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世界せかい選手権せんしゅけん自転車じてんしゃ競技きょうぎ大会たいかい

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世界せかい選手権せんしゅけん自転車じてんしゃ競技きょうぎ大会たいかい
概要がいよう
開催かいさい時期じき ロード:9がつ下旬げじゅんころ
トラック:3がつ下旬げじゅんころ
MTB:9月ころ
BMX:7がつごろ
シクロクロス:1がつ下旬げじゅんころ
室内しつない:11月ころ
開催かいさい地域ちいき 各国かっこくまわ
英語えいごめい UCI World Championships
地域ちいきめい Championnats du monde de cyclisme(ふつ
Campionato del mondo di ciclismo(
Weltmeisterschaft(どく
Campeonato Mundial de Ciclismo(西にし
愛称あいしょう 世界せかい選手権せんしゅけん世界せかいせん、ワールドチャンピオンシップス
分野ぶんや ロードレース
トラックレース
マウンテンバイク
バイシクルモトクロス
シクロクロス
室内しつない自転車じてんしゃ競技きょうぎ
パラサイクリング
形態けいたい ロード:ワンデイレース
主催しゅさいしゃ 国際こくさい自転車じてんしゃ競技きょうぎ連合れんごう
歴史れきし
初回しょかい開催かいさいねん トラック:1893ねん
ロード:1921ねん
MTB:1990ねん
シクロクロス:1950ねん
室内しつない自転車じてんしゃ競技きょうぎ:1956ねん
パラサイクリング:2007ねん
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2017ねん世界せかい選手権せんしゅけん自転車じてんしゃ競技きょうぎ大会たいかいでのEyeru Tesfoam Gebru選手せんしゅ

世界せかい選手権せんしゅけん自転車じてんしゃ競技きょうぎ大会たいかい(せかいせんしゅけんじてんしゃきょうぎたいかい、UCI World Championships)とは国際こくさい自転車じてんしゃ競技きょうぎ連合れんごう (UCI=Union Cycliste Internationale) が開催かいさいするくにまたは地域ちいき代表だいひょうとして選出せんしゅつされた選手せんしゅによる自転車じてんしゃ競技きょうぎ世界せかい選手権せんしゅけん大会たいかいである。一般いっぱんには世界せかい自転車じてんしゃ選手権せんしゅけんまたはUCI世界せかい選手権せんしゅけんまたはたん世界せかいせんともばれる。

大会たいかい歴史れきし[編集へんしゅう]

International Cycling Association(略称りゃくしょう:ICA、1892ねんから1899ねんまで存在そんざい)の主催しゅさいにより1893ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくシカゴはじめて開催かいさいされた。1896ねんギリシャアテネはつ開催かいさいされた近代きんだいオリンピックよりもふる歴史れきしほこる。だい1かいトラックレースのスプリント、ドミフォン、10kmの3種目しゅもくおこなわれたが、いずれもアマチュア選手せんしゅ出場しゅつじょう限定げんていされた。なお、プロのレースは1895ねん開始かいしされたが、1920ねんまではトラックレースのみの開催かいさいだった。

1900ねんより、同年どうねん発足ほっそくした国際こくさい自転車じてんしゃ競技きょうぎ連合れんごう(UCI)の主催しゅさい開催かいさいされるようになった。優勝ゆうしょうしゃへのマイヨ・アルカンシエル贈呈ぞうていは、UCI主催しゅさいになってから実施じっしされたものである。1914ねんから1919ねんまではだいいち世界せかい大戦たいせん影響えいきょうで、また1940ねんから1945ねんまではだい世界せかい大戦たいせん影響えいきょう開催かいさいされなかった。

1921ねんデンマークコペンハーゲン大会たいかいからアマチュア種目しゅもくのみながらもロードレースおこなわれるようになり、1927ねんドイツニュルブルクリンク大会たいかいからはプロの個人こじんロードレースもおこなわれるようになった。またごく一部いちぶとしのぞき、1995ねんまではトラックレースとロードレースは同一どういつこくで、しかもどう時期じき開催かいさいされていた。現在げんざいはロードレースは毎年まいとし9がつ下旬げじゅんごろ、トラックレースは毎年まいとし3がつ下旬げじゅんごろ開催かいさいされる。女子じょし種目しゅもくについては1958ねんよりロードレース、トラックレースでおこなわれるようになった。

また、1950ねんからはシクロクロス開催かいさいおおむ毎年まいとし1がつ下旬げじゅんないし2がつ上旬じょうじゅんごろ)、1990ねんからはマウンテンバイクどう9がつごろ)を実施じっし。また2000ねんからは室内しつない自転車じてんしゃ競技きょうぎどう11がつごろ)、2001ねんからBMXどう7がつごろ)、2007ねんからパラサイクリングどう9がつごろ)がそれぞれ、UCI主管しゅかん世界せかい選手権せんしゅけん大会たいかいとなった。

このほかにジュニア、B、マスターズのカテゴリーの大会たいかい開催かいさいされるなどいま多種たしゅ多彩たさいになっている。

2023ねんイギリススコットランドグラスゴー大会たいかいでは13種目しゅもく[1]包括ほうかつどう時期じき実施じっしする。UCIは今後こんご、4ねんいちこの包括ほうかつした世界せかい選手権せんしゅけん大会たいかいおこな方針ほうしんしめしている[2]

日本にっぽんでは、中野なかの浩一こういち1977ねんにトラックレースのスプリント(当時とうじ名称めいしょうはスクラッチ)種目しゅもくはつ優勝ゆうしょうげ、それ以降いこうどう種目しゅもく1986ねんまで優勝ゆうしょう、10連覇れんぱ達成たっせいした(くわしくは中野なかの浩一こういち#世界せかい自転車じてんしゃ選手権せんしゅけん参照さんしょう)ことがきっかけとなり、とう大会たいかい存在そんざいひろれわたることになったが、後述こうじゅつとおり、とりわけ自転車じてんしゃ競技きょうぎ本場ほんばであるヨーロッパにおいては、とう大会たいかいせいすることはオリンピックできんメダルを獲得かくとくすることよりも価値かちがあるという見方みかたをするひとおおいほどの存在そんざいである。

日本にっぽんにおけるとう大会たいかい開催かいさいは、アジアではつ開催かいさいとして、1990ねん前橋まえばし(トラックレース)と宇都宮うつのみや(ロードレース)で開催かいさいされた。また、室内しつない競技きょうぎ(インドア)は鹿児島かごしまけん加世田かせだで2001ねん開催かいさい。さらに2011ねん鹿児島かごしま開催かいさい

優勝ゆうしょうしゃ栄誉えいよ[編集へんしゅう]

マイヨ・アルカンシエルをまつわった梶原かじはらゆう

かく種目しゅもく優勝ゆうしょうした選手せんしゅは“世界せかいせいしたもの”として、きんメダルを授与じゅよされるほか、大会たいかい前日ぜんじつまで優勝ゆうしょうした種目しゅもくでレースや競技きょうぎかい出場しゅつじょうする場合ばあいマイヨ・アルカンシエルフランス語ふらんすご)」や「レインボージャージー(英語えいご)」「マリア・イリダータ(イタリア)」などとしょうされている大陸たいりくあらわ五色ごしきのストライプのはいったレーサージャージを着用ちゃくよう競技きょうぎすることがゆるされる。

このほか大会たいかい覇権はけんうしなったとしてもレースや競技きょうぎかい競技きょうぎちゅうに、使用しようする自転車じてんしゃにストライプのステッカーをることや、ジャージやパンツの一部いちぶにストライプをれること、あるいはストライプ模様もようのアームバンドを着用ちゃくようすることが生涯しょうがいゆるされる。

個人こじんスプリント10連覇れんぱ中野なかの浩一こういちはホームバンク(練習れんしゅう)でもあった久留くるべい競輪けいりんじょう開催かいさいされる「中野なかのカップレース」にそのかんせられている[3]。また、どう種目しゅもく7かい制覇せいは実績じっせきほこジェフ・シェーレン場合ばあいは「GP ジェフ・シェーレン」というロードレースが開催かいさいされているし、おなじくどう種目しゅもく7かい制覇せいはアントニオ・マスペスについては出身しゅっしんであるミラノに「マスペス=ヴィゴレッリ自転車じてんしゃ競技きょうぎじょう」が存在そんざいする。

また男子だんしエリートロードレースにおいて歴代れきだい最多さいたタイの3かい優勝ゆうしょう実績じっせきほこリック・バンステーンベルヘン場合ばあいは「GP リック・バンステーンベルヘン」というロードレースが、またオスカル・フレイレ場合ばあいも「オスカル・フレイレ・ベロドーム」という名称めいしょう自転車じてんしゃ競技きょうぎじょう存在そんざいしているといった具合ぐあいに、世界せかい選手権せんしゅけん歴史れきしのこした選手せんしゅ功績こうせきたたえたレースや競技きょうぎじょうめいはあちこちに存在そんざいする。

世界せかい選手権せんしゅけん優勝ゆうしょう」は自転車じてんしゃ競技きょうぎ選手せんしゅあこがれとしてこれでもにしたいタイトルであるのはいうまでもないことだが、この大会たいかい活躍かつやくした選手せんしゅについては上記じょうきのように各種かくしゅレースや競技きょうぎじょうみずからののこるなどながきにわたって名誉めいよとなえられ、賞賛しょうさんされつづけることがすくなくない。そのため、自転車じてんしゃ競技きょうぎ選手せんしゅにとって世界せかい選手権せんしゅけんでの優勝ゆうしょうはともすればオリンピックでの優勝ゆうしょうよりも価値かちがあるといえる。

歴代れきだい優勝ゆうしょうしゃ上位じょうい入賞にゅうしょうしゃ[編集へんしゅう]

現在げんざいおこなわれている種目しゅもく[編集へんしゅう]

ロードレース部門ぶもん[編集へんしゅう]

トラックレース部門ぶもん[編集へんしゅう]

MTB(マウンテンバイク)部門ぶもん[編集へんしゅう]

種別しゅべつ 参照さんしょう項目こうもく
おとこおんな

BMX(バイシクルモトクロス)部門ぶもん[編集へんしゅう]

種別しゅべつ 参照さんしょう項目こうもく
おとこおんな

シクロクロス部門ぶもん[編集へんしゅう]

室内しつない自転車じてんしゃ競技きょうぎ部門ぶもん[編集へんしゅう]

Hallenradsport-Weltmeisterschaften (ドイツばん)参照さんしょう

パラサイクリング部門ぶもん[編集へんしゅう]

UCI Para-cycling Track World Championships (英語えいごばん)参照さんしょう

廃止はいしされた種目しゅもく[編集へんしゅう]

男子だんしロードレース(アマチュア):1995ねんまで開催かいさい
UCI Road World Championships – Men's amateur road race (英語えいごばん)参照さんしょう
※プロ・アマオープンによりほん種目しゅもく廃止はいしされ、別途べっとU-23種目しゅもく開催かいさいされている。

顕著けんちょ記録きろく[編集へんしゅう]

通算つうさん10かい以上いじょうのマイヨ・アルカンシェル(きんメダル)獲得かくとくしゃ[編集へんしゅう]

男子だんし[編集へんしゅう]

アルノー・トゥルナン (フランスの旗 フランス) ……14かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック チームスプリント 9かい 1997~2001ねん、2004ねん、2006~2008ねん
トラック 1Kmタイムトライアル 4かい 1998~2001ねん
トラック スプリント 1かい 2001ねん

クリス・ホイ (イギリスの旗 イギリス)……11かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック 1kmTT 4かい 2002、2004、2006-2007
トラック チームスプリント 2かい 2002、2005
トラック ケイリン 3かい 2007-2008、2010、2012
トラック 個人こじんスプリント 1かい 2008

中野なかの浩一こういち (日本の旗 日本にっぽん) ……10かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック プロ・スプリント 10かい 1977~1986ねん

ウース・フローラー (スイスの旗 スイス) ……10かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック プロ・ポイント 8かい 1981~1987ねん 1989ねん
トラック プロ・ケイリン 2かい 1983ねん、1985ねん

フロリアン・ルソー (フランスの旗 フランス) ……10かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック チームスプリント 5かい 1997~2001ねん
トラック スプリント 3かい 1996~1998ねん
トラック 1kmタイムトライアル 2かい 1993~1994ねん

女子じょし[編集へんしゅう]

ジャニー・ロンゴ (フランスの旗 フランス) ……13かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロード 5かい 1985~1987ねん、1989ねん、1995ねん
トラック 個人こじんタイムトライアル 4かい 1995~1997ねん、2001ねん
トラック 個人こじんつい 3かい 1986ねん、1988ねん、1989ねん
トラック ポイントレース 1かい 1989ねん

アンヌ=カロリーヌ・ショソン (フランスの旗 フランス) ……13かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
MTB ダウンヒル 9かい 1996~2003ねん、2005ねん
MTB デュアルスラローム 2かい 2000~2001ねん
MTB フォークロス 2かい 2002~2003ねん

マリアンヌ・フォス (オランダの旗 オランダ) ……12かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロードレース 3かい 2006ねん、2012~2013ねん
シクロクロス エリート 7かい 2006ねん、2009-2014ねん
トラック ポイント 1かい 2008ねん
トラック スクラッチ 1かい 2011ねん

フェリシア・バランジェ (フランスの旗 フランス) ……10かい

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック スプリント 5かい 1995~1999ねん
トラック 500mタイムトライアル 5かい 1995~1999ねん

どういち種目しゅもく5連覇れんぱ以上いじょう達成たっせいしゃ[編集へんしゅう]

個人こじん種目しゅもくかぎる。

男子だんし[編集へんしゅう]

中野なかの浩一こういち (日本の旗 日本にっぽん)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
プロ・スプリント 10 1977~1986ねん

ウース・フローラー (スイスの旗 スイス)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
プロ・ポイント 7 1982~1987ねん

ジェフ・シェーレン (ベルギーの旗 ベルギー)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
プロ・スプリント 6 1932~1937ねん

エリック・デフラミンク (ベルギーの旗 ベルギー)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
プロ・シクロクロス 6 1968~1973ねん

アンドレ・デュフレス (フランスの旗 フランス)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
プロ・シクロクロス 5 1954~1958ねん

ニコラ・ヴイヨズ (フランスの旗 フランス)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
MTB・ダウンヒル 5 1995~1999ねん

女子じょし[編集へんしゅう]

アンヌ=カロリーヌ・ショソン (フランスの旗 フランス)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
MTB・ダウンヒル 8 1996~2003ねん

カリン・モール (スイスの旗 スイス)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
MTB・トライアル 7 2001~2007ねん

マリアンヌ・フォス (オランダの旗 オランダ)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
シクロクロス 6 2009~2014ねん

タマラ・ガルクチナ (ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
3km個人こじん 5 1970~1974ねん

フェリシア・バランジェ (フランスの旗 フランス)

種目しゅもく 連覇れんぱ回数かいすう 連覇れんぱ年度ねんど
個人こじんスプリント 5 1995~1999ねん
500mタイムトライアル 5 1995~1999ねん

3部門ぶもんにおいて優勝ゆうしょう経験けいけんがある選手せんしゅ[編集へんしゅう]

女子じょし[編集へんしゅう]

マリアンヌ・フォス (オランダの旗 オランダ)

実績じっせき上記じょうき参照さんしょう

ロードレース部門ぶもんとトラックレース部門ぶもん両方りょうほう優勝ゆうしょう経験けいけんがある選手せんしゅ[編集へんしゅう]

男子だんし[編集へんしゅう]

ファウスト・コッピ (イタリアの旗 イタリア)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード プロ・個人こじんロードレース 1かい 1953ねん
トラック プロ・個人こじんつい 2かい 1947ねん、1949ねん

エルコーレ・バルディーニ (イタリアの旗 イタリア)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード プロ・個人こじんロードレース 1かい 1958ねん
トラック アマ・個人こじんつい 1かい 1956ねん

ルディ・アルティヒ (西ドイツの旗 西にしドイツ)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード プロ・個人こじんロードレース 1かい 1966ねん
トラック アマ・個人こじんつい 1かい 1959ねん
トラック プロ・個人こじんつい 2かい 1960ねん~1961ねん

フランチェスコ・モゼール (イタリアの旗 イタリア)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード プロ・個人こじんロードレース 1かい 1977ねん
トラック プロ・個人こじんつい 1かい 1976ねん

クリス・ボードマン (イギリスの旗 イギリス)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんタイムトライアル 1かい 1994ねん
トラック 個人こじんつい 2かい 1994ねん、1996ねん

マーク・カヴェンディッシュ (イギリスの旗 イギリス)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロードレース 1かい 2011ねん
トラック マディソン 2かい 2005ねん、2008ねん

女子じょし[編集へんしゅう]

ベリル・バートン (イギリスの旗 イギリス)
種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロード 2かい 1960、1967ねん
トラック 個人こじんつい 5かい 1959〜1960ねん、1962〜1963ねん、1966ねん
ジャニー・ロンゴ (フランスの旗 フランス)
実績じっせき上記じょうき参照さんしょう
マリオン・クリニェ (フランスの旗 フランス)
種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード チームタイムトライアル 1かい 1991ねん
トラック ポイントレース 2かい 1998〜1999ねん
トラック 個人こじんつい 3かい 1994ねん、1996ねん、1999ねん

レオンティエン・ファンモールセル (オランダの旗 オランダ)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロード 2かい 1991、1993ねん
ロード 個人こじんタイムトライアル 2かい 1998〜1999ねん
トラック 個人こじんつい 4かい 1990ねん、2001〜2003ねん
マリアンヌ・フォス (オランダの旗 オランダ)
実績じっせき上記じょうき参照さんしょう

ユーディト・アルント (ドイツの旗 ドイツ)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロード 1かい 2004ねん
ロード 個人こじんタイムトライアル 2かい 2011〜2012ねん
トラック 個人こじんつい 1かい 1997ねん

ジョルジャ・ブロンツィーニ (イタリアの旗 イタリア)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード 個人こじんロード 2かい 2010〜2011ねん
トラック ポイントレース 1かい 2009ねん

ロードレース部門ぶもんとシクロクロス部門ぶもん両方りょうほう優勝ゆうしょう経験けいけんがある選手せんしゅ[編集へんしゅう]

女子じょし[編集へんしゅう]

ハンカ・クフェルナーゲル (ドイツの旗 ドイツ)

種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
ロード・個人こじんタイムトライアル 1かい 2007ねん
シクロクロス 4かい 2000ねん、2001ねん、2005ねん、2008ねん
マリアンヌ・フォス (オランダの旗 オランダ)
実績じっせき上記じょうき参照さんしょう

トラックレース部門ぶもんとBMX部門ぶもん両方りょうほう優勝ゆうしょう経験けいけんがある選手せんしゅ[編集へんしゅう]

男子だんし[編集へんしゅう]

ジェミー・スタッフ (イギリスの旗 イギリス)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック ケイリン 1かい 2004ねん
BMX クルーザー 1かい 1996ねん

女子じょし[編集へんしゅう]

シャネーズ・リード (イギリスの旗 イギリス)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
トラック チームスプリント 2かい 2007-2008ねん
BMX エリート 3かい 2007-2008ねん、2010ねん

MTB部門ぶもんとシクロクロス部門ぶもん両方りょうほう優勝ゆうしょう経験けいけんがある選手せんしゅ[編集へんしゅう]

男子だんし[編集へんしゅう]

トーマス・フリッシュクネヒト (スイスの旗 スイス)

種別しゅべつ 種目しゅもく 回数かいすう 優勝ゆうしょう年度ねんど
シクロクロス アマ 1かい 1991ねん
MTB クロスカントリー 1かい 1996ねん
MTB バイクマラソン 2かい 2003ねん、2005ねん

日本人にっぽんじん選手せんしゅ記録きろく[編集へんしゅう]

黎明れいめい[編集へんしゅう]

日本人にっぽんじん選手せんしゅ世界せかい選手権せんしゅけんはじめて参加さんかしたのは1936ねんスイスチューリッヒ大会たいかいで、4にんトラックレースロードレースにそれぞれ出場しゅつじょうした。そしてアマ・個人こじんロードレースにおいて、みや順一じゅんいちが7はい健闘けんとうせた。

しかしだい世界せかい大戦たいせんにより、日本にっぽん自転車じてんしゃ競技きょうぎ統括とうかつ団体だんたいがUCIから除名じょめいされたほか、大会たいかい自体じたい中断ちゅうだんされてしまう。1949ねん日本にっぽん自転車じてんしゃ競技きょうぎ連盟れんめい (JKR) がUCIにさい加盟かめいし、日本にっぽん選手せんしゅ1952ねんフランス・パリ大会たいかい戦後せんごはつ出場しゅつじょうたす。このときにはすでに日本にっぽん国内こくない競輪けいりん選手せんしゅというプロ選手せんしゅたちが存在そんざいしており、UCIと世界せかい選手権せんしゅけんへの参加さんか希望きぼうしていた。しかし、日本にっぽん自転車じてんしゃ競技きょうぎ連盟れんめい加盟かめいする日本にっぽん体育たいいく協会きょうかいのアマチュア規定きていと、UCIのいちこくいち連盟れんめい方針ほうしんにより、これは実現じつげんしなかった。

1957ねん、プロ・アマ双方そうほう連盟れんめい上部じょうぶ団体だんたいとしてあらたな日本にっぽん自転車じてんしゃ競技きょうぎ連盟れんめい (FJC) が発足ほっそくし、同年どうねんベルギーリエージュ大会たいかい中井なかい光雄みつお中野なかのやすしみつる2人ふたり日本人にっぽんじんプロ選手せんしゅ競輪けいりん選手せんしゅ)としてはじめて出場しゅつじょうした。以後いごはアマチュア選手せんしゅふくめて、日本人にっぽんじん選手せんしゅ毎年まいとし世界せかい選手権せんしゅけん参加さんかするようになる。世界せかい選手権せんしゅけん当時とうじ競輪けいりんのトップ選手せんしゅたちにとってもあこがれの大会たいかいであり、かつなにとかして上位じょうい成績せいせきおさめたいという意識いしきつよかった[4]。しかしながあいだ世界せかいとのめることができず、予選よせん敗退はいたいかさねるだけにわっていた。

はつのメダル獲得かくとく[編集へんしゅう]

予選よせん敗退はいたいばかりがつづいたながれをったのが平間ひらま誠記もときである。平間ひらまは、1966ねん西にしドイツフランクフルト大会たいかいと、1967ねんオランダアムステルダム大会たいかいのプロ・スクラッチ(現在げんざいはスプリント)でいずれもベスト8り。また、吉川よしかわ多喜夫たきおも66ねんのプロ・スクラッチでベスト8りをたした。そして、平間ひらま吉川よしかわ参加さんかする予定よていだった1968ねんウルグアイモンテビデオ大会たいかいでは、メダル獲得かくとく期待きたいたかまった。ところが平塚ひらつか競輪けいりんじょうおこなわれた、プロ選手せんしゅ合宿がっしゅく練習れんしゅうちゅうにエースかくひらあいだ不慮ふりょ事故じこにより死亡しぼう。この結果けっか、プロ選手せんしゅ派遣はけん中止ちゅうしされてしまった。一方いっぽう、アマチュア部門ぶもん同年どうねんとう大会たいかい参加さんかし、当時とうじとも大学生だいがくせいだった井上いのうえ三次みつじ班目まだらめ隆雄たかお2人ふたりがペアをんで出場しゅつじょうしたタンデムスプリントにおいて、どうメダルを獲得かくとく日本人にっぽんじん選手せんしゅとして、だいいちごうのメダリストとなった。

しかしそのはプロ、アマども低迷ていめい状態じょうたいつづき、とりわけプロがわ予算よさんなどの問題もんだいもあって、世界せかい選手権せんしゅけん派遣はけんをやめるはなしがった[5]。そんななか1975ねんのリエージュ大会たいかい、プロ・スクラッチ種目しゅもくにおいて、阿部あべ良二りょうじがプロ選手せんしゅとしてはつどうメダルを獲得かくとく。これにより競輪けいりん選手せんしゅ派遣はけん中止ちゅうしという事態じたい回避かいひされた。

競輪けいりん選手せんしゅ活躍かつやく[編集へんしゅう]

よく1976ねんイタリアレッチェ大会たいかいのプロ・スクラッチにおいては、菅田すげたじゅん中野なかの浩一こういちという、ともにプロ2ねん若手わかて選手せんしゅ同士どうしが3決定けっていせん進出しんしゅつ菅田すげた中野なかのやぶって3はいった。

1977ねんベネズエラ・サンクリストバル大会たいかいのプロ・スクラッチでは、中野なかの菅田すげた今度こんど決勝けっしょう対決たいけつし、中野なかの菅田すげたやぶってはつ優勝ゆうしょうげた。その中野なかの1986ねんアメリカコロラドスプリングス大会たいかいまでどう種目しゅもくで10連覇れんぱ達成たっせい。このあいだ中野なかの以外いがい選手せんしゅのメダル獲得かくとく目立めだつようになった。くわえて1980ねんより、ルール解釈かいしゃくこそちがうものの、ケイリン世界せかい選手権せんしゅけん正式せいしき種目しゅもくとして採用さいようされることが決定けっていした。

1987ねんオーストリアウイーン大会たいかいでは、日本にっぽん自転車じてんしゃかい悲願ひがんとしていたプロ・スプリント(優勝ゆうしょう:たわら信之のぶゆき)、プロ・ケイリン(優勝ゆうしょう:本田ほんだ晴美はるみ)の同時どうじ制覇せいは実現じつげんした。しかし、1975ねん阿部あべ良二りょうじはじめてメダルを獲得かくとくして以降いこう競輪けいりん選手せんしゅ世界せかい選手権せんしゅけんで15ねん連続れんぞくなんらかのかたちでメダル獲得かくとくたしていたが、日本にっぽんでのはつ開催かいさいとなった1990ねん前橋まえばし大会たいかいでその記録きろく途絶とだえた。ただし、この大会たいかいでは、当時とうじとも高校生こうこうせいだった稲村いなむらしげるひろし齋藤さいとうのぼり志信しのぶのコンビがアマ・タンデムでぎんメダルを獲得かくとくし、日本人にっぽんじん選手せんしゅの16ねん連続れんぞくのメダル獲得かくとくとなった。

低迷ていめい突入とつにゅう、そして脱出だっしゅつ[編集へんしゅう]

その日本人にっぽんじん選手せんしゅ活躍かつやく減少げんしょう。パラサイクリングをのぞくと、3以上いじょう成績せいせきおさめたのは1993ねん、ケイリン・吉岡よしおかみのるしんどうメダル、2004ねんマウンテンバイク女子じょしダウンヒルの末政すえまさじついとぐちぎんメダル、ならびに2010ねん、スクラッチ・もり一大いちだいどうメダルの獲得かくとくれいまった。

ヨーロッパぜい中心ちゅうしん海外かいがい選手せんしゅ着実ちゃくじつちから進化しんかした一方いっぽうで、日本人にっぽんじん選手せんしゅ競輪けいりん選手せんしゅであってもメダル獲得かくとくがままならず低迷ていめいはいったが、東京とうきょうオリンピック開催かいさい決定けっていしたことを契機けいきに、日本にっぽん自転車じてんしゃ競技きょうぎ連盟れんめい中心ちゅうしんとなって「オリンピックメダリスト請負人うけおいにん」ともばれるブノワ・ベトゥ(フランス語ふらんすごばんジェイソン・ニブレットりょうコーチを招聘しょうへい強化きょうかしたことで、その成果せいか着実ちゃくじつあらわれるようになった。

とく梶原かじはらゆう2020ねんドイツベルリン大会たいかい女子じょしオムニアム優勝ゆうしょうし、日本にっぽん女子じょし自転車じてんしゃ競技きょうぎ選手せんしゅとしてははつのアルカンシエル獲得かくとくしゃとなった(東京とうきょうオリンピックでは女子じょしオムニアムで日本人にっぽんじん女子じょし選手せんしゅとしてはつぎんメダルを獲得かくとく[6])。よく2021ねんフランスルーベ大会たいかいでは佐藤さとう水菜みずな女子じょしケイリンで決勝けっしょう2ちゃくとなり、短距離たんきょり種目しゅもくとしては日本人にっぽんじん女子じょしはつのメダリストとなった[7]

日本人にっぽんじん選手せんしゅメダリスト一覧いちらん[編集へんしゅう]

マイヨ・アルカンシエル きんメダル[編集へんしゅう]

スプリント(プロ)
ケイリン(プロ)
パラサイクリング
1kmタイムトライアル(CP4)、個人こじんロードレース(CP4)……2007ねん
1kmタイムトライアル(LC3)……2009ねん
オムニアム

ぎんメダル[編集へんしゅう]

スプリント(プロ)
ケイリン
タンデムスプリント(アマ)
スクラッチ
マウンテンバイク ダウンヒル(女子じょし
パラサイクリング
  • 藤田ふじたただしじゅ
1kmタイムトライアル(LC3)……2007ねん
3km個人こじんつい抜(LC3)……2009ねん

どうメダル[編集へんしゅう]

スプリント(プロ)
ケイリン (プロ)
ケイリン(オープン)
タンデムスプリント(アマ)
スクラッチ
オムニアム
パラサイクリング
  • 石井いしい雅史まさし
3km個人こじんき(CP4)……2007ねん

その世界せかい選手権せんしゅけん大会たいかいにおける日本人にっぽんじん選手せんしゅメダリスト一覧いちらん[編集へんしゅう]

ジュニア[編集へんしゅう]

きんメダル
ぎんメダル
どうメダル

B[編集へんしゅう]

きんメダル

マスターズ[編集へんしゅう]

きんメダル
  • 丸山まるやま繁一しげかず……男子だんしスプリント(35さい~39さい・2000ねん 40さい〜44さい・2005ねん、2006ねん
  • 和地わち恵美えみ……女子じょし個人こじんつい抜(45〜49さい・2006ねん)、女子じょし500メートルタイムトライアル(45〜49さい・2007ねん
  • 伊藤いとうしん……男子だんしスプリント(35さい~39さい・2022ねん
  • もと隆司たかし……男子だんしスプリント(50さい~54さい・2022ねん
  • あんうらおさむ……男子だんしスプリント(55さい~59さい・2022ねん
ぎんメダル
どうメダル
  • 和地わち恵美えみ……女子じょし500メートルタイムトライアル(45〜49さい・2006ねん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ ロード、パラサイクリングロード、トラック、パラサイクリングトラック、MTBクロスカントリー、MTBダウンヒル、MTBマラソン、MTBクロスカントリーエリミネーター、トライアル、BMXフリースタイル、BMXレース、室内しつない自転車じてんしゃ競技きょうぎ、グランフォンドの13種目しゅもく
  2. ^ UCI世界せかい選手権せんしゅけん男子だんしエリート ロード・個人こじんタイムトライアル”. J SPORTS総合そうごうサイト (2023ねん8がつ4にち). 2023ねん8がつ7にち閲覧えつらん
  3. ^ 競輪けいりんではめい選手せんしゅかんむりいただくレースがすくなくないが、記念きねん開催かいさい (GIII) で使用しようされているケースは2007ねんまでは中野なかのだけだった。
  4. ^ 1957ねんにプロ部門ぶもんはつ参加さんかたしたものの、イギリスのレジナルド・ハリスにプロ・スクラッチで完敗かんぱいきっした中井なかい光雄みつおはレース終了しゅうりょう、「今後こんごしばらくは、世界せかい選手権せんしゅけんではたないかもしれない。しかし、世界せかいとのちぢめることができるという自信じしんてるまで、挑戦ちょうせんつづけさせてほしい。」とはなし、とう大会たいかい重要じゅうようせい強調きょうちょう。その競輪けいりん選手せんしゅとう大会たいかいへの派遣はけんつづけられた(参考さんこう文献ぶんけん:月刊げっかん競輪けいりん 競輪けいりん50周年しゅうねん記念きねん臨時りんじ増刊ぞうかんごう(1998ねん日本にっぽん自転車じてんしゃ振興しんこうかい発行はっこう))。
  5. ^ 参考さんこう文献ぶんけん:月刊げっかん競輪けいりん 競輪けいりん50周年しゅうねん記念きねん臨時りんじ増刊ぞうかんごう(1998ねん日本にっぽん自転車じてんしゃ振興しんこうかい発行はっこう)
  6. ^ “オムニアム梶原かじはらゆうひつじぎんメダル「れてとてもうれしい…でもすごくくやしい」”. 日刊にっかんスポーツ. https://www.nikkansports.com/sports/cycling/news/202108080000558.html 2021ねん8がつ8にち閲覧えつらん 
  7. ^ 佐藤さとう水菜みずな女子じょしケイリンではつぎんメダル!/自転車じてんしゃ世界せかい選手権せんしゅけん. 日刊にっかんスポーツ (日刊スポにっかんすぽツ新聞社つしんぶんしゃ). (2021ねん10がつ25にち). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202110250000013.html 2021ねん10がつ25にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]