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この項目では、芥川龍之介の小説について説明しています。民間信仰などで「死者の姓名や年齢などが記録されている」とされる書類については「鬼籍」を、その他の用法については「点鬼簿 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
『点鬼簿(てんきぼ)』は1926年(大正15年)9月に芥川龍之介によって書かれた短編小説。芥川の作品の中では、後期に書かれた短編に分類される。
「点鬼簿」では、自分の身辺の人の死がテーマにされている。作品は主に三部に分けられており、一部では狂人であった自分の母の死と向き合った年少の自分、二部では自分が生まれる前に夭折した姉について、三部では生涯の中での自分と父の関係について描かれている。この作品は芥川龍之介が神経衰弱をはじめとする体の不調に悩み、創作活動が特に低調になっていた頃に書かれたもので、その頃に多い自叙伝風の作品となっている。[1]
- ^ 『新訂国語図説』京都書房、2019年版、224〜225頁 参照
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