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キャデラック・CTS

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
CTS-V

CTS (シーティーエス)は、GM生産せいさんキャデラックブランドで販売はんばいしている自動車じどうしゃである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

従来じゅうらいキャデラックは北米ほくべい市場いちばのみに注力ちゅうりょくしてきたため、その地域ちいきでは「キャデラックしゃはあまりにおおきすぎる」と評価ひょうかされており、ヨーロッパアジアなどの市場いちばでは販売はんばいがふるわない状態じょうたいつづいていた。また、CTSデビュー当時とうじ米国べいこくでのキャデラックオーナーの平均へいきん年齢ねんれいはおよそ60さいであり、本国ほんごくでは「リタイヤした老人ろうじんるクルマ」というイメージがつよかったため、よりわか消費しょうひしゃれられるくるま開発かいはつ急務きゅうむであった。このような経緯けいいから、これまでのキャデラックよりコンパクトでスポーティなCTSが誕生たんじょうした。CTSの開発かいはつにあたっては、まったあたらしいFRプラットフォームの設計せっけいはもちろんのこと、ドイツニュルブルクリンクサーキットでの3ねんにわたりテストをかえ走行そうこう性能せいのうみがくなど、メルセデス・ベンツBMWなどに代表だいひょうされる欧州おうしゅうせいセダンをつよ意識いしきしている。「アート&サイエンス」とぶデザイン哲学てつがくのっとった外観がいかん最初さいしょのモデルである。

初代しょだい (2003-2008ねん)[編集へんしゅう]

CTS
フロント
リア
コクピット
概要がいよう
製造せいぞうこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
中華人民共和国の旗 中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく
中華民国の旗 台湾たいわん
ロシアの旗 ロシア
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動くどう方式ほうしき FR
プラットフォーム GM Sigma
パワートレイン
エンジン 2.6/2.8/3.2L V6
5.7/6.0L V8
変速へんそく 5/6MT
5AT
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,880mm
全長ぜんちょう 4,830mm
全幅ぜんぷく 1,795mm
ぜんこう 1,440mm
その
姉妹しまいしゃ キャデラック・STS
キャデラック・SRX
系譜けいふ
先代せんだい キャデラック・カテラ
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2002ねん発表はっぴょうされた2003ねんモデルで、シグマ・アーキテクチャばれるしん設計せっけいプラットフォーム採用さいようしたこう駆動くどうくるまである。キャデラックはオイルショック以降いこう長年ながねんにわたり前輪ぜんりん駆動くどう(FF)にこだわりつづけていたが、このCTSは1988ねんシマロン以前いぜんのキャデラック初期しょきMTしゃ同様どうようこう駆動くどう(FR)である。カテラ後継こうけい車種しゃしゅであり、北米ほくべい最優秀さいゆうしゅう自動車じどうしゃしょうにノミネートされた。生産せいさんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくミシガンしゅうランシングおこなわれ、2006ねんには中国ちゅうごくノックダウン生産せいさん北米ほくべい設計せっけいのキャデラックでははじめての海外かいがい生産せいさん)をおこなっていたが、ノックダウン生産せいさん関税かんぜい問題もんだいとこの地域ちいき販売はんばい不振ふしんからふたた米国べいこくからの輸入ゆにゅうわった。

エンジン元々もともと220馬力ばりき(164kW)の3.2リッターVがた6気筒きとう「LA3」が搭載とうさいされていたが、2004ねんには可変かへんバルブ機構きこう利用りようした3.6リッターVがた6気筒きとう「DOHC」が搭載とうさいされ、255馬力ばりき(190kW)、252lbft(342nm)のトルク可能かのうになった。2005ねんからは3.2リッターエンジンの生産せいさんはじまり、CTSの廉価れんかモデルとしてVがた6気筒きとう2.8リッターも登場とうじょうした。またヨーロッパでの廉価れんかモデルはそれまでの2.6リッターから2.8リッターにえられた。2004ねんにはシボレー・コルベットおなじ5.7リッターVがた8気筒きとう搭載とうさいした(2006ねんからは6.0リッター)高性能こうせいのうばんのCTS-Vもラインナップに追加ついかされた。

トランスミッションは元々もともと自社じしゃせい「5L40-E」5そくATと、ゲトラグせい「ゲトラグ260」5そくMTのどちらかが用意よういされていたが、ゲトラグせい5そくMTは2005ねんアイシン精機あいしんせいきげん:アイシンせい「AY-6」6そくMTに変更へんこうされた。

日本にっぽんではすべてで5そくAT、2004ねん4がつモデルまでは2.6リッターもしくは3.2リッター、2004ねん11月モデルからは2.8リッターもしくは3.6リッターのVがた6気筒きとうはん発売はつばいされ、一部いちぶ特別とくべつモデルをのぞすべてで左右さゆうハンドルがえらべる。また日本にっぽん仕様しようであるみぎハンドルしゃでは通常つうじょうみぎハンドル輸入ゆにゅうしゃでは左側ひだりがわについているウインカー日本にっぽん国内こくないけの日本にっぽんしゃ同様どうよう右側みぎがわについており、オプションでカーナビゲーション用意よういされていた。しかし日本にっぽん国内こくない販売はんばい台数だいすうるわなかった。

その[編集へんしゅう]

マトリックス リローデッドではてきエスカレードEXTとともに派手はでなカーチェイスをえんじ、マシンガンはちにされたCTSの撮影さつえいよう車両しゃりょう映画えいがのプロモーションとして世界せかい各地かくち展示てんじされた。

日本にっぽん国内こくない[編集へんしゅう]

モデル グレード 型式けいしき 排気はいきりょう 変速へんそく 燃料ねんりょう 燃費ねんぴ ハンドル 定価ていか
2003ねん3がつ ベースグレード GH-AD32F 2,596cc 5AT 無鉛むえんプレミアムガソリン 8.9km/L 左右さゆう 4,950,000えん
ベースグレード GH-AD33G 3,174cc 7.9km/L 左右さゆう 5,950,000えん
2003ねん11月 2.6L GH-AD32F 2,596cc 8.9km/L 左右さゆう 4,950,000えん
3.2L GH-AD33G 3,174cc 7.9km/L 左右さゆう 5,950,000えん
2004ねん4がつ 2.6L GH-AD32F 2,596cc 8.9km/L 左右さゆう 5,197,500えん
3.2L GH-AD33G 3,174cc 7.9km/L 左右さゆう 6,247,500えん
2004ねん11月 2.8L GH-AD32G 2,792cc 7.9km/L 左右さゆう 4,980,000えん
3.6L GH-AD33H 3,564cc 7.8km/L 左右さゆう 5,980,000えん
2005ねん12月 2.8L GH-AD32G 2,792cc 無鉛むえんレギュラーガソリン 7.9km/L 左右さゆう 4,695,000えん
2.8L-V GH-AD32G 2,792cc 7.9km/L ひだり 4,995,000えん
3.6L GH-AD33H 3,564cc 7.8km/L 左右さゆう 5,800,000えん
3.6L-V GH-AD33H 3,564cc 7.8km/L ひだり 6,100,000えん
2007ねん2がつ 2.8L GH-AD32G 2,792cc 7.9km/L 左右さゆう 4,799,000えん
3.6L GH-AD33H 3,564cc 7.8km/L 左右さゆう 5,904,000えん

2代目だいめ (2008-2013ねん)[編集へんしゅう]

CTS
コクピット
概要がいよう
製造せいぞうこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
ロシアの旗 ロシア
販売はんばい期間きかん 2008-2013ねん
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 4ドアセダン
5ドアワゴン
2ドアクーペ
駆動くどう方式ほうしき FR
AWD
プラットフォーム GM Sigma II
パワートレイン
エンジン 2.8/3.0/3.6L V6
6.2L V8
変速へんそく 6MT/AT
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,880mm
全長ぜんちょう 4,870mm (セダン)
4,870mm (ワゴン)
4,800mm (クーペ)
全幅ぜんぷく 1,850mm (セダン)
1,850mm (ワゴン)
1,900mm (クーペ)
ぜんこう 1,470mm (セダン)
1,470mm (ワゴン)
1,420mm (クーペ)
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ゼネラルモーターズふく会長かいちょうボブ・ルッツが2006ねん4がつ2にち報道ほうどう番組ばんぐみ60 Minutes」のインタビューで試作しさくしゃあきらかにした。外観がいかん内装ないそうどもに2003ねん発売はつばいされたコンセプトカー「キャデラック・シックスティーン」の影響えいきょうけている。4月におこなわれたドイツニュルブルクリングでの試作しさくしゃによる走行そうこう実験じっけんでは、トランスミッションマニュアルトランスミッション用意よういされることなど、おおくの性能せいのう特徴とくちょうあきらかになった。

2007ねん1がつゼネラルモーターズはこの2008ねんモデルとして販売はんばいしていた新型しんがたCTSをの北米ほくべい国際こくさい自動車じどうしゃショー出品しゅっぴんした。エンジンはベースモデルで可変かへんバルブ機構きこう利用りようした3.6リッターの258馬力ばりき(192kW)でVがた6気筒きとう、252lbft(342Nm)のトルクが可能かのうである。セカンドバージョンは無鉛むえんレギュラーガソリン使用しようの304馬力ばりき(227kW)、274フィートポンド(371m)のトルクを発生はっせいさせる新型しんがた3.6リッターちょく噴Vがた6気筒きとうVVTエンジン。トランスミッションは自社じしゃせい6そくオートマチックトランスミッション「6L50」がすべてのモデルにおいて標準ひょうじゅん装備そうびのほか、6そくマニュアルトランスミッションが標準ひょうじゅん装備そうび用意よういされる。また、オートマチックトランスミッションのみオプションでよんりん駆動くどう設定せっていができる。サスペンションブレーキステアリング前年ぜんねん発売はつばいされたCTS-Vから一部いちぶ改良かいりょうされ2代目だいめCTSに標準ひょうじゅん搭載とうさいされている。

標準ひょうじゅん装備そうびは258馬力ばりき(192kW)3.6リッターのエンジン、17インチホイール・タイヤ、BOSEの8スピーカーステレオ、横滑よこすべ防止ぼうし機構きこう(スタビリトラック)、空気圧くうきあつ測定そくていモニター、オンスターによるアフターサービス(北米ほくべいのみ)。オプション装備そうびiPod接続せつぞく端子たんし、シートヒーター機能きのう回転かいてんしきヘッドライト、アメリカ国内こくない主要しゅようなランドマークやリアルタイム交通こうつう情報じょうほう天気てんき予報よほう表示ひょうじするナビゲーション、BOSE 5.1chデジタルサラウンド、40ギガバイトハードディスクドライブ、リモート起動きどうなどがある。

自動車じどうしゃ雑誌ざっし「Motor Trend」によると、ゼネラルモーターズはアメリカでCTSのクーペステーションワゴンバージョンを販売はんばいするにあたって、それらをヨーロッパ市場いちばでも販売はんばいすることに好感こうかんしめした。ヨーロッパでは2009ねんはるにもキャデラック・CTSステーションワゴンの製造せいぞう開始かいしすると予想よそうされ、2009ねん前半ぜんはんまで米国べいこくモデルキャデラック・SRX段階だんかいてき廃止はいしし、CTSステーションワゴンにえられる見通みとおし。同様どうようにキャデラックはセダンとワゴンにおいてSAAB・9-3をベースモデルとしたヨーロッパ限定げんていキャデラック・BLS発売はつばいするとみられていたが、この計画けいかくはアルファ・カーのはつ公開こうかいまで保留ほりゅうされている。

オーストラリアニュージーランド両国りょうこくでは一時いちじ撤退てったいしていたキャデラックブランドのさい投入とうにゅうをこのCTSで2008ねん後半こうはんにもおこなう。

また、CTSの高性能こうせいのうばんである「CTS-V」の2代目だいめは2009ねんモデルとして2008ねんだい4四半期しはんき発売はつばいされる。なお2代目だいめのエンジンには2009ねん発売はつばいコルベット・ZR1使用しようされる「LS9」をデチューンした「LSA」564馬力ばりき(410kW)が搭載とうさいされた。標準ひょうじゅん装備そうびのトランスミッションは6そくオートマチックトランスミッション「6L90」で、オプションで6そくマニュアルトランスミッション「TR-6060」がえらべる。

日本にっぽんでは2007ねん10月22にち発表はっぴょうされ、2008ねん1がつより発売はつばい開始かいししたが、2008ねんモデルはひだりハンドルのみの設定せっていだった。2008ねん9がつ6にちより販売はんばいされる2009ねんモデルにはみぎハンドルの設定せってい復活ふっかつし、同時どうじイギリスオーストラリアでの販売はんばい再開さいかいされる予定よていである。またみぎハンドルしゃのみ、GMしゃとしてはじめて「エレクトリック(電気でんきしき)・パーキングブレーキ」を採用さいようした。

マイナーチェンジ(日本にっぽん国内こくない[編集へんしゅう]

2010ねん1がつ発売はつばいされる2010ねんモデルでは、後述こうじゅつのCTSスポーツワゴンの導入どうにゅうともなうマイナーチェンジにより、より細分さいぶんされて4グレードとなった。V6エンジンにおいては、これまでの214馬力ばりき(158kw)2.8リットルから3.0リットルのちょく噴タイプに変更へんこうされた以外いがい変更へんこうい。グレードは3.6リットルしゃプレミアムと3.0リットルしゃスタンダードラグジュアリープレミアム導入どうにゅうされる。また同年どうねん10月28にち発売はつばいされた2011ねんモデルから車種しゃしゅめいを「CTSスポーツセダン」と改名かいめいし、3.0プレミアムと3.6リットルしゃには、あらたにリアビューカメラサペリウッドトリムおよステアリングヒーター搭載とうさいされた以外いがい変更へんこうはない。その2012ねん1がつ23にち一部いちぶ改良かいりょうおこなわれた。この改良かいりょうによりCTS-Vをのぞ全車ぜんしゃエコカー補助ほじょきん対象たいしょうとなった。また3.0リットルしゃのみに設定せっていされていたラグジュアリーグレードはラインナップからはずされた。

モデル グレード 型式けいしき 排気はいきりょう 変速へんそく 燃料ねんりょう 燃費ねんぴ ハンドル 定価ていか
2008ねん1がつ 2.8L ABA-X322A 2,792cc 6AT 無鉛むえんレギュラーガソリン 8.1km/L ひだり 4,950,000えん
3.6L ABA-X322B 3,564cc 8.0km/L ひだり 6,200,000えん
2008ねん9がつ 2.8L ABA-X322A 2,792cc 6AT 無鉛むえんレギュラーガソリン 8.1km/L 左右さゆう 4,995,000えん
3.6L ABA-X322B 3,564cc 8.0km/L 左右さゆう 6,300,000えん

CTS-V[編集へんしゅう]

キャデラック・CTS-V

2008ねんCTS-Vおおきく変化へんかし、 6.2リッタースーパーチャージャーきの564PS/6,100rpm、トルク76.1/3,800rpmエンジンとなり、0~100km/hは3.9びょう。6ATが採用さいようされ、セダン・クーペ・スポーツワゴンの3タイプが用意よういされているが、日本にっぽん仕様しようではスポーツワゴン以外いがいすべ導入どうにゅうされている。

CTSクーペ[編集へんしゅう]

キャデラック・CTSクーペ

2008ねん1がつ13にち、ゼネラルモーターズは北米ほくべい国際こくさい自動車じどうしゃショーで、CTS-VセダンとならびCTSのクーペバージョンをはじめて公開こうかいした。2009ねん11月、アメリカにて市販しはんモデルを発表はっぴょうした[1]日本にっぽん仕様しようでは2010ねんあきごろ導入どうにゅうされた。標準ひょうじゅん仕様しようにあたる「CTSクーペ」(Vがた6気筒きとう3.6リッターしゃ)と「CTS-Vクーペ」の2種類しゅるい導入どうにゅうされたが、りょうモデルともみぎハンドルしゃ設定せっていはなされていない。そのはスポーツセダンおよびワゴン同様どうように2012ねん1がつ23にち一部いちぶ改良かいりょうおこなわれ、標準ひょうじゅん仕様しようエコカー補助ほじょきん対象たいしょうとなった。

CTSスポーツワゴン[編集へんしゅう]

キャデラック・CTSスポーツワゴン

2010ねん新型しんがたモデルとしてCTSワゴンバージョンが登場とうじょうする。キャデラックブランドとしてははつステーションワゴンモデルである。

エンジンは、従来じゅうらいのV6 DOHC 3.6Lとしん開発かいはつのV6 ちょく噴DOHC 3.0Lの2種類しゅるい搭載とうさいしている。駆動くどう方式ほうしきはFRとAWDの2種類しゅるい用意よういされている。米国べいこくではCTS-Vタイプも用意よういされているが、日本にっぽんへの導入どうにゅう未定みていとなっている。

なお日本にっぽん仕様しようでは、2010ねん2がつ導入どうにゅうされ、駆動くどう方式ほうしきはFRのみである。グレードはセダンの2010ねんモデル同様どうように3.6リットルしゃプレミアムと3.0リットルしゃスタンダードラグジュアリープレミアム導入どうにゅうされる。ハンドル位置いちは、3.0スタンダードがみぎのみ。それ以外いがい左右さゆう用意よういされている。ただし、3.6リットルしゃと3.0スタンダードおよび3.0ラグジュアリーならびにプラチナムのひだりハンドルしゃ受注じゅちゅう生産せいさんしゃあつかいとなるので、キャデラックとしてはめずらしくみぎハンドル中心ちゅうしんのラインナップとなった。こちらもスポーツセダンおよびクーペ同様どうように2012ねん1がつ23にち一部いちぶ改良かいりょうおこなわれ、全車ぜんしゃエコカー補助ほじょきん対象たいしょうとなった。それ以外いがいはスポーツセダンにじゅんじた構成こうせいとなっている。

3代目だいめ (2013-2019ねん)[編集へんしゅう]

CTS
フロント
リヤ
概要がいよう
製造せいぞうこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
販売はんばい期間きかん 2013ねん-
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5めい
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動くどう方式ほうしき FR
AWD
プラットフォーム GM Alpha
パワートレイン
エンジン 2.0L I4
3.6L V6
6.2L V8
変速へんそく 6/8AT
まえ F:ストラット
R:マルチリンク
のち F:ストラット
R:マルチリンク
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,910mm
全長ぜんちょう 4,970mm
5,045mm (CTS-V)
全幅ぜんぷく 1,840mm
1,870mm (CTS-V)
ぜんこう 1,465mm
1,435mm (CTS-V)
系譜けいふ
後継こうけい キャデラック・CT5 キャデラック・CT6(一部いちぶ上級じょうきゅうグレード)
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2013ねんニューヨークモーターショーでワールドプレミアされ、その、アメリカで販売はんばい開始かいしした当代とうだいは、弟分おとうとぶんであるATS登場とうじょうしたことにより、サイズがひとまわり拡大かくだいされてEセグメントきゅうくるまかくとなった。その一方いっぽうで、バリエーションをセダン1ほんとしたうえ、「ダウンサイジングコンセプト」によりV8エンジンは廃止はいしされ、わりにCTSはつとなる直列ちょくれつ4気筒きとうエンジンを採用さいようした。この直列ちょくれつ4気筒きとうエンジンは軽量けいりょうこう出力しゅつりょく燃費ねんぴ向上こうじょう同時どうじねらったユニットで、基本きほんてきにATSに搭載とうさいされるものと同一どういつ(2.0Lちょくターボ)であるが、各部かくぶのリファインにより最大さいだいトルクが向上こうじょうしている。

また、キャデラックはつとなるアルミニウムドアの採用さいようをはじめ、各部かくぶに(トータル116mにもおよぶ)構造こうぞうよう接着せっちゃくざいやアルミニウムやマグネシウム積極せっきょくてき採用さいようし、溶接ようせつにはスポット溶接ようせつを、そして前後ぜんご重量じゅうりょう配分はいぶんをATS同様どうように50:50とすることで先代せんだいやく100Kgもの軽量けいりょうと40%の剛性ごうせいアップを達成たっせいしている。ただし、適切てきせつなハンドリングとあじ、そして振動しんどう抑制よくせい実現じつげんするため、リアサスペンションのサブフレームはあえてスチールせいとしている[2]

しん機軸きじくとして採用さいようされた「マグネティック・ライドコントロール(磁性じせい流体りゅうたい減衰げんすいりょく制御せいぎょシステム)」は7代目だいめコルベット(C7)にも採用さいようされる高度こうどなもので、0.001びょうごとに路面ろめん状況じょうきょう検知けんちし、0.005びょうでダンピングを変化へんかさせる可変かへんダンピングシステムによって精密せいみつなボディコントロールを可能かのうとしている。

インテリアにはSRXXTSつづいてインフォテイメントシステム「CUE(Cadillac User Experience)」が搭載とうさいされ、BOSEサウンドシステムを採用さいようし、手作業てさぎょう仕上しあげられたほん皮革ひかくシートやリアルカーボンファイバー、リアルウッドなどをふんだんに使用しようした。

日本にっぽん市場いちばでは2013ねん12月4にち発表はっぴょうされ、2014ねん4がつ12にちから販売はんばい開始かいし日本にっぽん仕様しよう直列ちょくれつ4気筒きとうエンジン+6AT+ひだりハンドルのわせのみとなり、グレードはボトムの「ラグジュアリー」と上級じょうきゅうの「エレガンス」の2しゅであったが、のちのしょう改良かいりょうで「プレミアム」の単一たんいつグレードに変更へんこうされた。って、ホットバージョンであるCTS-Vも投入とうにゅうされ、こちらはベースである「Spec-A」と、安全あんぜん装備そうびやカーボンパーツをふんだんにんだ「Spec-B」の2しゅ設定せっていされる。

2016ねん3がつ生産せいさんしているグランドリバー工場こうじょう従業じゅうぎょういん一時いちじ解雇かいこした[3]

2019ねんにて生産せいさん終了しゅうりょうした。後継こうけい車種しゃしゅは「CT5」「CT6」(一部いちぶ上級じょうきゅうグレード)となる。

くるまめい[編集へんしゅう]

「CTS」は、「Catera Touring Sedan」の意味いみである。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]