化合 かごう 物 ぶつ (かごうぶつ、英 えい : chemical compound )とは、さまざまな化学 かがく 元素 げんそ の原子 げんし が化学 かがく 結合 けつごう によって結合 けつごう した分子 ぶんし (または分子 ぶんし 実体 じったい (英語 えいご 版 ばん ) )が、多数 たすう 集 あつ まって構成 こうせい された化学 かがく 物質 ぶっしつ である。したがって、1種類 しゅるい の元素 げんそ の原子 げんし だけで構成 こうせい された分子 ぶんし は化合 かごう 物 ぶつ とは見 み なされない。化合 かごう 物 ぶつ は、他 た の物質 ぶっしつ との相互 そうご 作用 さよう を伴 ともな う化学 かがく 反応 はんのう によって、別 べつ の物質 ぶっしつ に変化 へんか することがある。この過程 かてい で、原子 げんし 間 あいだ の結合 けつごう が切 き れたり、新 あら たな結合 けつごう が形成 けいせい されることがある。
化合 かごう 物 ぶつ は主 おも に4種類 しゅるい あり、構成 こうせい する原子 げんし がどのように結合 けつごう しているかによって区別 くべつ される。分子 ぶんし 性 せい 化合 かごう 物 ぶつ は共有 きょうゆう 結合 けつごう で、イオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ (英語 えいご 版 ばん ) はイオン結合 けつごう で、金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ は金属 きんぞく 結合 けつごう で、配 はい 位 い 化合 かごう 物 ぶつ は配 はい 位 い 共有 きょうゆう 結合 けつごう で結合 けつごう する。ただし非 ひ 化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき 化合 かごう 物 ぶつ は例外 れいがい 的 てき で、議論 ぎろん の余地 よち がある境界 きょうかい 事例 じれい となっている。
化学 かがく 式 しき とは、化合 かごう 物 ぶつ 分子 ぶんし に含 ふく まれる各 かく 元素 げんそ の原子 げんし を標準 ひょうじゅん 的 てき な元素 げんそ 記号 きごう で、下 した 付 つ き の原子 げんし 数 すう とともに指定 してい する記述 きじゅつ 方法 ほうほう である。多 おお くの化合 かごう 物 ぶつ には Chemical Abstracts Service (CAS)によって固有 こゆう のCAS登録 とうろく 番号 ばんごう が割 わ り当 あ てられている。世界中 せかいじゅう で、350,000以上 いじょう の化合 かごう 物 ぶつ (化学 かがく 物質 ぶっしつ の混合 こんごう 物 ぶつ を含 ふく む)が製造 せいぞう や使用 しよう のために登録 とうろく されている[1] 。
化合 かごう 物 ぶつ の定義 ていぎ [ 編集 へんしゅう ]
2種類 しゅるい 以上 いじょう の原子 げんし (化学 かがく 元素 げんそ )が一定 いってい の化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき な比率 ひりつ で結合 けつごう した物質 ぶっしつ を化合 かごう 物 ぶつ (chemical compound )と呼 よ ぶ。この概念 がいねん は、純 じゅん 物質 ぶっしつ (純粋 じゅんすい な化学 かがく 物質 ぶっしつ )を考 かんが えると最 もっと も理解 りかい しやすい[2] :15 [3] [4] 。化合 かごう 物 ぶつ には、2種類 しゅるい 以上 いじょう の原子 げんし が一定 いってい の比率 ひりつ で含 ふく まれる ため、化学 かがく 反応 はんのう によってより原子 げんし 数 すう の少 すく ない化合 かごう 物 ぶつ や物質 ぶっしつ に変換 へんかん することができる[5] 。化学 かがく 式 しき とは、ある化合 かごう 物 ぶつ を構成 こうせい する原子 げんし の比率 ひりつ に関 かん する情報 じょうほう を表 あら わす方法 ほうほう で、化学 かがく 元素 げんそ を表 あらわ す化学 かがく 記号 きごう と、原子 げんし 数 すう を表 あらわ す添字 そえじ を使用 しよう する。たとえば、水 みず は2個 こ の水素 すいそ 原子 げんし と1個 いっこ の酸素 さんそ 原子 げんし が結合 けつごう した化合 かごう 物 ぶつ で、化学 かがく 式 しき は H2 O である。非 ひ 化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき 化合 かごう 物 ぶつ の場合 ばあい 、その割合 わりあい は調合 ちょうごう に関 かん して再現 さいげん 性 せい があり、構成 こうせい 元素 げんそ の定 てい 比率 ひりつ を得 え ることができるが、その割合 わりあい は整数 せいすう 比 ひ ではない(たとえば、水素 すいそ 化 か パラジウム(英語 えいご 版 ばん ) の化学 かがく 式 しき は PdHx (0.02 < x < 0.58))[6] 。
化合 かごう 物 ぶつ は、固有 こゆう の定義 ていぎ された化学 かがく 構造 こうぞう を持 も ち、化学 かがく 結合 けつごう によって定義 ていぎ された空間 くうかん 的 てき 配置 はいち のもとで一緒 いっしょ に保持 ほじ されている。化合 かごう 物 ぶつ の種類 しゅるい には、共有 きょうゆう 結合 けつごう で結合 けつごう した分子 ぶんし 化合 かごう 物 ぶつ 、イオン結合 けつごう で結合 けつごう した塩 しお 、金属 きんぞく 結合 けつごう で結合 けつごう した金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ 、または配 はい 位 い 共有 きょうゆう 結合 けつごう で結合 けつごう した一部 いちぶ の化学 かがく 錯体 さくたい がある[7] 。純粋 じゅんすい な化学 かがく 元素 げんそ は、しばしば複数 ふくすう の原子 げんし からなる分子 ぶんし を構成 こうせい しているが(例 れい : 二 に 原子 げんし 分子 ぶんし H2 や多 た 原子 げんし 分子 ぶんし S8 など)、二 に 原子 げんし 以上 いじょう の要件 ようけん を満 み たさないため一般 いっぱん に化合 かごう 物 ぶつ とはみなされない[7] 。多 おお くの化合 かごう 物 ぶつ は、Chemical Abstracts Service (CAS)によって固有 こゆう の数値 すうち 識別子 しきべつし 、すなわちCAS登録 とうろく 番号 ばんごう が割 わ り当 あ てられている。
真 しん に非 ひ 化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき な物質 ぶっしつ と、一定 いってい の比率 ひりつ を要 よう する化合 かごう 物 ぶつ とを区別 くべつ する命名 めいめい 法 ほう はさまざまで、ときには一貫 いっかん しないこともある。多 おお くの固体 こたい 化学 かがく 物質 ぶっしつ (たとえば多 おお くのケイ酸 けいさん 塩 しお 鉱物 こうぶつ )は、化学 かがく 物質 ぶっしつ ではありながら、元素 げんそ の化学 かがく 結合 けつごう を一定 いってい の比率 ひりつ で反映 はんえい する単純 たんじゅん な式 しき を持 も たず、このような結晶 けっしょう 性 せい 物質 ぶっしつ は、しばしば非 ひ 化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき 化合 かごう 物 ぶつ (あるいは不定 ふてい 比 ひ 化合 かごう 物 ぶつ )と呼 よ ばれる。このような非 ひ 化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき 物質 ぶっしつ は、地球 ちきゅう の地殻 ちかく やマントル の大 だい 部分 ぶぶん を形成 けいせい しているが、その組成 そせい の多様 たよう 性 せい は、既知 きち の「真 しん の化合 かごう 物 ぶつ 」の結晶 けっしょう 構造 こうぞう 内 ない に外来 がいらい 元素 げんそ が混入 こんにゅう していたり、既知 きち の化合 かごう 物 ぶつ の構造 こうぞう 中 ちゅう に構成 こうせい 元素 げんそ の過 か 不足 ふそく が起 お こって構造 こうぞう が乱 みだ れることが多 おお いことから、化合 かごう 物 ぶつ というよりは化合 かごう 物 ぶつ に類似 るいじ しているものという主張 しゅちょう もある。また、化学 かがく 的 てき に同一 どういつ と考 かんが えられる化合 かごう 物 ぶつ でも、構成 こうせい 元素 げんそ の重 おも 同位 どうい 体 たい や軽 けい 同位 どうい 体 たい の量 りょう が異 こと なり、元素 げんそ の質量 しつりょう 比 ひ がわずかに変化 へんか することがある。
化合 かごう 物 ぶつ を、有機 ゆうき 化合 かごう 物 ぶつ と無機 むき 化合 かごう 物 ぶつ のいずれかに分類 ぶんるい することもあるが、その境界 きょうかい は不明瞭 ふめいりょう である[8] 。基本 きほん 的 てき には炭素 たんそ 化合 かごう 物 ぶつ はすべて有機 ゆうき 化合 かごう 物 ぶつ とされるが、炭素 たんそ の酸化 さんか 物 ぶつ はその例外 れいがい として無機 むき 化合 かごう 物 ぶつ とされる[9] 。
分子 ぶんし (molecule)とは、2つ以上 いじょう の原子 げんし が化学 かがく 結合 けつごう で結合 けつごう した、電気 でんき 的 てき に中性 ちゅうせい な集合 しゅうごう である[10] [11] [12] 。分子 ぶんし は、酸素 さんそ 分子 ぶんし (O2 )のように1つの化学 かがく 元素 げんそ の原子 げんし からなる等 とう 核 かく 分子 ぶんし と、水 みず (H2 O、2つの水素 すいそ 原子 げんし と1つの酸素 さんそ 原子 げんし )のように2つ以上 いじょう の元素 げんそ からなる異 い 核 かく 分子 ぶんし に分 わ けられる。分子 ぶんし とは、物質 ぶっしつ のすべての物理 ぶつり 的 てき および化学 かがく 的 てき 特性 とくせい を備 そな えた最小 さいしょう の単位 たんい である[13] 。
イオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ [ 編集 へんしゅう ]
イオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ (ionic compound)とは、イオン結合 けつごう と呼 よ ばれる静電気 せいでんき 力 りょく によって結合 けつごう したイオン からなる化合 かごう 物 ぶつ である。この化合 かごう 物 ぶつ は全体 ぜんたい として中性 ちゅうせい であるが、陽 ひ イオン と呼 よ ばれる正 せい に帯電 たいでん したイオンと陰 かげ イオン と呼 よ ばれる負 まけ に帯電 たいでん したイオンで構成 こうせい されている。これらには、塩化 えんか ナトリウム中 なか のナトリウム(Na+ )や塩化 えんか 物 ぶつ (Cl− )のような単 たん 原子 げんし イオン もあれば、炭酸 たんさん アンモニウム中 なか のアンモニウム (NH+ 4 )と炭酸 たんさん イオン (CO2− 3 )のような多 た 原子 げんし 種 しゅ もある。イオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ 内 ない の個々 ここ のイオンは通常 つうじょう 、複数 ふくすう の最 さい 近接 きんせつ イオンを持 も つため分子 ぶんし の一部 いちぶ とはみなされず、連続 れんぞく した三 さん 次元 じげん ネットワーク(通常 つうじょう は結晶 けっしょう 構造 こうぞう )の一部 いちぶ とみなされる。
塩基 えんき 性 せい イオンである水酸化物 すいさんかぶつ (OH− )や酸化 さんか 物 ぶつ (O2− )を含 ふく むイオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ は、塩基 えんき に分類 ぶんるい される。これらのイオンを含 ふく まないイオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ は塩 しお (または塩類 えんるい ) とも呼 よ ばれ、酸 さん 塩基 えんき 反応 はんのう によって生成 せいせい することができる。また、イオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ は、溶媒 ようばい の蒸発 じょうはつ 、沈殿 ちんでん 、凍結 とうけつ 、固 かた 相反 あいはん 応 おう (英語 えいご 版 ばん ) 、または反応 はんのう 性 せい 金属 きんぞく (英語 えいご 版 ばん ) とハロゲン ガスなどの反応 はんのう 性 せい 非金属 ひきんぞく との電子 でんし 移動 いどう 反応 はんのう により、その構成 こうせい イオンから生成 せいせい することもある。イオン性 せい 化合 かごう 物 ぶつ は一般 いっぱん に融点 ゆうてん と沸点 ふってん が高 たか く、硬 かた く て脆 もろ (もろ)い 。これらは固体 こたい ではほとんど絶縁 ぜつえん 体 たい だが、融解 ゆうかい または溶解 ようかい するとイオンが移動 いどう するため導電性 どうでんせい (英語 えいご 版 ばん ) を持 も つようになる。
金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ [ 編集 へんしゅう ]
金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ (intermetallic compound)とは、2種類 しゅるい 以上 いじょう の金属 きんぞく 元素 げんそ の間 あいだ で秩序 ちつじょ のある固体 こたい の化合 かごう 物 ぶつ を形成 けいせい する金属 きんぞく 合金 ごうきん の一種 いっしゅ である。金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ は一般 いっぱん に硬 かた くて脆 もろ く、高温 こうおん での機械 きかい 的 てき 性質 せいしつ が優 すぐ れている[14] [15] [16] 。これらは、化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき 金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ と、非 ひ 化学 かがく 量 りょう 論 ろん 的 てき 金属 きんぞく 間 あいだ 化合 かごう 物 ぶつ とに分類 ぶんるい される[14] 。
配 はい 位 い 化合 かごう 物 ぶつ [ 編集 へんしゅう ]
配 はい 位 い 化合 かごう 物 ぶつ (coordination complex、錯化合 かごう 物 ぶつ とも呼 よ ぶ)とは、配 はい 位 い 中心 ちゅうしん と呼 よ ばれる(通常 つうじょう は金属 きんぞく の)中心 ちゅうしん 原子 げんし またはイオンと、配 はい 位 い 子 こ または錯化剤 ざい と呼 よ ばれる周囲 しゅうい の結合 けつごう 分子 ぶんし またはイオンの配列 はいれつ から構成 こうせい される化合 かごう 物 ぶつ である[17] [18] [19] 。金属 きんぞく 含有 がんゆう 化合 かごう 物 ぶつ 、特 とく に遷移 せんい 金属 きんぞく 化合 かごう 物 ぶつ の多 おお くのは配 はい 位 い 化合 かごう 物 ぶつ である[20] 。金属 きんぞく 原子 げんし を配 はい 位 い 中心 ちゅうしん とする配 はい 位 い 化合 かごう 物 ぶつ を、dブロック元素 げんそ の金属 きんぞく 錯体 さくたい と呼 よ ぶ。
化合 かごう 物 ぶつ は、さまざまな種類 しゅるい の結合 けつごう や力 ちから によってつなぎ合 あ っている。化合 かごう 物 ぶつ 内 ない における結合 けつごう の種類 しゅるい の違 ちが いは、その化合 かごう 物 ぶつ に含 ふく まれる元素 げんそ の種類 しゅるい に依存 いぞん する。
ロンドン分散 ぶんさん 力 りょく は、分子 ぶんし 間 あいだ 力 りょく の中 なか で最 もっと も弱 よわ い力 ちから である。これは、隣接 りんせつ する2つの原子 げんし の電子 でんし が一時 いちじ 的 てき に双極 そうきょく 子 こ を形成 けいせい するように配置 はいち されたときに生 しょう じる一時 いちじ 的 てき な引力 いんりょく である。また、ロンドン分散 ぶんさん 力 りょく は、非 ひ 極性 きょくせい 物質 ぶっしつ (英語 えいご 版 ばん ) を凝縮 ぎょうしゅく して液体 えきたい にしたり、さらに環境 かんきょう の温度 おんど によって凍結 とうけつ した固体 こたい 状態 じょうたい にする役割 やくわり も担 にな っている[21] 。
共有 きょうゆう 結合 けつごう は、分子 ぶんし 結合 けつごう とも呼 よ ばれ、2つの原子 げんし の間 あいだ で電子 でんし が共有 きょうゆう されるものである。この形式 けいしき の結合 けつごう は、主 おも に元素 げんそ 周期 しゅうき 表 ひょう で近 ちか い位置 いち にある元素 げんそ の間 あいだ で起 お こるほか、一部 いちぶ の金属 きんぞく と非金属 ひきんぞく の間 あいだ でも見 み られる。こうした現象 げんしょう は、この結合 けつごう の機構 きこう に起因 きいん するものである。周期 しゅうき 表 ひょう で近 ちか い位置 いち にある元素 げんそ は、電子 でんし に対 たい する親和力 しんわりょく が似 に ている、すなわち電気 でんき 陰性 いんせい 度 ど が似 に ている傾向 けいこう がある。どちらの元素 げんそ も電子 でんし を供与 きょうよ したり獲得 かくとく したりする親和 しんわ 性 せい が強 つよ くないため、電子 でんし を共有 きょうゆう することになり、両方 りょうほう の元素 げんそ がより安定 あんてい したオクテット を持 も つようになる。
イオン結合 けつごう は、元素 げんそ 間 あいだ で価 あたい 電子 でんし が完全 かんぜん に移動 いどう することで起 お こる結合 けつごう である。共有 きょうゆう 結合 けつごう とは反対 はんたい に、この化学 かがく 結合 けつごう は互 たが いに逆 ぎゃく 荷電 かでん した2つのイオンを生成 せいせい する。イオン結合 けつごう をする金属 きんぞく 元素 げんそ は通常 つうじょう 、価 あたい 電子 でんし を失 うしな って、正 せい 電荷 でんか を持 も つ陽 ひ イオン となる。一方 いっぽう 、非金属 ひきんぞく 元素 げんそ は金属 きんぞく から電子 でんし を獲得 かくとく して、負 ふ 電荷 でんか を持 も つ陰 かげ イオン となる。前記 ぜんき のようにイオン結合 けつごう は、電子 でんし 供与 きょうよ 体 たい (通常 つうじょう は金属 きんぞく )と電子 でんし 受容 じゅよう 体 たい (通常 つうじょう は非金属 ひきんぞく )の間 あいだ で起 お こる[22] 。
水素 すいそ 結合 けつごう は、電気 でんき 陰性 いんせい 度 ど が大 おお きな原子 げんし に結合 けつごう した水素 すいそ 原子 げんし が、相互 そうご 作用 さよう する双極 そうきょく 子 こ または電荷 でんか を通 つう じて、別 べつ の陰性 いんせい 原子 げんし と静 しずか 電 でん 的 てき な結合 けつごう を形成 けいせい することで起 お こる[23] [24] [25] 。
ある化合 かごう 物 ぶつ が、化学 かがく 反応 はんのう によって別 べつ の化合 かごう 物 ぶつ と相互 そうご 作用 さよう することで、その化学 かがく 組成 そせい を変換 へんかん することができる。この過程 かてい では、相互 そうご 作用 さよう するそれぞれの化合 かごう 物 ぶつ で原子 げんし 間 あいだ の結合 けつごう が切断 せつだん され、その後 ご 、原子 げんし 間 あいだ に新 あたら しい結合 けつごう が再 さい 形成 けいせい される。概念的 がいねんてき にこの反応 はんのう は、AB + CD → AD + CB と記述 きじゅつ することができる。ここで、A、B、C および D は、それぞれ固有 こゆう の原子 げんし であり、AB、AD、CD および CB は、それぞれ固有 こゆう の化合 かごう 物 ぶつ である。
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Robert Siegfried (1 October 2002), From elements to atoms: a history of chemical composition , American Philosophical Society, ISBN 978-0-87169-924-4