川上かわかみ親ちかし晴はれ

川上かわかみ親ちかし晴はれ

川上かわかみ 親ちかし晴はれ（かわかみ ちかはる、1855年ねん7月がつ6日にち（安政あんせい2年ねん5月23日にち） - 1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）5月12日にち）は、日本にっぽんの内務ないむ官僚かんりょう、政治せいじ家か。県知事けんちじ、京都きょうと市長しちょう、警視総監けいしそうかん、貴族きぞく院いん議員ぎいん。

経歴けいれき

加治木かじき島とう津家つげ家臣かしんで書役かきやくを務つとめる川上かわかみ正兵衛しょうべえの長男ちょうなんとして生うまれる。

私わたし学校がっこうに入学にゅうがくしたが軍事ぐんじ教練きょうれん一辺倒いっぺんとうとその閉鎖へいさ性せいに嫌気いやけがさし退学たいがくする。その際さいに生徒せいとの自主じしゅ性せいを理解りかいしない西郷さいごう隆盛たかもりに罵倒ばとうされ、故郷こきょうで村八分むらはちぶとなった。

西南せいなん戦争せんそう時どきの1877年ねん4月がつ、警視庁けいしちょう警部補けいぶほに任官にんかんした。沖縄おきなわ県けん十じゅう等とう警部けいぶ、大阪おおさか府ふ十じゅう等とう警部けいぶを経へて、1882年ねん8月がつ、石川いしかわ県けんに転てんじ、警部補けいぶほ・高岡たかおか警察けいさつ署しょ詰つめとなる。以後いご、金澤かなざわ警察けいさつ署しょ長ちょう、石川いしかわ県けん警察けいさつ本署ほんしょ第だい二に部長ぶちょう、第だい一いち部長ぶちょう、行政ぎょうせい部長ぶちょう、警務けいむ課長かちょうなどを歴任れきにん。

1887年ねん1月がつ、内務ないむ属ぞくに転てんじ警察けいさつ練習れんしゅう所しょ勤務きんむとなり、さらに第だい四よん高等こうとう中学校ちゅうがっこう幹事かんじを務つとめる。1888年ねん1月がつ、栃木とちぎ県警けんけい部長ぶちょうに就任しゅうにんし、警視庁けいしちょう水上すいじょう警察けいさつ署しょ長ちょう、小川おがわ町まち警察けいさつ署しょ長ちょう、奈良なら県警けんけい部長ぶちょう、京都きょうと府警ふけい部長ぶちょうを歴任れきにん。

1899年ねん4月がつ、三重みえ県けん書記官しょきかんに転てんじ、以後いご、山口やまぐち県けん・愛知あいち県けん・熊本くまもと県けんの各かく書記官しょきかん、警視庁けいしちょう官房かんぼう主事しゅじなどを務つとめた。

1905年ねん11月、富山とやま県けん知事ちじに就任しゅうにん。その後ご、和歌山わかやま県けん知事ちじ、京都きょうと市長しちょうを歴任れきにんし、1912年ねん12月、第だい3次じ桂かつら内閣ないかくの際さいに警視総監けいしそうかんに就任しゅうにん。1914年ねん4月がつ、熊本くまもと県知事けんちじとなる。1916年ねん10月5日にち、貴族きぞく院いん勅みことのり選せん議員ぎいんに任にんじられ、同どう成なり会かいに属ぞくし死去しきょするまで在任ざいにんした。

その他た、熊本くまもと県けん観かん聚館（物産ぶっさん館かん）長ちょう、各かく県けん地方ちほう森林しんりん会議かいぎ員いん、農工のうこう銀行ぎんこう管理かんり官かんなどを務つとめた。

親族しんぞく

• 川上かわかみ親ちかし俊しゅん - 養子ようし。三重みえ県けん四日市よっかいち市長しちょう。

栄典えいてん

• 1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）
  • 11月7日にち - 勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょう
  • 11月10日にち - 大礼たいれい記念きねん章あきら
• 1940年ねん（昭和しょうわ15年ねん）11月10日にち - 紀元きげん二に千せん六ろく百ひゃく年ねん祝典しゅくてん記念きねん章あきら

伝記でんき

• 小原おはら騮馬『西南せいなん秘史ひし川上かわかみ親ちかし晴はれ翁おう伝つたえ』鹿児島かごしま県けん加治木かじき史談しだん会かい、1942年ねん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん近きん現代げんだい人物じんぶつ履歴りれき事典じてん』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2002年ねん。
• 歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい編へん『新編しんぺん日本にっぽんの歴代れきだい知事ちじ』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1991年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』1990年ねん。