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1989ねんブラジルグランプリ

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ブラジルの旗 1989ねんブラジルグランプリ
レース詳細しょうさい
日程にってい 1989ねんシーズンだい1せん
決勝けっしょう開催かいさい 3月26にち
開催かいさい ジャカレパグア・サーキット
ブラジル リオ・デ・ジャネイロ
コースちょう 5.031km
レース距離きょり 61しゅう(306.981km)
決勝けっしょう天候てんこう はれ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'25.302
ファステストラップ
ドライバー イタリアの旗 リカルド・パトレーゼ
タイム 1'32.507(Lap 47)
決勝けっしょう順位じゅんい
優勝ゆうしょう
2
3

1989ねんブラジルグランプリは、1989ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんだい1せんとして、1989ねん3月26にちネルソン・ピケ・サーキット開催かいさいされた。

概要がいよう[編集へんしゅう]

1500ccターボエンジン使用しよう1988ねんかぎりで禁止きんしされ、3500cc自然しぜん吸気きゅうきエンジンのみであらそわれることになって最初さいしょのレースである。

コスワースDFR)とジャッド(CV、EV)の2しゃ3種類しゅるいのV8エンジンが市販しはんされ、新規しんき参入さんにゅうチームがいくつかあった。AGSから参戦さんせん予定よていしていたフィリップ・ストレイフが、ブラジルGPの開催かいさいおこなわれていたシーズン直前ちょくぜんのテストで脊髄せきずい損傷そんしょう重傷じゅうしょう事故じこい、このレースには予定よていより1だいすくない38だい出走しゅっそうした。

セミオートマチックトランスミッションが、フェラーリ・640によってはじめて実戦じっせん投入とうにゅうされた。

フジテレビF1中継ちゅうけいでは古舘ふるたち伊知郎いちろう実況じっきょうはつ登場とうじょうしたレースでもあった。

予選よせん[編集へんしゅう]

予選よせんまえ予備よび予選よせんおこなわれた。予備よび予選よせんおもはつ参戦さんせんチーム、ドライバーを対象たいしょうとしたもので、13だい出走しゅっそう上位じょうい4だい通過つうかする予定よていであったが、予備よび予選よせん免除めんじょ対象たいしょうであるストレイフの負傷ふしょう欠場けつじょうにより、このレースでは5だい通過つうかすることとなった。

予備よび予選よせん通過つうかしたのは、ブラバムの2だい、ユーロブルンのフォイテク、オゼッラのラリーニ、ザクスピードのシュナイダーだった。鈴木すずき久里くさとは11で、予備よび予選よせん通過つうか失敗しっぱいした。

決勝けっしょう[編集へんしゅう]

セナはポールポジションからのスタートだったものの出遅でおくれ、1コーナーでベルガーとパトレーゼにならばれてしまう。そして2だいはさまれるかたち接触せっしょく、フロントウイングを破損はそんした。ピットにはいって修理しゅうりし、レースに復帰ふっきするが11わった。またベルガーも接触せっしょく原因げんいんで1しゅうでリタイヤした。 パトレーゼがレースをリードし、以下いかブーツェン、マンセル、プロストとつづいた。しかし、ブーツェンはエンジンブローにより3しゅうにリタイヤしてしまう。その16しゅう、2浮上ふじょうしたマンセルがパトレーゼをきトップにつ。しかしその、マンセルはタイヤ交換こうかんおくれ、今度こんどはプロストがパトレーゼをにいてトップにつ。

このままプロスト優勝ゆうしょうかとおもわれた矢先やさき、プロストのマシンにクラッチトラブルが発生はっせいし、28しゅうげてきたマンセルにかれてしまう。一方いっぽうで3以下いかは、ハーバート、母国ぼこくグランプリのグージェルミン、そしてパトレーゼとつづいていた。そして34しゅう、グージェルミンがハーバートをいて3がった。その、パトレーゼもハーバートをき、そしてグージェルミンにせまっていく。いちまえたがそのすぐマシントラブルによりリタイヤとなる。一方いっぽうトップあらそいではマンセルのマシンにステアリングがゆるむというトラブルが発生はっせいのこり17しゅう緊急きんきゅうピットインし、ステアリングを交換こうかんし、トップにっていたプロストをふたたいて優勝ゆうしょうかざった。以下いかプロスト、グージェルミン、ハーバート、ワーウィック、ナニーニとつづいた。グージェルミンは母国ぼこくGPで3はつ表彰台ひょうしょうだい獲得かくとくした。

マンセルはフェラーリ移籍いせきはじめてのレースで、自身じしんでも望外ぼうがい勝利しょうりにした。新車しんしゃはシーズンまえのテストでレース距離きょりはしれたことがなく、完走かんそうすらのぞめないというのが本音ほんねだった。新人しんじんのハーバートは前年ぜんねん国際こくさいF3000でったあし怪我けがかんなおしておらず、こちらも準備じゅんび不足ふそく不安ふあんされていたが、あしいたみにえながらデビューせん4入賞にゅうしょうという結果けっかのこした。

結果けっか[編集へんしゅう]

予選よせん結果けっか[編集へんしゅう]

順位じゅんい No ドライバー コンストラクタ 1かい 2かい
1 1 ブラジルの旗 アイルトン・セナ マクラーレンホンダ 1'26.205 1'25.302
2 6 イタリアの旗 リカルド・パトレーゼ ウィリアムズルノー 1'26.172 7'12.732
3 28 オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 1'26.271 1'26.394
4 5 ベルギーの旗 ティエリー・ブーツェン ウィリアムズルノー 1'27.367 1'26.459
5 2 フランスの旗 アラン・プロスト マクラーレンホンダ 1'27.095 1'26.620
6 27 イギリスの旗 ナイジェル・マンセル フェラーリ 1'27.249 1'26.772
7 16 イタリアの旗 イヴァン・カペリ マーチジャッド 1'27.525 1'27.035
8 9 イギリスの旗 デレック・ワーウィック アロウズフォード 1'27.937 1'27.408
9 11 ブラジルの旗 ネルソン・ピケ ロータスジャッド 1'28.423 1'27.437
10 20 イギリスの旗 ジョニー・ハーバート ベネトンフォード 1'27.626 1'27.754
11 19 イタリアの旗 アレッサンドロ・ナニーニ ベネトンフォード 1'28.394 1'27.865
12 15 ブラジルの旗 マウリシオ・グージェルミン マーチジャッド 1'27.956 1'28.581
13 7 イギリスの旗 マーティン・ブランドル ブラバムジャッド 1'29.138 1'28.274
14 8 イタリアの旗 ステファノ・モデナ ブラバムジャッド 1'28.621 1'28.942
15 22 イタリアの旗 アンドレア・デ・チェザリス ダラーラフォード 1'29.005 1'29.206
16 23 イタリアの旗 ピエルルイジ・マルティニ ミナルディフォード - 1'29.435
17 38 ドイツの旗 クリスチャン・ダナー リアルフォード 1'30.460 1'29.455
18 3 イギリスの旗 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 1'30.443 1'29.573
19 17 イタリアの旗 ニコラ・ラリーニ オゼッラフォード 1'31.341 1'30.146
20 4 イタリアの旗 ミケーレ・アルボレート ティレルフォード 1'32.260 1'30.255
21 12 日本の旗 中嶋なかじまさとる ロータスジャッド 1'30.942 1'30.375
22 26 フランスの旗 オリビエ・グルイヤール リジェフォード 1'30.410 1'30.666
23 24 スペインの旗 ルイス・ペレス=サラ ミナルディフォード 1'30.702 1'30.643
24 10 アメリカ合衆国の旗 エディ・チーバー アロウズフォード 1'30.657 1'31.068
25 34 ドイツの旗 ベルント・シュナイダー ザクスピードヤマハ 1'32.346 1'30.861
26 30 フランスの旗 フィリップ・アリオー ローラランボルギーニ 1'31.872 1'31.009
DNQ 29 フランスの旗 ヤニック・ダルマス ローラランボルギーニ 1'32.411 1'31.260
DNQ 25 フランスの旗 ルネ・アルヌー リジェフォード - 1'31.376
DNQ 33 スイスの旗 グレガー・フォイテク ユーロブルンジャッド 1'31.791 1'53.570
DNQ 31 ブラジルの旗 ロベルト・モレノ コローニフォード 1'32.561 1'34.894

決勝けっしょう結果けっか[編集へんしゅう]

順位じゅんい No ドライバー コンストラクタ 周回しゅうかい タイム/リタイア グリッド ポイント
1 27 イギリスの旗 ナイジェル・マンセル フェラーリ 61 1:38'58.744 6 9
2 2 フランスの旗 アラン・プロスト マクラーレンホンダ 61 + 7.809 5 6
3 15 ブラジルの旗 マウリシオ・グージェルミン マーチジャッド 61 + 9.370 12 4
4 20 イギリスの旗 ジョニー・ハーバート ベネトンフォード 61 + 10.493 10 3
5 9 イギリスの旗 デレック・ワーウィック アロウズフォード 61 + 17.866 8 2
6 19 イタリアの旗 アレッサンドロ・ナニーニ ベネトンフォード 61 + 18.241 11 1
7 3 イギリスの旗 ジョナサン・パーマー ティレルフォード 60 +1 Lap 18  
8 12 日本の旗 中嶋なかじまさとる ロータスジャッド 60 +1 Lap 21  
9 26 フランスの旗 オリビエ・グルイヤール リジェフォード 60 +1 Lap 22  
10 4 イタリアの旗 ミケーレ・アルボレート ティレルフォード 59 +2 Laps 20  
11 1 ブラジルの旗 アイルトン・セナ マクラーレンホンダ 59 +2 Laps 1  
12 30 フランスの旗 フィリップ・アリオー ローラランボルギーニ 58 +3 Laps 26  
13 22 イタリアの旗 アンドレア・デ・チェザリス ダラーラフォード 57 +4 Laps 15  
14 38 ドイツの旗 クリスチャン・ダナー リアルフォード 56 +5 Laps 17  
リタイア 6 イタリアの旗 リカルド・パトレーゼ ウィリアムズルノー 51 オルタネーター 2  
リタイア 10 アメリカ合衆国の旗 エディ・チーバー アロウズフォード 37 接触せっしょく 24  
リタイア 34 ドイツの旗 ベルント・シュナイダー ザクスピードヤマハ 36 接触せっしょく 25  
リタイア 7 イギリスの旗 マーティン・ブランドル ブラバムジャッド 27 ドライブシャフト[1] 13  
リタイア 16 イタリアの旗 イヴァン・カペリ マーチジャッド 22 サスペンション 7  
リタイア 11 ブラジルの旗 ネルソン・ピケ ロータスジャッド 10 燃料ねんりょうシステム 9  
失格しっかく 17 イタリアの旗 ニコラ・ラリーニ オゼッラフォード 10 失格しっかく 19  
リタイア 8 イタリアの旗 ステファノ・モデナ ブラバムジャッド 9 ドライブシャフト 14  
リタイア 5 ベルギーの旗 ティエリー・ブーツェン ウィリアムズルノー 3 エンジン 4  
リタイア 23 イタリアの旗 ピエルルイジ・マルティニ ミナルディフォード 2 シャシー 16  
リタイア 28 オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー フェラーリ 0 接触せっしょく 3  
リタイア 24 スペインの旗 ルイス・ペレス=サラ ミナルディフォード 0 接触せっしょく 23  
  • 予選よせん決勝けっしょう順位じゅんいは、公式こうしきサイト[1] およびF1グランプリ年鑑ねんかん 1989-1990[2]より。
  • 公式こうしきサイトはパトレーゼを15としているが、周回しゅうかいすう不足ふそくするためリタイアと記載きさい。F1グランプリ年鑑ねんかんはリタイアと記載きさい[2]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ F1グランプリ年鑑ねんかんのレースレポート・リザルトひょうでは電気でんきけい配線はいせんとされている。
  2. ^ a b アラン・ヘンリー, ed (1990) (日本語にほんご). F1グランプリ年鑑ねんかん 1989-1990. バベル・インターナショナル・やく. 東京とうきょう千代田ちよだ: 株式会社かぶしきがいしゃ CBS・ソニー出版しゅっぱん. pp. 56-57. ISBN 4-7897-0502-1 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

FIA F1世界せかい選手権せんしゅけん
1989ねんシーズン
つぎせん
1989ねんサンマリノグランプリ
前回ぜんかい開催かいさい
1988ねんブラジルグランプリ
ブラジルの旗 ブラジルグランプリ 次回じかい開催かいさい
1990ねんブラジルグランプリ