清きよし棲家教きょう

清きよし棲家か教きょう
	伏見ふしみ宮家みやけ・清きよし棲伯爵はくしゃく家か
	1913年ねん
続柄つづきがら	伏見ふしみ宮みや邦家ほうか親王しんのう第だい15王子おうじ; 崇たかし光こう天皇てんのう男系だんけい15世せい孫まご; 霊れい元もと天皇てんのう女系じょけい6世せい孫まご;
称号しょうごう	六ろく十じゅう宮みや
身み位い	臣籍しんせき降下こうか
敬称けいしょう	臣籍しんせき降下こうか
出生しゅっしょう	1862年ねん6月19日にち（文久ぶんきゅう2年ねん5月22日にち）;
死去しきょ	1923年ねん7月がつ13日にち（61歳さい没ぼつ）;
配偶はいぐう者しゃ	倉橋くらはし満子みつこ
子女しじょ	渋谷しぶや隆たかし教きょう男爵だんしゃく; 清きよし棲幸保ほ伯爵はくしゃく（養子ようし）
父親ちちおや	伏見ふしみ宮みや邦家ほうか親王しんのう
母親ははおや	伊丹いたみ吉子よしこ
役職やくしょく	佛ふつ光こう寺てら住職じゅうしょく; 貴族きぞく院いん伯爵はくしゃく議員ぎいんほか
宗教しゅうきょう	神道しんとう→真宗しんしゅう佛ふつ光こう寺てら派は
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清きよし棲家か教きょう（きよすいえのり、1862年ねん 6月19日にち（文久ぶんきゅう2年ねん5月22日にち） - 1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）7月がつ13日にち）^[1]^[2]は、皇族こうぞく（伏見ふしみ宮家みやけ）出身しゅっしんの日本にっぽんの華族かぞく（伯爵はくしゃく）。佛ふつ光こう寺てら第だい26代だい管長かんちょうを務つとめたあと還俗げんぞくし、貴族きぞく院いん議員ぎいん、官選かんせん県知事けんちじなどを務つとめた。

臣籍しんせき降下こうかした後のち、形式けいしき的てきではあるが皇すめらぎ籍せき復帰ふっきした直近ちょっきん最後さいごの人物じんぶつである。

生涯しょうがい

文久ぶんきゅう2年ねん（1862年ねん）、伏見ふしみ宮みや邦家ほうか親王しんのうの第だい15王子おうじ^[1]として江戸えどで^[2]生うまれる。幼よう称しょうは六ろく十じゅう宮みや^[2]^[3]。

慶応けいおう2年ねん（1866年ねん）に臣籍しんせき降下こうかして真宗しんしゅう仏ふつ光こう寺てら第だい25代だい管長かんちょう教きょう応おう（法名ほうみょうは真しん達たち、鷹司たかつかさ政まさし通どおり三男さんなん）の養子ようしとなる。明治めいじ元年がんねん（1868年ねん）、仏ふつ光こう寺てらを相続そうぞく^[1]^[4]^[5]、仏ふつ光こう寺てら第だい26代だい管長かんちょうとなった。明治めいじ5年ねん（1872年ねん）には華族かぞくに列れっし、寺てらの所在地しょざいちから取とった渋谷しぶや（しぶたに）を家いえ号ごうとして^[1]^[4]、渋谷しぶや家か教きょう（しぶたにかきょう）と称しょうした^[4]。明治めいじ13年ねん（1880年ねん）、大だい教正のりまさ^[2]。

明治めいじ21年ねん（1888年ねん）6月がつ28日にちに渋谷しぶや家かを離籍りせき^[4]した上うえで、同日どうじつ付づけで形式けいしき的てきに伏見ふしみ宮家みやけに皇すめらぎ籍せき復帰ふっきしたのち、臣籍しんせき降下こうか（賜たまもの姓せい降下こうか）して伯爵はくしゃく清きよし棲家教きょうとなった。

官報かんぽうには次つぎのように記載きさいされている^[6]。

引用いんよう註：官報かんぽうの書式しょしきでは姓名せいめいは下した揃そろえのため、／は空白くうはくを指さす。

○授爵じゅしゃく及辭令れい

○明治めいじ二に十じゅう一いち年ねん六ろく月がつ二に十じゅう八はち日にち

授伯爵はくしゃく　／　正せい四よん位い　清きよし棲家教きょう

　

思召おぼしめしシヲ以テ伏見ふしみ宮みやヘ復歸ふっき被ひ仰おおせ付づけ　／　佛ふつ光こう寺てら住職じゅうしょく正せい四よん位い　澁谷しぶや家か教きょう

華族かぞくに被ひ列れつ　／　正せい四よん位い　清きよし棲家教きょう

その後ご、貴族きぞく院いん伯爵はくしゃく議員ぎいん、宮中きゅうちゅう顧問こもん官かんのほか、山梨やまなし、茨城いばらき、和歌山わかやま、新潟にいがたの各かく県知事けんちじを務つとめた。

1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）7月がつ13日にちに薨去こうきょ。

年譜ねんぷ

文久ぶんきゅう2年ねん5月22日にち（1862年ねん 6月19日にち） - 誕生たんじょう
1888年ねん（明治めいじ21年ねん）
- 6月28日にち - 皇すめらぎ籍せき復帰ふっきした後のち、再度さいど賜たまもの姓せい降下こうかして清きよし棲伯爵はくしゃくに叙じょされる^[6]。
- 7月がつ2日にち - 東京とうきょう府ふ貫ぬき属ぞく^[7]
1890年ねん（明治めいじ23年ねん）7月がつ10日とおか - 貴族きぞく院いん伯爵はくしゃく議員ぎいん^[8]
1898年ねん（明治めいじ31年ねん）6月25日にち - 茨城いばらき県知事けんちじに任にんぜられ、高等官こうとうかん二に等とうに叙じょされる^[9]。
1899年ねん（明治めいじ32年ねん）4月がつ6日にち - 茨城いばらき県知事けんちじを依願いがん免めん本官ほんかん^[10]。
1907年ねん（明治めいじ40年ねん）1月がつ12日にち - 新潟にいがた県知事けんちじに任にんぜられ、高等官こうとうかん一等いっとうに叙じょされる^[11]。
1912年ねん（明治めいじ45年ねん）3月28日にち - 文官ぶんかん分限ぶげん令れいに基もとづき新潟にいがた県知事けんちじを休職きゅうしょく^[12]。
1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）7月がつ13日にち - 薨去こうきょ^[13]。

家族かぞく

妻つまは倉橋くらはし泰やすし顕あきらの長女ちょうじょ、満子みつこ^[1]。子この隆りゅう教きょうは渋谷しぶや家かを継ついだため（明治めいじ29年ねんに男爵だんしゃくとなる^[4]）、清きよし棲伯爵はくしゃく家かは真田さなだ伯爵はくしゃく家かから養子ようしに入はいった幸保さちほが相続そうぞくした^[1]。なお、幸保さちほは後のちに、家いえ教きょうの甥おいに当あたる伏見ふしみ宮みや博ひろし恭きょう王おうの第だい2王女おうじょ、敦子あつこ女王じょおうと結婚けっこんしている^[1]。

栄典えいてん

1899年ねん（明治めいじ32年ねん）6月30日にち - 従したがえ三さん位い^[14]
1906年ねん（明治めいじ39年ねん）4月がつ1日にち - 勲くん三さん等とう旭日きょくじつ中ちゅう綬章じゅしょう^[15]
1907年ねん（明治めいじ40年ねん）7月がつ10日とおか - 正せい三さん位い^[16]
1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）11月10日にち - 大礼たいれい記念きねん章あきら^[17]
1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）
- 4月がつ1日にち - 勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょう^[18]^[19]
- 7月がつ20日はつか - 従したがえ二に位い^[20]
1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）7月がつ13日にち - 正せい二に位い^[21]、勲一等くんいっとう瑞宝章ずいほうしょう^[22]

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』上じょう（霞かすみ会館かいかん、1996年ねん）、p.529
^ ^a ^b ^c ^d “清きよし棲家教きょう”. 日本人にっぽんじん名めい大だい辞典じてん+Plus（コトバンク所収しょしゅう）. 2014年ねん3月がつ16日にち閲覧えつらん。
^ 霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』上じょう（霞かすみ会館かいかん、1996年ねん）、p.47
^ ^a ^b ^c ^d ^e 霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』上じょう（霞かすみ会館かいかん、1996年ねん）、p.727
^ 『コトバンク』所収しょしゅうデジタル版ばん日本人にっぽんじん名めい大だい辞典じてん+Plusによれば、明治めいじ6年ねん（1873年ねん）に出家しゅっけして仏ふつ光こう寺てら住職じゅうしょくとなる、とある。
^ ^a ^b 『官報かんぽう』第だい1499号ごう、明治めいじ21年ねん6月がつ29日にち p.2（NDLJP:2944737）
^ 『官報かんぽう』第だい1502号ごう、明治めいじ21年ねん7月がつ3日にち p.1（NDLJP:2955411）
^ 『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』25頁ぺーじ。
^ 『官報かんぽう』第だい1502号ごう、明治めいじ31年ねん6月がつ27日にち p.2（NDLJP:2947785）
^ 『官報かんぽう』第だい4726号ごう、明治めいじ32年ねん4月がつ7日にち p.4（NDLJP:2948017）
^ 『官報かんぽう』第だい7059号ごう、明治めいじ40年ねん1月がつ12日にち p.2（NDLJP:2950403）
^ 『官報かんぽう』第だい8630号ごう、明治めいじ45年ねん3月がつ29日にち p.2（NDLJP:2951987）
^ 『官報かんぽう』第だい3288号ごう、大正たいしょう12年ねん7月がつ16日にち p.5（NDLJP:2955411）
^ 『官報かんぽう』第だい4799号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1899年ねん7月がつ1日にち。
^ 『官報かんぽう』号外ごうがい「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん3月がつ31日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい7209号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん7月がつ11日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい1310号ごう・付録ふろく「辞令じれい」1916年ねん12月13日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい1218号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1916年ねん8月がつ21日にち。
^ 『帝国ていこく議会ぎかい会議かいぎ録ろく』第だい38回かい帝国ていこく議会ぎかい　貴族きぞく院いん　議員ぎいんの異動いどう
^ 『官報かんぽう』第だい1192号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1916年ねん7月がつ21日にち。
^ 『帝国ていこく議会ぎかい会議かいぎ録ろく』第だい47回かい帝国ていこく議会ぎかい　貴族きぞく院いん　議員ぎいん異動いどう
^ 『官報かんぽう』第だい3287号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1923年ねん7月がつ14日にち。

参考さんこう文献ぶんけん

衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』1990年ねん。
霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』霞かすみ会館かいかん、1996年ねん
デジタル版ばん日本人にっぽんじん名めい大だい辞典じてん+Plus『清きよし棲家教きょう』 - コトバンク

外部がいぶリンク

『親王しんのう・諸王しょおう略傳りゃくでん』六ろく［六ろく十じゅう］ - ウェイバックマシン（2006年ねん7月がつ8日にちアーカイブ分ぶん）

日本にっぽんの爵位しゃくい
先代せんだい叙爵じょしゃく	伯爵はくしゃく清きよし棲家初代しょだい 1888年ねん - 1923年ねん	次代じだい清きよし棲幸保ほ

[kazokuA529-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』上じょう（霞かすみ会館かいかん、1996年ねん）、p.529

[kotobank-2] “清きよし棲家教きょう”. 日本人にっぽんじん名めい大だい辞典じてん+Plus（コトバンク所収しょしゅう）. 2014年ねん3月がつ16日にち閲覧えつらん。

[kazokuA47-3] 霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』上じょう（霞かすみ会館かいかん、1996年ねん）、p.47

[kazokuA727-4] 霞かすみ会館かいかん華族かぞく家系かけい大成たいせい編輯へんしゅう委員いいん会かい『平成へいせい新しん修おさむ旧きゅう華族かぞく家系かけい大成たいせい』上じょう（霞かすみ会館かいかん、1996年ねん）、p.727

[5] 『コトバンク』所収しょしゅうデジタル版ばん日本人にっぽんじん名めい大だい辞典じてん+Plusによれば、明治めいじ6年ねん（1873年ねん）に出家しゅっけして仏ふつ光こう寺てら住職じゅうしょくとなる、とある。

[kanpo1499-6] 『官報かんぽう』第だい1499号ごう、明治めいじ21年ねん6月がつ29日にち p.2（NDLJP:2944737）

[7] 『官報かんぽう』第だい1502号ごう、明治めいじ21年ねん7月がつ3日にち p.1（NDLJP:2955411）

[8] 『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 貴族きぞく院いん・参議院さんぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』25頁ぺーじ。

[9] 『官報かんぽう』第だい1502号ごう、明治めいじ31年ねん6月がつ27日にち p.2（NDLJP:2947785）

[10] 『官報かんぽう』第だい4726号ごう、明治めいじ32年ねん4月がつ7日にち p.4（NDLJP:2948017）

[11] 『官報かんぽう』第だい7059号ごう、明治めいじ40年ねん1月がつ12日にち p.2（NDLJP:2950403）

[12] 『官報かんぽう』第だい8630号ごう、明治めいじ45年ねん3月がつ29日にち p.2（NDLJP:2951987）

[13] 『官報かんぽう』第だい3288号ごう、大正たいしょう12年ねん7月がつ16日にち p.5（NDLJP:2955411）

[14] 『官報かんぽう』第だい4799号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1899年ねん7月がつ1日にち。

[15] 『官報かんぽう』号外ごうがい「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん3月がつ31日にち。

[16] 『官報かんぽう』第だい7209号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん7月がつ11日にち。

[17] 『官報かんぽう』第だい1310号ごう・付録ふろく「辞令じれい」1916年ねん12月13日にち。

[18] 『官報かんぽう』第だい1218号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1916年ねん8月がつ21日にち。

[19] 『帝国ていこく議会ぎかい会議かいぎ録ろく』第だい38回かい帝国ていこく議会ぎかい　貴族きぞく院いん　議員ぎいんの異動いどう

[20] 『官報かんぽう』第だい1192号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1916年ねん7月がつ21日にち。

[21] 『帝国ていこく議会ぎかい会議かいぎ録ろく』第だい47回かい帝国ていこく議会ぎかい　貴族きぞく院いん　議員ぎいん異動いどう

[22] 『官報かんぽう』第だい3287号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1923年ねん7月がつ14日にち。

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