統合とうごう戦争せんそう

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統合とうごう戦争せんそう（とうごうせんそう、Union War）は、アニメ『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス』において前史ぜんしとして描えがかれ、『マクロスゼロ』の作品さくひん舞台ぶたいとなる架空かくうの戦争せんそうの名称めいしょう。

設定せってい概要がいよう[編集へんしゅう]

作品さくひん世界せかい内ないにおける2000年ねん7月がつ^[1]^[2]^[3]（2001年ねん1月がつ^[4]、2001年ねん5月がつ^[5]とも）から2007年ねん1月がつ^[6]^[4]^[2]（『マクロスゼロ』以降いこうの設定せっていでは2008年ねん11月^[7]または12月^[5]）まで、地球ちきゅう統一とういつを目指めざす体制たいせい（地球ちきゅう統合とうごう政府せいふ）と抵抗ていこう勢力せいりょく（反はん統合とうごう同盟どうめい）のあいだで行おこなわれたとされる。世界せかい各地かくちで続つづいた紛争ふんそう・内乱ないらんの総称そうしょうであり、いわゆる第だい三さん次じ世界せかい大戦たいせんではないが、旧きゅう時代じだいと新しん時代じだいの観念かんねんが衝突しょうとつした動乱どうらん期きとして位置いちづけられている。この戦争せんそうから2年ねん後ご（『マクロスゼロ』以降いこうの設定せっていでは翌年よくねん）、地球ちきゅうと異い星ほし人じんゼントラーディ人じんのあいだに第だい一いち次じ星ほし間あいだ大戦たいせんが勃発ぼっぱつする。

開戦かいせんに至いたる経緯けいい[編集へんしゅう]

宇宙船うちゅうせんの落下らっか[編集へんしゅう]

西暦せいれき1999年ねん 7月がつ17日にち、月つき軌道きどう上じょうに発光はっこう現象げんしょうとともに巨大きょだいな物体ぶったいが出現しゅつげん。「EVA」と仮称かしょうされたその物体ぶったいは地球ちきゅうへの落下らっか進路しんろをとり、ビルマ上空じょうくうから大気圏たいきけんに突入とつにゅう。高熱こうねつと衝撃波しょうげきはでヨーロッパ全域ぜんいきからカナダにかけて甚大じんだいな被害ひがいを及およぼしながら地球ちきゅうをほぼ1周しゅうし、太平洋たいへいよう上じょうの小笠原諸島おがさわらしょとう南端なんたんの南なんアタリア島とうに落下らっかした。衝撃しょうげきで南なんアタリア島とうの半分はんぶんが吹ふき飛とび、振動しんどうによりアメリカ東海岸ひがしかいがんは大だい地震じしんで壊滅かいめつ。日本にっぽんも地震じしんや津波つなみの被害ひがいを受うけ、その後ごも異常いじょう気象きしょうに見舞みまわれるなどした。

翌月よくげつ、南なんアタリア島とうに派遣はけんされた国連こくれん合同ごうどう調査ちょうさ団だんは、以下いかの1次じ調査ちょうさ報告ほうこくをまとめた。

隕石いんせきの落下らっかではなく、「地球ちきゅう外がい生命せいめい体たいの巨大きょだい宇宙船うちゅうせん^{[注ちゅう 1]}の墜落ついらく」である。
構造こうぞうから戦闘せんとう艦かんと思おもわれ、つい最近さいきんまで大だい規模きぼな戦闘せんとうに参加さんかしていた痕跡こんせきがある。
乗員じょういんは発見はっけんできないが、船ふねのサイズ（全長ぜんちょう約やく1.2km）や艦内かんないの施設しせつ規模きぼから、地球ちきゅう外がい生命せいめい体たいは地球人ちきゅうじん類るいの5倍ばい強きょうの身長しんちょう（10m以上いじょう）の巨きょ人種じんしゅ族ぞくと推測すいそくされる。
太陽系たいようけいに飛来ひらいした空間くうかん跳躍ちょうやく航法こうほう（フォールド）など、地球ちきゅうのレベルよりはるかに進すすんだ科学かがく技術ぎじゅつを有ゆうする。

EVAは識別しきべつ名めいASS-1（Alien Star Ship-1）と改名かいめいされ、南なんアタリア島とうは国連こくれん管轄かんかつ区くに置おかれた。落下らっか時じの地上ちじょうの大だい被害ひがいが収束しゅうそくするまで、一般いっぱんには「直径ちょっけい3kmの小惑星しょうわくせいが落下らっかした」と公表こうひょうされ、異い星ほし人じんの存在そんざいも極秘ごくひとされた。

統合とうごう政府せいふ樹立じゅりつ[編集へんしゅう]

ASS-1によって示しめされた「超ちょう先進せんしん技術ぎじゅつを持もつ巨大きょだい異い星ほし人じんの存在そんざい」と「大だい規模きぼな宇宙うちゅう戦争せんそう」の事実じじつは、地球人ちきゅうじん類るいに否応いやおうなく意識いしきの変革へんかくを強しいることになった。来きたるべき異い星ほし人じんとのファーストコンタクトでは冷戦れいせん構造こうぞう^{[注ちゅう 2]}の利害りがいを超こえた交渉こうしょうが必要ひつようであり、最悪さいあくの有事ゆうじに備そなえ地球ちきゅう規模きぼの防衛ぼうえい体制たいせい確立かくりつも急いそがねばならない。よって、国連こくれん主導しゅどう下かで地球ちきゅう上じょう全すべての国家こっか・体制たいせいを解体かいたいし、惑星わくせい統一とういつ政体せいたいを樹立じゅりつすることが決議けつぎされた。2000年ねん6月がつ、全ぜん人類じんるいに落下らっか物ぶつの正体しょうたいと異い星ほし人じんの存在そんざいを公表こうひょう（10mの身長しんちょうは公表こうひょうされず）。翌月よくげつ地球ちきゅう統合とうごう政府せいふ（U.N.Government）作成さくせい案あんが発表はっぴょうされ、2001年ねん2月がつに正式せいしき発足ほっそくした。旧きゅう国家こっかは地域ちいきごとに再編さいへんされ、一定いっていの自治じち権けんを認みとめられる「自治じち区く」へ移行いこうした。

統合とうごう政府せいふは防衛ぼうえい体制たいせいとして以下いかの計画けいかくを発動はつどうした。

各国かっこくの軍備ぐんびを統合とうごう再編さいへんし、地球ちきゅう統合とうごう軍ぐん（U.N.Forces）を設立せつりつ。
大破たいはしたASS-1を修理しゅうり・復元ふくげんし、恒星こうせい間あいだ宇宙うちゅう戦艦せんかんSDF-1（Super Dimension Fortress-1）へと改修かいしゅうする。
ASS-1の調査ちょうさから得えられた超ちょう先進せんしん科学かがく（オーバーテクノロジー）を応用おうようし、地球ちきゅうの科学かがく水準すいじゅん^{[注ちゅう 3]}を飛躍ひやく的てきに高たかめる。とくに新設しんせつされる宇宙うちゅう軍ぐん（U.N.Spacy）の軍備ぐんび拡張かくちょうを急いそぐ。
- 在来ざいらい兵器へいきへの導入どうにゅうと、新あらたな対たい巨人きょじん全ぜん領域りょういき戦闘せんとうシステム（デストロイド、バトロイド）を開発かいはつする。
- 月つきや火星かせいに恒久こうきゅう基地きちを設もうけ、太陽系たいようけい防衛ぼうえいラインを整備せいびする。
- 地球ちきゅう各地かくちと月面げつめんに、最終さいしゅう防衛ぼうえい兵器へいきグランドキャノンシリーズを建設けんせつする。
- 月面げつめん地下ちかで、SDF-1に次つぐ純じゅん地球ちきゅう製せいの2番ばん艦かんSDF-2（のちのメガロード-01）を建造けんぞうする。

しかし、人類じんるいが有史ゆうし以来いらい成なし遂とげられなかった地球ちきゅう統一とういつを性急せいきゅうに推おし進すすめ、あらゆる権益けんえきを統合とうごう政府せいふが管理かんりしようとする「統合とうごう思想しそう」は、当然とうぜんのごとくさまざまな反発はんぱつを招まねいた。とりわけ軍備ぐんび再編さいへんとオーバーテクノロジー導入どうにゅうにおいて主導しゅどう権けんを得えた旧きゅうNATO陣営じんえいに対たいし、蚊帳かやの外そとに置おかれた旧きゅうワルシャワ条約じょうやく機構きこう^{[要よう出典しゅってん]}陣営じんえいの不満ふまんは大おおきかった。これらの軍事ぐんじ産業さんぎょうは統合とうごう思想しそうに異ことを唱となえる世界せかい各地かくちの反はん体制たいせい勢力せいりょくに兵器へいきを供与きょうよし、陰かげながら武装ぶそう蜂起ほうきを支援しえんした。こうして地球人ちきゅうじん類るいは大だい宇宙うちゅうの脅威きょうい以前いぜんに、小ちいさな惑星わくせい内ないで身内みうち同士どうしの対立たいりつを解決かいけつせねばならなくなった。

統合とうごう戦争せんそう[編集へんしゅう]

開戦かいせん[編集へんしゅう]

統合とうごう政府せいふ発足ほっそく直前ちょくぜんの2000年ねん7月がつ^[1]^[2]^[3]（2001年ねん1月がつ^[4]、2001年ねん5月がつ^[5]とも）、世界せかい各地かくちで紛争ふんそうや内乱ないらんが勃発ぼっぱつ。以後いご、各地かくちの反はん体制たいせい組織そしきのネットワークは「反はん統合とうごう同盟どうめい」と呼よばれ、軍事ぐんじ的てきに圧倒的あっとうてき優位ゆういな統合とうごう軍ぐんに執拗しつようなゲリラ攻撃こうげきを仕掛しかけた。戦局せんきょくは長期ちょうき化かし、オーバーテクノロジーの優位ゆういを活いかす統合とうごう軍ぐんに対たいし、反はん統合とうごう同盟どうめいもその秘密ひみつを奪うばわんと南なんアタリア島とうで修復しゅうふく中ちゅうのSDF-1をたびたび襲おそった（第だい一いち - 第だい三さん次じ南なんアタリア島とう防衛ぼうえい戦せん）。この戦闘せんとうでは統合とうごう軍ぐん極東きょくとう方面ほうめん軍ぐんの司令しれい官かん、早瀬はやせ隆司たかし准じゅん将はた（早瀬はやせ未沙みさの父親ちちおや）が前線ぜんせん指揮しきを執とり侵攻しんこう部隊ぶたいを撃退げきたい。准じゅん将しょうはこれらの軍功ぐんこうが認みとめられ、のちに統合とうごう軍ぐん総そう司令しれい部ぶの最高さいこう幹部かんぶ（提督ていとく）にまで昇進しょうしんする。

激化げきか[編集へんしゅう]

開戦かいせん4年ねん後ごの2005年ねんになると、SDF-1やSDF-2、グランドキャノンシリーズといった大だい規模きぼプロジェクトにかかる莫大ばくだいな軍事ぐんじ費ひから世界せかい経済けいざいは恐慌きょうこうに陥おちいり、社会しゃかいにも厭戦えんせんムードが蔓延まんえんした。情勢じょうせい不安ふあんを利りして反はん統合とうごう同盟どうめいは各地かくちで攻勢こうせいをかけ、消耗しょうもう戦せんで統合とうごう軍ぐん側がわの損失そんしつも増大ぞうだいした。とくにテロリストが宇宙うちゅう駆逐くちく艦かんを乗のっ取とり火星かせいサラ基地きちからの撤収てっしゅう船団せんだんを襲撃しゅうげきした事件じけんでは約やく3,500名めいの有能ゆうのうな士官しかんが失うしなわれ、徐々じょじょに10代の若年じゃくねん兵へいまで戦場せんじょうに狩かり出だされるようになった。このほか、統合とうごう政府せいふ代表だいひょうハーラン・J・ニーベンの暗殺あんさつ、オーストラリアで建設けんせつ中ちゅうのグランドキャノン2号機ごうきの爆破ばくはなどゲリラ攻撃こうげきは手段しゅだんを選えらばず過か激化げきかし、統合とうごう軍ぐんも対たい異い星ほし人じん用ように開発かいはつした核兵器かくへいき（反応はんのう兵器へいき）の実戦じっせん使用しようをもって断固だんこたる措置そちをとった。

終戦しゅうせん[編集へんしゅう]

2007年ねん1月がつ、ロシアの反はん統合とうごう勢力せいりょくの降伏ごうぶくにより長ながき戦乱せんらんに一応いちおうの決着けっちゃくがみられた。人類じんるいはようやく果はたされた世界せかい統一とういつを祝いわったが、一方いっぽうで、長ながすぎる骨肉こつにくの争あらそいにより戦争せんそうの起因きいんである異い星ほし人じんの脅威きょういは忘わすれ去さられていた。戦時せんじ下かで修復しゅうふくスケジュールが大幅おおはばに遅おくれたSDF-1は2年ねん後ごの2009年ねん2月がつにようやく完成かんせいし、「マクロス」と命名めいめいされるが、その扱あつかいは軍ぐん内部ないぶでも民間みんかんレベルでも以前いぜんほど期待きたいされたものではなくなっていた。戦争せんそう中ちゅう20代だい、30代だいの士官しかんが戦死せんししたため、マクロスの乗員じょういんには選抜せんばつ訓練くんれんを受うけたとはいえ多おおくの10代の若者わかものが含ふくまれていた。

なお、大だい規模きぼな戦闘せんとうが終おわったため年表ねんぴょう上じょうで統合とうごう戦争せんそうは終結しゅうけつしているものの、反はん統合とうごう同盟どうめい軍ぐん残存ざんそん兵力へいりょくとの局地きょくち戦せんは以後いごも続つづけられた。『マクロスゼロ』で描えがかれるマヤン島とう攻防こうぼう戦せん（後述こうじゅつ）は終戦しゅうせん1年ねん後ごの2008年ねんの出来事できごとである。2009年ねんのマクロス進すすむ宙ちゅう時じも同様どうようの状況じょうきょうで、南なんアタリア島とう周辺しゅうへんには反はん統合とうごうゲリラへの警戒けいかい態勢たいせいが布しかれていた。異い星ほし人じんゼントラーディ軍ぐんとの開戦かいせん後ご、統合とうごう軍ぐんはその事実じじつを伏ふせるため「南なんアタリア島とうは反はん統合とうごうゲリラの奇襲きしゅう攻撃こうげきをうけ住民じゅうみんは全滅ぜんめつした」との偽にせ情報じょうほうを流ながしている。

マヤン島とう事変じへん[編集へんしゅう]

オーバーテクノロジーで開発かいはつされた時空じくう変動へんどうレーダー「サイクロプス」が、南太平洋みなみたいへいようのマヤン島とう近海きんかいでASS-1と似にた反応はんのうを示しめす謎なぞの物体ぶったいAFOS（エイフォス）を発見はっけん。ハスフォード教授きょうじゅ一派いっぱの学説がくせつで「プロトカルチャー」と呼よばれる太古たいこの異い星ほし人じんが地球ちきゅうを訪おとずれた際さいの遺物いぶつと推察すいさつされ、新あらたなオーバーテクノロジー発見はっけんが期待きたいされた。これを狙ねらう反はん統合とうごう同盟どうめいと統合とうごう軍ぐんのあいだで激はげしい争奪そうだつ戦せんが行おこなわれ、その中なかでプロトカルチャーが人類じんるい創そう生せいに深ふかく関与かんよしていたことが明あきらかとなる。最終さいしゅう的てきにAFOSが眠ねむりから目覚めざめて暴走ぼうそうしたため両りょう軍ぐん痛いたみ分わけに終おわるが、この事件じけんはプロトカルチャーに関かんする特とく秘ひ事項じこうとして公式こうしき記録きろく上じょう長ながく封印ふういんされることになった。

この戦闘せんとうでは両りょう軍ぐんとも開発かいはつが進すすんだ対たい巨人きょじん戦闘せんとうシステムのプロトタイプを先行せんこう投入とうにゅうし、デストロイドやバトロイドの運用うんようテストという意味いみも持もつことになる。反はん統合とうごう同盟どうめい軍ぐんは実戦じっせん的てきな可変かへん戦闘せんとう機きSV-51を開発かいはつし、統合とうごう軍ぐんは対抗たいこう手段しゅだんとしてVF-1バルキリーの試作しさく型がたVF-0フェニックスを急遽きゅうきょ投入とうにゅう。ここに史上しじょう初はつの可変かへん戦闘せんとう機き同士どうしの戦闘せんとうが展開てんかいされる。劣勢れっせいの反はん統合とうごう同盟どうめい側がわが実用じつよう化かに先駆さきがけた背景はいけいには、対たい巨人きょじん戦闘せんとうシステムの開発かいはつに手間取てまどる軍事ぐんじ産業さんぎょうが意図いと的てきにオーバーテクノロジーを漏洩ろうえいし、両りょう軍ぐんの兵器へいきを交戦こうせんさせ実戦じっせんデータの回収かいしゅうを目論もくろんだという裏うら事情じじょうがあった^{[注ちゅう 4]}。なお、戦闘せんとう記録きろく同様どうようこれらの兵器へいきも長ながく非公式ひこうしきの扱あつかいを受うけることになる。

地球ちきゅう統合とうごう政府せいふ樹立じゅりつ[編集へんしゅう]

マヤン島とうにおける「鳥とりの人ひと」争奪そうだつ戦後せんご、反はん統合とうごう同盟どうめいは参加さんか国こくが脱退だったいしたことで衰退すいたい・弱体じゃくたい化かした。これによって2008年ねん11月^[7]（12月^[5]とも）、7年ねんにわたって繰くり広ひろげられた紛争ふんそうは名実めいじつともに終結しゅうけつし、正式せいしきに地球ちきゅう統合とうごう政府せいふが樹立じゅりつする運はこびとなった。

『ロボテック』版ばん[編集へんしゅう]

海外かいがい版ばん『ロボテック』でも統合とうごう戦争せんそう（ただし英えい文字もじは "Grobal Civil War"）の概要がいようはほぼ同様どうようであるが、ASS-1（のちの SDF-1 マクロス）の落下らっか前まえから、それまでの国家こっか間あいだの矛盾むじゅん拡大かくだいで地域ちいき紛争ふんそうが拡大かくだいして行おこなわれていたとされ、上記じょうきマクロスの落下らっかで戦争せんそうが終結しゅうけつに向むかい、統合とうごう政府せいふおよび統合とうごう軍ぐんの成立せいりつをみたという、ASS-1の落下らっかが本戦ほんせん争そうの端緒たんしょとなったと解釈かいしゃくされる日本にっぽん版ばんとは逆ぎゃくの構成こうせいとなっている。

なお、英文えいぶんでは "Grobal Civil War"､つまり「地球ちきゅう規模きぼの内戦ないせん」と表現ひょうげんされる。少すくなくともアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおいては、日本にっぽん版ばんの統合とうごう戦争せんそうの英文えいぶん表記ひょうき "Union War"（直訳ちょくやくは「連合れんごう戦争せんそう」）では、その言葉ことばが「地球ちきゅう統合とうごう戦争せんそう」の意味いみであるとは、字面じめん上じょうは理解りかいできないとのことである^{[要よう出典しゅってん]}。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

^ テレビ版ばん『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス』では監察かんさつ軍ぐん、劇場げきじょう版ばん『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス愛あい・おぼえていますか』ではメルトランディの宇宙船うちゅうせんと設定せっていが違ちがっている。この点てんについて河かわ森もり正治しょうじは、『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス』『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス愛あい・おぼえていますか』はともに、作品さくひん世界せかいにおける史実しじつをもとにして後世こうせいに制作せいさくされたフィクションであると説明せつめいしている。
^ 『超ちょう時空じくう要塞ようさいマクロス』が制作せいさくされた1982年ねん当時とうじの設定せっていのため、『マクロス』の作品さくひん世界せかいでは20世紀せいき最さい末期まっきでもソビエト連邦れんぽうや東西とうざいドイツ^{[要よう出典しゅってん]}などの共産きょうさん系けい国家こっかが健在けんざいであるものとされる。
^ その時点じてんでは地球ちきゅうの衛星えいせい軌道きどう上じょうに宇宙うちゅうステーションを建設けんせつし、ようやく宇宙うちゅう開発かいはつを始はじめた段階だんかいでしかなかった。
^ 反はん統合とうごう同盟どうめいの兵士へいしは、逆ぎゃくにこちらが開発かいはつした技術ぎじゅつを統合とうごう軍ぐんが「盗ぬすんだ」と思おもい込こんでいる。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

^ ^a ^b 河かわ森もり正治しょうじ「マクロス年表ねんぴょう」『マクロス・パーフェクト・メモリー』、みのり書房しょぼう、1983年ねん、55頁ぺーじ。
^ ^a ^b ^c 「短期たんき集中しゅうちゅう連載れんさい第だい2回かい Dr.チバの、とってもくわしい！マクロス世界せかい史し講座こうざ」『アニメージュ』1995年ねん12月がつ号ごう、徳間書店とくましょてん、84頁ぺーじ。
^ ^a ^b 「タイムラインシートプロトカルチャー史しと人類じんるいの歩あゆみ」『マクロス・クロニクル No.50』、ウィーヴ、2010年ねん、13頁ぺーじ。
^ ^a ^b ^c 河かわ森もり正治しょうじ・千葉ちば昌宏まさひろ「MACROSS HISTORY」『マクロスプラス MOVIE EDITION』『マクロス7 銀河ぎんががオレを呼よんでいる!』パンフレット、ビックウエスト、1995年ねん。
^ ^a ^b ^c ^d 「マクロスシリーズ基礎きそ講座こうざ」『マクロスF OFFCIAL FILE (1) 』、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、2008年ねん、48頁ぺーじ。
^ 河かわ森もり正治しょうじ「マクロス年表ねんぴょう」『マクロス・パーフェクト・メモリー』、みのり書房しょぼう、1983年ねん、54頁ぺーじ。
^ ^a ^b 「タイムラインシートプロトカルチャー史しと人類じんるいの歩あゆみ」『マクロス・クロニクル No.50』、ウィーヴ、2010年ねん、14頁ぺーじ。