ひろば　研究けんきゅう室しつ別室べっしつ

5000系けいシリーズの東横線とうよこせん版ばん、5050系けいには、８両りょう編成へんせいの5050番台ばんだいと10両りょう編成へんせいの4000番台ばんだいがあります。今回こんかいは８両りょう編成へんせいの5152Fです。

みなとみらい駅えきに直結ちょっけつするクイーンズスクエア横浜よこはまに、みなとみらい東急とうきゅうスクエアがあります。そこで撮影さつえいしました。

　1954年ねんに製造せいぞうが開始かいしされ、都電とでん荒川線あらかわせんで長ながらく活躍かつやくし続つづけた7000形かたちは、その大だい部分ぶぶんが廃車はいしゃとなりましたが、８両りょうがVVVF制御せいぎょ化かされるなどの改造かいぞうを受うけ、2016年ねんから7700形かたちに変かわりました。これにより、都電とでん荒川あらかわ線せんから吊つり掛かけ駆動くどう車しゃが消滅しょうめつしました。

　新しん庚申塚こうしんづか電でん停とまを発車はっしゃし、三ノ輪みのわ橋きょうに向むかって走はしります。この電でん停とまは豊島としま区くにありますが、次つぎの西ヶ原にしがはら四よん丁目ちょうめ電でん停とまは北きた区くにあります。豊島としま区くにある電でん停とまは、新しん庚申塚こうしんづか、庚申塚こうしんづか、巣鴨新田すがもしんでん、大塚駅前おおつかえきまえ、向原むかいはら、東池袋ひがしいけぶくろ四よん丁目ちょうめ、都電とでん雑司ヶ谷ぞうしがや、鬼子母神前きしぼじんまえ、学習がくしゅう院いん下もとです。

　新しん庚申塚こうしんづか電でん停とまの位置いちは、三ノ輪みのわ橋きょう方面ほうめんの乗のり場ばが白山はくさん通どおりの西側にしがわで豊島としま区く西巣鴨にしすがも３丁目ちょうめ、早稲田わせだ方面ほうめんの乗のり場ばが白山はくさん通どおりの東側ひがしがわで西巣鴨にしすがも４丁目ちょうめとなっています。白山はくさん通どおりの地下ちかを都営とえい三田みた線せんが通かよっており、上うえの写真しゃしんで言いえば右側みぎがわのほうに歩あるくと西巣鴨にしすがも駅えきがあります。新しん庚申塚こうしんづか電でん停とまと西巣鴨にしすがも駅えきは乗換のりかえ駅えきの扱あつかいとなっていますが、200メートル以上いじょう離はなれていますので注意ちゅういが必要ひつようです。

　また、新しん庚申塚こうしんづか電でん停とまから西ヶ原にしがはら四よん丁目ちょうめ電でん停とまのほうに歩あるいて行いくと妙行寺みょうこうじがあります。ここは、鶴屋つるや南北なんぼくの東海道とうかいどう四谷よつや怪談かいだんで有名ゆうめいなお岩いわさんの墓所はかしょです。

　都電とでん荒川線あらかわせんは、東京とうきょう都と交通こうつう局きょくが運営うんえいする路線ろせんとして唯一ゆいいつ残のこった路面ろめん電車でんしゃです。軌道きどう、と記しるしたいところですが、法的ほうてきには日暮里にっぽり・舎人とねりライナーも軌道きどうですので（東京とうきょう都と日暮里にっぽり・舎人とねりライナー条例じょうれい第だい１条じょうも参照さんしょう）、路面ろめん電車でんしゃと記しるしておきます（もっとも、専用せんよう軌道きどうの区間くかんが多おおいのですが）。

　上うえの写真しゃしんは、2015年ねん９月がつから営業えいぎょう運転うんてんに就ついている8900形がたの8903号ごうです。新しん庚申塚こうしんづか電でん停とまのすぐそばにある白山はくさん通どおりとの踏切ふみきり、というより交差点こうさてんを通とおり、早稲田わせだに向むかって走はしります。

　都電とでん荒川線あらかわせんというと、東急とうきゅう世田谷線せたがやせんと異ことなり、いつまでも吊つり掛かけ駆動くどうの車両しゃりょうが唸うなり声ごえのようなモーター音おんを鳴ならしているという印象いんしょうが強つよかったのですが、2017年ねんに7000形かたちが引退いんたいしたことにより、吊つり掛かけ駆動くどう車しゃはなくなりました（少すくなくとも営業えいぎょう車しゃについては）。

　昨日きのう（2023年ねん４月がつ22日にち）のことですが、初はじめて、タイトルにある曲きょくを聴きくことができました。

　作曲さっきょく者しゃの吉松よしまつ隆たかしさんの作品さくひんは、以前いぜんからNHKのＥテレ「芸術げいじゅつ劇場げきじょう」やテレビ東京てれびとうきょうの東急とうきゅうジルヴェスター・コンサートで、断片だんぺん的てきではありますが知しっており、とくに吉野よしの直子なおこさんのコンサートで「ライラ小しょう景けい」を聴きき、すぐにCD「ハープ・リサイタル４」を買かって、今いまに至いたるまで何なん度どとなく聴きいています。

　妻つまと二人ふたりで聴ききに行いったのですが、私わたしは最初さいしょから交響こうきょう曲きょく第だい６番ばんを狙ねらっていました。まだ聴きいたことはなかったけど、吉松きちまつさんの曲きょくなら、と期待きたいしていたのです。結果けっかは、見事みごとに大当おおあたりです。私わたしもですが、妻つまがとくに気きに入いったようでした。何なにせ、聴きき終おわってからこの曲きょくのことばかり、二人ふたりで話はなしていたほどです。

　オーケストラなのにドラムセットが二ふたつも用意よういされるという編成へんせいで、実際じっさいに打楽器だがっきが大だい活躍かつやくする曲きょくなのですが、私わたしは弦楽げんがくなどが奏かなでる、ドローンのような、Ｄマイナーを基調きちょうとした和音わおんの美うつくしさに惹ひかれました。３楽章がくしょうのいずれにも登場とうじょうし、「これなんだな」と気付きづかされます。そうした弦楽げんがくなどによる和音わおんの上うえをピアノやヴィブラフォーンなどが16分ふん音符おんぷでオブリガートのように奏かなでるのです。所々しょしょで「ライラ小しょう景けい」を思おもい起おこさせるフレーズも登場とうじょうしました。鳥とりの声こえを模もすのは、オカリナ、バードコールなどで、これがまたスパイスのように聴きいています。それにしても、演奏えんそうとしてまとめあげるのはかなり難むずかしいだろうな、と思おもわされる曲きょくでもありました。あれだけ、打楽器だがっきが、ジャズのように時々ときどき裏うら泊はくを強調きょうちょうしながら演奏えんそうされるし、楽器がっき間あいだのバランスをとるのが難むずかしいであろうからです。また、第だい２楽章がくしょうの終おわり近ちかくでチャイコフスキーの交響こうきょう曲きょく第だい６番ばん「悲愴ひそう」の第だい４楽章がくしょうが引用いんようされており（ロ短調たんちょうからニ短調たんちょうに変かえられていましたが）、思おもわず笑わらってしまいました。

　会場かいじょうには吉松きちまつさん御ご本人ほんにんも来きたられていました。前半ぜんはんには気付きづかなかったのですが、客席きゃくせきにおられたようです。後半こうはん、演奏えんそう前まえにオーケストラガイド役やくの齋藤さいとう弘美ひろみさん、指揮しき者しゃの原田はらだ慶太けいた楼ろうさん、そして吉松きちまつさんのトークがあり、それでわかりました。トークで話はなされた内容ないようと実際じっさいに聴きいた曲きょくの印象いんしょうとは違ちがう部分ぶぶんもありましたが、これは聴きく側がわの自由じゆうというところでしょう。

　交響こうきょう曲きょく第だい１番ばんのCDを買かいましたが、これから集あつめてみようかと考かんがえています。

　そう言いえば、前半ぜんはんではジョヴァンニ・ソッリマさんの独奏どくそうチェロによるドヴォルザークのチェロ協奏曲きょうそうきょくが演奏えんそうされたのですが、第だい１楽章がくしょうが終おわってすぐに、何故なぜかファゴット奏者そうしゃがステージを離はなれました（一体いったい、何なにがあったのでしょうか？　珍めずらしいことでしょうね）。すると、ソッリマさんのテクニカルなソロが数すう曲きょく演奏えんそうされました。少すこしばかり、ジャズの名めいベーシスト、スタンリー・クラークがダブルベースのソロをとる時ときを思おもい出だします。それからチェロ協奏曲きょうそうきょくの第だい２楽章がくしょうにすんなりと移うつったのはさすがです。

　このブログで何なん度どか鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう（大正たいしょう時代じだいの法律ほうりつ）について記しるしています。現在げんざい、一部いちぶ区間くかんの存廃そんぱい問題もんだいが浮上ふじょうしている久留里線くるりせんも、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょう第だい48号ごうとして掲かかげられた予定よてい線せんの一部いちぶでした。

　既すでに、「神奈川かながわ県内けんないの、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょうに掲載けいさいされた予定よてい線せん」（2014年ねん11月29日にち16時じ40分ふん26秒びょう付づけ）、「東京とうきょう都内とないの、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょうに掲載けいさいされた予定よてい線せん」（2018年ねん５月がつ23日にち１時じ４分ふん25秒びょう付づけ）および「埼玉さいたま県内けんないの、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょうに掲載けいさいされた予定よてい線せん」（2019年ねん３月がつ29日にち７時じ０分ふん０秒びょう付づけ）において、それぞれの都県とけんにおける予定よてい線せんを取とり上あげています。首都しゅと圏けんあるいは南関東みなみかんとうでまだ記しるしていないのが千葉ちば県けんですので、今回こんかいは千葉ちば県けんを取とり上あげます。なお、漢字かんじは現在げんざいのものを使つかうこととします（令れい和わ４年版ねんばん鉄道てつどう六ろく法ほうを参照さんしょうしているため）。

　▲「三さん十じゅう九きゅうノ二に　茨城いばらき県けん鹿島かしまヨリ千葉ちば県けん佐原さわらニ至いたりル鉄道てつどう」

　第だい39号ごうノ２は、枝えだ番号ばんごうが付ふされていることからおわかりのように後ごから追加ついかされた号ごうです。令れい和わ４年版ねんばん鉄道てつどう六ろく法ほうには何なん時じ追加ついかされたのかについて記しるされていませんが、第だい39号ごうにいう「茨城いばらき県けん水戸みとヨリ鉾田ほこたヲ経けいテ鹿島かしまニ至いたりル鉄道てつどう」の延長えんちょうであることは明あきらかです。但ただし、第だい39号ごうの予定よてい線せんが国鉄こくてつの路線ろせんとしては開業かいぎょうしなかったのに対たいし、第だい39号ごうノ２の予定よてい線せんは1970年ねんに成田なりた線せん香取かとり駅えきから鹿島かしまサッカースタジアム駅えき（当時とうじは北鹿島きたかしま駅えき）までの鹿島かしま線せんとして開業かいぎょうしました〔第だい39号ごうは鹿島かしま臨海りんかい鉄道てつどう大洗鹿島線おおあらいかしません（水戸みと駅えきから鹿島かしまサッカースタジアム駅えきまでの路線ろせん）として開業かいぎょうしています〕。

　鹿島かしま線せんと言いえば、東京とうきょう駅えきから鹿島かしま神宮じんぐう駅えきまでの特急とっきゅうあやめ号ごうが運行うんこうされていました。しかし、モータリゼイションの進行しんこうによって高速こうそく路線ろせんバスが優位ゆういに立たち、現在げんざいは特急とっきゅうなどの優等ゆうとう列車れっしゃは定期ていき運行うんこうされていません。

　▲「四よん十じゅう六ろく　千葉ちば県けん佐原さはらヨリ小見川おみがわヲ経けいテ松岸まつきしニ至いたりル鉄道てつどう及小見川おみがわヨリ分岐ぶんきシテ八はち日にち市場いちばニ至いたりル鉄道てつどう」

　第だい46号ごうに示しめされる予定よてい線せんのうち、佐原さわら駅えきから松岸まつきし駅えきまでは成田なりた線せんとして開業かいぎょうしています。松岸まつきし駅えきは総武本線そうぶほんせんに所属しょぞくする駅えきで、銚子ちょうし駅えきの一ひとつ手前てまえです。

　一方いっぽう、成田なりた線せん小見川おみがわ駅えきから総武本線そうぶほんせん八日市場ようかいちば駅えきまでの区間くかんは開業かいぎょうしていません。建設けんせつもされていなかったものと思おもわれます。1944年ねんに休止きゅうしされ、1946年ねんに廃止はいしされた成田なりた鉄道てつどう多古たこ線せん（成田なりた駅えき〜八日市場ようかいちば駅えき）と、何なんらかの関係かんけいがあるものとも思おもわれるのですが、その点てんはわかりません。そもそも、小見川おみがわ駅えきから八日市場ようかいちば駅えきまでの区間くかんを建設けんせつしようとした理由りゆうも不明ふめいです。

　▲「四よん十じゅう七なな　千葉ちば県けん八幡宿はちまんしゅくヨリ大多喜おおたきヲ経けいテ小湊こみなとニ至いたりル鉄道てつどう」

　第だい47号ごうは房総半島ぼうそうはんとう横断おうだん鉄道てつどうの構想こうそうを示しめしています。八幡宿はちまんしゅくは内房線うちぼうせん八幡宿はちまんしゅく駅えき、小湊こみなとは外房線そとぼうせんの安房小湊あわこみなと駅えきのことでしょう。大多喜おおたきは、いすみ鉄道てつどういすみ線せん（旧きゅう国鉄こくてつ木原線きはらせん）の大多喜おおたき駅えきをいうものと考かんがえられます。

　この予定よてい線せんに近ちかいルートと考かんがえられるのが、内房線うちぼうせんの五井ごい駅えきからいすみ線せん上総かずさ中野なかの駅えきまでの小湊鉄道線こみなとてつどうせんです。五井ごい駅えきは八幡宿はちまんしゅく駅えきの隣となりの駅えきであることなどからすれば、小湊鉄道線こみなとてつどうせんが第だい47号ごうの予定よてい線せんの一部いちぶを実現じつげんしたと考かんがえてよいでしょう。そもそも、小湊こみなと鉄道てつどうという名称めいしょうそのものが、安房小湊あわこみなと駅えきまでの開業かいぎょうを目指めざしていたことを意味いみしています。

　しかし、小湊鉄道線こみなとてつどうせんおよびいすみ線せんの大多喜おおたき駅えきを経由けいゆするとなると、安房小湊あわこみなと駅えきまでは遠回とおまわりとなってしまう上うえに、訳わけのわからないルートとなります。地図ちずを見みた上うえで考かんがえるならば、小湊鉄道線こみなとてつどうせんの上総鶴舞かずさつるまい駅えきから大多喜おおたき駅えきまでは小湊鉄道線こみなとてつどうせんと全まったく異ことなるルートとなるはずであったのでしょう。また、大多喜おおたき駅えきから安房小湊あわこみなと駅えきまでの区間くかんの一部いちぶは第だい48号ごうに予定よていされた路線ろせんと重複じゅうふくするのかもしれません（そのように考かんがえるほうが自然しぜんでしょう）。

　▲「四よん十じゅう八はち　千葉ちば県けん木更津きさらづヨリ久留里くるり、大多喜おおたきヲ経けいテ大原おおはらニ至いたりル鉄道てつどう」

　この第だい48号ごうについては「いよいよ、久留里線くるりせんの一部いちぶ区間くかんの廃はい線せんも視野しやに？」（2023年ねん３月がつ９日にち７時じ０分ふん０秒びょう付づけ）において言及げんきゅうしました。木更津きさらづ駅えきから上総かずさ亀山かめやま駅えきまでの区間くかんが久留里線くるりせん、大原おおはら駅えきから上総中野かずさなかの駅えきまでの区間くかんがいすみ鉄道てつどういすみ線せん（旧きゅう国鉄こくてつ木原線きはらせん）です。上総かずさ亀山かめやま駅えきから上総中野かずさなかの駅えきまでの区間くかんが未み開業かいぎょうのままに終おわりましたが、仮かりに全線ぜんせんが開業かいぎょうしたとしても1980年代ねんだいに特定とくてい地方ちほう交通こうつう線せんに選定せんていされる可能かのう性せいはあったのではないでしょうか（木原線きはらせんは第だい一いち次じ特定とくてい地方ちほう交通こうつう線せんに選えらばれています）。

　▲「四十九しじゅうく　千葉ちば県けん上総かずさ湊みなとヨリ鴨川かもがわニ至いたりル鉄道てつどう」

　第だい49号ごうも房総半島ぼうそうはんとう横断おうだん鉄道てつどうの構想こうそうを示しめしています。上総湊かずさみなと駅えきは内房線うちぼうせんにあり、かつては富津とみつ市しの代表だいひょう駅えきとされていました。そこから外房線そとぼうせんの終点しゅうてんにして内房線うちぼうせんの終点しゅうてんでもある安房鴨川あわかもがわ駅えきまでの路線ろせんであるということになります。途中とちゅうの経由けいゆ地ちが一切いっさい書かかれていませんが、現在げんざいの内房線うちぼうせんは大正たいしょう時代じだいまでに部分ぶぶん開業かいぎょうを重かさねていましたので、第だい49号ごうに予定よていされた路線ろせんが館山たてやま駅えきおよび千倉ちくら駅えきを経由けいゆしないルートの路線ろせんであることは明あきらかです。

　第だい49号ごうの予定よてい線せんは、結局けっきょく、全線ぜんせん未み開業かいぎょうに終おわりました。おそらく建設けんせつへの着手ちゃくしゅもなされていなかったのでしょう。

　▲「四よん十じゅう九きゅうノ二に　千葉ちば県けん船橋ふなばしヨリ小金こがねニ至いたりル鉄道てつどう」

　明あきらかに後ごから追加ついかされたことがわかる第だい49号ごうノ２ですが、これは武蔵野むさしの線せんとして実現じつげんしました。もっとも、第だい49号ごうノ２に示しめされた船橋ふなばし駅えきではなく西船橋にしふなはし駅えきからの路線ろせんとなっておりますし、黄金おうごんは松戸まつど市しにある地名ちめいで常磐ときわ線せんの北小金きたこがね駅えきの所在地しょざいちにして水戸みと街道かいどうの宿場しゅくば町まちであった場所ばしょですから、武蔵野線むさしのせんは予定よていよりも少すこしばかり違ちがう所ところを走はしっていることになりますが、このような話はなしは鉄道てつどう敷設ふせつ法ほうによくあるものです。ちなみに、武蔵野線むさしのせんの西船橋にしふなはし駅えきから新松戸しんまつど駅えきまでの区間くかんは、当初とうしょ、小金線こがねせんという名称めいしょうが与あたえられていました。

　▲「五ご十じゅう　千葉ちば県けん船橋ふなばしヨリ佐倉さくらニ至いたりル鉄道てつどう」

　船橋ふなばし駅えきも佐倉さくら駅えきも総武本線そうぶほんせんにありますが、明治めいじ時代じだいに開業かいぎょうしていますので、第だい50号ごうの予定よてい線せんは総武本線そうぶほんせんと全まったく異ことなる経路けいろの路線ろせんであることは明白めいはくです。千葉ちば駅えきを経由けいゆしないルートであるとするならば、まずは京成けいせい本線ほんせんの京成けいせい船橋ふなばし駅えきから京成けいせい佐倉さくら駅えきまでの区間くかんが該当がいとうします。次つぎに、佐倉さくら駅えきまでは届とどかないものの、東ひがし葉は高速こうそく鉄道てつどう東ひがし葉は高速こうそく線せんの西船橋にしふなはし駅えきから東ひがし葉は勝田台かつただい駅えきまでの区間くかんも該当がいとうします（東ひがし葉は勝田台かつただい駅えきは京成けいせいの勝田台かつただい駅えきとの乗換のりかえ駅えきでもあります）。第だい50号ごうには経由けいゆ地ちが一切いっさい書かかれていないので、京成けいせい本線ほんせん、東ひがし葉は高速こうそく線せんのどちらも考かんがえられます。

　▲「五ご十じゅうノ二に　千葉ちば県けん我孫子あびこヨリ埼玉さいたま県けん大宮おおみやニ至いたりル鉄道てつどう」

　「埼玉さいたま県内けんないの、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょうに掲載けいさいされた予定よてい線せん」で述のべたように、実際じっさいに我孫子あびこ駅えきから大宮おおみや駅えきまで建設けんせつされた路線ろせんはありません。「埼玉さいたま県内けんないの、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょうに掲載けいさいされた予定よてい線せん」においては「敢あえて記しるせば、武蔵野線むさしのせんの新松戸しんまつど駅えきから南浦和みなみうらわ駅えきまでの区間くかんが該当がいとうすると言いえそうです」と記しるしましたが、これは「五ご十じゅうノ三さん　埼玉さいたま県けん与野よのヨリ東京とうきょう府ふ立川たつかわニ至いたりル鉄道てつどう」と結むすびつけて考かんがえたためです。鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょうには、第だい49号ごうノ２と第だい50条じょうノ３とを結むすびつけるような路線ろせんが示しめされておらず、間接かんせつ的てきながら結むすびつける路線ろせんとすれば第だい50号ごうノ２しかありません。この点てんについて、Wikipediaの「鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょう一覧いちらん」には「並行へいこうして走はしる開業かいぎょう路線ろせんとして」東武とうぶ野田線のだせんの大宮おおみや駅えきから柏かしわ駅えきまでの区間くかんがあげられており、「現在げんざいの武蔵野線むさしのせんより条文じょうぶんの我孫子あびこ - 大宮おおみやに近ちかい」とも書かかれています。確たしかに、我孫子あびこ駅えきから新松戸しんまつど駅えきまでとなればかなり離はなれていますが、我孫子あびこ駅えきから柏かしわ駅えきまでであれば途中とちゅうに北柏きたかしわ駅えきを挟はさむだけです。野田線のだせんの大宮おおみや駅えきから柏かしわ駅えきまでの区間くかんは北きた総そう鉄道てつどう（後のちに総武そうぶ鉄道てつどうに改称かいしょうし、東武鉄道とうぶてつどうに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされる。現在げんざいの北きた総そう鉄道てつどうとは無関係むかんけい）により開業かいぎょうしていますが、野田のだ線せんの柏かしわ駅えきがスイッチバック構造こうぞうとなっていることを含ふくめて、鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう別表べっぴょう第だい50号ごうノ２と何なんらかの関係かんけいがあるかもしれません。

　以上いじょう、多おおくの推測すいそくを交まじえて記しるしました。国会図書館こっかいとしょかんには鉄道てつどう省しょうによる「鉄道てつどう敷設ふせつ法ほう予定よてい線路せんろ説明せつめい」という文献ぶんけんが所蔵しょぞうされており、少すくなくとも国会こっかい図書館としょかんの中なかであればデジタル化かされたものを参照さんしょうすることができます。私わたしも少すこしばかり読よんだことがありますが、ほんの一部いちぶを目めにしたにすぎません。今後こんご、時間じかんを見みつけて読よんでみようかと思おもっています。

　朝日新聞社あさひしんぶんしゃのサイトに、2023年ねん４月がつ19日にち９時じ30分ふん付づけで「若者わかものたたきに使つかわれた『草食そうしょく男子だんし』　生うみの親おや・深澤ふかざわ真紀まきさんの反省はんせい」（https://digital.asahi.com/articles/ASR4K4FD6R4KUPQJ008.html）という記事きじが掲載けいさいされていました。

　この見出みだしを目めにした瞬間しゅんかんに、申もうし訳わけない表現ひょうげんで炎上えんじょうを覚悟かくごしておきますが「波平なみひら女子じょし」という言葉ことばが浮うかびました。あるいは「波平なみひら男子だんし」でもよいでしょう。波平なみひらとは、いうまでもなく、長谷川はせがわ町子まちこさんが生うみだした名作めいさく漫画まんが「サザエさん」の登場とうじょう人物じんぶつです。オリジナルの四よんコマ漫画まんがではどうであったか知しりませんが、アニメ版ばんでは「今いまの若わかい者ものは……」というようなフレーズを口くちにする親父おやじさんです。少すこし気きの強つよい人ひとであれば、「そんなことを言いっちゃってるけど、あんたはそんなに立派りっぱだったのかい？」と問とい返かえしたくなりますね。簡単かんたんに、自分じぶんの印象いんしょうだけでレッテルを貼はるところが浅あさはかですから。後のちに示しめすように、深澤ふかざわさんには若者わかもの論ろんを語かたる意思いしはなく、むしろ若者わかもの論ろんに対たいする嫌悪けんおがあったのでしょう。その意味いみでは「波平なみひら女子じょし」とは対極たいきょく的てきな位置いちにあります。しかし、結果けっか的てきにはレッテル貼ばりと変かわりがなくなってしまいました。従したがって、「草食そうしょく男子だんし」という言葉ことばは世よにはびこる「波平なみひら女子じょし」や「波平なみひら男子だんし」の増殖ぞうしょくなどを助たすけたものと評価ひょうかすることができるでしょう。

　今年ことしの半分はんぶんを少すこしすぎた時ときに55歳さいとなる私わたしは、ますます若者わかものから遠とおくなる世代せだいに属ぞくしていますし、波平なみひらになってもおかしくないのかもしれませんが、そうなりたくないと思おもっています。このブログでも時々ときどき登場とうじょうする植草うえくさ甚一じんいち氏しのエッセイなどからの影響えいきょうかも知しれません。「植草うえくさ甚一じんいちスクラップ・ブック」に掲載けいさいされている文章ぶんしょうには、植草うえくさ氏しが若者わかもの論ろんを語かたることを嫌きらっていたことが明確めいかくに記しるされています（何なん巻かんのどの文章ぶんしょうかを覚おぼえていませんので、御ご教示きょうしいただければ幸さいわいです）。何なにせ、年寄としよりは若者わかものに学まなぶべきであるという趣旨しゅしのことを書かかれていたくらいです。

　そもそも、草食そうしょく男子だんしという言葉ことばは、私わたしが最初さいしょに聞きいた時ときから意味いみがわからないものでしたし、あまりにも軽かるい感かんじでした。草食そうしょく、肉食にくしょくと対比たいひされていましたが、動物どうぶつと比較ひかくするにしても単純たんじゅんにすぎて非ひ科学かがく的てきにすぎます（これは「残念ざんねんすぎる……」という表現ひょうげんにも妥当だとうします。科学かがく的てき思考しこうが身みについていないのでは？）。NHKの動物どうぶつ番組ばんぐみでもよく見みておかれたほうがよいでしょう。

　深澤ふかざわ真紀まきさんについては、私わたしと（ほぼ）同どう世代せだいであるということ以外いがいによく存ぞんじ上あげませんが、自分じぶんが発はっした言葉ことばがどのように理解りかいされるかということをよく考かんがえておられなかったのではないでしょうか。「草食そうしょく男子だんし」は、数かずある政治せいじ家かの失言しつげん以上いじょうに、否いや、それをはるかに超こえて、世よに悪影響あくえいきょうをもたらした言葉ことばでもあり、最初さいしょに「草食そうしょく男子だんし」という言葉ことばを発はっした人ひとが、言葉ことばの重おもさを自覚じかくされていなかったということです。

　私わたし自身じしんも新聞しんぶんや雑誌ざっしのコメントを求もとめられたことがあり、そこで私わたしが込こめた意味いみの何なん割わりかしか取とり入いれられなかったことがあることを記憶きおくしています。そのことをわかった上うえで書かきましょう。あまりに軽かるい、と。

　上記じょうき朝日新聞社あさひしんぶんしゃ記事きじには「褒ほめ言葉ことばであったはずが・・」という中ちゅう見出みだしが付ふされた上うえで「『草食そうしょく男子だんし』という言葉ことばの生うみの親おやは私わたしです。女性じょせいをもののように扱あつかうのではなく、リスペクトし、対等たいとうな関係かんけいを結むすべる下したの世代せだいの男性だんせいたちに向むけた褒ほめ言葉ことばでした。しかし、結果けっか的てきには若者わかものたたきに使つかわれてしまった。そのことを、今いまも申もうし訳わけなく思おもっています」、「きっかけは、2006年ねんのウェブメディアでの連載れんさいでした。その頃ころ、高度こうど経済けいざい成長せいちょうやバブルの追おい風かぜで成功せいこうできた世代せだいが、『若者わかものはけしからん』と言いい始はじめた。この世代せだいの人ひとたちは『俺おれたちに比くらべて、今いまの若者わかものは』と言いうけれど、下したの世代せだいの人ひとたちは氷河期ひょうがきもあり、社会しゃかいが守まもってくれなかった。『何なにを言いっちゃってるんだろう』と思おもって始はじめた若わかい世代せだいの男性だんせいを分析ぶんせきする連載れんさいの中なかで、『草食そうしょく男子だんし』を書かきました。軽かるい気持きもちで、最初さいしょのうちは大たいして話題わだいにもなりませんでした」と書かかれています。

　深澤ふかざわさんも、軽かるさについて或あるる程度ていどは自覚じかくしていたのでしょう。しかし、草食そうしょくという言葉ことばから容易よういに「女性じょせいをもののように扱あつかうのではなく、リスペクトし、対等たいとうな関係かんけいを結むすべる」と連想れんそうできるでしょうか。洒落しゃれなり捻ひねりなりが効きいている訳わけでもなく、説明せつめいされなければ意味いみがわからないからです。私わたし自身じしんの経験けいけんからすれば、「説明せつめいされなければわからない」ことは、往々おうおうにして「説明せつめいされてもわからない」ということにつながります（悲かなしい現実げんじつですが）。

　そういう言葉ことばであれば、御ご本人ほんにんが込こめた意味いみとは全まったく違ちがうように理解りかいされるようになるのは時間じかんの問題もんだいであったことでしょう。上記じょうき朝日新聞社あさひしんぶんしゃ記事きじには「草食そうしょく男子だんし」が「『モテない原因げんいん』のような文脈ぶんみゃくで、女性じょせい誌しにとりあげられました」、「『酒さけも飲のまない、車くるまも買かわない若わかい男おとこたち』ということにも使つかわれ、少子化しょうしかまで『草食そうしょくのせい』。モテない、物ものが売うれないといったことへの腹はらいせのような『だれかをたたきたい』というニーズに、草食そうしょく男子だんしはぴったりはまってしまったんです」と書かかれています。単純たんじゅんに、軽かるさの故ゆえでしょう。いかに御ご本人ほんにんが「草食そうしょく男子だんし」の本来ほんらいの意味いみを説明せつめいされようとも、イメージが湧わかないような言葉ことばでは無駄むだであったはずです。軽かるいから、若者わかもの論ろんにこそピッタリな言葉ことばであるということにつながりました。

　おそらくは悔悟かいごの念ねんからでしょう、記事きじには「メディアの中なかの『こういうのが喜よろこばれる』という先入観せんにゅうかんは、視聴しちょう者しゃや読者どくしゃをなめているように私わたしには見みえます。分わかりやすい言葉ことばに飛とびついたり、若者わかものだけでなく『被災ひさい者しゃとはこういうものだ』という一いち面めん的てきな描えがき方かたをしたりする傾向けいこうが強つよまっているのではないでしょうか。メディアは社会しゃかいが抱かかえる複雑ふくざつさに目めを向むけ、声こえを聞きき続つづけなければいけない。複雑ふくざつさを諦あきらめてはいけないんです」と書かかれています。その通とおりではありますが、仮かりにも言論げんろんの仕事しごとに従事じゅうじするという者ものであれば、最初さいしょから踏ふまえていなければならない心構こころがまえでしょう。この態度たいどがなければ覚悟かくごがないことにもなりますから、そのような人ひとが先入観せんにゅうかんだの何なにだのとメディアを批判ひはんする資格しかくはありません。世よの多おおくの人ひとは、勿論もちろん、この文章ぶんしょうを記しるしている私わたしもですが、言葉ことばを聞きけば複雑ふくざつさを避さけて単純たんじゅんなほうに向むかいます。例たとえば、最近さいきんでは使つかわれなくなっていますが、優性ゆうせい遺伝いでん、劣性れっせい遺伝いでんという用語ようごも、少すくなくとも日本にっぽんでは、本来ほんらいの意味いみとは全まったく異ことなるものとして人口じんこうに膾炙かいしゃしました（大袈裟おおげさな表現ひょうげんかもしれません）。論語ろんごに由来ゆらいする豹変ひょうへんもそうです。意味いみは異ことなるかもしれませんが、日本にっぽんでしか通用つうようしない似に非ひ科学かがく（？）である血液けつえき型がた性格せいかく判断はんだん（あるいは占うらない）にも、本来ほんらいの科学かがく的てき意味いみからかけ離はなれた言葉ことばの使つかい方かたとして理解りかいすることもできます。草食そうしょく、肉食にくしょくという言葉ことばと共通きょうつうする点てんがうかがわれるのです。また、「草食そうしょく男子だんし」という言葉ことばの不幸ふこうは、21世紀せいきに入はいってから顕著けんちょになったワンフレーズ政治せいじの経験けいけんなり反省はんせいなりを踏ふまえていなかったことにも由来ゆらいするのでしょう。

　或あるる意味いみで救すくわれるのは、深澤ふかざわさんが「ラベルを付つけるというのは、たとえ褒ほめ言葉ことばだったとしても、他者たしゃを制圧せいあつし、社会しゃかいを支配しはいする行為こういです。自分じぶんがつくった世界せかいに、他者たしゃを押おし込こめてしまう。草食そうしょく男子だんしは、私わたしの中なかの雑ざつな支配しはい欲よくの表あらわれでもあった」と述のべている点てんです。ここが、「コメントプラス」として付ふされているマライ・メントラインさん、田中たなか俊之としゆきさん、辛酸しんさんなめ子こさんのコメントが評価ひょうかするところでしょう。しかし、私わたしには、いずれも、的外まとはずれと言いえる点てんもあり、全体ぜんたい的てきに甘あまいコメントと言いわざるをえません。一度いちど口くちに出だされた、あるいは書かかれた言葉ことばが多おおくの人ひとにとってどのように捉とらえられることになるのかという視点してんが稀薄きはくである（少すくなくとも、不十分ふじゅうぶんである）とも感かんじられるからであり、言葉ことばの軽かるさについての言及げんきゅうが必要ひつようであったからです。勿論もちろん、言葉ことばの重おもさと軽かるさは永遠えいえんの問題もんだいでもありますが、深澤ふかざわさん自身じしんの言葉ことばからも受うけ取とられるように、単純たんじゅんなレッテル貼ばりにつながりかねない言葉ことばを安易あんいに使用しようすることの問題もんだい点てんが浮うかび上あがります。

　以上いじょうのようなことを記しるしたのは、私わたしが法学ほうがく者しゃの端はしくれであるからでしょう。大学院だいがくいん時代じだいの恩師おんしである新井あらい隆一りゅういち先生せんせいから、私わたしは何なん度どとなく「法律ほうりつ学がくは言葉ことばの学問がくもんである」という指導しどうを受うけました。大学だいがくで法律ほうりつ学がくの講義こうぎを担当たんとうし、研究けんきゅうを重かさねる毎ごとに、言葉ことばの意味いみなり使つかい方かたなりの重要じゅうよう性せいを実感じっかんするようになっています。

　本務ほんむ校こうに行いく際さいに都営とえい三田みた線せんを利用りようします。主おもに神保町じんぼうちょう駅えきから西台にしだい駅えきまでの区間くかんです。2023年ねん３月がつ18日にちのダイヤ改正かいせいから、都営とえい三田みた線せんには相模鉄道さがみてつどう、略りゃくして相鉄そうてつの車両しゃりょうも入はいるようになっています。今回こんかいは、都営とえい三田みた線せんを走行そうこうする相鉄そうてつ21000系けいです。

　神保町じんぼうちょう駅えきに、各駅かくえき停車ていしゃ西にし高島平たかしまだいら行いきとして21000系けいの21006Fが入線にゅうせんしてきました。時刻じこく表ひょうなどを調しらべた訳わけではないので、この電車でんしゃが相鉄そうてついずみ野の線せんの湘南台しょうなんだい駅えき始発しはつであるのかそうでないのかはわかりません。東京とうきょう都と交通こうつう局きょく6500形かたちがスタイリッシュとは真ま逆ぎゃくの存在そんざいであるだけに、このスタイルと色彩しきさいの良よさは目立めだちます。

　車内しゃないのステッカーです。少すこし前まえならプラスティックか何なにかで作つくられたプレートを付つけたものですが、最近さいきんは御覧ごらんのようにステッカーが貼はられていることが多おおくなっています。このステッカーに限かぎらず、21000系けいの車内しゃないは、車体しゃたいのデザインとは対照たいしょう的てきに簡素かんそであるという印象いんしょうを受うけます。

　西台にしだい駅えきを発車はっしゃし、次つぎの高島平たかしまだいら駅えきに向むかいます。左側ひだりがわに106と書かかれていますが、８号車ごうしゃのこの車両しゃりょうの番号ばんごうは21806です。

　また、運行うんこう番号ばんごうが39Gとなっています。都営とえい三田みた線せんを走行そうこうする車両しゃりょうの運行うんこう番号ばんごうは全すべて奇数きすうで、Ｋが東急とうきゅう、Ｔが東京とうきょう都と交通こうつう局きょく、Ｇが相模鉄道さがみてつどう、つまり相鉄そうてつを意味いみしています。相鉄そうてつならＳとなりそうですが、Ｓは既すでに東京とうきょうメトロを意味いみすると決きまっていますので、重複じゅうふくを避さけるためにＧ（saGami）としたのでしょう。

　同おなじような例れいが西武鉄道せいぶてつどうで、東京とうきょうメトロ有楽町ゆうらくちょう線せんおよび副ふく都心としん線せんを走行そうこうする西武鉄道せいぶてつどうの車両しゃりょうの運行うんこう番号ばんごうにはＭが付ふされています。西武せいぶ池袋いけぶくろ線せんは元々もともとが武蔵野むさしの鉄道てつどうであったため、Ｍとしたらしいとのことです。

　日吉ひよし駅えきで各駅かくえき停車ていしゃ赤羽岩淵あかばねいわぶち行いき（日吉ひよし駅えき始発しはつ）の東京とうきょうメトロ9000系けい9106Fを撮影さつえいしました。６両りょう編成へんせいのため、相鉄そうてつ新横浜しんよこはま線せんには乗のり入いれません。つまり、東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せんの新横浜しんよこはま駅えきまでしか走はしらないということです。

　東急とうきゅう目黒めぐろ線せん用ようとして登場とうじょうした東急とうきゅうの２代目だいめ3000系けいは、長ながらく６両りょう編成へんせいで運用うんようされてきましたが、東急とうきゅう新横浜しんよこはま線せんの開通かいつうを前まえにして、順次じゅんじ８両りょう編成へんせい化かされ、現在げんざいは全すべての編成へんせいが８両りょう化かされました。今回こんかいは、日吉ひよし駅えきで撮影さつえいした急行きゅうこう西にし高島平たかしまだいら行いきの3101Fです。６両りょう編成へんせい時代じだいは3001Fでした。