富士ふじの巻狩まきがり

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富士ふじの巻狩まきがり（ふじのまきがり）とは、建たて久ひさ4年ねん（1193年ねん）5月がつから6月がつにかけて、源みなもと頼朝よりともが多おおくの御家人ごけにんを集あつめ駿河するが国こく富士ふじ山麓さんろくの藍沢あいざわ（現在げんざいの静岡しずおか県けん御殿場ごてんば市し・裾野すその市し一帯いったい）・富士野ふじの（静岡しずおか県けん富士宮ふじのみや市し）にて行おこなった壮大そうだいな巻狩まきがりのことである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

富士ふじの巻狩まきがりは『吾妻あづま鑑あきら』建たて久ひさ4年ねん（1193年ねん）5月がつ8日にち条じょうに「富士野ふじの藍澤あいざわの夏狩なつがりを覧らんんがために駿河するが国こくに赴おもむかしめたまふ」とあり、また同年どうねん6月がつ7日にち条じょうに「駿河するが国こくより鎌倉かまくらに還かえ向こうしたまふ」とあるため、5月8日にちから6月がつ7日にちの約やく1ヶ月かげつという非常ひじょうに長期ちょうきに渡わたり行おこなわれた[1]。北条ほうじょう時政ときまさは頼朝よりともの命令めいれいによりこの巻狩まきがりの準備じゅんびのため同年どうねん5月がつ2日にちに駿河するが国こくに下向げこうしており[2][3]、先さきに出立しゅったつしていた。時政ときまさは駿河するがの御家人ごけにんを指揮しきし、狩野かの宗茂むねしげと共ともに屋形やかたの設営せつえいなどを行おこなった[4]。

特とくに富士野ふじのに居いた期間きかんは長ながく、5月15日にち条じょうに「藍沢あいざわの御ご狩かり事ごと終おわりて富士野ふじのの御ご旅館りょかんに入いれ御ぎょす」と吾妻あづま鏡きょうにあるように、5月15日にちから6月がつ7日にちまでは同地どうちに居いた。この間あいだの5月がつ28日にちに曾我そが兄弟きょうだいの仇かたき討うちが発生はっせいしている。

「建たて久ひさ四年五月廿八日曽我兄弟敵討之圖」
富士野ふじのでの曾我そが兄弟きょうだいの仇かたき討うちの場面ばめん。

巻狩まきがりの目的もくてきとしては、征夷大将軍せいいたいしょうぐんたる権威けんいを誇示こじするためや軍事ぐんじ演習えんしゅうなどの目的もくてきがあったとされる。また巻狩まきがりが行おこなわれた藍沢あいざわと神野かみのの地ちは駿河するが国こくと甲斐かい国こくの国境こっきょう付近ふきんに位置いちし、また甲斐かい国こくから東海道とうかいどうへ到いたるための主要しゅような通過つうか地点ちてんである。このように甲斐かい源はじめ氏しが東海道とうかいどうに到いたる際さいに使用しようされる交通こうつう路ろを掌握しょうあくする意図いとがあったという指摘してきもなされている[5][6]。

『信長のぶなが公こう記き』巻まき十じゅう五ごに「昔むかし、頼朝よりともかりくらの屋形やかた立たてられしかみ井手いでの丸山まるやまあり」と記しるされ、織田おだ信長のぶなが一いち行ぎょうが駿河するが国こく上井出かみいで（現在げんざいの静岡しずおか県けん富士宮ふじのみや市し上井出かみいで）を通過つうかした際さい、源みなもと頼朝よりともが巻狩まきがり時じに屋形やかたを建たてた「上井出かみいでの丸山まるやま」があったと記しるしている。

参加さんか者しゃ[編集へんしゅう]

巻狩まきがりの準備じゅんびを担当たんとうした北条ほうじょう時政ときまさ

すべて『吾妻あづま鏡きょう』による[注釈ちゅうしゃく 1]。
*は曾我そが兄弟きょうだいの仇かたき討うちによる兄弟きょうだい以外いがいの死者ししゃ・受傷じゅしょう者しゃ。このうち工藤くどう祐ゆう経けいと王おう藤ふじ内ないを除のぞく人物じんぶつが「十じゅう番ばん切きり」に該当がいとう。

規模きぼ[編集へんしゅう]

大勢おおぜいの御家人ごけにん・勢子せこが参加さんかし[8]、その様子ようすは「射手しゃしゅたる輩やからの群ぐん参さん、あげて計けいふべからずと云々うんぬん」と『吾妻あづま鏡きょう』にある[注釈ちゅうしゃく 3]。仇かたき討うち発生はっせい後ご、その知しらせを聞きき馳ばせ参さんじた者ものも多おおくおり[9]、富士野ふじのに多おおくの御家人ごけにん・有力ゆうりょく者しゃがひしめき合あう状況じょうきょうであった。

人数にんずうに関かんしては史料しりょうにより差異さいが激はげしく、『曽我そが物語ものがたり』によると十じゅう行ぎょう古こ活字かつじ本ほん（仮名かめい本ほん）は「300万まん騎き」[10][11]、南みなみ葵まもる文庫本ぶんこぼん（仮名かめい本ほん）は「12万まん」[12]、万まん法ぽう寺本てらもと（仮名かめい本ほん）は「12万まん騎き」[13]、彰あきら考こう館かん本ほん（仮名かめい本ほん）は「3万まん騎き」とある[14]。

またジョアン・ロドリゲスの『日本にっぽん教会きょうかい史し』には「3万まん人にん」と記しるされ[15]、小林こばやし中務なかつかさ少しょう輔が記しるしたと伝つたわる書しょはおよそ70万まん人にんであったとする[16][17][18]。いずれも数すう万まん単位たんい以上いじょうの人数にんずうが記しるされる。

出来事できごと[編集へんしゅう]

源みなもと頼よりゆき家かの初鹿はつしか狩かりと北条ほうじょう政子まさこの反応はんのう[編集へんしゅう]

餅もちを献上けんじょうした北条ほうじょう義よし時とき
陣じん馬ばの滝たき
頼朝よりとも一いち行ぎょうが滝たきの近ちかくに一夜いちやの陣じんを敷しいたことが由来ゆらいとされる[19]
音おと止どめの滝たき[20]
曽我そがの隠かくれ岩がん[21]

『吾妻あづま鏡きょう』によると、以下いかのようにある。5月16日にちに頼朝よりともの嫡男ちゃくなん頼よりゆき家かが初はじめて鹿しかを射止いとめた。このとき頼よりゆき家かを支ささえた愛甲あいこう季き隆たかしは頼朝よりともより称賛しょうさんされている。その日ひの晩ばん、山神さんじん・矢口やこう祭さいが執とり行おこなわれた。北条ほうじょう義よし時じが三さん色しょくの餅もちを献上けんじょうし、狩野かの宗茂むねしげは勢子せこ餅もちを進すすめた。そして工藤くどう景けい光こう・愛甲あいこう季き隆たかし・曽我そが祐信すけのぶが頼朝よりともに召めし出だされる。梶原かじはら景けい季き・工藤くどう祐ゆう経けい・海野うみの幸みゆき氏しが矢口やぐち餅もちの陪膳を行おこない、頼朝よりともに召めし出だされた三さん者しゃが矢口やぐち餅もちを山神さんじんに供そなえる儀式ぎしきを行おこなった後のちに食しょくす。矢口やぐち餅もちの儀式ぎしきを終おえた三さん者しゃは馬うま・直垂ひたたれなどを賜たまわり、また頼よりゆき家かに返礼へんれい品ひんを献上けんじょうした。

頼よりゆき家かの初鹿はつしか狩かりをことのほか喜よろこんだ頼朝よりともは梶原かじはら景けい高だかを遣つかわし北条ほうじょう政子まさこに知しらせた。一方いっぽう政子まさこは「武士ぶしの嫡嗣であり当あたり前まえで珍めずらしいことでもなく、使つかいを出だすことでもない」と感心かんしんする様子ようすは無なかった。景けい高だかは鎌倉かまくらから富士野ふじのに帰参きさんし、22日にちにこれを伝つたえた。

初鹿はつしか狩かりは将軍しょうぐん後継こうけい者しゃたる頼よりゆき家かを周囲しゅういの御家人ごけにんに認みとめさせる契機けいきであり意義いぎがあるものとされるが、政子まさこはその意義いぎを理解りかいできなかったとする諸家しょかによる指摘してきがある[22][23]。一方いっぽうで、政子まさこの発言はつげんは頼よりゆき家かを貶おとしめるための『吾妻あづま鏡きょう』の曲筆きょくひつで、実際じっさいにはそのような発言はつげんはなかったとする説せつもある[24]。また矢口やぐち餅もちを賜たまわった三さん人にんのうち、一口ひとくち目めを食くえした工藤くどう景けい光こうは同どう28日にちに発病はつびょうし、三口みつくち目めを食くえした曽我そが祐信すけのぶは頼朝よりともによりその所作しょさを残念ざんねんがられる場面ばめんがある。その他た初はつ猟りょうりに対たいする北条ほうじょう政子まさこの言動げんどう等とう、頼よりゆき家かの門出かどでは不吉ふきつな影かげを伴ともなうものであったとするものもある[25][26]。

この矢口やこう祭さい・北条ほうじょう政子まさことのやり取とりは、『曽我そが物語ものがたり』には無ない『吾妻あづま鏡きょう』独自どくじの記事きじである[27]。

工藤くどう景けい光こうの怪異かいい・新田にった四郎しろうの猪いのしし退治たいじ[編集へんしゅう]

『吾妻あづま鏡きょう』によると、以下いかのようにある。5月27日にちの狩かりの最中さいちゅう、頼朝よりともの前まえに突然とつぜん大鹿おおしか一いち頭とうが走はしってきた。頼朝よりともの左ひだり方かたに居いた工藤くどう景けい光こうは射手しゃしゅを願ねがい出でて3本ほん矢やを放はなったが、どれも当あたらなかった。この出来事できごとに景けい光こうは「自分じぶんは11歳さいのころから狩猟しゅりょうを生業せいぎょうとして既すでに70余よ年ねんになるが、未いまだかつて獲物えものを仕留しとめられなかったことはない。これはあの大鹿おおしかが山神さんじんのお乗のりになる鹿しかに違ちがいないからである。自分じぶんの命運めいうんも縮ちぢまった。後日ごじつ皆みなで思おもい合あわせてほしい」と言いい、実際じっさいその日ひの晩ばんに発病はつびょうした。

この怪異かいいに頼朝よりともは狩かりの中止ちゅうしを提言ていげんするが、宿老しゅくろうたちがその必要ひつようはないと進言しんげんしたため継続けいぞくされた。『曽我そが物語ものがたり』にはこれに相当そうとうする話はなしとして「新田にった四郎しろう忠常ただつねの猪いのしし退治たいじ」があるが[28][29]、『吾妻あづま鏡きょう』と異ことなり工藤くどう景けい光こうは出でてこないという大おおきな違ちがいがある[30]。

『曽我そが物語ものがたり』の「新田にった四郎しろう忠常ただつねの猪いのしし退治たいじ」の場合ばあい、手負ておいの大だい猪いのししが突然とつぜん頼朝よりともに向むかって突進とっしんし、そばに控ひかえていた仁田にった忠常ただつねがとっさに大だい猪いのししに飛とび乗のり刀がたなを5・6度ど突つき刺さし、これを退治たいじしたという構成こうせいとなっている[31][32]。

曽我そが兄弟きょうだいの仇かたき討うち[編集へんしゅう]

5月28日にちには曾我そが祐成すけなりと曾我そが時致ときむねの兄弟きょうだいが父親ちちおやの仇かたきである工藤くどう祐ゆう経けいを討うつ曾我そが兄弟きょうだいの仇かたき討うちが起おこった[33]。

詳細しょうさいは「曾我そが兄弟きょうだいの仇かたき討うち」を参照さんしょう

影響えいきょう[編集へんしゅう]

この出来事できごとは後世こうせいに大おおきな影響えいきょうを与あたえ、富士ふじの巻狩まきがりと夜討ようちを合あわせて描えがいた屏風びょうぶ図ずが多おおく制作せいさくされた[34]。歌うたの題材だいざいにもなり、『田植たうえ草紙ぞうし』には「おもしろいは富士ふじの巻狩まきがりな…（26番ばん）」とあり三重みえ県けんの「かんこ踊おどり」にも富士ふじの巻狩まきがりが題材だいざいである歌詞かしが見みられる[35]。また全国ぜんこく各地かくちの祭事さいじにも確認かくにんされ、四日市よっかいち祭さいの「富士ふじの巻狩まきがり」（四日市よっかいち市し指定してい無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざい）[注釈ちゅうしゃく 4]、江戸えど時代じだいの山王さんのう祭さい・神田かんだ祭さいにも富士ふじの巻狩まきがりが登場とうじょうする[注釈ちゅうしゃく 5]。

自身じしんも富士ふじの巻狩まきがりに参加さんかしている源みなもと頼よりゆき家かは、鎌倉かまくら幕府ばくふ第だい2代だい将軍しょうぐんとなった後のちの建たて仁ひとし3年ねん（1203年ねん）6月がつに富士ふじの狩かり倉くらに出向でむいており、これを踏襲とうしゅうした様子ようすが見みられる[注釈ちゅうしゃく 6][37]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 『吾妻あづま鏡きょう』には御家人ごけにんの列挙れっきょがある。また『曽我そが物語ものがたり』の場合ばあい、仮名かめい本ほんでは確認かくにんされるが真名まな本ほんでは確認かくにんされない[7]。
  2. ^ 「犬いぬ房丸ぼうまる」。『吾妻あづま鑑あきら』建たて久ひさ4年ねん（1193年ねん）5月がつ29日にち条じょう
  3. ^ 『吾妻あづま鑑あきら』建たて久ひさ4年ねん（1193年ねん）5月がつ2日にち条じょう
  4. ^ 三重みえ県けん四日市よっかいち市しの諏訪すわ神社じんじゃ祭礼さいれいである四日市よっかいち祭さいに奉納ほうのうされる風流ふうりゅうのひとつ。安永やすなが年間ねんかん（1772年ねん - 1781年ねん）の記録きろくにも見みえ、江戸えど時代じだいの画家がか・司馬しば江漢こうかんの日記にっきの天明てんめい8年ねん（1788年ねん）に「富士ふじの巻まき狩がりの邌物を見物けんぶつす」と記しるされている。暴あばれまわる全長ぜんちょう4mを超こえるハリボテの大だい猪いのししを、煌びやかな衣装いしょうをつけた子こども武者むしゃ（馬上もうえの源みなもと頼朝よりとも、北条ほうじょう時政ときまさ、曽我そが五郎ごろうら）が射止いとめる[36]。文化ぶんか勲章くんしょう受章じゅしょう作家さっか丹羽にわ文雄ふみおの作品さくひん「菩提樹ぼだいじゅ」に、この邌物の様子ようすがいきいきと描えがかれている。
  5. ^ 文化ぶんか13年ねん（1816年ねん）の序じょがある、武たけ陽よう隠士いんしという人物じんぶつが記しるした「世事せじ見聞けんぶん録ろく」という随筆ずいひつの「五ごノ巻まき　諸しょ町人ちょうにんの事こと」という一節いっせつに、富士ふじの巻狩まきがりが登場とうじょうする。当時とうじの裕福ゆうふくな町人ちょうにんの子こどもは、武士ぶしの子こに比くらべ贅沢ぜいたくに育そだてられているとした上うえで、次つぎの文章ぶんしょうが記しるされている。「右みぎの子供こども等とうが、山王さんのう・神田かんだその外そとの祭礼さいれいに出でづる時じは、古今ここん目めを驚おどろかしたる風情ふぜいなり。先さきづその男女だんじょ（子供こども）を神功しんこう皇后こうごう・八幡やはた太郎たろう・頼光よりみつ・義経よしつね朝臣あそんなどの大将たいしょうに仕立したてて、あるいは富士ふじの巻狩まきがりなどの催もよおし、唐織からおり・金襴きんらん・縮緬ちりめん・緞子どんす・紗綾さやなど、十じゅう重じゅうも二に十じゅう重じゅうも著あらわし、それに付属ふぞくする族ぞくも幾いく人にんとなく美び少しょう人ひとを揃そろえ置おき、みな羅紗らしゃ・猩々緋しょうじょうひ・天てん鷲わし絨・ゴロフクリンなど、供きょうの奴やつまでも装よそおい、父母ちちははをはじめ大勢おおぜいの下人げにんども付つき添そいて、それぞれ美び服ふくを装よそおい、腰こしの物もの・下さげ物ぶつ・髪かみの物ものなど善美ぜんびを尽つくし、とにもかくにもこの上うえのなき程ほどに取とり飾かざり、また女じょ芸者げいしゃ・踊子おどりこなど売女ばいたをそろえて雇やとい上あげ、三味線しゃみせん・鼓弓こきゅう・笛ふえ・太鼓たいこそのほか音曲おんぎょくの囃子方はやしかたを雇やとい、髪かみの物ものを揃そろえ、綾羅りょうらを揃そろえて飾かざりなすなり。右みぎの入用いりよう金きん五ご百ひゃく両りょうの上うえ、千両せんりょうなどにも至いたるというなり。武士ぶしの二に千せん石せき、四よん千せん石せきの一いちヶ年かねんに入はいる所ところ務つとむを、一人ひとりの子供こども、一いち日にちの祭礼さいれいに費ついやすなり。」
  6. ^ 『吾妻あづま鏡きょう』には「将軍家しょうぐんけ駿河するが国富こくふ士しの狩かり倉くらに渡御とぎょす。かの山麓さんろくにまた大谷おおやあり。これを人穴ひとあなと号ごうす」とある。またこの人穴ひとあなを新田にった忠常ただつねが探索たんさくする記事きじが続つづく。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 木村きむら(2011) pp.155-156
  2. ^ 木村きむら(2011) p.155
  3. ^ 坂井さかい(2014) p.120
  4. ^ 坂井さかい(2000) p.143
  5. ^ 木村きむら茂光しげみつ「頼朝よりとも政権せいけんと甲斐かい源はじめ氏し」19頁ぺーじ、『武田たけだ氏し研究けんきゅう』第だい58号ごう、2018年ねん
  6. ^ 海老えび沼ぬま真治しんじ、「甲斐かい源はじめ氏しの軍事ぐんじ行動こうどうと交通こうつう路ろ」、『甲斐かい源はじめ氏し : 武士ぶし団だんのネットワークと由緒ゆいしょ』、2015年ねん
  7. ^ 東洋文庫とうようぶんこ(1988) p.322
  8. ^ 坂井さかい(2014) p.55
  9. ^ 坂井さかい(2014) p.156
  10. ^ 『裾野すその市し史し』第だい2巻かん資料しりょう編へん古代こだい・中世ちゅうせい、98頁ぺーじ、1995年ねん
  11. ^ 大妻女子大学おおつまじょしだいがく国文こくぶん学会がっかい（編へん）、『曽我そが物語ものがたり 下か、376頁ぺーじ、2015年ねん
  12. ^ 鈴木すずき進すすむ、『南みなみ葵あおい文庫本ぶんこぼん曽我そが物語ものがたりと研究けんきゅう 下か』44頁ぺーじ、未刊みかん国文こくぶん資料しりょう刊行かんこう会かい、1975年ねん
  13. ^ 清水しみず泰やすし、『曽我そが物語ものがたり（万まん法ほう寺本てらもと）下した』31頁ぺーじ、古典こてん文庫ぶんこ、1960年ねん
  14. ^ 村上むらかみ学まなぶ・徳江とくえ元正がんしょう・福田ふくだ晃あきら編へん、『彰あきら考こう館かん蔵ぞう曾我そが物語ものがたり 中ちゅう』（伝承でんしょう文学ぶんがく資料集しりょうしゅう第だい6輯）83頁ぺーじ、三弥みつや井い書店しょてん、1973年ねん
  15. ^ 江馬えま務つとむ、佐野さの泰彦やすひこ、土井どい忠生ただお、浜口はまぐち乃二に雄ゆう：訳わけ『日本にっぽん教会きょうかい史し』岩波書店いわなみしょてん、1967年ねん、227頁ぺーじ。ISBN 4000085093。 
  16. ^ 今野こんの信雄のぶお『鎌倉かまくら武士ぶし物語ものがたり』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、1991年ねん、72頁ぺーじ。ISBN 9784309221984。 
  17. ^ 日本にっぽん博学はくがく倶楽部くらぶ『源平げんぺい合戦かっせん・あの人ひとの「その後ご」』PHP研究所けんきゅうじょ、2004年ねん、17頁ぺーじ。ISBN 9784569662633。 
  18. ^ 遠藤えんどう秀男ひでお「富士ふじの巻狩まきがり」、『あしなか』88輯、1964年ねん
  19. ^ 陣じん馬ばの滝たき(富士宮ふじのみや市しHP)
  20. ^ 音おと止どめの滝たき(富士宮ふじのみや市しHP)
  21. ^ 曽我そが兄弟きょうだいの隠かくれ岩がん(富士宮ふじのみや市しHP)
  22. ^ 石井いしい進すすむ「曾我そが物語ものがたりの世界せかい」66-67頁ぺーじ『中世ちゅうせい武士ぶし団だん』
  23. ^ 坂井さかい(2014) pp.121-122
  24. ^ 坂井さかい孝一こういち『源氏げんじ将軍しょうぐん断絶だんぜつ なぜ頼朝よりともの血ちは三さん代だいで途絶とだえたか』（PHP新書しんしょ、2020年ねん）
  25. ^ 小林こばやし直樹なおき、「『吾妻あづま鏡きょう』における頼よりゆき家か狩猟しゅりょう伝承でんしょう-北条ほうじょう泰やすし時じとの対比たいひの視点してんから-」『国語こくご国文こくぶん』第だい80巻かん第だい1号ごう（通つう号ごう917号ごう） 、2011年ねん
  26. ^ 佐伯さえき智広ともひろ、「『吾妻あづま鏡きょう』空白くうはくの三さん年間ねんかん」『立たて命いのち館かん文学ぶんがく』第だい677号ごう、2022年ねん
  27. ^ 坂井さかい(2014) p.56・63・87
  28. ^ 東洋文庫とうようぶんこ(1988) p.323
  29. ^ 坂井さかい(2014) p.89・122
  30. ^ 坂井さかい(2014) p.86
  31. ^ 『真名まな本ほん曽我そが物語ものがたり』巻まき八はち（妙みょう本寺ほんじ本ほん）
  32. ^ 會田あいだ実みのる「曽我そが物語ものがたりにみる源みなもと頼朝よりともの王権おうけん確立かくりつをめぐる象徴しょうちょう表現ひょうげんについて」98-101頁ぺーじ、『公家くげと武家ぶけ Ⅳ 官僚かんりょう制せいと封建ほうけん制せいの比較ひかく文明ぶんめい史し的てき考察こうさつ』、2008
  33. ^ 『吾妻あづま鏡きょう』建たて久ひさ4年ねん（1193年ねん）5月がつ28日にち条じょう、29日にち条じょうなど
  34. ^ 井戸いど(2017) pp.202-204
  35. ^ 井戸いど(2017) pp.255-257
  36. ^ 四日市よっかいち市役所しやくしょ小田原おだわら市しデジタルアーカイブ
  37. ^ 裾野すその市し、「源みなもと頼朝よりともの挙兵きょへいと富士ふじの巻狩まきがり」112-113頁ぺーじ、『裾野すその市し史し』第だい8巻かん通史つうし編へんI、2000年ねん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 木村きむら茂光しげみつ『初期しょき鎌倉かまくら政権せいけんの政治せいじ史し』同どう成なり社しゃ〈中世ちゅうせい史し選書せんしょ 11〉、2011年ねん。ISBN 978-4-8862-1579-6。 
  • 坂井さかい孝一こういち『曽我そが物語ものがたりの史的してき研究けんきゅう』吉川弘文館よしかわこうぶんかん、2014年ねん。ISBN 978-4-6420-2921-6。 
  • 木村きむら茂光しげみつ『頼朝よりともと街道かいどう 鎌倉かまくら政権せいけんの東国とうごく支配しはい』吉川弘文館よしかわこうぶんかん〈歴史れきし文化ぶんかライブラリー 435〉、2016年ねん。ISBN 978-4-642-05835-3。 
  • 笹川ささかわ祥さち生せいほか『真名まな本ほん曽我そが物語ものがたり2』平凡社へいぼんしゃ〈東洋文庫とうようぶんこ 485〉、1988年ねん。ISBN 978-4-582-80486-7。 
  • 井戸いど美里みさと『戦国せんごく期き風俗ふうぞく図ずの文化ぶんか史し 吉川よしかわ・毛利もうり氏しと「月次げつじ風俗ふうぞく図ず屏風びょうぶ」』吉川弘文館よしかわこうぶんかん、2017年ねん。ISBN 978-4-64201-658-2。 
  • 坂井さかい孝一こういち『曾我そが物語ものがたりの史実しじつと虚構きょこう』吉川弘文館よしかわこうぶんかん歴史れきし文化ぶんかライブラリー、2000年ねん。ISBN 4-642-05507-X。 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

富士ふじの巻狩まきがりの地ち 富士宮ふじのみやと書かかれたやきそばエクスプレス「大河たいがドラマ鎌倉かまくら殿どのの13人にん」PRラッピングバス」（2022年ねん）
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