(Translated by https://www.hiragana.jp/)
社会 - Wikipedia

社会しゃかい

単一たんいつまたは複数ふくすう集団しゅうだんにおける概念がいねん
社会しゃかいてきから転送てんそう

社会しゃかい(しゃかい、きゅう字体じたいしゃ󠄁かいえい: Society)は、ある共通きょうつうこうによってくくられ、から区別くべつされる人々ひとびとあつまり。また、仲間なかま意識いしきをもって、みずからを区別くべつする人々ひとびとあつまり。社会しゃかい範囲はんい非常ひじょう幅広はばひろく、単一たんいつ組織そしき結社けっしゃなどの部分ぶぶん社会しゃかいから国民こくみん包括ほうかつする全体ぜんたい社会しゃかいまで様々さまざまである。社会しゃかい広範こうはんかつ複雑ふくざつ現象げんしょうであるが、継続けいぞくてき意思いし疎通そつう相互そうご行為こういおこなわれ、かつそれらがある程度ていど度合どあいで秩序ちつじょ(この現象げんしょう社会しゃかい統制とうせいぶ)、組織そしきされた、ある一定いってい人間にんげん集合しゅうごうがあれば、それは社会しゃかいであるとかんがえることができる[1]社会しゃかい構成こうせいする人口じんこう規模きぼ注目ちゅうもくした場合ばあいには国際こくさい社会しゃかい国民こくみん国家こっか想定そうていする全体ぜんたい社会しゃかい都市とし組織そしきなどの部分ぶぶん社会しゃかい区分くぶんできる。さらに意思いし疎通そつう相互そうご作用さよう秩序ちつじょせい限定げんていせいという社会しゃかい条件じょうけん欠落けつらくがあればすべてをたす社会しゃかい区別くべつしてじゅん社会しゃかいぶことができる。


社会しゃかい人口じんこう集団しゅうだん都市とし形態けいたい経済けいざい発展はってん政治せいじ体制たいせい宗教しゅうきょうなどによって多様たようせい観察かんさつすることが可能かのうであり、時代じだい地域ちいきによってさまざまな社会しゃかい形態けいたいることができる。

社会しゃかい」という訳語やくごができるまで 編集へんしゅう

19世紀せいきなかばまでの日本語にほんごには「社会しゃかい」という概念がいねんはなく、「世間せけん」や「」などの概念がいねんしかなかった。「社会しゃかい」とは中国ちゅうごく古語こご農耕のうこう守護神しゅごじん中心ちゅうしん会合かいごう意味いみし(この用法ようほう1147ねん紹興しょうこう17ねん)に成立せいりつしたはじめ元老げんろうの『東京とうきょうゆめはなろく』にられる)、きたそう時代じだい著作ちょさくをまとめたきんおもえろくに「さとみんため社会しゃかいごう民社みんしゃかいす)」とあり、それを英語えいごのsocietyの日本語にほんごやくてた[2][3]青地あおち林宗りんそう1826とし文政ぶんせい9ねん)にやくした『輿地よちりゃく』に「社会しゃかい」ということばが、教団きょうだん会派かいは意味いみ使用しようされている。古賀こがぞう1855ねん安政あんせい2ねん) - 1866ねん慶応けいおう2ねん)の『閑言』にも「社会しゃかい」ということばが使用しようされた。明治めいじ時代じだいになると西にしあまね1874ねん明治めいじ7ねん)に『あかりろく雑誌ざっしだい2ごうの「学者がくしゃ職分しょくぶんろん」で「社会しゃかい」という言葉ことば使つか[4]もり有禮ありのり自身じしん論文ろんぶん「Education in Japan」の和訳わやく一部いちぶが『日本にっぽん教育きょういくさく』や『日本にっぽん教育きょういくろん』としてられるこのわけがはじめてたのは1928ねんで、当時とうじひとびとにはられておらず、おそらく訳語やくご普及ふきゅう貢献こうけんしていない)[5]1875ねん明治めいじ8ねん)の『あかりろく雑誌ざっしだい30ごう論説ろんせつ使つかった。また、福地ふくち源一郎げんいちろうの1875ねん明治めいじ8ねん1がつ14にちづけ東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』の社説しゃせつにも「社会しゃかい」という用語ようご使つかわれ、こちらは「ソサイチー」のルビがられている[6]

歴史れきし 編集へんしゅう

社会しゃかい起源きげん人間にんげん本性ほんしょうもとめることができる。動物どうぶつには、アリやハチ・イヌ・サルのようにぐんつく集団しゅうだん行動こうどうこの社会しゃかいせい動物どうぶつと、ネコのように単独たんどく行動こうどうこの動物どうぶつがある。人間にんげん古来こらいよりおおくの動物どうぶつ同様どうようぐんというちいさな社会しゃかい形成けいせいし、食料しょくりょうるため、外敵がいてきからまもるため、その生存せいぞんするための必要ひつようたすための社会しゃかいであったと推定すいていされる。現在げんざいでも基礎きそ集団しゅうだんである部族ぶぞく家族かぞく存在そんざいしており、村落そんらく都市とし構成こうせい要素ようそとなっている。また言語げんご宗教しゅうきょう文化ぶんかなどを共有きょうゆうする人口じんこう規模きぼちいさな社会しゃかいでは意思いし疎通そつう密接みっせつであり、自然しぜん発生はっせいてきコミュニティ成立せいりつする。ロバート・モリソン・マッキーバーはこれを共同きょうどう関心かんしんふく合体がったいとし、一定いってい地域ちいき共同きょうどう生活せいかつするものと定義ていぎしている。

しかし原始げんしてき素朴そぼく社会しゃかい近代きんだいにおいて都市としはじめることとなる。都市としとは人口じんこう増大ぞうだい流動りゅうどう経済けいざい工業こうぎょうなどにより、異質いしつ人口じんこう特定とくてい箇所かしょ集中しゅうちゅうすることによってしょうじるものである。この都市としはいいかえれば社会しゃかい近代きんだいでもあった。都市とし居住きょじゅうする住民じゅうみんはスラムや公害こうがいなどの都市とし問題もんだい直面ちょくめんすることとなり、政府せいふ社会しゃかい状況じょうきょう改善かいぜんするための政策せいさくはじめる。また都市としでは非常ひじょうだい規模きぼ人口じんこう集団しゅうだん居住きょじゅうしているために従来じゅうらい社会しゃかい性質せいしつとはことなる都市とし社会しゃかい成立せいりつした。

偏差へんさ競争きょうそうたかまった高度こうど経済けいざい成長せいちょうから今日きょうまで出身しゅっしん学歴がくれきたかさにおう賃金ちんぎん処遇しょぐう昇進しょうしんとう優劣ゆうれつまる状況じょうきょう学歴がくれき社会しゃかいなどとあらわされたり、いわゆる肩書かたが極度きょくど社会しゃかい生活せいかつにおける成否せいひ左右さゆうする状況じょうきょう肩書かたが社会しゃかいといわれたりする。近年きんねんでは、65さい以上いじょう人口じんこう若年じゃくねんそうよりも上回うわまわ高齢こうれい社会しゃかい、またそれが加速かそくした状況じょうきょう高齢こうれい社会しゃかいちょう高齢こうれい社会しゃかいというのをはじめ、多様たよう危機ききかかえている社会しゃかいマルチハザード社会しゃかい、ITなど情報じょうほう通信つうしん技術ぎじゅつ基本きほん社会しゃかいうご状況じょうきょう情報じょうほう社会しゃかいしょうすることがある。

社会しゃかい 編集へんしゅう

社会しゃかいとは個人こじん他人たにんとの相互そうごてき関与かんよによって、所属しょぞくする社会しゃかい価値かち規範きはん内面ないめんするようにパーソナリティを形成けいせいする過程かていである。社会しゃかいはどのような社会しゃかい集団しゅうだんにその個人こじん所属しょぞくしているかによってその内容ないようことなる。社会しゃかい教育きょういく密接みっせつ関係かんけいがある。児童じどう基礎きそ教育きょういくにおいておこなうものだけでなく、大人おとなであっても所属しょぞく集団しゅうだんにおいて一般いっぱんてきおこなわれている。

自我じが 編集へんしゅう

社会しゃかい根本こんぽんてき要素ようそである人間にんげん本性ほんしょうについては心理しんりがく精神せいしん分析ぶんせきがく社会しゃかい哲学てつがくなどにおいてさまざまな議論ぎろんおこなわれている。人間にんげん社会しゃかいてき自我じがについては深層しんそう心理しんりがくフロイト意識いしきぜん意識いしき無意識むいしき構造こうぞうし、そのなかにおいて無意識むいしきにあるイド、イドから発生はっせいする自我じが自我じが監視かんしするちょう自我じががあるとした。そして自我じがパーソナリティ構築こうちくし、人間にんげん一貫いっかんせいった価値かちかん態度たいど一定いってい行動こうどうパターンとして外部がいぶしめす。自我じが発生はっせいについてはジョージ・ハーバート・ミード自我じが社会しゃかい相互そうご作用さようにおいて発生はっせいするとろんじており、自我じがれるためには他者たしゃ態度たいど採用さいようし、それに反作用はんさようできる役割やくわり取得しゅとくすることが必要ひつようであるとべる。たとえば児童じどうはごっこあそびでは他者たしゃ役割やくわり模倣もほうすることによって他者たしゃ態度たいどり、ゲームなか集団しゅうだん共有きょうゆうする目標もくひょうたいして自己じこ役割やくわり取得しゅとくすることで社会しゃかいてき自我じが成長せいちょうさせている。

役割やくわり 編集へんしゅう

社会しゃかい構成こうせいいん相互そうご協力きょうりょくによっていとなまれている。円滑えんかつ社会しゃかいいとなむために人間にんげんにはそれぞれ役割やくわりあたえられなければならない。各々おのおのがそれぞれの役割やくわりたすことによって、社会しゃかいがその機能きのうたすことが可能かのうとなる。たとえ、自給自足じきゅうじそく生活せいかつ実践じっせんしているひとであっても生活せいかつ安全あんぜんは、社会しゃかい理解りかいによって保護ほごされているとかんがえることができる。

そして、役割やくわりたし生活せいかつするために人間にんげん社会しゃかいたい様々さまざま形態けいたい参加さんかする。のりち、生活せいかつ密接みっせつした労働ろうどう生産せいさん再生さいせい消費しょうひ利用りよう処分しょぶん廃棄はいき行為こういであり、労働ろうどうしゃ生産せいさんしゃ消費しょうひしゃ利用りようしゃひとし行為こういもとづいてばれる。社会しゃかいいとなみは、人間にんげん様々さまざま行為こういによって産業さんぎょうおこし、文化ぶんかはぐくみ、子供こども教育きょういくし、交通こうつう手段しゅだん発達はったつさせ、医療いりょう充実じゅうじつさせてなが歴史れきしかさねてきた。とき利害りがい衝突しょうとつとうから戦争せんそうとなり、戦争せんそうそなえて軍事ぐんじ発達はったつさせ、戦争せんそうふかかなしみは平和へいわ希求ききゅうさせた。また、経済けいざい発達はったつ社会しゃかい不安定ふあんていさせていた貧困ひんこん失業しつぎょう解消かいしょうする可能かのうせいしたが、同時どうじ環境かんきょう破壊はかいし、次世代じせだいにまでがざるをない環境かんきょう問題もんだいみだしまけ遺産いさんとなっている。

社会しゃかい行為こうい 編集へんしゅう

社会しゃかい行為こうい (Social action) とは対象たいしょう他者たしゃである人間にんげん行為こういい、日常にちじょうてき会話かいわから政治せいじてき圧力あつりょくまであらゆる行為こういがこれにふくまれる。ただし自給自足じきゅうじそく生活せいかつ個人こじんてき信仰しんこうなどは行為こうい対象たいしょう他者たしゃでないためにこれにふくまれない。

行為こうい根本こんぽんてき理由りゆう欲求よっきゅうであるが、人間にんげん欲求よっきゅう単一たんいつ原理げんりではない。心理しんり学者がくしゃアブラハム・マズロー自己じこ実現じつげん理論りろんによれば段階だんかいてき発展はってんするものであり、生理せいりてき欲求よっきゅう安全あんぜん欲求よっきゅう親和しんわ欲求よっきゅう自尊じそん欲求よっきゅう自己じこ実現じつげん欲求よっきゅう発展はってんしていくものとした。しかし欲求よっきゅう直接的ちょくせつてき社会しゃかい行為こういおこなわせるのではなく、社会しゃかいによって内面ないめんしている規範きはん行為こういのために利用りようできる資源しげんなどがその行為こういおこなうべきかどうかの判断はんだん影響えいきょうする。このように社会しゃかい行為こうい欲求よっきゅう規範きはん資源しげんから総合そうごうてき目的もくてき判断はんだんされるが、この意思いし決定けってい行為こうい目的もくてき付随ふずいする効果こうかからみちびかれる場合ばあい行為こういそのものに付随ふずいしている目的もくてきからみちびかれる場合ばあいがある。前者ぜんしゃ自己じこ充足じゅうそくてき行為こうい後者こうしゃ手段しゅだんてき行為こういとして区別くべつされ、たとえばほんむとしてもそれが自分じぶん純粋じゅんすい知的ちてき好奇心こうきしんたすためであるかぎりは自己じこ充足じゅうそくてき行為こういであるが、試験しけん対策たいさくなどのためであれば手段しゅだんてき行為こういである。

行為こうい分類ぶんるいについてマックス・ヴェーバーはその性格せいかくからよっつに類型るいけいする。まず非合理ひごうりてき行為こういとしてまとめられるものにそれまでの習慣しゅうかんもとづいておこなわれる伝統でんとうてき行為こうい、そして感情かんじょう起伏きふくもとづいた感情かんじょうてき行為こういげられる。つぎ合理ごうりてき行為こういとしてまとめられる価値かちかんもとづいた価値かち合理ごうりてき行為こうい価値かちかんもとづきながらも設定せっていした目的もくてき達成たっせいするために計画けいかくてき実行じっこうする目的もくてき合理ごうりてき行為こういがある。また社会しゃかい心理しんりがくでは社会しゃかい行動こうどう社会しゃかい構成こうせいいん相互そうご他者たしゃ合力ごうりょく助力じょりょく分業ぶんぎょうおこな協力きょうりょく相互そうご他者たしゃ競争きょうそう攻撃こうげきおこな対立たいりつ社会しゃかい生活せいかつそのものから離脱りだつする逃避とうひ区分くぶんする[7]

社会しゃかい構造こうぞう 編集へんしゅう

現代げんだい社会しゃかいでは構成こうせいいん利害りがい調整ちょうせいすることにより秩序ちつじょ維持いじして生活せいかつ円滑えんかつおこなえるように様々さまざま制度せいどさだめられている。人間にんげん権利けんり行為こういには、一般いっぱん政治せいじほうもとづいて様々さまざま制限せいげんくわえられている。社会しゃかい秩序ちつじょみだもの集団しゅうだんないばっせられ更生こうせいさせられるが、更生こうせい不可能ふかのう場合ばあい永久えいきゅう排除はいじょされる(会社かいしゃであれば懲戒ちょうかい解雇かいこ国家こっかであれば死刑しけいなど)。近年きんねん社会しゃかい認知にんちされた人間にんげんまれながらにつとされる自由じゆう人権じんけんたいし、社会しゃかいてきにどこまで制限せいげんくわえることが可能かのうつね議論ぎろん対象たいしょうとなっており、制度せいどもとづく義務ぎむは、おおきな負担ふたんとなってきている。

人間にんげん自発じはつてき行為こういにはつね責任せきにんともなうとされているが、法律ほうりつ罰則ばっそくがなければ社会しゃかいてきばっすることは困難こんなんである。その一方いっぽうで、我々われわれ共存きょうぞんしている地球ちきゅう許容きょようにも限界げんかいがあり、現代げんだい社会しゃかいかかえるすべての社会しゃかい問題もんだいにはわたしたち自身じしん解決かいけつする責務せきむがあるとかんがえられている。人口じんこう爆発ばくはつにより地球ちきゅう資源しげん不足ふそくする可能かのうせいたかまっているため、宇宙うちゅう進出しんしゅつこころみもつづけられている。

社会しゃかい領域りょういき 編集へんしゅう

社会しゃかい広範こうはんかつ多様たよう領域りょういきっているために複雑ふくざつ体系たいけいとなっている。たとえば政治せいじ経済けいざい社会しゃかい領域りょういき所属しょぞくするものであるが、政治せいじ経済けいざいには社会しゃかいえた原理げんり存在そんざいしており、社会しゃかいシステムのなか複雑ふくざつ機能きのうたしている。

政治せいじ 編集へんしゅう

政治せいじ公共こうきょうてき意思いし決定けってい利害りがい調整ちょうせいなどをおこない、社会しゃかい秩序ちつじょ動員どういんをもたらす機能きのうひとつである。 理論りろんてき仮定かていとしてかんがえると、原始げんしてき社会しゃかいにおいては秩序ちつじょはなく「まんにんまんにんたいする闘争とうそう」が存在そんざいした。これを終結しゅうけつさせるためには個々ここ人々ひとびと勝手かって判断はんだんして行動こうどうすることを規制きせいして利害りがい調整ちょうせいすることが必要ひつようであり、これを達成たっせいするための機能きのう政治せいじである。政治せいじ権力けんりょくもと社会しゃかい秩序ちつじょ徐々じょじょ形成けいせいされ、しかもその政治せいじ構造こうぞう正当せいとうせいがもたらされると社会しゃかい政府せいふ状態じょうたいから安定あんていした状態じょうたいへと移行いこうする。近代きんだい政治せいじ哲学てつがく議論ぎろんでは、秩序ちつじょ形成けいせいにおいてははじめはおう権力けんりょく支配しはいするかたちで、原始げんし国家こっかつくられた。その共和きょうわせい民主みんしゅせい国家こっか社会しゃかいつくられた。実際じっさいには、いかなる原始げんしてき社会しゃかいにも、様々さまざま社会しゃかい秩序ちつじょ協力きょうりょく行動こうどう規則きそく(ルール)・礼儀れいぎマナー)・慣習かんしゅう(カスタム)、公式こうしきあるいは非公式ひこうしき法律ほうりつ制度せいどなどが存在そんざいしている。

経済けいざい 編集へんしゅう

経済けいざい社会しゃかいなか希少きしょうせい効用こうようせい価値かち配分はいぶんする機能きのうひとつである。人間にんげんには生産せいさんりょくがあり、労働ろうどうつうじて自然しぜん作用さようすることができる。生産せいさんによってられる資源しげん消費しょうひすることで人間にんげん生活せいかつしている。かつてはこの一連いちれん活動かつどう社会しゃかい交換こうかんによって社会しゃかいなかおこなわれていたが、物々交換ぶつぶつこうかん貨幣かへいかいした取引とりひきおこなわれるようになって市場いちば形成けいせいされた。この市場いちば社会しゃかい行為こうい相互そうご作用さようでありながらもことなる経済けいざい原理げんり作動さどうするようになる。したがって市場いちばには社会しゃかい全体ぜんたいたいして自動的じどうてき価値かち配分はいぶんする機能きのうをあるていどっているとかんがえられている。

出典しゅってん 編集へんしゅう

  1. ^ 富永とみなが健一けんいち社会しゃかいがく講義こうぎ ひと社会しゃかいがく』(中公新書ちゅうこうしんしょ、2003ねん)15ぺーじ
  2. ^ 増井ますいきむのり日本語にほんごげんこう辞典じてんミネルみねるァ書房ぁしょぼう、2010ねん、420ぺーじ 
  3. ^ 小松こまつ寿雄よしお へんしん明解めいかい語源ごげん辞典じてん三省堂さんせいどう、2011ねん、466ぺーじ 
  4. ^ やなぎちちあきら翻訳ほんやく成立せいりつ事情じじょう岩波書店いわなみしょてん、1982ねん4がつ20日はつか 
  5. ^ 久木ひさき幸男ゆきお「「社会しゃかい教育きょういく遡源さくげん」『教育きょういく学部がくぶ論集ろんしゅう』1991ねん12月15にち 
  6. ^ 小学館しょうがくかん国語こくご辞典じてん編集へんしゅう へん日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん だい6かん小学館しょうがくかん、2007ねん、1077ぺーじ 
  7. ^ みなみひろし社会しゃかい心理しんりがく入門にゅうもん』(岩波書店いわなみしょてん、1958ねん)21ぺーじ

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう