連絡れんらく線せん

連絡れんらく線せん（れんらくせん）とは、電力でんりょく系統けいとうや鉄道てつどう路線ろせんにおいて他ほかの線せんに接続せつぞくするために設もうけられるもの。

電力でんりょく系統けいとう

電力でんりょく供給きょうきゅうでは送電そうでん系統けいとうの連繋れんけい系統けいとうとして各かく送電そうでん系統けいとうを連絡れんらくするために設置せっちされる線せんを連絡れんらく線せん（tie line）という。連絡れんらく線せんにおいて伝送でんそうされる電力でんりょくを連絡れんらく線せん負荷ふか（tie line load）という。

連絡れんらく線せんの自動じどう制御せいぎょ方式ほうしきは電力でんりょく系統けいとうの自動じどう制御せいぎょの方法ほうほうにより異ことなる。

定てい周波数しゅうはすう制御せいぎょ(flat frequency control)

系統けいとう内ないに周波数しゅうはすう調整ちょうせい用よう発電はつでん所しょを設もうけて連絡れんらく線せん負荷ふかと無関係むかんけいに周波数しゅうはすうのみを自動じどう制御せいぎょする方式ほうしき。連繋れんけい系統けいとうの連絡れんらく線せん負荷ふかの制御せいぎょを実施じっしする必要ひつようのある場合ばあいには別べつに手動しゅどうあるいは自動じどう装置そうちによって制御せいぎょしなければならない。

定てい連絡れんらく線せん負荷ふか制御せいぎょ(flat tie-line load control)

比較的ひかくてき容量ようりょうの小ちいさい系統けいとうで採用さいようされる連絡れんらく線せん負荷ふかのみを自動じどう制御せいぎょする方式ほうしき。

周波数しゅうはすう偏倚へんい連絡れんらく線せん負荷ふか制御せいぎょ(tie-line load bias control)

定てい連絡れんらく線せん負荷ふか制御せいぎょに周波数しゅうはすう偏倚へんい（周波数しゅうはすう変化へんか量りょう）を加くわえて自動じどう制御せいぎょする方式ほうしき。

局部きょくぶ負荷ふか制御せいぎょ(local load control)

系統けいとうの局部きょくぶに特殊とくしゅな負荷ふかと電源でんげんが共存きょうぞんしている場合ばあいにその負荷ふか変化へんかに応おうじて局部きょくぶ電源でんげんの発電はつでん力りょくを制御せいぎょする方式ほうしき。

鉄道てつどう線路せんろ

鉄道てつどうにおいては他たの路線ろせん同士どうしを接続せつぞくするための線路せんろに対たいする名称めいしょうである。遠回とおまわりすることなく路線ろせん同士どうしを結むすぶためのものは短絡たんらく線せん（たんらくせん）とも呼よばれる。

駅えき構内こうないの渡わたり線せんのような小規模しょうきぼなものから、デルタ線せんの一辺いっぺんとなっているもの、独立どくりつした路線ろせんとなっているものまで、形態けいたいや規模きぼはさまざまである。しかし連絡れんらく線せん自体じたいが主要しゅような路線ろせんに位置いちづけされることは少すくない。

また、連絡れんらく線せんとして建設けんせつされたが、その後ごの運行うんこう系統けいとうの変化へんかなどによって連絡れんらく線せんとは呼よばれなくなるケースもある。南海電気鉄道なんかいでんきてつどうの岸里きしのさと玉出たまで駅えきにおける南海本線なんかいほんせんと高野たかの線せんの間あいだの線路せんろ（当初とうしょは「東ひがし連絡れんらく線せん」という通称つうしょうがあった）はその典型てんけいである。

なお、接続せつぞく先さきの路線ろせんが軌間きかんや電気でんき方式ほうしき、保安ほあん方式ほうしきの違ちがいなどにより直通ちょくつうできない場合ばあいでも連絡れんらく線せんと呼よばれることがある。上飯田かみいいだ連絡れんらく線せんや三さん岐鉄道てつどうの近鉄きんてつ連絡れんらく線せん、阪急電鉄はんきゅうでんてつが計画けいかくしている阪急はんきゅう新大阪しんおおさか連絡れんらく線せんや西梅田にしうめだ・十じゅう三さん連絡れんらく線せん、なにわ筋すじ連絡れんらく線せんなどが該当がいとうする。

日本にっぽんの連絡れんらく線せん

※JR路線ろせん同士どうしを結むすぶ線路せんろでデルタ線せんを形成けいせいしているものは「デルタ線せん」の項こうを参照さんしょう。

現存げんそんする連絡れんらく線せん

自社じしゃ線せん同士どうしの連絡れんらく線せん

札幌さっぽろ市し交通こうつう局きょく

• 東西線とうざいせん西にし11丁目ちょうめ駅えき - 東豊線とうほうせんさっぽろ駅えき
  • 東豊線とうほうせんの車両しゃりょうを西にし車両しゃりょう基地きちへ引ひき込こむのに使用しよう。信号しんごう上うえは大通おおどおり駅えき構内こうないである。

東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう（JR東日本ひがしにっぽん）

• 東北本線とうほくほんせん松島まつしま駅えき - 仙石線せんせきせん高城町たかぎまち駅えき （仙石線せんせきせん・東北とうほく本線ほんせん接続せつぞく線せん）
  • 東北本線とうほくほんせん仙台せんだい駅えき方面ほうめんと仙石線せんせきせん石巻いしのまき駅えき方面ほうめんを結むすぶ直通ちょくつう快速かいそく列車れっしゃ（仙石せんごく東北とうほくライン）が使用しよう。東北本線とうほくほんせんの無名むめい枝えだ線せんとして営業えいぎょうキロ（0.3km）が設定せっていされている。東北本線とうほくほんせん（盛岡もりおか方面ほうめん）との分岐ぶんき点てんは松島まつしま駅えきの塩釜しおがま駅えき方ほう（松島まつしま駅えき構内こうないの扱あつかい）にあり、営業えいぎょう（線路せんろ名称めいしょう）上じょうは松島まつしま駅えきを分岐ぶんき駅えきとしている。ただし、松島まつしま駅えきには当とう線せんの乗降じょうこう設備せつびはないため、松島まつしま駅えきで当とう線せん経由けいゆの列車れっしゃに乗降じょうこうすることはできない。

• 立川たつかわ駅えき（青梅おうめ短絡たんらく線せん）
  • 南武線なんぶせん上下じょうげ・中央ちゅうおう本線ほんせん下くだり - 青梅線おうめせんを直通ちょくつうする列車れっしゃが使用しよう。中央ちゅうおう本線ほんせんとの平面へいめん交差こうさを避さけるため。
• 尻手しって駅えき - 新鶴見しんつるみ信号しんごう場じょう（尻手しって短絡たんらく線せん）

東京とうきょう地下鉄ちかてつ（東京とうきょうメトロ）

• 赤坂あかさか見附みつけ駅えき（丸ノ内線まるのうちせんと銀座ぎんざ線せん）
  • 銀座ぎんざ線せんの車両しゃりょうを中野なかの車両しゃりょう基地きち、小石川こいしかわ車両しゃりょう基地きちへ引ひき込こむのに使用しよう。
• 千代田ちよだ線せん霞ケ関かすみがせき駅えき - 有楽町線ゆうらくちょうせん桜田門さくらだもん駅えき間あいだ
• 市ケ谷いちがや駅えき（有楽町ゆうらくちょう線せんと南北線なんぼくせん）
  • 霞ケ関かすみがせき駅えき - 桜田門さくらだもん駅えき間あいだも市ケ谷いちがや駅えきも有楽町ゆうらくちょう線せん・南北なんぼく線せんの車両しゃりょうを綾瀬あやせ工場こうじょうへ引ひき込こむのに使用しよう。営業えいぎょう列車れっしゃ（特急とっきゅう「ベイリゾート」や東京とうきょう湾わん大だい華はな火祭ひまつり開催かいさい時じの臨時りんじ列車れっしゃ）が通過つうかすることもある。
• 小竹向原こたけむかいはら駅えき - 千川せんかわ駅えき（有楽町線ゆうらくちょうせんと副ふく都心としん線せん）
  • 有楽町ゆうらくちょう線せんと副ふく都心としん線せんとの同時どうじ平面へいめん交差こうさを避さけるための短絡たんらく線せん。新木場しんきば駅えき方面ほうめんは2013年ねん2月がつに供用きょうようを開始かいしし、和光わこう市し駅えき方面ほうめんは2016年ねん2月がつ14日にちに完成かんせいした。

東京とうきょう都と交通こうつう局きょく

• 新橋しんばし駅えき - 汐留しおどめ駅えき付近ふきん（浅草線あさくさせんと大江戸おおえど線せん）
  • 大江戸おおえど線せんの車両しゃりょうを馬込まごめ車両しゃりょう検けん修おさむ場じょうへ引ひき込こむのに使用しよう。
  • 大江戸おおえど線せんの車両しゃりょうは、レールの間あいだにリアクションプレートを設置せっちして走行そうこうするリニアモーター方式ほうしきであり、一般いっぱん的てきなモーターを搭載とうさいしていないために、浅草線あさくさせん内ないで自じ走はしできないのでE5000形かたち電気でんき機関きかん車しゃで牽引けんいんする。

名古屋鉄道なごやてつどう

• 枇杷島びわしま分岐ぶんき点てん（名古屋なごや本線ほんせん西枇杷島にしびわしま駅えき - 犬山線いぬやません下した小田井おだい駅えき間あいだ）
  • デルタ線せんの一部いちぶ。この区間くかんを通過つうかする営業えいぎょう列車れっしゃはなく、車両しゃりょうの留置とめおきが主おもである。

名古屋なごや市し交通こうつう局きょく

• 丸まるの内うち駅えき（鶴舞線つるまいせんと桜通線さくらどおりせん）
  • 桜さくら通どおり線せんの車両しゃりょうを日進にっしん工場こうじょうへ輸送ゆそうするのに使用しよう。

西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）

• 天王寺てんのうじ駅えき構内こうない（関西本線かんさいほんせんと阪和線はんわせん）
  • 大阪環状線おおさかかんじょうせん - 阪和線はんわせん直通ちょくつう列車れっしゃで使用しよう。1989年ねんに開通かいつう、2008年ねんには複線ふくせん化かされた。それまでも連絡れんらく線せん自体じたいは存在そんざいしたが、スイッチバックが必要ひつようで列車れっしゃの回送かいそうなど営業えいぎょう運転うんてん以外いがいの用途ようとに限かぎられていた。

近畿日本鉄道きんきにほんてつどう

• 橿原線かしはらせん新しんノ口くち駅えき - 大阪おおさか線せん大和やまと八木やぎ駅えき間あいだ（新しんノ口くち短絡たんらく線せん）
  • 京都きょうと駅えき - 賢島かしこじま駅えき間あいだ直通ちょくつう特急とっきゅう（京きょう伊い特急とっきゅう）および天理てんり駅えき発着はっちゃく臨時りんじ特急とっきゅうで使用しよう。
• 大和やまと八木やぎ駅えき付近ふきん（大阪おおさか線せん真菅ますが駅えき - 橿原線かしはらせん八木はちぼく西口にしぐち駅えき間あいだ）
  • 回送かいそう列車れっしゃ（主おもに南大阪線みなみおおさかせん古市ふるいち検車けんしゃ区く所属しょぞく車両しゃりょうやけいはんな線せん東花園ひがしはなぞの検車けんしゃ区く所属しょぞく車両しゃりょうの五位堂ごいどう検けん修おさむ車庫しゃこへの入にゅう出場しゅつじょう回送かいそう）や貸切かしきり列車れっしゃのみ使用しよう。上記じょうきの短絡たんらく線せんが完成かんせいするまでは京きょう伊い特急とっきゅうや準急じゅんきゅうにも使つかわれていた。元来がんらいは本線ほんせん（大阪おおさか電気でんき軌道きどう八木はちぼく線せん）だった区間くかんである。
• 伊勢いせ中川なかがわ駅えき付近ふきん（中川なかがわ短絡たんらく線せん、大阪おおさか線せん川合かわい高岡たかおか駅えき - 名古屋なごや線せん桃園ももぞの駅えき間あいだ）
  • 大阪おおさか難波なんば駅えき - 近鉄きんてつ名古屋なごや駅えき間あいだ直通ちょくつう特急とっきゅう（名めい阪ばん特急とっきゅう）で使用しよう。
• 橿原線かしはらせん田原本たわらもと駅えき - 田原たはら本線ほんせん西田原本にしたわらもと駅えき間あいだ
  • 田原たはら本線ほんせん車両しゃりょうの西大寺さいだいじ検車けんしゃ区くへの入にゅう出庫しゅっこに使用しよう。かつては普通ふつう列車れっしゃも使用しようしていた時期じきもあったが、現在げんざいは臨時りんじ列車れっしゃを除のぞき営業えいぎょう列車れっしゃの運行うんこうはない。

大阪おおさか市し高速こうそく電気でんき軌道きどう（Osaka Metro）

• 阿波座あわざ駅えき付近ふきん（中央ちゅうおう線せんと千日前線せんにちまえせん）
  • 千日前線せんにちまえせんの車両しゃりょうを森之宮もりのみや検車けんしゃ場じょうへ引ひき込こむため、および転属てんぞく回送かいそうで使用しよう。
• 谷町たにまち四よん丁目ちょうめ駅えき付近ふきん（中央ちゅうおう線せんと谷町線たにまちせん）
  • 谷町たにまち線せんの車両しゃりょうを森之宮もりのみや検車けんしゃ場じょうへ引ひき込こむため、および転属てんぞく回送かいそうで使用しよう。
• 本町ほんちょう駅えき付近ふきん（中央ちゅうおう線せんと四よつ橋線ばしせん）
  • 森之宮もりのみや検車けんしゃ場じょうの車両しゃりょうを緑木みどりぎ検車けんしゃ場じょうへ引ひき込こむため、および転属てんぞく回送かいそうで使用しよう。
  • 森之宮もりのみや検車けんしゃ場じょう全ぜん重じゅう部門ぶもんの廃止はいし（車庫しゃこのみ引ひき続つづき存続そんぞく）に併あわせて緑木みどりぎ検車けんしゃ場じょうへ検車けんしゃ機能きのうを統合とうごうし、中央ちゅうおう線せん以外いがいに千せん日にち前線ぜんせん・谷町たにまち線せんの各かく車両しゃりょうも中央ちゅうおう線せんを介かいして緑木みどりぎ検車けんしゃ場じょうまで引ひき込こんでいる。なお、それまで御堂筋みどうすじ線せん・四よつ橋線ばしせんと中央ちゅうおう線せんなど線路せんろが直接ちょくせつ繋つながっていなかった路線ろせん同士どうしの車両しゃりょうの転属てんぞく回送かいそうは、トレーラーを使用しようして深夜しんやに陸送りくそうを行おこなっていた。
• 鶴見緑地つるみりょくち北きた車庫しゃこ（長堀ながほり鶴見緑地線つるみりょくちせん鶴見つるみ検車けんしゃ場じょう - 今里いまさと筋すじ線せん清水しみず駅えき 間あいだ）
  • 今里いまさと筋すじ線せんの車両しゃりょうを鶴見つるみ検車けんしゃ場じょうへ引ひき込こむのに使用しよう。

阪急電鉄はんきゅうでんてつ

• 西宮北口にしのみやきたぐち駅えき（社内しゃない呼称こしょう9号線ごうせん、今津いまづ（北きた）線せん門戸もんこ厄神やくじん駅えき - 神戸本線こうべほんせん武庫之荘むこのそう駅えき間あいだ）
  • 上のぼり方向ほうこうのみ。今津いまづ（北きた）線せんから神戸こうべ本線ほんせんへの直通ちょくつう運転うんてん（朝あさラッシュ時じの準急じゅんきゅうおよび阪神はんしん競馬けいば開催かいさい時じの臨時りんじ列車れっしゃ）と回送かいそう列車れっしゃに使用しよう。かつては神戸こうべ三宮さんぐう駅えき方面ほうめんにも存在そんざいした。
• 西宮北口にしのみやきたぐち駅えき（社内しゃない呼称こしょう8号線ごうせん、今津いまづ（南みなみ）線せん阪神国道はんしんこくどう駅えき - 神戸こうべ本線ほんせん夙川しゅくがわ駅えき間あいだ）
  • 今津いまづ（南みなみ）線せん車両しゃりょうの西宮にしのみや車庫しゃこへの入にゅう出庫しゅっこに使用しよう。営業えいぎょう列車れっしゃの運行うんこうはない。駅えき構内こうないに専用せんようの踏切ふみきりがある。
• 夙川しゅくがわ駅えき（神戸本線こうべほんせん夙川しゅくがわ駅えき - 甲陽線こうようせん苦楽園口くらくえんぐち駅えき間あいだ）
  • 甲陽線こうようせん車両しゃりょうの西宮にしのみや車庫しゃこへの入にゅう出庫しゅっこに使用しよう。営業えいぎょう列車れっしゃの運行うんこうはない。配線はいせんの関係かんけいで、出庫しゅっこ車両しゃりょうは甲陽線こうようせんに入線にゅうせんするまでスイッチバックを3回かい繰くり返かえす。

阪神電気鉄道はんしんでんきてつどう

• 武庫川むこがわ駅えき - 武庫川むこがわ信号しんごう場じょう間あいだ（本線ほんせんと武庫川線むこがわせん）
  • 武庫川むこがわ信号しんごう場じょうは、鳴尾なるお・武庫川女子大むこがわじょしだい前ぜん駅えきとの間あいだにある。武庫川線むこがわせん車両しゃりょうの尼崎あまがさき車庫しゃこへの入にゅう出庫しゅっこに使用しよう。営業えいぎょう列車れっしゃの運行うんこうはない。また、武庫川線むこがわせん側がわではスイッチバックする構造こうぞうである。

他た社線しゃせんとの連絡れんらく線せん

JR東日本ひがしにっぽんと東武鉄道とうぶてつどう

• 栗橋くりはし駅えき（東北本線とうほくほんせんと東武とうぶ日光にっこう線せん）
  • 新宿しんじゅく駅えき - 東武とうぶ日光にっこう駅えきまたは鬼怒川温泉きぬがわおんせん駅えき間あいだ直通ちょくつう特急とっきゅう「（スペーシア）きぬがわ・日光にっこう」および東北本線とうほくほんせん経由けいゆで甲種こうしゅ輸送ゆそうされてきた新車しんしゃなどの搬入はんにゅうで使用しよう。

JR東日本ひがしにっぽんと西武鉄道せいぶてつどう

• 武蔵野線むさしのせん新しん秋津あきつ駅えき - 西武せいぶ池袋いけぶくろ線せん所沢ところざわ駅えき間あいだ
  • 貨物かもつ輸送ゆそう用よう。1996年ねんの西武鉄道せいぶてつどうの貨物かもつ輸送ゆそう廃止はいし以降いこうは新車しんしゃ搬入はんにゅうおよび改造かいぞう委託いたくや西武せいぶ多摩川線たまがわせん所属しょぞく車両しゃりょう入にゅう出場しゅつじょうに伴ともなう甲種こうしゅ輸送ゆそうで使用しよう。

西武鉄道せいぶてつどうと秩父鉄道ちちぶてつどう

• 西武秩父線せいぶちちぶせん西武せいぶ秩父ちちぶ駅えき - 秩父鉄道ちちぶてつどう秩父本線ちちぶほんせん御ご花畑はなはた駅えき間あいだ
  • 西武せいぶから秩父鉄道ちちぶてつどうへの直通ちょくつう運転うんてんで使用しよう。直通ちょくつう運転うんてんは三峰みつみね口こう駅えき方面ほうめんと秩父ちちぶ駅えき方面ほうめんの両方りょうほうで行おこなわれているが、三峰みつみね口こう駅えき方面ほうめんとの間あいだはスイッチバックとなる。

相模鉄道さがみてつどうとJR東日本ひがしにっぽん

• 相鉄そうてつ本線ほんせん西谷にしたに駅えき - 羽沢はざわ横浜国大よこはまこくだい駅えき間あいだ（相鉄そうてつ新横浜しんよこはま線せん、事業じぎょう名称めいしょう：神奈川かながわ東部とうぶ方面ほうめん線せん 相鉄そうてつ・JR直通ちょくつう線せん）
  • 相鉄そうてつ本線ほんせん海老名えびな駅えきからJR東海道とうかいどう貨物かもつ線せんと品しな鶴づる線せん・大崎おおさき支線しせんを介かいした埼京線さいきょうせん新宿しんじゅく駅えき方面ほうめんへの直通ちょくつう運転うんてんで使用しよう。

京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつとJR東日本ひがしにっぽん

• 京急けいきゅう逗子線ずしせん六浦むつうら駅えき - 横須賀よこすか線せん逗子ずし駅えき間あいだ
  • 総合そうごう車両しゃりょう製作所せいさくしょ横浜よこはま事業じぎょう所しょ（旧きゅう東急とうきゅう車輛しゃりょう製造せいぞう）が京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつ（京急けいきゅう）の金沢かなざわ八景はっけい駅えきに隣接りんせつして立地りっちする都合つごう上じょう、京急けいきゅう逗子ずし線せんの金沢かなざわ八景はっけい - 神武じんむ寺てら間あいだの上のぼり線せんは、JRなどへの新しん製せい車両しゃりょうの納入のうにゅうや、改造かいぞう車両しゃりょうなどの入にゅう出場しゅつじょうで使用しよう。横浜よこはま事業じぎょう所しょからJR逗子ずし駅えきまでの搬出はんしゅつ入いれ（回送かいそう）線せんを併設へいせつしており、1,435mm（標準軌ひょうじゅんき）と1,067mm（狭軌きょうき）の三さん線せん軌条きじょう区間くかんとなっている。

小田急電鉄おだきゅうでんてつと東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう（JR東海とうかい）

• 新しん松田まつだ駅えき付近ふきん（小田急おだきゅう小田原おだわら線せん渋沢しぶさわ駅えき - JR御殿場ごてんば線せん松田まつだ駅えき間あいだ）
  • 特急とっきゅう「ふじさん」の直通ちょくつう運転うんてんおよび御殿場ごてんば線せん経由けいゆで甲種こうしゅ輸送ゆそうされてきた新車しんしゃなどの搬入はんにゅうで使用しよう。

南海電気鉄道なんかいでんきてつどうとJR西日本にしにほん

• 和歌山わかやま市し駅えき構内こうない（南海本線なんかいほんせんと紀勢本線きせいほんせん）
  • かつての急行きゅうこう列車れっしゃ「きのくに」の南海なんかいなんば駅えき - 白浜しらはま駅えき直通ちょくつう運転うんてんおよび紀勢本線きせいほんせん経由けいゆで甲種こうしゅ輸送ゆそうされてきた新車しんしゃなどの搬入はんにゅうで使用しよう。
• 和歌山わかやま駅えき構内こうない
  • 和歌山わかやま電鐵でんてつ貴志川線きしがわせん（旧きゅう・南海なんかい貴志川線きしがわせん）を走行そうこうする車両しゃりょう検査けんさで甲種こうしゅ輸送ゆそうの搬入はんにゅうで使用しよう。

構想こうそうおよび計画けいかく中ちゅうの連絡れんらく線せん

JR東日本ひがしにっぽん

• 横須賀よこすか線せん西大井にしおおい駅えき付近ふきん（旧きゅう・蛇へび窪くぼ信号しんごう場じょう付近ふきん） - 山手やまて線せん大崎おおさき駅えき付近ふきん
  • 2004年ねん10月16日にち、湘南しょうなん新宿しんじゅくラインの大だい増発ぞうはつ（32往復おうふく → 64往復おうふく）に伴ともない、旧きゅう蛇へび窪くぼ信号しんごう場じょう付近ふきんにおいて東京とうきょう方面ほうめんへ向むかう列車れっしゃ（横須賀よこすか線せん・成田なりたエクスプレスなど）と新宿しんじゅく方面ほうめんへ向むかう列車れっしゃ（湘南しょうなん新宿しんじゅくラインなど）との平面へいめん交差こうさが運行うんこうダイヤ上じょうのネックとなっている。そのため、この平面へいめん交差こうさ解消かいしょうを目的もくてきとした上のぼり線せん旅客りょかく列車れっしゃ専用せんようの短絡たんらく線せん建設けんせつ構想こうそうが存在そんざいする。ただし、2016年ねん現在げんざい、具体ぐたい的てきな建設けんせつ計画けいかくなどは公表こうひょうされていない。

廃止はいしされた連絡れんらく線せん

※両方りょうほうの路線ろせんが接続せつぞく地点ちてんにおいて現存げんそんするものに限定げんていして記載きさいする。事業じぎょう者しゃ名めいは撤去てっきょ時点じてんの名称めいしょう。

小田急電鉄おだきゅうでんてつと京王帝都電鉄けいおうていとでんてつ（現在げんざいの京王けいおう電鉄でんてつ）

• 小田急おだきゅう小田原おだわら線せん世田谷せたがや代田だいだ駅えき - 京王けいおう井いの頭線かしらせん新しん代田だいだ駅えき間あいだ（代田しろた連絡れんらく線せん）
  • 戦時せんじ中ちゅう、1945年ねん5月がつの空襲くうしゅうで井いの頭線かしらせん永福えいふく町まち車庫しゃこが被災ひさいした後のち、他た路線ろせんからの借入かりいれ車しゃや新車しんしゃの搬入はんにゅう、被災ひさい車両しゃりょうの搬出はんしゅつ、借入かりいれ車しゃの返却へんきゃくを行おこなうため、強制きょうせい収用しゅうようした土地とちに建設けんせつされた。建設けんせつ当時とうじは、両りょう線せんがいずれも東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつ（いわゆる大だい東急とうきゅう。1948年ねん6月がつに小田急電鉄おだきゅうでんてつ・京王帝都電鉄けいおうていとでんてつが分離ぶんり発足ほっそく）だったため実現じつげんした。京王帝都電鉄けいおうていとでんてつ（現在げんざいの京王けいおう電鉄でんてつ）が承継しょうけいした後のち、地主じぬしからの返還へんかん請求せいきゅうにより1952年ねんに使用しようを停止ていしし、翌年よくねん撤去てっきょされた。その跡地あとちは世田谷せたがや代田だいだ駅えきにわずかに残のこっていたが、小田急おだきゅう線せんの複々線ふくふくせん化か事業じぎょうの進捗しんちょくにより完全かんぜんに消滅しょうめつした。

日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうと京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつ

• 東海道本線とうかいどうほんせん蒲田かまた駅えき - 京急けいきゅう穴守あなもり線せん（現在げんざいの空港線くうこうせん）京急けいきゅう蒲田かまた駅えき間あいだ（蒲かば蒲がま連絡れんらく線せん）
  • 太平洋戦争たいへいようせんそう後ごの1945年ねん9月、羽田はた飛行場ひこうじょうを接収せっしゅうした米べい軍ぐんへの物資ぶっし輸送ゆそう用ようとして建設けんせつ。建設けんせつ時点じてんでは穴守あなもり線せんは東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつ（いわゆる大だい東急とうきゅう）に所属しょぞくしていた（1948年ねん6月がつに京浜急行電鉄けいひんきゅうこうでんてつとして再さい分離ぶんり）。京急けいきゅう穴守あなもり線せんは上のぼり線せんを1067mmに改あらため軌の上うえ、国鉄こくてつの運行うんこうによる貨物かもつ輸送ゆそうが1952年ねん11月がつまで実施じっしされていた。現在げんざいは線路せんろは撤去てっきょされ、跡地あとちは道路どうろ等とうに転用てんようされている。なお2014年ねん現在げんざい、大田おおた区くが東急とうきゅう多摩川線たまがわせん矢口やぐち渡わたる駅えき - 京急けいきゅう空港線くうこうせん大鳥居おおとりい駅えき間あいだに新しん線せんを敷設ふせつする蒲かば蒲がま線せん（仮称かしょう）の計画けいかくを検討けんとう中ちゅうであるが、上述じょうじゅつの蒲がま蒲がま連絡れんらく線せんとは無関係むかんけいである。

日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうと小田急電鉄おだきゅうでんてつ

• 南武線なんぶせん宿河原しゅくがわら駅えき - 小田急おだきゅう小田原おだわら線せん向ヶ丘むこうがおか遊園ゆうえん駅えき（当時とうじは稲田いなだ登戸のぶと駅えき）間あいだ（登戸のぼりと連絡れんらく線せん、南みなみ武たけし連絡れんらく線せん）
  • 南武線なんぶせんが国有こくゆう化かされる前まえの1937年ねんに設置せっちされた。当時とうじは連絡れんらく線せんを通つうじた貨物かもつ輸送ゆそう（砂利じゃり運搬うんぱん）や、電車でんしゃの貸かし借かりが行おこなわれていた。また、戦争せんそう中ちゅうには東海道本線とうかいどうほんせんが戦争せんそうで被災ひさいした場合ばあいの迂回うかい路ろに想定そうていされたこともある。主おもな輸送ゆそう対象たいしょうだった河川かせんの砂利じゃり採取さいしゅが禁止きんしされたことで1967年ねん3月がつに廃止はいし。跡地あとちも区画くかく整理せいりされほぼ現存げんそんしない。ただし、南武線なんぶせん宿河原しゅくがわら駅えき - 登戸のぶと駅えき間あいだの線路せんろ際ぎわ西側にしがわに小田急電鉄おだきゅうでんてつの用地ようちが僅わずかながら現存げんそんする。

日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうと東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつ（現在げんざいの東急とうきゅう電鉄でんてつ）

• 菊名きくな駅えき構内こうない（横浜よこはま線せんと東急東横とうきゅうとうよこ線せん）
  • 甲種こうしゅ輸送ゆそうなどを行おこなうため、東横線とうよこせん渋谷しぶや方面ほうめんと横浜よこはま線せん八王子はちおうじ方面ほうめんの線路せんろの間あいだに連絡れんらく線せん（いわゆる授受じゅじゅ線せん）が存在そんざいした。後のちにその役割やくわりを長津田ながつた駅えきに譲ゆずっている。1966年ねん9月がつに撤去てっきょされ、痕跡こんせきは残のこっていない。

JR西日本にしにほんと富山とやま地方ちほう鉄道てつどう

• 富山とやま駅えき・電鉄でんてつ富山とやま駅えき構内こうない
  • JR西日本にしにほんの軌道きどう検けん測はか車くるま（キヤ141系けい）を入線にゅうせんさせるため。過去かこには、国鉄こくてつ時代じだい（1970年ねん - 1983年ねん）には大阪おおさか駅えき発はつの急行きゅうこう電車でんしゃ「立山たてやま」や名古屋なごや（名鉄めいてつ名古屋なごや駅えき）方面ほうめんからの特急とっきゅう「北きたアルプス」などが、JRとなってからも（1990年ねん - 1999年ねん）大阪おおさか方面ほうめんから特急とっきゅう「スーパー雷鳥らいちょう」や「サンダーバード」などが、国鉄こくてつ（JR）富山とやま駅えきから地ち鉄線てっせんに乗のり入いれる定期ていき運用うんようもあった。富山とやま駅えきの高架こうか化か工事こうじに伴ともない撤去てっきょされている。

日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう

• 東海道本線とうかいどうほんせん熱田あつた駅えき - 中央ちゅうおう本線ほんせん千種ちくさ駅えき間あいだ（東海道本線とうかいどうほんせん貨物かもつ支線しせん）
  • 熱田あつた駅えきの東ひがしにあった兵器へいき工場こうじょう（名古屋なごや陸軍りくぐん造兵ぞうへい廠しょう高蔵たかぞう・熱田あつた製造せいぞう所しょ）や車両しゃりょう工場こうじょう（日本車輌製造にっぽんしゃりょうせいぞう）で製造せいぞうされた物資ぶっしの輸送ゆそうの便びんを図はかるため、1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）9月がつ10日とおかに開設かいせつされた連絡れんらく線せんである。当時とうじ中央ちゅうおう本線ほんせんの、名古屋なごや市内しないの駅えきは名古屋なごや駅えきと千種ちくさ駅えきしか存在そんざいせず、東海道とうかいどう本線ほんせん・熱田あつた駅えき方面ほうめんと中央本線ちゅうおうほんせん間あいだの物資ぶっし輸送ゆそうは、一旦いったん名古屋なごや駅えきまで輸送ゆそうしてスイッチバックしなければならず、不便ふべんを強しいられた。本ほん連絡れんらく線せんはその不便ふべんを解消かいしょうするために設もうけられたものである。東海道とうかいどう線せんの分岐ぶんき点てんは熱田あつた駅えきの北きた0.5km付近ふきん（北緯ほくい35度ど8分ふん9.5秒びょう 東経とうけい136度ど54分ふん29.3秒びょう）、中央ちゅうおう本線ほんせんの合流ごうりゅう地点ちてんは古渡こわたり信号しんごう場じょう（北緯ほくい35度ど8分ふん40.6秒びょう 東経とうけい136度ど54分ふん24.8秒びょう）であった。本ほん連絡れんらく線せんは1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）4月がつ1日にちに廃止はいしされた。線路せんろ跡あとは道路どうろとして整備せいびされ戦後せんごまで残のこっていたが、その後ごは跡地あとちの宅地たくち化かが進すすみ、痕跡こんせきはほとんど残のこっていない。

名古屋鉄道なごやてつどう

• 名鉄めいてつ三河線みかわせん三河みかわ知立ちりゅう駅えき - 名鉄めいてつ名古屋なごや本線ほんせん知立ちりゅう信号しんごう所しょ間あいだ（知立ちりゅう連絡れんらく線せん）
  • 愛知あいち電気でんき鉄道てつどう（名古屋なごや本線ほんせん東部とうぶの前身ぜんしん会社かいしゃ）が三河みかわ鉄道てつどう（三河線みかわせんの前身ぜんしん会社かいしゃ）との貨物かもつ相互そうご直通ちょくつう運用うんようのため1928年ねんに建設けんせつ、名古屋なごや本線ほんせん東部とうぶおよび三河線みかわせんの貨物かもつ営業えいぎょうが廃止はいしされた1984年ねんまで貨物かもつ線せんとして使用しようされた。このうち1950年ねんから1959年ねんまでの間あいだは旅客りょかく運用うんようも実施じっししており、1959年ねんに現げん・知立ちりゅう駅えきおよび現在げんざいの配線はいせんが完成かんせいするまでは知立ちりゅう連絡れんらく線せんを経由けいゆして名古屋なごや本線ほんせんと三河線みかわせんとの直通ちょくつう運転うんてんを行おこなっていた。廃止はいし後ご、路盤ろばんは段階だんかい的てきに整理せいりされ、現在げんざいでは唯一ゆいいつあった踏切ふみきりのレールのみ、残のこっている。

名古屋なごや鉄道てつどうと近畿日本鉄道きんきにほんてつどう

• 名鉄めいてつ名古屋なごや本線ほんせん新しん名古屋なごや駅えき（現在げんざいの名鉄めいてつ名古屋なごや駅えき） - 近鉄きんてつ名古屋なごや線せん近畿きんき日本にっぽん名古屋なごや駅えき（現在げんざいの近鉄きんてつ名古屋なごや駅えき）間あいだ
  • 近鉄きんてつ名古屋なごや線せんが狭軌きょうきであった時代じだい、名古屋なごや駅えきで名鉄めいてつと近鉄きんてつの線路せんろがつながっており、定期ていき旅客りょかく列車れっしゃの直通ちょくつうはなかったものの、1950年ねんから1952年ねんまで団体だんたい列車れっしゃの乗のり入いれが行おこなわれていた。新しん名古屋なごや駅えきの改造かいぞう・配線はいせん変更へんこうに伴ともない1954年ねんに廃止はいし。

名古屋なごや鉄道てつどうとJR東海とうかい

• 名鉄めいてつ犬山線いぬやません新しん鵜沼うぬま駅えき - 高山本線たかやまほんせん鵜沼うぬま駅えき間あいだ（鵜沼うぬま連絡れんらく線せん）
  • 名鉄めいてつと高山本線たかやまほんせん方面ほうめんとの貨車かしゃ受うけ渡わたしのために建設けんせつされたもので、戦前せんぜんから存在そんざいした。当初とうしょ設置せっちされたものは新しん鵜沼うぬま駅えきから右みぎカーブし、国鉄こくてつ鵜沼うぬま駅えき東側ひがしがわでスイッチバックして岐阜ぎふ方かたに向むかって鵜沼うぬま駅えき構内こうないに進入しんにゅうする線路せんろであった。1932年ねんには（高山本線たかやまほんせん内ないは蒸気じょうき機関きかん車しゃに牽引けんいんさせる形かたちで）この線路せんろを経由けいゆした直通ちょくつう旅客りょかく列車れっしゃが運行うんこうされている。高山たかやま駅えき方面ほうめんに向むかうために、列車れっしゃは国社連絡線こくしゃれんらくせんの突つき当あたりと鵜沼うぬま駅えきで2回かい方向ほうこうを転てんじていた。戦後せんごは「北きたアルプス」（当初とうしょは準急じゅんきゅう「たかやま」）の運行うんこうにも使用しようされた。1972年ねんには、高山本線たかやまほんせん高だか山方やまがたからこの連絡れんらく線せんに接続せつぞくする短絡たんらく線せん（渡わたり線せん）が設置せっちされ、「北きたアルプス」の方向ほうこう転換てんかんは解消かいしょうされた。しかし、同どう列車れっしゃが2001年ねんに廃止はいしされたため、分岐ぶんき器きが撤去てっきょされて線路せんろが切断せつだんされた。線路せんろ自体じたいはJR鵜沼うぬま駅えき脇わきに名鉄めいてつの電でん留とめ線せんがあったため、名鉄めいてつ新しん鵜沼うぬま駅えきの引ひき上あげ線せんとして残のこっていたが、2008年ねんまでに使用しようされなくなり、線路せんろは2011年ねん初頭しょとうまでに完全かんぜんに撤去てっきょされ、跡地あとちは道路どうろに転用てんようされた。

京阪電気鉄道けいはんでんきてつどうと近畿日本鉄道きんきにほんてつどう

• 京阪本線けいはんほんせん丹波橋たんばばし駅えき - 近鉄きんてつ京都きょうと線せん桃山御陵前ももやまごりょうまえ駅えき（駅南えきなん側がわ）、伏見ふしみ駅えき（駅えき北側きたがわ）
  • 旧きゅう奈良なら電でん時代じだいの1945年ねんより、近鉄きんてつ京都きょうと線せんが堀内ほりうち駅えきを廃止はいしした上うえで丹波橋たんばばし駅えきの2番線ばんせんと4番線ばんせんに乗のり入いれる形かたちで相互そうご直通ちょくつう運転うんてんを開始かいし。後のちに近鉄きんてつ京都きょうと線せんの架線かせん電圧でんあつ昇圧しょうあつが決定けっていしたことなどを受うけて、1968年ねんに近鉄きんてつ京都きょうと線せんは旧きゅう堀内ほりうち駅えき跡あとに近鉄きんてつ丹波橋たんばばし駅えきを設もうけて独立どくりつ、同時どうじに相互そうご直通ちょくつう運転うんてんも廃止はいしされた。ただし両りょう線せんを結むすぶ連絡れんらく線せんは翌よく1969年ねんまで存続そんぞくした。

阪神電気鉄道はんしんでんきてつどうと京阪神けいはんしん急行きゅうこう電鉄でんてつ（現在げんざいの阪急電鉄はんきゅうでんてつ）

• 今津いまづ駅えき構内こうない（阪神はんしん本線ほんせんと阪急はんきゅう今津線いまづせん）
  • 戦時せんじ中ちゅうの川西かわにし航空機こうくうき関連かんれんの軍需ぐんじゅ輸送ゆそうのため。戦後せんご、阪急はんきゅうの車両しゃりょうが暴走ぼうそうして阪神電鉄はんしんでんてつ線せんに侵入しんにゅうする事故じこ（詳細しょうさい）があり線路せんろが分断ぶんだん、その後ご阪急はんきゅう側がわの駅えき移転いてん・両者りょうしゃの高架こうか化かがあり、痕跡こんせきは残のこっていない。かんべむさしの小説しょうせつ『決戦けっせん・日本にっぽんシリーズ』にはこの連絡れんらく線せんがキーアイテムとして登場とうじょうする。

JR西日本にしにほん

• 阪和はんわ連絡れんらく線せん（関西本線かんさいほんせん八尾やお駅えき - 阪和線はんわせん杉本町すぎもとちょう駅えき間あいだ）
  • 正式せいしきには関西かんさい本線ほんせんの支線しせんであった。和歌山わかやま方面ほうめんへの貨物かもつ列車れっしゃ運転うんてんのために1952年ねん開通かいつうした。1965年ねんにはこの区間くかんを経由けいゆする特急とっきゅう「あすか」が運転うんてんを開始かいしし、それに合あわせて旅客りょかく営業えいぎょうキロも設定せっていされた。「あすか」は利用りよう客きゃくの不振ふしんから1967年ねんに廃止はいしされたが、営業えいぎょうキロの設定せっていはその後ごも残のこり、国鉄こくてつ民営みんえい化か後ごの1988年ねん以降いこう臨時りんじの旅客りょかく列車れっしゃが複数ふくすう設定せっていされていた。民営みんえい化かに際さいしてはJR貨物かもつも第だい2種しゅ鉄道てつどう事業じぎょうの免許めんきょを保有ほゆうした。その後ご2003年ねんにJR貨物かもつの免許めんきょは廃止はいしとなり、2009年ねんに路線ろせん自体じたいも廃止はいしとなった。

九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう（JR九州きゅうしゅう）

• 陣原じんのはる駅えき - 東水巻ひがしみずまき駅えき間あいだ（鹿児島本線かごしまほんせん門司もじ港みなと駅えき方面ほうめんと筑豊本線ちくほうほんせん直方のうがた駅えき方面ほうめん）
  • 直通ちょくつう運転うんてんに使用しよう。愛称あいしょう名めい「福ぶく北きたゆたか線せん」はこの区間くかんを含ふくんでいた。折尾おりお駅えきの連続れんぞく立体りったい交差こうさ化かに伴ともなって配線はいせんが変更へんこうされ、2022年ねん3月がつ11日にち限かぎりで廃止はいしとなった。

日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうと福岡ふくおか市し交通こうつう局きょく

• 筑肥線せん姪浜めいのはま駅えき - 地下鉄ちかてつ1号線ごうせん（現げん：空港線くうこうせん）室見むろみ駅えき
  • 1981年ねんの地下鉄ちかてつ開業かいぎょう時じに室見むろみ - 姪浜めいのはまが未成みせいであったため、姪浜めいのはま車両しゃりょう基地きちとの連絡れんらく用ようとして暫定ざんてい的てきに接続せつぞく。筑肥線せんは非ひ電化でんかであったため、蓄電池ちくでんち機関きかん車しゃで牽引けんいんして入にゅう出庫しゅっこを行おこなっていた。1983年ねんに地下鉄ちかてつの姪浜めいのはま延伸えんしん・筑肥線せんの電化でんかが完成かんせいしたため廃止はいし。

日本にっぽん国外こくがいの連絡れんらく線せん

ニューヨーク市し地下鉄ちかてつ

ニューヨーク市し地下鉄ちかてつには、異ことなる路線ろせん間あいだをつなぐ"Connection"と呼よばれる線路せんろがあり、「連絡れんらく線せん」と訳やくされる。詳細しょうさいはニューヨーク市し地下鉄ちかてつの路線ろせんの一覧いちらんを参照さんしょう。

バンコク・スカイトレイン

バンコク都内とないを中心ちゅうしんに走はしるバンコク・スカイトレイン（BTS）のターミナル駅えきであるサイアム駅えきには、スクムウィット線せんとシーロム線せんをつなぐ連絡れんらく線せんが設もうけられている。シーロム線せん内ないには車両しゃりょう基地きちがないため、普段ふだんはシーロム線せんで使用しようする車両しゃりょう（車両しゃりょうはスクムウィット線せんと共通きょうつう運用うんよう）の出入でいり庫こに使用しようしている。ほかにも、この2路線ろせんはそれぞれ独立どくりつして運行うんこうされており通常つうじょう時じはこのサイアム駅えきで乗のり換かえとなるが、輸送ゆそう障害しょうがいの発生はっせいなどでダイヤが乱みだれた際さいには、突発とっぱつ的てきにこの連絡れんらく線せんを介かいして相互そうごに乗のり入いれを行おこなうこともある。

関連かんれん項目こうもく

• 引ひき込こみ線せん
• デルタ線せん
• 貨物かもつ線せん