黒川くろかわ郡ぐん

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富谷とみや市制しせい移行いこう以前いぜんの宮城みやぎ県けん黒川くろかわ郡ぐんの範囲はんい（1.大和やまと町まち 2.大郷おおさと町まち 3.富谷とみや町まち（現げん・富谷とみや市し） 4.大衡おおひら村むら）

黒川くろかわ郡ぐん（くろかわぐん）は、宮城みやぎ県けんの郡ぐん。令れい制せい国こく下したでは陸奥みちのく国こく（のち陸前りくぜん国こく）に属ぞくす。

人口じんこう41,262人にん、面積めんせき367.82km²、人口じんこう密度みつど112人にん/km²。（2024年ねん6月がつ1日にち、推計すいけい人口じんこう）

以下いかの2町まち1村むらを含ふくむ。

• 大和やまと町まち（たいわちょう）
• 大郷おおさと町まち（おおさとちょう）
• 大衡おおひら村むら（おおひらむら）

概要がいよう

1878年ねん（明治めいじ11年ねん）に行政ぎょうせい区画くかくとして発足ほっそく。郡ぐん域いきは、上記じょうき2町まち1村むらおよび富谷とみや町まちの、3町まち1村むらの状態じょうたいが発足ほっそく時じより長ながらく続つづいたが、2016年ねん（平成へいせい28年ねん）10月がつ10日とおかに富谷とみや町まちが単独たんどく市制しせいし富谷とみや市しになったことで、黒川くろかわ郡ぐんから離脱りだつ、発足ほっそく以来いらい初はじめて郡ぐん域いきが変更へんこうとなった。現在げんざいの郡ぐん域いきは、上記じょうき2町まち1村むら。

旧来きゅうらいの黒川くろかわ郡ぐんの中心ちゅうしんは、北きたの大松沢おおまつざわ丘陵きゅうりょうと南みなみの松島まつしま丘陵きゅうりょうに挟はさまれた吉田川よしだがわ水系すいけい沿ぞいの平地ひらちに拓ひらかれた水田すいでん地帯ちたいと、奥州おうしゅう街道かいどうの宿場しゅくば町まちを起源きげんとする微ほろ高地こうち沿ぞいの大郷おおさと町まち以外いがいの町村ちょうそん役場やくばがあるあたりであった。

1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）に黒川くろかわ郡ぐんの国勢調査こくせいちょうさ人口じんこうは戦後せんご最少さいしょうとなるが、この頃ころから仙台せんだい市しの郊外こうがい化か（ドーナツ化か現象げんしょう）進行しんこうにより、仙台せんだい市しとの境界きょうかいに近ちかい松島まつしま丘陵きゅうりょう上じょうに住宅じゅうたく地ちが造成ぞうせいされ始はじめ、郡ぐん全体ぜんたいの人口じんこうは増加ぞうかに転てんじた。1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）には「仙台せんだい北部ほくぶ中核ちゅうかく都市とし構想こうそう」が策定さくていされ、1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）12月9日にちに東北自動車道とうほくじどうしゃどうの黒川くろかわ郡ぐん内ない区間くかんが開通かいつうすると、高速こうそく道路どうろに沿そうようにして工業こうぎょう団地だんちの造成ぞうせいが始はじまった。黒川くろかわ郡ぐん4町村ちょうそんは1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）に制定せいていされたテクノポリス法ほうにより仙台せんだい市しおよび泉いずみ市し（現げん：仙台せんだい市し泉いずみ区く）と共ともに「仙台せんだい北部ほくぶ地域ちいき」に指定していされ、さらに1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）には同どう法ほうに基もとづき策定さくていされた「仙台せんだい北部ほくぶ中核ちゅうかくテクノポリス構想こうそう」の一部いちぶとして、「仙台せんだい北部ほくぶ中核ちゅうかく都市とし構想こうそう」へと位置いちづけ直なおされた。

近年きんねんは、仙台せんだい都市とし圏けんの一部いちぶとして郡ぐん内ないの人口じんこう比率ひりつも旧来きゅうらいの中心ちゅうしん地ちより新興しんこう地帯ちたいである南部なんぶの占しめる割合わりあいが高たかくなってきている。また、セントラル自動車じどうしゃ（現げん・トヨタ自動車とよたじどうしゃ東日本ひがしにっぽん）や東京とうきょうエレクトロンが進出しんしゅつして機械きかい工業こうぎょうが集積しゅうせきしてきたため、東北とうほく地方ちほうにおける重要じゅうような工業こうぎょう地区ちくとなりつつある。

人口じんこう

現げん市町村しちょうそん界かいでの国勢調査こくせいちょうさ人口じんこうの推移すいい（単位たんい：人ひと）を以下いかに示しめす。

  黒川くろかわ郡ぐん

   富谷とみや市し

   大和やまと町まち

   大郷おおさと町まち

   大衡おおひら村むら

歴史れきし

平安へいあん時代じだいの『和名わみょう類聚るいじゅう抄しょう』には、新田にった・白川しらかわ・駅家えきやの3郷さとが記載きさいされている。

近代きんだい以降いこうの沿革えんかく

幕末ばくまつ時点じてんでは陸奥みちのく国こくに所属しょぞくし、全域ぜんいきが仙台せんだい藩はん領りょうであった。「旧きゅう高こう旧領きゅうりょう取調とりしらべ帳ちょう」に記載きさいされている明治めいじ初年しょねん時点じてんに存在そんざいした村むらは以下いかの通とおり。（49村むら）

区分くぶん	村むら名めい	所属しょぞく代官だいかん区く	所轄しょかつ郡ぐん奉行ぶぎょう
黒川くろかわ （38か村そん）	今村いまむら、一関いちのせき村むら、二関にぜき村むら、三関さんのせき村むら、相川あいかわ村むら、明石あかし村むら、石積いしづもり村むら、石原いしはら村むら、今泉いまいずみ村むら、大瓜おうり村むら、大亀おおかめ村むら、太田おおた村むら、大平おおひら村むら、大衡おおひら村むら、大森おおもり村むら、大童おおわら村むら、奥田おくだ村むら、小しょう鶴沢つるさわ村むら、小野村おのむら、北目きため大崎おおさき村むら、穀田こくだ村むら、駒場こまんば村むら、三さんヶ内村うちむら、志戸田しとだ村むら、下草したくさ村むら、高田たかだ村むら、富谷とみや村むら、鳥屋とや村むら、蒜袋ひるぶくろ村むら、桧ひのき和田わだ村むら、報恩寺ほうおんじ村むら、舞野まいの村むら、幕まく柳村やなぎむら、松坂まつさか村むら、宮床みやとこ村むら、山田やまだ村むら、吉田よしだ村むら、小野おの目め成田なりた村むら（西成田にしなりた村むら）	吉岡よしおか代官だいかん所しょ （今村いまむら）	北方きたかた郡ぐん奉行ぶぎょう
大谷おおや （11か村そん）	中村なかむら、鶉崎うずらさき村むら、大松沢おおまつざわ村むら、粕川かすかわ村むら、川内せんだい村むら、不来内こずない村むら、土橋どばし村むら、羽生はぶ村むら、味明みあけ村むら、山崎やまざき村むら、大谷おおや成田なりた村むら（東成田ひがしなりた村むら）	高城たかぎ代官だいかん所しょ （宮城みやぎ郡ぐん高城本たかじょうほん郷きょう）

高城たかぎ代官だいかん所しょは宮城みやぎ郡ぐん高城本たかじょうほん郷きょうに在あり、宮城みやぎ郡ぐんのうち高だか城じょう13か村そん・桃生ものう郡ぐん深谷ふかやのうち宮戸島みやとじま1か村そん・黒川くろかわ郡ぐんのうち大谷おおや11か村そんを管轄かんかつ。

• 明治めいじ元年がんねん
  • 9月24日にち（1868年ねん11月8日にち） - 仙台せんだい藩はん主あるじ伊達だて慶けい邦くにが官軍かんぐんに降伏ごうぶく。28万まん石せきに減げん封ふうとなる。
  • 12月7日にち（1869年ねん1月がつ19日にち） - 陸奥みちのく国こくが分割ぶんかつされ、本郡ほんぐは陸前りくぜん国こくの所属しょぞくとなる。
  • 12月12日にち（1869年ねん1月がつ24日にち） - 伊達だて亀三郎かめさぶろう（慶けい邦くにの子こ）に旧領きゅうりょうのうち28万まん石せきが与あたえられ仙台せんだい藩はんが復活ふっかつ。全域ぜんいきが仙台せんだい藩はん領りょうとなる。
• 明治めいじ3年ねん（1870年ねん） - 大谷おおやの成田なりた村むらを東成田ひがしなりた村むらに、小野おの目め成田なりた村むらを西成田にしなりた村むらに改称かいしょうする。
• 明治めいじ4年ねん
  • 7月がつ14日にち（1871年ねん8月がつ19日にち） - 廃藩置県はいはんちけんにより仙台せんだい県けん（第だい1次じ）の管轄かんかつとなる。
  • 11月2日にち（1871年ねん12月13日にち） - 第だい1次じ府県ふけん統合とうごうにより仙台せんだい県けん（第だい2次じ）の管轄かんかつとなる。
• 明治めいじ5年ねん
  • 1月がつ8日にち（1872年ねん2月がつ16日にち） - 仙台せんだい県けん（第だい2次じ）が宮城みやぎ県けんに改称かいしょう。
  • 4月がつ9日にち（1872年ねん6月がつ10日とおか） - 大だい区く小お区く制せいの施行しこうにより、黒川くろかわ郡ぐんは宮城みやぎ県けん第だい4大だい区くとなる。

宮城みやぎ県けん第だい4大だい区く（全ぜん12小しょう区く。黒川くろかわ郡ぐんのみ）
小お区く	所属しょぞく村むら
小しょう1区く	富谷とみや村むら、下草したくさ村むら、今泉いまいずみ村むら、大童おおわら村むら、三関さんのせき村むら
小しょう2区く	太田おおた村むら、小しょう鶴沢つるさわ村むら、幕まく柳村やなぎむら、山田やまだ村むら、明石あかし村むら、石積いしづもり村むら、大亀おおかめ村むら、穀田こくだ村むら、西成田にしなりた村むら
小しょう3区く	宮床みやとこ村むら、小野村おのむら、志戸田しとだ村むら、一関いちのせき村むら、二関にぜき村むら
小しょう4区く	今村いまむら、高田たかだ村むら、蒜袋ひるぶくろ村むら、舞野まいの村むら
小しょう5区く	桧ひのき和田わだ村むら、大平おおひら村むら、北目きため大崎おおさき村むら、鳥屋とや村むら
小しょう6区く	中村なかむら、鶉崎うずらさき村むら、川内せんだい村むら、土橋どばし村むら、東成田ひがしなりた村むら
小しょう7区く	不来内こずない村むら、羽生はぶ村むら、味明みあけ村むら、山崎やまざき村むら
小しょう8区く	粕川かすかわ村むら
小しょう9区く	大松沢おおまつざわ村むら
小しょう10区く	相川あいかわ村むら、三さんヶ内村うちむら、報恩寺ほうおんじ村むら、松坂まつさか村むら、大森おおもり村むら、駒場こまんば村むら、石原いしはら村むら
小しょう11区く	大衡おおひら村むら、大瓜おうり村むら、奥田おくだ村むら
小しょう12区く	吉田よしだ村むら

• 明治めいじ7年ねん（1874年ねん）4月がつ - 区くの再編さいへんにより、黒川くろかわ郡ぐんは加美かみ郡ぐんと共ともに宮城みやぎ県けん第だい3大だい区くとなる。

宮城みやぎ県けん第だい3大だい区く（全ぜん14小しょう区く。黒川くろかわ郡ぐん1～7・加美かみ郡ぐん）
小お区く	所属しょぞく村むら
小しょう1区く	富谷とみや村むら、明石あかし村むら、石積いしづもり村むら、今泉いまいずみ村むら、大亀おおかめ村むら、大童おおわら村むら、穀田こくだ村むら、西成田にしなりた村むら、太田おおた村むら、小しょう鶴沢つるさわ村むら、鳥屋とや村むら、幕まく柳村やなぎむら、山田やまだ村むら
小しょう2区く	宮床みやとこ村むら、小野村おのむら、下草したくさ村むら、志戸田しとだ村むら、一関いちのせき村むら、二関にぜき村むら、三関さんのせき村むら
小しょう3区く	相川あいかわ村むら、三さんヶ内村うちむら、桧ひのき和田わだ村むら、報恩寺ほうおんじ村むら、松坂まつさか村むら、大平おおひら村むら、北目きため大崎おおさき村むら
小しょう4区く	中村なかむら、鶉崎うずらさき村むら、川内せんだい村むら、不来内こずない村むら、土橋どばし村むら、羽生はぶ村むら、味明みあけ村むら、山崎やまざき村むら、東成田ひがしなりた村むら
小しょう5区く	大松沢おおまつざわ村むら、粕川かすかわ村むら、石原いしはら村むら、大森おおもり村むら
小しょう6区く	今村いまむら、舞野まいの村むら、高田たかだ村むら、吉田よしだ村むら
小しょう7区く	大衡おおひら村むら、大瓜おうり村むら、奥田おくだ村むら、駒場こまんば村むら、蒜袋ひるぶくろ村むら

• 明治めいじ9年ねん（1876年ねん）11月 - 区くの再編さいへんにより、黒川くろかわ郡ぐんは名取なとり郡ぐん・宮城みやぎ郡ぐんと共ともに宮城みやぎ県けん第だい2大だい区くとなる。

宮城みやぎ県けん第だい2大だい区く（全ぜん17小しょう区く。名取なとり郡ぐん・宮城みやぎ郡ぐん・黒川くろかわ郡ぐん15～17）
小お区く	所属しょぞく村むら
小しょう15区く	富谷とみや村むら、一関いちのせき村むら、二関にぜき村むら、三関さんのせき村むら、明石あかし村むら、石積いしづもり村むら、今泉いまいずみ村むら、大亀おおかめ村むら、大童おおわら村むら、穀田こくだ村むら、志戸田しとだ村むら、西成田にしなりた村むら、宮床みやとこ村むら、小野村おのむら、下草したくさ村むら、太田おおた村むら、大平おおひら村むら、小しょう鶴沢つるさわ村むら、北目きため大崎おおさき村むら、鳥屋とや村むら、幕まく柳村やなぎむら、山田やまだ村むら、高田たかだ村むら
小しょう16区く	粕川かすかわ村むら、大松沢おおまつざわ村むら、中村なかむら、鶉崎うずらさき村むら、川内せんだい村むら、不来内こずない村むら、土橋どばし村むら、羽生はぶ村むら、味明みあけ村むら、山崎やまざき村むら、東成田ひがしなりた村むら、石原いしはら村むら、大森おおもり村むら、三さんヶ内村うちむら、報恩寺ほうおんじ村むら
小しょう17区く	今村いまむら、吉田よしだ村むら、相川あいかわ村むら、蒜袋ひるぶくろ村むら、桧ひのき和田わだ村むら、舞野まいの村むら、松坂まつさか村むら、大衡おおひら村むら、大瓜おうり村むら、奥田おくだ村むら、駒場こまんば村むら

• 明治めいじ11年ねん（1878年ねん）10月がつ21日にち - 郡こおり区く町村ちょうそん編制へんせい法ほうの宮城みやぎ県けんでの施行しこうにより、行政ぎょうせい区画くかくとしての黒川くろかわ郡ぐんが発足ほっそく。「黒川くろかわ加美かみ郡ぐん役所やくしょ」が今村いまむらに設置せっちされ、加美かみ郡ぐんとともに管轄かんかつ。同どう日大にちだい区く小お区く制せい廃止はいし。

町村ちょうそん制せい以降いこうの沿革えんかく

• 明治めいじ22年ねん（1889年ねん）4月がつ1日にち - 町村ちょうそん制せいの施行しこうにより、以下いかの町村ちょうそんが発足ほっそく。（1町まち9村むら）
  • 吉岡よしおか町まち（今村いまむらが単独たんどく町制ちょうせい。現げん・大和やまと町まち）
  • 大衡おおひら村むら ← 大衡おおひら村むら、大瓜おうり村むら、大森おおもり村むら、奥田おくだ村むら、駒場こまんば村むら（現存げんそん)
  • 吉田よしだ村むら ← 吉田よしだ村むら、高田たかだ村むら（現げん・大和やまと町まち）
  • 宮床みやとこ村むら ← 宮床みやとこ村むら、小野村おのむら（現げん・大和やまと町まち）
  • 富谷とみや村むら ← 富谷とみや村むら、一関いちのせき村むら、二関にぜき村むら、三関さんのせき村むら、明石あかし村むら、石積いしづもり村むら、今泉いまいずみ村むら、大亀おおかめ村むら、大童おおわら村むら、穀田こくだ村むら、志戸田しとだ村むら、西成田にしなりた村むら（現げん・富谷とみや市し）
  • 鶴巣つるす村むら ← 下草したくさ村むら、太田おおた村むら、大平おおひら村むら、北目きため大崎おおさき村むら、小しょう鶴沢つるさわ村むら、鳥屋とや村むら、幕まく柳村やなぎむら、山田やまだ村むら（現げん・大和やまと町まち）
  • 大谷おおや村むら ← 中村なかむら、鶉崎うずらさき村むら、川内せんだい村むら、不来内こずない村むら、土橋どばし村むら、羽生はぶ村むら、味明みあけ村むら、山崎やまざき村むら、東成田ひがしなりた村むら（現げん・大郷おおさと町まち）
  • 粕川かすかわ村むら ← 粕川かすかわ村むら、石原いしはら村むら（現げん・大郷おおさと町まち）
  • 大松沢おおまつざわ村むら（単独たんどく村むら制せい。現げん・大郷おおさと町まち）
  • 落合おちあい村むら ← 相川あいかわ村むら、三さんヶ内村うちむら、蒜袋ひるぶくろ村むら、桧ひのき和田わだ村むら、報恩寺ほうおんじ村むら、舞野まいの村むら、松坂まつさか村むら（現げん・大和やまと町まち）

1.吉岡よしおか町まち 2.大衡おおひら村むら 3.吉田よしだ村むら 4.宮床みやとこ村むら 5.富谷とみや村むら 6.鶴巣つるす村むら 7.大谷おおや村むら 8.粕川かすかわ村むら 9.大松沢おおまつざわ村むら 10.落合おちあい村むら（紫むらさき：大和やまと町まち 桃もも：大郷おおさと町まち 青あお：合併がっぺいなし）

• 1894年ねん（明治めいじ27年ねん）4月がつ1日にち - 郡ぐん制せいを施行しこう。郡ぐん役所やくしょが吉岡よしおか町まちに設置せっち。
• 大正たいしょう12年ねん（1923年ねん）4月がつ1日にち - 郡ぐん会かいが廃止はいし。郡ぐん役所やくしょは存続そんぞく。
• 大正たいしょう15年ねん（1926年ねん）7月がつ1日にち - 郡ぐん役所やくしょが廃止はいし。以降いこうは地理ちり的てき区分くぶん名称めいしょうとなる。
• 昭和しょうわ29年ねん（1954年ねん）
  • 5月1日にち - 大谷おおや村むらの一部いちぶ（山崎やまざき字じ川北かわきたの一部いちぶ、0.69平方へいほうkm）が志田しだ郡ぐん鹿島台かしまだい町まちに編入へんにゅう。
  • 7月がつ1日にち - 大松沢おおまつざわ村むら・大谷おおや村むら・粕川かすかわ村むらが合併がっぺいして大郷おおさと村むらが発足ほっそく。（1町まち7村むら）
• 昭和しょうわ30年ねん（1955年ねん）4月がつ20日はつか - 吉岡よしおか町まち・落合おちあい村むら・鶴巣つるす村むら・宮床みやとこ村むら・吉田よしだ村むらが合併がっぺいして大和やまと町まちが発足ほっそく。（1町まち3村むら）
• 昭和しょうわ34年ねん（1959年ねん）4月がつ1日にち - 大郷おおさと村むらが町制ちょうせい施行しこうして大郷おおさと町まちとなる。（2町まち2村むら）
• 昭和しょうわ38年ねん（1963年ねん）4月がつ1日にち - 富谷とみや村むらが町制ちょうせい施行しこうして富谷とみや町まちとなる。（3町まち1村むら）
• 平成へいせい28年ねん（2016年ねん）10月がつ10日とおか - 富谷とみや町まちが市制しせい施行しこうして富谷とみや市しとなり、郡ぐんより離脱りだつ。（2町まち1村むら）

変遷へんせん表ひょう

自治体じちたいの変遷へんせん

明治めいじ22年ねん以前いぜん	明治めいじ22年ねん4月がつ1日にち	明治めいじ22年ねん - 大正たいしょう15年ねん	昭和しょうわ元年がんねん - 昭和しょうわ28年ねん	昭和しょうわ29年ねん - 昭和しょうわ64年ねん		平成へいせい元年がんねん - 現在げんざい	現在げんざい
今村いまむら	吉岡よしおか町まち	吉岡よしおか町まち	吉岡よしおか町まち	昭和しょうわ30年ねん4月がつ20日はつか 大和やまと町まち		大和やまと町まち	大和やまと町まち
相川あいかわ村むら	落合おちあい村むら	落合おちあい村むら	落合おちあい村むら
三さんヶ内村うちむら
蒜袋ひるぶくろ村むら
桧ひのき和田わだ村むら
報恩寺ほうおんじ村むら
舞野まいの村むら
松坂まつさか村むら
下草したくさ村むら	鶴巣つるす村むら	鶴巣つるす村むら	鶴巣つるす村むら
太田おおた村むら
大平おおひら村むら
小しょう鶴沢つるさわ村むら
北目きため大崎おおさき村むら
鳥屋とや村むら
幕まく柳村やなぎむら
山田やまだ村むら
宮床みやとこ村むら	宮床みやとこ村むら	宮床みやとこ村むら	宮床みやとこ村むら
小野村おのむら
吉田よしだ村むら	吉田よしだ村むら	吉田よしだ村むら	吉田よしだ村むら
高田たかだ村むら
大松沢おおまつざわ村むら	大松沢おおまつざわ村むら	大松沢おおまつざわ村むら	大松沢おおまつざわ村むら	昭和しょうわ29年ねん7月がつ1日にち 大郷おおさと村むら	昭和しょうわ34年ねん4月がつ1日にち 町制ちょうせい施行しこう 大郷おおさと町まち	大郷おおさと町まち	大郷おおさと町まち
中村なかむら	大谷おおや村むら	大谷おおや村むら	大谷おおや村むら
鶉崎うずらさき村むら
川内せんだい村むら
不来内こずない村むら
土橋どばし村むら
羽生はぶ村むら
味明みあけ村むら
山崎やまざき村むら
東成田ひがしなりた村むら
粕川かすかわ村むら	粕川かすかわ村むら	粕川かすかわ村むら	粕川かすかわ村むら
石原いしはら村むら
富谷とみや村むら	富谷とみや村むら	富谷とみや村むら	富谷とみや村むら	昭和しょうわ38年ねん4月がつ1日にち 町制ちょうせい施行しこう 富谷とみや町まち		平成へいせい28年ねん10月がつ10日とおか 市制しせい施行しこう 富谷とみや市し	富谷とみや市し
一関いちのせき村むら
二関にぜき村むら
三関さんのせき村むら
明石あかし村むら
石積いしづもり村むら
今泉いまいずみ村むら
大亀おおかめ村むら
大童おおわら村むら
穀田こくだ村むら
志戸田しとだ村むら
西成田にしなりた村むら
大衡おおひら村むら	大衡おおひら村むら	大衡おおひら村むら	大衡おおひら村むら	大衡おおひら村むら		大衡おおひら村むら	大衡おおひら村むら
大瓜おうり村むら
大森おおもり村むら
奥田おくだ村むら
駒場こまんば村むら

町村ちょうそん合併がっぺいの経緯けいい

1889年ねん（明治めいじ22年ねん）4月がつの町村ちょうそん制せい施行しこうにともなう明治めいじの大だい合併がっぺいによって、黒川くろかわ郡ぐん内ないには10町村ちょうそんが成立せいりつした。

明治めいじの大だい合併がっぺい（1889年ねん4月がつ）

大衡おおひら村むら （2,912）			大松沢おおまつざわ村むら （2,081）
吉田よしだ村むら （2,491）	吉岡よしおか町まち （3,246）	落合おちあい村むら （2,509）	粕川かすかわ村むら （1,690）
宮床みやとこ村むら （2,003）	富谷とみや村むら （3,645）	鶴巣つるす村むら （2,711）	大谷おおや村むら （4,454）

• 町村ちょうそん名めいの下したの括弧かっこ内ないの数字すうじは1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）国勢調査こくせいちょうさ人口じんこう（単位たんい：人ひと）。

昭和しょうわの大だい合併がっぺいの際さい、県けんが提示ていじした試案しあんは郡ぐん内ない西部せいぶを南北なんぼく2つ、東部とうぶを1つの計けい3自治体じちたいに再編さいへんするというものであった。

県けんの合併がっぺい試案しあん（1954年ねん2月がつ）

大衡おおひら村むら （6,112）			大松沢おおまつざわ村むら （3,245）
吉田よしだ村むら （3,606）	吉岡よしおか町まち （5,239）	落合おちあい村むら （3,259）	粕川かすかわ村むら （2,991）
宮床みやとこ村むら （3,066）	富谷とみや村むら （5,201）	鶴巣つるす村むら （4,036）	大谷おおや村むら （6,813）

• 町村ちょうそん名めいの下したの括弧かっこ内ないの数字すうじは1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）国勢調査こくせいちょうさ人口じんこう（単位たんい：人ひと）。
  • 北部ほくぶ4町村ちょうそん：18,216人にん
  • 南部なんぶ3ヶ村かそん：12,303人にん
  • 東部とうぶ3ヶ村かそん：13,049人にん

東部とうぶ3ヶ村かそんは試案しあんの通とおり1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）7月がつ1日にちに合併がっぺいし大郷おおさと村むらとなったが、西部せいぶでは大衡おおひら村むらが独立どくりつを望のぞんで合併がっぺいに反対はんたい、富谷とみや村むらは県けん試案しあんを支持しじしたものの、他たの5町村ちょうそんは西部せいぶ7町村ちょうそん全すべて統合とうごうする大だい規模きぼ合併がっぺいを主張しゅちょうしたため交渉こうしょうが決裂けつれつし、結局けっきょく大衡おおひら村むらと富谷とみや村むらの2村むらを除のぞいた1町まち4村むらが合併がっぺいして1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）4月がつ20日はつかに大和やまと町まちが成立せいりつした。

その後ごも大衡おおひら・富谷とみや両りょう村むらは県けんから残置ざんち町村ちょうそんに指定していされず、1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）には宮城みやぎ県知事けんちじから、1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）には内閣ないかく総理そうり大臣だいじんから重かさねて両りょう村むらに対たいして大和やまと町まちと合併がっぺいせよとの勧告かんこくがなされたが、両りょう村むらともこれを拒否きょひし、黒川くろかわ郡ぐんは1町まち3村むらとなって昭和しょうわの大だい合併がっぺいを終おえた（のちに大郷おおさと・富谷とみやが町制ちょうせい施行しこうし3町まち1村むらとなる）。

昭和しょうわの大だい合併がっぺい（1955年ねん4月がつ）
（■：現げん・大和やまと町まち、■：現げん・大郷おおさと町まち）

大衡おおひら村むら			大松沢おおまつざわ村むら
吉田よしだ村むら	吉岡よしおか町まち	落合おちあい村むら	粕川かすかわ村むら
宮床みやとこ村むら	富谷とみや村むら	鶴巣つるす村むら	大谷おおや村むら

平成へいせいの大だい合併がっぺいの際さいには宮城みやぎ県けんが黒川くろかわ郡ぐんの現行げんこう4町村ちょうそんを統一とういつする案あんを提示ていじしたほか、富谷とみや町まちを仙台せんだい市しに編入へんにゅうする案あんも出だされたが、人口じんこうの激増げきぞうによって単独たんどく市制しせい施行しこうの見込みこみが生しょうじている富谷とみや町まちはこれらの案あんを拒否きょひし、平成へいせいの大だい合併がっぺいによる自治体じちたいの統廃合とうはいごうは発生はっせいしなかった。

「昭和しょうわの大だい合併がっぺい」直後ちょくごの
黒川くろかわ郡ぐん内ない町村ちょうそんの人口じんこう比ひ

1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）国勢調査こくせいちょうさ：
黒川くろかわ郡ぐん（44,862人にん）内ないの人口じんこう比ひ

  大和やまと町まち：19,825人にん (44.2%)

  大郷おおさと村むら：13,140人にん (29.3%)

  大衡おおひら村むら：6,754人にん (15.1%)

  富谷とみや村むら：5,143人にん (11.5%)

富谷とみや離脱りだつ直前ちょくぜんの
黒川くろかわ郡ぐん内ない町村ちょうそんの人口じんこう比ひ

2015年ねん（平成へいせい27年ねん）国勢調査こくせいちょうさ：
黒川くろかわ郡ぐん（93,908人にん）内ないの人口じんこう比ひ

  大和やまと町まち：28,244人にん (30.1%)

  大郷おおさと町まち：8,370人にん (8.9%)

  大衡おおひら村むら：5,703人にん (6.1%)

  富谷とみや町まち：51,591人にん (54.9%)

行政ぎょうせい

黒川くろかわ・加美かみ郡ぐん長ちょう

代だい	氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	退任たいにん年月日ねんがっぴ	備考びこう
1	高木たかぎ惟おもんみ矩のり	1879年ねん（明治めいじ12年ねん）3月がつ	1880年ねん（明治めいじ13年ねん）11月6日にち
2	但木ただき良次りょうじ	1880年ねん（明治めいじ13年ねん）11月6日にち	1899年ねん（明治めいじ22年ねん）11月26日にち
3	竹内たけうち寿ことぶき貞さだ	1889年ねん（明治めいじ22年ねん）11月26日にち	1891年ねん（明治めいじ24年ねん）7月がつ3日にち
4	大童おおわらわ信しんじ太夫たゆう	1891年ねん（明治めいじ24年ねん）7月がつ3日にち	1892年ねん（明治めいじ25年ねん）11月4日にち
5	大立目おおだつめ謙吾けんご	1892年ねん（明治めいじ25年ねん）11月4日にち	1894年ねん（明治めいじ27年ねん）3月がつ31日にち	廃はい官かん 加美かみ郡ぐん長ちょうへ転任てんにん

黒川くろかわ郡ぐん長ちょう

代だい	氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	退任たいにん年月日ねんがっぴ	備考びこう
1	但木ただき良次りょうじ	1894年ねん（明治めいじ27年ねん）4月がつ1日にち	1904年ねん（明治めいじ37年ねん）12月23日にち
2	武たけ市郎いちろう	1904年ねん（明治めいじ37年ねん）12月23日にち	1906年ねん（明治めいじ39年ねん）2月がつ28日にち
3	安藤あんどう房太郎ふさたろう	1906年ねん（明治めいじ39年ねん）2月がつ28日にち	1908年ねん（明治めいじ41年ねん）7月がつ29日にち
4	伊藤いとう近きん春はる	1908年ねん（明治めいじ41年ねん）7月がつ29日にち	1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）9月がつ24日にち
5	石崎いしざき寅吉とらきち	1912年ねん（大正たいしょう元年がんねん）9月がつ24日にち	1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）12月2日にち
6	松木まつき親ちかし則のり	1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）12月2日にち	1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）12月8日にち
7	森田もりた専せん七なな郎ろう	1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）12月8日にち	1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）12月27日にち
8	谷口たにぐち喜藤きとう太ふとし	1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）12月27日にち	1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）2月がつ27日にち
9	佐藤さとう真平まっぴら	1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）2月がつ27日にち

参考さんこう文献ぶんけん

• 『宮城みやぎ県けん黒川くろかわ郡ぐん誌し』（黒川くろかわ郡ぐん教育きょういく会かい、1924年ねん）
• 「角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん」編纂へんさん委員いいん会かい 編へん『角川かどかわ日本にっぽん地名ちめい大だい辞典じてん』 4 宮城みやぎ県けん、角川書店かどかわしょてん、1979年ねん12月1日にち。ISBN 4040010302。 

関連かんれん項目こうもく

• 富谷とみや市し#鉄てつ軌道きどう構想こうそう
• 富谷とみや市し#住宅じゅうたく地ち開発かいはつ

外部がいぶリンク

• 旧きゅう高こう旧領きゅうりょう取調とりしらべ帳ちょうデータベース