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砭石から転送てんそう
治療ちりょうほう
患者かんじゃ皮膚ひふに鍼をとげいれ
ICD-10-PCS 8E0H30Z
ICD-9-CM 99.91-99.92
MeSH D015670
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ステンレス1すん1ばん

(はり、えい: acupuncture)もしくは治療ちりょう(はりちりょう)とは、身体しんたい特定とくていてん刺激しげきするために専用せんようの鍼を生体せいたいとげいれまたは接触せっしょくする治療ちりょうほうである。中国ちゅうごく医学いがくひとし古典こてんてき理論りろんもとづいており、中国ちゅうごく日本にっぽん韓国かんこくでそれぞれ発達はったつした。このうち韓国かんこくとくに鍼を重視じゅうしし、「いちやいとさんくすり」とわれている[1]中国ちゅうごく医学いがくでは、経穴けいけつ刺激しげきすることで経絡けいらくとしてられるみちとおる「」のながれの異常いじょうただすとされる[2]科学かがくてき調査ちょうさでは「」、「経絡けいらく」、「経穴けいけつ」、といった中国ちゅうごく医学いがく概念がいねん組織そしきがくてきあるいは生理学せいりがくてき相互そうご関係かんけい見出みいだされておらず[6][7][8]一部いちぶ現代げんだい施術しじゅつしゃ中国ちゅうごく医学いがくてき手法しゅほうもとづかない鍼療ほう使用しようしている[9][10]

UNESCOは「伝統でんとう中国ちゅうごく医学いがくとしての鍼灸しんきゅう」(Acupuncture and moxibustion of traditional Chinese medicine)を、2010ねん11月16にち無形むけい文化ぶんか遺産いさん指定していした[11]

現在げんざい日本にっぽんにおいて鍼をごうとしておこなえるのは、医師いしおよび国家こっか資格しかくであるはり免許めんきょひとである[ちゅう 1]鍼灸しんきゅういんならびに医療いりょう機関きかんにてけられる。鍼灸しんきゅういん開設かいせつは、はり、きゅう資格しかくつものならびに医師いしかぎられる。

欧米おうべいでは代替だいたい医療いりょう医療いりょう類似るいじ行為こうい分類ぶんるいされている。

おかせかさねせいはごくわずかであるものの、鍼灸しんきゅうはり使用しようした表皮ひょうひ英語えいごばんへのとげ鍼は、プラセボ効果こうか十分じゅうぶん制御せいぎょした治験ちけん計画けいかくするとき支障ししょうきた[12] [13][14]伝統でんとうてき治療ちりょうにせ療法りょうほう比較ひかくしたおおくの研究けんきゅうによって、にせ治療ちりょう伝統でんとうてき治療ちりょう両方りょうほう通常つうじょう治療ちりょうよりもすぐれていたものの、両者りょうしゃ効果こうか同等どうとうであったことがしめされている。これらの知見ちけん経穴けいけつ特異とくいせいかんする中国ちゅうごく医学いがく理論りろん矛盾むじゅんしているようにえる[15]現在げんざいエビデンスは鍼治療ちりょう効果こうかすべてプラセボによるものである可能かのうせい排除はいじょしていない[16][17][18]

特定とくてい症状しょうじょうたいする鍼治療ちりょう適用てきようアメリカ国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょ[2]イギリス国民こくみん保健ほけんサービス[19][20][21]世界せかい保健ほけん機関きかん[22]、アメリカ国立こくりつ補完ほかん代替だいたい医療いりょうセンター[23]によってみとめられている。しかしながら、懐疑かいぎろんしゃ様々さまざま保健ほけん管理かんり機関きかんによる鍼の承認しょうにんたいして、ひどく軽率けいそつであり鍼の有効ゆうこうせいかんする異論いろんあるいは反論はんろんふくんいでないとして批判ひはんしている[24][25][26]。鍼治療ちりょうはクリーン・ニードル・テクニック (CNT) をもちいて施術しじゅつした場合ばあいには一般いっぱんてき安全あんぜんであり、深刻しんこく副作用ふくさよう危険きけんせい非常ひじょうひく[27]

以下いかではおも日本にっぽんの鍼を解説かいせつする。

鍼の歴史れきし

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経絡けいらくいちれい
鍼用のモデルのいちれい

鍼のもと石器せっき時代じだい古代こだい中国ちゅうごくにおいて発明はつめいされた。砭石(へんせき)もしくはいし鍼(いしばり、いしはりともく)とよばれるこの鍼のもとおもうみなどをやぶってすのに使つかわれた。これがのち動物どうぶつほねもちいてつくられたほねはりたけでできたたけはり(箴)、陶器とうき破片はへんでできたとうはりなどになっていった。現在げんざい使つかわれる金属きんぞくの鍼は戦国せんごく時代じだいころつくられはじめたといわれる。この鍼が黄河こうが文明ぶんめい発展はってんした経絡けいらく概念がいねん臓腑ぞうふがく(ぞうふがく)、陰陽いんようろん(いんようろん)などとむすびついて鍼治療ちりょう確立かくりつしていく。みかどないけい(こうていだいけい)とばれる最古さいこなか医学いがく理論りろんのテキストのなかに、当時とうじ使つかわれていた鍼を特徴とくちょうで9つに分類ぶんるいした古代こだいきゅう紹介しょうかいされている。(⇒詳細しょうさい鍼灸しんきゅう参照さんしょう

日本にっぽんにおいて鍼、やいとえきなどの中国ちゅうごく医学いがく概念がいねんずい使遣唐使けんとうしなどによってもたらされた。奈良なら時代じだい律令制りつりょうせいにおいてすでに鍼師(官職かんしょくめいとしてははり博士はかせはり)が医師いし按摩あんまなどととも存在そんざいしていたことがかる。以降いこう、鍼師は医師いしなどととも日本にっぽん医療いりょう中核ちゅうかくになっていく。また、日本にっぽん独自どくじの鍼の発展はってんとして、984ねん丹波たんばかんよりゆきによって編纂へんさんされた日本にっぽん最古さいこ医学いがくしょしんかた』をると鍼治療ちりょう当時とうじなか医学いがく概念がいねんより簡便かんべんされたものになっていることがみられる。手技しゅぎにおいても安土あづち桃山ももやま時代じだい御薗みそのときかねぎんの鍼をづちたたいて鍼法や、江戸えど時代じだい盲人もうじん杉山検校すぎやまけんぎょうこと杉山すぎやま和一かずいちによってつくられた管鍼くだばりほうなどがある。とく杉山すぎやま和一かずいち影響えいきょうおおきく、管鍼くだばりほう日本にっぽん主流しゅりゅう技法ぎほうになっており、日本にっぽん盲学校もうがっこう鍼灸しんきゅうおしえるのは杉山すぎやま和一かずいち各所かくしょにつくった鍼治学問がくもんしょから発展はってんしたものである。

世界せかいにおいては1950年代ねんだいごろからフランスや東欧とうおう諸国しょこくなどから中国ちゅうごく鍼灸しんきゅう勉強べんきょうをするための留学生りゅうがくせいおとずれたりしている。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは1971ねんニクソン大統領だいとうりょう訪中ほうちゅうさい同行どうこうしたニューヨーク・タイムズ記者きしゃ虫垂炎ちゅうすいえんにかかり、手術しゅじゅつをおこなったのち違和感いわかん疼痛とうつう改善かいぜんのために鍼灸しんきゅうけたことがられている。

現在げんざいまで、鍼灸しんきゅう施術しじゅつしゃ育成いくせいは3ねんせい専門せんもん学校がっこうにおける教育きょういく主体しゅたいとなっているが、若干じゃっかんの「鍼灸しんきゅう大学だいがく」も設置せっちされつつある。国立こくりついちこう筑波つくば技術ぎじゅつ大学だいがく私立しりつすうこう明治めいじ国際こくさい医療いりょう大学だいがく関西かんさい医療いりょう大学だいがく鈴鹿すずか医療いりょう科学かがく大学だいがく帝京平成大学ていきょうへいせいだいがく森ノ宮もりのみや医療いりょう大学だいがく東京とうきょう有明ありあけ医療いりょう大学だいがくなど)がある。また、鍼灸しんきゅう専攻せんこうする大学院だいがくいんは1991ねん明治鍼灸大学めいじしんきゅうだいがくはじめて設置せっちされ、以後いご他校たこうもこれにならいつつある。

2008ねん6がつ18にち大韓たいかんかんかた協会きょうかいは「WHOの“鍼灸しんきゅう経穴けいけつ部位ぶい国際こくさい標準ひょうじゅん”に韓国かんこく鍼術しんじゅつ方法ほうほう採択さいたくされた」と発表はっぴょうした[28]。この発表はっぴょうたいしてWHOは不快ふかいかんしめ韓国かんこく抗議こうぎしたと報道ほうどうされた[29]

「鍼」と「はり

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コンピュータのJISだいいち水準すいじゅん漢字かんじにも「鍼」がふくまれていることから、現在げんざいはこのむずかしい抵抗ていこうなくもちいられるようになってきているが、常用漢字じょうようかんじひょうにははいっていないため、新聞しんぶんなどでは「はり治療ちりょう」、「しんきゅう」などのきがられる。

現在げんざい日本にっぽん鍼灸しんきゅうかいおよび全日本ぜんにほん鍼灸しんきゅうマッサージかい公式こうしき文書ぶんしょにも「鍼」を使用しようしている。なお、中国ちゅうごくにおいては、治療ちりょうようの鍼も「はり」に統一とういつされた。ただし、かねへんも簡略かんりゃくされ、「」である。

鍼とエビデンス

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1979ねん世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)が臨床りんしょう経験けいけんもとづく適応てきおう疾患しっかん43疾患しっかん発表はっぴょうし、1997ねんにNIHの合意ごうい声明せいめいしょにおいて鍼治療ちりょう手術しゅじゅつ妊娠にんしん悪阻つわり化学かがく療法りょうほうともな抜歯ばっし疼痛とうつう、などに有効ゆうこうであることがしめされた[30]

また、2003ねんにも、WHOが臨床りんしょう試験しけんかんするレポートをしている[31]

2000ねんには英国えいこく医師いし協会きょうかいも鍼の有効ゆうこうせいかんする合意ごうい声明せいめい表明ひょうめい[32][33]。しかしながら、この声明せいめい前提ぜんていとなっている鍼の有効ゆうこうせいしめすデータのあつかいについては批判ひはんがある[34]

2010ねん現在げんざいアメリカ国立こくりつ衛生えいせい研究所けんきゅうじょ(NIH)の国立こくりつ補完ほかん代替だいたい医療いりょうセンター(NCCAM)によると、だい規模きぼ臨床りんしょう試験しけん結果けっか、鍼治療ちりょう頭痛ずつう偏頭痛へんずつう腰痛ようつう上腕じょうわんこつがいじょう顆炎(テニスひじ)については通常つうじょう医療いりょう同等どうとう効果こうかがある(あるいは "同等どうとう効果こうかがない")可能かのうせいがあるとしている[35]

2017ねん現在げんざい、アメリカリウマチ学会がっかいによると、線維せんいすじつうしょうのガイドラインにおいてよわいながらも推奨すいしょうがある。

作用さよう

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イヌへの鍼

鍼の作用さようには交感神経こうかんしんけい活動かつどう抑制よくせい、すなわち交感神経こうかんしんけいバイアスの関与かんよ。鍼刺激しげきすじかたさがゆるむとともにすじ交感神経こうかんしんけい活動かつどう抑制よくせいすじ緊張きんちょう緩和かんわ関与かんよすじ血液けつえきりょう増加ぞうかする。なお、マイクロニューログラムによるすじ交感神経こうかんしんけい活動かつどう観察かんさつでは、鍼刺激しげきすじ交感神経こうかんしんけい活動かつどう抑制よくせいする。 また、鍼刺激しげきによりCGRP(キカルシトニン遺伝子いでんし関連かんれんペプチド)が感覚かんかく神経しんけいまつはしから放出ほうしゅつされ、筋肉きんにく血管けっかん拡張かくちょうさせる。

上記じょうき作用さようじょなどによりおおくの生理せいり反応はんのうきる。

  • 調整ちょうせい作用さようせいちょう作用さよう) - 組織そしき器官きかん一定いってい刺激しげきあたえ、その機能きのう回復かいふくさせる。
    • 鎮静ちんせい作用さよう - 疼痛とうつう痙攣けいれんのような異常いじょう機能きのう亢進こうしんしている疾患しっかんたいしておこなう。刺激しげきした場所ばしょ組織そしき活性かっせいする。鍼のほうりないおぎなう)でもちいる
    • 興奮こうふん作用さよう - 知覚ちかく鈍麻どんま消失しょうしつあるいは運動うんどう麻痺まひのような神経しんけい機能きのうげんじゃく内臓ないぞうしょ器官きかん機能きのう減退げんたいたいして興奮こうふんさせる。刺激しげきした場所ばしょ組織そしき低下ていかさせる。鍼の瀉法(余分よぶんく)でもちいる
  • 誘導ゆうどう作用さよう - 血管けっかん影響えいきょうおよぼして充血じゅうけつこして患部かんぶりゅう調節ちょうせつする。
    • 患部かんぶ誘導ゆうどうほう患部かんぶ誘導ゆうどう作用さよう) - 患部かんぶに鍼をつことでった部位ぶい血管けっかん拡張かくちょうさせ患部かんぶ血液けつえきあつめる
    • けん誘導ゆうどうほうけん誘導ゆうどう作用さよう) - けんに鍼をつことでった部位ぶい炎症えんしょうなどのあつまった血液けつえきけんあつめる
  • 反射はんしゃ作用さよう - いたみや温度おんど刺激しげきして、反射はんしゃ機転きてん利用りようして治療ちりょうおこな
  • その作用さよう
    • 転調てんちょう作用さよう - 自律じりつ神経しんけい失調しっちょうしょうアレルギー体質たいしつなどの体質たいしつ改善かいぜんもちいる。
    • 消炎しょうえん作用さよう - 白血球はっけっきゅう増加ぞうかさせて患部かんぶゆうそうさせたり、リンパけい賦活ふかつさせることで病的びょうてき滲出しんしゅつぶつ吸収きゅうしゅう促進そくしん
    • 免疫めんえき作用さよう - 白血球はっけっきゅう増加ぞうかさせて、免疫めんえき機能きのうたかめる。
    • 防衛ぼうえい作用さよう - 白血球はっけっきゅう増加ぞうかさせたり、免疫めんえきけいあみないけい)を賦活ふかつさせたりする。
    • 認知にんち機能きのう向上こうじょう作用さよう - しんからだ改善かいぜんし、身体しんたいてきおよび精神せいしんてき機能きのうたかめる[36]

刺激しげきりょう(ドーゼ)

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  • 使用しよう鍼:ながふとい鍼は刺激しげきつよく、みじかほそい鍼は刺激しげきよわ
  • うん鍼の速度そくどとげいれ抜去ばっきょ速度そくどきゅうであれば刺激しげきつよく、なるであれば刺激しげきよわ
  • 刺激しげき時間じかん短時間たんじかん刺激しげきよりも長時間ちょうじかん刺激しげきのほうがつよく、長時間ちょうじかん刺激しげきよりも短時間たんじかん刺激しげきのほうがよわ
  • 手技しゅぎ:鍼の動揺どうようちいさい手技しゅぎよりも動揺どうようおおきい手技しゅぎのほうが刺激しげきりょうおおきく、おおきい手技しゅぎよりも動揺どうようちいさい手技しゅぎのほうが刺激しげきりょうちいさい

個体こたい感受性かんじゅせい

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区分くぶん 鋭敏えいびん場合ばあい 鈍感どんかん場合ばあい
年齢ねんれい 小児しょうに老年ろうねん 青年せいねん壮年そうねん
性別せいべつ 女子じょし 男子だんし
体質たいしつ 虚弱きょじゃくもの神経質しんけいしつもの 頑健がんけんもの多血質たけつしつもの脂肪しぼうしつもの
栄養えいよう状態じょうたい 不良ふりょうもの 佳良かりょうもの
労働ろうどう 精神せいしん労働ろうどうしゃ 肉体にくたい労働ろうどうしゃ
経験けいけん 経験けいけんしゃ 経験けいけんしゃ
刺激しげき部位ぶい かお手足てあしなど こしなど

施術しじゅつ禁忌きんき

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新生児しんせいじ大泉おおいずみもんそと生殖せいしょくほぞ眼球がんきゅう鍼療ほう例外れいがい)、急性きゅうせい炎症えんしょう患部かんぶ鼓膜こまくはい心臓しんぞう腎臓じんぞう脊髄せきずい延髄えんずい(2すんの鍼でもんあなから70場所ばしょとげ鍼)などの中枢ちゅうすう神経しんけいけいだい血管けっかん腹膜ふくまく

危険きけん

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鍼をす鍼治療ちりょうでは、まれに出血しゅっけつあるいはうち出血しゅっけつすることがあるが、健康けんこうひとであれば問題もんだいとなることはほとんどない。しかし、こうがんざい治療ちりょうをして出血しゅっけつめる細胞さいぼう血小板けっしょうばんすくなくなっている場合ばあいや、がんが進行しんこうして出血しゅっけつしやすい状態じょうたい場合ばあいなどは、鍼治療ちりょうおこなさい注意ちゅうい必要ひつようである[37]

鍼の使つかまわしによるBがた肝炎かんえん感染かんせん可能かのうせいがある[38]因果いんが関係かんけい完全かんぜん証明しょうめいされてないが、蓋然性がいぜんせいのある事例じれいがある[38]

2008ねんに、大阪おおさか池田いけだ鍼灸しんきゅういんで、柔道じゅうどう整復せいふく資格しかくをもつ鍼灸しんきゅう整骨せいこついんふく院長いんちょうはりやいと資格しかくはない)が鍼治療ちりょうおこない、女性じょせい背中せなかはりをうつさいあやまってはいきずつけ、てい酸素さんそ脳症のうしょう死亡しぼうさせた[39]院長いんちょう違法いほう状態じょうたい黙認もくにんしていた[40]

2017ねん読売よみうりジャイアンツ所属しょぞくのプロ野球やきゅう選手せんしゅ澤村さわむらたくいちちょうむね神経しんけい麻痺まひによるぜんのこすじ機能きのう障害しょうがいこしたが、神経しんけい麻痺まひ一因いちいんとして、球団きゅうだんトレーナーによる鍼治療ちりょうのミスによるものの可能かのうせいがあるとほうじられた[41]が、その鍼灸しんきゅう団体だんたいからの質問しつもんじょうけ「鍼治療ちりょう以外いがいにも、つよちからがかかるほか外的がいてき要因よういんによってちょうむね神経しんけい麻痺まひしょうじた可能かのうせいもある」との回答かいとうしょ発表はっぴょうし、「今後こんごつづき鍼治療ちりょう活用かつようしていく方針ほうしんわりはありません」と回答かいとうした。 どう球団きゅうだん所属しょぞくする選手せんしゅについては、過去かこにも槙原まきはらひろしおのれ江川えがわたくがはり治療ちりょうトラブルにまれている[42]

鍼の種類しゅるい

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古代こだいきゅう

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古代こだいきゅう
鍼の一種いっしゅ
  • やぶる(切開せっかいする)鍼:鍼(ざんしん)、鍼(ひしん)、ほこさき鍼(ほうしん)
  • とげいれする鍼:毫鍼(ごうしん)、ちょう鍼(ちょうしん)、いんまどかとし)鍼(いんりしん、えんりしん)、だい鍼(だいしん)
  • とげいれしない鍼:鍼(ていしん)、えんいん)鍼(いんしん、えんしん)
ながいちすんろくふん。鍼頭がおおきく、鍼尖がするどく、あさしてりながらあたま皮膚ひふ皮膚ひふ表面ひょうめん)にあるゆうはしせいよこしまねつ陽気ようきねつ))を瀉す。皮膚ひふしろいところにはもちいてはならない。
ながよんすんこう二分にぶんはんけんにのっとり鍼尖がけんほうのようになっている。よう(よう)などを切開せっかいしてだいうみ排除はいじょする。

ほこさき鍼(さんりょう鍼)

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ながいちすんろくふん、鍼尖がほこのように鋭利えいりで絮にのっとり、つつじょうからさきほこさきさんすみなのでさんきりさんりょう)とばれる。頑固がんこいたみ、しびれ、できもののあるとき、手足てあしまつはし経穴けいけつ局所きょくしょ刺絡しらく瀉血しゃけつ使つかう。
ながいちすんろくふんさんすんろくぶんせつあり)。毫毛にのっとり、鍼尖がきわめてほそあぶの喙(口先くちさき)のようになっていて、しずかにとげいれし、目的もくてきふかさにたっしたらあさ長時間ちょうじかん鍼をかんねつやめしびれいたみ、しびれ)をとる。とげしゅつ鍼柄(竜頭りゅうず)の部分ぶぶん人体じんたいとげいれする鍼体の部分ぶぶんけることができる。また鍼体の鍼柄との境目さかいめを鍼根とび、鍼先を鍼尖(穂先ほさき)とぶ。

ちょう

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ながななすん。鍼尖がほこのようにするどくオビヒモにのっとり、ほこさきほそとがうすい。ふか慢性まんせいよこしまや?をとる。

まどかとしまどかとし)鍼

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ながいちすんろくふんうしにのっとり、ふとさがうまぐらいでまるするど中程なかほどはややふとめで急激きゅうげきな?(いたみ、しびれ)にふかとげいれしてもちいる。

だい

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ながよんすん。鍼尖がぼうのようでさきすこどんほこさきにのっとり、つえのようにさきすこまるい。関節かんせつみずがたまりれているところを瀉す。
ながさんすんはん。鍼尖(ほこさき)があわ・きびにのっとり、粟粒あわつぶじょうになってすことがっている。皮膚ひふとげいれすることなく手足てあしまつはしちかくのけいみゃくあなしょみゃく)をあんじて血気けっきおぎなったり、邪気じゃきを瀉したりする。あんじるときはだにくつよおさえてはならない。

えんえん)鍼

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ながいちすんろくふん。絮にのっとり、つつじょうで鍼尖(ほこさき)がたまごのようにまる皮膚ひふおさえさすることによりぶんにくあいだあさいところにあるにく)にある邪気じゃきを瀉す。はだにく損傷そんしょうすることなくとどこおっている血気けっき流通りゅうつうさせる。

プラセボ鍼 (にせ鍼)

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施術しじゅつしゃ患者かんじゃとも施術しじゅつおこなっているのかからないようにする擬似ぎじの鍼。おもじゅうめくらけんほう試験しけんもちいられる。[43]

日本にっぽん使つかわれている鍼

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かわない(大和やまとかんせい)
接触せっしょく鍼のひとつ「あつまり鍼」
接触せっしょく鍼のひとつ「ローラー鍼」おも小児しょうにもちいる

そのの鍼

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  • きょ
  • 鍼(燔鍼)
  • くじけとげ
  • 鍼(はさみ鍼)
  • ひろし
  • 穿ほじよこ

材質ざいしつ

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きむ
きむふくんだ鍼。柔軟じゅうなんせい弾力だんりょくせいみ、とげいれとげつうすくない。腐食ふしょくしにくい。しかしながら、高価こうかであり耐久たいきゅうせいおとる。
ぎん
ぎんふくんだ鍼。きむ鍼とおなじく柔軟じゅうなんせい弾力だんりょくせいみ、とげいれとげつうすくない。きむ鍼にくらべると安価あんかである。しかしながら、酸化さんかしやすく、腐食ふしょくしやすい。耐久たいきゅうせいおとる。
ステンレス鍼
てつクロムニッケルぜてさびにくくした鍼。とげいれしやすくれにくいがとげつう発生はっせいしやすい。腐食ふしょくしにくい。安価あんかである。しかしながら、くらべ、柔軟じゅうなんせい弾力だんりょくせいおとる(かたい)。

安全あんぜんめん安価あんかめんステンレスのディスポーザブル(使つかて)鍼がおお使つかわれている。またディスポーザブルでない場合ばあいもステンレス鍼がおお使つかわれている。オートクレーブによる消毒しょうどく徹底てってい必要ひつようである。

ながさ(鍼体ちょう)とふとさ(鍼体みち

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ながさは尺貫法しゃっかんほうトル法とるほうふたつが使つかわれており、ふとさはばんごうふたつでめられている。たとえば鍼体ちょう40 mm、鍼体みち⌀0.20 (mm)の鍼は古来こらいでは(1)すん3(ぶん)3ばん鍼とばれる(括弧かっこない省略しょうりゃくされることがおおい)。おも日本にっぽんでよく使つかわれるながさとふとさを以下いかしめす。

鍼体ちょう(10 mm〜150 mmの17しゅ
5ふん 8ふん 1すん 1すん3ふん 1すん6ふん 2すん 2すん5ふん 3すん 3すん5ふん
10 mm 20 mm 30 mm 40 mm 50 mm 60 mm 70 mm 90 mm 105 mm
鍼体けい(10ごう〜50ごうの21種類しゅるい
0ばん
(10ごう鍼)
02ばん
(12ごう鍼)
01ばん
(14ごう鍼)
1ばん
(16ごう鍼)
2ばん
(18ごう鍼)
3ばん
(20ごう鍼)
4ばん
(22ごう鍼)
5ばん
(24ごう鍼)
6ばん
(26ごう鍼)
7ばん
(28ごう鍼)
8ばん
(30ごう鍼)
9ばん
(32ごう鍼)
10ばん
(34ごう鍼)
⌀0.10 mm ⌀0.12 mm ⌀0.14 mm ⌀0.16 mm ⌀0.18 mm ⌀0.20 mm ⌀0.22 mm ⌀0.24 mm ⌀0.26 mm ⌀0.28 mm ⌀0.30 mm ⌀0.32 mm ⌀0.34 mm

ただし、中国ちゅうごく鍼ではふとくなるにつれてごうすうちいさくなる。0.38 mm(28ごう)〜0.28 mm(32ごう)がよく使つかわれる。

鍼先(鍼尖)

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鍼尖のかたちには以下いかの5種類しゅるいがある

  • スリオロシがた鍼法でもちいるかたちの鍼。御薗みそのとき発見はっけんした。鍼体のから順次じゅんじほそくしたものでとげいれしやすくがりやすいものであり、疼痛とうつうあたえやすい。おも腹部ふくぶあかし使つかう。かち曳の鍼、曳の鍼、さんずる鍼、める鍼、こころよの鍼、かす鍼などでもちいる。
  • ノゲがた柳葉やなぎばがたができるまでひね鍼法で使つかわれていたかたちの鍼。鍼尖の上部じょうぶやく1.5 mmぐらいのところからほそくしたものでとげいれしやすくがりにくいものであるが疼痛とうつうあたえやすい。
  • たまごがた:鍼尖がたまごのように丸味まるみをおびているのでがりにくいがとげいれしにくく、とげいれ鈍痛どんつうかんあたえやすい。
  • 松葉まつばがた:鍼尖のすこじょうからほそくして、ノゲがたたまごがた中間ちゅうかんかたちにしたもので、とげいれしやすく疼痛とうつうすくない。現在げんざい使つかわれている鍼である。
  • 柳葉やなぎばがたひね鍼法で使つかう鍼。松葉まつばがたよりすこ鋭利えいりにしたもの

技法ぎほう

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アメリカ海軍かいぐん軍医ぐんいによる施術しじゅつじょかん)の様子ようす揚陸ようりくかんニューオーリンズ医務いむしつにて。

じゅつしき

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鍼は日本にっぽん世界せかいにおいても手技しゅぎことなり、また、日本にっぽんなかでも流派りゅうはによって手技しゅぎ変化へんかするが、このこうでは東洋とうよう療法りょうほう学校がっこう協会きょうかいによる指導しどうもとにしてべる。ぜん消毒しょうどく、挿管、ぜんもめこね押手おしてとめかんたまいれきりがわ)、じょかんとげしゅとげ鍼、とげ鍼中の手技しゅぎ(鍼の手技しゅぎ)、抜鍼、こうもめこねこう消毒しょうどくじゅんおこなう。

ぜんもめほう
とげ鍼にたいする予告よこくで、皮膚ひふ触覚しょっかく圧覚あっかく刺激しげきし、快感かいかんこし精神せいしんてき緊張きんちょうをとる(かい刺激しげき効果こうか)。とげ鍼部の筋肉きんにく皮膚ひふ血行けっこう良好りょうこうにし、皮膚ひふ感覚かんかく感受性かんじゅせい適当てきとうにしとげいれしやすくする。
押手おしてとげしゅ
押手おして(おしで)はとげ動作どうさに鍼がうごかないようにとげ鍼部を固定こていするため鍼や鍼管を保持ほじする皮膚ひふ緊張きんちょう調節ちょうせつする。鍼体を保持ほじしてとげ鍼を容易よういにする。患者かんじゃ不意ふいうごきを防止ぼうしする。いにしえほうではかんねつ虚実きょじつ往来おうらいり、ひびきを感知かんちする(ただし、アメリカでは衛生えいせいめん問題もんだいじょうのためか、中国ちゅうごくしきじゅつしきもちい、押手おしてをせずに鍼体をれないで施術しじゅつおこなう。中国ちゅうごくしきの鍼を使用しようし、ふとさも日本にっぽんでいうところの5ばん鍼以じょうふとい鍼になる)。押手おしてをするとき押手おして消毒しょうどくをつける。押手おしてあつには左右さゆうあつ上下じょうげあつ周囲しゅういあつがある。
  • 左右さゆうあつ水平すいへいあつ)は、ははゆびしめせゆびが鍼体をつまむちから加減かげんのことで、鍼の進退しんたい保持ほじ円滑えんかつかつ正確せいかくおこなうためのもの。よわすぎれば鍼はたおれ、つよすぎればとげいれ困難こんなんになるのでつまむ程度ていど
  • 上下じょうげあつ垂直すいちょくあつ)は、左右さゆうあつつくったははゆびしめせゆびとげ鍼部にかけるあつ加減かげんのことで、部位ぶい患者かんじゃ緊張きんちょう疾病しっぺい状態じょうたい手技しゅぎによりあつわるがいち一定いっていあつくわえたら手技しゅぎわるまでえないのが原則げんそく
  • 周囲しゅういあつ固定こていあつ)は、左右さゆうあつ上下じょうげあつ使つか以外いがいゆび、すなわち中指なかゆび薬指くすりゆび小指こゆびゆびはらと、小指こゆび外側そとがわから小指こゆびだまにかけての部分ぶぶん全体ぜんたい患者かんじゃにかけるあつのことで、とげ鍼部全体ぜんたい固定こていし、患者かんじゃ自身じしんによる急激きゅうげき動揺どうようふせとげ鍼部周囲しゅうい安定あんていさせ、皮膚ひふ筋肉きんにくすべりどうして鍼ががることをふせはたらきがあり、全体ぜんたいあつがかかることによってとげ鍼中の変化へんかをとらえることができ適度てきど一定いっていあつがかかることによって患者かんじゃ安心あんしんかんあたえる効果こうかもある。
とげしゅ(さしで)は鍼をとげいれ、抜鍼するための通常つうじょう、ききてとげしゅにする。
きりがわ
穿ほじかわだんいれともう。鍼を身体しんたいれる動作どうさす。このときいたみを一番いちばんかんじやすく、それをできるだけすくなくするために管鍼くだばりほうつくられた。またぜんもめほう押手おしてによってもせつかわつう軽減けいげんできる。
とげいれ・抜鍼
鍼をおくれることをとげいれといい、鍼をることを抜鍼という。このときに回転かいてんくわえたり、しの動作どうさ小刻こきざみにおこなすずめついばめという手技しゅぎなどをくわえることで、鍼による刺激しげき増減ぞうげんさせる。
こうもめほう
鍼痕を未然みぜんふせぎ、また、鍼痕ができた場合ばあいにはそのきえ退ずさをはかる。とげ刺激しげきかんしずめる。毛細血管もうさいけっかんリンパ管りんぱかん損傷そんしょうによってしょうじた出血しゅっけつやリンパ流出りゅうしゅつすみやかに吸収きゅうしゅうをはかる。とげ鍼により損傷そんしょうけた組織そしき再生さいせいうながす。生体せいたい反応はんのうたかめることによって、治療ちりょう効果こうかたかめる。皮膚ひふ触覚しょっかく圧覚あっかく刺激しげきすることにより、快感かいかんうながし、とげ鍼にたいする不安ふあんかんのぞ安心あんしんさせる(かい刺激しげき効果こうか)。

とげ鍼法

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うえ掲のアメリカ海軍かいぐん軍医ぐんいによる施術しじゅつ管鍼くだばりほう)。

鍼を皮膚ひふれるまでの鍼術しんじゅつ

  • ひね鍼法:中国ちゅうごくよりつたわり、杉山すぎやま和一かずいち管鍼くだばりほうひろめられるまで主流しゅりゅうであった方法ほうほう。鍼管を使つかわずに直接ちょくせつ皮膚ひふれる。現代げんだいでも中国ちゅうごくでは主流しゅりゅうであり、しょ外国がいこくでもおこなわれている。
  • 鍼法安土あづち桃山ももやま時代じだい御薗みそのときによってかんがされた。おも腹部ふくぶ治療ちりょう使つかわれる。元々もともとは鍼の小槌こづちたたいて1〜2ふんほどとげいれする方法ほうほうであるが、とげつうきりかわつう)がはげしいため現代げんだいではとげいれしない鍼(ひさげ鍼)を使つかうことがおおい。
  • 管鍼くだばりほう:鍼を鍼よりみじかい鍼管に挿管して若干じゃっかんたたいて皮膚ひふとげいれする方法ほうほう日本にっぽんでの主流しゅりゅうである。ドイツ、韓国かんこくなど海外かいがいでもおこなわれている。
    管鍼くだばりほう杉山すぎやま和一かずいちつくしたとげ鍼法である。鍼管の刺激しげきによってきりかわつう激減げきげんできるため日本にっぽんでは主流しゅりゅうとげ鍼法となっている。鍼を鍼管とばれるかんなかれ鍼管からでた鍼柄をたたいて皮膚ひふとげいれする。とげいれは鍼管をはずし、各種かくしゅ手技しゅぎおこなう。杉山すぎやま和一かずいち当初とうしょひね鍼法によるとげ鍼術しんじゅつ体得たいとくしようと山瀬やませみがくいち師事しじしていたが、どうしても上達じょうたつせず山瀬やませみがくいち破門はもんをいいわたされている。その実家じっかかえ途中とちゅうしま偶然ぐうぜんせきにつまずいてころび、そのさい竹筒たけづつはいった松葉まつばいたみもなくあしさるという経験けいけんをし、鍼をかんれて操作そうさするという手技しゅぎ考案こうあんしたとされている。
    鍼管はステンレスや硬質こうしつプラスチック(ディスポーザブル鍼)でできており、円筒えんとうがた六角形ろっかっけい八角はっかくがたあなあき鍼管など種々しゅじゅのものがある。基本きほんてき円筒えんとうがた以外いがい視力しりょく障害しょうがいしゃよう用具ようぐであるが、実際じっさいにはじゅつしゃこのみによるところがおおきい。ながさは使用しようする鍼によってえる必要ひつようがあり、使用しよう鍼より1ふん5りんやく4 mm)みじかいものを使つかう。

とげいれ

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とげいれには、鍼をはん回転かいてんずつさせながらおこなう「旋撚とげほう」とおもみでしずめたり、もしくはとげしゅははゆびしめせゆびおくむようにれていく「おくりこみとげほう」がある。

角度かくど

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とげいれ角度かくどについてはつぎのようなものがある。

  • ちょくとげ: 皮膚ひふめんたいし鍼を直角ちょっかくとげいれする。
  • はすとげ: 皮膚ひふめんたいし鍼をななめにとげいれする。やく30〜60*
  • よことげ地平ちへいとげ水平すいへいとげ: 皮膚ひふめんたいし鍼をほぼ平行へいこうとげいれする。

手技しゅぎ

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うえ掲のアメリカ海軍かいぐん軍医ぐんいによる施術しじゅつ。鍼にてい周波しゅうは通電つうでんする様子ようす
  • たんとげじゅつ - 鍼を目的もくてきふかさまでとげいれしてすぐに抜鍼する方法ほうほう。そのさい動揺どうよう進退しんたいさせない。かる刺激しげき目的もくてき
  • すずめついばめじゅつ - 鍼をとげいれするときまた一定いっていふかさまでとげいれしてからとげしゅで鍼体か鍼柄をち、すずめついばむように上下じょうげ進退しんたいさせる方法ほうほう上下動じょうげどうはやさ、ふかさ、時間じかんなどでつよ刺激しげきじゃく刺激しげきにもなる。
  • 間歇かんけつじゅつ - 鍼を目的もくてきふかさまでたっしたら、半分はんぶんきしばらくしてそこにめ、またまえふかさまでとげいれし、しばらくそこにめることをかえ方法ほうほう
  • じゅつ - とげいれする目的もくてきふかさの1/3にたっしたら、そこですずめついばめ、さらに1/3とげいれすずめついばめ目的もくてきふかさにたっしてすずめついばめというように3かいけて刺激しげきあたえる方法ほうほう。抜鍼はとげいれとはぎゃくおこなう。
  • せんじゅつ - 目的もくてきふかさまでとげいれした鍼の鍼柄をとげしゅでつまみ、鍼を振動しんどうさせる方法ほうほう
  • おけ鍼術しんじゅつとめ鍼) - 1ほんまたすうほんの鍼を身体しんたいとげいれし、しばらくのあいだ、とどめ、生体せいたい反応はんのうきわめたのち、抜鍼する方法ほうほうやく15ふん〜20ふん目安めやすおおくの治療ちりょういん一般いっぱんてき
  • 旋撚じゅつ - とげいれまたは抜鍼に鍼を左右さゆうはん回転かいてんずつ交互こうごにひねりながらおこな方法ほうほう
  • 回旋かいせんじゅつ - ひだりまたみぎのどちらか一方向いちほうこうまわしながらとげいれし、あるいは一定いっていふかさでこれをおこな方法ほうほう。抜鍼にはとげいれ反対はんたい方向ほうこうまわす。
  • らん鍼術しんじゅつ - 複数ふくすうじゅつもちいる。
  • ふく刺激しげきじゅつはくほう - とげいれした鍼の周囲しゅうい皮膚ひふを鍼管また指頭しとうはたき、ひびきをあたえる方法ほうほう
  • しめせゆびほう - 鍼を一定いっていふかさにとげいれし、その鍼にふたたび鍼管をかぶせだんいれのように鍼管の上端じょうたんたた方法ほうほう
  • ずい鍼術しんじゅつ - 患者かんじゃ呼吸こきゅうわせ、とげ鍼時=呼気こきとげいれし、吸気きゅうきめ、抜鍼=吸気きゅうきき、呼気こきめる方法ほうほう
  • うち調ちょうじゅつ - とげいれした鍼の鍼柄を鍼管で叩打し、鍼体に動揺どうようあたえる方法ほうほう
  • ほそゆびじゅつ - とげ鍼しようとする皮膚ひふ部位ぶいたいし、たまいれだけをなんかいかえおこな方法ほうほう
  • かんじゅつ - 施術しじゅつ部位ぶいたまいれ要領ようりょうで鍼管の上端じょうたんを叩打するだけで、鍼を使用しようしない方法ほうほう
  • 鍼尖転移てんいほう - 鍼尖を皮下ひかにとどめ、押手おしてとげしゅとともに皮膚ひふ縦横じゅうおうにまたは輪状りんじょう移動いどうさせ皮下ひか刺激しげきあたえる方法ほうほう
  • とげ転向てんこうほう - とげいれした鍼の方向ほうこう間違まちがっていたりしたとき一度いちど、鍼を皮下ひかまでき、あらたに方向ほうこうさだめる方法ほうほう
  • てい周波しゅうは通電つうでん療法りょうほう - 電気でんき療法りょうほう現在げんざい主流しゅりゅうとなっているのは、筑波大学つくばだいがく開発かいはつ研究けんきゅうすすめられた筑波大学つくばだいがくしきてい周波しゅうは通電つうでん療法りょうほうである[44]

古代こだいとげほう

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みかどないけい』にしるされている技法ぎほう

きゅうへんおうずるとげほう

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  • 輸刺 - ぎょうあな背部はいぶの兪穴を方法ほうほう
  • 遠道とおみちとげ - びょうじょうにあればしたって、兪を方法ほうほう
  • けいとげ - けいみゃくじょうけいからまあいだ結集けっしゅうしたところを方法ほうほう
  • からまとげ - けいみゃく鬱血うっけつしたところを瀉血しゃけつする方法ほうほう
  • ぶんとげ - ぶんにくあいだすじあいだ筋肉きんにく分岐ぶんき)を方法ほうほう
  • だい瀉刺 - 鈹鍼でうみ切開せっかいする方法ほうほう
  • もうとげ - 皮膚ひふあさ方法ほうほうはんとげや浮刺とおな
  • きょとげ - ひだりめばみぎり、みぎめばひだり方法ほうほう。謬刺のこと。
  • とげ - 燔鍼をもちいてかん卑を方法ほうほう

じゅうせつおうずるとげほう

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  • 偶刺 - 1鍼はむねに、1鍼は背部はいぶとげいれし、こころしびれ方法ほうほう
  • むくいとげ - 病巣びょうそうに1、2かさねて鍼を方法ほうほう
  • 恢刺 - 病巣びょうそう周囲しゅういくるわじょう方法ほうほう
  • ひとしとげ - さん鍼をひとしく方法ほうほう
  • あげとげ - 鍼法のこと。
  • ちょく鍼刺 - 皮膚ひふをつまみげ、皮膚ひふ沿ってし、はだにくにはあたらないようにする方法ほうほう
  • 輸刺 - 鍼の出入でいり軽快けいかいにし、比較的ひかくてきふかし、あなすくなくする方法ほうほうねつがある場合ばあいは瀉す。
  • たんとげ - しずかにとげいれし、鍼でほねでるようにしてほね卑を方法ほうほう
  • 浮刺 - あさす鍼法で、皮膚ひふさむよこしま方法ほうほうもうとげはんとげおな
  • かげとげ - かげかんし、厥冷(あししょう)のあるときあししょうかげじんけいふとし谿穴に両側りょうがわとげ鍼する方法ほうほう
  • はた鍼刺 - 1鍼はけいを、1鍼はからまとめしびれ方法ほうほう
  • さんとげ - たんとげほう部分ぶぶんまでとげいれし、皮下ひかげ、鍼をうごかしてあなおおくし鍼の出入でいり軽快けいかいおこな比較的ひかくてきあさ瀉血しゃけつすることでようしゅ方法ほうほう

五臓ごぞうおうずるとげほう

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  • せきとげ - きもおうずるとげほう関節かんせつ付近ふきんすじはしけん)をちょくすじいたみを方法ほうほう
  • ひょうぶんとげ - しんおうずるとげほうからまにおいて経絡けいらく鬱血うっけつ瀉血しゃけつする方法ほうほう
  • 合谷ごうだにとげ - おうずるとげほうにわとりあしじょうぶんにくあいだしてはだにくに疫れを方法ほうほう
  • はんとげ - はいおうずるとげほうあさはやくことで皮膚ひふ邪気じゃき方法ほうほう
  • 輸刺 - じんおうずるとげほうほね付近ふきんまでふかほねいたみを方法ほうほう
  • さんとげ -

鍼ではすくなかったり、あまったりするとおぎなったり、瀉したりすることでからだととのえる

手法しゅほう類別るいべつ 備考びこう
はは そのははおぎな そのを瀉す ろくじゅうきゅうなん
かんねつ 鍼をあたためてもちいるととげいれした鍼下のねっする 鍼をそのままもちいるととげいれした鍼下のかんする なし
むかいずい 経絡けいらくりゅうちゅうしたがって(沿って) 経絡けいらくりゅうちゅうさからって(むかえて) けいりゅうちゅううながすとおぎなえ邪気じゃきを泄らすと瀉
じょやましない遅速ちそく 徐々じょじょとげやめなく(無痛むつう)にとげにゅうおき鍼してから徐々じょじょに抜鍼する いたみがあってもはやとげそく抜でやましとげいれやましく抜鍼する れいくるる」九鍼十二原篇にはじょとげやまし抜でおぎなえやましとげじょ抜で瀉の記述きじゅつがある
呼吸こきゅう 呼気こきし、吸気きゅうき 吸気きゅうきし、呼気こき 吸気きゅうきにはからだじっし、呼気こきにはからだきょする
ひさげ按、ひらき 経穴けいけつうえをよくあんじてとげ鍼し、抜鍼ただちに鍼孔じる 抜鍼も鍼孔じない あなじて正気しょうきらさない、けて邪気じゃきらす
ゆらどう 鍼をとげいれとげしゅふるわせてうながあなしょかるき、とげいれした鍼にかる振動しんどうあたえる 鍼をとげいれ押手おしてるがせてを泄らせてあなしょくことなく、そのままとげ鍼する なし
よう ほそい鍼をもちいる ふとい鍼をもちいる なし
ふか あされてのちふかくする ふかれてのちあさくする かげびょうにはふかく、びょうにはあさくの指示しじがある
搓転(左右さゆう 鍼をねじるのに患側の左側ひだりがわではみぎ回転かいてん右側みぎがわではひだり回転かいてん 鍼をねじるのに患側の右側みぎがわではみぎ回転かいてん左側ひだりがわではひだり回転かいてん なし
とげほう かげびょうきょしょう)のとげほう びょう実証じっしょう)のとげほう なし

ろくじゅうきゅうなんによるあな

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ろくじゅうきゅうなんによるあなは、その臓腑ぞうふ不足ふそくした場合ばあいはそのははおぎない、充満じゅうまんした場合ばあいはそのを瀉せとしている。

ほう 瀉法
きょけい あな じつけい あな
けい けい水穴みずあなみずけい水穴みずあな けい けいあなけいあな
けい けいあなけいあな けい けい土穴つちあなけい土穴つちあな
けい けいあなけいあな けい けい金穴きんけつきむけい金穴きんけつ
きむけい きむけい土穴つちあなけい土穴つちあな きむけい きむけい水穴みずあなみずけい水穴みずあな
みずけい みずけい金穴きんけつきむけい金穴きんけつ みずけい みずけいあなけいあな
臓腑ぞうふ きょしょうほう 実証じっしょうの瀉法
きも かげだにきょくいずみ
ちゅうふうあきらうみ
しょう行間ぎょうかん
しん だいあつししょうちゅう
ちゅうふうつうさとうちせき
神門ごうど太白たいはく
しょうだいろうみや
公孫こうそんつうさとうちせき
けいみぞしょうおか
はい 太白たいはくふとしふち
れつかけ公孫こうそん
かげだにせきさわ
じん けいみぞふくため
あきらうみれつかけ
だいあつしゆういずみ
こころつつみ だいあつしちゅう 太白たいはくだいりょう
きも あし通谷とおりたに侠谿 だに
小腸しょうちょう あし臨泣こう谿 あしさん小海こかい
だにかい谿 しょう厲兌
大腸だいちょう あしさんきょく あし通谷とおりたにあいだ
膀胱ぼうこう しょういたりかげ あし臨泣たばこつ
さんこげ あし臨泣ちゅうなぎさ あしさん天井てんじょう

法的ほうてきおよび政治せいじてき地位ちい

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WHOは1991ねん加盟かめいこくに鍼治療ちりょうについての関連かんれん法規ほうき策定さくてい監督かんとくするよう勧告かんこくしている[45]

  • オーストラリアの2005ねん国勢調査こくせいちょうさによれば、およそ成人せいじんの10にん一人ひとりがその前年ぜんねんに鍼治療ちりょうけていた[46]

日本にっぽん

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日本にっぽんにおいてはあんマツサージ指圧しあつ、はり、きゆうとうかんする法律ほうりつにより、はり試験しけん国家こっか試験しけん合格ごうかくしゃはりとして施術しじゅつする。

鍼と健康けんこう保険ほけん

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鍼灸しんきゅうも、健康けんこう保険ほけん利用りようすることができる。

しかし、医師いしの「同意どういしょ」が必要ひつようである。神経痛しんけいつう・リウマチ・五十肩ごじゅうかたなど6つの疾患しっかんかぎられ、どういち疾患しっかんについては、医師いし治療ちりょう併用へいようはできない。手続てつづきが面倒めんどうなことなどがわざわいして、まだあまり普及ふきゅうしていないが、利用りよう確実かくじつびており、2005ねんには推定すいていせんすうひゃくまんけん健康けんこう保険ほけんによる鍼灸しんきゅう治療ちりょうおこなわれたとられている。鍼灸しんきゅう健康けんこう保険ほけん概略がいりゃくについては、保険ほけん鍼灸しんきゅうマッサージかい参照さんしょうのこと。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく

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米国べいこくNew York College of Health Professions講義こうぎ風景ふうけい

治療ちりょう東洋とうよう医学いがく専門せんもんは、通常つうじょう"licensed acupuncturists" または L.Ac.'s. とばれている。"Dipl. Ac."の略称りゃくしょうは "Diplomate of Acupuncture"を意味いみし、アメリカ国立こくりつ補完ほかん統合とうごう衛生えいせいセンター認定にんていされたことを意味いみする[47]。23のしゅうではその認証にんしょうつことが要求ようきゅうされている[48]

2005ねんのアメリカ医師いしへの世論せろん調査ちょうさによれば、59 %が鍼治療ちりょういたみの治療ちりょうについてなにかしら幾分いくぶん効果こうかがあったとしんじている[49]。1996ねんアメリカ食品しょくひん医薬品いやくひんきょく(FDA)は治療ちりょう鍼の位置いちづけについて、Class III から Class II 医療いりょう機器きき変更へんこうした。これは認定にんてい施術しじゅつしゃによってあつかわれるならば安全あんぜんであり効果こうかてきだとみなされたこと意味いみする[50][51]。2004ねん時点じてんで、アメリカじん加入かにゅうする雇用こよう健康けんこう保険ほけんについて50 %ちかくが鍼治療ちりょうをカバーしている[52][53]

英国えいこく

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英国えいこくにおいては、2009ねん総計そうけい400まんの鍼治療ちりょうセッションがおこなわれた[54]英国えいこく国立こくりつ医療いりょう技術ぎじゅつ評価ひょうか機構きこう臨床りんしょうガイドラインでは、慢性まんせい緊張きんちょうせい頭痛ずつう予防よぼうとして、5-8しゅうあたり10かいまでの鍼治療ちりょう検討けんとう提案ていあんしている[55]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ なおあんマッサージ指圧しあつ、はり、きゆうとうかんする法律ほうりつによって、罰金ばっきんけい以上いじょう死刑しけい無期むき懲役ちょうえき有期ゆうき懲役ちょうえき禁固きんこふくむ)の刑罰けいばつけたものははり免許めんきょあたえられないことがある。

出典しゅってん

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  1. ^ 吉冨よしとみまこと, 「1.韓国かんこく伝統でんとう医学いがく今昔こんじゃく : 日本にっぽんとの交流こうりゅうふくめて(韓国かんこく伝統でんとう医学いがくへの理解りかい)(だい54かい日本にっぽん東洋とうよう学会がっかい学術がくじゅつ総会そうかい)」『日本にっぽん東洋とうよう醫學いがく雜誌ざっし』54(6)、2003ねん、1046-1048ぺーじ, NAID 10016195720
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  5. ^ Singh & Ernst 2008, p. 387
  6. ^ Singh & Ernst (2008) stated, "Scientists are still unable to find a shred of evidence to support the existence of meridians or Ch'i",[3] "The traditional principles of acupuncture are deeply flawed, as there is no evidence at all to demonstrate the existence of Ch'i or meridians"[4] and "Acupuncture points and meridians are not a reality, but merely the product of an ancient Chinese philosophy"[5]
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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