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Nゲージ

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Nゲージ(エヌゲージ)とは、レール間隔かんかく軌間きかん)が9mm縮尺しゅくしゃく1/148 - 1/160の鉄道てつどう模型もけい規格きかく総称そうしょうである。小形おがた模型もけいのうち、しょ外国がいこくではHOゲージ主流しゅりゅうだが、日本にっぽんではNゲージがもっとも普及ふきゅうしている鉄道てつどう模型もけいである。また鉄道てつどうコレクションBトレインショーティーなどのように、部品ぶひんえることでNゲージの線路せんろはしらせることができる製品せいひんおおい。9mmゲージともばれ、アメリカなどではNスケールともばれる。レールのはばが9mmであることから、英語えいごの9(Nine)の頭文字かしらもじをとってNゲージばれる。

規格きかく名称めいしょう

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Nゲージの規格きかく定義ていぎ
Nゲージは9mm軌間きかん鉄道てつどう模型もけいシステムで、縮尺しゅくしゃく各国かっこく地域ちいきごとにことなる。
日本にっぽんでは縮尺しゅくしゃく1/150を標準ひょうじゅんとしているが、新幹線しんかんせん車両しゃりょうのみは縮尺しゅくしゃく1/160を採用さいようしている[注釈ちゅうしゃく 1]
ドイツフランスイタリアなどヨーロッパ大陸たいりくくにアメリカでは縮尺しゅくしゃく1/160を基準きじゅんとしており[注釈ちゅうしゃく 1]イギリスでは縮尺しゅくしゃく1/148を標準ひょうじゅんとしている。
Nゲージ名称めいしょう由来ゆらい
数字すうじの9をあらわすヨーロッパけい言語げんごはそれぞれ英語えいごNine:ナイン)、ドイツNeun:ノイン)、フランス語ふらんすごNeuf:ヌフ)で、それぞれNからはじまることからNゲージ、Nスケールという呼称こしょうがひろまった。日本にっぽんでも1970年代ねんだいには一般いっぱんにももちいられるようになった。

基本きほんてき仕組しく

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Nゲージ鉄道てつどう模型もけいは、鉄道てつどう模型もけい一般いっぱんがそうであるように走行そうこう模型もけいであり、動力どうりょく電気でんきもちいた電動でんどう模型もけいである。Nゲージ模型もけい車両しゃりょうおおくは、直流ちょくりゅう2せんしきばれる仕組しくみで運転うんてんされる。この方式ほうしき最大さいだい電圧でんあつ12ボルト直流ちょくりゅうを2ほんあるレールのうち片方かたがたせいきょく、もう片方かたがたきょくとしてながし、レールとせっする金属きんぞく車輪しゃりんなどをつうじてしゅうでんし、モーターを駆動くどうして模型もけい車両しゃりょう走行そうこうさせる。速度そくど加減かげんは、レールあいだ電位差でんいさを0ボルトから12ボルトまで変化へんかさせておこない、進行しんこう方向ほうこうはレールのプラス電位でんいとマイナス電位でんい逆転ぎゃくてんさせることによりえる。右側みぎがわせいきょくのときに前進ぜんしんするのが標準ひょうじゅんである。これらの運転うんてん制御せいぎょは、家庭かていよう電源でんげん日本にっぽんでは交流こうりゅう100ボルト)からの降圧こうあつ直流ちょくりゅうへの変換へんかんとともにコントローラー、パワーパック、トランスとうばれている制御せいぎょ機器ききによりおこなわれる。このシステムは世界中せかいじゅうのメーカーが採用さいようしている標準ひょうじゅんてきなもので、日本にっぽん国内こくないではすべてのメーカーが採用さいようしている。したがって、Nゲージであればどのメーカーの車両しゃりょうでも、おなじNゲージ線路せんろうえ一緒いっしょ使つかうことができる。

近年きんねんデジタルコマンドコントロールDCC)とばれるあたらしい制御せいぎょ方式ほうしきが、欧米おうべい中心ちゅうしん普及ふきゅうしてきていて、日本にっぽん国内こくないでも紹介しょうかい普及ふきゅう活動かつどうおこなわれている。この方式ほうしきは、12ボルト電源でんげん採用さいようしながらも、線路せんろじょうにデジタル信号しんごう送信そうしんして車両しゃりょうごとに運転うんてん操作そうさやライトの制御せいぎょ、サウンド制御せいぎょおこなう。また、線路せんろながれる電圧でんあつは、12ボルトで一定いっていなので、ライトのあかるさは模型もけい列車れっしゃ速度そくど影響えいきょうけない。

特色とくしょく

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小型こがたであるがゆえはしらせる場合ばあいにスペースをとらないのが、最大さいだい利点りてんである。日本にっぽんがたNゲージ車両しゃりょう場合ばあい、そのほとんどが半径はんけい280mmのカーブをなんなく通過つうかするため、標準ひょうじゅんてきなレイアウトで180cm×90cm程度ていど(およそたたみ1じょうぶん在来ざいらいせん車両しゃりょうおおむね4~6りょう編成へんせいまでに対応たいおう)、長編ちょうへんなり新幹線しんかんせんひとし大型おおがた車両しゃりょうでなければ、90cm×60cm程度ていどせまいスペースでもたのしむことができる。そのことから、日本にっぽんではレイアウト製作せいさく最適さいてきなサイズの鉄道てつどう模型もけいかんがえられていて、おおくのレイアウトが製作せいさくされ鉄道てつどう模型もけい発表はっぴょうされてきた。レイアウト制作せいさくのためのガイドブックやプランしゅう各種かくしゅ材料ざいりょうなどもそろっていて、日本にっぽん国内こくないではNゲージが一番いちばんレイアウト製作せいさくみやすい。

日本にっぽんにおいては、のゲージの鉄道てつどう模型もけいくら製品せいひんかず豊富ほうふかつ安価あんかであるというてん利点りてんである。欧米おうべいでは、むしろHOゲージのほう製品せいひんかず豊富ほうふかつ安価あんかで、ぎゃくにNゲージ製品せいひんほう高価こうか場合ばあいもある。

製品せいひん

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車両しゃりょうから線路せんろ制御せいぎょ機器ききストラクチャー、アクセサリー、シーナリー用品ようひんまでいち供給きょうきゅうするメーカーがある一方いっぽう車両しゃりょうやストラクチャーとう単一たんいつ分野ぶんやのみ生産せいさんするメーカーも存在そんざいする。メーカーによっては初心者しょしんしゃ入門にゅうもんしゃけとして、車両しゃりょう線路せんろ電源でんげん装置そうちとうをまとめてれたスタートセット(入門にゅうもんセット)を発売はつばいしていて、初心者しょしんしゃでも簡単かんたんにNゲージをはじめられるようになっている。日本にっぽんでは、カトー(KATO)ブランドのせきみず金属きんぞくとトミックス(TOMIX)ブランドのトミーテック車輛しゃりょう以外いがい線路せんろ制御せいぎょ機器きき、ストラクチャーなどを製品せいひんする総合そうごうメーカーとしてられている。

これらの製品せいひんは、百貨店ひゃっかてん量販りょうはんてん玩具おもちゃてん鉄道てつどう模型もけい専門せんもんてん通信つうしん販売はんばい購入こうにゅうすることができる。

道床どうしょうつき・しき線路せんろ(TOMIX)とフレキシブル線路せんろ
車両しゃりょう
Nゲージの製品せいひんは、射出しゃしゅつ成形せいけいによるおもABS樹脂じゅしなどのプラスチックせい塗装とそうずみ完成かんせいひん主流しゅりゅうであるが、一部いちぶこまかいパーツを購入こうにゅうしゃみずかける製品せいひんもある。ぜんあきらとう尾灯びとう室内しつないとう点灯てんとうもしくは点灯てんとう可能かのう製品せいひんおおい。
また、プラモデル同様どうよう自分じぶん接着せっちゃくざい使つかって塗装とそうするプラスチックせいキットや、金属きんぞくせいおも真鍮しんちゅうせい)のキットや完成かんせいひん発売はつばいされている。
動力どうりょくはモーターで金属きんぞくせい線路せんろから電力でんりょく取得しゅとくしてうごく。海外かいがい製品せいひんには、架線かせんから電力でんりょく取得しゅとくするもの(架線かせんしゅうでんシステム)もあるが、日本にっぽん国内こくない製品せいひんでは採用さいようれいはない。
線路せんろ
構造こうぞうじょうでは、「道床どうしょうなし線路せんろ」と「道床どうしょうつき線路せんろ」にけられる。両者りょうしゃちがいは、道床どうしょうなし線路せんろがレール(軌条きじょう)とはしごじょうつくられた枕木まくらぎ部分ぶぶんだけで構成こうせいされているのにたいし、道床どうしょうつき線路せんろ枕木まくらぎした砂利じゃり部分ぶぶん土台どだいのようなかたち一体いったいとなっているてんである。道床どうしょうつき線路せんろ道床どうしょうなし線路せんろにくらべ安定あんていせいすぐれている。メーカーによっては道床どうしょうなし線路せんろを「固定こていしき線路せんろ」とだいわくとうへの固定こてい推奨すいしょうしている場合ばあいもある。
使用しようじょうでは、「しき線路せんろ」と「フレキシブル線路せんろ」にけられる。両者りょうしゃちがいは、しき線路せんろがあらかじめ曲線きょくせん半径はんけい円弧えんこ角度かくどや、ながさがまっているのにたいし、フレキシブル線路せんろちょうしゃくであり水平すいへい方向ほうこう自在じざいげることが出来できてんである。
現在げんざい日本にっぽんにおいてしき道床どうしょうつき線路せんろ一般いっぱんてき普及ふきゅうしている。
制御せいぎょ機器きき
Nゲージ鉄道てつどう模型もけい運転うんてんするための装置そうちで、パワーパック、パワーユニット、トランス、コントローラーなどともばれる。おおくの製品せいひん家庭かていよう電源でんげんから運転うんてんよう直流ちょくりゅう12ボルトまで降圧こうあつ整流せいりゅうする機能きのう内蔵ないぞうしている。入門にゅうもんけのてい価格かかくひんからだい容量ようりょう高級こうきゅう機種きしゅにいたるまで豊富ほうふ種類しゅるい発売はつばいされていて、実物じつぶつ運転うんてんだい形状けいじょう機能きのう再現さいげんしたものもある。電源でんげん装置そうち制御せいぎょ機器ききかれた製品せいひんもあるがこの場合ばあいでも両方りょうほうそろわなければ車両しゃりょう運転うんてん出来できない。現在げんざい日本にっぽんでは、レールとおなじメーカーの製品せいひん使つかわれる場合ばあいおおい。
近年きんねんDCCよう機器きき製品せいひんされるようになってきている。
ストラクチャー
レイアウト・ジオラマじょう建築けんちくぶつす。おおくが射出しゃしゅつ成形せいけいによるプラスチック製品せいひんで、完成かんせいひんではせきみず金属きんぞくトミーテックなど、プラモデルじょうのキットは、グリーンマックスアトラスファーラーキブリフォルマーなどが製造せいぞうしている。金属きんぞくかみ射出しゃしゅつ成形せいけいによらないウレタン樹脂じゅしせいなどの素材そざいで、さまざまな種類しゅるい建物たてもの製品せいひんされている。縮尺しゅくしゃくちか縮尺しゅくしゃく1/144のプラモデルなども使用しようできる。
アクセサリー
自動車じどうしゃ人形にんぎょうなど鉄道てつどう車両しゃりょう・ストラクチャー以外いがい模型もけい製品せいひん全般ぜんぱんし、おもにレイアウト・ジオラマの製作せいさく使つかわれる。自動車じどうしゃはバス、トラックから自転車じてんしゃまで、人形にんぎょう鉄道てつどういん一般いっぱん通行人つうこうにんからうしいぬなど動物どうぶつまで製品せいひんされているほか、電柱でんちゅう自動じどう販売はんばいドラム缶どらむかん、ポリバケツなど様々さまざまなものが模型もけいされている。
シーナリー用品ようひん
レイアウト・ジオラマ製作せいさく使用しようする部材ぶざいのことで、地形ちけい植生しょくせいなどのシーン表現ひょうげんするためにもちいられる。くさ芝生しばふ、ライケン、コルクブロックなどがウッドランドシーニックスノッホなどから発売はつばいされている。

たのしみかた

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Nゲージ鉄道てつどう模型もけいには様々さまざまたのしみかたがあるが、おおきくけるとつぎのようになる。

運転うんてんたのしむ
鉄道てつどう模型もけいたのしむじょうはずせないのが、運転うんてんするたのしみである。Nゲージはしょうスペースでも運転うんてん可能かのうなことにくわえ、しき線路せんろ使つかうことにより、テーブルじょう床上ゆかうえでも手軽てがる運転うんてんたのしむことができる。このように線路せんろ仮設かせつしてたのしむ運転うんてんを「お座敷ざしき運転うんてん」「フロアーレイアウト」などとぶ。
情景じょうけいのついたレイアウトうえ車両しゃりょうはしらせれば、さらなる満足まんぞくかんあじわうことができる。レイアウトは愛好あいこうしゃ自身じしん製作せいさく保有ほゆうする場合ばあいおおいが、模型もけいてんなかには、サービスの一環いっかんとしてそなけのレイアウト・ジオラマを来店らいてんきゃく開放かいほうしているみせもあり、レイアウトを有料ゆうりょう時間じかんしするレンタルレイアウトもある。
さらに、近年きんねんでは先頭せんとう車両しゃりょうちょう小型こがたのテレビカメラを仕込しこみ、その映像えいぞう無線むせん受信じゅしんするモニターテレビとコントローラーをわせて、実車じっしゃさながらの運転うんてん感覚かんかくたのしむこと出来できるようになってきている。
車両しゃりょう収集しゅうしゅうする
Nゲージで製品せいひんされた車両しゃりょうは、日本にっぽんがたかぎってもすうおおくにのぼる。これをミニカーのように収集しゅうしゅうするたのしみかたもある。ひとによってあつかた様々さまざまで、自分じぶんきなくに地域ちいき年代ねんだい鉄道てつどう会社かいしゃ模型もけいメーカー、車種しゃしゅ列車れっしゃ形式けいしきなどテーマをめて車両しゃりょうあつめる。収集しゅうしゅうやコレクションというと、完成かんせいひん購入こうにゅうして観賞かんしょうするというイメージがあるが、鉄道てつどう模型もけい場合ばあいしい車両しゃりょう改造かいぞう自作じさくする場合ばあいもあり、テーマにあわせたレイアウトをつくり、コレクションをはしらせるたのしみかたもある。
車両しゃりょう工作こうさくたのしむ
鉄道てつどう模型もけいふくめた模型もけい趣味しゅみたのしみかた基本きほんてきなものとして、模型もけい工作こうさくがある。日本にっぽん鉄道てつどう模型もけいにおいては、模型もけい工作こうさく対象たいしょう中心ちゅうしん車両しゃりょうにおかれていた。Nゲージ登場とうじょう縮尺しゅくしゃくちいささから車両しゃりょう工作こうさく不可能ふかのうする見方みかた大勢おおぜいだったが、初期しょき車種しゃしゅ不足ふそく状況じょうきょうでの製品せいひん形式けいしきへの欲求よっきゅうから、徐々じょじょ車両しゃりょう工作こうさくたのしむ愛好あいこうしゃ増加ぞうかし、鉄道てつどう模型もけい雑誌ざっし工作こうさく記事きじ掲載けいさいされるなど一般いっぱんした。
車両しゃりょう工作こうさくといっても多種たしゅ多様たようであるが、模型もけい車両しゃりょうをより実車じっしゃそくした形態けいたいになるようくわえる細密さいみつ加工かこうもと車両しゃりょうからべつ形式けいしき仕様しようつく車両しゃりょう改造かいぞう、プラスチックとう素材そざい部品ぶひん(パーツ)から車両しゃりょうをつくりあげるスクラッチビルド(ぜん自作じさく)に大別たいべつされる。
レイアウト・ジオラマを製作せいさくする
鉄道てつどう模型もけいにおいてもうひとつの模型もけい工作こうさくとして、情景じょうけい模型もけいのレイアウト・ジオラマの製作せいさくがある。鉄道てつどう模型もけいクラブのなかにはメンバー共同きょうどう集合しゅうごうしきモジュールレイアウト)や分割ぶんかつしきのレイアウトを製作せいさくしているところもある。個人こじんでは実現じつげんむずかしい長大ちょうだい編成へんせい列車れっしゃ走行そうこうできるレイアウトも、このような方法ほうほうをとれば実現じつげん可能かのうである。
近年きんねん日本にっぽん国内こくないにおいては路面ろめん電車でんしゃショーティー短縮たんしゅく車両しゃりょうなど小型こがた車両しゃりょう製品せいひん増加ぞうかし、しょう半径はんけいのカーブレールも発売はつばいされたことから、パイクともばれるちょう小型こがたレイアウトの製作せいさくえている。

このほかにも、メーカーやクラブなどが開催かいさいするイベントや運転うんてんかい見学けんがくしたり、製品せいひんについて出来栄できばえや使つか勝手がってなどの感想かんそう交換こうかんしたり、スワップミートともばれる交換こうかんかい中古ちゅうこ参加さんかするといったたのしみかたもある。

歴史れきし

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黎明れいめい

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Nゲージとどう程度ていどおおきさの最初さいしょ模型もけい1912ねんドイツビング販売はんばいした動力どうりょく模型もけいとされる。

だい世界せかい大戦たいせん以前いぜんより、イギリスでは縮尺しゅくしゃく1/152(2mmスケール)・軌間きかん3/8インチ(やく9.5mm)の鉄道てつどう模型もけい自作じさくする愛好あいこうしゃがおり、1927ねんには電動でんどう模型もけい製作せいさく成功せいこうした記録きろくのこる。日本にっぽんでも熱心ねっしん工作こうさく愛好あいこうしゃ軌間きかん9.5mmや8mmの鉄道てつどう模型もけい自作じさくし、模型もけい工作こうさく雑誌ざっし鉄道てつどう模型もけい雑誌ざっしつうじて紹介しょうかいされることがいくかあった。この当時とうじ1ばんゲージOゲージ主流しゅりゅうで、より小型こがたOOゲージHOゲージ普及ふきゅうしはじめた時代じだいであり、これらはあくまでも特殊とくしゅ模型もけいとして存在そんざいしたにまる。Nゲージ程度ていどおおきさで市販しはんされた模型もけいもあったが動力どうりょく線路せんろ製品せいひん鉄道てつどう模型もけいというよりはミニカーちかいものであった。

1940年代ねんだいすえにOOゲージ・HOゲージよりちいさな模型もけいとして、縮尺しゅくしゃく1/120・軌間きかん12mmのTTゲージ登場とうじょうすると、各国かっこくのメーカーによりTTゲージよりさらにちいさい鉄道てつどう模型もけい制作せいさくこころみられた。いずれの製品せいひん短期間たんきかん製造せいぞう終了しゅうりょうするなど継続けいぞくせい鉄道てつどう模型もけい規格きかくとして定着ていちゃくするほど普及ふきゅうしたものはく、軌間きかん縮尺しゅくしゃく現在げんざいのNゲージ規格きかく相違そういがあった。

1960年代ねんだい前半ぜんはん・Nゲージ規格きかく成立せいりつ

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1958ねん西にしドイツアーノルト(Arnold)により試作しさくひん公開こうかいされた小型こがた鉄道てつどう模型もけい1960ねんにラピード200(Rapido 200)として発売はつばいされたが、縮尺しゅくしゃくが1/200と表示ひょうじされているこの製品せいひん機関きかんしゃおおきさは現在げんざいのNゲージ製品せいひんよりもちいさく、客車きゃくしゃもノンスケールにちか玩具おもちゃてき形態けいたいをしていること軌間きかんも9mmよりもややひろいことからNゲージとはいがたい製品せいひんである。

世界せかい最初さいしょのNゲージといえる電動でんどう模型もけいシステムは、1960ねんのクリスマスシーズンにイギリスのローンスター発売はつばいした、縮尺しゅくしゃく1/152・軌間きかん9mmの Treble-O-Lectricシリーズである。この製品せいひんはイギリスがた車輛しゃりょうアメリカがた車輛しゃりょう製造せいぞうされたが、販売はんばい期間きかんみじか電動でんどう模型もけいとしては1965ねんころには製造せいぞう終了しゅうりょうしている。

1962ねんにはアーノルトがラピード200の規格きかく現在げんざいのNゲージとおな縮尺しゅくしゃく1/160・軌間きかん9mmに変更へんこうして「アーノルト・ラピード(Arnold Rapido)」 のブランドめい販売はんばい開始かいしした。この製品せいひん以前いぜんのラピード200製品せいひん連結れんけつ出来でき従来じゅうらいのラピード200製品せいひんもそのままアーノルト・ラピードの名称めいしょう販売はんばいされた。1963ねんには「アーノルトカプラー」(「ラピードカプラー」)が開発かいはつされた。

最初さいしょのNゲージ製品せいひんはどの製品せいひんかという問題もんだいは、現在げんざいのNゲージとおなおおきさで軌間きかん9mmの鉄道てつどう模型もけいというてんではローンスターのTreble-O-Lectric であり、一般いっぱんてき縮尺しゅくしゃく1/160・軌間きかん9mmの規格きかくはじめて採用さいようしたというてんでは1962ねんのアーノルト・ラピード製品せいひんということになる。しかし両者りょうしゃ知名度ちめいどから日本にっぽんではアーノルトがNゲージのパイオニアとされる場合ばあいおおい。

1964ねん西にしドイツトリックス(Trix)が縮尺しゅくしゃく1/160・軌間きかん9mmの規格きかくで「ミニトリックス・エレクトリック(MINITRIX Electric)」(現在げんざいの「ミニトリックス(MINITRIX)」)のブランドめい参入さんにゅうした[注釈ちゅうしゃく 2]同年どうねんひがしドイツピコ(Piko)が参入さんにゅうした。

これら軌間きかん9mmの鉄道てつどう模型もけい当初とうしょは、「OOOゲージ」やメーカーのブランドめいばれていたが、複数ふくすうのメーカーによる製品せいひん発売はつばいされたことでひとつの規格きかくとしての認識にんしきひろがり、1964ねんには「Nゲージ」の名称めいしょう規格きかく制定せいていされた。日本にっぽんでは当初とうしょナローゲージと混同こんどうされることをおそれて「9mmゲージ」の名称めいしょう使用しようされたため、「Nゲージ」というかた一般いっぱんてきになるのは1970年代ねんだいはいってからである。

1960年代ねんだい後半こうはん日本にっぽんでの量産りょうさん開始かいしとNゲージの普及ふきゅう

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海外かいがいで9mmゲージが登場とうじょうしてからほどなく、日本にっぽんでもこの規格きかく鉄道てつどう模型もけい製品せいひんしようとするメーカーがあらわれた。

1964ねんごろ玩具おもちゃメーカートミー(TOMY:げんタカラトミー)が「高級こうきゅう電気でんき玩具おもちゃ OOO(スリーオー)ゲージ 新幹線しんかんせん ゆめちょう特急とっきゅうセット」を発売はつばいした。新幹線しんかんせん3りょう編成へんせい線路せんろとパワーパックをくわえたセットで、ロンスターの「Treble-O-Lectric」シリーズを参考さんこうにした電気でんき玩具おもちゃだったが、それ以上いじょう展開てんかいはなかった。[1]

1964ねん8がつには音響おんきょう/通信つうしんメーカーのソニー鉄道てつどう模型もけいせんもん子会社こがいしゃマイクロトレーンを設立せつりつし、エレクトロニクス技術ぎじゅつかした鉄道てつどう模型もけい量産りょうさん計画けいかくした。マイクロトレーンしゃソニーマイクロトレーンのブランドめいで、線路せんろとパワーパックを開発かいはつしサンプルが関係かんけいしゃ配布はいふされた。しかし計画けいかく中止ちゅうしとなり、マイクロトレーンしゃは1965ねん10がつまつ解散かいさんした。

1965ねんからは「せきみず金属きんぞく彫工ちょうこうしゃ」(げんせきみず金属きんぞく、KATO)が国鉄こくてつC50かたち蒸気じょうき機関きかんしゃ国鉄こくてつオハ31かたち客車きゃくしゃ線路せんろ順次じゅんじ発売はつばいした。

採用さいようされた縮尺しゅくしゃく1/150は、げい出版しゅっぱんしゃ山崎やまざき喜陽きようによって提案ていあんされたもので[2]のち参入さんにゅうしたメーカーは、せきみず金属きんぞく規格きかくならって日本にっぽんがた製品せいひん設計せっけいしたため、9mmゲージ・1/150が日本にっぽんにおけるNゲージの事実じじつじょう標準ひょうじゅん規格きかくとなった。日本にっぽんメーカーの9mmゲージ製品せいひん本格ほんかくてき市場いちば流通りゅうつうしたのは、せきみず金属きんぞく製品せいひんはじめてであり、1965ねんは、日本にっぽんにおけるNゲージの創始そうしとしてかたられることがおおい。

当時とうじ日本にっぽんでは、0ばんゲージにわってHOゲージともばれる16ばんゲージが、ようやく鉄道てつどう模型もけい主流しゅりゅうとなった状況じょうきょうであり、さらに小形こがたの9mmゲージの登場とうじょう特異とくいなものとしてむかえられた。加藤かとうは、「C50」をグリコのおまけ (キャラメルのおまけ)じゃないかと揶揄やゆされ、がっかりしたと当時とうじかえっている。その一方いっぽう、アメリカでの評価ひょうかたかく、「C50」も海外かいがいけのほうがおおれた。そのためかんすい金属きんぞくは、1968ねん出荷しゅっかされたALCO PA-1と貨車かしゃ最初さいしょとしてアメリカがたNゲージの製造せいぞう開始かいしし、当時とうじ外国がいこくメーカーと同様どうよう北米ほくべい大陸たいりく市場いちばもとめ、Nゲージ事業じぎょう継続けいぞくした。

1966ねんイタリアリマ(Lima)が「ミクロモデル(MicroModel)」 のブランドめい参入さんにゅうし、1968ねんにはイタリアのリバロッシ(Rivarossi)と、アメリカバックマン(Bachmann)が参入さんにゅうした。

アメリカでのNゲージはローンスターやラピード200のアメリカがた車両しゃりょう販売はんばいによってはじまり、以降いこうアメリカの輸入ゆにゅう業者ぎょうしゃ独自どくじブランドで販売はんばいするケースもふくめて、ヨーロッパを中心ちゅうしんとしたアメリカ国外こくがいのメーカーによるアメリカがた車輛しゃりょう製品せいひんもあり普及ふきゅうすすんだ。

参入さんにゅうメーカーの増加ぞうかともない、メーカーによってことなっている連結れんけつ(カプラー)を統一とういつするうごきが発生はっせいし、1968ねんに、ニュルンベルクのトリックス本社ほんしゃせきみず金属きんぞくなど日米にちべいおう各国かっこくのNゲージメーカー、バイヤーがあつまり協議きょうぎおこなった結果けっか、Nゲージカプラーの標準ひょうじゅんをアーノルトカプラーに統一とういつすることが決定けっていされた。これ以降いこうかくメーカーの連結れんけつ順次じゅんじアーノルトカプラーに統一とういつされた。

1969ねんフライシュマン(Fleischmann)も「ピッコロ(Piccolo)」 のブランドめい参入さんにゅうした。1970年代ねんだいはじめ、イギリスのグラハム・ファリッシュ(Graham Farish)が縮尺しゅくしゃく1/148を採用さいようして参入さんにゅうした。1973ねんにはスペインのイベルトレン(IBERTREN)が参入さんにゅうした。イベルトレン製品せいひんは、電気でんき方式ほうしき直流ちょくりゅうさんせんしき採用さいようしているのが特徴とくちょうで、1985ねんまでこの方式ほうしき製品せいひん供給きょうきゅうされていた。

1970年代ねんだい-1980年代ねんだい前半ぜんはん・Nゲージ新規しんき参入さんにゅうメーカーとNゲージブーム

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1960年代ねんだいから1970年代ねんだい初頭しょとうまでかんすい金属きんぞく日本にっぽんでほぼ唯一ゆいいつのNゲージメーカーだった。デパートとうでは、西にしドイツのアーノルト、ミニトリックス、イタリアのリマとう海外かいがい製品せいひん輸入ゆにゅう販売はんばいされた。せきみず金属きんぞく発売はつばいした日本にっぽんがたかぎられていたため、日本にっぽん最初さいしょにNゲージを購入こうにゅうした世代せだい海外かいがい製品せいひん日本にっぽんがた見立みたてたりあるいは国籍こくせきてきたのしんだ。モデラーのなかには改造かいぞう自作じさくにより製品せいひんにない形式けいしき製作せいさくするものあらわれ、模型もけい雑誌ざっしでの作品さくひん掲載けいさいとおしてNゲージの車輛しゃりょう工作こうさく徐々じょじょ浸透しんとうしていった。

1974ねん玩具おもちゃメーカーのトミー(げんタカラトミー) がトミーナインスケールブランドで日本にっぽんがた車輌しゃりょう製品せいひん開始かいしした。当時とうじ、トミーはアメリカのバックマン(Bachmann)のNゲージ製品せいひん輸入ゆにゅう販売はんばいしていたことから、線路せんろやストラクチャー(建物たてもの)は、バックマン製品せいひんをトミーナインスケールパッケージに変更へんこうして流用りゅうようした。製造せいぞうメーカーはバックマン製品せいひん同様どうよう香港ほんこんケーダーである。

1975ねんには、すで西にしドイツのミニトリックスのNゲージ製品せいひん輸入ゆにゅう発売はつばいもとであった学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃが、ミニトリックスのモーターを使用しようした新幹線しんかんせん0けい電車でんしゃ発売はつばいして日本にっぽんがたNゲージに参入さんにゅう以降いこう特急とっきゅうがた電車でんしゃ国鉄こくてつ583けい電車でんしゃ国鉄こくてつ485けい電車でんしゃ国鉄こくてつEF57かたち電気でんき機関きかんしゃ発売はつばいした。

1970年代ねんだいなかばには東京とうきょう板橋いたばし模型もけいてんホビーショップMAXがオハ61けい客車きゃくしゃのプラせいてキットでNゲージに参入さんにゅう。まもなくグリーンマックス(GREEN MAX)と改名かいめいし、客車きゃくしゃ電車でんしゃ日本にっぽんがた建造けんぞうぶつのキットの製品せいひんをすすめた。

1975ねんせきみず金属きんぞくから発売はつばいされたキハ82けいは、側面そくめんまどからえない薄型うすがた動力どうりょくユニット、はめしきまどガラス、ライト点灯てんとう構造こうぞう採用さいようするなど、画期的かっきてき構造こうぞう製品せいひんであった。これらの構造こうぞう自社じしゃ後続こうぞく製品せいひんにとどまらず、他社たしゃ製品せいひんにおいてものち採用さいようするところとなり、現在げんざいにおいては日本にっぽんがたNゲージ車両しゃりょう標準ひょうじゅんてき製品せいひん構造こうぞうとなっている。このようなかんすい金属きんぞく細密さいみつ向上こうじょうへの努力どりょく他社たしゃ製品せいひんにも影響えいきょうあたえ、日本にっぽんがたNゲージ全体ぜんたい品質ひんしつ向上こうじょうにも寄与きよしている。

1976ねん、トミーは、従来じゅうらいの「トミーナインスケール」にえて、ブランドめいを「TOMIX(トミックス)」とした。製品せいひんについても海外かいがい生産せいさん依存いぞんあらため、日本にっぽん国内こくないでの生産せいさんはじめ、日本にっぽんがたストラクチャーも積極せっきょくてき製品せいひんした。とく自社じしゃ開発かいはつによる道床どうしょうづけレールシステムは、Nゲージ普及ふきゅうのきっかけをあたえた。

1978ねん、16ばん/HOゲージメーカーであるエンドウが、金属きんぞくプレスを主体しゅたいとした構成こうせいでNゲージに参入さんにゅう国鉄こくてつEF58かたち電気でんき機関きかんしゃ道床どうしょうづけ線路せんろシステムを発売はつばいする。その製品せいひん展開てんかいは、国鉄こくてつ24けい客車きゃくしゃキハ30けい気動車きどうしゃ国鉄こくてつ9600かたち蒸気じょうき機関きかんしゃ国鉄こくてつ201けい電車でんしゃといった国鉄こくてつがた車両しゃりょうから、近鉄きんてつ3000けい電車でんしゃ東京とうきょう交通こうつうきょく10-000かたち電車でんしゃ京王けいおう5000けい電車でんしゃ (初代しょだい)など私鉄してつ電車でんしゃにまでおよんだ。同社どうしゃ製品せいひん金属きんぞく製品せいひんならでは表現ひょうげん評価ひょうかされた反面はんめん組立くみたて作業さぎょう(はんだけ)があるため他社たしゃのプラせいNゲージと比較ひかくして割高わりだかであることもあり、主流しゅりゅうにはなれなかった。

おなじ1978ねんには、16ばん/HOゲージメーカーである、しなのマイクロが金属きんぞくせいのED17、ED15などの旧型きゅうがた電機でんきシリーズで参入さんにゅう。プレスを主体しゅたいとしたエンドウにたいし、エッチング技術ぎじゅつ主体しゅたい製品せいひん構成こうせいをとり、そのフライホイール動力どうりょく開発かいはつして、国鉄こくてつ157けい電車でんしゃ阪急はんきゅう6300けいなど新型しんがた電車でんしゃ製品せいひんした。金属きんぞく製品せいひんは、どうしてもプラ製品せいひんくらべて割高わりだかであることもあり、同社どうしゃはプラ製品せいひんへの移行いこうをも計画けいかくしていたが、1980ねん倒産とうさんしてしまう。

しなのマイクロのNゲージ部門ぶもんは、プラモデルメーカーの有井ありい製作所せいさくしょがれマイクロエースとして活動かつどう再開さいかいした。マイクロエースはプラせい完成かんせいひん国鉄こくてつEF64かたち1000番台ばんだい電気でんき機関きかんしゃ国鉄こくてつED78かたち電気でんき機関きかんしゃ国鉄こくてつ185けい電車でんしゃ10けい軽量けいりょう客車きゃくしゃ発売はつばいした。

1979ねん永大えいだいが「エーダイ・ナイン」のブランドめい参入さんにゅう国鉄こくてつキハ58けい気動車きどうしゃ国鉄こくてつEF65かたち電気でんき機関きかんしゃ1000番台ばんだい(PFがた)、国鉄こくてつ14けい客車きゃくしゃ15がたといった車輌しゃりょうをプラスティック完成かんせいひん製品せいひんしたほか、駅舎えきしゃとホームをふくめたプラせい道床どうしょうづけ線路せんろシステムも発売はつばいしたが、1980ねん倒産とうさんした。 永大えいだいのNゲージ製品せいひん学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃり「GAKKEN N」として自社じしゃ製品せいひんラインナップにくわえた。永大えいだい倒産とうさん製品せいひん準備じゅんびちゅうだった国鉄こくてつキハ55けい気動車きどうしゃ国鉄こくてつEF60かたち電気でんき機関きかんしゃ学習がくしゅう研究けんきゅうしゃから発売はつばいされている。学研がっけんはその、サウンドシステムや2列車れっしゃ同時どうじ運転うんてん可能かのうな「ICSコントロールシステム」、レイアウトベース「エヌランド」といった運転うんてん関連かんれん製品せいひん開発かいはつした。

イタリアのメーカー、リマが国鉄こくてつ485けい電車でんしゃ発売はつばいしたのもこのころで、海外かいがいのメーカーが自社じしゃブランドで日本にっぽんがたのNゲージを模型もけいすることは、非常ひじょうめずらしい。

1980年代ねんだいはいり、やはり16ばん/HOゲージメーカーである中村なかむら精密せいみつが、ホワイトメタル多用たようした金属きんぞくせい蒸気じょうき機関きかんしゃでNゲージに参入さんにゅうし、国鉄こくてつ制式せいしき中心ちゅうしんおおくの形式けいしき製品せいひんした。同社どうしゃはまた、国鉄こくてつスハ32けい客車きゃくしゃ中心ちゅうしん旧型きゅうがた客車きゃくしゃをプラスティックキットの形態けいたいおお製品せいひんしたが、業務ぎょうむ縮小しゅくしょうしたことにより結局けっきょくすうねんしん製品せいひん開発かいはつ停止ていしした。同社どうしゃ客車きゃくしゃキットのかねがたはMODEMO(ハセガワ)にがれ、現在げんざいでは組立くみたて完成かんせいひんとして販売はんばいされている。

キ620かたち除雪じょせつしゃを、プラスチックせい完成かんせいひん発売はつばいしたモア(MORE)や、プラモデルの技術ぎじゅつかして本格ほんかくてきなNゲージの近鉄きんてつ30000けい電車でんしゃプラキットを製品せいひんしたオータキも、Nゲージ市場いちば拡大かくだいにあわせて参入さんにゅうしたメーカーであるが、ともにいちさくのみでわっている。また、プラモデルメーカーのわらわともしゃも、バックマンせいのアメリカがた車輛しゃりょう線路せんろ電池でんち電源でんげんとするコントローラーをセットしたNゲージセットを発売はつばいした。家庭かていよう電源でんげん使つかわない、より玩具おもちゃてき平易へいいなNゲージシステムであった。

このころから工作こうさくファンけに改造かいぞうパーツも発売はつばいされている。こうしゃからはD51かたちじゅう装備そうびパーツ、C62 2改造かいぞうパーツ、さらにEF65かたち500番台ばんだいにホワイトメタルせい貫通かんつうとびらけるEF65かたち1000番台ばんだい改造かいぞうパーツが発売はつばいされ、銀河ぎんがモデルからは、信号しんごう煙管きせる常磐ときわせんよう列車れっしゃ無線むせんアンテナとう細密さいみつ加工かこうようのパーツが発売はつばいされている。こうしゃ金属きんぞくせい車体しゃたいキットも製品せいひんしている。同様どうよう製品せいひん奄美あまみやエンドウ、しなのマイクロからも発売はつばいされていたほか、中村なかむら精密せいみつどういち形式けいしき蒸気じょうき機関きかんしゃをキットと完成かんせいひん両方りょうほう発売はつばいしている。

1970年代ねんだい後半こうはんから「L特急とっきゅうブルートレインブーム」がこり、ブームの影響えいきょうからNゲージ製品せいひんにも注目ちゅうもくあつまった。それにともな鉄道てつどう模型もけい、とりわけNゲージをテーマとした書籍しょせき子供こどもけから大人おとなけまでなんさつ一般いっぱん出版しゅっぱんしゃから刊行かんこうされ新聞しんぶんにNゲージの通信つうしん販売はんばい広告こうこくるなど鉄道てつどう模型もけいかい以外いがい企業きぎょう参加さんかしたおおきなムーブメント、「Nゲージブーム」となった。プラモデルメーカーのフジミ模型もけいバンダイアオシマからも、NゲージサイズのL特急とっきゅうやブルートレインのプラモデルが発売はつばいされる。

Nゲージブームによって増大ぞうだいしたファンのなかには若年じゃくねんそうおおられ、鉄道てつどう模型もけいのレイアウトコンテストとうにも10代の応募おうぼしゃられた。小・中学生しょうちゅうがくせいにもブームは波及はきゅうし、この時期じき友達ともだち同士どうしあつまって車両しゃりょう線路せんろり、Nゲージであそぶことが日常にちじょうてきおこなわれていた。

1978ねんまつ日本にっぽんNゲージ鉄道てつどう模型もけい工業こうぎょうかい発足ほっそくし、1979ねん東京とうきょう科学かがく技術ぎじゅつかん大阪おおさか科学かがくかんで「日本にっぽん鉄道てつどう模型もけいショウ」を開催かいさいした。鉄道てつどう模型もけいショウは、その開催かいさいされつづける恒例こうれい行事ぎょうじになっている。

このように、ブームにより飛躍ひやくてき普及ふきゅうしたNゲージであるが、がりは一時いちじてきなものにとどまった。

1980年代ねんだい後半こうはん - 1990年代ねんだい・Nゲージブーム終焉しゅうえんとNゲージメーカーの動向どうこう

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1980年代ねんだいなかばには、Nゲージブームは終息しゅうそくし、Nゲージから撤退てったいするメーカーもあらわれた。学研がっけんは、1980年代ねんだいなかばにNゲージから撤退てったい、エンドウ、ナカセイ (←中村なかむら精密せいみつ)も1980年代ねんだいなか以降いこうしん製品せいひん発売はつばいがなく、製品せいひんさい生産せいさん市場いちば流通りゅうつう1990ねんころには途切とぎ店頭てんとうから姿すがたしていった。

一方いっぽう、ブーム終息しゅうそくも、2だいNゲージブランドとして定着ていちゃくしたせきみず金属きんぞくとトミー、プラキットのメーカーとして独自どくじ地位ちいきずいたグリーンマックスが、安定あんていした活動かつどうつづけていた。

このような状況じょうきょうで、金属きんぞくキットの発売はつばい増加ぞうかした。シバサキ模型もけい1984ねんにKATOせいキハ20をキハ10改造かいぞうする真鍮しんちゅうエッチングいた発売はつばいしたのを皮切かわきりに、1986ねん「ワールド工芸こうげい」が国鉄こくてつEF55かたち電気でんき機関きかんしゃ製品せいひん以降いこう、レイルロード、タヴァサホビーハウス、ペアーハンズなどあたらしく参入さんにゅうするメーカーもあらわれ、金属きんぞくキットは90年代ねんだいはいころにはひとつのジャンルとして定着ていちゃくした。キットの構成こうせい当初とうしょ側板そくばんのみ・車体しゃたいのみから、下回したまわり・動力どうりょくみのトータルキットもあらわれた。

シバサキ模型もけい1993ねんしん製品せいひん最後さいご閉店へいてん廃業はいぎょうしたが、新規しんき参入さんにゅうメーカー、しん製品せいひんえることがなかった。1995ねん11月にはNゲージファンのための即売そくばいかい形式けいしきのイベント、JNMAフェスティバル開催かいさいされ、それまでのメーカー・模型もけいてんよりも規模きぼちいさなグループや個人こじん参入さんにゅうはじめた。こうしたしょうメーカーの製品せいひんガレージキットともばれ生産せいさんすうすくないため、即売そくばいかいなどのイベントや特定とくてい販売はんばいてん通信つうしん販売はんばいなどでしかはいらないものもおおい。一方いっぽうキッチン(kitcheN)やめいわぁくすのように、中堅ちゅうけんキットメーカーなみの製品せいひんすうかぞえるところもある。

一方いっぽう、ワールド工芸こうげい完成かんせいひん製造せいぞう販売はんばいにもちからそそぎ、ふたた金属きんぞく完成かんせいひん店頭てんとうならぶようになった。90年代ねんだい末期まっきからは蒸気じょうき機関きかんしゃ模型もけい中心ちゅうしん細密さいみつ製品せいひんとして金属きんぞく完成かんせいひん製品せいひんするメーカーが増加ぞうかした。あらたな参入さんにゅうメーカーにはHO/16ばんゲージのメーカーとして著名ちょめいてんしょうどうなど、のスケール/ゲージで実績じっせきんだメーカーもおおい。

プラスチックかん製品せいひん販売はんばいおこなうNゲージメーカーにかんしては1990年代ねんだい以降いこうあらたなうごきがられた。1990年代ねんだいはじめに、新規しんきメーカーとしてプラモデル情景じょうけい素材そざいメーカーの河合かわい商会しょうかいがトミーから発売はつばいされ絶版ぜっぱんとなっていた国鉄こくてつ貨車かしゃシリーズを自社じしゃ製品せいひんとして発売はつばい参入さんにゅうした。

マイクロエース=有井ありい製作所せいさくしょは、1980年代ねんだいなか以降いこう幾度いくどかの客車きゃくしゃ製品せいひんさい生産せいさん以外いがいしん製品せいひんもなく休止きゅうしちか状態じょうたいであったが、90年代ねんだい中頃なかごろあらたにアメリカライフライク製品せいひんのアメリカがた機関きかんしゃ貨車かしゃをマイクロエース名義めいぎ発売はつばい再始動さいしどうした。1996ねんには国鉄こくてつD51かたち蒸気じょうき機関きかんしゃ発売はつばい以後いごコンスタントに国鉄こくてつがた蒸気じょうき機関きかんしゃ製品せいひんしていった。これらの製品せいひん中国ちゅうごくせいなのはライフライクにならったものである。

さらに90年代ねんだい後半こうはんにはプラモデルメーカーであるハセガワが「MODEMO」のブランドでNゲージにも参入さんにゅうし、路面ろめん電車でんしゃやナカセイのかねがた使つかった旧型きゅうがた客車きゃくしゃなどの完成かんせいひん製品せいひんしている。

この時期じき、これまで鉄道てつどう模型もけい、とりわけNゲージではほとんどられなかったウレタン樹脂じゅし(レジン)せいのキットや完成かんせいひんが、複数ふくすうのメーカーから発売はつばいされた。その特性とくせいじょう少量しょうりょう生産せいさん製品せいひんおおかったが、「プラッツ」など一部いちぶのメーカーの製品せいひん市場いちばにも流通りゅうつうした。

1990年代ねんだいにはヨーロッパのメーカーの統合とうごう目立めだつようになった。1992ねんにはイタリアのリマがリバロッシに買収ばいしゅうされた。1995ねんドイツのアーノルトが倒産とうさん1997ねんにイタリアのリバロッシグループ傘下さんかはいどうグループのNゲージブランドとなった。1997ねんには、トリックスが業績ぎょうせき悪化あっかでメルクリンの傘下さんかはいった。2000ねんにリバロッシグループは組織そしき改編かいへんおこないリマグループとなった。

2001ねん以降いこうあたらしいながれ 

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2000年代ねんだいには、有井ありい製作所せいさくしょ=マイクロエースの製品せいひん急速きゅうそく拡充かくじゅうされた。マイクロエースの製品せいひん機関きかんしゃ以外いがいはセット販売はんばい主体しゅたいで、販売はんばい車種しゃしゅ試作しさくがた車両しゃりょうみんてつ車両しゃりょう、JR北海道ほっかいどう四国しこく九州きゅうしゅう車両しゃりょうおよび、実物じつぶつ存在そんざいしないアニメーション作品さくひん銀河ぎんが鉄道てつどう999編成へんせいまで製品せいひんされた。マイクロエースの製品せいひん展開てんかいメーカーにも影響えいきょうおよぼし、セット販売はんばい増加ぞうかはNゲージ全体ぜんたいながれとなった。

一方いっぽう、プラキットの形態けいたい長年ながねん製品せいひん供給きょうきゅうしてきたグリーンマックスは90年代ねんだい後半こうはんより、より完成かんせいひんちか塗装とそうみキットを製品せいひんしていたが、2000年代ねんだいはいると他社たしゃ同様どうよう塗装とそうずみ完成かんせいひん発売はつばいし、キットをつくらないNゲージャーに対応たいおうしている。このようなこともあり、毎月まいつきしん製品せいひん発売はつばいされる完成かんせいひんくらべると市場いちばにおける塗装とそうキットの比重ひじゅう低下ていかしている。

チョコエッグなどの食玩しょくがんにはじまるコレクションモデルのブームがNゲージにも波及はきゅうして、Bトレインショーティー鉄道てつどうコレクションというような従来じゅうらい鉄道てつどう模型もけいとは一線いっせんかくする製品せいひん発売はつばいされているのも近年きんねん特徴とくちょうである。このような製品せいひんのコレクションモデルとならべられ、量販りょうはんてんコンビニエンスストア鉄道てつどう事業じぎょうしゃ主催しゅさいのイベント会場かいじょうでも販売はんばいされるとう販売はんばい形態けいたいにおいても従来じゅうらい鉄道てつどう模型もけいとはことなるあつかわれかたをしている。

Nゲージブームがってから次第しだい百貨店ひゃっかてん玩具おもちゃてんでのNゲージのあつかいは減少げんしょうしていく一方いっぽう、1990年代ねんだい後半こうはんから家電かでんけい玩具おもちゃけい量販りょうはんてんがNゲージのあつかいをはじめた。量販りょうはんてんはBトレインショーティーや鉄道てつどうコレクションのようなコレクションモデルの販売はんばいにもちかられていて、あつか商品しょうひん種類しゅるい数量すうりょうとも豊富ほうふであり、百貨店ひゃっかてん玩具おもちゃてんわって模型もけい専門せんもんてんあしはこばないそうにもNゲージをひろめる役割やくわりたしている。当初とうしょ量販りょうはんてん模型もけい専門せんもん知識ちしきそなえたスタッフをほとんどたなかったが、てんとの差別さべつ顧客こきゃくサービスのため専門せんもん知識ちしきった販売はんばいいんみせもある。また、一般いっぱん模型もけいてんなかにも量販りょうはんてんがた改装かいそうするところもてきている。また、インターネットの普及ふきゅうともなじつ店舗てんぽたないインターネット通販つうはんせんもん鉄道てつどう模型もけいてん登場とうじょうしている。2000年代ねんだい後半こうはんにはレイアウトの完成かんせい目標もくひょうとした分冊ぶんさつ百科ひゃっか形式けいしき雑誌ざっし刊行かんこうされた。解説かいせつ冊子さっしとともに各号かくごうにレールや車輛しゃりょう、レイアウト用品ようひん付属ふぞくするかたち書店しょてんでNゲージ製品せいひん購入こうにゅうできた。

1990年代ねんだい後半こうはん以降いこう製造せいぞうコスト削減さくげんのために製造せいぞう拠点きょてん中国ちゅうごく東欧とうおうなどにうつすメーカーがあらわれていたが、2000年代ねんだい以降いこうそのうごきは加速かそくし、日本にっぽんメーカーの製品せいひん中国ちゅうごく製造せいぞうされた製品せいひんおおくみられる。また、2000年代ねんだい以降いこう海外かいがいでのNゲージ業界ぎょうかい再編さいへんさら進行しんこうした。2001ねん、グラハム・ファリッシュがケーダーに買収ばいしゅうされ、同社どうしゃのイギリス市場いちばでのNゲージブランドとなった。リマグループは2004ねん倒産とうさんし、イギリスのホーンビィに買収ばいしゅうされた。同年どうねんロコも倒産とうさんし、ドイツのモデルアイゼンバーン・ホールディング傘下さんかとなった。2008ねんにはフライシュマン倒産とうさんしモデルアイゼンバーン・ホールディング傘下さんかはいった。以後いごロコブランドのNゲージ製品せいひんはフライシュマンブランドに統合とうごうされた。日本にっぽんでも2012ねん河合かわい商会しょうかい倒産とうさんし、Nゲージ製品せいひんについてはポポンデッタがれた。

ナローゲージ・関連かんれん規格きかく

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ナローゲージ

模型もけいのナローゲージ(ナローゲージモデル)とは実物じつぶつ狭軌きょうき鉄道てつどう一般いっぱんてき鉄道てつどう模型もけい規格きかく軌間きかんよりもせま軌間きかん使つかって模型もけいしたものである。Nゲージの場合ばあい軌間きかん6.5mmなど9mmよりもせま軌間きかん使つかった縮尺しゅくしゃく1/148-1/160ほど模型もけいがこれに該当がいとうする。数種類すうしゅるい実物じつぶつ軌間きかん対応たいおうした規格きかく各国かっこく模型もけい団体だんたいによりさだめられている。

アメリカNMRA S-1.2 規格きかく[3]縮尺しゅくしゃく1/160)
呼称こしょう 軌間きかん じつ軌間きかん 備考びこう
N (エヌ) 9mm (8.97 - 9.32mm) 1435mm 標準軌ひょうじゅんき
Nn3 6.5mm (6.50 - 6.60mm) 914mm 3フィートゲージ
Nn2 4.5mm (4.50 - 4.80mm) 610mm 2フィートゲージ
ヨーロッパNEM010 規格きかく[4]縮尺しゅくしゃく1/160)
呼称こしょう 軌間きかん じつ軌間きかん 備考びこう
N (エヌ) 9mm 1250mm - 1700mm 標準軌ひょうじゅんきなど
Nm 6.5mm 850mm - 1250mm未満みまん メーターゲージなど
Ne 4.5mm 650mm - 850mm未満みまん 軽便鉄道けいべんてつどうなど
Ni 3.75mm 400mm - 650mm未満みまん 鉱山こうざん鉄道てつどうなど

イギリスにおいてもZゲージの軌間きかん利用りようするN-6.5規格きかく製品せいひんがある。

日本にっぽんにおいては以前いぜんから6.5mmのほか7mmや5mmなどの軌間きかん国鉄こくてつがた車輛しゃりょう軽便鉄道けいべんてつどう模型もけいむファンがいたが、日本にっぽんがたZゲージの普及ふきゅうによりZゲージの線路せんろ軌間きかん6.5mm)を使つか場合ばあいおおくなっている。軽便鉄道けいべんてつどう車輛しゃりょうについてはメーカーからキットや完成かんせいひん販売はんばいされている。

OOOゲージ

OOOゲージとは元来がんらい1950年代ねんだいのイギリスで2mmスケールの別称べっしょうとして使つかわれていたものだが、1950年代ねんだい後半こうはんからローンスターが縮尺しゅくしゃく軌間きかんことなる ロコス(Locos)やトレブルオーレクトリック(Treble-O-Lectric)にも使用しよう。1960年代ねんだいには9mmゲージの模型もけい製品せいひん全般ぜんぱん用語ようごとして使つかわれることおおかった。Nゲージの名称めいしょう制定せいていされ、ローンスターも撤退てったいしたため次第しだい使つかわれなくなった。

2mmスケール、9.5mmゲージ

2mmスケールは1920年代ねんだいにイギリスではじまった規格きかくで、縮尺しゅくしゃくは2mmスケール(1/152)で軌間きかん当初とうしょは3/8インチ、現在げんざいでは9.42mmである(日本にっぽんでは9.5mmと紹介しょうかいされることおおい)。現在げんざいでもイギリスではこの規格きかく採用さいようする愛好あいこうしゃがいる。

9.5mmゲージはNゲージ普及ふきゅう以前いぜん日本にっぽんなどで使つかわれていた軌間きかん縮尺しゅくしゃく日本にっぽんでは1/120-1/150と製作せいさくしゃによりはばがあり統一とういつされていなかった。

おもなNゲージメーカー・ブランド

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(カッコないはブランドめいまたは略称りゃくしょう別名べつめい)

日本にっぽん
ベルギー
ドイツ
イギリス
アメリカ
香港ほんこん
  • 迷你どう(MINITOWN)
  • ケーダーひらきたち):ケーダーの名称めいしょうでのNゲージ製品せいひんいが、傘下さんかのバックマン、グラハム・ファリッシュ、リリプットの製品せいひん製造せいぞうしている。
台湾たいわん
中国ちゅうごく
  • KUNTER
  • CMRLINE
  • ろうとし

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ a b これは標準軌ひょうじゅんき軌間きかん1435mm)を国際こくさいてき基準きじゅんとしているためである。日本にっぽん在来ざいらいせんをはじめとする鉄道てつどう車両しゃりょうおおくは狭軌きょうき軌間きかん1067mm)であるため、スケールによっておおきさにすぎないように配慮はいりょされた。なお、4フィート6インチ軌間きかん(いわゆる馬車ばしゃ軌間きかん・1372mm)が実際じっさいの1/150スケール換算かんさんではもっとちかくなる。
  2. ^ MINITRIX(ミニトリックス)の名称めいしょうはもともと1959ねんから発売はつばいされていた縮尺しゅくしゃく1/180の手押ておしの鉄道てつどう車両しゃりょう模型もけい名称めいしょうで、ミニトリックス・エレクトリックがミニトリックスへ名称めいしょう変更へんこうするのは縮尺しゅくしゃく1/180製品せいひん絶版ぜっぱんである。現在げんざいでは区別くべつのため縮尺しゅくしゃく1/180の手押てお製品せいひんを「手押ておしミニトリックス」、Schiebetrix(シーベトリックス)、Rolltrix(ロルトリックス) などとぶ。

出典しゅってん

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  1. ^ 鉄道てつどう模型もけい趣味しゅみ 1964ねん6がつごうミキスト 参照さんしょう
  2. ^ 鉄道てつどう模型もけい趣味しゅみ 1964ねん8がつごうミキスト 参照さんしょう
  3. ^ NMRA S-1.2規格きかくひょう
  4. ^ NEM 010規格きかくひょう

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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グループ

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