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カキノキ

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かきから転送てんそう
カキノキ
かき(カキノキの果実かじつ
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
階級かいきゅうなし : コア真正しんせいそう子葉しようるい Core eudicots
階級かいきゅうなし : キクるい asterids
: ツツジ Ericales
: カキノキ Ebenaceae
ぞく : カキノキ属きぞく Diospyros
たね : カキノキ D. kaki
変種へんしゅ : ヤマガキ D. k. var. sylvestris
学名がくめい
Diospyros kaki Thunb. (1780)[1]
和名わみょう
カキノキ
英名えいめい
Kaki Persimmon
Persimmon

カキノキかき[2]学名がくめいDiospyros kaki)は、カキノキ (Ebenaceae) カキノキ属きぞく[3] の1しゅ落葉らくようしょう高木たかぎである。ひがしアジア原産げんさん[3]どう地域ちいき固有こゆうしゅ日本にっぽん韓国かんこく中国ちゅうごくおおくの在来ざいらい品種ひんしゅがあり[3]とく中国ちゅうごく長江ながえ流域りゅういき自生じせいしている。ぞくめいのDiospyrosとはギリシャでdios(「かみの」)+pyros (「穀物こくもつ、あるいは小麦こむぎ」)から造語ぞうごであり、「かみ食物しょくもつ」という意味いみである[4]

じゅくした果実かじつかき)は食用しょくようとされ、日本にっぽんでは果樹かじゅとして、北海道ほっかいどう以外いがいひろ栽培さいばいされている[3]果実かじつビタミンるい食物しょくもつ繊維せんいおおふくむことから、現代げんだいではひがしアジア以外いがい地域ちいきでも栽培さいばい消費しょうひされている。ヨーロッパさん(2018ねん時点じてんで54まんトン)ではスペインが9わりめ、中国ちゅうごく世界せかいだい2生産せいさんこくである[5]

みき家具かぐざいとしてもちいられる。ちゃわり(ちゃがいちゃ)として加工かこうされまれることがある。果実かじつタンニンおおふくみ、柿渋かきしぶ防腐ぼうふざいとしてもちいられる。現在げんざいでは世界中せかいじゅう温暖おんだん地域ちいき渋柿しぶがき寒冷かんれい)で栽培さいばいされている。

名称めいしょう

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学術がくじゅつじょう植物しょくぶつめいはカキノキ、果実かじつはカキ、あるいは一般いっぱんてき両方りょうほうふくめてカキ(かき)とんでいる[6]野生やせいじょうのカキノキは、「ヤマガキ」(学名がくめい: Diospyros kaki var. sylvestris[7])ともよばれている[8]

和名わみょうカキノキ語源ごげんは、赤木あかぎ(あかき)、あかつき(あかつき)の略語りゃくごせつ、あるいは「かがやき」の転訛てんかせつなど諸説しょせつあるが、正確せいかくにははっきりしない[9]一説いっせつには、赤色あかいろじゅくしたから「あかがなる」が転訛てんかしたものともいわれている[10]原産げんさんである中国ちゅうごく植物しょくぶつめいかんめい)はかき(し)である[11]学名がくめいは、ディオスピロス・カキ(Diospyros kaki)といい[12]日本にっぽんから1789ねんヨーロッパへ、1870ねんきたアメリカつたわったことから、学名がくめいにも和名わみょう発音はつおんおなkaki使つかわれている。果実かじつ日本にっぽん食用しょくようとしてしたしまれた果物くだもので、英語えいごでもカキ・フルーツ(kaki fruit)、ドイツフランス語ふらんすごなど英語えいご圏外けんがい大抵たいてい地域ちいきでもカキ(kaki)のかよっている[12][6][13]

英語えいごかきあらわすパーシモン(persimmon)の語源ごげんは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく東部とうぶ先住民せんじゅうみんインディアン)の言語げんごであるポウハタンで「果物くだもの」を意味いみする名詞めいし「ペッサミン」(putchamin, pasiminan, pessamin) であり、先住民せんじゅうみんアメリカガキ Diospyros virginianaして保存ほぞんしょくとしていたことにもとづく。

近年きんねん欧米おうべいではイスラエルさんかきである「シャロン・フルーツ」(sharon fruit) が流通りゅうつうしており、このばれることもおおい。これは当地とうちシャロン平野へいやちなである。

学名がくめいぞくめい Diospyros は、ギリシャで「かみもの」を意味いみする[よう出典しゅってん]

分布ぶんぷ生育せいいく

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ひがしアジアの日本にっぽん中国ちゅうごく揚子江ようすこう沿岸えんがん原産げんさんといわれている[11][9][13]日本にっぽん特産とくさんで、日本にっぽん果樹かじゅとして改良かいりょうされ[11][9]営農えいのう作物さくもつとしては北海道ほっかいどうのぞいた青森あおもりけん以南いなん本州ほんしゅう四国しこく九州きゅうしゅうまでの各地かくち栽培さいばいされている[14][12]北海道ほっかいどうでは伊達だてかき並木なみきがあって、札幌さっぽろでもそだつことが確認かくにんされている日本にっぽん国外こくがいでは、中国ちゅうごく朝鮮半島ちょうせんはんとう済州さいしゅうとう分布ぶんぷする[15][16]暖地だんちには野性やせいがあり、ヤマガキとよんでいる[14]。カキノキは、野生やせいしゅのヤマガキから作出さくしゅつされたというせつと、古来こらいから在来ざいらいしゅとして存在そんざいしたというせつとがある[12]

16世紀せいきにポルトガルじんによりヨーロッパにわたり、そのアメリカ大陸あめりかたいりくにもひろまった。現在げんざい世界せかい各地かくち栽培さいばいされているカキノキの品種ひんしゅおおくはあまかきであるが、原産地げんさんちであるひがしアジア地域ちいきではいまだに渋柿しぶがき栽培さいばいされている。日本にっぽんではむかしから人里ひとざと民家みんかちかくにえられていることがおおく、よく手入ていれがとどいてもよくなることもあって、ぞくに「かきかまど(かまど)のけむりたるところをこのむ」「根元ねもとむとがよくなる」などとわれている[17]

形態けいたい生態せいたい

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落葉らくようしょう高木たかぎで、たかさは4 - 10メートルになる[14][8]いちねんわかえだにはがあり、基部きぶには前年ぜんねんうろこのこ[14][18]樹皮じゅひはい褐色かっしょくで、網目あみめじょうける[16][18]えだじんくわえられないままはなってかれると、自重じちょうれてしまうこともあり、れやすいとして認知にんちされている。互生ごせい[16]ながさ8 - 15センチメートル楕円だえんがたからたまごがたをしていてさきとがり、表面ひょうめんにややつやがある[19]えん鋸歯きょしはない[14]葉柄ようへいながさ1センチメートル前後ぜんこうで、ふとくてみじか[8]あきにはあざやかな橙色だいだいいろから赤色あかいろ紅葉こうようするが[2]一斉いっせいいろづくわけではなく、いろづくのに前後ぜんごして、も1まい2まいすこしずついろづいて落葉らくようしていく[10]紅葉こうようしたなかには、しばし緑色みどりいろ斑点はんてんじっているものがあるが、これは病気びょうき虫食むしくいによるものである[2][10]

花期かき初夏しょか(5 - 6がつ[16]本年ほんねん生枝なまえ基部きぶちかくの葉腋ようえきはながつく[14]花弁はなびら白色はくしょくからあわ黄色きいろで4まいある[6]雌雄しゆうどうかぶであり、雌雄しゆう雑居ざっきょせい雌花めばな点々てんてんはなれて1かしょに1つ黄白こうはくしょくのものがき、柱頭ちゅうとうが4つにかれたしべがあり、周辺しゅうへんには痕跡こんせきてき雄蕊おしべがある。雄花おばなはたくさんあつまってき、雌花めばなよりもちいさい[20]がくは4きれし、花冠かかんかねがたをしている[14]日本にっぽんでは5月のわりころから6がつにかけて[21] しろ黄色おうしょく地味じみはなをつける。

はてあきから初冬しょとうにかけて(9 - 12月)[16]果実かじつかき(かき)とばれ、品種ひんしゅによって大小だいしょう様々さまざまかたちがあり[14]あき橙色だいだいいろじゅくす。がく(がく)は「ヘタ」とよばれ、までのこっている[14]。ヤマガキはえだおおく、果実かじつちいさい[14]かき果実かじつは、としによりなりかたおおきい[6]果樹かじゅたたいたり、きずつけたりすると、花芽かが形成けいせい促進そくしんされてがなることがられ、樹木じゅもく採種さいしゅえんでも樹皮じゅひ円周えんしゅうじょうきずつける環状かんじょうへずかわおこなわれる[16]果実かじつは、タヌキサルカラスなどにもべられて、種子しゅし人里ひとざとちか山林さんりんはこばれてすこともある[22]

冬芽とうが互生ごせいし、まるみがある三角形さんかっけいたんがある[18]えだ先端せんたんかりいただき、そのしたにはがわがつき、うろこは4 - 5まいある[18]こんかりいただき背後はいごと、がわのすぐにあり、半円はんえんがた維管たばあと1個いっこある[18]

生産せいさん

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柿畑かきばた

くにべつ生産せいさんりょう

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国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん (FAO) の統計とうけいデータ(2005ねん)によると、カキの世界せかい生産せいさんりょうは256まん1732トン (t) である。このうち、72%を中国ちゅうごくが、99.8%を日本にっぽんふくめた上位じょうい6こく生産せいさんしている。

中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 1,837,000 トン
大韓民国の旗 韓国かんこく 0250,000 トン
日本の旗 日本にっぽん 0230,000 トン
ブラジルの旗 ブラジル 0150,000 トン
イタリアの旗 イタリア 0051,000 トン
イスラエルの旗 イスラエル 0040,000 トン
ニュージーランドの旗 ニュージーランド 0001,300 トン
イランの旗 イラン 0001,000 トン
オーストラリアの旗 オーストラリア 0000650 トン
メキシコの旗 メキシコ 0000450 トン

地域ちいきべつではアジアが92%、みなみアメリカブラジルのみ)が6%、ヨーロッパ(イタリアのみ)が2%である。

日本にっぽんでの生産せいさん

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かき沖縄おきなわけんのぞ日本にっぽんぜん都道府県とどうふけん栽培さいばい出荷しゅっかされている(ただしきた東北とうほく北海道ほっかいどうはカキノキの生育せいいくには寒冷かんれいすぎるため、渋柿しぶがきがごく少数しょうすう出荷しゅっかされているにぎない)。かき栽培さいばい面積めんせきおおけん和歌山わかやまけん福岡ふくおかけん奈良ならけんじゅんで、都道府県とどうふけんべつ収穫しゅうかくりょう日本一にっぽんいち和歌山わかやまけん市町村しちょうそんべつでは、奈良ならけん五條ごじょうである[23]。また、あまかき温暖おんだん気候きこうでないとあまそだたないため、産地さんち温暖おんだん地方ちほうかぎられている。

2017年度ねんど [24]

日本にっぽんおも産地さんち

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武内たけうち桂舟けいしゅうかきうり」1906ねん

東北とうほく地方ちほう

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羽黒はぐろまち鶴岡つるおかきゅう櫛引くしひきまちきゅう鶴岡つるおかきゅう藤島ふじしままち)、酒田さかた上山かみのやま寒河江さがえ
伊達だてきゅう梁川やながわまちきゅう保原ほばらまちきゅう霊山りょうぜんまち)、国見くにみまち桑折こおりまち会津若松あいづわかまつ会津あいづ美里みさとまちきゅう会津高田あいづたかだまち)、福島ふくしま

関東かんとう地方ちほう

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石岡いしおかきゅう八郷やさとまち)、かすみがうらきゅう千代田ちよだまち)、小美おいたまきゅう玉里たまさとむら
伊勢原いせはら

中部ちゅうぶ地方ちほう

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  • 新潟にいがたけん - 出荷しゅっかりょう全国ぜんこく6 - 8[よう出典しゅってん]渋柿しぶがき代表だいひょうてき品種ひんしゅである、ひらかく発祥はっしょう佐渡さどとうでは「おけさかき」、また新潟にいがた周辺しゅうへんでは「はちちんかき」とんでいる。
佐渡さどきゅう羽茂はもちまちきゅう赤泊あかどまりむらきゅう両津りょうつきゅう新穂にいぼむらきゅう畑野はたのまちきゅう小木おぎまち)、新潟にいがた西にしかばのきゅうまきまち)、新潟にいがた秋葉あきはきゅう新津あらつ
  • 富山とやまけん - きゅう福光ふくみつまち産地さんちがあり、富山とやま干柿ほしがきさんしゃかき)とばれるがきつくりがおこなわれる。
みなみ砺市きゅう福光ふくみつまちきゅう城端じょうはたまち)
笛吹ふえふききゅう石和いさわまち)、みなみアルプスきゅう白根しらねまちきゅう櫛形くしがたまちきゅう八田はったむらきゅう甲西こうさいまち)、甲州こうしゅうきゅう塩山しおやま)、山梨やまなし
飯田いいだ高森たかもりまち豊丘とよおかむら喬木たかぎむら松川まつかわまち
  • 岐阜ぎふけん - 収穫しゅうかくりょう全国ぜんこく3 - 5[よう出典しゅってん]富有ふゆうかき発祥はっしょうとして有名ゆうめいで、とく糸貫いとぬき全国ぜんこく先駆さきがけ、げん農薬のうやく有機ゆうき栽培さいばいんだブランドひん産地さんちとしてられる[26]。また、「天下てんかとみまい」はJA全農ぜんのう岐阜ぎふ開発かいはつした高級こうきゅうブランド品種ひんしゅ[27]ふくろけ、げん農薬のうやくなどによってプレミアはかった富有ふゆうかき、「はてたからかき」などのブランドひん育成いくせいみもおこなわれている[28]
本巣もとすきゅう糸貫いとぬきまちきゅう真正しんせいまちきゅう本巣もとすまち)、大野おおのまち岐阜ぎふ瑞穂みずほきゅう巣南すなみまち)、海津かいづきゅう南濃なんのうまち)、美濃加茂みのかも
  • 静岡しずおかけん - 森町もりまち次郎じろうかき発祥はっしょう浜北はまきたしゅ産地さんち
浜松はままつ浜名はまなきゅう浜北はまきた)、伊豆いずくにきゅう伊豆長岡いずながおかまち)、静岡しずおか
豊橋とよはし幸田こうだまち新城しんじょう豊川とよかわきゅう一宮いちのみやまちきゅう豊川とよかわ)、豊田とよだみよし

近畿きんき地方ちほう

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  • 三重みえけん- 多気たきまちでは「前川まえかわ次郎じろうかき」という次郎じろうかき特産とくさん
多気たきまち玉城たまきまち伊勢いせ松阪まつさか
京都きょうと西京にしぎょう[30]
  • 奈良ならけん - 収穫しゅうかくりょう全国ぜんこく2。ハウス栽培さいばい全国ぜんこくトップ、富有ふゆうかき全国ぜんこくトップ。五條ごじょう基礎きそ自治体じちたい単位たんい全国ぜんこくトップ。「刀根とね早生わせかき発祥はっしょう富有ふゆうかき早生わせ富有ふゆうひらかく刀根とね早生わせなどを幅広はばひろ生産せいさんし、ブランドみもつよ[31]
五條ごじょうきゅう西吉野にしよしのむらきゅう五條ごじょう)、下市しもいちまち栃原とちはら)、天理てんり
  • 和歌山わかやまけん - 収穫しゅうかくりょう全国ぜんこく1渋柿しぶがき生産せいさんおおく、けん全体ぜんたいの8わりめる。とくかつらぎまち四郷しごう串柿くしがきられる。刀根とね早生わせひらかく生産せいさんおおく、かつらぎまち橋本はしもとでは「たねなしかき」という商標しょうひょうられ、かわでもさかん。ひらかく特殊とくしゅ栽培さいばい方法ほうほう熟成じゅくせいさせる「かわかき」もられる[32]。また、九度山くどやままち富有ふゆうかきのブランド産地さんちで、全国ぜんこくもっとかき栽培さいばい従事じゅうじしゃ比率ひりつたか自治体じちたいである[33][34]橋本はしもと、かつらぎまちきの美野みのまちでも富有ふゆうかき特産とくさんする。
橋本はしもと橋本はしもときゅう高野口こうやぐちまち)、かつらぎまち九度山くどやままちかわきゅう粉河こかわまちきゅう那賀なかまちきゅう桃山ももやままちきゅう打田うちだまち)、きの美野みのまちきゅう美里みさとまちきゅう野上のかみまち)、有田ありた川町かわまちきゅう金屋かなやまち)、海南かいなん

中国ちゅうごく四国しこく地方ちほう

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八頭やつがしらまちきゅう八東はっとうまちきゅう郡家ぐげまち)、鳥取とっとりきゅう河原町かわらまち)、南部なんぶまちきゅう会見かいけんまち
出雲いずも平田ひらたまちきゅう平田ひらた)、松江まつえ本庄ほんじょう地区ちく島根しまねけんへの西条さいじょうかき伝来でんらいは、室町むろまち時代ときよ末期まっき尼子あまこ毛利もうり対決たいけつ時代じだいに、尼子あまこめに毛利もうり軍勢ぐんぜい安芸あき地方ちほうからんだとかんがえられる[36]どうけん両者りょうしゃ古戦場こせんじょう跡地あとちきゅう街道かいどうすじ、おてらとうには西条さいじょうかき古木ふるき多数たすう点在てんざいしている[36][37]県内けんない全域ぜんいき西条さいじょうかき栽培さいばいされ[36]栽培さいばい面積めんせきは97haと全国ぜんこくいち[38]
  • 岡山おかやまけん - 岡山おかやまでは沢田さわだかきという富有ふゆうかき産地さんちがある。
岡山おかやまちゅう
  • 広島ひろしまけん
東広島ひがしひろしま - 広島ひろしまかきふるくからの伝統でんとうほこ[35][39][40]西条さいじょうかき西条さいじょうげん東広島ひがしひろしま)の西条さいじょう盆地ぼんちつくられた原種げんしゅである[35]
安芸あき太田おおたまち - 祇園ぎおんぼうかき西条さいじょうかき同様どうよう江戸えど時代じだい改良かいりょう淘汰とうたされて広島ひろしままれた原種げんしゅ[35][39][41]名前なまえとおり、祇園ぎおん(現在げんざい広島ひろしま安佐南あさみなみ)でまれた品種ひんしゅだが[39][42][43]当地とうち市街地しがいち[42]今日きょうでは大半たいはんけんきた安芸あき太田おおたまちつくられている[42][44]名前なまえ由来ゆらい祇園ぎおんしゃ現在げんざい安神あんしんしゃ)のしゃそうあたまていたからとも[42]祇園ぎおんしゃしゃそう太田おおたがわ流域りゅういきしてまわったひとしせつがある[43][45]寛文ひろふみ年間ねんかん(1661 - 1672ねん)の「げい備国ぐん」によると、1661ねん以前いぜん佐東さとうぐん祇園ぎおんしゃ現在げんざい安神あんしんしゃ)に最初さいしょえられたと記述きじゅつがある[42][46]広島ひろしま藩主はんしゅ福島ふくしまこうもそのおいしさに感嘆かんたんし、藩主はんしゅ浅野あさのこうにも献納けんのうされた[46]西条さいじょうかきくらべてひとまわおおきく、上品じょうひんあまさとかおりが特徴とくちょうで「かき王様おうさま」ともいわれる[45]。またたねがほとんどないため[42]がき最適さいてきとされ、広島ひろしま土産みやげかきようかんにも使つかわれる[39][43][47]江戸えど時代じだい文人ぶんじん山崎やまざき美成びせいは、広島ひろしまかきについて「広島ひろしまやヨダレさんしょうつるしがき」とんだ[39]夏目なつめ漱石そうせきあき味覚みかくとして祇園ぎおんぼうかきたのしみにしていたといわれる[45]祇園ぎおんぼうかき使用しようした和菓子わがし祇園ぎおんぼう[41][43][47]
福山ふくやま松永まつなが地区ちくふるくからの富有ふゆうかき産地さんち
  • 山口やまぐちけん - 全域ぜんいき西条さいじょうかき栽培さいばいされている[40]はぎでは殿様とのさまにも献上けんじょうされたとされていることから、江戸えど時代じだいにはすで県内けんない栽培さいばいおこなわれていたとかんがえられている[40]
  • 徳島とくしまけん - 上板かみいたまち大山おおやま地区ちくでは富有ふゆうかき大山おおやまかき)やひらかく特産とくさん
上板かみいたまちつるぎまちきゅう半田はんだまち)、あずまみよしまちきゅう三好みよしまち
内子うちこまちきゅう内子うちこまちきゅう五十崎いかざきまち)、西条さいじょう(きゅう丹原たんばらまちきゅう小松こまつまちきゅう東予とうよ)、八幡浜やわたはま伊予いよきゅう砥部とべまち)、大洲おおす

九州きゅうしゅう地方ちほう

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  • 福岡ふくおかけん - 収穫しゅうかくりょう全国ぜんこく3あまかき栽培さいばい全国ぜんこくトップ。筑後川ちくごがわ河畔かはんうきは朝倉あさくらきゅう田主丸たぬしまるまちにまたがりだい規模きぼ産地さんちがある。富有ふゆうかき早生わせ富有ふゆう西村にしむら早生わせ伊豆いずかきふとしあき早秋そうしゅう(そうしゅう)、あきおう(あきおう)などを特産とくさんする。きゅう杷木はきまちの「志波しばかき」などがブランド産地さんち
うきはきゅう浮羽うきわまちきゅう吉井よしいまち)、朝倉あさくらきゅう杷木はきまちきゅう朝倉あさくらまち)、きゅう朝倉あさくらまち)、久留米くるめきゅう田主丸たぬしまるまち)
  • 熊本くまもとけん - 1995ねん登録とうろくされたふとしあきけんげて特産とくさんひんとして育成いくせい全国ぜんこく1ふとあき産地さんちとなった。
菊池きくち宇城玉東ぎょくとうまち益城ましきまち

過疎かそ影響えいきょう

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農村のうそん過疎かそ高齢こうれいなどで、られないまま放置ほうちされるかきえ、それらがニホンザルニホンジカなどの野生やせい動物どうぶつえさになっているという指摘してきがある。とくツキノワグマかきじつにひきつけられて人里ひとざと出没しゅつぼつするという[48]

品種ひんしゅ

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一般いっぱんしぶい「渋柿しぶがき」と、あまい「あまかき」に大別たいべつされ、さらにしぶ多寡たか種子しゅし有無うむしぶかたでさらに完全かんぜんあまかき不完全ふかんぜんあまかき不完全ふかんぜん渋柿しぶがき完全かんぜん渋柿しぶがきけられる[49]あまかきよりも渋柿しぶがきほう原種げんしゅちかく、病虫害びょうちゅうがいつよ[6]。また、あまかきであっても台木だいぎ渋柿しぶがき使つか[6]現在げんざい栽培さいばいされている品種ひんしゅおおくは18世紀せいき中期ちゅうきにはすでにあったといわれ[13]地方ちほう品種ひんしゅふくめると1,000をえる[49]品種ひんしゅにより果実かじつおおきさも大小だいしょうあり、形状けいじょう角張かくばっているもの、まるいもの、ながいもの、ひらたいものなど多様たようである[12]

食用しょくよう栽培さいばい品種ひんしゅのほとんどが 2n = 90 の6ばいたいであるが、一部いちぶたねなし品種ひんしゅひらかく(ひらたねなし)や宮崎みやざきかく(みやざきたねなし))は 2n = 135 の9ばいたいである。播種はしゅから結実けつじつまでの期間きかんながく、ことわざでは「ももぐりさんねんかきはちねん[50] ともわれるが、技術ぎじゅつ併用へいようすると実際じっさいは4ねん程度ていど結実けつじつする。品種ひんしゅ改良かいりょうさいしてあましぶ重要じゅうよう要素ようそあまかき同士どうし交配こうはいしても渋柿しぶがきとなる場合ばあいもあり、品種ひんしゅ選抜せんばつ効率こうりつ観点かんてんから播種はしゅ1ねんあましぶ判定はんていする方法ほうほう考案こうあんされている[51][52]

あまかき

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あまかき渋柿しぶがき突然変異とつぜんへんいたねかんがえられている。1214ねん現在げんざい神奈川かながわけん川崎かわさき麻生あそうにある王禅寺おうぜんじ偶然ぐうぜん発見はっけんされたぜんてらまるが、日本にっぽんはつあまかき位置いちづけられている。なお、中国ちゅうごく田県たがた周囲しゅういにも甜柿というあまかき生育せいいくしており、京都大学きょうとだいがく調査ちょうさによると、日本にっぽんさんあまかき形質けいしつ発現はつげん劣性れっせい遺伝いでんであるのにたいし、甜柿は優性ゆうせい遺伝いでんで、タンニンの制御せいぎょ方法ほうほうまったことなっているとかった。

日本にっぽん突然変異とつぜんへんいしゅられているが、アフリカのジャッカルベリー英語えいごばんあまく、食用しょくよう飲用いんようへの利用りよう薬用やくようかわ加工かこうのタンニングに利用りようされる[53]

完全かんぜんあまかき

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しぶ元々もともとすくない品種ひんしゅになった状態じょうたい成熟せいじゅくとともにしぶけていくものを完全かんぜんあまかきという[49]完全かんぜんあまかき代表だいひょうてき品種ひんしゅは、富有ふゆう次郎じろう御所ごしょ富有ふゆう岐阜ぎふけん瑞穂みずほ居倉いくら発祥はっしょう原木げんぼくがある。次郎じろう静岡しずおかけん森町もりまちんでいた松本まつもと次郎吉じろきち由来ゆらいする。御所ごしょ奈良ならけん御所ごしょ発祥はっしょうで、突然変異とつぜんへんいまれたもっとふる完全かんぜんあまかきである。

  • 富有ふゆう(ふゆう) - 岐阜ぎふけん原産げんさんあまかきで、明治めいじ35ねん命名めいめいされた品種ひんしゅ。やや扁平へんぺいまるかたちで、果肉かにくはやわらかく瑞々みずみずしい。[13]
  • 次郎じろう(じろう) - 静岡しずおかけん原産げんさん完全かんぜんあまかきで、扁平へんぺいしりたいらなかたちをしている。10月下旬げじゅんから11がつ中旬ちゅうじゅん成熟せいじゅくする。[54]
  • ふとしあき(たいしゅう) - 平成へいせい6ねん育成いくせいされた完全かんぜんあまかきで、果実かじつやく400グラムもあっておおきい。糖度とうど16 - 18たかいためあまく、果汁かじゅうおおくて瑞々みずみずしい。[54]
  • あいあきゆたか
  • 御所ごしょ(ごしょ) - 奈良ならけん御所ごしょ原産げんさんあまかき扁平へんぺいでややかたがたをしている。かつてはさかんに栽培さいばいされたが、富有ふゆうなどにってわられ、現代げんだいでは希少きしょう品種ひんしゅとなっている。
  • 伊豆いず
  • 早秋そうしゅう
  • あき
  • ばん御所ごしょ
  • はな御所ごしょ
  • 天神てんじん御所ごしょ

不完全ふかんぜんあまかき

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種子しゅしおおはいるとしぶけるものを不完全ふかんぜんあまかきという[49]不完全ふかんぜんあまかき代表だいひょうてき品種ひんしゅは、上記じょうきぜんてらまる愛知あいちけん発祥はっしょうふでかきなどがある。ふとしあきは1995ねん品種ひんしゅ登録とうろくされたなかなましゅ熊本くまもとけん中心ちゅうしんとなって栽培さいばいしており、全国ぜんこく急速きゅうそく人気にんきたかめている。

  • ぜんてらまる(ぜんじまる) - 川崎かわさき麻生あそう原産げんさんかきで、あまかきとしては日本にっぽん最古さいこ品種ひんしゅとされる。じゅくすと果肉かにくくろはんはいるとあまかきになる。
  • ふでかき(ふでがき) - 愛知あいちけん原産げんさん早生わせしゅで、9がつ下旬げじゅんから10がつ上旬じょうじゅん出回でまわる。筆先ふでさきのように縦長たてながかたちをしている。[54]
  • 西村にしむら早生わせ

渋柿しぶがき

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渋柿しぶがきは、じゅくしても果肉かにくかたいうちはしぶのこかきである。代表だいひょうてき品種ひんしゅは、ひらかく刀根とね早生わせである。ひらかく新潟にいがたけん発祥はっしょうである。刀根とね早生わせ奈良ならけん天理てんり刀根とねよしみん農園のうえん栽培さいばいされていたひらかくから1959ねんえだわりとして見出みいだされ、1980ねん品種ひんしゅ登録とうろくされた。

不完全ふかんぜん渋柿しぶがき

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種子しゅしはいってもしぶ一部いちぶのこるものを不完全ふかんぜん渋柿しぶがきという[49]

  • ひらかく(ひらたねなし) - 新潟にいがたけん原産げんさん不完全ふかんぜん渋柿しぶがきで、新潟にいがたでは「おけさかき」、山形やまがたでは「庄内しょうないかき」「はちちん」ともよばれる。果実かじつたねなしで扁平へんぺいかたちをしており、果肉かにくはなめらか。[54]
    • 紀ノ川きのかわかき(きのかわがき) - 品種ひんしゅめいではなく、ひらかくかきじょうをつけたままアルコールりビニールをかぶせてしぶきしたかき果肉かにくしぶみのタンニンが固形こけいしたくろまだらがあり、あまみがつよい。[54]
  • 刀根とね(とね) - ひらかく(ひらたねなし)かき変種へんしゅ早生わせかきで、果肉かにくはやわらかめ。出回でまわは9 - 10がつごろで、ハウス栽培さいばいもおこなわれており、はやいものはなつから出回でまわる。[54]
  • 甲州こうしゅうひゃくもく(こうしゅうひゃくめ) - しりすぼみがた渋柿しぶがきやく300グラムとおおきい。あんぽかき材料ざいりょうとしてられる。[54]
  • 蜂屋はちや
  • 堂上どうじょう蜂屋はちやかき(どうじょうはちやがき) - 岐阜ぎふけん美濃加茂みのかも蜂屋はちやまち原産げんさん渋柿しぶがきで、おおぶりながきにする品種ひんしゅ堂上どうじょうとは朝廷ちょうていへの昇殿しょうでんゆるされたかくをもつという意味いみで、平安へいあん時代じだいから天皇てんのう歴代れきだい将軍しょうぐん献上けんじょうされた歴史れきしがある。
  • 富士ふじ
  • 江戸えどかき(えどがき) - 「だいしろかき」ともよばれる京都きょうとさん渋柿しぶがきで、京都きょうと中央ちゅうおう卸売おろしうり市場いちばにのみ流通りゅうつうする。アルコールでしぶきして、とろとろにあま完熟かんじゅくかきになる。[54]
  • 会津あいづ身知みしらず
  • ロホ・ブリジャンテ (Rojo Brillante) - スペイン栽培さいばいされている縦長たてなが品種ひんしゅ

完全かんぜん渋柿しぶがき

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種子しゅしはいってもしぶけないものを完全かんぜん渋柿しぶがきという[49]。ただし、完全かんぜん渋柿しぶがき熟柿じゅくしになればしぶける[49]

  • 西条さいじょうかき(さいじょうがき)[55] - 広島ひろしまけん原産げんさん渋柿しぶがきで、近畿きんき以西いせいおおられる。果実かじつ側面そくめんに4ほんのへこみがあらわれる独特どくとくかたちをしている。[54]
  • 市田いちだかき(いちだがき) - 長野ながのけん高森たかもりまち市田いちだ地域ちいき栽培さいばいされてことから名付なづけられた在来ざいらい渋柿しぶがきで、長野ながのけんさんがき代表だいひょうする品種ひんしゅ
  • 愛宕あたご(あたご) - 愛媛えひめけん原産げんさん晩生ばんせい品種ひんしゅで、ちょうかたち大型おおがた果実かじつかわいろ黄色きいろちかい。しぶきに日数にっすうがかかり、11月下旬げじゅんから12がつ上旬じょうじゅん出回でまわる。[54]

かき利用りよう

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かき弥生やよい時代じだい以降いこうももうめ杏子あんずなどとともに栽培さいばいしゅ大陸たいりくから伝来でんらいしたものとかんがえられている。鎌倉かまくら時代ときよ考古こうこ遺跡いせきからは立木たちき検出けんしゅつ事例じれいがあり、このころにはあまかきつくられ[15]果実かじつ収穫しゅうかく目的もくてきとしたうえ栽がおこなわれていたとかんがえられている。カキの食材しょくざいとしてのしゅんは、9 - 11月ごろとされる[13]

かき

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カキのじつあまかき渋柿しぶがきがあり、カキの未熟みじゅくわかじつあまかきにも渋柿しぶがきにも果肉かにくにタンニン細胞さいぼうがあり、しぶみの原因げんいんになるタンニンふくまれている[13][49]品種ひんしゅによりタンニン細胞さいぼうかず形状けいじょうことなる[49]完全かんぜんあまかきのようにしぶがもともとすくない品種ひんしゅもある[49]渋柿しぶがきには1 - 2%のカキタンニンをふく[49]。カキタンニンは緑茶りょくちゃタンニンとはことなり分子ぶんしりょうおおきく、とくたんぱく結合けつごうりょくつよ唾液だえきたんぱくと結合けつごうして不溶ふようぶつ生成せいせいしてしぶあじになるとかんがえられている[49]

果実かじつちゅうのカキタンニンは、みずける可溶性かようせいあいだ味覚みかくしぶかんじ、果実かじつ成熟せいじゅくする過程かていみずけない不溶性ふようせいわる褐斑(かっぱん:いわゆるゴマ)になると、しぶあじかんじなくなって「あまかき」になる[56][13]具体ぐたいてきには成熟せいじゅくによりアセトアルデヒドえて水溶すいようせいのタンニンのあいだ架橋かきょうこりタンニンが不溶性ふようせいとなることでしぶみをかんじなくなる[49]あまかきなかでも、種子しゅし関係かんけいなくあまくなるものを「完全かんぜんあまかき」といい、種子しゅしすう以上いじょうできないとしぶみがけずあまくならないものを「不完全ふかんぜんあまかき」という[13]じゅくしてもあまくならない「渋柿しぶがき」は、アルコールや炭酸たんさんガスでしぶ処理しょりをして出荷しゅっかしたり、がきにしてべられている[13]熟柿じゅくしになるとじつ軟化なんかするが、熟柿じゅくしになるまえ軟化なんかしていない状態じょうたいでも果実かじつちゅうにアセトアルデヒドを生成せいせいさせることでしぶくことができる[49]

かた多様たようで、生食なましょくするのが一般いっぱんてきであるが、完熟かんじゅくしてくずれんばかりのものを賞味しょうみする場合ばあいがあったり、渋柿しぶがきがきにしたり、かき羊羹ようかんなどの菓子かし材料ざいりょうなどに加工かこうしたりする[12]中国ちゅうごく北京ぺきんでは、ふゆシャーベットじょうこおったものをべるというかたもある[17]

カキのじつついじゅくすればあまくなるというものではなく、常温じょうおんでおけば2にちほどでやわらかくなってしまう[13]せいのカキの保存ほぞんするときは、ポリぶくろれて冷蔵れいぞう保存ほぞんし、じゅくしすぎた場合ばあい冷凍れいとう保存ほぞんする[13]がき常温じょうおん保存ほぞんできる[13]

切除せつじょしゃ糖尿とうにょうびょう患者かんじゃなどはたらきがよわものが、かき果実かじつ大量たいりょうべた場合ばあいタンニン(シブオール)が胃酸いさん反応はんのうかたまることでせきしょうじることがある。植物しょくぶつせき一種いっしゅで「かきせき」として単独たんどくられるほど原因げんいん割合わりあいとしてはおおい。せきそのものが症状しょうじょうこすわけではないものの閉塞へいそく腸閉塞ちょうへいそくこすと食欲しょくよく不振ふしん腹痛はらいた嘔吐おうとなどをこす[57]治療ちりょうにあたってはせきくだ治療ちりょうおこなわれるが、症状しょうじょうかる場合ばあい市販しはんコーラ病院びょういん使つかわれることもある。コーラのつよ炭酸たんさんつよさんせきくだくとみられる[58][59]

しぶ

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渋柿しぶがき果肉かにくではタンニンが水溶すいようせいしぶあじつよいため生食なましょくできず、渋柿しぶがき食用しょくようにするには果肉かにくやわらかくなった熟柿じゅくし(じゅくし)になるのをつか、タンニンを不溶性ふようせいにするしぶきの加工かこうをする必要ひつようがある。アルコールしぶくことを動詞どうしで「醂(さわ)す」といい、これらの方法ほうほうしぶきをほどこしたかきは「さわしかき」とばれる。ほとんどの場合ばあい収穫しゅうかくしぶ処理しょりおこなうが、品種ひんしゅによっては収穫しゅうかくまえじょうしぶきをおこなうことも出来でき[60]渋柿しぶがきのタンニンの性質せいしつ品種ひんしゅあいだことなっており、てきするしぶ方法ほうほうことなる[51]

なお、加熱かねつにより不溶化ふようかしたカキタンニンがふたた水溶すいようせいになりしぶくなる現象げんしょうを「しぶもどり」という[49]

がき以外いがい加工かこう食品しょくひん

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生食なましょくがきほかつぎのような食品しょくひん加工かこうされている。

日本にっぽん料理りょうりでは風呂吹ふろふほかなますもの使つかわれる。いてうつわにしたものはかきがまばれる[64][65]

このほか朝鮮半島ちょうせんはんとうではがき生姜しょうが肉桂にっけいからスジョングァというものつくる。また米国べいこくにはかきプディング(パーシモンプディング)という伝統でんとう料理りょうりがある。製法せいほうクリスマスプディングており、本来ほんらいやわらかくじゅくしたアメリカガキのもちいる。

栄養えいよう効能こうのう

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かき あまがき せい[66]
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 251 kJ (60 kcal)
15.9 g
食物しょくもつ繊維せんい 1.6 g
0.2 g
飽和ほうわ脂肪酸しぼうさん 0.02 g
一価いっか飽和ほうわ 0.04 g
あたい飽和ほうわ 0.03 g
0.4 g
ビタミン
ビタミンA相当そうとうりょう
(4%)
35 µg
(1%)
160 µg
チアミン (B1)
(3%)
0.03 mg
リボフラビン (B2)
(2%)
0.02 mg
ナイアシン (B3)
(2%)
0.3 mg
パントテンさん (B5)
(6%)
0.28 mg
ビタミンB6
(5%)
0.06 mg
葉酸ようさん (B9)
(5%)
18 µg
ビタミンC
(84%)
70 mg
ビタミンE
(1%)
0.1 mg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
1 mg
カリウム
(4%)
170 mg
カルシウム
(1%)
9 mg
マグネシウム
(2%)
6 mg
リン
(2%)
14 mg
鉄分てつぶん
(2%)
0.2 mg
亜鉛あえん
(1%)
0.1 mg
どう
(2%)
0.03 mg
成分せいぶん
水分すいぶん 83.1 g
水溶すいようせい食物しょくもつ繊維せんい 0.2 g
不溶性ふようせい食物しょくもつ繊維せんい 1.4 g
ビオチン (B7 2.0 μみゅーg

ビタミンEはαあるふぁ─トコフェロールのみをしめした[67]廃棄はいき部位ぶい果皮かひ種子しゅしおよびへた
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい

果実かじつふくまれるおも有効ゆうこう成分せいぶんは、グルコースマンニットなどのとうしつ10%、ペクチン色素しきそカロチノイド、カキタンニン(柿渋かきしぶ)などがある[68]栄養素えいようそとしてはカロテン体内たいないビタミンAになる)、ビタミンCとうしつみ、カリウムβべーた-クリプトキサンチンリコピンおおふくんでいる[69][70][13]。ただし、がき加工かこうするとビタミンCはほとんどうしなわれる。カロテンやβべーた-クリプトキサンチン、リコピンはつよこう酸化さんか作用さようがん予防よぼうによいとされる[13]。カキタンニンはビタミンPによく分子ぶんし構造こうぞうで、毛細血管もうさいけっかん透過とうかせいたかめて、高血圧こうけつあつふせ効果こうかがあるといわれている[68]。また、アルコール分解ぶんかいはたらきがあり、飲酒いんしゅまえべると二日酔ふつかよ予防よぼうになるといわれる[13]

なま果実かじつ身体しんたいやすが、がきかきしも:しそう)はあまり身体しんたいやさないというせつがある[11]凍結とうけつ乾燥かんそうしたカキの摂取せっしゅ実験じっけんではからだひょうゆたか低下ていかみとめられており、拡張かくちょう血圧けつあつ上昇じょうしょう表面ひょうめん流量りゅうりょう減少げんしょうきているとする研究けんきゅうがある[49]。なお、かきふくまれるカリウムには利尿りにょう作用さようもあるが、ぎに注意ちゅういすれば問題もんだいはないとされる[69][70]せい果実かじつ薬効やっこう目的もくてきもちいるときはかき(かきし)ともしょうされ、生食なましょくすればせき二日酔ふつかよ効果こうかがあるともいわれていて[11]むかしからさけぎのときに果実かじつべるとよいといわれている[68]

柿渋かきしぶ

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渋柿しぶがきしる発酵はっこうさせたものが柿渋かきしぶである[22]がくのぞいたあお未熟みじゅくはてくだいてすりつぶしてみずくわえ、2 - 3にちほど放置ほうちぬのしるしぼったものをなましぶ(きしぶ)という[11][14]柿渋かきしぶは、なましぶをビンなど密封みっぷうできる容器ようきめて半年はんとしから1ねんほど冷暗所れいあんしょいて保存ほぞん熟成じゅくせいしてつくられるが[11][56]ふるいものほど珍重ちんちょうされる[14]

柿渋かきしぶは、かみるとたい水性すいせいたせることができ、かずかさ団扇うちわかみられた。柿渋かきしぶられたかみ渋紙しぶがみぶ。また、防腐ぼうふよう塗料とりょうとしてももちいられた[22]石鹸せっけん原料げんりょうともなる(柿渋かきしぶ石鹸せっけん)。民間みんかん療法りょうほうでは柿渋かきしぶかきうるし(ししつ)としょうして、高血圧こうけつあつしょう予防よぼうに1にちりょう柿渋かきしぶ10 ccみず100 ccをくわえてうすめてんだり、猪口ちょこ1はいをそのままんだりする利用りようほうられる[11][14]。また湿疹しっしんかぶれのときには、柿渋かきしぶみずで3ばいほどうすめてガーゼにふくませ、患部かんぶ湿布しっぷする用法ようほうられている[56]

果実かじつのヘタを乾燥かんそうしたものはかき(してい、「かきへた」ともく)という生薬きぐすりで、なつからあきにかけて未熟みじゅくはてがく(ヘタ)をって天日てんじつ乾燥かんそうして調製ちょうせいしたものである[14]かき蒂はしゃっくりめにもちいられ、1にちりょう8 - 10グラムみず300 - 600 ccでせんじて3かいけて服用ふくようする用法ようほうられる[11][14]

ヘタには、ヘミセルロースオレインさんウルソールさんなどの成分せいぶんふくまれ、ヘミセルロースしつなか凝固ぎょうこすることから、しゃっくりめに使つかわれたとかんがえられている[68]

若葉わかばビタミンCKBるいケンフェロールクエルセチン、カキタンニンといったミネラルぶんフラボノイドなどをおおふく[68]血管けっかん強化きょうかする作用さよう止血しけつ作用さようつとされるため、飲用いんようする(かきちゃ)などで民間みんかん療法りょうほうふるくからもちいられてきた。また近年きんねんでは花粉かふんしょう予防よぼう有効ゆうこうとされ、従来じゅうらいちゃとしてだけではなく成分せいぶんサプリメントひとし加工かこうされ商品しょうひんされたものも流通りゅうつうしている。

5月ころの若葉わかば採集さいしゅうして日干ひぼししたものを「かきちゃ」とよんでいる[68]せき出血しゅっけつ高血圧こうけつあつしょう予防よぼう薬効やっこう目的もくてきちゃりょうとして飲用いんようする方法ほうほうとしては、なつ採取さいしゅしたなりをきざみ天日てんじつ乾燥かんそうさせたかき(しよう)としょうして[11]って急須きゅうすれておちゃわりにみ、常用じょうようするのがよいとされる[14]薬草やくそうとしての身体しんたいやす作用さようがあることから、しょうひとへの服用ふくよう禁忌きんきとされる[11]

またその殺菌さっきん効果こうかから寿司ずしいたかき寿司ずし[12]かきもちつつむために使つかわれる[71]かき抗菌こうきん物質ぶっしつとしてポリフェノールアスコルビンさん、タンニンがられている[71]

やわらかい初春しょしゅん若葉わかばてんぷらにして食用しょくようにできる。

木材もくざい

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木質もくしつ緻密ちみつかたく、家具かぐ[16]茶道具ちゃどうぐおけかさなど器具きぐ材料ざいりょうとして利用りようされる[10]しんざいくろいものは、とく珍重ちんちょうされる[16]。ただし、加工かこうがややむずかしくれやすいため、建築けんちくざいとしては装飾そうしょくよう以外いがいには使つかわれない。

また、かつてのゴルフクラブ(ウッド)のヘッドにはかきざいとくアメリカガキ)を使つかったものおおパーシモンばれていたが、現在げんざいではカーボンメタルなど金属きんぞくせいのウッドが普及ふきゅうしたためにあまり使つかわれなくなった。

柿木かきのきかたであるがえだ突然とつぜんれる性質せいしつがあり、むかしからかきのぼ行為こういきわめて危険きけんとされている[22]

黒色こくしょくしましょうじ、部分ぶぶんてき黒色こくしょくとなったざいはクロガキとばれて珍重ちんちょうされ[疑問ぎもんてん]産出さんしゅつりょうきわめてすくない銘木めいぼくなか銘木めいぼくである[72]

かき文化ぶんか

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かきにまつわる慣用かんようなど

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  • かきはな」はなつ、「かき」「熟柿じゅくし」「木守こもりかき」はあき季語きごである。なおこの木守こもりかきとはカキノキになったかきすべ収穫しゅうかくせず、になったままのこしておく数個すうこかきのことである[73]。「こもりがき」「きもりがき」「こまもりがき」「きまもりがき」とまれる。このような風習ふうしゅう来年らいねん豊作ほうさくへの祈願きがんであるとも、野鳥やちょうのためにのこしておくともいわれる。なお、ユズなどについてもおなじような風習ふうしゅうがある。
  • こけらとしの「こけら」は「」(こけら)とくが、これは音読おんどくで「ハイ」と画数かくすう8かく漢字かんじであり、つくり上部じょうぶけるぼう一部いちぶである。一方いっぽう、「かき」(かき・シ)は画数かくすう9かくで、つくり上部じょうぶてんであり、異体いたいに「柹」(古体こたい)、「枾」(本字ほんじ)がある[74][75]。コンピュータではフォントやそのポイントすうによっては、しばしば「杮(こけら)」と「かき(かき)」の表示ひょうじ区別くべつできない場合ばあいがあるが、べつである。また、りょう関係かんけいについて議論ぎろんがある(「こけらとし参照さんしょう)。
  • 桃栗三年柿八年ももくりさんねんかきはちねん」とわれ、播種はしゅから初回しょかい結実けつじつまでの期間きかんながい。
  • かきどくはらやく」はことわざかき水分すいぶんおおべるときたせることがあるが、ビタミンCが豊富ほうふ血圧けつあつ降下こうかやしゃっくりにくといわれ、はらにはくすりであるということ[4]
  • 豊年ほうねんかきにけかちぐり」ということわざは、かき収穫しゅうかくがよいとしこめ豊作ほうさくあめおおとしぐりおおくなるが、べい不作ふさくという意味いみ[4]
  • かきあかくなると医者いしゃあおくなる」(ヨーロッパでは「トマトあかくなると医者いしゃあおくなる」)とうことわざがあり、豊富ほうふなビタミンるいとミネラルが栄養えいよう摂取せっしゅひく時代じだいでは医者いしゃいらずの万能ばんのうやくとして重宝ちょうほうされた。
  • ふり大名だいみょうかせよ。かき乞食こじきかせよ」。ふり中心ちゅうしんもっとあまみがつよく、かわあつくとよい。かきかわのすぐもっとあまみがつよいため極力きょくりょくかわうすくとよい。
  • 石田いしだ三成みつなり打首うちくびまえに「たんどく」としてがきことわった逸話いつわられるが、実際じっさいにはかきむかしからたんりにいとされ、三成みなり自身じしんかき好物こうぶつだったとされる。
  • カキの花言葉はなことばに、「めぐみ」[16]優美ゆうび[16]自然しぜん[16]がある。

かきもちいた俳句はいく

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かき季語きごは“あき晩秋ばんしゅう)”であり、おおくの人物じんぶつまれている。かき若葉わかばなつ)、あおかきかきあおむ、なつ)、しぶあき)などがある。

地方ちほう行事ぎょうじ

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かき毎年まいとし豊作ほうさく祈願きがんして「成木なりきめ(なりきぜめ)」という行事ぎょうじが、小正月こしょうがつの1がつ15にち愛知あいちけんなどの各地かくちおこなわれる[6]二人ふたり1くみで、一人ひとりがナタのなどで樹皮じゅひをたたいたり、きずをつけて、そのきず小豆あずきかゆをすりむ。このとき「なるか、ならぬか、ならぬとちょんるぞ」とおどすと、果樹かじゅうらかくれていたもう一人ひとりがカキノキにまして「なります、なります」とこたえる[6]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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出典しゅってん

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  3. ^ a b c d いましゅんの「カキ」のおはなしのうけん機構きこう(2009ねん9がつ23にち公開こうかい)2019ねん9がつ27にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c 瀧井たきいやすししょう『366にち誕生たんじょうはなほん日本にほんグ社ぐしゃ、1990ねん11月30にち、273ぺーじ 
  5. ^ 欧州おうしゅうこう栄養えいよう「Kaki」流行りゅうこう スペイン生産せいさん2日本農業新聞にほんのうぎょうしんぶん』2021ねん1がつ4にち国際こくさい果実かじつ野菜やさいねん2021>特集とくしゅう
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  12. ^ a b c d e f g 辻井つじいたちいち 1995, p. 258.
  13. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 猪股いのまた慶子けいこ監修かんしゅう 成美せいびどう出版しゅっぱん編集へんしゅうへん 2012, p. 188.
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  15. ^ a b 平野ひらの隆久たかひさ監修かんしゅう 永岡書店ながおかしょてんへん 1997, p. 147.
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  18. ^ a b c d e 鈴木すずき庸夫みちお高橋たかはしふゆやすのべ尚文なおふみ 2014, p. 59.
  19. ^ はやし将之まさゆき 2008a, p. 96.
  20. ^ 植物しょくぶつ雑学ざつがく事典じてん カキノキのはな 岡山理科大学おかやまりかだいがく総合そうごう情報じょうほう学部がくぶ生物せいぶつ地球ちきゅうシステム学科がっか 植物しょくぶつ生態せいたい研究けんきゅうしつ(2019ねん9がつ27にち閲覧えつらん
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  24. ^ 農林水産省のうりんすいさんしょう平成へいせい29年産ねんさん西洋せいようなし、かき、くり結果けっか面積めんせき収穫しゅうかくりょうおよ出荷しゅっかりょう
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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