トヨタ・AA80E (英語 えいご 版 ばん ) 遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき オートマチックトランスミッション(2007年 ねん - 現在 げんざい )のカットモデル
オートマチックトランスミッション用 よう の典型 てんけい 的 てき なギアセレクタ
オートマチックトランスミッション (英 えい : automatic transmission 、略称 りゃくしょう : AT)あるいは自動 じどう 変速 へんそく 機 き (じどうへんそくき)は、自動車 じどうしゃ やオートバイ といった内燃 ないねん 機関 きかん を動力 どうりょく 源 げん とするモータービークル における変速 へんそく 機 き (トランスミッション)の一種 いっしゅ で、車速 しゃそく やエンジンの回転 かいてん 速度 そくど に応 おう じて変速 へんそく 比 ひ を自動的 じどうてき に切 き り替 か える機能 きのう を備 そな えたトランスミッションの総称 そうしょう である。日本 にっぽん では「オートマチックトランスミッション」という呼 よ び方 かた が長 なが く煩雑 はんざつ であることから、文章 ぶんしょう 表記 ひょうき ではA/T 、AT と略記 りゃっき されることが多 おお い。口語 こうご ではオートマチック ないしはオートマ が通用 つうよう している[ 1] 。古 ふる くはノークラ(ノークラッチペダル)[ 1] 、ノンクラ[ 2] 、トルコン[ 1] などと呼 よ ばれた。
狭義 きょうぎ には変速 へんそく 機 き 自体 じたい を指 さ すが、発達 はったつ の経緯 けいい が変速 へんそく 操作 そうさ の自動 じどう 化 か のみならず、マニュアルトランスミッション 車 くるま (以下 いか 、MT)からクラッチペダル を取 と り去 さ ることでもあったため、必然 ひつぜん 的 てき にクラッチ の自動 じどう 化 か を伴 ともな っている。そのため、広義 こうぎ にATを称 しょう する場合 ばあい は、各種 かくしゅ の自動 じどう クラッチ機構 きこう を含 ふく めることが多 おお い。また、トランスミッション、車軸 しゃじく 、差 さ 動 どう 装置 そうち (ディファレンシャル)が1つの統合 とうごう された組立 くみたて 部品 ぶひん (ASSY )に含 ふく まれる、つまり技術 ぎじゅつ 的 てき にはトランスアクスル となっていることが多 おお い[ 3] 。
最 もっと も一般 いっぱん 的 てき な種類 しゅるい のオートマチックトランスミッションは俗 ぞく にステップAT [ 4] と呼 よ ばれる油圧 ゆあつ 制御 せいぎょ 式 しき 有 ゆう 段 だん 自動 じどう 変速 へんそく 機 き であり、遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 機構 きこう 、油圧 ゆあつ 制御 せいぎょ 装置 そうち 、トルクコンバータ を使用 しよう する。その他 た の種類 しゅるい には無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き (CVT)、オートメイテッドマニュアルトランスミッション (AMT)、デュアルクラッチトランスミッション (DCT)がある。トルクコンバータを使用 しよう した遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき オートマチックトランスミッションは俗 ぞく に「トルコン」[ 1] または「トルコンAT 」[ 5] と呼 よ ばれる。
オートマチックトランスミッションのうち、変速 へんそく 比 ひ の選択 せんたく はもっぱら運転 うんてん 者 しゃ が行 おこな い、それ以外 いがい のクラッチ操作 そうさ などを自動 じどう 化 か したものをセミオートマチックトランスミッション (セミAT)と呼 よ ぶ[ 6] 。これと区別 くべつ するために、変速 へんそく 比 ひ の選択 せんたく をふくめて全 すべ て自動 じどう 化 か したものをフルオートマチック トランスミッション(フルAT)と呼 よ ぶ場合 ばあい がある[ 7] 。両者 りょうしゃ の差 さ は自動 じどう 制御 せいぎょ 可能 かのう な範囲 はんい の違 ちが いであり、クラッチ機構 きこう や変速 へんそく 機構 きこう の違 ちが いではない。
日本 にっぽん の運転 うんてん 免許 めんきょ 制度 せいど 上 じょう ではセミAT・フルATを問 と わず、クラッチを操作 そうさ するペダルやレバーがなければオートマチック限定 げんてい 免許 めんきょ での運転 うんてん が可能 かのう である[ 8] 。
自動 じどう クラッチと自動 じどう 変速 へんそく 機構 きこう を組 く み合 あ わせて自動車 じどうしゃ の変速 へんそく 操作 そうさ を完全 かんぜん 自動 じどう 化 か する発想 はっそう として最 もっと も古 ふる い例 れい は、1904年 ねん にスターティヴァント社 しゃ が開発 かいはつ した「horseless carriage gearbox(馬 うま なし馬車 ばしゃ ギアボックス)」である[ 9] [ 10] 。これは単 たん 板 いた クラッチ2組 くみ を遠心 えんしん 力 りょく を利用 りよう して制御 せいぎょ することで自動 じどう 変速 へんそく されるように考 かんが えられていたが、量産 りょうさん 化 か はされなかった。
1908年 ねん に発売 はつばい されたフォード・モデルT は、大量 たいりょう 生産 せいさん 技術 ぎじゅつ の駆使 くし で1927年 ねん までの19年間 ねんかん に1,500万 まん 台 だい が生産 せいさん される世界 せかい 的 てき なベストセラーになり、自動車 じどうしゃ の歴史 れきし に大 おお きな足跡 あしあと を残 のこ したが、特徴 とくちょう として遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま と多 た 板 いた クラッチによる前進 ぜんしん 2段 だん 、後進 こうしん 1速 そく の半 はん 自動 じどう 変速 へんそく 機 き を標準 ひょうじゅん 装備 そうび していた。この構造 こうぞう は1910年代 ねんだい までの手動 しゅどう 変速 へんそく 機 き 車 しゃ に比較 ひかく して格段 かくだん に操作 そうさ が簡易 かんい であった。ただし、自動車 じどうしゃ が高速 こうそく 化 か ・強力 きょうりょく 化 か するに伴 ともな い、固定 こてい 変速 へんそく 比 ひ の2速 そく 変速 へんそく 機 き では特 とく に高速 こうそく 域 いき での巡航 じゅんこう における実用 じつよう 性 せい が得 え られなくなり、市場 いちば の趨勢 すうせい は3〜4速 そく の手動 しゅどう 変速 へんそく 機 き にとって代 か わられた。
クラッチを自動 じどう 化 か した4段 だん 程度 ていど の遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき 半 はん 自動 じどう 変速 へんそく 機 き は1920年代 ねんだい 末期 まっき から出現 しゅつげん したが(例 れい :プリセレクタ・トランスミッション)、採用 さいよう した事例 じれい はイギリス、フランスなどの一部 いちぶ メーカーの製品 せいひん に留 とど まっており、またその作動 さどう は完全 かんぜん 自動 じどう 化 か にまでは到達 とうたつ していなかった。
1939年 ねん 、ゼネラルモーターズ (GM)がオールズモビル 1940年 ねん 型 かた のオプション 装備 そうび として発売 はつばい した「ハイドラマチック (英語 えいご 版 ばん ) 」は、4段式 だんしき の遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 変速 へんそく 機 き と流体 りゅうたい 継手 つぎて (フルードカップリング)が組 く み合 あ わされ、これが実用 じつよう 水準 すいじゅん に達 たっ したATの始 はじ まりと考 かんが えられている。クラッチの役目 やくめ を果 は たすフルードカップリングにはトルク増幅 ぞうふく 作用 さよう は組 く み込 こ まれていなかったものの、減速 げんそく 比 ひ (変速 へんそく 段 だん )は油圧 ゆあつ によって自動的 じどうてき に切 き り替 か えが行 おこな われ、キックダウン 機構 きこう をはじめとする、後年 こうねん のATでも採用 さいよう される基本 きほん 機能 きのう を有 ゆう していた。当時 とうじ のオールズモビルの新車 しんしゃ 広告 こうこく には、クラッチペダルに×印 しるし を大書 たいしょ したイラストが掲載 けいさい され、そのイージードライブ性 せい をアピールした[ 12] 。
以降 いこう 、GMに続 つづ いてアメリカの主要 しゅよう な自動車 じどうしゃ メーカーは1940年代 ねんだい から1950年代 ねんだい にかけてATの開発 かいはつ を促進 そくしん した。ハドソン やカイザー など、自力 じりき でATの開発 かいはつ が行 おこな えなかったビッグスリー 以外 いがい の中堅 ちゅうけん メーカーには、GMから社外 しゃがい 販売 はんばい されるようになったハイドラマチックのユニットを購入 こうにゅう して装着 そうちゃく することでAT化 か への追随 ついずい を余儀 よぎ なくされた事例 じれい も見 み られた。第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 終結 しゅうけつ 後 ご のアメリカではガソリン価格 かかく が下 さ がり、乗用車 じょうようしゃ の排気 はいき 量 りょう 拡大 かくだい ・ハイオクタン 仕様 しよう 化 か によるパワー増大 ぞうだい 競争 きょうそう と並行 へいこう してATが急速 きゅうそく に普及 ふきゅう 、1945年 ねん に5 %未満 みまん だった乗用車 じょうようしゃ のAT普及 ふきゅう 率 りつ が1965年 ねん には90 %超 ちょう となった。
フルードカップリングを発展 はってん させてトルク 増幅 ぞうふく 作用 さよう を備 そな えたトルクコンバータ (以下 いか 、トルコン)が市販 しはん 車 しゃ に採用 さいよう されたのはGMの「ダイナフロー」で、1948年 ねん 発表 はっぴょう のビュイック に搭載 とうさい された。変速 へんそく 機 き は2速 そく の手動 しゅどう 変速 へんそく 機 き で、通常 つうじょう は2速 そく に固定 こてい され、駆動 くどう 力 りょく の必要 ひつよう な場合 ばあい に手動 しゅどう で1速 そく に切 き り替 か えるというものであった。1949年 ねん から翌年 よくねん にかけ、同 おな じくGM系 けい のシボレー向 む けに「パワーグライド」が、またパッカード の自社 じしゃ 開発 かいはつ で「ウルトラマチック」が2速 そく ATとして市販 しはん され、1953年 ねん にはクライスラーも「パワーグライド」を導入 どうにゅう している。この当時 とうじ のトルコンは、ロックアップ機構 きこう は組 く み込 こ まれず、スリップに伴 ともな って生 しょう じる伝達 でんたつ ロスにより、スロットル 操作 そうさ に対 たい するレスポンス(ツキ)や燃費 ねんぴ が悪 わる かった。
1950年代 ねんだい 中期 ちゅうき にトルコンと組 く み合 あ わされた3段 だん 以上 いじょう のATが登場 とうじょう し、技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ と共 とも に変速 へんそく 段数 だんすう が増 ふ やされたり、ロックアップ機構 きこう が加 くわ えられたりといった改良 かいりょう が加 くわ えられた。GMハイドラマチックも1950年代 ねんだい 後期 こうき にはトルコンと3段 だん 変速 へんそく を持 も つ第 だい 二 に 世代 せだい に移行 いこう し、3速 そく ATは1980年代 ねんだい まで市場 いちば の大勢 おおぜい を占 し めるようになった。
ATの量産 りょうさん 化 か や小型 こがた 化 か はその後 ご も進行 しんこう 、やがて低廉 ていれん な大衆 たいしゅう 車 しゃ や横 よこ 置 お きエンジン前輪 ぜんりん 駆動 くどう の小型車 こがたしゃ にも搭載 とうさい されるようになった。
アメリカでは1960年代 ねんだい までにはATが一般 いっぱん 的 てき になったが、ヨーロッパ車 しゃ や日本 にっぽん 車 しゃ における普及 ふきゅう はそれより遅 おく れた。ヨーロッパでは1950年代 ねんだい 中期 ちゅうき から、主 しゅ として対 たい 米 べい 輸出 ゆしゅつ 用 よう の乗用車 じょうようしゃ にATの装備 そうび が始 はじ まった。当初 とうしょ はアメリカのビッグスリー(変速 へんそく 機 き の社外 しゃがい 供給 きょうきゅう も一部 いちぶ で行 おこな うようになった)やボルグワーナー などの変速 へんそく 機 き メーカーからATを購入 こうにゅう して搭載 とうさい するケースが多 おお かったが、ロールス・ロイス は1953年 ねん 以降 いこう 、GMから製造 せいぞう ライセンスを取得 しゅとく した4速 そく 式 しき ハイドラマチックを自製 じせい 搭載 とうさい するようになり、ダイムラー・ベンツ (現 げん :ダイムラー )は1961年 ねん から自社 じしゃ 製 せい の流体 りゅうたい 継手 つぎて 式 しき 4速 そく ATを開発 かいはつ して搭載 とうさい を開始 かいし した。
日本 にっぽん で四 よん 輪 りん 車 しゃ に最初 さいしょ にATを搭載 とうさい したのは、産業 さんぎょう 用 よう トルコンメーカーであった岡村 おかむら 製作所 せいさくしょ が自社 じしゃ 開発 かいはつ して1958年 ねん (昭和 しょうわ 33年 ねん )に発売 はつばい した、600 ccの前輪 ぜんりん 駆動 くどう 車 くるま 「ミカサ 」で[ 15] 、同社 どうしゃ のトルコンは東洋工業 とうようこうぎょう の軽 けい 乗用車 じょうようしゃ 「マツダ・R360クーペ 」(1960年 ねん )にもオプションで搭載 とうさい された[ 16] 。
大手 おおて 自動車 じどうしゃ メーカーによる自動車 じどうしゃ は、1959年 ねん (昭和 しょうわ 34年 ねん )にトヨタ自動車 とよたじどうしゃ が商用 しょうよう 車 しゃ のトヨペット・マスターライン に初 はじ めてトルクコンバーターを組 く み合 あ わせた2速 そく セミオートマチックトランスミッションを搭載 とうさい し[ 注釈 ちゅうしゃく 1] 、トヨグライド と称 しょう した。競合 きょうごう 各社 かくしゃ もこれを追 お うように1960年代 ねんだい 以降 いこう 、上級 じょうきゅう モデルを中心 ちゅうしん として日本 にっぽん 国外 こくがい メーカーとのライセンス契約 けいやく での製造 せいぞう を図 はか り、あるいはボルグワーナー製 せい 3速 そく AT「BW35」[ 注釈 ちゅうしゃく 2] を輸入 ゆにゅう 搭載 とうさい するなどの対抗 たいこう 策 さく を採 と った。トヨタは1962年 ねん (昭和 しょうわ 37年 ねん )に小形 こがた 、低廉 ていれん な大衆 たいしゅう 車 しゃ であるパブリカ (P20系 けい )にもトヨグライドを搭載 とうさい した。続 つづ いて1963年 ねん (昭和 しょうわ 38年 ねん )にコロナ (T20系 けい )、1967年 ねん (昭和 しょうわ 42年 ねん )にカローラ (E10系 けい )と、搭載 とうさい 車種 しゃしゅ を拡大 かくだい し、日本 にっぽん の競合 きょうごう 他社 たしゃ もトヨタの動 うご きに追随 ついずい した。
トルクコンバーターを組 く み合 あ わせた遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき ATに関 かん する基礎 きそ 技術 ぎじゅつ の多 おお くはアメリカのメーカーが特許 とっきょ 権 けん を持 も っていたため、日本 にっぽん の自動車 じどうしゃ メーカーは国外 こくがい のメーカーと提携 ていけい してATメーカーを協同 きょうどう 設立 せつりつ することで、特許 とっきょ 技術 ぎじゅつ を利用 りよう したATを生産 せいさん した。
一方 いっぽう で本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう は遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき を採用 さいよう せず、MTと同様 どうよう の歯車 はぐるま 機構 きこう である平行 へいこう 軸 じく 歯車 はぐるま 式 しき をトルコンと組 く み合 あ わせた、ホンダマチック を採用 さいよう して既存 きそん 特許 とっきょ を回避 かいひ した。変速 へんそく 機構 きこう は常時 じょうじ 噛 か み合 あ い式 しき MTで用 もち いられている噛 か み合 あ いクラッチの代 か わりに、自動 じどう 制御 せいぎょ された湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチで変速 へんそく した。
オートマチックトランスミッションは、クラッチ 機構 きこう や変速 へんそく 機構 きこう の違 ちが いにより分類 ぶんるい される。乗用車 じょうようしゃ で最 もっと も普及 ふきゅう しているのはクラッチ機構 きこう にトルクコンバータを用 もち い、遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき 多段 ただん 変速 へんそく 機 き と組 く み合 あ わせたものである。
下記 かき 以外 いがい にも、電磁 でんじ クラッチ式 しき 、乾式 かんしき 単 たん 板 いた クラッチ式 しき 、乾式 かんしき 多 た 板 いた クラッチ式 しき 、流体 りゅうたい 継手 つぎて (フルードカップリング)式 しき 、遠心 えんしん クラッチ式 しき などがある。またパラレルハイブリッド車 しゃ の場合 ばあい など、エンジンと変速 へんそく 機構 きこう の間 あいだ にクラッチ機構 きこう を持 も たないものもある
トルクコンバータのカットモデル
流体 りゅうたい 継手 つぎて を発展 はってん させたトルクコンバータを利用 りよう してエンジンの出力 しゅつりょく をトランスミッションに伝達 でんたつ する方式 ほうしき である。伝達 でんたつ に用 もち いられる液体 えきたい はATフルード (英 えい : AT fluid )と呼 よ ばれ、動力 どうりょく 伝達 でんたつ の他 ほか に、変速 へんそく 機構 きこう を動作 どうさ させる油圧 ゆあつ 回路 かいろ の作動 さどう 油 ゆ としての機能 きのう や、変速 へんそく 機構 きこう に組 く み込 こ まれているクラッチやブレーキの摩擦 まさつ 力 りょく を安定 あんてい 化 か する機能 きのう 、潤滑 じゅんかつ 機能 きのう なども併 あわ せ持 も つ。多 おお くの場合 ばあい 、トランスミッションケース下部 かぶ にATフルードを蓄 たくわ えるオイルパン を持 も ち、内蔵 ないぞう するポンプでフルードを吸 す い上 あ げて各部 かくぶ に送 おく る。
ATフルードはATオイル (英 えい : AT oil )と呼 よ ばれる場合 ばあい もあり、JASO では自動 じどう 変速 へんそく 機 き 油 あぶら と記述 きじゅつ される。日本 にっぽん で「ATF」と表記 ひょうき した場合 ばあい は出光興産 いでみつこうさん の登録 とうろく 商標 しょうひょう である[ 17] 。油 あぶら 量 りょう はディップスティック式 しき のオイルレベルゲージ で、オイルパン内 ない の液 えき 面 めん 高 たか さを計 はか るものがほとんどである。取扱 とりあつかい 説明 せつめい 書 しょ にフルードの交換 こうかん について記載 きさい されていない車種 しゃしゅ も多 おお いが、一般 いっぱん 的 てき に交換 こうかん 作業 さぎょう は専用 せんよう の機械 きかい でフルードを循環 じゅんかん させながら行 おこな う。ATフルードのフィルター を備 そな えた一部 いちぶ の車種 しゃしゅ ではオイルパンを外 はず す分解 ぶんかい 整備 せいび が必要 ひつよう な場合 ばあい もある。
現在 げんざい では、多段 ただん 化 か が難 むずか しく利点 りてん も欠点 けってん も多 おお いデュアルクラッチトランスミッション(DCT) に変 か わって、スポーツカーに最先端 さいせんたん の機能 きのう を兼 か ね備 そな えたトルコン多段 ただん 式 しき ATを搭載 とうさい するメーカーも増 ふ えてきている。
エンジンからトランスミッションへの動力 どうりょく 伝達 でんたつ に湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチを用 もち いる方式 ほうしき である。ホンダ は「ホンダマルチマチック 」として油圧 ゆあつ で動作 どうさ する湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチを無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き と組 く み合 あ わせ、1995年 ねん 式 しき シビック から順次 じゅんじ 搭載 とうさい した[ 18] [ 19] 。ダイムラー・ベンツ は「AMGスピードシフトMCT」として湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチと遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき 変速 へんそく 機構 きこう を組合 くみあわ せ、メルセデス・ベンツ・SLクラス (R230系 けい )のSL63AMGをはじめとして多 おお くのAMG モデルに採用 さいよう されている[ 20] 。ダイレクト感 かん と素早 すばや い変速 へんそく 、高 たか い伝達 でんたつ 効率 こうりつ を訴求 そきゅう 力 りょく としており、運転 うんてん 者 しゃ がギアを選択 せんたく できる「M」モードではダブルクラッチ制御 せいぎょ を行 おこな って、よりダイナミックな走行 そうこう を可能 かのう としている[ 20] 。操作 そうさ 方法 ほうほう はシフトレバー によるものやステアリング 上 うえ のスイッチによるもの、パドル式 しき などがある。
後述 こうじゅつ のAMT(Automated Manual Transmission)の一部 いちぶ にも採用 さいよう されている。
湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチ式 しき デュアルクラッチトランスミッション では、一般 いっぱん に内蔵 ないぞう の湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチを発進 はっしん 時 じ にも流用 りゅうよう する。
大 おお きく分 わ けて減速 げんそく 比 ひ を段階 だんかい 的 てき に切 き り替 か える有 ゆう 段 だん 自動 じどう 変速 へんそく 機 き と無 む 段階 だんかい に切 き り替 か える無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き とがある。有 ゆう 段 だん 自動 じどう 変速 へんそく 機 き は長年 ながねん の主流 しゅりゅう であったが、無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き が登場 とうじょう して普及 ふきゅう が進 すす んだことにより、これと区別 くべつ するために自動車 じどうしゃ メーカーや部品 ぶひん メーカーでは有 ゆう 段 だん ATを「ステップAT」と呼 よ ぶ場合 ばあい がある[ 21] 。有 ゆう 段 だん ATはコンピュータ制御 せいぎょ 技術 ぎじゅつ が普及 ふきゅう して高度 こうど 化 か する以前 いぜん から制御 せいぎょ が可能 かのう な機構 きこう であったが、エンジンの出力 しゅつりょく を効率 こうりつ 的 てき に利用 りよう するため、あるいは環境 かんきょう 対策 たいさく のためには変速 へんそく 段数 だんすう を増 ふ やす必要 ひつよう があり、それに伴 ともな って歯車 はぐるま や制御 せいぎょ 機構 きこう が増 ふ えて体積 たいせき と重量 じゅうりょう が増加 ぞうか する。無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き では変速 へんそく 比 ひ 幅 はば を大 おお きくすると当然 とうぜん 大型 おおがた 化 か する。
無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き の中 なか には遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 機構 きこう を組 く み合 あ わせたものもある。
遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 機構 きこう で動力 どうりょく を伝達 でんたつ する方式 ほうしき で、トランスミッション内部 ないぶ にリングギアやピニオンキャリア、サンギアの回転 かいてん を制御 せいぎょ するブレーキ機構 きこう やクラッチ機構 きこう を備 そな え、それらを油圧 ゆあつ などで動作 どうさ させて段階 だんかい 的 てき に減速 げんそく 比 ひ を切 き り替 か える方式 ほうしき である。1組 くみ の遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま により前進 ぜんしん 2速 そく 、後進 こうしん 1速 そく の切 き り替 か えが可能 かのう で、遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま と制御 せいぎょ 機構 きこう を増 ふ やすことで段数 だんすう を増 ふ やすことができる。
クラッチ機構 きこう には湿式 しっしき 多 た 板 いた クラッチ、ブレーキ機構 きこう には湿式 しっしき 多 た 板 いた ブレーキやバンドブレーキが用 もち いられ、いずれも油圧 ゆあつ によって作動 さどう する。油圧 ゆあつ 回路 かいろ は多数 たすう のバルブ で切 き り替 か えられるが、1980年代 ねんだい まではガバナ 機構 きこう により機械 きかい 的 てき にバルブの切 き り替 か えと変速 へんそく 制御 せいぎょ を行 おこな っていた。1980年代 ねんだい 後半 こうはん にソレノイド により電気 でんき 的 てき にバルブを駆動 くどう する ものが登場 とうじょう し、アクセルペダルの踏 ふ み込 こめ 量 りょう や車速 しゃそく などに基 もと づいてコンピュータ が制御 せいぎょ し、変速 へんそく タイミングをより効率 こうりつ 的 てき に制御 せいぎょ できるようになった。
最初 さいしょ の実用 じつよう ATであるGM ハイドラマチックは前進 ぜんしん 4速 そく /後進 こうしん 1速 そく であった。その後 ご の変速 へんそく 機 き 技術 ぎじゅつ の試行錯誤 しこうさくご 過程 かてい で、前進 ぜんしん 2速 そく 、3速 そく 、4速 そく が市場 いちば で一時 いちじ 並立 へいりつ し、1960年代 ねんだい 〜1970年代 ねんだい には前進 ぜんしん 3速 そく ATが主流 しゅりゅう を占 し めたが、市場 いちば のニーズや技術 ぎじゅつ の発展 はってん に伴 ともな って変速 へんそく 段数 だんすう を増 ふ やしたものが搭載 とうさい されるようになった。2010年代 ねんだい では小型 こがた 、廉価 れんか な車種 しゃしゅ では3速 そく や4速 そく 、大衆 たいしゅう 車 しゃ では5速 そく や6速 そく が普及 ふきゅう し、高級 こうきゅう 車 しゃ では7速 そく [ 注釈 ちゅうしゃく 3] や8速 そく [ 注釈 ちゅうしゃく 4] 以上 いじょう が搭載 とうさい される例 れい がある。後進 こうしん はほぼ全 すべ ての車種 しゃしゅ で1速 そく であるが、2速 そく のものもある。
後述 こうじゅつ の無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き に、後退 こうたい のための逆 ぎゃく 回転 かいてん や副 ふく 変速 へんそく 機 き として用 もち いられる事 こと もある。電力 でんりょく ・機械 きかい 併用 へいよう 式 しき 無 む 段階 だんかい 変速 へんそく 機 き でもキーコンポーネンツとして組 く み込 こ まれている。
多 おお くのマニュアルトランスミッション で見 み られる、平行 へいこう 軸 じく に保持 ほじ された異 こと なる減速 げんそく 比 ひ の歯車 はぐるま の組合 くみあわ せを複数 ふくすう 持 も ち、これを油圧 ゆあつ ・電動 でんどう 機構 きこう などで動作 どうさ させて自動的 じどうてき に切替 きりか え、ギア比 ひ を選択 せんたく する自動 じどう 変速 へんそく 機 き である。遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま 式 しき に比 くら べると減速 げんそく 比 ひ の組合 くみあわ せに自由 じゆう 度 ど が高 たか い。
トランスミッション内 ない に湿式 しっしき 摩擦 まさつ クラッチを使用 しよう し、トルクコンバータを採用 さいよう した上 うえ で、トルクコンバータ内 ない のステータ反 はん 力 ちから を検出 けんしゅつ する独自 どくじ の制御 せいぎょ 機構 きこう と組 く み合 あ わせた物 もの は、本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう が1960年代 ねんだい 後期 こうき にホンダマチック として開発 かいはつ した方式 ほうしき で、メルセデス・ベンツ・Aクラス (初代 しょだい )の5段 だん ATでも採用 さいよう されていた。
また一般 いっぱん 的 てき なマニュアルトランスミッションと同様 どうよう の、常時 じょうじ 噛合 あ いシンクロメッシュ平行 へいこう 軸 じく 歯車 はぐるま 式 しき 変速 へんそく 機 き を基 もと にして、これを電子 でんし 制御 せいぎょ 油圧 ゆあつ ・電動 でんどう アクチュエーターなどで自動 じどう 変速 へんそく する様 よう にし、特 とく に電子 でんし 制御 せいぎょ 自動 じどう 乾式 かんしき (あるいは湿式 しっしき )摩擦 まさつ クラッチを採用 さいよう してトルクコンバータが付 つ かないいすゞ自動車 ずじどうしゃ NAVi5 などの自動 じどう 変速 へんそく 機 き は、オートメイテッドマニュアルトランスミッション(AMT)と呼 よ ばれる[ 23] [ 8] 。マニュアルトランスミッションで変速 へんそく 時 じ 、アクセルワークでギア回転 かいてん 数 すう を合 あ わせる必要 ひつよう があるのと同様 どうよう な操作 そうさ を自動 じどう で行 おこな う必要 ひつよう があるため、一般 いっぱん にスロットル操作 そうさ がドライブ・バイ・ワイヤ 化 か される。
ツインクラッチトランスミッションとも呼 よ ばれる。摩擦 まさつ クラッチと変速 へんそく 機構 きこう のセットを奇 き 数 すう 段 だん 用 よう と偶数 ぐうすう 段 だん 用 よう の2系統 けいとう 持 も っており、次 つぎ のギアを予 あらかじ め噛 か み合 あ わせておいて、そのギヤの系統 けいとう のクラッチを繋 つな ぐ直前 ちょくぜん に他 た 系統 けいとう のクラッチを切 き ることで変速 へんそく を行 おこな う。増 ぞう 速 そく 変速 へんそく 時 じ 、通常 つうじょう の1系統 けいとう の物 もの に対 たい して駆動 くどう 力 りょく の途切 とぎ れる時間 じかん を短縮 たんしゅく することができる。トルクコンバーターと組 く み合 あ わせた稀 まれ な場合 ばあい を除 のぞ いて、度重 たびかさ なる発進 はっしん でクラッチに無理 むり がかかる事 こと がある。シフトアップ時 じ にも僅 わず かに自動的 じどうてき に一時 いちじ スロットルが絞 しぼ られ、特 とく にシフトダウン時 じ 自動 じどう スロットル操作 そうさ などによるブリッピングが必要 ひつよう なため、一般 いっぱん にスロットル操作 そうさ がドライブ・バイ・ワイヤ 化 か される。
オートメイテッドマニュアルトランスミッション (AMT)[ 編集 へんしゅう ]
「オートメイテッドマニュアルトランスミッション(AMT)」は、マニュアルトランスミッション の機械 きかい 設計 せっけい によく似 に た機構 きこう に基 もと づく自動車 じどうしゃ 用 よう トランスミッションシステムの一種 いっしゅ である。クラッチシステムとギアシフトのいずれかあるいは両方 りょうほう が同時 どうじ に自動 じどう 化 か されており、運転 うんてん 手 しゅ による変速 へんそく 操作 そうさ は部分 ぶぶん 的 てき にしか、あるいは全 まった く必要 ひつよう としない[ 24] [ 25] [ 26] [ 27] [ 28] 。
オートスティック (英語 えいご 版 ばん ) といった、動作 どうさ がセミオートマチック (半 はん 自動 じどう )だった初期 しょき のAMTは、クラッチシステムのみを自動的 じどうてき に制御 せいぎょ する。クラッチを自動 じどう 化 か するための作動 さどう 形式 けいしき (大抵 たいてい はアクチュエータ またはサーボ を介 かい する)は様々 さまざま であるが、変速 へんそく のためには手動 しゅどう でのギアチェンジが必要 ひつよう であった。セレスピード やイージートロニック といった現代 げんだい 的 てき なAMTの動作 どうさ はフルオートマチックであり、ギアチェンジやクラッチ操作 そうさ に運転 うんてん 手 しゅ の入力 にゅうりょく を必要 ひつよう とせず、TCU (英語 えいご 版 ばん ) あるいはECU がクラッチシステムとギアシフトの両方 りょうほう を自動的 じどうてき に操作 そうさ する。
現代 げんだい 的 てき なオートメイテッドマニュアルトランスミッション(AMT)の起源 きげん は、より古 ふる いクラッチレスマニュアル トランスミッションにあり、これは油圧 ゆあつ 式 しき オートマチックトランスミッションの導入 どうにゅう 以前 いぜん の1930年代 ねんだい 初頭 しょとう と1940年代 ねんだい に量産 りょうさん 車 しゃ に登場 とうじょう し始 はじ めた。クラッチレスマニュアルシステムは運転 うんてん 手 しゅ が必要 ひつよう とされるクラッチあるいはシフトレバーの使用 しよう 量 りょう を減 へ らすために設計 せっけい された[ 29] 。当時 とうじ 一般 いっぱん 的 てき に使 つか われていたノンシンクロマニュアルトランスミッション の操作 そうさ は、特 とく に停止 ていし -発進 はっしん が難 むずか しく、これらの装置 そうち はこれを低減 ていげん することが意図 いと されていた。初期 しょき のクラッチレスマニュアルの例 れい が1942年 ねん にハドソン・コモドア (英語 えいご 版 ばん ) で導入 どうにゅう された「Drive-Master」であった。この装置 そうち は初期 しょき のセミオートマチックトランスミッション であり、従来 じゅうらい 型 がた のマニュアルトランスミッションの構造 こうぞう に基 もと づいている。クラッチはサーボ 制御 せいぎょ 負 ふ 圧 あつ 作動 さどう 式 しき 、ギアは3段 だん であり、マニュシフト・マニュアルクラッチモード(フルマニュアル)、マニュアルシフト・自動 じどう 化 か クラッチモード(セミオートマチック)、自動 じどう シフト・自動 じどう クラッチ(フルオートマチック)の3つのモードを備 そな えていた[ 30] [ 31] [ 32] 。1955年 ねん 式 しき シトロエン・DS もこのトランスミッションシステム(4速 そく BVH[ 注釈 ちゅうしゃく 5] )を導入 どうにゅう した初期 しょき の例 れい の1つであった。BVHは油圧 ゆあつ を使 つか って作動 さどう (英語 えいご 版 ばん ) させる自動 じどう 化 か クラッチを使 つか っていた。ギア選択 せんたく も油圧 ゆあつ を使 つか っていたが、ギア比 ひ は運転 うんてん 手 しゅ が手動 しゅどう で選択 せんたく する必要 ひつよう があった。このシステムは米国 べいこく では「Citro-Matic」と呼 よ ばれた。
最初 さいしょ の現代 げんだい 的 てき なAMTは1997年 ねん にBMW (SMGトランスミッション)とフェラーリ (F1トランスミッション)によって導入 どうにゅう された[ 33] [ 34] [ 35] [ 36] 。どちらのシステムも油圧 ゆあつ アクチュエータと電磁 でんじ 弁 べん 、クラッチとシフト用 よう の専用 せんよう TCUを使用 しよう していた。運転 うんてん 手 しゅ がステアリングホイールに取 と り付 つ けられたパドルシフターを使 つか って、望 のぞ む時 とき に手動 しゅどう でギアを変 か えられた。
欧州 おうしゅう 車 しゃ で採用 さいよう されたセレスピード やイージートロニック といった現代 げんだい 的 てき なフルオートマチックAMTは、現在 げんざい はデュアルクラッチトランスミッション に次第 しだい に置 お き換 か えられている。
プーリーや駒形 こまがた のローラーや油圧 ゆあつ ・発電 はつでん 電動 でんどう 機構 きこう 等 とう を用 もち いて無 む 段階 だんかい に減速 げんそく 比 ひ を変化 へんか させる方式 ほうしき の総称 そうしょう である。連続 れんぞく 的 てき かつ無 む 段階 だんかい に減速 げんそく 比 ひ を選 えら べるため最 もっと も効率 こうりつ のよいエンジン回転 かいてん 速度 そくど を利用 りよう して走行 そうこう することができる。一方 いっぽう で、摩擦 まさつ 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き は摩擦 まさつ によって動力 どうりょく を伝達 でんたつ する方式 ほうしき であるため滑 すべ りが生 しょう じ、油圧 ゆあつ ・発電 はつでん 電動 でんどう 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き も変換 へんかん ロスがあるため、歯車 はぐるま による伝達 でんたつ より伝達 でんたつ 損失 そんしつ が大 おお きい。摩擦 まさつ 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き はオートバイのオートマチックトランスミッションでは主流 しゅりゅう の方式 ほうしき である。単体 たんたい では摩擦 まさつ 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き は変速 へんそく レンジが限 かぎ られる。乗用車 じょうようしゃ や小型 こがた 貨物 かもつ 車 しゃ に用 もち いられる摩擦 まさつ 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き は、エンジンの動力 どうりょく を電磁 でんじ 摩擦 まさつ クラッチで伝達 でんたつ される場合 ばあい と、トルクコンバーターで伝達 でんたつ される場合 ばあい がある。オートバイでは遠心 えんしん 摩擦 まさつ クラッチと組 く み合 あ わせる場合 ばあい がほとんどである。油圧 ゆあつ ・発電 はつでん 電動 でんどう 式 しき 無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き は、土木 どぼく 建設 けんせつ ・鉱山 こうざん ・農業 のうぎょう ・無限 むげん 軌道 きどう 車両 しゃりょう 走行 そうこう 変速 へんそく に用 もち いられる事 こと が多 おお い。トルクコンバータも無 む 段 だん 変速 へんそく 機 き であるが損失 そんしつ が大 おお きい。
後退 こうたい のための逆 ぎゃく 回転 かいてん や副 ふく 変速 へんそく 機 き に、前述 ぜんじゅつ の遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま が用 もち いられたものもある。
三菱 みつびし ・ランサー のINVECS-IIIのセレクトレバー。Dレンジから横 よこ にレバーを倒 たお せば、手動 しゅどう でのギア選択 せんたく も可能 かのう になる。
アリソン・トランスミッション 製 せい AT搭載 とうさい 車 しゃ のセレクター。レバーに代 か えて押 お しボタンを採用 さいよう する。右側 みぎがわ の上下 じょうげ ボタンは手動 しゅどう でのギア選択 せんたく ではなく前進 ぜんしん 時 じ の低速 ていそく レンジを保持 ほじ するために用 もち いられる。(三菱 みつびし ふそう・エアロスター )
ATの操作 そうさ レバーは、セレクトレバー またはセレクターと呼 よ ばれる[ 注釈 ちゅうしゃく 6] 。セレクトレバーには複数 ふくすう の操作 そうさ 位置 いち (レンジ)があり、前進 ぜんしん や後退 こうたい を切 き り替 か えるほか、運転 うんてん 者 しゃ の任意 にんい で駐車 ちゅうしゃ 時 じ に駆動 くどう 系 けい の回転 かいてん をロックする機能 きのう や、変速 へんそく 段 だん を制限 せいげん する機能 きのう を持 も ったレンジに切 き り替 か えられる。
セレクトレバーの配置 はいち は車体 しゃたい 中央 ちゅうおう の床 ゆか に配置 はいち するフロアATと、ステアリングポストの横 よこ に取 と り付 つ けられたコラムAT、インストルメントパネルに配置 はいち されたインパネATがある。大型 おおがた 車 しゃ では、セレクトレバーに代 か わって押 お しボタンを採用 さいよう するものもある。1950年代 ねんだい にはアメリカ製 せい 大型 おおがた 乗用車 じょうようしゃ やそれをコピーした旧 きゅう ソ連 それん 製 せい 大型 おおがた 乗用車 じょうようしゃ で、プッシュボタン変速 へんそく を採用 さいよう した事例 じれい もあったが、当時 とうじ のプッシュボタン式 しき セレクターはトラブルが多発 たはつ し、レバー式 しき のほうが操作 そうさ が確実 かくじつ で、乗用車 じょうようしゃ では一般 いっぱん 化 か しなかった。近年 きんねん ではトルコンATを搭載 とうさい した大型 おおがた バスやホンダの一部 いちぶ 車種 しゃしゅ 、日産 にっさん ・セレナ (C28型 がた )でプッシュボタン式 しき セレクターが採用 さいよう されている。
後続 こうぞく 車 しゃ からの視点 してん での発進 はっしん 時 じ の特徴 とくちょう として、エンジン始動 しどう 後 ご 「P」から「D」へセレクトレバーを動 うご かす際 さい 、必 かなら ず『制動 せいどう 灯 とう が点 つ く』[ 注釈 ちゅうしゃく 7] (=ブレーキを踏 ふ まないと「P」からチェンジができない)ことと、「R」を介 かい す為 ため 『後退 こうたい 灯 とう が一瞬 いっしゅん 点灯 てんとう 』[ 注釈 ちゅうしゃく 8] する挙動 きょどう がある。この2つの挙動 きょどう が見 み られた場合 ばあい この車 くるま はAT車 しゃ だと外部 がいぶ から瞬時 しゅんじ に判別 はんべつ できる。逆 ぎゃく にMT車 しゃ の場合 ばあい この2つの挙動 きょどう がなく発進 はっしん できる。
「P」 - パーキングレンジ[ 注釈 ちゅうしゃく 9]
駐車 ちゅうしゃ 中 ちゅう に使用 しよう する。変速 へんそく 機 き 内部 ないぶ で駆動 くどう 軸 じく が固定 こてい されて車両 しゃりょう を動 うご かせなくなる。エンジンやハイブリッドシステムの始動 しどう ・停止 ていし が可能 かのう である。スタータースイッチからキーを抜 ぬ くことができる。
駆動 くどう 系 けい の固定 こてい は変速 へんそく 機 き 内部 ないぶ のみであるため、車体 しゃたい に外部 がいぶ より過度 かど な力 ちから がかかると、変速 へんそく 機内 きない のストッパーとなる部品 ぶひん (パーキングロックポール)が破損 はそん する場合 ばあい がある。このため安全 あんぜん 策 さく として、駐車 ちゅうしゃ 時 じ にはパーキングブレーキ もしくは輪 わ 止 と め を併用 へいよう するのが一般 いっぱん 的 てき となっている。ただし厳冬 げんとう 期 き など、パーキングブレーキが凍結 とうけつ して解除 かいじょ できなくなる恐 おそ れがある場合 ばあい には、パーキングブレーキを使 つか わず、パーキングレンジのみで駐車 ちゅうしゃ し、必要 ひつよう に応 おう じて安定 あんてい した輪 わ 止 と め等 とう で補 おぎな うことが推奨 すいしょう されている。大型 おおがた トラックやバス用 よう のATでは、上述 じょうじゅつ の駆動 くどう 系 けい 固定 こてい 部 ぶ の強度 きょうど の問題 もんだい から、Pレンジを持 も たないものが多 おお い。
「R」 - リバースレンジ[ 注釈 ちゅうしゃく 10]
後退 こうたい 時 じ に使用 しよう し、後退 こうたい ギアが使用 しよう される。PレンジとNレンジの間 あいだ に位置 いち するものが多 おお い。Rレンジでは電子 でんし 音 おん でブザーやチャイムが鳴 な り、運転 うんてん 者 しゃ に警告 けいこく する車種 しゃしゅ が多 おお い[ 注釈 ちゅうしゃく 11] 。
「N」 - ニュートラルレンジ[ 注釈 ちゅうしゃく 12]
変速 へんそく 機 き 内部 ないぶ がフリー状態 じょうたい となり、エンジンおよびタイヤからのトルクが駆動 くどう 系 けい に伝 つた わらないレンジである。「P」レンジとは違 ちが って駆動 くどう 軸 じく が固定 こてい されないので、軽 かる い外力 がいりょく が加 くわ わると車体 しゃたい が動 うご く。走行 そうこう 中 ちゅう にエンジンが停止 ていし した場合 ばあい もPレンジ同様 どうよう にスターターモーターに通電 つうでん し、再始動 さいしどう を行 おこな うことができる。故障 こしょう 時 じ において救援 きゅうえん 車両 しゃりょう に牽引 けんいん される際 さい も使用 しよう される。
「D」 - ドライブレンジ[ 注釈 ちゅうしゃく 13]
通常 つうじょう 走行 そうこう 時 じ に使用 しよう する。トランスミッションの全段 ぜんだん を利用 りよう して、様々 さまざま な走行 そうこう 条件 じょうけん に合 あ わせて自動的 じどうてき に変速 へんそく する。4速 そく 以上 いじょう の変速 へんそく 段 だん を持 も つ車種 しゃしゅ では「D」だけでなく、変速 へんそく タイミングを山岳 さんがく 路 ろ などの走行 そうこう 条件 じょうけん に合 あ わせた設定 せってい としたドライブレンジを併 あわ せ持 も ち、「S(スポーツ[ 注釈 ちゅうしゃく 14] )」や「D3」などと表記 ひょうき する場合 ばあい もある。メーカーによって異 こと なり「4(フォース[ 注釈 ちゅうしゃく 15] )」(トヨタの5段 だん AT車 しゃ )、「3(サード[ 注釈 ちゅうしゃく 16] )」(トヨタ・日産 にっさん ・三菱 みつびし ・スバル・ダイハツ)、「D5」(いすゞのNAVi5搭載 とうさい 車 しゃ )、「D4」(ホンダ・ダイハツ・いすゞのNAVi5搭載 とうさい 車 しゃ )、「D3」(ホンダ・いすゞのNAVi5搭載 とうさい 車 しゃ )、「S」(マツダ)、「L」(トヨタ・日産 にっさん のCVT車 しゃ ・ホンダのCVT車 しゃ ・三菱 みつびし ・ダイハツ・スズキ)、「1」(日産 にっさん の非 ひ CVT・ホンダの非 ひ CVTなど)となっており、マニュアルモードつきについては「S」(トヨタ・ホンダ)、「M」(トヨタ・日産 にっさん ・ホンダ)となっている。また、AT搭載 とうさい のバスなどではDレンジが「3」となっているものがある。同様 どうよう に、CVT車 しゃ では「D」に次 つ ぐ低速 ていそく 側 がわ のレンジ名 めい がメーカー毎 ごと に異 こと なる。「Ds(スポーツドライブモード[ 注釈 ちゅうしゃく 17] [ 注釈 ちゅうしゃく 18] )」(三菱 みつびし )もしくは「S」(ホンダ・ダイハツ)となっていたり、「L」の場合 ばあい もある。また、特 とく に強 つよ いエンジンブレーキ・回生 かいせい ブレーキ を作用 さよう させる「B(ブレーキ[ 注釈 ちゅうしゃく 19] )」(トヨタ・ダイハツ・日産 にっさん [ 注釈 ちゅうしゃく 20] )というレンジを持 も つものもある。また、3速 そく 以下 いか の変速 へんそく 段 だん を持 も つ車両 しゃりょう の中 なか にはセカンド発進 はっしん 、ロー発進 はっしん のためのドライブレンジを持 も ったものもあり、前者 ぜんしゃ は「D2」(日産 にっさん のボルグワーナー製 せい 3速 そく AT搭載 とうさい 車 しゃ )、後者 こうしゃ は「D1」(日産 にっさん のボルグワーナー製 せい 3速 そく AT搭載 とうさい 車 しゃ )と呼 よ ばれることがある[ 38] 。
日産 にっさん ・GT-R (R35型 がた )はDレンジに相当 そうとう するレンジが、Aレンジ(Auto、自動 じどう 変速 へんそく )とMレンジ(Manual、手動 しゅどう 変速 へんそく )に分 わ かれている。
段数 だんすう 固定 こてい レンジ
変速 へんそく の上限 じょうげん を2速 そく や1速 そく に制限 せいげん し、下 くだ り坂 ざか などエンジンブレーキ を使用 しよう する際 さい に使用 しよう する。一部 いちぶ 車種 しゃしゅ では2速 そく 発進 はっしん 時 じ に使用 しよう する。基本 きほん 的 てき に3速 そく 以上 いじょう へ変速 へんそく しないが、アクセルを過剰 かじょう に開 あ けてエンジン回転 かいてん が限界 げんかい に達 たっ した場合 ばあい は、エンジンや変速 へんそく 機 き 保護 ほご のために変速 へんそく する仕様 しよう になっているものが多 おお い。上限 じょうげん を2速 そく (セカンドギア[ 注釈 ちゅうしゃく 21] )に制限 せいげん するものは「2」、1速 そく (ローギア[ 注釈 ちゅうしゃく 22] )に制限 せいげん する場合 ばあい は「L」や「1」と表記 ひょうき される場合 ばあい が多 おお い[ 39] [ 40] [ 41] 。ホンダの軽自動車 けいじどうしゃ など、Lまたは1レンジがない車種 しゃしゅ がある。また日産 にっさん ・ローレル (6代目 だいめ 、5速 そく AT車 くるま )やホンダ・オデッセイ (2代目 だいめ 、V6)やホンダ・インスパイア (4代目 だいめ )などでは、「2」レンジに入 い れてから「1」ボタンを押 お して1レンジに入 い れる。マニュアルモードが備 そな わる場合 ばあい は、「D」以外 いがい の1(L)、2、3レンジがないこともある。
AT車 しゃ の多 おお くの車種 しゃしゅ では、エンジン稼働 かどう 中 ちゅう はブレーキペダルを踏 ふ まない限 かぎ り「P」レンジから他 た のレンジへの切替 きりかえ 操作 そうさ ができない「シフトロック機構 きこう 」が装備 そうび されている。これは、同乗 どうじょう 者 しゃ や子 こ どもが不用意 ふようい に触 ふ れた際 さい の誤 あやま 発進 はっしん などの危険 きけん を防止 ぼうし するため、1980年代 ねんだい 頃 ごろ より安全 あんぜん 装置 そうち として装備 そうび され始 はじ めた。
シフトロック機構 きこう は電気 でんき 的 てき ・機械 きかい 的 てき に制御 せいぎょ されており、万一 まんいち の回路 かいろ 異常 いじょう やバッテリー上 あ がり、事故 じこ による損傷 そんしょう などでシフトロックが解除 かいじょ できない場合 ばあい に備 そな えて手動 しゅどう 解除 かいじょ 機構 きこう が設 もう けられている[ 注釈 ちゅうしゃく 23] [ 注釈 ちゅうしゃく 24] 。不用意 ふようい に「P」レンジから他 た のレンジにセレクトレバーが動 うご かされたり、前進 ぜんしん 走行 そうこう 中 ちゅう に不用意 ふようい に「R」レンジにセレクトレバーが動 うご かされたりしないように、ロック解除 かいじょ ボタンが設置 せっち されていたり、直線 ちょくせん 的 てき に操作 そうさ できない矩形 くけい の操作 そうさ パターンを採用 さいよう しているものが多 おお い。
エンジン始動 しどう は「P」レンジか「N」レンジでのみ可能 かのう となるよう制御 せいぎょ されており、それ以外 いがい のレンジではセレクトレバーがスターター の電気 でんき 回路 かいろ を遮断 しゃだん し、通電 つうでん しない構造 こうぞう となっている。
最初 さいしょ 期 き のATであるGMハイドラマチック(1939年 ねん )のシフトパターンは「N-D-L-R」で、「P」レンジがなく、しかもどのシフト位置 いち でもエンジンが始動 しどう できたため、「N」以外 いがい でエンジンを始動 しどう すると車 くるま が動 うご き出 だ す問題 もんだい 点 てん があった。運転 うんてん 者 しゃ はシフト位置 いち が「N」レンジにあるか、ブレーキペダルをしっかり踏 ふ んだ状態 じょうたい でなければ安全 あんぜん にエンジンを始動 しどう できず、またエンジン停止 ていし 後 ご はマニュアル車 しゃ での慣例 かんれい 同様 どうよう にシフトを「R」に切 き り替 か えておくことで、パーキングロックの代用 だいよう としていた。「L」レンジと「R」レンジが隣 とな り合 あ っていたため、誤操作 ごそうさ にも注意 ちゅうい が必要 ひつよう であった(確実 かくじつ な操作 そうさ を行 おこな わないと、ギア切 き り替 か え時 じ の破損 はそん につながる)。
アメリカにおける初期 しょき のAT車 しゃ シフトパターンはしばらく各 かく メーカーで統一 とういつ されず、またGM以外 いがい でもパターン配列 はいれつ における安全 あんぜん 配慮 はいりょ が不十分 ふじゅうぶん であった。この問題 もんだい 点 てん の対策 たいさく として、1950年代 ねんだい 前期 ぜんき にはシフトパターンの「R-N-D-L」への是正 ぜせい 、Pレンジの新設 しんせつ による「P-R-N-D-L」化 か が進 すす められ、1950年代 ねんだい 中期 ちゅうき までにはこのシフトパターンがアメリカ市場 いちば のAT車 しゃ で標準 ひょうじゅん 化 か されている。ヨーロッパや日本 にっぽん でもこれに倣 なら ってレンジパターンが定型 ていけい 化 か した。
ステップATの場合 ばあい はオーバードライブスイッチ(O/Dスイッチ)、CVTの場合 ばあい はスポーツモードスイッチ(SまたはSPORT)[ 注釈 ちゅうしゃく 25] が備 そな えられた車種 しゃしゅ も多 おお く、スイッチを切 き っておくと一定 いってい のギアから上 うえ に変速 へんそく しなくなる(多 おお くの車種 しゃしゅ では直結 ちょっけつ 段 だん [ 注釈 ちゅうしゃく 26] が上限 じょうげん となる)。普段 ふだん はスイッチを入 い れておき、速度 そくど に応 おう じてギアが最 さい 上段 じょうだん まで切 き り替 か わり、高速度 こうそくど でのエンジン回転 かいてん 数 すう が抑 おさ えられ省 しょう 燃費 ねんぴ 運転 うんてん が可能 かのう となる。一方 いっぽう 、山道 さんどう や市街地 しがいち 走行 そうこう などで頻繁 ひんぱん に変速 へんそく するような場合 ばあい は、スイッチを切 き るとスムーズに走行 そうこう できる。また渋滞 じゅうたい や混雑 こんざつ などでも無用 むよう なシフトアップを避 さ け、適度 てきど なエンジンブレーキで惰性 だせい 走行 そうこう を抑 おさ える効果 こうか がある。ただし、最 さい 高段 こうだん 以外 いがい でロックアップが行 おこな われない車種 しゃしゅ も存在 そんざい する為 ため 、ラフなアクセル操作 そうさ によって燃費 ねんぴ の悪化 あっか を招 まね く場合 ばあい もある。エンジンを切 き ってもオフの状態 じょうたい が維持 いじ されるものが多 おお いが、一旦 いったん エンジンを切 き ると、次 つぎ の始動 しどう 時 じ に自動的 じどうてき にオンに復帰 ふっき するものもある[ 注釈 ちゅうしゃく 27] [ 注釈 ちゅうしゃく 28] 。一部 いちぶ の車種 しゃしゅ では変速 へんそく モードを選択 せんたく するスイッチがついているものがあり、例 たと えば「POWER」「AUTO」「SNOW」や、「ECONO」「AUTO」「SNOW」などのような走行 そうこう 状 じょう 況 きょう に応 おう じて切 き り替 か えられるものもある。このほかに、ホールドモードスイッチを採用 さいよう する車種 しゃしゅ もあり、スイッチを入 い れるとDレンジでは2速 そく と3速 そく の間 あいだ で自動 じどう 変速 へんそく となり、Sレンジでは2速 そく 、Lレンジでは1速 そく にそれぞれギアが固定 こてい される。
^ 通常 つうじょう は発進 はっしん から最高 さいこう 速 そく まで2速 そく のみで走行 そうこう し、登 とう 坂 ざか など必要 ひつよう に応 おう じて手動 しゅどう で1速 そく に切 き り替 か える方式 ほうしき で、1948年 ねん にGMが開発 かいはつ したダイナフローと同様 どうよう の機能 きのう を持 も つ。
^ ボルグワーナーが1950年代 ねんだい 末期 まっき に、アメリカ市場 いちば の3,000 cc級 きゅう 乗用車 じょうようしゃ 向 む けに開発 かいはつ 、1961年 ねん に供給 きょうきゅう を開始 かいし した、小型 こがた ・中型 ちゅうがた 車 しゃ に適合 てきごう するトルコン式 しき 3速 そく ATである。世界 せかい 各国 かっこく のメーカーがこれを購入 こうにゅう して自社 じしゃ のモデルに搭載 とうさい した。
^ ダイムラー・ベンツの7G-TRONIC など
^ レクサス・LS
^ フランス語 ふらんすご で油圧 ゆあつ ギアボックスを意味 いみ するboîte de vitesses hydraulique の略 りゃく 。
^ 変速 へんそく は変速 へんそく 機 き が自動 じどう で行 おこ なうため、MTのシフトレバーとは機能 きのう が異 こと なり、異 こと なる名称 めいしょう で呼 よ ばれる。
^ ロック解除 かいじょ ボタンを使 つか えば「制動 せいどう 灯 とう を点 つ けず」にチェンジ可能 かのう 。
^ エンジンスイッチをOFF状態 じょうたい でロック解除 かいじょ ボタンを使 つか って「N」に動 うご かした後 のち エンジンスイッチをONにすれば「後退 こうたい 灯 とう を点 つ けず」にチェンジ可能 かのう 。またプッシュスタート 式 しき のAT車 しゃ の場合 ばあい ブレーキを踏 ふ まなければエンジンが掛 か からないので「制動 せいどう 灯 とう を点 つ けず」に発進 はっしん は不可能 ふかのう である。
^ 英 えい : parking range
^ 英 えい : reverse range
^ 音 おと が鳴 な らない車種 しゃしゅ もある。日本 にっぽん 車 しゃ の多 おお くの車種 しゃしゅ では「ピーピー」というブザーだが、ホンダ車 しゃ のほとんどの車種 しゃしゅ は「ピンポン、ピンポン」と鳴 な る。またBMW、フォードやマツダの一部 いちぶ 車種 しゃしゅ などに「ポーン、ポーン」と鳴 な るものもある。
^ 英 えい : neutral range
^ 英 えい : drive range
^ 英 えい : sports
^ 英 えい : fourth
^ 英 えい : third
^ 英 えい : sports drive mode
^ ギア比 ひ が通常 つうじょう より大 おお きくなり、山道 さんどう や高速 こうそく 道路 どうろ での追 お い越 こ しが楽 らく になり、エンジンブレーキもDより強 つよ くかかる
^ 英 えい : brake
^ 日産 にっさん 車 しゃ で「B」レンジを持 も つ車種 しゃしゅ はすべて電気 でんき 自動車 じどうしゃ とe-POWER(シリーズハイブリッド)車 しゃ であり、厳密 げんみつ には多段 ただん 式 しき のATやCVTは装備 そうび していない。
^ 英 えい : second gear
^ 英 えい : low gear
^ トヨタのコラムAT車 しゃ (初代 しょだい ノア や2代目 だいめ イプサム など)や、初代 しょだい RVR はブレーキペダルから伸 の びたコントロールケーブルで機械 きかい 的 てき に制御 せいぎょ していた。
^ シフトロック解除 かいじょ は専用 せんよう のボタンを押 お したり、シフトレバー付近 ふきん にキーを差 さ し込 こ んだりして行 おこな う。メーカーによってはエンジンキーの位置 いち がアクセサリー(ACC)の場合 ばあい のみシフトロックが働 はたら かず、ブレーキペダルを踏 ふ まなくてもパーキングを解除 かいじょ できるものがある。また一部 いちぶ 輸入 ゆにゅう 車 しゃ には、イグニッションスイッチを入 い れると機械 きかい 的 てき にシフトロックを解除 かいじょ するものもある。
^ 日産 にっさん ・ジューク (1500 cc車 しゃ )では、ドライブモードセレクターの「SPORT」モードとの混同 こんどう を避 さ けるためCVTでありながら「オーバードライブスイッチ」の名称 めいしょう が使 つか われている。
^ 一般 いっぱん 的 てき に、4速 そく ATの場合 ばあい は3速 そく 、5速 そく ATの場合 ばあい は4速 そく 、6速 そく ATの場合 ばあい は4速 そく 又 また は5速 そく が直結 ちょっけつ 段 だん
^ 最近 さいきん のホンダ車 しゃ ではD3スイッチという名称 めいしょう を用 もち いている。O・Dスイッチと異 こと なる点 てん は、オンとオフの関係 かんけい が逆 ぎゃく になる。また、エンジンを切 き ると自動的 じどうてき にオフになる。
^ オーバードライブとなる変速 へんそく 段 だん があり、かつオーバードライブスイッチのないAT車 しゃ では、マニュアル変速 へんそく が可能 かのう かもしくは「D3」(あるいは「3」)レンジが設定 せってい され、セレクトレバーによってオーバードライブスイッチと同等 どうとう の操作 そうさ を可能 かのう にしている。
^ a b c d Motor Fan illustrated編集 へんしゅう 部 ぶ (2018年 ねん 7月 がつ 28日 にち ). “デュアルクラッチ、ツインクラッチ? トルコンATとかさらにはCVTとか……2ペダルトランスミッションの構造 こうぞう ”. Motor-Fan TECH . 2022年 ねん 9月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 兵藤 ひょうどう 忠彦 ただひこ (2021年 ねん 5月 がつ 6日 にち ). “トルクコンバーターってなに? ”. Motorz . 2022年 ねん 9月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ ミスター乱視 らんし (2021年 ねん 6月 がつ 24日 にち ). “【3分 ふん 記事 きじ 】トランスミッションとトランスアクスルの違 ちが い ”. 車 くるま のお手伝 てつだ い . 2022年 ねん 9月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Motor Fan illustrated編集 へんしゅう 部 ぶ (2021年 ねん 8月 がつ 12日 にち ). “ステップATの遊星 ゆうせい 歯車 はぐるま が頭 あたま の中 なか で回 まわ るようになる! ”. 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 御 ご 堀 ほり 直 ただし 嗣 (2018年 ねん 10月 がつ 25日 にち ). “DCTやCVTに陰 かげ り? トルコンATが今 いま 改 あらた めて見直 みなお されているワケ (1/2ページ) ”. WEB CARTOP . 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 「セミAT 」『小学館 しょうがくかん 』。https://kotobank.jp/word/%E3%82%BB%E3%83%9FAT 。コトバンク より2022年 ねん 9月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “ホンダマチック・トランスミッション / 1968 ”. 本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう . 2022年 ねん 9月 がつ 24日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b “セミオートマ(AMT)のトラック増加 ぞうか の理由 りゆう とは?マニュアル・オートマ・セミオートマのメリットも解説 かいせつ ”. いすゞ自動車 ずじどうしゃ (2022年 ねん 1月 がつ 13日 にち ). 2022年 ねん 9月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ “Automatic Transmissions- A Brief History ”. AutoServiceExperts . 2020年 ねん 4月 がつ 18日 にち 時点 じてん のオリジナルよりアーカイブ 。9 July 2021 閲覧 えつらん 。
^ “What is an Automatic Car? ”. Car and Driver (13 April 2020). 2020年 ねん 4月 がつ 17日 にち 時点 じてん のオリジナルよりアーカイブ 。9 July 2021 閲覧 えつらん 。
^ 自動車 じどうしゃ カタログ収録 しゅうろく サイト「The old car manual project」収録 しゅうろく の1940年 ねん 式 しき オールズモビルのカタログから
^ “機械 きかい 遺産 いさん ” (pdf). 一般 いっぱん 社団 しゃだん 法人 ほうじん 日本 にっぽん 機械 きかい 学会 がっかい . p. 4. 2015年 ねん 11月6日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “トヨタ博物館 はくぶつかん 館 かん だよりNo.92「R360クーペ」 ” (pdf). トヨタ自動車 とよたじどうしゃ 株式会社 かぶしきがいしゃ . 2015年 ねん 12月8日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2015年 ねん 11月27日 にち 閲覧 えつらん 。
^ 商標 しょうひょう 第 だい 2165431号 ごう
^ “TRANSMISSION ”. 本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう 株式会社 かぶしきがいしゃ . 2015年 ねん 11月4日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Honda | Technology | CVT ”. 本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう 株式会社 かぶしきがいしゃ . 2015年 ねん 11月4日 にち 閲覧 えつらん 。
^ a b “Technology‐AMG ”. メルセデス・ベンツ日本 めるせですべんつにほん 株式会社 かぶしきがいしゃ . 2015年 ねん 11月4日 にち 閲覧 えつらん 。
^ [1]
^ "Volvo Trucks' I-Shift transmission technology is still a breakthrough innovation after 20 years" (Press release). Volvo Trucks. 11 March 2021. 2022年 ねん 9月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ (英語 えいご ) 5 Transmissions - Cost, Effectiveness, and Deployment of Fuel Economy Technologies for Light-Duty Vehicles . (2015). doi :10.17226/21744 . ISBN 978-0-309-37388-3 . https://www.nap.edu/read/21744/chapter/7#172 26 July 2020 閲覧 えつらん 。
^ Yulong, Lei; Hua, Tian (11 April 2005) (英語 えいご ). Research on Accurate Engagement Control of Electrohydraulic Clutch Actuator . SAE Technical Paper Series. 1 . doi :10.4271/2005-01-1787 . https://www.sae.org/publications/technical-papers/content/2005-01-1787/ 26 July 2020 閲覧 えつらん 。 .
^ “Transmission Actuation ”. www.fte-automotive.com . 26 July 2020 閲覧 えつらん 。
^ “Manual Transmission ”. www.autozine.org . 26 July 2020 閲覧 えつらん 。
^ “Manual vs Automatic Transmission: A Shift to Know About | RepairSmith Blog ” (May 6, 2020). 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Research, Hearst Autos (April 13, 2020). “How Does an Automatic Transmission Work? ”. Car and Driver . 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “1942 Hudson | HowStuffWorks ”. 2020年 ねん 8月 がつ 12日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2020年 ねん 11月25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Hudson Drive-Master Service Information ”. Detroit, Michigan: Hudson Motor Car Company. 2016年 ねん 3月 がつ 19日 にち 時点 じてん のオリジナルよりアーカイブ 。9 July 2021 閲覧 えつらん 。
^ “1950 Hudson Commodore | HowStuffWorks ”. 2020年 ねん 10月 がつ 23日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2020年 ねん 11月25日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “AutoZine Technical School ”. www.autozine.org . 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “Gearing Up ”. magazine.ferrari.com . 2020年 ねん 6月 がつ 21日 にち 時点 じてん のオリジナル よりアーカイブ。2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “FERRARI LAUNCHES F1-STYLE GEARBOX ON F355 ”. Automotive News Europe (August 4, 1997). 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “MAGNETI MARELLI: TRANSMISSION FROM F1 ”. Automotive News Europe (June 9, 1997). 2022年 ねん 9月 がつ 23日 にち 閲覧 えつらん 。
^ “【昭和 しょうわ の名車 めいしゃ 125】日産 にっさん プレジデントは国産 こくさん 初 はつ の大型 おおがた 高級 こうきゅう 乗用車 じょうようしゃ として誕生 たんじょう した ”. Webモーターマガジン (25 Dec 2019). 23 May 2024 閲覧 えつらん 。
^ Nunney, Malcolm James. Light and heavy vehicle technology . Butterworth-Heinemann. pp. page=349. ISBN 0-7506-8037-7 . https://books.google.co.jp/books?id=eL6TBaSnd78C&pg=PA349&dq=park+reverse+neutral+drive+low&num=100&hl=en#v=onepage&q=park%20reverse%20neutral%20drive%20low&f=false
^ Erjavec, Jack. TechOne automatic transmissions . THOMSON. pp. page=162. ISBN 0-7668-1169-7 . https://books.google.co.jp/books?id=atzGzXt67uAC&pg=PA162&dq=park+reverse+neutral+drive+low&num=100&hl=en#v=onepage&q=park%20reverse%20neutral%20drive%20low&f=false
^ Munroe, Carl H.. Powerglide Transmission Handbook: How to Rebuild Or Modify Chevrolet's . Penguin Putnam. pp. page=20. ISBN 1-55788-355-6 . https://books.google.co.jp/books?id=SOIYFkfXdocC&pg=PA20&dq=park+reverse+neutral+drive+low&num=100&hl=en#v=onepage&q=park%20reverse%20neutral%20drive%20low&f=false
自動車 じどうしゃ 部品 ぶひん
エンジン
方式 ほうしき 内部 ないぶ 構成 こうせい 部品 ぶひん 補 ほ 機 き 類 るい
足 あし 回 まわ り部品 ぶひん
緩衝 かんしょう 装置 そうち 制動 せいどう 装置 そうち 車輪 しゃりん
照明 しょうめい ・灯火 ともしび 装置 そうち 関連 かんれん
その他 た の部品 ぶひん ・関連 かんれん 項目 こうもく
安全 あんぜん 装置 そうち 安全 あんぜん 技術 ぎじゅつ ミラー セキュリティ常 つね 備品 びひん オプション部品 ぶひん 空調 くうちょう 設備 せつび 関連 かんれん 項目 こうもく
方式 ほうしき 搭載 とうさい 方式 ほうしき 冷却 れいきゃく 方式 ほうしき 内部 ないぶ 構成 こうせい 部品 ぶひん 補 ほ 機 き 類 るい
照明 しょうめい ・灯火 ともしび 装置 そうち 関連 かんれん
その他 た
安全 あんぜん 装置 そうち ・安全 あんぜん 技術 ぎじゅつ 常 つね 備品 びひん ・オプション部品 ぶひん ・アクセサリー 関連 かんれん 項目 こうもく 油脂 ゆし 類 るい