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椿油つばきあぶら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
椿油つばきあぶら(camellia japonica)
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 3,699 kJ (884 kcal)
0 g
糖類とうるい 0 g
食物しょくもつ繊維せんい 0 g
100 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 9.7 g
一価いっか飽和ほうわ 87.0 g
あたい飽和ほうわ 3.1 g
0 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(0%)
0 µg
(0%)
0 µg
0 µg
チアミン (B1)
(0%)
0 mg
リボフラビン (B2)
(0%)
0 mg
ナイアシン (B3)
(0%)
0 mg
パントテンさん (B5)
(0%)
0 mg
ビタミンB6
(0%)
0 mg
葉酸ようさん (B9)
(0%)
0 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
ビタミンC
(0%)
0 mg
ビタミンE
(139%)
20.8 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
0 mg
カリウム
(0%)
0 mg
カルシウム
(0%)
0 mg
マグネシウム
(0%)
0 mg
リン
(0%)
0 mg
鉄分てつぶん
(0%)
0 mg
亜鉛あえん
(0%)
0 mg
セレン
(0%)
0 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 0 g
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
出典しゅってん: USDA栄養えいようデータベース英語えいご

椿油つばきあぶら(つばきあぶら、えい: tea seed oil)は、ツバキツバキぞくヤブツバキ種子しゅしから採取さいしゅされる植物しょくぶつせい油脂ゆしである。広義こうぎには、ツバキツバキぞくぞくする樹木じゅもく種子しゅしから採取さいしゅしたあぶら椿油つばきあぶら[1]

ユチャ英語えいごばんチャノキ種子しゅしかられたあぶらなど、ヤブツバキ以外いがいのツバキぞく種子しゅしから採取さいしゅされた、広義こうぎの「椿油つばきあぶら」は、狭義きょうぎ椿油つばきあぶら区別くべつする意味いみで、産業さんぎょうかいではカメリアばれる[1]ほん記事きじでは広義こうぎ椿油つばきあぶらについて解説かいせつする。

酸化さんかされにくいオレインさんおおふくむため、食用しょくよう油脂ゆしくらべて酸化さんかされにくくかたまりにくい性質せいしつつ(乾性かんせい)。

歴史れきし[編集へんしゅう]

利用りよう歴史れきしふるく、ぞく日本にっぽんには、777ねん渤海こく使つかいかえるときにうみ石榴ざくろ(つばき)あぶら所望しょもうしたのでおくった、との記述きじゅつがある。

用途ようと[編集へんしゅう]

食用しょくようのほか、化粧けしょうひん薬品やくひん、また石鹸せっけんなどの原料げんりょうとしてももちいられる。

食用しょくよう
てんあぶらいたぶつサラダようなどに使用しよう長崎ながさきけん五島ごしまうどんは、ばすさい地元じもと椿油つばきあぶら生地きじ表面ひょうめん伝統でんとうがある。
化粧けしょうひん
かみ鬢付びんつあぶら)、スキンケア、保湿ほしつもちいられる。なかでもじゅん日本にっぽんさん長崎ながさき五島列島ごとうれっとう伊豆諸島いずしょとうさん)の椿油つばきあぶら純度じゅんどたか重宝ちょうほうされている。
薬用やくよう
日本にっぽん薬局方やっきょくほう収載しゅうさいされており、薬効やっこう成分せいぶん配合はいごうしてもちいられる。
工業こうぎょうよう
塗料とりょうなどの樹脂じゅし原料げんりょう
その
日本にっぽんがたなみがのほか、木刀ぼくとう碁盤ごばん将棋しょうぎばん将棋しょうぎこま木彫きぼり、くしなど木製品もくせいひんみがき・ツヤしに使用しようする。

原料げんりょう産地さんち[編集へんしゅう]

ヤブツバキやぶ椿つばき
日本にっぽんにおける代表だいひょうてき原料げんりょう植物しょくぶつであり、東京とうきょう伊豆いず大島おおしま利島としま静岡しずおかけん伊豆いず長崎ながさきけん五島列島ごとうれっとう)の福江島ふくえじま新潟にいがたけん佐渡さどとうのものが有名ゆうめい
サザンカ山茶花さざんか
長崎ながさきけん諫早いさはや地方ちほうではヤブツバキよりサザンカの種子しゅしから採油さいゆするのが一般いっぱんてきである。この地方ちほうではツバキるい種実たねざねのことをカタシの、サザンカのことをヒメカタシとぶので、椿油つばきあぶらをカタシぶ。
ユチャ英語えいごばんあぶらちゃ
中国ちゅうごくにおける代表だいひょうてき原料げんりょう植物しょくぶつ湖南こなんしょう江西えにししょう広西ひろせしょうなどで生産せいさんされている。中国ちゅうごくでは、いた使つかうほか、医薬品いやくひん原料げんりょうとしても使用しようされる。
セッコウベニバナユチャ(浙江せっこう紅花べにばなちゃ学名がくめい Camellia chekiangoleosa H.H.Hu)
中国ちゅうごく浙江せっこうしょう特産とくさん。ヤブツバキに性質せいしつち、調理ちょうりよう化粧けしょうひん原料げんりょうなどとされている。
チャノキちゃ
飲用いんようにするちゃであるが、中国ちゅうごくにおいては、たねから搾油さくゆにも使用しようされている。

製法せいほう[編集へんしゅう]

たねから油分ゆぶん方法ほうほうとしてつぎの2しゅもちいられている。

圧搾あっさく
加圧かあつによって種子しゅしから液状えきじょう油分ゆぶん分離ぶんりするもの。コールドプレスともいう。本来ほんらいあじ成分せいぶんが、より保持ほじされる製法せいほう
溶剤ようざい抽出ちゅうしゅつ
粉砕ふんさいした種子しゅし有機ゆうき溶剤ようざいをまぜて、油分ゆぶん溶剤ようざいかしんだのち蒸留じょうりゅうして溶剤ようざいさい分離ぶんりするもの。圧搾あっさくよりも効率こうりつよくることができる。

いずれも、あぶらのち精製せいせい工程こうていおこなって、精製せいせいひんられる。

有効ゆうこうせい[編集へんしゅう]

椿油つばきあぶらやその配合はいごうシャンプーでは、あぶらせい皮膚ひふえん原因げんいんきん遊離ゆうり脂肪酸しぼうさん減少げんしょうさせ、22めいちゅう95%で「やや有用ゆうよう以上いじょう評価ひょうかがあった[2]

成分せいぶんひょう[編集へんしゅう]

椿油つばきあぶら(100gなか)のおも脂肪酸しぼうさん種類しゅるい[3]
項目こうもく 分量ぶんりょう(g)
脂肪しぼう 100
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 9.7
16:0(パルミチンさん 7.5
18:0(ステアリンさん 2.1
一価いっか飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 87.0
16:1(パルミトレインさん 0.1
18:1(オレインさん 86.6
22:1 0.3
あたい飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 3.1
18:2(リノールさん 3.0
18:3(αあるふぁ-リノレンさん 0.1

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 椿油つばきあぶらとは”. サトウ椿つばき株式会社かぶしきがいしゃ. サトウ椿つばき株式会社かぶしきがいしゃ. 2021ねん2がつ14にち閲覧えつらん
  2. ^ 清佳さやかひろし飯塚いいづか正男まさおあき久俊ひさとしはくあぶらせい皮膚ひふえん患者かんじゃたいするツバキ・ツバキ配合はいごうシャンプーの安全あんぜんせいおよ有用ゆうようせい検討けんとう」『皮膚ひふ科学かがくだい4かんだい3ごう、2005ねん、309-316ぺーじNAID 130004934401 
  3. ^ Zeng, Wei; Endo, Yasushi (2019). “Lipid Characteristics of Camellia Seed Oil” (英語えいご). Journal of Oleo Science 68 (7): 649–658. doi:10.5650/jos.ess18234. ISSN 1345-8957. https://doi.org/10.5650/jos.ess18234. 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]