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きょう感覚かんかく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シナスタジアから転送てんそう

きょう感覚かんかく(きょうかんかく、シナスタジアえい: synesthesia, : synæsthesia)は、ある1つの刺激しげきたいして、通常つうじょう感覚かんかくだけでなく ことなる種類しゅるい感覚かんかく自動的じどうてきしょうじる知覚ちかく現象げんしょうをいう。

たとえば、きょう感覚かんかくひとには文字もじいろかんじたり、おといろかんじたり、あじにおいに、いろかたちかんじたりする。複数ふくすうきょう感覚かんかくひともいれば、1種類しゅるいしかたないひともいる。きょう感覚かんかくには多様たようなタイプがあり、これまでに150種類しゅるい以上いじょうきょう感覚かんかく確認かくにんされている。

きょう感覚かんかくひと割合わりあいについては、むかしは10まんにん1人ひとりなどとわれていたが、最新さいしん研究けんきゅうでは23にんに1にんというものもある[よう出典しゅってん]

英語えいごめい「synesthesia」は、ギリシアで「共同きょうどう」を意味いみする接頭せっとう「syn-」と「感覚かんかく」を意味いみする「aesthesis」からづけられた。感性かんせいあいだ知覚ちかくとも。

概要がいよう

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女性じょせいたかこえを「黄色きいろこえ」などとうように、人類じんるい、あるいは特定とくてい環境かんきょう文化ぶんかにおいて 複数ふくすう種類しゅるい感覚かんかくむすびつける比喩ひゆてき習慣しゅうかんひろ存在そんざいするが、きょう感覚かんかくはそのようなものと直接ちょくせつ関係かんけいしておらず、きょう感覚かんかくたないひとにはかんじられない上述じょうじゅつ数字すうじいろるなどの感覚かんかくを、主観しゅかんてき知覚ちかく現象げんしょうクオリア)として生々なまなましくかんじている。

きょう感覚かんかく五感ごかんのような基本きほんてき感覚かんかく種別しゅべつかんしてだけではなく、感情かんじょう単語たんごかずなどにかんしてこることもある。きょう感覚かんかくしゃあいだでのふくあわした知覚ちかく関係かんけい相関そうかんみとめられていない。

たとえば、あるひとがある文字もじあおかんじたとしても、きょう感覚かんかくしゃ同様どうようかんじる傾向けいこうがあるとはかぎらない。

きょう感覚かんかくがかりに主観しゅかんてきしん世界せかいと、客観きゃっかんてきのうとの関係かんけいふかさぐがかりとしようとする研究けんきゅう継続けいぞくてきおこなわれている。

あかちゃんにおいては視覚しかく聴覚ちょうかく味覚みかく触覚しょっかく嗅覚きゅうかくとうことなる種類しゅるい感覚かんかく分化ぶんか知覚ちかくしており、通常つうじょうその成長せいちょうによる感覚かんかく発達はったつにともなうのう結合けつごう変化へんかによってこうしたきょう感覚かんかくうしなわれていくとされる。この場合ばあい成人せいじんしてきょう感覚かんかく保持ほじしているひと発達はったつ過程かていなんらかの理由りゆうのうことなる部位ぶいへの結合けつごうたもたれ、これらのふくあわした知覚ちかくもそのままたもたれているとするせつもある。

きょう感覚かんかくなかでも、音楽おんがくおといていろかんじる知覚ちかくは「いろ聴」といわれる。絶対ぜったい音感おんかんひとなかには、いろ聴のひとがいる割合わりあいたかい。

また、いろ聴 はきょう感覚かんかくなか一番いちばん発生はっせいりつたかいと報告ほうこくされている。

いろかんじるおとにも様々さまざまなものがあり、音程おんてい和音わおん単語たんご、または音楽おんがく自体じたいこえることもある。 たような感覚かんかくとして「おと」というものもある。これはいろかたちおとこえるといういろ聴とは反対はんたい感覚かんかくである。

きょう感覚かんかく基準きじゅん

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きょう感覚かんかくときには神経しんけい病気びょうきなされることがあるにもかかわらず、DSM精神せいしん障害しょうがい診断しんだん便覧びんらん)やICD(国際こくさい疾病しっぺい分類ぶんるい)にも掲載けいさいされていない。その理由りゆうは、きょう感覚かんかく日常にちじょう生活せいかつおくじょう問題もんだいこすことがないとされているからである。たしかに、きょう感覚かんかくひと以下いかきょう感覚かんかくしゃ」)にとっては、日常にちじょうたりさわりがないことがおおい、むしろそれを快適かいてきだとかんじるひとさえいる。色覚しきかく異常いじょう色盲しきもう)や絶対ぜったい音感おんかんなどと同様どうようきょう感覚かんかく本来ほんらい受容じゅようった情報じょうほうちがった知覚ちかくとして認識にんしきする症状しょうじょうである。今日きょうまで、きょう感覚かんかくとそのほかの神経しんけいけい病気びょうき、または精神せいしんてき病気びょうき関連かんれんせいをはっきりさせている報告ほうこくはない。

かつてはきょう感覚かんかくかんじる知覚ちかくきょう感覚かんかくしゃによってことなるとされてきたが、最近さいきん研究けんきゅうでは、おおくの被験者ひけんしゃ対象たいしょうにした実験じっけん場合ばあい知覚ちかくにいくつかの共通きょうつうてんられることがかった。たとえば、こえたおといろいてこえるサウンド・カラーども感覚かんかくsound-color synesthesiaいろ聴)保有ほゆうしゃ集団しゅうだん実験じっけんでは、たかおとほどあかるいいろえるという傾向けいこうられた。

また黒字くろじ文字もじてもべついろえることがあるグラフィーム・カラーども感覚かんかくgrapheme-color synesthesia書記しょきもと色覚しきかく保有ほゆうしゃ集団しゅうだん実験じっけんでは、やはりある文字もじにはたようないろかんじる傾向けいこうがあることがわかった。ところが、ある傾向けいこうられることはたしかだが、あらゆる種類しゅるいきょう感覚かんかくがあり、いずれのきょう感覚かんかくにしても個人こじんによって誘因ゆういん症状しょうじょう度合どあいはことなることもかっている。

この多様たようせいのせいで、個人こじんのもつきょう感覚かんかく定義ていぎするのは容易よういなことではないし、かれ自身じしん自分じぶんっている感覚かんかく名前なまえいていないことに気付きづいていないことがおおい。

音声おんせいいろがついてえるひとや、円周えんしゅうりつ数列すうれつうつくしさをかんじるひともいる。

神経しんけいがくものリチャード・E. シトーウィックは、きょう感覚かんかく診断しんだんのためにもちいる基準きじゅん以下いかのように決定けっていした。

  1. きょう感覚かんかくしゃのイメージは空間くうかんてきひろがりをもち、はっきりと限定げんていされたロケーション(位置いち)を特定とくていできることがおおい。
    • [訳註やくちゅう]きょう感覚かんかくしゃ空間くうかんてきなイメージのなかで、自分じぶん位置いちしている場所ばしょがはっきりとかる。
  2. 自分じぶん意志いしによるものとはちがい、きょう感覚かんかく自動的じどうてきしょうじる。
  3. きょう感覚かんかく知覚ちかく表象ひょうしょう一貫いっかんせいがあり、単純たんじゅんで、具体ぐたいてきである。
  4. 記憶きおくたすける。
  5. き、きらい、かい不快ふかいといった情動じょうどうともなう。

シトーウィックは、空間くうかんひろがりを見据みすえた実験じっけん提言ていげんしたが、最近さいきんおおくの研究けんきゅうはこれをただしくないとしている。たとえば、きょう感覚かんかくしゃなかには文字もじいろや、単語たんごあじが「わかる」のであり、実際じっさい視覚しかくうつわ味覚みかくうつわかんじているわけではないのである。

きょう感覚かんかく経験けいけん

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きょう感覚かんかくしゃは、ひとがそれをもっていないことをるまで、自身じしん体験たいけん特別とくべつなことだとかんじないことがおおい。一方いっぽうでそのきょう感覚かんかくかくしているものおおい。きょう感覚かんかく自意識じいしきてきな、また言葉ことばでは表現ひょうげんがた性質せいしつひとにとっては異常いじょうだとかんじられる。無意識むいしきてき一貫いっかんした性質せいしつ、つまりきょう感覚かんかく感覚かんかく人為じんいてき変化へんかがないことは、きょう感覚かんかく本当ほんとう経験けいけんだとうことを実証じっしょうしている。メディアのなかにはきょう感覚かんかく精神せいしんてき病気びょうきあるいは神経しんけい障害しょうがいだと表現ひょうげんするものもあるが、きょう感覚かんかくしゃおおくはそれをハンディキャップだとはかんじていない。

ただし、きょう感覚かんかく精神せいしん負担ふたんかりすぎているひともいるという報告ほうこくもある。ぎゃくに、大半たいはんのメディアは「かくれた感覚かんかく」さらには「かみあたえられた感覚かんかく」として表現ひょうげんしているし、きょう感覚かんかくしゃはそれをうしないたくないとかんじるものがおおいという。

きょう感覚かんかくしゃおおくは子供こどものころに他人たにんとはことなるかくれた感覚かんかくづく。そしてかれらは自然しぜんとその感覚かんかく日常にちじょう生活せいかつ適用てきようさせていく。また、きょう感覚かんかくひと名前なまえおぼえたり、電話でんわ番号ばんごうおぼえたりすることに使つかうこともあれば、暗算あんざん利用りようすることもできる。しかし同時どうじに、絵画かいが映画えいがなどの視覚しかくてき作品さくひん音楽おんがく創造そうぞうするじょうでの困難こんなんになることさえある。

きょう感覚かんかくという現象げんしょうはいくつかの共通きょうつう感覚かんかくをもとに定義付ていぎづけられたものではあるが、個人こじんてき経験けいけん着目ちゃくもくするととも感覚かんかくとはいってもじつ多様たようせいがある。この多様たようせいについてはきょう感覚かんかくについての研究けんきゅうはじまって初期しょきのころにられていたが、最近さいきん研究けんきゅうによってそのことがさい評価ひょうかされてきた。

くろ印字いんじされた1つ1つの文字もじ書記しょきもと)がフォティズム―いろ認知にんちするさい使用しようする高度こうど感覚かんかく―を刺激しげきうながすという書記しょきもと色覚しきかくかんする研究けんきゅうられるMike J. Dixonらが着目ちゃくもくしたのは、

フォティズムを外部がいぶからの刺激しげきとしてかんきょう感覚かんかくしゃと、内部ないぶ視覚しかくひらたくえばしん)でかんきょう感覚かんかくしゃがいるということだ。Mike J. Dixonらは前者ぜんしゃを、「刺激しげき投影とうえいするもの(プロジェクター)」、後者こうしゃを「刺激しげきから連想れんそうするもの(アソシエイター)」とあらわし、アソシエイターのほうかれらの感覚かんかく性格せいかく定義ていぎづけるのに、かれ自身じしん主観しゅかんてき感覚かんかくのみならず ストループ効果こうかれた作業さぎょう結果けっか考慮こうりょれなければならないことをあきらかにした。くわえて、書記しょきもと色覚しきかくしゃいろというものをつよかんじ、知覚ちかくもちいた作業さぎょうにはそうじて知覚ちかくてき強調きょうちょうをしてしまうという。また、なかには母音ぼいんにもっともいろかんものもいれば、子音しいんのほうにいろつよかんじるものもいる。

多様たようせい

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きょう感覚かんかくはよくた2つの感覚かんかくてき または知覚ちかくてき様相ようそうあいだしょうじる。大変たいへんおおくのきょう感覚かんかく形態けいたいあつかうえで、この研究けんきゅう分野ぶんやには以下いかしめ表記ひょうきほうもちいてきょう感覚かんかく表現ひょうげんするめがある。きょう感覚かんかく誘発ゆうはつする因子いんし、つまり外界がいかいからの刺激しげきをxとし、しょうじた感覚かんかくをyとして、x→yであらわ

たとえば、文字もじ数字すうじなどの書記しょきもと(graphem)を知覚ちかくしていろ(color)を認知にんちする場合ばあいはgrapheme→color synesthesia(書記しょきもと色覚しきかく)と表記ひょうきする。

同様どうように、音楽おんがく音声おんせい(tone)を知覚ちかくしたときにいろうごき(movement)をかんじる場合ばあいはtone→(color, movement) synesthesiaと表記ひょうきする。

ほぼすべての知覚ちかく感覚かんかくわせがこりうるが、いくつかには共通きょうつうせいられる。

書記しょきもとからいろかんじるきょう感覚かんかく

書記しょきもとからいろかんじるきょう感覚かんかく、つまり書記しょきもと色覚しきかくものあいだでたいてい共通きょうつうしていることは、書記しょきもと文字もじ)にかげがある、またはいろびているということである。

保持ほじしゃ割合わりあいたかく、活発かっぱつ研究けんきゅうされているきょう感覚かんかく

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文字もじいろえるきょう感覚かんかく(かな・アルファベット・数字すうじなど)

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世界中せかいじゅうきょう感覚かんかくしゃさい多数たすうめる。

むすびつきの傾向けいこうの1つに、アルファベットのAはあかひとおおいとか、数字すうじの0はしろだとひとおおいといった、特定とくてい文字もじ特定とくていいろむすびつきやすいということがられている。ほかにもBはあお(Blue)、Yは 黄色おうしょく(yellow)になりやすいといった頭文字かしらもじによるプライミング効果こうかみず効果こうか)が確認かくにんされている。

日本人にっぽんじんきょう感覚かんかくしゃ存在そんざいは、それ自体じたいが、きょう感覚かんかく先天的せんてんてき遺伝いでんてき要因よういん環境かんきょうてき文化ぶんかてき要因よういんとの輻輳ふくそうふくそうによるものであることを物語ものがたる。なぜならば、アルファベットのみを母語ぼご表記ひょうきもちいる欧米おうべいきょう感覚かんかくしゃは、それらすうじゅう文字もじいろえるというだけできょう感覚かんかくしゃ断定だんていされている。

しかしながら、仮名かめい漢字かんじ、アルファベットを併用へいようする日本人にっぽんじんであっても、おおくの日本にっぽんきょう感覚かんかくしゃは、かなやアルファベット(表音ひょうおん文字もじ)にたいするきょう感覚かんかくのみをうったえ、すうまんもある漢字かんじすべてにいろえるとうったえるひときわめてまれである。さらに、かたちことなるひらがなとカタカナとでは、みがおなじであれば(「あ」と「ア」など)おなしょくえるとうったえる日本人にっぽんじんども感覚かんかくしゃがほぼ100%である。このことから「文字もじいろ」のきょう感覚かんかくは、そのほとんどが、文字もじ形状けいじょう音声おんせい対応たいおうさせる抽象ちゅうしょうてき能力のうりょく可能かのうになる年齢ねんれい以降いこうつけいたものであるということができる。

ところが、かな・アルファベットだけでなく、あらゆる漢字かんじ世界せかい文字もじの、どれを提示ていじしても即座そくざいろこたえ、しかもいかなる文字もじふたた提示ていじしても、まった間違まちがえない(前回ぜんかいことなるいろこたえない)日本人にっぽんじんども感覚かんかくしゃが、ごく少数しょうすう存在そんざいする(れい漢字かんじきょう感覚かんかくしょくいちねんかけて記録きろくした日本人にっぽんじん男性だんせいれい)。

れいのように、実際じっさいには、保持ほじしているきょう感覚かんかくすべてが先天せんてんせいのみによって発現はつげんしていることが確認かくにんされうる日本人にっぽんじんども感覚かんかくしゃは、きわめてまれであるとかんがえられる。

欧米おうべいきょう感覚かんかくしゃ場合ばあい、あらゆるもの形状けいじょう音声おんせい左右さゆうされない表意ひょうい文字もじ)に先天的せんてんてききょう感覚かんかくゆうしているのか、それともアルファベットのみにいろ知覚ちかくしているのかを、文字もじいろえるきょう感覚かんかくからだけでは検証けんしょうできないことになる。したがって、実際じっさいには現在げんざい欧米おうべいてききょう感覚かんかく研究けんきゅうは、膨大ぼうだい文字もじ風景ふうけい物体ぶったい形状けいじょういろ知覚ちかくしているような稀有けうきょう感覚かんかくしゃ知覚ちかく実態じったい淘汰とうたしている可能かのうせいがある。

おといろかんじるきょう感覚かんかく

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いろ聴とばれ、日本にっぽんにもせんもん研究けんきゅうしゃ存在そんざいする[1]

いろ聴のなかにも、はな言葉ことばひとこえいろかんじるひとや、音楽おんがくいろかんじるひとなどさまざまなタイプがあり、またおな音楽おんがくでも、単音たんおん和音わおん調しらべ・リズムなど、いろこす音楽おんがく要素ようそきょう感覚かんかくしゃによってことなる。

高調こうちょう成分せいぶんえるといろいろどりがり明度めいどがることと、おとだかについて、おとだかがるといろ明度めいどがる傾向けいこうにある。

いろ聴は 音楽おんがくから生活せいかつおんまでと音源おんげんはばひろいため、きょう感覚かんかくのタイプも多様たようである。

また、絶対ぜったい音感おんかんとの相関そうかんは、現時点げんじてんでは確認かくにんされていない。

かずいろえるきょう感覚かんかく

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数字すうじいろえるきょう感覚かんかくしゃであっても、かん数字すうじやサイコロのに「える」いろわらない場合ばあい、「かずおおきさ」にいろ感覚かんかくしているとえる。この派生はせいかず触感しょっかんおぼえるきょう感覚かんかくもある。

ドイツの人間にんげんコンピューター、リュディガー・ガムは、かず触感しょっかん使つかってけたおおきなかいじょう計算けいさんおこなっている。

時間じかん単位たんいいろえるきょう感覚かんかく

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日本人にっぽんじんでも割合わりあい比較的ひかくてきたかいとかんがえられるが、欧米おうべい統計とうけいでは、文字もじいろえるきょう感覚かんかく位置いちめる。よう東西とうざい極端きょくたんがあるきょう感覚かんかくの1つ。

ひと性格せいかく姿すがたいろえるきょう感覚かんかく

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ひと容姿ようし性格せいかく感情かんじょういろかんじるタイプのきょう感覚かんかくである。オーラと同一どういつするきがあるが、検証けんしょうされたわけではない。

言葉ことばあじかんじるきょう感覚かんかく

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単語たんごいたりたりしたときあじかんじるタイプのきょう感覚かんかくである。きょう感覚かんかく人口じんこうの 0.2%がこのきょう感覚かんかくっていると推定すいていされている。

おとあじにおいにかたちかんじるきょう感覚かんかく

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なにかをあじわうとかたちかんじるといったケース。

文字もじ数字すうじ擬人ぎじん

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文字もじ数字すうじに、性格せいかく性別せいべつ知覚ちかくするタイプのきょう感覚かんかくである。

おと触覚しょっかくかんじるきょう感覚かんかく

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このきょう感覚かんかくひとは、特定とくてい単語たんごおとくと、からだ特定とくてい部分ぶぶんれたようにかんじたりする。

おときょう感覚かんかく

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いろるとおとかんじるきょう感覚かんかくである。いろ聴とくらべると、その割合わりあいは10ぶんの1以下いかである。

ナンバーフォーム

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順序じゅんじょせいのある数字すうじやアルファベット、曜日ようび月日つきひなどが、空間くうかんてきかず直線ちょくせんとして配列はいれつされているようにかんじられる。

ミソフォニア

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ミソフォニアは、特定とくていおとによって否定ひていてき経験けいけんいかり、恐怖きょうふにくしみ、嫌悪けんおかん)がこされる神経しんけい障害しょうがいである。

サイトウィックは、ミソフォニアはきょう感覚かんかく関連かんれんしている、または多種たしゅ多様たようきょう感覚かんかく関連かんれんしていると示唆しさしている。

エーデルスタインと彼女かのじょ同僚どうりょうは、ことなるのう領域りょういきあいだ接続せつぞくせいおよび特定とくてい症状しょうじょうかんして、ミソフォニアをきょう感覚かんかく比較ひかくした。

かれらは「聴覚ちょうかく皮質ひしつあたりえんけい構造こうぞうとのあいだ接続せつぞく病理びょうりがくてきゆがみがなんらかのかたちおと感情かんじょうきょう感覚かんかくこす可能かのうせいがある」という仮説かせつてた。

神経しんけいけいつねに「覚醒かくせい状態じょうたい強化きょうかされた」状態じょうたいにあり、おとたいする異常いじょう反応はんのうがより一般いっぱんてきになる。

保持ほじしゃきわめてすくないきょう感覚かんかく

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ミラータッチきょう感覚かんかく

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第三者だいさんしゃ対象たいしょうしゃれているのを自分じぶん対象たいしょうしゃれているのとおな触覚しょっかくしょうじたり、第三者だいさんしゃ対象たいしょうしゃれられているのを自分じぶん対象たいしょうしゃれられているのとおな触覚しょっかくしょうじたりするきょう感覚かんかくは、とくにミラータッチきょう感覚かんかくばれる。第三者だいさんしゃかいさずに、対象たいしょうしゃ身体しんたい部位ぶいしただけでその部位ぶい実際じっさいれたのとおな触覚しょっかくしょうじるケースもあるが「ミラータッチ」という呼称こしょう相応ふさわしくないことになる。

また、第三者だいさんしゃ人間にんげん物体ぶったい動植物どうしょくぶつ)であるケースもあるが、これも「ミラー」とはえない。

すなわち「ミラータッチ」という呼称こしょうは、人間にんげん介在かいざいさせてまた人間にんげんさわる(人間にんげん身体しんたい自分じぶん身体しんたいであるかのようにりる)きょう感覚かんかくあたえられるものである。

これに該当がいとうしない例外れいがいについては、今後こんごあらたに呼称こしょうあたえられる可能かのうせいもある。

男性だんせいなかには、ミラータッチきょう感覚かんかく女性じょせいたいしてしかこらないものがいる。これらの男性だんせいは、第三者だいさんしゃ物体ぶったい女性じょせいれて(れられて)いる光景こうけい目視もくしするだけで、その女性じょせいれている(れられている)触覚しょっかくしょうじる。(日本人にっぽんじん男性だんせい報告ほうこくれい

これらミラータッチきょう感覚かんかくしゃうったえる特異とくい感覚かんかく存在そんざいは、いくつかの実験じっけんによって確認かくにんされている。

たとえば、Michael J Banissy & Jamie Ward らによる実験じっけんでは、ほおへの刺激しげきもちいて「実際じっさいれていないほおれられたとこたえるエラーが、ミラータッチきょう感覚かんかくしゃにおいて頻発ひんぱつする」ことを検証けんしょうした。

ミラータッチきょう感覚かんかくによってしょうじる触覚しょっかくは、対象たいしょうしゃ物体ぶったい物理ぶつりてき接触せっしょくした場合ばあいおなじものであるとかんじられるにもかかわらず、おおくの場合ばあい自我じがとの区別くべつ物理ぶつりてき接触せっしょくきょう感覚かんかくてき接触せっしょくとの区別くべつへの理解りかいうしなわれることはない。

たものにおときょう感覚かんかく

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点滅てんめつするひかりうごいている物体ぶったいなどをると、おとこえるきょう感覚かんかくである。

メカニズム

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きょう感覚かんかくがどのようにしてこるかというメカニズムにかんしてはさまざまな議論ぎろんがあるが、残念ざんねんながらまだ現時点げんじてんでは十分じゅうぶん解明かいめいされていない。

結合けつごうおお

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ことなる感覚かんかく部位ぶいあいだに、きょう感覚かんかく固有こゆうつよ神経しんけい結合けつごうがあるというものである。

実際じっさいロウらによって、いろども感覚かんかくにおいて数字すうじ知覚ちかく部位ぶいいろ知覚ちかくあいだつよ神経しんけい繊維せんい存在そんざいすることがあきらかになっている。

また発生はっせいメカニズムとして、新生児しんせいじみ (pruning)の失敗しっぱいによる分化ぶんかせつがある。生後せいご3ヶ月かげつまでのあかちゃんには、ことなる感覚かんかくあいだ神経しんけい結合けつごうがあり、3ヶ月かげつぎると成長せいちょう過程かていにおいて神経しんけい経路けいろまれる。

この経路けいろのこされたひとに、きょう感覚かんかく発現はつげんするというかんがかたである。

この仮説かせつは、まれたときにはまんにんきょう感覚かんかくっていたという魅力みりょくてき仮説かせつである一方いっぽうで、いろのようなシンプルなきょう感覚かんかく説明せつめいできるが、いろ聴のような(視覚しかく聴覚ちょうかくの)はなれた部位ぶいあいだ混線こんせん説明せつめいするには十分じゅうぶんでないという欠点けってんがある。

抑制よくせいすくない

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ことなる感覚かんかく統合とうごうするTPJ(Temporo-parietal junction)という部位ぶいがあって、通常つうじょうはTPJからもとのていつぎ感覚かんかく部位ぶい信号しんごうながれないように抑制よくせいされているが、なんらかの原因げんいんによって抑制よくせい低下ていかして、本来ほんらいながれないべつ感覚かんかく経路けいろ信号しんごうながれてしまうというメカニズムである。このかんがかたであれば、いろ聴共感覚かんかくのような、感覚かんかくあいだしょうじる高次こうじきょう感覚かんかく説明せつめいできる という意味いみ有望ゆうぼうされている。

可塑かそせいすくない

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のう可塑かそせいというのは、一度いちどできた神経しんけい結合けつごう変更へんこうする能力のうりょくのことである。可塑かそせいすくなければ、文字もじがたのマグネットなどによって、一度いちどまれた文字もじいろむすびつきの情報じょうほうのこって、固定こていしてしまうという説明せつめいができる。はっきりとした原因げんいんはよくかっていない。

きょう感覚かんかく知覚ちかく現象げんしょうであり、第三者だいさんしゃがそれを確認かくにんすることはできないため、原因げんいん解明かいめい非常ひじょう困難こんなんであろうとされる。

薬物やくぶつきょう感覚かんかく関係かんけい研究けんきゅう

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アメリカやイギリス、オランダなどにおけるきょう感覚かんかく研究けんきゅうでは、一部いちぶ薬物やくぶつ(LSD、シロシビンなど)がきょう感覚かんかく誘発ゆうはつすることが報告ほうこくされてきた。

ただし、きょう感覚かんかく研究けんきゅう中心ちゅうしんであり、薬物やくぶつきょう感覚かんかく関係かんけいについての研究けんきゅうもっとすすんでいるこれらの国々くにぐににおいても、おおくの場合ばあい違法いほう薬物やくぶつ摂取せっしゅしたものによる偶然ぐうぜんきょう感覚かんかく体験たいけん変性へんせい意識いしき体験たいけん報告ほうこく研究けんきゅうしゃによる取材しゅざい伝聞でんぶん)がもとになっているのであり、文字もじおといろかんする集団しゅうだん実験じっけんことなり、かならずしも薬物やくぶつ摂取せっしゅして(させて)みる集団しゅうだん実験じっけんおこなわれたわけではない。

また、こくごとに法律ほうりつ規制きせいされている薬物やくぶつことなっており、大麻たいま合法ごうほうこくや、(日本にっぽんでは規制きせい対象たいしょうとなっている)一部いちぶ麻薬まやく危険きけんドラッグ(指定してい薬物やくぶつ)の合法ごうほうこくにおいて可能かのう実験じっけんは、日本にっぽんにおいては不可能ふかのうである。

したがって、日本にっぽんのアジアけん法規ほうきせいきびしいくに中国ちゅうごく、フィリピン、インドネシアなど)よりも、大麻たいま麻薬まやくなどに寛容かんようなオランダなどにおいて、きょう感覚かんかくかんする多種たしゅ多様たよう知見ちけんられ、きょう感覚かんかく保有ほゆうしゃらのコミュニティが発達はったつしている現状げんじょうがある。

さらに、脳神経のうしんけいけい直接ちょくせつ作用さようする化学かがく物質ぶっしつふく合法ごうほうてき食品しょくひんについても、くに文化ぶんかによってまったく嗜好しこう摂取せっしゅりょうことなっている(カフェインなど)。

医療いりょう用途ようとかくせいざいについても、各国かっこくによってことなるほう規制きせいかれている(メチルフェニデートなど)。

このように、「きょう感覚かんかくしゃ」とばれる人々ひとびと体験たいけんそのものが各国かっこくごとにことなっているのであり、きょう感覚かんかく研究けんきゅうによってられる知見ちけん見解けんかいにも当然とうぜんちがいがることに注意ちゅういする必要ひつようがある。

日本にっぽんにおいては、きょう感覚かんかくしょうじるとの知見ちけん海外かいがいでもほとんどないかくせいざい使用しようしゃ高齢こうれいすすんでいる一方いっぽうきょう感覚かんかく誘発ゆうはつする(きょう感覚かんかく体験たいけんできる)との知見ちけんおおられる麻薬まやく危険きけんドラッグ・その指定してい薬物やくぶつ使用しようする若者わかものえている。

インターネットの発達はったつにより、海外かいがい薬物やくぶつきょう感覚かんかくかんする研究けんきゅうから知識ちしきて、違法いほう薬物やくぶつめる若者わかものもいる。(危険きけんドラッグについては、危険きけんせい啓蒙けいもうのため、2014ねんに「脱法だつほうドラッグ」から改名かいめいされた。)

以上いじょうのような事情じじょうから、日本にっぽんにおいては、大学だいがくなどにおける合法ごうほうてききょう感覚かんかく集団しゅうだん実験じっけん参加さんかした有志ゆうしきょう感覚かんかくしゃらが協力きょうりょくい、麻薬まやく覚醒剤かくせいざい危険きけんドラッグ・指定してい薬物やくぶつとうによるきょう感覚かんかく出現しゅつげん知見ちけん有無うむや、当該とうがい薬物やくぶつ国際こくさい条約じょうやくおよ世界せかい各国かっこく日本にっぽんこく法令ほうれいとうにおけるあつかいとの対応たいおうなどを調査ちょうさし、公開こうかいしている団体だんたい存在そんざいする。[2][リンク]

きょう感覚かんかくしゃであると確証かくしょうされる現在げんざい海外かいがい人物じんぶつ

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きょう感覚かんかくしゃであることを第三者だいさんしゃ確証かくしょうできるほどのきわめて具体ぐたいてきみずからのきょう感覚かんかくれいかかげた著作ちょさく芸術げいじゅつ作品さくひんなどの活動かつどう確認かくにんできるほか、大学だいがくなどの研究けんきゅう機関きかんにおいて被験者ひけんしゃとして検証けんしょう実験じっけんけたり、研究けんきゅうしゃ著作ちょさく学術がくじゅつ論文ろんぶんちゅうにて引用いんよう言及げんきゅうされており、きょう感覚かんかくしゃであると確証かくしょうするに人物じんぶつげる。

エレーヌ・グリモー (ピアニスト)
アメリカ公共こうきょう放送ほうそうPBSとのインタビューで本人ほんにんかたっている。
いつもCはくろ、Bはあお、Fはあかリストきょく金色きんいろがかった色調しきちょうかんじる[3]
また、11さいときバッハの「平均へいきんりつクラヴィーアきょくしゅう」Fシャープメイジャー(嬰ヘ長調ちょうちょう)のプレリュードいているときあかるいあたたかなあかとオレンジのあいだ色調しきちょうかんじた。
数字すうじにもいろかんじる。2は黄色おうしょく、4はあか、5はみどりきょくによってはいつも特殊とくしゅいろ世界せかいかんじる。
ときによって調しらべせい影響えいきょうされる。Cマイナー(短調たんちょう)はくろ、Dマイナー(短調たんちょう)はあおベートーヴェンの「テンペストソナタ」はくろ、「合唱がっしょう幻想曲げんそうきょく」はくろみどりあか黄色おうしょく螺旋らせんかんじる[4]
ダニエル・タメット
自伝じでん『ぼくには数字すうじ風景ふうけいえる』において数字すうじそのかんするきょう感覚かんかくっているとべており、被験者ひけんしゃとしていくつかきょう感覚かんかくかかわる実験じっけんにも参加さんかしている[5]。1から10000の数字すうじはそれぞれ形態けいたいいろ手触てざわり、感情かんじょうそなえているという。
ジョシュア・フォアは『ごく平凡へいぼん記憶きおくりょくわたしが1ねん全米ぜんべい記憶きおくりょくチャンピオンになれた理由りゆう』という著書ちょしょで、ダニエル・タメットは記憶きおくじゅつ使つかっていながらそれをかくしている人物じんぶつであることを示唆しさする内容ないよういている。
マイケル・トーキー作曲さっきょく
音階おんかい母音ぼいんなどにいろかんじ、そのいろ主題しゅだいとして題名だいめいれたバレエ音楽おんがく『グリーン』『エクスタティック・オレンジ』などを作曲さっきょくした。インタビューのなかで、ひとつの実験じっけんとしてはじめたが、特定とくていおもむきけ「観客かんきゃく音楽おんがくたのしめるはばせばめてしまったのではないか」と心配しんぱいもしたとべている[6]
イツァーク・パールマン(ヴァイオリニスト)[7][8]
パールマンは、GせんでBフラットをくときは深緑しんりょくしょく、EせんでAをくときはあかかんじる。

きょう感覚かんかくしゃであったと報告ほうこくされている過去かこ海外かいがい人物じんぶつ

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著作ちょさくなどからきょう感覚かんかくしゃではないかとして以下いか人々ひとびとがしばしばげられる。一般いっぱん適切てきせつ検査けんさけていない故人こじんである場合ばあい本当ほんとうきょう感覚かんかくゆうしていたのかメタファーとしてそう類推るいすいできる記述きじゅつおこなったのか判別はんべつむずかしい[9]

ソロモン・シェレシェフスキー記憶きおくじゅつ
五感ごかんにわたるきょう感覚かんかくによって、おおくの文字もじ数字すうじなどを直観ちょっかんぞうとして記憶きおくすることができ、舞台ぶたい記憶きおくじゅつとして活動かつどうした。ソ連それん心理しんり学者がくしゃアレクサンドル・ルリヤがその著書ちょしょ偉大いだい記憶きおくりょく物語ものがたり』のなか詳細しょうさい報告ほうこくおこなっている[10]。こうした記憶きおくすうじゅうねんのちあやまることなくおもせた一方いっぽうで、具体ぐたいぞう変換へんかんできない抽象ちゅうしょうてき概念がいねん理解りかいするのにはひどく困難こんなんともなっていた。
ウラジーミル・ナボコフ作家さっか
ナボコフは文字もじいろがついてえるという自分じぶん母親ははおやきょう感覚かんかくについてはっきり認識にんしきし、雑誌ざっしインタビューのほか、自伝じでん記憶きおくよ、かたれ』のなかくわしくべている[11]いろはアルファベットのかたちではなくそのおとむすびついていたようで、たとえば英語えいごの a は「なが風雨ふううえたもりくろ々としたいろ」でフランス語ふらんすごの a は「つややかな黒檀こくたんいろ」だとしている。ナボコフの記述きじゅつおおくはきょう感覚かんかくしゃ証言しょうげんとも一致いっちしている[12]
シャルル・ボードレール詩人しじん
交感こうかん』のなかおといろむすびつきが表現ひょうげんされており、本人ほんにんきょう感覚かんかく認識にんしきした記述きじゅつのこしている。大麻たいまきょう感覚かんかくたかめるとものこしており、こうした感覚かんかく長年ながねんわずらった梅毒ばいどくこう精神せいしんやく影響えいきょう指摘してきされている[13]
オリヴィエ・メシアン作曲さっきょく
音楽おんがくとおしていろつたえようとしている」とし、みずから「それらのいろ極度きょくどあざやかにかんじる」などとしている。ただし記述きじゅつはあいまいであり、はっきりきょう感覚かんかくゆうしていたかどうか決定けっていできる証拠しょうこはみられない[14]
ワシリー・カンディンスキー画家がか
作品さくひんがさまざまな感覚かんかくこすような「総合そうごう芸術げいじゅつ」を志向しこうし、作品さくひんきょう感覚かんかくてき属性ぞくせいあたえようとしたが、本人ほんにんきょう感覚かんかくゆうしていたとはみなされていない[15]
アレクサンドル・スクリャービン作曲さっきょく
音階おんかいには特定とくていいろがあるとしんじていたが、それ自体じたいきょう感覚かんかくによるものかメタファーかはわかっていない。どう時代じだいのリムスキー=コルサコフも同様どうよう対応たいおうけをおこない、たがいにそれを認識にんしきしていた。たとえば長調ちょうちょうをスクリャービンはあか、リムスキー=コルサコフはしろとし、長調ちょうちょうをスクリャービンは黄色おうしょく、リムスキー=コルサコフは金色きんいろがかった黄色おうしょくとしており、両者りょうしゃ対応たいおうはみられない。また、交響こうきょうきょく『プロメテウス』ではおとわりにいろはっするオルガンをもちいるとの指示しじがある。イギリスの心理しんり学者がくしゃマイヤーズはスクリャービンと面会めんかいし、きょう感覚かんかくであるとする論文ろんぶんのこしているが、ハリソンによればその記述きじゅつきょう感覚かんかくしゃ知覚ちかくとはことなっているとする[16]
リチャード・P・ファインマン物理ぶつり学者がくしゃ
逸話いつわしゅうこまります、ファインマンさん』に収録しゅうろくされており、独自どくじ方法ほうほうのう機能きのうについて考察こうさつした『ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー』のなかで、概念がいねんひとそれぞれのかたちべつ概念がいねんや、方法ほうほうむすびつきあっていることを説明せつめいする文脈ぶんみゃくにおいて複雑ふくざつ数式すうしきたりかんがえているときにそれぞれの文字もじ特定とくていいろがついているという簡単かんたん記述きじゅつがある[17]。これがクオリアをともなった実際じっさい感覚かんかくであるかどうかは記述きじゅつから判然はんぜんとしないが、ハリソンはその記述きじゅつが「きょう感覚かんかくしゃうことそのままだ」としている[18]。Jはうすいベージュしょく、nはややむらさきがかったいろえたという。
エドヴァルド・ムンク[よう出典しゅってん]画家がか
有名ゆうめいな『さけび』は、散歩さんぽちゅう自然しぜんかいにはないさけびをいたことが着想ちゃくそうもととなっている絵画かいがである。
アルチュール・ランボー詩人しじん
「A はくろ、E はしろ、I はあか、U はみどり、O はあお」ではじまるソネット母音ぼいん』をのこしており[19]、しばしばきょう感覚かんかく証拠しょうことされる。これがランボーのイマジネーションによるものか実際じっさい感覚かんかくであったかは不明ふめいである。のちに、この母音ぼいんいろ連合れんごう自分じぶん発明はつめいしたのだとかたったとされる[20]
フランツ・リスト作曲さっきょく・ピアニスト・指揮しきしゃ
オーケストラを指揮しきしたとき「ここはむらさきに」など、おといろとして表現ひょうげんした指示しじばかりし、団員だんいんたちが困惑こんわくしたエピソードが有名ゆうめい[よう出典しゅってん]
ニコライ・リムスキー=コルサコフ作曲さっきょく
スクリャービンと同様どうよう音階おんかいいろとの対応たいおうけをおこなっており、両者りょうしゃ鑑賞かんしょうしたコンサートでいているきょくかんじたいろたがいに議論ぎろんしていることから、スクリャービンとともにげられる[21]
ジョリス=カルル・ユイスマンス小説しょうせつ
本人ほんにんによるきょう感覚かんかく証拠しょうこける記述きじゅつはないが、一種いっしゅあじおときょう感覚かんかくをもつ『さかしま』の主人公しゅじんこう評論ひょうろんによってユイスマンス自身じしん描写びょうしゃしているとされることから、しばしばげられる[22]

きょう感覚かんかくしゃであったと報告ほうこくされている過去かこ日本にっぽん人物じんぶつ

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著作ちょさくなどからきょう感覚かんかくしゃではないかとして以下いか人々ひとびとがしばしばげられる。

宮沢みやざわ賢治けんじ詩人しじん童話どうわ作家さっか
音楽おんがくくとその情景じょうけいえる。ベートーヴェンの「皇帝こうてい」をいて、なに悪魔あくまやりなにかをっておどしてくると発言はつげんしたとわれている。
このほかに幻聴げんちょうもあったとされている[23]
内藤ないとうこう次郎じろう大学だいがく教授きょうじゅ
著書ちょしょおと結晶けっしょう 多田ただぶんあきら文様もんようしゅう木耳きくらげしゃ ISBN 978-4-8393-5928-7きょう感覚かんかくしゃであることをかしている。

きょう感覚かんかくしゃ自称じしょうしている芸能人げいのうじん有名人ゆうめいじん(または検証けんしょうである人物じんぶつ

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本人ほんにんきょう感覚かんかくゆうしていることを認識にんしきまたは自称じしょうし、ブログや絵画かいがなどの作品さくひん、マスコミなどで公表こうひょうしているおも著名ちょめい人物じんぶつとして以下いか人々ひとびとがいる。

ただし、きょう感覚かんかくゆうしていることが大学だいがくなどの研究けんきゅう機関きかん検証けんしょうされていない人物じんぶつであるか、または検証けんしょうされたかどうかが不明ふめい人物じんぶつであるかのいずれかである。

なお、芸術げいじゅつなどはきょう感覚かんかく確認かくにん通常つうじょうの8ばいわれている[24]ただし、検証けんしょう方法ほうほうにより結果けっかことなる。

ビリー・ジョエル(ロック歌手かしゅ、ピアニスト、作曲さっきょく
おといろ付随ふずいしていることを本人ほんにん証言しょうげんしている[25]
田中たなか裕二ゆうじわらいタレント
数字すうじ立体りったいてきなイメージになってあらわれる」とかしている。
NHK総合そうごう番組ばんぐみ爆笑ばくしょう問題もんだいのニッポンの教養きょうよう』できょう感覚かんかく特集とくしゅうおこなったさいに、きょう感覚かんかくについて研究けんきゅうおこなっている感性かんせい工学こうがくしゃ長田ながた典子のりこ彼女かのじょきょう感覚かんかくぬし)により「本物ほんもの」との評価ひょうかている。
本物ほんものである可能かのうせいたかいが、検証けんしょうされたケースではない[26]
塚地つかじたけみやび(おわらいタレント)
ひとるといろかぶ」とかしている。
NHK総合そうごう番組ばんぐみLIFE!〜人生じんせいささげるコント〜』で、東京大学とうきょうだいがく文学部ぶんがくぶ大学院だいがくいん人文じんぶん社会しゃかいけい研究けんきゅう教授きょうじゅ工学こうがく博士はかせ横澤よこざわ一彦かずひこ検査けんさしている[27]
中野なかのひろしふとし(タレント)
本人ほんにんいわく、数字すうじひとおとなどがいろにマッピングされるとのこと[よう出典しゅってん]中国ちゅうごく、イタリアなど言語げんごのイントネーションなどがいろ波長はちょうにマッピングされて自分じぶんいろ波長はちょうをそのマッピングにあわせることで発音はつおんがネイティブになるらしい。
上野うえのほし音楽家おんがくか・フルート奏者そうしゃ
雑誌ざっし新聞しんぶん取材しゅざいで、自身じしんのアルバム『まんはなひびき』の1きょく収録しゅうろくされているニコライ・リムスキー=コルサコフの「熊蜂くまばち飛行ひこう」についてかれたさいに、「ぼくおといた瞬間しゅんかんにあるまったいろかぶんです。いちきょく収録しゅうろくした『熊蜂くまばち飛行ひこう』は半音はんおんかいおお使つかわれていますが、そうするとぼくにはたくさんのいろ一気いっきにブワーっとてくるのがえる。それが“万華鏡まんげきょう”のようだな」「ぼくおといろ認識にんしきしているので、たくさんのおと半音はんおんずつてくるこのきょくは、ぴったりだなとおもって。この感覚かんかく妄想もうそうかなとおもっていたのですが、最近さいきんぼくだけではないとって安心あんしんしました」と発言はつげんしている。
水口みずぐち哲也てつや[よう出典しゅってん](ゲームクリエイター)
おとにはいろかたちうごきがある」というコンセプトでゲーム「Rez」をつくげた。さらにそれに電気でんきてき振動しんどうくわえ、視覚しかく聴覚ちょうかく触覚しょっかくによるきょう感覚かんかく体験たいけん実現じつげんした。
高垣たかがきあや声優せいゆう
ラジオ ダ・カーポII 〜初音はつねとう日記にっき番組ばんぐみないで「味覚みかくかたちかんじる」などとかたっており、ほかにも音大おんだいかよっていた過去かこあり。
絶対ぜったい音感おんかんっている。どうラジオ番組ばんぐみでは、いろ保有ほゆうしゃ独特どくとく反応はんのう言動げんどうをするが、本人ほんにんはそれを違和感いわかんおもっておらず、とくかく様子ようすられない。
三井みついゆきこ作詞さくし作曲さっきょく
ファイナルファンタジータクティクスのサウンドテストのヘルプメッセージないにてすべてのいろたいしていろ聴をっていることをべている。
ドはあか、ミはピンク、ファはあおかんじられ、どうさく作曲さっきょく担当たんとうした崎元さきもとひとしきょくを、みどりくろ支配しはいするいろとりどりの歯車はぐるまのようにえるとひょうしている。
佐々木ささき久美くみ(アイドル・日向ひなたざか46
あじいろかたちえるとべている。たとえばあるミネラルウォーターをむと「みどり四角よつかど」がえるという[28]

きょう感覚かんかくもちいているとされるセラピーやきょう感覚かんかく伝授でんじゅ能力のうりょくうた施術しじゅつ存在そんざいきょう感覚かんかくセラピストなど)

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上記じょうきのように、きょう感覚かんかく定義ていぎ研究けんきゅう多様たようであるために、きょう感覚かんかくれい能力のうりょくちょう能力のうりょく、カラーセラピーの技能ぎのうひとやす技能ぎのう、マインドコントロール能力のうりょくなどと同一どういつし、そのような能力のうりょく保持ほじみずか主張しゅちょうしているものもいる。このような人々ひとびとは「きょう感覚かんかくセラピスト」などの職名しょくめい活動かつどうしている。

きょう感覚かんかくをテーマにした作品さくひん

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ オリバー・サックス一連いちれん著書ちょしょ音楽おんがく嗜好しこうしょう』(早川書房はやかわしょぼう 2010ねん)など。
  2. ^ 日本にっぽんども感覚かんかく研究けんきゅうかい. “日本にっぽんども感覚かんかく研究けんきゅうかい”. 2017ねん10がつ4にち閲覧えつらん
  3. ^ (日本語にほんご) Helene Grimaud interviewed by Alexis Bloom for Quick Hits, https://www.youtube.com/watch?v=N_dw9-Bt_sM 2020ねん6がつ21にち閲覧えつらん 
  4. ^ Credo - Hélène Grimaud interviewed by Michael Church Archived 2006ねん10がつ11にち, at the Wayback Machine.
  5. ^ タメット, D.『ぼくには数字すうじ風景ふうけいえる』古屋こや美登里みどり やく講談社こうだんしゃ、2007ねんISBN 978-4-06-213954-0 
  6. ^ ダフィー (2002) pp.115–121,127–132.
  7. ^ Seaberg, M. (2011). Tasting the Universe. New Page Books. ISBN 978-1-60163-159-6
  8. ^ http://www.insidescience.org/content/seeing-colors-music-tasting-flavors-shapes-may-happen-lifes-early-months/586
  9. ^ ハリソン (2006) p.133.
  10. ^ ルリヤ, A. R.『偉大いだい記憶きおくりょく物語ものがたり岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ〉、2010ねんISBN 978-4-00-600242-8 
  11. ^ ナボコフ, ウラジミール『ナボコフ自伝じでん記憶きおくよ、かたれ』大津おおつ栄一郎えいいちろう やく晶文社しょうぶんしゃ、1979ねんISBN 978-4-7949-2239-7  だい 2 しょう. 原書げんしょ: (1960) Speak Memory: A Memoir.
  12. ^ ハリソン (2006) pp.151–153.
  13. ^ ハリソン (2006) pp.135–137.
  14. ^ ハリソン (2006) pp.149–151.
  15. ^ ハリソン (2006) pp.147–149.
  16. ^ ハリソン (2006) pp.143–147.
  17. ^ ファインマン, リチャード・P『こまります、ファインマンさん』大貫おおぬき昌子まさこ やく岩波書店いわなみしょてん、1988ねん  (2001)〈岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ〉, ISBN 978-4-00-603029-2. 原書げんしょ: (1988) What Do You Care What Other People Think?
  18. ^ ハリソン (2006) pp.157–159.
  19. ^ ランボー, アルチュール『ランボーぜん詩集ししゅう宇佐美うさみひとし やく〈ちくま文庫ぶんこ〉、1996ねんISBN 978-4-480-03164-8 母音ぼいん』(Voyelles)
  20. ^ ハリソン (2006) pp.137–139.
  21. ^ ハリソン (2006) pp.145–146.
  22. ^ ハリソン (2006) pp.139–143.
  23. ^ 宮沢みやざわ賢治けんじ世界せかい心理しんりがくてき考察こうさつ  同様どうように、きょう感覚かんかく(synesthesia)も賢治けんじ作品さくひん随所ずいしょにみられるものである。きょう感覚かんかくとは、ある感覚かんかく刺激しげき本来ほんらい感覚かんかく以外いがいべつ感覚かんかくとしても知覚ちかくできる能力のうりょくのことをす。賢治けんじでは、視覚しかく嗅覚きゅうかくこすれいおおい。賢治けんじ作品さくひんにおいては、「つき」が果実かじつにおいをかんじさせたり、「そら」に「さびしきにおいひ」をかんじるという短歌たんか早期そうきよりみられている。では「真空しんくう溶媒ようばい」の「新鮮しんせんなそらの海鼠なまこにおい」、「小岩井こいわい農場のうじょう」の「ここいらのにおいのいいふぶきのなかで」がある。
  24. ^ TED Talks ヴィラヤヌル・S・ラマチャンドランしんについて」
  25. ^ 和田わだ2012
  26. ^ FILE165:「世界せかいはもっとカラフルだ!〜きょう感覚かんかくのフシギ〜」” (日本語にほんご). 爆笑ばくしょう問題もんだいのニッポンの教養きょうよう. NHK総合そうごう (2011ねん11月3にち). 2011ねん11月13にち閲覧えつらん
  27. ^ LIFE!〜人生じんせいささげるコント〜|2015/06/18(放送ほうそう”. TVでたぞう. ワイヤーアクション. 2015ねん6がつ19にち閲覧えつらん
  28. ^ "けやきざか46のオールナイトニッポン". 26 December 2018. {{cite episode}}: |series=必須ひっすです。 (説明せつめい)

参考さんこう文献ぶんけん

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  • ダフィー, パトリシア・リン『ねこはあおねこはみどり: きょう感覚かんかくしゃみずかかた不思議ふしぎ世界せかい石田いしだ理恵りえ やく早川書房はやかわしょぼう、2002ねんISBN 978-4-15-208433-0  原書げんしょ: Duffy, Patricia Lynne (2001). Blue Cats and Chartreuse Kittens: How Synesthetes Color Their Worlds. W. H. Freeman. ISBN 978-0-7167-4088-9 (hc) 
  • ハリソン, ジョン『きょう感覚かんかく: もっとも奇妙きみょう知覚ちかく世界せかい松尾まつおかおり弥子やこ やくしん曜社、2006ねんISBN 978-4-7885-0998-6  原書げんしょ: Harrison, John (2001). Synaesthesia: The Strangest Thing. New York: Oxford University Press. ISBN 978-0-19-263245-6 

関連かんれん書籍しょせき

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  • ルリヤ, アレクサンドル・R『ルリヤ偉大いだい記憶きおくりょく物語ものがたり: ある記憶きおくじゅつしゃ精神せいしん生活せいかつ天野あまのきよし やくぶんいち総合そうごう出版しゅっぱん、1983ねん  偉大いだい記憶きおくりょく物語ものがたり: ある記憶きおくじゅつしゃ精神せいしん生活せいかつ岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ現代げんだい文庫ぶんこ〉、2010ねんISBN 978-4-00-600242-8  原書げんしょ: Лурия, А. Р. (1968) «Маленькая книжка о большой памяти (Ум мнемониста)».
  • シトーウィック, リチャード・E『きょう感覚かんかくしゃおどろくべき日常にちじょう: かたちあじわうひといろひと山下やました篤子あつこ やくくさおもえしゃ、2002ねんISBN 978-4-7942-1127-9 
  • ラマチャンドラン, V・Sのうのなかの幽霊ゆうれい、ふたたび: えてきたしんのしくみ』山下やました篤子あつこ やく角川書店かどかわしょてん、2005ねんISBN 978-4-04-791501-5  原書げんしょ: Ramachandran, Vilayanur (2003). The Emerging Mind: The BBC Reith Lectures 2003. Profile Books Ltd.. ISBN 978-1-86197-303-0 (pbk) 
  • 岩崎いわさき純一じゅんいちおといろえる世界せかい: 「きょう感覚かんかく」とはなにか』PHP研究所けんきゅうじょ〈PHP新書しんしょ〉、2009ねんISBN 978-4-569-77109-0 
  • 岩崎いわさき純一じゅんいちわたしには女性じょせい排卵はいらんえる: きょう感覚かんかくしゃ不思議ふしぎ世界せかい幻冬舎げんとうしゃ幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ〉、2011ねんISBN 978-4-344-98213-0 
  • 原田はらだたけしきょう感覚かんかく世界せかいかん交流こうりゅうする感覚かんかく冒険ぼうけんしん曜社〈しん曜社〉、2010ねんISBN 978-4788512085 
  • サイトウィック, リチャード・E、デイヴィッド・M・イーグルマン『のうのなかの万華鏡まんげきょう: 「きょう感覚かんかく」のめくるめく世界せかい山下やました篤子あつこ やく河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2010ねんISBN 978-4-30924525-6 
  • ウォード, ジェイミー『カエルのこえはなぜあおいのか?: きょう感覚かんかくおしえてくれること』長尾ながおつとむ やく青土おうづちしゃ、2012ねんISBN 978-4-7917-6635-2  原書げんしょ: Ward, Jamie (2008). The Frog Who Croaked Blue: Synesthesia and the Mixing of the Senses. Routledge. ISBN 978-0-415-43013-5 
  • モリーン・シーバーグ『きょう感覚かんかくという神秘しんぴてき世界せかい-言葉ことばいろひと音楽おんがくにじひと和田わだ美樹みき やく、エクスナレッジ、2012ねんISBN 978-4-7678-1422-3 
  • 北村きたむらしゃころも へんきょう感覚かんかくからえるもの アートと科学かがくいろど五感ごかん世界せかいつとむまこと出版しゅっぱん、2016ねんISBN 978-4-585-21033-7 
  • 望月もちづきさいみなみ『1はあかい。そして世界せかいみどりあおでできている。 「文字もじいろえる」きょう感覚かんかくのはなし』飛鳥新社あすかしんしゃ、2020ねんISBN 978-4864107723 
  • 伊藤いとうひろしかい『ドレミファソラシはにじななしょく? られざる「きょう感覚かんかく」の世界せかい光文社こうぶんしゃ新書しんしょ、2021ねんISBN 978-4334045302 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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きょう感覚かんかくかんする研究けんきゅう

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きょう感覚かんかくかんする解説かいせつ

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きょう感覚かんかくかんする文献ぶんけん

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