ケプリ

ケプリ Khepri
太陽たいよう神しん
ヒエログリフ表記ひょうき
信仰しんこうの中心地ちゅうしんち	ヘリオポリス
シンボル	スカラベ（ふんころがし）

ケプリ（Khepri、Chepri）、またはケペラ（Khepera、Kheper、Khepra）は、エジプト神話しんわにおける太陽たいよう神しんラーの形態けいたいの1つであり、日ひの出でを表あらわしている。

概要がいよう

男性だんせいの体からだにスカラベ（タマオシコガネ、フンコロガシ）の頭あたまをもつ姿すがたで表現ひょうげんされる。これは、スカラベが丸まるめた獣しし糞くそを自分じぶんの前まえで転ころがしながら運はこぶ姿すがたが太陽たいようの運行うんこうを象徴しょうちょうすると考かんがえられたためである。また、その糞くその玉たまからは、スカラベが生うみ付つけた卵たまごが孵かえって生命せいめいが出でてくることからスカラベは、自分じぶん自身じしんを創造そうぞうする太陽たいよう神しんを象徴しょうちょうするものとされた。時ときには、糞くそ玉だまのように太陽たいよう円盤えんばんを転ころがして進すすむスカラベそのものとしても表現ひょうげんされた。

ラーは、夜よるの間あいだに冥界めいかいを渡わたり、この姿すがたで東ひがしの方向ほうこうにヌトの腿ももの間あいだから地上ちじょうに姿すがたを現あらわすと考かんがえられた。

参考さんこう文献ぶんけん

• ヴェロニカ・イオンズ『エジプト神話しんわ』酒井さかい傳六でんろく訳わけ、青土おうづち社しゃ、1991年ねん（新装しんそう版ばん）、ISBN 978-4-7917-5145-7。

関連かんれん

• スカラベ