劉りゅう武周ぶしゅう

定てい楊可汗あせ
統治とうち	617年ねん—620年ねん
出生しゅっしょう	?
逝世	620年ねん
王おう后きさき	沮皇后こうごう
年號ねんごう 天てん興きょう 尊號そんごう 定てい楊可汗あせ
政權せいけん	漢かん
父親ちちおや	劉りゅう匡ただし
母親ははおや	趙ちょう氏し

劉りゅう武周ぶしゅう（6世紀せいき—620年ねん），瀛州景けい城じょう（今いま河北かわきた泊とまり頭あたま東北とうほく）人にん，隋ずい朝あさ末すえ年ねん地方ちほう割據かっきょ勢力せいりょく。父ちち劉りゅう匡ただし，母はは趙ちょう氏し。

生平おいだいら

祖そ籍せき河間こうま景けい城じょう（今こん河北かほく交河東北とうほく），遷居馬ば邑（今山いまやま西にし朔ついたち州しゅう）。劉りゅう武周ぶしゅう驍勇善ぜん騎射きしゃ，喜き結ゆい交豪俠，後前うしろまえ往洛陽らくよう，投とう奔太僕ぼく楊義臣しん。大業おおわざ八はち年ねん至いたり十じゅう年ねん（612年ねん—614年ねん）間あいだ，應募おうぼ三さん度ど北きた伐き高句麗こうくり，以軍功こう任にん建けん節ぶし校こう尉じょう，還かえ馬うま邑，為ため鷹揚おうよう府ふ校こう尉じょう（隋ずい朝府あざぶ兵へい系統けいとう的てき基層きそう軍ぐん官かん）。

大業おおわざ十じゅう三さん年ねん（617年ねん），與太よた守もり王仁わに恭きょう的てき侍女じじょ私通しつう，恐おそれ事ごと發はつ，集しゅう鄉きょう閭豪傑ごうけつ，與あずか張ちょう萬歲ばんざい、楊伏念ねん、苑えん君くん璋あきら、尉じょう遲おそ恭きょう等とう殺ころせ王仁わに恭きょう，據よりどころ郡ぐん起おこし兵へい，自稱じしょう太守たいしゅ，開ひらき倉くら放ひ糧かて。及後依よ附ふ突厥，先後せんご攻おさむ佔雁かり門もん、樓ろう煩はん（今山いまやま西にし靜しずか樂たのし）、定てい襄じょう（治おさむ今こん內蒙古和こわ朴ぼく格かく爾なんじ西北せいほく）等とう郡ぐん。隋ずい雁かり門もん郡こおり丞すすむ陳ちん孝たかし意い與あずか虎とら賁將王おう智さとし辯べん合ごう兵へい征討せいとう劉りゅう武周ぶしゅう，困こま之これ於桑乾いぬい鎮（今こん山西さんせい山陰さんいん南みなみ）。劉りゅう武周ぶしゅう援引えんいん突厥騎兵きへい還かえ擊げき，王おう智さとし辯べん兵へい敗はい被ひ殺ころせ，陳ちん孝たかし意い奔還雁かり門もん。劉りゅう武周ぶしゅう趁勢破やぶ樓ろう煩はん郡ぐん，取と隋ずい帝みかど行宮あんぐう汾陽宮みや宮みや女おんな獻けんじ於突厥，突厥則そく以戰馬ば回報かいほう。武周ぶしゅう氣勢きせい更さら熾おき，發はつ軍ぐん陷おちい定てい襄じょう，又また回かい軍馬ぐんば邑。突厥冊さつ封ふう劉りゅう武周ぶしゅう為ため「定てい楊可汗あせ」。劉りゅう武たけ周あまね遂とげ自稱じしょう皇帝こうてい，國號こくごう漢かん，建たて元もと天てん興きょう。

易えき州しゅう（治ち所在しょざい今いま河北かほく易えき縣けん）宋そう金剛こんごう為ため竇建德けんとく所ところ敗はい，引殘兵へい奔劉武周ぶしゅう，受封宋そう王おう。唐から武德ぶとく二に年ねん（619年ねん）三さん月がつ，劉りゅう武周ぶしゅう南侵なんしん并州（治ち所しょ晉すすむ陽ひ），駐ちゅう紮黃蛇へび嶺みね（今こん山西さんせい榆次北きた），并州總そう管かん李り元吉もとよし派は車しゃ騎き將軍しょうぐん張ちょう達いたる率りつ軍ぐん抗こう擊げき，但ただし全ぜん軍ぐん覆沒ふくぼつ。五月ごがつ，陷おちい平たいら遙はるか。六月ろくがつ，命いのち宋そう金剛こんごう率りつ兵へい三さん萬まん攻おさむ太ふとし原はら，佔領介かい州しゅう（今山いまやま西にし介かい休きゅう）。李り淵ふかし遣や右みぎ僕ぼく射しゃ裴寂為ため晉すすむ州しゅう道どう（今山いまやま西にし臨汾）行軍こうぐん總そう管かん，督とく軍ぐん抗こう擊げき劉りゅう武周ぶしゅう，雙方そうほう戰せん於索原ばら度ど（在ざい介かい休きゅう介かい山下やました），唐とう軍ぐん潰つぶせ敗はい，裴寂逃回にげまわ晉すすむ州しゅう，姜きょう寶たから誼よしみ戰死せんし。十じゅう月がつ，宋そう金剛こんごう下か澮州（今山いまやま西にし翼つばさ城じょう），夏なつ縣人けんじん呂りょ崇たかし茂しげる，蒲がま坂ざか（今こん山西さんせい永ひさし濟ずみ北きた）的てき王おう行こう本ほん，相あい繼つぎ響ひびき應おう，至いたり此山西にし除じょ浩ひろし州しゅう（今山いまやま西にし汾陽）外そと，大部たいぶ盡つき歸がえ劉りゅう武周ぶしゅう，關せき中なか大震たいしん。

李り淵ふかし以為『賊ぞく勢ぜい如此，難なん與あずか爭そう鋒ほこさき，宜むべ棄大河たいが以東いとう謹守關西かんさい而已』，秦はた王おう李り世よ民みん請纓出で戰せん。十一月じゅういちがつ，世せい民みん率りつ軍ぐん到いた龍りゅう門もん關せき，屯たむろ柏かしわ壁かべ（今山いまやま西にし新しん絳西南せいなん），知ち劉りゅう武周ぶしゅう「軍ぐん無む蓄積ちくせき，以虜掠かすめ為ため資し」。武德ぶとく三さん年ねん（620年ねん）四よん月がつ，宋そう軍ぐん糧かて盡つき而退，世せい民みん率りつ軍ぐん追つい至いたり呂りょ州しゅう（今山いまやま西にし霍縣）、高こう壁かべ嶺みね（今山いまやま西にし靈れい石せき南みなみ）、雀すずめ鼠ねずみ谷だに（今山いまやま西にし介かい休きゅう縣けん與あずか霍縣之の間あいだ），一いち日にち連れん八はち戰せん，每まい戰せん皆みな捷とし。介かい休きゅう（今山いまやま西にし介かい休きゅう）尉じょう遲おそ恭きょう降くだ唐とう。劉りゅう武周ぶしゅう棄并州，北きた奔突厥。不ふ久ひさ，為ため突厥人じん所しょ殺ころせ。

劉りゅう武周ぶしゅう南下なんか時じ，其內史し令れい苑えん君くん璋あきら諫曰：『唐とう主ぬし舉一いち州しゅう之の眾，直ちょく取と長安ながやす，所しょ向こう無敵むてき，此乃天授てんじゅ，非人ひにん力也りきや。晉すすむ陽ひ以南いなん，道路どうろ險けん隘，縣けん軍ぐん深入ふかいり，無む繼つぎ於後，君きみ進しん戰せん不利ふり，何なに以自還かえ！不ふ如北連れん突厥，南みなみ結ゆい唐とう朝あさ，南面なんめん稱しょう孤こ，足そく為ため長ちょう策さく。』武周ぶしゅう不ふ聽，留とめ君くん璋あきら守もり朔ついたち州しゅう。及敗，泣謂君くん璋あきら曰：『不用ふよう君くん言ごと，以至於此。』

妻子さいし

• 沮皇后こうごう

影かげ視し形象けいしょう

• 2012年ねん電でん視し劇げき《隋ずい唐から英雄えいゆう》：張ちょう海うみ平ひらた飾かざり

延伸えんしん閱讀

[在ざい維基數すう據よりどころ編へん輯]

《舊きゅう唐とう書しょ/卷まき55》，出自しゅつじ劉りゅう昫《舊きゅう唐とう書しょ》

《新しん唐とう書しょ·卷まき086》，出自しゅつじ《新しん唐とう書しょ》

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• 柏かしわ壁かべ之の戰たたかえ