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まめ

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まめから転送てんそう
おおきさ・いろかたちなど様々さまざままめ

まめ(まめ、えい: Bean, Pulse)とは、マメ植物しょくぶつ種子しゅしのことで、とく食用しょくよう加工かこうよう利用りようされる大豆だいずインゲンマメヒヨコマメアズキラッカセイなどの総称そうしょうである[1]まめまめ穀類こくるい(しゅこくるい、えい: Pulse crops)とわれ広義こうぎ穀物こくもつふくまれる。また日本語にほんごにおいては、ちいさいものやかたちたものをまめ表現ひょうげんする(後述こうじゅつ)。

概要がいよう

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さいかちまったまめ

マメ植物しょくぶつ果実かじつは、まめはてえい: Legume)であり、雌蕊めしべ子房しぼうしんがわ成長せいちょうして形成けいせいされたさやなか種子しゅしがある。種子しゅし胚乳はいにゅう発達はったつせず、子葉しよう発達はったつして栄養えいようたくわえる[1]たいして、イネ植物しょくぶつ栄養えいよう胚乳はいにゅうたくわえる[2]さや形成けいせいするさいかちはて(きょうか)で[3]果皮かひ乾燥かんそうしたいぬいはてである。完熟かんじゅくするとさやがさけるきれひらきはて(れっかいか)や[4]さや種子しゅしごと仕切しきられ完熟かんじゅくすると仕切しきごとかれるふしはて(せつか)などがある[5]

マメ植物しょくぶつのダイズ、インゲンマメ、ヒヨコまめ、アズキなどは1ねんくさであるが、どうには多年生たねんせい草本そうほんアルファルファや、樹高きだかが20m以上いじょうになる常緑じょうりょく高木たかぎタマリンド落葉らくよう高木たかぎニセアカシアヒロハフサマメノキなど様々さまざま形態けいたいたね(しゅ)がある。「まめ」の定義ていぎはマメ植物しょくぶつ種子しゅし果実かじつのことであるが、おおきさがやく2mmのアルファルファの種子しゅしはそのちいささから「たね(たね)」と表現ひょうげんされ[6]果肉かにく利用りようするタマリンドは果物くだもの(フルーツ)としてあつかわれ、食用しょくようにしない種子しゅしまめではなく「たね」とばれる[7]

まめ植物しょくぶつ種子しゅしよりおおきく栄養えいよう豊富ほうふであることから、人間にんげんふくおおくの動物どうぶつにとって重要じゅうよう食料しょくりょうとなっている。様々さまざまなマメが古代こだいより世界せかい各地かくち栽培さいばいされてきた。穀物こくもつくらべてみず必要ひつようとしないため栽培さいばい適応てきおう広範囲こうはんいで、丈夫じょうぶかわつことから収穫しゅうかく乾燥かんそうさせてもつぶれをこさずカビ昆虫こんちゅうによる食害しょくがいがたいなど保存ほぞん貯蔵ちょぞうめん利点りてんがある。現在げんざいにいたるまで、各国かっこくまめ料理りょうりまめ加工かこう食品しょくひん利用りようされている。反面はんめん、ほとんどが炭水化物たんすいかぶつであるコメ小麦こむぎトウモロコシイモるいなどとくらべ、あじなどのめんくせつよい(あじがある)、単位たんい面積めんせきあたりの収量しゅうりょうおとる、調理ちょうりにも長時間ちょうじかんかかることなどから、まめ主食しゅしょくとする民族みんぞくすくないが、こう栄養えいようでもあり、主食しゅしょく穀物こくもつイモるいにつぐ重要じゅうよう食材しょくざいとなっている。

歴史れきし

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まめべるおとこ」(16世紀せいき後半こうはんアンニーバレ・カラッチさく

まめ人類じんるい農耕のうこう文明ぶんめいにおいて、穀物こくもつおなじように、なが期間きかんにわたって作物さくもつとなってきた歴史れきしがある。現在げんざい100ヶ国かこく以上いじょう栽培さいばいされ食用しょくようまめでは最大さいだい生産せいさんりょうインゲンマメは、メキシコ紀元前きげんぜん4000ねんごろのものがつかっており、メソアメリカ原産げんさんかんがえられている。2012ねんゲノム分析ぶんせきからメソアメリカが原産げんさんで1まん1せんねんまえにメソアメリカの栽培さいばいしゅ南米なんべい栽培さいばいしゅ分化ぶんかしたとする報告ほうこくがあった[8]。その南北なんぼくアメリカ大陸あめりかたいりくひろがり、スペインひとアメリカ大陸あめりかたいりくへの進出しんしゅつは「きゅう大陸たいりく」に紹介しょうかいされた。ラッカセイパラグアイ周辺しゅうへんボリビアブラジルアルゼンチンかこまれた地域ちいき原産げんさんかんがえられており[9]、ペルーの遺跡いせきからやく7600ねんまえのラッカセイがみつかっている[10]。ラッカセイはスペインじん到来とうらい以前いぜんにメソアメリカへつたわっていた。そのスペインおよびポルトガルにより世界せかいひろまった。

エンドウレンズマメメソポタミア周辺しゅうへん西にしアジア原産げんさんかんがえられており、トルコの紀元前きげんぜん5500ねんごろ遺跡いせきからつかっているほか、それ以前いぜんのトルキスタンの遺跡いせきでもつかっている。ソラマメきたアフリカかメソポタミアが原産げんさんかんがえられており、メソポタミアでは紀元前きげんぜん2-3せんねんごろには栽培さいばいはじまった。ヒヨコマメはヒマラヤ西部せいぶから西南せいなんアジアにかけての地域ちいき原産げんさんかんがえられており、これらのまめ古代こだい陸路りくろ各地かくち伝播でんぱした[11]

大豆だいず中国ちゅうごく原産げんさんで、古代こだいより日本にっぽんふくひがしアジア東南とうなんアジアつたわったが、世界せかいてき伝播でんぱおそく、ヨーロッパへは18世紀せいきに、アメリカしゅうへは19世紀せいき紹介しょうかいされた。現在げんざい米国べいこくブラジルアルゼンチン大豆だいずだい生産せいさんこくであるが、大豆だいず生産せいさんは20世紀せいきはい飼料しりょう作物さくもつとして栽培さいばいされはじめたものである[12]

国連こくれん総会そうかいによって、2016ねん国際こくさいマメねんえい: International Year of Pulses略称りゃくしょう: IYP 2016)に指定していされ、持続じぞく可能かのう農業のうぎょう生産せいさんのために豆類まめるい使用しよう奨励しょうれいされることとなった[13]

日本にっぽんまめ歴史れきし

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日本にっぽんでは、紀元前きげんぜん4000ねんごろ縄文じょうもん時代じだい後期こうき)に、大豆だいず原種げんしゅわれるツルマメ利用りようしていた痕跡こんせき出土しゅつどしている[14]中国ちゅうごく原産げんさん大豆だいずやく2000ねんまえの(弥生やよい時代じだい初期しょき)に伝来でんらいしたとかんがえられており、味噌みそ醤油じょうゆ製造せいぞうほう奈良なら時代じだいつたわり、鎌倉かまくら時代ときよには各地かくち大豆だいず栽培さいばいひろまった[15]

アズキは中国ちゅうごく原産げんさんかんがえられているが、アズキの祖先そせんかんがえられる野生やせいしゅヤブツルアズキV.angularis var. nipponensis(Ohwi) Ohwi & Ohashi)が日本にっぽんからヒマラヤまでの地域ちいきつかっており、アズキの原産地げんさんちさい検討けんとう必要ひつようとなっている[16]アズキ滋賀しがけん粟津あわづ湖底こてい遺跡いせき紀元前きげんぜん4000ねんごろ[17]登呂とろ遺跡いせき弥生やよい時代じだい紀元きげん1世紀せいきごろ)から出土しゅつどしており、古代こだいより各地かくち栽培さいばいされていたとかんがえられる。

西にしアジア原産げんさんのソラマメとエンドウは中国ちゅうごく経由けいゆで8世紀せいきごろササゲが9世紀せいきごろアメリカ大陸あめりかたいりく原産げんさん作物さくもつは16世紀せいきなかばにはじまった南蛮なんばん貿易ぼうえき日本にっぽん紹介しょうかいされた可能かのうせいはあるが、インゲンマメ(隠元豆いんげんまめ)は中国ちゅうごく経由けいゆで17世紀せいきに、ラッカセイ(南京豆なんきんまめ)はフィリピン中国ちゅうごく経由けいゆで18世紀せいきごろ伝来でんらいしたというのが通説つうせつとなっている[18]

種類しゅるい

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まめ植物しょくぶつ分類ぶんるいがくうえはマメぞくする植物しょくぶつ種子しゅしことであり、マメには650ぞく、18,000しゅがあるが、ヒトが食用しょくようとしているのは70-80ほどである[19][20]。マメ植物しょくぶつ熱帯ねったいから亜寒帯あかんたい乾燥かんそう地帯ちたいから湿潤しつじゅん地帯ちたい海抜かいばつゼロメートル地帯ちたいから高山こうざんまでとひろ地域ちいき分布ぶんぷしている。形態けいたい1年生ねんせい草本そうほん植物しょくぶつから多年生たねんせい木本きもと植物しょくぶつまである[21]

作物さくもつまめ国内外こくないがい食料しょくりょう生産せいさん集計しゅうけいなどで2つに分類ぶんるいされている。おおくのまめ重量じゅうりょうやく60%が炭水化物たんすいかぶつで、タンパク質たんぱくしつやく25%ふくみ、脂質ししつ含有がんゆうりつはわずかで、おも食用しょくようにされる[22]。これらが「食用しょくようまめ」である。もう1つの分類ぶんるいは、含油りつたかまめ搾油さくゆよう作物さくもつであり、「あぶらかて作物さくもつ」にふくまれる。大豆だいずタンパク質たんぱくしつを36%、炭水化物たんすいかぶつを30%、脂質ししつを20%ふくんでおり、ラッカセイは50%が脂質ししつタンパク質たんぱくしつが26%、炭水化物たんすいかぶつは16%で、この2つはあぶらかて作物さくもつ分類ぶんるいされている。以降いこうふしでは、「食用しょくようまめ豆類まめるい」と「あぶらかて作物さくもつ」に分類ぶんるいされる大豆だいずおよびラッカセイはけて記述きじゅつする。

インゲンマメ
インゲンマメぞく・インゲンマメしゅ
インゲンマメ隠元豆いんげんまめ)はじゅん食用しょくよう豆類まめるいなか最大さいだい生産せいさん品種ひんしゅで、おおくの栽培さいばいしゅがあり、おおきさも大小だいしょういろ単色たんしょくしろくろあかほか、斑紋はんもんりのものなど様々さまざまである[23]原産地げんさんちラテンアメリカであり、スペインFrijol(フリホル)とばれるが、フリホルは現地げんち起源きげんではなく、学名がくめいになっているラテン語らてんごPhaseolus起源きげんで、古代こだい西にしアジア原産げんさんまめしめしていた。インゲンマメは英語えいごではCommon Bean一般いっぱんまめ)ともばれ、国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)の集計しゅうけいではたんBeans, dry表示ひょうじされている[24]
インゲンマメぞく・ベニバナインゲンしゅ
ベニバナインゲン紅花べにばな隠元いんげんえい: Runner bean / scarlet runner bean)、しろはなまめむらさきはなまめ
エンドウ
エンドウぞく
エンドウ豌豆えんどう、エンドウまめとも[25]えい: Pea, dry)、あおえんどう、あかえんどう。
キマメ
キマメぞく
キマメまめ[26]えい)Pigeon Pea) - たかさ1-3mの低木ていぼく種子しゅしである[27]熱帯ねったいまめでインドでダールに使つかわれる。
ササゲ
ササゲぞく
ササゲ大角豆ささげ[28]えい: Cow pea, black-eyed pea)、あかいササゲはアズキによくている。関東かんとう以南いなん栽培さいばいされており、沖縄おきなわつくられている「くろ小豆あずき」はササゲである[29]
ジュウロクササゲ
バンバラマメ
アズキ小豆あずきえい: Azuki bean)、大納言だいなごんタケアズキ(ツルアズキ)はアズキによくたササゲぞくまめでタイ、ミャンマーなどから輸入ゆにゅうされている[30]
緑豆りょくとう(green gram)、スプラウトもやしとしてひろ地域ちいき栽培さいばいされている。
ソラマメ
ソラマメぞく
ソラマメ空豆そらまめえい: Broad bean, Fava bean
ダイズぞく
大豆だいずべい: Soybeanえい: Soya bean)、あお大豆だいずくろ大豆だいず黒豆くろまめ)、こうタンパク・こう脂質ししつであり、おも搾油さくゆ飼料しりょうよう利用りようされる。
ヒヨコマメ
ヒヨコマメぞく学名がくめいCicer英名えいめい:chickpea、スペインめい:garbanzo)
ヒヨコマメ。スペインめいのガルバンゾという名前なまえでもよくられており、一説いっせつには輸入ゆにゅうさきとしてスペインけんであるメキシコからの輸入ゆにゅうおおかったからとされる。多湿たしつきらうマメなので日本にっぽんでは生産せいさんはほとんどなく、輸入ゆにゅうも950トンとすくない[30]
レンズマメ
ヒラマメぞく学名がくめいLens英名えいめいlentil)
レンズマメ、ヒラまめ、レンティル(えい: Lentil
ラッカセイぞく学名がくめいArachis
ラッカセイ落花生らっかせい南京豆なんきんまめ)、こう脂質ししつでありあぶらかて作物さくもつ分類ぶんるいされている。まめなかでは比較的ひかくてき毒性どくせいひくく、乾煎からいりしたものでも中毒ちゅうどくせずにべられる。
フジマメぞく
フジマメ
シカクマメぞく
シカクマメ
ナタマメぞく
ナタマメ
ルピナスぞく学名がくめいLupinus
ルピナスのまめ(lupin bean)は日本にっぽんではあまりられていないが、栄養えいようたかく、ダイズアレルギーを回避かいひする代替だいたい食材しょくざいとして欧米おうべいでは人気にんきがあるという。食用しょくようとされるのは毒性どくせいひく一部いちぶたねである。食用しょくようしゅであってもほかのまめくらべて毒性どくせいつよく、長時間ちょうじかんみずさらすなどのどく処理しょり必要ひつようとされる。
レンリソウぞく学名がくめいLathyrus
はな観賞かんしょうするスイートピー仲間なかまである。グラスピーL. sativa英名えいめいgrass pea)がられる。まめはほかの食用しょくようしゅくらべて毒性どくせいつよく、長時間ちょうじかんみずさらすなどの適切てきせつどく処理しょりをしないと中毒ちゅうどくする。
クラスタマメぞく
クラスタマメ
トビカズラぞく
ハッショウマメ
ヤブマメぞく
ヤブマメなどを山菜さんさいとして消費しょうひ
ジャケツイバラ イナゴマメぞく
イナゴマメキャロブ
ネムノキ パルキアぞく
ネジレフサマメノキ
ヒロハフサマメノキ
ネムノキ インガぞく
インガ・エドゥリス

マメ植物しょくぶつであるが、「種子しゅしまめ)」以外いがい利用りようされるもの。ヒカマクズイモぞく)、ローズウッド紫檀したんツルサイカチぞく)、はぎハギぞく)、レンゲゲンゲぞく)、ふじフジぞく)、クズクズぞく)、クローバーアルファルファシャジクソウぞく)、 アラビアガムアカシアぞく)、タマリンドタマリンドぞく)、ホドイモホドイモぞく)、ミズオジギソウミズオジギソウぞく)、ルイボスアスパラトゥスぞく)、チョウマメチョウマメぞく)、カンゾウカンゾウぞく)など。

マメ以外いがい植物しょくぶつ種子しゅし通常つうじょうまめばれるもの。コーヒーまめアカネ)、カカオまめアオイ)、メキシコトビマメトウダイグサ)など。

生産せいさん

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まめ作物さくもつ比較ひかくして、あつさ・さむさにつよく、あめなど成長せいちょう必要ひつよう水分すいぶんおお必要ひつようとしない。このためコメ小麦こむぎなどを栽培さいばいすることができない乾燥かんそうたいひやたい亜寒帯あかんたい)の地域ちいき栽培さいばいさかんである。

マメ植物しょくぶつ窒素ちっそ固定こていおこな根粒こんりゅうきん共生きょうせいしているため、マメ以外いがい作物さくもつ栽培さいばいしたのち土壌どじょうからうしなわれた窒素ちっそぶん補充ほじゅうする目的もくてきまめ輪作りんさくすることもおおく、化学かがく肥料ひりょうもちいない有機ゆうき農業のうぎょうではとく重要じゅうようである。

まめ球形きゅうけいまたはたまつぶれたかたちをした種子しゅしと、それを複数個ふくすうこ個々ここつつんださいかち果皮かひにあたる)からなり、種類しゅるいによって種子しゅし部分ぶぶんのみをべる作物さくもつさいかちごとべる作物さくもつがある。未熟みじゅくはてサヤインゲンサヤエンドウグリーンピースなどは、FAOでは野菜やさいとして集計しゅうけいしており[31]以下いか生産せいさんりょうひょうにはふくまれていない。

まめ良質りょうしつ食料しょくりょう資源しげんであり、またみず資源しげんをそれほど必要ひつようとしないことから、穀倉こくそう地帯ちたいでの作付さくづけ面積めんせき主食しゅしょく穀物こくもつ綿めんなど繊維せんい原料げんりょうならんでひろ傾向けいこうがある。

まめはヒトにとって古代こだいより主食しゅしょくである穀類こくるい補完ほかんする重要じゅうよう食料しょくりょうであったが、近年きんねんしょく多様たよう飽食ほうしょくにより、ほとんどの食材しょくざい一人ひとりあたりの消費しょうひりょう増加ぞうかしているなかで、ジャガイモキャッサバなどの根菜こんさいるい(イモるい)とともに豆類まめるい消費しょうひりょう減少げんしょう傾向けいこうにある。国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)の集計しゅうけいでは、1961ねんから2009ねんにかけて、植物しょくぶつせい食料しょくりょう1人ひとり1にちあたりの供給きょうきゅうりょうは1035グラムから1391グラムへと34%増加ぞうかしたが、イモるいは212gから167gへと21%減少げんしょう豆類まめるい大豆だいず、ラッカセイをふくまない)は26gから18gへと31%減少げんしょうした。なおあぶらかて作物さくもつとして集計しゅうけいされている大豆だいずちょく食用しょくようだい豆油のぞく)は4gで変動へんどうなし、ラッカセイ(食用しょくようのぞく)は2gから4gへ増加ぞうかした[32]

豆類まめるい生産せいさんは1961ねん作付さくづけ面積めんせき6401まんヘクタール収穫しゅうかくりょう4078まんトンから、2011ねんには7807まんヘクタール、6784まんトンへと増加ぞうかした。ただしこのあいだ世界せかい人口じんこうやく2.3ばいになっており、一人ひとりあたりの生産せいさんりょう減少げんしょうしたことになる。2011ねん生産せいさんりょうおおまめはインゲンマメぞく2325まんトン、ヒヨコまめ1162まんトン、乾燥かんそうエンドウ956まんトン、ササゲ493まんトン、レンズマメ441まんトン、キマメ441まんトン、ソラマメ403まんトンなどであった[32]

あぶらかて作物さくもつである大豆だいずとラッカセイは味噌みそ醤油じょうゆなどへの加工かこうようふくちょく食用しょくよう消費しょうひもあるが[33]搾油さくゆ用途ようとくらすくない。2009ねん[ちゅう 1]大豆だいず生産せいさんりょう豆類まめるいとは桁違けたちがいの2おく2318まんトンであったが、やく2おくトンはおも搾油さくゆよう加工かこうようで、ちょく食用しょくようは4.9%の1083まんトンでしかなく、だい豆油食用しょくよう2251まんトンをふくめても3334まんトンでそう生産せいさんりょうの14%でしかない。大豆だいずあぶらかて作物さくもつなかでは含油りつやく2わりひくく、大量たいりょうしぼりかす(脱脂だっし大豆だいず)が発生はっせいするが、「かす」とぶには相応ふさわしくないほど、大量たいりょうタンパク質たんぱくしつ炭水化物たんすいかぶつふくんでおり、飼料しりょうよう使つかわれる。飼料しりょうとして消費しょうひされた脱脂だっし大豆だいずぜんつぶ大豆だいずだい豆油は1おく5838まんトンでそう生産せいさんりょうの68%をめており、重量じゅうりょうてんかられば、大豆だいずあぶらかて作物さくもつというより飼料しりょう作物さくもつである[32]

ラッカセイの場合ばあいはヒトの食用しょくようりつ大豆だいずよりたかく、そう供給きょうきゅうりょう(むき換算かんさん)2563まんトンのうち、搾油さくゆようは1341まんトン(52%)ちょく食用しょくようは916まんトン(36%)で、ピーナッツオイル食用しょくよう433まんトンをふくめると1348まんトン(53%)が食用しょくようとなっている。たいして飼料しりょうようは681まんトン(27%)であった[32]大豆だいずとラッカセイは大半たいはん搾油さくゆようであるため、豆類まめるいべつ集計しゅうけいされているが、大豆だいずちょく食用しょくようはインゲンマメ、ヒヨコマメにりょうであり、ラッカセイもエンドウにりょうである。

まめ種類しゅるいべつそう生産せいさんりょうひゃくまんトン)[32]
作物さくもつ 1961 1981 2001 2020 2021 備考びこう
豆類まめるい合計ごうけい 40.78 41.63 56.37 90.10 88.97 60年間ねんかんで2.2ばい人口じんこうは2.6ばい
インゲンマメ 11.23 15.28 18.27 27.41 27.72 2.5ばい
ヒヨコマメ 7.68 5.77 7.03 15.07 15.87 2.1ばい
エンドウ 7.35 7.67 10.35 14.74 12.40 1.7ばい人口じんこうたりでは減少げんしょう
ササゲ 0.87 1.31 3.85 9.04 8.99 10ばいおおきく増産ぞうさん
ソラマメ 4.84 4.07 4.16 5.68 5.96 1.2ばい人口じんこうたりおおきく減少げんしょう
レンズマメ 0.85 1.45 3.28 6.47 5.61 6.6ばいおおきく増産ぞうさん
キマメ 2.23 2.17 3.12 5.05 5.48 2.5ばい
ルピナス 0.63 0.32 1.41 1.04 1.38 2.2ばい
その 5.10 3.60 4.90 5.59 5.55 1.1ばい
あぶらかて作物さくもつ大豆だいず大半たいはん搾油さくゆよう主要しゅよう飼料しりょうである脱脂だっし大豆だいず加工かこうよう燃料ねんりょうよう油脂ゆし分離ぶんりされる)
大豆だいず 26.88 88.53 177.02 355.37 371.69 14ばい今世紀こんせいき中国ちゅうごく飼料しりょう需要じゅようきゅう拡大かくだい
大豆だいず食用しょくよう 4.2 6.52 9.59 11.85
だい豆油食用しょくよう 2.63 11.04 19.39 25.02
ラッカセイからづけ 15.29 24.49 50.29 71.84 72.28 4.7ばい
穀物こくもつ (生産せいさん実績じっせき比較ひかくよう
トウモロコシ 205.03 446.77 615.14 1,163.00 1,210.24 5.9ばい

上記じょうき生産せいさんりょうひょうおよび以下いかひょうで、推移すいいしめすために過去かこたん年度ねんど数値すうち記載きさいしているが、まめ農作物のうさくもつであり気候きこう影響えいきょうされるため、抽出ちゅうしゅつした年度ねんど豊作ほうさくまたは不作ふさくねんである可能かのうせいがあることに留意りゅうい

おも生産せいさんこく

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ほぼぜん世界せかいの170のくにまたは地域ちいき様々さまざま食用しょくようまめ生産せいさんされ、そのそう生産せいさんりょうは8897まんトンであった。「豆類まめるい」の生産せいさんりょうとくおおくにおも菜食さいしょくのインドで2001ねんから倍増ばいぞうの2567まんトン(世界せかいシェア28.9%)、2以下いかおおきくはなされ中国ちゅうごく479まんトン、カナダ433まんトン、ロシア384まんトン、オーストラリア377まんトンとつづ[32]

豆類まめるい」の生産せいさんりょうひゃくまんトン)[32]
1961 1981 2001 2020 2021 share 2001ねん
合計ごうけい 40.78 41.63 56.37 90.10 88.97 1.6
1 インド 12.86 10.83 12.18 23.32 25.67 28.9% 2.1
2 中国ちゅうごく 8.50 6.40 5.12 4.77 4.79 5.4% 0.9
3 カナダ 0.06 0.23 3.37 8.17 4.33 4.9% 1.3
4 ロシア 0.00 0.00 1.78 3.45 3.84 4.3% 2.2
5 オーストラリア 0.02 0.26 2.66 1.96 3.77 4.2% 1.4
6 ナイジェリア 0.47 0.61 2.22 3.71 3.69 4.2% 1.7
7 ミャンマー 0.22 0.39 2.23 3.61 3.40 3.8% 1.5
8 エチオピア 0.00 0.00 1.16 2.99 3.13 3.5% 2.7
9 ブラジル 1.80 2.37 2.47 3.06 2.91 3.3% 1.2
10 ニジェール 0.07 0.28 0.54 2.73 2.75 3.1% 5.1
11 タンザニア 0.12 0.34 0.99 1.80 1.84 2.1% 1.9
12 米国べいこく 1.10 1.73 1.29 2.98 1.70 1.9% 1.3
13 メキシコ 0.89 1.68 1.53 1.34 1.62 1.8% 1.1
14 ケニア 0.28 0.45 0.48 1.28 1.14 1.3% 2.4
15 アルゼンチン 0.07 0.26 0.30 1.06 1.07 1.2% 3.6
16 トルコ 0.59 0.87 1.45 1.30 1.06 1.2% 0.7
17 英国えいこく 0.10 0.21 0.97 0.88 1.04 1.2% 1.1
18 フランス 0.18 0.39 1.87 0.86 1.00 1.1% 0.5
19 ウガンダ 0.17 0.29 0.67 0.84 0.91 1.0% 1.4
20 マラウイ 0.12 0.20 0.31 0.79 0.81 0.9% 2.6
150カ国かこく 13.16 13.83 12.79 19.22 18.49 20.8% 1.4
92 (日本にっぽん) 0.37 0.09 0.10 0.056 0.051 0.06% 0.5

日本にっぽんの1961ねん生産せいさんりょう37まんトンは世界せかいで15番目ばんめであった。その大半たいはんはインゲンマメであったが、近年きんねんはインゲンマメの生産せいさんは2まんトン前後ぜんこうで、アズキが最大さいだい生産せいさん品種ひんしゅであり6-9まんトンで推移すいいしている。アズキは4ぶんの3、インゲンマメは9わり北海道ほっかいどう生産せいさんされている[34]

おもまめ生産せいさんりょう

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インゲンマメの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 11,228 13,712 17,659 23,136 23,250 100%
インド 1,686 2,752 2,847 4,890 4,470 19%
ミャンマー 137 275 1,285 3,000 3,722 16%
ブラジル 1,745 1,968 3,038 3,159 3,435 15%
中国ちゅうごく 2,151 1,752 1,658 1,339 1,583 7%
米国べいこく 896 1,212 1,204 1,442 900 4%
タンザニア 80 250 540 868 676 3%
ケニヤ 55 230 331 391 578 2%
メキシコ 723 935 888 1,156 568 2%
ウガンダ 100 133 420 455 464 2%
カメルーン 42 98 175 354 380 2%
110ヶ国かこく 3,614 4,106 5,272 6,083 6,474 28%
インゲンマメ栽培さいばいしゅかずおおいこともあり、ひろ地域ちいき栽培さいばいされている。2011ねん米国べいこくとメキシコの生産せいさんりょう激減げきげんしていた。野菜やさい集計しゅうけいされるせいのインゲンマメは、2011ねんに20,394せんトン生産せいさんされたが、これは完熟かんじゅくはてであるいぬいまめの23,250せんトンに匹敵ひってきするりょうであるが、なまさやふくまれ水分すいぶんだい部分ぶぶんである。)とまめであり直接ちょくせつ比較ひかくはできない。作付さくづけ面積めんせきいぬいまめの2921まんヘクタールにたいし、なまようやく20ぶんの1の154まんヘクタールであった[32]
ヒヨコマメの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 7,682 4,854 8,009 10,964 11,624 100%
インド 6,250 3,356 5,118 7,480 8,220 71%
オーストラリア 0 0 162 602 513 4%
パキスタン 610 313 565 562 496 4%
トルコ 90 275 548 531 487 4%
ミャンマー 36 38 84 441 467 4%
エチオピア 0 0 165 285 323 3%
イラン 60 84 242 268 290 2%
米国べいこく 0 0 61 88 97 1%
カナダ 0 0 388 128 91 1%
メキシコ 135 153 234 132 72 1%
43ヶ国かこく 501 634 443 448 567 5%
インドがけたヒヨコマメのだい生産せいさんこくであり、世界せかい生産せいさんりょうの7わりめる。
エンドウの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 7,346 9,382 10,716 9,778 9,558 100%
カナダ 29 76 2,864 3,018 2,116 22%
ロシア 0 0 815 1,218 2,021 21%
中国ちゅうごく 2,970 2,300 1,020 911 1,190 12%
インド 1,050 229 815 675 593 6%
フランス 23 249 1,937 553 550 6%
オーストラリア 21 66 456 280 395 4%
ウクライナ 0 0 499 452 364 4%
エチオピア 0 0 118 236 257 3%
米国べいこく 161 194 158 645 255 3%
スペイン 29 5 58 194 194 2%
86ヶ国かこく 3,063 6,263 1,976 1,597 1,623 17%
ウクライナの1961・1980ねん生産せいさんきゅうソ連それん集計しゅうけいされているためにゼロとなっている。野菜やさい集計しゅうけいされる未熟みじゅくはてせい流通りゅうつうするサヤエンドウやグリーンピースはふくまれない。グリーンピースの2011ねん生産せいさんりょうは16,974せんトンとまめばいちかいが、作付さくづけ面積めんせきいぬいまめの621まんヘクタールのやく3ぶんの1の224まんヘクタールであった[32]
ササゲの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 870 1,188 3,271 6,879 4,928 100%
ナイジェリア 431 510 2,150 3,368 1,861 38%
ニジェール 50 266 269 1,774 1,517 31%
ブルキナファソ 74 107 128 626 441 9%
ミャンマー 10 8 77 215 218 4%
タンザニア 16 39 110 152 173 4%
カメルーン 0 0 70 146 152 3%
マリ 20 20 100 129 133 3%
ウガンダ 45 16 64 85 87 2%
ケニヤ 0 0 38 72 82 2%
DRコンゴ 29 46 48 60 73 1%
23ヶ国かこく 195 175 218 251 193 4%
ササゲの生産せいさんこくかずすくなく、あつさにつよことからおも熱帯ねったい地域ちいき生産せいさんされている。豆類まめるいのひとりあたりの供給きょうきゅうりょう減少げんしょうしているなかで、レンズマメととも供給きょうきゅうりょうえている作物さくもつである。
レンズマメの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 855 1,241 3,369 4,766 4,411 100%
カナダ 0 26 914 1,947 1,532 35%
インド 359 320 1,079 1,032 944 21%
トルコ 84 195 353 447 406 9%
オーストラリア 0 0 163 140 380 9%
米国べいこく 10 98 137 393 215 5%
ネパール 31 49 137 152 207 5%
中国ちゅうごく 0 0 116 125 150 3%
シリア 34 83 73 77 112 3%
イラン 29 41 78 100 99 2%
エチオピア 0 0 59 124 81 2%
41ヶ国かこく 308 430 259 229 286 6%
レンズマメはまめ比較ひかくして食物しょくもつ繊維せんいタンパク質たんぱくしつ含有がんゆうりょうおおく、脂質ししつやく1%で、菜食さいしょくのインドではキマメとともにダルの材料ざいりょうである。豆類まめるいのひとりあたりの供給きょうきゅうりょう減少げんしょうしているなかで、ササゲととも供給きょうきゅうりょうえている作物さくもつである。2000ねん以降いこう生産せいさんりょう急増きゅうぞうしており、とくにカナダの生産せいさん拡大かくだいおおきい。
キマメの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 2,228 1,966 3,259 3,852 4,406 100%
インド 2,066 1,757 2,694 2,460 2,860 65%
ミャンマー 32 21 182 773 837 19%
タンザニア 10 23 84 166 273 6%
マラウイ 52 76 99 193 196 4%
ウガンダ 17 26 78 93 95 2%
ケニヤ 0 0 66 103 84 2%
ドミニカ 21 17 13 25 25 1%
ネパール 6 10 22 19 14 0%
DRコンゴ 3 4 6 6 7 0%
ハイチ 3 4 2 2 3 0%
11ヶ国かこく 19 29 12 12 12 0%
キマメは熱帯ねったいかぎられたくにでしか生産せいさんされていない。ヒヨコマメ同様どうよう、インドがけただい生産せいさんこくである。
ソラマメの生産せいさんりょうせんトン)[32]
1961 1980 2000 2010 2011
合計ごうけい 4,843 4,494 3,722 4,086 4,032 100%
中国ちゅうごく 3,400 2,700 1,788 1,400 1,550 38%
エチオピア 0 0 389 611 698 17%
オーストラリア 0 9 253 250 350 9%
フランス 55 65 70 483 345 9%
エジプト 161 213 354 234 175 4%
英国えいこく 2 69 180 160 134 3%
モロッコ 60 104 33 149 134 3%
イタリア 388 214 72 104 84 2%
チュニジア 7 51 27 48 73 2%
ペルー 24 22 49 67 65 2%
47ヶ国かこく 747 1,047 508 580 427 11%
あぶらかて作物さくもつである大豆だいずおよびラッカセイ
搾油さくゆよう飼料しりょうよう大量たいりょう生産せいさんされる大豆だいずおよびラッカセイの生産せいさんりょうは「豆類まめるい」とは別格べっかくである[32]
大豆だいず生産せいさん(2021ねん
大豆だいずやく100カ国かこく生産せいさんされ生産せいさんりょうぜん豆類まめるい」のそう生産せいさんりょうやく4ばいの3おく7せんまんトン。おも生産せいさんこくはブラジル・米国べいこく・アルゼンチンでこの3カ国かこくで81%をめる。下表かひょう上位じょうい14カ国かこくで98%。そう生産せいさんりょうは1961ねんから14ばいに、2001ねんからでも2.1ばいになっており、そのおおくは南米なんべいでの生産せいさん拡大かくだいによるものである。
大豆だいず生産せいさん推移すいいひゃくまんトン)[32]
1961 1981 2001 2020 2021 share 2001ねん 備考びこう
合計ごうけい 26.88 88.53 177.02 355.37 371.69 2.1 60ねんで14ばい[35]
1 ブラジル 0.27 15.01 37.91 121.80 134.93 36.3% 3.6
2 米国べいこく 18.47 54.44 78.67 114.75 120.71 32.5% 1.5
3 アルゼンチン 0.00 3.77 26.88 48.80 46.22 12.4% 1.7
4 中国ちゅうごく 6.21 9.33 15.41 19.60 16.40 4.4% 1.1 [36]
5 インド 0.01 0.35 5.96 11.23 12.61 3.4% 2.1
6 パラグアイ 0.00 0.76 3.51 11.02 10.54 2.8% 3.0
7 カナダ 0.18 0.61 1.64 6.36 6.27 1.7% 3.8
8 ロシア 0.00 0.00 0.35 4.31 4.76 1.3% 13.6 [37]
9 ウクライナ 0.00 0.00 0.07 2.80 3.49 0.9% 47.3 [38]
10 ボリビア 0.00 0.06 1.15 2.83 3.32 0.9% 2.9
11 みなみアフリカ 0.00 0.03 0.23 1.25 1.90 0.5% 8.4
12 ウルグアイ 0.00 0.05 0.03 1.99 1.71 0.5% 61.8
13 ナイジェリア 0.06 0.08 0.44 0.90 0.98 0.3% 2.2
14 イタリア 0.00 0.00 0.90 1.01 0.92 0.2% 1.0
86カ国かこく 1.68 4.05 3.89 6.74 6.94 1.9% 1.8
22 (日本にっぽん) 0.39 0.21 0.29 0.22 0.25 0.07% 0.8 [39]
ラッカセイの生産せいさん(2011ねん
ラッカセイも豆類まめるいのなかでは最大さいだい生産せいさん品種ひんしゅであるインゲンマメの生産せいさんりょうやく1.4ばいの3861まんトンである。おも生産せいさんこく中国ちゅうごく(1611まんトン)、インド(693まんトン)、ナイジェリア(296まんトン)、米国べいこく(165まんトン)、ミャンマー(139まんトン)で、これら5ヶ国かこく世界せかいそう生産せいさんりょうの4ぶんの3をめる。

日本にっぽんまめ自給じきゅうりつ

[編集へんしゅう]

大豆だいず最大さいだい国内こくない供給きょうきゅうりょうまめである。2009ねん国内こくない供給きょうきゅうりょうは366まんトンで国内こくない生産せいさんりょうは23まんトンで、自給じきゅうりつは6.3%であるが、大豆だいずやわずかではあるがだい豆油ほかに192まんトンの脱脂だっし大豆だいず飼料しりょうよう輸入ゆにゅうしている。脱脂だっし大豆だいず輸入ゆにゅう考慮こうりょすると自給じきゅうりつは4.1%までがる[32]

日本にっぽん大豆だいずやラッカセイ以外いがい豆類まめるい輸入ゆにゅうりょうやく10まんトンであり、日本にっぽん豆類まめるい食料しょくりょう自給じきゅうりつやく4わりである。おも輸入ゆにゅうさきはインゲンマメるいやく4まんトン)がアメリカ(1まん3せん中国ちゅうごく(1まん1せん)カナダ(9せん)ミャンマー(8せん)から、アズキ(やく3まんトン)が中国ちゅうごく(2まん5せんから、エンドウ(1まん6せんトン)がカナダ(9せん)イギリス(4せん)などから、ソラマメ(やく8せんトン)が中国ちゅうごく(7せんからとなっている[30]

アズキは2004ねん国産こくさん9まん1せんトンにたいし、アズキの輸入ゆにゅう3まん3せんトン(中国ちゅうごくから2まん5せんトン)[30] のほかやく5せんトンのアズキにたけアズキの輸入ゆにゅうがあり自給じきゅうりつは68%である。

インゲンマメ国産こくさん2まん7せんトンにたいし、輸入ゆにゅうは4まん1せんトンで、国内こくない自給じきゅうりつは31%である[30]

エンドウ輸入ゆにゅう1まん6せんトンで自給じきゅうりつは4%、カナダから8.6せんトン、イギリスから3.8せんトン、中国ちゅうごくから1.3せんトンなどであった[30]

ソラマメ輸入ゆにゅう7882トンで自給じきゅうりつは1%である。大半たいはん中国ちゅうごくから(6658トン)の輸入ゆにゅうであった[30]

そのまめ国内こくない生産せいさん輸入ゆにゅうともわずかである。

利用りよう

[編集へんしゅう]
カトマンズられている様々さまざま豆類まめるい

食用しょくようとなるまめかぎらずマメ種子しゅし一般いっぱんえることではあるが、一般いっぱん有毒ゆうどくタンパク質たんぱくしつふくむ。このため食用しょくようしゅであってもなまべることはできない。利用りようするにあたっては十分じゅうぶん加熱かねつすることで有毒ゆうどくタンパク質たんぱくしつしつかつさせるどく処理しょりもとめられる。より毒性どくせいつよたねタンパク質たんぱくしつ以外いがいどくふくまれるたねではみず長期間ちょうきかんさらすというどくきもおこなわれる。不適切ふてきせつどく処理しょり調理ちょうりではハウチワマメ中毒ちゅうどくen:Lupin poisoning)や、平成へいせい18ねんにテレビ番組ばんぐみしんダイエットほうとして紹介しょうかいされてきた「しろいんげんまめ食中毒しょくちゅうどく事件じけん」のような食中毒しょくちゅうどくこす場合ばあいもある[40] [41]

またソラマメではソラマメ中毒ちゅうどくばれるものがあるが、これは調理ちょうり有無うむ依存いぞんせず、遺伝いでんてき体質たいしつグルコース-6-リンさん脱水だっすいもと酵素こうそ欠損けっそんしょう)によるものとかんがえられている[42]

豆類まめるいは、トウモロコシやべいむぎやイモるいのような主食しゅしょく位置いちにはかれていなが、主食しゅしょく不足ふそくする栄養素えいようそをよく補給ほきゅうするため重要じゅうよう食材しょくざいであり、まめ料理りょうり多岐たきわたる。利用りよう調理ちょうり)しがた食材しょくざいではあるが、発芽はつが発酵はっこうさせるなどの加工かこうおこなわれている。

経済けいざいてき理由りゆうから動物どうぶつせい蛋白質たんぱくしつることがむずかしい人々ひとびとや、菜食さいしょく主義しゅぎなど信条しんじょうてき動物どうぶつせい蛋白たんぱく摂取せっしゅけている人々ひとびとにとっては、非常ひじょう重要じゅうよう蛋白たんぱくげんである。インドのようにヒンズひんずきょう教義きょうぎから菜食さいしょくくにではこう栄養えいようまめ貴重きちょうである。まめ由来ゆらい蛋白質たんぱくしつひくコレステロール必須ひっすアミノ酸あみのさんをバランスふくんでいるため、健康けんこうじょう理由りゆうなどでこう蛋白たんぱくていコレステロールしょくもとめるきには健康けんこう食品しょくひん範疇はんちゅうまめ原料げんりょうとしたものもおお出回でまわっている。このなかにはヴェジーバーガートーファーキー台湾たいわんもとしょくのように、ごたえにも配慮はいりょされた加工かこう食品しょくひんもみられる。

なおタンパク質たんぱくしつ供給きょうきゅうげんは、食肉しょくにく乳製品にゅうせいひんたまごなどの動物どうぶつせい食料しょくりょうおもかばれるが、2009ねん世界せかい平均へいきんでは、1人ひとり1にちあたり79.3グラムのタンパク質たんぱくしつ供給きょうきゅうがあり、61%は植物しょくぶつせい食料しょくりょうからであった。もちろんくにごと様々さまざまで、中国ちゅうごくは93.8グラムの61%が植物しょくぶつせい食料しょくりょうから、インドは56.6グラムの80%、米国べいこくは112.9グラムの36%、日本にっぽんは89.6グラムの44%が植物しょくぶつせい食料しょくりょうからの供給きょうきゅうであった[32]。これらの数値すうち供給きょうきゅうベースであり、動物どうぶつせい食料しょくりょう生鮮せいせん食品しょくひんであり、その保存ほぞんせいわるさから流通りゅうつう加工かこう段階だんかいにおいて食用しょくようまめより損失そんしつ廃棄はいきりつたかく、消費しょうひ摂取せっしゅ)ベースでは、タンパク質たんぱくしつ供給きょうきゅうげんとしての植物しょくぶつせい食料しょくりょう比率ひりつはよりたかいものとなる。

参考さんこうまでに「日本人にっぽんじん食事しょくじ摂取せっしゅ基準きじゅん(2010年版ねんばん)」では、タンパク質たんぱくしつ摂取せっしゅ推奨すいしょうりょう成人せいじん男子だんしで60グラム、成人せいじん女子じょしで50グラムとしており[43]、インドは他国たこくくらタンパク質たんぱくしつ供給きょうきゅうりょうすくないが、ほぼこの推奨すいしょうりょうレベルであり、日本にっぽんふくくにでは推奨すいしょうりょう以上いじょう供給きょうきゅうされている。なお供給きょうきゅうりょう摂取せっしゅ消費しょうひりょう等量とうりょうではないことに注意ちゅうい供給きょうきゅうりょうすうパーセントは廃棄はいきされる[ちゅう 2]日本にっぽんの1961ねんタンパク質たんぱくしつ供給きょうきゅうりょうは74グラムで67%が植物しょくぶつせい食料しょくりょうからであったが70年代ねんだいやく半々はんはんとなり、現在げんざいいたっている。同様どうようしょく変革へんかく中国ちゅうごく進行しんこうちゅうであり、食肉しょくにく消費しょうひ拡大かくだいしている。この食肉しょくにくへの需要じゅよう間接かんせつてきには飼料しりょう作物さくもつ需要じゅようとなり、穀類こくるい豆類まめるいへの需要じゅよう拡大かくだいしている[44]

1人ひとりあたりの消費しょうひりょう

[編集へんしゅう]

正確せいかくには食料しょくりょう供給きょうきゅうりょうであるが、食用しょくようまめ大豆だいず、ラッカセイをふくまず)は165ヶ国かこく食用しょくようにされており、1人ひとり1にちあたりのまめ供給きょうきゅうりょう世界せかい平均へいきんは1961ねんには26gであったが、1960年代ねんだい・70年代ねんだい徐々じょじょ減少げんしょうし1974ねんに18gになって以降いこうよこばいである。日本にっぽん場合ばあいは1960年代ねんだいは10g前後ぜんこうであったが、70年代ねんだいはじめ(しょく文化ぶんか変化へんか)、1977ねんに5gとなってからは4-6gで推移すいいしている。日本にっぽんの5g/ひと/にち世界せかいで131番目ばんめである。まめ消費しょうひおおくにでは1人ひとり1にちすうじゅうグラムであり、日本にっぽんの10ばいちか消費しょうひがある[32]

2011ねん実績じっせきまめ消費しょうひおおくには、ニジェールの96g/ひと/以下いかどう)・ルワンダ82g、UAE66g、カメルーン56g、ニカラグア55g、ハイチ54g、タンザニア53g、エチオピア51g、キューバ51gなど、30g/ひと/にち以上いじょうくににアフリカや中米ちゅうべい、アジアの発展はってん途上とじょうこくはいっている。例外れいがいてきフェジョアーダられるブラジル46g、トルコ37g、カナダ31gが上位じょういはいっている。フリホル常食じょうしょくであるメキシコは2010ねんまでは30g以上いじょうであったが、2011ねんは25gへ低下ていかしている。

日本にっぽんの5.0g/ひと/にちのように食用しょくようまめ消費しょうひすくないくにには、英国えいこく6.6g(2010ねんは8.13g)、フランス5.5g、ロシア5.0g、韓国かんこく3.8g(むかしからすくない)、中国ちゅうごく3.6g(1961ねんは30g)、ドイツ2.8gなどがある。

意外いがい日本にっぽんよりおおくにに、前述ぜんじゅつのカナダ31gのほか、スペイン24g、イタリア13g、オーストラリア11g、米国べいこく8.8g(2010ねんは11.1g)などがあった。

大豆だいず搾油さくゆ以外いがい食用しょくよう加工かこうようふくめ)にしているくには59ヶ国かこくで、世界せかい平均へいきんが4g/ひと/にちで、おおくに台湾たいわん46g、韓国かんこく22g、日本にっぽん20g、キューバ15g、ザンビア15g、ベトナム12g、ブラジル・中国ちゅうごくカンボジアが10gであった。キューバ・ザンビア・ベトナムは2001ねんには1g前後ぜんこうであったが、近年きんねん消費しょうひ急増きゅうぞうしている。

ラッカセイは145ヶ国かこく食用しょくようにされており、世界せかい平均へいきんが4g/ひと/(2009ねん)で、おおくにチャド39g/ひと/にちブルキナファソ34g/ひと/にちガボン21g/ひと/にちで、のアフリカのくにで10g/ひと/にち前後ぜんこうのほか、米国べいこく9g/ひと/にち中国ちゅうごく・インドネシア・ミャンマー・カナダが7g/ひと/であった。日本にっぽんは2g/ひと/であった[32]

日本にっぽん中国ちゅうごく韓国かんこく特色とくしょく大豆だいず大量たいりょう食用しょくよう消費しょうひこくであるが豆類まめるい(アズキをふくむ)の消費しょうひすくないというてんである。 おも生産せいさんこくふし日本にっぽん豆類まめるい自給じきゅうりつやく4わり記述きじゅつしたが、これは消費しょうひすくない「豆類まめるい」についてであり、大豆だいずかんしては、そう需要じゅよう内訳うちわけかてよう71%・食用しょくよう24%)にたいする自給じきゅうりつは5-6%でしかなく、食用しょくよう用途ようとべつ大豆だいず自給じきゅうりつても豆腐とうふ25%、納豆なっとう19%、味噌みそ醤油じょうゆは9%でしかない。煮豆にまめ惣菜そうざいかんしては国産こくさん使用しようりつたかく84%、6つぶに5つぶ国産こくさん大豆だいずである[45]

栄養えいよう

[編集へんしゅう]

まめ炭水化物たんすいかぶつ食物しょくもつ繊維せんいタンパク質たんぱくしつ[46]豊富ほうふふくみ、おも炭水化物たんすいかぶつである主食しゅしょく穀物こくもつ)を補完ほかんする食材しょくざいである。食肉しょくにく消費しょうひすくない地域ちいきでは貴重きちょうなタンパクげんである。また食物しょくもつ繊維せんい含有がんゆうりつたかせいちょう作用さよう生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼう寄与きよする。おおくのまめ脂質ししつ含有がんゆうりょうおおくはないが、ラッカセイと大豆だいずは含油りつたかく、おも搾油さくゆよう生産せいさんされている。

ハーバード大学だいがく医学部いがくぶやく59まんにん実施じっしした疫学えきがく調査ちょうさによると、果物くだもの野菜やさい豆類まめるいおお健康けんこうてき食生活しょくせいかつひとは、果物くだもの野菜やさいなどが不足ふそくした不健康ふけんこう食生活しょくせいかつひと比較ひかくして、COVID感染かんせんするリスクが9%、重症じゅうしょうとなるりつが41%ひくいという結果けっかた。また、不健康ふけんこう食生活しょくせいかつ貧困ひんこん発症はっしょう寄与きよしているとし、どちらかひとつでも改善かいぜんできれば、COVID-19の発症はっしょうのほぼ3ぶんの1が予防よぼうできたかもしれないと、ハーバード大学だいがく所属しょぞくするマサチューセッツ総合そうごう病院びょういんゲノム医学いがくユニットセンターは報告ほうこくしている[47]

2R,5R-ビス(ジヒドロキシメチル)-3R,4R-ジヒドロキシピロリジンをふくむマメ植物しょくぶつには、血糖けっとう上昇じょうしょう抑制よくせいする効果こうかのあるαあるふぁ-グルコシダーゼ阻害そがい作用さようゆうするものがあり[48]、アズキ、インゲンマメ、コクリョクトウ、リョクトウ、くろ大豆だいずじゅんでその活性かっせいたかかった。エンドウおよびダイズではほとんどその活性かっせいしめさなかった[49] とする研究けんきゅうがある。

まめ栄養えいよう(100gあたりのグラムすう[50]
作物さくもつ 炭水化物たんすいかぶつ タンパク質たんぱくしつ 脂質ししつ
合計ごうけい 食物しょくもつ繊維せんい
インゲンマメ 61.29 15.20 22.53 1.06
ヒヨコマメ 60.65 17.40 19.30 6.04
エンドウ 60.37 25.50 24.55 1.16
ササゲ 60.03 10.60 23.52 10.60
レンズマメ 60.08 30.50 25.80 1.06
キマメ 62.78 15.00 21.70 1.49
ソラマメ 58.29 25.00 26.12 1.53
ルピナス 40.37 18.90 36.17 9.74
あぶらかて作物さくもつ
大豆だいず 30.16 9.30 36.49 19.94
ラッカセイ 16.13 8.50 25.80 49.24
穀物こくもつ
精白せいはくまい 79.95 1.30 7.13 0.66
小麦粉こむぎこ 76.31 2.70 10.33 0.98
トーモロコシ 74.26 7.30 9.42 4.74
イモるい
ジャガイモ(なまかわづけ 18.07 1.30 2.14 0.08

ジャガイモはなま水分すいぶんやく8わりでありほか数値すうち直接ちょくせつ比較ひかくできないが、4ばいした穀物こくもつちかになる。

料理りょうり加工かこう食品しょくひん

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ダール(インドのレンズマメ料理りょうり
フリホレス(メキシコのインゲンマメの煮豆にまめ
ベイクドビーンズとトーストえいべいのインゲンマメ料理りょうり
クスクスとヒヨコマメ(きたアフリカ料理りょうり
en:Chana masala(インド・パンジャーブのヒヨコマメ料理りょうり
ミチロネス(スペインの地中海ちちゅうかい沿岸えんがんのソラマメ料理りょうり
ササゲ・カレー(インド料理りょうり
ササゲとぶたあし煮込にこみ(米国べいこく南部なんぶ料理りょうり
フィッシュエンドチップスのあわせのマッシュィー・ピー(イギリス料理りょうり

まめ調理ちょうりほう

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食用しょくようまめであっても一般いっぱん有毒ゆうどくタンパク質たんぱくしつふくみ、生食なましょくでは中毒ちゅうどくする。加熱かねつして有毒ゆうどくタンパク質たんぱくしつ変性へんせいしつかつさせることはまめべるうえで必須ひっすである。

もっと一般いっぱんてき調理ちょうり方法ほうほうであり、やわらかくなるまでみずでることでどくきをおこなったまめ味付あじつけをして調理ちょうりする。毒性どくせい比較的ひかくてきつよまめふくむすべてのまめ有効ゆうこう方法ほうほうであり、世界せかい伝統でんとうてきまめ料理りょうりどくきをねた煮込にこ料理りょうりおおい。

野菜やさいちがい、豆類まめるいはデンプンつぶ子葉しよう細胞さいぼうかべみずわせてやわらかくする必要ひつようがある。エンドウマメなどのなままめ水分すいぶんふくんでおりとおりがはやいが、しろインゲンのような乾燥かんそうまめみずとおしにくく調理ちょうりに1-2あいだはかかる。また、一般いっぱん野菜やさい大量たいりょう沸騰ふっとうしたおでゆでるほう栄養素えいようそ色素しきそ分解ぶんかいおさえられるが、豆類まめるい調理ちょうり場合ばあい長時間ちょうじかん煮込にこ必要ひつようがあるために、湯量ゆりょうおおいほど色素しきそ風味ふうみ栄養えいよう損失そんしつおおくなる。沸騰ふっとうするほどの火力かりょく煮込にこむと時間じかん短縮たんしゅくできるが、種皮しゅひやぶれてくずれてしまう。まめ場合ばあいはなるべくりょう最小限さいしょうげんにし、沸騰ふっとうさせない程度ていど温度おんど煮込にこむのがのぞましい。

まめときに、硬水こうすいるとふくまれるカルシウムマグネシウム作用さようして細胞さいぼうかべかたくなる。煮汁にじる調味ちょうみりょうくわえてこむときしる酸性さんせいだと細胞さいぼうかべないのペクチンを安定あんていさせやわらかくなりにくくなり、アルカリ性あるかりせいだとぎゃくやわらかくなりやすくなる。糖分とうぶんくわえると細胞さいぼうかべ構造こうぞう強化きょうかし、デンプンの膨張ぼうちょうふせぐ。これらの要素ようそわせると長時間ちょうじかんてもくずれない煮豆にまめ料理りょうりができる。ぎゃく時間じかん短縮たんしゅくする方法ほうほうとして、事前じぜんみず長時間ちょうじかんまめ充分じゅうぶん水分すいぶんわせておくと、みずわせていない場合ばあいくらべて加熱かねつ時間じかんを25%以上いじょう短縮たんしゅくできる。なかぐらいのまめ場合ばあい、2時間じかんけると最大さいだい吸水きゅうすい容量ようりょうの50%までみこみ、10~12時間じかんけると100%にたっする。沸騰ふっとうしたおで2~3ふんゆでたのち冷水れいすいけると2~3あいだで100%の吸水きゅうすい状態じょうたいになる。けるとき塩水えんすい重曹じゅうそうすいなどのアルカリすい使つかうと最大さいだい75%ちか時間じかん短縮たんしゅくができるが、分量ぶんりょうによっては風味ふうみしょくかんわってしまう。には圧力あつりょくなべ使つか方法ほうほうもある。まめ保存ほぞん状態じょうたいによってはどう工夫くふうしてもやわらかくならない、なりにくい場合ばあいもある[51]

比較的ひかくてき毒性どくせいすくないまめることでべることもできる。ラッカセイは油分ゆぶんおおいので乾煎からいするが、大豆だいずやヒヨコマメはみずけてからる。アンデス高地こうち栽培さいばいされているヌーニャ(えい:nuna)というまめは、るとポップコーンのようにはじける。

まめ使つかった料理りょうり

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インゲンマメ
消費しょうひりょう最大さいだい食用しょくようまめであり、もっとおおくのくに消費しょうひされている。
フリホレス - ラテンアメリカ料理りょうり
フェジョアーダ(ライマメ、ササゲも) - ブラジルなどポルトガルかたりけん料理りょうり
チリコンカーン - テクス・メクス料理りょうり
ファバーダ - スペイン料理りょうりの1つ。
カスレ - フランス料理りょうりの1つ。
ベイクドビーンズ - イギリス料理りょうりアメリカ料理りょうりあまめの味付あじつけであるが、日本にっぽん煮豆にまめまめ1カップと砂糖さとう0.83カップほどあまくはなく[52]まめ1カップと砂糖さとう1/8カップ、しおちゃさじ1はい甘辛あまから味付あじつけである[53]
アトーレ西にし)Atole) - メキシコから中米ちゅうべいにかけてのトウモロコシやまめからつくられた汁粉しるこのようなあまもの
ヒヨコマメ
2番目ばんめ消費しょうひりょうおおまめであるが、消費しょうひ地域ちいきみなみから西にしアジアにかけておおい。
ファラフェル(ソラマメも) - 西にしアジアの料理りょうり
フムス - 西にしアジアからひがし地中海ちちゅうかい沿岸えんがん料理りょうり
パコラ - インド料理りょうりの1つ。
大豆だいず
大豆だいず世界せかいレベルではあぶらかて作物さくもつであるが、ひがしアジアにおいては重要じゅうよう食用しょくようまめでもある。未熟みじゅくはて枝豆えだまめ)や完熟かんじゅくはて食用しょくようにされ、味噌みそ醤油じょうゆ豆腐とうふ納豆なっとうなど様々さまざま食品しょくひん加工かこうもされる。詳細しょうさいダイズ#さまざまな大豆だいず加工かこう食品しょくひんおよび豆腐とうふ#豆腐とうふ料理りょうり参照さんしょう
エンドウ
en:Pea_soup ひきりエンドウの濃厚のうこうスープ[54]南欧なんおうから北欧ほくおうにかけて各地かくちまめスープの定番ていばんのひとつとなっている。
エルテンスープ - オランダ料理りょうり
fr:Soupe aux pois - フランス料理りょうり
マッシーピー - イギリス料理りょうり
インド料理りょうりのダル
ラッカセイ
ジーマーミ豆腐とうふ - 沖縄おきなわ料理りょうりの1つ。
ピーナツバター
ササゲ
ナイジェリアニジェールなどアフリカ大陸たいりくにおける生産せいさん消費しょうひ拡大かくだいしている。1961ねんから2021ねんにかけてそう生産せいさんりょうが10ばい1人ひとりあたりの供給きょうきゅうりょうが4ばいになった。
Lobia Ka Salan ササゲカレー - インド料理りょうり
black-eyed pea 煮豆にまめ料理りょうり
アズキ あん汁粉しるこなど
リョクトウ 春雨はるさめモヤシ大豆だいずも)
レンズマメ
まめひらたいかたちからみずひたしてもど必要ひつようしたでの必要ひつようもなく[55]、ゆで時間じかんも20-30ふんみじか[56]。ひとりあたりの生産せいさんりょう増大ぞうだいしているまめで、1961ねんから2021ねんにかけて1人ひとりあたりの供給きょうきゅうりょうばいになった。
コシャリ - エジプト料理りょうりの1つ。
ダール(キマメも) - インド料理りょうりの1つ。
パーパド(ヒヨコマメも) - インドのひらパンの1つ。
キマメ
サンバール - インド料理りょうりの1つ。
ラッサム - インド料理りょうりの1つ。
ソラマメ
種皮しゅひあつかたいので、アルカリすいでゆでて種皮しゅひのぞいてべることがおおい。
豆板醤とうばんじゃん - 四川しせん料理りょうりの1つ。
ファラフェル - 西にしアジア料理りょうりの1つ。
フールen:Ful medames) - エジプト[57]・スーダン料理りょうり
en:Judd mat Gaardebounen - ルクセンブルク料理りょうり
es:Michironesミチロネス - スペイン料理りょうり
その
甘納豆あまなっとう
ダルバート - まめスープのついたネパール定食ていしょく
チョレント

表現ひょうげん

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マメ以外いがいまる小粒こつぶ種子しゅしまめとよぶこともある(れいコーヒーまめアカネ[58])、カカオまめアオギリ[59])。

接頭せっとうてき用法ようほうとしては、おも規模きぼちいさく小型こがたであるさま(まめ電球でんきゅうまめ台風たいふうまめ機関きかんしゃまめ戦車せんしゃなど)や、子供こどもであること(まめ剣士けんしまめ記者きしゃなど)のあらわす。昆虫こんちゅうなどの和名わみょうマメクワガタなど)にもしばしばもちいられる。

また、ちいさいことや、繊細せんさいなどの性格せいかくあらわすこともある。ただし「まめ」とくと勤勉きんべんであるとか根気こんきつよいなどの意味いみがあり、「まめ」というかたりあらわされるものとはややことなる。

ラッカセイ寒梅かんばい生地きじつついたまめ菓子かしは、中年ちゅうねん男性だんせいからは「まめ」とばれることがおおい。

肉刺まめも「マメ」とむが、おおきさや形状けいじょうてきまめている。またまめ比較的ひかくてきありふれた食材しょくざいであることから、一般いっぱんてきなサイズ比較ひかく形状けいじょう形容詞けいようしにもつかわれる。たとえば軟膏なんこう使用しよう適量てきりょうあらわさいに「アズキだいだい」と表現ひょうげんしたり、腎臓じんぞう形状けいじょうしてソラマメがたなどという。英語えいごには直訳ちょくやくすると「腎臓じんぞうまめ」となる「Kidney Bean」とばれるまめがある。光学こうがく部品ぶひんの「レンズ」の名称めいしょうは「レンズマメ」にかたちていることに由来ゆらいしている。

漢字かんじ起源きげん

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まめ」という漢字かんじは、古代こだい中国ちゅうごく使つかわれていたこうはい(たかつき)[60][61]というあしがついた食器しょっきれい単語たんご表記ひょうきするためにつくられた文字もじで、文字もじかたちもたかつきをえがいた象形しょうけい文字もじである[62][63][64][65]。この文字もじを「まめ」を意味いみする単語たんごてるのは仮借かしゃくによる[66]

なお、中国ちゅうごくにはそれとはべつにもうひとまめ意味いみするべつ単語たんごがあり、「まめ」という文字もじ表記ひょうきされる。この文字もじおとあらわす「叔」と意味いみしめす「そうこう」からなる形声けいせい文字もじである。

単語たんご

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慣用かんよう

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  • まめはなく」 - ありないことがきること、おとろえていたものが復活ふっかつすることのたとえ。
  • まめえてひえる」 - 期待きたいした結果けっかられないこと。
  • まめるにまめがらをく」 - たかし曹植(そうしょく)があにぶんみかど曹丕(そうひ)から難題なんだいをおしつけられた故事こじから、兄弟きょうだい仲間なかまどうしできずつけあうよう
  • ばとにくまめつくらぬ」 - 些細ささいなことにこだわり、大事だいじなことをしないこと。
  • ばと豆鉄砲まめでっぽうらったよう」 - 突然とつぜん出来事できごとおどろき、あっけにられるよう
  • 戸板といたまめ」 - おもどおりにならないたとえ。
  • すんまめじん(すんば・とうじん)」 - 山水さんすい遠景えんけいちいさな人馬じんばのこと。
  • おんななかまめり」 - 紅一点こういってんまたはそのぎゃく
  • かげうらまめもはじけ」・「日陰ひかげまめればぜる」 - どんなむすめ年頃としごろになるといろづく。
  • かげうらまめ」 - 街頭がいとう客引きゃくひきをするおんな街娼がいしょう

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ FAOの集計しゅうけいでは生産せいさんかんしては2013-7てんで2011ねんぶんまで情報じょうほうがあるが、用途ようとなどの情報じょうほうふくまれているCommodity BalanceやFood Supplyの情報じょうほうは2009年度ねんどぶんまでである。
  2. ^ FAOの2009年度ねんど集計しゅうけいによると、豆類まめるい供給きょうきゅうサイドでの廃棄はいきりつは3.3%、大豆だいずやラッカセイをふくあぶらかて作物さくもつ廃棄はいきりつは3.6%であった。

出典しゅってん

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  4. ^ 写真しゃしんでわかる園芸えんげい用語ようごしゅう きれひらきはて(れっかいか)」
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  34. ^ 豆類まめるい協会きょうかい 国内こくない生産せいさん
  35. ^ ながらく最大さいだい生産せいさんこくであった米国べいこくは7ばい、ブラジル497ばい、アルゼンチンやく5まんばい、パラグアイ5018ばいなどが急増きゅうぞう、インドも2522ばい
  36. ^ だい生産せいさんこくではあるが国内こくない需要じゅようたせておらず、そう交易こうえきりょうやく6わり輸入ゆにゅう
  37. ^ 1961ねんと81ねんソ連それん数値すうち
  38. ^ 1961ねんと81ねんソ連それんふくまれる
  39. ^ 1961ねん生産せいさんりょう米国べいこく中国ちゅうごく、インドネシアにりょうであった。
  40. ^ しろいんげんまめ摂取せっしゅによる健康けんこう被害ひがい事例じれいについて」
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  42. ^ 英語えいごばんen:Glucose-6-phosphate dehydrogenase deficiency#Signs and symptoms記述きじゅつではFavismとG6PDの関連かんれんは are not well understoodとある。
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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