青あお列車れっしゃの秘密ひみつ

青あお列車れっしゃの秘密ひみつ; The Mystery of the Blue Train
著者ちょしゃ	アガサ・クリスティー
訳者やくしゃ	青木あおき久恵ひさえほか
発行はっこう日び	1928年ねん;
発行はっこう元もと	William Collins & Sons ; 早川書房はやかわしょぼうほか
ジャンル	推理すいり小説しょうせつ
国くに	イギリス
前作ぜんさく	ビッグ4
次つぎ作さく	七ななつの時計とけい
	ウィキポータル文学ぶんがく
	[ ウィキデータ項目こうもくを編集へんしゅう ]
	[ ウィキデータ項目こうもくを編集へんしゅう ]
	テンプレートを表示ひょうじ

『青あお列車れっしゃの秘密ひみつ』（あおれっしゃのひみつ、原題げんだい：The Mystery of the Blue Train）は、アガサ・クリスティが1928年ねんに発表はっぴょうしたエルキュール・ポアロシリーズの長編ちょうへん推理すいり小説しょうせつ。

クリスティが失踪しっそう事件じけん後ご、精神せいしん的てきに不安定ふあんていな時期じきに執筆しっぴつされた作品さくひんで、すでに発表はっぴょうされていた短編たんぺん『プリマス行いき急行きゅうこう列車れっしゃ』のプロットを長編ちょうへん向むけに焼やき直なおししたもの。本人ほんにんは本ほん作さくを気きに入いっておらず、のちに「書かきたくなくても書かかなければならないプロ作家さっかの厳きびしさを自覚じかくした作品さくひん」という趣旨しゅしの回想かいそうをしている。

あらすじ

青あお列車れっしゃ^[1]の中なかで殺人さつじん事件じけんが起おこり、被害ひがい者しゃの女性じょせいが持もっていたルビーがなくなっていた。そして、被害ひがい者しゃの別居べっきょ中ちゅうの夫おっとが容疑ようぎ者しゃとなった。彼かれは犯行はんこう時間じかんと思おもわれる時間じかんに、妻つまの客室きゃくしつに入はいるところを目撃もくげきされていた。

登場とうじょう人物じんぶつ

エルキュール・ポアロ: 私立しりつ探偵たんてい
ルーファス・ヴァン・オールディン: アメリカの富豪ふごう
ルース・ケタリング: ルーファスの娘むすめ
デリク・ケタリング: ルースの夫おっと
ナイトン少佐しょうさ: ルーファスの秘書ひしょ
アルマン・ド・ラ・ローシュ: ルースの愛人あいじん
ミレーユ: ダンサー・デリクの愛人あいじん
キャサリン・グレー: 遺産いさん相続そうぞく人じん。セント・メアリ・ミード村むらに住すんでいる^[2]。
レディ・タンプリン: キャサリンのいとこ
チャールズ・エヴァンズ: レディ・タンプリンの夫おっと
レノックス・タンプリン: レディ・タンプリンの娘むすめ
エイダ・メイスン: ルースのメイド
ディミトリアス・パポポラス: 骨董こっとう商しょう
ジア: パポポラスの娘むすめ
コウ: 警視けいし
カレージュ: 判事はんじ

出版しゅっぱん

一般いっぱん書しょ

出版しゅっぱん年ねん	タイトル	出版しゅっぱん社しゃ	文庫ぶんこ名めい	訳者やくしゃ	巻末かんまつ	ページ数すう	ISBNコード	カバーデザイン	備考びこう
1954年ねん	青あお列車れっしゃ殺人さつじん事件じけん	日本にっぽん出版しゅっぱん協同きょうどう	異色いしょく探偵たんてい小説しょうせつ選集せんしゅう10	松本まつもと恵子けいこ	あとがき松本まつもと恵子けいこ	318
1955年ねん	青あお列車れっしゃ殺人さつじん事件じけん	大だい日本にっぽん雄辨ゆうべん會かい講談社こうだんしゃ	クリスチー探偵たんてい小説しょうせつ集しゅう:ポワロ探偵たんていシリーズ1	松本まつもと恵子けいこ	松本まつもと恵子けいこ「クリスチー女史じょしとポワロ探偵たんてい」	224
1959年ねん	青あお列車れっしゃの秘密ひみつ	早川書房はやかわしょぼう	世界せかい探偵たんてい小説しょうせつ全集ぜんしゅう 484	田村たむら隆一りゅういち	解説かいせつ都筑つづき道夫みちお輝かがやかしき処女しょじょ作さく	257		勝呂かつろ忠ただし
1966年ねん	青あお列車れっしゃ殺人さつじん事件じけん	角川書店かどかわしょてん	角川かどかわ文庫ぶんこ赤あか502-7	松本まつもと恵子けいこ	あとがき松本まつもと恵子けいこ	344	4042502075	上原うえはら徹とおる	^{[注ちゅう（一般いっぱん書しょ） 1]}
1976年ねん	青あお列車れっしゃの謎なぞ	講談社こうだんしゃ	講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ	久万くま嘉よしみ寿恵ひさえ		335
1959年ねん12月25日にち	青あお列車れっしゃの謎なぞ	東京とうきょう創そう元もと社しゃ	創つく元もと推理すいり文庫ぶんこM-ク-2-5	長沼ながぬま弘毅こうき	あとがき長沼ながぬま弘毅こうき	364	978-4-488-10517-4	装画そうが：ひらいたかこ装幀そうてい：小倉おぐら敏夫としお	改版かいはん1979年ねん2月がつ23日にち
1987年ねん5月がつ	エルキュル・ポアロ^{[注ちゅう（一般いっぱん書しょ） 2]}	講談社こうだんしゃ		久万くま嘉よしみ寿恵ひさえ	解説かいせつ:「ポアロとクリスティーの横顔よこがお」数藤すとう康雄やすお「アガサ・クリスティー著作ちょさくリスト」各務かがみ三郎さぶろう	493	4-06-203404-2
1982年ねん	青あお列車れっしゃの秘密ひみつ	早川書房はやかわしょぼう	ハヤカワ・ミステリ文庫ぶんこ HM1-64	田村たむら隆一りゅういち	あとがき「「青あお列車れっしゃ」に乗のって」田村たむら隆一りゅういち	364	4-15-070064-8	真鍋まなべ博ひろし
1983年ねん1月がつ	ブルートレイン殺人さつじん事件じけん	新潮社しんちょうしゃ	新潮しんちょう文庫ぶんこク-3-7^{[注ちゅう（一般いっぱん書しょ） 3]}	中村なかむら妙子たえこ	解説かいせつ中村なかむら妙子たえこ	381	4-10-213508-1	野中のなか昇のぼる
2004年ねん7月がつ15日にち	青あお列車れっしゃの秘密ひみつ	早川書房はやかわしょぼう	ハヤカワ・クリスティー文庫ぶんこ 5	青木あおき久恵ひさえ	解説かいせつ北上きたかみ次郎じろう	441	4-15-130005-8	Hayakawa Design

脚注きゃくちゅう（一般いっぱん書しょ）

^ 現在げんざい、グーテンベルク21が電子でんし書籍しょせき化かしている。
^ 数藤すとう康雄やすお=編へん、従来じゅうらい講談社こうだんしゃ文庫ぶんこで発行はっこうされていたものの合本がっぽん。「スタイルズ荘そうの怪かい事件じけん」、「ゴルフ場じょう殺人さつじん事件じけん」、「アクロイド殺害さつがい事件じけん」、「青あお列車れっしゃの謎なぞ」、「オリエント急行きゅうこう殺人さつじん事件じけん」、「ABC殺人さつじん事件じけん」（アクロイドのみ原はら百代ももよ、それ以外いがいは久万くま嘉よしみ寿恵ひさえの翻訳ほんやく）を収録しゅうろく。
^ 初版しょはん刊行かんこう時じ等とうの分類ぶんるい番号ばんごうの移行いこう期きには、カバー背せ表紙ひょうしに旧きゅう分類ぶんるい番号ばんごう「135-7-」（「赤あか」は省略しょうりゃく、「赤あか135」がクリスティの作家さっか番号ばんごうで、収録しゅうろく7冊さつ目め）と併記へいきされていた。

児童じどう書しょ

出版しゅっぱん年ねん	タイトル	出版しゅっぱん社しゃ	文庫ぶんこ名めい	訳者やくしゃ	巻末かんまつ	ページ数すう	ISBNコード	カバーデザイン	備考びこう
1968年ねん	青あお列車れっしゃの謎なぞ	ポプラ社ぽぷらしゃ	ジュニア世界せかいミステリー6	常盤ひたち新平しんぺい	解説かいせつ	230
1988年ねん	ブルートレイン殺人さつじん事件じけん	ポプラ社ぽぷらしゃ	ポプラ社ぽぷらしゃ文庫ぶんこ. 怪奇かいき・推理すいりシリーズ	班目まだらめ三保さんぼう		222	4-59-102890-9	イラスト=村井むらい香かおり葉は

翻案ほんあん作品さくひん

ラジオドラマ

1985年ねん、BBC Radio 4で放送ほうそうされている。

TV作品さくひん

名めい探偵たんていポワロ「The Mystery of the Blue Train（邦題ほうだい青あお列車れっしゃの秘密ひみつ）」（イギリス 2006年ねん）

脚注きゃくちゅう

^ 青あお列車れっしゃ（英えい: the Blue Train : ザ・ブルー・トレイン）はヨーロッパを代表だいひょうするフランスの豪華ごうか列車れっしゃの名称めいしょうで、日本にっぽんのブルートレインは無関係むかんけいである。
^ セント・メアリ・ミード村むらはミス・マープルが住すむ村むらの名前なまえであるが、『牧師ぼくし館かんの殺人さつじん』ではダウンシャー（架空かくうの州しゅう）、『書斎しょさいの死体したい』ではラドフォードシャー州しゅう（架空かくうの州しゅう）にあるとされているのに対たいし、キャサリン・グレーの住すむセント・メアリ・ミード村むらはケント州しゅうにある。

外部がいぶリンク

青あお列車れっしゃの秘密ひみつ - Hayakawa Online
青あお列車れっしゃの謎なぞ - 東京とうきょう創そう元もと社しゃ

この項目こうもくは、文学ぶんがくに関連かんれんした書かきかけの項目こうもくです。この項目こうもくを加筆かひつ・訂正ていせいなどしてくださる協力きょうりょく者しゃを求もとめています（P:文学ぶんがく/PJライトノベル）。

項目こうもくが小説しょうせつ家か・作家さっかの場合ばあいには {{Writer-stub}} を、文学ぶんがく作品さくひん以外いがいの本ほん・雑誌ざっしの場合ばあいには {{Book-stub}} を貼はり付づけてください。

[3] 現在げんざい、グーテンベルク21が電子でんし書籍しょせき化かしている。

[4] 数藤すとう康雄やすお=編へん、従来じゅうらい講談社こうだんしゃ文庫ぶんこで発行はっこうされていたものの合本がっぽん。「スタイルズ荘そうの怪かい事件じけん」、「ゴルフ場じょう殺人さつじん事件じけん」、「アクロイド殺害さつがい事件じけん」、「青あお列車れっしゃの謎なぞ」、「オリエント急行きゅうこう殺人さつじん事件じけん」、「ABC殺人さつじん事件じけん」（アクロイドのみ原はら百代ももよ、それ以外いがいは久万くま嘉よしみ寿恵ひさえの翻訳ほんやく）を収録しゅうろく。

[5] 初版しょはん刊行かんこう時じ等とうの分類ぶんるい番号ばんごうの移行いこう期きには、カバー背せ表紙ひょうしに旧きゅう分類ぶんるい番号ばんごう「135-7-」（「赤あか」は省略しょうりゃく、「赤あか135」がクリスティの作家さっか番号ばんごうで、収録しゅうろく7冊さつ目め）と併記へいきされていた。

[1] 青あお列車れっしゃ（英えい: the Blue Train : ザ・ブルー・トレイン）はヨーロッパを代表だいひょうするフランスの豪華ごうか列車れっしゃの名称めいしょうで、日本にっぽんのブルートレインは無関係むかんけいである。

[2] セント・メアリ・ミード村むらはミス・マープルが住すむ村むらの名前なまえであるが、『牧師ぼくし館かんの殺人さつじん』ではダウンシャー（架空かくうの州しゅう）、『書斎しょさいの死体したい』ではラドフォードシャー州しゅう（架空かくうの州しゅう）にあるとされているのに対たいし、キャサリン・グレーの住すむセント・メアリ・ミード村むらはケント州しゅうにある。

[1]

[2]

[注ちゅう（一般いっぱん書しょ） 1]

[注ちゅう（一般いっぱん書しょ） 2]

[注ちゅう（一般いっぱん書しょ） 3]