野生 やせい のシイタケ
キノコ (茸 たけ 、菌 きん 、蕈、英 えい : Mushroom )とは、特定 とくてい の菌類 きんるい のうちで、比較的 ひかくてき 大型 おおがた の(しばしば突起 とっき した)菌類 きんるい が胞子 ほうし 整形 せいけい のために作 つく り出 だ す複雑 ふくざつ な構造 こうぞう 、あるいは担子器 き 果 はて そのものをいう俗称 ぞくしょう である[1] 。またしばしば、キノコという言葉 ことば は特定 とくてい の菌類 きんるい の総称 そうしょう として扱 あつか われるが、本来 ほんらい は上述 じょうじゅつ の通 とお り構造 こうぞう 物 ぶつ であり、菌類 きんるい の分類 ぶんるい のことではない[1] 。子 こ 実体 じったい を作 つく らない菌類 きんるい はカビ である[1] 。植物 しょくぶつ とは明確 めいかく に異 こと なる。ここでいう「大型 おおがた 」に明確 めいかく な基準 きじゅん はないが、肉眼 にくがん で確認 かくにん できる程度 ていど の大 おお きさのものをキノコという場合 ばあい が多 おお い。食用 しょくよう 、精神 せいしん 作用 さよう 用 よう にもされるが毒性 どくせい を持 も つ種 たね もある。語源 ごげん 的 てき には、「木 き +の+子 こ 」と分析 ぶんせき できる。
目 め に見 み える大 おお きさになる子 こ 実体 じったい を持 も つ菌 きん は、担子菌 きん 門 もん Basidiomycota か子 こ 嚢菌門 もん Ascomycota に属 ぞく するものが多 おお い[2] 。日本 にっぽん では約 やく 300種 しゅ が食用 しょくよう にされ、うち十 じゅう 数 すう 種 しゅ が人為 じんい 的 てき にキノコ栽培 さいばい されている[3] 。日本 にっぽん では既知 きち の約 やく 2500種 しゅ と2、3倍 ばい 程度 ていど の未知 みち 種 しゅ があるとされ、そのうちよく知 し られた毒 どく キノコは約 やく 200種 しゅ で、20種 しゅ ほどは中毒 ちゅうどく 者 しゃ が多 おお かったり死 し に至 いた る猛毒 もうどく がある[4] 。
生物 せいぶつ としてのキノコ[ 編集 へんしゅう ]
若 わか いベニテングタケ
キノコの本体 ほんたい (実体 じったい )は、カビ と共 とも に菌類 きんるい という生物 せいぶつ 群 ぐん に含 ふく まれる。菌糸 きんし と呼 よ ばれる管状 かんじょう の細胞 さいぼう 列 れつ で、体外 たいがい に分泌 ぶんぴつ する酵素 こうそ で有機物 ゆうきぶつ を分解 ぶんかい 吸収 きゅうしゅう することで生長 せいちょう し、胞子 ほうし を作 つく り繁殖 はんしょく を繰 く り返 かえ す。
日本 にっぽん 菌 きん 学会 がっかい の『菌類 きんるい の事典 じてん 』では、子 こ 実体 じったい 、あるいは担子器 き 果 はて がいわゆるキノコであり、有性 ゆうせい 生殖 せいしょく 器官 きかん を作 つく る菌糸 きんし 組織 そしき 構造 こうぞう 物 ぶつ であり、菌 きん などの分類 ぶんるい 群 ぐん を指 さ す名称 めいしょう ではないと説明 せつめい される[1] 。
つまり厳密 げんみつ にキノコと言 い えばより大 おお きい、傘 かさ 状 じょう になるものを指 さ す。しかし不正 ふせい 確 かく だが、それを作 つく る生物 せいぶつ の種 たね そのものを指 さ す場合 ばあい もあるということである。つまり、定義 ていぎ としては子 こ 実体 じったい はすべてキノコ、あるいはそれを作 つく る生物 せいぶつ はすべてキノコ、ということである。後者 こうしゃ の場合 ばあい 、たとえば枯 か れ枝 えだ の表面 ひょうめん などに張 は り付 つ いていたり埋 うず もれていたりする微小 びしょう な点 てん 状 じょう のものもキノコと見 み なす。キノコである生物 せいぶつ がカビ に見 み えたり酵母 こうぼ 状 じょう だということである。このような点 てん 状 じょう の子 こ 実体 じったい を持 も つものは和名 わみょう も「カビ」とも呼称 こしょう される例 れい がある。
目 め に見 み える大 おお きさになる子 こ 実体 じったい を持 も つ菌 きん は、担子菌 きん 門 もん Basidiomycota か子 こ 嚢菌門 もん Ascomycota に属 ぞく するものが多 おお い[2] 。しかし変形 へんけい 菌 きん などの、かつて菌 きん 界 かい に分類 ぶんるい されていたが、現在 げんざい は菌類 きんるい 以外 いがい に分類 ぶんるい されている生物 せいぶつ の子 こ 実体 じったい もキノコとして取 と り扱 あつか われる場合 ばあい がある。栄養素 えいようそ の吸収 きゅうしゅう の仕方 しかた から、動植物 どうしょくぶつ の遺骸 いがい を栄養 えいよう 源 げん とする腐 くさ 生 なま 性 せい の木材 もくざい 腐朽 ふきゅう 菌 きん 、腐朽 ふきゅう 菌 きん と植物 しょくぶつ の生 い きた根 ね と共生 きょうせい が必要 ひつよう な菌 きん 根 ね 菌 きん 、昆虫 こんちゅう 類 るい に寄生 きせい する冬 ふゆ 虫 ちゅう 夏 なつ 草 くさ 菌 きん と分類 ぶんるい される。キノコを含 ふく め菌類 きんるい は生態 せいたい 系 けい のサイクルの「分解 ぶんかい 」という重要 じゅうよう な部分 ぶぶん を担当 たんとう している。キノコがあることで植物 しょくぶつ を構成 こうせい するリグニン 等 ひとし は分解 ぶんかい され、複雑 ふくざつ 構造 こうぞう のタンパク質 たんぱくしつ は簡単 かんたん な構造 こうぞう を持 も った物 もの に変化 へんか し、再度 さいど 植物 しょくぶつ の生長 せいちょう のために使 つか われる。
子 こ 実体 じったい は胞子 ほうし を散布 さんぷ するための器官 きかん であって、通常 つうじょう は「キノコ」の本体 ほんたい ではなく、その役割 やくわり から言 い えばむしろ維管束 たば 植物 しょくぶつ でいう花 はな に近 ちか い(ただし子 こ 実体 じったい と花 はな が互 たが いに相 あい 同 どう な器官 きかん というわけではない)。いわゆるキノコの生物 せいぶつ としての本体 ほんたい は基質 きしつ 中 なか に広 ひろ がっている菌糸 きんし 体 たい である。
生活 せいかつ 環 たまき の略図 りゃくず 例 れい
生長 せいちょう 途中 とちゅう のマンネンタケ (霊 れい 芝 しば )の子 こ 実体 じったい
ひだ(襞 ひだ )に形成 けいせい された担子胞子 ほうし が飛散 ひさん 。
胞子 ほうし が木材 もくざい や落 お ち葉 ば に付着 ふちゃく 。胞子 ほうし が発芽 はつが し一 いち 核 かく 菌糸 きんし (単 たん 相 しょう 菌糸 きんし :n)を成長 せいちょう させる。(発芽 はつが )
交配 こうはい 可能 かのう な他 ほか の単 たん 相 しょう 菌糸 きんし と遭遇 そうぐう すると融合 ゆうごう し、重 じゅう 相 しょう 菌糸 きんし (n+n)となる。
植物 しょくぶつ やその遺骸 いがい から炭素 たんそ 源 げん ・窒素 ちっそ 源 げん ・水分 すいぶん ・無機物 むきぶつ その他 た を得 え て成長 せいちょう 。
種 たね ごとに異 こと なる特定 とくてい の条件 じょうけん のもとで、幼 おさな い子 こ 実体 じったい (原 はら 基 はじめ )を形成 けいせい する。(原 はら 基 はじめ 形成 けいせい )
子 こ 実体 じったい が生長 せいちょう して担子器 き を形成 けいせい し、その内部 ないぶ で核 かく の融合 ゆうごう と減数 げんすう 分裂 ぶんれつ とが行 おこな われて担子胞子 ほうし が形成 けいせい される。
ただし、生活 せいかつ 環 たまき において二 に 次 じ 的 てき ホモタリズム (性的 せいてき に異 こと なる二 に 個 こ の核 かく が、一 いち 個 こ の有性 ゆうせい 胞子 ほうし にすでに含 ふく まれている状態 じょうたい ) を示 しめ す種 たね (たとえばツクリタケ やハタケキノコなど)では、担子胞子 ほうし は発芽 はつが した時点 じてん でただちに重 おも 相 あい 菌糸 きんし (n+n)となり、他 た の菌糸 きんし と融合 ゆうごう することなしに正常 せいじょう な子 こ 実体 じったい を形成 けいせい する。さらに、単 たん 相 しょう 菌糸 きんし と重 じゅう 相 しょう 菌糸 きんし との間 あいだ で交配 こうはい を行 おこな うこと(ダイモン交配 こうはい あるいはブラー現象 げんしょう と称 しょう される)によって遺伝 いでん 的 てき 撹拌 かくはん を行 おこな う菌 きん もある[5] 。
また、周囲 しゅうい の環境 かんきょう 条件 じょうけん などに応 おう じて、有性 ゆうせい 生殖 せいしょく を行 おこな う世代 せだい (テレオモルフ Teleomorph )と無性 むしょう 生殖 せいしょく を行 おこな う世代 せだい (アナモルフ Anamorph )とを随時 ずいじ に形成 けいせい する菌 きん 群 ぐん も数多 かずおお い[6] 。たとえば、食用 しょくよう 菌 きん としてなじみの深 ふか いヒラタケ の近 きん 縁 えん 種 しゅ であるオオヒラタケ(P. cystidiosus )のアナモルフは Antromycopsis 属 ぞく に分類 ぶんるい されており、通常 つうじょう の子 こ 実体 じったい の柄 え の基部 きぶ に形成 けいせい され分 ぶん 生子 いくこ と呼 よ ばれる無性 むしょう 胞子 ほうし で繁殖 はんしょく する[7] 。また、クロハツ などの他 ほか のきのこの上 うえ に発生 はっせい するヤグラタケ 、あるいは木材 もくざい 腐朽 ふきゅう 菌 きん として知 し られるマメザヤタケにおいては、一 いち 個 こ の子 こ 実体 じったい がテレオモルフとアナモルフの両方 りょうほう の機能 きのう を有 ゆう している。
なお、休眠 きゅうみん 体 たい としての菌 きん 核 かく (菌糸 きんし が密 みつ に合着 あいぎ した塊 かたまり を指 さ す:スクレロティウム)や、分 ぶん 生子 おいご の一種 いっしゅ であるが厚 あつ い細胞 さいぼう 壁 かべ を持 も ち、休眠 きゅうみん 体 たい として機能 きのう する厚 あつ 壁 かべ 胞子 ほうし なども、アナモルフとして扱 あつか われる。一 いち 種類 しゅるい の菌 きん で、複数 ふくすう のタイプのアナモルフを有 ゆう する場合 ばあい は、そのおのおのを指 さ してシンアナモルフ (Synanamorph )と呼 よ び、また、テレオモルフとアナモルフとの両者 りょうしゃ を併 あわ せてホロモルフ (Holomorph )と称 しょう する[8] 。
倒木 とうぼく のキノコ
キノコの多 おお くは植物 しょくぶつ やその遺骸 いがい を基質 きしつ としているが、中 なか には動物 どうぶつ の糞 くそ などの排泄 はいせつ 物 ぶつ や死骸 しがい を基質 きしつ とするものや、他 た 種 たね のキノコを基質 きしつ にするものもある。また、植物 しょくぶつ の根 ね と菌 きん 根 ね と呼 よ ばれる器官 きかん を形成 けいせい して共生 きょうせい し、植物 しょくぶつ から同化 どうか 産物 さんぶつ を供給 きょうきゅう されて成育 せいいく するものもある。通常 つうじょう 目 め にするキノコの多 おお くは地上 ちじょう に発生 はっせい しているが、トリュフ のように完全 かんぜん に地下 ちか に埋没 まいぼつ した状態 じょうたい で発生 はっせい するものもある。地域 ちいき としては森林 しんりん や草原 そうげん に発生 はっせい するものが多 おお い。
一般 いっぱん にキノコは日陰 ひかげ や湿 しめ ったところに生 は えると言 い われ、実際 じっさい にそういうところで目 め にする場合 ばあい が多 おお い。しかし、キノコの側 がわ からすれば、これはやや異 こと なる。というのは、地下 ちか 性 せい のものを除 のぞ けば、キノコの形成 けいせい には光 ひかり が必要 ひつよう な場合 ばあい が多 おお いのである。これは、キノコが胞子 ほうし を外界 がいかい に飛 と ばすためのしくみであることを考 かんが えれば当然 とうぜん と言 い える。朽 く ち木 き の中 なか の閉 と じた空洞 くうどう で胞子 ほうし を飛 と ばしても仕方 しかた がないので外 そと に開 ひら かれた場所 ばしょ にキノコを作 つく る必要 ひつよう がある。しかし菌糸 きんし の生育 せいいく できる場所 ばしょ が湿 しめ ったところである場合 ばあい が多 おお いので、その中 なか で明 あか るい開 あ けたところに出 で てきてキノコを作 つく っても、周囲 しゅうい に比 くら べるとやはり暗 くら く湿 しめ ったところにならざるを得 え ない、というのが本当 ほんとう のところである。真 ま っ暗 くら なところで形成 けいせい されたキノコは、びん栽培 さいばい のエノキタケ に見 み られるように、モヤシ のようにしか育 そだ たないことがある。また、マンネンタケ やマツオウジ のように、鹿 しか の角 かく 状 じょう に不規則 ふきそく に分岐 ぶんき した奇形 きけい となり、かさを形成 けいせい しない例 れい も知 し られている。しかしながら、このような奇形 きけい 化 か には、光 ひかり 条件 じょうけん だけではなくガス条件 じょうけん (二酸化炭素 にさんかたんそ の濃度 のうど )や他 た の生物 せいぶつ の影響 えいきょう なども関与 かんよ していることが多 おお い。
落雷 らくらい した場所 ばしょ に、きのこがたくさん生育 せいいく するという話 はなし は、古代 こだい ギリシア の哲学 てつがく 者 しゃ 、プルタルコス が『食卓 しょくたく 歓談 かんだん 集 しゅう 』(岩波 いわなみ 文庫 ぶんこ など)に記 しる すほどの経験 けいけん 則 そく である[9] 。これを説明 せつめい する仮説 かせつ としては、電流 でんりゅう によって菌糸 きんし が傷 きず ついた箇所 かしょ から子 こ 実体 じったい が成長 せいちょう するという説 せつ 、電気 でんき 刺激 しげき によって何 なん らかの酵素 こうそ の活性 かっせい が増大 ぞうだい するという説 せつ [10] 、落雷 らくらい の高 こう 電圧 でんあつ により窒素 ちっそ が固定 こてい (窒素 ちっそ 固定 こてい )され、菌糸 きんし の養分 ようぶん となる亜 あ 硝酸塩 しょうさんえん 等 ひとし の窒素 ちっそ 化合 かごう 物 ぶつ が生成 せいせい されるとする説 せつ [11] [12] などがある。
日本工業大学 にほんこうぎょうだいがく 教授 きょうじゅ の平栗 ひらぐり 健史 たけし は「雷 かみなり が落 お ちたときの音 おと の衝撃波 しょうげきは が菌糸 きんし に刺激 しげき を与 あた えている」という仮説 かせつ を立 た て、近 ちか い115デシベルの音 おと をシイタケ にあてる実験 じっけん を行 おこな ったところ、落雷 らくらい と同様 どうよう に発芽 はつが から収穫 しゅうかく までの期間 きかん が短縮 たんしゅく され収穫 しゅうかく 量 りょう が倍増 ばいぞう するという結果 けっか を得 え ている[13] 。
形態 けいたい と構造 こうぞう [ 編集 へんしゅう ]
柄 え がなく層状 そうじょう の形 かたち となるカワラタケ
キノコの形態 けいたい は多様 たよう である。担子菌 きん に属 ぞく するキノコは、シイタケなどのように、柄 え の上 うえ に傘 かさ が広 ひろ がり、その裏面 りめん にひだがあるという、いかにもキノコらしい形態 けいたい をしたものも多 おお いが、それだけでなく、サルノコシカケ 類 るい などのように柄 え のないもの、ホコリタケ 類 るい やトリュフ などのように球形 きゅうけい に近 ちか いもの、コウヤクタケ科 か のキノコなどのようにほとんど不定 ふてい 形 がた のものまである。また、腹 はら 菌類 きんるい に属 ぞく するキノコには、奇抜 きばつ な形 かたち のものが多 おお い。キクラゲ などのキノコは寒天 かんてん か膠 にかわ のような質感 しつかん をもつので、まとめて膠質 こうしつ 菌 きん (Jelly fungi ) といわれることもある。
子 こ 嚢菌の場合 ばあい 、よく見 み かけられるのはチャワンタケと言 い われる、お椀 わん 型 がた が上 うえ を向 む いており、その内側 うちがわ で胞子 ほうし を作 つく る型 かた のものがよく知 し られる。アミガサタケ は太 ふと い柄 え の上 うえ にお椀 わん が多数 たすう 並 なら んだものである。しかし、多 おお くの種 たね はごく小 ちい さな球形 きゅうけい のキノコを作 つく り、あるいはそれを基質 きしつ 中 ちゅう に埋 う まった形 かたち で作 つく るため、ほとんど目 め につかない。
地中 ちちゅう 性 せい のものでは、球形 きゅうけい や楕円 だえん 形 がた のものが多 おお く、内部 ないぶ に胞子 ほうし の塊 かたまり を作 つく る例 れい が多 おお い。形態 けいたい からはその属 ぞく する分類 ぶんるい 群 ぐん がわからない場合 ばあい もある。
当然 とうぜん ながらキノコを形成 けいせい しているのは菌類 きんるい の細胞 さいぼう である。キノコを生 しょう じる菌類 きんるい はすべて糸状 いとじょう 菌 きん である。その構造 こうぞう は、菌糸 きんし と呼 よ ばれる1列 れつ の細胞 さいぼう 列 れつ からなる。いかに大 おお きなキノコであっても、それらはすべてこのような微細 びさい な細胞 さいぼう 列 れつ によって構成 こうせい されている。ただしキノコにあっては通常 つうじょう の細胞 さいぼう だけではなく、ベニタケ科 か の多 おお くに見 み られる類 るい 球形 きゅうけい の細胞 さいぼう など、平常 へいじょう の菌糸 きんし 体 たい には見 み られない独特 どくとく の形態 けいたい を持 も つ細胞 さいぼう を含 ふく むことが多 おお い。そのようなものでは、一見 いっけん は柔 やわ 組織 そしき のような形 かたち になるものもあり、偽 にせ 柔 やわら 組織 そしき と呼 よ ばれる。
日本語 にほんご のキノコを表 あらわ す漢字 かんじ には、「茸 たけ 」・「菌 きん 」・「蕈」がある。いずれも訓読 くんよ みは「きのこ」・「たけ」である。
キノコの和名 わみょう には、「松茸 まつたけ (マツタケ)」や「椎茸 しいたけ (シイタケ)」など名称 めいしょう に「タケ」とつくものが多 おお い。「榎茸 えのきだけ (エノキタケ)」や「天狗 てんぐ 茸 だけ (テングタケ)」のように、通称 つうしょう では「ダケ」と濁 にご って表記 ひょうき されるものもある。「榎茸 えのきだけ 」について言 い えば、下記 かき の出典 しゅってん では「エノキダケ」を読 よ み仮名 がな としている。
「NHK日本語 にほんご 発音 はつおん アクセント新 しん 辞典 じてん 」(2016年 ねん )
「三省堂現代新国語辞典第6版 はん 」(2019年 ねん )
「新 しん 明解 めいかい 国語 こくご 辞典 じてん 第 だい 8版 はん 」(2020年 ねん )
「明鏡 めいきょう 国語 こくご 辞典 じてん 第 だい 3版 はん 」(2021年 ねん )
また、石川 いしかわ 県 けん ではキノコのことを「コケ」と呼 よ ぶ習慣 しゅうかん がある[14] 。
キノコの部分 ぶぶん 名称 めいしょう [ 編集 へんしゅう ]
キノコ類 るい の同定 どうてい は簡単 かんたん ではない。上 うえ の各部 かくぶ 名称 めいしょう に記 しる されたようなさまざまな特徴 とくちょう によって分類 ぶんるい され、それを頼 たよ りに同定 どうてい するのであるが、元来 がんらい キノコは菌類 きんるい であり、カビ と同 おな じような微細 びさい な組織 そしき からなる生物 せいぶつ であることを忘 わす れてはならない。それが多数 たすう 積 つ み重 かさ なって肉眼 にくがん 的 てき な構造 こうぞう を取 と ってはいるが、カビと同様 どうよう に微生物 びせいぶつ としての目 め に見 み えない部分 ぶぶん の特徴 とくちょう が実 じつ は重要 じゅうよう であり、たとえば胞子 ほうし や担子器 き などを顕微鏡 けんびきょう で見 み なければ本当 ほんとう に正 ただ しい同定 どうてい はできないものと考 かんが えるべきである。
もちろん、熟練 じゅくれん した人 ひと は顕微鏡 けんびきょう を使 つか わずとも正 ただ しい同定 どうてい ができることがあるが、これはその地域 ちいき に出現 しゅつげん するであろう類似 るいじ 種 しゅ や近似 きんじ 種 しゅ の区別 くべつ をすでに知 し っているからである。菌類 きんるい 図鑑 ずかん もいろいろあるが、外形 がいけい の写真 しゃしん だけの図鑑 ずかん での同定 どうてい は基本 きほん 的 てき には正 まさ しくできない可能 かのう 性 せい があるものと考 かんが えなければならない。
真 ま 菌 きん 学 がく 的 てき に化学 かがく 薬品 やくひん で同定 どうてい する場合 ばあい は、メルツァー試薬 しやく (英語 えいご 版 ばん ) や水酸化 すいさんか カリウム 、アンモニア などを使用 しよう して、呈 てい 色 しょく 反応 はんのう を観察 かんさつ することで行 おこな う。
菌類 きんるい にとって、キノコを形成 けいせい することの意義 いぎ は、前述 ぜんじゅつ したように胞子 ほうし の散布 さんぷ にある。多 おお くのキノコでは、空中 くうちゅう に胞子 ほうし を放出 ほうしゅつ し、風 ふう による拡散 かくさん を行 おこ なっている。かさの下 した に側面 そくめん から強 つよ い光 ひかり を当 あ てると、胞子 ほうし がかすかな煙 けむり のように落下 らっか するのを確認 かくにん できる場合 ばあい がある。
シイタケの傘 かさ の下 した に漂 ただよ う胞子 ほうし の煙 けむり
一方 いっぽう で中 なか には、昆虫 こんちゅう その他 た の動物 どうぶつ を誘引 ゆういん して胞子 ほうし の散布 さんぷ を行 おこ なっていると考 かんが えられているものもある。スッポンタケやキヌガサタケ は糞便 ふんべん 臭 におい や腐敗 ふはい した果実 かじつ 臭 しゅう などを放 はな ち、ハエ 類 るい が集 あつ まる。食用 しょくよう きのことして珍重 ちんちょう されるトリュフ の類 るい では、昆虫 こんちゅう 類 るい だけではなくノネズミ やモモンガ あるいはイノシシ などの哺乳類 ほにゅうるい による媒介 ばいかい もあると推定 すいてい されており、ヒトクチタケは強 つよ い樹脂 じゅし 臭 しゅう によって特定 とくてい の昆虫 こんちゅう 類 るい を誘引 ゆういん しているという。
キノコにかかわる他 ほか の生物 せいぶつ [ 編集 へんしゅう ]
キノコを食 た べる動物 どうぶつ はヒト 以外 いがい にも多 おお い。日本 にっぽん 国外 こくがい では、リス などがキノコを木 き の枝 えだ 先 さき にかけて乾 かわ かし、冬期 とうき の食料 しょくりょう として利用 りよう する例 れい も知 し られている[15] 。また、北 きた アメリカ東部 とうぶ ではオオアメリカモモンガ(Glaucomys sabrinus )がキノコを摂食 せっしょく するという[16] が、日本 にっぽん 産 さん のモモンガではまだ確実 かくじつ な例 れい が知 し られていない。
さらに、北 きた アメリカに分布 ぶんぷ するカリフォルニアヤチネズミ(Clethrionomys californiacus )・ヨーロッパ北部 ほくぶ のヨーロッパヤチネズミ(C. glareolus )は、地中 ちちゅう に子 こ 実体 じったい を形成 けいせい するショウロ を掘 ほ り起 お こして食 た べるという[17] 。日本 にっぽん でも、北海道 ほっかいどう で捕 と らえられたミカドネズミ(Myodes rutilus mikado )の胃 い の内容 ないよう 物 ぶつ から、少 すく なくとも4-8種 しゅ のきのこの胞子 ほうし や組織 そしき 断片 だんぺん が見出 みいだ されている[18] 。
昆虫 こんちゅう にもキノコを食 た べるものは数多 かずおお い。森林 しんりん 土壌 どじょう 中 ちゅう の微小 びしょう な節足動物 せっそくどうぶつ の8割 わり は菌類 きんるい の菌糸 きんし 体 たい を食 た べる菌 きん 食 しょく 者 しゃ (Mychophagous, Fungivores )である[19] 。科 か の名 な や属 ぞく の名 な に「キノコ」の語 かたり を冠 かん しているものに、コウチュウ目 め に属 ぞく するオオキノコムシ科 か ・デオキノコムシ科 か ・コキノコムシ科 か があり、それらに所属 しょぞく するものの多 おお くがキノコを餌 えさ として、そこに生活 せいかつ している。他 た にゴミムシダマシ科 か にもキノコを食 た べる種類 しゅるい が多数 たすう 知 し られている。ハエ目 め にはキノコバエ科 か ・チャボキノコバエ科 か ・ツノキノコバエ科 か ・ホソキノコバエ科 か ・クロキノコバエ科 か などがある。
熱 ねつ 帯域 たいいき に分布 ぶんぷ するいわゆる高等 こうとう シロアリ 類 るい や、南北 なんぼく アメリカ大陸 あめりかたいりく に生息 せいそく するハキリアリ の仲間 なかま は、キノコを育 そだ て菌 きん 胞を餌 えさ として利用 りよう する物 もの がある[20] 。
ヤスデ 類 るい もさまざまなキノコの子 こ 実体 じったい 上 じょう で見出 みいだ され、子 こ 実体 じったい そのものを食 た べるほか、枯 か れ葉 は などの上 うえ に繁殖 はんしょく したキノコの菌糸 きんし を葉 は ごと摂食 せっしょく する。
ナメクジ やカタツムリ ・キセルガイ も、しばしばキノコを餌 えさ として利用 りよう している。特 とく にナメクジは、食用 しょくよう キノコの露地 ろじ 栽培 さいばい や林地 りんち 栽培 さいばい を行 おこな う生産 せいさん 者 しゃ にとって、厄介 やっかい な存在 そんざい になっている。
菌類 きんるい に寄生 きせい する菌類 きんるい を菌 きん 寄生 きせい 菌 きん と言 い うが、その中 なか には特 とく にキノコを攻撃 こうげき する例 れい もある。特 とく に有名 ゆうめい なのはヤグラタケ で、ベニタケ類 るい のキノコに生 しょう じる。ヤグラタケ自身 じしん も標準 ひょうじゅん 的 てき なキノコの形 かたち なので、大 おお きなかさの上 うえ に小 ちい さなかさが並 なら ぶという、特徴 とくちょう 的 てき な外見 がいけん を呈 てい する。また、タケリタケ は未 み 成熟 せいじゅく のキノコについて、太 ふと い茎 くき と展開 てんかい しないかさとを持 も つ特異 とくい な形態 けいたい に変形 へんけい させる。
タンポタケ やタマノリイグチ などは、地中 ちちゅう 性 せい の子 こ 実体 じったい に寄生 きせい するので、発生 はっせい 状 じょう 況 きょう を一見 いっけん しただけでは菌 きん 寄生 きせい 菌 きん であると判断 はんだん しにくく、宿主 しゅくしゅ を切 き り離 はな さないように掘 ほ り起 お こす必要 ひつよう がある。
カビの類 るい でもキノコを攻撃 こうげき するものがいくつかある。接合 せつごう 菌類 きんるい に属 ぞく するタケハリカビ やフタマタケカビ が有名 ゆうめい で、前者 ぜんしゃ ではキノコの上 うえ にまち針 ばり が並 なら んだような、後者 こうしゃ ではきのこ全体 ぜんたい が綿 めん をかぶったような姿 すがた になる。また、アワタケヤドリはタケリタケ の一種 いっしゅ の無性 むしょう 世代 せだい であるが、特 とく にイグチ科 か の大型 おおがた きのこの上 うえ に発生 はっせい し、多量 たりょう の無性 むしょう 胞子 ほうし を形成 けいせい して宿主 しゅくしゅ を黄色 きいろ い粉 こな 塊状 かいじょう におおう状態 じょうたい が野外 やがい でしばしば観察 かんさつ される。
以上 いじょう はキノコの子 こ 実体 じったい そのものに寄生 きせい するものであるが、ボタンタケ(Hypocrea spp. )およびその無性 むしょう 型 がた であるトリコデルマ (Trichoderma spp. )は、主 しゅ として木材 もくざい 上 じょう に見出 みいだ され、材 ざい の内部 ないぶ に生息 せいそく する他 ほか のきのこの菌糸 きんし の内容 ないよう 物 ぶつ を吸収 きゅうしゅう している。ときに、シイタケ 栽培 さいばい 上 じょう で大 おお きな害 がい を生 しょう じることがある。また、真 しん の菌類 きんるい の一員 いちいん ではないが、また、変形 へんけい 菌 きん にもキノコを餌 えさ とする例 れい がある。特 とく に、ブドウフウセンホコリは有名 ゆうめい で、別名 べつめい をキノコナカセホコリという。
食物 しょくもつ としてのキノコ[ 編集 へんしゅう ]
食 た べることを基準 きじゅん に分 わ ける表現 ひょうげん としては、食用 しょくよう 、不 ふ 食 しょく (まずい、非常 ひじょう に硬 かた く食用 しょくよう にされないもの、毒性 どくせい が不明 ふめい なものもある)、毒 どく (または猛毒 もうどく で間違 まちが って食 た べられるもの)に分 わ けられる。
2019年 ねん 現在 げんざい 、食用 しょくよう 菌 きん の生産 せいさん 量 りょう は世界 せかい で一 いち 年間 ねんかん に約 やく 5000万 まん トンとなっており、そのうちの7割 わり 以上 いじょう が中国 ちゅうごく で生産 せいさん されている[21] 。
先史 せんし 時代 じだい の人々 ひとびと がキノコを食用 しょくよう にしていたかどうかを明 あき らかにする証拠 しょうこ はないが、キノコに関心 かんしん を持 も っていた証拠 しょうこ はいくつも存在 そんざい する。日本 にっぽん においても古 ふる くから身近 みぢか な存在 そんざい であったことが縄文 じょうもん 時代 じだい の遺跡 いせき から出土 しゅつど した、「きのこ型 がた 土 ど 製品 せいひん 」によりうかがい知 し ることができる。
食用 しょくよう としての歴史 れきし は古 ふる く、古代 こだい エジプト人 ひと はキノコを好 この んで食 た べた。キノコはごちそうにも強烈 きょうれつ な毒 どく にもなるため、特別 とくべつ な敬意 けいい が払 はら われた。古代 こだい ギリシア のキノコ研究 けんきゅう ではヒポクラテス がキノコの生薬 きぐすり としての治療 ちりょう 効果 こうか を論 ろん じている。また、クラロスのニカンドロスやディオスコリデス がキノコ栽培 さいばい の手引 てびき 書 しょ を残 のこ している。なお、最 もっと も古 ふる いトリュフ の記録 きろく は紀元前 きげんぜん 5世紀 せいき にアテネの居留 きょりゅう 外国 がいこく 人 じん が独創 どくそう 的 てき なトリュフ料理 りょうり と引 ひ き換 か えに市民 しみん 権 けん を得 え た、という記録 きろく である。
古代 こだい ローマ時代 じだい にも色々 いろいろ なキノコ料理 りょうり があった。中 なか でも珍重 ちんちょう されたのは「皇帝 こうてい のキノコ」と呼 よ ばれるセイヨウタマゴタケ で、クラウディウス 帝 みかど は好物 こうぶつ のタマゴタケ料理 りょうり に仕込 しこ まれた毒 どく で毒殺 どくさつ された[注 ちゅう 1] 。古代 こだい ローマでは大 だい プリニウス が食用 しょくよう キノコと毒 どく キノコの見分 みわ け方 かた に関 かん する詳細 しょうさい な記述 きじゅつ を残 のこ している。
中世 ちゅうせい のヨーロッパ では、雷 かみなり から生 う まれる、花 はな も実 み もないのに何 なに も無 な いところから発生 はっせい するなど謎 なぞ めいた存在 そんざい であることから、生命 せいめい の神秘 しんぴ を探 さぐ る錬金術 れんきんじゅつ の研究 けんきゅう 対象 たいしょう ともなった。イスラム世界 せかい ではイブン・スィーナー がベニテングダケを使 つか った毒 どく キノコの解毒 げどく 剤 ざい の研究 けんきゅう を行 おこな った。西洋 せいよう での最 もっと も古 ふる いキノコ図鑑 ずかん はフランシスクス・ヴァン・ステルベーク の『Theatrum fungorum 』(1675)やピエール・アントニオ・ミケーリ の『新 あたら しい植物 しょくぶつ 類 るい 』(Nova plantarum genera iuxta Tournefortii methodum disposita )(1729)である。次 つ いでオリヴィエ・ド・セールは『農業 のうぎょう 論 ろん 』の中 なか で、ハラタケ の床 ゆか 栽培 さいばい についての手引 てびき を記述 きじゅつ している。
食用 しょくよう キノコの例 れい [ 編集 へんしゅう ]
ハタケシメジ老 ろう 菌 きん (丹波 たんば 篠山 しのやま 市 し 浜谷 はまや 池奥 いけおく )
日本 にっぽん では1985年 ねん の記載 きさい で、約 やく 300種 しゅ が食用 しょくよう にされ、うち十 じゅう 数 すう 種 しゅ が人為 じんい 的 てき に栽培 さいばい されている[3] 。
シイタケ 、エノキタケ 、シメジ 類 るい 、マイタケ 、ナメコ 、ツクリタケ(マッシュルーム) のように、非常 ひじょう によく食 た べられており、栽培 さいばい も行 おこ なわれている食用 しょくよう キノコがある。最近 さいきん では、エリンギ やヤマブシタケ の栽培 さいばい も増 ふ えている[いつ? ] 。また、マツタケ のように、人工 じんこう 栽培 さいばい には成功 せいこう していないが、大量 たいりょう に輸入 ゆにゅう されていたり、トリュフ のように高価 こうか で珍重 ちんちょう されるキノコもある。キヌガサタケ は高級 こうきゅう な中国 ちゅうごく 料理 りょうり の材料 ざいりょう として扱 あつか われていたが、すでに中国 ちゅうごく で栽培 さいばい されている。菌 きん 床 ゆか 栽培 さいばい された食用 しょくよう キノコを洗 あら いすぎると吸水 きゅうすい し水 みず っぽくなったり栄養 えいよう や旨 うま みが失 うしな われるため、洗 あら いすぎず食 た べることが肝心 かんじん 。
食用 しょくよう キノコにはビタミンB2 を含 ふく むものが多 おお いが、同一 どういつ の種 たね でも生育 せいいく 環境 かんきょう (栽培 さいばい 条件 じょうけん )により栄養 えいよう 成分 せいぶん の含有 がんゆう 量 りょう は大 おお きく異 こと なる[24] [25] 、そのため収穫 しゅうかく 後 ご の子 こ 実体 じったい への効果 こうか を期待 きたい し様々 さまざま な成分 せいぶん の添加 てんか が研究 けんきゅう されている[26] [27] 。また、シイタケには呈 てい 味 あじ 性 せい ヌクレオチド であるグアニル酸 さん が含 ふく まれ、だし を取 と るのに利用 りよう されている。キノコの旨 うま み成分 せいぶん の多 おお くは加熱 かねつ により増 ふ えるため、ほとんどのキノコは生 なま で食 た べても旨 うま みは感 かん じられない。
従来 じゅうらい から、可 か 食 しょく 種 しゅ とされているクリタケ 、ナラタケ 、エノキタケ 、シイタケでは加熱 かねつ が不十分 ふじゅうぶん な場合 ばあい 、中毒 ちゅうどく 症状 しょうじょう を起 お こすおそれがある。また、体質 たいしつ によっては消化 しょうか 不良 ふりょう を起 お こし、下痢 げり をする場合 ばあい がある。さらに、コウジタケ、アイタケ 、ホテイシメジでは、ビタミンB1 を破壊 はかい する作用 さよう が報告 ほうこく [28] されており、調理 ちょうり 方法 ほうほう には注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。食用 しょくよう となるキノコの一覧 いちらん は後 ご の「#種類 しゅるい 」を参照 さんしょう のこと。
エノキタケでは溶血 ようけつ 作用 さよう のある蛋白質 たんぱくしつ のフラムトキシンなどを含有 がんゆう する。
シイタケでは生 なま や加熱 かねつ 不十分 ふじゅうぶん な物 もの を食 た べてしいたけ皮膚 ひふ 炎 えん を発症 はっしょう 。
スギヒラタケ では腎 じん 機能 きのう 障害 しょうがい を有 ゆう する場合 ばあい に脳炎 のうえん 症状 しょうじょう を発症 はっしょう するとされていたが、現在 げんざい は毒 どく キノコであるとみられている。
一方 いっぽう 、ハタケシメジ 、マイタケなどでは有効 ゆうこう とされる成分 せいぶん を抽出 ちゅうしゅつ し、健康 けんこう 食品 しょくひん として販売 はんばい されている例 れい があり、さらにはカワリハラタケ (アガリクス )がβ べーた -グルカン などを豊富 ほうふ に含 ふく む健康 けんこう 食品 しょくひん として販売 はんばい されているが、これらは副作用 ふくさよう 被害 ひがい も報告 ほうこく されている[29] 。
ただし、これらキノコの薬理 やくり 作用 さよう については、その有効 ゆうこう 成分 せいぶん などを含 ふく めて不明 ふめい な点 てん が多 おお い。健康 けんこう 食品 しょくひん として販売 はんばい されるキノコ加工 かこう 品 ひん の中 なか には、癌 がん などの難治 なんじ 性 せい 疾患 しっかん が治 なお るという宣伝 せんでん 文句 もんく が付 つ けられている場合 ばあい があるが、医学 いがく 的 てき にその安全 あんぜん 性 せい が確認 かくにん されかつ有効 ゆうこう 性 せい が立証 りっしょう されているものは未 いま だなく、かつ日本 にっぽん では医薬品 いやくひん として登録 とうろく されていないものの薬効 やっこう をうたうことは医薬品 いやくひん 医療 いりょう 機器 きき 等 とう 法 ほう 違反 いはん となる。
主 おも な食用 しょくよう きのこ
学名 がくめい
和名 わみょう ・一般 いっぱん 的 てき な名称 めいしょう
画像 がぞう
人工 じんこう 栽培 さいばい
分布 ぶんぷ
Agaricus bisporus
ツクリタケ マッシュルーム
実用 じつよう
北半球 きたはんきゅう の温帯 おんたい に分布 ぶんぷ 。
Boletus edulis
ヤマドリタケ ポルチーニ
未 み 実用 じつよう
北半球 きたはんきゅう の亜 あ 高山 こうざん 帯 たい や亜寒帯 あかんたい の主 おも にトウヒ 林 はやし に分布 ぶんぷ 。夏 なつ ~秋 あき に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
Cantharellus cibarius
アンズタケ ジロール
Specimens adulte et jeunes.jpg
未 み 実用 じつよう
北半球 きたはんきゅう の温帯 おんたい に分布 ぶんぷ 。夏 なつ ~秋 あき に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
Lentinula edodes
シイタケ
実用 じつよう
環太平洋 かんたいへいよう の温帯 おんたい ~亜熱帯 あねったい のブナ科 か の枯 か れ木 き に分布 ぶんぷ 。春 はる ~秋 あき に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
Morchella esculenta
アミガサタケ モレル
実用 じつよう
北半球 きたはんきゅう の温帯 おんたい に分布 ぶんぷ 。春 はる に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
Tricholoma matsutake
マツタケ
未 み 実用 じつよう
北半球 きたはんきゅう のアカマツ 林 はやし に分布 ぶんぷ 。秋 あき に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
Tuber spp.
セイヨウショウロ トリュフ
実用 じつよう (菌 きん 床 ゆか 栽培 さいばい 不可 ふか )
北半球 きたはんきゅう の亜寒帯 あかんたい から温帯 おんたい に分布 ぶんぷ 。夏 なつ ~冬 ふゆ に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
Volvariella volvacea
フクロタケ
実用 じつよう
世界 せかい の温帯 おんたい ~熱帯 ねったい に分布 ぶんぷ 。初夏 しょか ~初冬 しょとう に子 こ 実体 じったい 形成 けいせい 。
キノコの効能 こうのう については、抗菌 こうきん 、抗 こう ウイルス、コレステロール低下 ていか 、血糖 けっとう 降下 こうか 、血圧 けつあつ 降下 こうか 、抗 こう 血栓 けっせん 、PHA幼 よう 若 わか 化 か 抑制 よくせい 、抗 こう 腫瘍 しゅよう などが報告 ほうこく されている。きのこに含 ふく まれる多 た 糖類 とうるい であるβ べーた -D-グルカンは抗 こう 腫瘍 しゅよう 活性 かっせい があるのではないかと指摘 してき されている。キノコから開発 かいはつ された多 た 糖 とう 体 たい 制癌剤 せいがんざい (免疫 めんえき 療法 りょうほう 剤 ざい )としてクレスチン 、レンチナン 、ソニフィラン が認可 にんか されている[30] 。
シイタケ (Lentinula edodes )
薬用 やくよう 茸 だけ (英語 えいご 版 ばん ) からは多 た 糖類 とうるい を始 はじ めとする免疫 めんえき 賦活 ふかつ 作用 さよう を有 ゆう し抗 こう がん作用 さよう を持 も ち得 え る化合 かごう 物 ぶつ が幾 いく つか見付 みつ かっている。例 たと えば、レンチナン 等 ひとし のβ べーた -グルカン は実験 じっけん ではマクロファージ 、NK細胞 さいぼう 、T細胞 さいぼう 、免疫 めんえき 系 けい サイトカイン を賦活 ふかつ し、免疫 めんえき 賦活 ふかつ 剤 ざい (英語 えいご 版 ばん ) としての臨床 りんしょう 試験 しけん も実施 じっし されている[31] 。
アガリクス (Agaricus subrufescens 、しばしば Agaricus blazei と誤 あやま 称 しょう される)、シイタケ (Lentinula edodes )、メシマコブ (Phellinus linteus )、マイタケ (Grifola frondosa )、ヤマブシタケ (Hericium erinaceus )は、β べーた -グルカンを産 さん 生 せい する茸 たけ として知 し られており、抗癌剤 こうがんざい としての可能 かのう 性 せい が試験 しけん されている[32] 。
薬用 やくよう にされるキノコ[ 編集 へんしゅう ]
一部 いちぶ のキノコには、薬用 やくよう とされるものも存在 そんざい する。日本 にっぽん 薬局方 やっきょくほう には、マツホド (局方 きょくほう 名 めい :ブクリョウ)とチョレイマイタケ (チョレイ)は生薬 きぐすり 材料 ざいりょう として収載 しゅうさい されており漢 かん 方方 かたがた 剤 ざい の原料 げんりょう として用 もち いられる。この他 ほか 、霊 れい 芝 しば や冬 ふゆ 虫 ちゅう 夏 なつ 草 そう などが、局方 きょくほう 外 がい で漢方薬 かんぽうやく の材料 ざいりょう とされることがある。シイタケ、カワラタケ 、スエヒロタケ 等 ひとし からは抗 こう 腫瘍 しゅよう 成分 せいぶん が抽出 ちゅうしゅつ され、医薬品 いやくひん として認 みと められているものもある。
カエンタケ 。
死 し に
至 いた る
猛毒 もうどく があり、
触 ふ れるだけで
皮膚 ひふ に
強 つよ い
炎症 えんしょう を
起 お こす。
日本 にっぽん では既知 きち の約 やく 2,500種 しゅ と2、3倍 ばい 程度 ていど の未知 みち 種 しゅ があるとされ、そのうちよく知 し られた毒 どく キノコは約 やく 200種 しゅ となる[34] 。
毒 どく は大 おお きく以下 いか の4種類 しゅるい に分 わ かれる[35] 。
致命 ちめい 的 てき となる肝臓 かんぞう 、腎臓 じんぞう の壊死 えし を起 お こすもの(猛毒 もうどく )
自律 じりつ 神経 しんけい (発熱 はつねつ など)に作用 さよう するもの
胃腸 いちょう 症状 しょうじょう を呈 てい するもの
中枢 ちゅうすう 神経 しんけい に作用 さよう し幻覚 げんかく 性 せい を持 も つもの
致命 ちめい 的 てき な毒 どく を持 も つタマゴテングタケ やドクツルタケ 、誤 あやま 食 しょく しやすいツキヨタケ 、クサウラベニタケ などがよく知 し られている。
タマゴテングタケやドクツルタケに含 ふく まれるアマトキシン類 るい は半日 はんにち から2日 にち 程度 ていど の無 む 症候 しょうこう の潜伏期 せんぷくき 間 あいだ の後 のち 、重 じゅう 篤 あつし な胃腸 いちょう 症状 しょうじょう を起 お こし肝腎 かんじん 症候群 しょうこうぐん (英語 えいご 版 ばん ) へと至 いた り死 し の危険 きけん 性 せい がある[36] 。
オオキヌハダトマヤタケ などに含 ふく まれるムスカリン は自律 じりつ 神経 しんけい に作用 さよう し発汗 はっかん や痙攣 けいれん を引 ひ き起 お こす。ヒトヨタケ やホテイシメジ は含有 がんゆう 成分 せいぶん がアルコールの代謝 たいしゃ を阻害 そがい するため食 た べる前後 ぜんご に飲酒 いんしゅ すると悪酔 わるよ い症状 しょうじょう を起 お こす。
幻覚 げんかく 作用 さよう のある毒 どく は、イボテン酸 さん を持 も つベニテングタケ などや、強 つよ い幻覚 げんかく 作用 さよう を有 ゆう するシロシビン (サイロシビンとも)、シロシン を持 も つヒカゲシビレタケ やワライタケ などに大 おお きく分 わ かれ、これらは一般 いっぱん に致命 ちめい 的 てき ではない毒 どく である[34] 。後者 こうしゃ シロシビンを含 ふく むキノコは、乱用 らんよう 性 せい のため麻薬 まやく 取締 とりしまり 法 ほう と補足 ほそく する政令 せいれい 第 だい 2条 じょう で麻薬 まやく 原料 げんりょう 植物 しょくぶつ として指定 してい されている[37] (マジックマッシュルーム を参照 さんしょう )。
かつては食用 しょくよう 菌 きん とされていたが近年 きんねん 有毒 ゆうどく と判明 はんめい したスギヒラタケ。
毒 どく キノコには、食用 しょくよう キノコと非常 ひじょう によく似 に た見 み た目 め のものもある。また、毒性 どくせい が弱 よわ くても体調 たいちょう によっては深刻 しんこく な症状 しょうじょう となることもある(ツキヨタケ のような比較的 ひかくてき 弱 よわ い毒 どく キノコでも中毒 ちゅうどく 死 し した例 れい はある)。自然 しぜん 界 かい には毒性 どくせい の不明 ふめい なキノコが多数 たすう 存在 そんざい し、従来 じゅうらい から食用 しょくよう とされてきたキノコであっても、実際 じっさい には毒 どく キノコであることが判明 はんめい する場合 ばあい がある。2004年 ねん に急性 きゅうせい 脳炎 のうえん が多数 たすう 報告 ほうこく されたスギヒラタケ は、その前年 ぜんねん の法 ほう 改正 かいせい によって急性 きゅうせい 脳炎 のうえん の患者 かんじゃ が詳 くわ しく調 しら べられるようになり、初 はじ めて毒性 どくせい が明 あき らかになった。元々 もともと 毒 どく キノコだった可能 かのう 性 せい も指摘 してき されている[39] 。ある種 しゅ の毒 どく キノコ(ベニテングタケ 、シャグマアミガサタケ など)は調理 ちょうり によって食用 しょくよう になる場合 ばあい もあるが、これらは例外 れいがい であって、ほとんどの毒 どく キノコはどう調理 ちょうり しても食用 しょくよう にならない。「ナス と一緒 いっしょ に食 た べれば中毒 ちゅうどく しない」といった話 はなし も迷信 めいしん である[40] 。
エノキタケの廃 はい 培地 ばいち からも発生 はっせい するコレラタケ は「食用 しょくよう キノコを収穫 しゅうかく した後 のち に生 は えるから大丈夫 だいじょうぶ 」と誤解 ごかい され、食中毒 しょくちゅうどく を起 お こすおそれが高 たか い。
毒 どく キノコの中毒 ちゅうどく 件数 けんすう (1959-1988年 ねん 、2,096件 けん )の種類 しゅるい 別 べつ の内訳 うちわけ は、ツキヨタケ 30%、クサウラベニタケ 20%、カキシメジ 5.8%、ニガクリタケ 1.8%、テングタケ 1.1%の順 じゅん であり、種類 しゅるい 不明 ふめい が28.5%を占 し めている。毒 どく キノコの死亡 しぼう 件数 けんすう (1970-1990年 ねん )の内訳 うちわけ は、ツキヨタケ 14人 にん 、コレラタケ 5人 にん 、タマゴテングタケ 4人 にん 、ドクツルタケ 3人 にん を数 かぞ えている[38] 。
過去 かこ の食中毒 しょくちゅうどく 事例 じれい では、残品 ざんぴん がなく鑑別 かんべつ できない場合 ばあい や、家庭 かてい 内 ない での発症 はっしょう で共通 きょうつう 食 しょく が多 おお くキノコとの因果 いんが 関係 かんけい を特定 とくてい できない場合 ばあい も多 おお く、実際 じっさい の発症 はっしょう 例 れい は統計 とうけい よりも多 おお いと考 かんが えられている[41] 。
猛毒 もうどく (致死 ちし 性 せい が強 つよ い)
自律 じりつ 神経 しんけい 毒 どく
中枢 ちゅうすう 神経 しんけい 毒 どく
消化 しょうか 器 き 毒 どく
その他 た の毒 どく
毒 どく キノコは色 いろ が派手 はで なものとは限 かぎ らない。(コレラタケの仲間 なかま 、ヒメアジロガサ)
毒 どく キノコの確実 かくじつ な見分 みわ け方 かた は存在 そんざい せず、キノコの同定 どうてい の経験 けいけん に乏 とぼ しい人 ひと が野生 やせい のキノコを食 た べるのは非常 ひじょう に危険 きけん である。食用 しょくよう キノコか否 ひ かを簡単 かんたん な基準 きじゅん で見分 みわ ける方法 ほうほう は(実際 じっさい に食 た べてみるというのを除 のぞ けば)知 し られていない。
「たてに裂 さ けるキノコは食 た べられる」「毒 どく キノコは色 いろ が派手 はで で地味 じみ な色 いろ で匂 にお いの良 よ いキノコは食 た べられる」「毒 どく キノコでも、ナス と一緒 いっしょ に調理 ちょうり すれば中毒 ちゅうどく しない」といったい伝 いつた えは何 なん の根拠 こんきょ もない迷信 めいしん であり、多 おお くの毒 どく は簡単 かんたん に抜 ぬ くことができない[33] 。他 た に「煮汁 にじる に入 い れた銀 ぎん のスプーンが変色 へんしょく しなければ食 た べられる」「虫 むし が食 た べているキノコは人間 にんげん も食 た べられる」といったものもある[34] 。猛毒 もうどく であるコレラタケ、ドクササコ などはたてに裂 さ け地味 じみ な色 いろ であり、ハエトリシメジ のように人間 にんげん とそれ以外 いがい の生物 せいぶつ では毒性 どくせい がまるで異 こと なる(この場合 ばあい は昆虫 こんちゅう などに猛毒 もうどく で、人間 にんげん への毒性 どくせい は微弱 びじゃく )キノコも多数 たすう 存在 そんざい する。逆 ぎゃく にタマゴタケ のように色彩 しきさい が派手 はで な食用 しょくよう キノコも存在 そんざい する。銀 ぎん は砒素 ひそ に触 ふ れると変色 へんしょく するため世界 せかい 各地 かくち で毒殺 どくさつ 用心 ようじん として食器 しょっき に用 もち いられたが、銀 ぎん はキノコ毒 どく には反応 はんのう しない。
日本 にっぽん でこれらのよく知 し られた俗説 ぞくせつ が広 ひろ まった背景 はいけい としては、一部 いちぶ で流布 るふ していた俗説 ぞくせつ が明治 めいじ 初期 しょき の官報 かんぽう に掲載 けいさい されたためであると言 い われている。
食用 しょくよう か毒 どく かを判断 はんだん するには、そのキノコの種 たね 、さらにはどの地域 ちいき 個体 こたい 群 ぐん に属 ぞく するかまでの同定 どうてい 結果 けっか に基 もと づくべきである。また、実際 じっさい に起 お きているキノコによる中毒 ちゅうどく の多 おお くは、既 すで に毒 どく であることが知 し られたキノコによるものである。
同定 どうてい 会 かい は、日本 にっぽん で主 おも に秋 あき のキノコ採集 さいしゅう シーズンにおいて、各 かく 地域 ちいき のキノコ愛好 あいこう 家 か 団体 だんたい によって開催 かいさい されている。公設 こうせつ 試験 しけん 研究 けんきゅう 機関 きかん や大学 だいがく のキノコ関連 かんれん の研究 けんきゅう 室 しつ が開催 かいさい している場合 ばあい もある。同定 どうてい 会 かい に参加 さんか すれば、判定 はんてい するための試薬 しやく や顕微鏡 けんびきょう といった資材 しざい が利用 りよう できる上 じょう 、複数 ふくすう の経験 けいけん 者 しゃ により的確 てきかく な判断 はんだん が得 え られることなど、安全 あんぜん さと正確 せいかく さを確保 かくほ することができる。また、自分 じぶん で採集 さいしゅう したキノコ以外 いがい を観察 かんさつ することもできるので、単 たん なる食 しょく ・毒 どく の判断 はんだん にとどまらずキノコ全般 ぜんぱん や現地 げんち の自然 しぜん 環境 かんきょう についての知識 ちしき を養 やしな うことができる。
同定 どうてい 会 かい の前 まえ に採集 さいしゅう 会 かい がセットされているのが通例 つうれい で、団体 だんたい で行動 こうどう することにより山中 さんちゅう でのトラブルを避 さ けることができる。山中 さんちゅう のトラブルといえば転落 てんらく 事故 じこ や熊 くま ・イノシシなどによる被害 ひがい をイメージしがちだが、他 た には、他人 たにん の私有地 しゆうち の中 なか に踏 ふ み込 こ み、そこでキノコを採取 さいしゅ したことによる財産 ざいさん 権 けん の問題 もんだい である。特 とく に商品 しょうひん 価値 かち の高 たか いマツタケ が生育 せいいく する場所 ばしょ では、マツタケの採取 さいしゅ 権 けん と土地 とち の所有 しょゆう 権 けん とが別 べつ に管理 かんり されている場合 ばあい もあり、特 とく に注意 ちゅうい しなければならない。また、特 とく に狭 せま い地域 ちいき に多人数 たにんずう が押 お し寄 よ せてキノコを探 さが しまわり踏 ぶ み荒 あ らすと発生 はっせい 環境 かんきょう が攪乱 かくらん され、キノコの発生 はっせい が減少 げんしょう するにとどまらず、そこの生態 せいたい 系 けい に強 つよ い損害 そんがい を与 あた える危険 きけん 性 せい がある。
キノコを収穫 しゅうかく するだけでなく菌糸 きんし 体 たい そのものに傷 きず を付 つ けたり好適 こうてき な基 もと 物 ぶつ (切 き り株 かぶ ・落 お ち葉 ば など)を破壊 はかい したりすると、来 らい シーズンの収穫 しゅうかく 見込 みこ みが減 へ るだけではなく、その区域 くいき の自然 しぜん の多様 たよう 性 せい を損 そこ なうおそれがある。なんでもかんでも引 ひ っこ抜 ぬ くというのは慎 つつし むべきである。逆 ぎゃく に胞子 ほうし をまいて食用 しょくよう キノコを増 ふ やそうとする行為 こうい も見受 みう けられる。これは明確 めいかく に有害 ゆうがい とは言 い えないが、効果 こうか が疑問 ぎもん であり、自然 しぜん のバランスを崩 くず す行為 こうい である。また、人間 にんげん にとって危険 きけん な毒 どく キノコを除去 じょきょ するような行為 こうい は有益 ゆうえき なようで実際 じっさい は単 たん なる自然 しぜん 破壊 はかい に過 す ぎない。
キノコによる中毒 ちゅうどく が疑 うたが われる状態 じょうたい になった場合 ばあい には、食 た べたものを吐 ぬ かせ、ただちに医師 いし の診察 しんさつ を受 う けなければならない。その際 さい には、食 た べたキノコの残 のこ りがあれば持 も っていったほうがよい。どのようなキノコによる中毒 ちゅうどく かがわかったほうが適切 てきせつ な治療 ちりょう がしやすいからである。調理 ちょうり したものの残 のこ りや吐 は いたものの中 なか にも手 て がかりがある場合 ばあい がある。キノコの種類 しゅるい によっては、摂取 せっしゅ から発症 はっしょう までに数日 すうじつ を要 よう するものもある。医師 いし の診察 しんさつ を受 う ける際 さい には「4日 にち 前 まえ に山 やま で採集 さいしゅう したキノコを食 た べた」と、より詳細 しょうさい を伝 つた えることで救命 きゅうめい 率 りつ が改善 かいぜん される場合 ばあい がある。
ベニテングタケ の毒性 どくせい はさほど強 つよ くない(近 きん 縁 えん 種 しゅ には猛毒 もうどく キノコがある)[33] 。昭和 しょうわ 中期 ちゅうき の資料 しりょう では、日本 にっぽん 国内 こくない でも採 と れる毒 どく キノコであるベニテングタケを、猛毒 もうどく あるいは致死 ちし 性 せい の高 たか い毒 どく キノコと表記 ひょうき しているものがあった。ベニテングタケは他 た の食用 しょくよう 、毒 どく キノコに比 くら べて圧倒的 あっとうてき に目立 めだ ちやすく、誤 あやま 食 しょく した場合 ばあい の症状 しょうじょう が幻覚 げんかく 性 せい であること、長野 ながの 県 けん のごく一部 いちぶ にて塩漬 しおづ けにして食用 しょくよう とされる事例 じれい が存在 そんざい する(詳細 しょうさい はベニテングタケ を参照 さんしょう )ことを考慮 こうりょ し、あえて毒性 どくせい を強調 きょうちょう して書 か くことにより事故 じこ を予防 よぼう したものと見 み られる。ただし、それによってキノコの色彩 しきさい の派手 はで さこそが毒性 どくせい の強 つよ さの指標 しひょう となるという誤 あやま った認識 にんしき を助長 じょちょう し、地味 じみ な色彩 しきさい の毒 どく キノコへの警戒 けいかい 心 しん を弱 よわ めてしまった側面 そくめん は否 いな めない。最近 さいきん のキノコ類 るい の図鑑 ずかん や資料 しりょう において、ベニテングタケについてこのような記述 きじゅつ はなく、「毒 どく キノコの中 なか では比較的 ひかくてき 毒性 どくせい が弱 よわ い」というような正確 せいかく な記述 きじゅつ に置 お き変 かわ っている。猛毒 もうどく キノコには地味 じみ なものも派手 はで なものもあるが、中毒 ちゅうどく 者 しゃ 数 すう から見 み た日本 にっぽん の代表 だいひょう 的 てき な毒 どく キノコはツキヨタケであり、その色彩 しきさい は地味 じみ である。
民族 みんぞく 学 がく 的 まと には、ベニテングタケをシャーマニズム の幻覚 げんかく 剤 ざい などとして用 もち いた仮説 かせつ が知 し られている。マジックマッシュルーム と呼 よ ばれる幻覚 げんかく 性 せい のあるシロシビン 含有 がんゆう キノコを摂取 せっしゅ して楽 たの しんだ時代 じだい もあったが、マジックマッシュルームでは日本 にっぽん のように法律 ほうりつ で禁止 きんし された国 くに も出 で てきた。法令 ほうれい 上 じょう 許可 きょか を得 え ていない者 もの が所持 しょじ していた場合 ばあい は罰 ばっ せられる。こうした文化 ぶんか は伝統 でんとう 的 てき に健康 けんこう 上 じょう 、精神 せいしん 医学 いがく 上 じょう のデメリットを最小限 さいしょうげん にするような慎重 しんちょう な使用 しよう 法 ほう の経験 けいけん の蓄積 ちくせき の上 うえ に成 な り立 た っていることを忘 わす れてはならない。
キノコ狩 か りで山間 さんかん 部 ぶ へ立 た ち入 い る際 さい には、キノコに夢中 むちゅう になるあまり、方向 ほうこう を見失 みうしな って遭難 そうなん する例 れい は多 おお い(山菜 さんさい 取 と り の項 こう も参照 さんしょう )。これは日本 にっぽん に限 かぎ ったことではなく、イタリア など海外 かいがい でも見 み られる事故 じこ である[49] 。
有用 ゆうよう なキノコでは、栽培 さいばい されてきたものもある。シイタケ などを枯 か れ木 き に接種 せっしゅ して育 そだ てる原木 はらき 栽培 さいばい 、マッシュルーム などを堆肥 たいひ を敷 し いて育 そだ てる堆肥 たいひ 栽培 さいばい などが古 ふる くから行 おこな われ、現在 げんざい ではおがくずなどの基質 きしつ を滅菌 めっきん して菌 きん を育 そだ てる菌 きん 床 ゆか 栽培 さいばい も行 おこな われている。また、マツタケ など人工 じんこう 培養 ばいよう が出来 でき ないものでも、その生育 せいいく 地 ち の環境 かんきょう を整 ととの えて増殖 ぞうしょく をはかる林地 りんち 栽培 さいばい が行 おこな われている例 れい もある。現在 げんざい も新 あたら しい菌 きん 種 しゅ の栽培 さいばい が試 こころ みられている。
野外 やがい にかぎらず屋内 おくない で栽培 さいばい される場合 ばあい も多 おお い。採石 さいせき 場 じょう の跡地 あとち などを利用 りよう して大 だい 規模 きぼ に生産 せいさん される施設 しせつ もある。アメリカでは自宅 じたく の地下 ちか 室 しつ でキノコを堆肥 たいひ 栽培 さいばい することが流行 りゅうこう した。
その菌 きん 種 しゅ の栽培 さいばい 法 ほう に適 てき した栽培 さいばい 法 ほう を採用 さいよう し、菌糸 きんし 体 たい の成長 せいちょう のための温度 おんど を保 たも ち、エノキタケやヒラタケのように培地 ばいち への菌糸 きんし 体 たい のまん延 えん と同時 どうじ に子 こ 実体 じったい を形成 けいせい する菌 きん 種 しゅ 以外 いがい では、熟成 じゅくせい 期間 きかん を要 よう する[3] 。日本 にっぽん で食用 しょくよう にされる一般 いっぱん 的 てき な食用 しょくよう 菌 きん 種 しゅ では25から30度 ど ほどの温度 おんど が菌糸 きんし 体 たい の成長 せいちょう に適 てき しており、子 こ 実体 じったい の形成 けいせい には10度 ど 前後 ぜんこう が適 てき する菌 きん 種 しゅ であったり、15度 ど 前後 ぜんこう であったりと幅 はば がある[3] 。また多 おお くは真 ま っ暗 くら では子 こ 実体 じったい を形成 けいせい しないため、最高 さいこう で500ルクスほどの紫外線 しがいせん を照射 しょうしゃ し、またこの光 ひかり という条件 じょうけん は奇形 きけい 化 か を防 ふせ ぎ子 こ 実体 じったい をよく成長 せいちょう させるために必要 ひつよう である[3] 。
食用 しょくよう 以外 いがい のキノコの利用 りよう 例 れい [ 編集 へんしゅう ]
染料 せんりょう
キノコ染料 せんりょう (英語 えいご 版 ばん ) として、羊毛 ようもう などを染 そ めるのに使用 しよう された。
着火 ちゃっか 用 よう の火口 かこう 、布 ぬの
多孔 たこう 菌 きん から作 つく られる可燃 かねん 性 せい のスポンジ状 じょう の素材 そざい は、アマドゥ と呼 よ ばれ、紀元前 きげんぜん の頃 ころ から火 ひ をつける際 さい の火口 かこう や焚 た き付 つ け に使用 しよう された。また、フェルト のような衣類 いるい 素材 そざい 、水 みず をぬぐうスポンジとしても利用 りよう される。20世紀 せいき 初頭 しょとう まではガーゼ の代 か わりとして販売 はんばい されていた。
農業 のうぎょう 活用 かつよう 、廃棄 はいき 物 ぶつ の分解 ぶんかい など
菌 きん 根 ね 菌 きん を用 もち いた農業 のうぎょう 利用 りよう [51] 、廃棄 はいき 物 ぶつ の分解 ぶんかい などにも活用 かつよう される[52] 。
サルノコシカケ
ホネタケ目 め
ホネタケ科 か 確認 かくにん は世界 せかい で6例 れい のみ
ユーロチウム目 め
ツチダンゴ目 め
オストロパ目 め
ビョウタケ目 め
テングノメシガイ科 か
キンカクキン科 か
オルビリアキン科 か
ハイイロチャワンタケ科 か
ヒナノチャワンタケ科 か
ズキンタケ科 か
リティズマ目 め
チャワンタケ目 め
バッカクキン目 め
スチルベラ目 め
ニクザキン目 め
フンタマカビ目 め
クロサイワイタケ目 め
コロノフォラ目 め
キホウキタケ
ヒトヨタケ
シロキクラゲ目 め
キクラゲ目 め
アカキクラゲ目 め
ヒダナシタケ目 め
タバコウロコタケ目 め
タバコウロコタケ科 か - メシマコブ (食用 しょくよう )
ハラタケ目 め
ニセショウロ目 め
ケシボウズタケ目 め
メラノガステル目 め
チャダイゴケ目 め
ホコリタケ目 め
スッポンタケ目 め
ヒメノガステル目 め
キノコを模 も した食品 しょくひん [ 編集 へんしゅう ]
シャンピニオン、シャンピニヨン
フランス語 ふらんすご の champignon はキノコの意味 いみ だが、キノコの形 かたち をしたケーキ 、焼 や き菓子 かし をも指 さ す。各 かく 洋菓子 ようがし 店 みせ オリジナルのものも多 おお い。
松露 しょうろ 饅頭 まんじゅう
小豆 あずき 餡 あん を小麦粉 こむぎこ の生地 きじ でくるんで焼 や いた丸 まる い形 かたち の佐賀 さが 県 けん 銘菓 めいか 。
松露 しょうろ
小豆 あずき 餡 あん を砂糖 さとう でくるんだ、松露 しょうろ のような形 かたち の和菓子 わがし 。
きのこの山 やま
明治製菓 めいじせいか のキノコの形 かたち を模 も したチョコレート 菓子 かし 。トリュフ アイスクリーム 味 あじ のホワイトチョコレート のものもある。
マツタケカマボコ
若 わか いマツタケのような形 かたち をしたかまぼこ
マツタケガム
マツタケ香料 こうりょう を使 つか ったチューインガム がある。
松茸 まつたけ の味 あじ お吸 す い物 もの
永谷園 ながたにえん
紅茶 こうちゃ キノコ
酢酸 さくさん 菌 きん
ヨーグルトきのこ(ケフィア )
乳酸菌 にゅうさんきん と酵母 こうぼ
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