コムギは播種 はしゅ 時期 じき によって秋 あき 播 ま き小麦 こむぎ と春 はる 播 ま き小麦 こむぎ の2つの品種 ひんしゅ 群 ぐん に分 わ かれる。秋 あき 播 ま き小麦 こむぎ は発芽 はつが するのにある程度 ていど の低温 ていおん 期間 きかん が継続 けいぞく する春 はる 化 か を必要 ひつよう とするため、秋 あき に種 たね をまいて越年 えつねん させ、春 はる に発芽 はつが し夏 なつ に収穫 しゅうかく するのが基本形 きほんけい である。低温 ていおん が必要 ひつよう なため、やや寒冷 かんれい な地域 ちいき では秋 あき 播 ま き小麦 こむぎ が主 おも に栽培 さいばい される。一方 いっぽう 春 はる 播 ま き小麦 こむぎ は春 はる に播 ま いて、夏 なつ の終 お わりに収穫 しゅうかく するのが一般 いっぱん 的 てき である。春 はる 播 ま き小麦 こむぎ は、寒 さむ さが激 はげ しく種 たね が冬 ふゆ を越 こ せない地方 ちほう や、逆 ぎゃく に冬 ふゆ に低温 ていおん にならず春 はる 化 か のできない温暖 おんだん な地域 ちいき 、さらに本来 ほんらい の収穫 しゅうかく 期 き に雨季 うき を迎 むか え収穫 しゅうかく が困難 こんなん になるような地域 ちいき で栽培 さいばい される。麦 むぎ が熟 じゅく して収穫 しゅうかく を迎 むか えるころには、広 ひろ い畑 はたけ 一 いち 面 めん が黄金 おうごん 色 しょく になる草 くさ 紅葉 こうよう が見 み られる[ 2] 。
コムギの実 じつ は硬 かた い外皮 がいひ に覆 おお われ、その中 なか に可 か 食 しょく 部 ぶ である胚乳 はいにゅう と、胚芽 はいが が存在 そんざい する。この3部分 ぶぶん の体積 たいせき の割合 わりあい は外皮 がいひ が13.5%、胚乳 はいにゅう が84%、胚芽 はいが が2.5%である[ 3] 。主 おも に食用 しょくよう とするのは胚乳 はいにゅう 部分 ぶぶん であり、製粉 せいふん して小麦粉 こむぎこ とするのはこの部分 ぶぶん である。果皮 かひ (「ふすま」および「ブラン(bran)」と呼 よ ばれる[ 4] )や胚芽 はいが 部分 ぶぶん も食用 しょくよう とすることはできるが、食味 しょくみ に劣 おと るうえ小麦粉 こむぎこ に混入 こんにゅう すると品質 ひんしつ が劣化 れっか しやすくなるため、一般 いっぱん 的 てき な小麦粉 こむぎこ に使用 しよう することはない。しかし、ふすま部分 ぶぶん には独特 どくとく の風味 ふうみ と食物 しょくもつ 繊維 せんい など有用 ゆうよう 成分 せいぶん があるため、販売 はんばい されることもあるほか[ 5] 、これを取 と り除 のぞ かずそのまま粉 こ にした全粒粉 ぜんりゅうこ も存在 そんざい する。
コムギのゲノム 解読 かいどく は、2018年 ねん に完了 かんりょう している。64か国 こく の610機関 きかん で構成 こうせい する「国際 こくさい コムギゲノム解読 かいどく コンソーシアム」には、日本 にっぽん からは農 のう 研 けん 機構 きこう や京都大学 きょうとだいがく などが参加 さんか した[ 6] 。
クロンキスト体系 たいけい によるコムギ属 ぞく の分類 ぶんるい
編集 へんしゅう
コムギ属 ぞく Triticum は、1小 しょう 穂 ほ の稔 みのり 実 じつ 粒 つぶ 数 すう 、染色 せんしょく 体 たい 数 かず 、ゲノム 構成 こうせい によって以下 いか のように分 わ けられる。
1粒 つぶ 系 けい (稔 みのり 実 み 粒 つぶ 数 すう 1、2n =14、ゲノムAA )
T. aegilopoides
T. thaoudar
T. monococcum (1粒 つぶ コムギ )
2粒 つぶ 系 けい (稔 みのり 実 み 粒 つぶ 数 すう 2、2n =28、ゲノムAABB )
普通 ふつう 系 けい (稔 みのり 実 み 粒 つぶ 数 すう 3~5、2n =42、ゲノムAABBDD )
チモフェービ系 けい (稔 みのり 実 み 粒 つぶ 数 すう 2、2n =28、ゲノムAAGG )
小麦 こむぎ は栽培 さいばい 時期 じき 等 とう によって以下 いか のように区別 くべつ される。
播種 はしゅ 時期 じき - 春 はる 播 ま き小麦 こむぎ 、秋 あき 播 ま き小麦 こむぎ :コムギは秋 あき 播 ま きが本来 ほんらい の作 さく 型 がた であるが、低温 ていおん 要求 ようきゅう 性 せい が小 ちい さい品種 ひんしゅ が作 つく られ、それらが春 はる 播 ま き小麦 こむぎ として利用 りよう されている。
粒 つぶ の色 いろ - 赤 あか 小麦 こむぎ 、白 しろ 小麦 こむぎ
粒 つぶ の硬 かた さ - 硬質 こうしつ 小麦 こむぎ (強力粉 きょうりきこ 、パン、麺類 めんるい の材料 ざいりょう )、中間 なかま 質 しつ 小麦 こむぎ (中 ちゅう 力 りょく 粉 こ の材料 ざいりょう )、軟質 なんしつ 小麦 こむぎ (薄力粉 はくりきこ 、菓子 かし 類 るい 等 とう の材料 ざいりょう )
ユーラシア大陸 たいりく 中部 ちゅうぶ のコーカサス地方 ちほう からメソポタミア 地方 ちほう にかけてが原産地 げんさんち と考 かんが えられている。野生 やせい 1粒 つぶ 系 けい コムギの栽培 さいばい は紀元前 きげんぜん 8400年 ねん 頃 ごろ に始 はじ まった。その後 ご 1粒 つぶ 系 けい コムギはクサビコムギ Aegilops speltoides と交雑 こうざつ し2粒 つぶ コムギになり、さらに紀元前 きげんぜん 5500年 ねん 頃 ごろ に2粒 つぶ 系 けい コムギは野生 やせい 種 しゅ のタルホコムギ Ae. squarrosa と交雑 こうざつ し、普通 ふつう コムギT. aestivum が生 う まれたといわれる。
コムギの栽培 さいばい はメソポタミア地方 ちほう で始 はじ まり、紀元前 きげんぜん 3000年 ねん 頃 ころ にはヨーロッパ 全域 ぜんいき やアフリカ (地中海 ちちゅうかい 沿岸 えんがん 、地中海 ちちゅうかい 世界 せかい )に伝 つた えられた。テル・アブ・フレイラ などから採掘 さいくつ された古代 こだい の野生 やせい 種 しゅ ムギ はもともと成熟 せいじゅく すると麦 むぎ 穂 ほ が風 ふう などにより容易 ようい に飛 と び散 ち る性質 せいしつ を持 も っており、当初 とうしょ のコムギも収穫 しゅうかく には非常 ひじょう に手間 てま のかかる作物 さくもつ であったと考 かんが えられている。このため、その貴重 きちょう さと保蔵 やすぞう のしやすさから一 いち 種 しゅ の交換 こうかん の媒体 ばいたい 、通貨 つうか として取 と り扱 あつか われていたのではないかと推測 すいそく されている。シリア 地方 ちほう からヨーロッパなどに栽培 さいばい の範囲 はんい が広 ひろ がるにつれて品種 ひんしゅ 淘汰 とうた がなされ、この種子 しゅし の飛 と び散 ち りやすさの特性 とくせい が失 うしな われ、主食 しゅしょく 穀物 こくもつ としての座 ざ を獲得 かくとく することになった。栽培 さいばい 植物 しょくぶつ 化 か の時期 じき はオオムギの方 ほう がやや早 はや く、当初 とうしょ はオオムギの方 ほう が重要 じゅうよう な作物 さくもつ であった。これは、オオムギの収量 しゅうりょう の多 おお さや収穫 しゅうかく 時期 じき の早 はや さ、粒 つぶ の大 おお きさなどによる。また、この時期 じき はコムギもオオムギも粥 かゆ として煮 に て食 た べるものであったため、調理 ちょうり 方法 ほうほう の差 さ が重要 じゅうよう となることはなかった。しかし、製粉 せいふん 技術 ぎじゅつ が進歩 しんぽ し石臼 いしうす が登場 とうじょう すると、粉食 ふんしょく により美味 びみ さが増 ま し、グルテン を持 も ち様々 さまざま な料理 りょうり へと加工 かこう することが容易 ようい なコムギがオオムギに代 か わって最 さい 重要 じゅうよう の作物 さくもつ となっていった。製粉 せいふん のための水車 みずぐるま を「人類 じんるい 初 はつ の機械 きかい 」の発明 はつめい とする説 せつ もある。
聖書 せいしょ の冒頭 ぼうとう の書 しょ である『創世 そうせい 記 き 』(30章 しょう 14節 せつ )にすでに小麦 こむぎ が登場 とうじょう する。その他 た の書 しょ にも頻繁 ひんぱん に「麦 むぎ 」や「小麦 こむぎ 」が登場 とうじょう し、重要 じゅうよう な作物 さくもつ であったことがわかる。
中国 ちゅうごく への小麦 こむぎ の伝来 でんらい は四 よん 千 せん 年 ねん 前 まえ 頃 ごろ (紀元前 きげんぜん 2000年 ねん 頃 ごろ )と考 かんが えられていて、粉食 ふんしょく 用 よう として広 ひろ く栽培 さいばい される様 よう に成 な ったのは三 さん 千 せん 年 ねん 前 まえ 頃 ごろ (紀元前 きげんぜん 1000年 ねん 頃 ごろ )である。これは小麦 こむぎ が冬作 ふゆさく 物 ぶつ で、粟 あわ は稲 いね の端境期 はざかいき に収穫 しゅうかく されたためで、七 なな 千 せん 年 ねん 前 まえ 頃 ごろ から栽培 さいばい が行 おこな われていたとされる大麦 おおむぎ とは対照 たいしょう 的 てき である[ 10] 。
中世 ちゅうせい にはヨーロッパでは既 すで にコムギが最 もっと も重要 じゅうよう な作物 さくもつ となっていたが、特 とく に農民 のうみん や下層 かそう の都市 とし 住民 じゅうみん にはコムギだけで作 つく られたパンは贅沢 ぜいたく 品 ひん であり、オオムギやエンバク 、ライムギ といった安価 あんか な穀物 こくもつ が食生活 しょくせいかつ の中心 ちゅうしん となっていた[ 11] 。一方 いっぽう で栽培 さいばい されるコムギにおいても、パンコムギ はエンマーコムギやスペルトコムギよりも優勢 ゆうせい であり、より高 たか く評価 ひょうか されていた。パンコムギには易 えき 脱穀 だっこく 性 せい があり、難 なん 脱穀 だっこく 性 せい のエンマーコムギやスペルトコムギに比 くら べ脱穀 だっこく の手間 てま が少 すく なかったためである[ 12] 。
大 だい 航海 こうかい 時代 じだい に入 はい ると、新大陸 しんたいりく に移住 いじゅう したヨーロッパ人 じん 植民 しょくみん 者 しゃ たちが故郷 こきょう からコムギを持 も ち込 こ んで栽培 さいばい し、新大陸 しんたいりく においても基幹 きかん 食料 しょくりょう となっていった。アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく やカナダ 、オーストラリア といった現在 げんざい のコムギ主要 しゅよう 生産 せいさん 国 こく にコムギが持 も ち込 こ まれたのもこの時期 じき のことである。また、18世紀 せいき 頃 ころ からヨーロッパでは徐々 じょじょ に市民 しみん の生活 せいかつ が向上 こうじょう し、また農法 のうほう の改善 かいぜん や生産 せいさん 地 ち の拡大 かくだい によってコムギ生産 せいさん が拡大 かくだい するとともにコムギが食生活 しょくせいかつ の中心 ちゅうしん となっていき、量 りょう の面 めん でもライムギにかわってコムギが中心 ちゅうしん となっていった[ 13] 。
20世紀 せいき 後半 こうはん 、ノーマン・ボーローグ らによる小麦 こむぎ 農林 のうりん 10号 ごう を親 おや としたコムギの短 たん 稈種の研究 けんきゅう が進 すす められ、肥料 ひりょう を多量 たりょう に使用 しよう しても丈 たけ が高 たか くならず、倒伏 とうふく の危険 きけん なしに大量 たいりょう の収穫 しゅうかく が見込 みこ める品種 ひんしゅ が次々 つぎつぎ と開発 かいはつ された。この研究 けんきゅう から緑 みどり の革命 かくめい がおこり、これによって多 た 収量 しゅうりょう の上 うえ 安定 あんてい した収穫 しゅうかく が望 のぞ める新 しん 品種 ひんしゅ が発展 はってん 途上 とじょう 国 こく を中心 ちゅうしん に普及 ふきゅう し、メキシコ など多 おお くの発展 はってん 途上 とじょう 国 こく でコムギは大幅 おおはば な増収 ぞうしゅう となり、生産 せいさん 性 せい も大幅 おおはば に改善 かいぜん された。その一方 いっぽう 、旱魃 かんばつ など災害 さいがい による地域 ちいき 的 てき な不作 ふさく もなくなってはいない。
中国 ちゅうごく 大陸 たいりく 経由 けいゆ で直接 ちょくせつ 日本 にっぽん に伝来 でんらい されたと考 かんが えられている[ 15] 日本 にっぽん でも約 やく 2000年 ねん 前 まえ の遺跡 いせき から小麦 こむぎ が出土 しゅつど しており、伝 つた わったのはそれから遠 とお くない弥生 やよい 時代 じだい であると考 かんが えられている。奈良 なら ・平安 へいあん 期 き には五穀 ごこく の1つとして重視 じゅうし された(『和名 わみょう 類聚 るいじゅう 抄 しょう 』には「古 こ 牟岐 むぎ (コムギ)・末 すえ 牟岐 むぎ (マムギ=「真 ま 麦 むぎ 」)」の名 な で伝 つた わる)。一方 いっぽう で収穫 しゅうかく 前 まえ の大麦 おおむぎ ・小麦 こむぎ の青草 あおくさ を貴族 きぞく や有力 ゆうりょく 豪族 ごうぞく が農民 のうみん から買 か い上 あ げて馬 うま の飼料 しりょう にすることが行 おこな われ、当時 とうじ の政府 せいふ がこれを禁止 きんし する太政官 だじょうかん 符 ふ が度々 たびたび 発令 はつれい (751年 ねん 、808年 ねん 、819年 ねん 、839年 ねん )されており、稲 いね や粟 あわ と比較 ひかく して食用 しょくよう 作物 さくもつ としての認識 にんしき が十分 じゅうぶん に広 ひろ まっていなかったとする見方 みかた もある。ただ、これには当時 とうじ の日本 にっぽん に製粉 せいふん 用 よう の石臼 いしうす がほとんど普及 ふきゅう していない、という事情 じじょう があった。柔 やわ らかい胚乳 はいにゅう が硬 かた い表皮 ひょうひ で覆 おお われた構造 こうぞう の麦 むぎ 粒 つぶ を食用 しょくよう にするには、全体 ぜんたい をひき潰 つぶ してから小麦粉 こむぎこ とふすま に分離 ぶんり する必要 ひつよう がある。回転 かいてん 式 しき の石臼 いしうす を持 も たない庶民 しょみん は、搗 つ き臼 うす を使 つか っての非 ひ 効率 こうりつ な製粉 せいふん 作業 さぎょう に甘 あま んじるしかなかった。その手間 てま を嫌 きら い、手早 てばや く利益 りえき を得 え る方法 ほうほう として小麦 こむぎ を飼料 しりょう 用 よう に販売 はんばい したとも考 かんが えられる。それ以降 いこう もコムギは全国 ぜんこく で栽培 さいばい され続 つづ けたが、製粉 せいふん 技術 ぎじゅつ が未 み 発達 はったつ だったために使用 しよう 法 ほう が限定 げんてい されていた。それでも鎌倉 かまくら 時代 ときよ にはいって二毛作 にもうさく が始 はじ まると、稲 いね の裏作 うらさく 作物 さくもつ としてコムギが採用 さいよう され、室町 むろまち 時代 ときよ に入 はい ると米 こめ に比 くら べてムギの税率 ぜいりつ が軽 かる かったために裏作 うらさく でのコムギの栽培 さいばい 量 りょう が急速 きゅうそく に増加 ぞうか した。
日本 にっぽん では製粉 せいふん 技術 ぎじゅつ の発達 はったつ が遅 おく れたため、小麦 こむぎ その他 た 「粉 こな 」を使用 しよう した食品 しょくひん は長 なが らく贅沢 ぜいたく 品 ひん とされた。庶民 しょみん がうどん 、饅頭 まんじゅう 、ほうとう 、すいとん などの粉 こな 食品 しょくひん を気軽 きがる に口 くち にできるようになったのは、石臼 いしうす が普及 ふきゅう した江戸 えど 時代 じだい 以降 いこう である。稲 いね の裏作 うらさく として麦 むぎ の生産 せいさん が盛 さか んに行 おこな われるようになり、粒 つぶ のまま食 た べるオオムギと粉 こな にして食 た べるコムギがともに食用 しょくよう として栽培 さいばい された。都市 とし では小麦粉 こむぎこ を使用 しよう したうどんや天 てん ぷら といった料理 りょうり や饅頭 まんじゅう などの和菓子 わがし の消費 しょうひ が大 おお きくなる一方 いっぽう 、自家 じか 消費 しょうひ の割合 わりあい の大 おお きい農村 のうそん では製粉 せいふん という手間 てま のかかるコムギは日常 にちじょう ではなかなか口 くち にできるものではなかった。このため、コムギなどの粉食 ふんしょく はハレ の日 ひ の料理 りょうり として扱 あつか われることが多 おお かった。
明治 めいじ 時代 じだい に入 はい り、欧米 おうべい からパンなど様々 さまざま なコムギ料理 りょうり が伝 つた わってくるとコムギの消費 しょうひ も増大 ぞうだい した。明治 めいじ 時代 じだい 初期 しょき には36万 まん ヘクタールだった栽培 さいばい 面積 めんせき は、大正 たいしょう 時代 じだい には50万 まん ヘクタール、最 もっと も栽培 さいばい 面積 めんせき の大 おお きくなった第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 なか には70万 まん から80万 まん ヘクタールにのぼるようになった。第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 後 ご には学校 がっこう 給食 きゅうしょく がはじまり、パン主体 しゅたい の給食 きゅうしょく と食 しょく の欧米 おうべい 化 か 、多様 たよう 化 か はコムギの消費 しょうひ をさらに拡大 かくだい させた。一方 いっぽう で、アメリカなどから安 やす いコムギが大量 たいりょう に入 はい ってくるようになったことや二毛作 にもうさく 自体 じたい の衰退 すいたい 、そして1963年 ねん の三 さん 八 はち 豪雪 ごうせつ と夏 なつ の多雨 たう により小麦 こむぎ 生産 せいさん が大 だい 打撃 だげき を受 う けたことにより、栽培 さいばい 面積 めんせき は急速 きゅうそく に減少 げんしょう して、1963年 ねん には栽培 さいばい 面積 めんせき 60万 まん ヘクタール、自給 じきゅう 率 りつ 20%前後 ぜんご だったものが、1973年 ねん には栽培 さいばい 面積 めんせき は7.5万 まん ヘクタールにまで減少 げんしょう し、自給 じきゅう 率 りつ はわずか4%となった[ 18] 。その後 ご 、減反 げんたん 政策 せいさく によってコムギの生産 せいさん が奨励 しょうれい され、生産 せいさん はやや復調 ふくちょう 傾向 けいこう にある。2005年 ねん には栽培 さいばい 面積 めんせき は21万 まん ヘクタール、自給 じきゅう 率 りつ は14%となっている[ 18] 。
様々 さまざま なコムギ食品 しょくひん
収穫 しゅうかく された種子 しゅし は基本 きほん 的 てき には製粉 せいふん して小麦粉 こむぎこ として使 つか われる[ 19] 。初期 しょき のコムギは粥 かゆ のようにして食 た べられていたが、穀 こく 粒 つぶ が硬 かた く軟 やわ らかくするのに長時間 ちょうじかん 加熱 かねつ しなければならなかったこと、小麦粉 こむぎこ の生地 きじ には特有 とくゆう の粘 ねば りと弾力 だんりょく 性 せい があり食 しょく 感 かん が好 この ましかったこと、表皮 ひょうひ のふすま(麩 ふすま ・麬=コメでいう糠 ぬか )が硬 かた いため取 と り除 のぞ こうとすると内側 うちがわ の胚乳 はいにゅう 部 ぶ が砕 くだ けてしまうことから、いったん製粉 せいふん して小麦粉 こむぎこ にしてから加工 かこう する粉食 ふんしょく が基本 きほん になった[ 19] 。
小麦粉 こむぎこ から製造 せいぞう される食品 しょくひん は多岐 たき にわたる。パン の種類 しゅるい は非常 ひじょう に多 おお く、食 しょく パン やフランスパン など西洋 せいよう 起源 きげん の主食 しゅしょく 用 よう 発酵 はっこう パンだけでなく、中東 ちゅうとう から北 きた アフリカにかけてのピタ のように非 ひ 西洋 せいよう 起源 きげん のパンも多 おお く、またチャパティ のように非 ひ 発酵 はっこう のパンも多 おお く食 しょく される。あんパン やデニッシュ のような菓子 かし パン 、カレーパン のような惣菜 そうざい パン もあり、また中国 ちゅうごく のマントウ や蒸 む しパン のように焼 や かずに蒸 む して作 つく るものまで多様 たよう な種類 しゅるい が存在 そんざい する。パスタ 、中華麺 ちゅうかめん 、うどん 等 ひとし に代表 だいひょう される麺類 めんるい も多様 たよう であり、世界 せかい で広 ひろ く食 しょく される。クッキー 、クラッカー 、ケーキ 、ドーナツ 、饅頭 まんじゅう 、パイ 、カステラ のように、菓子 かし にも広 ひろ く使用 しよう される。北 きた アフリカでは、小麦粉 こむぎこ を練 ね ってクスクス を作 つく り、主食 しゅしょく としている。
調理 ちょうり の際 さい に小麦粉 こむぎこ を使用 しよう するものも、天 てん ぷら やフライ のような揚 あ げ物 もの 類 るい の衣 ころも 、お好 この み焼 や き やたこ焼 や き などの生地 きじ 、スープのとろみをつける際 さい に使用 しよう するなど、多 おお くの使用 しよう 法 ほう が存在 そんざい する。
粉 こな にしない食 た べ方 かた としては、挽 ひ き割 わ りにしたブルグル がある。
また、小麦粉 こむぎこ からとれるグルテン からは麩 ふすま が作 つく られる。
品質 ひんしつ が劣 おと るものや製粉 せいふん の際 さい に出 で るふすまは家畜 かちく の飼料 しりょう となる。ふすまは、セルロース など不溶性 ふようせい 食物 しょくもつ 繊維 せんい を豊富 ほうふ に含 ふく むことが着目 ちゃくもく され、パン等 とう にも混合 こんごう され用 もち いられるようになった。また、コムギの胚芽 はいが には油 あぶら が含 ふく まれ、食用 しょくよう の小麦 こむぎ 胚芽 はいが 油 ゆ をとることができる。
なおアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では、生産 せいさん 量 りょう の50%が輸出 ゆしゅつ 、36%が食料 しょくりょう 、10%が飼料 しりょう 、4%が種付 たねつけ の用途 ようと となっている[ 27] 。
世界 せかい の小麦 こむぎ 生産 せいさん 図 ず
アイダホ州 しゅう のコムギ畑 はたけ
収穫 しゅうかく され積 つ まれるコムギ
袋 ふくろ に入 い れられるコムギの実 み
コムギは、温帯 おんたい から亜寒帯 あかんたい にかけて栽培 さいばい されている。比較的 ひかくてき 乾燥 かんそう に強 つよ く、生産 せいさん 限界 げんかい は年間 ねんかん 降水 こうすい 量 りょう 400 mmである。灌漑 かんがい 設備 せつび が整 ととの っている場合 ばあい は、さらに乾燥 かんそう した地域 ちいき でも栽培 さいばい できる。
地域 ちいき 別 べつ ではアジア州 しゅう が4割 わり 強 きょう 、ヨーロッパ州 しゅう が3割 わり 強 きょう 、北 きた アメリカ州 しゅう が1割 わり 強 きょう となる。国際 こくさい 連合 れんごう 食糧 しょくりょう 農業 のうぎょう 機関 きかん の統計 とうけい 資料 しりょう (FAOSTAT) によると[ 29] 、2006年 ねん の世界 せかい 生産 せいさん 量 りょう は6億 おく 0595万 まん トン。これは米 べい の生産 せいさん 量 りょう (6億 おく 3461万 まん トン)に匹敵 ひってき する。トウモロコシ (6億 おく 9523万 まん トン、2006年 ねん )についで生産 せいさん 量 りょう の多 おお い農作物 のうさくもつ である。上位 じょうい 5位 い までの生産 せいさん 国 こく 、すなわち、中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 、インド 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 、ロシア 、フランスで総 そう 生産 せいさん 量 りょう のちょうど5割 わり を生産 せいさん している。
コムギの反収 たんしゅう は、国 くに によって大 おお きな差 さ がある。2012年 ねん の10アール当 あ たりの反収 たんしゅう は、集約 しゅうやく 型 がた の農業 のうぎょう が行 おこな われているヨーロッパでは、フランス が760 kg、ドイツ が733 kg、イギリス が666 kgと非常 ひじょう に多 た 収 おさむ である[ 30] 。日本 にっぽん では411 kgであり、ヨーロッパ諸国 しょこく の3分 ぶん の2程度 ていど である[ 31] 。これは、日本 にっぽん では、本州 ほんしゅう 以南 いなん では、水田 すいでん 稲作 いなさく の裏作 うらさく として副次的 ふくじてき に作付 さくづけ されることが多 おお く、コムギに最適 さいてき な土壌 どじょう 管理 かんり 等 とう がなされにくいこと、また、北海道 ほっかいどう 以外 いがい では、コムギの登 とう 熟 じゅく 期 き が梅雨 つゆ にかかってしまい、収穫 しゅうかく 量 りょう や品質 ひんしつ に重大 じゅうだい な影響 えいきょう をあたえることがしばしばあるためである。なお、コムギの大 だい 生産 せいさん 国 こく であるアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では311 kg、オーストラリア では215 kgと反収 たんしゅう は低 ひく い。カザフスタン に至 いた っては79 kgと、主要 しゅよう な生産 せいさん 国 こく の中 なか では最低 さいてい レベルである[ 30] 。こういった国々 くにぐに では反収 たんしゅう の低 ひく さを農園 のうえん の広大 こうだい さで補 おぎな い、粗放 そほう 栽培 さいばい 型 かた の農業 のうぎょう が行 おこな われている。ちなみに、コムギにおいては反収 たんしゅう は先進 せんしん 国 こく と発展 はってん 途上 とじょう 国 こく の間 あいだ に明確 めいかく な差 さ は見 み られない。エジプト や、1980年代 ねんだい から1990年代 ねんだい にかけてのジンバブエ (ジンバブエ政府 せいふ の政策 せいさく により、2000年代 ねんだい には350 kg前後 ぜんこう にまで激減 げきげん した)のように10アール当 あ たりの反収 たんしゅう が550 kgから650 kgにものぼり、世界 せかい 最高 さいこう 水準 すいじゅん に達 たっ している途上 とじょう 国 こく もある一方 いっぽう で、ロシアの反収 たんしゅう は177 kgと、フランスの4分 ぶん の1未満 みまん にすぎない[ 30] 。
日本 にっぽん の生産 せいさん 量 りょう は、86万 まん 300トン(2005年 ねん )、うち北海道 ほっかいどう での生産 せいさん が全体 ぜんたい の65%を占 し める。世界 せかい 的 てき に問題 もんだい となる生育 せいいく 期 き の降水 こうすい 量 りょう に関 かん しては、本州 ほんしゅう 以南 いなん も申 もう し分 ぶん ないが、逆 ぎゃく に、本州 ほんしゅう の多 おお くでは、収穫 しゅうかく 期 き に梅雨 つゆ 入 い りしてしまい、コムギの収量 しゅうりょう ・品質 ひんしつ に多大 ただい な影響 えいきょう を与 あた えてしまうため、国内 こくない では梅雨 つゆ がない北海道 ほっかいどう が、栽培 さいばい に適 てき するためである[ 32] (熟 じゅく したコムギは水分 すいぶん を得 え ると発芽 はつが する〈穂 ほ 発芽 はつが 〉。穂 ほ 発芽 はつが を起 お こしたコムギの値段 ねだん は一気 いっき に下 さ がる[ 32] )。
国内 こくない の栽培 さいばい 品種 ひんしゅ についても、梅雨 つゆ の存在 そんざい が影 かげ を落 お としている。とりわけ東北 とうほく 南部 なんぶ 以南 いなん では、水田 すいでん における裏作 うらさく として伝統 でんとう 的 てき に栽培 さいばい されてきた、登 とう 熟 じゅく が早 はや く、収穫 しゅうかく 期 き の多湿 たしつ 多雨 たう に比較的 ひかくてき 強 つよ い、うどん等 とう の在来 ざいらい 麺類 めんるい 向 む けの品種 ひんしゅ が専 もっぱ ら生産 せいさん され、パン向 む けは国内 こくない 生産 せいさん の半分 はんぶん に満 み たない。これは、パン向 む けのコムギは、特 とく に収穫 しゅうかく 期 き の高温 こうおん 多湿 たしつ 多雨 たう に弱 よわ いため、国内 こくない では品質 ひんしつ ・収量 しゅうりょう ともに安定 あんてい 的 てき な生産 せいさん が難 むずか しく、農家 のうか が敬遠 けいえん する傾向 けいこう があるため[ 32] である。しかし、近年 きんねん のコムギ国際 こくさい 価格 かかく の高騰 こうとう と、製 せい パン向 む けの国内産 こくないさん 小麦 こむぎ に対 たい する根強 ねづよ い国内 こくない 需要 じゅよう があることから、パン向 む けの品種 ひんしゅ 改良 かいりょう や、数少 かずすく ない国内産 こくないさん のパン用 よう 小麦 こむぎ の争奪 そうだつ 戦 せん がおこなわれている。
コムギは最 もっと も貿易 ぼうえき 量 りょう が多 おお い穀物 こくもつ である。2017年 ねん 時点 じてん の総 そう 輸出 ゆしゅつ 量 りょう は1億 おく 9679万 まん トン、総 そう 輸入 ゆにゅう 量 りょう は1億 おく 9135万 まん トン[ 注 ちゅう 1] 。例 たと えばトウモロコシの総 そう 輸出 ゆしゅつ 量 りょう は1億 おく 6125万 まん トン、米 べい は4452万 まん トンに過 す ぎない。
主 おも な輸出 ゆしゅつ 国 こく はロシア 3303万 まん トン (16.8%)、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 2730万 まん トン (13.9%)、カナダ 2206万 まん トン (11.2%)、オーストラリア 2199万 まん トン (11.2%)、ウクライナ 1731万 まん トン (8.8%)、フランス 1522万 まん トン (7.7%)、アルゼンチン 1310万 まん トン (6.7%) の順 じゅん であり、この年間 ねんかん 輸出 ゆしゅつ 量 りょう 1000万 まん トンを超 こ す7か国 こく で全 ぜん 輸出 ゆしゅつ 量 りょう の3/4を占 し める。近年 きんねん (2009年 ねん -2019年 ねん )の輸出 ゆしゅつ 順位 じゅんい 上位 じょうい 5カ国 かこく は、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく (10カ年 かねん 平均 へいきん 輸出 ゆしゅつ 量 りょう 2627万 まん トン/年 とし )、ロシア(同 どう 2285万 まん トン/年 とし )、カナダ(同 どう 2060万 まん トン/年 とし )、フランス(同 どう 1883万 まん トン/年 とし )、オーストラリア(同 どう 1686万 まん トン/年 とし )の順 じゅん であり、ロシア他 た 、ウクライナ、カザフスタンなど旧 きゅう ソ連 それん 地域 ちいき や東欧 とうおう 諸国 しょこく の輸出 ゆしゅつ の伸 の びが大 おお きい。
一方 いっぽう 、近年 きんねん (2009年 ねん -2019年 ねん )の輸入 ゆにゅう 順位 じゅんい 上位 じょうい 5カ国 かこく は、エジプト (10カ年 かねん 平均 へいきん 輸入 ゆにゅう 量 りょう 1037万 まん トン/年 とし )、インドネシア (同 どう 772万 まん トン/年 とし )、アルジェリア (同 どう 712万 まん トン/年 とし )、イタリア (同 どう 709万 まん トン/年 とし )、ブラジル (同 どう 624万 まん トン/年 とし )の順 じゅん である。なお、同期 どうき 間 あいだ の日本 にっぽん の平均 へいきん 輸入 ゆにゅう 量 りょう は563万 まん トン/年 とし であり、主 おも な輸入 ゆにゅう 相手 あいて 国 こく は、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく (54.8%)、カナダ (28.9%) 、オーストラリア (16.2%)である[ 35] 。
コムギは国際 こくさい 的 てき な商品 しょうひん 先物 さきもの 取引 とりひき の対象 たいしょう 商品 しょうひん であり、国際 こくさい 取引 とりひき 指標 しひょう はシカゴ商品 しょうひん 取引 とりひき 所 しょ (CBOT)において形成 けいせい される。また、 ユーロネクスト においても取 と り扱 あつか われている。
日本 にっぽん に輸入 ゆにゅう される小麦 こむぎ の銘柄 めいがら としては以下 いか のようなものがある[ 36] 。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく
( 硬質 こうしつ 小麦 こむぎ )
ハード・レッド・ウインター小麦 こむぎ (HRW)
ハード・レッド・スプリング小麦 こむぎ (HRS)
ダーク・ノーザン・スプリング小麦 こむぎ (DNS)
ノーザン・スプリング小麦 こむぎ
ソフト・レッド・ウインター小麦 こむぎ (SRW)
(軟質 なんしつ 小麦 こむぎ )
ソフト・ホワイト小麦 こむぎ (SWW)
ウェスタン・ホワイト(WW)
ホワイト・クラブ小麦 こむぎ
カナダ
カナディアン・ウェスタン・レッド・スプリング小麦 こむぎ (CWRS) - 硬質 こうしつ 小麦 こむぎ
オーストラリア
オーストラリア・スタンダード・ホワイト小麦 こむぎ (ASW) - 中間 なかま 質 しつ 小麦 こむぎ
オーストラリア・プライム・ハード小麦 こむぎ (APH) - 硬質 こうしつ 小麦 こむぎ
日本 にっぽん 国内 こくない において、麦 むぎ (小麦 こむぎ ・大麦 おおむぎ ・はだか麦 むぎ )は食糧 しょくりょう 法 ほう により価格 かかく 統制 とうせい が存在 そんざい する。輸入 ゆにゅう 小麦 こむぎ の政府 せいふ への売 うれ 渡 わたり 価格 かかく については2007年 ねん 4月 がつ 、年間 ねんかん を通 つう じて固定 こてい 価格 かかく であった「標準 ひょうじゅん 売 うり 渡 わたり 価格 かかく 制度 せいど 」が廃止 はいし され、新 あら たに「相場 そうば 連動 れんどう 制 せい 」が導入 どうにゅう された[ 37] 。小麦 こむぎ 価格 かかく には穀物 こくもつ 取引 とりひき 量 りょう が世界 せかい 最大 さいだい のシカゴ商品 しょうひん 取引 とりひき 所 しょ の相場 そうば が影響 えいきょう する。
食糧 しょくりょう 法 ほう 第 だい 三 さん 章 しょう により、麦 むぎ は政府 せいふ の価格 かかく 統制 とうせい が存在 そんざい する。
(
麦 むぎ 等 とう の
輸入 ゆにゅう )
第 だい 四 よん 十 じゅう 五 ご 条 じょう 麦 むぎ 等 とう の輸入 ゆにゅう を行 おこな おうとする者 もの は、国際 こくさい 約束 やくそく に従 したが って農林 のうりん 水産 すいさん 大臣 だいじん が定 さだ めて告示 こくじ する額 がく に、当該 とうがい 輸入 ゆにゅう に係 かか る麦 むぎ 等 とう の数量 すうりょう を乗 じょう じて得 え た額 がく を、政府 せいふ に納付 のうふ しなければならない。ただし、次 つぎ に掲 かか げる場合 ばあい は、この限 かぎ りでない。
一 いち 第 だい 四 よん 十 じゅう 二 に 条 じょう 第 だい 五 ご 項 こう において準用 じゅんよう する第 だい 三 さん 十 じゅう 条 じょう 第 だい 二 に 項 こう の規定 きてい による政府 せいふ の委託 いたく を受 う けて輸入 ゆにゅう する場合 ばあい
二 に 第 だい 四 よん 十 じゅう 三 さん 条 じょう の規定 きてい による連名 れんめい による申込 もうしこ みに応 おう じて行 おこな う政府 せいふ の買入 かいい れ及 およ び売 うれ 渡 わた しに係 かか る麦 むぎ 等 とう を輸入 ゆにゅう する場合 ばあい
三 さん 国内 こくない の需給 じゅきゅう 及 およ び価格 かかく の安定 あんてい に悪影響 あくえいきょう を及 およ ぼすおそれのないものとして政令 せいれい で定 さだ める麦 むぎ 等 とう を輸入 ゆにゅう する場合 ばあい
四 よん 十 じゅう 二 に 条 じょう により、政府 せいふ は麦 むぎ 等 とう の輸入 ゆにゅう を目的 もくてき とする買 かい 入 い れを行 おこな うことができる(政府 せいふ 麦 むぎ )[ 38] 。
日本 にっぽん 政府 せいふ は、商社 しょうしゃ が輸入 ゆにゅう した小麦 こむぎ を購入 こうにゅう した上 うえ で、政府 せいふ 売 う り渡 わた し価格 かかく を製粉 せいふん 会社 かいしゃ に提示 ていじ 、引 ひ き渡 わた す制度 せいど になっている。製粉 せいふん 会社 かいしゃ はマークアップ と呼 よ ばれる上乗 うわの せ金 きん 16,868円 えん /tを政府 せいふ に、拠出 きょしゅつ 金 きん 1,530円 えん /tを、農水省 のうすいしょう OBが中心 ちゅうしん の組織 そしき 、製粉 せいふん 振興 しんこう 会 かい に支払 しはら うことで、原料 げんりょう を購入 こうにゅう することができる。売 う り渡 わた し価格 かかく は、年 とし 3回 かい (現行 げんこう 年 ねん 2回 かい )、10%程度 ていど の増減 ぞうげん 幅 はば で見直 みなお されているが、上記 じょうき の情勢 じょうせい や天候 てんこう に大 おお きく左右 さゆう されれば国際 こくさい 価格 かかく に影響 えいきょう を受 う ける。
2006年 ねん 頃 ごろ から上昇 じょうしょう 傾向 けいこう にあった小麦 こむぎ 価格 かかく は、2007年 ねん には主 おも にオーストラリアでの大 だい 規模 きぼ な不作 ふさく によって小麦 こむぎ 価格 かかく が高騰 こうとう 、それに伴 ともな い政府 せいふ 価格 かかく も改定 かいてい し[ 39] 、パンや焼 や きそばなど小麦粉 こむぎこ を使 つか う製品 せいひん の値段 ねだん が上昇 じょうしょう した。2008年 ねん 10月 がつ には、売 うれ 渡 わたり 価格 かかく が20%値上 ねあ げされるほか、2009年 ねん には国産 こくさん 買取 かいとり 価格 かかく も30%値上 ねあ げされた。
外国 がいこく 産 さん 小麦 こむぎ の政府 せいふ 買 かい 入 にゅう 価格 かかく と政府 せいふ 売 うり 渡 わたり 価格 かかく の推移 すいい (円 えん /トン)[ 40]
年度 ねんど
政府 せいふ 買 かい 入 にゅう 価格 かかく ①
政府 せいふ 売 うり 渡 わたり 価格 かかく ②
政府 せいふ 管理 かんり 経費 けいひ ③
上乗 うわの せ額 がく ②-(①+③)=④
④/② (%)
売買 ばいばい 価格 かかく 差 さ ②-①=⑤
⑤/② (%)
1960
26,119
36,627
1,826
8,682
23.7
10,508
28.7
1965
27,252
35,988
1,889
6,847
19.0
8,736
24.3
1970
27,385
35,425
2,077
5,963
16.8
8,040
22.7
1975
61,506
47,109
4,551
▲18,948
▲40.2
▲14,397
▲30.6
1980
54,032
73,209
6,488
12,689
17.3
19,177
26.2
1985
45,741
84,465
5,761
32,963
39.0
38,724
45.8
1990
29,391
67,891
8,362
30,138
44.4
38,500
56.7
1993
27,308
60,421
7,359
25,754
42.6
33,113
54.8
1998
28,628
52,562
8,952
14,982
28.5
23,934
45.5
2003
27,506
48,065
4,815
15,744
32.8
20,559
42.8
2004
28,707
47,994
4,101
15,186
31.6
19,287
40.2
2005
27,955
48,097
3,813
16,329
34.0
20,142
41.9
2006
32,997
47,918
2,920
12,001
25.0
14,921
31.1
2007
47,623
50,835
1,922
1,290
2.5
3,212
6.3
2008
62,598
72,893
1,986
8,309
11.4
10,295
14.1
2009
31,170
56,386
2,128
23,088
40.9
25,216
44.7
2010
32,382
47,339
1,580
13,377
28.3
14,957
31.6
2011
39,716
56,795
1,557
15,522
27.3
17,079
30.1
2012
34,412
49,635
1,633
13,590
27.4
15,223
30.7
2013
40,104
56,085
1,885
14,096
25.1
15,981
28.5
2014
42,362
59,013
2,207
14,444
24.5
16,651
28.2
2015
39,955
58,933
2,403
16,575
28.1
18,978
32.2
2016
32,100
50,733
2,430
16,203
31.9
18,633
36.7
2017
36,027
51,831
2,342
13,462
26.0
15,804
30.5
2018
38,178
54,843
2,407
14,258
26.0
16,665
30.4
2019
35,275
52,160
2,479
14,406
27.6
16,885
32.4
四 よん 十 じゅう 五 ご 条 じょう により、政府 せいふ および政府 せいふ に委託 いたく を受 う けた以外 いがい の者 もの が日本 にっぽん に小麦 こむぎ を輸入 ゆにゅう する際 さい には、輸入 ゆにゅう 関税 かんぜい に加 くわ え、国内 こくない 生産 せいさん 農家 のうか 保護 ほご のため麦 むぎ 等 とう 輸入 ゆにゅう 納付 のうふ 金 きん を納付 のうふ しなければならない[ 41] 。
第 だい 四 よん 十 じゅう 五 ご 条 じょう 三 さん 項 こう に基 もと づき輸入 ゆにゅう
45.20円 えん /kg(小麦 こむぎ メスリン及 およ びライ小麦 こむぎ )
その他 た の輸入 ゆにゅう
日本 にっぽん における農林水産省 のうりんすいさんしょう が認定 にんてい する「農林 のうりん 認定 にんてい 品種 ひんしゅ 」は、2010年 ねん までに170種 しゅ を超 こ える[ 42] 。日本 にっぽん に輸入 ゆにゅう される外国 がいこく 産 さん の小麦 こむぎ は、複数 ふくすう 品種 ひんしゅ をブレンドした銘柄 めいがら で取引 とりひき される。作付 さくづけ 面積 めんせき は農林水産省 のうりんすいさんしょう 調 しら べ[ 43] で、産年 さんねん による。
品種 ひんしゅ 名 めい ・銘柄 めいがら 名 めい
農林 のうりん 番号 ばんごう
旧 きゅう 系統 けいとう 名 めい
誕生 たんじょう 年 ねん 、開発 かいはつ 者 しゃ など
元 もと になった品種 ひんしゅ (♀×♂)
特 とく 徴 ちょう
リンク
農林 のうりん 61号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 61号 ごう
西海 にしうみ 75号 ごう
1944年 ねん 佐賀 さが 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
福岡 ふくおか 小麦 こむぎ 18号 ごう × 新中 しんなか 長 ちょう
短 たん 稈で、穂 ほ 数 すう が多 おお く、倒 たお れにくく多 た 収 おさむ 、萎縮 いしゅく 病 びょう 、縞 しま 萎縮 いしゅく 病 びょう 、黄 き 銹病の抵抗 ていこう 性 せい が強 つよ く、赤 あか かび病 びょう の被害 ひがい が少 すく ないことから、日本 にっぽん の水田 すいでん 裏作 うらさく 栽培 さいばい で最 もっと も多 おお く栽培 さいばい されている品種 ひんしゅ である。記録 きろく の残 のこ る1959年 ねん 以降 いこう 、1980年 ねん までおよび1984年 ねん より1987年 ねん まで日本 にっぽん での作付 さくづけ 面積 めんせき が第 だい 1位 い で、最大 さいだい 約 やく 22.4万 まん ヘクタール(1962年 ねん )栽培 さいばい された。現在 げんざい でも関東 かんとう 以西 いせい の地域 ちいき では基幹 きかん 品種 ひんしゅ である。
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ホロシリコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 114号 ごう
北見 きたみ 23号 ごう
1974年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
北 きた 系 けい 8 × 北海 ほっかい 240号 ごう
1981年 ねん より1983年 ねん まで日本 にっぽん での作付 さくづけ 面積 めんせき が第 だい 1位 い で、最大 さいだい 約 やく 8.7万 まん ヘクタール(1981年 ねん )栽培 さいばい された。現在 げんざい も北海道 ほっかいどう において秋 あき まき小麦 こむぎ として栽培 さいばい されている。
AgriKnowledge
チホクコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 126号 ごう
北見 きたみ 42号 ごう
1981年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
(北見 きたみ 18号 ごう × 北見 きたみ 19号 ごう )F1 ×北 きた 系 けい 320
1988年 ねん より1996年 ねん まで日本 にっぽん での作付 さくづけ 面積 めんせき が第 だい 1位 い で、最大 さいだい 約 やく 8.6万 まん ヘクタール(1992年 ねん )栽培 さいばい された。かつての北海道 ほっかいどう の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で、うどん用 よう 品質 ひんしつ が良 よ かったが、耐 たい 病 びょう 性 せい 等 とう が劣 おと った。
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ホクシン
小麦 こむぎ 農林 のうりん 142号 ごう
北見 きたみ 66号 ごう
1995年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
北見 きたみ 35号 ごう × 北見 きたみ 42号 ごう
「チホクコムギ」の後継 こうけい として開発 かいはつ され、1997年 ねん より2010年 ねん まで日本 にっぽん での作付 さくづけ 面積 めんせき が第 だい 1位 い で、最大 さいだい 約 やく 10.5万 まん ヘクタール(2006年 ねん )栽培 さいばい された。「チホクコムギ」に比 くら べてやや早生 わせ で耐 たい 病 びょう 性 せい 等 とう が優 まさ る。北海道 ほっかいどう において秋 あき まき小麦 こむぎ として栽培 さいばい されている。
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きたほなみ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 168号 ごう
北見 きたみ 81号 ごう
2006年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
北見 きたみ 72号 ごう × 北 きた 系 けい 1660
「ホクシン」の後継 こうけい として開発 かいはつ され、2011年 ねん より日本 にっぽん での作付 さくづけ 面積 めんせき が第 だい 1位 い の小麦 こむぎ 品種 ひんしゅ である。「ホクシン」に比 くら べて穂 ほ 発芽 はつが 性 せい や品質 ひんしつ が優 まさ る。北海道 ほっかいどう において秋 あき まき小麦 こむぎ として栽培 さいばい されている。
AgriKnowledge
小麦 こむぎ 農林 のうりん 10号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 10号 ごう
東北 とうほく 34号 ごう
1935年 ねん 岩手 いわて 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
ターキーレッド × フルツ達磨 だるま
短 たん 稈 (半 はん 矮性 わいせい )、直立 ちょくりつ するため間作 かんさく に便利 べんり で、耐寒 たいかん 耐 たい 雪 ゆき 性 せい が強 つよ い。 緑 みどり の革命 かくめい の原動力 げんどうりょく として世界 せかい 的 てき なコムギの生産 せいさん 性 せい 向上 こうじょう に大 おお きく貢献 こうけん した。
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農林 のうりん 26号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 26号 ごう
近畿 きんき 10号 ごう
1937年 ねん 奈良 なら 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
新中 しんなか 長 ちょう × 埼玉 さいたま 小麦 こむぎ 29号 ごう
かつての岐阜 ぎふ 県 けん 、奈良 なら 県 けん 、香川 かがわ 県 けん 等 ひとし の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で、関東 かんとう から九州 きゅうしゅう まで広 ひろ く作付 さくづ けられ、最大 さいだい 約 やく 4.9万 まん ヘクタール(1961年 ねん )栽培 さいばい された。
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農林 のうりん 50号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 50号 ごう
北関東 きたかんとう 28号 ごう
1942年 ねん 群馬 ぐんま 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 9号 ごう × 新中 しんなか 長 ちょう
関東 かんとう を中心 ちゅうしん に最大 さいだい 2.1万 まん ヘクタール(1959年 ねん )栽培 さいばい された。
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農林 のうりん 52号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 52号 ごう
中国 ちゅうごく 33号 ごう
1943年 ねん 岡山 おかやま 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
新中 しんなか 長 ちょう × 江島 えじま 神力 しんりき
かつての岡山 おかやま 県 けん 、徳島 とくしま 県 けん の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で最大 さいだい 約 やく 1.3万 まん ヘクタール(1959年 ねん )栽培 さいばい された。
AgriKnowledge
農林 のうりん 53号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 53号 ごう
東海 とうかい 29号 ごう
1943年 ねん 愛知 あいち 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
埼玉 さいたま 小麦 こむぎ 29号 ごう × 鴻巣 こうのす 26号 ごう
主 おも に関東 かんとう から東海 とうかい にかけて最大 さいだい 約 やく 1.2万 まん ヘクタール(1959年 ねん )栽培 さいばい された。
AgriKnowledge
農林 のうりん 64号 ごう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 64号 ごう
北関東 きたかんとう 34号 ごう
1944年 ねん 群馬 ぐんま 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
小麦 こむぎ 農林 のうりん 9号 ごう × 新中 しんなか 長 ちょう
福島 ふくしま 県 けん および関東 かんとう を中心 ちゅうしん に最大 さいだい 1.4万 まん ヘクタール(1961年 ねん )栽培 さいばい された。
AgriKnowledge
アオバコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 81号 ごう
東北 とうほく 79号 ごう
1951年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 東北 とうほく 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
小麦 こむぎ 農林 のうりん 7号 ごう × Ardito
強力 きょうりょく 銘柄 めいがら 品種 ひんしゅ であり、かつての宮城 みやぎ 県 けん 、福島 ふくしま 県 けん 等 とう の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で、東北 とうほく 、関東 かんとう を中心 ちゅうしん に最大 さいだい 約 やく 2.1万 まん ヘクタール(1962年 ねん )栽培 さいばい された。
AgriKnowledge
シラサギコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 95号 ごう
中国 ちゅうごく 79号 ごう
1956年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 中国 ちゅうごく 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
新中 しんなか 長 ちょう × 近畿 きんき 35号 ごう
中国 ちゅうごく 、四国 しこく の基幹 きかん 品種 ひんしゅ として、最大 さいだい 約 やく 2.1万 まん ヘクタール(1963年 ねん )栽培 さいばい された。
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ムカコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 108号 ごう
北見 きたみ 11号 ごう
1969年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
(Kanred × ナンブコムギ)F1 × 北 きた 成 なり 9号 ごう
小麦 こむぎ 急増 きゅうぞう 期 き の北海道 ほっかいどう の基幹 きかん 品種 ひんしゅ として、最大 さいだい 1.6万 まん ヘクタール(1975年 ねん )栽培 さいばい された。
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タクネコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 115号 ごう
北見 きたみ 30号 ごう
1974年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
東北 とうほく 118号 ごう ×北 きた 系 けい 221
北海道 ほっかいどう で最大 さいだい 約 やく 1.2万 まん ヘクタール(1982年 ねん )栽培 さいばい された。成熟 せいじゅく すると穂 ほ が赤色 あかいろ になることから赤 あか 麦 むぎ とも呼 よ ばれる。主 おも に醤油 じょうゆ 醸造 じょうぞう に用 もち いられる。
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シロガネコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 117号 ごう
西海 にしうみ 120号 ごう
1974年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 九州 きゅうしゅう 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
シラサギコムギ × 西海 さいかい 104号 ごう
兵庫 ひょうご 県 けん 、佐賀 さが 県 けん 等 ひとし の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で、関東 かんとう から九州 きゅうしゅう にかけて最大 さいだい 約 やく 2.9万 まん ヘクタール(1988年 ねん )栽培 さいばい された。
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セトコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 120号 ごう
西海 にしうみ 134号 ごう
1976年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 九州 きゅうしゅう 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
西海 にしうみ 113号 ごう × 農林 のうりん 26号 ごう
かつての大分 おおいた 県 けん 等 ひとし の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で、中国 ちゅうごく 、四国 しこく 、九州 きゅうしゅう で最大 さいだい 約 やく 1.0万 まん ヘクタール(1987年 ねん )栽培 さいばい された。
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アサカゼコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 123号 ごう
西海 にしうみ 144号 ごう
1978年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 九州 きゅうしゅう 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
西海 にしうみ 115号 ごう (後 ご のヒヨクコムギ) × 西海 さいかい 120号 ごう
中国 ちゅうごく 、九州 きゅうしゅう を中心 ちゅうしん に最大 さいだい 約 やく 1.2万 まん ヘクタール(1987年 ねん )栽培 さいばい された。
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ニシカゼコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 129号 ごう
西海 にしうみ 154号 ごう
1984年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 九州 きゅうしゅう 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
西海 にしうみ 120号 ごう × ウシオコムギ
かつての福岡 ふくおか 県 けん 等 ひとし の基幹 きかん 品種 ひんしゅ で、九州 きゅうしゅう を中心 ちゅうしん に最大 さいだい 約 やく 1.6万 まん ヘクタール(1989年 ねん )栽培 さいばい された。
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シラネコムギ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 131号 ごう
東山 ひがしやま 17号 ごう
1986年 ねん 長野 ながの 県 けん
北陸 ほくりく 49号 ごう × 東海 とうかい 80号 ごう
秋 あき 播 ま き型 がた の早生 わせ 品種 ひんしゅ で、耐寒 たいかん 性 せい に優 すぐ れ主 ぬし に長野 ながの 県 けん 、宮城 みやぎ 県 けん で栽培 さいばい されている。
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チクゴイズミ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 141号 ごう
西海 にしうみ 171号 ごう
1996年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう (旧 きゅう 九州 きゅうしゅう 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう )
関東 かんとう 107 号 ごう × アサカゼコムギ
農 のう 研 けん 機構 きこう が育成 いくせい した、西日本 にしにほん を中心 ちゅうしん に多 おお く栽培 さいばい されている品種 ひんしゅ である。「農林 のうりん 61号 ごう 」など従来 じゅうらい の品種 ひんしゅ に比 くら べアミロース 含量が低 ひく い「低 てい アミロース品種 ひんしゅ 」で、柔 やわ らかくモチモチとした食 しょく 感 かん が特徴 とくちょう である。
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きたもえ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 149号 ごう
北見 きたみ 72号 ごう
2001年 ねん 北海道 ほっかいどう 立 りつ 北見 きたみ 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
59045(後 ご のホクシン)×北 きた 系 けい 1354
縞 しま 萎縮 いしゅく 病 びょう 抵抗 ていこう 性 せい やや強 つよ 、耐 たい 雪 ゆき 性 せい やや強 つよ 、耐 たい 倒伏 とうふく 性 せい 強 きょう で、北海道 ほっかいどう において秋 あき まき小麦 こむぎ として栽培 さいばい されている。
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ミナミノカオリ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 160号 ごう
西海 にしうみ 186号 ごう
2006年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう
Pampa INTA × 西海 さいかい 167号 ごう
暖地 だんち 向 む けに改良 かいりょう された、蛋白質 たんぱくしつ に富 と みパン や醤油 じょうゆ に向 む く品種 ひんしゅ である。
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もち姫 ひめ
小麦 こむぎ 農林 のうりん 糯 もち 166号 ごう
2006年 ねん 農 のう 研 けん 機構 きこう
もち盛 もり 系 けい C-D1478 × (もち盛 もり 系 けい C-G1517 × 盛 もり 系 けい B-8605)F1
実用 じつよう 性 せい が改良 かいりょう されたもち小麦 こむぎ (低 てい アミロース)品種 ひんしゅ である。
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さぬきの夢 ゆめ 2000
香 こう 育 そだて 7号 ごう
2000年 ねん 香川 かがわ 県 けん 農業 のうぎょう 試験場 しけんじょう
西海 にしうみ 173号 ごう (後 ご のニシホナミ) × 中国 ちゅうごく 142号 ごう
讃岐 さぬき うどん用 よう として開発 かいはつ された製 せい 麺 めん 用 よう の品種 ひんしゅ で、半数 はんすう 体 たい 育種 いくしゅ 法 ほう で作出 さくしゅつ された。讃岐 さぬき うどんのなめらかさ、粘 ねば り、かたさ(噛 か みごたえ)に最適 さいてき 化 か するため、「チクゴイズミ」ほど低 てい アミロースにはしていない。
登録 とうろく 品種 ひんしゅ データベース
春 はる よ恋 こい
HW1号 ごう
2001年 ねん ホクレン農業 のうぎょう 協同 きょうどう 組合 くみあい 連合 れんごう 会 かい
ハルユタカ × Stoa
北海道 ほっかいどう で栽培 さいばい されているパン用 よう の春 はる 播 ま き品種 ひんしゅ で、日本 にっぽん で初 はじ めて葯(やく)培養 ばいよう により育成 いくせい された小麦 こむぎ 品種 ひんしゅ である。
登録 とうろく 品種 ひんしゅ データベース
きぬあかり
2011年 ねん 愛知 あいち 県 けん 農業総合試験場 のうぎょうそうごうしけんじょう
愛知 あいち 県 けん における奨励 しょうれい 品種 ひんしゅ であり、2018年 ねん (平成 へいせい 30年 ねん )時点 じてん では愛知 あいち 県 けん の小麦 こむぎ 作付 さくづけ 面積 めんせき の80%以上 いじょう を占 し めている。
登録 とうろく 品種 ひんしゅ データベース
オーストラリア産 さん スタンダードホワイト (ASW )
オーストラリア
オーストラリア の製 せい 麺 めん 用 よう 小麦 こむぎ 銘柄 めいがら で、日本 にっぽん へ輸出 ゆしゅつ するために数種類 すうしゅるい をブレンドして、安定 あんてい した高 こう 品質 ひんしつ を確保 かくほ している。背丈 せたけ が長 なが く倒 たお れ易 やす い、赤 あか かび病 びょう に弱 よわ い。
デュラム
パスタ で用 もち いられている、グルテン (蛋白質 たんぱくしつ )の多 おお い種 たね (T. durum )で、日本 にっぽん での栽培 さいばい は難 むずか しく、ほとんどが輸入 ゆにゅう 物 ぶつ である。超 ちょう 硬質 こうしつ で黄色 きいろ いのが特徴 とくちょう であり、通常 つうじょう 、セモリナ粉 こ (粗 ほぼ 挽 ひ き粉 こな )として用 もち いられる。
プライムハード (PH)
オーストラリア
強力粉 きょうりきこ 用 よう 銘柄 めいがら でパンや中華 ちゅうか めん等 とう の原料 げんりょう として用 もち いられる。
ウエスタンホワイト (WW)
アメリカ
通称 つうしょう 「ダブダブ」。薄力粉 はくりきこ 用 よう 銘柄 めいがら で、菓子 かし やケーキ用 よう として用 もち いられる。クラブコムギ (T. compactum ) を含 ふく む。
ダークノーザンスプリング (DNS)
アメリカ
強力粉 きょうりきこ 用 よう 銘柄 めいがら で、パンの原料 げんりょう として用 もち いられる。
カナダウエスタンレッドスプリング (CWRS)
カナダ
強力粉 きょうりきこ 用 よう 銘柄 めいがら で、パンや中華 ちゅうか めん等 とう の原料 げんりょう として用 もち いられる。
^ 総 そう 輸出 ゆしゅつ 量 りょう と総 そう 輸入 ゆにゅう 量 りょう が等 ひと しくならないのは、輸送 ゆそう に要 よう する時間 じかん が原因 げんいん である。
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