吳ご彭年 (清朝せいちょう)

吳ご彭年（？—1895年ねん），字じ季き籛，清末きよすえ浙江せっこう餘よ姚人ひと，黑くろ旗はた軍ぐん主要しゅよう將領しょうりょう，陣じん亡ほろび於乙おつ未み戰爭せんそう。

生平おいだいら

18歲さい即そく為ため秀才しゅうさい，專攻せんこう詩文しぶん，個性こせい豪ごう邁而有ゆう遠大えんだい志向しこう。遊歷ゆうれき至いたり廣州こうしゅう，遂とげ定てい居きょ於該地ち。1895年ねん春季しゅんき，為ため候補こうほ縣けん丞すすむ而暫居きょ臺北たいぺい，劉りゅう永福えいふく聽聞ちょうもん其才華はな，延のべ攬為幕まく客きゃく。

防ぼう守もり大甲おおかぶと城じょう

乙おつ未み戰爭せんそう開戰かいせん，日にち軍ぐん攻おさむ陷おちい臺北たいぺい城じょう後ご，劉りゅう永福えいふく接せっ手しゅ主導しゅどう台灣たいわん民主みんしゅ國こく，所しょ率りつ領りょう的てき黑くろ旗はた軍ぐん向こう來らい以善戰ぜんせん而聞名めい。農のう曆れき五ご月がつ，與あずか苗なえ栗ぐり義民ぎみん吳ご湯ゆ興きょう和わ徐じょ驤合力ごうりょく抵抗ていこう日び軍ぐん。劉りゅう永福えいふく唯ゆい恐おそれ台たい中ちゅう有ゆう所しょ閃失，遂とげ商議しょうぎ派兵はへい支援しえん。吳ご彭年自じ願ねがい前ぜん往，率りつ領りょう七なな星ほし旗はた兵へい七なな百ひゃく人にん，加入かにゅう李り惟義これよし的てき陣營じんえい。農のう曆れき閏うるう五ご月がつ二に十じゅう九きゅう日にち到達とうたつ彰あきら化か時とき，李り惟義これよし之これ新しん楚すわえ軍ぐん已やめ部署ぶしょ於苗栗ぐり。六月ろくがつ十じゅう五ご日にち，吳ご彭年又また接せっ獲え苗なえ栗ぐり人じん之の請託せいたく，率りつ屯たむろ兵營へいえい管かん帶たい徐じょ學まなぶ仁ひとし至いたり大甲おおかぶと屯たむろ兵營へいえい管かん帶たい袁錦清きよし、幫帶林はやし鴻ひろし貴たか等とう帶おび兵へい前ぜん往，並なみ於隔日び進駐しんちゅう當時とうじ屬ぞく苗なえ栗くり縣けん管轄かんかつ的てき大甲おおかぶと。六月ろくがつ十じゅう八はち日にち，隨ずい新しん楚すわえ軍ぐん副將ふくしょう楊載雲くも在ざい頭あたま份庄しょう戰死せんし，日にち軍ぐん大だい舉南下なんか。

數日すうじつ後ご，日にち軍ぐん抵達大甲おおかぶと與あずか守もり軍ぐん交戰こうせん，吳ご彭年所しょ部ぶ之の兵力へいりょく不足ふそく，新兵しんぺい召募しょうぼ又また尚なお未み完成かんせい。吳ご彭年騎馬きば掠かすめ陣じん，馬うま悲鳴ひめい而無法ほう前まえ行ぎょう，遂とげ易えき馬ば再さい出陣しゅつじん。在ざい鄭てい以金等ひとし義軍ぎぐん的まと協きょう助じょ作戰さくせん下か奮勇力戰りきせん，袁錦清きよし及林鴻おおとり貴き皆みな戰死せんし，吳ご彭年只ただ得とく收おさむ兵へい返かえし回かい大甲おおかぶと。

防ぼう守もり彰あきら化か城じょう（八卦はっけ山さん之これ役やく）

二に十じゅう三さん日にち夜間やかん，苗なえ栗ぐり被ひ佔，吳ご湯ゆ興きょう及徐驤率軍ぐん南下なんか台だい中ちゅう，吳ご彭年則そく率りつ兵へい趕到彰あきら化か，並なみ發電はつでん報ほう給きゅう台たい南みなみ告つげ急きゅう。初はつ七なな日にち，日にち軍ぐん以兩隊たい進攻しんこう彰あきら化か，吳ご彭年以王おう得とく標しるべ率りつ七星旗兵三百守中藔、劉りゅう得とく勝しょう率先そっせん鋒ほこさき營守中庄なかしょう、孔あな憲けん盈みつる守まもり茄なす苳ふき腳、李り士し炳和わ沈福山やま各かく率りつ所部ところぶ守もり八卦はっけ山さん。

初はつ九日ここのか黎明れいめい，日にち軍ぐん以一中隊涉溪攻黑旗營，又また以一中隊攻其背後。吳ご彭年率りつ兵へい出で戰せん，而日軍ぐん大隊だいたい已やめ從したがえ間道かんどう直ちょく搗八卦はっけ山さん，吳ご湯ゆ興和こうわ徐じょ驤緊守もり陣地じんち並なみ開ひらき炮轟擊げき。日にち軍ぐん冒險ぼうけん登山とざん進攻しんこう，吳ご湯ゆ興きょう陣じん亡ほろび，不ふ及後援こうえん，徐じょ驤彈盡つき援絕，不ふ支ささえ而敗走はいそう。當時とうじ吳ご彭年正せい率りつ領りょう部隊ぶたい於大だい肚溪畔ほとり與あずか日にち軍ぐん交戰こうせん，遙はるか望のぞむ八卦山已樹立日軍旗幟，急きゅう率りつ全ぜん軍ぐん回かい救すくい。至いたり山麓さんろく處しょ，吳ご彭年中ちゅう彈だん墜馬，身邊しんぺん親おや兵へい四よん人にん亦また死し，李り士し炳和沈福山ふくやま俱歿于東門外もんがい，死者ししゃ數すう百ひゃく人にん。日にち軍ぐん遂とげ入城にゅうじょう，黎はじむ景けい嵩かさ與あずか樹き勛各自かくじ微ほろ服ふく逃亡とうぼう。

八卦はっけ山さん之の役やく雖抵擋不住じゅう日び軍ぐん的てき南下なんか，但ただし日にち軍ぐん在ざい八卦山亦受嚴重打擊，日にち軍ぐん近衛このえ師團しだん步兵ほへい第だい二に旅團りょだん長なが山根やまね信成のぶなり陣じん亡ほろび，是ぜ乙おつ未み戰爭せんそう中ちゅう被ひ台灣たいわん軍民ぐんみん擊げき斃的最高さいこう指揮しき官かん。但ただし根據こんきょ日本にっぽん方面ほうめん說法せっぽう，山根やまね信成のぶなり為ため染しみ上じょう瘧おこり疾病しっぺい死し。亦また聞中將ちゅうじょう近衛このえ師し團長だんちょう北白川きたしらかわ宮みや能久よしひさ親王しんのう在ざい此役中陣なかじん亡ほろび，但ただし日にち軍ぐん為ため整體せいたい軍ぐん心こころ士氣しき和わ榮譽えいよ考量こうりょう，其死亡しぼう時日じじつ及陣亡ほろび或ある病死びょうし心こころ照あきら不宣ふせん，使つかい史料しりょう眾說紛まがえ紜。

後事こうじ

安やす邑庠生陳ちん鳳おおとり昌あきら聽聞ちょうもん吳ご彭年戰死せんし，灑酒為ため文ぶん祭さい拜はい之の。數すう年ねん後ご，為ため其攜帶たい遺骨いこつ歸鄉ききょう，開ひらき挖遺體たい時じ，衣帶いたい猶なお存そん，其上尚ひさし有ゆう血痕けっこん斑むら斑まだら。