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わら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
わらいはたのしさなどの感情かんじょう表現ひょうげんである。回転かいてんブランコどもたち。
よろこなみだしながらわら絵文字えもじUnicode U+1F602

わら(わらい)とは、たのしさ、うれしさ、おかしさなどを表現ひょうげんする感情かんじょう表出ひょうしゅつ行動こうどうひとつ。わらいは一般いっぱんてき快感かいかんという感情かんじょうとともにしょうじ、感情かんじょう体験たいけんふかくかかわっている。また、わらいは感情かんじょう表現ひょうげんなかでもきわめて特殊とくしゅなものであり、すぐれて人間にんげんてきなものである。一般いっぱんてき動物どうぶつなかわらうのは人間にんげんだけである。いかかなしみなどの表現ひょうげん動物どうぶつにもあるが、わらいがすぐれて人間にんげんてきである理由りゆうとして、わらいには「わらうもの」と「わらわれるもの」という分離ぶんりがあり、なにかを対象たいしょうするというしんはたらきが必要ひつようとなる[1]

概要がいよう

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うれしさをわらいで表現ひょうげんする少女しょうじょ子供こども無邪気むじゃきわらいは「対象たいしょう」とは無縁むえんえる。

ひとわらうとき、ごく一般いっぱんてきには陽性ようせい感情かんじょう快感かいかん)にともなって表情ひょうじょう特有とくゆう緊張きんちょうをし(笑顔えがお)、同時どうじ特有とくゆう発声はっせいわらごえ)をともなう。通常つうじょう自分じぶん以外いがい対象たいしょうがあって、それからける印象いんしょうもとづいてそれが好意こういてきであれば表情ひょうじょうわらいがしょうじ、とく刺激しげきてき場合ばあいには発声はっせいともなう。さらに程度ていどがひどくなると全身ぜんしんきつけるような筋肉きんにく収縮しゅうしゅくともない、なみだることがある。人間にんげんはこのような表現ひょうげん意識いしきてき使つかけることができ、これにより微細びさい感情かんじょう表現ひょうげんする。たとえば、表情ひょうじょうえずにわらごえだけをあげた場合ばあいやかし威嚇いかくなどの表現ひょうげんとなりる。否定ひていてき意味合いみあいをわら存在そんざいする。また、自己じこわらいの対象たいしょうとするわらいには自嘲じちょうのように複雑ふくざつ感情かんじょうともなうものもあり、自虐じぎゃくなどとは区別くべつされる。

対象たいしょう

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わらいが快感かいかんにだけともなってこるわけではないが、感情かんじょう体験たいけんふかくかかわっていることは明白めいはくである。人間にんげんしんはたらきを理性りせい感情かんじょうという二分にぶんほうしたがえば、しばしば理性りせい価値かちかれ、感情かんじょうしたられがちである。理性りせい人間にんげん特有とくゆうのものであり、感情かんじょう動物どうぶつてきであるとされるためだが、このようなかんがえにひと感情かんじょう表出ひょうしゅつすることははしたないとかんがえ、それをできるだけ排除はいじょすべきと主張しゅちょうする。わらいがすぐれて人間にんげんてきである理由りゆうとして、わらいには「わらもの」と「わらわれるしゃ」という分離ぶんりがあり、その意味いみにおいてなにかを「対象たいしょう」するしんはたらきが存在そんざいする事実じじつがあると、心理しんり学者がくしゃ河合かわい隼雄はやお指摘してきしている。

この「対象たいしょう」は人間にんげんだけがなしうることで、おのず明確めいかく分離ぶんりし、を「対象たいしょう」としてる。そのさいに、自分じぶん対象たいしょうたい突然とつぜん優越ゆうえつかんじるさいわらいがしょうじると、トマス・ホッブスマルセル・パニョルなどは主張しゅちょうした。河合かわい優越ゆうえつかんってしまうのには限定げんていつよぎるが、わらうためにはわら主体しゅたいがある程度ていど安定あんていかんつことが必要ひつようであるとし、不安定ふあんていときには恐怖きょうふ不安ふあん先行せんこうするため「わらっている場合ばあいじゃない」という状況じょうきょうになると説明せつめいし、さらに優越ゆうえつとまではいかなくても、対象たいしょうなか見出みいだした「ズレ」の感覚かんかくたのしむとでも表現ひょうげんするほうひろわらいを説明せつめいしているのではないかとする[1]

この「対象たいしょう」には自分じぶん自身じしんふくまれるてん特徴とくちょうがあり、自分じぶん自身じしん馬鹿ばかげたかんがえを苦笑くしょうしたりするさいにも適用てきようされる。この対象たいしょう必要ひつようとされるてんにおいて、それは感情かんじょうかかわるものでありながら、人間にんげんのみに特徴とくちょうてきてくるものである。いかりの感情かんじょうは、全体ぜんたいてき状況じょうきょう自分じぶん自身じしんはいんでいるため、対象たいしょうしょうじない。わらいは自然しぜんしょうじるもので、かんがえや意志いしこしたりすることはできない。しかし、自然しぜんしょうじるといってもある程度ていどしん余裕よゆうがないとてこない。緊張きんちょうたかときのほか、なにかに夢中むちゅうになっているときにもわらいはしょうじない。真面目まじめ物事ものごとみ、緊張きんちょうたかまっている状況じょうきょうでは、人間にんげん自我じががその状況じょうきょうなかはい一体化いったいかすることで、対象たいしょうこらない。あるいは、緊張きんちょうかんたか状況じょうきょうで、上手じょうずひとわらわせるひとがいると、わらいによって緊張きんちょうがほどけ余裕よゆう自分じぶん自身じしん対象たいしょうすることができることもある。しかし、この場合ばあいわらわせることができるひとは、そのような状況じょうきょうからやや距離きょりいて、安定あんていしてみていることができるひとかぎられる[1]

上記じょうきからわかるように、適切てきせつな「距離きょり」をくことは、わらいの必須ひっす条件じょうけんであり、このような心理しんりてき距離きょりをもてるのは、人間にんげんのみにできうることである[1]

生理せいりてき効果こうか

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わらいによって自律じりつ神経しんけい頻繁ひんぱんえがこる。

  • この結果けっか交感神経こうかんしんけいふく交感神経こうかんしんけいのバランスの状態じょうたいかわり、ふく交感神経こうかんしんけい優位ゆうい状態じょうたいになる。
    • ふく交感神経こうかんしんけいは、やすらぎや安心あんしんかんじたときに優位ゆういで、ふく交感神経こうかんしんけい優位ゆうい状態じょうたいつづくとストレス解消かいしょうされる。
    • 交感神経こうかんしんけいは、いかりや恐怖きょうふかんじたときに優位ゆういになる。したがって、その状態じょうたいつづくとストレスの原因げんいんになる。
  • 身体中からたじゅう様々さまざま器官きかん刺激しげきあたえられる。
    • NK細胞さいぼう(ナチュラルキラー細胞さいぼう)が活性かっせいし、ガン予防よぼう治療ちりょう促進そくしんさせる。
      • 自律じりつ神経しんけい頻繁ひんぱんえによるのうへの刺激しげきにより、神経しんけいペプチド(免疫めんえき機能きのう活性かっせいホルモン)が全身ぜんしん分泌ぶんぴつされる。NK細胞さいぼうには神経しんけいペプチドの受容じゅようたいがあり、NK細胞さいぼう活性かっせいされる。NK細胞さいぼうがん細胞さいぼうなどを攻撃こうげきする免疫めんえき細胞さいぼうひとつである。
    • 糖尿とうにょうびょう治療ちりょうにも有効ゆうこうであるとの研究けんきゅうがある。
  • ストレスホルモンをらし、善玉ぜんだまコレステロールをやし、動脈どうみゃく炎症えんしょうらす効果こうかがある[2]

医学いがく脳神経のうしんけい科学かがくてき観点かんてん

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かお筋肉きんにく活動かつどうというてんると、感情かんじょうともな自発じはつてきわらいと社会しゃかいてき場面ばめんでの微笑ほほえみ(つくわらいや愛想あいそわらいなど)とでは、使用しようされるかお筋肉きんにくことなり、したがってそれをコントロールする神経しんけい機構きこうまったことなるため、あきらかに区別くべつされうる。自発じはつてきわらいは無意識むいしきてきのう大脳だいのうえんけい)の反射はんしゃ作用さようにより、眼窩がんかまわりにめぐらされたすじ収斂しゅうれんともなうが、つくわらいや愛想あいそわらいでは反射はんしゃてきすじ収斂しゅうれんきない。脳卒中のうそっちゅうによってひだり半球はんきゅう運動うんどう損傷そんしょうがあるため、かおみぎ半分はんぶん麻痺まひしているにもかかわらず、滑稽こっけいはなし反応はんのうして自発じはつてきわらうと、そのわらいは麻痺まひかか以前いぜんのものとすこしもわらない患者かんじゃれいがあり、情動じょうどう状況じょうきょう顔面がんめん筋肉きんにくをコントロールする神経しんけい機構きこうと、意思いしによる随意ずいいてきなものとはことなるということのひとつの証拠しょうことされている[3]

自律じりつ神経しんけいけいとのかかわりというてんても、こころよわらい、緊張きんちょう緩和かんわわらい、社交しゃこうじょうわらいとではことなることがかる。大笑おおわらいするとかお紅潮こうちょうなみだたりするが、これらはふく交感神経こうかんしんけい活動かつどう優位ゆうい状態じょうたいにあり交感神経こうかんしんけい活動かつどう低下ていかしている。緊張きんちょう緩和かんわわらいでは、最初さいしょ交感神経こうかんしんけい活動かつどう優位ゆうい状態じょうたいにありそのふく交感神経こうかんしんけいけい優位ゆういとなる。社交しゃこうじょうわらいでは、自律じりつ神経しんけいけい変化へんかはあまりられない[3]

のう科学かがくにおいて、知覚ちかくされた感覚かんかく情報じょうほうはすべてひらたももたい入力にゅうりょくされ、意識いしきてき感情かんじょうはこのひらたももたいから前頭葉ぜんとうようしん皮質ひしつかう直接ちょくせつ経路けいろと、ひらたももたいから視床ししょう下部かぶかいして身体しんたいおくられたメッセージ(生理せいりてき変化へんか)がからだせい感覚かんかくにフィードバックされ前頭葉ぜんとうよう転送てんそうされる間接かんせつてき経路けいろとによってまれることがかっている。したがってわらいの表出ひょうしゅつ可笑おかしさの感情かんじょう意識いしきのぼらせる前頭葉ぜんとうようしん皮質ひしつと、無意識むいしき部分ぶぶんでその感情かんじょうひらたももたい視床ししょう下部かぶなどとの相互そうご作用さよう結果けっか推測すいそくされている[3]

たけ一種いっしゅであるワライタケなどにふくまれるあるしゅのアルカロイドは、強烈きょうれつわら反応はんのうこすと同時どうじに、あのまぎれもない精神せいしんてきな「おかしみ」の感覚かんかく数時間すうじかんにわたってこす。もうひとたようなわら反射はんしゃこす身体しんたい刺激しげきにくすぐりがあるが、こちらは精神せいしんてきな「おかしみ」の感覚かんかくともなわないのが普通ふつうである。それゆえ、くすぐり刺激しげきはワライタケ刺激しげきより「下位かいのレベルでわらいの回路かいろ入力にゅうりょくされる」と、社会しゃかい学者がくしゃ木村きむら洋二ようじ分析ぶんせきしている[4]

わらいはからだ影響えいきょうおよぼすとわれるが、仮説かせつ範疇はんちゅうない。わらうことでほお筋肉きんにくはたらき、またうごくことにより、ストレスが解消かいしょうされ、鎮痛ちんつう作用さようたんぱくの分泌ぶんぴつ促進そくしんさせ、ストレスがることにより血圧けつあつげ、心臓しんぞう活性かっせいさせ、運動うんどうした状態じょうたい症状しょうじょうおよぼし、血液けつえきなか酸素さんそやし、さらに心臓しんぞうによい影響えいきょうあたえるなど、様々さまざま説明せつめいがなされるが、科学かがくてき実証じっしょうされているわけではない。わらうと気分きぶんがよくなるなど、経験けいけんてきにはこのましい印象いんしょうがあることから、臨床りんしょうにおいては、わらいの効用こうよう期待きたいして循環じゅんかん疾患しっかん治療ちりょう過程かていれるこころみもある。2019ねん山形大学やまがただいがく医学部いがくぶは、滅多めったわらわないひとはよくわらひとくらべて死亡しぼうりつが2ばいにのぼり、脳卒中のうそっちゅうなどのこころ血管けっかん疾患しっかん発症はっしょうりつたかいことを発表はっぴょうした[5]が、わらいと健康けんこうとの疫学えきがくてき調査ちょうさでは、方法ほうほうめんでの制約せいやくから、レトロスペクティブなアプローチがもちいられることがおおく、マスコミをとおしてとおして報道ほうどうされる研究けんきゅう結果けっか解釈かいしゃく慎重しんちょうおこなわなければならない。

また、わら発生はっせいじょとして、てんかん患者かんじゃの「わら発作ほっさ」の症例しょうれいからがわあたま視床ししょう下部かぶわらいの起点きてんとなっていることが示唆しさされており、ふく交感神経こうかんしんけいけい優位ゆういともな顔面がんめん神経しんけいかくはたらきにより強制きょうせいてき笑顔えがおしょうじるとかんがえられている。[6]

わらいの分析ぶんせき

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系統けいとう発生はっせいてきると、人間にんげんわらいは、霊長れいちょうるいにおけるコミュニケーションの手段しゅだんから進化しんかしたものではないかとわれている。オランダの比較ひかく行動こうどう学者がくしゃvan Hooffは、サルにおける2種類しゅるいわらいの表情ひょうじょうである劣位れつい表情ひょうじょうあそびの表情ひょうじょうが、人間にんげんにおけるわらいの表情ひょうじょう発展はってんしていったと説明せつめいしている。サル社会しゃかいにおいて、劣位れついのサルが優位ゆういのサルに出会であったときしめ無声むせいをむきす「劣位れつい表情ひょうじょう」が、人間にんげんにおける挨拶あいさつさいしめ微笑びしょうのような「社交しゃこうじょうわらい」(smile)に発展はってんし、ザルにおおられる攻撃こうげきのないあそ場面ばめんしめすリラックスしてくちひらいている「あそびの表情ひょうじょう」が、人間にんげんにおける「こころよわらい」(laughter)へ進化しんかしたものであるとかんがえている[3]

個体こたい発生はっせいてきると、あかちゃんがはじめてせる、授乳じゅにゅう満足まんぞくしたわらいが「こころよわらい」のはじまりとかんがえられている。生後せいごヶ月かげつになると、母親ははおや周囲しゅうい人間にんげんたいしてせる笑顔えがおかれらのわらいをさそうことを学習がくしゅうするようになり、このわらいによるコミュニケーションの成立せいりつが「社交しゃこうじょうわらい」のはじまりとわれている[3]

よって系統けいとう発生はっせいてきおよび個体こたい発生はっせいてき人間にんげんわらいは、「こころよわらい」と「社交しゃこうじょうわらい」に二分にぶんすることができる。医学いがく博士はかせ志水しみずあきらさらに、「緊張きんちょう緩和かんわわらい」をこれにくわえてさんふんすることを提案ていあんしている[3]

こころよわらい」は自己じこ欲求よっきゅう充足じゅうそくされる満足まんぞくかん他者たしゃたいする優越ゆうえつかんおぼえたときさらには事象じしょうあいだ不釣合ふつりあいいをかんじたとき発生はっせいする。「社交しゃこうじょうわらい」は社会しゃかい生活せいかつにおける対人たいじん関係かんけいなかられる。「緊張きんちょう緩和かんわわらい」は、ストレスをかんじるつよ緊張きんちょう状態じょうたいから解放かいほうされたときや、ある程度ていど緊張きんちょうともなうがのち無害むがいなものとかって安心あんしん弛緩しかんするときしょうずるわらいなどがある[3]

古代こだいギリシアの哲学てつがくしゃアリストテレスは、可笑おかしさを「他人たにん苦痛くつうがいあたえない失策しっさくまたは不恰好ぶかっこう」と定義ていぎし、わらいの本質ほんしつは「他人たにん軽蔑けいべつ見下みくだすことからしょうずる快感かいかん、つまり優越ゆうえつかん」であるとする「わらいの優位ゆういせつ」をてた[3]。イギリスの哲学てつがくしゃホッブスも同様どうようわらいの優越ゆうえつせつ提唱ていしょうし、わらいとは、他人たにん劣等れっとうせいまたは過去かこ自分じぶん劣等れっとうせい比較ひかくして、現在げんざい自分じぶん優越ゆうえつせい突如とつじょ認識にんしきすることからしょうずる勝利しょうり感情かんじょう以外いがいのなにものでもないとかんがえた[3]

ドイツの哲学てつがくしゃカントは、わらいをあるめた期待きたいがにわかに転化てんかすることよってしょうずるひとつの情動じょうどうとらえた。このかんがえは、束縛そくばくから解放かいほうされることでわらいがしょうずるというてんで「わらいの緊張きんちょう解放かいほうせつ」とわれる[3]

日本にっぽん落語らくご桂枝雀かつらしじゃく(2代目だいめ)も、落語らくごいてわらいがしょうずるのは、現実げんじつてき物語ものがたり世界せかいでハラハラしていたきゃくをサゲによって一瞬いっしゅん現実げんじつもどとき最高潮さいこうちょうたっした緊張きんちょう突然とつぜん緩和かんわされることによるとする、「わらいの緊張きんちょう緩和かんわせつ」をとなえた[3]

ドイツの哲学てつがくしゃショーペンハウエルは「わらいの不一致ふいっちせつ」を提唱ていしょうした。かれによると、「わらい」はある概念がいねんと、これと関連かんれんしてかんがえられた事物じぶつとが一致いっちしないと突然とつぜんかったときにしょうずるものであり、両者りょうしゃあいだ不一致ふいっち程度ていどおおきいほど可笑おかしさの感情かんじょうしていくものなのである[3]

これにたいし、イギリスの哲学てつがくしゃスペンサーはおな不一致ふいっち不調和ふちょうわ)でもその方向ほうこうせいによってことなるとし、予期よきしていたちいさな事柄ことがら予期よきしないおおきな事柄ことがらになったとき上昇じょうしょうてき不調和ふちょうわ)、その不調和ふちょうわたいして驚異きょういかんずるが、ぎゃくおおきな事柄ことがらからちいさな事柄ことがら意識いしき不意ふい移行いこうするとき下降かこうてき不調和ふちょうわ)、その不調和ふちょうわたいしてわらいがまれると主張しゅちょうした。べつのいいかたをすれば、下降かこうてき不調和ふちょうわかんじたとき、これまで蓄積ちくせきされた緊張きんちょう解放かいほうされ、それがわらいという行為こういとなってあらわれるということで、このてんにおいてカントの提唱ていしょうした「わらいの緊張きんちょう解放かいほうせつ」につうずるものがある[3]

ハンガリーの思想家しそうかケストラーは、わらいの不一致ふいっちせつとはぎゃくに、不一致ふいっちなものあるいは関係かんけいのないべつ領域りょういきのものがどういち平面へいめんじょう結合けつごうするときでもわらいがこるという、「わらいの二元にげん結合けつごうせつ」を提唱ていしょうした[3]

スコットランドの心理しんり学者がくしゃベインは、自分じぶんよりもはるかに上位じょうい位置いちする他者たしゃ自分じぶんおなじレベルあるいはそれ以下いか転落てんらくするときまれるわらいは、優越ゆうえつかんからるものではなく、権威けんい威厳いげんのあるもの事柄ことがら卑俗ひぞくすることによってしょうずるものであるとする、「わらいの卑俗ひぞく理論りろん」を提唱ていしょうした[3]

フランスの哲学てつがくしゃベルクソンは「わらい」というほんのなかでわらいの記述きじゅつ法則ほうそくを6つ提示ていじし、わらいというものをより体系たいけいてきとらえようとした[3]

オーストリアの精神せいしんフロイトは、精神せいしん分析ぶんせきてき立場たちばからわらいの心理しんりてきメカニズムを説明せつめいする理論りろんを「機知きち−その無意識むいしきとの関係かんけい」という論文ろんぶんなか展開てんかいした。フロイトは意識いしき抑圧よくあつするための内的ないてきちから心的しんてきエネルギーとび、ちょう自我じが検閲けんえつっかかるような攻撃こうげきてきなもの(からかい・皮肉ひにく)や性的せいてきなもの(露出ろしゅつ猥褻わいせつ)は理性りせいによる抑圧よくあつけているが、機知きちによってこの抑制よくせい不要ふようになれば心的しんてきエネルギーは節約せつやくされ、その節約せつやくされたぶんのエネルギーがわらいとなって消費しょうひされる。滑稽こっけいやユーモアにもわらいの源泉げんせんとなる快感かいかんしょうじさせる作用さようがあり、我々われわれ認識にんしき活動かつどうにはおおくの表象ひょうしょう必要ひつようとするが、ひとつの動作どうさまたはみじか文句もんくまされるような滑稽こっけい場面ばめんでは期待きたいしていたことがきず、そのために準備じゅんびしていたおおくの表象ひょうしょう不要ふようとなり、そのぶんしんてきエネルギーが節約せつやくされあまったエネルギーがわらいとして消費しょうひされる。またユーモアのある動作どうさ言葉ことばは、いかりや苦痛くつう恐怖きょうふといった感情かんじょう興奮こうふん不要ふようなものにしてしまうため、そのぶんしんてきエネルギーが節約せつやくされてわらいをむ。フロイトによるわらいの理論りろん簡潔かんけつうと、「しんてきエネルギーの消費しょうひ節約せつやくされることで快感かいかん、その節約せつやくされた余分よぶんなエネルギーがわらいとなって放出ほうしゅつされる」または「節約せつやくされたしんてきエネルギーの運動うんどうエネルギーへの変換へんかん」となる[3]

心理しんり学者がくしゃ柴原しばはら貞夫さだおは、優越ゆうえつわらいもまた、自分じぶん相対そうたいてき相手あいてよりも優位ゆういであるとかんじた瞬間しゅんかん心的しんてき緊張きんちょうりょく低下ていかするため、エネルギー転換てんかんによるわらいがしょうずると説明せつめいしている[3]

精神せいしん小此木おこのぎ啓吾けいごは、強者きょうしゃ能動のうどうてきわらいと弱者じゃくしゃ受動じゅどうてきわらいを区別くべつし、強者きょうしゃわらいはわらうというてんにおいて加害かがいしゃでありサディスティックな性質せいしつっているが、弱者じゃくしゃわらいはわらわれるというてん被害ひがいしゃでありマゾヒスティックな性質せいしつあまえやびへつらいの特徴とくちょうがある。サディスティックなわらいは、優越ゆうえつかん勝利しょうりかんあじわうときしょうずる自己じこ中心ちゅうしんてき性質せいしつがあり、ナルシスムてき快感かいかんともなう。無意識むいしき存在そんざいするいやな自分じぶん他人たにん投射とうしゃし、他人たにんわらいものにすることによっていやな自分じぶんへの不快ふかいかん軽蔑けいべつ解消かいしょうし、心理しんりてき優位ゆういせいかんじ、自我じが感情かんじょうたかまりを経験けいけんする。このわらいは自分じぶん自身じしん快感かいかんあたえてくすぐりつづける自己じこあいてき活動かつどうともえる。また、可愛かわいい、いとしいものにたいするわらいも、わらがわ優越ゆうえつしゃ支配しはいしゃとしてのナルシシズムの確認かくにん作用さようである。さらに、社会しゃかいてきわらいにも、おたがいが自分じぶん自身じしんをくすぐりって快感かいかんるというナルシシズムの共有きょうゆう存在そんざいすると指摘してきしている。また、わらいは性的せいてきなものときわめて親密しんみつ関係かんけいにあり、くすぐられると可笑おかしさをかんわらいとして表出ひょうしゅつされるが、性的せいてき快感かいかん刺激しげきけると興奮こうふんしその表出ひょうしゅつとしてオルガズムを経験けいけんする。その関係かんけいから、わらいの源泉げんせんは「くすぐられ快感かいかんわら反射はんしゃ」という生得しょうとくてきあたえられた生理せいり心理しんりてき刺激しげき反応はんのう機構きこうにあるとしている[3]

アメリカの心理しんり学者がくしゃエクマンとフリーセンは、微笑びしょう(smile)にも不幸ふこう場面ばめんでの微笑ほほえみなど矛盾むじゅんするような感情かんじょうともな可能かのうせい指摘してきし、このようなわらいを「いつわりの微笑びしょう」としょうし、感情かんじょうともな純粋じゅんすい微笑びしょう区別くべつした。一般いっぱんに、感情かんじょうともなわらいには頬骨ほおぼねすじすじふたつの筋肉きんにく随意ずいいてき収縮しゅうしゅく必要ひつようであるが、この「いつわりの微笑びしょう」においてはすじ活動かつどうられないのが特徴とくちょうである。これは、頬骨ほおぼねすじ随意ずいいてきにも意図いとてきにも活性かっせいすることが可能かのうであるが、すじにはそれをみずからの意思いしによって活性かっせいする方法ほうほうがないためである[3]

わらいは構図こうずシェーマ)のずれによってしょうじるとするせつがあるが、異論いろんもある。たとえばコントなどですべってころ政治せいじえんじられてわらいがきたとすると、「政治せいじ真面目まじめ威厳いげんあるひとで、すべってころぶことなどありえない」という構図こうずっていて、それがずらされたことによってわらいがきたことになる。しかし、常識じょうしきが「政治せいじ威厳いげんがあるとはかぎらない」「すべってころぶことは意外いがい出来事できごとではない」「政治せいじころぶというネタは目新めあたらしいものではない」といったものであった場合ばあい構図こうずのずれが発生はっせいしないためわらいはきない。おな出来事できごとたいしてわらいがきるかどうかは、構図こうずにも依存いぞんするとえる。

また、わらいは立場たちばによって意味いみえる性質せいしつがある。ある出来事できごとがあるひとにとっては面白おもしろおかしい出来事できごとであっても、あるひとにとってはわらえない出来事できごとであることもある。

さらに、わらいには攻撃こうげきてきなものとあいてき親和しんわてきなもののふたつがあるとされている[7][8]。しかし、あいてき親和しんわてきであることを意図いとしたわらいであっても、がわ攻撃こうげきされたとかんじることもある。わらいを分類ぶんるいする心理しんりがく研究けんきゅうは、1990年代ねんだいから2000ねんぎることまで活況かっきょうていし、多数たすう心理しんり尺度しゃくど作成さくせいされたが、わらいを客観きゃっかんてき分類ぶんるいできるとするせつには10ねん以上いじょうまえから疑問ぎもんていされており、海外かいがい主流しゅりゅうわら研究けんきゅうでは、安易あんい分類ぶんるいける傾向けいこうにある。

新生児しんせいじわら

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微笑びしょう新生児しんせいじにおいても観察かんさつされ、覚醒かくせいのみならず、睡眠すいみんなかにも規則きそくてき周期しゅうきともなって生起せいきする。これは新生児しんせいじ微笑びしょうばれるもので、養育よういくしゃ注意ちゅうい関心かんしん維持いじさせる機能きのうになった生得しょうとくてき行動こうどう推測すいそくされている。実際じっさい新生児しんせいじ微笑びしょうたいして養育よういくしゃたかかくりつでポジティブな応答おうとうかえすことがられている。このような相互そうご作用さよう結果けっか乳児にゅうじ生後せいご2~3かげつころから社会しゃかいてき交渉こうしょうつために周囲しゅういものたいして自発じはつてき微笑びしょうけるようになる(社会しゃかいてき微笑びしょう)。

発声はっせいともな哄笑こうしょう生後せいご3.5~4かげつこるようになる。なんらかの外的がいてき刺激しげきへのはんおうとしてしょうじるもので、社会しゃかいてき微笑びしょうから派生はせいしたものとかんがえられている。しかし、わらいを喚起かんきする刺激しげきにはおどろきや恐怖きょうふをもたらす要素ようそふくまれることから、発達はったつてき先行せんこうするきから派生はせいしたものとせつもある。

わらいの研究けんきゅう

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  • 古代こだい
    • すで古代こだいギリシアプラトンにはわらいについての考察こうさつがある。アリストテレスは『詩学しがく』のなか喜劇きげき考察こうさつ対象たいしょうにするといたが、これは実現じつげんしなかったとられている。
    • 古代こだいギリシャでは悲劇ひげき喜劇きげきいちさくずつ上演じょうえんされるのがつねであった。
    • 日本にっぽん文献ぶんけんもっとふるわらいの記録きろく岩戸いわとがくいてアメノウズメノミコトかみかったりおどっているのをかみ々がわらったというくだりであろう。古代こだい社会しゃかいにおいてわらいをふく芸能げいのうが、かみ支配しはいしゃたのしませるもの、奉納ほうのうするものとしての要素ようそがあったことをしめしている。
    • 考古学こうこがくてき資料しりょう出土しゅつど遺物いぶつ)として、古墳こふん時代じだい人物じんぶつ埴輪はにわなかわらった表情ひょうじょう埴輪はにわられる。
  • 18世紀せいき
  • 19世紀せいき
    • フランス詩人しじんシャルル・ボードレールは、有意義ゆういぎてき滑稽こっけい(人間にんげんいによってこされる普通ふつうわらい)と、絶対ぜったいてき滑稽こっけい(グロテスクによってこされる深遠しんえん原始げんしてきわらい)があるとした。
    • スコットランド哲学てつがくしゃ心理しんり学者がくしゃアレクサンダー・ベインは、わらいとは、わたしたちを安心あんしんさせる些細ささいなこと、卑俗ひぞくなことに接触せっしょくによる緊張きんちょうした状態じょうたいからのがれた状態じょうたいである。わらわせてくれるまじめさ、荘厳そうごんさのかたちであるとした。
    • イギリス社会しゃかい学者がくしゃハーバート・スペンサーは、つよ感情かんじょう精神せいしん肉体にくたいという、わらいの一般いっぱんてき理由りゆうとして、筋肉きんにく運動うんどうことなり、とく目的もくてきもない筋肉きんにく運動うんどうからわらいが構成こうせいされるということに注目ちゅうもくするべきだと主張しゅちょうした。
    • わらうのは動物どうぶつなかでもヒトだけであるとかんがえられてきた。しかし、進化しんかろん提唱ていしょうしゃであるチャールズ・ダーウィンは、オランウータンチンパンジーといった類人猿るいじんえんをくすぐるとわらごえをあげるといている。
  • 20世紀せいき
    • オーストリア精神せいしんジークムント・フロイトは「ユーモアは自我じが不可侵ふかしんせい貫徹かんてつからる」といた。
    • フランスの哲学てつがくしゃアンリ・ベルクソン自身じしん研究けんきゅうわらい』において、ボードヴィル演劇えんげき素材そざいとしてわらいの原因げんいん考察こうさつした。ここでは「わらいは、生命せいめいある人間にんげん機械きかいてきなこわばりがしょうじた結果けっかである。」としている。
    • 日本にっぽんでも、落語らくご桂枝雀かつらしじゃくが、わらいは緊張きんちょう緩和かんわによってこるという「緊緩理論りろん」をてている。
    • わらいには、免疫めんえきけいNK細胞さいぼう(ナチュラルキラー細胞さいぼう)の活性かっせいたかめるなどの健康けんこう増進ぞうしん作用さようがあるとわれている。
    • オランダ霊長れいちょうるいがくものヤン・ファンフーフは、わらいの起源きげん進化しんかについての仮説かせつ提唱ていしょうした。わらいは微笑ほほえみ(スマイル)とこえともなわらい(ラフ)のふたつにおおきく分類ぶんるいでき、スマイルはサルの仲間なかま自分じぶんよりつよいサルにたいしてみせる「をむきしにする表情ひょうじょう(グリマス)」から、ラフはサルの仲間なかまあそにおいてみせる「くちをまるくあける表情ひょうじょう(プレイ・フェイス)とそれに付随ふずいするあえぎごえ(プレイ・パント/わらごえ)」からそれぞれ進化しんかしたという(プレイ・フェイスは霊長れいちょうるいひろられるが、わらごえはっするたねかぎられる)。
  • 21世紀せいき
    • 欲求よっきゅう神経しんけいがく研究けんきゅうセンターの小林こばやしあきらは、脳神経のうしんけい科学かがく視点してんから「複数ふくすうのシナプスタグ開放かいほうによる記憶きおく連合れんごうと、それにともなふく交感神経こうかんしんけいけい優位ゆうい」によりわらいがしょうじるとする『記憶きおく連合れんごう理論りろん』を提唱ていしょうしている。この理論りろんは「緊緩理論りろん」と「構図こうずのずれ」を統合とうごうする内容ないようであり、知的ちてき好奇心こうきしん構成こうせいするのうのシステムと同一どういつだとかんがえられるという。[6]
くすぐったいとわらうのはみなおな

人間にんげん以外いがい霊長れいちょうるいわらごえ

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チンパンジーや、ゴリラボノボ(ピグミーチンパンジー)、オランウータンなどは、いやいかけっこ、くすぐりあいなどのあそびにおいて、人間にんげんわらごえこえをあげる。また、このたねのチンパンジーの行動こうどうは、野生やせい状態じょうたいでも飼育しいくでも記録きろくされている[9]。くすぐられる、いかけられるといった受身うけみがわのチンパンジーがわらうことがおおい。人間にんげんとチンパンジーは、わきしたはらなど、くすぐられたさいわらいがしょうじやすいからだ領域りょういき(くすぐったい領域りょういき)が共通きょうつうしている。プレイ・フェイスはあそびをさそとき一人ひとりあそびでもよくられるが、わらごえこるのは他者たしゃとのあそびがはじまってからである。チンパンジーは大人おとなになってからもわらう(あそぶことがるので頻度ひんどがる)。人間にんげんとの相違そういてんとして、人間にんげんわらごえ伝染でんせんして多数たすう一斉いっせいわらうことがあるがチンパンジーにはそのようなことがいということや、野生やせいのチンパンジーには言語げんごによるユーモアや、嘲笑ちょうしょう他者たしゃわらわせる「おどけ」がられないことなどが指摘してきされている[10]。また、チンパンジーのわらごえ呼気こき吸気きゅうき交互こうごかえされることがおおてんと、しゃがれごえであるというてん人間にんげんわらごえ音響おんきょうてきことなる。

わらいを行動こうどう演芸えんげい

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わらいを職業しょくぎょう

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わらいにかんする表現ひょうげん

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  • わらいかお
  • 爆笑ばくしょうだい爆笑ばくしょう - そのにいるひとおおくがわらうこと
  • 苦笑にがわら
  • 失笑しっしょう
  • 冷笑れいしょう
  • わら
  • 微笑びしょう
  • 哄笑こうしょうこうえみ
  • 愛想あいそわら
  • そらわらい
  • 嘲笑ちょうしょう
  • 憫笑びんしょう

わらいについての名言めいげん格言かくげんよん熟語じゅくご

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  • 破顔一笑はがんいっしょう
  • 呵々かかだいわらい
  • 抱腹絶倒ほうふくぜっとう
  • 一笑いっしょう
  • 一笑いっしょう
  • わらいつぼはい
  • みのなかかたな
  • わらいちゅうかたなあり
  • わらいをころ
  • わらもんにはぶく
  • わらさんねんさんがつ
  • 痘痕あばたえくぼ(笑窪えくぼ)
  • 目屎めくそ鼻屎はなくそわら
  • たるしぶかきわら
  • おこれるこぶしわらいめんたらず
  • 来年らいねんのことをうとおにわら

わらいの種類しゅるい

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  • ふくわら
  • すすきわら
  • せせらわら
  • つくわら
  • 苦笑にがわら
  • おもわら
  • ひとわら
  • 高笑たかわら
  • 馬鹿笑ばかわら
  • 追従ついしょうわら
  • もらわら
  • さそわら
  • 嘲笑あざわら

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c d 河合かわい隼雄はやお対話たいわするなま』(大和やまと文庫ぶんこ 2006ねん2がつ15にち発行はっこう
  2. ^ 5 ways to de-stress and help your heart” (英語えいご). Harvard Health (2015ねん8がつ25にち). 2022ねん7がつ29にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 柴原しばはら直樹なおきわらいの発生はっせいメカニズム」『近畿きんき福祉ふくし大学だいがく紀要きようだい7かんだい1ごう、2006ねん、1-11ぺーじNAID 1100064287842022ねん3がつ30にち閲覧えつらん 
  4. ^ 宮澤みやざわ康人やすひとわらう・教育きょういくがく : 微笑びしょう哄笑こうしょう苦笑くしょう憫笑びんしょう嘲笑ちょうしょうするというかかわりかたとヒトの成熟せいじゅく」『研究けんきゅうしつ紀要きようだい44かん東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん教育きょういくがく研究けんきゅう基礎きそ教育きょういくがく研究けんきゅうしつ、2018ねん、1-12ぺーじdoi:10.15083/000749332022ねん3がつ30にち閲覧えつらん 
  5. ^ わらわないひと死亡しぼうりつ2ばい 山形大やまがただい調査ちょうさ”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. 日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ. (2019ねん6がつ25にち) 
  6. ^ a b 小林こばやしあきら科学かがくわらいの方程式ほうていしき 上巻じょうかん』(2018ねん1がつ1にち発行はっこう
  7. ^ 伊藤いとう理絵りえ, 本多ほんだかおる, 渡邊わたなべ洋一よういち攻撃こうげきてきユーモアをわら」『山形大学やまがただいがく人文学部じんぶんがくぶ研究けんきゅう年報ねんぽうだい8かん山形大学やまがただいがく人文学部じんぶんがくぶ、2011ねん、215-227ぺーじNAID 110008151125 
  8. ^ 伊藤いとう理絵りえ, 内藤ないとう俊史しゅんじ, 本多ほんだかおる幼児ようじられる攻撃こうげきてきわらいについて : 観察かんさつ記録きろくからの検討けんとう」『わらがく研究けんきゅうだい16かん日本にっぽんわら学会がっかい、2009ねん、114-118ぺーじdoi:10.18991/warai.16.0_114ISSN 2189-4132NAID 110007359788 
  9. ^ チンパンジーわらごえのサンプル グドール(1968)とパール(2005)
  10. ^ 松阪まつざかたかしひさわらいの起源きげん進化しんか」『心理しんりがく評論ひょうろんだい51かんだい3ごう心理しんりがく評論ひょうろん刊行かんこうかい、2008ねん、431-446ぺーじdoi:10.24602/sjpr.51.3_431ISSN 0386-1058NAID 130007631607 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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