国家こっか秘密ひみつかかるスパイ行為こういとう防止ぼうしかんする法律ほうりつあん

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国家こっか秘密ひみつかかるスパイ行為こういとう防止ぼうしかんする法律ほうりつあん(こっかひみつにかかるスパイこういとうのぼうしにかんするほうりつあん)は、1985ねん6がつ自由民主党じゆうみんしゅとう所属しょぞく議員ぎいん衆議院しゅうぎいん議員ぎいん立法りっぽうとして提出ていしゅつしたスパイ行為こうい処罰しょばつする法律ほうりつあん同年どうねんだい103かい臨時りんじ国会こっかい審議しんぎ未了みりょう廃案はいあんとなった。スパイ防止ぼうし法案ほうあん[1][2]または国家こっか秘密ひみつ法案ほうあん[3][4][5]略称りゃくしょうされる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

法案ほうあんぜん14じょうおよ附則ふそくにより構成こうせいされる。外交がいこう防衛ぼうえいじょう国家こっか機密きみつ事項じこうたいする公務員こうむいん守秘しゅひ義務ぎむさだめ、これを第三者だいさんしゃ漏洩ろうえいする行為こうい防止ぼうし目的もくてきとする。また、禁止きんしないし罰則ばっそく対象たいしょうとされる行為こうい既遂きすい行為こういだけでなく未遂みすい行為こうい機密きみつ事項じこう探知たんち収集しゅうしゅうといった予備よび行為こうい過失かしつ機密きみつ事項じこうかんする書類しょるいとう紛失ふんしつなど)による漏洩ろうえいふくまれる。最高さいこうけい死刑しけいまたは無期むき懲役ちょうえきだい4じょう)。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

アメリカとの会談かいだん立法りっぽう検討けんとう[編集へんしゅう]

1957ねんきし信介しんすけ首相しゅしょうアメリカアイゼンハワー大統領だいとうりょうダレス国務こくむ長官ちょうかんらとの会談かいだんで、日本にっぽんには「秘密ひみつ保護ほごほう」の制定せいてい必要ひつようだと要求ようきゅうされた。これにたいし、きし首相しゅしょうは「科学かがくてき研究けんきゅうはぜひやらねばならないし、アメリカの援助えんじょたい。秘密ひみつ保護ほごほうについてはいずれ立法りっぽう措置そちこうじたい」「日本にっぽんがわ自主じしゅてきにやるべきことであるから、そのはなしが(会談かいだんで)たことがれないようにしたい」と回答かいとうした。首相しゅしょう在任ざいにんちゅうきしほう整備せいび検討けんとうはしたものの、該当がいとう法案ほうあん提出ていしゅつしなかった。そのため、2013ねんに「秘密ひみつ保護ほごほう」は成立せいりつした[6]

国会こっかいでの論議ろんぎ国際こくさいかちども連合れんごう[編集へんしゅう]

1978ねん10がつ2にち衆議院しゅうぎいん予算よさん委員いいんかい有事ゆうじ立法りっぽう論議ろんぎおこなわれたさい日本にっぽん社会党しゃかいとう石橋いしばしまさしが、機密きみつ保護ほごほう秘密ひみつ保護ほごほう[7]必要ひつようせいいた源田げんた発言はつげん引用いんようし、福田ふくだ赳夫たけお首相しゅしょうに「有事ゆうじ法制ほうせい機密きみつ保護ほごほう必要ひつようか」と質問しつもんした。福田ふくだは「ただいまのところは、その問題もんだい検討けんとう対象たいしょうにするかんがえはありません」と答弁とうべんした。石橋いしばしはこれにたいし「ただいまのところはない、やがてやるということですか」とコメントした[8]。10月9にち参議院さんぎいん予算よさん委員いいんかい日本にっぽん共産党きょうさんとう山中やまなか郁子いくこが10がつ2にち答弁とうべんまえ、福田ふくだに「機密きみつ保護ほごほう将来しょうらいかんがえることがあると、こういうことですか」と質問しつもんすると、福田ふくだは「そのとおりでございます」と答弁とうべんした。福田ふくだ山中さんちゅうから「機密きみつ保護ほごほうあきらかに言論げんろん統制とうせい報道ほうどう規制きせいおよぶものであり、防衛庁ぼうえいちょう統一とういつ見解けんかいである『言論げんろん報道ほうどう規制きせいなどはかんがえていない』ということと矛盾むじゅんするのではないか」と批判ひはんびた[9]。この福田ふくだ答弁とうべんをきっかけに、機密きみつ保護ほごほう制定せいていしたのが統一教会とういつきょうかいげん世界せかい平和へいわ統一とういつ家庭かてい連合れんごう)とその関連かんれん団体だんたい国際こくさいかちども連合れんごうだった[10]きゅう統一教会とういつきょうかいとは、ぶん鮮明せんめい日本にっぽんでの布教ふきょうにあたり、ぼくただし大統領だいとうりょうへの接近せっきんにも利用りようした反共はんきょう理念りねんさい利用りようをした。「よう」のかんがかたち、日本にっぽんねらいをさだめ、おなじく反共はんきょう親米しんべいかかげていたきし信介しんすけ政権せいけん接近せっきんし、おおくの在日ざいにち韓国かんこくじん統一教会とういつきょうかい呼応こおうしていた。反共はんきょう親米しんべい路線ろせん明確めいかくかかげることで、きゅう統一教会とういつきょうかいは、日本にっぽん国内こくない保守ほしゅそうとく学生がくせいそう)を一気いっきむことに成功せいこうした[11]

国際こくさいかちども連合れんごう機関きかん世界せかい思想しそう』12がつごうに「機密きみつ保護ほごほう研究けんきゅう」とだいした特集とくしゅう掲載けいさい[10]。11月10にちには関連かんれん出版しゅっぱんしゃ世界日報社せかいにっぽうしゃが『世界せかい機密きみつ保護ほごほう』を出版しゅっぱんした(編者へんしゃ奥原おくはらゆいひろし)。そして同年どうねんかちども連合れんごうは「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい3000まんにん署名しょめい国民こくみん運動うんどう」なる活動かつどう開始かいしした[12][13]。それからのちもかちども連合れんごう機関きかんで「ソ連それん間接かんせつ侵略しんりゃく阻止そしするために不可欠ふかけつ」「スパイ防止ぼうしほう反対はんたい運動うんどうソ連それんによる間接かんせつ侵略しんりゃくのあらわれ」と主張しゅちょうした[10]

1979ねん2がつ自民党じみんとうの「国防こくぼう関係かんけい国会こっかい議員ぎいん」と国際こくさいかちども連合れんごうは「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎ」を結成けっせい[14][15][16][17][18][19]かちども連合れんごうどう団体だんたいに1おく6000まんえん寄付きふした[10]同年どうねん6がつ、スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎは『機密きみつ保護ほごほう研究けんきゅう』を出版しゅっぱんした。

宮永みやながスパイ事件じけんはつ立案りつあん[編集へんしゅう]

1980ねん1がつソ連それんぐん情報じょうほう機関きかんであるGRU諜報ちょうほう活動かつどうによって宮永みやなが幸久ゆきひさもと自衛隊じえいたいりくすすむ防衛庁ぼうえいちょう秘密ひみつ文書ぶんしょ漏洩ろうえいする事件じけん発生はっせいした。しかし、ソ連それんがわ諜報ちょうほういんであったユーリー・N・コズロフ大佐たいさには外交がいこう特権とっけんがあり身柄みがら拘束こうそくできないまま帰国きこくゆるし、宮永みやながとその部下ぶかさばかれたのも秘密ひみつ資料しりょう12てんソ連それん武官ぶかんわたしたことによる自衛隊じえいたいほうだい59じょう守秘しゅひ義務ぎむ違反いはんしてはいけない秘密ひみつ文書ぶんしょ勝手かってしたつみ)であり、防衛ぼうえいじょう機密きみつ他国たこく利用りようさせることで日本にっぽん国民こくみん生命せいめい財産ざいさんを(公務員こうむいん国民こくみん危険きけんさらしたつみ)であった。

当時とうじ与党よとうであった自民党じみんとうはこの事件じけん直接ちょくせつのきっかけとしてスパイ防止ぼうしほう制定せいてい準備じゅんびはいった。1980ねん5がつ自民党じみんとう安全あんぜん保障ほしょう調査ちょうさ特別とくべつ委員いいんかいはスパイ防止ぼうしほうの「だいいちあん」を発表はっぴょうした。だい1じょう目的もくてき条項じょうこうは、「この法律ほうりつは、外国がいこく通報つうほうすることを目的もくてきとする防衛ぼうえい秘密ひみつ探知たんち収集しゅうしゅうとうのスパイ行為こうい防止ぼうしし、あわせて防衛ぼうえい秘密ひみつあつかうことを業務ぎょうむとするもの防衛ぼうえい秘密ひみつろうせつを防止ぼうしすることにより、くに安全あんぜんすることを目的もくてきとする」とさだめている。どう委員いいんかいは1982ねん7がつだいあん発表はっぴょうし、1984ねん8がつ6にちにはだいさんあん発表はっぴょうしている[20]

国会こっかいへの法案ほうあんはつ提出ていしゅつ廃案はいあん[編集へんしゅう]

1984ねん11月1にちだい2中曽根なかそね内閣ないかく (だい1改造かいぞう)発足ほっそくする。

1985ねん3がつ20日はつか自民党じみんとう国防こくぼうさん部会ぶかい国防こくぼう部会ぶかい安全あんぜん保障ほしょう調査ちょうさかい基地きち対策たいさく特別とくべつ部会ぶかい)がだいさんあん若干じゃっかん修正しゅうせいし、同年どうねん4がつ11にちどうとう政務せいむ調査ちょうさかい法案ほうあんとして確定かくていした[20]

しかしほん法案ほうあん一般いっぱん国民こくみん権利けんり制限せいげん直結ちょっけつする法律ほうりつであることや報道ほうどう自由じゆう侵害しんがいされることにたいする懸念けねんから、だい多数たすうマスメディア反対はんたいまわった[ちゅう 1]。そのため、政府せいふ内閣ないかく法案ほうあん内閣ないかくほうだい5じょうもとづき、首相しゅしょう内閣ないかく代表だいひょうして国会こっかい提出ていしゅつする法律ほうりつあん)として提出ていしゅつすることを断念だんねんしたものの、1985ねん5がつ28にち自民党じみんとう総務そうむかい議員ぎいん立法りっぽうによる「国家こっか秘密ひみつかかるスパイ行為こういとう防止ぼうしかんする法律ほうりつあん」の国会こっかい提出ていしゅつ決定けってい[20]だい102かい通常つうじょう国会こっかい閉会へいかい間近まぢかひかえた同年どうねん6がつ6にち伊藤いとうそう一郎いちろうら10めい衆議院しゅうぎいん法案ほうあん提出ていしゅつした。

これにたいし、当時とうじ野党やとう日本にっぽん社会党しゃかいとう公明党こうめいとう民社党みんしゃとう日本にっぽん共産党きょうさんとう社会しゃかい民主みんしゅ連合れんごう)は断固だんこ反対はんたい主張しゅちょうした。

また自民党じみんとう当時とうじ所属しょぞく議員ぎいん衆議院しゅうぎいんに250めい参議院さんぎいんに137めい合計ごうけい387めい所属しょぞくしていたが、そのうち谷垣たにがき禎一ていいちら12にん[21]が「わがくに自由じゆう民主みんしゅ主義しゅぎにもとづく国家こっか体制たいせい前提ぜんていとするかぎり、国政こくせいかんする情報じょうほう主権しゅけんしゃたる国民こくみんたい基本きほんてきひらかれていなければならない」と法案ほうあん制定せいてい反対はんたいするとべた[22]。(秘密ひみつ保護ほごほう成立せいりつ時点じてんでも現職げんしょく議員ぎいんだったひとたちは村上むらかみ議員ぎいん以外いがいどう法案ほうあんには賛成さんせいした[23])

中曽根なかそね康弘やすひろ首相しゅしょう参議院さんぎいん決算けっさん委員いいんかいで、社会しゃかい共産きょうさんりょうとう議員ぎいん質問しつもんたいし「日本にっぽんはスパイ天国てんごくであり、スパイ防止ぼうし必要ひつようせい痛感つうかんするにいたった。問題もんだい国民こくみん権利けんり報道ほうどう自由じゆうとどう調和ちょうわさせるかにある」と答弁とうべんしている[20][24]

法案ほうあんは、継続けいぞく審議しんぎ案件あんけんとしては異例いれい記名きめい投票とうひょうによって、自民党じみんとう新自由しんじゆうクラブなどの賛成さんせい多数たすう継続けいぞく審議しんぎとなり、1985ねん10がつ14にち招集しょうしゅうされただい103かい臨時りんじ国会こっかいでも審議しんぎされたが、同年どうねん12がつ20日はつか衆議院しゅうぎいん内閣ないかく委員いいんかい理事りじかい法案ほうあん審議しんぎ未了みりょうのまま廃案はいあんとすることを決定けっていした[20]

法案ほうあん修正しゅうせい[編集へんしゅう]

1985ねん12月28にちだい2中曽根なかそね内閣ないかく (だい2改造かいぞう)発足ほっそくする。その翌日よくじつ記者きしゃ会見かいけんにおいて、中曽根なかそね首相しゅしょう法案ほうあんについて「外交がいこう防衛ぼうえいなどくに重要じゅうよう秘密ひみつまも法律ほうりつ必要ひつようであり、改革かいかくあんつくってさい提出ていしゅつする」とした[20]

首相しゅしょう意向いこう法案ほうあん反対はんたい世論せろんけ、自民党じみんとうは1986ねん2がつに「スパイ防止ぼうしほう制定せいていかんする特別とくべつ委員いいんかい」を党内とうない発足ほっそくさせて法案ほうあん見直みなおしをすすめた。法案ほうあん名称めいしょうの「国家こっか秘密ひみつ」を「防衛ぼうえい秘密ひみつ」にいいかえ、最高さいこうけい死刑しけいから無期むき懲役ちょうえきげるなどの修正しゅうせいあんをまとめた[25]が、同年どうねん5がつ自民党じみんとう総務そうむかいでは修正しゅうせいあん討議とうぎせず、国会こっかいへの修正しゅうせいあん提出ていしゅつ見送みおくるとともに、今後こんご法案ほうあんあつかいを政調せいちょう会長かいちょう一任いちにんした[26]

自民党じみんとう大勝たいしょう法案ほうあん提出ていしゅつ見送みおく[編集へんしゅう]

1986ねん7がつ6にちだい38かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいんそう選挙せんきょだい14かい参議院さんぎいん議員ぎいん通常つうじょう選挙せんきょにおいて、自民党じみんとう大勝たいしょうした。これをけて、スパイ防止ぼうしほう反対はんたい人々ひとびとは「自民党じみんとう修正しゅうせい法案ほうあん国会こっかい提出ていしゅつすること」を危惧きぐした。しかし、同年どうねん12がつ自民党じみんとう政調せいちょう会長かいちょう伊東いとう正義まさよし国会こっかいへの法案ほうあん提出ていしゅつ見送みおくることを表明ひょうめいした[26]

自衛隊じえいたいほう改正かいせい[編集へんしゅう]

その2001ねん自衛隊じえいたいほう改正かいせいされて、従来じゅうらいだい59じょうにおける「秘密ひみつまも義務ぎむ規定きていくわだい96じょうの2に「防衛ぼうえい秘密ひみつ規定きてい新設しんせつされ、廃案はいあんとなったスパイ防止ぼうし法案ほうあん一部いちぶどう趣旨しゅし規定きていまれた。2003ねん5月に個人こじん情報じょうほう保護ほごほう関連かんれんほう成立せいりつ2007ねん2がつには航空こうくう自衛隊じえいたいいち読売新聞よみうりしんぶん記者きしゃ機密きみつ情報じょうほう漏洩ろうえいし、この規定きてい違反いはんしたとして警務けいむたい事情じじょう聴取ちょうしゅ家宅かたく捜索そうさくおこなったとほうじられている[27]

民主党みんしゅとうへの政権せいけん交代こうたい[編集へんしゅう]

2008ねん結成けっせいされた改革かいかくクラブ(げん新党しんとう改革かいかく)が公約こうやくとしてスパイ防止ぼうしほう成立せいりつかかげていた。2009ねん民主党みんしゅとう政権せいけん交代こうたいにて、連立れんりつ与党よとうりした。

野田のだ内閣ないかく[編集へんしゅう]

また2011ねん10月、民主党みんしゅとう政権せいけん野田のだ内閣ないかくが「秘密ひみつ保全ほぜん法制ほうせい」を提案ていあんした。2012ねん1がつ野田のだ佳彦よしひこ首相しゅしょう法務省ほうむしょうふくめた政府せいふない検討けんとうちゅうという状況じょうきょうとし、「その推移すいい見守みまもっていきたいというふうにおもいます」とべている[28]

自民党じみんとう政権せいけん奪還だっかん[編集へんしゅう]

安倍あべ内閣ないかく[編集へんしゅう]

2013ねんだい185かい国会こっかいで「特定とくてい秘密ひみつ保護ほごかんする法律ほうりつあん」(特定とくてい秘密ひみつ保護ほご法案ほうあん)がだい2安倍あべ内閣ないかくによって提出ていしゅつされ、同年どうねん12がつ6にち成立せいりつした。しかし、スパイ防止ぼうしほう比較ひかくすると機密きみつぬすまれるまえ特定とくてい秘密ひみつ指定していしていなかった場合ばあいには適用てきようすることができず、最長さいちょうでも10ねん以下いか懲役ちょうえきとスパイ行為こういたいするしょ外国がいこく死刑しけい無期むき懲役ちょうえきとしていることと比較ひかくすると非常ひじょうかる量刑りょうけいとなっている[29]

岸田きしだ内閣ないかく[編集へんしゅう]

2023ねん6がつ12にち自民党じみんとう政調せいちょう会長かいちょう高市たかいち早苗さなえフジテレビけいの『日曜にちよう報道ほうどう THE PRIME』になま出演しゅつえんしたさい、「経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう推進すいしんほうにスパイ防止ぼうしほうちかものんでくことが大事だいじだ」と強調きょうちょうした[30]同年どうねん7がつ2にち自民党じみんとう外交がいこう部会ぶかいちょう代理だいり松川まつかわるいどう番組ばんぐみなま出演しゅつえんしたさい、「スパイ防止ぼうしほう必要ひつようだ」と発言はつげんした[31]

同年どうねん8がつ10日とおかだい2岸田きしだだい1改造かいぞうないかく発足ほっそく岸田きしだ文雄ふみお首相しゅしょう経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう担当たんとう大臣だいじんこう任命にんめいした。

賛否さんぴ[編集へんしゅう]

賛成さんせい容認ようにん[編集へんしゅう]

警察庁けいさつちょう国家こっか公安こうあん委員いいんかい[編集へんしゅう]

2012ねん5がつ31にち国家こっか公安こうあん委員いいんかい委員いいんちょう記者きしゃ会見かいけんにて、「日本にっぽんにスパイ防止ぼうしほうのようなものがなくて、日本にっぽん国内こくないでスパイ活動かつどうがしやすいのではないか」との記者きしゃ質問しつもんたいし、当時とうじ国家こっか公安こうあん委員いいんちょう松原まつばらひとしは「アメリカ、フランスイギリスドイツ韓国かんこく中国ちゅうごくなどのしょ外国がいこくでは、いわゆるスパイ行為こういまるための関係かんけい法令ほうれいすくなからず整備せいびされているものと承知しょうちしておりますが、くにには、かか行為こうい直接ちょくせつまる一般いっぱん法規ほうきはありません。警察けいさつでは、いわゆるスパイ防止ぼうしほうのないなかのあらゆる法令ほうれい駆使くしして、違法いほうなスパイ行為こうい取締とりしまりにたっている」のが現状げんじょうであり、「スパイ行為こういかか法制ほうせい整備せいびは、くに国益こくえきまもじょう重要じゅうよう課題かだい」として「国民こくみん十分じゅうぶん理解りかいられることがのぞましく、ひろ国会こっかいとう議論ぎろんされることが必要ひつよう」とこたえている[32]

日本にっぽん政府せいふ内閣ないかく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょう[編集へんしゅう]

佐々淳行さっさあつゆき初代しょだいないかく安全あんぜん保障ほしょう室長しつちょう精一杯せいいっぱいスパイを摘発てきはつし、逮捕たいほ起訴きそしてもスパイ防止ぼうしほういために本来ほんらいは「国家こっかたいする重大じゅうだい犯罪はんざいであるスパイ活動かつどうなど」が、執行しっこう猶予ゆうよづけ懲役ちょうえき1ねんつみになり、裁判さいばん終了しゅうりょうには堂々どうどう出国しゅっこくされる実態じったいべている。くににはある『スパイ防止ぼうしほう』がないため、出入国しゅつにゅうこく管理かんりほう外国がいこく為替かわせ管理かんりほう旅券りょけんほう外国がいこくじん登録とうろくほうなどけいかる特別とくべつほう一般いっぱん刑法けいほうでの起訴きそとなり、野放のばな状態じょうたいとなっている。きゅうソ連それんKGBのスタニスラフ・レフチェンコ少佐しょうさ日本にっぽん経由けいゆでアメリカへ亡命ぼうめい)は「日本にっぽんはKGBにとって、もっとも活動かつどうしやすいくにだった」、もと北朝鮮きたちょうせん工作こうさくいん韓国かんこく亡命ぼうめい)は「むかしから北朝鮮きたちょうせん工作こうさくいん日本にっぽん潜入せんにゅうし、在日ざいにち朝鮮ちょうせんじんをスパイに仕立したてげ、日本にっぽんからおおくの情報じょうほうげ、軍事ぐんじ強化きょうか活用かつようしてきた。そして、いまもスパイ活動かつどう継続けいぞくされている」と証言しょうげんしている[33]

統一教会とういつきょうかい国際こくさいかちども連合れんごう[編集へんしゅう]

世界せかい平和へいわ連合れんごう公開こうかいしている「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎ」による『「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしんサイト』のドメイン情報じょうほう

統一教会とういつきょうかいげん世界せかい平和へいわ統一とういつ家庭かてい連合れんごう日本にっぽん布教ふきょう拡大かくだいのため、戦前せんぜん学生がくせい時代じだい日本にっぽん生活せいかつ経験けいけんのあるぶん鮮明せんめい日本にっぽんくわしく、ぼくただし大統領だいとうりょうたいしてももちいた「反共はんきょう親米しんべい路線ろせん」「反共はんきょう理念りねん」でよう姿勢しせいをとってきた。反共はんきょうかかげるまえ統一教会とういつきょうかいは1958ねんから日本にっぽん布教ふきょう開始かいししたものの「宗教しゅうきょうてき布教ふきょう」だけでは勢力せいりょく拡大かくだい限界げんかいがあることをさとった。そのため、親米しんべい反共はんきょうかかげる「政治せいじてき布教ふきょう」とべる布教ふきょう方法ほうほうもちいることによって、おなじく反共はんきょう親米しんべいであるきし信介しんすけ政権せいけん(1957-1960)への接近せっきん成功せいこうした。当時とうじ統一教会とういつきょうかい反共はんきょう保守ほしゅかかげることで日本にっぽん保守ほしゅそうだけでなく、反共はんきょう親米しんべい在日ざいにち韓国かんこくじんんでいる。在日ざいにち韓国かんこくじんらも、アメリカを「自由じゆう主義しゅぎ陣営じんえい盟主めいしゅ」とつよ支持しじし、共産きょうさん主義しゅぎ敵対てきたいするという思想しそう構のため、きゅう統一教会とういつきょうかいかかげる親米しんべい反共はんきょう姿勢しせい共鳴きょうめいしたからであった。そのため、宇山うやまたくさかえによると在日ざいにち韓国かんこくじん反共はんきょう保守ほしゅ自民党じみんとう支持しじしゃおおいとされる。1964ねんには日本にっぽん宗教しゅうきょう法人ほうじん認証にんしょうけた[34]

1968ねんには、「共産きょうさん主義しゅぎつ」を名称めいしょうをつけた国内外こくないがい政治せいじ工作こうさくする団体だんたい国際こくさいかちども連合れんごう」を設立せつりつし、この団体だんたいを「政治せいじてき布教ふきょう」の拠点きょてんとした。国際こくさいかちども連合れんごうほん法案ほうあん賛成さんせい立場たちばっており、前述ぜんじゅつのとおり1978ねんから推進すいしん運動うんどう関与かんよした[35][36][37][38][39]

現在げんざいにおいても、「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎ」により公開こうかいされている『「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしんサイト』はきゅう統一教会とういつきょうかい関連かんれん団体だんたいである世界せかい平和へいわ連合れんごう公開こうかいしているものである。

1979ねん2がつ自民党じみんとう国防こくぼう関係かんけい国会こっかい議員ぎいん国際こくさいかちども連合れんごうは「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎ」を結成けっせいした[14][40][16][17][41][42]政治せいじ資金しきん収支しゅうし報告ほうこくしょによれば国際こくさいかちども連合れんごうは1おく6000まんえん出資しゅっし。1988ねんには4386まんえん拠出きょしゅつした(会議かいぎそう収入しゅうにゅうの63%)。自民党じみんとう国際こくさいかちども連合れんごう実働じつどう部隊ぶたいとし、神社じんじゃ本庁ほんちょう生長せいちょういえ自衛隊じえいたい関連かんれん団体だんたい日本にっぽんきょうとも連名れんめい防衛ぼうえい協会きょうかいたいともかいなど)のバックアップのもとに、地方ちほうレベルからげていくというくさ運動うんどうこした[16]かくけん県民けんみん会議かいぎ、さらに市町村しちょうそんにそれぞれ母体ぼたいをつくり、地方自治体ちほうじちたいへスパイ防止ぼうしほう実現じつげんのための要望ようぼう決議けつぎおこな戦略せんりゃくをとった。きし信介しんすけもこの運動うんどうおおきくかかわった[17]

1980ねん4がつ2にち自民党じみんとうだいいちあん発表はっぴょう。そして1982ねん7がつ2にちだいあん発表はっぴょうした。後者こうしゃいちあんして防衛ぼうえい秘密ひみつわくひろく、単純たんじゅんろうせつざい新設しんせつして市民しみんにも適用てきようすることにしたから一挙いっきょ政治せいじ問題もんだいした。これにちから国民こくみん会議かいぎ活発かっぱつ。1982ねん9がつまつには1400の地方ちほう議会ぎかい早期そうき法制ほうせいもとめる意見いけんしょ採択さいたくした。

1984ねん4がつ18にち自民党じみんとう民社党みんしゃとう議員ぎいん保守ほしゅけい財界ざいかいじんらが「スパイ防止ぼうしほうのための法律ほうりつ制定せいてい促進そくしん議員ぎいん有識者ゆうしきしゃ懇談こんだんかい」を設立せつりつきし信介しんすけ会長かいちょう就任しゅうにんし、参議院さんぎいん議員ぎいん堀江ほりえ正夫まさお事務じむ局長きょくちょう就任しゅうにんした[12][14][43][ちゅう 2]同年どうねん8がつ6にち自民党じみんとうだいさんあん発表はっぴょうし、防衛ぼうえいだけでなく外交がいこう秘密ひみつ対象たいしょうとした。12月まつまでに「スパイ防止ぼうしほう制定せいてい意見いけんしょ決議けつぎおこなった県議会けんぎかいは27、市議会しぎかい1122、町議会ちょうぎかい983、村議そんぎかい366、合計ごうけい2498にたっした。1985ねん後半こうはんから反対はんたい運動うんどう活発かっぱつし、地方ちほう議会ぎかいでの反対はんたい決議けつぎえた[45]

アメリカ政府せいふ[編集へんしゅう]

アメリカ亡命ぼうめいユーリー・ラストヴォロフ記者きしゃ会見かいけんひらき、1950ねんまでにソ連それんのエージェント誓約せいやくした日本人にっぽんじんやく500めいにおよび、その情報じょうほう提供ていきょうしゃまでふくめたざい日本にっぽんソ連それんエージェントは8000にんえているという日本にっぽんにおけるソ連それん情報じょうほう収集しゅうしゅう活動かつどう実態じったい暴露ばくろした。このラストボロフ事件じけん発生はっせい直後ちょくごの1954ねん3がつ日本にっぽん相互そうご防衛ぼうえい援助えんじょ協定きょうていなど4つから構成こうせいされる「MSA協定きょうてい」を締結ていけつした。アメリカ政府せいふ日本にっぽん防衛ぼうえいりょく強化きょうかもとめ、日本にっぽん国内こくないではMSA協定きょうていともな機密きみつ保護ほごほう制定せいてい是非ぜひ論議ろんぎされた。「戦後せんご政治せいじ裁判さいばんろく2」にてラストボロフ事件じけんかんして「亡命ぼうめいはしはっしたこの国際こくさいスパイ事件じけん契機けいきとして、国家こっか機密きみつまもるための機密きみつ保護ほごほう制定せいていするうごきもた」としるしている[46]

軍事ぐんじりょくつよめる中国ちゅうごく対抗たいこうするため、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく日本にっぽんつよ政府せいふとなることをのぞんでいる。そのために特定とくてい秘密ひみつ保護ほごほう憲法けんぽう改正かいせいによる9じょう改正かいせい賛成さんせい表明ひょうめいしている。そして、日本にっぽんのファイブアイズりも目指めざしているアメリカは、日本にっぽんがスパイ取締とりしま自体じたいおも目的もくてきとしたスパイ防止ぼうしほう制定せいていすることについても賛成さんせいしている[47]

ファイブアイズ(べいえいごうしん政府せいふ[編集へんしゅう]

日本にっぽんは2022ねん時点じてん機密きみつ情報じょうほう共有きょうゆう枠組わくぐみ「ファイブアイズ」構成こうせい5カ国かこくかく個別こべつかたち連携れんけい強化きょうかしており、米国べいこく英国えいこくオーストラリアとは安全あんぜん保障ほしょう関連かんれん機密きみつ情報じょうほう交換こうかん協定きょうてい締結ていけつし、ニュージーランドカナダとは同様どうよう協定きょうてい締結ていけつ交渉こうしょう開始かいし約束やくそくした。ファイブアイズとしても、日本にっぽん参加さんか(シックスアイズ)への期待きたいこえているがスパイ防止ぼうしほう制定せいていもとめている[48][49]

イギリスのボリス・ジョンソン首相しゅしょうは2020ねん9がつ日本にっぽんのファイブ・アイズ参加さんか要望ようぼうは「自分じぶんたち(英国えいこく)のアイデアだ」とべ、日本にっぽんのファイブアイズへの参加さんかは「(にちえい関係かんけいを)さらに発展はってんさせるための非常ひじょう生産せいさんてき方法ほうほうになるかもしれない」とかした[50]

テンプル大学だいがくジャパンキャンパスのジェームズ・ブラウンはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくなどファイブアイズがわのぞんでいるのに、日本にっぽんをファイブアイズへ加入かにゅう出来できていない障害しょうがいとなっているとして、「日本にっぽんはスパイ活動かつどうへの防御ぼうぎょりょくひくいから」と指摘してきしている。日本にっぽんも「シックスス・アイ」となることを希望きぼうするなら、日本にっぽん機密きみつ情報じょうほう保持ほじ文化ぶんか能力のうりょく大幅おおはば変更へんこうだけでなく、スパイ防止ぼうしほう制定せいていかせないとべている[49]

国際こくさいジャーナリスト・評論ひょうろん研究けんきゅうしゃ[編集へんしゅう]

中国人ちゅうごくじんもと留学生りゅうがくせいによるJAXAへのサイバー攻撃こうげき事件じけん発覚はっかくし、「レンタルサーバーを偽名ぎめいなどで契約けいやくした」ざいとして中国共産党ちゅうごくきょうさんとういんの30だいおとこ書類しょるい送検そうけんされたが、すで帰国きこくしていた。おとこは「くに貢献こうけんしなさいと中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん関係かんけいしゃからせまられた」とかしている。事件じけんけて、サイバー安全あんぜん保障ほしょう知見ちけんのある国際こくさいジャーナリストの山田やまだ敏弘としひろは、「スパイということで摘発てきはつができないため、窃盗せっとうざい不正ふせい競争きょうそう防止ぼうしほう違反いはんとかというかたちでしか逮捕たいほができない」ことを指摘してきし、スパイ防止ぼうしほうというかたち日本にっぽん安全あんぜん保障ほしょうたいする脅威きょうい摘発てきはつできるような体制たいせいつくっていかなくてはいけないとべている[51]

台湾たいわん評論ひょうろん経済けいざい研究けんきゅうしゃである文雄ふみおたい中国ちゅうごくのためにスパイ防止ぼうしほう制定せいてい必要ひつようだとをべている[50]

反対はんたい[編集へんしゅう]

日弁連にちべんれん[編集へんしゅう]

日弁連にちべんれんは1985ねん10がつ19にち反対はんたい声明せいめい決議けつぎしている[52]。 

総評そうひょう日本にっぽん社会党しゃかいとうなど[編集へんしゅう]

総評そうひょう日本にっぽん社会党しゃかいとうなどの革新かくしん政党せいとうがスパイ防止ぼうしほうへの反対はんたい行動こうどうこしている。

政府せいふ情報じょうほう守秘しゅひ義務ぎむかんする法律ほうりつ[編集へんしゅう]

現在げんざい日本にっぽん法律ほうりつでは、国家こっか公務員こうむいんほう地方ちほう公務員こうむいんほう裁判所さいばんしょ職員しょくいん臨時りんじ措置そちほう外務がいむ公務員こうむいんほう自衛隊じえいたいほう守秘しゅひ義務ぎむ(「秘密ひみつまも義務ぎむ」)規定きていで、それぞれ一般いっぱんしょく国家こっか公務員こうむいん一般いっぱんしょく地方ちほう公務員こうむいん裁判所さいばんしょ職員しょくいん外交がいこうかん自衛隊じえいたいいん対象たいしょうとする情報じょうほう漏洩ろうえい防止ぼうし違反いはんしたものたいして刑事けいじばつ規定きていされている。また、上述じょうじゅつのとおり、自衛隊じえいたいほうだい96じょうの2において「防衛ぼうえい秘密ひみつ」にかんする規定きていさだめられ、防衛ぼうえい大臣だいじんが「防衛ぼうえい秘密ひみつ」を指定していするものとしている。さらにどうほうだい122じょうにおいては、防衛ぼうえい秘密ひみつあつかうことを業務ぎょうむとするもの業務ぎょうむとしなくなったのち同様どうよう)を対象たいしょうとして、漏洩ろうえい既遂きすい未遂みすいおよ過失かしつはんについて、罰則ばっそくもうけている。また、税務ぜいむ職員しょくいんについても、一部いちぶぜいについて税務ぜいむ調査ちょうさ事務じむまた税務ぜいむ徴収ちょうしゅう事務じむることのできた事実じじつについて情報じょうほう漏洩ろうえい防止ぼうし違反いはんしたものたいして、刑事けいじばつ規定きていされている。この漏洩ろうえいざいは、共謀きょうぼう教唆きょうさまた煽動せんどうについてもばっせられ、さらに、刑法けいほう明治めいじ40ねん法律ほうりつだい45ごうだい3じょうれいにより、日本にっぽん国民こくみん国外こくがいはんばっせられる。

だが、これらの法律ほうりつ日米にちべい相互そうご防衛ぼうえい援助えんじょ協定きょうていとうともな秘密ひみつ保護ほごほう日本にっぽんこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとのあいだ相互そうご協力きょうりょくおよ安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやくだいろくじょうもとづく施設しせつおよ区域くいきならびに日本にっぽんこくにおける合衆国がっしゅうこく軍隊ぐんたい地位ちいかんする協定きょうてい実施じっしともな刑事けいじ特別とくべつほうのぞいて、機密きみつ情報じょうほう漏洩ろうえいする公務員こうむいん存在そんざい前提ぜんていとしたものであるため、公務員こうむいん機密きみつ情報じょうほう漏洩ろうえいしないかたちでのスパイ活動かつどう規制きせいしたものではない。また裁判所さいばんしょ職員しょくいん外交がいこうかん自衛隊じえいたいいんのぞ特別とくべつしょく公務員こうむいん公職こうしょく政治せいじ国務大臣こくむだいじんふく大臣だいじんひとし国会こっかい議員ぎいん公設こうせつ秘書ひしょふく首長しゅちょうとう)の機密きみつ情報じょうほう漏洩ろうえいについて秘密ひみつ保護ほごほうにおける「特別とくべつ防衛ぼうえい秘密ひみつ」と刑事けいじ特別とくべつほうの「合衆国がっしゅうこく軍隊ぐんたい機密きみつ」をのぞ刑事けいじばつ規定きていはない。

それ以外いがい法律ほうりつ[編集へんしゅう]

それ以外いがいのスパイ活動かつどう関連かんれんする法律ほうりつには以下いかのものがある。

備考びこう[編集へんしゅう]

  • 本案ほんあん審議しんぎされた当時とうじ日本にっぽん国内こくないにおける、外国がいこくによる諜報ちょうほう活動かつどう間接かんせつ侵略しんりゃくシャープパワー)が暴露ばくろされたレフチェンコ事件じけんなどのうごきがあった。現在げんざい日本にっぽんでは本法ほんぽうのような、スパイ活動かつどうそのものをまる法律ほうりつ存在そんざいしないため、防衛ぼうえい秘密ひみつ漏洩ろうえいふくむスパイ活動かつどう事件じけんまることができない実情じつじょうがある。制定せいてい賛成さんせいはこの現状げんじょうを「スパイ天国てんごく」と揶揄やゆすることがある(この言葉ことば自体じたい首相しゅしょう中曽根なかそね康弘やすひろもちいている)。そのも、たいにち有害ゆうがい活動かつどうふく国際こくさいてき諜報ちょうほう活動かつどうかんする詳細しょうさいしるしたソ連それんミトロヒン文書ぶんしょ[53]公開こうかいされたりほか、日経新聞にっけいしんぶん記者きしゃ北朝鮮きたちょうせん拘束こうそく事件じけんさいにも公的こうてき機関きかんからの北朝鮮きたちょうせんへの情報じょうほう漏洩ろうえい発覚はっかくしている[54]
  • スパイが大使館たいしかん書記官しょきかん駐在ちゅうざい武官ぶかん、つまり外交がいこう特権とっけん保持ほじしゃさいにどのくにでも可能かのうなのは早期そうき摘発てきはつし、ペルソナ・ノン・グラータ通告つうこく国外こくがい退去たいきょ処分しょぶんさせることである。本来ほんらい外交がいこう特権とっけんちのスパイの対処たいしょ方法ほうほうとは早期そうき発覚はっかく国外こくがい退去たいきょさせるだけだが[55][56]、ロシアは2022ねんに「スパイ」となした日本人にっぽんじん外交がいこう特権とっけん保持ほじしゃをペルソナ・ノン・グラータ通告つうこくまえ目隠めかく拘束こうそく個室こしつ連行れんこう尋問じんもんしたことで外交がいこう問題もんだいになったことがある[57][58][59]。ロシアはソ連それん時代じだい以後いご日本にっぽんでスパイ活動かつどうつづけてきたことから、国際こくさいジャーナリスト山田やまだ敏弘としひろから特大とくだいブーメランだと批判ひはんがされている[60]外交がいこう特権とっけん保持ほじしゃ派遣はけんさきこくからのペルソナ・ノン・グラータ通告つうこく期限きげんない退去たいきょしなかったさいには外交がいこう特権とっけん剥奪はくだつとなり、逮捕たいほされるので、派遣はけんこく当該とうがい人物じんぶつ国内こくないもど[61]ソ連それんなどきゅう共産きょうさんこくでは、駐在ちゅうざい武官ぶかんのポストがぐん諜報ちょうほう部門ぶもんの「指定していせき」となっている[62]戦後せんご日本にっぽんソ連それんはつのスパイ検挙けんきょは、大使館たいしかん武官ぶかんハビノフ陸軍りくぐん中佐ちゅうさソ連それん陸軍りくぐん参謀さんぼう本部ほんぶ中央ちゅうおう情報じょうほう)によるモノだった[63]冷戦れいせん終結しゅうけつ外交がいこう特権とっけん保持ほじしゃ日本にっぽん現地げんちでのスパイ活動かつどう指揮しき関与かんよをしているケースの摘発てきはつ公表こうひょうされている[64]日本にっぽん防衛ぼうえいしょうの2006ねん部外ぶがいしゃからの不自然ふしぜんはたらけへの対応たいおう要領ようりょう」では日本にっぽん国会こっかい議員ぎいん省庁しょうちょう職員しょくいんが「部外ぶがいしゃ」となる一方いっぽう米国べいこく政府せいふ職員しょくいんのみ「部外ぶがいしゃ」から除外じょがいされていることへの批判ひはんがある[65]
  • スパイの逮捕たいほ成功せいこうした場合ばあいさえも、くににはある『スパイ防止ぼうしほう』が日本にっぽんにはいために、本来ほんらい国家こっかたいする重大じゅうだい犯罪はんざいであるスパイ行為こういを、出入国しゅつにゅうこく管理かんりほう外国がいこく為替かわせ管理かんりほう旅券りょけんほう外国がいこくじん登録とうろくほう違反いはんしたつみ起訴きそしている。これらはほとんど執行しっこう猶予ゆうよ]]懲役ちょうえき1ねんつみなどかる刑罰けいばつしかあたえられていない[32]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 推進すいしん立場たちば表明ひょうめいしたおもなマスメディアには、映画えいが暗号あんごうめい くろねこえ!』を後援こうえんした世界せかい日報にっぽうがある。
  2. ^ 「スパイ防止ぼうしほうのための法律ほうりつ制定せいてい促進そくしん議員ぎいん有識者ゆうしきしゃ懇談こんだんかい」のそのおも役員やくいん以下いかのとおり[44]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

賛成さんせい立場たちば[編集へんしゅう]

  • 『スパイ防止ぼうし法案ほうあん―その背景はいけい目的もくてき』(自由民主党じゆうみんしゅとう広報こうほう委員いいんかい出版しゅっぱんきょく、1982ねん
  • 河西かさい徹夫てつお日高ひだかあきら間接かんせつ侵略しんりゃく危機きき日本にっぽんだけにないスパイ防止ぼうしほう』(日本工業新聞社にほんこうぎょうしんぶんしゃ、1982ねん
  • スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎ機密きみつ保護ほご現代げんだい―スパイ防止ぼうしほうはなぜ必要ひつようか』(けいせいしゃ、1983ねん
  • スパイ防止ぼうしほう制定せいてい促進そくしん国民こくみん会議かいぎだれにもわかるスパイ防止ぼうしほうまさしくまなみっつのあきら』(世界日報社せかいにっぽうしゃ、1987ねん

反対はんたい立場たちば[編集へんしゅう]

  • 国家こっか秘密ひみつほう〈スパイ防止ぼうしほう〉―いま資料しりょう時代じだい 国家こっか秘密ひみつ法案ほうあん阻止そしのマニュアルしゅう』(晩稲ばんとうしゃ、1985ねん
  • 暗黒あんこく時代じだい再現さいげんする自民党じみんとうの「スパイ防止ぼうし法案ほうあん」に反対はんたいしよう』(自由じゆう人権じんけん協会きょうかい、1985ねん
  • 『エッ! わたしがスパイ? ―あなたも「スパイ防止ぼうしほう」にねらわれる』(東京とうきょう弁護士べんごしかい、1985ねん
  • 『あなたのみみくちふさぐ国家こっか機密きみつほう』(日本にっぽん共産党きょうさんとう中央ちゅうおう委員いいんかい出版しゅっぱんきょく、1985ねん
  • 荒井あらいあらつよし悪魔あくま(サタン)があやつる“スパイ防止ぼうしほう”と霊感れいかん商法しょうほう』(あおむら出版しゅっぱんしゃ、1985ねん
  • ちゃもとしげるただし橋本はしもとすすむ前田まえだ哲男てつお梅田うめだただしおのれそう批判ひはん 国家こっか秘密ひみつほうなにねらうか』高文たかふみとげ、1987ねん3がつISBN 978-4874980842 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]