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コムギ - Wikipedia

コムギ

イネイネ植物しょくぶつ

コムギ小麦こむぎ)はイネコムギぞくぞくするいちねんくさ植物しょくぶつ一般いっぱんてきにはパンコムギ学名がくめい: Triticum aestivum)をすが、広義こうぎにはクラブコムギ学名がくめい: Triticum compactum)やデュラムコムギ学名がくめい: Triticum durum)などコムギぞく学名がくめい: Triticum)の植物しょくぶつ全般ぜんぱんす。世界せかいさんだい穀物こくもつのひとつで、小麦粉こむぎこにされパン麺類めんるい菓子かしなどのおも材料ざいりょうとなる。

コムギぞく
コムギ
コムギ
分類ぶんるいAPG III
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ Angiosperms
階級かいきゅうなし : たん子葉しよう植物しょくぶつ Monocots
階級かいきゅうなし : ツユクサるい Commelinids
: イネ Poales
: イネ Poaceae
: イチゴツナギ Pooideae
れん : コムギれん Triticeae
ぞく : コムギぞく Triticum
学名がくめい
Triticum L.
英名えいめい
Wheat
たね

本文ほんぶん参照さんしょう

さんだい穀物こくもつおなじく「基礎きそ食料しょくりょう」であり、各国かっこく生産せいさんされた小麦こむぎは、まず国内こくない消費しょうひされ、剰余じょうよ輸出ゆしゅつされる。主要しゅよう輸出ゆしゅつこくロシアアメリカカナダオーストラリアウクライナフランスである。

人類じんるい紀元前きげんぜん1まん5せんねん紀元前きげんぜん3せんねんころに栽培さいばいしはじめ、現在げんざい世界せかいでもとく生産せいさんりょうおお穀物こくもつのひとつであり、世界せかい年間ねんかん生産せいさんりょうやく7.3おくトンである。これはトウモロコシやく10.4おくトンにはおよばないが、べいやく7.4おくトンにほぼちかい(2014ねん)。

野生やせい小麦こむぎ
小麦こむぎ栽培さいばい。コムギはたけイスラエル
コムギの
収穫しゅうかくちかづいたコムギ
グライフスヴァルト大学だいがくにある植物しょくぶつがく博物館はくぶつかんないのコムギの断面だんめん模型もけい

生態せいたい

編集へんしゅう

コムギは播種はしゅ時期じきによってあき小麦こむぎはる小麦こむぎの2つの品種ひんしゅぐんかれる。あき小麦こむぎ発芽はつがするのにある程度ていど低温ていおん期間きかん継続けいぞくするはる必要ひつようとするため、あきたねをまいて越年えつねんさせ、はる発芽はつがなつ収穫しゅうかくするのが基本形きほんけいである。低温ていおん必要ひつようなため、やや寒冷かんれい地域ちいきではあき小麦こむぎおも栽培さいばいされる。一方いっぽうはる小麦こむぎはるいて、なつわりに収穫しゅうかくするのが一般いっぱんてきである。はる小麦こむぎは、さむさがはげしくたねふゆせない地方ちほうや、ぎゃくふゆ低温ていおんにならずはるのできない温暖おんだん地域ちいき、さらに本来ほんらい収穫しゅうかく雨季うきむか収穫しゅうかく困難こんなんになるような地域ちいき栽培さいばいされる[1]むぎじゅくして収穫しゅうかくむかえるころには、ひろはたけいちめん黄金おうごんしょくになるくさ紅葉こうようられる[2]

コムギのじつかた外皮がいひおおわれ、そのなかしょくである胚乳はいにゅうと、胚芽はいが存在そんざいする。この3部分ぶぶん体積たいせき割合わりあい外皮がいひが13.5%、胚乳はいにゅうが84%、胚芽はいがが2.5%である[3]おも食用しょくようとするのは胚乳はいにゅう部分ぶぶんであり、製粉せいふんして小麦粉こむぎことするのはこの部分ぶぶんである。果皮かひ(「ふすま」および「ブラン(bran)」とばれる[4])や胚芽はいが部分ぶぶん食用しょくようとすることはできるが、食味しょくみおとるうえ小麦粉こむぎこ混入こんにゅうすると品質ひんしつ劣化れっかしやすくなるため、一般いっぱんてき小麦粉こむぎこ使用しようすることはない。しかし、ふすま部分ぶぶんには独特どくとく風味ふうみ食物しょくもつ繊維せんいなど有用ゆうよう成分せいぶんがあるため、販売はんばいされることもあるほか[5]、これをのぞかずそのままにした全粒粉ぜんりゅうこ存在そんざいする。

コムギのゲノム解読かいどくは、2018ねん完了かんりょうしている。64かこくの610機関きかん構成こうせいする「国際こくさいコムギゲノム解読かいどくコンソーシアム」には、日本にっぽんからはのうけん機構きこう京都大学きょうとだいがくなどが参加さんかした[6]

分類ぶんるい

編集へんしゅう

クロンキスト体系たいけいによるコムギぞく分類ぶんるい

編集へんしゅう

生物せいぶつてき分類ぶんるい

編集へんしゅう

コムギぞく Triticum は、1しょうみのりじつつぶすう染色せんしょくたいかずゲノム構成こうせいによって以下いかのようにけられる。

種類しゅるい

編集へんしゅう

小麦こむぎ栽培さいばい時期じきとうによって以下いかのように区別くべつされる。

  • 播種はしゅ時期じき - はる小麦こむぎあき小麦こむぎ:コムギはあききが本来ほんらいさくがたであるが、低温ていおん要求ようきゅうせいちいさい品種ひんしゅつくられ、それらがはる小麦こむぎとして利用りようされている。
  • つぶいろ - あか小麦こむぎしろ小麦こむぎ
  • つぶかたさ - 硬質こうしつ小麦こむぎ強力粉きょうりきこ、パン、麺類めんるい材料ざいりょう)、中間なかましつ小麦こむぎちゅうりょく材料ざいりょう)、軟質なんしつ小麦こむぎ薄力粉はくりきこ菓子かしるいとう材料ざいりょう

ユーラシア大陸たいりく中部ちゅうぶコーカサス地方ちほうからメソポタミア地方ちほうにかけてが原産地げんさんちかんがえられている。野生やせい1つぶけいコムギの栽培さいばい紀元前きげんぜん8400ねんごろはじまった。その1つぶけいコムギはクサビコムギAegilops speltoides交雑こうざつし2つぶコムギになり、さらに紀元前きげんぜん5500ねんごろに2つぶけいコムギは野生やせいしゅタルホコムギAe. squarrosa交雑こうざつし、普通ふつうコムギT. aestivumまれたといわれる[7]

コムギの栽培さいばいはメソポタミア地方ちほうはじまり、紀元前きげんぜん3000ねんころにはヨーロッパ全域ぜんいきアフリカ地中海ちちゅうかい沿岸えんがん地中海ちちゅうかい世界せかい)につたえられた[8]テル・アブ・フレイラなどから採掘さいくつされた古代こだい野生やせいしゅムギはもともと成熟せいじゅくするとむぎふうなどにより容易ようい性質せいしつっており、当初とうしょのコムギも収穫しゅうかくには非常ひじょう手間てまのかかる作物さくもつであったとかんがえられている。このため、その貴重きちょうさと保蔵やすぞうのしやすさからいちしゅ交換こうかん媒体ばいたい通貨つうかとしてあつかわれていたのではないかと推測すいそくされている。シリア地方ちほうからヨーロッパなどに栽培さいばい範囲はんいひろがるにつれて品種ひんしゅ淘汰とうたがなされ、この種子しゅしりやすさの特性とくせいうしなわれ、主食しゅしょく穀物こくもつとしての獲得かくとくすることになった。栽培さいばい植物しょくぶつ時期じきはオオムギのほうがややはやく、当初とうしょはオオムギのほう重要じゅうよう作物さくもつであった。これは、オオムギの収量しゅうりょうおおさや収穫しゅうかく時期じきはやさ、つぶおおきさなどによる。また、この時期じきはコムギもオオムギもかゆとしてべるものであったため、調理ちょうり方法ほうほう重要じゅうようとなることはなかった。しかし、製粉せいふん技術ぎじゅつ進歩しんぽ石臼いしうす登場とうじょうすると、粉食ふんしょくにより美味びみさがし、グルテン様々さまざま料理りょうりへと加工かこうすることが容易よういなコムギがオオムギにわってさい重要じゅうよう作物さくもつとなっていった[9]製粉せいふんのための水車みずぐるまを「人類じんるいはつ機械きかい」の発明はつめいとするせつもある。

聖書せいしょ冒頭ぼうとうしょである『創世そうせい』(30しょう14せつ)にすでに小麦こむぎ登場とうじょうする。そのしょにも頻繁ひんぱんに「むぎ」や「小麦こむぎ」が登場とうじょうし、重要じゅうよう作物さくもつであったことがわかる。

中国ちゅうごくへの小麦こむぎ伝来でんらいよんせんねんまえごろ紀元前きげんぜん2000ねんごろ)とかんがえられていて、粉食ふんしょくようとしてひろ栽培さいばいされるようったのはさんせんねんまえごろ紀元前きげんぜん1000ねんごろ)である。これは小麦こむぎ冬作ふゆさくぶつで、あわいね端境期はざかいき収穫しゅうかくされたためで、ななせんねんまえごろから栽培さいばいおこなわれていたとされる大麦おおむぎとは対照たいしょうてきである[10]

中世ちゅうせいにはヨーロッパではすでにコムギがもっと重要じゅうよう作物さくもつとなっていたが、とく農民のうみん下層かそう都市とし住民じゅうみんにはコムギだけでつくられたパンは贅沢ぜいたくひんであり、オオムギやエンバクライムギといった安価あんか穀物こくもつ食生活しょくせいかつ中心ちゅうしんとなっていた[11]一方いっぽう栽培さいばいされるコムギにおいても、パンコムギはエンマーコムギやスペルトコムギよりも優勢ゆうせいであり、よりたか評価ひょうかされていた。パンコムギにはえき脱穀だっこくせいがあり、なん脱穀だっこくせいのエンマーコムギやスペルトコムギにくら脱穀だっこく手間てますくなかったためである[12]

だい航海こうかい時代じだいはいると、新大陸しんたいりく移住いじゅうしたヨーロッパじん植民しょくみんしゃたちが故郷こきょうからコムギをんで栽培さいばいし、新大陸しんたいりくにおいても基幹きかん食料しょくりょうとなっていった。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカナダオーストラリアといった現在げんざいのコムギ主要しゅよう生産せいさんこくにコムギがまれたのもこの時期じきのことである。また、18世紀せいきころからヨーロッパでは徐々じょじょ市民しみん生活せいかつ向上こうじょうし、また農法のうほう改善かいぜん生産せいさん拡大かくだいによってコムギ生産せいさん拡大かくだいするとともにコムギが食生活しょくせいかつ中心ちゅうしんとなっていき、りょうめんでもライムギにかわってコムギが中心ちゅうしんとなっていった[13]

20世紀せいき後半こうはんノーマン・ボーローグらによる小麦こむぎ農林のうりん10ごうおやとしたコムギのたん稈種の研究けんきゅうすすめられ、肥料ひりょう多量たりょう使用しようしてもたけたかくならず、倒伏とうふく危険きけんなしに大量たいりょう収穫しゅうかく見込みこめる品種ひんしゅ次々つぎつぎ開発かいはつされた。この研究けんきゅうからみどり革命かくめいがおこり、これによって収量しゅうりょううえ安定あんていした収穫しゅうかくのぞめるしん品種ひんしゅ発展はってん途上とじょうこく中心ちゅうしん普及ふきゅうし、メキシコなどおおくの発展はってん途上とじょうこくでコムギは大幅おおはば増収ぞうしゅうとなり、生産せいさんせい大幅おおはば改善かいぜんされた[14]。その一方いっぽう旱魃かんばつなど災害さいがいによる地域ちいきてき不作ふさくもなくなってはいない。

日本にっぽん

編集へんしゅう

中国ちゅうごく大陸たいりく経由けいゆ直接ちょくせつ日本にっぽん伝来でんらいされたとかんがえられている[15]日本にっぽんでもやく2000ねんまえ遺跡いせきから小麦こむぎ出土しゅつどしており、つたわったのはそれからとおくない弥生やよい時代じだいであるとかんがえられている。奈良なら平安へいあんには五穀ごこくの1つとして重視じゅうしされた(『和名わみょう類聚るいじゅうしょう』には「牟岐むぎ(コムギ)・すえ牟岐むぎ(マムギ=「むぎ」)」のつたわる)[16]一方いっぽう収穫しゅうかくまえ大麦おおむぎ小麦こむぎ青草あおくさ貴族きぞく有力ゆうりょく豪族ごうぞく農民のうみんからげてうま飼料しりょうにすることがおこなわれ、当時とうじ政府せいふがこれを禁止きんしする太政官だじょうかん度々たびたび発令はつれい(751ねん、808ねん、819ねん、839ねん)されており、いねあわ比較ひかくして食用しょくよう作物さくもつとしての認識にんしき十分じゅうぶんひろまっていなかったとする見方みかたもある。ただ、これには当時とうじ日本にっぽん製粉せいふんよう石臼いしうすがほとんど普及ふきゅうしていない、という事情じじょうがあった。やわらかい胚乳はいにゅうかた表皮ひょうひおおわれた構造こうぞうむぎつぶ食用しょくようにするには、全体ぜんたいをひきつぶしてから小麦粉こむぎこふすま分離ぶんりする必要ひつようがある。回転かいてんしき石臼いしうすたない庶民しょみんは、うす使つかっての効率こうりつ製粉せいふん作業さぎょうあまんじるしかなかった。その手間てまきらい、手早てばや利益りえき方法ほうほうとして小麦こむぎ飼料しりょうよう販売はんばいしたともかんがえられる。それ以降いこうもコムギは全国ぜんこく栽培さいばいされつづけたが、製粉せいふん技術ぎじゅつ発達はったつだったために使用しようほう限定げんていされていた。それでも鎌倉かまくら時代ときよにはいって二毛作にもうさくはじまると、いね裏作うらさく作物さくもつとしてコムギが採用さいようされ、室町むろまち時代ときよはいるとこめくらべてムギの税率ぜいりつかるかったために裏作うらさくでのコムギの栽培さいばいりょう急速きゅうそく増加ぞうかした[17]

日本にっぽんでは製粉せいふん技術ぎじゅつ発達はったつおくれたため、小麦こむぎそのこな」を使用しようした食品しょくひんながらく贅沢ぜいたくひんとされた。庶民しょみんうどん饅頭まんじゅうほうとうすいとんなどのこな食品しょくひん気軽きがるくちにできるようになったのは、石臼いしうす普及ふきゅうした江戸えど時代じだい以降いこうである。いね裏作うらさくとしてむぎ生産せいさんさかんにおこなわれるようになり、つぶのままべるオオムギとこなにしてべるコムギがともに食用しょくようとして栽培さいばいされた。都市としでは小麦粉こむぎこ使用しようしたうどんやてんぷらといった料理りょうり饅頭まんじゅうなどの和菓子わがし消費しょうひおおきくなる一方いっぽう自家じか消費しょうひ割合わりあいおおきい農村のうそんでは製粉せいふんという手間てまのかかるコムギは日常にちじょうではなかなかくちにできるものではなかった。このため、コムギなどの粉食ふんしょくハレ料理りょうりとしてあつかわれることがおおかった。

明治めいじ時代じだいはいり、欧米おうべいからパンなど様々さまざまなコムギ料理りょうりつたわってくるとコムギの消費しょうひ増大ぞうだいした。明治めいじ時代じだい初期しょきには36まんヘクタールだった栽培さいばい面積めんせきは、大正たいしょう時代じだいには50まんヘクタール、もっと栽培さいばい面積めんせきおおきくなっただい世界せかい大戦たいせんなかには70まんから80まんヘクタールにのぼるようになった。だい世界せかい大戦たいせんには学校がっこう給食きゅうしょくがはじまり、パン主体しゅたい給食きゅうしょくしょく欧米おうべい多様たようはコムギの消費しょうひをさらに拡大かくだいさせた。一方いっぽうで、アメリカなどからやすいコムギが大量たいりょうはいってくるようになったことや二毛作にもうさく自体じたい衰退すいたい、そして1963ねんさんはち豪雪ごうせつなつ多雨たうにより小麦こむぎ生産せいさんだい打撃だげきけたことにより、栽培さいばい面積めんせき急速きゅうそく減少げんしょうして、1963ねんには栽培さいばい面積めんせき60まんヘクタール、自給じきゅうりつ20%前後ぜんごだったものが、1973ねんには栽培さいばい面積めんせきは7.5まんヘクタールにまで減少げんしょうし、自給じきゅうりつはわずか4%となった[18]。その減反げんたん政策せいさくによってコムギの生産せいさん奨励しょうれいされ、生産せいさんはやや復調ふくちょう傾向けいこうにある[17]。2005ねんには栽培さいばい面積めんせきは21まんヘクタール、自給じきゅうりつは14%となっている[18]

 
様々さまざまなコムギ食品しょくひん

収穫しゅうかくされた種子しゅし基本きほんてきには製粉せいふんして小麦粉こむぎことして使つかわれる[19]初期しょきのコムギはかゆのようにしてべられていたが、こくつぶかたやわらかくするのに長時間ちょうじかん加熱かねつしなければならなかったこと、小麦粉こむぎこ生地きじには特有とくゆうねばりと弾力だんりょくせいがありしょくかんこのましかったこと、表皮ひょうひのふすま(ふすま・麬=コメでいうぬか)がかたいためのぞこうとすると内側うちがわ胚乳はいにゅうくだけてしまうことから、いったん製粉せいふんして小麦粉こむぎこにしてから加工かこうする粉食ふんしょく基本きほんになった[19]

小麦粉こむぎこから製造せいぞうされる食品しょくひん多岐たきにわたる。パン種類しゅるい非常ひじょうおおく、しょくパンフランスパンなど西洋せいよう起源きげん主食しゅしょくよう発酵はっこうパンだけでなく、中東ちゅうとうからきたアフリカにかけてのピタのように西洋せいよう起源きげんのパンもおおく、またチャパティのように発酵はっこうのパンもおおしょくされる。あんパンデニッシュのような菓子かしパンカレーパンのような惣菜そうざいパンもあり、また中国ちゅうごくマントウしパンのようにかずにしてつくるものまで多様たよう種類しゅるい存在そんざいする[20]パスタ中華麺ちゅうかめんうどんひとし代表だいひょうされる麺類めんるい多様たようであり、世界せかいひろしょくされる[21]クッキークラッカーケーキドーナツ饅頭まんじゅうパイカステラのように、菓子かしにもひろ使用しようされる[22]きたアフリカでは、小麦粉こむぎこってクスクスつくり、主食しゅしょくとしている[23]

調理ちょうりさい小麦粉こむぎこ使用しようするものも、てんぷらフライのようなものるいころもこのたこなどの生地きじ、スープのとろみをつけるさい使用しようするなど、おおくの使用しようほう存在そんざいする[24]

こなにしないかたとしては、りにしたブルグルがある。

また、小麦粉こむぎこからとれるグルテンからはふすまつくられる[25]

品質ひんしつおとるものや製粉せいふんさいるふすまは家畜かちく飼料しりょうとなる。ふすまは、セルロースなど不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい豊富ほうふふくむことが着目ちゃくもくされ、パンとうにも混合こんごうされもちいられるようになった[26]。また、コムギの胚芽はいがにはあぶらふくまれ、食用しょくよう小麦こむぎ胚芽はいがをとることができる。

なおアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、生産せいさんりょうの50%が輸出ゆしゅつ、36%が食料しょくりょう、10%が飼料しりょう、4%が種付たねつけ用途ようととなっている[27]

生産せいさん貿易ぼうえき

編集へんしゅう

生産せいさん

編集へんしゅう
 
世界せかい小麦こむぎ生産せいさん
 
アイダホしゅうのコムギはたけ
 
収穫しゅうかくされまれるコムギ
 
ふくろれられるコムギの

コムギは、温帯おんたいから亜寒帯あかんたいにかけて栽培さいばいされている。比較的ひかくてき乾燥かんそうつよく、生産せいさん限界げんかい年間ねんかん降水こうすいりょう400 mmである。灌漑かんがい設備せつびととのっている場合ばあいは、さらに乾燥かんそうした地域ちいきでも栽培さいばいできる[28]

地域ちいきべつではアジアしゅうが4わりきょう、ヨーロッパしゅうが3わりきょうきたアメリカしゅうが1わりきょうとなる。国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん統計とうけい資料しりょう (FAOSTAT) によると[29]、2006ねん世界せかい生産せいさんりょうは6おく0595まんトン。これはべい生産せいさんりょう(6おく3461まんトン)に匹敵ひってきする。トウモロコシ(6おく9523まんトン、2006ねん)についで生産せいさんりょうおお農作物のうさくもつである。上位じょうい5までの生産せいさんこく、すなわち、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくインドアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくロシア、フランスでそう生産せいさんりょうのちょうど5わり生産せいさんしている。

コムギの反収たんしゅうは、くにによっておおきながある。2012ねんの10アールたりの反収たんしゅうは、集約しゅうやくがた農業のうぎょうおこなわれているヨーロッパでは、フランスが760 kg、ドイツが733 kg、イギリスが666 kgと非常ひじょうおさむである[30]日本にっぽんでは411 kgであり、ヨーロッパ諸国しょこくの3ぶんの2程度ていどである[31]。これは、日本にっぽんでは、本州ほんしゅう以南いなんでは、水田すいでん稲作いなさく裏作うらさくとして副次的ふくじてき作付さくづけされることがおおく、コムギに最適さいてき土壌どじょう管理かんりとうがなされにくいこと、また、北海道ほっかいどう以外いがいでは、コムギのとうじゅく梅雨つゆにかかってしまい、収穫しゅうかくりょう品質ひんしつ重大じゅうだい影響えいきょうをあたえることがしばしばあるためである。なお、コムギのだい生産せいさんこくであるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは311 kg、オーストラリアでは215 kgと反収たんしゅうひくい。カザフスタンいたっては79 kgと、主要しゅよう生産せいさんこくなかでは最低さいていレベルである[30]。こういった国々くにぐにでは反収たんしゅうひくさを農園のうえん広大こうだいさでおぎない、粗放そほう栽培さいばいかた農業のうぎょうおこなわれている。ちなみに、コムギにおいては反収たんしゅう先進せんしんこく発展はってん途上とじょうこくあいだ明確めいかくられない。エジプトや、1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけてのジンバブエ(ジンバブエ政府せいふ政策せいさくにより、2000年代ねんだいには350 kg前後ぜんこうにまで激減げきげんした)のように10アールたりの反収たんしゅうが550 kgから650 kgにものぼり、世界せかい最高さいこう水準すいじゅんたっしている途上とじょうこくもある一方いっぽうで、ロシアの反収たんしゅうは177 kgと、フランスの4ぶんの1未満みまんにすぎない[30]

日本にっぽん生産せいさんりょうは、86まん300トン(2005ねん)、うち北海道ほっかいどうでの生産せいさん全体ぜんたいの65%をめる。世界せかいてき問題もんだいとなる生育せいいく降水こうすいりょうかんしては、本州ほんしゅう以南いなんもうぶんないが、ぎゃくに、本州ほんしゅうおおくでは、収穫しゅうかく梅雨つゆりしてしまい、コムギの収量しゅうりょう品質ひんしつ多大ただい影響えいきょうあたえてしまうため、国内こくないでは梅雨つゆがない北海道ほっかいどうが、栽培さいばいてきするためである[32]じゅくしたコムギは水分すいぶんると発芽はつがする〈発芽はつが〉。発芽はつがこしたコムギの値段ねだん一気いっきがる[32])。 国内こくない栽培さいばい品種ひんしゅについても、梅雨つゆ存在そんざいかげとしている。とりわけ東北とうほく南部なんぶ以南いなんでは、水田すいでんにおける裏作うらさくとして伝統でんとうてき栽培さいばいされてきた、とうじゅくはやく、収穫しゅうかく多湿たしつ多雨たう比較的ひかくてきつよい、うどんとう在来ざいらい麺類めんるいけの品種ひんしゅもっぱ生産せいさんされ、パンけは国内こくない生産せいさん半分はんぶんたない。これは、パンけのコムギは、とく収穫しゅうかく高温こうおん多湿たしつ多雨たうよわいため、国内こくないでは品質ひんしつ収量しゅうりょうともに安定あんていてき生産せいさんむずかしく、農家のうか敬遠けいえんする傾向けいこうがあるため[32]である。しかし、近年きんねんのコムギ国際こくさい価格かかく高騰こうとうと、せいパンけの国内産こくないさん小麦こむぎたいする根強ねづよ国内こくない需要じゅようがあることから、パンけの品種ひんしゅ改良かいりょうや、数少かずすくない国内産こくないさんのパンよう小麦こむぎ争奪そうだつせんがおこなわれている。

小麦こむぎくにべつ生産せいさんりょう(2006ねん
国名こくめい 順位じゅんい 生産せいさんりょう 比率ひりつ
  中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく 1 1おく447まんトン 17.2%
  インド 2 6935まんトン 11.4%
  アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 3 5730まんトン 9.5%
  ロシア 4 4501まんトン 7.4%
  フランス 5 3537まんトン 5.8%
  カナダ 6 2728まんトン 4.5%
  ドイツ 7 2243まんトン 3.7%
  パキスタン 8 2128まんトン 3.5%
  トルコ 9 2001まんトン 3.3%
  イギリス 10 1474まんトン 2.4%
  イラン 11 1450まんトン 2.4%
  アルゼンチン 12 1400まんトン 2.3%
  ウクライナ 13 1400まんトン 2.3%
  カザフスタン 14 1350まんトン 2.2%
  オーストラリア 15 982まんトン 1.6%

貿易ぼうえき

編集へんしゅう
コムギの輸出入ゆしゅつにゅう トップ10ヶ国かこく
(2017ねんひゃくまんトン、FAO統計とうけい)[33][34]
輸出ゆしゅつ 輸入ゆにゅう
  ロシア 33.0   インドネシア 10.5
  アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 27.3   エジプト 10.2
  カナダ 22.1   アルジェリア 8.1
  オーストラリア 22.0   イタリア 7.4
  ウクライナ 17.3   バングラデシュ 6.9
  フランス 15.2   スペイン 6.2
  アルゼンチン 13.1   ブラジル 6.0
  ドイツ 7.9   日本にっぽん 5.7
  ルーマニア 5.7   ナイジェリア 5.7
  カザフスタン 4.2   フィリピン 5.5

コムギはもっと貿易ぼうえきりょうおお穀物こくもつである。2017ねん時点じてんそう輸出ゆしゅつりょうは1おく9679まんトン、そう輸入ゆにゅうりょうは1おく9135まんトン[ちゅう 1]たとえばトウモロコシのそう輸出ゆしゅつりょうは1おく6125まんトン、べいは4452まんトンにぎない。

おも輸出ゆしゅつこくロシア3303まんトン (16.8%)、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく2730まんトン (13.9%)、カナダ2206まんトン (11.2%)、オーストラリア2199まんトン (11.2%)、ウクライナ1731まんトン (8.8%)、フランス1522まんトン (7.7%)、アルゼンチン1310まんトン (6.7%) のじゅんであり、この年間ねんかん輸出ゆしゅつりょう1000まんトンをす7かこくぜん輸出ゆしゅつりょうの3/4をめる。近年きんねん(2009ねん-2019ねん)の輸出ゆしゅつ順位じゅんい上位じょうい5カ国かこくは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく(10カ年かねん平均へいきん輸出ゆしゅつりょう 2627まんトン/とし)、ロシア(どう 2285まんトン/とし)、カナダ(どう 2060まんトン/とし)、フランス(どう 1883まんトン/とし)、オーストラリア(どう 1686まんトン/とし)のじゅんであり、ロシア、ウクライナ、カザフスタンなどきゅうソ連それん地域ちいき東欧とうおう諸国しょこく輸出ゆしゅつびがおおきい。

一方いっぽう近年きんねん(2009ねん-2019ねん)の輸入ゆにゅう順位じゅんい上位じょうい5カ国かこくは、エジプト(10カ年かねん平均へいきん輸入ゆにゅうりょう 1037まんトン/とし)、インドネシアどう 772まんトン/とし)、アルジェリアどう 712まんトン/とし)、イタリアどう 709まんトン/とし)、ブラジルどう 624まんトン/とし)のじゅんである。なお、同期どうきあいだ日本にっぽん平均へいきん輸入ゆにゅうりょうは563まんトン/としであり、おも輸入ゆにゅう相手あいてこくは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく (54.8%)、カナダ (28.9%) 、オーストラリア (16.2%)である[35]

コムギは国際こくさいてき商品しょうひん先物さきもの取引とりひき対象たいしょう商品しょうひんであり、国際こくさい取引とりひき指標しひょうシカゴ商品しょうひん取引とりひきしょ (CBOT)において形成けいせいされる。また、 ユーロネクストにおいてもあつかわれている。

日本にっぽん輸入ゆにゅうされる小麦こむぎ銘柄めいがらとしては以下いかのようなものがある[36]

  • アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
    • 硬質こうしつ小麦こむぎ
      • ハード・レッド・ウインター小麦こむぎ(HRW)
      • ハード・レッド・スプリング小麦こむぎ(HRS)
      • ダーク・ノーザン・スプリング小麦こむぎ(DNS)
      • ノーザン・スプリング小麦こむぎ
      • ソフト・レッド・ウインター小麦こむぎ(SRW)
    • 軟質なんしつ小麦こむぎ
      • ソフト・ホワイト小麦こむぎ(SWW)
      • ウェスタン・ホワイト(WW)
      • ホワイト・クラブ小麦こむぎ
  • カナダ
    • カナディアン・ウェスタン・レッド・スプリング小麦こむぎ(CWRS) - 硬質こうしつ小麦こむぎ
  • カナダおよびアメリカ
    • デュラム小麦こむぎ
  • オーストラリア
    • オーストラリア・スタンダード・ホワイト小麦こむぎ(ASW) - 中間なかましつ小麦こむぎ
    • オーストラリア・プライム・ハード小麦こむぎ(APH) - 硬質こうしつ小麦こむぎ

日本にっぽんにおいて

編集へんしゅう

流通りゅうつう関連かんれんほう規制きせい

編集へんしゅう

日本にっぽん国内こくないにおいて、むぎ小麦こむぎ大麦おおむぎはだかむぎ)は食糧しょくりょうほうにより価格かかく統制とうせい存在そんざいする。輸入ゆにゅう小麦こむぎ政府せいふへのうれわたり価格かかくについては2007ねん4がつ年間ねんかんつうじて固定こてい価格かかくであった「標準ひょうじゅんうりわたり価格かかく制度せいど」が廃止はいしされ、あらたに「相場そうば連動れんどうせい」が導入どうにゅうされた[37]小麦こむぎ価格かかくには穀物こくもつ取引とりひきりょう世界せかい最大さいだいシカゴ商品しょうひん取引とりひきしょ相場そうば影響えいきょうする。

食糧しょくりょうほうだいさんしょうにより、むぎ政府せいふ価格かかく統制とうせい存在そんざいする。

むぎとう輸入ゆにゅう

だいよんじゅうじょう むぎとう輸入ゆにゅうおこなおうとするものは、国際こくさい約束やくそくしたがって農林のうりん水産すいさん大臣だいじんさだめて告示こくじするがくに、当該とうがい輸入ゆにゅうかかむぎとう数量すうりょうじょうじてがくを、政府せいふ納付のうふしなければならない。ただし、つぎかかげる場合ばあいは、このかぎりでない。

いち だいよんじゅうじょうだいこうにおいて準用じゅんようするだいさんじゅうじょうだいこう規定きていによる政府せいふ委託いたくけて輸入ゆにゅうする場合ばあい
だいよんじゅうさんじょう規定きていによる連名れんめいによる申込もうしこみにおうじておこな政府せいふ買入かいいおようれわたしにかかむぎとう輸入ゆにゅうする場合ばあい
さん 国内こくない需給じゅきゅうおよ価格かかく安定あんてい悪影響あくえいきょうおよぼすおそれのないものとして政令せいれいさだめるむぎとう輸入ゆにゅうする場合ばあい

政府せいふむぎ

編集へんしゅう

よんじゅうじょうにより、政府せいふむぎとう輸入ゆにゅう目的もくてきとするかいれをおこなうことができる(政府せいふむぎ[38]

日本にっぽん政府せいふは、商社しょうしゃ輸入ゆにゅうした小麦こむぎ購入こうにゅうしたうえで、政府せいふわた価格かかく製粉せいふん会社かいしゃ提示ていじわた制度せいどになっている。製粉せいふん会社かいしゃマークアップばれる上乗うわのきん 16,868えん/tを政府せいふに、拠出きょしゅつきん 1,530えん/tを、農水省のうすいしょうOBが中心ちゅうしん組織そしき製粉せいふん振興しんこうかい支払しはらうことで、原料げんりょう購入こうにゅうすることができる。わた価格かかくは、とし3かい現行げんこうねん2かい)、10%程度ていど増減ぞうげんはば見直みなおされているが、上記じょうき情勢じょうせい天候てんこうおおきく左右さゆうされれば国際こくさい価格かかく影響えいきょうける。

2006ねんごろから上昇じょうしょう傾向けいこうにあった小麦こむぎ価格かかくは、2007ねんにはおもにオーストラリアでのだい規模きぼ不作ふさくによって小麦こむぎ価格かかく高騰こうとう、それにともな政府せいふ価格かかく改定かいてい[39]、パンやきそばなど小麦粉こむぎこ使つか製品せいひん値段ねだん上昇じょうしょうした。2008ねん10がつには、うれわたり価格かかくが20%値上ねあげされるほか、2009ねんには国産こくさん買取かいとり価格かかくも30%値上ねあげされた。

外国がいこくさん小麦こむぎ政府せいふかいにゅう価格かかく政府せいふうりわたり価格かかく推移すいいえん/トン)[40]
年度ねんど 政府せいふかいにゅう価格かかく
政府せいふうりわたり価格かかく
政府せいふ管理かんり経費けいひ
上乗うわのがく
②-(①+③)=④
④/② (%) 売買ばいばい価格かかく
②-①=⑤
⑤/② (%)
1960 26,119 36,627 1,826 8,682 23.7 10,508 28.7
1965 27,252 35,988 1,889 6,847 19.0 8,736 24.3
1970 27,385 35,425 2,077 5,963 16.8 8,040 22.7
1975 61,506 47,109 4,551 ▲18,948 ▲40.2 ▲14,397 ▲30.6
1980 54,032 73,209 6,488 12,689 17.3 19,177 26.2
1985 45,741 84,465 5,761 32,963 39.0 38,724 45.8
1990 29,391 67,891 8,362 30,138 44.4 38,500 56.7
1993 27,308 60,421 7,359 25,754 42.6 33,113 54.8
1998 28,628 52,562 8,952 14,982 28.5 23,934 45.5
2003 27,506 48,065 4,815 15,744 32.8 20,559 42.8
2004 28,707 47,994 4,101 15,186 31.6 19,287 40.2
2005 27,955 48,097 3,813 16,329 34.0 20,142 41.9
2006 32,997 47,918 2,920 12,001 25.0 14,921 31.1
2007 47,623 50,835 1,922 1,290 2.5 3,212 6.3
2008 62,598 72,893 1,986 8,309 11.4 10,295 14.1
2009 31,170 56,386 2,128 23,088 40.9 25,216 44.7
2010 32,382 47,339 1,580 13,377 28.3 14,957 31.6
2011 39,716 56,795 1,557 15,522 27.3 17,079 30.1
2012 34,412 49,635 1,633 13,590 27.4 15,223 30.7
2013 40,104 56,085 1,885 14,096 25.1 15,981 28.5
2014 42,362 59,013 2,207 14,444 24.5 16,651 28.2
2015 39,955 58,933 2,403 16,575 28.1 18,978 32.2
2016 32,100 50,733 2,430 16,203 31.9 18,633 36.7
2017 36,027 51,831 2,342 13,462 26.0 15,804 30.5
2018 38,178 54,843 2,407 14,258 26.0 16,665 30.4
2019 35,275 52,160 2,479 14,406 27.6 16,885 32.4

政府せいふ流通りゅうつうがいむぎ

編集へんしゅう

よんじゅうじょうにより、政府せいふおよび政府せいふ委託いたくけた以外いがいもの日本にっぽん小麦こむぎ輸入ゆにゅうするさいには、輸入ゆにゅう関税かんぜいくわえ、国内こくない生産せいさん農家のうか保護ほごのためむぎとう輸入ゆにゅう納付のうふきん納付のうふしなければならない[41]

  • だいよんじゅうじょうさんこうもとづき輸入ゆにゅう
    • 45.20えん/kg(小麦こむぎ メスリンおよびライ小麦こむぎ
  • その輸入ゆにゅう

品種ひんしゅとう

編集へんしゅう

日本にっぽんにおける農林水産省のうりんすいさんしょう認定にんていする「農林のうりん認定にんてい品種ひんしゅ」は、2010ねんまでに170しゅえる[42]日本にっぽん輸入ゆにゅうされる外国がいこくさん小麦こむぎは、複数ふくすう品種ひんしゅをブレンドした銘柄めいがら取引とりひきされる。作付さくづけ面積めんせき農林水産省のうりんすいさんしょう調しら[43]で、産年さんねんによる。

品種ひんしゅめい銘柄めいがらめい 農林のうりん番号ばんごう きゅう系統けいとうめい 誕生たんじょうねん開発かいはつしゃなど もとになった品種ひんしゅ(♀×♂) とく ちょう リンク
農林のうりん61ごう 小麦こむぎ農林のうりん61ごう 西海にしうみ75ごう 1944ねん 佐賀さがけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 福岡ふくおか小麦こむぎ18ごう × 新中しんなかちょう たん稈で、すうおおく、たおれにくくおさむ萎縮いしゅくびょうしま萎縮いしゅくびょう銹病の抵抗ていこうせいつよく、あかかびびょう被害ひがいすくないことから、日本にっぽん水田すいでん裏作うらさく栽培さいばいもっとおお栽培さいばいされている品種ひんしゅである。記録きろくのこる1959ねん以降いこう、1980ねんまでおよび1984ねんより1987ねんまで日本にっぽんでの作付さくづけ面積めんせきだい1で、最大さいだいやく22.4まんヘクタール(1962ねん栽培さいばいされた。現在げんざいでも関東かんとう以西いせい地域ちいきでは基幹きかん品種ひんしゅである。 AgriKnowledge
ホロシリコムギ 小麦こむぎ農林のうりん114ごう 北見きたみ23ごう 1974ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう きたけい8 × 北海ほっかい240ごう 1981ねんより1983ねんまで日本にっぽんでの作付さくづけ面積めんせきだい1で、最大さいだいやく8.7まんヘクタール(1981ねん栽培さいばいされた。現在げんざい北海道ほっかいどうにおいてあきまき小麦こむぎとして栽培さいばいされている。 AgriKnowledge
チホクコムギ 小麦こむぎ農林のうりん126ごう 北見きたみ42ごう 1981ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう 北見きたみ18ごう × 北見きたみ19ごう)F1 ×きたけい320 1988ねんより1996ねんまで日本にっぽんでの作付さくづけ面積めんせきだい1で、最大さいだいやく8.6まんヘクタール(1992ねん栽培さいばいされた。かつての北海道ほっかいどう基幹きかん品種ひんしゅで、うどんよう品質ひんしつかったが、たいびょうせいとうおとった。 AgriKnowledge
ホクシン 小麦こむぎ農林のうりん142ごう 北見きたみ66ごう 1995ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう 北見きたみ35ごう × 北見きたみ42ごう 「チホクコムギ」の後継こうけいとして開発かいはつされ、1997ねんより2010ねんまで日本にっぽんでの作付さくづけ面積めんせきだい1で、最大さいだいやく10.5まんヘクタール(2006ねん栽培さいばいされた。「チホクコムギ」にくらべてやや早生わせたいびょうせいとうまさる。北海道ほっかいどうにおいてあきまき小麦こむぎとして栽培さいばいされている。 AgriKnowledge
きたほなみ 小麦こむぎ農林のうりん168ごう 北見きたみ81ごう 2006ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう 北見きたみ72ごう × きたけい1660 「ホクシン」の後継こうけいとして開発かいはつされ、2011ねんより日本にっぽんでの作付さくづけ面積めんせきだい1小麦こむぎ品種ひんしゅである。「ホクシン」にくらべて発芽はつがせい品質ひんしつまさる。北海道ほっかいどうにおいてあきまき小麦こむぎとして栽培さいばいされている。 AgriKnowledge
小麦こむぎ農林のうりん10ごう 小麦こむぎ農林のうりん10ごう 東北とうほく34ごう 1935ねん 岩手いわてけん農業のうぎょう試験場しけんじょう ターキーレッド × フルツ達磨だるま たんはん矮性わいせい)、直立ちょくりつするため間作かんさく便利べんりで、耐寒たいかんたいゆきせいつよい。 みどり革命かくめい原動力げんどうりょくとして世界せかいてきなコムギの生産せいさんせい向上こうじょうおおきく貢献こうけんした。 AgriKnowledge
農林のうりん26ごう 小麦こむぎ農林のうりん26ごう 近畿きんき10ごう 1937ねん 奈良ならけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 新中しんなかちょう × 埼玉さいたま小麦こむぎ29ごう かつての岐阜ぎふけん奈良ならけん香川かがわけんひとし基幹きかん品種ひんしゅで、関東かんとうから九州きゅうしゅうまでひろ作付さくづけられ、最大さいだいやく4.9まんヘクタール(1961ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
農林のうりん50ごう 小麦こむぎ農林のうりん50ごう 北関東きたかんとう28ごう 1942ねん 群馬ぐんまけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 小麦こむぎ農林のうりん9ごう × 新中しんなかちょう 関東かんとう中心ちゅうしん最大さいだい2.1まんヘクタール(1959ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
農林のうりん52ごう 小麦こむぎ農林のうりん52ごう 中国ちゅうごく33ごう 1943ねん 岡山おかやまけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 新中しんなかちょう × 江島えじま神力しんりき かつての岡山おかやまけん徳島とくしまけん基幹きかん品種ひんしゅ最大さいだいやく1.3まんヘクタール(1959ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
農林のうりん53ごう 小麦こむぎ農林のうりん53ごう 東海とうかい29ごう 1943ねん 愛知あいちけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 埼玉さいたま小麦こむぎ29ごう × 鴻巣こうのす26ごう おも関東かんとうから東海とうかいにかけて最大さいだいやく1.2まんヘクタール(1959ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
農林のうりん64ごう 小麦こむぎ農林のうりん64ごう 北関東きたかんとう34ごう 1944ねん 群馬ぐんまけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 小麦こむぎ農林のうりん9ごう × 新中しんなかちょう 福島ふくしまけんおよび関東かんとう中心ちゅうしん最大さいだい1.4まんヘクタール(1961ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
アオバコムギ 小麦こむぎ農林のうりん81ごう 東北とうほく79ごう 1951ねん のうけん機構きこうきゅう東北とうほく農業のうぎょう試験場しけんじょう 小麦こむぎ農林のうりん7ごう × Ardito 強力きょうりょく銘柄めいがら品種ひんしゅであり、かつての宮城みやぎけん福島ふくしまけんとう基幹きかん品種ひんしゅで、東北とうほく関東かんとう中心ちゅうしん最大さいだいやく2.1まんヘクタール(1962ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
シラサギコムギ 小麦こむぎ農林のうりん95ごう 中国ちゅうごく79ごう 1956ねん のうけん機構きこうきゅう中国ちゅうごく農業のうぎょう試験場しけんじょう 新中しんなかちょう × 近畿きんき35ごう 中国ちゅうごく四国しこく基幹きかん品種ひんしゅとして、最大さいだいやく2.1まんヘクタール(1963ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
ムカコムギ 小麦こむぎ農林のうりん108ごう 北見きたみ11ごう 1969ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう (Kanred × ナンブコムギ)F1 × きたなり9ごう 小麦こむぎ急増きゅうぞう北海道ほっかいどう基幹きかん品種ひんしゅとして、最大さいだい1.6まんヘクタール(1975ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
タクネコムギ 小麦こむぎ農林のうりん115ごう 北見きたみ30ごう 1974ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう 東北とうほく118ごう×きたけい221 北海道ほっかいどう最大さいだいやく1.2まんヘクタール(1982ねん栽培さいばいされた。成熟せいじゅくすると赤色あかいろになることからあかむぎともばれる。おも醤油じょうゆ醸造じょうぞうもちいられる。 AgriKnowledge
シロガネコムギ 小麦こむぎ農林のうりん117ごう 西海にしうみ120ごう 1974ねん のうけん機構きこうきゅう九州きゅうしゅう農業のうぎょう試験場しけんじょう シラサギコムギ × 西海さいかい104ごう 兵庫ひょうごけん佐賀さがけんひとし基幹きかん品種ひんしゅで、関東かんとうから九州きゅうしゅうにかけて最大さいだいやく2.9まんヘクタール(1988ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
セトコムギ 小麦こむぎ農林のうりん120ごう 西海にしうみ134ごう 1976ねん のうけん機構きこうきゅう九州きゅうしゅう農業のうぎょう試験場しけんじょう 西海にしうみ113ごう × 農林のうりん26ごう かつての大分おおいたけんひとし基幹きかん品種ひんしゅで、中国ちゅうごく四国しこく九州きゅうしゅう最大さいだいやく1.0まんヘクタール(1987ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
アサカゼコムギ 小麦こむぎ農林のうりん123ごう 西海にしうみ144ごう 1978ねん のうけん機構きこうきゅう九州きゅうしゅう農業のうぎょう試験場しけんじょう 西海にしうみ115ごうのヒヨクコムギ) × 西海さいかい120ごう 中国ちゅうごく九州きゅうしゅう中心ちゅうしん最大さいだいやく1.2まんヘクタール(1987ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
ニシカゼコムギ 小麦こむぎ農林のうりん129ごう 西海にしうみ154ごう 1984ねん のうけん機構きこうきゅう九州きゅうしゅう農業のうぎょう試験場しけんじょう 西海にしうみ120ごう × ウシオコムギ かつての福岡ふくおかけんひとし基幹きかん品種ひんしゅで、九州きゅうしゅう中心ちゅうしん最大さいだいやく1.6まんヘクタール(1989ねん栽培さいばいされた。 AgriKnowledge
シラネコムギ 小麦こむぎ農林のうりん131ごう 東山ひがしやま17ごう 1986ねん 長野ながのけん 北陸ほくりく49ごう × 東海とうかい80ごう あきがた早生わせ品種ひんしゅで、耐寒たいかんせいすぐぬし長野ながのけん宮城みやぎけん栽培さいばいされている。 AgriKnowledge
チクゴイズミ 小麦こむぎ農林のうりん141ごう 西海にしうみ171ごう 1996ねん のうけん機構きこうきゅう九州きゅうしゅう農業のうぎょう試験場しけんじょう 関東かんとう107 ごう × アサカゼコムギ のうけん機構きこう育成いくせいした、西日本にしにほん中心ちゅうしんおお栽培さいばいされている品種ひんしゅである。「農林のうりん61ごう」など従来じゅうらい品種ひんしゅくらアミロース含量がひくい「ていアミロース品種ひんしゅ」で、やわらかくモチモチとしたしょくかん特徴とくちょうである。 AgriKnowledge
きたもえ 小麦こむぎ農林のうりん149ごう 北見きたみ72ごう 2001ねん 北海道ほっかいどうりつ北見きたみ農業のうぎょう試験場しけんじょう 59045(のホクシン)×きたけい1354 しま萎縮いしゅくびょう抵抗ていこうせいややつよたいゆきせいややつよたい倒伏とうふくせいきょうで、北海道ほっかいどうにおいてあきまき小麦こむぎとして栽培さいばいされている。 AgriKnowledge
ミナミノカオリ 小麦こむぎ農林のうりん160ごう 西海にしうみ186ごう 2006ねん のうけん機構きこう Pampa INTA × 西海さいかい167ごう 暖地だんちけに改良かいりょうされた、蛋白質たんぱくしつパン醤油じょうゆ品種ひんしゅである。 AgriKnowledge
もちひめ 小麦こむぎ農林のうりんもち166ごう 2006ねん のうけん機構きこう もちもりけいC-D1478 × (もちもりけいC-G1517 × もりけいB-8605)F1 実用じつようせい改良かいりょうされたもち小麦こむぎていアミロース)品種ひんしゅである。 AgriKnowledge
さぬきのゆめ2000 こうそだて7ごう 2000ねん 香川かがわけん農業のうぎょう試験場しけんじょう 西海にしうみ173ごうのニシホナミ) × 中国ちゅうごく142ごう 讃岐さぬきうどんようとして開発かいはつされたせいめんよう品種ひんしゅで、半数はんすうたい育種いくしゅほう作出さくしゅつされた。讃岐さぬきうどんのなめらかさ、ねばり、かたさ(みごたえ)に最適さいてきするため、「チクゴイズミ」ほどていアミロースにはしていない。 登録とうろく品種ひんしゅデータベース
はるこい HW1ごう 2001ねん ホクレン農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい連合れんごうかい ハルユタカ × Stoa 北海道ほっかいどう栽培さいばいされているパンようはる品種ひんしゅで、日本にっぽんはじめて葯(やく)培養ばいようにより育成いくせいされた小麦こむぎ品種ひんしゅである。 登録とうろく品種ひんしゅデータベース
きぬあかり 2011ねん 愛知あいちけん農業総合試験場のうぎょうそうごうしけんじょう 愛知あいちけんにおける奨励しょうれい品種ひんしゅであり、2018ねん平成へいせい30ねん時点じてんでは愛知あいちけん小麦こむぎ作付さくづけ面積めんせきの80%以上いじょうめている。 登録とうろく品種ひんしゅデータベース
オーストラリアさんスタンダードホワイト (ASW) オーストラリア オーストラリアせいめんよう小麦こむぎ銘柄めいがらで、日本にっぽん輸出ゆしゅつするために数種類すうしゅるいをブレンドして、安定あんていしたこう品質ひんしつ確保かくほしている。背丈せたけながたおやすい、あかかびびょうよわい。
デュラム パスタもちいられている、グルテン蛋白質たんぱくしつ)のおおたね (T. durum)で、日本にっぽんでの栽培さいばいむずかしく、ほとんどが輸入ゆにゅうぶつである。ちょう硬質こうしつ黄色きいろいのが特徴とくちょうであり、通常つうじょうセモリナほぼこな)としてもちいられる。
プライムハード (PH) オーストラリア 強力粉きょうりきこよう銘柄めいがらでパンや中華ちゅうかめんとう原料げんりょうとしてもちいられる。
ウエスタンホワイト (WW) アメリカ 通称つうしょう「ダブダブ」。薄力粉はくりきこよう銘柄めいがらで、菓子かしやケーキようとしてもちいられる。クラブコムギ (T. compactum) をふくむ。
ダークノーザンスプリング (DNS) アメリカ 強力粉きょうりきこよう銘柄めいがらで、パンの原料げんりょうとしてもちいられる。
カナダウエスタンレッドスプリング (CWRS) カナダ 強力粉きょうりきこよう銘柄めいがらで、パンや中華ちゅうかめんとう原料げんりょうとしてもちいられる。

セリアックびょう

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セリアックびょうという遺伝いでんせい免疫めんえき疾患しっかんをもつひとグルテン反応はんのうすることがある。先進せんしんこく一般人いっぱんじんすくなくともやく1%がセリアックびょうっている。コムギのグルテンにも反応はんのうする[44][45][44]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ そう輸出ゆしゅつりょうそう輸入ゆにゅうりょうひとしくならないのは、輸送ゆそうようする時間じかん原因げんいんである。

出典しゅってん

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  1. ^ 国分こくぶ食用しょくよう作物さくもつ, p. 175.
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  4. ^ 小麦こむぎ栄養えいよう機能きのう”. 日清製粉にっしんせいふんグループ. 2020ねん1がつ30にち閲覧えつらん
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  7. ^ 国分こくぶ食用しょくよう作物さくもつ, p. 142-143.
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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