南海本線なんかいほんせん

南海本線なんかいほんせん（なんかいほんせん）は、大阪おおさか府ふ大阪おおさか市し中央ちゅうおう区く・浪速なにわ区くの難波なんば駅えきから和歌山わかやま県けん和歌山わかやま市しの和歌山わかやま市し駅えきまでを結むすぶ南海電気鉄道なんかいでんきてつどうの鉄道てつどう路線ろせん。

南海本線なんかいほんせん
12000系けい（手前てまえ4両りょう）・8000系けい（奥おく4両りょう）による 特急とっきゅう「サザン」（今宮戎いまみやえびす駅えき）
基本きほん情報じょうほう
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	大阪おおさか府ふ、和歌山わかやま県けん
起点きてん	難波なんば駅えき
終点しゅうてん	和歌山わかやま市し駅えき
駅えき数すう	43駅えき（今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきを含ふくむ）
路線ろせん記号きごう	NK
開業かいぎょう	1885年ねん12月29日にち (1885-12-29)
堺さかい以北いほく改あらため軌	1897年ねん12月15日にち（概要がいよう）
全通ぜんつう	1903年ねん3月がつ21日にち (1903-03-21)
所有しょゆう者しゃ	南海電気鉄道なんかいでんきてつどう
運営うんえい者しゃ	南海電気鉄道なんかいでんきてつどう
車両しゃりょう基地きち	住ノ江すみのえ検車けんしゃ区く、同区どうく羽倉崎はぐらざき検車けんしゃ支ささえ区く、 同区どうく和歌山わかやま出張しゅっちょう場じょう
使用しよう車両しゃりょう	使用しよう車両しゃりょうの節ふしを参照さんしょう
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	64.2 km
軌間きかん	1,067 mm （狭軌きょうき）
線路せんろ数すう	線路せんろ別べつ複々線ふくふくせん（難波なんば駅えき - 岸里きしのさと玉出たまで駅えき間あいだ） 方向ほうこう別べつ複々線ふくふくせん（岸里きしのさと玉出たまで駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだ） 複線ふくせん（住ノ江すみのえ駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだ）
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう1,500 V 架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき
閉塞へいそく方式ほうしき	自動じどう閉塞へいそく式しき
保安ほあん装置そうち	ATS-PN
最高さいこう速度そくど	110 km/h
路線ろせん図ず

「本線ほんせん」という路線ろせん名めいではなく、社名しゃめい略称りゃくしょうを冠かんした「南海本線なんかいほんせん」が正式せいしきな路線ろせん名めいである。南海本線なんかいほんせん自体じたいを指さして、または南海本線なんかいほんせんに接続せつぞくする各かく支線しせん（高野たかの線せん・汐見橋しおみばし線せん・空港線くうこうせん以外いがいの路線ろせん）を含ふくめて通称つうしょう南海なんかい線せんと呼称こしょうされる。路線ろせんシンボルマークは、波なみしぶきをイメージしたもの（）で、ラインカラーは青あお。

概要がいよう

高野たかの線せんと並ならぶ南海電鉄なんかいでんてつにおける主要しゅよう路線ろせんである。南海本線なんかいほんせん単体たんたいとしては大阪おおさか市し - 和歌山わかやま市し間あいだの都市とし間あいだ連絡れんらく及および大阪おおさか市しへの通勤つうきん・通学つうがく輸送ゆそうを担になう近郊きんこう路線ろせんである。また、空港線くうこうせんを経由けいゆする関西国際空港かんさいこくさいくうこう（関空かんくう）へのアクセス路線ろせん（空港くうこう連絡れんらく鉄道てつどう）でもあり、大阪おおさかミナミの繁華はんか街がいに位置いちする起点きてんの難波なんば駅えきは外国がいこく人じん観光かんこう客きゃく（インバウンド）を含ふくむ多おおくの関空かんくう利用りよう者しゃにとっての玄関げんかん口こうとしての役割やくわりも果はたしている。さらには、和歌山港わかやまこう線せんを経由けいゆする和歌山港わかやまこうへのアクセス路線ろせんの性格せいかくも帯おびており、和歌山わかやま港こう - 徳島とくしま港こう間あいだを運航うんこうする南海なんかいフェリーとともに関西かんさい・四国しこく連絡れんらくルートを形成けいせいしている。また、高野たかの線せんが岸里きしのさと玉出たまで駅えきから難波なんば駅えきまで当とう路線ろせんの線路せんろ別べつ複々線ふくふくせん区間くかんに直通ちょくつう運転うんてんしており、起点きてんの難波なんば駅えきは高野たかの線せんのターミナル駅えきにもなっている。

大阪平野おおさかへいやでは南海本線なんかいほんせんの東側ひがしがわ（山側やまがわ）に競合きょうごう路線ろせんの西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう（JR西日本にしにほん）阪和線はんわせんが並なみ走そうしているが、大阪おおさか府ふと和歌山わかやま県けんの県境けんきょう付近ふきんにおける経路けいろは大おおきく異ことなっており、距離きょりは短みじかくなるが山岳さんがく区間くかんが長ながい雄ノ山峠おのやまとうげ越こえの阪和はんわ線せんに対たいして、南海本線なんかいほんせんは距離きょりは長ながくなるが山岳さんがく区間くかんが短みじかい孝子峠きょうしとうげ越こえで和歌山わかやま市しへ至いたる。

全線ぜんせんでPiTaPaおよびICOCAなどPiTaPaと相互そうご利用りよう可能かのうなIC乗車じょうしゃカードが利用りようできる。ただし、割引わりびきサービスまたはICカード登録とうろく型がたminapitaポイント還元かんげんサービスはPiTaPaおよびICOCAのみが対象たいしょうとなる。

路線ろせんデータ

• 路線ろせん距離きょり（営業えいぎょうキロ）：難波なんば駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだ 64.2 km
• 軌間きかん：1067mm
• 駅えき数すう：43駅えき（起おこり終点しゅうてん駅えきおよび今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきを含ふくむ）
• 複線ふくせん区間くかん：
  • 複々線ふくふくせん：難波なんば駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだ（難波なんば駅えき - 岸里きしのさと玉出たまで駅えき間あいだでは高野たかの線せんとの線路せんろ別べつ複々線ふくふくせん、岸里きしのさと玉出たまで駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだでは緩行かんこう線せんと急行きゅうこう線せんとの方向ほうこう別べつ複々線ふくふくせん）
  • 複線ふくせん：住ノ江すみのえ駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだ
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん電化でんか（直流ちょくりゅう1500V）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：自動じどう閉塞へいそく式しき
• 最高さいこう速度そくど：110 km/h
• 混雑こんざつ率りつ：109%（2021年度ねんど：粉浜こはま駅えき→岸里きしのさと玉出たまで駅えき間あいだ 7:26 - 8:26）

沿線えんせん概況がいきょう

停車場ていしゃじょう・施設しせつ・接続せつぞく路線ろせん
並行へいこうする阪堺はんかい電鉄でんてつ（のちの大阪おおさか市電しでん阪堺はんかい線せん）をのぞいて、 大阪おおさか市電しでんの経路けいろを省略しょうりゃく
凡例はんれい
←阪神はんしん： 阪神はんしんなんば線せん 大阪おおさか難波なんば駅えき 近鉄きんてつ： 難波線なんばせん→ 0.2 難波なんば駅えき (1) -1980 0.0 NK01 難波なんば駅えき (2) 1980- （難波なんば駅えき） 阪神はんしん高速こうそく1号ごう環状かんじょう線せん 0.9 NK02 今宮戎いまみやえびす駅えき 1.1 博覧はくらん会かい門前もんぜ駅えき （仮かり）1903 ←なにわ筋すじ線せん（南海なんかいルート） 阪ばん堺さかい： 阪堺はんかい線せん↑ JR西にし： 大阪環状線おおさかかんじょうせん・関西本線かんさいほんせん（ 大和やまと路線ろせん） 1.4 NK03 新しん今宮いまみや駅えき （動物園前どうぶつえんまえ駅えき） 新今宮しんいまみや駅前えきまえ停留ていりゅう場じょう 2.0 NK04 萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき 天王寺支線てんのうじしせん→ 3.0 NK05 天下茶屋てんがちゃや駅えき 左ひだり：天下茶屋てんがちゃや車庫しゃこ・工場こうじょう 1903-1982 高野たかの線せん（汐見橋しおみばし線せん） 3.9 NK06 岸里きしのさと玉出たまで駅えき 高野たかの線せん 4.1 玉出たまで駅えき -1993 4.8 粉浜こはま信号しんごう場じょう -1995 5.1 NK07 粉浜こはま駅えき 5.4 住吉すみよし駅えき -1917 住吉すみよし停留ていりゅう場じょう 阪ばん堺さかい： 上町線うえまちせん→ 住吉公園すみよしこうえん停留ていりゅう場じょう -2016 5.7 NK08 住吉すみよし大社たいしゃ駅えき 住吉鳥居前すみよしとりいまえ停留ていりゅう場じょう 阪ばん堺さかい： 阪堺はんかい線せん 6.5 住ノ江すみのえ駅えき (1) -1916 住ノ江すみのえ検車けんしゃ区く 6.7 NK09 住ノ江すみのえ駅えき (2) 1928- 7.4 大和川やまとがわ駅えき (1) -1888 大和やまと川がわ 阪神はんしん高速こうそく15号ごう堺さかい線せん 阪神はんしん高速こうそく6号ごう大和川やまとがわ線せん 7.8 大和川やまとがわ駅えき (2) 1899-1917 8.2 NK10 七道しちどう駅えき 阪堺はんかい電鉄でんてつ 内川うちかわ放水ほうすい路ろ 9.7 堺さかい駅えき (1) -1955 9.8 NK11 堺さかい駅えき (3) 1985- 竪たて川がわ 10.0 堺さかい駅えき (2) 1955-1985 大浜北おおはまきた町まち停留ていりゅう場じょう （阪堺はんかい電鉄でんてつ） 大浜おおはま支線しせん 10.2 龍神りゅうじん駅えき -1955 10.6 大浜おおはま駅えき 11.2 NK12 湊みなと駅えき 出島でじま停留ていりゅう場じょう （阪堺はんかい電鉄でんてつ） 12.7 NK13 石津川いしづがわ駅えき 下石おろじ津つ停留ていりゅう場じょう （阪堺はんかい電鉄でんてつ） 石津川いしづがわ 13.8 NK14 諏訪ノ森すわのもり駅えき 諏訪すわノ浜はま停留ていりゅう場じょう 阪ばん堺さかい： 阪堺はんかい線せん 左ひだり：浜寺はまでら停留ていりゅう場じょう （阪堺はんかい電鉄でんてつ） 海道かいどう畑はたけ停留ていりゅう場じょう 浜寺駅前はまでらえきまえ停留ていりゅう場じょう 14.8 NK15 浜寺公園はまでらこうえん駅えき 浜寺公園はまでらこうえん停留ていりゅう場じょう（南海なんかい阪堺はんかい線せん） 東羽衣ひがしはごろも駅えき JR西にし：阪和線はんわせん（羽衣線はごろもせん） 15.5 NK16 羽衣はごろも駅えき 高師浜たかしのはま線せん 16.6 高師たかしノ浜はま駅えき -1918 17.4 NK17 高石たかいし駅えき 堺さかい泉北せんぼく道路どうろ 18.5 NK18 北きた助松すけまつ駅えき 19.4 NK19 松ノ浜まつのはま駅えき 20.4 NK20 泉大津いずみおおつ駅えき 大津川おおつがわ 22.3 NK21 忠岡ただおか駅えき 23.7 NK22 春木はるき駅えき 春木川はるきがわ 25.0 NK23 和泉いずみ大宮おおみや駅えき 26.0 NK24 岸和田きしわだ駅えき 26.9 NK25 蛸地蔵たこじぞう駅えき 津田川つだがわ 28.6 NK26 貝塚かいづか駅えき 水間みずま鉄道てつどう：水間線みずません 近木川こぎがわ 30.4 NK27 二色浜にしきのはま駅えき 見出川みでがわ 31.3 NK28 鶴原つるはら駅えき 32.4 NK29 井原いはら里さと駅えき 佐野川さのがわ 34.0 NK30 泉佐野いずみさの駅えき 空港線くうこうせん JR西にし： 関西かんさい空港線くうこうせん 関西かんさい空港くうこう自動車じどうしゃ道どう NK32 関西かんさい空港くうこう駅えき 関西国際空港かんさいこくさいくうこう 36.1 NK33 羽倉崎はぐらざき駅えき 住ノ江すみのえ検車けんしゃ区く羽倉崎はぐらざき検車けんしゃ支ささえ区く 37.4 NK34 吉見よしみノ里さと駅えき 樫井川かしいがわ 38.8 NK35 岡田浦おかだうら駅えき 40.6 NK36 樽井たるい駅えき 男里川おのさとがわ 43.1 NK37 尾崎おざき駅えき 44.6 NK38 鳥取ノ荘とっとりのしょう駅えき 46.6 NK39 箱作はこつくり駅えき 茶屋川ちゃやがわ 50.2 NK40 淡輪たんのわ駅えき 51.9 NK41 みさき公園こうえん駅えき 多奈川たながわ線せん 53.0 深日ふけ駅えき -1958 56.3 NK42 孝子きょうし駅えき ↑大阪おおさか府ふ 第だい一いち孝子こうし越えつ隧道すいどう ↓和歌山わかやま県けん 58.0 NK43 和歌山わかやま大学前だいがくまえ駅えき 第だい二に貴志きし隧道すいどう 第だい三さん貴志きし隧道すいどう NK44-7 加太かだ駅えき 加か太線ふとせん 61.6 NK44 紀ノ川きのかわ駅えき 62.5 和歌山わかやま北口きたぐち駅えき -1903 紀ノ川きのかわ橋梁きょうりょう JR西にし：紀勢本線きせいほんせん 住ノ江すみのえ検車けんしゃ区く和歌山わかやま出張しゅっちょう場じょう 64.2 NK45 和歌山わかやま市し駅えき 和歌山わかやま軌道線きどうせん（海南かいなん線せん） 北島きたじま支線しせん 和歌山港わかやまこう線せん NK45-1 和歌山港わかやまこう駅えき

難波なんば駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだは複々線ふくふくせんであり、このうち難波なんば駅えき - 岸里きしのさと玉出たまで駅えき間あいだは線路せんろ別べつ複々線ふくふくせんで、東側ひがしがわ2線せんは高野たかの線せんの列車れっしゃが使用しようしている。今宮戎いまみやえびす駅えきと萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきは西側にしがわ2線せんにホームがなく、南海本線なんかいほんせんの列車れっしゃはすべてこの2駅えきを通過つうかする。そのため、高野たかの線せんの最下位さいかい種別しゅべつの列車れっしゃは「各駅かくえき停車ていしゃ」と呼よぶのに対たいし、南海本線なんかいほんせんの最下位さいかい種別しゅべつの列車れっしゃは「普通ふつう」あるいは「普通ふつう車しゃ」と呼よんでいる（「普通ふつう（普通ふつう車しゃ）」の解説かいせつも参照さんしょう）。岸里きしのさと玉出たまで駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだは方向ほうこう別べつ複々線ふくふくせんで、下くだりの外側そとがわ線せん、上のぼりの内側うちがわ線せんは普通ふつう、下くだりの内側うちがわ線せん、上のぼりの外側そとがわ線せんは準急じゅんきゅう以上いじょうの列車れっしゃが走はしる。

立体りったい交差こうさ化かについては、難波なんば駅えき - 石津川いしづがわ間あいだ、羽衣はごろも - 高石たかいし間あいだ、松ノ浜まつのはま駅えき - 大津川おおつがわ間あいだ、岸和田きしわだ駅えき周辺しゅうへん、貝塚かいづか駅えき - 二色浜にしきのはま駅えき間あいだの近木川こぎがわ周辺しゅうへん、泉佐野いずみさの駅えき周辺しゅうへんで高架こうか化かが完成かんせいしている。2023年ねん4月がつ時点じてんでは、石津川いしづがわ - 羽衣はごろも間あいだで高架こうか化か工事こうじを進すすめており、2027年度ねんど末まつに完了かんりょうする予定よていである。また、羽衣はごろも - 高石たかいし間あいだは2021年ねん5月がつ22日にちに高架こうか化かが完了かんりょうし、引ひき続つづき高師浜たかしのはま線せんの高架こうか化かや側がわ道どうの整備せいびなどの事業じぎょうを行おこなっている。2015年ねんに行おこなわれた大阪おおさか府ふの第だい3回かい建設けんせつ事業じぎょう評価ひょうか審議しんぎ会かいの資料しりょうによれば、羽衣はごろも - 高石たかいし間あいだの上のぼり線せん高架こうか切きり替かえは2019年ねん春はるの予定よていとなっていた。高野たかの線せんや、南海本線なんかいほんせんと併走へいそうするJR阪和はんわ線せんと比較ひかくしても相当そうとう進すすんでおり、いわゆる「開ひらかずの踏切ふみきり」の問題もんだいや、それに起因きいんする交通こうつう渋滞じゅうたいについても、先述せんじゅつの周辺しゅうへん路線ろせんと比くらべてかなり解消かいしょうされてきている。

沿線えんせんには、都心としんの高層こうそうビル群ぐんや工業こうぎょう地帯ちたいのほか、日本にっぽんの大手おおて私鉄してつではあまり例れいのない「線路せんろ沿ぞいに海岸かいがん線せんが至近しきん距離きょりから見みえる区間くかん」がある一方いっぽうで、短距離たんきょりながら峠とうげ越こえのトンネルもあるなど、車窓しゃそうからはバラエティに富とんだ風景ふうけいが見みられる。また、路線ろせん自体じたいの長ながい歴史れきしも相あいまって、開業かいぎょう以来いらい現在げんざいまで民営みんえいを貫つらぬいてきた路線ろせんとして唯一ゆいいつ、『鉄道てつどう唱歌しょうか』において当とう線せんの駅えきや沿線えんせん風景ふうけいが歌うたわれている。

以下いかに示しめす記述きじゅつはすべて難波なんば→和歌山わかやま市し方向ほうこうにおける記述きじゅつであり、逆ぎゃく方向ほうこうに関かんしては順序じゅんじょが逆ぎゃくで、その風景ふうけいが見みえる方向ほうこうも左右さゆう逆ぎゃくとなる。

難波なんば駅えき - 泉佐野いずみさの駅えき間あいだ

始発しはつの難波なんば駅えきは9面めん8線せん、のりばは1 - 9番線ばんせんの構造こうぞうを持もち、南海本線なんかいほんせんの列車れっしゃはこのうち5 - 8番線ばんせんの西側にしがわ4線せんを使用しようする（9番ばんのりばは8番線ばんせんの降車こうしゃ側がわで、特急とっきゅうラピートの専用せんようのりば）。難波なんば駅えきを発車はっしゃするとすぐ右みぎにカーブし、右手みぎてになんばパークス（旧きゅう大阪おおさかスタヂアム〈大阪おおさか球場きゅうじょう〉跡地あとち）・ヤマダデンキLABI1なんば・クボタやニコニコのりの本社ほんしゃ社屋しゃおく・南海電気鉄道なんかいでんきてつどう本社ほんしゃの入はいる南海なんかいなんば第だい1ビルなどを、左手ひだりてに日本橋にほんばし電気でんき街がい（でんでんタウン）などを見みながら、阪神はんしん高速こうそく1号ごう環状かんじょう線せんをくぐり、高野たかの線せんの各駅かくえき停車ていしゃのみが停車ていしゃする今宮戎いまみやえびす駅えき（南海本線なんかいほんせん側がわにホームはない）を通過つうか、国道こくどう25号ごうを越こえ、左手ひだりてに通天閣つうてんかくが見みえると程ほどなくJRとの接続せつぞく駅えきであり全ぜん列車れっしゃ停車駅ていしゃえきの新しん今宮いまみや駅えきに着つく。新今宮しんいまみや駅えきと2駅えき先さきの天下茶屋てんがちゃや駅えきの南海本線なんかいほんせん下くだり線せんホームは、ともに高野たかの線せんの上のぼり線せんと島しま式しきの同どう一いち面めんホームである。新今宮しんいまみや駅えきの下したを通とおるJRの大阪環状線おおさかかんじょうせん・関西本線かんさいほんせん（いずれも高架線こうかせん）を高々たかだか架かで跨またぎ、左右さゆうに釜ヶ崎かまがさきあるいはあいりん地区ちくと称しょうされるドヤ街がいを、また左手ひだりて遠方えんぽうには高たかさ日本一にっぽんいちの高層こうそうビル・あべのハルカスを望のぞみながら、やはり高野たかの線せんの各駅かくえき停車ていしゃのみが停車ていしゃする萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき（南海本線なんかいほんせん側がわにホームはない）を通過つうかすると、全ぜん列車れっしゃ停車駅ていしゃえきである天下茶屋てんがちゃや駅えき。かつてはこの駅えきから天王寺支線てんのうじしせんが分岐ぶんきしていたが、1993年ねんに大阪おおさか市営しえい地下鉄ちかてつ堺さかい筋すじ線せん（現在げんざいのOsaka Metro堺筋線さかいすじせん）が同どう駅えきまで延長えんちょうされてからは、その一部いちぶ区間くかんが代替だいたいを担になっている。1980年ねんまでは南海なんかいの車両しゃりょう工場こうじょうもあったが、同年どうねん高野たかの線せん千代田ちよだに移転いてんし、跡地あとちには大阪おおさかフィルハーモニー交響こうきょう楽団がくだんの練習れんしゅう場じょうやスーパーマーケットが建たっている天下茶屋てんがちゃやを出でて高野たかの線せんの事実じじつ上じょうの本線ほんせんが左ひだりに分わかれると同時どうじに、右側みぎがわから同線どうせんの事実じじつ上じょうの支線しせんである通称つうしょう「汐見橋しおみばし線せん」が近ちかづいてくると島しま式しきホームの岸里きしのさと玉出たまで駅えき。岸里きしのさと玉出たまで駅えきは、高野たかの線せんホームが長ながい連絡れんらく通路つうろを経へた東側ひがしがわに、汐見橋しおみばし線せんの単式たんしきホームが本線ほんせんの西側にしがわにある構造こうぞう。この駅えきを境さかいに線路せんろは線路せんろ別べつ複々線ふくふくせんから方向ほうこう別べつ複々線ふくふくせんとなり、緩急かんきゅう分離ぶんり運転うんてんが行おこなわれる。またこの複々線ふくふくせん区間くかんでは住ノ江すみのえ検車けんしゃ区くへの出入でいり庫この回送かいそう電車でんしゃも多おおく列車れっしゃ密度みつどが高たかい。粉浜こはま駅えきを過すぎて左側ひだりがわに住吉すみよし大社たいしゃの社地しゃちが、右側みぎがわに住吉公園すみよしこうえんが見みえると住吉すみよし大社たいしゃ駅えき、国道こくどう479号ごう（大阪おおさか内ない環状かんじょう線せん）を乗のり越こえながら右みぎにカーブをすると右側みぎがわに住ノ江すみのえ検車けんしゃ区くを併設へいせつする住ノ江すみのえ駅えき。複々線ふくふくせん区間くかんはここで終了しゅうりょうし、右みぎから近ちかづいてくる阪神はんしん高速こうそく15号ごう堺さかい線せんを斜ななめにくぐりながら大和やまと川がわ橋きょうりょうを渡わたって堺さかい市しに入はいり、地下ちかを通とおる阪神はんしん高速こうそく6号ごう大和川やまとがわ線せんを乗のり越こえながら右みぎにカーブをすると七道しちどう駅えきに至いたる。駅えき手前てまえのカーブの右側みぎがわには、阪神はんしん高速こうそくの鉄砲てっぽう出入口でいりぐちの掘割ほりわりとイオンモール堺さかい鉄砲てっぽう町まちがあるが、この場所ばしょは富士ふじフイルムホールディングスの源流げんりゅうでもあるダイセル化学工業だいせるかがくこうぎょう（撤退てったい当時とうじの名称めいしょう。現在げんざいの「ダイセル」）の発祥はっしょうの地ちである同社どうしゃ本社ほんしゃ・大阪おおさか製造せいぞう所しょ堺さかい工場こうじょうの跡地あとちであり、旧きゅう社屋しゃおくにあった「堺さかいセルロイド」時代じだいからの赤あかレンガ建築けんちくの古ふるい建物たてものが、同どうモール敷地しきち内ないにモニュメントとして残のこっている。七道しちどう駅えきを出でて、ほぼ直線ちょくせん状じょうにしばらく進すすむと最初さいしょの緩急かんきゅう接続せつぞく駅えきである堺さかい駅えきに着つく。

堺さかい駅えきを過すぎると周辺しゅうへんには住宅じゅうたく地ちや商業しょうぎょう地ちのほかに、阪神はんしん高速こうそく4号ごう湾岸わんがん線せんや、堺さかい泉北せんぼく臨海りんかい工業こうぎょう地帯ちたいの工場こうじょう群ぐんが右側みぎがわの車窓しゃそうに近ちかづき、また左手ひだりて遠方えんぽうには仁徳にんとく天皇陵てんのうりょうや履中天皇りちゅうてんのう陵りょうとされている巨大きょだいな墳丘ふんきゅうが見みえるようになる。堺さかい市しの目抜めぬき通どおりの一ひとつであるフェニックス通どおり（国道こくどう26号ごう。府ふ道どう2号ごう大阪おおさか中央ちゅうおう環状かんじょう線せんとも重複じゅうふく）を乗のり越こえた後のち、湊みなと駅えき、石津川いしづがわ駅えきを過すぎて石津川いしづがわを渡わたると、線路せんろは難波なんばからここまで続つづいてきた高架こうかを下おりて地上ちじょうに移うつる。上下じょうげホームが千鳥ちどり式しきに配置はいちされた諏訪ノ森すわのもり駅えきに近ちかづく頃ころから、あたかも阪神はんしん間あいだモダニズムを想おもわせるような高級こうきゅう住宅じゅうたく街がいが線路せんろの周辺しゅうへんに見みえ始はじめる。右側みぎがわに浜寺公園はまでらこうえんが見みえると阪堺はんかい電気でんき軌道きどう阪堺はんかい線せんをくぐって浜寺公園はまでらこうえん駅えき。この駅えきの旧きゅう駅舎えきしゃと諏訪ノ森すわのもり駅えき上のぼりホームの駅舎えきしゃは国くにの登録とうろく有形ゆうけい文化財ぶんかざいに登録とうろくされている。線路せんろはその後ご仮かり線せんを経由けいゆして高架こうかへ移うつる。高石たかいし市しに入はいり、程ほどなく高師浜たかしのはま線せん・JR羽衣はごろも線せん（阪和線はんわせん支線しせん）との乗のり換かえ駅えきである羽衣はごろも駅えきに着つく。この駅手えきしゅ前ぜん左側ひだりがわの高架こうか上じょうに、JR羽衣はごろも線せんの東羽衣ひがしはごろも駅えきがある。かつてこの周辺しゅうへんが海水浴かいすいよく場じょうなどを有ゆうする行楽こうらく地ちであったことから、1990年代ねんだいまで、羽衣はごろも駅えきの周辺しゅうへんには大だい規模きぼな観光かんこう旅館りょかんがいくつか存在そんざいしたが、現在げんざいはいずれも廃業はいぎょうし、姿すがたを消けしている。またこの駅えき付近ふきんの踏切ふみきりは、JR阪和はんわ線せんを建設けんせつした阪和はんわ電気でんき鉄道てつどうと南海なんかいとの熾烈しれつな競争きょうそうの象徴しょうちょうでもあったが、南海なんかいの連続れんぞく立体りったい交差こうさ事業じぎょう（高架こうか化か）に伴ともない、先述せんじゅつの通とおり2021年ねん5月がつをもって廃止はいしされた。

高架こうか化か工事こうじのため長期ちょうき運休うんきゅう中ちゅうの高師浜たかしのはま線せんの線路せんろは、しばらく高架こうか下か右側みぎがわを並なみ走はしするが、やがて同線どうせんは高架こうかに上あがりながら右側みぎがわに分わかれる。新興しんこう住宅じゅうたく街がいの間あいだをしばらく進すすむと待避たいひ線せんのある高石たかいし駅えき。線路せんろはその後ご地上ちじょうに降ふり、堺さかい泉北せんぼく道路どうろをくぐると線路せんろは泉大津いずみおおつ市しに入はいって北きた助松すけまつ駅えき。府ふ道どう38号ごう富田林とんだばやし泉大津いずみおおつ線せんの跨線橋こせんきょうをくぐった後のちすぐに高架こうかに上あがり、松ノ浜まつのはま駅えき、続つづいて島しま式しき2面めん4線せんの泉大津いずみおおつ駅えきに至いたる。泉大津いずみおおつ駅えきは急行きゅうこう以下いかの種別しゅべつの停車駅ていしゃえきであるが、例年れいねん夏期かきに周辺しゅうへんで大だい規模きぼな野外やがいロック・フェスティバルが開ひらかれるため、当日とうじつには一部いちぶの特急とっきゅう列車れっしゃが臨時りんじ停車ていしゃするほどの賑にぎわいを見みせる。

泉大津いずみおおつを出でると線路せんろは左ひだりにカーブをする。大津川おおつがわを渡わたると線路せんろは地上ちじょうに下くだり、忠岡ただおか町まちに入はいると同町どうちょう唯一ゆいいつの駅えきである忠岡ただおか駅えきに達たっする。すぐに岸和田きしわだ市しに入はいり、府ふ道どう40号ごう岸和田きしわだ牛うし滝山たきやま貝塚かいづか線せんの跨線橋こせんきょうをくぐりながら右みぎにカーブをすると、右側みぎがわに岸和田きしわだ競輪けいりん場じょうが見みえて春木はるき駅えきに至いたる。かつて春木はるき駅えきは春木はるき競馬けいば場じょうの最寄もより駅えきでもあったが、現在げんざいは岸和田きしわだ市し中央公園ちゅうおうこうえんとなっている。和泉いずみ大宮おおみや駅えきを過すぎて高架こうかを上あがり、右みぎにカーブをすると、岸和田きしわだだんじり祭さいの時期じきに大おおきな賑にぎわいを見みせる岸和田きしわだ駅えきに着つく。

岸和田きしわだを出でると再ふたたび右みぎにカーブをして、右側みぎがわに岸和田きしわだ城じょうを見みながら高架こうかを下おりると蛸地蔵たこじぞう駅えき、さらにカーブを繰くり返かえしながら貝塚かいづか市しに入はいると、水間みずま鉄道てつどう水間線みずませんとの乗のり換かえ駅えきである貝塚かいづか駅えきに至いたる。水間線みずませんが左ひだりに分わかれた後のち、南海なんかいの線路せんろはやがて高架こうかに上あがるが、府ふ道どう40号ごう岸和田きしわだ牛うし滝山たきやま貝塚かいづか線せんを乗のり越こえて左右さゆうにカーブをすると程ほどなく地上ちじょうに下おりる。このあたりから徐々じょじょに住宅じゅうたく地ちのほかに田園でんえん地帯ちたいが広ひろがり始はじめる。二色浜にしきのはま駅えきを過すぎると線路せんろはその後ごしばらくの間あいだほぼ直線ちょくせん状じょうになり、関西国際空港かんさいこくさいくうこうの玄関げんかん口こうである泉佐野いずみさの市しに入はいって鶴原つるはら駅えき、井原いはら里さと駅えきと続つづく。その間あいだに、右みぎ前方ぜんぽうにはりんくうゲートタワービルやりんくうプレジャータウンSEACLEの大だい観覧かんらん車しゃが見みえ始はじめる。線路せんろは程ほどなく高架こうかを上あがり、右みぎにカーブをすると、空港線くうこうせんとの乗のり換かえ駅えきであり、また大阪おおさか市内しない駅えきをのぞく南海本線なんかいほんせん唯一ゆいいつの全ぜん種別しゅべつ停車駅ていしゃえきでもある泉佐野いずみさの駅えきに着つく。この駅えきは待避たいひ設備せつびのほかに乗のり換かえ専用せんようホームを有ゆうする島しま式しき3面めん4線せんの構造こうぞうとなっており、ダイヤ上じょうも和歌山わかやま市し方面ほうめんと関西かんさい空港くうこう方面ほうめんの列車れっしゃが容易よういに対面たいめん乗のり換かえできるように配慮はいりょされている。

• 
  大和川やまとがわ橋きょうりょうを渡わたる特急とっきゅう「ラピート」。直上ちょくじょうを阪神はんしん高速こうそくが斜ななめに立体りったい交差こうさする
• 
  石津川いしづがわを渡わたる列車れっしゃ
• 
  泉佐野いずみさの駅えきホーム。空港線くうこうせんとの乗のり換かえの利便りべん性せいを図はかるため島しま式しき3面めん4線せんとなっている

泉佐野いずみさの駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだ

泉佐野いずみさの駅えきを出でると、空港線くうこうせんとしばらく線路せんろを共用きょうようするが、左ひだりにカーブするとすぐに空港線くうこうせんは右側みぎがわに分わかれる。高々たかだか架かのJR関西かんさい空港線くうこうせん・関西かんさい空港くうこう自動車じどうしゃ道どう、地上ちじょうを通とおる国道こくどう481号ごうと立体りったい交差こうさすると線路せんろは地上ちじょうに下くだり、住ノ江すみのえ検車けんしゃ区く羽倉崎はぐらざき検車けんしゃ支ささえ区くを併設へいせつする羽倉崎はぐらざき駅えき。ここからはラッシュ時じを中心ちゅうしんに本数ほんすうが減少げんしょうする。左側ひだりがわには同どう検車けんしゃ支ささえ区く、右側みぎがわにはかつての巨大きょだいな紡績ぼうせき工場こうじょう（阪本さかもと紡績ぼうせき）の跡地あとちに建たつ高層こうそうマンション群ぐんや商業しょうぎょう地ちを見みながら田尻たじり町まちに入はいる。府ふ道どう63号ごう泉佐野いずみさの岩出いわで線せんと重複じゅうふくする府ふ道どう204号ごう堺さかい阪南はんなん線せん（旧きゅう国道こくどう26号ごう）の跨線橋こせんきょうをくぐると吉見よしみノ里さと駅えき。樫井川かしいがわを渡わたり泉南せんなん市しに入はいると岡田浦おかだうら駅えき。ここから樽井たるい駅えきまでの区間くかんはかつて右側みぎがわの車窓しゃそうから大阪おおさか湾わんを間近まぢかで見みることができたが、現在げんざいは埋うめ立たてが進すすみ、りんくうタウンが造成ぞうせいされ、車窓しゃそうからはイオンモールりんくう泉南せんなんなどの商業しょうぎょう施設しせつやいくつかの工場こうじょうなどが見みえるようになっている。2か所しょの道路どうろ橋きょうをくぐり、樽井たるい駅えきを過すぎて府ふ道どう63号ごう泉佐野いずみさの岩出いわで線せんのバイパスの跨線橋こせんきょうをくぐってから男里川おのさとがわを渡わたると阪南はんなん市しに入はいり、同市どうしの中心ちゅうしん駅えきで特急とっきゅうサザンも停車ていしゃする尾崎おざき駅えきに着つく。

尾崎おざきを出でて左右さゆうにカーブし、鳥取ノ荘とっとりのしょう駅えきを過すぎると右側みぎがわの車窓しゃそうに大阪おおさか湾わんの海岸かいがん線せんが間近まぢかに迫せまり、遠とおくには関西国際空港かんさいこくさいくうこうや空港くうこう連絡れんらく橋きょうも望のぞむことができる。また左側ひだりがわには府ふ道どう752号ごう和歌山わかやま阪南はんなん線せん（旧きゅう国道こくどう26号ごう）も並なみ走はしする。一旦いったん海岸かいがん線せんから離はなれ、阪南はんなんスカイタウンなど周辺しゅうへんの住宅じゅうたく開発かいはつがめざましい箱作はこつくり駅えきに至いたる。ここから先さきはカーブの連続れんぞく区間くかんとなり、優等ゆうとう列車れっしゃも若干じゃっかん速度そくどを落おとして運転うんてんを行おこなう。再ふたたび海岸かいがん線せんが見みえ始はじめ、箱作はこつくり海水浴かいすいよく場じょう（ぴちぴちビーチ）やせんなん里さと海かい公園こうえんが連つらなる。途中とちゅう、階段かいだんを伴ともなった空あき地ちが線路せんろ両りょう脇わきにあるが、これはかつて計画けいかくされていた箱はこの浦うら駅えきの建設けんせつを途中とちゅうで断念だんねんした名残なごりである。再ふたたび海岸かいがん線せんから離はなれると線路せんろは岬みさき町まちに入はいり、周辺しゅうへんに古墳こふんが点在てんざいする淡輪たんのわ駅えきを過すぎると、右みぎ前方ぜんぽうに2020年ねん3月がつで閉園へいえんした遊ゆう園地えんち「みさき公園こうえん」や長松ながまつ自然しぜん海岸かいがんを擁ようする大阪おおさか湾わんの海岸かいがん線せんが見みえ始はじめ、程ほどなく同どう公園こうえんの最寄もより駅えきであり、また多奈川たながわ線せんの乗のり換かえ駅えきでもあるみさき公園こうえん駅えきに着つく。

みさき公園こうえん駅えきは、盛土もりつち上じょうにホームをもつ構造こうぞうとなっており、その直下ちょっかを府ふ道どう752号ごう和歌山わかやま阪南はんなん線せんがアンダークロスする。多奈川たながわ線せんは同どう駅えきを出でた後のちしばらく右側みぎがわを並なみ走はしするが、やがて同線どうせんが大おおきく右みぎに分わかれると同時どうじに南海本線なんかいほんせんも大おおきく左ひだりにカーブをする。ここからは雰囲気ふんいきが一変いっぺんして山間さんかんの区間くかんとなって駅えき間あいだ距離きょりも長ながくなり、府ふ道どう752号ごう和歌山わかやま阪南はんなん線せんがすぐ右側みぎがわを、やや遅おくれて第だい二に阪和はんわ国道こくどうバイパス（国道こくどう26号ごう）もすぐ左側ひだりがわを並なみ走はしするようになる。途中とちゅう、右側みぎがわの車窓しゃそうから煉瓦れんが造づくりの建造けんぞう物ぶつ（深日ふけ変電へんでん所しょ）が見みえるが、この場所ばしょにはかつて深日ふけ駅えきがあった（1944年ねん休止きゅうし、1958年ねん廃止はいし。現在げんざいもホームの跡あとが残のこる）。いくつかのカーブを経へて孝子きょうし駅えきを過すぎると第だい二に阪和はんわ国道こくどうバイパスが左ひだりへ分わかれていき、線路せんろはいよいよ上のぼりの急きゅう勾配こうばい区間くかんに差さし掛かかる。孝子峠きょうしとうげを越こえる第だい一いち孝子こうし越えつ隧道すいどう（孝子こうしトンネル）内ないで大阪おおさか府ふと和歌山わかやま県けんの府県境ふけんきょうを通過つうかし、同どう県けん和歌山わかやま市しに入はいる。トンネルを抜ぬけ下くだり勾配こうばいに差さし掛かかり、県道けんどう752号ごう和歌山わかやま阪南はんなん線せんのガードをくぐると、南海なんかいで最もっとも新あたらしい駅えきで「ふじと台だい」の副ふく駅名えきめいを持もつ和歌山わかやま大学前だいがくまえ駅えきに着つく。イオンモール和歌山わかやまが当とう駅えきの左側ひだりがわすぐ掘割ほりわり上じょうにあり、周辺しゅうへんは週末しゅうまつを中心ちゅうしんににぎわいを見みせる。沿線えんせんは徐々じょじょに開あけてきて、左側ひだりがわにふじと台たいの住宅じゅうたく地ちや和歌山大学わかやまだいがくのキャンパス群ぐん、右側みぎがわには「ノーリツプレシジョン」（旧きゅうノのーリツ鋼機りつこうきの写真しゃしん処理しょり機器きき関連かんれん部門ぶもん。同どう事業じぎょう譲渡じょうと前まえの同社どうしゃ本社ほんしゃ）や「NKアグリ」（ノのーリツ鋼機りつこうきグループの生鮮せいせん野菜やさい製造せいぞう業者ぎょうしゃ）の本社ほんしゃ工場こうじょう、遠方えんぽうには和歌山わかやま市街しがいなどを見みることができる。やがて2本ほんの短みじかいトンネル（第だい二に貴志きし隧道すいどう・第だい三さん貴志きし隧道すいどう）をくぐりながら大おおきく左ひだりにカーブをして県道けんどう752号ごう和歌山わかやま阪南はんなん線せんと分わかれ、住宅じゅうたく地ちの中なかを通とおりながら県道けんどう7号ごう粉河こかわ加か太線ふとせんの跨線橋こせんきょうをくぐると、右側みぎがわから加か太線ふとせんが近ちかづいてきて、同線どうせんとの乗のり換かえ駅えきである紀ノ川きのかわ駅えきに至いたる。ゆるやかに右みぎにカーブしながらさらにしばらく進すすむと、紀きの川かわに架かかる紀ノ川きのかわ橋梁きょうりょうを渡わたり、築堤ちくていを下おりながら右みぎにカーブをする。県道けんどう15号ごう新和歌浦しんわかうら梅原うめはら線せんをくぐり、右側みぎがわに和歌山わかやま競輪けいりん場じょうが見みえ、左側ひだりがわから近ちかづいてくるJR紀勢本線きせいほんせんと並なみ走はしを始はじめると、右側みぎがわに住ノ江すみのえ検車けんしゃ区く和歌山わかやま出張しゅっちょう場じょうを併設へいせつする終点しゅうてんの和歌山わかやま市し駅えきに到着とうちゃくする。同どう駅えきは和歌山わかやま駅えきと並ならび、和歌山わかやま市しを代表だいひょうする駅えきの一ひとつである。和歌山わかやま市し駅えきの手前てまえには非ひ電化でんかの国くに社しゃ分岐ぶんき線せんがあり、かつてはこの分岐ぶんき線せんを通とおって紀勢本線きせいほんせんへの直通ちょくつう列車れっしゃが走はしっていた。線路せんろは一部いちぶののりばをのぞいて、その先さきにある単線たんせんの和歌山港わかやまこう線せんへと続つづいていく。

運行うんこう形態けいたい

「南海電気鉄道なんかいでんきてつどうのダイヤ改正かいせい」も参照さんしょう

都市とし間あいだおよび四国しこく連絡れんらく特急とっきゅうとして難波なんば駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき・和歌山港わかやまこう駅えき間あいだで特急とっきゅう「サザン」が運転うんてんされている。「サザン」は通勤つうきん形がた車両しゃりょうの自由じゆう席せき車くるま（別途べっと料金りょうきん不要ふよう）と、特急とっきゅう形がた車両しゃりょうを使用しようした指定してい席せき車くるま（座席ざせき指定してい料金りょうきんが必要ひつよう）を連結れんけつして運行うんこうしている。また、関西国際空港かんさいこくさいくうこうが開港かいこうした1994年ねんからは空港線くうこうせんに直通ちょくつうする空港くうこうアクセス列車れっしゃとして難波なんば駅えき - 関西かんさい空港くうこう駅えき間あいだに特急とっきゅう「ラピート」（「ラピートαあるふぁ」「ラピートβべーた」）および空港くうこう急行きゅうこうが運転うんてんされている。「ラピート」はレギュラーシートとスーパーシートの2種類しゅるいがあり、いずれも全席ぜんせき指定していで特急とっきゅう料金りょうきんが必要ひつようである。

このほか、急行きゅうこう・-急行きゅうこう-・区間くかん急行きゅうこう・準じゅん急行きゅうこう・普通ふつうが運転うんてんされている。

運行うんこう本数ほんすうとダイヤ

早朝そうちょう・深夜しんやの一部いちぶの普通ふつうを除のぞき難波なんば駅えき発着はっちゃくである。

朝あさラッシュ時間じかん帯たい

朝あさラッシュ時間じかん帯たいの上のぼりダイヤは、「ラピートβべーた」が1時じ間あいだに2本ほん、「サザン」が1時じ間あいだに2本ほん、その他た急行きゅうこう・空港くうこう急行きゅうこう・区間くかん急行きゅうこう・準じゅん急行きゅうこう（平日へいじつのみ）・普通ふつうが運転うんてんされている。また、準じゅん急行きゅうこうはこの時間じかん帯たいのみ運転うんてんされる。

昼間ひるま時間じかん帯たい

日にち中ちゅうの1時じ間あいだごとの運行うんこう本数ほんすう（岸里きしのさと玉出たまで駅えき以北いほくの高野たかの線せん列車れっしゃは除外じょがい。空港線くうこうせん・加か太線ふとせんを含ふくむ）をまとめると以下いかのようになる。

日にち中ちゅうの運行うんこうパターン

種別しゅべつ＼駅名えきめい	難波なんば	…	泉佐野いずみさの		…	紀ノ川きのかわ		和歌山わかやま市し
特急とっきゅうラピートβべーた	2本ほん			→関西かんさい空港くうこう
特急とっきゅうサザン	2本ほん
空港くうこう急行きゅうこう	4本ほん			→関西かんさい空港くうこう
普通ふつう	4本ほん
	加太かだ←						2本ほん

夕ゆうラッシュ時間じかん帯たい以降いこう

平日へいじつ夕ゆうラッシュ時間じかん帯たいの下くだりダイヤは、「ラピートβべーた」が30分ふん間隔かんかくで1時じ間あいだに2本ほん、「サザン」が30分ふん間隔かんかくで1時じ間あいだに2本ほん、急行きゅうこう・空港くうこう急行きゅうこう・区間くかん急行きゅうこうが合あわせて約やく10分ふん間隔かんかくで1時じ間あいだに6本ほん（18時じ台だいのみ7本ほん）、普通ふつうが約やく10分ふん間隔かんかくで1時じ間あいだに6本ほん運転うんてんされている。普通ふつうの一部いちぶは関西かんさい空港くうこう・羽倉崎はぐらざき・樽井たるい・みさき公園こうえん駅えき行いきである。上のぼりダイヤも関西かんさい空港くうこう20時じ台だい以降いこう発はつの「ラピート」が「ラピートαあるふぁ」となることを除のぞきおおむね同おなじ本数ほんすうだが、パターンダイヤとはなっていない。

土曜どよう・休日きゅうじつの夕方ゆうがた・夜間やかんは、関西かんさい空港くうこう20時じ台だい以降いこう発はつの「ラピート」が「ラピートαあるふぁ」となることと、一部いちぶの上のぼり列車れっしゃの待避たいひパターンが異ことなることを除のぞき、昼間ひるま時間じかん帯たいと同おなじである。

南海なんかい線せんのダイヤの特徴とくちょうとして、上のぼりの最終さいしゅう列車れっしゃが比較的ひかくてき遅おそい時間じかん帯たいに存在そんざいすることが挙あげられる。平日へいじつ、土曜どよう・休日きゅうじつとも関西かんさい空港くうこう駅えき23時じ55分ふん発はつの空港くうこう急行きゅうこうに泉佐野いずみさの駅えきで接続せつぞくする普通ふつうが羽倉崎はぐらざき駅えき以北いほくの上のぼり最終さいしゅう列車れっしゃで、難波なんば駅えきには0時じ57分ふんに到着とうちゃくする。

列車れっしゃ種別しゅべつ

以下いかに特急とっきゅう「ラピート」「サザン」をのぞいた種別しゅべつの運行うんこう概況がいきょうを示しめす。「ラピート」および「サザン」については当該とうがい項目こうもくを参照さんしょう。「ラピート」は堺さかい駅えき・岸和田きしわだ駅えきを通過つうかする「ラピートαあるふぁ」と、この2駅えきにも停車ていしゃする「ラピートβべーた」があるが、以下いかにおいてはどちらかだけに当あてはまる場合ばあい以外いがいは単たんに「ラピート」としている。各種かくしゅ別べつの現行げんこうの停車駅ていしゃえきは下図したずおよび「駅えき一覧いちらん」を参照さんしょう。

停車駅ていしゃえき図ず

急行きゅうこう

平日へいじつの早朝そうちょうから朝あさラッシュ時じ・夕ゆうラッシュ時じと、土曜どよう・休日きゅうじつの朝あさに、難波なんば駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき・和歌山港わかやまこう駅えき間あいだで運転うんてんされている。4扉とびら車しゃのみが使用しようされる。6両りょう編成へんせいと8両りょう編成へんせいの運用うんようがあり、朝あさラッシュ時じの8両りょう編成へんせいの上のぼり列車れっしゃに限かぎり、和歌山わかやま市し駅えき → 天下茶屋てんがちゃや駅えき間あいだで、難波なんば寄よりから4両りょう目めが女性じょせい専用せんよう車両しゃりょうになる。

現行げんこうのダイヤでは下くだりは朝あさラッシュ時じを除のぞいて特急とっきゅうに追おい抜ぬかれる列車れっしゃはない。上のぼりは岸和田きしわだ駅えきで「ラピート」に抜ぬかれる列車れっしゃがある。また、平日へいじつ朝あさラッシュ時じ上のぼりでは自由じゆう席せき車両しゃりょうが4両りょうしかなく輸送ゆそう力りょくが不足ふそくする特急とっきゅう「サザン」のすぐ後うしろを急行きゅうこうが続行ぞっこう運転うんてんするダイヤが組くまれている。

英語えいご表記ひょうきは「Express」。白地しろじ幕まく時代じだいの車両しゃりょうの方向ほうこう幕まくには「急きゅう」と表示ひょうじされていた。

かつては終日しゅうじつ運転うんてんで、長ながらく日にち中ちゅうに1時じ間あいだあたり2本ほん運転うんてんされていた。1993年ねん4月がつ改正かいせいで日ひ中ちゅうに1時じ間あいだあたり3本ほん設定せっていされたが、2001年ねん3月がつの改正かいせいで特急とっきゅうが尾崎おざき駅えきへの停車ていしゃを開始かいしし、泉佐野いずみさの駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだで特急とっきゅうと停車駅ていしゃえきが同一どういつになったのと同時どうじに、1時じ間あいだあたり2本ほんに減げん便びんされた。さらに2005年ねん11月のダイヤ改正かいせいで昼間ひるま・土ど休日きゅうじつの列車れっしゃが実質じっしつ上じょう特急とっきゅうに格上かくあげされ、難波なんば駅えき - 泉佐野いずみさの駅えき間あいだの急行きゅうこう停車駅ていしゃえきの乗客じょうきゃくの輸送ゆそうは空港くうこう急行きゅうこうと区間くかん急行きゅうこうが1時じ間あいだあたり2本ほんずつ交互こうごに担になうこととなった。また、平日へいじつ夕方ゆうがたラッシュ時じ以降いこうも改正かいせい以前いぜんは1時じ間あいだあたり3本ほん設定せっていされていたが、うち1本ほんが区間くかん急行きゅうこうに格下かくさげされ、その他た深夜しんや帯たいを中心ちゅうしんに区間くかん急行きゅうこうに格下かくさげ、あるいは特急とっきゅう「サザン」に格上かくあげされた列車れっしゃも存在そんざいした。

初代しょだい1000系けいの現役げんえき時代じだいは、特急とっきゅう列車れっしゃと同おなじ車両しゃりょうが急行きゅうこうにも運用うんようされていたが、現在げんざいは原則げんそくとして特急とっきゅう用よう車両しゃりょうでの急行きゅうこうの運用うんようはない。

春木はるき駅えき停車ていしゃの急行きゅうこう（-急行きゅうこう-・白線はくせん急行きゅうこう）

8300系けい電車でんしゃの「-急行きゅうこう- 泉佐野いずみさの」表示ひょうじ

通常つうじょうの急行きゅうこう停車駅ていしゃえきに加くわえ春木はるき駅えきに停車ていしゃする急行きゅうこう。車両しゃりょうの種別しゅべつ表示ひょうじ幕まく（方向ほうこう幕まく）に、朱しゅ地ちに白線はくせんを加くわえた白しろ文字もじで「-急行きゅうこう-」（「急行きゅうこう」の文字もじは従来じゅうらいより小こぶり。旧式きゅうしきの表示ひょうじ幕まくの場合ばあいは「 - 急きゅう - 」）と記載きさいされていたために、鉄道てつどうファンなどの間あいだでは「白線はくせん急行きゅうこう」と形容けいようされている。現在げんざいは深夜しんやに難波なんば0時じ08分ふん発はつの泉佐野いずみさの行いき（難波なんば・新今宮しんいまみや・天下茶屋てんがちゃや駅えきからの泉佐野いずみさの方面ほうめんへの最終さいしゅう。堺さかい駅えきと泉佐野いずみさの駅えきで普通ふつう車しゃ羽倉崎はぐらざき行いきに接続せつぞく）下くだり1本ほんのみが設定せっていされており、4扉とびら車しゃによる8両りょう編成へんせいで運転うんてんされている。

後述こうじゅつの空港くうこう急行きゅうこうおよび羽倉崎はぐらざき駅えき発着はっちゃくの区間くかん急行きゅうこうの前身ぜんしんとして、難波なんば駅えき - 泉佐野いずみさの駅えき・羽倉崎はぐらざき駅えき間あいだで定期ていき列車れっしゃが頻繁ひんぱんに運転うんてんされていた。また、難波なんば駅えき - 多奈川たながわ駅えき間あいだで運転うんてんされた多奈川たながわ線せん直通ちょくつうの淡路あわじ航路こうろ連絡れんらく急行きゅうこう「淡路あわじ号ごう」もこれに含ふくまれていた。春秋しゅんじゅうの行楽こうらくシーズンや夏なつの海水浴かいすいよくシーズンには和歌山わかやま市し駅えきまで延長えんちょう運転うんてんされ、盆ぼんや年末年始ねんまつねんしの帰省きせいシーズンには特急とっきゅう運転うんてん時間じかん帯たい以外いがいに和歌山港わかやまこう駅えきまで延長えんちょう運転うんてんされたため、これに対応たいおうした和歌山わかやま市し・和歌山港わかやまこう行ぎょうの「-急行きゅうこう-」または「- 急きゅう -」表示ひょうじの方向ほうこう幕まくや赤あかい縁取へりとりの標識ひょうしき板ばんが用意よういされていた。なお、単たんなる「急行きゅうこう」として運転うんてんされる春木はるき駅えき通過つうかの和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの急行きゅうこうは、岸和田きしわだ競輪けいりん開催かいさい時じには春木はるき駅えきに臨時りんじ停車ていしゃするが「-急行きゅうこう-」としては運転うんてんされず、あくまで春木はるき駅えきに臨時りんじ停車ていしゃする「急行きゅうこう」として運転うんてんされた。

1993年ねんに多奈川たながわ線せん直通ちょくつうの急行きゅうこう「淡路あわじ号ごう」が廃止はいし。1994年ねん6月がつの空港線くうこうせん開業かいぎょうに伴ともなう種別しゅべつ整理せいりにより「空港くうこう急行きゅうこう」に名称めいしょうを変更へんこうして運行うんこう区間くかんを現在げんざいの難波なんば駅えき - 関西かんさい空港くうこう駅えき間あいだに変更へんこう、その後ご9月がつの関西国際空港かんさいこくさいくうこう開港かいこうに伴ともなうダイヤ改正かいせいで羽倉崎はぐらざき駅えき発着はっちゃく（車庫しゃこ引ひき上あげを兼かねて運転うんてんされるもの）は区間くかん急行きゅうこうに統合とうごうされ、定期ていき列車れっしゃとしての運転うんてんは一旦いったん消滅しょうめつ。その後ごは岸和田きしわだ競輪けいりん開催かいさい時じの春木はるき駅えき臨時りんじ停車ていしゃの急行きゅうこうが「-急行きゅうこう-」表示ひょうじを掲かかげ運転うんてんされていたが、それも2005年ねんの昼間ひるま時じの急行きゅうこう廃止はいしにより姿すがたを消けした。その後ご、岸和田きしわだ競輪けいりん開催かいさいによる春木はるき発はつの臨時りんじ急行きゅうこうを設定せっていしたこともあったが、2017年ねん1月がつのダイヤ改正かいせいで現在げんざいの下くだり1本ほんが久々ひさびさの定期ていき列車れっしゃとして設定せっていされることになった。再さい設定せってい当初とうしょから2017年ねん8月がつの高野たかの線せんダイヤ改正かいせいまでと2021年ねん5月がつの南海なんかい線せんダイヤ改正かいせいから2023年ねん10月がつの南海なんかい線せんダイヤ修正しゅうせいまでは6両りょう編成へんせい、それ以外いがいの期間きかんのダイヤでは8両りょう編成へんせいとなっている。

なお、空港くうこう急行きゅうこうが強風きょうふうなどの影響えいきょうにより空港線くうこうせんに入線にゅうせんできずに泉佐野いずみさの止どまりとなった場合ばあいは白線はくせん急行きゅうこう（「-急行きゅうこう- 泉佐野いずみさの」表示ひょうじ）となることもあるが、泉佐野いずみさの・羽倉崎はぐらざきまでの停車駅ていしゃえきは区間くかん急行きゅうこうと同一どういつであるため「区く急きゅう」表示ひょうじとすることもある。2018年ねん9月がつ6日にちから9月がつ7日にちまでの南海なんかい空港線くうこうせん不通ふつう時じには、空港くうこう急行きゅうこうが臨時りんじで羽倉崎はぐらざき発着はっちゃくとなり、白線はくせん急行きゅうこう（下くだり列車れっしゃは「-急行きゅうこう- 羽倉崎はぐらざき」、上のぼり列車れっしゃは「-急行きゅうこう- なんば」表示ひょうじ）として運転うんてんしていた。

車両しゃりょうに方向ほうこう幕まくが装備そうびされる以前いぜんは、先頭せんとう車しゃに掲出けいしゅつされていた種別しゅべつ表示ひょうじの丸まるい標識ひょうしき板ばんが赤色あかいろで縁取へりとりされたものであったため「赤丸あかまる急行きゅうこう」とも呼よばれていた。空港くうこう急行きゅうこうがこの急行きゅうこうを継承けいしょうした列車れっしゃであるため、方向ほうこう幕まく故障こしょう時じなどに使つかわれる「空港くうこう急きゅう 難波なんば - 関西かんさい空港くうこう」や、関西国際空港かんさいこくさいくうこう連絡れんらく橋きょうの通行つうこう規制きせい時じに運転うんてんされるものの、方向ほうこう幕まくに行いき先さきが用意よういされていないりんくうタウン駅えき発着はっちゃくの空港くうこう急行きゅうこうに使つかわれる「空港くうこう急きゅう 難波なんば - りんくうタウン」の標識ひょうしき板ばんにも同様どうように赤あかい縁取へりとりが施ほどこされている。

空港くうこう急行きゅうこう

終日しゅうじつ、空港線くうこうせんに直通ちょくつうして難波なんば駅えき - 関西かんさい空港くうこう駅えき間あいだで、日にち中ちゅうは1時じ間あいだあたり4本ほん運転うんてんされている。急行きゅうこうの停車駅ていしゃえき（泉佐野いずみさの駅えき以北いほく）に春木はるき駅えきが追加ついかされている。前述ぜんじゅつの春木はるき駅えき停車ていしゃの急行きゅうこう（白線はくせん急行きゅうこう）を前身ぜんしんとする種別しゅべつであり、1994年ねん6月15日にちの空港線くうこうせん開業かいぎょうと同時どうじに新設しんせつされた。空港線くうこうせん内ないは各駅かくえき停車ていしゃで、泉佐野いずみさの駅えきを境さかいに各駅かくえき停車ていしゃとなる点てんで、実質じっしつ停車駅ていしゃえきは区間くかん急行きゅうこうと同おなじである。4扉とびら車しゃのみが使用しようされる。6両りょう編成へんせいの運用うんようと8両りょう編成へんせいの運用うんようがあり、朝あさラッシュ時じの8両りょう編成へんせいの上のぼり列車れっしゃに限かぎり、関西かんさい空港くうこう駅えき - 天下茶屋てんがちゃや駅えき間あいだで、難波なんば寄よりから4両りょう目めには女性じょせい専用せんよう車両しゃりょうになる。昼間ひるま時間じかん帯たいは終点しゅうてんまで先着せんちゃくするが、朝夕ちょうせき時間じかん帯たいは特急とっきゅうに追おい抜ぬかされる列車れっしゃがある。

関西国際空港かんさいこくさいくうこうへの空港くうこう連絡れんらく列車れっしゃであり、空港くうこうに接続せつぞくする特急とっきゅう「ラピート」の補完ほかんにもなっているが、本線ほんせんの急行きゅうこう輸送ゆそうも担当たんとうしており、長期ちょうき休暇きゅうか期間きかん・大型おおがた連休れんきゅう・盆ぼん・正月しょうがつなど、日本にっぽんの海外かいがい・国内こくない旅行りょこうシーズンの利用りよう客きゃくが特とくに多おおい傾向けいこうがあるほか、朝晩あさばんラッシュ時じを中心ちゅうしんに混雑こんざつが目立めだち昼間ひるま時じや土ど休日きゅうじつでも比較的ひかくてき利用りよう者しゃが多おおい。ただ泉佐野いずみさの駅えき - 関西かんさい空港くうこう駅えき間あいだに限かぎれば朝あさの上のぼり、夜間やかんの下くだりはほぼ空気くうき輸送ゆそう状態じょうたいになっている。

英語えいご表記ひょうきは「Airport Express」。種別しゅべつを表あらわす色いろは急行きゅうこうは車両しゃりょうの方向ほうこう幕まくが全面ぜんめん朱色しゅいろ、駅えきの行先いきさき案内あんない表示ひょうじ機き（発車はっしゃ標しるべ）がオレンジ色しょくであるのに対たいし、空港くうこう急行きゅうこうは黒地くろじに朱色しゅいろまたはオレンジ色しょくのアンダーラインが入はいり（日本語にほんご部分ぶぶんが黒地くろじで朱色しゅいろ部分ぶぶんに「Airport Exp.」の英語えいご表記ひょうき種別しゅべつが入はいる。なお、8000系けい・8300系けいのフルカラーLED表示ひょうじでは日本語にほんごでは普通ふつうと同おなじく灰色はいいろに白しろ字じ、英字えいじではオレンジ色しょくに白しろ字じで表示ひょうじ）、また日本語にほんご部分ぶぶんに少々しょうしょう小ちいさい上うえ付つき文字もじで「空港くうこう」の文字もじが入はいった「^{空港くうこう}急行きゅうこう」という表記ひょうきとなっているなどの違ちがいがあり、急行きゅうこうとは区別くべつされた扱あつかいとなっている。また、関西かんさい空港くうこう行ぎょうに限かぎり種別しゅべつ・行先ゆくさきが一体いったいとなった幕まく式しきでは朱色しゅいろのアンダーラインの左側ひだりがわに、種別しゅべつ・行先いきさき幕まくが別々べつべつの1000系けいでは行先ゆくさき幕まくの灰色はいいろのアンダーラインの左側ひだりがわに、8000系けい・8300系けいでは種別しゅべつと行いき先さきの間あいだに飛行機ひこうきマーク（）がある。駅えき内ないや駅えきで配布はいふされる時とき刻こく表ひょうでは、関西かんさい空港くうこう行いきが同様どうようの飛行機ひこうきマーク、難波なんば行いきは二に重じゅう丸まる（◎）で表記ひょうきされる。

強風きょうふうなどにより空港線くうこうせん関西かんさい空港くうこう駅えきまで入線にゅうせんできない場合ばあいは、臨時りんじになんば駅えき - りんくうタウン駅えき間あいだで折おり返かえし運転うんてんとなるが、りんくうタウン行いきの種別しゅべつ・行先いきさき方向ほうこう幕まくがないため、車両しゃりょう側がわの方向ほうこう幕まくでは「関西かんさい空港くうこう行いき」の表示ひょうじとして駅えきの発車はっしゃ標しるべでは「りんくうタウン行ゆき」の表示ひょうじにするか、車両しゃりょう側がわでも別途べっと非常ひじょう用ように用意よういされている「空港くうこう急行きゅうこう」の種別しゅべつのみの方向ほうこう幕まくと「空港くうこう急きゅう 難波なんば - りんくうタウン」の標識ひょうしき板ばんを組くみ合あわせるかいずれかで対応たいおうする。

空港線くうこうせん開業かいぎょう時じのダイヤでは昼間ひるま時間じかん帯たいは1時じ間あいだに2本ほん、夕方ゆうがたは1時じ間あいだに3本ほんの運転うんてんで、関西国際空港かんさいこくさいくうこう開港かいこう時じのダイヤ改正かいせいでは1時じ間あいだに3本ほんの運転うんてんであった。2005年ねん11月のダイヤ改正かいせいで平日へいじつの日にち中ちゅう以降いこう・土ど休日きゅうじつの終日しゅうじつにおいて1時じ間あいだ3本ほんから2本ほんに減げん便びんされたが、代かわりに関西かんさい空港くうこう駅えき発着はっちゃくの普通ふつうが1時じ間あいだあたり2本ほん新設しんせつされ、泉佐野いずみさの駅えきで区間くかん急行きゅうこうと接続せつぞくを取とるようになった。また空港くうこう急行きゅうこう自体じたいも泉佐野いずみさの駅えきで和歌山わかやま市し駅えき行いきの普通ふつうと相互そうご接続せつぞくして、泉佐野いずみさの駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだでの特急とっきゅう「サザン」や区間くかん急行きゅうこうの補完ほかん的てき役割やくわりも担になうこととなった。2014年ねん10月がつのダイヤ変更へんこうでは日にち中ちゅうのみさき公園こうえん駅えき（一部いちぶ和歌山わかやま市し駅えき）発着はっちゃくの区間くかん急行きゅうこうが空港くうこう急行きゅうこうに変更へんこうになり、さらにはそれまで土ど休日きゅうじつや日にち中ちゅうを中心ちゅうしんに上下じょうげともに行おこなわれていた岸和田きしわだ駅えきでの特急とっきゅう「サザン」の待避たいひがなくなり所要しょよう時間じかんが短縮たんしゅくされた。また日にち中ちゅう以外いがいでも大幅おおはばに増ふえ、さらにほとんどの列車れっしゃが終着駅しゅうちゃくえきまで先着せんちゃくしている。

近年きんねん、関西国際空港かんさいこくさいくうこうへのLCC乗のり入いれや、インバウンド客きゃくの増加ぞうかなどにより、海外かいがいのSNSなどを通とおして安価あんかな交通こうつう手段しゅだんとしての認知にんち度どが高たかまっており、スーツケースなどを持もった外国がいこく人じんも急増きゅうぞうし、慢性まんせい的てきな混雑こんざつやマナーの悪化あっかが問題もんだいになっている。2017年ねん1月がつと2019年ねん4月がつのダイヤ改正かいせいでは、いずれも6両りょう編成へんせいで運転うんてんされる列車れっしゃの一部いちぶを8両りょう編成へんせいに増車ぞうしゃし（最終さいしゅう的てきに空港くうこう急行きゅうこうの4分ぶんの3が8両りょう編成へんせいとなる）、夕方ゆうがた以降いこうのほとんどの区間くかん急行きゅうこうを空港くうこう急行きゅうこうに置おき換かえるなど混雑こんざつ対策たいさくに努つとめていた。ただし、2021年ねん5月がつのダイヤ改正かいせいから2023年ねん10月がつのダイヤ修正しゅうせいまでは新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの流行りゅうこうによる利用りよう客きゃくの減少げんしょうを背景はいけいに8両りょう編成へんせいの列車れっしゃの約やく半数はんすうが6両りょうに減車げんしゃされていた。

区間くかん急行きゅうこう

朝あさと夕方ゆうがた以降いこうに難波なんば駅えき - 羽倉崎はぐらざき駅えき・樽井たるい駅えき・みさき公園こうえん駅えき・和歌山わかやま市し駅えき間あいだで運転うんてんされている。難波なんば駅えき - 泉佐野いずみさの駅えき間あいだは空港くうこう急行きゅうこうと同おなじ停車駅ていしゃえきで、泉佐野いずみさの駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだは各駅かくえきに停車ていしゃする。朝あさラッシュ時じや、深夜しんや（深夜しんやは下くだりのみ）には羽倉崎はぐらざき駅えき始発しはつ・終着しゅうちゃくのものもあり、羽倉崎はぐらざき検車けんしゃ区くへの引ひき上あげも兼かねた存在そんざいの速達そくたつ種別しゅべつといえる。

4扉とびら車しゃのみが使用しようされる。羽倉崎はぐらざき駅えき以南いなん（特急とっきゅう・急行きゅうこう停車駅ていしゃえきをのぞく）のホーム有効ゆうこう長ちょうから原則げんそくとして6両りょう編成へんせいで運転うんてんされるが、羽倉崎はぐらざき駅えき発着はっちゃくの列車れっしゃは8両りょう編成へんせいで運転うんてんされる列車れっしゃもある。平日へいじつ夕方ゆうがたラッシュ時じには泉大津いずみおおつ駅えき・泉佐野いずみさの駅えき・尾崎おざき駅えき・みさき公園こうえん駅えきのいずれかで特急とっきゅう「ラピート」・「サザン」および急行きゅうこうに追おい抜ぬかれることが多おおく、終着駅しゅうちゃくえきまで先着せんちゃくする列車れっしゃは少すくない。

案内あんない放送ほうそうでは「区間くかん急行きゅうこう」であるが、時刻じこく表ひょうや案内あんない板ばんの表記ひょうきは「区く急きゅう」である。英語えいご表記ひょうきは「Sub Express」。

関西国際空港かんさいこくさいくうこう開港かいこう以前いぜんは区間くかん急行きゅうこうは高野たかの線せんのみに存在そんざいする種別しゅべつであったが、開港かいこう時じのダイヤ改正かいせいで羽倉崎はぐらざき発着はっちゃくの急行きゅうこう・泉佐野いずみさの以北いほくで通過つうか運転うんてんを行おこなう準急じゅんきゅう（赤あか準急じゅんきゅう）の種別しゅべつ統合とうごうにより本線ほんせんにも登場とうじょうした。種別しゅべつ色しょくは高野たかの線せんでは長ながらく赤あかであったが、本線ほんせんでは当初とうしょから緑色みどりいろである。非ひ常用じょうように用意よういされている「区間くかん急きゅう」の標識ひょうしき板ばんも縁取へりとりと種別しゅべつの文字もじに緑色みどりいろが使つかわれている。

かつては朝あさと深夜しんやのみの運転うんてんであったが、2005年ねん11月のダイヤ改正かいせいより泉佐野いずみさの駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだの乗客じょうきゃく減げんに伴ともない、大半たいはんの急行きゅうこうが特急とっきゅうに格上かくあげされたために日ひ中ちゅうにも難波なんば駅えき - みさき公園こうえん駅えき間あいだで運転うんてんされ、急行きゅうこうの代替だいたい的てきな役割やくわりも担になった。しかし、2014年ねん10月がつのダイヤ変更へんこうで日にち中ちゅうの列車れっしゃが、さらに2017年ねん1月がつと2019年ねん4月がつのダイヤ改正かいせいで夕方ゆうがた以降いこうの列車れっしゃもほとんどが泉佐野いずみさの駅えき以北いほくは空港くうこう急行きゅうこうに、同どう駅えき以南いなんは普通ふつう車しゃに置おき換かえられたため本数ほんすうは大幅おおはばに減少げんしょうしている。

準じゅん急行きゅうこう

平日へいじつ朝あさラッシュ時じの上のぼりのみ運転うんてんされており、羽倉崎はぐらざき発はつが1本ほん、春木はるき発はつが1本ほん設定せっていされている。羽倉崎はぐらざき駅えき - 堺さかい駅えき間あいだは各駅かくえきに停車ていしゃする。

南海なんかい線せんでは最もっとも本数ほんすうの少すくない種別しゅべつである。4扉とびら車しゃによる6両りょう編成へんせいで運転うんてんされ、すべての列車れっしゃが泉大津いずみおおつ駅えきで区間くかん急行きゅうこうまたは急行きゅうこうと接続せつぞくし、浜寺公園はまでらこうえん駅えきで後続こうぞくの空港くうこう急行きゅうこう（または特急とっきゅう）の通過つうか待まちを行おこなう。そのため、泉大津いずみおおつ駅えきの3番線ばんせんに停車ていしゃする準急じゅんきゅうは存在そんざいしない。

構内こうないアナウンスや車掌しゃしょう放送ほうそうでは「準じゅん急行きゅうこう」と案内あんないされるが、時刻じこく表ひょうや案内あんない板ばんの表記ひょうきは「準急じゅんきゅう」である。英語えいご表記ひょうきは「Semi Express」。

2005年ねん11月26日にち以前いぜんは高石たかいし発はつ難波なんば行いき、平日へいじつは下くだり列車れっしゃである難波なんば発はつ高石たかいし行いきもあった。2005年ねん11月26日にちダイヤ改正かいせいから2009年ねん10月がつ3日にちまでは4本ほん（羽倉崎はぐらざき駅えきから3本ほん、春木はるき駅えきから1本ほん）、2009年ねん10月がつ3日にちから2019年ねん4月がつ5日にちまでは3本ほん（羽倉崎はぐらざき駅えきから2本ほん、春木はるき駅えきから1本ほん）あった。2001年ねんのダイヤ改正かいせいまでは岸和田きしわだ発はつ難波なんば行いきもあった。

普通ふつう（普通ふつう車しゃ）

終日しゅうじつ、難波なんば駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだ（区間くかん運転うんてんあり）と空港線くうこうせん直通ちょくつうの難波なんば駅えき - 関西かんさい空港くうこう駅えき間あいだで運転うんてんされている。日にち中ちゅうは和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃく系統けいとうが1時じ間あいだあたり4本ほん運転うんてんされる。ラッシュ時じ、夜間やかんには関西かんさい空港くうこう駅えきや羽倉崎はぐらざき駅えき・樽井たるい駅えき・みさき公園こうえん駅えきで折おり返かえす列車れっしゃもある。また早朝そうちょうには泉佐野いずみさの発はつ和歌山わかやま市し行いき、泉佐野いずみさの発はつ関西かんさい空港くうこう行いきと春木はるき・高石たかいし（かつては浜寺公園はまでらこうえん発はつであった）・住ノ江すみのえ発はつ難波なんば行いきが、深夜しんやには和歌山わかやま市し発はつ羽倉崎はぐらざき行いきの列車れっしゃも存在そんざいする。

4両りょうまたは6両りょう編成へんせいで運行うんこうされているが、土ど休日きゅうじつは6両りょう編成へんせいでの運用うんようが多おおくなる。6両りょう編成へんせいで運用うんようされる列車れっしゃは朝あさまたは夕方ゆうがたに一部いちぶの区間くかん急行きゅうこう・空港くうこう急行きゅうこう運用うんように入はいるものが多おおいのに対たいし、4両りょう編成へんせいは普通ふつう車しゃ限定げんてい運用うんようである。なお、空港線くうこうせん内ないで完結かんけつする泉佐野いずみさの発はつ関西かんさい空港くうこう行いきには8両りょう編成へんせいも存在そんざいする。2007年ねん8月がつのダイヤ変更へんこうから南海なんかい本線ほんせんと空港線くうこうせんの列車れっしゃで2000系けい（2扉とびら車しゃ、ズームカー）の運用うんようも始はじまった。なおズームカーの運用うんようは繁忙はんぼう期き（正月しょうがつ三さんが日にちや岸和田きしわだだんじり祭さい・春木はるきだんじり祭さいの開催かいさい日びなど）には通常つうじょうの21m車しゃでの運用うんように変更へんこうされる。

下くだり列車れっしゃでは泉佐野いずみさの駅えき発車はっしゃ後ご4本ほんのうち2本ほんが和歌山わかやま市し駅えきまで先着せんちゃくしている。日にち中ちゅうの列車れっしゃは堺さかい駅えき・高石たかいし駅えき・岸和田きしわだ駅えき・尾崎おざき駅えき（毎時まいじ2本ほんのみ）で特急とっきゅうと、堺さかい駅えき・泉大津いずみおおつ駅えき・泉佐野いずみさの駅えきで空港くうこう急行きゅうこうと、それぞれ接続せつぞくまたは待避たいひを行おこなう。ラッシュ時じは貝塚かいづか駅えき、みさき公園こうえん駅えき（下くだりのみ）での接続せつぞくや、岸里きしのさと玉出たまで駅えき（上のぼりのみ）、粉浜こはま駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだ、浜寺公園はまでらこうえん駅えきで待避たいひする列車れっしゃも存在そんざいする。

駅えきの放送ほうそうでは、空港線くうこうせん関西かんさい空港くうこう駅えきの自動じどう放送ほうそうを除のぞき「普通ふつう車くるま」と案内あんないされている。英語えいご表記ひょうきは高野たかの線せんの各駅かくえき停車ていしゃと同おなじく「Local」である。高野たかの線せんの「各駅かくえき停車ていしゃ」と種別しゅべつ名称めいしょうを区別くべつしているのは、南海なんかい線せん用ようのホームのない今宮戎いまみやえびす駅えきと萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきに停車ていしゃしないためである。駅えきでの停車駅ていしゃえきの表示ひょうじは難波なんば発はつが「新今宮しんいまみや・天下茶屋てんがちゃや 以遠いえん各駅かくえき（難波なんば駅えきの場合ばあい）」「天下茶屋てんがちゃや 以遠いえん各駅かくえきにとまります（新今宮しんいまみや駅えきの場合ばあい）」、難波なんば行ゆきが「天下茶屋てんがちゃやまでの各駅かくえき・新今宮しんいまみや」となっている。かつては岸きしノ里さと駅えき・玉出たまで駅えき・粉浜こはま駅えきも通過つうかしていて、現在げんざいの準急じゅんきゅうに近ちかいような停車駅ていしゃえきであった（当時とうじは岸きしノ里さと駅えきと玉出たまで駅えきが統合とうごうされて岸里きしのさと玉出たまで駅えきとなる前まえ）。そして普通ふつうとは別べつに1970年ねん11月22日にちまで難波なんば駅えき - 住吉公園すみよしこうえん駅えき（現在げんざいの住吉すみよし大社たいしゃ駅えき）間あいだに運転うんてんされていた岸きしノ里さと駅えきまで現在げんざい高野たかの線せん専用せんようの東側ひがしがわ2線せんを経由けいゆし今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきおよび前記ぜんきの普通ふつうが通過つうかする岸きしノ里さと駅えき・玉出たまで駅えき・粉浜こはま駅えきにも停車ていしゃする「各駅かくえき停車ていしゃ」が存在そんざいした。

過去かこには昼間ひるま時間じかん帯たいでも浜寺公園はまでらこうえん駅えき・高石たかいし駅えきで折おり返かえす列車れっしゃや、早朝そうちょうのみだが住ノ江すみのえ発はつの下くだり泉佐野いずみさの行いき（のちに関西かんさい空港くうこう行いき）、深夜しんやの和歌山わかやま市し発はつ泉佐野いずみさの行いき、難波なんば発はつ住ノ江すみのえ行いきも存在そんざいしていた。また2005年ねん11月のダイヤ改正かいせいまでは関西かんさい空港くうこう発はつの普通ふつうは原則げんそくとしてなかった。関西かんさい空港くうこう発はつの普通ふつうは2005年ねん11月から2014年ねん10月がつまでは日中にっちゅう1時じ間あいだに2本ほん運転うんてんされていたが、2014年ねん10月がつのダイヤ改正かいせいで日にち中ちゅうの列車れっしゃが、2017年ねん1月がつと2019年ねん4月がつのダイヤ改正かいせいで段階だんかい的てきに朝あさと夕方ゆうがた以降いこうも空港くうこう急行きゅうこうに格上かくあげされたため本数ほんすうを減へらしている。

年末年始ねんまつねんし

2021年度ねんど（2022年ねん正月しょうがつ）以降いこうは、毎年まいとし大晦日おおみそかから元日がんじつ午前ごぜん2時半じはん頃ごろにかけて難波なんば駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだが15 - 20分ふん間隔かんかく、住ノ江すみのえ駅えき - 高石たかいし駅えき間あいだが30 - 40分ふん間隔かんかくで、普通ふつうのみの延長えんちょう運転うんてんが行おこなわれている。なお、高石たかいし駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだは終夜しゅうや運転うんてんを行おこなわない。

2019年度ねんど以前いぜんは、元日がんじつ早朝そうちょうにかけて難波なんば駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだが15分ふん間隔かんかく、住ノ江すみのえ駅えき - 羽倉崎はぐらざき駅えき間あいだが30分ふん間隔かんかくで、普通ふつうのみの終夜しゅうや運転うんてんが行おこなわれていた。関西国際空港かんさいこくさいくうこう開港かいこう後ご数すう年間ねんかんは難波なんば駅えき - 関西かんさい空港くうこう駅えき間あいだで終夜しゅうや運転うんてんを行おこなっていた時期じきがあった。2020年度ねんどの大晦日おおみそかは終夜しゅうや運転うんてんを行おこなわず、終電しゅうでんを深夜しんや2時じまで延長えんちょうする予定よていであったが、その後ご大阪おおさか府内ふないでの新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうの拡大かくだいに伴ともない中止ちゅうしとなった。2021年度ねんど以降いこうは前述ぜんじゅつの通とおり、区間くかん・時間じかん帯たいを短縮たんしゅくしたうえで延長えんちょう運転うんてんを行おこなっている。

正月しょうがつ三さんが日にちは原則げんそくとして土ど休日きゅうじつダイヤで運転うんてんされるが、空港くうこう急行きゅうこうと区間くかん急行きゅうこうが昼間ひるま時間じかん帯たいに住吉すみよし大社たいしゃ駅えきに臨時りんじ停車ていしゃする。そのため2 - 3分ふんほど運転うんてん時分じぶんがずれる。臨時りんじ列車れっしゃは運転うんてんされないが普通ふつう車しゃは2ドア車しゃが運用うんようから外はずれ4ドア車しゃによる代走だいそうとなる。また、一部いちぶの列車れっしゃでは編成へんせい両りょう数かずが変更へんこうされる。

2004年度ねんど（2005年ねん正月しょうがつ）までは急行きゅうこうと空港くうこう急行きゅうこうが停車ていしゃし、2005年度ねんど（2006年ねん正月しょうがつ）から2007年度ねんど（2008年ねん正月しょうがつ）までは「ラピート」以外いがいの全ぜん列車れっしゃが停車ていしゃしていたが、2008年度ねんど（2009年ねん正月しょうがつ）以降いこうは再ふたたび特急とっきゅう「サザン」・自由じゆう席せき特急とっきゅうは通過つうかとなった。

関西国際空港かんさいこくさいくうこう開港かいこう以前いぜんは、昼間ひるまの急行きゅうこう（和歌山わかやま市し行いき・泉佐野いずみさのまたは羽倉崎はぐらざき行いき）・普通ふつうの本数ほんすうが必かならず6本ほんとなり、昼間ひるまのみ正月しょうがつダイヤを組くんでいた経緯けいいがある。また大晦日おおみそかの深夜しんやには住吉すみよし大社たいしゃの参拝さんぱい客きゃくのために住ノ江すみのえ検車けんしゃ区くへの入庫にゅうこ回送かいそう列車れっしゃを臨時りんじの普通ふつうに仕立したてて運転うんてんしていた時期じきもあった。また、1998年ねんの明石海峡大橋あかしかいきょうおおはし開通かいつう以前いぜんには、四国しこく方面ほうめんの帰省きせいラッシュ対策たいさくで急行きゅうこうが和歌山港わかやまこう駅えきまで臨時りんじ延長えんちょう運転うんてんされたことや、臨時りんじの自由じゆう席せき特急とっきゅうが運転うんてんされる時期じきもあった。

過去かこの種別しゅべつ

特急とっきゅう（自由じゆう席せき特急とっきゅう）

2012年ねん3月がつ31日にちまで、特急とっきゅう「サザン」「ラピート」とは別べつに、座席ざせき指定してい料金りょうきん不要ふようで乗車じょうしゃ券けんのみで乗のることができる全車ぜんしゃ自由じゆう席せきの特急とっきゅうが設定せっていされていた。停車駅ていしゃえきパターンは「サザン」と同一どういつであるが、全車ぜんしゃ自由じゆう席せきのため、「サザン」の愛称あいしょうはなく、車両しゃりょうの種別しゅべつ表示ひょうじ幕まくでは「特急とっきゅう」とのみ記載きさいされていた。すべて6両りょう編成へんせいで、通称つうしょう「自由じゆう席せき特急とっきゅう」とも呼よばれている。英語えいご表記ひょうきは"Ltd. Express"である。

2005年ねん11月のダイヤ改正かいせい前まえは朝あさのみ数すう本ほんの運転うんてんであった。同どう改正かいせいで日ひ中ちゅうに運転うんてんされるようになったが、2009年ねん10月がつのダイヤ改正かいせい以降いこうは平日へいじつ・土ど休日きゅうじつとも難波なんば発はつ14時じ15分ふん、16時じ45分ふんと和歌山わかやま市し発はつ13時じ、15時じ30分ぶんの2往復おうふくしか運転うんてんされておらず、残のこりはすべて一部いちぶ座席ざせき指定してい特急とっきゅう「サザン」として運転うんてんされていた。難波なんば駅えき - 和歌山港わかやまこう駅えき間あいだ往復おうふくに必要ひつような所要しょよう本数ほんすうは6本ほんで、「サザン」用よう編成へんせいは7本ほん、うち1本ほんが予備よび編成へんせいとなっているが、フェリーとの連絡れんらくの都合つごう上じょう昼間ひるまに和歌山港わかやまこう駅えきで停泊ていはくする編成へんせいが1編成へんせい生しょうじてしまう。自由じゆう席せき特急とっきゅうはこれを補完ほかんするために運転うんてんされていた。

1968年ねん3月がつから1985年ねん10月がつまでの間あいだは、新今宮しんいまみや駅えき・堺さかい駅えき・岸和田きしわだ駅えきの3駅えきのみ停車ていしゃの速達そくたつ性せいを重視じゅうしした列車れっしゃでさらには四国しこく徳島とくしま港こう接続せつぞくや、南紀なんき（紀勢本線きせいほんせん）直通ちょくつうといった長距離ちょうきょり輸送ゆそうの役割やくわりも担になっていた（詳細しょうさいは「歴史れきし」の節ふしを参照さんしょう）。1968年ねん3月がつ以前いぜんの和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの特急とっきゅうは泉佐野いずみさの駅えき以北いほくが現在げんざいの急行きゅうこうに近ちかく、堺さかい駅えき - 泉佐野いずみさの駅えき間あいだは現在げんざいの急行きゅうこう停車駅ていしゃえきから羽衣はごろも駅えきを除のぞいたものと同おなじであったが、逆ぎゃくに泉佐野いずみさの駅えき - 和歌山わかやま市し駅えきはノンストップであった。これは、1954年ねんの登場とうじょう時じに市制しせいを施行しこうしていた沿線えんせんの7市しに1駅えきずつ停車ていしゃするパターンである。なお、末期まっきの1966年ねんには新しん今宮いまみや駅えきに停車ていしゃするようになったが、同年どうねんに市制しせいを施行しこうした高石たかいし市しの羽衣はごろも駅えきに停車ていしゃすることはなかった。2005年ねん11月のダイヤ改正かいせいで昼間ひるま時間じかん帯たい（土ど休日きゅうじつは一部いちぶ時間じかん帯たいをのぞく終日しゅうじつ）において急行きゅうこう停車駅ていしゃえき（羽衣はごろも駅えき・泉大津いずみおおつ駅えき・貝塚かいづか駅えき）から和歌山わかやま市し駅えきへ行いく優等ゆうとう列車れっしゃがなくなった。このため前述ぜんじゅつの3駅えきから和歌山わかやま市し駅えきへ行いくには岸和田きしわだ駅えきかみさき公園こうえん駅えきでの乗のり継つぎが強しいられている。

1968年ねん3月がつに特急とっきゅうは四国しこく連絡れんらく・南紀なんき直通ちょくつうだけとなって泉大津いずみおおつ駅えき・貝塚かいづか駅えき・泉佐野いずみさの駅えきの3駅えきは通過つうかとなり、1973年ねんに和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの自由じゆう席せき特急とっきゅうが復活ふっかつした後のちも、停車駅ていしゃえきは当時とうじの「四国しこく号ごう」と同おなじであった。その後ごの度重たびかさなる停車駅ていしゃえきの追加ついかにより、現在げんざいでは泉佐野いずみさの駅えきを境さかいに、北部ほくぶは特急とっきゅう、南部なんぶはかつての急行きゅうこうの役割やくわりを担になう性格せいかくの列車れっしゃとなっており、難波なんば駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだで最もっとも速はやい急行きゅうこうとの所要しょよう時間じかん差さは3分ふん程度ていどでしかなくなっていた（一部いちぶ自由じゆう席せき連結れんけつの「サザン」も同様どうようである）。

2012年ねんの7月がつ2日にちから9月7日にちまで夏季かきの電力でんりょく事情じじょうに対応たいおうするため、お盆ぼん期間きかん（8月がつ13日にち-15日にち）をのぞく平日へいじつの日にち中ちゅうに特急とっきゅう「サザン」4本ほんを自由じゆう席せき特急とっきゅうに変更へんこうして運行うんこうした。一時いちじ的てきであるが、同年どうねん3月がつに廃止はいしされて以来いらい約やく3か月げつぶりに復活ふっかつした。

なお、人身じんしん事故じこなどでダイヤが大幅おおはばに乱みだれた場合ばあいや、サザン用よう編成へんせいに何なんらかの不備ふびが発生はっせいした場合ばあいに「サザン」が臨時りんじに自由じゆう席せき特急とっきゅうに差さし替かえられる場合ばあいがある。その場合ばあいは駅えきの放送ほうそうや駅えきの案内あんない表示ひょうじも「特急とっきゅう」と案内あんないされる。

準じゅん急行きゅうこう（赤あか準急じゅんきゅう）

1994年ねん以前いぜんは現行げんこうの停車駅ていしゃえきの準急じゅんきゅう（当時とうじは難波なんば駅えき - 高石たかいし駅えき・岸和田きしわだ駅えき間あいだで運転うんてん）に加くわえ、朝あさラッシュ時じや早朝そうちょう・深夜しんやを中心ちゅうしんに樽井たるい駅えき・みさき公園こうえん駅えき・和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの準急じゅんきゅうもあった。1968年ねんに列車れっしゃ系統けいとうが再編さいへんされるまでは日ひ中ちゅうにも和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの準急じゅんきゅうが運転うんてんされていた。これは現在げんざいの区間くかん急行きゅうこうの前身ぜんしんにあたり、停車駅ていしゃえきも設定せってい当初とうしょの区間くかん急行きゅうこうと全まったく同おなじであった（天下茶屋てんがちゃや駅えきは通過つうか）。また、種別しゅべつ表示ひょうじ幕まくが赤あかで「準急じゅんきゅう」となっており、「赤あか準急じゅんきゅう」とも呼よばれた（ただし特急とっきゅうに使つかわれている「赤色あかいろ」よりはむしろ「朱色しゅいろ」に近ちかい。停車駅ていしゃえき案内あんない表ひょうでは急行きゅうこうと同おなじオレンジ）。なお、青あおで「準急じゅんきゅう」と表示ひょうじされている現行げんこうの停車駅ていしゃえきの準急じゅんきゅうは「青あお準急じゅんきゅう」と呼よばれていた。両者りょうしゃを区別くべつする必要ひつようがなくなった現在げんざいでもこの青あお準急じゅんきゅうは、車内しゃない放送ほうそうで「堺さかいまで各駅かくえき停車ていしゃの準じゅん急行きゅうこう」と案内あんないされることがある。

1994年ねんの空港線くうこうせん開通かいつうに伴ともなう種別しゅべつ整理せいりの際さいに、「青あお準急じゅんきゅう」との区別くべつを明確めいかくにするため、羽倉崎はぐらざき発着はっちゃくの「─急行きゅうこう─」を統合とうごうした上うえで「区間くかん急行きゅうこう」に名称めいしょうを変更へんこうした。

各駅かくえき停車ていしゃ

かつては「普通ふつう」とは別べつに、難波なんば駅えき - 住吉公園すみよしこうえん駅えき（現在げんざいの住吉すみよし大社たいしゃ駅えき）間あいだに、現在げんざいは高野たかの線せん専用せんようとなっている東ひがし線せんを走行そうこうし、今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきにも停車ていしゃする「各駅かくえき停車ていしゃ」が運転うんてんされていた。一方いっぽう、高野たかの線せんの難波なんば駅えき発着はっちゃく列車れっしゃは、堺さかい東ひがし折おり返かえしの列車れっしゃが「各駅かくえき停車ていしゃ」（ただし岸きしノ里さと駅えきは配線はいせん上じょうの都合つごうで通過つうか）として、それ以南いなんに直通ちょくつうする列車れっしゃが今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきを通過つうかする「普通ふつう」として運転うんてんされ、さらに汐見橋しおみばし発はつの「各駅かくえき停車ていしゃ」も住吉東すみよしひがし駅えきまで直通ちょくつうしていた。その後ご、泉北せんぼく高速こうそく鉄道てつどうの開業かいぎょうを控ひかえ、高野たかの線せんの線路せんろ容量ようりょうを確保かくほするため、岸きしノ里さと駅えきの高野たかの線せんと連絡れんらく線せんとの合流ごうりゅう点てん上じょうにホームが設もうけられ、高野たかの線せんの「普通ふつう」を「各駅かくえき停車ていしゃ」に一本いっぽん化かしたため、1970年ねん11月23日にちの改正かいせいで廃止はいしされた。

使用しよう車両しゃりょう

他たの関西かんさい私鉄してつの車両しゃりょうと大おおきく異ことなる点てんとして、南海本線なんかいほんせんは地下ちか区間くかんを通とおらないため、全すべての車両しゃりょうは地下鉄ちかてつ等とう旅客りょかく車しゃ（かつてのA-A基準きじゅん）を満みたす地下鉄ちかてつ対応たいおう車両しゃりょうではない。

電車でんしゃ

• 50000系けい（ラピート）
• 10000系けい（サザン）
• 12000系けい（サザン）
• 1000系けい（2代だい）
• 2000系けい（ズームカー）：南海本線なんかいほんせん普通ふつう車しゃで運用うんよう
• 2200系けい（元もとズームカー）：支線しせん用よう
• 2230系けい（元もとズームカー）：支線しせん用よう
• 3000系けい（元もと泉北せんぼく線せん車しゃ）
• 7100系けい：一部いちぶは支線しせん用よう
• 8000系けい（2代だい）
• 8300系けい
• 9000系けい

• 
  50000系けい（ラピート）
• 
  10000系けい（サザン）
• 
  12000系けい（サザン）

• 
  3000系けい
• 
  7100系けい
• 
  9000系けい
• 
  1000系けい（2代だい）
• 
  2000系けい
• 
  8300系けい
• 
  8000系けい（2代だい）

過去かこの使用しよう車両しゃりょう

電車でんしゃ

• 1000系けい50番台ばんだい：高野たかの線せんに転属てんぞく
• 7000系けい
• 1000系けい（初代しょだい）
• 1521系けい・2051系けい
• 11001系けい・12001系けい
• モハ1551形かたち
• モハ1501形かたち
• 簡易かんい半はん鋼こう車しゃ
• モハ2001形がた（電でん9系けい）
• 電でん7系けい

• 
  1000系けい50番台ばんだい
• 
  7000系けい

気動車きどうしゃ

• キハ5501・5551形かたち：紀勢本線きせいほんせん直通ちょくつう列車れっしゃ用よう

客車きゃくしゃ

• サハ4801形かたち：紀勢本線きせいほんせん直通ちょくつう列車れっしゃ用よう

乗務じょうむ員いん

高野たかの線せんとの共通きょうつう事項じこうについては「南海電気鉄道なんかいでんきてつどう#乗務じょうむ員いん」を参照さんしょう

• ほとんどの列車れっしゃでは、始発駅しはつえきから終着駅しゅうちゃくえきまで乗のり通とおしであるが、泉佐野いずみさの駅えきや堺さかい駅えきで乗務じょうむ員いん交代こうたいが行おこなわれていることがしばしばある。
• 本線ほんせんにおいて全席ぜんせき指定していの特急とっきゅう電車でんしゃ運転うんてん士しは、選抜せんばつされた運転うんてん士しが担当たんとうし、特急とっきゅう乗務じょうむ員いんになると「特急とっきゅう系統けいとう」と呼よばれる専用せんよう乗務じょうむ行路こうろが与あたえられ、同時どうじに所属しょぞくも南海なんかい線せん列車れっしゃ区く堺さかい支ささえ区くとなる。また全席ぜんせき指定していの特急とっきゅうには業務ぎょうむ委託いたく先さきの「アバン」に所属しょぞくする女性じょせい車掌しゃしょうが乗務じょうむする。なお、一部いちぶ座席ざせき指定していの特急とっきゅう列車れっしゃの場合ばあいは、特急とっきゅう系統けいとう乗務じょうむ員いん（運転うんてん士し・「アバン」所属しょぞくの女性じょせい車掌しゃしょう）と一般いっぱん系統けいとう乗務じょうむ員いん（運転うんてん士し・車掌しゃしょう）とで運行うんこうし、全席ぜんせき自由じゆう席せきの特急とっきゅう（※2013年ねん9月がつの時点じてんでは定期ていき列車れっしゃでの設定せっていは無むし）の場合ばあいは一般いっぱん系統けいとうの乗務じょうむ員いんが担当たんとうする。なお、この仕組しくみは1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）11月1日にちのダイヤ改正かいせいによる特急とっきゅう「サザン」運転うんてん開始かいしからで、それまでは全ぜん乗務じょうむ員いんが特急とっきゅう乗務じょうむを行おこなっていた。
  • ただし、同年どうねん3月14日にちのダイヤ改正かいせいで廃止はいしされた国鉄こくてつ紀勢本線きせいほんせん直通ちょくつうの気動車きどうしゃ急行きゅうこう「きのくに」に至いたっては、当時とうじの列車れっしゃ区長くちょうたちの推薦すいせんによって選えらばれた運転うんてん士しが、研修けんしゅうを受うけた上うえで乗務じょうむしていた。
  • なお、「アバン」所属しょぞくの女性じょせい車掌しゃしょうは全席ぜんせき指定していの特急とっきゅうに限かぎらず、急行きゅうこう・空港くうこう急行きゅうこう・区間くかん急行きゅうこうや普通ふつうなど一般いっぱん電車でんしゃにも乗務じょうむしている。
• 優等ゆうとう列車れっしゃが春木はるき駅えきや天下茶屋てんがちゃや駅えきに到着とうちゃくする数すう十じゅう秒びょう前まえに、運転うんてん士しが停車駅ていしゃえきを失念しつねんして冒おかせ進すすむすることを防ふせぐ目的もくてきで、車掌しゃしょうが電鈴でんれいを1打だ鳴ならすことがある（それに対たいする運転うんてん士しの返事へんじも同おなじく電鈴でんれい1打だである）。これは、列車れっしゃ種別しゅべつ選別せんべつ装置そうち更新こうしん前まえからの伝統でんとうである（現在げんざいは上記じょうきの駅えきに接近せっきんすると装置そうちから警報けいほうが鳴なるが、1打だ合図あいずも併用へいようしている）。
• 普通ふつう車しゃが優等ゆうとう列車れっしゃの通過つうか待まちの時とき、普通ふつう車しゃ乗務じょうむ員いんは必かならずホームに立たち通過つうか監視かんしを行おこなう。その時とき運転うんてん士しはブレーキハンドルを常用じょうようブレーキ最大さいだい位置いちにセットし、リバースハンドル（主幹しゅかん制御せいぎょ器きに取とり付つける前進ぜんしん・後進こうしんの切きり替かえハンドル）を所持しょじしてホームに立たつ。なお、固定こてい式しきツーハンドル列車れっしゃの場合ばあい、リバースハンドルの代かわりにマスコンキー（固定こてい式しきハンドルを動うごかすために使つかう鍵かぎ）を所持しょじし、運転うんてん時計とけい（懐中時計かいちゅうどけい）も所持しょじしてホームに立たつ。
• 終着駅しゅうちゃくえき到着とうちゃく後ご、車掌しゃしょうが降車こうしゃ側がわの扉とびらを開あける。その後ご運転うんてん士しは車掌しゃしょうスイッチの切きり換かえを行おこない、切きり換かえ完了かんりょう後ご、乗車じょうしゃ側がわの扉とびらを開ひらけ扉とびらする。その後ご、降車こうしゃ側がわ扉とびらは車掌しゃしょうによって閉扉される。
• 始発駅しはつえきで電鈴でんれい鳴動めいどう確認かくにんを行おこなう（本線ほんせんのみ）

歴史れきし

難波なんば駅えき - 堺さかい駅えき間あいだは、1885年ねんに難波なんば駅えき - 大和川やまとがわ駅えき（のちに廃止はいし）間あいだを開業かいぎょうした阪堺はんかい鉄道てつどうが開通かいつうさせたもの、堺さかい駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだは南海なんかい鉄道てつどうが開通かいつうさせたものである。阪堺はんかい鉄道てつどうは1898年ねんに南海なんかい鉄道てつどうに事業じぎょうを譲渡じょうとした。

阪堺はんかい鉄道てつどうは、1883年ねんに廃止はいしされた工こう部ぶ省しょう釜石かまいし鉱山こうざん鉄道てつどうの車両しゃりょうやレールの払はらい下さげを受うけて建設けんせつされたため、開業かいぎょう当初とうしょは838mmという日本にっぽんでは特異とくいな軌間きかんの鉄道てつどうであった。

また鉄道てつどう国有こくゆう化か前まえは、1984年ねん - 1993年ねんに順次じゅんじ廃止はいしされた天王寺支線てんのうじしせん（天下茶屋てんがちゃや駅えき - 天王寺てんのうじ駅えき）を用もちいて、大阪おおさか鉄道てつどう（初代しょだい） - 関西かんさい鉄道てつどうの保有ほゆうする今いまの大阪環状線おおさかかんじょうせんに乗のり入いれ、大阪おおさか駅えき - 住吉すみよし駅えき間あいだの直通ちょくつう運転うんてんを行おこなっていたこともあった。

大和田おおわだ建樹たけき作詞さくしの鉄道てつどう唱歌しょうか第だい五ご集しゅうで当とう路線ろせんが歌うたわれている（和歌山わかやま北口きたぐち駅えき - 難波なんば駅えき）。当時とうじは民みん鉄てつが多おおかったが、鉄道てつどう唱歌しょうかに登場とうじょうする路線ろせんで国有こくゆう化かされず民営みんえいのままなのは南海本線なんかいほんせんのみである。

1929年ねんから1930年ねんに当とう路線ろせん全線ぜんせんと並行へいこうして阪和はんわ電気でんき鉄道てつどうが開通かいつうすると、南海なんかい鉄道てつどうとの間あいだで列車れっしゃのスピードアップや割引わりびき切符きっぷによる運賃うんちんのダンピングなど、激はげしい競争きょうそうが繰くりひろげられることになる。対抗たいこうのため、日本にっぽん初はつの冷房れいぼう電車でんしゃ（2001形かたちを参照さんしょう）を1936年ねんから1937年ねんまで走はしらせたりした。同社どうしゃは1940年ねんに南海なんかいへ合併がっぺいして山手やまて線せんとなり、1944年ねんには戦時せんじ買収ばいしゅうによって国有こくゆう化かされ、阪和線はんわせんとなった。

また1934年ねんには、競合きょうごうする阪和はんわ電気でんき鉄道てつどうとともに「黒潮くろしお号ごう」・「土曜どよう列車れっしゃ」など紀勢西線きせいさいせん（現在げんざいの紀勢本線きせいほんせん）への直通ちょくつう運転うんてんも開始かいしし、1940年ねんから1951年ねんの中断ちゅうだん期きを経へて、1985年ねんの紀勢本線きせいほんせんにおける急行きゅうこう列車れっしゃ廃止はいしに伴ともなう「きのくに」消滅しょうめつまで続つづけられた。末期まっきの「きのくに」に使用しようされていた車両しゃりょうは自社じしゃ所有しょゆうの気動車きどうしゃ（キハ5501形かたち・キハ5551形かたち）で、和歌山わかやま市し駅えきから紀勢本線きせいほんせんに乗のり入いれ（紀和きわ駅えきにも停車ていしゃ）、和歌山わかやま駅えきで天王寺てんのうじ駅えき発着はっちゃくの「きのくに」と分割ぶんかつ・併合へいごうを行おこなっていた。なお、種別しゅべつは紀勢本線きせいほんせん直通ちょくつうの急行きゅうこうであったが南海本線なんかいほんせん内ないの停車駅ていしゃえきは当時とうじの特急とっきゅうと同おなじ新しん今宮いまみや駅えき（1966年ねん12月1日にちより）・堺さかい駅えき・岸和田きしわだ駅えきの3駅えきに絞しぼられていた（1968年ねん9月がつ30日にちまでは客車きゃくしゃ列車れっしゃに限かぎり泉大津いずみおおつ駅えき・貝塚かいづか駅えき・泉佐野いずみさの駅えきにも停車ていしゃ）。旅客りょかく案内あんない上じょうは誤あやま乗車じょうしゃを避さけるため南海なんかい線せん内ないにおいては「特急とっきゅう」と案内あんないされていた。

2005年ねん11月のダイヤ改正かいせい以降いこうの運行うんこう本数ほんすうは日にち中ちゅう・土日どにちにおいては関西かんさい空港くうこう開業かいぎょう直後ちょくごのダイヤと比くらべて約やく2割わり削減さくげんされている（基本きほん・優等ゆうとう列車れっしゃ9本ほん→8本ほん、普通ふつう6本ほん→4本ほん）。

年表ねんぴょう

• 1885年ねん（明治めいじ18年ねん）12月29日にち：阪堺はんかい鉄道てつどう 難波なんば駅えき - 大和川やまとがわ駅えき間あいだが開業かいぎょう。軌間きかん838mm。
• 1888年ねん（明治めいじ21年ねん）5月15日にち：阪堺はんかい鉄道てつどう 大和川やまとがわ駅えき - 堺さかい駅えき（吾妻橋あづまばし）間あいだが開業かいぎょう。大和川やまとがわ駅えきが廃止はいし。
• 1892年ねん（明治めいじ25年ねん）12月29日にち：阪堺はんかい鉄道てつどう 難波なんば駅えき - 住吉すみよし駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
• 1897年ねん（明治めいじ30年ねん）
  • 10月1日にち：南海なんかい鉄道てつどう 堺さかい駅えき - 佐野さの駅えき（現在げんざいの泉佐野いずみさの駅えき）間あいだが開業かいぎょう。
  • 11月9日にち：南海なんかい鉄道てつどう 佐野さの駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだが開業かいぎょう。
  • 12月15日にち：阪堺はんかい鉄道てつどう 難波なんば駅えき - 堺さかい駅えき間あいだが1067mm軌間きかんに改あらため軌。住吉すみよし駅えき - 堺さかい駅えき間あいだが複線ふくせん化か。難波なんば駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだで直通ちょくつう運転うんてん開始かいし。
• 1898年ねん（明治めいじ31年ねん）
  • 10月1日にち：阪堺はんかい鉄道てつどうが南海なんかい鉄道てつどうに事業じぎょうを譲渡じょうと。
  • 10月22日にち：尾崎おざき駅えき - 和歌山わかやま北口きたぐち駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1899年ねん（明治めいじ32年ねん）4月がつ1日にち：住吉すみよし駅えき - 堺さかい駅えき間あいだに大和川やまとがわ駅えき（2代目だいめ）が開業かいぎょう。
• 1901年ねん（明治めいじ34年ねん）
  • 4月がつ13日にち：葛葉くずは駅えき（現在げんざいの高石たかいし駅えき）が開業かいぎょう。
  • 10月5日にち：天下茶屋てんがちゃや駅えき - 住吉すみよし駅えき間あいだが3線せん化か。
• 1903年ねん（明治めいじ36年ねん）
  • 2月がつ25日にち：難波なんば駅えき - 天下茶屋てんがちゃや駅えき間あいだに（仮かり）博覧はくらん会かい門前もんぜ駅えきが開業かいぎょう。8月31日にちまで営業えいぎょう。第だい5回かい内国ないこく勧業かんぎょう博覧はくらん会かい開催かいさいのため。
  • 3月21日にち：紀ノ川きのかわ橋梁きょうりょうが開通かいつうし紀ノ川きのかわ駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだが開業かいぎょう、難波なんば駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだが全通ぜんつう。和歌山わかやま北口きたぐち駅えきが廃止はいし。和歌山わかやま市し駅えき - 紀和きわ連絡れんらく点てんおよび紀和きわ鉄道てつどう和歌山わかやま駅えき（現在げんざいの紀和きわ駅えき） - 南海なんかい連絡れんらく点てんの紀和きわ連絡れんらく線せんが開業かいぎょう。
• 1906年ねん（明治めいじ39年ねん）
  • 8月がつ15日にち：淡輪たんのわ駅えきが開業かいぎょう。
  • 4月がつ23日にち：急行きゅうこう「浪速なにわ号ごう」「和歌わか号ごう」が運転うんてん開始かいし。蒸気じょうき列車れっしゃ内ないで食堂しょくどうの経営けいえいを行おこなう。現存げんそんする大手おおて私鉄してつにおいては、珍めずらしい試こころみであった。
• 1907年ねん（明治めいじ40年ねん）
  • 7月がつ5日にち：堺さかい駅えき - 浜寺はまでら駅えき（現在げんざいの浜寺公園はまでらこうえん駅えき）間あいだが複線ふくせん化か。
  • 8月がつ20日はつか：浜寺はまでら駅えきを浜寺公園はまでらこうえん駅えきに改称かいしょう。
  • 8月がつ21日にち：難波なんば駅えき - 浜寺公園はまでらこうえん駅えき間あいだが電化でんか。住ノ江すみのえ駅えきが開業かいぎょう。
  • 10月5日にち：恵美須えびす駅えき（現在げんざいの今宮戎いまみやえびす駅えき）が開業かいぎょう。
  • 10月26日にち：玉出たまで駅えき（現在げんざいの岸里きしのさと玉出たまで駅えき）が開業かいぎょう。
  • 11月11日にち：堺さかい - 湊みなと間あいだに大浜おおはま駅えきが開業かいぎょう（廃止はいし日び不明ふめい）。
  • 12月20日にち：萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき・北きた浜寺はまでら駅えき（現在げんざいの諏訪ノ森すわのもり駅えき）開業かいぎょう。
• 1908年ねん（明治めいじ41年ねん）12月1日にち：大浜おおはま駅えきを芦原あしはら駅えきに、北きた浜寺はまでら駅えきを諏訪ノ森すわのもり駅えきに改称かいしょう。
• 1910年ねん（明治めいじ43年ねん）：（臨）孝子きょうし駅えきが開業かいぎょう。
• 1911年ねん（明治めいじ44年ねん）
  • 4月がつ15日にち：浜寺公園はまでらこうえん駅えき - 葛葉くずは駅えき（現在げんざいの高石たかいし駅えき）間あいだが電化でんか・複線ふくせん化か。
  • 5月17日にち：葛葉くずは駅えき - 大津おおつ駅えき（現在げんざいの泉大津いずみおおつ駅えき）間あいだが複線ふくせん化か。
  • 7月がつ1日にち：葛葉くずは駅えき - 大津おおつ駅えき間あいだが電化でんか。
  • 8月がつ31日にち：大津おおつ駅えき - 貝塚かいづか駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
  • 9月1日にち：大津おおつ駅えき - 貝塚かいづか駅えき間あいだが電化でんか。
  • 10月16日にち：貝塚かいづか駅えき - 佐野さの駅えき（現在げんざいの泉佐野いずみさの駅えき）間あいだが複線ふくせん化か。
  • 11月21日にち：貝塚かいづか駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだが電化でんか。全線ぜんせん電化でんか完成かんせい。
• 1912年ねん（明治めいじ45年ねん）
  • 2月がつ17日にち：住吉公園すみよしこうえん駅えき（現在げんざいの住吉すみよし大社たいしゃ駅えき）が開業かいぎょう。
  • 3月1日にち：羽衣はごろも駅えき・高師たかしノ浜はま駅えきが開業かいぎょう。
  • 7月がつ20日はつか：芦原あしはら駅えきを大浜おおはま駅えきに改称かいしょう。
• 1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）12月がつ20日はつか：龍神りゅうじん駅えきが開業かいぎょう。
• 1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）7月がつ25日にち：岸きしノ里さと駅えき（現在げんざいの岸里きしのさと玉出たまで駅えき）が開業かいぎょう。
• 1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）
  • 4月がつ1日にち：蛸地蔵たこじぞう駅えきが開業かいぎょう。
  • 10月18日にち：春木はるき駅えきが開業かいぎょう。
  • 12月10日にち：助松すけまつ駅えき（現在げんざいの松ノ浜まつのはま駅えき）が開業かいぎょう。
• 1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）
  • 4月がつ11日にち：深日ふけ駅えき - 孝子きょうし駅えき間あいだが複線ふくせん化か。孝子きょうし駅えきが常設じょうせつ駅えきとして開業かいぎょう。
  • 7月がつ1日にち：恵美須えびす駅えきを今宮戎いまみやえびす駅えきに改称かいしょう。
  • 10月1日にち：吉見よしみノ里さと駅えきが開業かいぎょう。
  • 11月1日にち：岡田浦おかだうら駅えきが開業かいぎょう。
• 1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）
  • 5月15日にち：鶴原つるはら駅えきが開業かいぎょう。
  • 12月15日にち：住ノ江すみのえ駅えきが廃止はいし。大浜おおはま駅えきの旅客りょかく営業えいぎょうが廃止はいし。
• 1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）
  • 4月がつ21日にち：住吉すみよし駅えきが廃止はいし、粉浜こはま駅えきが開業かいぎょう、大和川やまとがわ駅えきを移転いてんし七なな道みち駅えきに改称かいしょう。
  • 11月1日にち：佐野さの駅えき - 吉見よしみノ里さと駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
• 1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）
  • 6月1日にち：吉見よしみノ里さと駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
  • 10月2日にち：羽衣はごろも駅えき - 葛葉くずは駅えき間あいだの高師たかしノ浜はま駅えきが廃止はいし。
  • 12月27日にち：尾崎おざき駅えき - 箱作はこつくり駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
• 1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）
  • 3月1日にち：鳥取ノ荘とっとりのしょう駅えきが開業かいぎょう。
  • 6月1日にち：石津川いしづがわ駅えきが開業かいぎょう。
  • 8月がつ16日にち：箱作はこつくり駅えき - 淡輪たんのわ駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
  • 9月8日にち：淡輪たんのわ駅えき - 深日ふけ駅えき間あいだが複線ふくせん化か。
• 1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）
  • 9月9日にち：紀ノ川きのかわ駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだが複線ふくせん化か
  • 12月2日にち：孝子きょうし駅えき - 紀ノ川きのかわ駅えき間あいだが複線ふくせん化かされ、全線ぜんせん複線ふくせん化か完成かんせい。
• 1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）7月がつ26日にち：電でん7系けいによる特等とくとう車しゃ・喫茶きっさ室しつ連結れんけつの電車でんしゃ急行きゅうこう列車れっしゃが運転うんてん開始かいし。
• 1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）
  • 3月15日にち：岸きしノ里さと駅えきに高野たかの線せんとの東ひがし連絡れんらく線せんが開設かいせつ。高野たかの線せんの列車れっしゃが難波なんば駅えき乗のり入いれ開始かいし。
  • 7月がつ11日にち：忠岡ただおか駅えき開業かいぎょう。
• 1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）12月3日にち：天下茶屋てんがちゃや駅えき - 粉浜こはま駅えき間あいだが複々線ふくふくせん化か。岸きしノ里さと駅東えきひがし連絡れんらく線せんが複線ふくせん化か。西にし連絡れんらく線せんが開設かいせつ。
• 1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）2月がつ5日にち：住ノ江すみのえ駅えきが再さい開業かいぎょう。
• 1929年ねん（昭和しょうわ4年ねん）11月：高野たかの線せんの全ぜん列車れっしゃが難波なんば駅えき発着はっちゃくになる。
• 1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）12月19日にち：粉浜こはま駅えき - 住吉公園すみよしこうえん駅えき（現在げんざいの住吉すみよし大社たいしゃ駅えき）間あいだが複々線ふくふくせん化か。
• 1934年ねん（昭和しょうわ9年ねん）
  • 9月21日にち：室戸むろと台風たいふう接近せっきんに伴ともなう強風きょうふうで、堺さかい駅えき - 七道しちどう駅えき間あいだに停車ていしゃ中ちゅうの電車でんしゃ一いち両りょうが転覆てんぷく。
  • 11月17日にち：国鉄こくてつ紀勢西線きせいさいせん（現在げんざいの紀勢本線きせいほんせん）との直通ちょくつう列車れっしゃ「黒潮くろしお号ごう」を運転うんてん開始かいし。
• 1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）6月がつ30日にち - 集中しゅうちゅう豪雨ごううにより大津川おおつがわに架かかる鉄橋てっきょうの中央ちゅうおう部ぶが流失りゅうしつ。
• 1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）
  • 4月がつ10日とおか：和泉いずみ大宮おおみや駅えきが開業かいぎょう。
  • 11月1日にち：難波なんば駅えき - 天下茶屋てんがちゃや駅えき間あいだが高架こうか化か。複々線ふくふくせん化か完成かんせいは翌年よくねん。
  • 12月1日にち：「黒潮くろしお号ごう」を廃止はいし。しかし直通ちょくつう運転うんてん自体じたいは継続けいぞく。
• 1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）
  • 7月がつ23日にち：南みなみ淡輪たんのわ駅えき（現在げんざいのみさき公園こうえん駅えき）が開業かいぎょう。
  • 9月がつ10日とおか：難波なんば駅えき - 天下茶屋てんがちゃや駅えき間あいだが高架こうか複々線ふくふくせん化か。新設しんせつの西側にしがわ2線せんは住ノ江すみのえ駅えき以南いなん発着はっちゃくの列車れっしゃが使用しようし、既設きせつの東側ひがしがわ2線せんは住吉公園すみよしこうえん行いき各駅かくえき停車ていしゃと高野たかの線せんの列車れっしゃが使用しよう。
  • 10月1日にち：二色浜にしきのはま駅えきが開業かいぎょう。
• 1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）8月がつ8日にち：この年とし12月がつの阪和はんわ電気でんき鉄道てつどう合併がっぺいを控ひかえて、一元化いちげんかのため国鉄こくてつ紀勢西線きせいさいせんとの直通ちょくつう列車れっしゃを全廃ぜんぱい。
• 1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）8月がつ1日にち：葛葉くずは駅えきを高石たかいし町まち駅えきに改称かいしょう。
• 1942年ねん（昭和しょうわ17年ねん）
  • 2月がつ1日にち：羽倉崎はぐらざき駅えきが開業かいぎょう。
  • 7月がつ1日にち：大津おおつ駅えきを泉大津いずみおおつ駅えきに改称かいしょう。
• 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）6月1日にち：会社かいしゃ合併がっぺいにより近畿日本鉄道きんきにほんてつどうの路線ろせんとなる。深日ふけ駅えきの旅客りょかく営業えいぎょう廃止はいし。
• 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）
  • 6月11日にち：南みなみ淡輪たんのわ駅えき - 孝子きょうし駅えき間あいだの深日ふけ駅えきが休止きゅうし。
  • 7月がつ10日とおか：堺さかい駅えきの旅客りょかく営業えいぎょう廃止はいし。
• 1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）6月がつ1日にち：近畿日本鉄道きんきにほんてつどうから分離ぶんり、南海電気鉄道なんかいでんきてつどうに譲渡じょうと。
• 1948年ねん（昭和しょうわ23年ねん）4月がつ1日にち：佐野さの駅えきを泉佐野いずみさの駅えきに改称かいしょう。
• 1951年ねん（昭和しょうわ26年ねん）4月がつ6日にち：国鉄こくてつ紀勢西線きせいさいせんとの直通ちょくつう運転うんてん再開さいかい。
• 1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）4月がつ1日にち：井原いはら里さと駅えきが開業かいぎょう。
• 1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）4月がつ21日にち：堺さかい駅えき - 湊みなと駅えき間あいだの龍神りゅうじん駅えき廃止はいしのうえ堺さかい駅えきに統合とうごう、堺さかい駅えきの旅客りょかく営業えいぎょう再開さいかい。
• 1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）
  • 1月がつ1日にち：南みなみ淡輪たんのわ駅えきをみさき公園こうえん駅えきに改称かいしょう。
  • 12月28日にち：北きた助松すけまつ駅えきが開業かいぎょう。
• 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）4月がつ1日にち：深日ふけ駅えきを正式せいしきに廃止はいし。
• 1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）12月15日にち：助松すけまつ駅えきを松ノ浜まつのはま駅えきに改称かいしょう。
• 1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）12月1日にち：新しん今宮いまみや駅えきが開業かいぎょう。高石たかいし町まち駅えきを高石たかいし駅えきに改称かいしょう。
• 1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）
  • 4月がつ1日にち：樽井たるい駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだの踏切ふみきりで立たち往生おうじょうしていた大型おおがたトラックに和歌山わかやま市し行いき急行きゅうこうが衝突しょうとつし、男里川おのさとがわ橋梁きょうりょうから電車でんしゃが転落てんらく、5名めい死亡しぼう。事故じこ編成へんせいの運転うんてん士しが事故じこ直前ちょくぜんまで、自分じぶんの息子むすこを運転うんてん室しつ内ないに入いれていたことが発覚はっかくし、問題もんだい化か（男里川おのさとがわ橋梁きょうりょう列車れっしゃ脱線だっせん転落てんらく事故じこ）。
  • 7月がつ24日にち：箱作はこつくり駅えき構内こうないで入いれ換かえ中ちゅうの貨物かもつ列車れっしゃに、和歌山わかやま市し行いき急行きゅうこう列車れっしゃが衝突しょうとつ（箱作はこつくり駅えき構内こうない列車れっしゃ衝突しょうとつ事故じこ）。124名めい重軽傷じゅうけいしょう。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）
  • 1月がつ18日にち：天下茶屋てんがちゃや駅えき構内こうないで春木はるき発はつ難波なんば行いき急行きゅうこうが信号しんごう冒おかせ進すすむし正面しょうめん衝突しょうとつ、296名めい負傷ふしょう（天下茶屋てんがちゃや駅えき列車れっしゃ衝突しょうとつ事故じこ）。相次あいつぐ事故じこで、激はげしい非難ひなんを浴あびる。
  • 4月がつ1日にち：全線ぜんせんにATSを設置せっちし、供用きょうよう開始かいし。
• 1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）11月23日にち：泉北せんぼく高速こうそく鉄道てつどうの開業かいぎょうを前まえに、岸きしノ里さと駅えきに高野たかの線せん（難波なんば駅えき直通ちょくつう列車れっしゃ用よう）ホームが設置せっちされたことに伴ともない、高野たかの線せんの運行うんこう系統けいとうを大幅おおはばに変更へんこう。南海本線なんかいほんせんは、難波なんば駅えき - 住吉公園すみよしこうえん駅えき間あいだの各駅かくえき停車ていしゃ（東ひがし線せん各駅かくえき停車ていしゃ）を廃止はいしし、難波なんば駅えき - 岸きしノ里さと駅えき間あいだでは、全ぜん列車れっしゃが西にし線せんを運転うんてんするようになる。各駅かくえきに停車ていしゃする列車れっしゃは普通ふつう（今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき通過つうか）に一本いっぽん化か。
• 1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）10月がつ10日とおか：架線かせん電圧でんあつを600Vから1500Vに昇圧しょうあつ。
• 1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）4月がつ10日とおか：玉出たまで駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき（大和川やまとがわ北岸ほくがん）間あいだ外側そとがわ2線せん高架こうか化か。
• 1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）5月9日にち：住吉公園すみよしこうえん駅えきを住吉すみよし大社たいしゃ駅えきに改称かいしょう。
• 1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）
  • 6月15日にち：玉出たまで駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき（大和川やまとがわ北岸ほくがん）間あいだの高架こうか複々線ふくふくせん化かが完成かんせい。
  • 11月21日にち：難波なんば駅えき改良かいりょう工事こうじ完成かんせい（23日にち）に伴ともない、起点きてんを0.2km和歌山わかやま市し駅えき寄よりに変更へんこう。
• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）
  • 3月14日にち：急行きゅうこう「きのくに」を最後さいごに、国鉄こくてつ紀勢本線きせいほんせんとの直通ちょくつう運転うんてんを廃止はいし。
  • 5月7日にち：七道しちどう駅えき（大和川やまとがわ南岸なんがん） - 石津川いしづがわ駅えき間あいだの高架こうか化か完成かんせい。
  • 11月1日にち：特急とっきゅう「サザン」が運転うんてん開始かいし（指定してい席せき用ようの車両しゃりょうとして10000系けいを新しん製せい投入とうにゅう）。
• 1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）11月12日にち：最高さいこう速度そくどを105km/hから110km/hに向上こうじょう。8両りょう編成へんせいの運転うんてん開始かいし（特急とっきゅう「サザン」10本ほん・急行きゅうこう9本ほん）。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）7月がつ1日にち：1000系けい（2代目だいめ）運転うんてん開始かいし。
• 1993年ねん（平成へいせい5年ねん）
  • 4月がつ18日にち：萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき - 岸里きしのさと玉出たまで駅えき間あいだの西側にしがわ2線せん高架こうか化か。岸きしノ里さと駅えきと玉出たまで駅えきが統合とうごうし岸里きしのさと玉出たまで駅えきになる。全線ぜんせん通どおしの急行きゅうこうと普通ふつう車しゃを毎時まいじ3本ほんずつに増発ぞうはつした反面はんめん、昼間ひるまの普通ふつう車しゃを毎時まいじ6本ほんから毎時まいじ5本ほんに減げん便びん。多奈川たながわ線せん直通ちょくつうの急行きゅうこう「淡路あわじ号ごう」が廃止はいし。
  • 12月25日にち：羽倉崎はぐらざき検車けんしゃ区内くないで、回送かいそう列車れっしゃが車止くるまどめを突破とっぱし道路どうろを横切よこぎった上うえ、向むかいの店舗てんぽに衝突しょうとつする脱線だっせん事故じこ。検車けんしゃ係員かかりいんのわき見みとスピード超過ちょうかが原因げんいん。
• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん）
  • 6月18日にち：空港線くうこうせんの暫定ざんてい開業かいぎょうで空港くうこう急行きゅうこうが運転うんてん開始かいし。
  • 6月27日にち：泉佐野いずみさの駅えき - 羽倉崎はぐらざき駅えき間あいだにある南海なんかい本線ほんせんと空港線くうこうせんの分岐ぶんき付近ふきんで、みさき公園こうえん発はつ難波なんば行いきの普通ふつう車しゃが脱線だっせん。ポイント手動しゅどう切替きりかえの作業さぎょうミスが原因げんいん。
  • 7月がつ6日にち：和泉いずみ大宮おおみや駅えき - 蛸地蔵たこじぞう駅えき間あいだの高架こうか化か完成かんせい。
  • 9月4日にち：関西国際空港かんさいこくさいくうこうが開港かいこう。50000系けいによる特急とっきゅう「ラピート」が運転うんてん開始かいし。みさき公園こうえん駅えきが特急とっきゅうの停車駅ていしゃえきになる。泉佐野いずみさの駅えき以南いなん各駅かくえき停車ていしゃの準じゅん急行きゅうこうと羽倉崎はぐらざき駅えき折おり返かえしでかつ春木はるき駅えきに停車ていしゃする急行きゅうこうを区間くかん急行きゅうこうに種別しゅべつ変更へんこう。昼間ひるまの普通ふつう車しゃを毎時まいじ6本ほんに増発ぞうはつ。
• 1995年ねん（平成へいせい7年ねん）
  • 3月14日にち：泉佐野いずみさの駅えきから南側みなみがわに0.8㎞の地点ちてんから羽倉崎はぐらざき駅えき間あいだの上のぼり線せん1.2㎞が高架こうか化か。下くだり線せんは3月17日にちに高架こうか化か。
  • 11月1日にち：萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき - 岸里きしのさと玉出たまで駅えき間あいだの高架こうか化か完成かんせい。東側ひがしがわ2線せん（高野線こうやせん）を高架こうか化か。
• 1996年ねん（平成へいせい8年ねん）10月26日にち：土曜どよう・休日きゅうじつダイヤを導入どうにゅう。天下茶屋てんがちゃや駅えきが特急とっきゅう「ラピートβべーた」・空港くうこう急行きゅうこう・区間くかん急行きゅうこう・準じゅん急行きゅうこうの停車駅ていしゃえきになる。
• 1999年ねん（平成へいせい11年ねん）7月がつ19日にち：泉大津いずみおおつ市内しない連続れんぞく立体りったい化か工事こうじに本格ほんかく着工ちゃっこう
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）7月がつ8日にち：住ノ江すみのえ検車けんしゃ区内くないで回送かいそう列車れっしゃが脱線だっせん。電車でんしゃが停止ていしする前まえに運転うんてん士しがATSを解除かいじょしたり、ブレーキハンドルを抜ぬき取とるなど、基本きほん動作どうさを順守じゅんしゅしなかった違反いはん行為こういが発覚はっかく。
• 2001年ねん（平成へいせい13年ねん）3月24日にち：ダイヤ改正かいせいにより、一部いちぶの「ラピートαあるふぁ」を除のぞき天下茶屋てんがちゃや駅えきが全ぜん列車れっしゃ停車駅ていしゃえきとなる。尾崎おざき駅えきが特急とっきゅう停車駅ていしゃえきになる。昼間ひるまの急行きゅうこうが毎時まいじ3本ほんから毎時まいじ2本ほんに、普通ふつう車しゃが毎時まいじ6本ほんから毎時まいじ5本ほんにそれぞれ減げん便びんされる。
• 2003年ねん（平成へいせい15年ねん）2月がつ22日にち：ダイヤ改正かいせいにより、新今宮しんいまみや駅えき・天下茶屋てんがちゃや駅えき・泉佐野いずみさの駅えきが全ぜん列車れっしゃ停車駅ていしゃえきになる。平日へいじつ朝あさの上のぼり急行きゅうこうで女性じょせい専用せんよう車両しゃりょう導入どうにゅう。
• 2005年ねん（平成へいせい17年ねん）11月27日にち：泉佐野いずみさの駅えき付近ふきん高架こうか化か完成かんせい。以下いかの内容ないようで白紙はくしダイヤ改正かいせいを実施じっし。
  • 昼間ひるまの和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの特急とっきゅうが毎時まいじ2本ほんに増発ぞうはつ。特急とっきゅう「サザン」と全車ぜんしゃ自由じゆう席せきの特急とっきゅうがそれぞれ毎時まいじ1本ほんとなる。
  • 昼間ひるまの和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくの急行きゅうこうをみさき公園こうえん発着はっちゃくの区間くかん急行きゅうこうに格下かくさげし、昼間ひるまの急行きゅうこうが消滅しょうめつ。岸和田きしわだ駅えきで特急とっきゅう「ラピートαあるふぁ」に接続せつぞくするようになる。
  • 昼間ひるまの空港くうこう急行きゅうこうを毎時まいじ2本ほんに減げん便びん。岸和田きしわだ駅えきで特急とっきゅう「サザン」または全車ぜんしゃ自由じゆう席せきの特急とっきゅうに接続せつぞくするようになる。
  • 昼間ひるまの普通ふつう車しゃが毎時まいじ4本ほんに減げん便びん。和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくが毎時まいじ2本ほん、関西かんさい空港くうこう駅えき発着はっちゃくが毎時まいじ2本ほんとなる。
  • 土ど休日きゅうじつの「サザン」の全車ぜんしゃ座席ざせき指定していでの運転うんてんを終了しゅうりょう。
  • 高石たかいし駅えきの高架こうか化か工事こうじに伴ともない高石たかいし始発しはつの準急じゅんきゅうが春木はるき始発しはつに変更へんこう。また、唯一ゆいいつの下くだり準急じゅんきゅうであった準急じゅんきゅう 高石たかいし行いきが廃止はいし。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）8月がつ11日にち：7000系けいの老朽ろうきゅう化かに伴ともない普通ふつうの一部いちぶに2000系けいを使用しよう開始かいし。
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）
  • 3月26日にち：8000系けい（2代目だいめ）が営業えいぎょう運転うんてんを開始かいし。
  • 6月7日にち：忠岡ただおか駅えき - 北きた助松すけまつ駅えき間あいだの上のぼり線せん高架こうか化か完成かんせい。
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん）10月2日にち：翌々日よくよくじつ実施じっしされたダイヤ変更へんこうに伴ともない、この日ひをもって「サザン」の全ぜん車両しゃりょう座席ざせき指定していでの運転うんてんを終了しゅうりょう。
• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）9月がつ1日にち：特急とっきゅう全ぜん車両しゃりょう禁煙きんえん化か。特急とっきゅう「サザン」で12000系けい運転うんてん開始かいし。
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん）
  • 4月がつ1日にち：和歌山わかやま大学前だいがくまえ駅えきが開業かいぎょう。自由じゆう席せき特急とっきゅう廃止はいし。
  • 7月がつ2日にち - 9月7日にち：夏季かきの電力でんりょく事情じじょうに対応たいおうするため、お盆ぼん期間きかん（8月がつ13日にち-15日にち）をのぞく平日へいじつの日にち中ちゅうに通常つうじょう8両りょうで運行うんこうする空港くうこう急行きゅうこう4本ほんについて6両りょうに減車げんしゃして運行うんこう。また、通常つうじょう8両りょうで運行うんこうする特急とっきゅう「サザン」4本ほんについては全席ぜんせき自由じゆう席せきの特急とっきゅうに変更へんこうしたうえで6両りょうに減車げんしゃして運行うんこう。
  • 8月がつ4日にち：忠岡ただおか駅えき - 北きた助松すけまつ駅えき間あいだの下くだり線せん高架こうか化か完成かんせい、これに合あわせて松ノ浜まつのはま駅えきのキロ程ほどが難波なんば起点きてん19.4 kmから19.5 kmに変更へんこう。
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん）
  • 3月18日にち：和歌山わかやま大学前だいがくまえ駅えきの近辺きんぺんにイオンモール和歌山わかやまが開業かいぎょうしたことに伴ともない、土ど休日きゅうじつ昼間ひるま時間じかん帯たいのみさき公園こうえん駅えき折おり返かえしの区間くかん急行きゅうこうの一部いちぶ列車れっしゃが和歌山わかやま市し駅えきまで延長えんちょう運転うんてんを実施じっし。当初とうしょは5月6日にちまでの予定よていであったが、乗降じょうこう人員じんいんの増加ぞうかを受うけて10月がつ12日にちまで継続けいぞくされた。
  • 10月18日にち：以下いかの内容ないようでダイヤ変更へんこうを実施じっし。
    • 特急とっきゅう「ラピート」βべーた（早朝そうちょうの下くだり1本ほん、夜よるの上のぼり6本ほん）をαあるふぁに変更へんこうして所要しょよう時間じかんを短縮たんしゅく。
    • 特急とっきゅう「サザン」の停車駅ていしゃえきに和歌山わかやま大学前だいがくまえ駅えきを追加ついか。
    • 昼間ひるま時じのみさき公園こうえん駅えき発着はっちゃくの区間くかん急行きゅうこうを関西かんさい空港くうこう駅えき発着はっちゃくの空港くうこう急行きゅうこうに変更へんこう。岸和田きしわだ駅えきの特急とっきゅう接続せつぞくを廃止はいしして所要しょよう時間じかんを4分ふん短縮たんしゅく。
    • 昼間ひるま時じの関西かんさい空港くうこう駅えき発着はっちゃくの普通ふつう車しゃを和歌山わかやま市し駅えき発着はっちゃくに変更へんこう。これにより、みさき公園こうえん - 和歌山わかやま市し間あいだで増発ぞうはつ。
    • 関西かんさい空港くうこう発はつ難波なんば行ゆき最終さいしゅう普通ふつう車しゃを空港くうこう急行きゅうこうの後のちに1本ほん増発ぞうはつし、関西かんさい空港くうこう23:40発はつとする。泉佐野いずみさの - 難波なんば間あいだの上のぼり終電しゅうでんを約やく9分ふん繰くり下さげて、泉佐野いずみさの23:49発はつとする。
    • 和歌山わかやま市し発はつ泉佐野いずみさの行ゆき最終さいしゅう普通ふつう車しゃを8分ふん繰くり下さげて、和歌山わかやま市し23:06発はつとする。泉佐野いずみさの駅えきで関西かんさい空港くうこう発はつの難波なんば行いき最終さいしゅう普通ふつう車しゃに接続せつぞく。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）
  • 5月9日にち：難波なんば駅えき周辺しゅうへんで発見はっけんされた不発ふはつ弾だん処理しょりのため、難波なんば駅えき - 住ノ江すみのえ駅えき間あいだで一時いちじ運転うんてん見合みあわせ。
  • 9月30日にち：7000系けいの定期ていき運行うんこうが終了しゅうりょう。
  • 10月8日にち：8300系けいが営業えいぎょう運転うんてんを開始かいし。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん）
  • 1月がつ27日にち：浜寺公園はまでらこうえん駅えきの初代しょだい駅舎えきしゃが高架こうか化か工事こうじのため一旦いったん使用しよう終了しゅうりょう。2017年ねんに移設いせつ、2018年ねんからカフェなどに利用りようされ、保存ほぞんされる。
  • 5月14日にち：羽衣はごろも駅えき - 高石たかいし駅えき間あいだの下くだり線せんが高架こうか化か。
• 2017年ねん（平成へいせい29年ねん）
  • 1月がつ28日にち：以下いかの内容ないようでダイヤ変更へんこうを実施じっし。
    • 混雑こんざつ緩和かんわ策さくとして空港くうこう急行きゅうこうを増発ぞうはつし、6両りょう編成へんせいでの運転うんてんが中心ちゅうしんであるところ、8両りょう編成へんせいでの運転うんてん本数ほんすうを倍増ばいぞう。
    • 早朝そうちょう、5時じ台だいに下くだり空港くうこう急行きゅうこうを1本ほん増発ぞうはつ。土ど休日きゅうじつの特急とっきゅう「ラピート」を1往復おうふく増発ぞうはつし、始発しはつの特急とっきゅう「ラピート」の発車はっしゃ時刻じこくを繰くり上あげ。
    • 深夜しんや、23時じ台だいの上のぼり空港くうこう急行きゅうこうを2本ほん増発ぞうはつ。関西かんさい空港くうこう発はつ最終さいしゅう列車れっしゃの発車はっしゃ時刻じこくを15分ふん繰くり下さげて、関西かんさい空港くうこう23:55発はつとする。
    • 特急とっきゅう「ラピート」を1往復おうふく増発ぞうはつし、終発しゅうはつの特急とっきゅう「ラピート」の発車はっしゃ時刻じこくを繰くり下さげ。
    • 関西かんさい空港くうこう発はつ最終さいしゅう列車れっしゃの発車はっしゃ時刻じこく繰くり下さげに伴ともない、泉佐野いずみさの - 難波なんば間あいだの上のぼり最終さいしゅう普通ふつう車しゃを約やく16分ふん繰くり下さげて、泉佐野いずみさの0:05発はつとする。
    • 難波なんば発はつ和歌山わかやま市し行ぎょう最終さいしゅう列車れっしゃを5分ふん繰くり下さげて、平日へいじつ・土曜どよう・休日きゅうじつダイヤともに難波なんば23:35発はつの特急とっきゅう「サザン」に変更へんこう。
    • 24:08なんば発はつの区く急きゅう 羽倉崎はぐらざき行いきが-急行きゅうこう-泉佐野いずみさの行いきに変更へんこう。白線はくせん急行きゅうこうの定期ていき列車れっしゃが復活ふっかつする。
    • 地下鉄ちかてつ御堂筋みどうすじ線せんとの接続せつぞくを図はかるため、難波なんば発はつ住ノ江すみのえ行ゆき最終さいしゅう列車れっしゃの発車はっしゃ時刻じこくを5分ふん繰くり下さげて、難波なんば0:25発はつとする。
  • 10月22日にち：台風たいふう21号ごうの影響えいきょうで樽井たるい駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだの男里川おのさとがわ橋梁きょうりょうの線路せんろが陥没かんぼつ、通過つうかした下くだり普通ふつう車しゃの乗客じょうきゃくが負傷ふしょう、羽倉崎はぐらざき駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだが運転うんてん見合みあわせとなる。
  • 10月23日にち：台風たいふう21号ごうの影響えいきょうで全線ぜんせんで始発しはつから運転うんてん見合みあわせ。難波なんば駅えき - 樽井たるい駅えき間あいだは8時じ25分ふん、尾崎おざき駅えき - 和歌山わかやま市し駅えき間あいだは15時じに運転うんてん再開さいかい。
  • 11月1日にち：樽井たるい駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだが、損傷そんしょうのなかった上のぼり線せんの線路せんろを使用しようし単線たんせんで復旧ふっきゅう。
  • 11月23日にち：樽井たるい駅えき - 尾崎おざき駅えき間あいだの下くだり線せんも復旧ふっきゅうし、上下じょうげ線せんで運転うんてん再開さいかい。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん）
  • 9月4日にち：台風たいふう21号ごうの影響えいきょうで運転うんてん見合みあわせ。尾崎おざき駅えきで駅舎えきしゃ火災かさいが発生はっせいし、翌よく5日にちから全ぜん列車れっしゃ通過つうかとなる。
  • 9月11日にち：尾崎おざき駅えきの営業えいぎょうを再開さいかい。尾崎おざき駅えきの待避たいひ線せん（1・4番線ばんせん）が使用しよう不能ふのうになったことに伴ともない、泉佐野いずみさの - 和歌山わかやま市し間あいだでダイヤ変更へんこうを実施じっし。同どう駅えきで行おこなわれていた接続せつぞくを上のぼりは樽井たるい駅えきの待避たいひ、下くだりは泉佐野いずみさの駅えきの接続せつぞくに変更へんこう。
• 2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）4月がつ6日にち：ダイヤ改正かいせいを実施じっし。空港くうこう急行きゅうこうの増発ぞうはつ及および8両りょう編成へんせい化かの実施じっし。平日へいじつ朝あさのラピートの増発ぞうはつ。朝あさ・夕ゆうラッシュ時じの普通ふつう列車れっしゃの一部いちぶの6両りょう編成へんせい化か。尾崎おざき駅えきの待避たいひ線せん（1・4番線ばんせん）の使用しようが再開さいかい。
• 2021年ねん（令れい和わ3年ねん）5月22日にち：羽衣はごろも駅えき - 高石たかいし駅えき間あいだの上のぼり線せんが高架こうか化か。同日どうじつにダイヤ改正かいせいも行おこなわれ、特急とっきゅう「ラピート」の減げん便びんや一部いちぶ列車れっしゃの時間じかん変更へんこうや最終さいしゅう列車れっしゃの繰くり上あげを実施じっし。難波なんば発はつ最終さいしゅう列車れっしゃは普通ふつう住ノ江すみのえ行いきが消滅しょうめつし、-急行きゅうこう-泉佐野いずみさの行いきとなる。
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）5月がつ22日にち：諏訪ノ森すわのもり駅えき - 羽衣はごろも駅えき間あいだの上のぼり線せんが仮かり線せんに切きり替かえ、浜寺公園はまでらこうえん駅えき仮かりホームの使用しようを開始かいしし3番線ばんせんは欠番けつばんとなる。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）
  • 1月がつ21日にち：石津川いしづがわ駅えき - 諏訪ノ森すわのもり駅えき間あいだの上のぼり線せんが仮かり線せんに切きり替かえ、諏訪ノ森すわのもり駅えきから上のぼりホーム使用しよう開始かいし。
  • 2月がつ11日にち：特急とっきゅう「ラピート」を3往復おうふく増発ぞうはつ。
  • 10月21日にち：以下いかの内容ないようでダイヤ修正しゅうせいを実施じっし。
    • 昼間ひるま時間じかん帯たいの特急とっきゅう「ラピート」の運転うんてん本数ほんすうを1時じ間あいだに1本ほんから2本ほんへ増便ぞうびんし、コロナ禍か前まえのダイヤに戻もどす。
    • 空港くうこう急行きゅうこうの一部いちぶ列車れっしゃを6両りょう編成へんせいから8両りょう編成へんせいへ増車ぞうしゃ。
    • 平日へいじつの和歌山わかやま市し19:41発はつの急行きゅうこうなんば行いきを和歌山港わかやまこう19:35発はつに変更へんこうし、運行うんこう区間くかんを延長えんちょう。
• 2028年ねん（令れい和わ10年ねん）3月がつ：石津川いしづがわ駅えき - 羽衣はごろも駅えき間あいだの高架こうか化か工事こうじが完了かんりょうする予定よてい。

駅えき一覧いちらん

• 今宮戎いまみやえびす駅えき・萩はぎノ茶屋ちゃや駅えきには高野たかの線せんの各駅かくえき停車ていしゃのみが停車ていしゃ

凡例はんれい

●：全ぜん列車れっしゃ停車ていしゃ、▲：「ラピートβべーた」のみ停車ていしゃ、▼：春木はるき駅えき停車ていしゃの急行きゅうこう（─急行きゅうこう─・白線はくせん急行きゅうこう）が停車ていしゃ、◆：正月しょうがつ三さんが日にちの昼間ひるま時じに臨時りんじ停車ていしゃ、｜：全ぜん列車れっしゃ通過つうか、↑：通過つうか（矢印やじるしの方向ほうこうのみ運転うんてん）

駅えき番号ばんごう	駅名えきめい	駅えき間あいだキロ	営業えいぎょうキロ	普通ふつう	準じゅん急行きゅうこう	区間くかん急行きゅうこう	空港くうこう急行きゅうこう	急行きゅうこう	特急とっきゅうサザン	特急とっきゅうラピート	接続せつぞく路線ろせん・備考びこう	所在地しょざいち
NK01	難波なんば駅えき	-	0.0	●	●	●	●	●	●	●	大阪おおさか市し高速こうそく電気でんき軌道きどう： 御堂筋線みどうすじせん (M20) ・ 千日前線せんにちまえせん (S16) ・ 四よつ橋線ばしせん (Y15)（難波なんば駅えき） 近畿日本鉄道きんきにほんてつどう：A 難波線なんばせん（大阪おおさか難波なんば駅えき:A01） 阪神電気鉄道はんしんでんきてつどう： 阪神はんしんなんば線せん（大阪おおさか難波なんば駅えき:HS 41） 西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう： 関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん）（JR難波なんば駅えき:JR-Q17）	大阪おおさか府ふ	大阪おおさか市し	中央ちゅうおう区く
NK02	今宮戎いまみやえびす駅えき	0.9	0.9	｜	↑	｜	｜	｜	｜	｜				浪速なにわ区く
NK03	新しん今宮いまみや駅えき	0.5	1.4	●	●	●	●	●	●	●	西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう： 大阪環状線おおさかかんじょうせん（JR-O19）・ 関西本線かんさいほんせん（大和やまと路線ろせん）（JR-Q19） 大阪おおさか市し高速こうそく電気でんき軌道きどう： 御堂筋みどうすじ線せん (動物園前どうぶつえんまえ駅えき:M22)・ 堺筋線さかいすじせん（動物園前どうぶつえんまえ駅えき:K19） 阪堺はんかい電気でんき軌道きどう：■ 阪堺はんかい線せん (新今宮しんいまみや駅前えきまえ停留ていりゅう場じょう:HN52)			西成にしなり区く
NK04	萩はぎノ茶屋ちゃや駅えき	0.6	2.0	｜	↑	｜	｜	｜	｜	｜
NK05	天下茶屋てんがちゃや駅えき	1.0	3.0	●	●	●	●	●	●	●	大阪おおさか市し高速こうそく電気でんき軌道きどう： 堺さかい筋すじ線せん (K20)
NK06	岸里きしのさと玉出たまで駅えき	0.9	3.9	●	↑	｜	｜	｜	｜	｜	南海電気鉄道なんかいでんきてつどう： 高野たかの線せん・ 汐見橋しおみばし線せん
NK07	粉浜こはま駅えき	1.2	5.1	●	↑	｜	｜	｜	｜	｜				住吉すみよし区く
NK08	住吉すみよし大社たいしゃ駅えき	0.6	5.7	●	↑	◆	◆	｜	｜	｜	阪堺はんかい電気でんき軌道きどう：■ 阪堺はんかい線せん（住吉鳥居前すみよしとりいまえ停留ていりゅう場じょう:HN12）
NK09	住ノ江すみのえ駅えき	1.0	6.7	●	↑	｜	｜	｜	｜	｜				住之江すみのえ区く
NK10	七道しちどう駅えき	1.5	8.2	●	↑	｜	｜	｜	｜	｜			堺さかい市し	堺さかい区く
NK11	堺さかい駅えき	1.6	9.8	●	●	●	●	●	●	▲
NK12	湊みなと駅えき	1.4	11.2	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK13	石津川いしづがわ駅えき	1.5	12.7	●	●	｜	｜	｜	｜	｜				西にし区く
NK14	諏訪ノ森すわのもり駅えき	1.1	13.8	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK15	浜寺公園はまでらこうえん駅えき	1.0	14.8	●	●	｜	｜	｜	｜	｜	阪堺はんかい電気でんき軌道きどう：■ 阪堺はんかい線せん（浜寺駅前はまでらえきまえ停留ていりゅう場じょう:HN31）
NK16	羽衣はごろも駅えき	0.8	15.6	●	●	●	●	●	｜	｜	南海電気鉄道なんかいでんきてつどう： 高師浜たかしのはま線せん 西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう：■ 阪和線はんわせん支線しせん（羽衣線はごろもせん）（東羽衣ひがしはごろも駅えき）		高石たかいし市し
NK17	高石たかいし駅えき	1.7	17.3	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK18	北きた助松すけまつ駅えき	1.2	18.5	●	●	｜	｜	｜	｜	｜			泉大津いずみおおつ市し
NK19	松ノ浜まつのはま駅えき	1.0	19.5	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK20	泉大津いずみおおつ駅えき	0.9	20.4	●	●	●	●	●	｜	｜
NK21	忠岡ただおか駅えき	1.9	22.3	●	●	｜	｜	｜	｜	｜			泉北せんぼく郡ぐん 忠岡ただおか町まち
NK22	春木はるき駅えき	1.4	23.7	●	●	●	●	▼	｜	｜			岸和田きしわだ市し
NK23	和泉いずみ大宮おおみや駅えき	1.3	25.0	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK24	岸和田きしわだ駅えき	1.0	26.0	●	●	●	●	●	●	▲
NK25	蛸地蔵たこじぞう駅えき	0.9	26.9	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK26	貝塚かいづか駅えき	1.7	28.6	●	●	●	●	●	｜	｜	水間みずま鉄道てつどう：水間線みずません		貝塚かいづか市し
NK27	二色浜にしきのはま駅えき	1.8	30.4	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK28	鶴原つるはら駅えき	0.9	31.3	●	●	｜	｜	｜	｜	｜			泉佐野いずみさの市し
NK29	井原いはら里さと駅えき	1.1	32.4	●	●	｜	｜	｜	｜	｜
NK30	泉佐野いずみさの駅えき	1.6	34.0	●	●	●	●	●	●	●	南海電気鉄道なんかいでんきてつどう： 空港線くうこうせん（一部いちぶ直通ちょくつう運転うんてん：下記かき参照さんしょう）
NK33	羽倉崎はぐらざき駅えき	2.1	36.1	●	●	●	空港線くうこうせん直通ちょくつう	｜	｜	空港線くうこうせん直通ちょくつう
NK34	吉見よしみノ里さと駅えき	1.3	37.4	●		●		｜	｜				泉南せんなん郡ぐん 田尻たじり町まち
NK35	岡田浦おかだうら駅えき	1.4	38.8	●		●		｜	｜				泉南せんなん市し
NK36	樽井たるい駅えき	1.8	40.6	●		●		｜	｜
NK37	尾崎おざき駅えき	2.5	43.1	●		●		●	●				阪南はんなん市し
NK38	鳥取ノ荘とっとりのしょう駅えき	1.5	44.6	●		●		｜	｜
NK39	箱作はこつくり駅えき	2.0	46.6	●		●		｜	｜
NK40	淡輪たんのわ駅えき	3.6	50.2	●		●		｜	｜				泉南せんなん郡ぐん 岬みさき町まち
NK41	みさき公園こうえん駅えき	1.7	51.9	●		●		●	●		南海電気鉄道なんかいでんきてつどう： 多奈川たながわ線せん
NK42	孝子きょうし駅えき	4.4	56.3	●		●		｜	｜
NK43	和歌山わかやま大学前だいがくまえ駅えき （ふじと台だい）	1.7	58.0	●		●		●	●			和歌山わかやま県けん 和歌山わかやま市し
NK44	紀ノ川きのかわ駅えき	3.6	61.6	●		●		｜	｜		南海電気鉄道なんかいでんきてつどう： 加か太線ふとせん
NK45	和歌山わかやま市し駅えき	2.6	64.2	●		●		●	●		南海電気鉄道なんかいでんきてつどう： 和歌山港わかやまこう線せん（一部いちぶ直通ちょくつう運転うんてん：下記かき参照さんしょう） 西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう：■ 紀勢本線きせいほんせん
直通ちょくつう運転うんてん区間くかん				泉佐野いずみさの駅えきから ○普通ふつう・空港くうこう急行きゅうこう・特急とっきゅうラピート…空港線くうこうせん関西かんさい空港くうこう駅えきまで 和歌山わかやま市し駅えきから ○急行きゅうこう・特急とっきゅうサザン…和歌山港わかやまこう線せん和歌山港わかやまこう駅えきまで（急行きゅうこうは平日へいじつのみ）

廃はい駅えき

駅名えきめいは最終さいしゅうのもの。住吉すみよし駅えき・大和川やまとがわ駅えきは阪堺はんかい電気でんき軌道きどう、高師たかしノ浜はま駅えきは高師浜たかしのはま線せんの駅えきとは別べつの駅えき。

• 博覧はくらん会かい門前もんぜ駅えき（今宮戎いまみやえびす駅えき - 新しん今宮いまみや駅えき間あいだ、1903年ねん2月がつ25日にち開業かいぎょう、1903年ねん9月がつ1日にち廃止はいし）
• 玉出たまで駅えき（岸里きしのさと玉出たまで駅えき - 粉浜こはま駅えき間あいだ、1907年ねん10月がつ26日にち開業かいぎょう、1993年ねん4月がつ18日にち廃止はいし、岸きしノ里さと駅えきに統合とうごうし岸里きしのさと玉出たまで駅えきに）
• 住吉すみよし駅えき（粉浜こはま駅えき - 住吉すみよし大社たいしゃ駅えき間あいだ、1885年ねん12月29日にち開業かいぎょう、1917年ねん4月がつ21日にち廃止はいし）
• 大和川やまとがわ駅えき（住ノ江すみのえ駅えき - 七道しちどう駅えき間あいだ、初代しょだい：1885年ねん12月29日にち開業かいぎょう、1888年ねん5月がつ15日にち廃止はいし、2代だい：1899年ねん4月がつ1日にち開業かいぎょう、1917年ねん4月がつ21日にち移転いてんして七道しちどう駅えきに改称かいしょう）
• 龍神りゅうじん駅えき（堺さかい駅えき - 大浜おおはま駅えき間あいだ、1912年ねん12月がつ20日はつか開業かいぎょう、1955年ねん4月がつ21日にち廃止はいし、堺さかい駅えきに統合とうごう）
• 大浜おおはま駅えき（龍神りゅうじん駅えき - 湊みなと駅えき間あいだ、1907年ねん11月11日にち開業かいぎょう、廃止はいし日び不明ふめい）
• 高師たかしノ浜はま駅えき（羽衣はごろも駅えき - 高石たかいし駅えき間あいだ、1912年ねん3月がつ1日にち開業かいぎょう、1918年ねん10月がつ2日にち廃止はいし）
• 深日ふけ駅えき（みさき公園こうえん駅えき - 孝子きょうし駅えき間あいだ、1898年ねん10月がつ22日にち開業かいぎょう、1955年ねん6月がつ11日にち休止きゅうし、1958年ねん廃止はいし）

過去かこの接続せつぞく路線ろせん

• 天下茶屋てんがちゃや駅えき：南海なんかい天王寺支線てんのうじしせん - 1984年ねん11月18日にちまで
• 住吉すみよし大社たいしゃ駅えき：阪堺はんかい電気でんき軌道きどう上町線うえまちせん（住吉公園すみよしこうえん停留ていりゅう場じょう） - 2016年ねん1月がつ30日にちまで
• 龍神りゅうじん駅えき（廃止はいし駅えき）：南海なんかい大浜おおはま支線しせん - 1945年ねん運休うんきゅう、1949年ねん正式せいしき休止きゅうし、1980年ねん廃止はいし
• 和歌山わかやま市し駅えき：
  • 南海なんかい和歌山わかやま軌道線きどうせん - 1971年ねん3月がつ31日にちまで
  • 南海なんかい加か太線ふとせん（廃止はいし区間くかん）※ - 1950年ねん不通ふつう、1953年ねん正式せいしき休止きゅうし、1955年ねん廃止はいし

※：路線ろせん自体じたいは接続せつぞくしなくなったものの、加太かだ線せんの列車れっしゃは紀ノ川きのかわ駅えきから南海本線なんかいほんせんを経由けいゆして和歌山わかやま市し駅えきに乗のり入いれるため、実質じっしつ的てきには現在げんざいも接続せつぞくしている。

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん

• 「特集とくしゅう：南海電気鉄道なんかいでんきてつどう」『鉄道てつどうピクトリアル』増刊ぞうかん、電気でんき車しゃ研究けんきゅう会かい、2008年ねん8月がつ。 
• 南海電気鉄道なんかいでんきてつどう車しゃ両部りょうぶ・井上いのうえ広和ひろかず『日本にっぽんの私鉄してつ9 南海なんかい』保育ほいく社しゃ〈カラーブックス 547〉、1981年ねん。 
• 南海電気鉄道なんかいでんきてつどう車しゃ両部りょうぶ、諸しょ河かわ久ひさし、岩いわ堀ほり春夫はるお『日本にっぽんの私鉄してつ11 南海なんかい』保育ほいく社しゃ〈カラーブックス 811〉、1991年ねん。 
• 佐藤さとう博之ひろゆき・浅香あさか勝まさる輔『民営みんえい鉄道てつどうの歴史れきしがある景観けいかん』 I、古今ここん書院しょいん、1986年ねん。 
• 国土こくど交通省こうつうしょう鉄道てつどう局きょく（監修かんしゅう）『鉄道てつどう要覧ようらん』 平成へいせい十じゅう八はち年度ねんど版ばん、電気でんき車しゃ研究けんきゅう会かい。 
• 今尾いまお恵めぐみ介かい（監修かんしゅう）『日本にっぽん鉄道てつどう旅行りょこう地図ちず帳ちょう - 全線ぜんせん・全ぜん駅えき・全廃ぜんぱい線せん』 8 関西かんさい1、新潮社しんちょうしゃ、2008年ねん。ISBN 978-4-10-790026-5。 

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう路線ろせん一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 南海なんかい線せん（空港線くうこうせん）