にせせいだま麻痺まひ
強制きょうせいき・わら
病的びょうてきけん反射はんしゃ亢進こうしん
けん反射はんしゃ亢進こうしん
Hoffmann反射はんしゃ
痙縮
萎縮いしゅくすじけん反射はんしゃ保持ほじ
はらがわ反射はんしゃ消失しょうしつ
腹筋ふっきん反射はんしゃ消失しょうしつ
痙縮
けん反射はんしゃ亢進こうしん
Babinski徴候ちょうこう
痙縮
萎縮いしゅくすじけん反射はんしゃ保持ほじ

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう診断しんだん上位じょうい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうけん反射はんしゃ亢進こうしん痙縮病的びょうてき反射はんしゃ)と下位かい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうすじ萎縮いしゅく線維せんいたば攣縮)がずいぶしにわたってみとめられること、症状しょうじょう進行しんこうせいであり、かつ初発しょはつ部位ぶいから部位ぶいへの進展しんてんみとめられること、類似るいじ症状しょうじょうをきたす疾患しっかん鑑別かんべつ必要ひつようである。1994ねん世界せかい神経しんけい学会がっかい臨床りんしょう所見しょけんからなるすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう診断しんだん基準きじゅん(El Escorial基準きじゅん)を提唱ていしょうした。El Escorial基準きじゅんでは診断しんだん確実かくじつにグレード(definite、probable、possible、suspected)をつけ、probable以上いじょう治療ちりょう介入かいにゅう基準きじゅんとすることを目的もくてきとした。身体しんたい運動うんどう支配しはい領域りょういき脳幹のうかん頸髄むねずいこしせんずいの4領域りょういきけて、2領域りょういきにおいて上位じょうい下位かい運動うんどうニューロン徴候ちょうこうしめ所見しょけんがあればprobable、3領域りょういきにあればdefiniteとするわかりやすいものであった。しかしEl Escorial基準きじゅんではprobable以上いじょう診断しんだんされる感度かんど非常ひじょうひくく、すじでん所見しょけんくわえるべきとの意見いけんつよされたため1998ねんすじでん所見しょけんくわえた改訂かいていEl Escorial基準きじゅん別名べつめい、Airlie House基準きじゅん)が作成さくせいされた[18]。さらに2008ねん国際こくさい臨床りんしょう神経しんけい生理せいり学会がっかいからすじでんでのだつ神経しんけい所見しょけん臨床りんしょうてきすじ萎縮いしゅくとを等価とうか判断はんだんする提言ていげん(Awaji基準きじゅん)がなされた[23]。2014ねんにはUpdated Awaji基準きじゅん提唱ていしょうされた[24]。2019ねんオーストラリアゴールドコーストでGold Coast ALS診断しんだん基準きじゅん作成さくせいされた[25]。これはからだ一部いちぶ進行しんこうせい上位じょうい運動うんどう下位かい運動うんどう症候しょうこうがあり、原因げんいん除外じょがいされればALSと診断しんだんできる。この診断しんだん基準きじゅんせい確度かくどもすでに報告ほうこくされている[26]

上記じょうき診断しんだん基準きじゅんはあくまでも治験ちけんよう基準きじゅんであり、日常にちじょう診療しんりょうよう作成さくせいされたものではない。そのため、進行しんこう速度そくど臨床りんしょうぞう画像がぞうなどからすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう以外いがいかんがえにくいと判断はんだんすれば、その時点じてんすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうとの診断しんだんつたえるのがのぞましいとかんがえられている。

鑑別かんべつ診断しんだん

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古典こてんがたすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう鑑別かんべつ疾患しっかんには変形へんけいせい脊椎せきついしょうせい運動うんどうニューロパチー封入ふうにゅうたい筋炎きんえん脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう平山ひらやまびょう、キアリⅠがた奇形きけいなどがあげられる。

変形へんけいせい頚椎けいついしょう

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変形へんけいせい頚椎けいついしょうでは感覚かんかく障害しょうがい筋力きんりょく低下ていかすじ萎縮いしゅくなどの症状しょうじょう緩徐かんじょ進行しんこうし、以後いご停止ていしせいになることがおおいが、しばしば数ヶ月すうかげつ程度ていど比較的ひかくてき急速きゅうそくすじ萎縮いしゅく出現しゅつげんする。症状しょうじょう発現はつげん体位たいい姿勢しせい関連かんれんしており、頸部の進展しんてん屈曲くっきょくなどの運動うんどう上肢じょうしあるいは手指しゅしにしびれや疼痛とうつう出現しゅつげんすることがおおい。さらに変形へんけいせい頚椎けいついしょうではじょう安静あんせい症状しょうじょう改善かいぜんをみることがおおい。すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは安静あんせい症状しょうじょう軽快けいかいしない。また変形へんけいせい頚椎けいついしょうではっきゅう麻痺まひ症状しょうじょうみとめられない。

flail armがたすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうとキーガンがた頚椎けいついしょうせいすじ萎縮いしゅくしょうはしばしば鑑別かんべつ困難こんなんである。キーガンがた頚椎けいついしょうせいすじ萎縮いしゅくしょうかたまくでC4、C5、C6、とくにC5とC6のぜんのみ障害しょうがいされる頚椎けいついしょう特殊とくしゅなタイプである。とげうえすじとげすじ三角さんかくすじ上腕じょうわんとうすじうでたわわこつすじなどの上肢じょうしきんかたかぶとたい筋力きんりょく低下ていかすじ萎縮いしゅくしゅしるしである。感覚かんかく障害しょうがいちょう経路けいろ徴候ちょうこうみとめられない。

頚椎けいついしょうすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう鑑別かんべつのポイントとして下記かき内容ないようられている。

感覚かんかく障害しょうがい

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうではからだいたみや手指しゅしなどがいちまいがわおおわれたかんじなど自覚じかくてき感覚かんかく障害しょうがいがしばしばみとめられるが、さとしてき感覚かんかく障害しょうがいみとめられない。一方いっぽう頚椎けいついしょうでは病変びょうへんレベルに一致いっちした自覚じかくてきおよびさとしてき感覚かんかく障害しょうがいがみられ、とくさとしてき感覚かんかく障害しょうがい存在そんざいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうとの鑑別かんべつ重要じゅうようである。

線維せんいたばせい収縮しゅうしゅく

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは早期そうき顔面がんめんすじとくオトガイすじ)や四肢ししすじやく90%の頻度ひんどみとめられるが、頚椎けいついしょうではほとんどみとめられない。

解離かいりせい小手こてすじ萎縮いしゅくしょう

解離かいりせい小手こてすじ萎縮いしゅくしょう(split hand)はすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう特徴とくちょうてきみとめられる。

上位じょうい運動うんどうニューロン症状しょうじょう

頚椎けいついしょうこうはつ部位ぶい下部かぶ頚椎けいついである。したあご反射はんしゃ亢進こうしんあたまこごめ反射はんしゃ出現しゅつげんかたかぶと上腕じょうわん反射はんしゃへんほう(Shimizu)の亢進こうしん頚椎けいついしょうよりもすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょううたがう。

頸部すじ筋力きんりょく低下ていか

頚椎けいついしょうこうはつ部位ぶい下部かぶ頚椎けいついである。そのため頚椎けいついしょうでは頸部すじ筋力きんりょくたもたれることがおおいがすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは頸部すじ筋力きんりょく低下ていかをきたす。

ふく神経しんけい支配しはいすじはりすじでん

上部じょうぶそうぼうすじむねくさりちち突筋だつ神経しんけい所見しょけん頚椎けいついしょうでは通常つうじょうみとめられない。

短期間たんきかん体重たいじゅう減少げんしょう

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうではしばしば短期間たんきかん体重たいじゅう減少げんしょうみとめられる。

変形へんけいせい腰椎ようついしょう

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椎間板ついかんばんヘルニアによるL5あるいはS1の神経しんけいしょうはflail legがたすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう類似るいじすることがある。L5の神経しんけい障害しょうがいではぜん脛骨けいこつすじ筋力きんりょく低下ていかみとめられるがL5領域りょういき感覚かんかく障害しょうがいみとめられること。S1の神経しんけいしょうでは腓腹筋ひふくきん筋力きんりょく低下ていかみとめられるがS1領域りょういき感覚かんかく障害しょうがいみとめられることから鑑別かんべつ可能かのうである。またラセーグ徴候ちょうこうなど障害しょうがい誘発ゆうはつ試験しけん参考さんこうになる。

せい運動うんどうニューロパチー

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非対称ひたいしょうせいかつせい筋力きんりょく低下ていか前腕ぜんわんなど上肢じょうしとおくらいこり、緩徐かんじょ進行しんこうする。脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう鑑別かんべつ必要ひつようになる。せい運動うんどうニューロパチー場合ばあい発症はっしょうすうねんしてもこごめすじぐんしんすじぐん筋力きんりょく低下ていかがあること、だつずいせい病変びょうへんのため筋力きんりょく低下ていかわりすじ萎縮いしゅく軽度けいどであるてん鑑別かんべつがかりになる。神経しんけい伝導でんどう検査けんさ伝導でんどうブロックみとめられるてん鑑別かんべつとなる。

たま脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう

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たま脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょうではした萎縮いしゅく目立めだわりした運動うんどう機能きのうたもたれ構音障害しょうがい目立めだたないてん特徴とくちょうである。神経しんけい伝導でんどう検査けんさではっきゅう脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょうはCMAPの軽度けいど低下ていか比較ひかくしてこむらはら神経しんけいでのSNAPの低下ていか誘発ゆうはつ不能ふのうなど感覚かんかく神経しんけい障害しょうがい高率こうりつみとめられるのにたいしてすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは通常つうじょう感覚かんかく神経しんけい生涯しょうがいはみられないか、みられても軽度けいどである。たま脊髄せきずいせいすじ萎縮いしゅくしょう下肢かしすじのMRIでは大腿だいたいすじでははんまくさますじ大腿だいたいとうすじちょうあたま、および外側そとがわこうすじなどに萎縮いしゅくみとめられるが、大腿だいたいじきすじぬいこうすじおよびうすすじ比較的ひかくてきたもたれ、こむら腹部ふくぶではうち外側そとがわ腓腹筋ひふくきんヒラメすじ選択せんたくてき萎縮いしゅくする。他方たほうすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでのすじ萎縮いしゅく分布ぶんぷはびまんせいであり両者りょうしゃ鑑別かんべつになる。

平山ひらやまびょう

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いちがわ優位ゆうい前腕ぜんわんすじ萎縮いしゅくみとめられることから、上位じょうい運動うんどうニューロン障害しょうがいみとめられない進行しんこうせいすじ萎縮いしゅくしょうとの鑑別かんべつ必要ひつようになる。平山ひらやまびょう若年じゃくねんせいいちがわせいすじ萎縮いしゅくしょうともばれ、こうはつ年齢ねんれいは15~17さいでありはつせいすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうよりも発症はっしょう若年じゃくねんであり圧倒的あっとうてき男性だんせいおおい。小指こゆびがいてんすじははゆびだま比較ひかくしてより高度こうど障害しょうがいされることがおおく、すじ萎縮いしゅく分布ぶんぷしゃくこつ神経しんけい麻痺まひ類似るいじする。平山ひらやまびょうは頸部まえこごめ脊髄せきずいかたまくかんかべ前方ぜんぽう移動いどうして下部かぶ頸髄を反復はんぷくせい圧迫あっぱくしてしょうずる脊髄せきずいぜんかくきょせい病変びょうへんによるものである。CTミエログラフィーやMRIで確認かくにんができる。

キアリⅠがた奇形きけい

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キアリⅠがた奇形きけい小脳しょうのうひらたももだいあたまあなはまとんして延髄えんずいがわから圧迫あっぱくする奇形きけいである。小脳しょうのうひらたももによる延髄えんずいへの圧迫あっぱく軽度けいどときした萎縮いしゅくともなわずに嚥下えんか障害しょうがいのみきたすが、延髄えんずい圧迫あっぱくつよ場合ばあいした神経しんけいかく圧迫あっぱく障害しょうがいされした萎縮いしゅくしょうじる。この場合ばあい進行しんこうせいだま麻痺まひがた鑑別かんべつ必要ひつようになる。キアリⅠがた奇形きけいでは四肢しし筋力きんりょく低下ていかすじ萎縮いしゅくみとめられないこと、病的びょうてき反射はんしゃみとめられないこと、四肢ししはりすじでん異常いじょうみとめられないことが鑑別かんべつがかりになる。キアリⅠがた奇形きけい手術しゅじゅつ症状しょうじょう軽快けいかいする。脳幹のうかんじょうだんでMRI撮影さつえいによって診断しんだん可能かのうである。

封入ふうにゅうたい筋炎きんえん

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50さい以降いこう男性だんせい発症はっしょうおおく、緩徐かんじょ進行しんこうせい非対称ひたいしょうせい筋力きんりょく低下ていかきんすじとおくらいすじ)およびたま麻痺まひ症状しょうじょう嚥下えんか障害しょうがい)がみられる。すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうでは初期しょき解離かいりせい小手こてすじ萎縮いしゅくがみられ下肢かしではとおくらいすじ筋力きんりょく低下ていかがみられるのにたいして、封入ふうにゅうたい筋炎きんえんでは上肢じょうし手指しゅしおよび手首てくびこごめすじ優位ゆうい筋力きんりょく低下ていかとくちょうははゆびこごめすじ筋力きんりょく低下ていかがみられ、下肢かしでは大腿だいたいこごめすじよりも大腿だいたいよんとうすじ優位ゆうい筋力きんりょく低下ていかがみらるのが特徴とくちょうである。MRIでは大腿だいたいよんとうすじ前腕ぜんわんふかゆびこごめすじ萎縮いしゅく特徴とくちょうである。

治療ちりょう

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2024ねん4がつ時点じてんで、根治こんじてき治療ちりょうほう確立かくりつされていないものの、複数ふくすう薬剤やくざいにより病状びょうじょう進行しんこうおくらせることが可能かのうとなっている[27]

リルゾール

リルゾール(Riluzole)はグルタミン酸ぐるたみんさん遊離ゆうり阻害そがい作用さよう興奮こうふんせいアミノ酸あみのさん受容じゅようたいとの競合きょうごうてき阻害そがい作用さよう電位でんい依存いぞんせいNaチャネル阻害そがい作用さようゆうし、おもグルタミン酸ぐるたみんさんによる興奮こうふん毒性どくせい抑制よくせいすることで神経しんけい保護ほご作用さよう発現はつげんするとかんがえられている。死亡しぼうあるいは人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくのための挿管または気管きかん切開せっかいまでの期間きかん生存せいぞん期間きかん定義ていぎした場合ばあい、リルゾールの使用しよう生存せいぞん期間きかんは2~3ヶ月かげつ延長えんちょうする。努力どりょくせい肺活量はいかつりょう60%未満みまん低下ていかしている場合ばあい効果こうか期待きたいできないため投与とうよおこなわない。日本にっぽんでは1999ねん3がつ発売はつばいされ、当時とうじはALSにたい唯一ゆいいつ保険ほけん適用てきようみとめられた薬剤やくざいとしておおきなインパクトをあたえた[28]

エダラボン

日常にちじょう生活せいかつ自立じりつし、努力どりょくせい肺活量はいかつりょう80%以上いじょう場合ばあいエダラボン機能きのう障害しょうがい進行しんこう抑制よくせい効果こうかしめされている。2015ねん6がつ、エダラボン(ラジカット)が「すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうにおける機能きのう障害しょうがい進行しんこう抑制よくせい」として日本にっぽん厚生こうせい労働省ろうどうしょう効能こうのう効果こうか承認しょうにんけた[29]2017ねん5月エダラボン(米国べいこく商品しょうひんめい:ラジカヴァ)がアメリカ食品しょくひん医薬品いやくひんきょくに「すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう」の適応てきおう認可にんかされた[30]。アメリカですじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう新薬しんやく認可にんかは20ねんぶりとなる[30]

つよオピオイド

すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう苦痛くつう呼吸こきゅうなど)にはモルヒネが有効ゆうこうである。おおむね、がん治療ちりょうもちいるりょう半量はんりょう目安めやすとなる。

パワードスーツによるリハビリ

2016ねん1がつ28にち中央ちゅうおう社会しゃかい保険ほけん医療いりょう協議きょうぎかいで、パワードスーツであるHAL保険ほけん収載しゅうさい決定けっていし、2016ねん4がつ保険ほけん収載しゅうさいされた[31]生体せいたい電位でんい信号しんごうもとづき下肢かしうごきをたすけつつ歩行ほこう運動うんどうかえすことで、歩行ほこう機能きのう改善かいぜんする効果こうか見込みこめる[31]

トフェルセン

2023ねん4がつ25にち、アメリカの製薬せいやく会社かいしゃ「バイオジェン」が開発かいはつしたALSの治療ちりょうやくトフェルセン」をFDA承認しょうにん。「SOD1」とばれる特定とくてい遺伝子いでんし変異へんい原因げんいん遺伝いでんせいのALS患者かんじゃ対象たいしょう[32]対象たいしょうとなるのはALS患者かんじゃの2%程度ていど[33]日本にっぽん国内こくないでは承認しょうにんやくであるが、2023ねん5がつ26にち東京医科歯科大学とうきょういかしかだいがく病院びょういんが「トフェルセン」を独自どくじ輸入ゆにゅうして患者かんじゃへの投与とうよ検討けんとうしていることが報道ほうどうされた[33]同年どうねん9がつからトフェルセンの投与とうよ開始かいしされ、10がつなかばまでに3投与とうよおこなわれた。患者かんじゃはその取材しゅざいにて、投与とうよ症状しょうじょう進行しんこうおだやかなかんじであるとこたえており、一刻いっこくはや国内こくない公的こうてき保険ほけんのもとで投与とうよできるようにしてほしいとうったえている[34]

詳細しょうさいトフェルセン項目こうもく参照さんしょうのこと

臨床りんしょう試験しけんやく臨床りんしょう研究けんきゅうやく

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こうAMPAがたグルタミン酸ぐるたみんさん受容じゅようたい競合きょうごうがた拮抗きっこうやく

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2016ねん6がつ東京大学とうきょうだいがくのグループがAMPAがたグルタミン酸ぐるたみんさん受容じゅようたい拮抗きっこうやくであり、日本にっぽんすでこうてんかんくすりとして認可にんかされている「ペランパネル」がALSの治療ちりょうやくとしても発症はっしょう原因げんいんざし、たか治療ちりょう効果こうかがあると発表はっぴょうし、2016ねん6がつ28にちけの英国えいこく科学かがくScientific Reports」に掲載けいさいされた[35]。2017ねん4がつから日本にっぽん国内こくない治験ちけん開始かいしされた[36][37]

こう容量ようりょうメチルコバラミン療法りょうほう

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企業きぎょう治験ちけんおこなった臨床りんしょうだいⅡ/Ⅲそう試験しけん(761試験しけん)は主要しゅよう評価ひょうか項目こうもく達成たっせいできなかったが、サブ解析かいせき結果けっか発病はつびょう1ねん以内いない症例しょうれいかぎると中央ちゅうおうで600にち以上いじょう延命えんめい効果こうかみとめられた。そのため、治験ちけん対象たいしょうしゃ発病はつびょう1ねん以内いない患者かんじゃ限定げんていし、徳島大学とくしまだいがく主幹しゅかん施設しせつとなり、「こう用量ようりょうメチルコバラミンのすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうたいするだいそう試験しけん - 医師いし主導しゅどう治験ちけん - 」が実施じっしされた。どう治験ちけん徳島大学とくしまだいがく病院びょういん千葉大学ちばだいがく医学部いがくぶ付属ふぞく病院びょういんなど全国ぜんこく 25 ほどこせ しつらえ実施じっしされた[38]発症はっしょうから1ねん未満みまん治験ちけん登録とうろくされた被験者ひけんしゃ対象たいしょうとした評価ひょうかにおいては、メチルコバラミン 50mg のしゅう 2 かい筋肉きんにくない投与とうよは、プラセボ比較ひかくして有意ゆうい生存せいぞん期間きかんやく 600 にち延長えんちょう症状しょうじょう進行しんこう抑制よくせいする効果こうか示唆しさされた[38]

承認しょうにん申請しんせいまでの経過けいか

  • 2006ねん臨床りんしょうだいⅡ/Ⅲそう試験しけん(761試験しけん)を開始かいし[39]
  • 2016ねん3がつ、PMDAから追加ついか試験しけん必要ひつようとの判断はんだんされ、新薬しんやく承認しょうにん申請しんせい[39]
  • 2017ねん11月、医師いし主導しゅどうだいそう試験しけん(763試験しけん開始かいし[40]
  • 2022ねん5がつメチルコバラミンこう用量ようりょう製剤せいざいが、「すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう病態びょうたいおよ機能きのう障害しょうがい進行しんこう抑制よくせい予定よていされる効能こうのうまた効果こうか」として、厚生こうせい労働省ろうどうしょうより希少きしょう疾病しっぺいよう医薬品いやくひん指定していされる[41]

iPS細胞さいぼう援用えんようによる治療ちりょう可能かのうせい

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京都大学きょうとだいがくiPS細胞さいぼう研究所けんきゅうじょ井上いのうえ治久はるひさ教授きょうじゅらはALS患者かんじゃから採取さいしゅした皮膚ひふ細胞さいぼうから人工じんこう多能たのうせいみき細胞さいぼう(iPS細胞さいぼうつく運動うんどう神経しんけい細胞さいぼう変化へんかさせたところ変性へんせいTARDBP-43が蓄積ちくせき神経しんけい突起とっき成長せいちょう抑制よくせいしていることをめた。これにたいアナカルジンさん英語えいごばん投与とうよすると変性へんせいTARDBP-43減少げんしょうし、突起とっき成長せいちょううながされることを確認かくにんした。これは将来しょうらいてきなALS治療ちりょう可能かのうせい示唆しさするものである[43]

ボスチニブ

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2017ねん5がつ25にち報道ほうどうにおいて、iPS細胞さいぼう使つか白血病はっけつびょう治療ちりょうやくボスチニブ」に進行しんこう抑制よくせいする効果こうかがあることを井上いのうえらがめ、マウスによる実験じっけん有効ゆうこうせいたしかめられた[44][45]。SOD1遺伝子いでんし変異へんいのある家族かぞくせいALSにもはつせいALSどちらにも効果こうかみとめた[46]どう研究けんきゅうべい医学いがく「Science Translational Medicine」掲載けいさいされた[44][47]

2019ねん3月26にち京都きょうと大学だいがくiPS研究所けんきゅうじょのチームが「ボスチニブ」を使つかった安全あんぜんせい評価ひょうかする医師いし主導しゅどう臨床りんしょう試験しけん治験ちけん)をはじめたと発表はっぴょうした[48][49][50]。 2021ねん9がつ30にち治験ちけん結果けっか発表はっぴょうされた。治験ちけんでは、比較的ひかくてき初期しょきのALS患者かんじゃ対象たいしょうとし、「ボスチニブ」をおよそ3カ月かげつあいだんだ患者かんじゃ9にんのうち、5にんで、病気びょうき進行しんこうまった。ALSの進行しんこうめたれいは「世界せかいはつ」とみられる[51]今回こんかい治験ちけん安全あんぜんせいたしかめるのがおも目的もくてきで、しょう人数にんずうのため、効果こうかがあったかどうか統計とうけいてき判定はんていはできない。

2022ねん4がつ15にち京都きょうと大学だいがくiPS細胞さいぼう研究所けんきゅうじょなどのチームは、ALS患者かんじゃ対象たいしょうにボスチニブの有効ゆうこうせいおよび安全あんぜんせい評価ひょうかすることを目的もくてきとしただい2そう医師いし主導しゅどう治験ちけん開始かいししたと発表はっぴょうした[52][53]だい2そう医師いし主導しゅどう治験ちけんは、施設しせつ共同きょうどうめくらけん試験しけん。20さい以上いじょう75さい以下いかのALS患者かんじゃ25れい対象たいしょうにボスチニブの24週間しゅうかん投与とうよ有効ゆうこうせいおよび安全あんぜんせい探索たんさくてき評価ひょうかすることを目的もくてき実施じっしされる[52][53]京都大学きょうとだいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういん北里大学きたさとだいがく病院びょういん鳥取大学とっとりだいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういん奈良県立医科大学ならけんりついかだいがく附属ふぞく病院びょういんひとしの7施設しせつ実施じっしされる予定よてい[52][53]

2024ねん6がつ12にち京都きょうと大学だいがくiPS細胞さいぼう研究所けんきゅうじょなどのチームは、だい2そう臨床りんしょう試験しけん結果けっか発表はっぴょうすくなくとも半数はんすうにALSの症状しょうじょう進行しんこう抑制よくせい確認かくにんされたとし、有効ゆうこうせいかんする基準きじゅんにおいて、主要しゅよう評価ひょうか項目こうもく2つを達成たっせいし、ふくつぎ評価ひょうか項目こうもくの2つのうち1つはたさなかったものの、1つは達成たっせいしたとした[54][55][56][57][58]だい2そう臨床りんしょう試験しけん施設しせつ京都大学きょうとだいがく徳島大学とくしまだいがく北里大学きたさとだいがく鳥取大学とっとりだいがく奈良県立医科大学ならけんりついかだいがく東邦大学とうほうだいがく広島大学ひろしまだいがく)で、1にちに1かい、24しゅうにわたり比較的ひかくてき軽症けいしょうの26にん(40だい~60だい男女だんじょ)に投与とうよし、データはべつのALS治療ちりょうやく治験ちけんのプラセボ(偽薬ぎやく)などと比較ひかくした[54][55][56]

ロピニロール

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2018ねん平成へいせい30ねん)12月から慶応義塾大学けいおうぎじゅくだいがく岡野おかのさかえ教授きょうじゅらの研究けんきゅうチームは、すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう治療ちりょうにつながる候補こうほやくとして、患者かんじゃiPS細胞さいぼうから神経しんけい細胞さいぼうをつくり病気びょうき再現さいげんパーキンソンびょうくすりであるロピニロール塩酸えんさんしお商品しょうひんめい:レキップじょう)に効果こうか発見はっけんし、患者かんじゃ投与とうよする臨床りんしょう試験しけん治験ちけん)をはじめた[59]今後こんごすくなくとも6カ月かげつあいだ投与とうよして安全あんぜんせいなどをたしかめる[60]どう研究けんきゅうは2014ねんにブームになったアイス・バケツ・チャレンジにより日本にっぽんALS協会きょうかいせられた寄付きふ一部いちぶから研究けんきゅう交付こうふけており、ネイチャー掲載けいさいされた論文ろんぶん謝辞しゃじにIBC grant from the Japan ALS Associationと明記めいきされている[61]

2021ねん5がつ20日はつか治験ちけん結果けっか発表はっぴょうされた。これによれば、病気びょうき進行しんこうを、およそ7ヵ月かげつおくらせることができ、家族かぞくせいALSの患者かんじゃだけでなく、ALSのだい多数たすうめるはつせい患者かんじゃのおよそ70%にも効果こうかがある可能かのうせいしめされた[62][63][64][65]

2023ねん4がつ26にち慶応大学けいおうだいがくREADYFOR業務ぎょうむ提携ていけいおこな[66]慶応大学けいおうだいがく公認こうにんクラウドファンディングだい1ごうとしてALSにたいするロピニロールの効果こうかについてのバイオマーカー、サロゲートマーカー開発かいはつのための資金しきん募集ぼしゅうし、目標もくひょう3000まんえんのところ、期限きげんまでにやく4400まんえんあつまった。

2023ねん6がつ2にち慶応大学けいおうだいがく研究けんきゅうチームは、1まんにん以上いじょうのALS患者かんじゃ病状びょうじょう登録とうろくしている国際こくさいてきなデータベースを使つかい、あらためて治験ちけん結果けっか詳細しょうさい比較ひかく検討けんとうしたところ、1年間ねんかん服用ふくよう病気びょうき進行しんこうやく7カ月かげつおくらせられることが判明はんめいし、既存きそんやく上回うわまわ有効ゆうこうせいだったことを発表はっぴょうした[67]研究けんきゅうチームは「2024ねんにもだい3そう臨床りんしょう試験しけんおこない、順調じゅんちょうすすめばすうねん実用じつよう目指めざす」としている[67]

ミューズ細胞さいぼうによる細胞さいぼう治療ちりょう

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2021ねん1がつ28にち三菱みつびしケミカルホールディングス子会社こがいしゃである生命せいめい科学かがくインスティテュートは点滴てんてきすると損傷そんしょう部位ぶいにあつまり修復しゅうふくするミューズ細胞さいぼう特性とくせい利用りようした細胞さいぼう製剤せいざい治験ちけん開始かいしすると発表はっぴょうした[68]

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発症はっしょうから死亡しぼうもしくはおかせかさねてき換気かんき人工じんこう呼吸こきゅう)が必要ひつようとなるまでの期間きかん中央ちゅうおうは20~48ヶ月かげつであると報告ほうこくされている。しかし10%程度ていど患者かんじゃ発症はっしょう1ねん以内いない死亡しぼうする一方いっぽうで、5~10%の患者かんじゃ発症はっしょう10ねん生存せいぞんしている。経過けいかには相当そうとう個人こじんがある。

人工じんこう呼吸こきゅう必要ひつようになったときに、障害しょうがい福祉ふくしサービスを使つか必要ひつよう公的こうてき介護かいご体制たいせいめるかどうかが経過けいかおおきく影響えいきょうする。必要ひつよう介護かいごサービスをけるという選択肢せんたくしをさまざまな理由りゆうえらべず、えらばざるをない場合ばあいすくなくない。

歴史れきし

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はじめて報告ほうこくされたのは1869ねんシャルコー(Jean-Martin Charcot)らによって[69][70]日本にっぽんでは1891ねん中村なかむら[71][72] による[73]

シャルコーとJoffroy A(ふつこく)がALSを明確めいかく記載きさいした1869(明治めいじ2)ねんから23ねんの1892(明治めいじ25)ねんだいさん高等こうとう中学校ちゅうがっこう医科いか今日きょう岡山大学おかやまだいがく医学部いがくぶ)を卒業そつぎょうしたばかりの新人しんじん医局いきょくいんである渡邊わたなべ榮吉えいきちは、「すじ萎縮いしゅくせいがわさくかたへんしょう実験じっけん」として日本にっぽんでの完結かんけつされたALS論文ろんぶんとしてだい3ほう報告ほうこくしているが、よく1893(明治めいじ26)ねん日本にっぽんにおけるALS+認知にんちしょう合併がっぺい嚆矢こうし論文ろんぶんとされる「皮質ひしつ運動うんどうせい失語症しつごしょう延髄えんずいだま麻痺まひ進行しんこうせいすじ萎縮いしゅく合併がっぺいセルいち患者かんじゃニ就テ」を発表はっぴょうした。この論文ろんぶんちゅうでは、岡山おかやまけん中庄なかしょうむら男性だんせいが1ねん経過けいか進行しんこうせい言語げんご不明ふめい右手みぎてはしれず、嚥下えんか困難こんなんとなり41さい受診じゅしんした。患者かんじゃつねわら表情ひょうじょうていし、口笛くちぶえけず、ゆび鼻腔びこう閉鎖へいさして灯火ともしびし、したうごきがわる萎縮いしゅくみとめられた。固体こたいよりも液体えきたいでの嚥下えんか障害しょうがいつよいが、したfasciculation記載きさいはない。りょう上肢じょうしども拇指ぼしだま小指こゆびだまほねあいだすじはなはだしい萎縮いしゅくられ、いで上腕じょうわん前腕ぜんわん、およびかたかぶとすじ萎縮いしゅくみとめられた。上肢じょうしけん反射はんしゃについての記載きさいはない。一方いっぽう下肢かしについては異常いじょうなく、けん反射はんしゃ亢進こうしんしていなかったとしている。また自発じはつ言語げんご不能ふのうで、しょ障害しょうがい特徴とくちょうてきであり、漢字かんじより仮名かめい障害しょうがいつよみとめるが、読字や言語げんご理解りかいそのものは異常いじょうなかったとしている。記載きさいはないが、復唱ふくしょうしるあきらたま麻痺まひのため不可能ふかのうであったろう。しょりにおいてはパラグラフィーとしている[74]

渡邊わたなべ論文ろんぶんの2ねんの1895(明治めいじ28)ねんに、川原かわはらひろしは「すじ萎縮いしゅくせいがわさくかたむすぶ患者かんじゃ供覧きょうらん」のタイトルで39さい男性だんせい患者かんじゃ報告ほうこくしている。尾張おわりこく東春日井ひがしかすがいぐん在住ざいじゅうで、父親ちちおやが2~3ねんまえより老人ろうじんせいふるえ顫あり。37さいより鼻声はなごえ発症はっしょうし、次第しだい言語げんご障害しょうがい感情かんじょうえきへんきたして来院らいいんした。診察しんさつじょうは、愁哀と驚愕きょうがく合併がっぺいした顔貌かおかたちしたしわひだおお繊維せんいせい攣縮あり、液体えきたい嚥下えんか障害しょうがいあり、りょう上肢じょうし萎縮いしゅくあり、下肢かしひざぶたけん反射はんしゃ非常ひじょう亢進こうしんしていた以外いがいとくへんない。こうまつで「ただ言語げんご末梢まっしょうてき運動うんどう麻痺まひためメニ障害しょうがいアルノミナラス、げんだんためスニ非常ひじょうろうスル、発汗はっかん淋漓りんりタリ」であるが、筆談ひつだん外来がいらい流暢りゅうちょうであろうがふるえ顫のため平安へいあんならずと記載きさいしている。ほん論文ろんぶん当時とうじとて痴呆ちほうしょう失語症しつごしょうなどといった明確めいかく記載きさいはないが、前述ぜんじゅつ渡邊わたなべ論文ろんぶんつづいて日本にっぽんだい2番目ばんめにALS+高次こうじ機能きのう障害しょうがい存在そんざい示唆しさした意義いぎがある[74]

ALSはmotor systemうちのclinical variationはるものの、臨床りんしょうてきにはほぼmotor neuron selectiveな変性へんせい疾患しっかんであるといってい。しかし病理びょうりがくてきにあるいは人工じんこう呼吸こきゅうによる長期ちょうき生存せいぞんれいではmotor system以外いがい病変びょうへんひろがりを見出みいだすことが出来できるので、本質ほんしつてきにはmotor neuron predominantな系統けいとう障害しょうがいせい疾患しっかんであるというべきである。実際じっさいたとえばちゅうのうくろしつはALS患者かんじゃでも遺伝子いでんし導入どうにゅうALSモデルマウスでもしばしば病理びょうり学的がくてきには障害しょうがいされるが、ALS患者かんじゃ臨床りんしょうてきパーキンソン症状しょうじょうきたすことは上述じょうじゅつのALS/PDCをのぞいて一般いっぱんてきではない。また系統けいとう萎縮いしゅくしょう(multisystematrophy; MSA)は小脳しょうのう症状しょうじょうとパーキンソン症状しょうじょう自律じりつ神経症しんけいしょうじょうの3要素ようそことなる割合わりあい混在こんざいしつつ進行しんこうしてくが、motorsystemがけん反射はんしゃ亢進こうしん以外いがいで4番目ばんめ主要しゅよう臨床りんしょう要素ようそとなることも通常つうじょうない。これらALSにおけるmotor system以外いがい系統けいとう障害しょうがいせいについてはすでにALS-Plus syndromeなどとして多数たすう報告ほうこくされており、認知にんちしょう合併がっぺいについても示唆しさしたとおりである。しかしながらALSあるいはMNDにおける小脳しょうのう障害しょうがいせい末梢まっしょう知覚ちかく神経しんけい障害しょうがいせいについては、これまで十分じゅうぶん検討けんとうされてたとはいえない。このうちALS剖検ぼうけんれいにおいて、日本にっぽんはじめて小脳しょうのうけい異常いじょう着目ちゃくもくしたのは1902(明治めいじ35)ねん三浦みうら謹之すけ論文ろんぶんすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょうニ就テ」である。ALSと小脳しょうのうせい運動うんどう失調しっちょう臨床りんしょうてき合併がっぺいについては、1940(昭和しょうわ15)ねんひがしインド会社かいしゃ管轄かんかつらんこく植民しょくみんだったジャワ島じゃわとうからVerhaart WJCによる報告ほうこく嚆矢こうしとされている。下肢かし脱力だつりょく発症はっしょう小脳しょうのうせい運動うんどう失調しっちょうていして10ねん経過けいかで45さい死亡しぼうした原住民げんじゅうみん男性だんせい患者かんじゃ剖検ぼうけん所見しょけんは、ALS病理びょうりくわえてあわあおだま床下ゆかしたかくくろしつけい小脳しょうのうじょうかく障害しょうがいみとめた。それにつづいて日本にっぽんから1956(昭和しょうわ31)ねん東大とうだい中村なかむら黒岩くろいわらはOPCA(olivoponto cerebellar atrophy、今日きょうでいうMSA-C)症例しょうれいの2剖検ぼうけんでmotor systemの障害しょうがい確認かくにんした。いで1958(昭和しょうわ33)ねん東北大学とうほくだいがく精神せいしん萱場かやば前田まえだたま麻痺まひ発症はっしょう経過けいか14ヶ月かげつ死亡しぼうしたALS+小脳しょうのうせい運動うんどう失調しっちょう患者かんじゃ剖検ぼうけんでALS病理びょうりくわえてOPCAの定型ていけいてき病理びょうり所見しょけん合併がっぺいした1れい報告ほうこくした。1986(昭和しょうわ61)ねんには東大とうだいのHayashi Y・Iwata Mらは、52さい小脳しょうのうせい運動うんどう失調しっちょう発症はっしょうしALS症状しょうじょう続発ぞくはつして58さい死亡しぼうした男性だんせい剖検ぼうけんれい報告ほうこくし、典型てんけいてきなALS病理びょうりくわえてspino-ponto-cerebellar systemの障害しょうがい指摘してきした。その日本にっぽんからは、名古屋なごやから村上むらかみ吉田よしだ橋詰はしづめ高橋たかはしらが、福岡ふくおかから堀内ほりうち古谷ふるや小林こばやしくすのきらが、また岡山おかやまからManabe Y・Abe Kらが同様どうよう報告ほうこくかさねてた。しかしこれらはいずれもはつれいであり、遺伝いでんせい症例しょうれいではない[74]

別名べつめい

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発見はっけんしゃめいにちなみシャルコーびょう(Charcotびょう[75]MLB国民こくみんてき人気にんき選手せんしゅであったルー・ゲーリッグ(1941ねん死亡しぼう)がこの病気びょうき罹患りかんしたことから別名べつめいルー・ゲーリッグびょうLou Gehrig's disease)」ともばれ[76]かれ死後しご公開こうかいされた映画えいが打撃だげきおう』(原題げんだい: The Pride of the Yankees)などによって、おもアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく一気いっきられるようになった[77]。ゲーリッグのは「Chronic traumatic encephalomyopathy」(CTEM)という頭部とうぶ外傷がいしょうによるべつ疾患しっかんであったとのせつとなえられている[78][79]。(この可能かのうせい指摘してきする研究けんきゅうしゃもCTEMは特殊とくしゅ状態じょうたいわせでしか発症はっしょうしないきわめてまれ病気びょうきであるためにその可能かのうせい依然いぜんひくいままだとはのべているが。[80])。この病気びょうきは2014ねんアイス・バケツ・チャレンジひろまりによってさい注目ちゅうもくされることになった。

意思いし疎通そつう

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人工じんこう呼吸こきゅう装着そうちゃくともない、会話かいわができなくなると、眼球がんきゅう運動うんどう介助かいじょもの文字もじばん利用りようする(アイトラッカー)などしてコミュニケーションをおこなう。また、本人ほんにん意思いしによるすじ収縮しゅうしゅく、あるいは脳波のうはなどが検知けんちできる場合ばあいは、重度じゅうど障害しょうがいしゃよう意思いし伝達でんたつ装置そうち使用しよう検討けんとうされる。導入どうにゅう効果こうか早期そうきであるほどたかい。

発話はつわ障害しょうがい進行しんこうするまえこえろくめておき、のちのちの音声おんせいコミュニケーションでかすみがある[81]

脳震盪のうしんとうとALS

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頭部とうぶへの衝撃しょうげきによってALSと臨床りんしょうてき区別くべつできない類似るいじ病態びょうたいがもたらされるとのせつ近年きんねんとなえられている[78][79]

アイス・バケツ・チャレンジ

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2014ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくはじまったALS支援しえん運動うんどう。バケツにはいった氷水こおりみずあたまからかけている様子ようす撮影さつえいし、それをFacebookなどの交流こうりゅうサイトで公開こうかいする、あるいは100ドルをALS支援しえん団体だんたい寄付きふする、あるいはその両方りょうほうおこなうかを選択せんたくする。そしてつぎにやってもらいたい人物じんぶつを3にん指名しめいし、指名しめいされた人物じんぶつは24時間じかん以内いないにいずれかの方法ほうほう選択せんたくするというもの[82]


ALSに罹患りかんした著名ちょめいじん

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生年せいねんじゅん記載きさい太字ふとじ存命ぞんめい人物じんぶつ

関連かんれん作品さくひん

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漫画まんが
  • 宇宙うちゅう兄弟きょうだい』 - 小山こやまちゅうによる作品さくひん。2012ねん実写じっしゃ映画えいがおよびテレビアニメ。2014ねん、アニメ映画えいが制作せいさくされた。 また、ほんさく登場とうじょう人物じんぶつにちなみ「せりか基金ききん」が設立せつりつされた。
テレビドラマ

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう診療しんりょうガイドライン2013 ISBN 9784524266463
  • すべてがわかるALS・運動うんどうニューロン疾患しっかん ISBN 9784521734439
  • 運動うんどうニューロン疾患しっかん ISBN 9784498228887
  • Kihira T, Yoshida S, Hironishi M, Miwa H, Okamato K, Kondo T. Changes in the incidence of amyotrophic lateral sclerosis in Wakayama, Japan. Amyotroph Lateral Scler Other Motor Neuron Disord. 2005 Sep;6(3):155-63.
  • 小長谷こながや正明まさあきヒトラーふる毛沢東もうたくとうあし神経しんけい内科ないかからみた20世紀せいき中公新書ちゅうこうしんしょ、1999ねん
  • 田崎たさき義昭よしあき斎藤さいとう佳雄よしお坂井さかい文彦ふみひこ改訂かいてい『ベッドサイドの神経しんけいかた』だい16はん南山みなみやまどう、2004ねんISBN 4-525-24716-9
  • 日本にっぽんALS協会きょうかいへんしんALSケアブック―すじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう療養りょうよう手引てびき』川島書店かわしましょてん、2005ねんISBN 4761008288
  • きるちから編集へんしゅう委員いいんかいへんきるちから神経しんけい難病なんびょうALS患者かんじゃたちからのメッセージ』岩波いわなみブックレット、2006ねんISBN 4000093894
  • 立岩たていわしん『ALS 不動ふどう身体しんたいいきする機械きかい医学書院いがくしょいん、2004ねんISBN 4260333771
  • 川口かわぐち有美子ゆみこ『シリーズケアをひらく かない身体しんたい ― ALSてき日常にちじょうきる』医学書院いがくしょいん、2009ねんISBN 4260010034
  • 植竹うえたけにち奈他『「人工じんこう呼吸こきゅうをつけますか?」――ALS・告知こくち選択せんたくメディカ出版しゅっぱん、2004ねん

参考さんこう資料しりょう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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