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日産にっさん・NV200バネット

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日産にっさん・バネット > 日産にっさん・NV200バネット
日産にっさん・NV200バネット
M20/VM20/VNM20がた
ロゴ
DX
VX リア
概要がいよう
別名べつめい 三菱みつびし・デリカD:3
シボレー・シティエクスプレス
三菱みつびし・デリカバン(5代目だいめ
インド・インドネシア : 日産にっさん・エヴァリア
みなみアフリカ共和きょうわこく : 日産にっさん・NV200コンビ
販売はんばい期間きかん 2009ねん -
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん バン: 2/5にん
ワゴン: 5/7にん
ボディタイプ 5ドアパネルバン
5ドアミニバン
エンジン位置いち フロント
駆動くどう方式ほうしき 前輪ぜんりん駆動くどう / よんりん駆動くどう
よんりん駆動くどうはバン・4そくATしゃのみ)
プラットフォーム Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1.6L ちょく4 HR16DEかた DOHC
1.5L ちょく4 K9Kがた ディーゼル
最高さいこう出力しゅつりょく HR16DEがた
80kW (109PS) /6,000rpm
K9Kがた
63kW (86PS) /3,750rpm
最大さいだいトルク HR16DEがた
152N·m (15.5kgf·m) /4,400rpm
K9Kがた
200N·m (20.4kgf·m) /2,000rpm
変速へんそく 5そくMT/4そくAT/CVT
サスペンション
まえ ストラットしき
のち リーフリジッドしき(バン・2WDしゃ、ワゴン)/マルチリンクしき(バン・4WDしゃ
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,725mm
全長ぜんちょう 4,400mm(バン・2WDしゃ、ワゴン)
4,410mm(バン・4WDしゃ
全幅ぜんぷく 1,695mm
ぜんこう 1,855mm(バン・2WDしゃ
1,885mm(バン・4WDしゃ
1,850mm(ワゴン)
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,200-1,370kg(バン)
1,310-1,350kg(ワゴン)
最大さいだい積載せきさいりょう 400kg(5にん乗車じょうしゃ
600kg(2人ふたり乗車じょうしゃ
系譜けいふ
先代せんだい 日産にっさん・バネット
後継こうけい 日産にっさん・NV250
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NV200バネット(NV200 VANETTE)は、日産自動車にっさんじどうしゃにより製造せいぞう販売はんばいされるライトバンおよびミニバンである。バネットシリーズ通算つうさん5代目だいめ車種しゃしゅ

世界せかい戦略せんりゃくしゃであり、日本にっぽんマレーシアではNV200バネット(日本にっぽん場合ばあい、タクシー仕様しようはNV200)、インドインドネシアでは「エヴァリア(EVALIA)」、みなみアフリカでは「NV200コンビ(NV200 COMBI)」、それ以外いがい地域ちいきでは「NV200(エヌブイ トゥーハンドレッド)」のくるまめい販売はんばいされる。

また、GMにもOEM供給きょうきゅうされ、シボレー・シティエクスプレスの販売はんばいされていた(後述こうじゅつ)。

2022ねん現在げんざい乗用車じょうようしゃ商用しょうようしゃふくめた日本にっぽんしゃにおいて、PCD114.3/4Hのハブの唯一ゆいいつ車種しゃしゅとなっている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

2007ねん東京とうきょうモーターショーに出展しゅってんされたコンセプトカーであるNV200のデザインをもと開発かいはつされた。初代しょだいバネットからは5代目だいめにあたる。商用しょうよう4ナンバーしゃだけでなく、7にんワゴンタイプの5ナンバーしゃ設定せっていされる。日本にっぽん国内こくないには、1978ねんより販売はんばいされたバネットバン後継こうけいとして2009ねん5月に投入とうにゅうされた。ほん車種しゃしゅ投入とうにゅう4WDくるまディーゼルくるまマツダからOEM供給きょうきゅうけるS21がたバネットバンが継続けいぞく販売はんばいされたが、2017ねん6がつにS21がた販売はんばい終了しゅうりょうとなったこともあり、2018ねん1がつにバンに4WDしゃ追加ついか設定せっていされた。欧州おうしゅう市場いちばにおいてはキュビスター後継こうけいしゃとして販売はんばいされ[1]欧州おうしゅう日産にっさん商用しょうようしゃラインアップのエントリーモデルとなる。

ミニバンのセレナをデザインした[2]倉岡くらおかとおるいちがチーフデザイナーをつとめた[3]側面そくめんまど周辺しゅうへんなめらかで、フラッシュサーフェイスのために開閉かいへいしきのリアサイドウインドウもプラグしき採用さいようしている。しつまどがないルートバン(ブラインドバン)でも凹凸おうとつすくない。

2009ねんあきNV200名称めいしょう欧州おうしゅう[4]2010ねん6がつ中国ちゅうごく市場いちば発売はつばいされた[5]

2012ねん2がつ8にちシカゴオートショー北米ほくべいけのNV200コンパクトカーゴバンが発表はっぴょうされた[6]北米ほくべい仕様しようしゃ外観がいかん車体しゃたい寸法すんぽうことなり、カーゴバン、乗車じょうしゃ定員ていいんが5にんイエローキャブ専用せんようしゃともにさん分割ぶんかつグリルを装着そうちゃくする。ホイールハブボルトが5ほんとなってタイヤサイズは日本にっぽん仕様しようよりも若干じゃっかん大型おおがたされている。ボディサイズもいちまわ拡大かくだいされ、全長ぜんちょう4,729 mm×全幅ぜんはば1,730 mm ×全高ぜんこう1,867 mmとなっており、日本にっぽん国内こくないけバンにくらべ330 mm×35 mm×12 mm(どうワゴン17 mm)それぞれおおきく、ホイールベースも2,926 mmで201 mmながい。

2012ねん8がつ10日とおかロンドンタクシー仕様しようロンドン市内しないでの実証じっしょう試験しけん発表はっぴょう[7]、2014ねん1がつ新型しんがたしゃ発表はっぴょうした。この車両しゃりょう既存きそんモデルとことなり、ロンドンタクシー伝統でんとうまるがたとうしきぜんあきらとう独立どくりつグリル採用さいようした[8]。しかしながら2017ねんロンドン交通こうつうきょくしん基準きじゅんにより、電気でんき自動車じどうしゃとしていち充電じゅうでんで、最低さいてい30マイルやく50キロメートル)を走行そうこうできる車両しゃりょうであることという要件ようけん追加ついかされ、その基準きじゅんわせる場合ばあい費用ひようめんいがつかなかったため、日産自動車にっさんじどうしゃはロンドンタクシーへの導入どうにゅう断念だんねんした[9]

2014ねんからセドリック営業えいぎょうしゃ後継こうけいモデルとして、日本にっぽんでもタクシーよう車種しゃしゅとして発売はつばい開始かいししたが、2021ねん3がつ生産せいさん終了しゅうりょうした。

製造せいぞう拠点きょてん[編集へんしゅう]

日本にっぽん市場いちばけは日産車体にっさんしゃたい湘南しょうなん工場こうじょう[10]欧州おうしゅう市場いちばけはスペインバルセロナ日産にっさんモトール・イベリカ[4]中国ちゅうごく市場いちばけはていしゅう日産にっさん汽車きしゃだい工場こうじょう[5]インド市場いちばけはチェンナイ近郊きんこうオラガダムにあるルノー・日産にっさんアライアンス工場こうじょうで、北米ほくべい市場いちばけはメキシコ日産自動車にっさんじどうしゃ会社かいしゃクエルナバカ工場こうじょう[6]、それぞれ製造せいぞうおこなわれる。

OEM展開てんかい[編集へんしゅう]

三菱みつびし・デリカバン(5代目だいめ
三菱みつびし・デリカD:3
シボレー・シティエクスプレス

日本にっぽんでは2011ねん10月27にちから三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょうデリカD:3および5代目だいめデリカバンとしてOEM供給きょうきゅうされていた[11]外観がいかんじょうではエンブレム、フロントバンパーおよびグリルがベースしゃことなる。2019ねん4がつ販売はんばい終了しゅうりょうした。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカナダではゼネラルモーターズにOEM供給きょうきゅうされ、シボレー・シティエクスプレスとしてシボレーのディーラーもう販売はんばいおこなわれた。外観がいかんじょうではエンブレム、ヘッドランプ、エンジンフード、フロントバンパー、フロントグリルがベースしゃことなる。2013ねん5がつ、2014ねんあきからの発売はつばい発表はっぴょうされ[12]、2014ねん10がつから出荷しゅっか開始かいしされた[13]。2018ねん2がつ生産せいさん終了しゅうりょうした[14]

インドでは日産にっさん合弁ごうべんパートナーのアショック・レイランドから、スタイル(Stile)として販売はんばいされた。外観がいかんじょうはエンブレム、ヘッドライト、ボンネットフード、フロントバンパー、グリル、テールライトがベースしゃことなる。2013ねん7がつ発表はっぴょうされ、同年どうねん9がつごろ発売はつばい予定よていしているとした[15][16]同年どうねん10がつ8にち発売はつばい開始かいし[17]。2015ねん販売はんばい終了しゅうりょうした[18][19]

メカニズム[編集へんしゅう]

エンジンは仕向しむけによってことなる。日本にっぽん仕様しようしゃは1.6 L HR16DEかたガソリンエンジンのみを搭載とうさいし、4そくAT (E-ATx) またはCVTがわせられる。インドネシア仕様しようしゃは1.5 L HR15DEがたガソリンエンジンおよび5そくMTなる。欧州おうしゅう仕様しようしゃルノーせいの1.5 L K9Kがたディーゼルエンジンも搭載とうさいされ、5そくMTのみがわせられる。インド仕様しようしゃはK9Kがたディーゼルと5そくMTのわせのみ、中国ちゅうごく仕様しようしゃはHR16DEがたエンジンと5そくMTをわせたモデルのみがラインアップされる。北米ほくべい仕様しようしゃは2.0 L MR20DEかたガソリンエンジンが搭載とうさいされ、エクストロニックCVTわせられる。

プラットフォームBプラットフォーム採用さいようされ、前輪ぜんりん駆動くどう採用さいようと、こうサスペンション簡素かんそによりていゆかがなされた。サスペンションスプリングは心地ごこちすぐれるテーパードモノリーフ[※ 1]で、リアがわをベルリンアイ[※ 2]としてたかさをおさえてばねのあばれをふせいでいる。しつないへのリアホイールハウスのしは僅少きんしょうで、ホイールハウスあいだは1,220 mmで欧州おうしゅう規格きかくの1200×800 mmパレットおさまる。乗用じょうようモデルは、だい荷重かじゅう想定そうていしていないため、リアサスペンションが専用せんようチューンとなり、ばね・ダンパーもよりソフトとなり、そのわり、リアスタビライザー追加ついかされている[3]欧州おうしゅう仕様しようについては高速こうそく志向しこう専用せんようチューンとなり、前後ぜんごにスタビライザーが追加ついかされる[20]

2018ねん1がつにバンに追加ついか設定せっていされた4WDしゃ路面ろめん状況じょうきょう車速しゃそくおうじてこうのトルク配分はいぶん制御せいぎょする「オートトルクコントロール4WDシステム」を採用さいようし、リアサスペンションは凹凸おうとつした路面ろめんでの安定あんてい走行そうこう可能かのうにするためマルチリンクしき変更へんこうされている。

従前じゅうぜんバネットキャブオーバースタイルで、全長ぜんちょうたいして室内しつない容積ようせきおおきくしていたが、NV200バネットは日本にっぽん国外こくがい販売はんばい想定そうていし、操縦そうじゅう安定あんていせい衝突しょうとつ安全あんぜんせい快適かいてきせいすぐれており、欧州おうしゅうしゃ多用たようされているモノスペーススタイルで開発かいはつされた。エンジン直下ちょっか駆動くどうゆうするFFレイアウト採用さいようにより、空車くうしゃにおける駆動くどうりょく向上こうじょうさせたほか、ぜんせき下部かぶ空間くうかん活用かつようして3メートルちょうしゃくぶつ収納しゅうのうでき、おなじ5ナンバーサイズのトヨタ・タウンエース/ライトエース積載せきさい性能せいのうおとらず[3]運転うんてんせきまわりの収納しゅうのうスペースはS21がたバネットの2ばいとなった[10]

ラインアップ[編集へんしゅう]

バン/ワゴン[編集へんしゅう]

16S

日本にっぽん仕様しようしゃのNV200バネットはバンとワゴンが発売はつばいされる。当初とうしょ、バンは「DX」と「GX」が、ワゴンは「16S」が用意よういされる3グレードであった。「DX」は2れつ5にん仕様しよう、1れつ2にん仕様しよう、1れつ2にんりのルートバンタイプ、が設定せっていされる。ワゴンの「16S」は3れつ7にんりでミニバン要素ようそそなえ、2れつと3れつシートはたたんでラゲッジスペースとすることもできる。

VX

ワゴンは2010ねん10がつにラインナップを刷新さっしんし、従来じゅうらい設定せっていされていた「16S」は内装ないそうをフルトリムするとともに、カップホルダーやしょう物入ものいれを2れつ・3れつにも追加ついか。フロントフォグランプを標準ひょうじゅん装備そうびしてグレードめいを「16X-3R(3ロウ)」に変更へんこうするとともに、どう仕様しようの2れつシートしゃ「16X-2R」をあらたに設定せっていした。「16X-2R」ではワゴンでは標準ひょうじゅん装備そうびであったCDプレーヤーをオーディオレス仕様しよう変更へんこうされている。バンについても同年どうねん12がつに「DX」と「GX」のなかあいだグレードである「VX」が追加ついかされた。「VX」は「GX」からシルバーしょくインサイドフロントドアハンドルフィニッシャー、フロントシート上下じょうげ調節ちょうせつしきヘッドレスト助手じょしゅせきシートスライド、ラゲッジフロアカーペット、左側ひだりがわラゲッジサイドボックスがはぶかれ、ドアミラーは電動でんどうリモコンからたおせしきに、シートはエンボストリコットからトリコットに、フロントシートはローバックシートからハイバックシートにそれぞれ変更へんこうされる。

GX インテリア

2014ねん4がつ追加ついかされた「プレミアムGX」はバン「GX」の装備そうび内容ないようくわえ、専用せんようカラードフロントバンパー+ハロゲンフォグランプ、プライバシーガラス(UVカット断熱だんねつ機能きのうづけ、スライドドア・リアサイド・バックドア)、両側りょうがわスライドサイドウィンドウ(フラッシュタイプ)、インテリジェントキー&エンジンイモビライザー専用せんようフロントグリル、専用せんようフードトップモール、「Premium GX」ロゴの専用せんようエンブレムが追加ついか装備そうびされる。11月にワゴンにも設定せっていされ、「プレミアムGX-2R」・「プレミアムGX-3R」として追加ついか。バンとは特別とくべつ装備そうび内容ないよう一部いちぶことなり、ハロゲンフォグランプ(フロントバンパーぐみこみ)がベースしゃ標準ひょうじゅん装備そうびとなり、ステアリングは専用せんようほんかわまきステアリングにグレードアップされる。

2018ねん1がつ追加ついかされたバンの4WDしゃは、2WDしゃ一部いちぶ装備そうび内容ないようことなり、タイヤが前後ぜんごどもに175/80R14 99/98N LTに変更へんこうされ、スペアタイヤわりタイヤ応急おうきゅう修理しゅうりキットが装備そうびされ、ジャッキはディーラーオプション設定せっていとなり、2WDしゃではメーカーオプションの、大型おおがたバッテリー、ヒーターづけドアミラー、5にん仕様しようのみリアヒーターダクト、寒冷かんれい仕様しようクーラント、の寒冷かんれい仕様しよう標準ひょうじゅん装備そうびとなる。「DX」はメーカーオプション設定せっていぜんせきパワーウィンドウとしつ天井てんじょうトリムが標準ひょうじゅん装備そうびとなり、ドアミラーが電動でんどうリモコンにグレードアップされる。バン「VX」、「GX」、「プレミアムGX」、ワゴンはカラードバンパーとフルホイールカバーを装備そうびし、バン「プレミアムGX」とワゴンはMTおよび4WDが用意よういされない。

タクシー[編集へんしゅう]

タクシー(日本にっぽん交通こうつう仕様しよう)

2010ねん12月22にちに、日本にっぽん車椅子くるまいす対応たいおうした「NV200バネット タクシー」を発売はつばい[21]日本にっぽんしゃはじめて国土こくど交通省こうつうしょうさだめる「ユニバーサルデザインタクシー」の設定せってい要件ようけんたした車種しゃしゅ認定にんていされる。イエローキャブ仕様しようしゃ同様どうようのタクシー仕様しようしゃ「NV200タクシー」を2015ねん6がつ日本にっぽん発売はつばいすると、2014ねん11月26にち発表はっぴょうした。

「NV200タクシー」は、オートスライドドアやステップランプを内蔵ないぞうした電動でんどうしきスライドステップを装備そうびし、座席ざせき角度かくど調整ちょうせい機能きのうづけしんシートを、リアサスペンションは構造こうぞう変更へんこうして2まいリーフスプリングをそれぞれ採用さいようし、パノラミックルーフや直流ちょくりゅう12ボルト電源でんげんソケット装備そうびした。

フロントグリルはNV200バネットとことなり、NV350キャラバンなどにも採用さいようされている「Vモーショングリル」を採用さいようし、イエローキャブ仕様しようしゃことなりメッキグリルとなる。ボディカラーは「スーパーブラック(#KH3)」、「ホワイト(#QM1)」、「ブリリアントシルバーメタリック(#K23)」に、とくそうしょくの「イエロー」をくわえた4しょく設定せっていする。価格かかくはセダンタイプのタクシーと同等どうとう設定せっていしており、ガソリンしゃのほかに、ガソリンLPG両方りょうほう自動じどうまたは手動しゅどうえて走行そうこう可能かのうな「LPGバイフューエルくるま」が設定せっていされ、LPGタンクの容量ようりょうを73リットル拡大かくだいした[22]

既存きそんの「NV200バネット タクシー」はユニバーサルデザイン仕様しようしゃとして継続けいぞく販売はんばいされており、「NV200タクシー」の販売はんばい開始かいしわせて、2015ねん6がつにフロントグリルのデザイン変更へんこうとくそうしょく「イエロー」を追加ついかする仕様しよう変更へんこうおこなって「NV200タクシー ユニバーサルデザイン」に改名かいめいし、「バネット」のサブネームがはずれ「NV200タクシー」のバリエーションモデルに移行いこうした。

車体しゃたい形状けいじょうが、それまでのセダンタイプからミニバンタイプにおおきくわったことから、タクシー会社かいしゃでは同車どうしゃ導入どうにゅうさい料金りょうきん通常つうじょうのタクシーとおなじです」という告知こくちおこなっており[23]一部いちぶ会社かいしゃでは、自動車じどうしゃ本体ほんたい掲示けいじしている。

北米ほくべい市場いちばにおいて「NV200 TAXI」として販売はんばいされていたが、2019ねんモデルを最後さいご生産せいさん販売はんばい終了しゅうりょうした(後述こうじゅつ)。また、ニューヨークにおいては独占どくせん供給きょうきゅう予定よていされていたものの、てんさんてんし、独占どくせん供給きょうきゅう契約けいやく破棄はきされており、現在げんざい指定していする車両しゃりょう一部いちぶとどまっている。

日本にっぽんけについても2021ねん3がつ生産せいさん終了しゅうりょう同社どうしゃからLPGしゃ消滅しょうめつした。以降いこうのタクシー仕様しようしゃセレナおよびノートにて対応たいおうとなる。

マルチベッド[編集へんしゅう]

マルチベッドはワゴンの2れつシートしゃ「16X-2R」をベースに、車中しゃちゅうはく対応たいおうするため収納しゅうのうしきベッドシステムをそなえた仕様しようである。

2れつシートをたおして付属ふぞくのベッドボードを設置せっちし、後部こうぶのベッド部分ぶぶんくだすことで大人おとな2にんまで対応たいおうするベッドスペースが出現しゅつげんする。あわせて装備そうびされたフロアパネルにはばち水性すいせいすぐれたロンリュームりが採用さいようされており、ベッドには収納しゅうのうスペースも確保かくほされている。後部こうぶのベッド部分ぶぶん左右さゆうしき、ベッドボードは2分割ぶんかつ構造こうぞうとなっており、げたベッドの左右さゆううしがわにベッドボードを収納しゅうのうすることで通常つうじょうのワゴンとおなじようにおおきな荷物にもつ積載せきさい可能かのうとなる。

メーカーオプションとして、テーブル(たおせしきたか調節ちょうせつ機能きのうづけ)が設定せっていされている。設定せっていした場合ばあい納車のうしゃ梱包こんぽうされた状態じょうたい積載せきさいされているので、ユーザー自身じしんける必要ひつようがある(工具こうぐ不要ふよう)。また、走行そうこう使用しよう不可ふかとなる。

2020ねん1がつ一部いちぶ仕様しよう向上こうじょうでは、ボディカラーで通常つうじょうのワゴンのラインナップにくわえ、マルチベッドワゴン専用せんよう設定せっていとなるパステル調ちょう2トーンカラーの「2トーン車体しゃたいしょく」があらたに設定せっていされ、「2トーンブルーけい(ホワイト/ライトブルー 2トーン・#XJM)」と「2トーンイエローけい(ホワイト/アイリッシュクリーム 2トーン・#XJL)」の2種類しゅるい設定せっていされた。「2トーン車体しゃたいしょく」ではベッドシステムとフロアパネルをボディカラー連動れんどうの「2トーンしゃ専用せんようしょく」に設定せっていすることも可能かのうである。

ワークユースビークル[編集へんしゅう]

ワークユースビークルはバンの「DXルートバン」および「DX」をベースに、用途ようとわせた仕様しよう変更へんこうした商用しょうよう特装車とくそうしゃで、以下いかの4種類しゅるいをラインナップする。

  • 保冷ほれいバン - 「DXルートバン」をベースに、しつ全面ぜんめん断熱だんねつざいほどこした仕様しようそと気温きおんくらないあたえる影響えいきょう軽減けいげんし、積荷つみに温度おんどたもって運搬うんぱん可能かのうとなる。また、荷物にもつろしをスムーズにするため、しつゆかめん地上ちじょうだかひくくしている。
  • リフターづけバン - 「DX」の2人ふたり仕様しようをベースに、車両しゃりょう後方こうほうりたたみしき自動じどう昇降しょうこうリフターを装備そうびした仕様しよう。350kgまで昇降しょうこう可能かのうなため、重量じゅうりょうぶつろしが容易よういとなる。また、格納かくのうよこ方向ほうこう開閉かいへいする構造こうぞうとなっているため、リフターを使用しようしないかる荷物にもつろしをするさいさまたげない設計せっけいとなっている。
  • VX2人ふたりりバン - 「DX」の2人ふたり仕様しようをベースに、「VX」みの装備そうび外観がいかんデザインとした仕様しよう。2WDのみの設定せっていとなる。
  • 外装がいそうVX仕様しようルートバン - 「DXルートバン」をベースに、カラードバンパーやフルホイールカバーを装備そうびし、「VX」と同等どうとう外装がいそうデザインとした仕様しよう。「VX2人ふたりりバン」同様どうように2WDのみの設定せっていとなる。

海外かいがい仕様しよう[編集へんしゅう]

欧州おうしゅう仕様しようしゃ リア

欧州おうしゅう仕様しようしゃについては、2009ねんあき日本にっぽん仕様しよう2人ふたりりルートバンに相当そうとうするモデルが「バン」として、そして乗用じょうようおよび貨客兼用けんようの5にんりあるいは7にんりモデルが「コンビ」として発売はつばいされた。欧州おうしゅう独自どくじ仕様しようとして、バン全車ぜんしゃとコンビの一部いちぶグレードのバックドアが観音開かんのんびらとなり、セカンドシートの6:4分割ぶんかつ格納かくのう可能かのう利便りべんせい向上こうじょうしている。日本にっぽん国内こくない仕向しむけは生産せいさんなどの事情じじょうからシートバックは分割ぶんかつたおせだが格納かくのう一体いったいしきである。2011ねん1がつ以降いこうドイツおよびスイス皮切かわきりに順次じゅんじ5/7にんりの乗用じょうようモデル「EVALIA」も追加ついかされる[24]

e-NV200[編集へんしゅう]

e-NV200
写真しゃしんはジュネーブモーターショー

NV200バネットをベースにした電気でんき自動車じどうしゃ(EV)として、「e-NV200(イー エヌブイ 200)」がある。日産にっさんがグローバル展開てんかいする量販りょうはんEVはリーフいで2車種しゃしゅ

ニューヨークタクシー[編集へんしゅう]

NV200 ニューヨークタクシー仕様しよう

ニューヨークイエローキャブばれる、ニューヨークタクシーの次世代じせだい標準ひょうじゅん車種しゃしゅに、2011ねん5がつ3にち選出せんしゅつされた。16車種しゃしゅ使用しようする13,237だいを2013ねんから2018ねんまでに順次じゅんじNV200とえ、契約けいやく規模きぼは10年間ねんかんやく10おくドル見込みこんでいたが[25][26]が、2014ねん実績じっせき実現じつげん不透明ふとうめいであった[27]

2018ねん、ドライバーから多数たすう不評ふひょう意見いけんせられたほか、UberやLyftとう配車はいしゃサービス台頭たいとうによる環境かんきょう変化へんか、さらにはトランプ政権せいけんによるメキシコしゃ排斥はいせき運動うんどうなどの要因よういんかさなり、独占どくせん供給きょうきゅう見直みなおされ、あらたにやく30車種しゃしゅ採用さいようされることとなった。 また、2019ねんには北米ほくべいでのNV200タクシーの生産せいさん販売はんばいえている。

年表ねんぴょう[編集へんしゅう]

本節ほんぶしはガソリンしゃのNV200バネットやNV200タクシーの年譜ねんぷしるす。電気でんき自動車じどうしゃのe-NV200は、日産にっさん・e-NV200参照さんしょう

2008ねん12月22にち
NV200の発売はつばい発表はっぴょう[28]
2009ねん2がつ24にち
欧州おうしゅう仕様しよう「バン」および「コンビ」の画像がぞう公開こうかい
2009ねん3がつ
だい79かいジュネーヴモーターショーにて乗用じょうようモデルを発表はっぴょう
2009ねん4がつ2にち
5がつ中旬ちゅうじゅん日本にっぽん国内こくない発売はつばいすることを発表はっぴょう同時どうじ事前じぜん販売はんばい活動かつどう開始かいし
2009ねん5がつ21にち
日本にっぽん国内こくない発売はつばい
2009ねん10がつ
欧州おうしゅう市場いちば商用しょうようモデル発売はつばいし、だい41かい東京とうきょうモーターショーでNV200バネットタクシーを参考さんこう出品しゅっぴん
2009ねん11月16にち
インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー英語えいごばん2010を受賞じゅしょう[29]
2010ねん6がつ18にち
中国ちゅうごく国内こくない発売はつばい[5]
2010ねん10がつ28にち
ワゴンのラインナップを刷新さっしん。「16S」にわり「16X-2R」と「16X-3R」を追加ついか
2010ねん12月22にち
「VX」とタクシー仕様しようしゃ「NV200 バネットタクシー」を追加ついか
2011ねん10がつ
三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょうデリカD:3および5代目だいめデリカバンとしてOEM供給きょうきゅう開始かいし
2012ねん1がつ5にち
インドニューデリーオートエクスポにて、インド日産にっさんが7にん乗用車じょうようしゃバージョンを「エヴァリア」のくるまめい出展しゅってん[30]日産にっさんとLCV(小型こがた商用しょうようしゃ事業じぎょう合弁ごうべんしているアショック・レイランドもNV200をベースとするスタイルコンセプト発表はっぴょうした[31]
2012ねん2がつ8にち
シカゴオートショーにて北米ほくべいけNV200コンパクトカーゴバンを発表はっぴょう[6]
2012ねん2がつ18にち
マレーシアのタンチョン・モーターがNV200バネットを発売はつばい日本にっぽん国内こくないで1994ねん以降いこうにマツダのOEM生産せいさん以降いこう製造せいぞうされたC22バネットにわる車種しゃしゅとなる[32]
2012ねん3がつ6にち
ジュネーブモーターショー12にて、欧州おうしゅうはじめてe-NV200コンセプトを発表はっぴょう
2012ねん6がつ7にち
インドネシアで「エヴァリア」として発売はつばい。7にんりバージョンのみの設定せっていとなる[33]
2012ねん6がつ8にち
一部いちぶ仕様しよう改良かいりょう安全あんぜんかんするほう規制きせい強化きょうかともなうスライドドア強度きょうど要件ようけん対応たいおうし、ワゴンはセカンドシート中央ちゅうおう3てんしきシートベルトをあらたに採用さいよう
2012ねん9がつ25にち
インド日産にっさんが「エヴァリア」を発売はつばい[34]
2013ねん4がつ1にち
タクシー仕様しようしゃ「NV200バネットタクシー」の一部いちぶ仕様しよう変更へんこう。エンジンバルブやバルブシートの耐久たいきゅうせい強化きょうかおこない、エンジンのLPG対応たいおう
2013ねん5がつ14にち
ゼネラルモーターズが、日産にっさんからOEM供給きょうきゅうけて「シボレー・シティエクスプレス」として2014ねんあきからアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカナダ発売はつばいすると発表はっぴょうした[12]
2013ねん7がつ16にち
インドにて日産にっさん合弁ごうべんパートナーであるアショック・レイランドがOEM車種しゃしゅ「スタイル」を発表はっぴょう日産にっさんカルロス・ゴーンCEO同席どうせきした[15][16]
2013ねん8がつ2にち
タクシー仕様しようしゃ「NV200バネットタクシー」にLPGバイフューエルシステムを搭載とうさいした「NV200バネットタクシー LPGバイフューエル」を追加ついか(8がつ30にち販売はんばい開始かいし)。容量ようりょう45.5リットル充填じゅうてん可能かのう容量ようりょう38.6リットルのLPGタンクをそなえ、LPGで走行そうこう可能かのう。ガソリンよう燃料ねんりょうタンクも装備そうびし、LPGガススタンドがない地域ちいきでもガソリンしゃとして走行そうこうすることができる。ほん車種しゃしゅはオーテックジャパン(げん:日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズいで、持込もちこめ登録とうろくとなる[35]
2014ねん4がつ24にち
バンにしんグレード「プレミアムGX」を追加ついか(ATしゃのみの設定せってい)。ほんグレードはオーテックジャパン(げん:日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズ)いで、持込もちこめ登録とうろくとなる[36]
2014ねん9がつ3にち
ワゴンとタクシー仕様しようしゃ「NV200バネットタクシー(LPGバイフューエルをふくむ)」を一部いちぶ改良かいりょう[37]
ワゴンと「NV200バネットタクシー」全車ぜんしゃにVDCをあらたに標準ひょうじゅん装備そうび発売はつばい以来いらいはじめてボディカラーの変更へんこうおこない「ブルーイッシュグリーンメタリック(#FAD)」・「ローズメタリック(#A33)」とえで、しんいろの「ラグーンブルーパールメタリック(#RBC)」・「タイガーアイブラウンパールメタリック(#KBE・特別とくべつ塗装とそうしょく)」の2しょく追加ついか。シートデザインはくろとグレーのコーディネーションに変更へんこうした。あわせて、バンのみの設定せっていだったオーテックジャパン(げん:日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズ)あつかいグレード「プレミアムGX」をワゴンにも拡大かくだい設定せっていし、「プレミアムGX-2R」・「プレミアムGX-3R」として追加ついか(11月販売はんばい開始かいし)。
福祉ふくし車両しゃりょう「ライフケアビークル」は、ベースしゃ同様どうよう改良かいりょうけた既存きそんの「チェアキャブ くるまいす1めい仕様しよう 3にんけリヤシートタイプ」と「アンシャンテ ステップタイプ」にくわえ、たい荷重かじゅう100kgの運転うんてんせき乗降じょうこうようグリップを装着そうちゃくした「運転うんてんせきマイティグリップ」を追加ついか設定せっていした。
2014ねん10がつ16にち
バンを一部いちぶ改良かいりょう[38]
ATしゃにVDCのオプション設定せってい追加ついか。「GX」とオーテックジャパンあつかいグレード「プレミアムGX」はシートをくろとグレーのコーディネーションに変更へんこうし、ボディカラーはワゴン専用せんようしょくだった「ホワイトパール3コートパール(#QX1・特別とくべつ塗装とそうしょく)」、ワゴンに先行せんこう追加ついか設定せっていされた「ラグーンブルーパールメタリック(#RBC)」・「タイガーアイブラウンパールメタリック(#KBE・特別とくべつ塗装とそうしょく)」のけい3しょく追加ついかした。
福祉ふくし車両しゃりょう「ライフケアビークル」にラインナップされている「チェアキャブ」もベースしゃじゅんじた改良かいりょうおこなう(ボディカラーの追加ついかはワゴンに先行せんこう追加ついかされた2しょくのみ)とともに、乗降じょうこうグリップを助手じょしゅせきがわAピラーに追加ついかした。
2014ねん11月26にち
タクシー仕様しようしゃ「NV200タクシー」を発表はっぴょう
2015ねん6がつ8にち
「NV200タクシー」販売はんばい開始かいし[39]同時どうじに、既存きそんの「NV200バネットタクシー」は「NV200タクシー ユニバーサルデザイン」に改名かいめいした。
2015ねん7がつ上旬じょうじゅん
「NV200タクシー LPGバイフューエル」販売はんばい開始かいし
2016ねん1がつ18にち
バンを一部いちぶ仕様しよう変更へんこう[40]。AM/FMラジオの性能せいのう向上こうじょうおこない、同年どうねん4がつ適応てきおうされるオフセット衝突しょうとつ乗員じょういん保護ほご技術ぎじゅつ基準きじゅん対応たいおうするため、全車ぜんしゃ助手じょしゅせきSRSエアバッグシステムを、5にんしゃにセカンドシートELRき3てんしきシートベルトを標準ひょうじゅん装備そうび。5にんしゃに6:4分割ぶんかつしき上下じょうげ調整ちょうせいしきヘッドレストづけセカンドシートのメーカーオプション設定せってい復活ふっかつ
2018ねん1がつ19にち
バンの「DX(ルートバンをふくむ)」と「GX」のATしゃに4WDしゃ追加ついか設定せっていされた(1がつ30にち発売はつばい[41]
2018ねん12がつ10日とおか
バンを一部いちぶ仕様しよう変更へんこう[42]
寒冷かんれい仕様しように、運転うんてんせきシートヒーターとPTC素子そしヒーター(エアコンない設置せっちされた電熱でんねつせん補助ほじょヒーターで、エンジンのだんたずに車内しゃない空気くうき素早すばやくあたためることが可能かのうになる)をセットにした「クイックヒーターパック」があらたにメーカーオプション設定せっていされた(「プレミアムGX」は設定せってい不可ふか、2WDしゃ装備そうびとのセットオプション設定せっていとなる)。
2019ねん4がつ
三菱みつびし・デリカD:3およびデリカバンが販売はんばい終了しゅうりょうのため、三菱みつびしけOEM供給きょうきゅう終了しゅうりょう
2020ねん1がつ9にち
仕様しよう向上こうじょう[43]
安全あんぜん装備そうび拡充かくじゅうされ、インテリジェント エマージェンシーブレーキ(衝突しょうとつ被害ひがい軽減けいげんブレーキ)、ハイビームアシスト、LDW(車線しゃせん逸脱いつだつ警報けいほうおよびキャブオーバーバンでははじめてとなる標識ひょうしき検知けんち機能きのう進入しんにゅう禁止きんし標識ひょうしき検知けんち最高さいこう速度そくど標識ひょうしき検知けんち一時いちじ停止ていし標識ひょうしき検知けんち)をバンのATしゃおよびワゴンに標準ひょうじゅん装備そうびした(バンの「DX」と「VX」はメーカーオプションでレス設定せってい可能かのう)。NV200バネットのインテリジェント エマージェンシーブレーキは夜間やかんでの検知けんち能力のうりょくたかめるため、単眼たんがんカメラ+ミリレーダー方式ほうしき採用さいようされている。(なお、ミリレーダーをフロントバンパーの下部かぶ、ナンバー設置せっちしたため、ディーラーオプションのナンバーフレームが装着そうちゃくできない。そのため、オプションにナンバーフレームが設定せっていされなくなった。)
なお、ワゴンはWLTCモードによる排出はいしゅつガス・燃料ねんりょう消費しょうひりつ対応たいおうした(平成へいせい30ねん排出はいしゅつガス規制きせい適合てきごう)。
オーテックジャパン(げん:日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズ)あつかいの福祉ふくし車両しゃりょう「ライフケアビークル」にラインナップされている「チェアキャブ」も同時どうじ仕様しよう変更へんこうされ、ベースしゃ同様どうよう安全あんぜん装備そうび拡充かくじゅうおこなうとともに、スロープはば拡大かくだいされ、3れつシート位置いちにおけるくるまいす固定こてい装置そうちにおいてくるまいすにかけるフックの床下ゆかした収納しゅうのう可能かのうとなり、車内しゃないけの説明せつめいラベルとう操作そうさ手順てじゅんをよりかりやすくするため変更へんこうされた。
2020ねん1がつ31にち
オーテックジャパン(げん:日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズ)あつかいの「マルチベッドワゴン」を一部いちぶ仕様しよう向上こうじょう[44]
専用せんよう2トーンカラーの設定せっていくわえ、ベースしゃ同様どうように、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、ハイビームアシスト、LDW、標識ひょうしき検知けんち機能きのうあらたに標準ひょうじゅん装備そうびされた。
2021ねん3がつ
NV200タクシーの生産せいさん終了しゅうりょう
2021ねん7がつ13にち
一部いちぶ仕様しよう向上こうじょう[45]
エンジンに改良かいりょうほどこされ、さらに、2WDしゃ従来じゅうらい2種類しゅるいあったトランスミッション(5MT/4AT)にわってバン・ワゴンどもに「エクストロニックCVT」に変更へんこうして一本いっぽんされ、アイドリングストップ機能きのう搭載とうさいされたことで燃費ねんぴ性能せいのう向上こうじょうあわせて、バンがWLTCモードによる排出はいしゅつガス・燃料ねんりょう消費しょうひりつ対応たいおうしたことで、バンの2WDしゃは「平成へいせい30ねん排出はいしゅつガス基準きじゅん50%低減ていげんレベル(☆☆☆☆)」認定にんてい取得しゅとくし、「平成へいせい27年度ねんど燃費ねんぴ基準きじゅん+25%」を達成たっせいした。
また、快適かいてき装備そうび充実じゅうじつはかられ、助手じょしゅせきがわ電動でんどう格納かくのうしきリモコンドアミラーにサイドアンダーミラーが追加ついかされ、ステアリングに抗菌こうきん処理しょりほどこされた。
バンは、助手じょしゅせきのリクライニング調整ちょうせい角度かくどをワゴンとおなじ66°に拡大かくだいするとともに、「DX」・「VX」は従来じゅうらい「GX」のみに装備そうびされていた助手じょしゅせきスライド機能きのう装備そうび。また、「VX」と「GX」はセカンドシートを6:4分割ぶんかつたおせしき変更へんこう。2WDしゃ最大さいだい積載せきさいりょうが50kgに増加ぞうかされ、2めい乗車じょうしゃで650kg、5めい乗車じょうしゃで450kgとなった。
ボディカラーが一部いちぶ変更へんこうされ、バン「GX」およびワゴン専用せんようしょくの「タイガーアイブラウンパールメタリック(#KBE・特別とくべつ塗装とそうしょく)」と「ラグーンブルーパールメタリック(#RBC)」を廃止はいしするわりに、バン「GX」およびワゴン専用せんようしょくの「インペリアルアンバーパール(#CAS・特別とくべつ塗装とそうしょく)」とバン専用せんようしょくの「ダークメタルグレーメタリック(#KAD)」が設定せっていされた。
なお、今回こんかい一部いちぶ仕様しよう向上こうじょうにより、エンブレム(フロント・リア)、ステアリング、センターキャップ(バン「DX」のみ)/フルホイールカバー(バン「DX」をのぞく)/アルミホイール(2WDしゃにオプション設定せってい)のCIが2020ねん7がつ改定かいていされたしんCIとなった。
オーテックジャパン(げん:日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズ)あつかいの車中しゃちゅうはく仕様しようしゃ「マルチベッド」、ライフケアビークル「チェアキャブ」、商用しょうよう特装車とくそうしゃ「ワークユースビークル」シリーズも一部いちぶ仕様しよう向上こうじょう。ベースしゃ同様どうよう改良かいりょうほどこされ、バンベースの「ワークユースビークル」シリーズはすでに「チェアキャブ」で採用さいようされている助手じょしゅせきのリクライニング調整ちょうせい角度かくど拡大かくだい助手じょしゅせきスライド機能きのうあらたに装備そうび。ボディカラーの追加ついかにおいては、「ダークメタルグレーメタリック(#KAD)」は「保冷ほれいバン」をのぞく「ワークユースビークル」シリーズと「チェアキャブ」に、「インペリアルアンバーパール(#CAS・特別とくべつ塗装とそうしょく)」は「マルチベッド」と「チェアキャブ」にそれぞれ設定せっていされる。
2022ねん9がつ9にち
バンの4WDしゃ一部いちぶ仕様しよう向上こうじょう[46]
最大さいだい積載せきさいりょうが2めい乗車じょうしゃで150kg増加ぞうかの650kgに、4めい乗車じょうしゃで100kg増加ぞうかの400kgへとわった。
日産にっさんモータースポーツ&カスタマイズあつかいの車中しゃちゅうはく仕様しようしゃ「マルチベッド」に「GX」ベースのバンをしん設定せってい。ベッドはばがワゴンモデルよりひろくなるほか、4WDしゃ選択せんたく可能かのうとなった。また、商用しょうよう特装車とくそうしゃ「ワークユースビークルシリーズ」の「リフターづけバン」の4WDしゃ一部いちぶ仕様しよう向上こうじょうされ、最大さいだい積載せきさいりょうを100kg増加ぞうかの500kgとした。

くるまめい由来ゆらい[編集へんしゅう]

「N」=New Generation、「V」=Vehicle、「200」はくるまかくの「車両しゃりょうそう重量じゅうりょう2,000kgクラス」を意味いみする。バネットのサブネームは同社どうしゃ商用しょうようしゃバネットVANETTE = VAN + ETTE)」に由来ゆらいする。「NV」はのシリーズ展開てんかいにより「日産にっさんNissan)のバン(Van)」のくわえている。

受賞じゅしょう[編集へんしゅう]

2010ねん

  • インターナショナル・バン・オブ・ザ・イヤー
  • プロフェッショナルバン&ライトトラックマガジン「バン・オブ・ザ・イヤー」
  • ホワット・バン?「バン・オブ・ザ・イヤー」
  • ITM「バン・オブ・ザ・イヤー」

2011ねん

  • ドイツ・ユニバーサルデザインしょう(NV200バネットタクシー)
    • 「ユニバーサルデザインしょう
    • 「ユニバーサルデザイン コンシューマー・フェイバリットしょう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 欧州おうしゅう商用しょうようしゃられる、りょうはしがテーパーじょううすくなったたんいたリーフスプリングのこと。モノリーフはかさいたばねにくらべ、かるく、板間いたのま摩擦まさつがないためうごきがよく、反発はんぱつりょくきゅうたかまることもない。さらにりょうはしをテーパーじょう成型せいけいすることで微小びしょうストロークいきでの心地ごこちくなる。りっぱなしのばねにくら成型せいけい工程こうていえるため、コスト重視じゅうし日本にっぽんしゃでは少数しょうすうである。なお、かさばんばねではあるが、日産にっさん60がたけいパトロール、および160がたけいサファリでテーパードリーフスプリングの使用しよう実績じっせきつ。
  2. ^ ばねが目玉めだま(ブッシュのはい)の中心ちゅうしん位置いちする。テーパードリーフ同様どうようメリットはあるが、工程こうていえるため、これも日本にっぽんしゃでは少数しょうすう

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Nissan NV200 What Van?英語えいご
  2. ^ グッドデザインファインダー ミニバン Good Design Award
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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]