ICE T

ICE T
	ICE T
基本きほん情報じょうほう
運用うんよう者しゃ	ドイツ鉄道てつどう
製造せいぞう所しょ	シーメンス、ボンバルディア、アルストム
製造せいぞう年ねん	1997年ねん - 2004年ねん
製造せいぞう数すう	411形かたち: 60編成へんせい; 415形かたち: 11編成へんせい
運用うんよう開始かいし	1999年ねん5月がつ
主要しゅよう諸しょ元もと
編成へんせい	411形かたち: 7両りょう編成へんせい; 415形かたち: 5両りょう編成へんせい
軌間きかん	1,435 mm
電気でんき方式ほうしき	交流こうりゅう15kV 16.7Hzへるつ
最高さいこう速度そくど	230 km/h
編成へんせい長ちょう	411形かたち: 185 m; 415形かたち: 132.6 m
編成へんせい出力しゅつりょく	411形かたち: 4,000 kW; 415形かたち: 3,000 kW
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ICE Tは、ドイツ鉄道てつどうの車体しゃたい傾斜けいしゃ式しき高速こうそく電車でんしゃである。ICE 3と同様どうようの動力どうりょく分散ぶんさん方式ほうしきを採用さいようする。

開発かいはつ

ICEの高速こうそく列車れっしゃ網もうを高速こうそく新しん線せんだけでなくカーブが多おおい在来ざいらい線せんにも拡大かくだいするため^[1]、車体しゃたい傾斜けいしゃ機構きこうを搭載とうさいし、従来じゅうらいのインターシティーに代かわる列車れっしゃとして開発かいはつされたのが動力どうりょく分散ぶんさん式しきのICE Tである^[1]。7両りょう編成へんせいの411形かたちと5両りょう編成へんせいの415形がたの2種類しゅるいが存在そんざいする^[1]。

ドイツ南部なんぶの丘陵きゅうりょう路線ろせんの高速こうそく化かのために導入どうにゅうされ、1999年ねん5月がつにシュトゥットガルト（ドイツ語ご版ばん、英語えいご版ばん）からスイスのチューリッヒの間あいだで5両りょう編成へんせいの415形がたの営業えいぎょう運転うんてんを開始かいしした^[1]。同年どうねん秋あきには7両りょう編成へんせいの411形かたちも登場とうじょうしている^[1]。構体は同おなじく動力どうりょく分散ぶんさん式しきのICE 3と類似るいじするが、車体しゃたい断面だんめんや前面ぜんめんの形状けいじょうがやや異ことなり、前面ぜんめん灯火ともしび類るいの配置はいち、先頭せんとう部ぶの赤あか帯たいの有無うむで識別しきべつできる^[2]。411形かたちは2編成へんせい、415形かたちは最大さいだい3編成へんせいの併結運転うんてんも可能かのうである。

最高さいこう速度そくどは230 km/hである^[1]。車体しゃたい傾斜けいしゃ機構きこうはペンドリーノと同おなじイタリアのフィアット社しゃの技術ぎじゅつを用もちいた^[1]。最大さいだい傾斜けいしゃ角かくは8度どで、曲線きょくせん通過つうか速度そくどは20 %向上こうじょうした^[1]。

主しゅ制御せいぎょ装置そうちはインバータ制御せいぎょ方式ほうしきを、主しゅ電動でんどう機きには三さん相そう交流こうりゅう誘導ゆうどう電動でんどう機きを採用さいようしている。

ICE TとICE 3の前面ぜんめん形状けいじょう
運転うんてん席せき
台車だいしゃ

車内しゃない

これまでのICE 1、ICE 2と異ことなり動力どうりょく分散ぶんさん型がたとなったため、全ぜん車両しゃりょうに客席きゃくせきが設置せっちされた。これを生いかして当初とうしょは運転うんてん席せきを高こう運転うんてん台だいとして車両しゃりょう最前さいぜん部ぶにラウンジ席せきを設もうける案あんが出だされていた。結局けっきょくは通常つうじょうの運転うんてん席せきとすることとなり、運転うんてん席せき後方こうほうに前面ぜんめん展望てんぼうを楽たのしめる「ラウンジ席せき（ドイツ語ご版ばん）」を配置はいちした。このラウンジ席せきは「Ruhebereiche」（クワイエットゾーン、携帯けいたい電話でんわでの通話つうわ禁止きんし）に指定していされている。

車内しゃないは基本きほん的てきにコンパートメントを減へらして通常つうじょう座席ざせきをメインとし、座席ざせき定員ていいんを増加ぞうかさせている。ただし設計せっけい当時とうじのドイツ鉄道てつどうの方針ほうしんでは一等いっとう車しゃにコンパートメントを併設へいせつさせることとなっていたため、一等いっとう車しゃには背せの低ひくいパーティションで区切くぎられた区画くかくを設もうけている。

ラウンジ席せきの当初とうしょデザイン
ラウンジ席せき
一等いっとう車しゃのコンパートメント
二に等とう車しゃ

編成へんせい

411形かたち

7両りょう編成へんせいのグループ。1999年ねん - 2000年ねんに、一いち次じ車しゃとして32編成へんせいが製造せいぞうされた。また2004年ねん - 2005年ねんには、二に次じ車しゃ (ICE T2) として28編成へんせいが製造せいぞうされた。二に次じ車しゃは一いち次じ車しゃより、編成へんせい定員ていいんが増加ぞうかしている。

2007年ねん12月のダイヤ改正かいせいに合あわせて、オーストリア連邦れんぽう鉄道てつどうがドイツ鉄道てつどうの411形がたのうち3編成へんせいを購入こうにゅうし^[3]、同どう鉄道てつどうの4011形かたちとなっている。

編成へんせい内容ないようは以下いかのとおりである。

411.5形かたち：1号車ごうしゃ・制御せいぎょ車しゃ（パンタグラフ付づけ）・2等とう車しゃ
411.6形かたち：2号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・2等とう車しゃ
411.7形かたち：3号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・2等とう車しゃ
411.8形かたち：4号車ごうしゃ・付随ふずい車しゃ・2等とう車しゃ
411.2形かたち：5号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・食堂しょくどう車しゃ (Bord Restaurant)
411.1形かたち：7号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・1･2等とう車しゃ
411.0形かたち：8号車ごうしゃ・制御せいぎょ車しゃ（パンタグラフ付づけ）・1等とう車しゃ

415形かたち

5両りょう編成へんせいのグループ。1997年ねんに11編成へんせいが製造せいぞうされた。供きょう食しょく設備せつびは"Bord Restaurant"ではなく、立食りっしょく形式けいしきの軽けい食堂しょくどう"Bord Bistro"となっている。

編成へんせい内容ないようは以下いかのとおりである。

415.5形かたち：1号車ごうしゃ・制御せいぎょ車しゃ（パンタグラフ付づけ）・2等とう車しゃ
415.6形かたち：2号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・2等とう車しゃ
415.7形かたち：3号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・2等とう車しゃ
415.1形かたち：7号車ごうしゃ・電動でんどう車しゃ・食堂しょくどう車しゃ (Bord Bistro) ・2等とう車しゃ
415.0形かたち：8号車ごうしゃ・制御せいぎょ車しゃ（パンタグラフ付づけ）・1等とう車しゃ

脚注きゃくちゅう

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』195頁ぺーじ
^ 『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』196頁ぺーじ
^ 『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』197頁ぺーじ

参考さんこう文献ぶんけん

『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』地球ちきゅうの歩あるき方かた、ダイヤモンド社だいやもんどしゃ、2012年ねん、194頁ぺーじ-199頁ぺーじ。ISBN 978-4-478-04279-3。

外部がいぶリンク

ICE-T (Baureihen 411 und 415) - Hochgeschwindigkeitszüge

[世界の高速列車II_p195-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ 『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』195頁ぺーじ

[世界の高速列車II_p196-2] 『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』196頁ぺーじ

[世界の高速列車II_p197-3] 『世界せかいの高速こうそく列車れっしゃII』197頁ぺーじ

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