海事かいじ代理だいり

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海事かいじ代理だいり
英名えいめい Marine Procedure Commission Agent((いちしゃ)日本にっぽん海事かいじ代理だいりかい主張しゅちょうしている英語えいごめい
実施じっしこく 日本の旗 日本にっぽん
資格しかく種類しゅるい 国家こっか資格しかく
分野ぶんや 船舶せんぱく法律ほうりつ
認定にんてい団体だんたい 国土こくど交通省こうつうしょう
等級とうきゅう称号しょうごう 海事かいじ代理だいり
根拠こんきょ法令ほうれい 海事かいじ代理だいりほう
公式こうしきサイト 日本にっぽん海事かいじ代理だいりかい
ウィキプロジェクト ウィキプロジェクト 資格しかく
ウィキポータル ウィキポータル 資格しかく
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海事かいじ代理だいり(かいじだいりし)は、海事かいじ代理だいりほうもとづき他人たにん依頼いらいによって、船舶せんぱく登記とうき船舶せんぱく登録とうろく検査けんさ申請しんせい船員せんいんかんする労務ろうむ、その海事かいじ許認可きょにんかなど、海事かいじかんする行政ぎょうせい機関きかんへの申請しんせい届出とどけでその手続てつづきおよびこれらの手続てつづきかん書類しょるい作成さくせい代理だいり代行だいこうすることをごうとするものである。1909ねん創設そうせつされた「海事かいじ代願だいがんじん」(根拠こんきょ規定きていであるあった海事かいじ代願だいがんじん取締とりしまり規則きそく明治めいじ42ねん逓信ていしんしょうれいだい52ごう)の失効しっこうにより1948ねん1がつ1にち以降いこう廃止はいし)の後身こうしんとして1951ねん成立せいりつ海事かいじ代理だいりほうにより創設そうせつされた資格しかく司法しほう書士しょし行政ぎょうせい書士しょし社会しゃかい保険ほけん労務ろうむ海事かいじばんえ、「うみ司法しほう書士しょし」、「うみ行政ぎょうせい書士しょし」と紹介しょうかいしている資格しかくしゃもいる。職務しょくむじょう請求せいきゅうおこなうことができるはちぎょうひとつである。

資格しかく[編集へんしゅう]

海事かいじ代理だいりとなる資格しかくゆうするのは以下いかのいずれかに該当がいとうするものである(海事かいじ代理だいりほうだい2じょう)。

  1. 海事かいじ代理だいり試験しけん合格ごうかくしたもの
  2. 行政ぎょうせい官庁かんちょうにおいてじゅうねん以上いじょう海事かいじかんする事務じむ従事じゅうじしたものであって、その職務しょくむ経歴けいれきにより海事かいじ代理だいり業務ぎょうむおこなうのに十分じゅうぶん知識ちしきゆうしていると国土こくど交通こうつう大臣だいじんみとめたもの

ただし、海事かいじ代理だいりほうだい3じょうさだめる欠格けっかく事由じゆう該当がいとうするもの海事かいじ代理だいりになることはできない。

登録とうろく[編集へんしゅう]

試験しけん合格ごうかく証書しょうしょまたは在職ざいしょく履歴りれき証明しょうめいする書面しょめんとうえ、国土こくど交通省こうつうしょうかく地方ちほう運輸うんゆきょく)に登録とうろく申請しんせいおこなう。ぎょう登録とうろく要件ようけんとして業法ぎょうほうさだめられる業界ぎょうかい団体だんたいぎょう団体だんたい)への強制きょうせい入会にゅうかいせい採用さいようし、登録とうろくぎょう団体だんたいへの入会にゅうかい一体いったい手続てつづきとしておこなうのとことなり、海事かいじ代理だいりでは登録とうろく完了かんりょうをもって、海事かいじ代理だいり資格しかくてその業務ぎょうむ可能かのうとなる。

登録とうろくともな登録とうろく免許めんきょぜいは3まんえん登録とうろく免許めんきょ税法ぜいほう別表べっぴょうだい1-32(29))。

開業かいぎょう[編集へんしゅう]

海事かいじ代理だいり開業かいぎょうするもの出身しゅっしん背景はいけいは、おおきく一般いっぱん事務じむけいしょく背景はいけいとするものと、海運かいうん関係かんけい現業げんぎょうしょく背景はいけいとするものとにわけられる。隣接りんせつ法律ほうりつしょくことなり、出身しゅっしん背景はいけいがこのようにきょくするのは海事かいじ代理だいり特徴とくちょうてき傾向けいこうといえる。

前者ぜんしゃは、一般いっぱん企業きぎょう総務そうむ経理けいり公務員こうむいん法律ほうりつ関係かんけいしょく分野ぶんやにまたがる。後者こうしゃ船員せんいん海運かいうんぎょう造船ぞうせんぎょう現業げんぎょうしゃにまたがる。

  • 一般いっぱん事務じむけいしょく出身しゅっしん背景はいけいとするもの開業かいぎょうするには、海運かいうん造船ぞうせんという特殊とくしゅ業界ぎょうかい独特どくとく体質たいしつ気質きしつ慣習かんしゅう理解りかい体得たいとくしておく必要ひつようがある。また、どう業界ぎょうかい閉鎖へいさてき体質たいしつつため、つよ人脈じんみゃくがないと依頼いらいはまず見込みこめない。
  • 船員せんいんとう海運かいうん関係かんけい現業げんぎょうしょく出身しゅっしん背景はいけいとするもの開業かいぎょうするには、技術ぎじゅつてき現場げんば作業さぎょうとはことなって事務じむ処理しょり業務ぎょうむ特有とくゆう精緻せいち注意ちゅういりょく思考しこう習得しゅうとく要求ようきゅうされる。さらに海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ処理しょり必要ひつよう行政ぎょうせいほう登記とうきほう労働ろうどうほうといった試験しけん科目かもくえるほう知識ちしき法的ほうてき思考しこうりょく要求ようきゅうされ、法律ほうりつ職業しょくぎょうかい慣行かんこう気質きしつ価値かちかん理解りかい習得しゅうとく必要ひつようとなる。船員せんいん海運かいうんぎょう出身しゅっしんもの海事かいじ代理だいり開業かいぎょうするには、これらのてん実務じつむ処理しょりうえ事実じじつじょうおおきな障害しょうがいとなるため、司法しほう書士しょし補助ほじょしゃ行政ぎょうせい書士しょし補助ほじょしゃなど法律ほうりつ職業しょくぎょうかいでの実務じつむ経験けいけんがないもの開業かいぎょうむずかしい。

これらの意味いみで、行政ぎょうせい書士しょし司法しほう書士しょしなどにくらべ、はるかに開業かいぎょう困難こんなん資格しかくしゅといえる。しかしながら、海運かいうん造船ぞうせん業界ぎょうかい人脈じんみゃく開業かいぎょうしている資格しかくしゃ年収ねんしゅうは、開業かいぎょう10ねん程度ていどもので700まんえん〜1000まんえんくらいであることがおお[よう出典しゅってん]。これは、この資格しかくしゅ特殊とくしゅ存在そんざいであるため、地域ちいき市場いちばにおける競争きょうそう原理げんりはたらかず独占どくせん状態じょうたいになりやすいからだといわれる。もっとも、ふるくからの港町みなとちょうでは、既存きそん資格しかくしゃ事務所じむしょなんだいにもわたって市場いちば独占どくせんしているため、こういった市場いちばでの新規しんき参入さんにゅう簡単かんたんではない[よう出典しゅってん]

業務ぎょうむ[編集へんしゅう]

海事かいじ代理だいり業務ぎょうむは、別表べっぴょう2の法令ほうれいさだめられた「申請しんせい」「届出とどけで」「登記とうき」「その手続てつづき」につき、手続てつづおよ書類しょるい電磁でんじてき記録きろくふくむ)の作成さくせいをすることである。

  1. 別表べっぴょう1の行政ぎょうせい機関きかんたい事実じじつ行為こうい委託いたく)としてなすこと
  2. 1の手続てつづきにかかる書類しょるい作成さくせいをすること
  3. 2の書類しょるい電磁でんじ記録きろく作成さくせいすること

だい1じょう 海事かいじ代理だいりは、他人たにん委託いたくにより、別表べっぴょうだい1にさだめる行政ぎょうせい機関きかんたいし、別表べっぴょうだい2にさだめる法令ほうれい規定きていもとづく申請しんせい届出とどけで登記とうきその手続てつづきをし、およびこれらの手続てつづきかん書類しょるい(その作成さくせいえて電磁でんじてき記録きろく電子でんしてき方式ほうしき磁気じきてき方式ほうしきその他人たにん知覚ちかくによつては認識にんしきすることができない方式ほうしきつくられる記録きろくであつて、電子でんし計算けいさんによる情報処理じょうほうしょりようきょうされるものをいう。)を作成さくせいする場合ばあいにおける当該とうがい電磁でんじてき記録きろくふくむ。)作成さくせいをすることをごうとする。

別表べっぴょうだい1だい1じょう関係かんけい

  1. 国土こくど交通省こうつうしょう機関きかん
  2. 法務局ほうむきょくしくは地方ちほう法務局ほうむきょくしくはこれらの支局しきょくまたはこれらの出張所しゅっちょうしょ
  3. 都道府県とどうふけん機関きかん
  4. 市町村しちょうそん機関きかん

別表べっぴょうだい2だい1じょう関係かんけい

  1. 船舶せんぱくほう明治めいじ32ねん法律ほうりつだい46ごう
  2. 船舶せんぱく安全あんぜんほう昭和しょうわ8ねん法律ほうりつだい11ごう
  3. 船員せんいんほう昭和しょうわ22ねん法律ほうりつだい100ごう
  4. 船員せんいん職業しょくぎょう安定あんていほう昭和しょうわ23ねん法律ほうりつだい130ごう
  5. 船舶せんぱく職員しょくいんおよ小型こがた船舶せんぱく操縦そうじゅうしゃほう昭和しょうわ26ねん法律ほうりつだい149ごう
  6. 海上かいじょう運送うんそうほう昭和しょうわ24ねん法律ほうりつだい187ごう
  7. 港湾こうわん運送うんそう事業じぎょうほう昭和しょうわ26ねん法律ほうりつだい161ごう
  8. うち航海こうかいうん業法ぎょうほう昭和しょうわ27ねん法律ほうりつだい151ごう
  9. みなとそくほう昭和しょうわ23ねん法律ほうりつだい174ごう
  10. 海上かいじょう交通こうつう安全あんぜんほう昭和しょうわ47ねん法律ほうりつだい115ごう
  11. 造船ぞうせんほう昭和しょうわ25ねん法律ほうりつだい129ごう
  12. 海洋かいよう汚染おせんとうおよ海上かいじょう災害さいがい防止ぼうしかんする法律ほうりつ昭和しょうわ45ねん法律ほうりつだい136ごう
  13. 国際こくさい航海こうかい船舶せんぱくおよ国際こくさい港湾こうわん施設しせつ保安ほあん確保かくほとうかんする法律ほうりつ平成へいせい16ねん法律ほうりつだい31ごう)(国際こくさい港湾こうわん施設しせつかか部分ぶぶんのぞく。)
  14. 領海りょうかいとうにおける外国がいこく船舶せんぱく航行こうこうかんする法律ほうりつ平成へいせい20ねん法律ほうりつだい64ごう
  15. ぜん各号かくごうかかげる法律ほうりつもとづく命令めいれい

実務じつむ[編集へんしゅう]

地域ちいきによってしゅたる受任じゅにん業務ぎょうむことなる傾向けいこうがある。関東かんとうエリアなどでは登記とうき事案じあんもあるが、瀬戸内海せとないかいエリアなどでは登記とうき事件じけん比較的ひかくてきすくなく検査けんさ申請しんせい事件じけんおも業務ぎょうむとなっている。また大都市だいとし近郊きんこうでは、小型こがた船舶せんぱく操縦そうじゅう免許めんきょ手続てつづき主要しゅよう業務ぎょうむとなる。

海事かいじ代理だいり受任じゅにん業務ぎょうむおおきくけて、

  1. 登記とうき海事かいじ法務ほうむかんする事務じむ
  2. 許認可きょにんか事務じむ
  3. 船員せんいん労務ろうむ事務じむ

の3分野ぶんやけられる。

  • 1の登記とうき法務ほうむ事件じけんもっと法理ほうりろん専門せんもんせい要求ようきゅうされる業務ぎょうむで、受任じゅにんしたものの司法しほう書士しょしふく委任いにんする海事かいじ代理だいりおおい。また依頼いらいしゃ船舶せんぱく登記とうきについては、海事かいじ代理だいりよりも司法しほう書士しょし依頼いらいするれいおおい。資料しりょう照会しょうかい調査ちょうさ方式ほうしき)によると、海事かいじ代理だいりへの船舶せんぱく登記とうき依頼いらい全体ぜんたいやく30%程度ていどしかなく、司法しほう書士しょしへの依頼いらいが70%じゃくであるのとくらべておおきなへだたりがある(資料集しりょうしゅう司法しほう書士しょし職域しょくいきまわしょ問題もんだい)。また、実務じつむじょう需要じゅようとしては、登記とうき事件じけん付随ふずいし、あるいは許認可きょにんか事件じけん前提ぜんていとして、破産はさん会社かいしゃ所有しょゆう船舶せんぱく移転いてん登記とうきや、差押さしおさえ船舶せんぱく開放かいほうによる移転いてん登記とうき船舶せんぱくをめぐる民事みんじ訴訟そしょうでの弁護士べんごし補佐ほさといった案件あんけんもある。いわゆる海事かいじ法務ほうむ分野ぶんやでは、弁護士べんごし連携れんけいすることがおおく、その場合ばあい民事みんじほう商事しょうじほう訴訟そしょうほう民事みんじ執行しっこうほう倒産とうさんほうといった一般いっぱん法務ほうむにかかる高度こうど専門せんもん知識ちしき要求ようきゅうされる
  • 2の許認可きょにんか海事かいじ代理だいり固有こゆう業務ぎょうむで、検査けんさ申請しんせいうみわざ免状めんじょうにかかる業務ぎょうむ該当がいとうする。またクルーズ事業じぎょう許可きょか申請しんせい中古ちゅうこ船舶せんぱく海外かいがいへの輸出ゆしゅつ許可きょかといった依頼いらいもある。事案じあん海陸かいりく双方そうほう官公庁かんこうちょう管轄かんかつにわたることもあるため、必要ひつようおうじて行政ぎょうせい書士しょし税理士ぜいりしひとしとの連携れんけい必要ひつようとなる。
  • 3の船員せんいん労務ろうむについては、しゅとしてやといいれやといめの手続てつづきや給与きゅうよ計算けいさんといった単純たんじゅん事務じむ依頼いらいされることがおおい。しかしながら、船員せんいん就業しゅうぎょう規則きそく船員せんいん賃金ちんぎん規程きていとう立案りつあん作成さくせい受任じゅにんすることもあり、この場合ばあいには隣接りんせつ職域しょくいき社会しゃかい保険ほけん労務ろうむ連携れんけいして処理しょりをすることもおおい。こういった案件あんけんでは労働ろうどうほう年金ねんきんほう一般いっぱんについての専門せんもん知識ちしき必要ひつようとなる。

ぎょうとの職域しょくいき関係かんけい[編集へんしゅう]

行政ぎょうせい書士しょしとの職域しょくいき関係かんけい[編集へんしゅう]

小型こがた船舶せんぱく登録とうろく検査けんさその手続てつづきについて)
  • 小型こがた船舶せんぱく登録とうろく検査けんさその手続てつづきについて海事かいじ代理だいり行政ぎょうせい書士しょしふくめてだれでも代理人だいりにんとして申請しんせいごうとしてできるとされている。[1]
うち航海こうかいうん業法ぎょうほうおよ船員せんいん職業しょくぎょう安定あんていほうもとづくしょ手続てつづきについて)
  • うち航海こうかいうん業法ぎょうほうおよ船員せんいん職業しょくぎょう安定あんていほうもとづくしょ手続てつづきは「当分とうぶんあいだ海事かいじ代理だいり行政ぎょうせい書士しょし共管きょうかん業務ぎょうむとされている[2]
国際こくさいトン数とんすう証書しょうしょおよ国際こくさいトン数とんすう確認かくにんしょ交付こうふ書換かきかおよさい交付こうふとう船舶せんぱくトン数とんすう測度そくどかんするしょ手続てつづきについて)
  • 国際こくさいトン数とんすう証書しょうしょおよ国際こくさいトン数とんすう確認かくにんしょ交付こうふ書換かきかおよさい交付こうふとう船舶せんぱくトン数とんすう測度そくどかんするしょ手続てつづきトン数とんすう測度そくどかんする法律ほうりつ)はその業務ぎょうむ範囲はんいえ、行政ぎょうせい書士しょしほう違反いはんする。[3]なお、船舶せんぱく総トン数そうとんすう測度そくど申請しんせいしょ手続てつづきは船舶せんぱくほうもとづくため海事かいじ代理だいり独占どくせん業務ぎょうむである。
漁船ぎょせん登録とうろくそのしょ手続てつづきについて)
  • 漁船ぎょせん登録とうろくそのしょ手続てつづき漁船ぎょせんほう)は海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ範囲はんいえ、行政ぎょうせい書士しょしほう違反いはんする。[3]
遊漁船ゆうぎょせん登録とうろくそのしょ手続てつづきについて)
  • 遊漁船ゆうぎょせん登録とうろくそのしょ手続てつづき遊漁船ゆうぎょせんぎょう適正てきせいかんする法律ほうりつ)は海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ範囲はんいえ、行政ぎょうせい書士しょしほう違反いはんする。[3]
船舶せんぱくけい建設けんせつ機械きかいこく申請しんせい手続てつづきについて)
  • うんせん浚渫船しゅんせつせん作業さぎょうだいせんなど船舶せんぱくけい建設けんせつ機械きかいこく申請しんせい手続てつづき(建設けんせつ機械きかい抵当ていとうほう)をすることは海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ範囲はんいえ、行政ぎょうせい書士しょしほう違反いはんする。[3]
港湾こうわんでの倉庫そうこぎょう営業えいぎょう登録とうろく申請しんせい手続てつづき)
  • 港湾こうわんでの倉庫そうこぎょう営業えいぎょう登録とうろく申請しんせい手続てつづき(倉庫そうこ業法ぎょうほう)をすることは海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ範囲はんいえ、行政ぎょうせい書士しょしほう違反いはんする。[3]

司法しほう書士しょしとの職域しょくいき関係かんけい[編集へんしゅう]

船舶せんぱく登記とうき手続てつづきについて)
  • 海事かいじ代理だいり司法しほう書士しょし双方そうほうとも船舶せんぱく登記とうき手続てつづきができるとかんがえられておりほん業務ぎょうむについては共管きょうかん独占どくせん業務ぎょうむかんがえられている。[4]
船舶せんぱく登記とうき手続てつづきかんする審査しんさ請求せいきゅう手続てつづき可否かひ
  • 海事かいじ代理だいり船舶せんぱく登記とうき手続てつづきかんする審査しんさ請求せいきゅう手続てつづきをおこなうことはできない。[5]
船舶せんぱくけい建設けんせつ機械きかい登記とうき手続てつづきの可否かひ
  • 海事かいじ代理だいりが、うんせん浚渫船しゅんせつせん作業さぎょうだいせんなど船舶せんぱくけい建設けんせつ機械きかい登記とうき建設けんせつ機械きかい抵当ていとうほう)をすることは海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ範囲はんいえ、司法しほう書士しょしほう違反いはんする。[6]
漁船ぎょせん農業のうぎょうよう動産どうさん)の抵当ていとうけん設定せってい登記とうき手続てつづきの可否かひ
  • 海事かいじ代理だいりが、漁船ぎょせん農業のうぎょうよう動産どうさん 農業のうぎょうよう動産どうさん信用しんようほう)にかんする登記とうきをすることは、海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ範囲はんい司法しほう書士しょしほう違反いはんする。[6]
司法しほう書士しょしによる船舶せんぱく登録とうろく手続てつづきの可否かひ
  • 司法しほう書士しょしは、海運かいうんきょくたい各種かくしゅ登録とうろく申請しんせいについて業務ぎょうむとして申請しんせいしょ作成さくせいおよ申請しんせいじん代理人だいりにんとなることはできないとの見解けんかいがある[7]一方いっぽう税務ぜいむ代理だいり税理士ぜいりし)、司法しほう書士しょし弁護士べんごしとうについてはそれぞれの法律ほうりつ付随ふずいてき業務ぎょうむとして、海事かいじ代願だいがんおこなうことができることにそれぞれの法律ほうりつ建前たてまえおよ海事かいじ代理だいりほう建前たてまえじょうなっているとの政府せいふ回答かいとうもある。[8]

社会しゃかい保険ほけん労務ろうむとの職域しょくいき関係かんけい[編集へんしゅう]

海運かいうん会社かいしゃ陸上りくじょう勤務きんむしゃ対象たいしょうとする就業しゅうぎょう規則きそく作成さくせい可否かひ
  • 海運かいうん会社かいしゃ造船ぞうせん会社かいしゃにかかる就業しゅうぎょう規則きそくについては、船員せんいんほうもとづき船舶せんぱくごとに制定せいていされる船員せんいんかんする就業しゅうぎょう規則きそく作成さくせい海事かいじ代理だいり業務ぎょうむとなり、陸上りくじょう勤務きんむをし労働ろうどう基準きじゅんほう適用てきようける労働ろうどうしゃにかかる就業しゅうぎょう規則きそく作成さくせいは、社会しゃかい保険ほけん労務ろうむ業務ぎょうむとなる。[9]
海事かいじ代理だいりによる船員せんいん保険ほけんあつかいの可否かひ
  • 船員せんいん保険ほけんほうさだめる手続てつづきは社会しゃかい保険ほけん労務ろうむ業務ぎょうむであり、海事かいじ代理だいり船員せんいん保険ほけんほうさだめる手続てつづきをごうとすることができない。[9]

権利けんり義務ぎむ[編集へんしゅう]

海事かいじ代理だいりによる戸籍こせきとう職務しょくむじょう請求せいきゅう
  • 海事かいじ代理だいり職務しょくむじょう戸籍こせきとう請求せいきゅうをする場合ばあい統一とういつ請求せいきゅう用紙ようしは、(しゃ)日本にっぽん海事かいじ代理だいりかい会員かいいんにのみ使用しようみとめられるものであり、会員かいいん統一とういつ用紙ようしゆずけ、または会員かいいんめいをもって統一とういつ用紙ようし使用しようすることはゆるされない。[10]
  • 海事かいじ代理だいりかい会員かいいん海事かいじ代理だいりであっても、会員かいいん受託じゅたくした業務ぎょうむにつき会員かいいん依頼いらいおうじて会員かいいんめいをもって統一とういつ用紙ようし使用しようして戸籍こせき謄本とうほんとう請求せいきゅうをすることはできない[10]
雇用こよう海事かいじ代理だいりによる法人ほうじん業務ぎょうむ
  • 法人ほうじん海事かいじ代理だいり雇用こようしている場合ばあいでも、法人ほうじん法人ほうじんめい海事かいじ代理だいり業務ぎょうむおこなうことはできない。[11]
作成さくせい書類しょるい最終さいしゅう処理しょり
  • 作成さくせいした書類しょるいへの押印おういん最終さいしゅう事務じむ処理しょりであるから、海事かいじ代理だいりはみずからこれをおこなわなければならない。[12]
補助ほじょしゃたる海事かいじ代理だいりによる事務じむ処理しょり
  • 海事かいじ代理だいりが、海事かいじ代理だいり事務じむ補助ほじょしゃとしている場合ばあいは、その補助ほじょしゃたる海事かいじ代理だいり最終さいしゅうてき事務じむ処理しょりをさせることがゆるされる。[12]
海事かいじ代理だいり職印しょくいん
  • 海事かいじ代理だいり業務ぎょうむ使用しようする印章いんしょうは、原則げんそくとして海事かいじ代理だいり1にんにつき1個いっことすべきであり、増設ぞうせつした事務所じむしょごとにあたらしい印章いんしょう作成さくせいして登録とうろくすること、紛失ふんしつとう予想よそうして同種どうしゅ印章いんしょうを2以上いじょう登録とうろくすることはできない。[12]

団体だんたい[編集へんしゅう]

一般社団法人日本海事代理士会
団体だんたい種類しゅるい 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん
設立せつりつ 2013ねん4がつ1にち
所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
東京とうきょう中央ちゅうおうみなとちょう12ばん6ごう
みなとSYビル
起源きげん 社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん海事かいじ代理だいりかい1975ねん昭和しょうわ50ねん10月1にち-2013ねん平成へいせい25ねん)3がつ31にち
主要しゅよう人物じんぶつ 小田おだあきらふとし代表だいひょう理事りじ会長かいちょう神戸こうべ支部しぶ
会員かいいんすう 376めい(2018ねん5がつ14にち現在げんざい
ウェブサイト http://jmpcaa.org/main/
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一般社団法人日本海事代理士会

司法しほう書士しょしかい行政ぎょうせい書士しょしかいのようにぎょう登録とうろくしゃ構成こうせいいんとする団体だんたいとして、一般社団法人日本海事代理士会以下いか、「代理だいりかい」という。)がある。ただし、ぎょう団体だんたい業者ぎょうしゃ自身じしんによる一定いってい自治じちけん自律じりつけん保持ほじする立場たちばから設立せつりつ根拠こんきょ業法ぎょうほう自体じたいき、また登録とうろく要件ようけんとしてほう加入かにゅう強制きょうせいされる強制きょうせい入会にゅうかいせいとなっているのにたいして、代理だいりかい一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんおよ一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじんかんする法律ほうりつ根拠こんきょとするにゅう退会たいかい任意にんい一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじんぎない。代理だいりかいへの加入かにゅうしゃは、すでに市場いちば独占どくせんしている既存きそん開業かいぎょうしゃやその後継こうけいしゃ中心ちゅうしんに、ぜん海事かいじ代理だいりの3わり程度ていどといわれている。全国ぜんこく北海道ほっかいどう東北とうほく関東かんとう北陸ほくりく信越しんえつ中部ちゅうぶ近畿きんき神戸こうべ中国ちゅうごく四国しこく九州きゅうしゅうの10支部しぶく。会員かいいん徽章きしょうは、きく花弁はなびら法律ほうりつ象徴しょうちょう)とその中央ちゅうおう操舵そうだ海事かいじ象徴しょうちょう)をあしらったデザインである。

試験しけん[編集へんしゅう]

特定とくてい受験じゅけん資格しかくはなくだれでも受験じゅけん可能かのうである。試験しけんは、筆記ひっき試験しけん口述こうじゅつ試験しけんからなる。

筆記ひっき試験しけん9月下旬げじゅんごろの1日間にちかん小樽おたる仙台せんだい横浜よこはま新潟にいがた名古屋なごや大阪おおさか神戸こうべ広島ひろしま高松たかまつ福岡ふくおか那覇なはおこなわれる。口述こうじゅつ試験しけん筆記ひっき試験しけん合格ごうかくしゃについて実施じっしされ、11月下旬げじゅんごろ、1にち〜2日間にちかん東京とうきょう国土こくど交通省こうつうしょう)でおこなわれる。

合格ごうかくりつ
例年れいねん40%前後ぜんご
合格ごうかく基準きじゅん
合格ごうかく基準きじゅんは、筆記ひっきについては総合そうごうてんが6わり以上いじょう、かつ受験じゅけんしゃ平均へいきんてん以上いじょう口述こうじゅつは6わり以上いじょう得点とくてん
出題しゅつだい形式けいしき
筆記ひっき試験しけんは、正誤せいご選択せんたくいちもんいちとうの○×しきかたりぐん選択せんたくたんこたえしき空欄くうらん補充ほじゅうしょう記述きじゅつ)からなる。
口述こうじゅつ試験しけんは4科目かもくあり、それぞれテーマにそって試験しけんかんいちもんいちとう質問しつもんし、それにこたえる形式けいしき制限せいげん時間じかんあり。

いち試験しけん筆記ひっき[編集へんしゅう]

一般いっぱん法律ほうりつ常識じょうしき概括がいかつてき問題もんだい

  1. 憲法けんぽう
  2. 民法みんぽう
  3. うみ商法しょうほう

海事かいじ法令ほうれい専門せんもんてき問題もんだい

  1. 国土こくど交通省こうつうしょう設置せっちほう
  2. 船員せんいんほう
  3. 船員せんいん職業しょくぎょう安定あんていほう
  4. 船舶せんぱく職員しょくいんおよ小型こがた船舶せんぱく操縦そうじゅうしゃほう
  5. 海上かいじょう運送うんそうほう
  6. 港湾こうわん運送うんそう事業じぎょうほう
  7. うち航海こうかいうん業法ぎょうほう
  8. みなとそくほう
  9. 海上かいじょう交通こうつう安全あんぜんほう
  10. 海洋かいよう汚染おせんとうおよ海上かいじょう災害さいがい防止ぼうしかんする法律ほうりつ
  11. 船舶せんぱくほう
  12. 船舶せんぱく安全あんぜんほう
  13. 船舶せんぱくトン数とんすう測度そくどかんする法律ほうりつ
  14. 造船ぞうせんほう
  15. 国際こくさい航海こうかい船舶せんぱくおよ国際こくさい港湾こうわん施設しせつ保安ほあん確保かくほとうかんする法律ほうりつおよびこれらの法律ほうりつもとづく命令めいれい
試験しけん時間じかん
09:00〜10:40 憲法けんぽう民法みんぽううみ商法しょうほう国土こくど交通省こうつうしょう設置せっちほう
10:50〜12:00 船員せんいんほう船員せんいん職業しょくぎょう安定あんていほう船舶せんぱく職員しょくいんおよ小型こがた船舶せんぱく操縦そうじゅうしゃほう
13:00〜15:00 海上かいじょう運送うんそうほう港湾こうわん運送うんそう事業じぎょうほううち航海こうかいうん業法ぎょうほうみなとそくほう海上かいじょう交通こうつう安全あんぜんほう海洋かいよう汚染おせんとうおよ海上かいじょう災害さいがい防止ぼうしかんする法律ほうりつ
15:10〜17:10 船舶せんぱくほう船舶せんぱく安全あんぜんほう船舶せんぱくトン数とんすう測度そくどかんする法律ほうりつ造船ぞうせんほう国際こくさい航海こうかい船舶せんぱくおよ国際こくさい港湾こうわん施設しせつ保安ほあん確保かくほとうかんする法律ほうりつおよびこれらの法律ほうりつもとづく命令めいれい

試験しけん口述こうじゅつ[編集へんしゅう]

海事かいじ法令ほうれい

  1. 船舶せんぱくほう
  2. 船舶せんぱく安全あんぜんほう
  3. 船員せんいんほう
  4. 船舶せんぱく職員しょくいんおよ小型こがた船舶せんぱく操縦そうじゅうしゃほう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 平成へいせい13ねん6がつ22にち参議院さんぎいん国土こくど交通こうつう委員いいんかい国土こくど交通省こうつうしょう海事かいじ局長きょくちょう国会こっかい答弁とうべん https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=115114319X02020010622
  2. ^ 海上かいじょう運送うんそう事業じぎょう活性かっせいのための船員せんいんほうとう一部いちぶ改正かいせいする法律ほうりつ(平成へいせい16ねん6がつ2にち法律ほうりつだい71ごう)附則ふそくだい19じょう海事かいじ代理だいりほう一部いちぶ改正かいせいともな経過けいか措置そち
  3. ^ a b c d e 海事かいじ代理だいりほうだい1じょう別表べっぴょう2、行政ぎょうせい書士しょしほうだい19じょう
  4. ^ きゅう運輸省うんゆしょう回答かいとう登記とうき研究けんきゅう210ごう質疑しつぎ応答おうとう昭和しょうわ25ねん9がつ9にち民事みんじかぶとだい2449ごう民事局みんじきょくちょう通達つうたつ。なお、だい10かい国会こっかい運輸うんゆ委員いいんかいにおける立法りっぽう趣旨しゅし説明せつめい運輸うんゆ事務次官じむじかんは「司法しほう書士しょしほう解釈かいしゃくろんをまたず、法文ほうぶん上積うわづみきょくてき船舶せんぱく登記とうきは、海事かいじ代願だいがん業務ぎょうむとしても、正当せいとうおこなるものであることを明白めいはくにしておくことがぜひとも必要ひつようであるとかんがえられることであります。」と説明せつめいし、立法りっぽう趣旨しゅし段階だんかいから船舶せんぱく登記とうき司法しほう書士しょし海事かいじ代理だいり競合きょうごう業務ぎょうむとなることを前提ぜんていにしている。 https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=101003830X00619510219 また海事かいじ代理だいりほうだい17じょうだい1こうただきの「法令ほうれい別段べつだんじょうがある場合ばあい」に司法しほう書士しょしほう該当がいとうするのはあきらかであり、司法しほう書士しょし海事かいじ代理だいりほう施行しこうにより船舶せんぱく登記とうきができなくなるのではないかとの懸念けねんまったくなく、立案りつあん当局とうきょく運輸省うんゆしょう同様どうようかんがえているとする論説ろんせつがある(鮫島さめじま 眞男まさお衆議院しゅうぎいん法制ほうせいきょくだいさん部長ぶちょう 論説ろんせつ 最近さいきん法律ほうりつうごき(そのはち) だいじゅうかい国会こっかい通過つうか法務ほうむ関係かんけい法律ほうりつから(収録しゅうろく 登記とうき研究けんきゅう41ごう))
  5. ^ 船舶せんぱく登記とうきれい不動産ふどうさん登記とうきほう156じょう準用じゅんようしているが審査しんさ請求せいきゅう手続てつづきにかんしては基本きほんてき行政ぎょうせい不服ふふく審査しんさほうさだめによる(行政ぎょうせい不服ふふく審査しんさほうだい1じょうだい2こう)ことから行政ぎょうせい不服ふふく審査しんさほう別表べっぴょうだいさだめる法令ほうれい規定きていされていない以上いじょう審査しんさ請求せいきゅうができるとはほぐせられない。また海事かいじ代理だいりほうだい1じょうには「申請しんせい届出とどけで登記とうきその手続てつづき」とあり「その手続てつづき」は法文ほうぶんじょう申請しんせい届出とどけで登記とうき同等どうとう手続てつづきをすことから、この手続てつづきをえる審査しんさ請求せいきゅうが「その手続てつづき」にはいるとはめない。また、税理士ぜいりし弁理べんり行政ぎょうせい不服ふふく審査しんさ書類作成しょるいさくせいみとめているが、それぞれ明文めいぶん規定きていをおいており、その手続てつづきにふくまれるとはしていないことも、この見解けんかい裏付うらづけるものである、海事かいじ代理だいりほうだい1じょう別表べっぴょう2、行政ぎょうせい不服ふふく審査しんさほうだい1じょうだい2こう司法しほう書士しょしほうだい3じょうだい1こうだい3ごう司法しほう書士しょしほうだい73じょうだい1こう弁護士べんごしほうだい72じょう税理士ぜいりしほうだい2じょうだい1こうだい1ごう弁理べんりほうだい4じょうだい1こう<
  6. ^ a b 海事かいじ代理だいりほうだい1じょう別表べっぴょう2、司法しほう書士しょしほうだい3じょうだい1こうだい1ごう司法しほう書士しょしほうだい73じょうだい1こう
  7. ^ 登記とうき研究けんきゅう210ごう質疑しつぎ応答おうとう
  8. ^ だい10かい国会こっかい運輸うんゆ委員いいんかいにおける運輸うんゆ事務次官じむじかん立法りっぽう趣旨しゅし説明せつめい   https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=101003830X00619510219
  9. ^ a b 海事かいじ代理だいりほうだい1じょう別表べっぴょう1およ別表べっぴょうだい2、社会しゃかい保険ほけん労務ろうむほうだい2じょう別表べっぴょうだい1
  10. ^ a b 平成へいせい7ねん12月22にちづけ法務省ほうむしょう民事みんじ照会しょうかい回答かいとう
  11. ^ 平成へいせい7ねん1がつ19にちうみ交総交第11ごう運輸省うんゆしょう海上かいじょう交通こうつうきょく照会しょうかい回答かいとう
  12. ^ a b c 昭和しょうわ26ねん7がつ19にちうみ調ちょうそうだい751ごう

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]