吉野よしの準じゅん

吉野よしの 準じゅん（よしの じゅん、1934年ねん12月19日にち - 2018年ねん5月4日にち）は、日本にっぽんの元もと警察けいさつ官僚かんりょう。第だい79代だい警視総監けいしそうかん。

経歴けいれき

北海道ほっかいどう苫小牧とまこまい市し出身しゅっしん。北海道苫小牧東高等学校ほっかいどうとまこまいひがしこうとうがっこうから東京大学とうきょうだいがく経済学部けいざいがくぶを卒業そつぎょう後ご、1960年ねんに警察庁けいさつちょうに入いれ庁ちょう。

警察庁けいさつちょう入いれ庁ちょう後ごは各地かくちの警察けいさつ本部ほんぶや警察けいさつ署しょでの勤務きんむ、国鉄こくてつ名古屋なごや鉄道てつどう管理かんり局きょく旅客りょかく課長かちょう、在ざいユーゴスラビア連邦れんぽう日本にっぽん大使館たいしかん（当時とうじ）一等いっとう書記官しょきかん、警視庁けいしちょう公安こうあん部ぶ外事がいじ第だい一いち課長かちょう、同どう公安こうあん総務そうむ課長かちょう、香川かがわ県けん警察けいさつ本部ほんぶ長ちょう、中曽根なかそね康弘やすひろ内閣ないかく総理そうり大臣だいじん秘書官ひしょかんなどもを歴任れきにん。

1991年ねんに警察庁けいさつちょう警備けいび局きょく長ちょう、1992年ねんに警察庁けいさつちょう次長じちょうを務つとめた後のち、1993年ねんに第だい79代だい警視総監けいしそうかんに就任しゅうにんし、1年間ねんかん務つとめる。

2005年ねん、瑞みず宝たから重光しげみつ章あきら受章じゅしょう。

警視総監けいしそうかん退任たいにん後ごは日本道路にほんどうろ交通こうつう情報じょうほうセンター理事りじ長ちょうなどを務つとめ、2008年ねん10月に日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい監事かんじに外部がいぶ招聘しょうへいというかたちで就任しゅうにん、2010年ねんには一連いちれんの大相撲おおずもう野球やきゅう賭博とばく問題もんだいを受うけて設置せっちされた相撲すもう協会きょうかい外部がいぶによる特別とくべつ調査ちょうさ委員いいん会かい委員いいんをつとめる。2012年ねん1月がつ31日にち、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい外部がいぶ監事かんじを退任たいにん。

2018年ねん5月4日にち死去しきょ。83歳さい没ぼつ。叙じょ正せい四よん位い。

その他たの活動かつどう

吉野よしのは池波いけなみ正太郎しょうたろうの小説しょうせつ『鬼平おにへい犯科はんか帳ちょう』のファンであることを公言こうげんしている。一方いっぽうで文人ぶんじんとしての顔かおもあり、著書ちょしょも出版しゅっぱんしている。

著書ちょしょ

• 『鬼平おにへい学がく入門にゅうもん 鬼平おにへいを読よむ・楽たのしむ・極きわめる』（中公ちゅうこう文庫ぶんこ、2000年ねん）
• 『ある警視総監けいしそうかん日記にっき』（角川かどかわ文庫ぶんこ、2002年ねん）
• 『情報じょうほう国家こっかのすすめ』（中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2004年ねん）