(Translated by https://www.hiragana.jp/)
モロコシ - Wikipedia

モロコシ

イネいちねんくさのC4植物しょくぶつ穀物こくもつ
高粱こうりゃんから転送てんそう

モロコシ蜀黍もろこし唐黍とうきび学名がくめい Sorghum bicolor)は、イネいちねんくさC4植物しょくぶつ穀物こくもつタカキビ(高黍たかきびともぶ。外来がいらい呼称こしょうにはコーリャン[1]なか: 高粱こうりゃん, gāoliáng[2]から)、ソルガムえい: sorghum)、ソルゴー: sorgo)がある。沖縄おきなわではトーナチンばれる。

モロコシ
モロコシ Sorghum bicolor
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ Angiosperms
階級かいきゅうなし : たん子葉しよう植物しょくぶつ Monocotes
: イネ Poales
: イネ Poaceae
ぞく : モロコシぞく Sorghum
たね : モロコシ S. bicolor
学名がくめい
Sorghum bicolor
(L.) Moench, 1794
和名わみょう
モロコシ
英名えいめい
Great millet
Sorghum
Sorghum bicolor Moderne

熱帯ねったい亜熱帯あねったい作物さくもつ乾燥かんそうつよく、イネいね)やコムギ小麦こむぎ)などがそだたない地域ちいきでも成長せいちょうする。食用しょくようをはじめ飼料しりょう醸造じょうぞう精糖せいとうデンプンアルコールなどの工業こうぎょうようなど非常ひじょう用途ようとひろく、穀物こくもつとしての生産せいさんりょうではコムギ、イネ、トウモロコシオオムギ大麦おおむぎ)にいで世界せかいだい5である[3]

おなじくイネ穀物こくもつであり名称めいしょうているトウモロコシとしばしば混同こんどうされる[4]が、モロコシはモロコシぞく[5]、トウモロコシはトウモロコシぞく分類ぶんるいされている[6]ように、ぞくレベルでことなるまったくべつ植物しょくぶつである。また、「タカキビ」との別名べつめいがあるとおりキビとも混同こんどうされやすい[7]が、キビはキビぞくであり[8]、これもぞくレベルでことなる。

特徴とくちょう

編集へんしゅう

野生やせい従来じゅうらい栽培さいばいしゅでは全長ぜんちょう3メートル以上いじょうにもたっするが、このたかさでは機械きかいでの収穫しゅうかく支障ししょうをきたすことや倒伏とうふくしやすいことから、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中心ちゅうしん全長ぜんちょうひくくする品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれ、現在げんざいでは1.5メートル程度ていどにまでひくくなった品種ひんしゅ主力しゅりょくひとつとなっている[9]ながさ1メートル以上いじょうはば10センチメートル程度ていどになり、くきふとさ3センチメートル程度ていどしんまったものとなっている。なつになるとくき先端せんたんる。ふしが10ほどあり(ふしかならずしも明瞭めいりょうではないが、複数ふくすうえだていることからぎゃく見分みわけられる)、かくふしより6ほん程度ていどえだ放射状ほうしゃじょうている。かくえださらすうじゅう枝分えだわかれしており、最終さいしゅうてきにはひとつので3,000ほどちいさなける[10]。なお、せんつぶおもは25グラム程度ていど[11]。そのいろむらさきあかちかい。

作物さくもつとしてはふかく、吸水きゅうすい能力のうりょく非常ひじょうたかいため主要しゅよう穀物こくもつなかではもっと乾燥かんそうつよ穀物こくもつである[12]。吸肥せい同様どうよう理由りゆうたかい。そのわりには湿潤しつじゅんにもよくえ、日本にっぽんのような多湿たしつ地域ちいきでも栽培さいばい可能かのうである。ただし、たたえ水中すいちゅう水田すいでんなどの沼地ぬまちでは栽培さいばいはできない。連作れんさく可能かのうであるが、可能かのうであるだけで地力じりきちるので輪作りんさくおこなわれることがおお[13]栽培さいばい期間きかんは、一般いっぱん早生わせが70にちから80にち程度ていど晩生ばんせいで150にちから160にち程度ていど収穫しゅうかくとなる[13]日本にっぽん山間さんかんにおいては日照ひでり時間じかん農業のうぎょうてきした期間きかんみじかさなどからごく早生わせこのまれる傾向けいこうにあり、岐阜ぎふけん飛騨ひだ地方ちほう山間さんかんにおける調査ちょうさでは播種はしゅから2かげつ少々しょうしょう(70にち程度ていど)で収穫しゅうかくおこなわれていた[14]

品種ひんしゅ改良かいりょう

編集へんしゅう

モロコシは、ビコロ、ギニア、カウダツム、カフィア、デュラの5つの基本きほんしゅと10のなかあいだしゅ分類ぶんるいされている[15]品種ひんしゅとしての分類ぶんるいのほか、用途ようとによっておおきく穀物こくもつようモロコシ(グレイン・ソルガム)、もちモロコシ、飼料しりょうようモロコシ(グラス・ソルガム)、糖蜜とうみつようモロコシ(スイート・ソルガム、ソルゴー、サトウモロコシ[16])、ほうきようモロコシ(ブルーム・ソルガム)の5つの品種ひんしゅぐん大別たいべつされる。グレイン・ソルガムはさらにマイロぐんやカフィアぐんなどのぐん分類ぶんるいされている[17]。モロコシにはぜるタイプの、いわゆるポップ・ソルガムも存在そんざいする。

モロコシはたねあいだ交雑こうざつこりやすいためしん品種ひんしゅ育成いくせいおこないやすく、原産地げんさんちであるアフリカには野生やせい栽培さいばいはん野生やせい原種げんしゅなど様々さまざま種類しゅるいたねがあり、さらにそのなかでも用途ようとべつ環境かんきょうべつにやや分化ぶんかしたおおくの品種ひんしゅ存在そんざいする。20世紀せいきはいると近代きんだいてき品種ひんしゅ改良かいりょうがアメリカにおいておこなわれるようになり、さまざまな特性とくせい交雑こうざつしゅ育成いくせいされ、さらにいちだい雑種ざっしゅ主流しゅりゅうするなかで、収量しゅうりょう病虫害びょうちゅうがい倒伏とうふくたいせいなどがおおきく向上こうじょうした[18]。しかしこれらの改良かいりょうおもにアメリカなどで栽培さいばいされる飼料しりょうよう糖蜜とうみつようのモロコシにかぎられており、インドやアフリカで栽培さいばいされるしゅこくようのモロコシの改良かいりょうかならずしもすすんでいない。

原産げんさん伝播でんぱ

編集へんしゅう

原産地げんさんち熱帯ねったいアフリカで、エチオピア原産地げんさんちとする仮説かせつ有力ゆうりょくである[19]エジプトでは紀元前きげんぜん3世紀せいきごろには栽培さいばいされていた[19]はや時期じき西にしアフリカきたアフリカインド伝播でんぱし、のちに中国ちゅうごく東南とうなんアジアにも伝播でんぱして栽培さいばいしゅとなった。中国ちゅうごくはいった時期じき諸説しょせつ紛々ふんぷんとして不明ふめいだが、DNA分布ぶんぷからは950ねんころかんがえられている[20]ふるくは「蜀黍もろこし」(しょくしょ)とばれたが、現代げんだい中国ちゅうごくめいは「高粱こうりゃん」(こうりゃん、カオリャン)である。伝播でんぱ以前いぜん文献ぶんけんにも蜀黍もろこしられるが、べつ穀物こくもつしたらしい。18世紀せいきには新大陸しんたいりくにも伝播でんぱし、1853ねんにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく栽培さいばい開始かいしされた[21]

日本にっぽんには室町むろまち時代じだい中国ちゅうごく経由けいゆして伝来でんらいした[19]五穀ごこくキビ)の一種いっしゅとしてモロコシ、タカキビ(高黍たかきび)という名前なまえでの食用しょくよう栽培さいばいのほか、サトウモロコシ、トウキビ、ロゾク(あしあわ)というで、とうじる採取さいしゅ目的もくてき栽培さいばいおこなわれてきた[22]

生産せいさん

編集へんしゅう
 
世界せかいのモロコシ生産せいさん地域ちいきあか原産地げんさんちみどり主要しゅよう生産せいさん地域ちいき
 
インドの穀物こくもつ生産せいさん中央ちゅうおう黄色おうしょくがジョワール(モロコシ)をおも栽培さいばいする地域ちいき
 
エルサルバドルのモロコシはたけ
モロコシ世界せかい生産せいさんりょう(2008/09ねん[23]
 順位じゅんい  国名こくめい 生産せいさんりょう (せんトン) 割合わりあい
   1   アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく    11,998 19.22 %
   2   ナイジェリア    11,000 17.63 %
   3   インド    7,240 11.60 %
   4   メキシコ    6,300 10.09 %
   5   スーダン    4,700 7.53 %
   6   エチオピア    2,619 4.20 %
   7   オーストラリア    2,400 3.85 %
   8   アルゼンチン    2,300 3.69 %
   9   ブラジル    2,000 3.20 %
   10   ブルキナファソ    1,800 2.88 %
   11   中国ちゅうごく    1,800 2.88 %
   12   ニジェール    1,000 1.60 %
   13   エジプト    900 1.44 %
   14   タンザニア    900 1.44 %
   15 ヨーロッパ連合れんごう    521 0.83 %
    その    4,932 7.90 %
    世界せかいそう生産せいさんりょう    62,410 100.00 %

モロコシはモロコシぞくなかもっとひろ栽培さいばいされるしゅであり[24]小麦こむぎいね、トウモロコシ、大麦おおむぎについで世界せかいで5番目ばんめおお栽培さいばいされる穀物こくもつとなっている[3]。アフリカ、中国ちゅうごく、インドなどの一部いちぶ地域ちいきではモロコシは重要じゅうよう穀類こくるいとして栽培さいばいされている[19]生産せいさんりょうは1960年代ねんだいに3,000まんトンだいだったが、1980年代ねんだいには7,000まんトンだいにまで生産せいさん拡大かくだいした。その、2000年代ねんだいには6,000まんトンだいにまでがってきている[25]おおくのたねたい乾燥かんそうせいたい熱性ねっせいっており、とくサヘルでは重要じゅうよう作物さくもつとなっている。ただ、全般ぜんぱんとしてはやはり乾燥かんそうにおいてほかの穀物こくもつ栽培さいばいできないところで栽培さいばいされることがおおいため、反収たんしゅうはイネ、コムギ、トウモロコシのさんだい穀物こくもつくらべてひくい。モロコシのだい生産せいさんこくのうち、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくオーストラリアアルゼンチンでは飼料しりょうよう生産せいさんがほとんどである。

 
ハイブリッド・ソルガムのはたけ

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくには、1853ねんフランスからまれ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく南部なんぶグレートプレーンズ中心ちゅうしんひろまっていった。19世紀せいき後半こうはんから20世紀せいき前半ぜんはんにかけてはアフリカなど世界せかい各地かくちから優良ゆうりょう品種ひんしゅがアメリカにまれ、また20世紀せいきはいってからはこれらの移入いにゅう品種ひんしゅとのわせや、優良ゆうりょう品種ひんしゅ選抜せんばつによって近代きんだいてき育種いくしゅすすめられるようになった[26]

とくにアメリカで栽培さいばいされる飼料しりょうようモロコシにおいては、1957ねんいちだい雑種ざっしゅのハイブリッド品種ひんしゅはじめて開発かいはつされ、7ねん1963ねんまでにはほぼ全量ぜんりょうしん品種ひんしゅわるなど品種ひんしゅ改良かいりょうさかんにおこなわれ、この7年間ねんかん収量しゅうりょう倍増ばいぞうしている。この改良かいりょうはトウモロコシの品種ひんしゅ改良かいりょう参考さんこうとしておこなわれ、どう時期じきみどり革命かくめい成果せいかおおれて改良かいりょうすすんだ。収量しゅうりょうだけでなく、この時期じきにはたん稈化もおこなわれ、アメリカの主要しゅよう品種ひんしゅたかさは1.5メートルほどにまでみじかくなっており、コンバインなどによる収穫しゅうかく機械きかい適応てきおうしたかたちとなっている。このため、これ以降いこうもモロコシの反収たんしゅう増大ぞうだいつづけ、1950ねんの1ヘクタールたり1,257キログラムから、1998ねんには1ヘクタールたり4,245キログラムと、やく3.5ばいにまでびている[27]。アメリカは世界せかい最大さいだいのモロコシ生産せいさんこくであるが、利用りようはほぼ全量ぜんりょう飼料しりょうまたは製糖せいとうようとしてのものである。

 
エチオピアアムハラしゅうヘイック付近ふきんのモロコシはたけ

アフリカでは、サヘル地帯ちたいなどの乾燥かんそうした地域ちいきにおいてさかんに栽培さいばいされている。やや湿潤しつじゅん地域ちいきにおいては、かつてはソルガムが栽培さいばいされていたものの、現在げんざいではより湿潤しつじゅんてきしたトウモロコシなどの栽培さいばいさかんになっている。また、極度きょくど降水こうすいすくない地域ちいきではより乾燥かんそうつよトウジンビエおも穀物こくもつとなっている。一方いっぽうで、モロコシはアフリカでもっとふるくから、もっとだい規模きぼ栽培さいばいされてきた穀物こくもつであり、トウモロコシやコメが伝来でんらいしてくるまではアフリカ大陸たいりくしゅこくであったため、栽培さいばいしゅ分化ぶんかすすんでおり、2,000メートル以上いじょうあめおお高地こうち適応てきおうした品種ひんしゅ存在そんざいする。

モロコシをおもしゅこくとして栽培さいばいしているくにモーリタニアマリブルキナファソナイジェリアニジェールチャドスーダンといったサハラみなみえんのサヘル地帯ちたい国々くにぐにである。とくにブルキナファソとスーダンにおいては一人ひとりたり食糧しょくりょう生産せいさんりょうはソルガムがもっとおおく、さい重要じゅうよう穀物こくもつとなっている[28]。またこれ以外いがい地域ちいきにおいても、乾燥かんそう地域ちいき中心ちゅうしん熱帯ねったい雨林うりんのぞブラックアフリカのほぼ全土ぜんど栽培さいばいされており、アフリカにおけるさい重要じゅうよう穀物こくもつひとつである。2000ねんのブラックアフリカの作物さくもつ収穫しゅうかく面積めんせきのうちソルガムは13.0%をめるが、これはトウモロコシと同率どうりつ1であり、アフリカでもっとひろ栽培さいばいされる作物さくもつとなっている[29]一方いっぽう土地とち生産せいさんせい非常ひじょうひくく、1997ねんのソルガムの土地とち生産せいさんせい世界せかい平均へいきんが1ヘクタールたり1,414キログラムであるのにたいし、アフリカ平均へいきんは788キログラムで、世界せかい平均へいきんよりも79%も収量しゅうりょうすくない[30]しゅこくようソルガム自体じたい収量しゅうりょう改善かいぜんはさほどすすんでいないうえ、サブサハラ・アフリカにおけるソルガムの土地とち生産せいさんせいは1961ねん以来いらいほぼ改善かいぜんられず、50ねん以上いじょうほぼよこばいのままである[31]。これは肥料ひりょう投入とうにゅう農地のうちおこなわれないなど、みどり革命かくめいがソルガムにかぎらず、コメやコムギなどぜん穀物こくもつにおいてブラックアフリカ全域ぜんいきではすすんでいないためである。主食しゅしょくようモロコシにおいてはコメやコムギとちがって品種ひんしゅ改良かいりょうすすんでいないうえ、もともとそれらの栽培さいばいできない乾燥かんそう農地のうちでの栽培さいばいおもとなっているため、ブラックアフリカないですらコメやコムギ、トウモロコシよりも反収たんしゅうひくく、ほぼ半分はんぶんかそれ以下いかにとどまっている[31]

一方いっぽうでモロコシの耕地こうち面積めんせきはブラックアフリカにおいて1980年代ねんだい以降いこう急速きゅうそく拡大かくだいし、1980ねんから2010ねんまでの30年間ねんかんでブラックアフリカのモロコシ栽培さいばい面積めんせきは76%も増大ぞうだいしている[32]。これは、反収たんしゅう貧弱ひんじゃくさを耕地こうち面積めんせき拡大かくだいおぎなったことを意味いみしている。このため、ブラックアフリカのモロコシ生産せいさんは1961ねんの1,000まんトン程度ていどから、2000年代ねんだい後半こうはんには2,500まんトン程度ていどまで拡大かくだいした[33]。しかしこの生産せいさん増大ぞうだい土地とち生産せいさんせい改善かいぜんともなわなかったため、ひとりあたりのソルガム生産せいさんりょう低下ていかつづけ、1970ねんくらべ2010ねんのブラックアフリカからのモロコシ輸出ゆしゅつは-1.4%となり、生産せいさん増大ぞうだいにもかかわらず輸出ゆしゅつ減少げんしょうしてしまっている[34]ぎゃくにブラックアフリカのモロコシ輸入ゆにゅう急増きゅうぞうし、2010ねんにはモロコシの世界せかい輸入ゆにゅうりょうの14%がブラックアフリカ諸国しょこく輸入ゆにゅうめられることとなり、しかもこの割合わりあい増加ぞうか一途いっとをたどっている[35]。こうして、ブラックアフリカのモロコシは社会しゃかい重要じゅうよう地位ちいめるのにもかかわらず生産せいさんはアフリカ諸国しょこく人口じんこう急速きゅうそく増大ぞうだいいつくことができず、これらの地域ちいき食糧しょくりょう不足ふそくまねき、経済けいざい成長せいちょうのネックとなっている。

近代きんだいてき育種いくしゅ品種ひんしゅ改良かいりょうおこなわれていない一方いっぽうで、アフリカはソルガムの原産地げんさんちであり栽培さいばいにはなが伝統でんとうっており、また重要じゅうようせい地域ちいきくらべて非常ひじょうたかいため、非常ひじょう多種たしゅおよ伝統でんとう品種ひんしゅ存在そんざいし、維持いじされつづけている[36]

その諸国しょこく

編集へんしゅう

また、インドにおいてもモロコシはふるくから栽培さいばいされている重要じゅうよう穀物こくもつである。インドは雑穀ざっこく栽培さいばい重要じゅうよう地位ちいめるくにであるが、そのなかでもモロコシのめる割合わりあいおおきい。インドでのモロコシはジョワールとばれ、カリーフばれる雨季うきにもラビーばれる乾季かんきにも栽培さいばいされる。ラビーのモロコシの栽培さいばい地域ちいきは、ボンベイひがしひろがるデカン高原こうげん地域ちいきおもであり、プネーからマハーラーシュトラしゅう内陸ないりくカルナータカしゅう北部ほくぶアーンドラ・プラデーシュしゅう南部なんぶにかけてひろがっている[37]

 
ラオスボーラウェン高原こうげんにおけるソルガムの乾燥かんそう作業さぎょう

また熱帯ねったい地域ちいきおおくでも重要じゅうよう穀物こくもつひとつである。アフリカ、中央ちゅうおうアメリカみなみアジアなどでさかんに栽培さいばいされる[38]現代げんだい中国ちゅうごくでの生産せいさんりょうぜん世界せかいでの割合わりあいてきにはおおくないが、とく東北とうほくにおいてさかんに栽培さいばいされる。近代きんだい日本にっぽん中国ちゅうごく大陸たいりく進出しんしゅつ重点じゅうてんとなった中国ちゅうごく東北とうほくについてのリポートや作品さくひんとうにもコーリャンにかんする言及げんきゅうがある。

日本にっぽん

編集へんしゅう

日本にっぽんにおいては、かつては山間さんかんにおいてはんぜる主食しゅしょくようとして栽培さいばいされており、だい世界せかい大戦たいせん食糧難しょくりょうなん時代じだいには一時いちじ栽培さいばい拡大かくだいしたものの、すぐにコメ生産せいさんりょう増大ぞうだいによって栽培さいばい激減げきげんした。雑穀ざっこく一種いっしゅとして、あまりたか価値かちっていなかったため、品種ひんしゅ改良かいりょうもほとんどおこなわれず、そのため反収たんしゅうひくいままだった。1965ねんころには食糧しょくりょうようとしての栽培さいばいはほぼ消滅しょうめつし、飼料しりょうよう緑肥りょくひ細々こまごま栽培さいばいされるのみとなった[11]

しかし21世紀せいきはいると、雑穀ざっこく栄養素えいようそ健康けんこうめんから見直みなおされるなかで、モロコシの栽培さいばい復活ふっかつするところがてきている。なお、日本にっぽんにおけるモロコシ栽培さいばいとく穀物こくもつようのモロコシ栽培さいばいは、伝統でんとう品種ひんしゅをそのまま利用りようしたものがおお[39]

貿易ぼうえき

編集へんしゅう

モロコシの特徴とくちょうとして、主要しゅよう生産せいさんこくおもしゅこくとしての食糧しょくりょう自給じきゅうようとして生産せいさんする国家こっかと、飼料しりょうとしての生産せいさんおもとする国家こっかおおきくかれていることがげられる。前者ぜんしゃはアフリカ諸国しょこくやインドなどがてはまり、主要しゅよう生産せいさんこくちゅうでは2ナイジェリア筆頭ひっとうに、3インド、5スーダン、6エチオピア、10ブルキナファソ、12ニジェール、14タンザニアげられる。後者こうしゃとしては世界せかい最大さいだいのモロコシ生産せいさんこくであるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく筆頭ひっとうに、4メキシコ、7オーストラリア、8アルゼンチン、9ブラジル、11中国ちゅうごく、13エジプトなどがげられる。このうち、自給じきゅうよう生産せいさんむねとする前者ぜんしゃのグループはほとんどモロコシを輸出ゆしゅつしておらず、むしろアフリカ諸国しょこく主要しゅよう生産せいさんこくふくめて大量たいりょうにモロコシを輸入ゆにゅうしている。後者こうしゃのグループは、ほぼ自国じこく国内こくない飼料しりょう原料げんりょうとして消費しょうひするタイプと、余剰よじょうぶん輸出ゆしゅつへとけられるタイプの2種類しゅるい国家こっかけられる。モロコシを輸出ゆしゅつけられるほど生産せいさんできる国家こっか非常ひじょうすくなく、2010ねんには世界せかいのモロコシ輸出ゆしゅつりょうの62%をアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくが、21%をアルゼンチンが、13%をオーストラリアがめ、のこりの諸国しょこくのモロコシ輸出ゆしゅつりょうはわずか4%にぎず[40]事実じじつ上総かずさ輸出ゆしゅつの96%をめるこの上位じょうい3こくによってモロコシ輸出ゆしゅつはほぼ独占どくせんされている。

輸入ゆにゅうりょうとしてはメキシコがもっとおおく、いで日本にっぽんチリつづく。日本にっぽんでは種子しゅし毎年まいとし120まんトンちか輸入ゆにゅうし、このほぼ全量ぜんりょう濃厚のうこう飼料しりょうとして使用しようされる。ただし、飼料しりょうとしての輸入ゆにゅうりょうは2002ねんの147まんトンからとしごとの増減ぞうげんはげしいものの毎年まいとし基本きほんてきには微減びげん傾向けいこうにあり、2010ねんには122まんトンにまで減少げんしょうしている。輸入ゆにゅうこく内訳うちわけとしては基本きほんてきにはアメリカからの輸入ゆにゅうもっとおおく、オーストラリア、アルゼンチン、中国ちゅうごくつづくが、各国かっこく作況さっきょうによって輸入ゆにゅうりょうめるパーセンテージは毎年まいとしおおきく変動へんどうする。2010年度ねんど輸入ゆにゅうりょうはアルゼンチンがもっとおおく、54まん6,000トンにのぼる。これにぐのがアメリカからの輸入ゆにゅうで、51まん1,000トンとなる。2008ねんと2009ねんには最大さいだい輸入ゆにゅうこくであったオーストラリアは、15まん8,000トンにとどまった。中国ちゅうごくからの輸入ゆにゅうりょうすくないうえ減少げんしょう傾向けいこうにあり、2009ねんと2010ねんにはまった輸入ゆにゅうがなされなかった。なお、この4かこく以外いがいからのモロコシの輸入ゆにゅうはほとんどなく、まったく存在そんざいしないとしもあり、輸入ゆにゅうがあるとしでもごく微量びりょうにとどまる[41]

 
ソルガムの種子しゅしとポップ・ソルガム

食用しょくよう

編集へんしゅう
 
ソルガムを一家いっか(エチオピアのラリベラ
 
中国ちゅうごくさん高粱こうりゃんかゆ

モロコシの利用りようにおいてもっと重要じゅうようなものは食用しょくようである。とくにアフリカにおいては主食しゅしょくとして重要じゅうよう地位ちい植物しょくぶつである。かたとしては、うすなどでいてこなにしたあとってかためのかゆじょうにしてべることがおおい。アフリカの東部とうぶ南部なんぶ主食しゅしょくとしてひろしょくされるウガリ各種かくしゅ穀物こくもつこなからつくられるが、トウモロコシが伝来でんらいしてくるまではウガリのしゅ原料げんりょうはモロコシであった。現代げんだいでも、トウモロコシを栽培さいばいしていない地域ちいきのウガリはモロコシでつくられることがおもであり、トウモロコシ栽培さいばい地域ちいきでもモロコシでつくられたウガリは一般いっぱんてきなものである。ボツワナにおいてはモロコシをもとにしたウガリは「ボホペ」とばれ、サワークリームマヨネーズれてしょくされるが、トウモロコシをもととした「パパ」とばれるウガリと共存きょうぞんしている[42]。ブルキナファソのモシじんにおいてはサガボとばれ[43]マリでは「トー」とばれる[44]が、これも同様どうようのものである。また、セネガルやマリなどではコムギのわりにモロコシやトウジンビエを使用しようしてクスクスつくられる[45]

インドにおいては、モロコシの主要しゅよう調理ちょうりほうロティばれる発酵はっこうのパンをつくることであるが、ほかにもそのまま粒食りゅうしょくしたり、げパンやしパン、アフリカのようにかたかゆにするなど多様たよう調理ちょうりほう存在そんざいする[46]中国ちゅうごくにおいては、べい同様どうよういたりかゆにしたりする。かつてはひろ食用しょくようにされたが、タンニンふくむためにべにくく、最近さいきんでは人気にんきがない[47]

日本にっぽんにおいては製粉せいふん基本きほんであり、ってべる。もちせいのモロコシは団子だんごもちなどの材料ざいりょうとして使用しようされる[48]岩手いわてけんでは伝統でんとうしょくとしてタカキビを団子だんごにしたへっちょこ団子だんごや、コメとタカキビをぜたタカキビもちなどをつくり、おやつとしてべる[49]沖縄おきなわでは伝統でんとう穀物こくもつとして、べにいもなどとともにもちれてムーチーにするなどして利用りようされる[50]

かつては上記じょうき以外いがい栽培さいばい地域ちいきである日本にっぽん欧米おうべい諸国しょこく一部いちぶなど幅広はばひろ地域ちいき食用しょくようとされてきたが、モロコシはおもに種皮しゅひタンニンおおふくむため、精白せいはくつよめにしないとしぶみがつよくなる。この性質せいしつきらわれ、インドやアフリカをのぞいては食用しょくよう利用りよう衰退すいたいした[51]近年きんねんでは健康けんこう意識いしきたかまりから雑穀ざっこく先進せんしんこく中心ちゅうしん見直みなおされ、アメリカでタンニンをふくまないホワイトソルガムが開発かいはつされるなど、復権ふっけんけたうごきもみられる。ホワイトソルガムはグルテンふくまないため、セリアックびょう患者かんじゃのためのグルテン・フリー食材しょくざいとして使用しようされる[52]。ミート・ミレットという俗称ぞくしょうとおり、にくちかしょくかんつため、日本にっぽんでも雑穀ざっこく利用りようなみり、たかきびハンバーグなどのレシピ開発かいはつされている。

加工かこう食品しょくひん

編集へんしゅう

また、モロコシからさけつくることもできる。中国ちゅうごく蒸留酒じょうりゅうしゅである白酒しろざけはモロコシを原料げんりょうとしており、汾酒、かてえきかやたいしゅなどの銘酒めいしゅ存在そんざいする[51]。アフリカのモロコシ生産せいさん地域ちいきにおいても、各地かくちでモロコシしゅ製造せいぞうされているが、商業しょうぎょうベースではなくあくまでもむらなどで個人こじんつく地酒じざけてきなものがほとんどである。アフリカのモロコシしゅ製造せいぞうほうは、モロコシにみずわせて発芽はつがさせ、その発芽はつがモロコシの酵素こうそによって糖化とうかさせてつく[53]というものであるが、この製法せいほう原料げんりょうちがうもののオオムギを原料げんりょうとする一般いっぱんてきビール基本きほんてきには共通きょうつう手法しゅほうであり、そのためこのモロコシしゅはモロコシ・ビールとばれる。エチオピア南部なんぶのコンソじんは、モロコシをしゅとしてトウモロコシと、まれにコムギをれてチャガとばれるビールをつくり、これを主食しゅしょくとしている[54]

 
スイートソルガムをしぼり、糖蜜とうみつとする(アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくノースカロライナしゅう中央ちゅうおう

モロコシのうち、糖分とうぶんおおふくむものは総称そうしょうしてスイートソルガムとばれる。スイートソルガムは甘味あまみりょう原料げんりょうとしてアメリカを中心ちゅうしん栽培さいばいされている。これを煮詰につめてソルガムシュガー(ロゾクとう)をつくることもできるが、グルコースフラクトースおおふくむため結晶けっしょうさせにくく、結晶けっしょうとう収量しゅうりょうとしてはサトウキビテンサイおとるため、シロップ原料げんりょうとして使用しようされることがおおい。近年きんねんではバイオエタノール原料げんりょうとしてもおお利用りようされている[55]工業こうぎょうようデンプン材料ざいりょうともなっている[51]

飼料しりょう

編集へんしゅう

モロコシは飼料しりょうとしても重要じゅうようであり、各国かっこく飼料しりょうとして使用しようされる。種子しゅし部分ぶぶん穀物こくもつであるので濃厚のうこう飼料しりょうとして使用しようし、くき牧草ぼくそうとして飼料しりょうとなる。とくに飼料しりょうとしての消費しょうひりょうおおいのはアメリカやメキシコ、オーストラリアなどであり[56]日本にっぽんでもひろ使用しようされる。

ただしモロコシをふくむモロコシぞくのいくつかのたねは、成長せいちょう初期しょきシアン化水素しあんかすいそホルデニン英語えいごばん硝酸塩しょうさんえんなどの有毒ゆうどく物質ぶっしつ致死ちしりょうふくむことがあるので注意ちゅうい必要ひつようである。さらに成長せいちょうした個体こたいでも、ストレスけるとかなりのりょうシアン化物ばけものつくることがある。日本にっぽんなど各地かくちセイバンモロコシ飼料しりょうようとして使用しようされなくなったのは、この性質せいしつによる。ただし青酸せいさんなどこれらの毒素どくそ青草あおくさふくまれるものであり、成長せいちょうにつれて毒素どくそりょう減少げんしょうしていく[57]成長せいちょうのほか、乾燥かんそうさせても青酸せいさん減少げんしょうするため、牧草ぼくそうとして青刈あおがりした場合ばあい十分じゅうぶん乾燥かんそうさせれば危険きけんせいはほぼなくなり、くさ危険きけんせいはほとんどない[51]

 
高粱こうりゃんをあしらった満州まんしゅうこく建国けんこく功労こうろうあきら

モロコシはほうき材料ざいりょうとして世界せかい各地かくちひろ使用しようされ、ほうき専用せんよう品種ひんしゅぐん存在そんざいする[58]日本にっぽんにおいてもほうき専用せんようしゅがホウキモロコシとばれてふるくから栽培さいばいされており、21世紀せいきはいっても関東かんとう地方ちほうにおいて少量しょうりょう生産せいさんされている[59]くきかべざいなどとしても利用りようされる[60]原産地げんさんちであるアフリカにおいては、収穫しゅうかくくき燃料ねんりょう飼料しりょうとして使用しようするなどし、基本きほんてきにはあますところなく利用りようされる。また収穫しゅうかくくき装飾そうしょくてき木工もっこう製品せいひんつくるための材料ざいりょうとなり、KIREI BOARDのブランドはとく有名ゆうめいである。

また、最近さいきんではカドミウムをはじめとする重金属じゅうきんぞく吸着きゅうちゃくすぐれている性質せいしつ利用りようして、イネやエンバクとともにカドミウムによる土壌どじょう汚染おせん修復しゅうふく(バイオレメディエーション)に利用りようされる[61]

堆肥たいひ利用りようできない場合ばあいにおいて、モロコシをきこみ緑肥りょくひとして使用しようすることもできる[62]

満州まんしゅうこくでは国花こっか指定していされていた。1933ねん大同だいどう2ねん4がつ決定けっていされたとの記録きろくがある[63]

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ デジタル大辞泉だいじせん小学館しょうがくかん) 「高粱こうりゃん(コーリャン)の意味いみ - goo国語こくご辞書じしょ コーリャン【高粱こうりゃん】の意味いみ」、および三省堂さんせいどう大辞林だいじりん』 「コーリャンとは - Weblio辞書じしょ コーリャン」
  2. ^ 三省堂さんせいどう『デイリーコンサイス中日ちゅうにち辞典じてん』 「高粱こうりゃん意味いみ - 中日ちゅうにち辞書じしょ - 中国ちゅうごく辞書じしょ - goo辞書じしょ 高粱こうりゃん gāoliang」、および白水しろみずしゃ中国ちゅうごく辞典じてん』など 「高粱こうりゃん意味いみ - 中国ちゅうごく辞書じしょ - Weblioちゅう中日ちゅうにち辞典じてん 高粱こうりゃん
  3. ^ a b Kiple, Beck & Ornelas (2004), p. 107.
  4. ^ 「モロコシ トウモロコシ ちがい」のGoogle検索けんさく結果けっか
  5. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 253.
  6. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 230.
  7. ^ のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい (2010), p. 175.
  8. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 264.
  9. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 258.
  10. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), pp. 255–256.
  11. ^ a b 国分こくぶまきまもる (2010), p. 255.
  12. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 257.
  13. ^ a b 国分こくぶまきまもる (2010), p. 260.
  14. ^ 山口やまぐち裕文ひろふみ & 河瀬かわせ真琴まこと (2003), p. 99.
  15. ^ 鵜飼うかい保雄やすお & 大澤おおさわりょう (2010), p. 116.
  16. ^ しょう項目こうもく事典じてん,世界せかいだい百科ひゃっか事典じてんない言及げんきゅう, 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ),世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん だいはん,ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん. “サトウモロコシ(さとうもろこし)とは? 意味いみ使つかかた”. コトバンク. 2023ねん8がつ29にち閲覧えつらん
  17. ^ 鵜飼うかい保雄やすお & 大澤おおさわりょう (2010), pp. 118–119.
  18. ^ 鵜飼うかい保雄やすお & 大澤おおさわりょう (2010), p. 131.
  19. ^ a b c d たいら宏和ひろかず (2017), p. 4.
  20. ^ 刘夙 (2015ねん9がつ10日とおか). “高粱こうりゃん:从非しゅうらいてきどくひん”还是希望きぼう” (中国ちゅうごく). はて壳网. 2017ねん7がつ19にち閲覧えつらん
  21. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), pp. 253–254.
  22. ^ ソルガムの紹介しょうかい”. 長野ながのけん畜産試験場ちくさんしけんしょ. 2012ねん9がつ7にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2017ねん9がつ20日はつか閲覧えつらん
  23. ^ Foreign Agricultural Service – Production, Supply and Distribution Online” (英語えいご). United States Department of Agriculture. 2006ねん10がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん6がつ30にち閲覧えつらん
  24. ^ Mutegi (2010), pp. 243–253.
  25. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 254.
  26. ^ 鵜飼うかい保雄やすお & 大澤おおさわりょう (2010), pp. 121–123.
  27. ^ 鵜飼うかい保雄やすお & 大澤おおさわりょう (2010), p. 129.
  28. ^ 平野ひらの克己かつみ (2002), p. 36.
  29. ^ 北川きたがわ勝彦かつひこ & 高橋たかはし基樹もとき (2004), p. 150.
  30. ^ 平野ひらの克己かつみ (2002), p. 41.
  31. ^ a b 平野ひらの克己かつみ (2013), p. 123.
  32. ^ 平野ひらの克己かつみ (2013), p. 124.
  33. ^ 平野ひらの克己かつみ (2013), p. 119.
  34. ^ 平野ひらの克己かつみ (2013), p. 117.
  35. ^ 平野ひらの克己かつみ (2013), p. 118.
  36. ^ 山口やまぐち裕文ひろふみ & 河瀬かわせ真琴まこと (2003), p. 214.
  37. ^ B.L.C.ジョンソン (1986), p. 100.
  38. ^ Sorghum” (英語えいご). U.S. Grains Council. 2010ねん8がつ23にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2021ねん1がつ28にち閲覧えつらん
  39. ^ 雑穀ざっこく入門にゅうもん』(日本にっぽん食糧しょくりょう新聞しんぶんしゃ 平成へいせい22ねん12月22にち初版しょはん)p.34
  40. ^ 「5 ソルガム 国際こくさいてきなソルガム需給じゅきゅう概要がいよう農林水産省のうりんすいさんしょう(2015ねん1がつ16にち閲覧えつらん
  41. ^ 日本にっぽん飼料しりょう産業さんぎょうない主要しゅよう飼料しりょう穀物こくもつ協同きょうどう組合くみあい日本にっぽん飼料しりょう工業こうぎょうかい(2014ねん1がつ14にち閲覧えつらん
  42. ^ 池谷いけがや和信かずのぶ編著へんちょ『ボツワナをるための52しょう』(明石書店あかししょてん 2012ねん)169ページ
  43. ^ 川田かわたじゅんづくり『サバンナの博物はくぶつ』(ちくま文庫ぶんこ 1991ねん5がつ28にちだい1さつ)p.31
  44. ^ 小川おがわりょう (2004), p. 71.
  45. ^ 小川おがわりょう (2004), p. 66.
  46. ^ 山口やまぐち裕文ひろふみ & 河瀬かわせ真琴まこと (2003), p. 159.
  47. ^ ろう北京ぺきん生活せいかつ离不开高粱こうりゃんしんはなもう、2016ねん11月25にちhttp://news.xinhuanet.com/local/2016-11/25/c_129377517.htm 
  48. ^ のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい (2010), pp. 175–176.
  49. ^ 特集とくしゅう2 しん日本にっぽん郷土きょうどしょく(2)ソバ・小麦こむぎ雑穀ざっこくつく岩手いわてけんめん料理りょうりとおやつ(2)農林水産省のうりんすいさんしょう(2015ねん1がつ16にち閲覧えつらん
  50. ^ 伝統でんとう野菜やさい食品しょくひん開発かいはつ 奥武おうさんトーナチン使づかい3ひん. 琉球新報りゅうきゅうしんぽう. (2013ねん11月14にち). https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-215716.html 2017ねん10がつ10日とおか閲覧えつらん 
  51. ^ a b c d 国分こくぶまきまもる (2010), p. 261.
  52. ^ のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい (2010), pp. 176–177.
  53. ^ 小川おがわりょう (2004), pp. 237–239.
  54. ^ 小川おがわりょう (2004), p. 47.
  55. ^ のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい (2010), p. 177.
  56. ^ グレイン・ソルガム(ソルガムきび)”. アメリカ穀物こくもつ協会きょうかい. 2021ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  57. ^ 藤井ふじい義晴よしはる & 橋爪はしづめけん (2005), p. 9.
  58. ^ 国分こくぶまきまもる (2010), p. 259.
  59. ^ 作物さくもつ研究所けんきゅうじょ:作物さくもつ見本みほんえん ホウキモロコシ”. のうけん機構きこう (2015ねん7がつ24にち). 2021ねん1がつ29にち閲覧えつらん
  60. ^ 小川おがわりょう (2004), pp. 63–64.
  61. ^ ソルガム栽培さいばいによるカドミウム汚染おせん土壌どじょう浄化じょうか”. 農林水産省のうりんすいさんしょう. 2014ねん2がつ3にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん1がつ16にち閲覧えつらん
  62. ^ 緑肥りょくひ作物さくもつ利用りよう”. 農林水産省のうりんすいさんしょう. 2015ねん1がつ16にち閲覧えつらん
  63. ^ 建国けんこくさん年間ねんかん堅実けんじつあゆまんしゅうこく重要じゅうよう記録きろくまんしゅう日報にっぽう』1935ねん昭和しょうわ10ねん)3がつ1にちづけ

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 鵜飼うかい保雄やすお大澤おおさわりょう品種ひんしゅ改良かいりょう世界せかい 作物さくもつへんゆうしょかん、2010ねん12月28にちISBN 978-4-903487-41-0 
  • 小川おがわりょう世界せかいしょく文化ぶんか11 アフリカ』のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい、2004ねんISBN 9784540040870 
  • 北川きたがわ勝彦かつひこ高橋たかはし基樹もとき『アフリカ経済けいざいろんミネルみねるァ書房ぁしょぼう、2004ねん11月25にちISBN 978-4623041602 
  • 国分こくぶまきまもるしんてい 食用しょくよう作物さくもつよう賢堂かしこどう、2010ねん8がつ10日とおかISBN 978-4-8425-0473-5 
  • たいら宏和ひろかず雑穀ざっこくのポートレート』にしきぼう、2017ねんISBN 978-4-9908843-1-4 
  • のうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい地域ちいき食材しょくざいだい百科ひゃっか だい1かん 穀類こくるい・いも・豆類まめるい種実たねざねのうやま漁村ぎょそん文化ぶんか協会きょうかい、2010ねん3がつ1にちISBN 978-4540092619 
  • 平野ひらの克己かつみ経済けいざい大陸たいりくアフリカ:資源しげん食糧しょくりょう問題もんだいから開発かいはつ政策せいさくまで』中公新書ちゅうこうしんしょ、2013ねん1がつ25にちISBN 978-4-12-102199-1 
  • 平野ひらの克己かつみ図説ずせつアフリカ経済けいざい日本にっぽん評論ひょうろんしゃ、2002ねんISBN 978-4-535-55230-2 
  • 藤井ふじい義晴よしはる橋爪はしづめけん牧草ぼくそう飼料しりょう作物さくもつおよび雑草ざっそうふくまれる有毒ゆうどく物質ぶっしつ家畜かちく中毒ちゅうどく」『牧草ぼくそう園芸えんげいだい53かんだい6ごう、2005ねん2022ねん9がつ30にち閲覧えつらん 
  • 山口やまぐち裕文ひろふみ河瀬かわせ真琴まこと梅本うめもと信也しんや大澤おおさわりょう河井かわい初子はつこ木俣きまた美樹みきおとこ重田しげた眞義まさよしたいら宏和ひろかず竹井たけい恵美子えみこ根本こんぽん 和洋わよう福永ふくなが健二けんじ堀内ほりうち孝次たかじ三浦みうら励一、みなみ峰夫みねお吉崎よしざき昌一しょういち雑穀ざっこく自然しぜん:その起源きげん文化ぶんかもとめて』北海道大学ほっかいどうだいがく図書としょ刊行かんこうかい、2003ねん9がつ10日とおか 
  • B.L.C.ジョンソン『みなみアジアの国土こくど経済けいざい だい1かん インド7』山中やまなか一郎いちろう松本まつもと絹代きぬよ佐藤さとうひろし押川おしかわ文子ふみこどもやく二宮にのみや書店しょてん、1986ねん4がつ1にちISBN 978-4817600684 
  • Mutegi, Evans; Fabrice Sagnard, Moses Muraya, Ben Kanyenji, Bernard Rono, Caroline Mwongera, Charles Marangu, Joseph Kamau, Heiko Parzies, Santie de Villiers, Kassa Semagn, Pierre Traoré, Maryke Labuschagne (2010-02-01). “Ecogeographical distribution of wild, weedy and cultivated Sorghum bicolor (L.) Moench in Kenya: implications for conservation and crop-to-wild gene flow”. Genetic Resources and Crop Evolution 57 (2): 243–253. doi:10.1007/s10722-009-9466-7. 
  • Kiple, Kenneth F.、Beck, Stephen V.、Ornelas, Kriemhild Cone`e『ケンブリッジ世界せかい食物しょくもつだい百科ひゃっか事典じてん2 主要しゅよう食物しょくもつ栽培さいばい作物さくもつ飼養しよう動物どうぶつさんりん睿太ろうかんやく)、朝倉書店あさくらしょてん、2004ねん9がつ10日とおかISBN 978-4254435320 


関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう