ポア (オウム真理教 )
ポアとは、
オウム真理教 におけるポア(ポワ)[編集 ]
まだ「オウム
チベット密教 というのは非常 に荒 っぽい宗教 で,例 えば,●●が教 えを乞 うた先生 の一人 に『お前 はあの盗賊 を殺 してこい。』と言 われ,やっぱり殺 しているからね。そして「グルのためだったら死 ねる,グルのためだったら殺 しだってやるよというタイプの人 はクンダリニー・ヨーガに向 いてるということになる。そして,そのグルがやれと言 ったことすべてをやることができる状態 ,例 えばそれは殺人 も含 めてだ,これも功徳 に変 わるんだよ。
私 も過去 世 において、グルの命令 によって人 を殺 してるからね。自分 は死 ねるが,カルマになる,人 を殺 すというものはできないものだ。しかし、そのカルマですらグルに捧 げたときに,クンダリニー・ヨーガは成就 するんだよ。例 えばグルがそれを殺 せと言 うときは,例 えば相手 はもう死 ぬ時期 に来 てる。そして,弟子 に殺 させることによって,その相手 をポアさせるというね,一番 いい時期 に殺 させるわけだね。そして,例 えばもう一度 人間 界 に生 まれ変 わらせて修行 させるとかね、いろいろとあるわけだ。 —麻原 彰晃 (1987年 1月 4日 ・丹沢 セミナー)
オウム
例 えば、Aさんという人 がいて、Aさんは生 まれて功徳 を積 んでいたが慢が生 じてきて、この後 悪業 を積 み、寿命 尽 きるころには地獄 に堕 ちるほどの悪業 を積 んで死 んでしまうだろうという条件 があったとしましょう。このAさんを、
成就 者 が殺 したら、Aさんは天界 へ生 まれ変 わる。(略 )すべてを知 っていて、生 かしておくと悪業 を積 み、地獄 へ堕 ちてしまう。ここで、例 えば生命 を絶 たせた方 がいいんだと考 え、ポアさせた。この
人 はいったい何 のカルマを積 んだことになりますか、殺生 ですか、それとも高 い世界 へ生 まれ変 わらせるための善行 を積 んだことになりますか。人間 的 な客観 的 な見方 をするならば、これは殺生 です。しかし、ヴァジラヤーナの考 え方 が背景 にあるならば、これは立派 なポアです。そして、
—智慧 ある人 ─ここで大切 なのは智慧 なんだよ。─智慧 ある人 がこの現象 を見 るならば、この殺 された人 、殺 した人 、共 に利益 を得 たと見 ます。ところが、智慧 のない人 、凡夫 の状態 でこれを見 たならば『あの人 は殺人 者 』と見 ます。麻原 彰晃 (1989年 9月 24日 ・世田谷 道場 )[5]
(オウムから
チベット密教 におけるポワ[編集 ]
ポア(
タントラ
体 の火 を燃 え上 がらせるトゥンモの修行 幻 身 の修行 夢 の修行 光明 の修行 中有 の修行 転移 ・遷有の修行 (ポワ)
タントラ
『チベット
善 巧 方便 経 ・密教 経典 における殺生 [編集 ]
後期 密教 仏典 で説 かれる反 倫理 的 行為 [編集 ]
また、タントラにおいても
ヘーヴァジュラ・タントラとその
他 組織 との類似 点 [編集 ]
自 らの宗教 的 思想 と相反 するものに対 して無 差別 殺人 などのテロを肯定 ・正当 化 するこの思想 に最 も近 いのは、イスラム過激 派 における『ジハード』が挙 げられる。本来 の意味 から逸脱 しているのも共通 点 である。- 1970
年代 前半 に明 らかとなった連合赤軍 の「総括 」との類似 がしばしば指摘 される。パトリシア・スタインホフと伊東 良徳 の共著 『連合赤軍 とオウム真理教 日本 社会 を語 る』や田原 総一朗 著 の『連合赤軍 とオウム わが内 なるアルカイダ』など、この問題 を取 り上 げた書籍 がこれまでに発刊 されている。 野田 正彰 は、他 の仏教 教団 でも日 清 戦争 ・日 露 戦争 以後 に同様 の殺人 肯定 の宗教 的 詭弁 が流行 していたことを指摘 している[16]。浄土真宗 本願寺 派 と交流 のある森 達也 は自著 『A3』で[要 ページ番号 ]、宗教 による殺害 肯定 の普遍 性 として太平洋戦争 時 における本願寺 派 などの戦争 協力 を例 に挙 げている。それ以前 にも、日蓮 の「法華経 の敵 に成 れば此 れを害 するは第 一 の功徳 と説 き給 うなり」(『秋元 御 書 』)との言葉 や、僧兵 の存在 などがあった(キリスト教 にも騎士 修道 会 や従軍 牧師 の存在 がある)。
脚注 [編集 ]
出典 [編集 ]
- ^
静 2014, p. 41. - ^
渡邉 学 「オウム真理教 関係 未 公開 資料 について」南山 宗教 文化 研究所 研究所 報 第 19号 2009年 ,p19 - ^ a b “〈
対談 〉元 アーレフ代表 ・野田 成人 ×宗教 学者 ・大田 俊寛 (前編 ) 『自 ら「グル」になろうとした中沢 新一 ら研究 者 たちの罪 と罰 』”.日刊 サイゾー (2011年 8月 31日 ). 2015年 12月22日 閲覧 。 “野田 教団 の中 では麻原 の書籍 以外 は読 んではいけないのですが、『虹 の階梯 』だけは転 がっていましたね。
――麻原 が『虹 の階梯 』について直接 言及 したことはあったのですか?野田 それはありませんでしたが、教団 の中 ではネタ本 として半 ば公 になっていたので、みんな参照 はしていました。大田 ポアという言葉 をオウムに教 えたのは、『虹 の階梯 』ですからね。” - ^
中谷 2019, p. 339. - ^ a b
平成 7合 (わ)141殺人 等 平成 16年 2月 27日 東京 地方裁判所 、p.1-5。 - ^ a b c d e f 『ポアとは
何 か!―インド・チベット密教 ヨーガの一 考察 ―』金本 拓 士 -智 山 伝法 院 (真言宗 智 山 派 )ホームページ - ^ a b
森山 2004, p. 20. - ^
河 邑厚徳 ・林 由香里 著 『チベット死者 の書 』NHK出版 74p~ - ^ NHK 2013, p. 349-350.
- ^ NHK 2013, p. 351.
- ^ a b c d e f
藤田 光寛 「〈菩薩 地 戒品〉に説 かれる「殺生 」について」密教 文化 ,1995年 1995巻 191号 p. 141-145,p137. - ^ NHK 2013, p. 352-353.
- ^
頼 富本 宏 「密教 仏 の研究 』(法蔵館 、1990年 ) p.375-379 - ^
島田 茂樹 :里 道徳 雄 、新保 哲 編著 『東洋 倫理 思想 史 』(北 樹 出版 、1993年 )、pp. 110-111 - ^
松長 有 慶 「密教 経典 成立 史 論 』(法蔵館 、昭和 55年 )、pp. 64-79 - ^ NCC
宗教 研究所 ・富 坂 キリスト教 センター 2004, p. 44.
注釈 [編集 ]
参考 文献 [編集 ]
金本 拓 士 『ポアとは何 か!―インド・チベット密教 ヨーガの一 考察 ―』現代 密教 9号 、1997年 3月 30日 、智積 院 、p85-100.中谷 友香 『幻想 の√5』KKベストセラーズ、2019年 5月 5日 。森 達也 『A3』集英社 、2010年 - NHKスペシャル
取材 班 『未 解決 事件 オウム真理教 秘録 』文藝春秋 、2013年 5月 30日 。 藤田 光寛 「〈菩薩 地 戒品〉に説 かれる「殺生 」について」密教 文化 ,1995年 1995巻 191号 静 春樹 「金 剛 乗 の解脱 システム解明 の途上 で :後期 インド仏教 論 の再 構築 をめざして」第 27号 、密教 文化 研究所 、2014年 3月 、ISSN 0910-3759。森山 淸 徹 「後期 中 観 派 による四 極 端 の生起 の論破 とダルマキールティの因果 論 (上 ) :因果 関係 の確定 要件 としての自性 (svabhāva)」第 12号 、佛教大学 仏教 学会 、2004年 3月 、ISSN 09195718、BK001200005584。- NCC
宗教 研究所 、富 坂 キリスト教 センター編 『あなたはどんな修行 をしたのですか?: オウムからの問 い、オウムへの問 い』新教 出版 社 、2004年 2月 。 河 邑厚徳 ・林 由香里 著 『チベット死者 の書 』NHK出版 渡邉 学 「オウム真理教 関係 未 公開 資料 について」南山 宗教 文化 研究所 研究所 報 第 19号 、2009年 - “〈
対談 〉元 アーレフ代表 ・野田 成人 ×宗教 学者 ・大田 俊寛 (前編 ) 『自 ら「グル」になろうとした中沢 新一 ら研究 者 たちの罪 と罰 』”.日刊 サイゾー (2011年 8月 31日 ). 2015年 12月22日 閲覧 。
関連 文献 [編集 ]
東京 キララ社 編集 部 編 『オウム真理教 大 辞典 』ISBN 4380032094大石 紘一 郎 『オウム真理教 の政治 学 』朔北 社 、2008年