学童がくどう保育ほいく

学童がくどう保育ほいく（がくどうほいく）とは、主おもに保護ほご者しゃが日にち中ちゅう家庭かていにいない小学生しょうがくせいの児童じどう（＝学童がくどう）に対たいして、授業じゅぎょうの終了しゅうりょう後ごに適切てきせつな遊あそびや生活せいかつの場ばを与あたえて、児童じどうの健全けんぜんな育成いくせいを図はかる保育ほいく事業じぎょう（放課ほうか後こう児童じどうクラブ）である。小学校しょうがっこうの始業しぎょう時刻じこく前まえに保護ほご者しゃが出勤しゅっきんしてしまう家庭かていの児童じどうに対たいしては、早朝そうちょう実施じっしされる例れいもある。

従来じゅうらい、学童がくどう保育ほいくは親おやの就労しゅうろう支援しえんの観点かんてんから捉とらえられることが多おおかった。父ちち母ははが働はたらいている児童じどうの養護ようごについては、児童じどうの権利けんりに関かんする条約じょうやくで以下いかのように定さだめられている。

締約ていやく国こくは、父母ちちははが働はたらいている児童じどうが利用りようする資格しかくを有ゆうする児童じどうの養護ようごのための役務えきむの提供ていきょう及および設備せつびからその児童じどうが便益べんえきを受うける権利けんりを有ゆうすることを確保かくほするためのすべての適当てきとうな措置そちをとる。

—児童じどうの権利けんりに関かんする条約じょうやく 第だい18条じょう3

世界せかい的てきには学童がくどう保育ほいくについてより積極せっきょく的てきに位置いちづけ、子こどもをサービスの消費しょうひ者しゃあるいは指導しどうの対象たいしょうとみるのではなく、成熟せいじゅくした市民しみん社会しゃかいを形成けいせいする大人おとなを育そだてるという観点かんてんから、子供こどもが放課後ほうかごの生活せいかつを主体しゅたい的てきに創つくることができるような制度せいど設計せっけいが行おこなわれるようになっている。

日本にっぽんの学童がくどう保育ほいく

日本にっぽんでの児童じどう福祉ふくし法ほうでの正式せいしき名称めいしょうは、「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう」で、所管しょかん官庁かんちょうはこども家庭かてい庁ちょう（その発足ほっそく前まえの2022年度ねんどまでは厚生こうせい労働省ろうどうしょうである）と文部もんぶ科学かがく省しょうである。併記へいきされる通称つうしょう、省令しょうれいや局長きょくちょう通知つうちなどでは「放課後ほうかご児童じどうクラブ」の語かたりが用もちいられる。事業じぎょうを実施じっしする施設しせつは「放課後ほうかご児童じどうクラブ」「学童がくどうクラブ」「学童がくどう保育ほいく所しょ」等とうと呼よばれるが、自治体じちたいや設置せっち者しゃによって名称めいしょうが異ことなる。略称りゃくしょうは「学童がくどう」あるいは「児童じどうクラブ」。

名称めいしょう

放課後ほうかご児童じどうクラブ施設しせつの統一とういつ的てきな呼よび名なはなく、地域ちいきや自治体じちたい、設置せっち主体しゅたいによって様々さまざまである。主おもな呼よび名なには「放課後ほうかご児童じどうクラブ」、「放課後ほうかご子こども教室きょうしつ」、「放課後ほうかごあそび広場ひろば」「学童がくどうクラブ」「学童がくどう保育ほいく所しょ」「留守るす家庭かてい児童じどう会かい（室しつ）」「児童じどう育成いくせい会かい（室しつ）」などがある。略称りゃくしょうとして単たんに「学童がくどう」あるいは「児童じどうクラブ」と呼よばれる。東京とうきょう都と板橋いたばし区くの「あいキッズ事業じぎょう」のように、放課後ほうかご児童じどうクラブと全ぜん児童じどう対策たいさく事業じぎょう（文部もんぶ科学かがく省しょう管轄かんかつ）を包括ほうかつ的てきに実施じっししている例れいでは、放課後ほうかご児童じどうクラブと全ぜん児童じどう対策たいさくが同おなじ呼よび名なという場合ばあいもある。また、放課後ほうかご児童じどうクラブの民間みんかん参入さんにゅうが進すすんだ地域ちいきでは社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんや株式会社かぶしきがいしゃなど運営うんえい事業じぎょう者しゃが独自どくじのブランド名めいを冠かんしている例れいもある。

文部もんぶ科学かがく省しょうと厚生こうせい労働省ろうどうしょうが共同きょうどうで行おこなっている「放課後ほうかご子こども総合そうごうプラン」では、「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう」については、「遊あそびの場ば」と「生活せいかつの場ば」として位置付いちづけられている。

法的ほうてき根拠こんきょ

放課後ほうかご児童じどうクラブの設置せっち根拠こんきょは児童じどう福祉ふくし法ほうに基もとづく。

この法律ほうりつで、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうとは、小学校しょうがっこうに就学しゅうがくしている児童じどうであつて、その保護ほご者しゃが労働ろうどう等とうにより昼間ひるま家庭かていにいないものに、授業じゅぎょうの終了しゅうりょう後ごに児童じどう厚生こうせい施設しせつ等とうの施設しせつを利用りようして適切てきせつな遊あそび及および生活せいかつの場ばを与あたえて、その健全けんぜんな育成いくせいを図はかる事業じぎょうをいう。

—児童じどう福祉ふくし法ほう 第だい6条じょう3の第だい2項こう

もともと放課後ほうかご児童じどうクラブは、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん以前いぜんより、共働ともばたらき家庭かていや一人ひとり親おや家庭かていの自主じしゅ的てきな保育ほいく活動かつどうとして始はじまったとされる。高度こうど経済けいざい成長せいちょう期きには、共働ともばたらき家庭かていの増加ぞうかと核かく家族かぞく化かの進行しんこうでいわゆる「カギっ子こ」が増加ぞうかしたことから放課後ほうかご児童じどうを保育ほいくする需要じゅようが高たかまり、1998年ねんに児童じどう福祉ふくし法ほうに基もとづく放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうを行おこなう第だい二に種しゅ社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょうとして法制ほうせい化かされた。現在げんざいは、少子化しょうしか対策たいさくとして成立せいりつした次世代じせだい育成いくせい支援しえん対策たいさく推進すいしん法ほうに基もとづく児童じどう福祉ふくし法ほう改正かいせいによる子育こそだて支援しえん事業じぎょうの一ひとつに位置付いちづけられている。

かつては、条文じょうぶん中ちゅうに「おおむね10歳さい未満みまんの児童じどう」という文言もんごんがあったが、これは運用うんよう上じょうの目安めやすであり、自治体じちたいによっては10歳さい以上いじょう（小学校しょうがっこう第だい4学年がくねん〜第だい6学年がくねん）でも利用りようできる状態じょうたいだったが、現在げんざいは、改正かいせい法ほうにより、単たんに「児童じどう」という表現ひょうげんになったため、通常つうじょうは第だい6学年がくねんまで利用りようが可能かのうである。

以前いぜんは、募集ぼしゅうを新しん3年生ねんせいまでとしている自治体じちたいでも、障害しょうがいのある児童じどうについては一定いっていの要件ようけんを満みたせば6年生ねんせいまで利用りようできる場合ばあいがほとんどであった。現在げんざいは、障害しょうがいのある児童じどうの受うけ入いれに対たいする助成じょせいや補助ほじょ金きんを出だすことで、受うけ入いれを促うながしている形かたちになっている。

厚生こうせい労働省ろうどうしょうは『放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの実施じっしについて』において、4年生ねんせい以上いじょうの児童じどう（特別とくべつ支援しえん学校がっこうの小学しょうがく部ぶ児童じどうも含ふくむ）の積極せっきょく的てきな受うけ入いれについて配慮はいりょするよう通知つうちした。その後ご、現在げんざいのような様態ようたいとなっている。

なお民間みんかん事業じぎょう者しゃの放課後ほうかご児童じどうクラブで自治体じちたいから補助ほじょ金きんを受うけない場合ばあい（いわゆる認可にんか外がい学童がくどう）は、積極せっきょく的てきに6年生ねんせいまで受うけ入いれるケースもあった。

機能きのう

厚生こうせい労働省ろうどうしょうは放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの内容ないようとして以下いかを挙あげている。

1. 放課後ほうかご児童じどうの健康けんこう管理かんり、安全あんぜん確保かくほ、情緒じょうちょの安定あんてい
2. 遊あそびの活動かつどうへの意欲いよくと態度たいどの形成けいせい
3. 遊あそびを通とおしての自主じしゅ性せい、社会しゃかい性せい、創造そうぞう性せいを培つちかうこと
4. 放課後ほうかご児童じどうの遊あそびの活動かつどう状じょう況きょうの把握はあくと家庭かていへの連絡れんらく
5. 家庭かていや地域ちいきでの遊あそびの環境かんきょうづくりへの支援しえん
6. その他た放課後ほうかご児童じどうの健全けんぜん育成いくせい上じょう必要ひつような活動かつどう

放課後ほうかご児童じどうクラブの機能きのうは多様たようだが、全国ぜんこく的てきに共通きょうつうするものとしては主おもに以下いかが挙あげられる（各かく項目こうもく末尾まつびの数字すうじは厚労省こうろうしょうが掲かかげる上うえの番号ばんごうに対応たいおうする）。

• 保護ほご者しゃの帰宅きたく・お迎むかえまでの間あいだの児童じどうの健康けんこう管理かんり・安全あんぜん確保かくほ・情緒じょうちょの安定あんてい(1)
• 適切てきせつな遊あそびや活動かつどうの提供ていきょうにより自主じしゅ性せい・社会しゃかい性せい・創造そうぞう性せいを培つちかうこと（遊あそび・工作こうさく・季き節ぶしの行事ぎょうじ・誕生たんじょう日び会かい・飼育しいく栽培さいばい等とう）(2,3,5)
• 補ほ食しょくとしてのおやつの提供ていきょう（手作てづくりおやつ・クッキング等とう）(6)
• 宿題しゅくだいなど自主じしゅ学習がくしゅうの場ばの提供ていきょう(6)
  • 公設こうせつ放課後ほうかご児童じどうクラブでは基本きほん的てきに学習がくしゅう指導しどうは行おこなわない。民間みんかん事業じぎょう者しゃは塾じゅく講師こうしや英語えいごスタッフが支援しえん員いんを兼かねたり進学しんがく教室きょうしつと一体化いったいかさせたり、多様たようである。
• 児童じどうの活動かつどう状じょう況きょうの把握はあくと家庭かていとの連携れんけい（連絡れんらく帳ちょう・面談めんだん・親子おやこイベント等とう）(4)
• 児童じどう虐待ぎゃくたいや福祉ふくし的てき支援しえんを要ようするケースなどの早期そうき発見はっけん・関係かんけい機関きかんとの連携れんけい(6)
  • 放課後ほうかご児童じどうクラブは申請しんせい・承認しょうにん制せいで、その児童じどう・家庭かていに対たいして継続けいぞく的てきにかかわるために、地域ちいきの福祉ふくし的てき支援しえんの最前線さいぜんせんともなる。

設置せっち・運営うんえいの形態けいたい

設置せっち状じょう況きょう

2020年ねん7月がつ1日にち時点じてんの設置せっち施設しせつ数すうは2万まん6625ヶ所かしょ、登録とうろく児童じどう数すうは131万まん1008人にんである。

利用りようしたくても空あきがない待機たいき児童じどうが1万まん6276人にん（2023年ねん6月がつ1日にち時点じてん）おり、こども家庭かてい庁ちょうと文科ぶんか省しょうは2026年度ねんどまでに152万まん人にんを目標もくひょうに増ふえ枠わくを進すすめている。

2024年ねん7月がつ19日にち、こども家庭かてい庁ちょうは放課後ほうかご児童じどうクラブ（学童がくどう保育ほいく）の待機たいき児童じどう数すうが1万まん8462人にん（前年ぜんねん比ひ2186人にん増ぞう）、学童がくどう保育ほいくに登録とうろくしている児童じどう数すうは151万まん5205人にん（前年ぜんねん比ひ5万まん7821人にん増ぞう）で、いずれも過去かこ最多さいたになったと発表はっぴょうした。

形態けいたい

放課後ほうかご児童じどうクラブ施設しせつには公的こうてき機関きかんが設置せっちしたもの（公設こうせつ）と民間みんかん事業じぎょう者しゃが設置せっちしたもの（民みん設しつらえ）があり、運営うんえいの形態けいたいによって「公設こうせつ公営こうえい」「公設こうせつ民営みんえい」「民みん設しつらえ民営みんえい」の3種類しゅるいに大別たいべつされる。最もっとも多おおいのは自治体じちたいが直接ちょくせつ運営うんえいする公設こうせつ公営こうえいで2013年ねん5月がつ現在げんざい8,400ヶ所かしょと全体ぜんたいの40%を占しめ、これに社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎ会かい等ひとしの公共こうきょう団体だんたいが運営うんえいするものを加くわえると約やく50%が公設こうせつ公営こうえい学童がくどうであるが、比率ひりつは年々ねんねん減少げんしょうしている。これに替かわり、公設こうせつの施設しせつの運営うんえいを民間みんかんに委託いたくする公設こうせつ民営みんえい学童がくどうが増加ぞうかしており、地域ちいき運営うんえい協議きょうぎ会かいや父母ちちはは会かいが運営うんえいするものや社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん・NPO法人ほうじん・株式会社かぶしきがいしゃ等とうが指定してい管理かんり者しゃとなって運営うんえいするものが含ふくまれる。自治体じちたいが人件じんけん費ひを削減さくげんするために放課後ほうかご児童じどうクラブの運営うんえい委託いたくを進すすめた経緯けいいがあるが、特とくに指定してい管理かんり者しゃ制度せいどは数すう年ねんごとに指定していを見直みなおすため、安定あんてい性せい・継続けいぞく性せいのある放課後ほうかご児童じどうクラブ運営うんえいについて不安ふあんの声こえが全国ぜんこく学童がくどう保育ほいく連絡れんらく協議きょうぎ会かいから挙あげられている。

民みん設しつらえ民営みんえい児童じどうクラブには、運営うんえい委員いいん会かい・父母ちちはは会かい・任意にんい団体だんたいあるいは個人こじんが設置せっち・運営うんえいしている施設しせつも含ふくまれる。運営うんえい委員いいん会かいとは、地域ちいきの児童じどう福祉ふくし関係かんけい者しゃ（学校がっこう長ちょう、町内ちょうない会かい長ちょう、民生みんせい・児童じどう委員いいん等とう）、保護ほご者しゃ代表だいひょう、支援しえん員いん等とうにより構成こうせいされた組織そしきで、自治体じちたいからの支援しえんを受うける条件じょうけんとなっている。父母ちちはは会かいとは保護ほご者しゃ自身じしんによって構成こうせいされた組織そしきの放課後ほうかご児童じどうクラブにおける一般いっぱん的てきな名称めいしょうである。この他ほか、私立しりつ保育園ほいくえん・保育ほいく系けい株式会社かぶしきがいしゃ・NPO法人ほうじんに加くわえ、異い業種ぎょうしゅからの参入さんにゅう（学習がくしゅう塾じゅくやフィットネスクラブ、英会話えいかいわ教室きょうしつ等とう）により設置せっち・運営うんえいされているものもある。これら異い業種ぎょうしゅ企業きぎょうが展開てんかいする「児童じどうクラブ」の中なかには「習ならい事ごと」と区別くべつが難むずかしいものがある。補助ほじょ金きんを受うけない場合ばあいは自治体じちたいの放課後ほうかご対策たいさく当局とうきょくとの連携れんけいも不要ふようなことから運営うんえいレベルの一定いってい化かが難むずかしい。学習がくしゅう指導しどうや夕食ゆうしょく提供ていきょう、入浴にゅうよく、長時間ちょうじかん預あずかりなどサービスを売うりにする一方いっぽうで、児童じどう福祉ふくし法ほうが目的もくてきとする自立じりつ性せい等とうの健全けんぜん育成いくせい理念りねんに沿そわないものや、児童じどう一いち人にん当あたりの床ゆか面積めんせきが放課後ほうかご児童じどうクラブの設置せっち基準きじゅんを満みたさないもの、支援しえん員いん等とうの専門せんもん性せいに問題もんだいがあるものなど、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうによる放課後ほうかご児童じどうクラブとは異ことなるケースもあるので注意ちゅういが必要ひつようである。また、厚生こうせい労働省ろうどうしょうをはじめ公的こうてき機関きかんが実施じっしする放課後ほうかご児童じどうクラブの状況じょうきょう調査ちょうさでは、統計とうけいの対象たいしょうに含ふくまれないか実態じったいがつかめていない場合ばあいがある。

近年きんねん、小学生しょうがくせいは減少げんしょうしている。それに伴ともない、小学校しょうがっこうの空あき教室きょうしつを放課後ほうかご児童じどうクラブ施設しせつに転用てんようする例れいが増ふえている。

運営うんえいの実態じったい

年間ねんかんを通つうじて運営うんえいされるが、通常つうじょう利用りよう日び（学校がっこうの授業じゅぎょうがある日ひ）と一いち日にち利用りよう日び（学校がっこう休業きゅうぎょう日び。長期ちょうき休やすみ（夏休なつやすみ・冬休ふゆやすみ・春休はるやすみ期間きかんや行事ぎょうじの振替ふりかえ休業きゅうぎょう日び、学校がっこう創立そうりつ記念きねん日び、授業じゅぎょうがない土曜日どようびなど）に大別たいべつできる。公設こうせつ・民みん設しつらえとも土曜日どようび開所かいしょの施設しせつが多おおい。日にち祝祭日しゅくさいじつはごく一部いちぶを除のぞいて閉所している。児童じどうは通常つうじょう利用りよう日びには授業じゅぎょう終了しゅうりょう後ごに登とう所しょし、一いち日にち利用りよう日びには朝あさ、自宅じたくから登とう所しょする。

通常つうじょう利用りよう日び

学校がっこうの授業じゅぎょう終了しゅうりょう後ごに登とう所しょする。校舎こうしゃ内ないの児童じどうクラブなら教室きょうしつ間あいだの移動いどう、敷地しきち外がいであれば校門こうもんを出でて通学つうがく路ろ経由けいゆで登とう所しょとなる。公設こうせつ学童がくどうは基本きほん的てきに小学校しょうがっこう区くと連動れんどうしているので低てい学年がくねんでも徒歩とほで登とう所しょできるが、駅えきの近ちかくや商店しょうてん街がい等ひとしに立地りっちするテナント型がたの民みん設しつらえ児童じどうクラブでは学区がっく外がいということもある（一部いちぶの事業じぎょう者しゃは車くるまで送迎そうげいしている）。私立しりつ小学校しょうがっこうの児童じどうは公設こうせつでも鉄道てつどうやバスで登とう所しょするケースがある。下校げこう指導しどうは小学校しょうがっこうの管理かんりで、学年がくねんごとに下校げこう時刻じこくも異ことなるため、基本きほん的てきには児童じどう各自かくじの登とう所しょである。

児童じどうは宿題しゅくだい、おやつ、遊あそび等とうをしながら、決きめられた帰宅きたく時刻じこくに降くだ所ところする。入学にゅうがく直後ちょくごの1年生ねんせいや日ひの短みじかい冬季とうきは保護ほご者しゃお迎むかえということも多おおい。遊あそび場所ばしょとしては児童じどうクラブ施設しせつの他ほか、小学校しょうがっこう校庭こうていや児童じどう館かん、近隣きんりんの公園こうえんなど立地りっち条件じょうけんにより様々さまざまであるが、日常にちじょう的てきに外そと遊あそびができるよう配慮はいりょされている。「中ちゅう抜ぬけ」が可能かのうな児童じどうクラブでは、習ならい事ごとなどのために児童じどうが途中とちゅうで出でかけ、また戻もどってくるということもある。

異い年齢ねんれいの集団しゅうだんが大だい人数にんずうで過すごすため、生活せいかつ時間じかんやルールは施設しせつごとに決きめて運用うんようしている。よく設定せっていされているものとしては学習がくしゅうタイム、おやつ、当番とうばん仕事しごと、帰かえりの会かい等とうがある。80名めいを超こすような大だい規模きぼ児童じどうクラブではあえて時間じかんをずらしたり、自由じゆうおやつ（食たべる時間じかんなどを児童じどう自身じしんで決きめて申告しんこくする）にしたりといった工夫くふうもとられる。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん及およびその補助ほじょ員いんは児童じどうの出欠しゅっけつおよび居場所いばしょ確認かくにん、体調たいちょう確認かくにん、活動かつどうや遊あそびの提供ていきょう、集団しゅうだん指導しどう、適切てきせつな環境かんきょう設定せってい、おやつ提供ていきょう、けがや体調たいちょう不良ふりょうの対応たいおう（応急おうきゅう処置しょち、救急きゅうきゅう車しゃ対応たいおうや保護ほご者しゃへの連絡れんらく等とう）、その他た連絡れんらく業務ぎょうむ等とうを行おこなう。児童じどう・保護ほご者しゃ・学校がっこう・地域ちいきと密接みっせつにかかわるため信頼しんらい関係かんけいが重要じゅうようとなる。「第だい二にの家庭かてい」とも呼よばれ、支援しえん員いん等とうのことをあえて「先生せんせい」と呼よばせないよう徹底てっていしている学童がくどうもある。

閉所時刻じこくは自治体じちたい・事業じぎょう者しゃによって異ことなるが、18時じまでは通常つうじょう利用りようできることが多おおい（17時じ閉所や、19時じまで通常つうじょう利用りようの児童じどうクラブもある）。公設こうせつ民営みんえいや民みん設しつらえ民営みんえいでは、夜間やかんは別べつ料金りょうきんの延長えんちょう利用りよう制度せいどもある。公設こうせつ民営みんえいでは概おおむね19時じまで、民みん設しつらえ民営みんえいでは遅おそいものでは22時じまで利用りようできるものもある。夜間やかん利用りようは保護ほご者しゃの要望ようぼうと事業じぎょう者しゃの思惑おもわくが一致いっちしたものだが、夜間やかんまで恒常こうじょう的てきに児童じどうクラブで過すごさせると、児童じどうの情緒じょうちょ安定あんていへの影響えいきょうや、その家庭かていが本来ほんらいもつべき保育ほいく機能きのう（近所きんじょとの協力きょうりょく、顔見知かおみしりを増ふやす、留守番るすばんする力ちからの教育きょういくなど）が獲得かくとくできないなど問題もんだいも生しょうじる。

一いち日にち利用りよう日び

学校がっこうの授業じゅぎょうがない平日へいじつには朝あさから児童じどうクラブを利用りようすることになる。通常つうじょう利用りようは8時半じはんまた9時じからのことが多おおい。公設こうせつ民営みんえい・民みん設しつらえ民営みんえいでは朝あさの延長えんちょう利用りよう制度せいどがあり、7時半じはん頃ごろから利用りようできる。

昼食ちゅうしょくは弁当べんとう持参じさんとなるが、長期ちょうき休やすみ等とうには保護ほご者しゃの負担ふたん軽減けいげんのため仕出しだし弁当べんとうサービスを設定せっていすることもある。自治体じちたい直営ちょくえいの公設こうせつ公営こうえい児童じどうクラブでは、支援しえん員いん等とうは公務員こうむいんなので現金げんきんを扱あつかえないことから弁当べんとうサービスを行おこなわないか、父母ちちはは会かいが会計かいけい担当たんとうを立たてて行いっている。

食休しょくやすみをした後のちは上記じょうきの通常つうじょう利用りよう日びと同様どうようである。

行事ぎょうじ

日常にちじょう活動かつどうに取とり入いれる継続けいぞく的てきな行事ぎょうじと、季き節ぶし感かんを養やしなう目的もくてきから設定せっていする年間ねんかんイベントとしての行事ぎょうじ、また家族かぞく合同ごうどう行事ぎょうじや児童じどう館かんあるいは他た児童じどうクラブとの交流こうりゅう行事ぎょうじ等とうがある。地域ちいきの祭まつりや商店しょうてん街がいイベントに参加さんかしたり、児童じどう館かんや民間みんかんのキッズイベントに参加さんかしたりすることもある。

日常にちじょう行事ぎょうじの典型てんけい例れいとしては将棋しょうぎ・囲碁いごの講座こうざや大会たいかい、けん玉だまや折おり紙がみなど伝統でんとう遊あそび、サッカー大会たいかい、集団しゅうだん遊あそび、工作こうさく・手芸しゅげい、イラスト大会たいかい等とうがある。食しょく育いくの一環いっかんとして野菜やさいの栽培さいばいや、クッキング行事ぎょうじも盛さかんに行おこなわれる。

季き節ぶし行事ぎょうじの典型てんけい例れいとしては水遊みずあそび、ハロウィン、クリスマス会かい、餅もちつき等ひとしがある。自治体じちたい・事業じぎょう者しゃによっては宿泊しゅくはくを伴ともなうキャンプも行おこなわれる。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん
実施じっし国こく	日本にっぽん
資格しかく種類しゅるい	公的こうてき資格しかく（都道府県とどうふけん認定にんてい資格しかく）
分野ぶんや	福祉ふくし・医療いりょう
試験しけん形式けいしき	講習こうしゅう会かい（レポート提出ていしゅつを含ふくむ）
認定にんてい団体だんたい	都道府県とどうふけん知事ちじ
後援こうえん	厚生こうせい労働省ろうどうしょう
認定にんてい開始かいし年月日ねんがっぴ	2015年ねん（平成へいせい27年ねん）
根拠こんきょ法令ほうれい	放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（平成へいせい26年ねん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい63号ごう）
特記とっき事項じこう	2019年ねん度ど（令れい和わ2年ねん3月31日にち）までは、「認定にんてい資格しかく研修けんしゅうを修了しゅうりょうすることを予定よていしている者もの」も、有ゆう資格しかく者しゃと同様どうように扱あつかうことができた。
ウィキプロジェクト 資格しかく ウィキポータル 資格しかく

放課後ほうかご児童じどうクラブ施設しせつで児童じどうの保育ほいくにあたる者ものは、従来じゅうらい児童じどうの遊あそびを指導しどうする者もの任用にんよう資格しかくなど、一定いっていの要件ようけんを満みたしていれば就つくことができ、「学童がくどう指導しどう員いん」や「学童がくどうの先生せんせい」「児童じどうクラブの先生せんせい」など様々さまざまに呼よばれ、なおかつ、他たの要件ようけんをもって行おこなうこともできたため、統一とういつされた資格しかく要件ようけんも存在そんざいしなかった。

2015年ねん（平成へいせい27年ねん）度どからは、「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（平成へいせい二に十じゅう六ろく年ねん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい六ろく十じゅう三さん号ごう）第だい十じゅう条じょう」に基もとづき、事業じぎょう所しょごとに「放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん」を配置はいちすることが義務ぎむづけられた（支援しえんの単位たんい（おおむね40名めい程度ていど）ごとに2名めい以上いじょう、ただし1名めいを除のぞき補助ほじょ員いんをもって代かえることができる）。放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんとなるには、児童じどうの遊あそびを指導しどうする者もの任用にんよう資格しかくなどの要件ようけんを有ゆうした上うえで、都道府県とどうふけん知事ちじによる認定にんてい資格しかく講習こうしゅうを修了しゅうりょうする必要ひつようがある。都道府県とどうふけん知事ちじ認定にんていの資格しかくだが、教育きょういく職員しょくいん免許めんきょ状じょうの普通ふつう免許めんきょ状じょうと同様どうよう、認定にんていを受うけた都道府県とどうふけん以外いがいでも効力こうりょくを有ゆうする。なお、2019年ねん（平成へいせい31年ねん）度どまでは経過けいか措置そちとして、認定にんてい資格しかく研修けんしゅうを「修了しゅうりょうした者もの」ではなく「修了しゅうりょうすることを予定よていしている者もの」が放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんとなることもできた。2020年ねん（令れい和わ2年ねん）度ど以降いこうに認定にんてい資格しかく講習こうしゅうを修了しゅうりょうしていない場合ばあいは、補助ほじょ員いんとしてであれば勤務きんむ可能かのうとしている。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん以外いがいの「児童じどうクラブの先生せんせい」については、統一とういつ的てきな名称めいしょうは存在そんざいせず、保育ほいく士しや教育きょういく職員しょくいん免許めんきょ状じょうのような国家こっか資格しかく制度せいどもない。厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい「児童じどう福祉ふくし施設しせつの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（昭和しょうわ二に十じゅう三さん年ねん厚生省こうせいしょう令れい第だい六ろく十じゅう三さん号ごう）第だい三さん十じゅう八はち条じょう」では資格しかく要件ようけんを「児童じどうの遊あそびを指導しどうする者もの任用にんよう資格しかく」としており、これは児童じどう館かん職員しょくいんと同様どうようである。また児童じどう養護ようご施設しせつ職員しょくいんとほぼ同様どうようである。具体ぐたい的てきには、保育ほいく士し資格しかくか社会しゃかい福祉ふくし士し、幼稚園ようちえん・小学校しょうがっこう・中学校ちゅうがっこう・高校こうこうのいずれかの教育きょういく職員しょくいん免許めんきょ状じょう（児童じどうの遊あそびを指導しどうする者ものの場合ばあいは、教諭きょうゆとなる資格しかくを有ゆうするものとなっているため、免許めんきょ状じょうの失効しっこう状態じょうたい又または有効ゆうこう期限切きげんぎれの場合ばあいは不可ふかと解釈かいしゃくされる）、あるいは社会しゃかい福祉ふくし学がく・心理しんり学がく・教育きょういく学がく・社会しゃかい学がく等ひとしの学士がくし以上いじょうの学位がくい等とうがあれば児童じどうの遊あそびを指導しどうする者ものの任用にんよう資格しかくは満みたされる。また、特とくに非常勤ひじょうきん指導しどう員いんの場合ばあいは、任用にんよう資格しかくを満みたさなくとも「子育こそだての経験けいけん」「子こどもにかかわるボランティアの経験けいけん」等とうがあればよいとする自治体じちたい・事業じぎょう者しゃも多おおい（2年ねんの職務しょくむ経験けいけんにより、補助ほじょ員いんではなく指導しどう員いん採用さいように切きり替かえて職務しょくむを行おこなうことができるのは法的ほうてきに可能かのうであったが、放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの制度せいど導入どうにゅう後ごは、単たんに勤務きんむ経験けいけん等とうにより資格しかく認定にんてい研修けんしゅうの受講じゅこう資格しかくが得えられるに過すぎなくなっている）。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんに対たいする補助ほじょ員いんは、特段とくだんの資格しかくは不要ふようだが、児童じどうの遊あそびを指導しどうする者もの任用にんよう資格しかくや、2015年ねん（平成へいせい27年ねん）から開始かいしされた「子育こそだて支援しえん員いん」のうち、放課後ほうかご児童じどうコースの資格しかく認定にんてい者しゃなど、一定いっていの基礎きそ知識ちしきがある者ものが推奨すいしょうされている（必須ひっすではない）。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの資格しかく認定にんてい研修けんしゅうの受講じゅこう資格しかくと研修けんしゅうでの受講じゅこう科目かもく

受講じゅこう資格しかく

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんは、「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん」（平成へいせい26年ねん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい六ろく三さん号ごう）の第だい十じゅう条じょう3で規定きていしている、以下いかのいずれかに該当がいとうし各かく都道府県とどうふけんが行おこなう研修けんしゅう（研修けんしゅう業務ぎょうむは、他たの機関きかんにその一部いちぶを委託いたく実施じっしさせることも可能かのう）を修了しゅうりょうしたものでなければならないとされる。

第だい十じゅう条じょう3 放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんは次つぎの各号かくごうのいずれかに該当がいとうするものであって、都道府県とどうふけん知事ちじが実施じっしする研修けんしゅうを修了しゅうりょうしたものでなければならない。

一いち 保育ほいく士しの資格しかくを有ゆうする者もの

二に 社会しゃかい福祉ふくし士しの資格しかくを有ゆうする者もの

三さん 学校がっこう教育きょういく法ほうの規定きていによる高等こうとう学校がっこう若もしくは中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうを卒業そつぎょうした者もの、同どう法ほう第だい90条じょう第だい2項こうの規定きていにより大学だいがくへの入学にゅうがくが認みとめられた者もの又または文部もんぶ科学かがく大臣だいじんがこれと同等どうとう以上いじょうの資格しかくを有ゆうすると認定にんていした者もの（第だい九きゅう号ごうにおいて「高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう者しゃ等とう」という。）であって、2年ねん以上いじょう児童じどう福祉ふくし事業じぎょうに従事じゅうじした者もの

四よん 教育きょういく職員しょくいん免許めんきょ法ほう第だい4条じょうに規定きていする免許めんきょ状じょうを有ゆうする者もの

五ご 学校がっこう教育きょういく法ほうの規定きていによる大学だいがくにおいて、社会しゃかい福祉ふくし学がく、心理しんり学がく、教育きょういく学がく、社会しゃかい学がく、芸術げいじゅつ学がく若もしくは体育たいいく学がくを専修せんしゅうする学科がっか又またはこれらに相当そうとうする課程かていを修おさめて卒業そつぎょうした者もの

六ろく 学校がっこう教育きょういく法ほうの規定きていによる大学だいがくにおいて、社会しゃかい福祉ふくし学がく、心理しんり学がく、教育きょういく学がく、社会しゃかい学がく、芸術げいじゅつ学がく若もしくは体育たいいく学がくを専修せんしゅうする学科がっか又またはこれらに相当そうとうする課程かていにおいて優秀ゆうしゅうな成績せいせきで単位たんいを習得しゅうとくしたことにより、同どう法ほう第だい102条じょう第だい2項こうの規定きていにより大学院だいがくいんへの入学にゅうがくが認みとめられた者もの

七なな 学校がっこう教育きょういく法ほうの規定きていによる大学院だいがくいんにおいて、社会しゃかい福祉ふくし学がく、心理しんり学がく、教育きょういく学がく、社会しゃかい学がく、芸術げいじゅつ学がく若もしくは体育たいいく学がくを専攻せんこうする研究けんきゅう科か又またはこれらに相当そうとうする課程かていを修おさめて卒業そつぎょうした者もの

八はち 外国がいこくの大学だいがくにおいて、社会しゃかい福祉ふくし学がく、心理しんり学がく、教育きょういく学がく、社会しゃかい学がく、芸術げいじゅつ学がく若もしくは体育たいいく学がくを専修せんしゅうする学科がっか又またはこれらに相当そうとうする課程かていを修おさめて卒業そつぎょうした者もの

九きゅう 高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう者しゃ等とうであり、かつ、2年ねん以上いじょう放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうに類似るいじする事業じぎょうに従事じゅうじしたものであって、市町村しちょうそん長ちょうが適当てきとうと認みとめた者もの

十じゅう 5年ねん以上いじょう放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうに従事じゅうじしたものであって、市町村しちょうそん長ちょうが適当てきとうと認みとめた者もの

上記じょうきの要件ようけんのほとんどは、児童じどうの遊あそびを指導しどうする者もの任用にんよう資格しかくにもなっている。資格しかく認定にんてい研修けんしゅうの受講じゅこう申込もうしこみに当あたっては、要件ようけんを満みたしていることを証明しょうめいするものないしはその写うつしの添付てんぷを要ようする（第だい三さん号ごうであれば、高等こうとう学校がっこうなどの卒業そつぎょう証明しょうめい書しょ、及および2年ねん以上いじょう勤務きんむしたことを現在げんざいの勤務きんむ先さきないしは退職たいしょくした元もと勤務きんむ先さきが放課後ほうかご児童じどうクラブ等とうでの勤務きんむ歴れきを証明しょうめいした文書ぶんしょ等とうをそれぞれ発行はっこうしてもらう必要ひつようがある）。

ただし、第だい九きゅう号ごう（いわゆる、認可にんか外がい学童がくどうに従事じゅうじした者ものや児童じどう館かんで従事じゅうじした者もの等とうを指さす）ないしは第だい十じゅう号ごう（後述こうじゅつ）に該当がいとうする場合ばあいは、都道府県とどうふけんによっては、事前じぜんに受講じゅこう資格しかくを満みたしているかどうかを審査しんさの上うえで受講じゅこう可否かひの判断はんだんとなるので、申もうし込こみ先さきへの事前じぜんの問とい合あわせが必要ひつようなケースもある。

なお、第だい四よん号ごうについては、かつては「学校がっこう教育きょういく法ほうの規定きていにより、幼稚園ようちえん、小学校しょうがっこう、中学校ちゅうがっこう、高等こうとう学校がっこう及および中等ちゅうとう教育きょういく学校がっこうの教諭きょうゆとなる資格しかくを有ゆうする者もの」となっていたが、教員きょういん免許めんきょ更新こうしん制せいの兼かね合あいから、免許めんきょ状じょうを有ゆうする者もののうち、いわゆる失効しっこう状態じょうたいの旧きゅう免許めんきょ状じょうを有ゆうする者ものへの門戸もんこを広ひろげるため、第だい十じゅう号ごうについては、高等こうとう学校がっこう等とうを卒業そつぎょうしていなくとも放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんへの道みちを開ひらくため、平成へいせい30年ねん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい四よん六ろく号ごうにより一部いちぶ改正かいせいされた、「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん」（平成へいせい26年ねん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい六ろく三さん号ごう）によって、変更へんこう及および追加ついかされたものである。

受講じゅこう科目かもく

以下いかに示しめす16科目かもくすべての修了しゅうりょうを要件ようけんとする。1科目かもくの講義こうぎ時間じかんはすべて90分ふんと規定きていされており、受講じゅこう後ごのレポートの内容ないようなどを加味かみして、認定にんてい可否かひが決定けっていされる。16科目かもくすべて合格ごうかくした場合ばあいは、修了しゅうりょう認定にんていの証書しょうしょ（A4サイズの賞状しょうじょう型がたとカード型がたの2つ）が交付こうふされる。ただし、一部いちぶの科目かもくを欠席けっせきした場合ばあい（遅刻ちこくや早退そうたいあるいは一時いちじ退席たいせきも同様どうよう）や、提出ていしゅつレポートの評価ひょうかが芳かんばしくなかった科目かもくあるいは未み提出ていしゅつの科目かもく（免除めんじょ対象たいしょう科目かもくあるいは前年ぜんねんまでに受講じゅこうを終おえている科目かもくがある場合ばあいは、当該とうがい科目かもくについては未み提出ていしゅつでも可か）があった場合ばあいは、認定にんていされた合格ごうかく科目かもく名めいが記載きさいされた一部いちぶ科目かもく認定にんてい証書しょうしょ（A4サイズの賞状しょうじょう型がたのみ）が交付こうふされる。

• 1-① 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの目的もくてき及および制度せいど内容ないよう
• 1-② 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの一般いっぱん原則げんそくと権利けんり擁護ようご
• 1-③ 子こども家庭かてい福祉ふくし施策しさくと放課後ほうかご児童じどうクラブ
• 2-④ 子こどもの発達はったつ理解りかい
• 2-⑤ 児童じどう期きの生活せいかつと発達はったつ
• 2-⑥ 障害しょうがいのある子こどもの理解りかい
• 2-⑦ 特とくに配慮はいりょを必要ひつようとする子こどもの理解りかい
• 3-⑧ 放課後ほうかご児童じどうクラブに通かよう子こどもの育成いくせい支援しえん
• 3-⑨ 子こどもの遊あそびの理解りかいと支援しえん
• 3-⑩ 障害しょうがいのある子こどもの育成いくせい支援しえん
• 4-⑪ 保護ほご者しゃとの連携れんけい・協力きょうりょくと相談そうだん支援しえん
• 4-⑫ 学校がっこう・地域ちいきとの連携れんけい
• 5-⑬ 子こどもの生活せいかつ面めんでの対応たいおう
• 5-⑭ 安全あんぜん対策たいさく・緊急きんきゅう時じ対応たいおう
• 6-⑮ 放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの仕事しごと内容ないよう
• 6-⑯ 放課後ほうかご児童じどうクラブの運営うんえい管理かんりと運営うんえい主体しゅたいの法令ほうれいの順守じゅんしゅ

上記じょうき受講じゅこう資格しかく対象たいしょう者しゃのうち、同どう厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい十じゅう条じょう3で第だい一いち号ごうに該当がいとうする者ものは2-④、2-⑤、2-⑥、2-⑦の4科目かもく、同おなじく第だい二に号ごうに該当がいとうする者ものは2-⑥、2-⑦の2科目かもく、同おなじく第だい四よん号ごうに該当がいとうする者ものは2-④、2-⑤の2科目かもくがそれぞれ免除めんじょされる。ただし、希望きぼうすれば受講じゅこうすることもレポートを提出ていしゅつすることも可能かのうである。

ただし、一部いちぶ科目かもく認定にんてい証書しょうしょの発行はっこうを受うけた者もので、翌よく年度ねんど以降いこうに一部いちぶ科目かもく認定にんてい証書しょうしょを添付てんぷの上うえで受講じゅこう申もうし込こみをした場合ばあい、一部いちぶ科目かもく認定にんてい証書しょうしょに記載きさいの科目かもくと免除めんじょの対象たいしょうとなっている科目かもく以外いがいの科目かもくのみ受講じゅこうしてレポートを提出ていしゅつすれば、修了しゅうりょう認定にんていの証書しょうしょが授与じゅよされる。

また、受講じゅこうの費用ひようは都道府県とどうふけんにより有料ゆうりょうの場合ばあいと無料むりょうの場合ばあいがある。

なお、認定にんてい講習こうしゅうに当あたっては指定していテキストを持参じさんして受講じゅこうする必要ひつようがあるが、こちらについては、受講じゅこう者しゃが別途べっと購入こうにゅう（受講じゅこうが有料ゆうりょうの都道府県とどうふけんの場合ばあいは、テキスト代だいが含ふくまれているケースもある）して、認定にんてい講習こうしゅうの際さいに持参じさんする必要ひつようがある。このテキストは、受講じゅこう案内あんないと併あわせて、出版しゅっぱん社しゃが受講じゅこう者しゃ向むけにパンフレットを配布はいふして、その要項ようこうに従したがって申もうし込こめば、版元はんもとから直接ちょくせつ送付そうふされるが、一般いっぱんの書店しょてんでも入手にゅうしゅ可能かのうな書籍しょせきとなっている。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん等とうの待遇たいぐう

自治体じちたいの財政難ざいせいなんや事業じぎょうモデルの不安定ふあんていさから、支援しえん員いん等とうの給与きゅうよは一般いっぱんに低ひくい。また年度内ねんどないの児童じどう数すう変動へんどうが大おおきいこと（夏季かき休業きゅうぎょう後ごの退会たいかいなど）や、障害しょうがいのある児童じどうの利用りよう状じょう況きょうによって配置はいち人数にんずうを細こまかく調整ちょうせいする必要ひつようがあることなどから、嘱託しょくたくやパートタイマー、アルバイトなどの非ひ正規せいき雇用こようも多おおく、平均へいきん勤続きんぞく年数ねんすうは短みじかい。業界ぎょうかい全体ぜんたいの課題かだいとして待遇たいぐうは不十分ふじゅうぶんといえる。児童じどうの安全あんぜんを預あずかる責任せきにんの重おもさやモンスターペアレント対応たいおう、生命せいめいにかかわる食物しょくもつアレルギー対応たいおうなど、求もとめられる仕事しごとが複雑ふくざつ化かしているにもかかわらず経験けいけんの豊富ほうふな支援しえん員いん等とうが育そだちにくいという課題かだいがある。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうでは、処遇しょぐう改善かいぜんのため、18:30以降いこうも開所かいしょしている児童じどうクラブへの助成じょせい金きんの増額ぞうがくに加くわえ、支援しえん員いん個々ここに対たいしては、都道府県とどうふけんあるいは市町村しちょうそんが行おこなう研修けんしゅうの受講じゅこうを推奨すいしょうしており、「放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん等とう資質ししつ向上こうじょう研修けんしゅう」などの名称めいしょうで、放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん認定にんてい資格しかく研修けんしゅう修了しゅうりょう者しゃなどへの喚起かんきを促うながしている（法令ほうれい上じょうの根拠こんきょは、「職員しょくいんの資質ししつ向上こうじょう・人材じんざい確保かくほ等とう研修けんしゅう事業じぎょうの実施じっしについて（平成へいせい27年ねん5月がつ21日にち 雇やとい児じ発はつ0521第だい19号ごう）」）。

放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんに関連かんれんする民間みんかん資格しかく

公的こうてき資格しかくである放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの他ほかに、児童じどうクラブ職員しょくいんとしての専門せんもん性せいを証明しょうめいするための民間みんかん資格しかくが存在そんざいする。比較的ひかくてき大だい規模きぼなものとしては以下いかのものがある。

• 一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん - 認定にんてい児童じどう厚生こうせい員いん資格しかく制度せいど

具体ぐたい的てきには、児童じどう厚生こうせい二に級きゅう指導しどう員いん、児童じどう厚生こうせい一いち級きゅう指導しどう員いん、児童じどう厚生こうせい一いち級きゅう特別とくべつ指導しどう員いん、児童じどう健全けんぜん育成いくせい指導しどう士しの4つのランクがある（一級いっきゅう特別とくべつのみ、更新こうしん制度せいどがあるため、3年間ねんかんの有効ゆうこう期限きげんが設定せっていされている）。

こちらは、現職げんしょくの児童じどう館かん職員しょくいん向むけの資格しかく制度せいどでもあるが、現職げんしょくの放課後ほうかご児童じどうクラブ職員しょくいんの場合ばあいの資格しかく申請しんせいは、平成へいせい27年ねん度ど以降いこうは、放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの認定にんてい講習こうしゅう修了しゅうりょう者しゃであることを要ようする（こちらも、平成へいせい31年ねん度どまでは現職げんしょく者しゃに準じゅんじた経過けいか措置そちがあった）。

詳細しょうさいは「児童じどう館かん#認定にんてい児童じどう厚生こうせい員いん資格しかく制度せいど」を参照さんしょう

• 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんキッズコーチ協会きょうかい（母体ぼたいは東急とうきゅうグループ） - （3級きゅう - 1級きゅう）認定にんていキッズコーチ及および（3級きゅう - 1級きゅう）キッズコーチ検定けんてい

認定にんていコーチ・コーチ検定けんていともに、3級きゅうの取得しゅとくには、特とくに基礎きそ資格しかくなどの要件ようけんはないが、2級きゅう以上いじょうを取得しゅとくするには、直近ちょっきんの下位かいの級きゅうの既すんで取得しゅとくを要件ようけんとしている。

• 特定とくてい非ひ営利えいり活動かつどう法人ほうじん日本にっぽん放課後ほうかご児童じどう指導しどう員いん協会きょうかい - 放課後ほうかご児童じどう支援しえん士し資格しかく・放課後ほうかご専門せんもん児童じどう支援しえん士し資格しかく・放課後ほうかご高度こうど児童じどう支援しえん士し資格しかく
• 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん学童がくどう保育ほいく士し協会きょうかい - 学童がくどう保育ほいく士し基礎きそ・学童がくどう保育ほいく士し

課題かだい

放課後ほうかご児童じどうクラブ施設しせつを設置せっち・管轄かんかつする自治体じちたいの議会ぎかいや、利用りよう者しゃ団体だんたいである学童がくどう保育ほいく連絡れんらく協議きょうぎ会かい、またマスコミ報道ほうどう等とうにおいて、放課後ほうかご児童じどうクラブ事業じぎょうの課題かだいがしばしば取とり上あげられる。代表だいひょう的てきな課題かだいとしては以下いかのようなものがある。

• 支援しえん員いん等とうの待遇たいぐうが不十分ふじゅうぶんであること。
  • 公設こうせつ公営こうえい児童じどうクラブに勤務きんむする常勤じょうきん支援しえん員いん等とう（公務員こうむいん）を除のぞくと、一般いっぱんに児童じどうクラブ指導しどう員いんの給与きゅうよ水準すいじゅんは他た業種ぎょうしゅより低ひくい。離職りしょく率りつが高たかく、利用りよう者しゃにとって「先生せんせいが頻繁ひんぱんに入いれ替かわる」という印象いんしょうがある。
• 自治体じちたいの方針ほうしん変更へんこう・財政ざいせい状況じょうきょう変動へんどうにより運営うんえい形態けいたいが変かわることがあり、利用りよう者しゃにとって不安ふあん材料ざいりょうになる場合ばあいがあること。
• 大都市だいとし圏けんを中心ちゅうしんに放課後ほうかご児童じどうプラン（全ぜん児童じどう対策たいさく事業じぎょう）との一体いったい的てき実施じっしが広ひろがりつつあり、従来じゅうらいの放課後ほうかご児童じどうクラブで行おこなわれていたサービスが廃止はいし・縮小しゅくしょうされる場合ばあいがあること。例たとえばおやつ提供ていきょうを取とりやめたり、児童じどうの登降とうこう所しょ確認かくにんを個別こべつに行おこなわなくしたり、行事ぎょうじの規模きぼや回数かいすうを縮小しゅくしょうしたりするケースがある。
• 児童じどうクラブが定員ていいん超こえのために利用りようできない待機たいき児童じどうが2000年代ねんだい以降いこう増加ぞうか傾向けいこうにあること（2023年ねん5月がつ1日にち時点じてんの速報そくほう値ちで待機たいき児童じどうは1万まん6825人にん利用りよう申請しんせい自体じたいを諦あきらめている潜在せんざい的てき待機たいき児童じどうについてはデータそのものが存在そんざいしない。
• 児童じどうクラブに通かよいたくない児童じどうの問題もんだい。
  • そもそも放課後ほうかご児童じどうクラブは家庭かてい（親おや）のニーズに根差ねざした仕組しくみである。同おなじ「就労しゅうろう家庭かていの子こどもの居場所いばしょ」であっても、児童じどうにとってみれば保育園ほいくえん時代じだいは「周囲しゅういみんなが同おなじ状況じょうきょう（保育園ほいくえんに通かようのが当あたり前まえ）」なのに対たいし、小学校しょうがっこう入学にゅうがく後ごは「児童じどうクラブに通かよっていない友達ともだちもクラスにたくさんいる状況じょうきょう」（○○くんは家いえに帰かえって自由じゆうにゲームしているのに、どうして自分じぶんはゲームもできず、児童じどうクラブへ行いかなければいけないのか、など）へと環境かんきょうが激変げきへんする。放課後ほうかごの過すごし方かたについて親子おやこで意思いし疎通そつうが図はかられていないと、「親おやは児童じどうクラブに通かよわせたいのに、児童じどう本人ほんにんは通かよいたくない」という事態じたいが起おこる。児童じどう自身じしんに児童じどうクラブへの動機どうきづけが弱よわいと、友人ゆうじんとのトラブル場面ばめん・無気力むきりょく・反抗はんこう的てき態度たいど・脱走だっそうといった問題もんだい場面ばめんが頻発ひんぱつすることになる。
• 学校がっこうの校舎こうしゃ内ないにある児童じどうクラブの場合ばあい、学校がっこう生活せいかつの延長えんちょうのような過すごし方かたになりがちであること。家庭かてい的てきな雰囲気ふんいきをもつ居場所いばしょとして適切てきせつに機能きのうできるかどうか。
• 大だい規模きぼ児童じどうクラブの場合ばあい、怪我けがや事故じこの予防よぼう・把握はあく・対応たいおうが適切てきせつに行おこないづらいこと。
• 自治体じちたいの財政難ざいせいなん、また財政ざいせいが不安定ふあんていな経営けいえい母体ぼたい（NPO法人ほうじん等とう）に対たいする補助ほじょ金きんが不十分ふじゅうぶんなことによる財政難ざいせいなん。
• 父母ちちははが直接ちょくせつ運営うんえいする児童じどうクラブの場合ばあい、運営うんえいにかかわる父母ちちははの負担ふたん感かん
• 補償ほしょう制度せいどが統一とういつされていないことにより、事故じこの補償ほしょう対応たいおうにばらつきがあること

歴史れきし

放課後ほうかご児童じどうクラブは保護ほご者しゃの保育ほいくに欠かける児童じどうの安全あんぜんを守まもる場ばであるとともに、学齢がくれい期きの児童じどうが自立じりつするための成長せいちょう支援しえん・健全けんぜん育成いくせいを実践じっせんする場ばでもある。「仕事しごとと子育こそだての両立りょうりつ」が国くにを挙あげて課題かだいとなる中なかで、特とくに保育ほいく所しょを利用りようしていた家庭かていにとっては子こどもが卒そつ園えんして小学校しょうがっこうに入学にゅうがくしても保護ほご者しゃが安心あんしんして就労しゅうろう・介護かいご・病気びょうき治療ちりょう等とうを継続けいぞくする上じょうで不可欠ふかけつの制度せいどであり、また母親ははおや等とうが小学校しょうがっこう入学にゅうがくを機きに職場しょくば復帰ふっきを希望きぼうするケースも多おおいため、地域ちいきによっては申請しんせいが殺到さっとうして待機たいき児童じどうが生しょうじるほど需要じゅようが高たかい。待機たいきになったり生活せいかつ圏けんに放課後ほうかご児童じどうクラブ施設しせつがなかったりして入所にゅうしょできないと保護ほご者しゃの就労しゅうろう等とうに大おおきな不都合ふつごうが生しょうじるため、「小しょう1の壁かべ」とも呼よばれて社会しゃかい問題もんだい化かしている。

かつては仕事しごとをもつ親おやが自主じしゅ的てきに父母ちちはは会かいや任意にんい団体だんたいを結成けっせいして放課後ほうかご児童じどうクラブを立たち上あげたり、自治体じちたいが条例じょうれいで制度せいど化かして直営ちょくえいの放課後ほうかご児童じどうクラブを実施じっしするケースが多おおかったが、放課後ほうかご児童じどうクラブのニーズが増ふえ、内容ないようも多様たよう化かするとともに民間みんかん参入さんにゅうが盛さかんになった（詳細しょうさいは「設置せっち・運営うんえいの形態けいたい」節ふしを参照さんしょう）。

年表ねんぴょう

• 1904年ねん（明治めいじ37年ねん）：兵庫ひょうご県けんで神戸こうべ市し婦人ふじん奉仕ほうし会かいが市内しない2箇所かしょで幼児ようじと児童じどうを引受ひきうける
• 1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）：大阪おおさか府ふで石井いしい記念きねん愛染あいぜん園えんが学童がくどう保護ほご部ぶを設置せっち。主任しゅにんは冨田とみた象ぞう吉きち
• 1940年代ねんだい：日本にっぽん各地かくちで放課後ほうかご児童じどうクラブ事業じぎょうが始はじまる。
• 1960年代ねんだい：各地かくちの放課後ほうかご児童じどうクラブ関係かんけい者しゃの組織そしき化かと、日本国にっぽんこく政府せいふや地方ちほう公共こうきょう団体だんたいへの制度せいど化か要求ようきゅうの活動かつどうが本格ほんかく化か。
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）：東京とうきょう都と北きた区くによる地域ちいき運営うんえい委員いいん会かいへの補助ほじょ開始かいし。
• 1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）：東京とうきょう都と渋谷しぶや区くが「渋谷しぶや学童がくどう館かん」設置せっち。これが公設こうせつ公営こうえい放課後ほうかご児童じどうクラブの始はじまり。
• 1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）4月がつ：文部省もんぶしょう（現在げんざいの文部もんぶ科学かがく省しょう）が『留守るす家庭かてい児童じどう会かい育成いくせい事業じぎょう補助ほじょ要綱ようこう』による児童じどう会かい育成いくせい事業じぎょうを開始かいし。
• 1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）：「留守るす家庭かてい児童じどう会かい補助ほじょ事業じぎょう」は1971年度ねんどで打うち切きられ、「校庭こうてい開放かいほう事業じぎょう」に統合とうごうされる。
• 1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）：総理府そうりふ『婦人ふじん問題もんだい総合そうごう調査ちょうさ報告ほうこく書しょ』にて、放課後ほうかご児童じどうクラブの制度せいど化かを提言ていげん。
• 1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）4月がつ：厚生省こうせいしょう（現在げんざいの厚生こうせい労働省ろうどうしょう）が『都市とし児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう実施じっし要綱ようこう』により「児童じどう育成いくせいクラブ」の設置せっち・育成いくせい事業じぎょうを開始かいし（これが事実じじつ上じょうの放課後ほうかご児童じどうクラブへの国庫こっこ補助ほじょの始はじまりと言いわれる）。
• 1991年ねん（平成へいせい3年ねん）：『都市とし児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう実施じっし要綱ようこう』は廃止はいしされ、『放課後ほうかご児童じどう対策たいさく事業じぎょう実施じっし要綱ようこう』による放課後ほうかご児童じどう対策たいさく事業じぎょうに引ひき継つがれる。
• 1993年ねん（平成へいせい5年ねん）：総合そうごう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう（NIRA）が放課後ほうかご児童じどうクラブの制度せいど化かを提言ていげん（『女性じょせいの社会しゃかい参加さんかと課題かだい』第だい3回かい「母親ははおやの就労しゅうろうと子こども」）。また、子供こどもの未来みらい21プラン研究けんきゅう会かい報告ほうこく（厚生省こうせいしょう）は放課後ほうかご児童じどうクラブの法制ほうせい化かを提言ていげん。厚生省こうせいしょうが放課後ほうかご児童じどうクラブの法制ほうせい化かの検討けんとうを開始かいし。
• 1997年ねん（平成へいせい9年ねん）6月がつ3日にち：児童じどう福祉ふくし法ほう等とうの一部いちぶ改正かいせいに関かんする法律ほうりつが成立せいりつし、放課後ほうかご児童じどうクラブが「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう」として法制ほうせい化か。
• 1998年ねん（平成へいせい10年ねん）4月がつ1日にち：放課後ほうかご児童じどうクラブは児童じどう福祉ふくし法ほうと社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょう法ほう（現在げんざいの社会しゃかい福祉ふくし法ほう）に基もとづく第だい二に種しゅ社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょうに位置いちづけられ施行しこうされる。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）10月がつ19日にち：放課後ほうかご児童じどうクラブガイドラインが策定さくていされ、放課後ほうかご児童じどうクラブ運営うんえいの最低さいてい基準きじゅんが明示めいじ化かされる。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）3月がつ31日にち：放課後ほうかご児童じどうクラブ運営うんえい指針ししんが策定さくていされ、標準ひょうじゅん的てきな設備せつび及および運営うんえい方針ほうしんが明示めいじ化かされる。これに伴ともない、運営うんえいの最低さいてい基準きじゅんとされた放課後ほうかご児童じどうクラブガイドラインは廃止はいしとなった。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）4月がつ1日にち：『放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん』（平成へいせい26年ねん厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい63号ごう）施行しこうにともない、放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの制度せいどが開始かいし。5年間ねんかんの経過けいか措置そちを置おいた上うえで、放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いんの設置せっちが必須ひっす化かされた。
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん）4月がつ1日にち：放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん設置せっちの経過けいか措置そち終了しゅうりょうに伴ともない、支援しえん員いんの必置が義務ぎむ化か。

関連かんれん法規ほうき

児童じどう福祉ふくし法ほう

（昭和しょうわ22年ねん12月12日にち法律ほうりつ第だい164号ごう）

• 第だい6条じょうの3 第だい2項こう この法律ほうりつで、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうとは、小学校しょうがっこうに就学しゅうがくしている児童じどうであつて、その保護ほご者しゃが労働ろうどう等とうにより昼間ひるま家庭かていにいないものに、政令せいれいで定さだめる基準きじゅんに従したがい、授業じゅぎょうの終了しゅうりょう後ごに児童じどう厚生こうせい施設しせつ等とうの施設しせつを利用りようして適切てきせつな遊あそび及および生活せいかつの場ばを与あたえて、その健全けんぜんな育成いくせいを図はかる事業じぎょうをいう。
• 第だい21条じょうの9 市町村しちょうそんは、児童じどうの健全けんぜんな育成いくせいに資しするため、その区域くいき内ないにおいて、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう、子育こそだて短期たんき支援しえん事業じぎょう、乳児にゅうじ家庭かてい全戸ぜんこ訪問ほうもん事業じぎょう、養育よういく支援しえん訪問ほうもん事業じぎょう、地域ちいき子育こそだて支援しえん拠点きょてん事業じぎょう及および一時いちじ預あずかり事業じぎょう並ならびに次つぎに掲かかげる事業じぎょうであつて主務しゅむ省令しょうれいで定さだめるもの（以下いか「子育こそだて支援しえん事業じぎょう」という。）が着実ちゃくじつに実施じっしされるよう、必要ひつような措置そちの実施じっしに努つとめなければならない。
  1. 児童じどう及およびその保護ほご者しゃ又またはその他たの者ものの居宅きょたくにおいて保護ほご者しゃの児童じどうの養育よういくを支援しえんする事業じぎょう
  2. 保育ほいく所しょその他たの施設しせつにおいて保護ほご者しゃの児童じどうの養育よういくを支援しえんする事業じぎょう
  3. 地域ちいきの児童じどうの養育よういくに関かんする各般かくはんの問題もんだいにつき、保護ほご者しゃからの相談そうだんに応おうじ、必要ひつような情報じょうほうの提供ていきょう及および助言じょげんを行おこなう事業じぎょう
• 第だい21条じょうの10 市町村しちょうそんは、児童じどうの健全けんぜんな育成いくせいに資しするため、地域ちいきの実情じつじょうに応おうじた放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうを行おこなうとともに、当該とうがい市町村しちょうそん以外いがいの放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうを行おこなう者ものとの連携れんけいを図はかる等ひとしにより、第だい六ろく条じょうの三さん第だい二に項こうに規定きていする児童じどうの放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの利用りようの促進そくしんに努つとめなければならない。
• 第だい34条じょうの8 市町村しちょうそん、社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじんその他たの者ものは、社会しゃかい福祉ふくし法ほう の定さだめるところにより、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうを行おこなうことができる。
• 第だい49条じょう この法律ほうりつで定さだめるもののほか、児童じどう自立じりつ生活せいかつ援助えんじょ事業じぎょう、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう、乳児にゅうじ家庭かてい全戸ぜんこ訪問ほうもん事業じぎょう、養育よういく支援しえん訪問ほうもん事業じぎょう、地域ちいき子育こそだて支援しえん拠点きょてん事業じぎょう、一時いちじ預あずかり事業じぎょう、小規模しょうきぼ住居じゅうきょ型がた児童じどう養育よういく事業じぎょう及および家庭かてい的てき保育ほいく事業じぎょう並ならびに児童じどう福祉ふくし施設しせつの職員しょくいんその他た児童じどう福祉ふくし施設しせつに関かんし必要ひつような事項じこうは、命令めいれいで定さだめる。
• 第だい56条じょうの6 第だい2項こう 児童じどう自立じりつ生活せいかつ援助えんじょ事業じぎょう又または放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうを行おこなう者もの及および児童じどう福祉ふくし施設しせつの設置せっち者しゃは、その事業じぎょうを行おこない、又またはその施設しせつを運営うんえいするに当とうたつては、相互そうごに連携れんけいを図はかりつつ、児童じどう及およびその家庭かていからの相談そうだんに応おうずることその他たの地域ちいきの実情じつじょうに応おうじた積極せっきょく的てきな支援しえんを行おこなうように努つとめなければならない。

社会しゃかい福祉ふくし法ほう

（昭和しょうわ26年ねん3月がつ29日にち法律ほうりつ第だい45号ごう）

• 第だい2条じょう　この法律ほうりつにおいて「社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょう」とは、第だい一種いっしゅ社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょう及および第だい二に種しゅ社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょうをいう。
  • 3　次つぎに掲かかげる事業じぎょうを第だい二に種しゅ社会しゃかい福祉ふくし事業じぎょうとする。
    • 2　児童じどう福祉ふくし法ほう に規定きていする児童じどう居宅きょたく介護かいご等とう事業じぎょう、児童じどうデイサービス事業じぎょう、児童じどう短期たんき入所にゅうしょ事業じぎょう、障害しょうがい児じ相談そうだん支援しえん事業じぎょう、児童じどう自立じりつ生活せいかつ援助えんじょ事業じぎょう、放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう又または子育こそだて短期たんき支援しえん事業じぎょう、同どう法ほう に規定きていする助産じょさん施設しせつ、保育ほいく所しょ、児童じどう厚生こうせい施設しせつ又または児童じどう家庭かてい支援しえんセンターを経営けいえいする事業じぎょう及および児童じどうの福祉ふくしの増進ぞうしんについて相談そうだんに応おうずる事業じぎょう

子こども・子育こそだて支援しえん法ほう

（平成へいせい24年ねん8月がつ22日にち法律ほうりつ第だい65号ごう）

厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい

• 児童じどう福祉ふくし施設しせつの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（昭和しょうわ23年ねん12月29日にち、厚生省こうせいしょう令れい第だい六ろく三さん号ごう。平成へいせい27年ねん3月がつ31日にち、厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい六ろく三さん号ごうにより一部いちぶ改正かいせい）
• 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅん（平成へいせい26年ねん4月がつ3日にち、厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい六ろく三さん号ごう。平成へいせい30年ねん3月がつ30日にち、厚生こうせい労働ろうどう省令しょうれい第だい四よん六ろく号ごうにより一部いちぶ改正かいせい）

厚生こうせい労働省ろうどうしょう通知つうち

• 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの実施じっしについて（及および別紙べっし「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょう実施じっし要綱ようこう」（児こ発はつ第だい平成へいせい10年ねん4月がつ9日にち）
• 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの一層いっそうの推進すいしんについて（雇やとい児じ育そだて発はつ第だい89号ごう厚生こうせい労働省ろうどうしょう雇用こよう均等きんとう・児童じどう家庭かてい局きょく育成いくせい環境かんきょう課長かちょう通知つうち、平成へいせい13年ねん9月がつ3日にち）
• 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの対象たいしょう児童じどうについて（雇やとい児じ育そだて発はつ第だい114号ごう厚生こうせい労働省ろうどうしょう雇用こよう均等きんとう・児童じどう家庭かてい局きょく育成いくせい環境かんきょう課長かちょう通知つうち、平成へいせい13年ねん12月20日にち）
• 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい事業じぎょうの対象たいしょう児童じどうについて（雇やとい児じ育そだて発はつ第だい114号ごう厚生こうせい労働省ろうどうしょう雇用こよう均等きんとう・児童じどう家庭かてい局きょく育成いくせい環境かんきょう課長かちょう通知つうち、平成へいせい13年ねん12月20日にち）
• 放課後ほうかご児童じどうクラブガイドラインについて（平成へいせい19年ねん10月がつ19日にち雇やとい児じ発はつ第だい1019001号ごう）
• 放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅんについて（平成へいせい26年ねん5月がつ30日にち雇やとい児じ発はつ0530第だい1号ごう）
• 「放課後ほうかご児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん事業じぎょうの設備せつび及および運営うんえいに関かんする基準きじゅんについて」の留意りゅうい事項じこうについて（平成へいせい26年ねん5月がつ30日にち雇やとい児じ育そだて発はつ0530第だい1号ごう）
• 「放課後ほうかご児童じどうクラブ運営うんえい指針ししん」の策定さくていについて（平成へいせい27年ねん3月がつ31日にち雇やとい児じ発はつ0331第だい34号ごう）
• 職員しょくいんの資質ししつ向上こうじょう・人材じんざい確保かくほ等とう研修けんしゅう事業じぎょうの実施じっしについて（平成へいせい27年ねん5月がつ21日にち雇やとい児じ発はつ0521第だい19号ごう）
• 社会しゃかい福祉ふくし施設しせつ等とうにおける防犯ぼうはんに係かかる安全あんぜんの確保かくほについて（通知つうち）（平成へいせい28年ねん9月がつ15日にち雇やとい児じ総そう発はつ0915第だい1号ごう、社しゃ援基発はつ0915第だい1号ごう、障さわ障さわ発はつ0915第だい1号ごう、老ろう高こう発はつ0915第だい1号ごう）

欧米おうべいの学童がくどう保育ほいく

イギリスの学童がくどう保育ほいく

イギリスでは学童がくどう保育ほいく施設しせつは学校がっこう内ないに設置せっちされており所管しょかんも学校がっこう担当たんとうの省庁しょうちょうと同おなじである。

2005年ねんからは「拡大かくだい学校がっこう（Extended School）」として全すべての学校がっこうで8時じから18時じまで学童がくどう保育ほいくが実施じっしされることとなった。また、教育きょういく効果こうかを上あげるため併あわせて学習がくしゅう支援しえんやクラブ活動かつどう、親おやのサポート、地域ちいき住民じゅうみんへの施設しせつ開放かいほうなども行おこなわれている。

国くにの監査かんさ機関きかんであるOfstedによる学校がっこうの評価ひょうかでは学童がくどう保育ほいくの実施じっし状じょう況きょうも対象たいしょうとなっている。

フランスの学童がくどう保育ほいく

フランスでは平日へいじつの放課後ほうかごの通常つうじょう期間きかんに利用りようできる余暇よかセンターのシステムがある。また同おなじ拠点きょてんを利用りようして学期がっき間あいだ休業きゅうぎょう中ちゅうにグループで余暇よか活動かつどう等とうを行おこなう「長期ちょうき休暇きゅうかセンター」のシステムも整備せいびされている。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの学童がくどう保育ほいく

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、子こどもが放課後ほうかごの時間じかん帯たいに犯罪はんざい等とうに巻まき込こまれることが多おおいとされ、安全あんぜんな環境かんきょうで放課後ほうかご活動かつどうを実施じっしすることがリスクを回避かいひしつつ有益ゆうえきな活動かつどうを行おこなう機会きかいになると考かんがえられている。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく教育きょういく省しょうは、貧困ひんこん層そうの多おおい地域ちいきの放課後ほうかご活動かつどうに対たいして補助ほじょ金きんを交付こうふして補習ほしゅうや語学ごがく教育きょういくなどの支援しえんを行おこなう政策せいさくを実施じっししている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 厚生省こうせいしょう大臣だいじん官房かんぼう統計とうけい情報じょうほう部ぶ 保健ほけん社会しゃかい統計とうけい課か 児童じどう福祉ふくし統計とうけい係がかり『平成へいせい9年ねん地域ちいき児童じどう福祉ふくし事業じぎょう等とう調査ちょうさ』（平成へいせい9年ねん10月1日にち現在げんざい）
• 厚生こうせい労働省ろうどうしょう大臣だいじん官房かんぼう統計とうけい情報じょうほう部ぶ 社会しゃかい統計とうけい課か 児童じどう福祉ふくし統計とうけい係がかり『平成へいせい13年ねん地域ちいき児童じどう福祉ふくし事業じぎょう等とう調査ちょうさ』（平成へいせい13年ねん10月1日にち現在げんざい）
• 全国ぜんこく学童がくどう保育ほいく連絡れんらく協議きょうぎ会かい「2003年ねん学童がくどう保育ほいく数すう調査ちょうさの報告ほうこく」（2003年ねん5月1日にち現在げんざい）
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん編著へんちょ『児童じどう館かん 理論りろんと実践じっせん』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2007年ねん
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブのための安全あんぜん対策たいさくハンドブック』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2013年ねん
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ1 健全けんぜん育成いくせい論ろん』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2014年ねん
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ2 児童じどう館かん論ろん』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2015年ねん
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ3 安全あんぜん指導しどう・安全あんぜん管理かんり』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2017年ねん
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ2 児童じどう館かん論ろん（第だい2版はん）』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2019年ねん
• 野澤のざわ義隆よしたか・野田のだ敦史あつし・阿南あなみ健太郎けんたろう著ちょ、児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ4 ソーシャルワーク』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2019年ねん
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ2 改訂かいてい版ばん 児童じどう館かん論ろん』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2023年ねん ISBN 9784903795102
• 児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん企画きかく編集へんしゅう『児童じどう館かん・放課後ほうかご児童じどうクラブテキストシリーズ3 安全あんぜん指導しどう・安全あんぜん管理かんり（第だい2版はん）』児童じどう健全けんぜん育成いくせい推進すいしん財団ざいだん 2023年ねん ISBN 9784903795119
• 放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん認定にんてい資格しかく研修けんしゅう教材きょうざい編集へんしゅう委員いいん会かい編著へんちょ『放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん都道府県とどうふけん認定にんてい資格しかく研修けんしゅう教材きょうざい 認定にんてい資格しかく研修けんしゅうのポイントと講義こうぎ概要がいよう』中央ちゅうおう法規ほうき出版しゅっぱん 2015年ねん
• 放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん認定にんてい資格しかく研修けんしゅう教材きょうざい編集へんしゅう委員いいん会かい編著へんちょ『放課後ほうかご児童じどう支援しえん員いん都道府県とどうふけん認定にんてい資格しかく研修けんしゅう教材きょうざい 認定にんてい資格しかく研修けんしゅうのポイントと講義こうぎ概要がいよう（第だい2版はん）』中央ちゅうおう法規ほうき出版しゅっぱん 2020年ねん
• 厚生こうせい労働省ろうどうしょう編へん『放課後ほうかご児童じどうクラブ運営うんえい指針ししん解説かいせつ書しょ』フレふれーベル館べるかん 2017年ねん
• 厚生こうせい労働省ろうどうしょう編へん『放課後ほうかご児童じどうクラブ運営うんえい指針ししん解説かいせつ書しょ（改訂かいてい版ばん）』フレふれーベル館べるかん 2021年ねん
• 教育きょういく支援しえん人材じんざい認証にんしょう協会きょうかい監修かんしゅう・子育こそだて支援しえん員いん研修けんしゅうテキスト刊行かんこう委員いいん会かい編へん『子育こそだて支援しえん員いん研修けんしゅうテキスト』中央ちゅうおう法規ほうき出版しゅっぱん 2017年ねん
• 教育きょういく支援しえん人材じんざい認証にんしょう協会きょうかい監修かんしゅう・子育こそだて支援しえん員いん研修けんしゅうテキスト刊行かんこう委員いいん会かい編へん『子育こそだて支援しえん員いん研修けんしゅうテキスト（第だい2版はん）』中央ちゅうおう法規ほうき出版しゅっぱん 2019年ねん

関連かんれん項目こうもく

• 保育ほいく所しょ
• 幼稚園ようちえん
• 放課後ほうかご等とうデイサービス（レスパイト）

外部がいぶリンク

• 全国ぜんこく学童がくどう保育ほいく連絡れんらく協議きょうぎ会かい
• NPO法人ほうじん学童がくどう保育ほいく協会きょうかい
• 厚生こうせい労働省ろうどうしょう法令ほうれい等とうデータベースシステム
• 学童がくどうナビ
• 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん民間みんかん学童がくどう保育ほいく協会きょうかい