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穀物 - Wikipedia

穀物こくもつ

澱粉でんぷんしつ主体しゅたいとする種子しゅし食用しょくようとする作物さくもつ
こくつぶから転送てんそう

穀物こくもつ(こくもつ、えい: cerealsあるいはgrain)は、植物しょくぶつからられる食材しょくざい総称そうしょうひとつで、澱粉でんぷんしつ主体しゅたいとする種子しゅし食用しょくようとするもの。狭義きょうぎにはイネ作物さくもつ種子しゅしべいむぎトウモロコシなど)のみをし、広義こうぎにはこれにマメ作物さくもつ種子しゅしまめ)や作物さくもつ種子しゅしふく[1][2]

概要がいよう

編集へんしゅう

イネ作物さくもつ種子しゅし禾穀るい(かこくるい、Cerealsシリアル[1]といい、マメ作物さくもつ種子しゅしまめ穀類こくるい(しゅこくるい、Pulses[1]という。広義こうぎ穀物こくもつのうち、禾穀るい種子しゅしたん子葉しよう植物しょくぶつであるイネ作物さくもつ種子しゅし)とていることから穀物こくもつとして利用りようされるそう子葉しよう植物しょくぶつ種子しゅしをまとめてなずらえ禾穀るいあるいはなずらえ穀類こくるい疑似ぎじ穀類こくるいPseudocereals)と[2][3][4]なずらえ穀類こくるいには、ソバタデ)、アマランサスヒユ)、キヌア(キノア、アカザ)などがふくまれる[2][5]国連こくれん食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかんでは禾穀るいなずらえ穀類こくるいくわえシリアルとまとめている。まめべつ集計しゅうけい大豆だいずはさらにあぶらかて作物さくもつとして集計しゅうけいしている。

生産せいさんりょうではトウモロコシ小麦こむぎべい突出とっしゅつしており[6]、これら3しゅ世界せかいさんだい穀物こくもつばれている[7]

穀物こくもつふく栄養素えいようそおも炭水化物たんすいかぶつである。タンパク質たんぱくしつ脂肪しぼうふくまれるものの穀物こくもつ摂取せっしゅだけでは不足ふそくしがちなため、おおくの文化ぶんかけんにおいて穀物こくもつタンパク質たんぱくしつおぎなうための豆類まめるいとセットで栽培さいばいされ、消費しょうひされてきた[8]。たとえば、アジア地域ちいきにおける「べいまめ」、中近東ちゅうきんとうにおける「小麦こむぎまめ」、アメリカしゅうにおける「トウモロコシまめ」のわせである[9]

 
古代こだいエジプトえがかれた小麦こむぎ収穫しゅうかく
アワの原種げんしゅであるエノコログサ栽培さいばいしゅであるアワにくらべ、種子しゅし脱落だつらくせいがありちいさくかずすくない。
アワの原種げんしゅのエノコログサにくらべ、おおきくかずおおい。

現代げんだいにおいて世界せかい栽培さいばいされる穀物こくもつは、ほぼ7地域ちいき近東きんとうアフリカサヘル地帯ちたいおよエチオピア高原こうげん)、中央ちゅうおうアジア中国ちゅうごく雲南うんなんしょう東南とうなんアジアインド北部ほくぶ中国ちゅうごく北部ほくぶ中央ちゅうおうアメリカ南米なんべいアンデス山脈さんみゃく)を起源きげんとしている。これらの地域ちいき農耕のうこう文明ぶんめい発祥はっしょうかさなっている[10]

栽培さいばい

近東きんとう地域ちいき中近東ちゅうきんとう)は穀物こくもつ栽培さいばい世界せかいもっとはやかった地域ちいきであり、コムギ、オオムギライムギエンバクといった世界せかいでも重要じゅうよう地位ちいめる穀物こくもつ栽培さいばいされた地域ちいきである。アフリカのサヘルからエチオピア高原こうげんにかけては、世界せかいひろまったモロコシをはじめ、シコクビエトウジンビエフォニオテフなどが栽培さいばいされた。中央ちゅうおうアジアではソラマメヒヨコマメレンズマメ栽培さいばいされ、中国ちゅうごく雲南うんなんしょう東南とうなんアジア~インド北部ほくぶにおいてはイネを筆頭ひっとうとしてソバハトムギが、中国ちゅうごく北部ほくぶにおいてはキビヒエダイズアズキ栽培さいばいされた。中央ちゅうおうアメリカにおいてはトウモロコシが栽培さいばいされた。みなみアメリカ・アンデスにおいては、アマランサスキノア栽培さいばいおこなわれた[10]

栽培さいばいされるまえは、穀物こくもつおおくは播種はしゅのためにじゅくすると種子しゅしから脱落だつらくする性質せいしつだつつぶせい[11])をっていた。人類じんるい野生やせい穀物こくもつ利用りようはじめたさいにはぎゃくにそれを利用りようし、した容器ようきいてをゆすりるいとしたり、種子しゅしがまだ固定こていしている未熟みじゅくなうちにったりするなどの手段しゅだんっていた。しかしこうした方法ほうほうには限界げんかいがあり、やがて人類じんるいじゅくしても種子しゅし脱落だつらくしない個体こたい選抜せんばつして栽培さいばいするようになり、穀物こくもつだっつぶせい[12]獲得かくとくしていった。このほかにもしょく部分ぶぶん肥大ひだいなど、選抜せんばつによってより利用りようしやすいかたちへと植物しょくぶつ自体じたい性質せいしつ変化へんかしていった[13]

野生やせい穀物こくもつつぶちいさく、収穫しゅうかくしにくく、さらに加工かこうしなければ消化しょうかもしにくいため、ひろ穀物こくもつ利用りようするようになるには石器せっき登場とうじょう必要ひつようであった[14]いし原料げんりょうとしたうつわ旧石器時代きゅうせっきじだいのうち、4まんねんから1まん2せんねんほどまえあいだ出現しゅつげんしたが、定期ていきてき穀物こくもつ収穫しゅうかくは1まん2せんねんまえナトゥフ文化ぶんかにみられる[14]。ナトゥフ文化ぶんかでは野生やせい小麦こむぎ大麦おおむぎライ麦らいむぎ収穫しゅうかくし、ヤンガードリアスはたけつく穀物こくもつぞう保管ほかんするようになると、穀物こくもつまもるようにして野生やせいねこもそこにあつまるネズミねらった[15]

なお穀物こくもつ栽培さいばいにおいては、もともと栽培さいばいされていた穀物こくもつとはべつに、それらの穀物こくもつ栽培さいばい過程かていにおいてはたけまぎんだ雑草ざっそうが、本来ほんらい穀物こくもつまぎれて、またはしのけて成長せいちょうするなか穀物こくもつとして栽培さいばいされるようになっていったものがある。これらは作物さくもつばれ、コムギの栽培さいばい過程かてい作物さくもつしていったライムギやエンバクなどがあてはまる[16][注釈ちゅうしゃく 1]

栽培さいばいも、農法のうほう進歩しんぽつづいていた。たとえば上記じょうきのとおり穀物こくもつ脱落だつらくせい獲得かくとくしたばかりの場合ばあい穀物こくもつ成熟せいじゅくはそのごとにことなるため、じゅくしたえらんで収穫しゅうかくするりがおこなわれていた。しかしやがて農法のうほう進歩しんぽによっておな農地のうち穀物こくもつ成熟せいじゅくをほぼおなじに調整ちょうせいすることが可能かのうとなると、ではなくくき根元ねもとから収穫しゅうかくするりが主流しゅりゅうとなっていった[17]

栽培さいばいされた穀物こくもつはやがて起源きげんからひろがっていくが、この過程かていにおいて、コムギ、イネ、トウモロコシの三種さんしゅ穀物こくもつ突出とっしゅつして栽培さいばいされるようになっていった。コムギは栽培さいばい当初とうしょ加工かこうのしやすいオオムギにくら二義的にぎてき穀物こくもつだったとかんがえられているが、やがてかゆではなくパン製造せいぞうするようになると、グルテンつコムギは穀物こくもつのパンよりはるかに美味びみなパンをつくることができ、また加工かこうはばもほかの穀物こくもつとはくらものにならないくらいひろがったため、きゅう大陸たいりくのパンしょく文化ぶんかけんにおいてはほぼどこでもコムギがだいいち穀物こくもつとされるようになっていった[18]

穀物こくもつおおくの国家こっかにおいて食糧しょくりょう生産せいさん根幹こんかんであり、そのため栽培さいばい以降いこう各地かくち品種ひんしゅ改良かいりょう努力どりょくつづけられてきた。19世紀せいき以降いこうには農法のうほう改善かいぜんによって農業のうぎょう革命かくめいき、またこのころから科学かがくてき品種ひんしゅ改良かいりょう理論りろん確立かくりつして各地かくち近代きんだいてき育種いくしゅおこなわれるようになり、穀物こくもつ収量しゅうりょう激増げきぞうした[19]とくに20世紀せいき後半こうはんはいると、肥料ひりょう多用たようえられる穀物こくもつ品種ひんしゅ開発かいはつなどによっていわゆるみどり革命かくめいき、穀物こくもつ反収たんしゅう激増げきぞうして世界せかい人口じんこう急増きゅうぞうささえることに成功せいこうした[20]

精製せいせい加工かこう

編集へんしゅう
 
サドルカーンとばれるいしつくられたうす

工業こうぎょう革命かくめい以前いぜん小麦粉こむぎこなどをこなにするには石臼いしうす使つかわれ、選別せんべつ処理しょりをしなければふすま表皮ひょうひ)や胚芽はいが完全かんぜん除去じょきょすることは不可能ふかのうであった[14]。19世紀せいき後半こうはんには、そうした処理しょり自動じどうされ高度こうど精製せいせいされた穀物こくもつひろ消費しょうひされるようになった[14]。しかし工業こうぎょう発達はったつ穀物こくもつ精製せいせい技術ぎじゅつ向上こうじょうさせる一方いっぽうで、食物しょくもつ繊維せんいビタミンミネラル損失そんしつさせることで摂取せっしゅりょう減少げんしょうさせており、健康けんこう影響えいきょうおよぼしていることがかんがえられる[14]

1970年代ねんだい後半こうはんには、クロマトグラフィー果糖かとう濃縮のうしゅく技術ぎじゅつ出現しゅつげん異性いせいとうこう果糖かとうコーンシロップ、HFCS)の大量たいりょう生産せいさん可能かのうとした[14]

生産せいさん

編集へんしゅう

国連こくれん食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)の穀物こくもつ世界せかい需給じゅきゅう予測よそくによると、2021年度ねんど生産せいさんりょうは30おく0663まんトンとはじめて30おくトンだいり、貿易ぼうえきりょうは5おく7959まんトン、13.6憶トンが食用しょくよう、9.9憶トンが飼料しりょうであった[21][22]以下いか1961ねん(FAO統計とうけい利用りよう可能かのう最初さいしょとし以降いこう穀物こくもつ生産せいさんりょうとその推移すいいしめ[23]2003ねんにはトウモロコシ、コメ、コムギの3だい穀物こくもつ世界せかい穀物こくもつ生産せいさんの87%、世界せかい食物しょくもつカロリーの43%をめていた[23]みどり革命かくめい影響えいきょうけた3だい穀物こくもつ生産せいさんりょう爆発ばくはつてき増加ぞうかしているのにたいし、ライムギとエンバクの生産せいさんりょうは1960年代ねんだいくらべて大幅おおはば減少げんしょうしている。

穀物こくもつ生産せいさん推移すいいひゃくまんトン)[21][24]
1961 1981 2001 2020 2021 2001ねん 備考びこう
トウモロコシ 205.03 446.77 615.14 1,163.00 1,210.24 1.97 そう生産せいさんの58%飼料しりょう食用しょくよう13%[25]
べい 215.65 410.08 600.25 769.23 787.29 1.31 大半たいはん81%食用しょくよう[26]
小麦こむぎ 222.36 449.63 588.24 756.95 770.88 1.31 68%が食用しょくよう飼料しりょう16%[27]
オオムギ 72.41 149.60 140.59 157.71 145.62 1.04 58%が飼料しりょう加工かこう19%(麦酒びーるなど)[28]
モロコシ 40.93 73.28 59.79 58.92 61.36 1.03 50%が食用しょくよう飼料しりょう34%
キビ 25.71 26.96 28.90 30.83 30.09 1.04 77%が食用しょくよう飼料しりょう12%
エンバク 49.59 40.29 26.94 25.32 22.57 0.84 58%飼料しりょう食用しょくよう24%
ライコムギ 0.00 0.10 10.83 15.34 14.85 1.37
ライムギ 35.11 24.85 23.38 15.04 13.22 0.57
ソバ 2.48 3.40 2.59 1.81 1.88 0.72
フォニオ 0.18 0.17 0.31 0.66 0.66 2.13
カナリーシード 0.06 0.09 0.15 0.26 0.22 1.45
キノア 0.03 0.03 0.05 0.18 0.15 3.20
その 1.35 1.56 2.49 8.34 8.36 3.35
ふくあい 5.98 5.58 5.18 3.07 3.26 0.63
大豆だいず 26.88 88.53 177.02 355.37 371.69 2.10 88%が脱脂だっし/搾油さくゆ加工かこう飼料しりょう9.5%、食用しょくよう3.4%[29]

雑穀ざっこくとみなされる穀物こくもつ全般ぜんぱん需要じゅよう低調ていちょうであり、換金かんきんせいもそれにともなってひくいために栽培さいばい減少げんしょうする傾向けいこう目立めだつが、雑穀ざっこくのなかでもたとえばエチオピア高原こうげんにおけるテフのように地元じもとアムハラじんなどによってつよ嗜好しこうされ、主食しゅしょくたもっている穀物こくもつ存在そんざいする[30]。このためテフの換金かんきんせいたか高価こうか取引とりひきされている[31]

穀物こくもつ世界せかい人口じんこうのかなりをささえており、その生産せいさん様式ようしき多岐たきにわたる。ひがしアジアから東南とうなんアジア、みなみアジアにかけては集約しゅうやくがた穀物こくもつ生産せいさんおこなわれ、ヨーロッパにおいてはとし単位たんい耕地こうち移動いどうさせ輪作りんさくおこない、地力じりき消耗しょうもうふせぎながら食用しょくようとなる穀物こくもつ飼料しりょう作物さくもつ栽培さいばいする混合こんごう農業のうぎょう主流しゅりゅうである[32]。こうした土地とち生産せいさんせいたか諸国しょこくたいし、アメリカのグレートプレーンズやオーストラリア、アルゼンチンのパンパなどでは、広大こうだい土地とち穀物こくもつだい規模きぼ栽培さいばいする企業きぎょうてき穀物こくもつ農業のうぎょうおこなわれている[33]。こうした企業きぎょうてき穀物こくもつ農業のうぎょうにおいては土地とち生産せいさんせいひくく、たとえばコムギにおいてはアメリカでは290㎏、オーストラリアでは190㎏と反収たんしゅうひくくなっている[34]かわりに、すくない労働ろうどうりょくだい規模きぼ生産せいさんできるために労働ろうどう生産せいさんせい非常ひじょうたかくなっていることが特徴とくちょうである。またこうしたことから、穀物こくもつ反収たんしゅう先進せんしんこく発展はってん途上とじょうこくあいだにはかならずしも明確めいかくはなく、また穀物こくもつ種類しゅるいによってもおおきく左右さゆうされる。たとえばコムギの反収たんしゅうにおいてはもっともたかいのは西にしヨーロッパ諸国しょこくであるが、ナイルがわ沿いの肥沃ひよく土地とちようするエジプトや、ロバート・ムガベ政権せいけんによって穀物こくもつ生産せいさん崩壊ほうかいする以前いぜんジンバブエなどもそれにおとらない反収たんしゅうほこっていた[35]。また、日本にっぽんにおいてはコメの反収たんしゅう世界せかい最高さいこうレベルにあるが、コムギの反収たんしゅうは384㎏[34]世界中せかいじゅうレベルであり、労働ろうどう集約しゅうやくがた農業のうぎょうとしてはひくいレベルにとどまっている。

農業のうぎょう革命かくめいみどり革命かくめいによって品種ひんしゅ改良かいりょう農法のうほう改善かいぜんすすんだコメ、コムギ、トウモロコシのさんだい穀物こくもつ収量しゅうりょう激増げきぞうしたが、雑穀ざっこくなどはそれらがすすんでおらず、収量しゅうりょうひくいレベルにとどまっているものがほとんどである。また、品種ひんしゅ改良かいりょうすすんだ穀物こくもつにおいても、たとえばトウモロコシやソルガムのように世界中せかいじゅう需要じゅようおお飼料しりょうようとしての改良かいりょう大幅おおはばすすんだものの、主食しゅしょくようとしての改良かいりょうすすんでいない穀物こくもつもあり、これらの穀物こくもつ飼料しりょうようとして栽培さいばいするアメリカなどの企業きぎょうてき穀物こくもつ農業のうぎょう諸国しょこくと、アフリカや中南米ちゅうなんべいなどの自給じきゅうようとしてトウモロコシやソルガムの生産せいさんおこな諸国しょこくとの反収たんしゅう一因いちいんとなっている[36]

穀物こくもつ農業のうぎょうは、一年生植物いちねんせいしょくぶつである小麦こむぎ栽培さいばいによる表土ひょうど流出りゅうしゅつなど自然しぜん環境かんきょう負荷ふかをかけるめんもあり、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくランド研究所けんきゅうじょ小麦こむぎ代替だいたい穀物こくもつとして開発かいはつした多年草たねんそう「カーンザ」のように、品種ひんしゅ改良かいりょうあらたに作出さくしゅつされる穀物こくもつもある[37]

穀物こくもつは、人類じんるい多種たしゅある主食しゅしょくのひとつとして使つかわれてもいるが、実際じっさいには人類じんるい全体ぜんたい穀物こくもつとどいておらず、世界せかい生産せいさんされる穀物こくもつの3ぶんの1はおも食肉しょくにくよう家畜かちくえさとして使つかわれている[38]

穀物こくもつ必需ひつじゅひんであり、ふるくから重要じゅうよう交易こうえきひんひとつだった。現代げんだいにおいても穀物こくもつ交易こうえき重要じゅうようせいわらず、きたアメリカ・みなみアメリカ・オーストラリアなどから大量たいりょう穀物こくもつ輸出ゆしゅつされ、世界せかい各国かっこく販売はんばいされている[39]。なかでも世界せかい最大さいだい穀物こくもつ輸出ゆしゅつこくはアメリカであり、おもにコムギやトウモロコシの輸出ゆしゅつおこなっている[40]ぎゃく穀物こくもつ輸入ゆにゅうがくおおいのは、日本にっぽんをはじめとするひがしアジア諸国しょこくや、アフリカ諸国しょこくである[41]。この穀物こくもつ流通りゅうつうにおいては、カーギルアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドといった穀物こくもつメジャーばれる商社しょうしゃぐんおおきな割合わりあいめている[42]

穀物こくもつ国際こくさい価格かかく変動へんどうしやすく、経済けいざい人々ひとびと生活せいかつににおおきな影響えいきょうをもたらす。2007ねんから2008ねんにかけては飼料しりょうよう需要じゅよう増加ぞうか人口じんこう増加ぞうか穀物こくもつ在庫ざいこ減少げんしょう、バイオエタノール需要じゅよう増加ぞうか、そして当年とうねん主要しゅよう産地さんちでの不作ふさくによって穀物こくもつ価格かかく暴騰ぼうとう[43]2007ねん-2008ねん世界せかい食料しょくりょう価格かかく危機きき発生はっせいして、とく発展はってん途上とじょうこくにおいて都市とし貧困ひんこんそう生活せいかつ水準すいじゅん悪化あっかと、それにともなう暴動ぼうどうこした[44]

穀物こくもつは、その種類しゅるいによって用途ようと割合わりあいことなっている[45]。(生産せいさんりょう1の)トウモロコシは、6わり飼料しりょうようで、4わり食用しょくようである[45]。(生産せいさんりょう2の)小麦こむぎは8わり食用しょくようで、2わり飼料しりょうようである[45]。(生産せいさんりょう3の)コメはほぼ全量ぜんりょう食用しょくようとして使つかわれる[45]

食用しょくよう

編集へんしゅう

穀物こくもつは、おもエネルギーみなもととなる炭水化物たんすいかぶつ供給きょうきゅうするための主食しゅしょく材料ざいりょうとしてもちいられており、イモるいなどの根菜こんさいるいバナナなどを主食しゅしょくとする地域ちいきのぞく、世界中せかいじゅう大半たいはん地域ちいきにおいて食糧しょくりょう中心ちゅうしん部分ぶぶんめている[46]いちにちのカロリー摂取せっしゅりょうめる穀物こくもつ割合わりあい発展はってん途上とじょうこくにおけるほどたかくなり、てい所得しょとくこくでは70%をえることすらめずらしくない[46]経済けいざい成長せいちょうするにつれて食生活しょくせいかつ多様たようし、脂質ししつ肉類にくるい消費しょうひ増加ぞうかすることで穀物こくもつ食卓しょくたくめる割合わりあい低下ていかしていったが、もっとも食卓しょくたく穀類こくるいめる割合わりあいすくないきたアメリカや西にしヨーロッパでもいちにちのカロリー摂取せっしゅりょうの20%程度ていど穀物こくもつから供給きょうきゅうされている[47]

穀物こくもつは、だつをして外皮がいひのぞかないとべることができない[48]だつ稃をしたあと、通常つうじょう果皮かひ種皮しゅひはい胚乳はいにゅう表層ひょうそうといったぬかやふすま部分ぶぶんのぞ精白せいはくおこな[49]。また、精白せいはくしないぜんつぶ穀物こくもつべることもある。ぜんつぶ穀物こくもつれいとしては、玄米げんまいオートミール全粒粉ぜんりゅうこ加工かこうひんなどがげられる。精白せいはくする場合ばあいくらべてビタミンミネラル食物しょくもつ繊維せんい豊富ほうふふくまれているため、健康けんこういとされる[50]精白せいはくさいのぞかれたぬかやふすまは通常つうじょう食用しょくようとせず、飼料しりょうなど様々さまざまかたち直接ちょくせつ食用しょくよう以外いがい使用しようされることがおお[51]

穀物こくもつ製粉せいふんした場合ばあいは、たいていはつぎなんらかのかたちこなをまとめ成形せいけいしてからべることになる。ほとんどは、まずみずくわえてげ、必要ひつようおうしおなどをぜて生地きじつくる。この生地きじをそのまま、あるいは発酵はっこうさせてとおしたものがパンである[52]。パンはコムギからつくるものがもっとも一般いっぱんてきであるが、トウモロコシやライムギなどからつくられるパンも根強ねづよ人気にんきがある。また、この生地きじ細長ほそながって成形せいけいしたものをめんび、これも世界中せかいじゅうひろしょくされる。めんもやはりコムギからつくるものがもっと一般いっぱんてきであるが、コムギの出来できない東南とうなんアジアにおいてはめんはコメからつくられるものがおおい。また日本にっぽんではソバをめんにしてべるが、ソバ単体たんたい場合ばあいめんじょうにした場合ばあいちぎれやすくなるため、つなぎとしてコムギを使用しようすることもおおい。ただしめんつくるのに手間てまがかかるため、近代きんだいにおいてせいめん実用じつようされるまではどの文化ぶんかけんにおいてもかなりのごちそうとされていた[53]。こうした伝統でんとうてき調理ちょうりほうのほか、19世紀せいき後半こうはん穀物こくもつをローラーで圧搾あっさくしフレークじょうにする技術ぎじゅつ開発かいはつされたため[54]、これ以後いご穀物こくもつ加熱かねつ加工かこうして長期ちょうき保存ほぞんてきするようにした、いわゆるシリアル食品しょくひん開発かいはつされ、朝食ちょうしょく中心ちゅうしんひろ利用りようされている。

また、おおめのみず穀物こくもつかゆ調理ちょうり簡単かんたんであり、ふるくからひろ世界せかい利用りようされてきた穀物こくもつ調理ちょうりほうである。かゆはそのままるだけなので粒食りゅうしょくもできるが、アフリカのウガリのようにいちにしたものをかゆにしてしょくすることもある。この場合ばあい水分すいぶんおおければ普通ふつうかゆとなるが、水分すいぶんすくなければかゆというよりねばりのつよいペーストじょう固体こたいとなる[55]

一部いちぶ穀物こくもつには、アミロースふくうるち(うるち)せいのものと、アミロースをまったく、あるいはほとんどふくまないもち(もち)せいのもののふたつにかれているものがある。本来ほんらい穀物こくもつうるちせいであり、もちせいのものはそこから変異へんいして誕生たんじょうしたため、なかにはもちせい品種ひんしゅ存在そんざいしない穀物こくもつ存在そんざいする。また、もちせいはうるちせいくらべて劣性れっせい遺伝いでんであるうえ交雑こうざつしやすいため、自然しぜん状態じょうたいでは存続そんぞくむずかしく、もちせいこの人々ひとびと品種ひんしゅ維持いじ努力どりょく継続けいぞくしてはじめて品種ひんしゅとして継続けいぞくするものである[56]もちせい品種ひんしゅ存在そんざいするものとしては、コメ(もちまい)を筆頭ひっとうに、トウモロコシ、オオムギ(もちむぎ)、アワ(もちあわ)、キビ、モロコシ、アマランサスなどがある。もちせい穀物こくもつ調理ちょうりすると粘性ねんせいたかくなるため、これを利用りようして、したもちまいをついてつくもちのような様々さまざま食品しょくひんされた。

また、トウモロコシやソルガムなど一部いちぶ穀物こくもつには、とおすとおおきくはじける爆裂ばくれつしゅ(ポップしゅ)が存在そんざいし、ポップコーンなどに加工かこうされる[57]

飼料しりょう

編集へんしゅう

穀物こくもつ飼料しりょうとしてもふるくからさかんに使用しようされてきた。穀物こくもつ飼料しりょうとしては、牧草ぼくそうなどの飼料しりょう対比たいひして濃厚のうこう飼料しりょうばれ、栄養えいようたか近代きんだいてき畜産ちくさんには不可欠ふかけつなものである。飼料しりょうようとしてもっとも重要じゅうよう穀物こくもつはトウモロコシである。トウモロコシは中南米ちゅうなんべいやアフリカにおいては主食しゅしょくとしても使用しようされるものの、おも用途ようと消費しょうひの64%をめる飼料しりょうようである[58]。このほか、かつてはウマ飼料しりょうとしてエンバクが非常ひじょう重要じゅうよう飼料しりょうよう作物さくもつであったが、だいいち世界せかい大戦たいせん軍用ぐんよう輸送ゆそうようのウマの需要じゅよう激減げきげんし、これにともなって飼料しりょう作物さくもつとしてのエンバクの需要じゅよう激減げきげんして、栽培さいばいすくなくなった。ただし、現代げんだいにおいてもウマの飼育しいくにおいてはエンバクはもっとも重要じゅうよう飼料しりょうひとつである[59]。このほか、オオムギの飼料しりょう割合わりあいたか[60]。また、モロコシもアフリカやみなみアジアをのぞいては飼料しりょうよう利用りようがほとんどをめる。

醸造じょうぞう

編集へんしゅう

穀物こくもつはそのまま食料しょくりょうとしてもちいるほか、様々さまざま食品しょくひん加工かこうされても使用しようされる。主食しゅしょくよう以外いがい穀物こくもつ用途ようともっと重要じゅうようなものは、穀物こくもつ発酵はっこうさせて醸造じょうぞうし、さけつくることである。穀物こくもつ果実かじつなら醸造じょうぞうしゅ原料げんりょうとしてひろもちいられるものである。[61]たとえば、オオムギを原料げんりょうとしてビール、コメを原料げんりょうとして日本酒にほんしゅつくられている。様々さまざま種類しゅるいさけかく民族みんぞくによってつくられてきた。穀物こくもつなか醸造じょうぞうようとしての用途ようととくおおきな割合わりあいめる穀物こくもつとしては、ビールの原料げんりょうであるオオムギがげられる[62]

穀物こくもつ酢酸さくさん原料げんりょうとしてもちいることも可能かのうであり、たとえばべいのように実際じっさい穀物こくもつからつくられている存在そんざいする[63]。このように、穀物こくもつ調味ちょうみりょう原料げんりょうとしてもちいられることもある。

コーン[64]米糠こめぬかからべい[63]などのように、一部いちぶ穀物こくもつ食用しょくよう生産せいさんにも使つかわれている。デンプン糖化とうか異性いせいによって水飴みずあめコーンシロップのような甘味あまみりょう分解ぶんかいできる。醸造じょうぞう・バイオマスエタノールはこの糖化とうかはさむ。

2000年代ねんだいには、穀物こくもつ醸造じょうぞうしてられるエタノールアルコール燃料ねんりょうバイオマスエタノール)として、機械きかい装置そうち動力どうりょく利用りようする研究けんきゅう実用じつようすすんでいた[65]が、このバイオマスエタノール生産せいさんきゅう成長せいちょう穀物こくもつ価格かかく急上昇きゅうじょうしょうまねき、2007ねん-2008ねん世界せかい食料しょくりょう価格かかく危機きき主因しゅいんひとつとなる[66]など問題もんだい発生はっせいしたことから、2015ねんごろからバイオマスエタノール利用りようおおきく鈍化どんかしている[67]。なお穀物こくもつ由来ゆらいのバイオエタノールの主要しゅよう生産せいさんこくはアメリカで、おもにトウモロコシから生産せいさんおこなっている[68]

たね収穫しゅうかくしたのち残部ざんぶひろ使用しようされ、たとえばべいくき部分ぶぶんであるわら工芸こうげい材料ざいりょうとしてひろ利用りようされるほか、籾殻もみがら充填じゅうてんざいとして利用りようされる[63]。コムギのわらわらなどに利用りようされ[69]、またトウモロコシのくき燃料ねんりょう製紙せいし原料げんりょうとして利用りようされる[70]

日本にっぽん穀物こくもつ

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とく生産せいさんりょうおお主食しゅしょくとしてあつかわれることもおおいイネ、ムギるい、トウモロコシをのぞく、その穀物こくもつ雑穀ざっこくんで区別くべつすることもある[71]中国ちゅうごく日本にっぽんにおいては、とく主要しゅようしゅ穀物こくもつ五穀ごこく重視じゅうししてきた。この五穀ごこく内容ないよう時代じだい書物しょもつによって様々さまざまであり、主要しゅよう穀物こくもつ総称そうしょうとしての意味合いみあいがつよかった。現代げんだい日本にっぽんにおいては、コメ、ムギ、アワマメキビまたはヒエして五穀ごこくぶことがおお[72]

種類しゅるい

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禾穀るい(イネ

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まめ穀類こくるい(マメ

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その擬似ぎじ穀類こくるい

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ つよいきおい雑草ざっそうとしてきらわれるものもあり、日本にっぽんでは、イネの水田すいでんにおけるヒエはそのれいとしてられる。

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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