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1988ねんのF1世界せかい選手権せんしゅけん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
1988としFIAフォーミュラ1
世界せかい選手権せんしゅけん
前年ぜんねん: 1987 翌年よくねん: 1989
一覧いちらん: 開催かいさいこく | 開催かいさいレース
1988ねんのF1世界せかい選手権せんしゅけん

1988ねんのF1世界せかい選手権せんしゅけん(1988ねんのエフワンせかいせんしゅけん)は、FIAフォーミュラ1世界せかい選手権せんしゅけんだい39かい大会たいかいである。ブラジルリオデジャネイロにあるジャカレパグア・サーキット開幕かいまくし、最終さいしゅうせんオーストラリアアデレード市街地しがいちコースまで、ぜん16せんあらそわれた。

シーズン概要がいよう

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このとしターボエンジンしゃ最後さいごのシーズンとなった(2014ねんにハイブリッド技術ぎじゅつなどをまじえたパワーユニット(PU)とかたち復活ふっかつする)。ターボエンジンへの規制きせいさらきびしくなり、最大さいだいブーストあつ前年ぜんねんの4バールから2.5バールへ低減ていげんされ、燃料ねんりょう使用しようりょうも195リッターから150リッターに抑制よくせいされた(自然しぜん吸気きゅうきしゃ燃料ねんりょう使用しようりょう制限せいげんし)。シーズン開幕かいまくまえはマクラーレンとウィリアムズ、フェラーリ、ロータスなどのトップチームによる混戦こんせん自然しぜん吸気きゅうきエンジン搭載とうさいしゃ健闘けんとうなど予想よそうされた。

エントリー台数だいすうが30だい上回うわまわったため(31だい)、規定きていしたが予備よび予選よせんおこなわれた。予備よび予選よせん免除めんじょ対象たいしょうは26だいで、のこる5だい予備よび予選よせん対象たいしょうとなった。初日しょにちだい1かいフリー走行そうこう予備よび予選よせんね、予備よび予選よせん対象たいしょうしゃのうち、上位じょうい4だい予選よせんすすむことができた。

マクラーレン・ホンダの圧勝あっしょう

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アイルトン・セナがドライブするマクラーレンMP4/4・ホンダ

シーズンまえ混戦こんせん予想よそうはんし、アイルトン・セナアラン・プロストようするマクラーレン・ホンダが、16戦中せんちゅう15しょうという圧倒的あっとうてきつよさをせた(唯一ゆいいつのがしたイタリアGPでは、フェラーリゲルハルト・ベルガー優勝ゆうしょうしている)。

セナはプロストとの激戦げきせんすえ最終さいしゅうせんたずに日本にっぽんGPではつのワールドチャンピオンにかがやき(そう獲得かくとくポイントはプロストが上回うわまわっていたが、当時とうじ有効ゆうこうポイントせいだった)、ホンダの創設そうせつしゃ本田ほんだそう一郎いちろう祝福しゅくふくけた。

チーム

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フェラーリ

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フェラーリF188

フェラーリはベルガーが地元じもとで1しょうげたものの、終盤しゅうばんまでトップをはしっていたセナと周回しゅうかいおくれのウィリアムズ・ジャッドジャン=ルイ・シュレッサーがからんでセナがリタイアしたことによりがっての勝利しょうりであり(プロストはマクラーレンにこのとし唯一ゆいいつ発生はっせいしたエンジントラブルでリタイア)、純粋じゅんすいはやさではマクラーレン・ホンダには太刀打たちう出来できず、コンストラクターズポイントはマクラーレンの199にたいして65にわった。

ベネトン

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ベネトンB188・フォード

ベネトンフォードもマクラーレン・ホンダとしてたたかうことはできなかったが、その信頼しんらいせいたかさから自然しぜん吸気きゅうきエンジンしゃなかではもっと成績せいせきおさめた。さい上位じょういは3だったが、3をブーツェンが5かい、ナニーニが2かいけい7かい記録きろくした。ベルギーGPではブーツェン3、ナニーニ4でフィニッシュしたが、2人ふたりとも燃料ねんりょう規定きてい違反いはん失格しっかくとなっている。

ロータス

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ロータス100T・ホンダ

名門めいもんチームのロータスは、マクラーレンとおなじホンダエンジンを昨年さくねんつづ搭載とうさいたか下馬評げばひょうていたものの、フランスひとデザイナーのジェラール・ドゥカルージュがデザインしたマシンバランスのわるさとひく信頼しんらいせいエルフ・オイルとホンダエンジンの相性あいしょうわるさから、前年ぜんねんチャンピオンのネルソン・ピケのドライブと中嶋なかじまさとるのセッティング能力のうりょくをもってしても、予選よせん決勝けっしょうつうじて低迷ていめいつづきであった。

また、シートがレースちゅうはずれるなどの初歩しょほてきなトラブルや、予選よせんにメカニックがマシンセッティングを間違まちがえるなどのミスも目立めだち、ピケと中嶋なかじま両者りょうしゃ予選よせん後方こうほうちてしまうケースも頻発ひんぱつしたほか中嶋なかじま上記じょうきのセッティングミスにより予選よせんちすらしてしまうこともあった。

ピケ、中嶋なかじまともにレースちゅう予選よせんにおいて度々どど2れつや3れつ上位じょういかおし、入賞にゅうしょう圏内けんないでフェラーリやベネトン、ウィリアムズなどとバトルをせたものの、マシンの信頼しんらいせいひくいことからピケと中嶋なかじま2人ふたりべ13かいのリタイアをきっし、さい上位じょういはピケによる3が3かいわった。ポイントは23(ピケ22、中嶋なかじま1)で、アロウズと同点どうてんだった。

アロウズ

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アロウズA10B・メガトロン

アロウズは前年ぜんねんのマシンA10の改良かいりょうがた、A10Bを使用しようした。エンジンもつづきメガトロン(BMW)のちょく4を使用しようし、ドライバーラインアップもワーウィックとチーバーに変更へんこうかった。さい上位じょういはイタリアグランプリの31かい(チーバー)だったが、安定あんていしたドライビングでコンスタントにポイントを獲得かくとくしたのはワーウィックのほうだった。

最終さいしゅうてき順位じゅんいは4であったが、じつはシーズン最終さいしゅうせんえた時点じてんでは6となっていた。しかし、ベルギーGPベネトン燃料ねんりょう規定きてい違反いはんによる失格しっかく裁定さいてい確定かくていすると、このレースで7、8フィニッシュしていたアロウズが繰上くりあげで5、6となり、この3ポイントがきいて、同点どうてんならんでいたウィリアムズや2てん先行せんこうしていたマーチをかわし、ロータスならぶコンストラクターズ4躍進やくしんすることとなった(当時とうじ現在げんざいことなり、ポイント圏外けんがい成績せいせきまでを考慮こうりょした順位じゅんいではなかった)。

イヴァン・カペリがドライブするマーチ881・ジャッド

バブル景気けいきけてレイトンハウスから潤沢じゅんたく予算よさん獲得かくとくしたマーチは、このとしよりブラジルじんのルーキーであるマウリシオ・グージェルミンむかえて2だい体制たいせいでの参戦さんせんとなり、自然しぜん吸気きゅうきジャッドエンジンのパワーと信頼しんらいせいにはけるがそらりょくバランスにすぐれたマシンにより、たびたび上位じょういかおせるようになった。イヴァン・カペリが、日本にっぽんGPでの1しゅうのみとはいえ、自然しぜん吸気きゅうきエンジン搭載とうさいしゃ唯一ゆいいつラップリーダーを記録きろくした。カペリは2かい表彰台ひょうしょうだいり、22ポイントをげた。マシンデザイナーはのちにウィリアムズ、マクラーレンで数々かずかずのチャンピオンマシンを手掛てがけることになるエイドリアン・ニューウェイ

ウィリアムズ

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ナイジェル・マンセルがドライブするウィリアムズFW12・ジャッド

ウィリアムズは前年ぜんねんまで搭載とうさいしていたホンダエンジンをうしない、自然しぜん吸気きゅうきのジャッドエンジンを搭載とうさいしたが、信頼しんらいせいけた。マンセルは14レースに出走しゅっそう完走かんそう2かい、パトレーゼは出走しゅっそう16かいのうち完走かんそう8かいわった。所々しょしょひかはしりをせたものの優勝ゆうしょうはなく、さい上位じょういはマンセルの2が2かいであり、パトレーゼとわせ20ポイントを獲得かくとくするも1978ねん以来いらいのシーズン勝利しょうりわってしまった。

しんチーム

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オスカー・ララウリがドライブするユーロブルンER188・フォード

このとしからリアルユーロブルンダラーラスクーデリア・イタリア)といった新興しんこうチームが参戦さんせんした。なお新規しんき参戦さんせんしたチームはいずれもコスワースやジャッドの市販しはんV8自然しぜん吸気きゅうきエンジンを搭載とうさいしていた。

また、いずれのチームもメインスポンサーなしのてい予算よさんで、レースごとにスポットスポンサーをたたかったうえ予備よび予選よせんからがらねばならなかったものの、そのような状況じょうきょうでリアルはデトロイトGPにおいてアンドレア・デ・チェザリスのドライブで4入賞にゅうしょうたした。

開催かいさいおよ勝者しょうしゃ

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ラウンド レース 開催かいさい 開催かいさい ポールポジション ファステストラップ 優勝ゆうしょうしゃ コンストラクター レポート
1 ブラジルの旗 ブラジルグランプリ 4がつ3にち ジャカレパグア ブラジルの旗 アイルトン・セナ オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
2 サンマリノの旗 サンマリノグランプリ 5月1にち イモラ ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
3 モナコの旗 モナコグランプリ 5月15にち モナコ ブラジルの旗 アイルトン・セナ ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
4 メキシコの旗 メキシコグランプリ 5月29にち メキシコシティ ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
5 カナダの旗 カナダグランプリ 6月12にち モントリオール ブラジルの旗 アイルトン・セナ ブラジルの旗 アイルトン・セナ ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
6 アメリカ合衆国の旗 デトロイトグランプリ 6月19にち デトロイト ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
7 フランスの旗 フランスグランプリ 7がつ3にち ポール・リカール フランスの旗 アラン・プロスト フランスの旗 アラン・プロスト フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
8 イギリスの旗 イギリスグランプリ 7がつ10日とおか シルバーストン オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー イギリスの旗 ナイジェル・マンセル ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
9 ドイツの旗 ドイツグランプリ 7がつ24にち ホッケンハイムリンク ブラジルの旗 アイルトン・セナ イタリアの旗 アレッサンドロ・ナニーニ ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
10 ハンガリーの旗 ハンガリーグランプリ 8がつ7にち ハンガロリンク ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
11 ベルギーの旗 ベルギーグランプリ 8がつ28にち スパ・フランコルシャン ブラジルの旗 アイルトン・セナ オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
12 イタリアの旗 イタリアグランプリ 9月11にち モンツァ ブラジルの旗 アイルトン・セナ イタリアの旗 ミケーレ・アルボレート オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー イタリアの旗 フェラーリ 詳細しょうさい
13 ポルトガルの旗 ポルトガルグランプリ 9月25にち エストリル フランスの旗 アラン・プロスト オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
14 スペインの旗 スペイングランプリ 10月2にち ヘレス ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
15 日本の旗 日本にっぽんグランプリ 10月30にち 鈴鹿すずか ブラジルの旗 アイルトン・セナ ブラジルの旗 アイルトン・セナ ブラジルの旗 アイルトン・セナ イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい
16 オーストラリアの旗 オーストラリアグランプリ 11月13にち アデレード ブラジルの旗 アイルトン・セナ フランスの旗 アラン・プロスト フランスの旗 アラン・プロスト イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 詳細しょうさい

エントリーリスト

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エントラント コンストラクタ マシン エンジン タイヤ ドライバー
イギリスの旗キャメル・チーム・ロータス・ホンダ ロータス 100T ホンダRA168E(V6ターボ) G 1.ブラジルの旗ネルソン・ピケ
2.日本の旗中嶋なかじまさとる
イギリスの旗コートールズ・ティレル・レーシング・オーガニゼーション ティレル 017 フォードDFZ(V8) G 3.イギリスの旗ジョナサン・パーマー
4.イギリスの旗ジュリアン・ベイリー
イギリスの旗キヤノン・ウィリアムズ・チーム ウィリアムズ FW12 ジャッドCV(V8) G 5.イギリスの旗ナイジェル・マンセル
(5.)イギリスの旗マーティン・ブランドル
(5.)フランスの旗ジャン=ルイ・シュレッサー
6.イタリアの旗リカルド・パトレーゼ
ドイツの旗ウェスト・ザクスピード・レーシング ザクスピード 881 ザクスピード F1[1](ちょく4ターボ) G 9.イタリアの旗ピエルカルロ・ギンザーニ
10.ドイツの旗ベルント・シュナイダー
イギリスの旗ホンダ・マールボロ・マクラーレン マクラーレン MP4/4 ホンダRA168E(V6ターボ) G 11.フランスの旗アラン・プロスト
12.ブラジルの旗アイルトン・セナ 
フランスの旗オートモビルズ・ゴンファロネーズ・スポルティブ AGS JH23 フォードDFZ(V8) G 14.フランスの旗フィリップ・ストレイフ
イギリスの旗レイトンハウス・マーチ・レーシング マーチ 881 ジャッドCV(V8) G 15.ブラジルの旗マウリシオ・グージェルミン
16.イタリアの旗イヴァン・カペリ
イギリスの旗USF&G・アロウズ・メガトロン アロウズ A10B メガトロン(BMW) M12/13(ちょく4ターボ) G 17.イギリスの旗デレック・ワーウィック
18.アメリカ合衆国の旗エディ・チーバー
イギリスの旗ベネトン・フォーミュラ Ltd ベネトン B188 フォードDFR(V8) G 19.イタリアの旗アレッサンドロ・ナニーニ
20.ベルギーの旗ティエリー・ブーツェン
イタリアの旗ステバーニ・オゼッラ・スクアドラ・コルセ オゼッラ FA1I,FA1L オゼッラ(アルファロメオ)
890T(V8ターボ)
G 21.イタリアの旗ニコラ・ラリーニ
ドイツの旗リアル・レーシング リアル ARC01 フォードDFZ(V8) G 22.イタリアの旗アンドレア・デ・チェザリス
イタリアの旗ロイス・ミナルディ・チーム SpA ミナルディ M188 フォードDFZ(V8) G 23.スペインの旗エイドリアン・カンポス
(23.)イタリアの旗ピエルルイジ・マルティニ
24.スペインの旗ルイス・ペレス=サラ
フランスの旗リジェ・ロト リジェ JS31 ジャッドCV(V8) G 25.フランスの旗ルネ・アルヌー
26.スウェーデンの旗ステファン・ヨハンソン
イタリアの旗スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC フェラーリ F187/88C フェラーリTipo033E(V6ターボ) G 27.イタリアの旗ミケーレ・アルボレート
28.オーストリアの旗ゲルハルト・ベルガー
フランスの旗ラルース・カルメル ローラ LC88 フォードDFZ(V8) G 29.フランスの旗ヤニック・ダルマス
(29.)日本の旗鈴木すずき久里くさと
(29.)フランスの旗ピエール=アンリ・ラファネル
30.フランスの旗フィリップ・アリオー
イタリアの旗コローニ SpA コローニ FC188 フォードDFZ(V8) G 31.イタリアの旗ガブリエル・タルキーニ
イタリアの旗AP・ユーロブルン・レーシング ユーロブルン ER188 フォードDFZ(V8) G 32.アルゼンチンの旗オスカー・ララウリ
33.イタリアの旗ステファノ・モデナ
イタリアの旗AP・BMS・スクーデリア・イタリア ダラーラ F3087,BMS188 フォードDFV,DFR(V8) G 36.イタリアの旗アレックス・カフィ

ドライバー変更へんこう

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  • ウィリアムズのNo.5はだい11せんをブランドル、だい12せんをシュレッサーがドライブ。
  • ミナルディのNo.23はだい6せん以降いこうマルティニがドライブ。
  • ラルースのNo.29はだい15せん鈴木すずき最終さいしゅうせんをラファネルがドライブ。

1988ねんのドライバーズランキング

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順位じゅんい ドライバー BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
MEX
メキシコの旗
CAN
カナダの旗
DET
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
ポイント[2]
1 ブラジルの旗 アイルトン・セナ DSQ 1 Ret 2 1 1 2 1 1 1 1 10 6 4 1 2 90 (94)*
2 フランスの旗 アラン・プロスト 1 2 1 1 2 2 1 Ret 2 2 2 Ret 1 1 2 1 87 (105)*
3 オーストリアの旗 ゲルハルト・ベルガー 2 5 2 3 Ret Ret 4 9 3 4 Ret 1 Ret 6 4 Ret 41
4 ベルギーの旗 ティエリー・ブーツェン 7 4 8 8 3 3 Ret Ret 6 3 DSQ 6 3 9 3 5 27
5 イタリアの旗 ミケーレ・アルボレート 5 18 3 4 Ret Ret 3 17 4 Ret Ret 2 5 Ret 11 Ret 24
6 ブラジルの旗 ネルソン・ピケ 3 3 Ret Ret 4 Ret 5 5 Ret 8 4 Ret Ret 8 Ret 3 22
7 イタリアの旗 イヴァン・カペリ Ret Ret 10 16 5 DNS 9 Ret 5 Ret 3 5 2 Ret Ret 6 17
8 イギリスの旗 デレック・ワーウィック 4 9 4 5 7 Ret Ret 6 7 Ret 5 4 4 Ret Ret Ret 17
9 イギリスの旗 ナイジェル・マンセル Ret Ret Ret Ret Ret Ret Ret 2 Ret Ret Ret 2 Ret Ret 12
10 イタリアの旗 アレッサンドロ・ナニーニ Ret 6 Ret 7 Ret Ret 6 3 18 Ret DSQ 9 Ret 3 5 Ret 12
11 イタリアの旗 リカルド・パトレーゼ Ret 13 6 Ret Ret Ret Ret 8 Ret 6 Ret 7 Ret 5 6 4 8
12 アメリカ合衆国の旗 エディ・チーバー 8 7 Ret 6 Ret Ret 11 7 10 Ret 6 3 Ret Ret Ret Ret 6
13 ブラジルの旗 マウリシオ・グージェルミン Ret 15 Ret Ret Ret Ret 8 4 8 5 Ret 8 Ret 7 10 Ret 5
14 イギリスの旗 ジョナサン・パーマー Ret 14 5 DNQ 6 5 Ret Ret 11 Ret 12 DNQ Ret Ret 12 Ret 5
15 イタリアの旗 アンドレア・デ・チェザリス Ret Ret Ret Ret 9 4 10 Ret 13 Ret Ret Ret Ret Ret Ret 8 3
16 日本の旗 中嶋なかじまさとる 6 8 DNQ Ret 11 DNQ 7 10 9 7 Ret Ret Ret Ret 7 Ret 1
17 イタリアの旗 ピエルルイジ・マルティニ 6 15 15 DNQ Ret DNQ Ret Ret Ret 13 7 1
- フランスの旗 ヤニック・ダルマス Ret 12 7 9 DNQ 7 13 13 19 9 Ret Ret Ret 11 0
- イタリアの旗 アレックス・カフィ DNPQ Ret Ret Ret DNPQ 8 12 11 15 Ret 8 Ret 7 10 Ret Ret 0
- イギリスの旗 マーティン・ブランドル 7 0
- フランスの旗 フィリップ・ストレイフ Ret 10 Ret 12 Ret Ret Ret Ret Ret Ret 10 Ret 9 Ret 8 11 0
- スペインの旗 ルイス・ペレス=サラ Ret 11 Ret 11 13 Ret NC Ret DNQ 10 DNQ Ret 8 12 15 Ret 0
- イタリアの旗 ガブリエル・タルキーニ Ret Ret Ret 14 8 DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ 13 Ret DNQ 11 DNPQ DNPQ DNQ 0
- フランスの旗 フィリップ・アリオー Ret 17 Ret Ret 10 Ret Ret 14 Ret 12 9 Ret Ret 14 9 10 0
- スウェーデンの旗 ステファン・ヨハンソン 9 DNQ Ret 10 Ret Ret DNQ DNQ DNQ Ret 11 DNQ Ret Ret DNQ 9 0
- イギリスの旗 ジュリアン・ベイリー DNQ Ret DNQ DNQ Ret 9 DNQ 16 DNQ DNQ DNQ 12 DNQ DNQ 14 DNQ 0
- イタリアの旗 ニコラ・ラリーニ DNQ DSQ 9 DNQ DNQ Ret Ret 19 Ret DNPQ Ret Ret 12 Ret Ret DNPQ 0
- フランスの旗 ルネ・アルヌー Ret DNQ Ret Ret Ret Ret DNQ 18 17 Ret Ret 13 10 Ret 17 Ret 0
- イタリアの旗 ステファノ・モデナ Ret NC DSQ DSQ 12 Ret 14 12 Ret 11 DNQ DNQ DNQ 13 DNQ Ret 0
- フランスの旗 ジャン=ルイ・シュレッサー 11 0
- ドイツの旗 ベルント・シュナイダー DNQ DNQ DNQ Ret DNQ DNQ Ret DNQ 12 DNQ 13 Ret DNQ DNQ Ret DNQ 0
- アルゼンチンの旗 オスカー・ララウリ Ret DNQ Ret 13 Ret Ret Ret DNQ 16 DNQ DNPQ DNPQ DNPQ DNQ DNQ Ret 0
- イタリアの旗 ピエルカルロ・ギンザーニ DNQ Ret Ret 15 14 DNQ DSQ DNQ 14 DNQ Ret Ret DNQ DNQ DNQ Ret 0
- スペインの旗 エイドリアン・カンポス Ret 16 DNQ DNQ DNQ 0
- 日本の旗 鈴木すずき久里くさと 16 0
- フランスの旗 ピエール=アンリ・ラファネル DNQ 0
順位じゅんい ドライバー BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
MEX
メキシコの旗
CAN
カナダの旗
DET
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
ポイント
いろ 結果けっか
金色きんいろ 勝者しょうしゃ
銀色ぎんいろ 2
どうしょく 3
みどり
ポイント獲得かくとく
あお
完走かんそう
完走かんそうあつかい(ぜん周回しゅうかいすうの90%以上いじょう走行そうこう
規定きてい周回しゅうかいすう不足ふそく(NC)
むらさき
リタイア(Ret)
あか
予選よせん通過つうか(DNQ)
予備よび予選よせん通過つうか(DNPQ)
くろ
失格しっかく(DSQ)
しろ
スタートせず(DNS)
レース中止ちゅうし(C)
水色みずいろ プラクティスのみ(PO)
金曜日きんようびテストドライバー(TD)
2003ねん以降いこう
空欄くうらん プラクティス出走しゅっそうせず(DNP)
除外じょがい (EX)
到着とうちゃくせず (DNA)
欠場けつじょう (WD)
  • ドライバーズポイントは1からじゅんに6まで 9-6-4-3-2-1 があたえられた[3]
  • ベスト11せんがポイントランキングにかぞえられた[4]。 プロストは105ポイントを獲得かくとくしたが、ランキングでは87ポイントのみが有効ゆうこうとされた。セナの獲得かくとくポイントは94であったが、優勝ゆうしょう回数かいすう有効ゆうこうポイントは90となった。結果けっかとしてそう獲得かくとくポイントがおとるセナがタイトルを獲得かくとくした。

1988ねんのコンストラクターズランキング

[編集へんしゅう]
順位じゅんい コンストラクター くるまばん BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
MEX
メキシコの旗
CAN
カナダの旗
DET
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
ポイント
1 イギリスの旗 マクラーレン-ホンダ 11 1 2 1 1 2 2 1 Ret 2 2 2 Ret 1 1 2 1 199
12 DSQ 1 Ret 2 1 1 2 1 1 1 1 10 6 4 1 2
2 イタリアの旗 フェラーリ 27 5 18 3 4 Ret Ret 3 17 4 Ret Ret 2 5 Ret 11 Ret 65
28 2 5 2 3 Ret Ret 4 9 3 4 Ret 1 Ret 6 4 Ret
3 イギリスの旗 ベネトン-フォード 19 Ret 6 Ret 7 Ret Ret 6 3 18 Ret DSQ 9 Ret 3 5 Ret 39
20 7 4 8 8 3 3 Ret Ret 6 3 DSQ 6 3 9 3 5
4 イギリスの旗 ロータス-ホンダ 1 3 3 Ret Ret 4 Ret 5 5 Ret 8 4 Ret Ret 8 Ret 3 23
2 6 8 DNQ Ret 11 DNQ 7 10 9 7 Ret Ret Ret Ret 7 Ret
5 イギリスの旗 アロウズ-メガトロン 17 4 9 4 5 7 Ret Ret 6 7 Ret 5 4 4 Ret Ret Ret 23
18 8 7 Ret 6 Ret Ret 11 7 10 Ret 6 3 Ret Ret Ret Ret
6 イギリスの旗 マーチ-ジャッド 15 Ret 15 Ret Ret Ret Ret 8 4 8 5 Ret 8 Ret 7 10 Ret 22
16 Ret Ret 10 16 5 DNS 9 Ret 5 Ret 3 5 2 Ret Ret 6
7 イギリスの旗 ウィリアムズ-ジャッド 5 Ret Ret Ret Ret Ret Ret Ret 2 Ret Ret 7 11 Ret 2 Ret Ret 20
6 Ret 13 6 Ret Ret Ret Ret 8 Ret 6 Ret 7 Ret 5 6 4
8 イギリスの旗 ティレル-フォード 3 Ret 14 5 DNQ 6 5 Ret Ret 11 Ret 12 DNQ Ret Ret 12 Ret 5
4 DNQ Ret DNQ DNQ Ret 9 DNQ 16 DNQ DNQ DNQ 12 DNQ DNQ 14 DNQ
9 ドイツの旗 リアル-フォード 22 Ret Ret Ret Ret 9 4 10 Ret 13 Ret Ret Ret Ret Ret Ret 8 3
10 イタリアの旗 ミナルディ-フォード 23 Ret 16 DNQ DNQ DNQ 6 15 15 DNQ Ret DNQ Ret Ret Ret 13 7 1
24 Ret 11 Ret 11 13 Ret NC Ret DNQ 10 DNQ Ret 8 12 15 Ret
- イギリスの旗 ローラ-フォード 29 Ret 12 7 9 DNQ 7 13 13 19 9 Ret Ret Ret 11 16 DNQ 0
30 Ret 17 Ret Ret 10 Ret Ret 14 Ret 12 9 Ret Ret 14 9 10
- イタリアの旗 ダラーラ-フォード 36 DNPQ Ret Ret Ret DNPQ 8 12 11 15 Ret 8 Ret 7 10 Ret Ret 0
- フランスの旗 AGS-フォード 14 Ret 10 Ret 12 Ret Ret Ret Ret Ret Ret 10 Ret 9 Ret 8 11 0
- イタリアの旗 コローニ-フォード 31 Ret Ret Ret 14 8 DNPQ DNPQ DNPQ DNPQ 13 Ret DNQ 11 DNPQ DNPQ DNQ 0
- フランスの旗 リジェ-ジャッド 25 Ret DNQ Ret Ret Ret Ret DNQ 18 17 Ret Ret 13 10 Ret 17 Ret 0
26 9 DNQ Ret 10 Ret Ret DNQ DNQ DNQ Ret 11 DNQ Ret Ret DNQ 9
- イタリアの旗 オゼッラ-アルファロメオ 21 DNQ DSQ 9 DNQ DNQ Ret Ret 19 Ret DNPQ Ret Ret 12 Ret Ret DNPQ 0
- イタリアの旗 ユーロブルン-フォード 32 Ret DNQ Ret 13 Ret Ret Ret DNQ 16 DNQ DNPQ DNPQ DNPQ DNQ DNQ Ret 0
33 Ret NC DSQ DSQ 12 Ret 14 12 Ret 11 DNQ DNQ DNQ 13 DNQ Ret
- ドイツの旗 ザクスピード 9 DNQ Ret Ret 15 14 DNQ DSQ DNQ 14 DNQ Ret Ret DNQ DNQ DNQ Ret 0
10 DNQ DNQ DNQ Ret DNQ DNQ Ret DNQ 12 DNQ 13 Ret DNQ DNQ Ret DNQ
順位じゅんい コンストラクター くるまばん BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
MON
モナコの旗
MEX
メキシコの旗
CAN
カナダの旗
DET
アメリカ合衆国の旗
FRA
フランスの旗
GBR
イギリスの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
POR
ポルトガルの旗
ESP
スペインの旗
JPN
日本の旗
AUS
オーストラリアの旗
ポイント

コンストラクターズポイントは1からじゅんに6まで 9-6-4-3-2-1 があたえられた。

シーズン詳細しょうさい

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開幕かいまくせんブラジルGP
予選よせんでは地元じもとのセナが、マクラーレン移籍いせき初戦しょせんでPPを獲得かくとく、2グリッドにはノンターボながらマンセルがはいった。決勝けっしょうでセナは、マンセルをオーバーヒートさせようと、故意こいにフォーメーション・ラップを極端きょくたんにスローペースでおこなうが[5]自分じぶんのマシンにシフトトラブルが発生はっせい結果けっかとして、同様どうようにトラブルのきたカペリとともにピットスタートとなったセナは、25から猛攻もうこうし2までげたが、32しゅうくろはた提示ていじされ失格しっかくとなった。その理由りゆうはメカニックが「グリーンランプ点灯てんとうにマシンをえてはならない」という規定きていわすれ、さいスタートまえにTカーにえさせてしまっていたことによるものだったが、本来ほんらいならその時点じてん失格しっかく処分しょぶんくだすべきだったにもかかわらず、30しゅう以上いじょう走行そうこうさせたすえくろはた提示ていじしたことは物議ぶつぎかもした(地元じもとのセナを、極力きょくりょくながはしらせたかったとの解釈かいしゃくもある)。
レースは、プロストが予選よせん3からトップをうばい、そのまま優勝ゆうしょう。2にはフェラーリのベルガー、3にはロータスに移籍いせきしたばかりのピケがはいった。
だい2せんサンマリノGP
ロータスのピケがおなじホンダエンジンを搭載とうさいするマクラーレンに予選よせんで3びょうけられたが、1988ねんシーズンのロータス不調ふちょう原因げんいんの1つはエルフのガソリンに不純物ふじゅんぶつじっていたことがのち判明はんめいする。レースはセナがマクラーレン移籍いせきはつ優勝ゆうしょうかざる。
だい3せんモナコGP
レース終盤しゅうばん、セナはプロストにたいして50びょうもリードしていたが、セナはペースをとすことなく周回しゅうかいつづけた。マクラーレン・ホンダの監督かんとくロン・デニスがペースをとすよう無線むせんでセナにびかけたが、つかれで集中しゅうちゅうりょくうしなったセナがのこり12しゅうでポルティエコーナーでクラッシュしてリタイアした。レースはプロストが優勝ゆうしょうした。
だい4せんメキシコGP
ローラのアリオーが予選よせん最終さいしゅうセッションの最終さいしゅうコーナーでコントロールをうしなってピットウォールに240km/hで激突げきとつさいわいにも怪我けがはなかった。高地こうちでのレースのため、ターボぜい圧倒的あっとうてき有利ゆうり状況じょうきょうすすみ、予選よせん上位じょうい3グリッドはマクラーレン、フェラーリ、ロータスのターボ6だいめた。決勝けっしょうではロータス2だいがリタイアしたが、上位じょうい6だいはマクラーレン、フェラーリ、アロウズのターボぜいであった。
だい5せんカナダGP
1987ねんはスポンサーの対立たいりつ開催かいさいされなかったため2ねんぶりの開催かいさいとなったが、前回ぜんかい開催かいさいからピットの位置いち変更へんこうおおきく変更へんこうされた。
レースはマクラーレンの2だいはじめての直接ちょくせつ対決たいけつとなり、セナが優勝ゆうしょうした。
だい6せんデトロイトGP
セナが開幕かいまく7連続れんぞくポールポジションを達成たっせいしたが、ベルガーが予選よせん2になった。レースはセナが優勝ゆうしょう。デトロイト市街地しがいちコースのピットがFIAがもとめる最低さいてい要件ようけんたさなくなったためほんレースがF1としての最後さいごのデトロイトGPになった(1989ねん以降いこうはアリゾナしゅうフェニックスの市街地しがいちコースに開催かいさい変更へんこう)。
だい7せんフランスGP
プロストが予選よせん1になったため、セナの開幕かいまく8連続れんぞくポールポジションの記録きろく達成たっせい出来できなかった。序盤じょばんレースをリードしたセナにシフトトラブルが発生はっせいしたため後退こうたい。2度目どめ直接ちょくせつ対決たいけつせいしプロストが優勝ゆうしょうした。
だい8せんイギリスGP
ベルガーがポールポジションを獲得かくとく(フロントローもフェラーリが独占どくせん)し、マクラーレンがフロントローにいない唯一ゆいいつのレースとなった。ウィリアムズは金曜きんよう予選よせんにFW12のアクティブサスペンションをめ、コンベンショナルサスペンションにもどしたことでマシンバランスが大幅おおはば改善かいぜんし、マンセルが7連続れんぞくリタイアこんシーズンはつ完走かんそうで2となった。プロストはエンジンのミスファイアとハンドリング不調ふちょうでで9しずんだあと24しゅうにリタイアしたが、フランスのメディアは前週ぜんしゅうのフランスGPの勝利しょうりたなげて「臆病者おくびょうもの」と非難ひなんした。
だい9せん西にしドイツGP
雨天うてんのレースにピケがノーマルタイヤで出走しゅっそうし、オープニングラップのだい2シケインでクラッシュしてリタイアした。8しゅうにもアリオーがおなじくスリックタイヤに交換こうかんして、ピケとおなじシケインでタイヤバリアにぶつかった。レースではナニーニがF1ではじめてファステストラップを獲得かくとくしたが、セナが優勝ゆうしょうした。
だい10せんハンガリーGP
セナが通算つうさん24かいのポールポジションでジムクラーク、ファンジオにいで歴代れきだい3に。水疱瘡みずぼうそうにもかかわらず出場しゅつじょうしたマンセルがブラジル以来いらいのフロントロー獲得かくとく
レースではスタートに失敗しっぱいして一時いちじ9しずんだプロストがげ、49しゅうのストレートでセナをかわしたがだい1コーナーでアウトにふくらんでセナにがえされ、セナが優勝ゆうしょうした。
だい11せんベルギーGP
マンセルが水疱瘡みずぼうそう本戦ほんせんつぎせんイタリアGPを欠場けつじょうし、わりにマーティンブランドルがスポット参戦さんせんした。ベネトンの2だいは3と4でフィニッシュしたが、シーズン終了しゅうりょう発覚はっかくした燃料ねんりょう不正ふせい失格しっかくとなったため、カペリがげで3となりはじめての表彰台ひょうしょうだいとなった。
プロストは、これまでにセナにレースようのセッティングを真似まねされることつづいたため、うらをかいてレース直前ちょくぜんにウィングをかせる設定せってい変更へんこうした。ストレートでの速度そくどアップをねらったが、これが裏目うらめてセナに30びょう以上いじょうのリードをゆるし、セナが優勝ゆうしょう。マクラーレンのコンストラクターズチャンピオンが決定けってい
だい12せんイタリアGP
レース終盤しゅうばん、トップを走行そうこうしていたセナが、バリアンテ・レティフィーロ(だい1シケイン)でジャン=ルイ・シュレッサーるウイリアムズと接触せっしょくしてリタイアした。プロストもエンジントラブルでリタイアしたため、マクラーレン・ホンダの16せんぜんせん優勝ゆうしょうえた。レースはフェラーリのベルガーとアルボレートが1-2フィニッシュをかざり、8がつくなったフェラーリの創始そうししゃエンツォ・フェラーリ地元じもとイタリアGPの優勝ゆうしょうささげた。
だい13せんポルトガルGP
スタート直後ちょくごにホームストレートじょう多重たじゅうクラッシュが発生はっせいし、レースは赤旗あかはたにより中断ちゅうだんした。さいスタートにはプロストがセナにたいしてはばせ(低速ていそく)をおこない、2しゅうホームストレートじょうではセナがプロストにたいして報復ほうふくはばせ(高速こうそく)をおこなった。これは1989ねんにセナのドライバーズライセンスの発行はっこう停止ていしされたさい、セナが危険きけんなドライバーであることしめ事例じれいひとつとされた。
だい14せんスペインGP
セナが優勝ゆうしょうすればチャンピオン決定けっていという状況じょうきょうで、セナの車両しゃりょうのみ燃費ねんぴがマイナスをしめつづけたためペースダウンを余儀よぎなくされ4わった。プロストが優勝ゆうしょうしたため、セナのチャンピオン決定けっていつぎせん日本にっぽんGPにされた。セナがチャンピオンあらそいをリードするなか、ホンダがプロストにあたえるエンジンを差別さべつしているという事実無根じじつむこんうわさ[6]があり、ホンダはセナとプロストがイコールコンディションでチャンピオンあらそいが出来できよう細心さいしん注意ちゅういはらっていた。このため、ホンダはにんのドライビングスタイルの原因げんいんであるとかんがえていたが、セナは後日ごじつフジテレビのインタビュー[7]で「燃費ねんぴすくなくともドライビングスタイルのちがいではない」とかたっている。
だい15せん日本にっぽんGP
1988ねん日本にっぽんグランプリ参照さんしょう
だい16せんオーストラリアGP
ベルガーはターボ最後さいごのレースで記録きろくのころうと燃費ねんぴ無視むししたはしりをつづけ、一時いちじトップにったがリタイア。ホンダの1-2-3フィニッシュでターボ最後さいごのレースをかざった。

トピック

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  • 昨年さくねんまで参戦さんせんしていた名門めいもんチームのブラバムが、BMWからのエンジンの提供ていきょうけられなかったことからこのとしのみ参戦さんせん休止きゅうしした。なおよくシーズンは復帰ふっきしている。
  • このとしデビューした有力ゆうりょく選手せんしゅマウリシオ・グージェルミン
  • 日本にっぽんグランプリで鈴木すずき久里くさとがラルース・ローラからスポット参戦さんせんおこなった。
  • 1985ねんシーズンからウィリアムズのスポンサーをおこなっていたキヤノンや、前年ぜんねんからマーチのスポンサーをはじめた上記じょうきのレイトンハウスにくわえ、このとしからロータスのスポンサーとなったセイコーエプソンなど、日本にっぽんにおけるF1ブームのはじまりをおおくの日本にっぽん企業きぎょうがスポンサーとなりはじめた。また日本にっぽんGPではおおくの弱小じゃくしょうチームがスポットスポンサーをた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ たんにこうばれるが正式せいしき名称めいしょうい。(イアン・バムゼイ ちょ三重みえ宗久そうきゅう やく世界せかいのレーシングエンジン』株式会社かぶしきがいしゃグランプリ出版しゅっぱん東京とうきょう新宿しんじゅく、1990ねん、p.198ぺーじISBN 4-906189-99-7 )
  2. ^ ベスト11せんがポイントランキングにかぞえられた。ポイントは有効ゆうこうポイント、括弧かっこないそう獲得かくとくポイント。
  3. ^ Peter Higham, The Guinness Guide to International Motor Racing, 1995, page 6
  4. ^ Peter Higham, The Guinness Guide to International Motor Racing, 1995, page 126
  5. ^ 「1988ねんフジテレビF1総集編そうしゅうへんとうより。
  6. ^ フジテレビF1 1988ねん総集編そうしゅうへんでの後藤ごとうおさむ単独たんどくインタビューによる
  7. ^ フジテレビF1 1988ねん総集編そうしゅうへんでの単独たんどくインタビューによる

外部がいぶリンク

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