白血病はっけつびょう」のはんあいだ差分さぶん

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*[http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2007/20071022_3/20071022_3.pdf ヒト白血病はっけつびょう再発さいはつは、ゆっくり分裂ぶんれつする白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう原因げんいん]- こうがんざい抵抗ていこうせいしめ白血病はっけつびょうあたらしい治療ちりょう戦略せんりゃくにむけた第一歩だいいっぽ - 2007/10/22 独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん [[理化学研究所りかがくけんきゅうしょ]]
*[http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2007/20071022_3/20071022_3.pdf ヒト白血病はっけつびょう再発さいはつは、ゆっくり分裂ぶんれつする白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう原因げんいん]- こうがんざい抵抗ていこうせいしめ白血病はっけつびょうあたらしい治療ちりょう戦略せんりゃくにむけた第一歩だいいっぽ - 2007/10/22 独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん [[理化学研究所りかがくけんきゅうしょ]]
*[https://flrf.gr.jp/ 日本にっぽん白血病はっけつびょう研究けんきゅう基金ききん認定にんてい特定とくてい公益こうえき信託しんたく)]
*[https://flrf.gr.jp/ 日本にっぽん白血病はっけつびょう研究けんきゅう基金ききん認定にんてい特定とくてい公益こうえき信託しんたく)]
*[http://blog.livedoor.jp/mihochachacha/lite/archives/5358860/comments/2920258/ きにきる]
*[https://ameblo.jp/masatakayukiya/entry-11876740002.html 日本にっぽんこそがれ!皇室こうしつはいしろん]
*[https://search.yahoo.co.jp/search;_ylt=A2RiyrqF0ilc61UA0j6JBtF7?p=%22%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%88%B6%E3%82%92%E5%BB%83%E6%AD%A2%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D29%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1%22&fr=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=-1&oq=%22%E5%A4%A9%E7%9A%87%E5%88%B6%E3%82%92%E5%BB%83%E6%AD%A2%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D29%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1%22&at=&aa=&ai=ve2Ru0vFSr2NO0JqatDXOA&ts=19924 ヤフー検索けんさく:"天皇てんのうせい廃止はいしすべき29の理由りゆう"]


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2019ねん2がつ17にち (日)にち 12:03時点じてんにおけるはん

健康けんこうじん正常せいじょう血液けつえき中央ちゅうおうに1つある細胞さいぼう白血球はっけっきゅう正常せいじょう血液けつえき白血球はっけっきゅう赤血球せっけっきゅうの 1/500 から 1/1000 のかずしかない。なお、かく写真しゃしんやすいように染色せんしょくした画像がぞうである。染色せんしょくしない白血球はっけっきゅうようわか細胞さいぼう無色むしょくはん透明とうめいである。
急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML-M6) の血液けつえきれい白血病はっけつびょうでは赤血球せっけっきゅう減少げんしょうしていることがあり、ぎゃく白血球はっけっきゅうしるあきら増加ぞうかしていたり(減少げんしょうしていることもある)、血球けっきゅうおさなわかたまだま)が末梢まっしょう出現しゅつげんしたりする。この画像がぞうでは(健康けんこうじん血液けつえきではけっして出現しゅつげんしないあかだまた)白血病はっけつびょう細胞さいぼうしるあきら出現しゅつげんしている。なお、標本ひょうほんつくかた観察かんさつ方法ほうほうによって顕微鏡けんびきょう写真しゃしんぞうことなるので、白血病はっけつびょう血液けつえきみな、このようにえるとはかぎらない。

白血病はっけつびょう(はっけつびょう、Leukemia)は、「血液けつえきがん」ともいわれ、遺伝子いでんし変異へんいこした造血ぞうけつ細胞さいぼう白血病はっけつびょう細胞さいぼう)が骨髄こつづい自律じりつてき増殖ぞうしょくして正常せいじょう造血ぞうけつ阻害そがいし、おおくは骨髄こつづいのみにとどまらず血液けつえきちゅうにも白血病はっけつびょう細胞さいぼうがあふれてくる血液けつえき疾患しっかんである。白血病はっけつびょう細胞さいぼう造血ぞうけつである骨髄こつづい占拠せんきょするために造血ぞうけつ阻害そがいされて正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼうるため感染かんせんしょう貧血ひんけつ出血しゅっけつ症状しょうじょうなどの症状しょうじょうやすくなり、あるいは骨髄こつづいから血液けつえきちゅうにあふれ白血病はっけつびょう細胞さいぼうがさまざまな臓器ぞうき浸潤しんじゅん侵入しんにゅう)して障害しょうがいすることもある。治療ちりょうこうがんざい中心ちゅうしんとした化学かがく療法りょうほう輸血ゆけつ感染かんせんしょう対策たいさくなどの支持しじ療法りょうほうくわえ、難治なんじれいでは骨髄こつづい移植いしょく臍帯さいたい移植いしょくなどの造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく治療ちりょうおこなわれる。おおきくは急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML)、急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう (ALL)、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (CML)、慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう (CLL) の4つにけられる。

概要がいよう

日本にっぽん血液けつえき学会がっかいでは

白血病はっけつびょう遺伝子いでんし変異へんい結果けっか増殖ぞうしょく生存せいぞんにおいて優位ゆういせい獲得かくとくした造血ぞうけつ細胞さいぼう骨髄こつづい自律じりつてき増殖ぞうしょくするクローンせい疾患しっかんぐんである。白血病はっけつびょう分化ぶんかのううしなったようわか細胞さいぼう増加ぞうかする急性きゅうせい白血病はっけつびょうと、分化ぶんか成熟せいじゅくともないほぼ正常せいじょう形態けいたいゆうする細胞さいぼう増殖ぞうしょくする慢性まんせい白血病はっけつびょうけられる。また分化ぶんか方向ほうこうにより骨髄こつづいせいとリンパせい大別たいべつされる』
-引用いんよう日本にっぽん血液けつえき学会がっかい日本にっぽんリンパもうないけい学会がっかい編集へんしゅう、『造血ぞうけつ腫瘍しゅよう取扱とりあつか規約きやく金原出版かねはらしゅっぱん、2010ねん、p.2

としている。

白血病はっけつびょう病的びょうてき血液けつえき細胞さいぼう白血病はっけつびょう細胞さいぼう)が骨髄こつづい自律じりつてき、つまりコントロールされることなく無秩序むちつじょ増加ぞうかする疾患しっかんである。骨髄こつづい血液けつえき細胞さいぼうであり、骨髄こつづいでの白血病はっけつびょう細胞さいぼう増加ぞうかによって正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼう造血ぞうけつうばわれることで正常せいじょう造血ぞうけつ困難こんなんになり、血液けつえき末梢まっしょう)にも影響えいきょうおよぶ。あるいは骨髄こつづいから血液けつえきちゅうにあふれ白血病はっけつびょう細胞さいぼうがさまざまな臓器ぞうき浸潤しんじゅん侵入しんにゅう)して障害しょうがいすることもある。白血病はっけつびょう患者かんじゃ血液けつえきちゅうでは白血病はっけつびょう細胞さいぼうあるいは病的びょうてき白血球はっけっきゅうふくめると白血球はっけっきゅう総数そうすうちょあかり増加ぞうかすることも、あるいは減少げんしょうすることもある。しかし、正常せいじょう白血球はっけっきゅう減少げんしょう血小板けっしょうばん赤血球せっけっきゅうおおくの場合ばあい減少げんしょうする[註 1]

白血病はっけつびょう症状しょうじょうとして、正常せいじょう白血球はっけっきゅうることで感染かんせんしょう発熱はつねつ)、赤血球せっけっきゅう減少げんしょうすることで貧血ひんけつになり貧血ひんけつともな症状しょうじょう倦怠けんたいかん動悸どうき、めまい)、血小板けっしょうばん減少げんしょうすることでえき出血しゅっけつ症状しょうじょうなどがよくられ、また血液けつえきちゅうにあふれ白血病はっけつびょう細胞さいぼう皮膚ひふ神経しんけいかく臓器ぞうき浸潤しんじゅん侵入しんにゅう)してそれらにさまざまな異常いじょうきることもある。

治療ちりょうこうがんざい中心ちゅうしんとした化学かがく療法りょうほうによって白血病はっけつびょう細胞さいぼう根絶こんぜつ目指めざし、白血病はっけつびょうしょ症状しょうじょう緩和かんわ輸血ゆけつ造血ぞうけつ因子いんし投与とうよや(抗菌こうきんやくやクリーンルームなどの)感染かんせんしょう対策たいさくなどの支持しじ療法りょうほうくわえ、難治なんじれいでは骨髄こつづい移植いしょくなどの造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく治療ちりょうおこなわれる。

白血病はっけつびょうとしに10まんにんあたりおよそ7にん(2005ねん日本にっぽん)が発症はっしょうする比較的ひかくてきすくないがんであるが[註 2]おおくの悪性あくせい腫瘍しゅようがん肉腫にくしゅ)は高齢こうれいしゃ罹患りかん小児しょうに青年せいねんそうではきわめてまれなのにたいし、白血病はっけつびょう小児しょうにから高齢こうれいしゃまでひろ発症はっしょうするため、小児しょうにから青年せいねんそうかぎればがんのなか比較的ひかくてきおおいがんである[1]造血ぞうけつである骨髄こつづい造血ぞうけつもとになっている細胞さいぼう変異へんいしたことによってきるのが白血病はっけつびょうであり、がん肉腫にくしゅのように固形こけい腫瘍しゅよう形成けいせいしないため、胃癌いがん大腸だいちょうがんなどのように外科げか手術しゅじゅつ適応てきおうではないが、そのわりこうがんざいなどの化学かがく療法りょうほうにはきわめてよく反応はんのうする疾患しっかんである[2][註 3]。19世紀せいきにドイツの病理びょうり学者がくしゃルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョー(ウィルヒョウ,フィルヒョウ)が白血病はっけつびょうはじめて報告ほうこくして Leukemia(白血病はっけつびょう)と名付なづけたが、かつては白血病はっけつびょう治療ちりょう困難こんなんで、自覚じかく症状しょうじょうあらわれてからはきゅう経過けいかをたどっていたったため、不治ふじやまいとのイメージをたれてきた。また、白血病はっけつびょう現代げんだいにおいても現実げんじつ若年じゃくねんそうでの病死びょうしいんなかたか割合わりあいめることから、フィクションでは、かつての結核けっかくわって、がんなら現代げんだいではしばしばわか悲劇ひげき主人公しゅじんこう罹患りかんする設定せっていになることがおお[3]。しかし、1980年代ねんだい以降いこう化学かがく療法りょうほうや、骨髄こつづい移植いしょく (bone marrow transplantation; BMT)、末梢まっしょう造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく (peripheral blood stem cell transplantation; PBSCT)、臍帯さいたい移植いしょく (cord blood transplantation; CBT) の進歩しんぽともなって治療ちりょう成績せいせき改善かいぜんされつつある[4]

一口ひとくち白血病はっけつびょうっても、おおきくは急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML)、急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう (ALL)、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (CML)、慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう (CLL) の4つにけられ、それぞれは様相ようそうことなった白血病はっけつびょうである。 急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは増加ぞうかしている白血病はっけつびょう細胞さいぼうようわか血液けつえき細胞さいぼうだま)に形態けいたいてはいるが、正常せいじょう分化ぶんか成熟せいじゅくのううしなことなったものとなる[5]慢性まんせい白血病はっけつびょうでは1系統けいとう以上いじょう[註 4]血液けつえき細胞さいぼう異常いじょう増殖ぞうしょくをするが、白血病はっけつびょう細胞さいぼう分化ぶんかのううしなっておらず、ようわか血液けつえき細胞さいぼうだま)から成熟せいじゅくした細胞さいぼうまで広範こうはん細胞さいぼう増殖ぞうしょくせる[6]急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう血液けつえき細胞さいぼうおさなわか細胞さいぼう形態けいたい[5]おおくの急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは出現しゅつげんしている白血病はっけつびょう細胞さいぼう発現はつげんしている特徴とくちょう白血球はっけっきゅうけいようわか細胞さいぼうあらわれている特徴とくちょう共通きょうつうてんおお細胞さいぼうであるが[7]おおくはないが赤血球せっけっきゅう系統けいとう[8]血小板けっしょうばん系統けいとう[註 5][9]おさなわか細胞さいぼう特徴とくちょう発現はつげんした白血病はっけつびょう細胞さいぼうあらわれるものもあり、それらも白血病はっけつびょうである[10][11]血液けつえき細胞さいぼう分化ぶんか方向ほうこうでリンパだま骨髄こつづいけい細胞さいぼう[註 6]けられるが、ほとんどの白血病はっけつびょう細胞さいぼうすこしであっても分化ぶんか方向ほうこうけがありリンパせい骨髄こつづいせいけることができる[12][13]

白血病はっけつびょうにおける慢性まんせい急性きゅうせい意味いみは、疾患しっかん急性きゅうせい慢性まんせい意味合いみあいとはちがう。急性きゅうせい白血病はっけつびょう慢性まんせいしたものが慢性まんせい白血病はっけつびょうというわけではなく、白血病はっけつびょう細胞さいぼうようわか形態けいたいのまま増加ぞうかしていく白血病はっけつびょうを「急性きゅうせい白血病はっけつびょう」、白血病はっけつびょう細胞さいぼう成熟せいじゅく傾向けいこう一見いっけん正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼうになる白血病はっけつびょうを「慢性まんせい白血病はっけつびょう」という。白血病はっけつびょう歴史れきしなか一般いっぱん治療ちりょう場合ばあいには白血病はっけつびょう細胞さいぼうようわか形態けいたいのまま増加ぞうかしていく白血病はっけつびょうほういたるまでの時間じかんみじかかったので「急性きゅうせい」と名付なづけられた。急性きゅうせい白血病はっけつびょう慢性まんせいして慢性まんせい白血病はっけつびょうになることはないが、ぎゃく慢性まんせい白血病はっけつびょう変異へんいこして急性きゅうせい白血病はっけつびょうさま病態びょうたいになることはある[14]

一般いっぱんてきもちいられる形容けいようで、白血病はっけつびょうを「血液けつえきがん」とぶが、この形容けいようあやまりである。漢字かんじで「がん」というのは「上皮じょうひ組織そしき悪性あくせい腫瘍しゅよう」をし、上皮じょうひ組織そしきでなく結合けつごう組織そしきである血液けつえき血球けっきゅうには使つかえない。ただし、「血液けつえきのがん」という平仮名ひらがな表記ひょうき正解せいかいである。平仮名ひらがなの「がん」は、「がん」や「肉腫にくしゅ」、血液けつえき悪性あくせい腫瘍しゅようふくめた広義こうぎてき意味いみ使つかわれているからである[15]

悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんといった類縁るいえん疾患しっかん通常つうじょう白血病はっけつびょうにはふくまれないが、悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅとリンパせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう本質ほんしつてきには同一どういつであるとされ、骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんにもぜん白血病はっけつびょう状態じょうたい位置付いちづけられ進行しんこうして白血病はっけつびょうするものもあり[註 7]、これら類縁るいえん疾患しっかん白血病はっけつびょう境目さかいめ曖昧あいまいめんもある。

歴史れきし白血病はっけつびょう由来ゆらい

歴史れきし

ルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョー
試験管しけんかん血液けつえき遠心えんしん分離ぶんりするとうえ血漿けっしょうした赤血球せっけっきゅう分離ぶんりし、中間ちゅうかん白血球はっけっきゅうふくしろ灰色はいいろうすそうあらわれる。白血病はっけつびょうでは中間ちゅうかんしろ灰色はいいろそうあつみがしていることがある。

19世紀せいきなかば、ドイツの病理びょうり学者がくしゃルドルフ・ルートヴィヒ・カール・ウィルヒョー(ウィルヒョウ,フィルヒョウ)が巨大きょだいな脾腫をともない、血液けつえき白色はくしょくがかって死亡しぼうした(いま慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう患者かんじゃ調しらべて報告ほうこくしたのが白血病はっけつびょう血液けつえき疾患しっかんとしての最初さいしょ認知にんちであるが、ウィルヒョーの報告ほうこくののち、白血病はっけつびょう経過けいか比較的ひかくてきゆっくりなものを慢性まんせい白血病はっけつびょうはやいものを急性きゅうせい白血病はっけつびょう分類ぶんるいされ(現在げんざい分類ぶんるいほうとはちがう)、1930年代ねんだいには細胞さいぼう科学かがくてき手法しゅほうによってリンパせい骨髄こつづいせい分類ぶんるいされるようになった。しかしウィルヒョーの報告ほうこくからほぼ100ねんにわたって、白血病はっけつびょうには有効ゆうこう治療ちりょうほうはなく、急性きゅうせい白血病はっけつびょうすうしゅうからすうげつ慢性まんせい白血病はっけつびょうでもすうげつからすうねん死亡しぼうするやまいであった。だい世界せかい大戦たいせん登場とうじょうしたこうがんざい 6-MP白血病はっけつびょう適用てきようされはじめたが、こうがんざい種類しゅるい知見ちけんすくなく、血小板けっしょうばん輸血ゆけつ抗生こうせい物質ぶっしつとぼしかった1960年代ねんだいまではやまいである状況じょうきょうわらなかった。1960年代ねんだいからはこうがんざい種類しゅるい知見ちけん増加ぞうかしてこうがんざい Ara-cダウノルビシンざい併用へいよう療法りょうほう開発かいはつされ、抗生こうせい物質ぶっしつもさまざま登場とうじょうし、すこしずつ白血病はっけつびょうかえるようになっていった。1960年代ねんだい後半こうはんからはこうがんざいざい併用へいよう療法りょうほう改良かいりょう[註 8]によって白血病はっけつびょう治癒ちゆするれいはじ[16]同時どうじ抗生こうせい物質ぶっしつ充実じゅうじつ、1970年代ねんだいからはじまった血小板けっしょうばん輸血ゆけつなどの支持しじ療法りょうほう進歩しんぽもあり[17]急性きゅうせい白血病はっけつびょう患者かんじゃの70-80%は一旦いったん白血病はっけつびょう細胞さいぼうられなくなるようになったが、しかし、ざい併用へいよう療法りょうほうのみでは再発さいはつすくなくなく、最終さいしゅうてきにはざい併用へいよう療法りょうほうのみでの治癒ちゆりつは30-40%程度ていど頭打あたまうちになっている[18][19]。その1970年代ねんだいから研究けんきゅうはじまった造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょくが1990年代ねんだいから本格ほんかくてき適用てきようされはじ[20]化学かがく療法りょうほうだけでは長期ちょうき生存せいぞんむずかしい難治なんじれいでも造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょくで2-6わり患者かんじゃ長期ちょうき生存せいぞん期待きたいできるようになった[21]。また急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (AML-M3) で画期的かっきてき治療ちりょうほうである分化ぶんか誘導ゆうどう療法りょうほう発見はっけん、2001ねんには慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (CML) の分子ぶんし標的ひょうてきやくグリベック登場とうじょうなど、AML-M3 や CML、小児しょうにALL などでは大半たいはん患者かんじゃすくわれるようになってきている[17]

いろ白血病はっけつびょう由来ゆらい

白血病はっけつびょうは、前述ぜんじゅつしたウィルヒョーが死亡しぼう患者かんじゃ血液けつえきしろっぽくなっていたので、ギリシャしろい (λεύκος) と (αίμα) をラテン文字もじ換字かんじした (leukos) と (haima) から造語ぞうごした leukemia(白血病はっけつびょう)と名付なづけたといわれる[註 9][17][22]。ウィルヒョーが患者かんじゃでは極端きょくたん白血球はっけっきゅう増加ぞうか血液けつえきしろっぽくなっていたとかんがえられるが、実際じっさい血液けつえきしろになることはなく、白血病はっけつびょう細胞さいぼう極端きょくたんえたれい通常つうじょう赤色あかいろである血液けつえきあかからはいしろ赤色あかいろになるだけで、ほとんどの白血病はっけつびょう患者かんじゃでは血液けつえきいろあかいままである[17][5]血液けつえき赤色あかいろ赤血球せっけっきゅういろであるが、赤血球せっけっきゅう完全かんぜんになくなるまえひと死亡しぼうするので血液けつえき完全かんぜんしろになるまで生存せいぞんすることはできない。

白血病はっけつびょうによって貧血ひんけつつよくなるといろうすくはなる。また同様どうように、あか白血病はっけつびょうFAB分類ぶんるいM6)でもがピンクになるわけではない。一方いっぽう家族かぞくせいリポ蛋白たんぱくリパーゼ欠損けっそんしょうではなか中性ちゅうせい脂肪しぼうまり乳白色にゅうはくしょくとなるが、これは白血病はっけつびょうとはばない[23]

ちなみに健康けんこうじん血液けつえき遠心えんしん分離ぶんりすると下層かそうには赤色あかいろ赤血球せっけっきゅう上層じょうそうには黄色きいろみかかった透明とうめい血漿けっしょう分離ぶんりするが、中間ちゅうかんにはやや灰色はいいろがかったしろうすそうあらわれる。しろそうをなす血液けつえき細胞さいぼうをギリシャ由来ゆらいの(しろい)を意味いみする leuko と細胞さいぼうあらわす cyte をあわせて Leukocyte:白血球はっけっきゅう名付なづけられた[24]白血球はっけっきゅうひとひとつは実際じっさいには無色むしょくはん透明とうめいだがおおあつまるとひかり乱反射らんはんしゃしてしろえる。白血病はっけつびょう患者かんじゃのほとんどでは白血球はっけっきゅうあるいは白血球はっけっきゅう同様どうよう無色むしょくはん透明とうめいだま増加ぞうかしているので血液けつえき遠心えんしん分離ぶんりすると中間ちゅうかんしろそうあつみは増加ぞうかしている。しろそう増加ぞうか程度ていどはなはだしいと血液けつえきいろ変化へんかする[25]

症状しょうじょう

急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう(AML-M4) において白血病はっけつびょう細胞さいぼう浸潤しんじゅん腫脹しゅちょうした歯肉はにく。ただし、歯肉はにく腫脹しゅちょうする疾患しっかん白血病はっけつびょうだけでなく、また白血病はっけつびょうであってもかならずしも歯肉はにく腫脹しゅちょうするわけでもないので、歯肉はにく腫脹しゅちょう有無うむ白血病はっけつびょうかどうかは鑑別かんべつできない。

白血病はっけつびょう症状しょうじょう急性きゅうせい白血病はっけつびょう慢性まんせい白血病はっけつびょうではおおきくちがう。

急性きゅうせい白血病はっけつびょう症状しょうじょうとしては、骨髄こつづい白血病はっけつびょう細胞さいぼう増加ぞうかちあふれるために正常せいじょう造血ぞうけつ阻害そがいされて正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼう減少げんしょうし、正常せいじょう白血球はっけっきゅう減少げんしょうともな細菌さいきんなどの感染かんせんしょう発熱はつねつ)、赤血球せっけっきゅう減少げんしょう貧血ひんけつ)にともな症状しょうじょう倦怠けんたいかん動悸どうき、めまい)、血小板けっしょうばん減少げんしょうともなえき出血しゅっけつ症状しょうじょう歯肉はにく出血しゅっけつはな出血しゅっけつ皮下ひか出血しゅっけつなど)がよくられ、ほかにも白血病はっけつびょう細胞さいぼう浸潤しんじゅんによる歯肉はにく腫脹しゅちょうときには(とくに AML-M3 では)だい規模きぼ出血しゅっけつもありうる[註 10][26][27]。さらに白血病はっけつびょう進行しんこうし、かく臓器ぞうきへの白血病はっけつびょう細胞さいぼう浸潤しんじゅんがあると、かく臓器ぞうき傷害しょうがいあるいはしゅはり圧迫あっぱくされてさまざまな症状しょうじょうがありうる。腫瘍しゅようねつほねつう歯肉はにく腫脹しゅちょうかん脾腫、リンパぶし腫脹しゅちょう皮膚ひふ病変びょうへんなどや、白血病はっけつびょう細胞さいぼう中枢ちゅうすう神経しんけい浸潤しんじゅんすると頭痛ずつう意識いしき障害しょうがいなどの様々さまざま神経症しんけいしょうじょうこりうる[26][27]急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうではリンパぶし肝臓かんぞう脾臓ひぞうしゅおお中枢ちゅうすう神経症しんけいしょうじょう[註 11]はよくられるが、AML ではおおくはない[28][29][30]

ただし、これらのしょ症状しょうじょう白血病はっけつびょう特有とくゆう症状しょうじょうではなく、これらの症状しょうじょうしめ疾患しっかんおおい。ゆえ症状しょうじょうだけで白血病はっけつびょう推定すいていすることは困難こんなんである。

慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは罹患りかんしばらくは慢性まんせいばれる状態じょうたいつづき、とく症状しょうじょうあらわれず健康けんこう診断しんだんなどで白血球はっけっきゅうすう異常いじょう指摘してきされてはじめて受診じゅしんすることもおおく、慢性まんせい自覚じかく症状しょうじょうあらわれる場合ばあいは脾腫による腹部ふくぶ膨満や微熱びねつ倦怠けんたいかん場合ばあいおお[31][32]。ただし、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう自然しぜん経過けいかではすうねんのちかならず、移行いこうばれるだま増加ぞうかなかあいだ段階だんかい急性きゅうせい転化てんかこす。急性きゅうせいではだましる急性きゅうせい白血病はっけつびょう同様どうよう状態じょうたいになる[31]

慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうでは一般いっぱん進行しんこうがゆっくりで症状しょうじょうのこともおおく、やはり健康けんこう診断しんだん白血球はっけっきゅう増加ぞうか指摘してきされて受診じゅしんすることがおおいが、しかし80%の患者かんじゃではリンパぶし腫脹しゅちょうがあり(いたみはないことがおおい)他人たにんからリンパぶし腫脹しゅちょう指摘してきされて受診じゅしんすることもある。リンパぶし以外いがい自覚じかく症状しょうじょうがある場合ばあいには倦怠けんたいかん脾腫による腹部ふくぶ膨満[33][34][35]寝汗ねあせ発熱はつねつ皮膚ひふ病変びょうへん[36]などがられる。慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうていリスクぐんでは症状しょうじょうのまま治療ちりょうでも天寿てんじゅまっとうすることもあるが、やまい進行しんこうしてくると貧血ひんけつ血小板けっしょうばん減少げんしょうすすみ、細菌さいきんきんなどの日和見ひよりみ感染かんせんしょう自己じこ免疫めんえき疾患しっかんともなうこともある[33][35]

検査けんさ

白血病はっけつびょう検査けんさでは血液けつえき検査けんさ骨髄こつづい検査けんさおもになる。白血病はっけつびょう本体ほんたい骨髄こつづいにあり、白血病はっけつびょう状態じょうたい正確せいかく把握はあくするには骨髄こつづい検査けんさ不可欠ふかけつであるが骨髄こつづい検査けんさ患者かんじゃにとって負担ふたんおお検査けんさであり、患者かんじゃへの負担ふたんすくない血液けつえき検査けんさ重要じゅうようになる[37]。(骨髄こつづい血液けつえきかわたとえると水源すいげん骨髄こつづいかわみず血液けつえき相当そうとうする。水源すいげん異常いじょうかわ水質すいしつ水量すいりょう影響えいきょうあたえる。かわみず状態じょうたいから水源すいげん異常いじょうがあることはある程度ていど推測すいそくすることは出来できるが、水源すいげん状態じょうたいなにきているのかを正確せいかく把握はあくするには水源すいげんそのものを調しらべるしかない。しかし水源すいげんまでくことは苦痛くつうともな労力ろうりょく必要ひつようなのでかわみず状態じょうたいをこまめに点検てんけんし、必要ひつようおうじて水源すいげんさい点検てんけんおこなうことが大事だいじになる。)

血液けつえき検査けんさ末梢まっしょう)でだまあきらかにみとめれば白血病はっけつびょう可能かのうせいたかい。末梢まっしょうだまみとめられなくとも、白血球はっけっきゅうしるしていたり、あるいは赤血球せっけっきゅう血小板けっしょうばんいちじるしく減少げんしょう血液けつえき疾患しっかん可能かのうせいつからなければ、骨髄こつづい検査けんさ必要ひつようになる(白血病はっけつびょうでは白血球はっけっきゅうは、ちょしていることもあれば正常せいじょうあるいは減少げんしょうしていることもある。10まんえるような場合ばあい以外いがい白血球はっけっきゅうすうだけでは白血病はっけつびょうかどうかはからない)。骨髄こつづいだま割合わりあいしるしていたり、極端きょくたん形成けいせい[註 12]であればやはり白血病はっけつびょう可能かのうせい非常ひじょうたか[38][39][40]

急性きゅうせい白血病はっけつびょう骨髄こつづいではだま増加ぞうかみとめ、WHO分類ぶんるいでは骨髄こつづいゆうかく細胞さいぼうのなかでのだま割合わりあいが20%以上いじょうであれば急性きゅうせい白血病はっけつびょう定義ていぎするので骨髄こつづい検査けんさおこなわないと診断しんだん確定かくていできない。さらに骨髄こつづいないゆうかく細胞さいぼうちゅうの MPO陽性ようせい比率ひりつ非特異ひとくいてきエステラーゼ染色せんしょく免疫めんえきがくてきマーカー捜索そうさくによって急性きゅうせい白血病はっけつびょうちゅうやまいがた診断しんだん確定かくていさせる[41]。CML や CLL でも骨髄こつづいでのそれぞれの特徴とくちょうてき骨髄こつづいぞう確認かくにん重要じゅうようであり、CML ではフィラデルフィア染色せんしょくたい捜索そうさくおこな[42]

また、白血病はっけつびょう細胞さいぼう中枢ちゅうすう神経しんけいへの浸潤しんじゅん可能かのうせいや脾・肝臓かんぞうしゅ感染かんせんしょうなどの白血病はっけつびょう症状しょうじょうさぐるためのしょ検査けんさ(CT検査けんさのう脊髄せきずいえき検査けんさ細菌さいきん培養ばいよう検査けんさとう)もおこなわれる[27][28][43]

急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼうおおくの場合ばあい白血球はっけっきゅうようわか細胞さいぼう類似るいじした形態けいたいるため、だまあるいはだまさま細胞さいぼうばれる。血液けつえき細胞さいぼうおおきくは、白血球はっけっきゅう赤血球せっけっきゅう血小板けっしょうばんの3しゅけられるが、白血病はっけつびょう細胞さいぼうだま)は赤血球せっけっきゅう血小板けっしょうばんちがってゆうかくであり、また赤血球せっけっきゅうちが溶血ようけつざいけず血小板けっしょうばんとはサイズがちがうので、正常せいじょう白血球はっけっきゅうではないが自動じどう血球けっきゅう計数けいすう分析ぶんせきする血液けつえき検査けんさ血液けつえきぶん血液けつえき細胞さいぼう分類ぶんるいとカウント)のなかでは白血球はっけっきゅう区分くぶんれられる(高性能こうせいのう検査けんさ検査けんさ技師ぎしおこな目視もくし検査けんさでは血液けつえき細胞さいぼう種類しゅるいごとにこまかく分類ぶんるいができる)[44]

急性きゅうせい白血病はっけつびょう血液けつえき検査けんさではヘモグロビンや血小板けっしょうばんすう低下ていかしていることがおおく、だまみとめられることがおおい。血液けつえきちゅうゆうかく細胞さいぼう多数たすう骨髄こつづいけいだま少数しょうすう正常せいじょう白血球はっけっきゅうだけで中間ちゅうかん成熟せいじゅく段階だんかい細胞さいぼうけば(白血病はっけつびょうきれあな急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう可能かのうせいたか[45]、リンパだま多数たすうあらわれていれば急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう可能かのうせいたかい。だまから成熟せいじゅくした白血球はっけっきゅうまでふくめた白血球はっけっきゅう総数そうすうちょあかり増加ぞうかしていることがおおいが、なかには正常せいじょうあるいは減少げんしょうしていることもある[46]

慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは、血液けつえき骨髄こつづい両方りょうほうだまから成熟せいじゅくした細胞さいぼうまで白血球はっけっきゅうしるあきら増加ぞうかがあり血小板けっしょうばん増加ぞうかしていることがおおく、慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうでは成熟せいじゅくしたリンパだましるあきら増加ぞうかする[47]

急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう分化ぶんかのううしなようわか形態けいたいだま)のままかずやすので、骨髄こつづい一様いちよう細胞さいぼうくされる。慢性まんせい白血病はっけつびょうでは細胞さいぼう分化ぶんかのううしなわずに、しかし正常せいじょうなコントロールをうしなって自律じりつてき過剰かじょう増殖ぞうしょくおこなうので正常せいじょう骨髄こつづいくらべてかく成熟せいじゅく段階だんかい白血球はっけっきゅうけい細胞さいぼう顕著けんちょおおくなる(形成けいせい)。骨髄こつづい検査けんさではかく細胞さいぼうこまかくけてカウントし、とくにだま割合わりあい形態けいたい重要じゅうようになる。あかだま通常つうじょうではだまにはふくまれないが、あか白血病はっけつびょう (AML-M6) では白血病はっけつびょう細胞さいぼう半数はんすう程度ていどあかだま同様どうよう表面ひょうめん抗原こうげん発現はつげんするため、あか白血病はっけつびょううたがわれたときのみ、だまあかだまふくめる[48]

健康けんこうじん正常せいじょう骨髄こつづい正常せいじょう骨髄こつづいではようわか細胞さいぼうから成熟せいじゅくした細胞さいぼうまでかく成熟せいじゅく段階だんかい多様たよう血液けつえき細胞さいぼうられる。ゆうかく細胞さいぼうなかで、中央ちゅうおう一番いちばんおおきい細胞さいぼうがこのなかではもっともようわか細胞さいぼうであり、左上ひだりうえ細胞さいぼうがもっとも成熟せいじゅくした細胞さいぼう白血球はっけっきゅうこうちゅうだま)である。
急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう骨髄こつづい急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう分化ぶんかのううしなってたんクローンせい増殖ぞうしょくをするので骨髄こつづい一様いちよう細胞さいぼうくされる。
急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML-M1) の骨髄こつづい急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう骨髄こつづい一様いちよう細胞さいぼうくされる。なお、かく写真しゃしんやすいように染色せんしょくした画像がぞうである。染色せんしょくしない白血球はっけっきゅうようわか細胞さいぼう無色むしょくはん透明とうめいである。かく写真しゃしんいろちがいは実際じっさい細胞さいぼういろちがいではなく、染色せんしょく撮影さつえい条件じょうけんちがいによるものである。
慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう骨髄こつづい慢性まんせい白血病はっけつびょうでは細胞さいぼう分化ぶんかのうたもたれるので、骨髄こつづいではかく成熟せいじゅく段階だんかい多様たよう細胞さいぼうられるが、正常せいじょう骨髄こつづいくら白血球はっけっきゅうけい細胞さいぼう密度みつどく、また様々さまざま異変いへんもある。

疫学えきがく

2004ねんにおける10まんにんごと白血病はっけつびょうによる死亡しぼうしゃすう年齢ねんれい標準ひょうじゅんみ)[49]
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世界せかいのどの民族みんぞくでもおお急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは世界せかい平均へいきん罹患りかんりつは10まんにんあたり年間ねんかん2.5-3にんといわれ日本にっぽんよりややひくくなっている[50]わか患者かんじゃもいる白血病はっけつびょうといえども高齢こうれいしゃほど罹患りかんりつたかいので高齢こうれい人口じんこう割合わりあいたかくなると白血病はっけつびょう罹患りかんりつたかくなる。また慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう欧米おうべいでは急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうならんでおお白血病はっけつびょうだがアジアではすくなく[51][52]成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょうカリブ海かりぶかい諸国しょこく、アフリカ中部ちゅうぶ大西洋たいせいよう沿岸えんがん諸国しょこくおよ日本にっぽんられる[53]など地域ちいき民族みんぞくによって白血病はっけつびょう発症はっしょう特性とくせいちがい、白血病はっけつびょう全体ぜんたいではアジアじんよりも欧米おうべいじんほう罹患りかんりつたか傾向けいこうがあるなど、白血病はっけつびょう罹患りかんりつ民族みんぞく年齢ねんれい性別せいべつによってその内容ないようことなる[54]。なお、その病気びょうきかかったら罹患りかん症状しょうじょうたら発症はっしょうで、罹患りかん発症はっしょうことなるものだが、急性きゅうせい白血病はっけつびょう場合ばあい罹患りかんりつ発症はっしょうりつにはおおきなはない。

アメリカには多様たよう人種じんしゅ/民族みんぞくらしているので、こくごとにちが生活せいかつ環境かんきょうによる影響えいきょう排除はいじょして人種じんしゅ/民族みんぞくごとの遺伝いでんがくてき白血病はっけつびょう特性とくせいがある程度ていど推定すいていできるのでれいげる。

アメリカにかく人種じんしゅ/民族みんぞくごとぜん白血病はっけつびょう罹患りかんりつ(2005ねん-2009ねん)[54]
人種じんしゅ/民族みんぞく   男性だんせい  女性じょせい
白人はくじん 16.8にん/年間ねんかん10まんにんあたり 10.2人ふたり/年間ねんかん10まんにんあたり
黒人こくじん 12.5にん/年間ねんかん10まんにんあたり 7.8にん/年間ねんかん10まんにんあたり
アジアじん/太平洋たいへいようじん 8.8にん/年間ねんかん10まんにんあたり 6.3にん/年間ねんかん10まんにんあたり
アメリカインディアン、アラスカ先住民せんじゅうみん 9.7にん/年間ねんかん10まんにんあたり 6.5にん/年間ねんかん10まんにんあたり
ヒスパニック 11.7にん/年間ねんかん10まんにんあたり 8.5にん/年間ねんかん10まんにんあたり

日本にっぽん白血病はっけつびょう発症はっしょうりつ

2005ねん国立こくりつがん研究けんきゅうセンターのデータによる日本にっぽん年齢ねんれいべつ性別せいべつ白血病はっけつびょう罹患りかんりつ2005

1997ねん日本にっぽん統計とうけいではぜん白血病はっけつびょう発症はっしょうりつ年間ねんかん男性だんせいで10まんにんあたり7にん[55]女性じょせいで10まんにんあたり4.8にん[55]合計ごうけい年間ねんかん人口じんこう10まんにんあたりやく6にん程度ていどられている。そのうち急性きゅうせい白血病はっけつびょうが10まんにんあたり4にん程度ていど[56]急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは大人おとなで80%子供こどもで20%が急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML)、大人おとなで20%子供こどもで80%が急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう (ALL) で全体ぜんたいとしては2/3が急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう、1/3が急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうといわれている[55][56]。つまり ALL では小児しょうにおおく、AMLではだい多数たすう成人せいじん発症はっしょう年齢ねんれい中央ちゅうおうが60さいである[56]慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう発症はっしょうりつは10まんにんあたり1-1.5にん程度ていど慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう白血病はっけつびょう全体ぜんたいの1-3%程度ていどすくないとられている[57]。しかし日本にっぽんではすくない慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう欧米おうべいではぜん白血病はっけつびょうの20-30%をめている[58]。また、小児しょうに全体ぜんたいでは白血病はっけつびょう発症はっしょうりつ年間ねんかん10まんにんあたり3にん程度ていど[註 13]とされるが、小児しょうにでは慢性まんせい白血病はっけつびょうすくなく5%程度ていどで、小児しょうに急性きゅうせい白血病はっけつびょうの80%はリンパせいであり、男児だんじにややおお[59]

高齢こうれいしゃ人口じんこうが1997ねんよりえた2005ねん日本にっぽん統計とうけいでは高齢こうれいによって白血病はっけつびょうえており、2005ねん国立こくりつがん研究けんきゅうセンターの統計とうけいでは日本にっぽんでは年間ねんかん9000にん白血病はっけつびょう罹患りかんし、人口じんこう10まんにんあたり7.1人ひとり罹患りかんりつとなっている。そのうち男性だんせいやく5300にん女性じょせいやく3700にん男性だんせいの10まんにんあたり罹患りかんりつは8.3にん女性じょせいでは5.9にんとなっている。2005ねん日本にっぽんでは67まん6せんにんあらたにがんにおかされ、人口じんこう10まんにんあたりでは年間ねんかん529にんのがん罹患りかんりつなので白血病はっけつびょうぜんがんの1.3%をめている[60]地域ちいきべつでは九州きゅうしゅう沖縄おきなわ白血病はっけつびょうおおいがこれは地域ちいき特性とくせいのある成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう後述こうじゅつ)の発症はっしょうりつによるものである[61]

2005ねん日本にっぽんにおける「がん」と白血病はっけつびょう患者かんじゃすう白血病はっけつびょう/がんの割合わりあい
(5さいきざごと合計ごうけいすう国立こくりつがん研究けんきゅうセンターによる)一部いちぶ抜粋ばっすい[62]
がんの種類しゅるい 0-4さい 5-9さい 10-14さい 20-24さい 30-34さい 40-45さい 50-54さい 60-64さい 70-74さい ぜん年齢ねんれい合計ごうけい
2005ねん罹患りかんしたぜんがん患者かんじゃすう 659 429 473 1,666 6,537 15,086 36,304 75,766 109,042 676,075
2005ねん罹患りかんした白血病はっけつびょう患者かんじゃすう 222 150 85 170 330 210 471 827 1,170 9,032
がんのなか白血病はっけつびょうめる割合わりあい 33.7% 35.0% 18.0% 10.2% 5.0% 1.4% 1.3% 1.1% 1.1% 1.3%

原因げんいん

骨髄こつづいきわめてわか造血ぞうけつ細胞さいぼう遺伝子いでんしに1つ以上いじょう遺伝子いでんし異常いじょう後天的こうてんてききて白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう発生はっせいし、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうすうせんおくから1ちょうもの白血病はっけつびょう細胞さいぼうして骨髄こつづい占拠せんきょするようになると発症はっしょうするものとかんがえられている。白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう発生はっせいしてすぐに白血病はっけつびょう症状しょうじょうるわけではない。1個いっこ白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうはゆっくりと、しかし自律じりつてき増加ぞうかして(コントロールをけない)多数たすう白血病はっけつびょう細胞さいぼうしていき、その白血病はっけつびょう細胞さいぼう不死ふし細胞さいぼう寿命じゅみょう延長えんちょう)しているので、やがて骨髄こつづい白血病はっけつびょう細胞さいぼう占拠せんきょちあふれる。骨髄こつづい白血病はっけつびょう細胞さいぼう占拠せんきょされ正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼうされて正常せいじょう造血ぞうけつ阻害そがいされ、また骨髄こつづいおさまりきれず血液けつえきちゅうにあふれ白血病はっけつびょう細胞さいぼうかく臓器ぞうき浸潤しんじゅんして白血病はっけつびょうしょ症状しょうじょうきる[63][64]

遺伝子いでんし異常いじょうきる原因げんいんとして放射線ほうしゃせん被曝ひばくベンゼントルエンこうがんざいなど一部いちぶ化学かがく物質ぶっしつ、HTLVウイルスなどは発症はっしょうリスクファクターとされているが、しかしそれらが原因げんいん推察すいさつできる白血病はっけつびょうはごく一部いちぶかぎられ、白血病はっけつびょうのほとんどは原因げんいん不明ふめいである[65]白血病はっけつびょうおやからへの遺伝いでんもしないし、成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょうをわずかな例外れいがいとすればうつることもない[66]。ほとんどの白血病はっけつびょうはウイルスなどの病原びょうげんたいによるものではないが、例外れいがいてきに2種類しゅるいだけウイルスかかわっているものがある。ひとつは日本にっぽん同定どうていされた成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょうで、レトロウイルスひとHTLV-I の感染かんせん原因げんいんであることがあきらかになっている[67]。もうひとつは急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうバーキットがた(FAB分類ぶんるい ALL L3)のなかでアフリカなどのマラリア感染かんせん地域ちいきおお風土病ふうどびょうがたといわれるタイプでEBウイルスとの関連かんれん指摘してきされている[註 14][68]

こまかく分類ぶんるいするとすうじゅう種類しゅるいおよ白血病はっけつびょうでは判明はんめいしている遺伝子いでんし異常いじょうかずおおいが、すべての白血病はっけつびょう共通きょうつうする遺伝子いでんし異常いじょうつかっていなく、多数たすうある白血病はっけつびょうやまいがたのうち慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょうなどいくつかの白血病はっけつびょうではおもとなる遺伝子いでんし異常いじょう判明はんめいしているが、大半たいはん白血病はっけつびょうではおおくの遺伝子いでんし異常いじょうつかっていても共通きょうつう決定的けっていてき原因げんいんとなる遺伝子いでんし異常いじょうあきらかでない[69]

白血病はっけつびょうふくむ「がん」は細胞さいぼう増殖ぞうしょく分化ぶんか生存せいぞんかかわる重要じゅうよう制御せいぎょ遺伝子いでんしなんらかの(染色せんしょくたいてん重複じゅうふく部分ぶぶんあるいは全体ぜんたいかけしつ染色せんしょくたいじょう遺伝子いでんしてんじょう変異へんいなど)異常いじょうこり、がん遺伝子いでんし発現はつげんがん抑制よくせい遺伝子いでんし異常いじょう抑制よくせいなどいくつかの段階だんかいんでがんするとかんがえられている。一般いっぱん白血病はっけつびょうをふくめて「がん」はいち段階だんかい遺伝子いでんし異常いじょうだけではこらずなに段階だんかいかの遺伝子いでんし異常いじょうかさなってがんするためわかひとではすくなく、異常いじょうかさなる時間じかん十分じゅうぶん高齢こうれいしゃおお[註 15][70]遺伝子いでんし変化へんかきる原因げんいんとしては活性かっせい酸素さんそ、ウイルス、放射線ほうしゃせん化学かがく物質ぶっしつなどがかんがえられる[70]

がんをこす遺伝子いでんし異常いじょう染色せんしょくたい活性かっせい酸素さんそ、ウイルス、放射線ほうしゃせん化学かがく物質ぶっしつなどが作用さようすることによって発生はっせいするが、細胞さいぼうには遺伝子いでんししょうじた異常いじょう修復しゅうふくする仕組しくみがあり、また修復しゅうふくしきれない致命ちめいてき異常いじょうきてしまったときはその細胞さいぼうぬが(アポトーシス)、修復しゅうふくかずしかしアポトーシスもまぬかれるような変異へんいこすことがある[71]。そのような遺伝子いでんし変異へんいこした細胞さいぼうのほとんどはキラーT細胞さいぼうやナチュラルキラー (NK) 細胞さいぼうのような免疫めんえきけい正常せいじょう細胞さいぼうとの表面ひょうめん抗原こうげんちがいを認識にんしきして破壊はかいするが[72]遺伝子いでんし異常いじょうこした細胞さいぼうのなかにキラーT細胞さいぼうや NK細胞さいぼう認識にんしきされる表面ひょうめん抗原こうげん発現はつげん変化へんかさせて免疫めんえき細胞さいぼうによる排除はいじょまぬかれるものがいる。そのような遺伝子いでんし異常いじょうかさねたのががん細胞さいぼうであり、かずやしてがんを発症はっしょうさせる[73]造血ぞうけつ細胞さいぼうががんしたものが白血病はっけつびょうである[74]

白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうふくむがん細胞さいぼう段階だんかい遺伝子いでんし異常いじょう発生はっせいするが[75][76]、がん細胞さいぼうではアポトーシス制御せいぎょ異常いじょうき、アポトーシス抵抗ていこうせい獲得かくとくする[75][77]。がん細胞さいぼうの80-90%はテロメア伸長しんちょうさせるテロメラーゼが発現はつげんし、あるいはテロメラーゼが発現はつげんしていないがんでもテロメラーゼの代替だいたい経路けいろがあり、それによってがんみき細胞さいぼう不死ふし無限むげん増殖ぞうしょくのう獲得かくとくする[75][78]

分類ぶんるい

白血病はっけつびょうにおける急性きゅうせい慢性まんせい一般いっぱんてきもちいる意味いみとはちがっている。造血ぞうけつ細胞さいぼう腫瘍しゅようして分化ぶんかのううしなようわか血液けつえき細胞さいぼう形態けいたい白血病はっけつびょう細胞さいぼうばかりになる急性きゅうせい白血病はっけつびょう白血病はっけつびょう細胞さいぼう分化ぶんかのうたもっているもの(つまり一見いっけんまともな白血球はっけっきゅうつくられているもの)を慢性まんせい白血病はっけつびょうぶ(ただし、慢性まんせい白血病はっけつびょう白血病はっけつびょう細胞さいぼう正常せいじょう白血球はっけっきゅうえてもその機能きのうには異常いじょうしょう本来ほんらい役目やくめ十分じゅうぶんにはたせないものがおおい)。慢性まんせい白血病はっけつびょう急性きゅうせいすることはあっても、急性きゅうせい白血病はっけつびょう慢性まんせい白血病はっけつびょうになることはない[79]

また、白血病はっけつびょう細胞さいぼう性質せいしつ骨髄こつづいけい細胞さいぼうかリンパだまけい細胞さいぼうかによって骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう、リンパせい白血病はっけつびょう分類ぶんるいする[註 16]。このことからしゅとして以下いかの4種類しゅるい分類ぶんるいされる。

急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (acute myelogenous leukemia; AML)
細胞さいぼう形態けいたい性質せいしつ重視じゅうしするFAB分類ぶんるいでは M0 から M7 までの8タイプにけられさらにいくつかの細分さいぶんるいがある。FAB分類ぶんるいは2011ねん現在げんざい有用ゆうよう分類ぶんるいではあるが、遺伝子いでんし変異へんいかんする知見ちけんなどあたらしい知見ちけんにより、 WHO によってしん分類ぶんるい策定さくていされている。
  1. 特異とくいてき染色せんしょくたい相互そうごてんゆうする急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう
    1. 染色せんしょくたい8;21てんゆうする急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう(または融合ゆうごう遺伝子いでんし AML1/CBF-αあるふぁ-MTG8/ETO をゆうする)FAB分類ぶんるいの8;21てんゆうする M2
    2. 急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう染色せんしょくたい15;17てんまたは融合ゆうごう遺伝子いでんし PML/RARαあるふぁゆうする)FAB分類ぶんるいの M3
    3. 骨髄こつづいちゅう異常いじょうこうさんだまぞうともな急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう染色せんしょくたい16ばんぎゃくまたは16;16てんまたは融合ゆうごう遺伝子いでんし CBFβべーた/MYH 11 をゆうする)FAB分類ぶんるいの M4Eo
    4. 染色せんしょくたい11q23異常いじょうゆうする急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう:FAB分類ぶんるいの11q23異常いじょうゆうする M5。
  2. 血球けっきゅうけい形成けいせいともな急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう
    1. 骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんから転化てんかした急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう
    2. 多血たけつけい形成けいせいともな初発しょはつ急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう
  3. 治療ちりょう関連かんれんした急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん
  4. 上記じょうき以外いがい急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう[80]
慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (chronic myelogenous leukemia; CML)[註 17]
かく白血病はっけつびょうはさらにこまかく細分さいぶんされるが、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうだけはほぼ単一たんいつ疾患しっかん概念がいねんとなっている(原因げんいんとなる染色せんしょくたい異常いじょうフィラデルフィア染色せんしょくたい以外いがいにはない)。フィラデルフィア染色せんしょくたいのない定型ていけい慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうべつ疾患しっかんぐん分類ぶんるいされている。
急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう (acute lymphoid leukemia; ALL)
FAB分類ぶんるいでは L1-L3 までの分類ぶんるいになっていたが、現在げんざいでは ALL にかんしてはFAB分類ぶんるい有用ゆうようではない。近年きんねん、ALL とリンパだませいリンパ腫りんぱしゅ本質ほんしつてきにはおな疾患しっかんで、おな細胞さいぼうおも骨髄こつづい増殖ぞうしょくすれば ALL、増殖ぞうしょくおもにリンパぶしならリンパ腫りんぱしゅであり、おな疾患しっかんべつ側面そくめんているだけだとして WHO分類ぶんるいでは ALL は急性きゅうせい白血病はっけつびょうとはべつにしてリンパだませいリンパ腫りんぱしゅとともにリンパけい悪性あくせい腫瘍しゅようとしてくくっている[81]。しかしながら、症候しょうこうてき症状しょうじょう検査けんさ所見しょけん)ではリンパ腫りんぱしゅと ALL は相違そういがあり、むしろ AML とともに急性きゅうせい白血病はっけつびょうとしてくくったほうが臨床りんしょうてきにはなじみやすい[82]。WHO の ALL にふくまれる急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう以下いかである[81]
  1. 前駆ぜんくB細胞さいぼう急性きゅうせいリンパだませい白血病はっけつびょう(これは遺伝子いでんし異常いじょうによってさらに細分さいぶんされる)
  2. 前駆ぜんくT細胞さいぼう急性きゅうせいリンパだませい白血病はっけつびょう( 〃 )
  3. バーキット白血病はっけつびょう
慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう (chronic lymphoid leukemia; CLL)
慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう分類ぶんるいかんしてはかなりむずかしい。慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうには広義こうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう定義ていぎがあるが、狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう増殖ぞうしょく末梢まっしょう骨髄こつづいおもおこなわれる場合ばあいは CLL だが、おな細胞さいぼうおもにリンパぶし増殖ぞうしょくするならばしょうリンパだませいリンパ腫りんぱしゅとされ、狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうしょうリンパだませいリンパ腫りんぱしゅ本質ほんしつてきには同一どういつ疾患しっかんことなる側面そくめんせているにぎないとされる。また、リンパ腫りんぱしゅしろとリンパせい白血病はっけつびょう非常ひじょうている[83][84]。そのため WHO分類ぶんるいではリンパせい白血病はっけつびょうリンパ腫りんぱしゅ区別くべつはら[83]、とくにリンパ腫りんぱしゅとの境目さかいめがあいまいな成熟せいじゅく傾向けいこうをもつリンパけい白血病はっけつびょうは WHO分類ぶんるいではリンパ増殖ぞうしょくせい疾患しっかんとしてくくっている[85]
慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう広義こうぎ(FAB分類ぶんるい)にはB細胞さいぼうせい狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうB細胞さいぼうぜんリンパだませい白血病はっけつびょうヘアリーセル白血病はっけつびょうリンパ腫りんぱしゅ白血病はっけつびょう形質けいしつ細胞さいぼう白血病はっけつびょう)とT細胞さいぼうせい(T細胞さいぼう顆粒かりゅうリンパだませい白血病はっけつびょう、T細胞さいぼうぜんリンパだませい白血病はっけつびょう成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう/リンパ腫りんぱしゅ、セザリー症候群しょうこうぐん)などをふくんでいる[86]
狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう小型こがたの CD5+ の表面ひょうめん抗原こうげん成熟せいじゅくBリンパだま末梢まっしょう骨髄こつづい自律じりつてき増殖ぞうしょくするリンパせい腫瘍しゅようとされている[83]
FAB分類ぶんるいと WHO分類ぶんるい症候しょうこうがくてき分類ぶんるい[87]
FAB分類ぶんるい WHO分類ぶんるい 症候しょうこうがくてき分類ぶんるい
白血病はっけつびょう 急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう 急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう 急性きゅうせい白血病はっけつびょう
慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう 骨髄こつづい増殖ぞうしょくせい疾患しっかん 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう 骨髄こつづい増殖ぞうしょくせい疾患しっかん 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう
急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう リンパけい腫瘍しゅよう T前駆ぜんく細胞さいぼう腫瘍しゅようまたはB前駆ぜんく細胞さいぼう腫瘍しゅよう 急性きゅうせい白血病はっけつびょう
慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう 慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう リンパ増殖ぞうしょくせい疾患しっかん
類縁るいえん疾患しっかん 悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ 悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ リンパけい腫瘍しゅよう/リンパ増殖ぞうしょくせい疾患しっかん
骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん(だま割合わりあい20%以上いじょう-30%以下いか) 急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう 骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん/急性きゅうせい白血病はっけつびょう
骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん(だま割合わりあい20%以下いか) 骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん 骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん

これらはさらに生物せいぶつがくてき性質せいしつから細分さいぶんされる。

ただし、これら患者かんじゃすうおお上記じょうき4つ以外いがいにもきわめてまれ急性きゅうせい混合こんごうせい白血病はっけつびょうや、類縁るいえん疾患しっかん白血病はっけつびょうさかいにあり厳密げんみつには疾患しっかんグループにれられている白血病はっけつびょう定型ていけい慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう慢性まんせいこうちゅうだませい白血病はっけつびょう慢性まんせい骨髄こつづいたんたませい白血病はっけつびょう慢性まんせいこうさんだませい白血病はっけつびょう若年じゃくねんせい骨髄こつづいたんたませい白血病はっけつびょう慢性まんせいこう塩基えんきだませい白血病はっけつびょう肥満ひまん細胞さいぼうせい白血病はっけつびょう、)など[註 18]もあり、それらをふくめると白血病はっけつびょう種類しゅるいはきわめておおい。

治療ちりょうほう

現在げんざい白血病はっけつびょう治療ちりょう基本きほん化学かがく療法りょうほうこうがんざい)である。白血病はっけつびょう治療ちりょうでは骨髄こつづい移植いしょくられているが、骨髄こつづい移植いしょく臍帯さいたい移植いしょくなどの造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく療法りょうほう過酷かこく治療ちりょうであり治療ちりょうそのものが死亡しぼう原因げんいんになる治療ちりょう関連かんれんすくなくはない。また寛解かんかいはいっていない寛解かんかい移植いしょくをしても失敗しっぱいする可能かのうせいたかい。そのために白血病はっけつびょう診断しんだんいてもいきなり移植いしょくはいることはなく、まずはこうがんざいによる治療ちりょうになり、その経過けいか不良ふりょう因子いんしによって移植いしょく検討けんとうがされる[註 19]

寛解かんかいとは白血病はっけつびょう細胞さいぼう減少げんしょう症状しょうじょうがなくなった状態じょうたい完全かんぜん寛解かんかいとは白血病はっけつびょう細胞さいぼうつからなくなった状態じょうたいである。完全かんぜん寛解かんかいには顕微鏡けんびきょう観察かんさつ白血病はっけつびょう細胞さいぼうつからない血液けつえきがくてき寛解かんかい顕微鏡けんびきょう観察かんさつより鋭敏えいびん分子ぶんしがくてき捜索そうさく白血病はっけつびょう細胞さいぼうつからなくなった分子ぶんしがくてき完全かんぜん寛解かんかいがある。症状しょうじょうて AML と診断しんだんされた時点じてんでは患者かんじゃ体内たいないには1012いちちょう)もの白血病はっけつびょう細胞さいぼうがあるが、血液けつえきがくてき完全かんぜん寛解かんかいでは109(10おく以下いか分子ぶんしがくてき完全かんぜん寛解かんかいでは106(100まん以下いかになる。血液けつえき細胞さいぼうかず骨髄こつづいないゆうかく細胞さいぼうだけでもすうせんおくはあるので100まん白血病はっけつびょう細胞さいぼうといえど容易よういつかるものではない[88]

白血病はっけつびょう細胞さいぼう免疫めんえき不全ふぜんマウス実験じっけんよう特別とくべつつくられた免疫めんえきのないハツカネズミ)に移植いしょくする実験じっけん[註 20]ではたった1個いっこ白血病はっけつびょう細胞さいぼう白血病はっけつびょうこすことが証明しょうめいされている[89]実際じっさいにはたった1個いっこ白血病はっけつびょうこせる細胞さいぼう白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうであるが[90]病的びょうてき細胞さいぼう1個いっこでものこすと再発さいはつ可能かのうせい否定ひていできないので急性きゅうせい白血病はっけつびょう治療ちりょうでは白血病はっけつびょう細胞さいぼうをすべてころす (total cell kill) 必要ひつようがあるとかんがえられている[89]。ただし、慢性まんせい白血病はっけつびょう中心ちゅうしん治癒ちゆのぞまずに疾病しっぺいさえつけていくことで生命せいめいと QOL (Quality of Life) の改善かいぜんはかっていく方法ほうほうおおい。

治療ちりょう結果けっかもっと鋭敏えいびん検査けんさほうでも白血病はっけつびょう細胞さいぼうつからない完全かんぜん寛解かんかいになっても白血病はっけつびょう再発さいはつすることがあるのは、骨髄こつづい奥深おくふかニッチ環境かんきょう休眠きゅうみん状態じょうたい白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうこうがんざいえてびるためである。再発さいはつした白血病はっけつびょう細胞さいぼうこうがんざい治療ちりょうをくぐりけてきた細胞さいぼうであるため非常ひじょう治療ちりょう抵抗ていこうせいつよ通常つうじょうりょうこうがんざい療法りょうほう放射線ほうしゃせんともきにくいためいのちとすかくりつたかく、そのため再発さいはつした白血病はっけつびょうあるいは経験けいけんてき再発さいはつ予想よそうされるタイプの白血病はっけつびょうでは、もっと強力きょうりょく治療ちりょうである骨髄こつづい移植いしょく臍帯さいたい移植いしょくなどの造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく適用てきようとなることがおお[91][92][93][94]

造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょくでは致死ちしりょうをはるかにえた大量たいりょうこうがんざい放射線ほうしゃせん[註 21]によって白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうふくめて病的びょうてき細胞さいぼう一気いっきこそぎ死滅しめつさせることを目指めざす(ぜん処置しょちという)。しかし、この強力きょうりょくぜん処置しょちによって正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼう死滅しめつするので患者かんじゃ造血ぞうけつ能力のうりょく完全かんぜんうしない、そのままでは患者かんじゃ確実かくじつ死亡しぼうする。そのために HLAかた一致いっちした健康けんこうじん正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょくして健康けんこう造血ぞうけつシステムを再建さいけんしてやる必要ひつようがある[註 22][95][96][97]白血病はっけつびょう移植いしょくでは大半たいはんめる同種どうしゅ家族かぞくふくめた他人たにんからの)移植いしょく[98]では移植いしょくした免疫めんえき細胞さいぼうしゅとしてリンパだま)による白血病はっけつびょう細胞さいぼうへの攻撃こうげき(Ggraft versus leukemia effect:GVL効果こうか)がある[99]同種どうしゅ移植いしょくにはときにはにつながるおおきな副作用ふくさよう(GVHD)もあるが、わりにまんいちぜん処理しょりにものこった白血病はっけつびょう細胞さいぼうがあってもGVL効果こうかによって排除はいじょされること期待きたいできる[99]。ただし、それでもなおかつ再発さいはつすることはある。自家じか移植いしょく場合ばあい副作用ふくさようGVHDはいもののGVL効果こうか期待きたいできず、白血病はっけつびょう細胞さいぼう混入こんにゅうもありえるので再発さいはつりつ同種どうしゅ移植いしょくくらべてたか[99]白血病はっけつびょう治療ちりょうとしては自家じか移植いしょくすくない[98]ぜん処置しょちでは患者かんじゃ免疫めんえき破壊はかいして移植いしょくした造血ぞうけつみき細胞さいぼう拒絶きょぜつされないはたらきもする[100]

しかし、通常つうじょう移植いしょくぜん処置しょちはあまりに強力きょうりょく治療ちりょうであるため、体力たいりょくとぼしい患者かんじゃ高齢こうれいしゃ治療ちりょうえられない。そのためミニ移植いしょくという手段しゅだんもある。ミニ移植いしょくではぜん処置しょちこうがんざい投与とうよ放射線ほうしゃせん治療ちりょうはあまり強力きょうりょくにはしない。そのために白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう一部いちぶのこ可能かのうせいたかいが、GVL効果こうか移植いしょくした正常せいじょう造血ぞうけつによる免疫めんえきドナーリンパだま輸注によるドナー由来ゆらいリンパだま免疫めんえきによってのこった白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう根絶こんぜつされること)を期待きたいする。ただし、ミニ移植いしょくでもかなり強力きょうりょく治療ちりょうにはちがいないので、すべての患者かんじゃ適応てきおうになるわけではない。ミニ移植いしょく通常つうじょう移植いしょく(フル移植いしょく)にくらべて移植いしょくぜん処置しょちかるいということであり、ミニとっても移植いしょく規模きぼちいさいということではなく、移植いしょく副作用ふくさようちいさいわけでもない[101][102]。ミニ移植いしょくではぜん処置しょちしゅたる目的もくてき移植いしょくされた造血ぞうけつみき細胞さいぼう拒絶きょぜつされないようにすることになる[103]

急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう治療ちりょう

現在げんざい急性きゅうせい白血病はっけつびょう基本きほん治療ちりょうほうはtotal cell kill (TCL) とって、最初さいしょこうがんざい使用しようして膨大ぼうだい白血病はっけつびょう細胞さいぼうらして骨髄こつづい正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼう増殖ぞうしょくできるスペースをあたえ(初回しょかい寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほう)、そのきゅうやく期間きかんいた骨髄こつづい正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼうえるのをってから、さらに間歇かんけつてきこうがんざい使用しようすること(地固じがためおよび強化きょうか療法りょうほう維持いじ療法りょうほう)をかえして最終さいしゅうてき白血病はっけつびょう細胞さいぼう根絶こんぜつ目指めざ治療ちりょう基本きほんとする。

急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは最初さいしょ治療ちりょう寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほう)として アントラサイクリンけいこうがんざい(ダウノルビシンあるいはイダルビシン)3日間にちかんあるいは5日間にちかんこうがんざいシタラビン(キロサイド)7日間にちかん併用へいよう療法りょうほう[註 23]一般いっぱんてきである(急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (AML-M3) は例外れいがいである、AML-M3 についてはのちしるす)。これでほとんどの患者かんじゃでは寛解かんかいにもっていける。しかし、血液けつえきがくてき白血病はっけつびょう細胞さいぼうられなくなっても白血病はっけつびょう大本おおもとである白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうかくれて存在そんざいし、そのままでは白血病はっけつびょう再発さいはつするので、寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほう一定いってい期間きかんたち正常せいじょう造血ぞうけつ回復かいふくしてきたら、かくれた白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう根絶こんぜつ目指めざ地固じがた療法りょうほうおこなう。地固じがた療法りょうほうでは アントラサイクリン, シタラビンにくわえ, 白血病はっけつびょう細胞さいぼう薬剤やくざいたいせいたないようにちが種類しゅるいこうがんざい(エトポシドやビンカアルカロイド)をくわえた併用へいよう化学かがく療法りょうほう使つかったり、シタラビンの大量たいりょう療法りょうほうおこな[註 24]通常つうじょうは1クール4週間しゅうかん程度ていど地固じがた療法りょうほうを3-4かいかえ白血病はっけつびょう細胞さいぼう根絶こんぜつ目指めざす。強化きょうか療法りょうほう白血病はっけつびょう細胞さいぼう根絶こんぜつができたと期待きたいできてもまんいちのこっている白血病はっけつびょう細胞さいぼうがあると再発さいはつする可能かのうせいがあるので強化きょうか療法りょうほう終了しゅうりょう退院たいいん)にも定期ていきてきこうがんざい投与とうよおこなまんいち可能かのうせいおさえる維持いじ療法りょうほうおこなうこともある。ただし日本にっぽんでは強化きょうか療法りょうほう十分じゅうぶんおこなうことにより維持いじ療法りょうほう不要ふようとする施設しせつおお[104][105]完全かんぜん寛解かんかい状態じょうたいが5ねんつづけば再発さいはつ可能かのうせいひく治癒ちゆなしてよいとされている[80]

急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは、急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (AML-M3) のみ治療ちりょうほうはまったくことなりオールトランスレチノインさん (ATRA) による分化ぶんか誘導ゆうどう療法りょうほうこうがんざい併用へいよう療法りょうほうもちいられる。オールトランスレチノインさんあたえると、分化ぶんか障害しょうがいっていた急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう細胞さいぼうは ATRA によって強制きょうせいてき分化ぶんか誘導ゆうどうさせられ、継続けいぞくてき白血病はっけつびょう維持いじする能力のうりょくうしなってしまうのである。この薬剤やくざい登場とうじょうにより、M3 は AML のなかもっと良好りょうこうぐんとなった[註 25]。ATRAたんざいでは再発さいはつおおいので ATRA とこうがんざいアントラサイクリンを併用へいようした寛解かんかい導入どうにゅう地固じがため・強化きょうか維持いじ療法りょうほうおこなわれおおくの患者かんじゃ治癒ちゆしている[106]。ATRA治療ちりょう急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (AML-M3) が再発さいはつしてしまった場合ばあいには、じょちがうが、やはり細胞さいぼう分化ぶんか誘導ゆうどうとアポトーシスにまねさんちょこうすることがられている[107][108]

急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう治療ちりょう

急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうでは白血病はっけつびょう細胞さいぼうプレドニゾロン反応はんのうすうらし、また AML にくらべて使用しようできる薬剤やくざいおおいが、治療ちりょう基本きほんてきかんがかた急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうおなじである。

急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう寛解かんかい導入どうにゅう初回しょかい治療ちりょう)ではビンクリスチン(VCR 商品しょうひんめいオンコビン)とプレドニゾロン(プレドニン)およびアントラサイクリンけいこうがんざいわせを基本きほんとし、それにシクロホスファミド(エンドキサン)やL-アスパラキナーゼ(ロイナーゼ)などをくわえることもある。どのプロトコール(薬剤やくざいわせやかく薬剤やくざい投薬とうやくりょう投薬とうやくスケジュール)がいかは一概いちがいにはえず、標準ひょうじゅん治療ちりょう存在そんざいしない[98][109]うえげた薬剤やくざいでプレドニゾロンはこうがんざいではない。ステロイドである)。

寛解かんかい導入どうにゅうおこなわれる地固じがた療法りょうほう様々さまざまなプロトコールがあるが、寛解かんかい導入どうにゅうとはわせをえるのが基本きほんとなる。なるべく種類しゅるい薬剤やくざい使用しようしたり、シタラビン(キロサイド)大量たいりょう療法りょうほうなどがある[98][109]。ALL では白血病はっけつびょう細胞さいぼう中枢ちゅうすう神経しんけいおかしやすく、予防よぼうしないと中枢ちゅうすう神経しんけい白血病はっけつびょうになることがあり、放射線ほうしゃせん頭蓋とうがい照射しょうしゃこうがんざいメトトレキサートずいちゅうあるいはシタラビンなどの大量たいりょう投与とうよなどをわせて予防よぼうする[109][110]

小児しょうにALL では化学かがく療法りょうほうだけで長期ちょうき生存せいぞんするかくりつたかいのでだいいち寛解かんかい移植いしょく検討けんとうすることはすくないが、しかし、成人せいじんのALLでは再発さいはつりつたかいのでAMLにくらべるとだいいち寛解かんかいでの移植いしょく検討けんとうすることはおお[111]

移植いしょくおこなわない場合ばあい、ALLでは寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほう地固じがた療法りょうほうすうコースって完全かんぜん寛解かんかい一旦いったん退院たいいんしたのちにも、定期ていきてき化学かがく療法りょうほう(おも経口けいこうこうがんざいやプレドニゾロン)をおこな維持いじ療法りょうほうながく(2ねん程度ていどおこな[98][109]

成人せいじんの Ph+ALL(フィラデルフィア染色せんしょくたい(Bcr-Abl融合ゆうごう遺伝子いでんし)のある ALL)は、ALL の3-4わりめるが、かつては Ph+ALL は白血病はっけつびょうなかでももっと難治なんじかたひとつであった。しかし、2001ねん登場とうじょうしたイマチニブ(グリベック)と化学かがく療法りょうほう併用へいよう治療ちりょう成績せいせき向上こうじょうし、移植いしょく治療ちりょうあわせると50%の患者かんじゃ長期ちょうき生存せいぞん期待きたいできるようになってきている[112]

慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう治療ちりょう

慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうについては従来じゅうらいはインターフェロンが一部いちぶには有効ゆうこうではあったが、インターフェロンがかない場合ばあい移植いしょく治療ちりょう以外いがいには、たん延命えんめいはかるだけの治療ちりょうしかなかった。しかし、2001ねん分子ぶんし標的ひょうてきやくグリベック登場とうじょう様相ようそう一変いっぺんした。グリベックは慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう細胞さいぼうにおいて遺伝子いでんし変異へんいによってつくられた異常いじょうな Bcr-Abl融合ゆうごうタンパク(自己じこリン酸化さんかしてつね活性かっせいしシグナル伝達でんたつおこな基質きしつをリン酸化さんかし、それはさらに下流かりゅう細胞さいぼう分裂ぶんれつうなが細胞さいぼうないシグナル伝達でんたつけい活性かっせいさせていく酵素こうそ(チロシンキナーゼ)でこのため、白血病はっけつびょう細胞さいぼう自律じりつてき増殖ぞうしょくする[113])が異常いじょう細胞さいぼう分裂ぶんれつうながすシグナルを伝達でんたつするのを阻害そがいするくすりで、活動かつどうしている慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう細胞さいぼうにのみにまとしぼって攻撃こうげきし、正常せいじょう細胞さいぼう攻撃こうげきしないので副作用ふくさようすくない画期的かっきてきこうがんざい分子ぶんし標的ひょうてきやく)である。慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうの Bcr-Abl遺伝子いでんし変異へんいにも様々さまざまなサブタイプ(変異へんいたい)があり、なかにはグリベックがかない Bcr-Abl変異へんいたいもあるが、同様どうよう分子ぶんし標的ひょうてきやく次々つぎつぎ開発かいはつされ、Bcr-AblタンパクT315I変異へんいたいという治療ちりょう抵抗ていこうせいつよいサブタイプの1つをのぞいては慢性まんせいの CML はほぼさえむことができるようになっている(ただし、分子ぶんし標的ひょうてきやく休眠きゅうみんしている白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうにはとどかないため、病気びょうきおさえることはできても、治癒ちゆかならずしものぞめない)[93][114][115][116]慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは急性きゅうせい白血病はっけつびょうのようなきゅうやく期間きかんはなくグリベックなどの分子ぶんし標的ひょうてきやくつづけることになる[117]。グリベックなどの分子ぶんし標的ひょうてきやく治療ちりょう抵抗ていこうせいのある CML、あるいは治療ちりょう過程かてい治療ちりょう抵抗ていこうせいってしまった CML では造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく推奨すいしょうされる。また付加ふかてき遺伝子いでんし異常いじょうきてしまいだま増加ぞうかはじめた移行いこう治療ちりょうではグリベックの増量ぞうりょう分子ぶんし標的ひょうてきやく変更へんこうしたり、あるいは造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく検討けんとうする。さらにだまえて骨髄こつづい末梢まっしょうちゅうだまが30%以上いじょうになる急性きゅうせいでは、だまがリンパけいならば ALL にじゅんじた治療ちりょうくわえて分子ぶんし標的ひょうてきやく投与とうよし、だま骨髄こつづいけいならば AML にじゅんじた治療ちりょうくわえて分子ぶんし標的ひょうてきやく投与とうよするが、急性きゅうせい移行いこうした場合ばあいにはこうがんざい分子ぶんし標的ひょうてきやく有効ゆうこうともかぎらず移植いしょく医療いりょう検討けんとうする[118]

慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう治療ちりょう

狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう進行しんこう緩慢かんまん治療ちりょうでも天寿てんじゅまっとうすることができる患者かんじゃすくなくなくやまいによって治療ちりょう手段しゅだんちがい、リンパだま増加ぞうかのみで症状しょうじょうがなく安定あんていしている場合ばあい治療ちりょうによって生命せいめい改善かいぜんされるとはかぎらない[119]。そのため状態じょうたいがリンパだま増加ぞうかのみであるならば治療ちりょう経過けいか観察かんさつおこない、やまいすすみ、リンパぶししゅおおや脾肝しゅ貧血ひんけつ血小板けっしょうばん減少げんしょうなどがあらわれてくると治療ちりょう対象たいしょうになる[120]近年きんねんでは狭義きょうぎ慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうには進行しんこうがゆっくりで治療ちりょうでよいぐん進行しんこうはや治療ちりょう必要ひつようぐんの2ぐんがあることが判明はんめいしつつあり、遺伝子いでんし研究けんきゅうすすんでいる[121]。National Cancer Institute-sponsored Working Group のガイドラインによれば、(1)6かげつ以内いないに10%以上いじょう体重たいじゅう減少げんしょうつよ倦怠けんたいかん盗汗とうかん発熱はつねつなどの症状しょうじょう、(2)貧血ひんけつ血小板けっしょうばん減少げんしょう、(3)いちじるしい脾腫、リンパぶししゅだい、(4)リンパだますうが2ヶ月かげつあいだに50%あるいは6かげつで2ばい増加ぞうか以上いじょうの(1)-(4)のどれかがみとめられた場合ばあい治療ちりょう開始かいしするとされている[122]治療ちりょう以前いぜんにはシクロフォスファミドが使つかわれていたが、現在げんざいではフルダラビンたんざい、もしくはフルダラビンとシクロフォスファミドの併用へいよう標準ひょうじゅんであり、リツキシマブの併用へいよう有効ゆうこうせいみとめられている[120][123]。ただし、治癒ちゆのぞめず治療ちりょう目的もくてき病勢びょうせいのコントロールと生存せいぞん期間きかん延長えんちょうはかることである[123]

こうがんざい副作用ふくさよう対策たいさく支持しじ療法りょうほう

浅野あさの 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、p.630より

白血病はっけつびょう治療ちりょうではおもこうがんざい使つかう。白血病はっけつびょうおおくは症状しょうじょうきびしくきゅうよう難治なんじなので治療ちりょうつよいものにならざるをえず、白血病はっけつびょう細胞さいぼう薬剤やくざいたいせいたないようにするためこうがんざいざい併用へいようすることが標準ひょうじゅんである。もともと白血病はっけつびょうとく急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼうることがおおく、感染かんせんしょう貧血ひんけつ症状しょうじょうえき出血しゅっけつ傾向けいこうなどがられるが、こうがんざいでは骨髄こつづい抑制よくせい造血ぞうけつ細胞さいぼうこうがんざい減少げんしょうする)されるので感染かんせんしょう貧血ひんけつ症状しょうじょうえき出血しゅっけつ傾向けいこうはさらに悪化あっかすることがおおい。そのために感染かんせんしょう対策たいさくや、赤血球せっけっきゅう血小板けっしょうばん輸血ゆけつときには顆粒かりゅうだまコロニー刺激しげき因子いんし投与とうよなどは重要じゅうようになる[124]こうがんざい副作用ふくさようはさまざまであるが、おもなものをみぎげた。急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう治療ちりょうもちいられることがおおいシタラビン(Ara-C, キロサイド)では骨髄こつづい抑制よくせい、嘔気・嘔吐おうと下痢げり脱毛だつもうきもじん機能きのう障害しょうがいなどにくわえてシタラビンの特徴とくちょうとして結膜炎けつまくえんのう障害しょうがいられることがある。シタラビン大量たいりょう療法りょうほうではステロイド点眼てんがんやく必要ひつようになる。やはり急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうもちいられることがおおいアントラサイクリンけいこうがんざいでは骨髄こつづい抑制よくせい、嘔気・嘔吐おうと脱毛だつもうなどのほかにアントラサイクリンけい特有とくゆう心臓しんぞうへの毒性どくせいがある。急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう使つかわれるビンクリスチン(オンコビン)ではこうがんざい共通きょうつうする副作用ふくさようほか神経しんけい毒性どくせい、ひどい便秘べんぴ腸閉塞ちょうへいそくていナトリウムしょうなどの電解でんかいしつ異常いじょうこう利尿りにょうホルモン不適切ふてきせつ分泌ぶんぴつ症候群しょうこうぐん) などがある。シクロフォスファミド(エンドキサン)では出血しゅっけつせい膀胱ぼうこうえん特有とくゆう副作用ふくさようであり、大量たいりょう水分すいぶん補給ほきゅう尿にょうやし濃度のうどうすはや薬剤やくざい排出はいしゅつさせることが必要ひつようになる。また、こうがんざいそのものの作用さようではないが、治療ちりょう開始かいし初期しょきにはこうがんざいによって大量たいりょう白血病はっけつびょう細胞さいぼうぬために白血病はっけつびょう細胞さいぼう内容ないようぶつ血液けつえきない一気いっき放出ほうしゅつされこう尿にょうさんしょうこうカリウムしょうていカルシウムしょうなどがき、それによって腎不全じんふぜんおちいることがある。これを腫瘍しゅよう崩壊ほうかい症候群しょうこうぐん急性きゅうせい腫瘍しゅよう融解ゆうかい症候群しょうこうぐん)とい、適切てきせつ対処たいしょをしないといたることもある。また、こうがんざい代謝たいしゃ排出はいしゅつ器官きかんである肝臓かんぞう腎臓じんぞう障害しょうがいがあると毒性どくせい一層いっそう顕著けんちょになるので、臓器ぞうき障害しょうがいがあるさいにはとく注意ちゅうい必要ひつようである[124]

患者かんじゃとく女性じょせい患者かんじゃにとって切実せつじつ副作用ふくさよう脱毛だつもうであるが、こうがんざい治療ちりょうおわればかみ復活ふっかつする。個人こじんはあるもののこうがんざい使用しようしたそのから脱毛だつもうはじめるのではなくこうがんざい開始かいししてから2-3週間しゅうかん程度ていど脱毛だつもうはじまる。脱毛だつもう頭髪とうはつだけでなくぜんでもこりうるが、こうがんざい治療ちりょう終了しゅうりょうして1-2かげつほどで毛髪もうはつ再生さいせいはじめ、やく半年はんとしほどで再生さいせいする。ふたたえてきた毛髪もうはつこうがんざい治療ちりょうまえよりはすこほそく、しつわることもあるが2ねんほどでかみしつもともど[125][126]

副作用ふくさようへの対策たいさく支持しじ療法りょうほう

  • 感染かんせんしょう対策たいさく白血病はっけつびょうでは異常いじょう白血球はっけっきゅう増加ぞうかすることはあっても正常せいじょう白血球はっけっきゅう減少げんしょうしている。さらにこうがんざい投与とうよ正常せいじょう白血球はっけっきゅう一層いっそう減少げんしょうするために、細菌さいきんきん感染かんせんしやすい。そのため、発熱はつねつがあったら感染かんせんしょううたがって検査けんさおこない、病原びょうげんたいにあった抗生こうせい物質ぶっしつこうきんざい投与とうよする。また、白血球はっけっきゅうすう増加ぞうかさせるために造血ぞうけつ因子いんし製剤せいざい顆粒かりゅうだまコロニー刺激しげき因子いんし G-CSF)が投与とうよされることがある[註 26][124]
  • 輸血ゆけつ白血病はっけつびょうこうがんざい副作用ふくさようのために貧血ひんけつ血小板けっしょうばん減少げんしょうによる出血しゅっけつ傾向けいこうつよくなったら赤血球せっけっきゅう輸血ゆけつ血小板けっしょうばん輸血ゆけつおこなわれる[124]
  • こうがんざい治療ちりょう副作用ふくさようである嘔吐おうともっと苦痛くつうつよ症状しょうじょうひとつといわれる[127]嘔吐おうとたいしてはせい吐剤とざい使つかわれる[124]
  • 腎臓じんぞう障害しょうがい腎臓じんぞう障害しょうがい発生はっせいすると薬剤やくざい排出はいしゅつおくこうがんざい毒性どくせい一層いっそう顕著けんちょになる。そのため腎臓じんぞう障害しょうがいがあるときは減量げんりょう必要ひつようになる。また、腎臓じんぞうまもるために飲水のみみずや輸液と利尿りにょうざいによってすみやかにこうがんざい排出はいしゅつさせてやることが必要ひつようなこともある。また、シクロフォスファミドでは排出はいしゅつされたこうがんざい膀胱ぼうこう炎症えんしょうこすため、尿にょうちゅう薬剤やくざい濃度のうどうすめ、またすみやかに排出はいしゅつできるようにとく大量たいりょう水分すいぶん投与とうよがされる[124]

将来しょうらい治療ちりょうほう

従来じゅうらい治療ちりょうほう白血病はっけつびょう細胞さいぼうをすべてころす、おさえつけることを念頭ねんとうにおいていたが、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう研究けんきゅう進歩しんぽおよ急性きゅうせいぜん骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでの分化ぶんか誘導ゆうどう療法りょうほう開発かいはつによって、治療ちりょうかんがかた根本こんぽんてきわろうとしている。急性きゅうせいぜん骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでの分化ぶんか誘導ゆうどう療法りょうほうでは白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうふくめて白血病はっけつびょう細胞さいぼう強制きょうせいてき分化ぶんかさせてしまう方法ほうほうである。ころすのではなく、白血病はっけつびょう細胞さいぼう特有とくゆう性質せいしつってしまおうとするのである[114]

現在げんざい白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう研究けんきゅうすすみ、白血病はっけつびょう細胞さいぼうなかで、わずかな白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうのみが無限むげん増殖ぞうしょくのうち、末端まったん白血病はっけつびょう細胞さいぼう有限ゆうげん増殖ぞうしょくしかできないことがかってきている。したがって白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうさえのぞくことができれば、末端まったん白血病はっけつびょう細胞さいぼうのこしても白血病はっけつびょうはやがて治癒ちゆするものとかんがえられるようになっている。ただし、現在げんざい技術ぎじゅつでは末端まったん白血病はっけつびょう細胞さいぼうよりも白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうのぞほうむずかしいが、将来しょうらいてきには、いまの total cell kill療法りょうほうわって、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうまとしぼった治療ちりょうほう開発かいはつ本命ほんめいになっていくとかんがえられている[114][128]

白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう

した正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼう系列けいれつうえ白血病はっけつびょう細胞さいぼう系列けいれつ慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう造血ぞうけつみき細胞さいぼう遺伝子いでんし変異へんい(Bcr-Abl融合ゆうごう遺伝子いでんし)がしょうじて白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうとなり、急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは前駆ぜんく細胞さいぼう段階だんかい遺伝子いでんし変異へんいきて白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうになる(平尾ひらお:臨血 52:484,2011)。

急性きゅうせい白血病はっけつびょう自己じこ複製ふくせい能力のうりょく造血ぞうけつみき細胞さいぼう遺伝子いでんし変化へんかし、正常せいじょう分化ぶんかのう喪失そうしつ不死ふし細胞さいぼう寿命じゅみょう延長えんちょう)をるか、前駆ぜんく細胞さいぼう同様どうよう遺伝子いでんし異常いじょう自己じこ複製ふくせいのうさい獲得かくとくがあって発生はっせいする白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうもとにするとかんがえられている。

正常せいじょう造血ぞうけつ造血ぞうけつみき細胞さいぼう前駆ぜんく細胞さいぼう形態けいたい区別くべつするのは容易よういではない。
急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう増加ぞうか

血液けつえき細胞さいぼう大本おおもとである造血ぞうけつみき細胞さいぼうきわめて少数しょうすうで、それゆえ貴重きちょうでありそのおおくは造血ぞうけつみき細胞さいぼうニッチ支持しじ細胞さいぼうまもられながら休眠きゅうみんしている。造血ぞうけつみき細胞さいぼう造血ぞうけつ必要ひつようなときに目覚めざめさせられ、2つに分裂ぶんれつし、1つはもとみき細胞さいぼうおな細胞さいぼうであり(自己じこ複製ふくせいふたたねむりにくが、もう1つは分化ぶんかみちをたどりはじめて前駆ぜんく細胞さいぼうとなり(分化ぶんかみちをたどりはじめた細胞さいぼう自己じこ複製ふくせい能力のうりょくはなくなる)さかんに分裂ぶんれつしてかずやしながら分化ぶんか成熟せいじゅくしてきわめてたくさんの血液けつえき細胞さいぼうしていく。急性きゅうせい白血病はっけつびょうにおいてもみき細胞さいぼう末端まったん細胞さいぼう関係かんけい同様どうようであるとかんがえられている。正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうもしくは前駆ぜんく細胞さいぼう遺伝子いでんし変化へんかこり、細胞さいぼう分化ぶんかのう異常いじょうき、また細胞さいぼう不死ふし細胞さいぼう寿命じゅみょう延長えんちょう)をもたらすものが白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうである。正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうニッチ構成こうせい細胞さいぼう造血ぞうけつ因子いんしのコントロールにあり自律じりつてき増殖ぞうしょくはしないが、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう造血ぞうけつ因子いんし有無うむ関係かんけいなく増殖ぞうしょく自律じりつてき増殖ぞうしょく)する。ニッチにおいて正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうはほとんどが休眠きゅうみん(細胞さいぼう周期しゅうきのG0)にあるが、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうにおいては(休眠きゅうみんはいっている細胞さいぼうすくなくないが)正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうくらべて細胞さいぼう分裂ぶんれつ活動かつどうはいっている細胞さいぼう割合わりあいたかいとかんがえられている[92][93]

ヒトの白血病はっけつびょう細胞さいぼう免疫めんえき不全ふぜんマウスに移植いしょくする実験じっけんでは、ほとんどの白血病はっけつびょう細胞さいぼうはマウスに白血病はっけつびょうこすことはできないが、白血病はっけつびょう細胞さいぼうなかでごく少数しょうすうの CD34+CD38-細胞さいぼう一部いちぶはマウスにヒトの白血病はっけつびょうこすことができることがわかっている。発現はつげんしている抗原こうげんが CD34- または CD38+ の白血病はっけつびょう細胞さいぼうでは細胞さいぼう有限ゆうげん増殖ぞうしょくしかできないが、CD34+CD38-細胞さいぼう[註 27]一部いちぶでは長期ちょうきにわたって白血病はっけつびょう細胞さいぼう供給きょうきゅうつづける。この長期ちょうきにわたって白血病はっけつびょう状態じょうたい維持いじすることのできる少数しょうすうの CD34+CD38-白血病はっけつびょう細胞さいぼう一部いちぶがすべての白血病はっけつびょう細胞さいぼう大本おおもとである白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうであるとかんがえられている[註 28][129]少数しょうすう正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼう自分じぶん自身じしん保持ほじしながら、きわめてたくさんの血液けつえき細胞さいぼうすのとおなじに、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう自分じぶん自身じしん保持ほじしながら、きわめてたくさんの白血病はっけつびょう細胞さいぼうしていくのである。ただし、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうからされた細胞さいぼうけっして正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼうになることはできずに増殖ぞうしょくし、正常せいじょう造血ぞうけつ阻害そがいするのである。急性きゅうせい白血病はっけつびょうなかには正常せいじょう造血ぞうけつ前駆ぜんく細胞さいぼう遺伝子いでんし異常いじょうとともに自己じこ複製ふくせいのうさい獲得かくとくして白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう発生はっせいするものもあるとかんがえられている[128][129][130]最新さいしん知見ちけんでは急性きゅうせい白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうはむしろ、そのほとんどは造血ぞうけつ前駆ぜんく細胞さいぼう遺伝子いでんし変異へんい分化ぶんか障害しょうがい細胞さいぼう寿命じゅみょう亢進こうしん自己じこ複製ふくせいのうさい獲得かくとく)をこしたものとかんがえられている[131]

正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼう遺伝子いでんし変異へんいこり急性きゅうせい白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう発生はっせいするがその遺伝子いでんし変異へんいは1段階だんかいではなく、増殖ぞうしょく生存せいぞんのう亢進こうしんをもたらす遺伝子いでんし変異へんい細胞さいぼう分化ぶんか障害しょうがいこす遺伝子いでんし変異へんいなど複数ふくすう段階だんかいにわたる遺伝子いでんし異常いじょうかさなって発症はっしょうするとかんがえられている。細胞さいぼう増殖ぞうしょく生存せいぞんのう亢進こうしんする変異へんいはクラスI変異へんいばれ、細胞さいぼう増殖ぞうしょく生存せいぞんかかわるシグナル伝達でんたつ活性かっせい-増殖ぞうしょく亢進こうしん細胞さいぼう寿命じゅみょう亢進こうしんなどがき、これが前面ぜんめんつと骨髄こつづい増殖ぞうしょくせい腫瘍しゅようよう自律じりつてき増殖ぞうしょくのう亢進こうしんする。クラスII変異へんいとされる分化ぶんか障害しょうがい先行せんこうすると骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんよう細胞さいぼう形態けいたい異常いじょうき、急性きゅうせい白血病はっけつびょうではこのクラスI・クラスIIの変異へんいすくなくとも2段階だんかい遺伝子いでんし変異へんい必要ひつようである。このクラスI変異へんい、クラスII変異へんい遺伝子いでんし異常いじょう種類しゅるいはそれぞれ多様たようで、なおかつ複数ふくすう変異へんい重複じゅうふくすることもあり、さらに付加ふかてき遺伝子いでんし異常いじょうもあり、白血病はっけつびょうにきわめて多数たすうのサブタイプがありそれぞれ性質せいしつことなっているのも、遺伝子いでんし変異へんい多様たようせいのためである[132][133][134]

慢性まんせい白血病はっけつびょうでも造血ぞうけつみき細胞さいぼう遺伝子いでんし異常いじょうがおき、正常せいじょうなコントロールをだっして異常いじょう増殖ぞうしょくをするが、慢性まんせい白血病はっけつびょうでは細胞さいぼう分化ぶんかのううしなわれておらず成熟せいじゅくした多数たすう細胞さいぼうす。慢性まんせい白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう血液けつえき細胞さいぼう一見いっけん正常せいじょう細胞さいぼう同様どうようえるが、やはりこまかくると正常せいじょう細胞さいぼうとはかならずしもおなじではない。

慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (CML) において、マウスの正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうに CML の原因げんいんとなる「がん遺伝子いでんし」BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし導入どうにゅうするとマウスは CML を発症はっしょうする。しかし、造血ぞうけつみき細胞さいぼうから分化ぶんかすすみ、さかんな増殖ぞうしょくのうつが自己じこ複製ふくせいのううしなった造血ぞうけつ細胞さいぼうに BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし導入どうにゅうしてもマウスは CML を発症はっしょうしないこともかっている。がん遺伝子いでんし BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし細胞さいぼう増殖ぞうしょく能力のうりょく自律じりつてき亢進こうしんかかわるが、細胞さいぼう自己じこ複製ふくせいのう発現はつげんするものではないことがかる[135][註 29]。また、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう付加ふかてき遺伝子いでんし異常いじょうこし急性きゅうせい転化てんかした場合ばあい、2/3の患者かんじゃでは急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう、1/3の患者かんじゃでは急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうとどちらの系列けいれつにもすすむことがあることからも、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう最初さいしょ遺伝子いでんし変異へんい(BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし)がみき細胞さいぼうレベルでこっていることがかる[136]。CMLみき細胞さいぼう造血ぞうけつみき細胞さいぼうおなじくニッチ環境かんきょうにあり、そのおおくは細胞さいぼう活動かつどう停止ていしした休眠きゅうみん細胞さいぼう周期しゅうきG0)にあるとかんがえられている。イマチニブなどの Bcr-Ablタンパクを標的ひょうてきにした分子ぶんし標的ひょうてきやく休眠きゅうみんしている細胞さいぼうにはとどかないとかんがえられている[137]

白血病はっけつびょう細胞さいぼう分裂ぶんれつ増殖ぞうしょく速度そくど

症状しょうじょうるまでに進行しんこうした白血病はっけつびょうでは短時間たんじかん末梢まっしょう白血球はっけっきゅうだまかず増加ぞうかすることがおおく、白血病はっけつびょう細胞さいぼう増殖ぞうしょくはや印象いんしょうがある。しかし実際じっさいには白血病はっけつびょう細胞さいぼうは、正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼうくら細胞さいぼう分裂ぶんれつ増殖ぞうしょく)がはやいわけではなく、むしろかなりおそい。正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼうくら慢性まんせい白血病はっけつびょう細胞さいぼう分裂ぶんれつには2-4ばい時間じかんかり、はんして急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼうではさらに細胞さいぼう分裂ぶんれつには時間じかんかるのである。しかし、正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼう細胞さいぼう分裂ぶんれつ開始かいしはコントロールをけ、造血ぞうけつ細胞さいぼう増殖ぞうしょくはじめても細胞さいぼうはやがて分化ぶんか成熟せいじゅくして末梢まっしょううつ役割やくわりたして寿命じゅみょうむかえ、また、過剰かじょうつくられた細胞さいぼうはコントロールをけてアポトーシスむかえるので、健康けんこうじん正常せいじょう血液けつえき細胞さいぼう一定いっていかずたもつのだが、白血病はっけつびょう細胞さいぼうはコントロールをけることなく際限さいげん増殖ぞうしょくし、また白血病はっけつびょう細胞さいぼう不死ふし細胞さいぼう寿命じゅみょう延長えんちょう)しているので最終さいしゅうてきには正常せいじょう細胞さいぼう圧倒あっとうして増殖ぞうしょくする[註 30][138][139][140]

このようにして白血病はっけつびょう細胞さいぼう正常せいじょう造血ぞうけつ細胞さいぼう圧倒あっとうして骨髄こつづい占拠せんきょし、さらには血液けつえき末梢まっしょう)にもあふれてくる段階だんかい通常つうじょう自覚じかく症状しょうじょうあきらかにあらわれるところまでくると)になると骨髄こつづいでの白血病はっけつびょう細胞さいぼうかずはすでに膨大ぼうだいなものになっているので、細胞さいぼう1個いっこ分裂ぶんれつ時間じかんながくとも、末梢まっしょうないでは短時間たんじかんうちにみるみる白血病はっけつびょう細胞さいぼうかずえていくようになる。健康けんこうじん末梢まっしょうない白血球はっけっきゅう総数そうすうは80-300おく程度ていどであるが、AMLでは自覚じかく症状しょうじょうあらわ診断しんだんころには骨髄こつづいない白血病はっけつびょう細胞さいぼうは1kg、かずにして 1012(1ちょう)にもなるので、その10%が末梢まっしょうにあふれただけでも、正常せいじょう末梢まっしょうない白血球はっけっきゅうすうからかんがえるとそれは尋常じんじょうりょうではない[141]

年齢ねんれいによる白血病はっけつびょうちが

小児しょうに白血病はっけつびょう

小児しょうに白血病はっけつびょう疫学えきがく

小児しょうに白血病はっけつびょう欧米おうべいでは年間ねんかん小児しょうに10まんにんあたり4にん[142]、アジアではややすくなく日本にっぽんでは年間ねんかん10まんにんに3にん程度ていど発症はっしょうする[143]日本にっぽん小児科しょうにかでは年間ねんかん700-800にんほどの小児しょうに白血病はっけつびょう発症はっしょう小児科しょうにか治療ちりょうけている[註 31][142]小児しょうに白血病はっけつびょう発症はっしょうりつ成人せいじん全体ぜんたい発症はっしょうりつ半分はんぶん程度ていどであるが男児だんじにややおおい(男女だんじょは=1.35)のは成人せいじんおなじである。小児しょうに白血病はっけつびょう特徴とくちょうてきなのは慢性まんせい白血病はっけつびょうすくなく(5%程度ていど)、ほとんどが急性きゅうせい白血病はっけつびょうであり、その80%は急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう (ALL) である。成人せいじんでは急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML) がおおいので成人せいじん小児しょうにではリンパせい骨髄こつづいせい割合わりあい逆転ぎゃくてんしている。小児しょうに白血病はっけつびょうでは AML は年齢ねんれいわず発症はっしょうしているが、ALL では2-3さい男子だんし発症はっしょうおお[144]

小児しょうに白血病はっけつびょう特徴とくちょう

小児しょうに急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうは60-80%が治癒ちゆし、小児しょうに白血病はっけつびょう全体ぜんたいでは成人せいじん白血病はっけつびょうよりいとされているが、1さい未満みまん乳児にゅうじと10さい以上いじょう年長ねんちょうではあまりくない。白血病はっけつびょう原因げんいんとなっている遺伝子いでんし変異へんい種類しゅるいおおいが、年齢ねんれいによってよくられる遺伝子いでんし変異へんい種類しゅるいことなり、2-9さい小児しょうにではいタイプの遺伝子いでんし変異へんいおおく、1さい未満みまん乳児にゅうじのぞくと年齢ねんれいひくいほどいタイプの白血病はっけつびょう割合わりあいおおくなる傾向けいこうにある[144]。ただし、小児しょうに白血病はっけつびょういものがおおいといってもじゅうあつし疾患しっかんであることにかわりはない。小児しょうに急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう染色せんしょくたい遺伝子いでんし異常いじょうではこう2ばいたい染色せんしょくたいが50ほん以上いじょう増加ぞうかしたもの)が20-25%、TEL-AML1融合ゆうごう遺伝子いでんしが15-20%にられ、この2つの染色せんしょくたい遺伝子いでんし異常いじょうによる白血病はっけつびょうい。ぎゃくわる染色せんしょくたい遺伝子いでんし異常いじょう(BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし(フィラデルフィア染色せんしょくたいPh+)、あるいは MLL-AF4融合ゆうごう遺伝子いでんし)は5%であり、中間なかまぐんは5わりじゃくである。小児しょうに急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは大半たいはん中間なかまぐんであり40-60%が長期ちょうき生存せいぞん治癒ちゆしている[144]人数にんずうてき小児しょうに白血病はっけつびょう大半たいはんめる2-4歳児さいじ白血病はっけつびょうにはいタイプの ALL(こう2ばいからだあるいはTEL-AML1融合ゆうごう遺伝子いでんし)がおおいが、全体ぜんたいなかでは少数しょうすうである年長ねんちょう白血病はっけつびょうではいタイプの ALL の割合わりあいすくなくなり、10さい以上いじょう白血病はっけつびょうはハイリスク白血病はっけつびょうなされる(ただし成人せいじんの ALL よりわるいということではない)[145]。しかし、なかには、2-4歳児さいじ白血病はっけつびょうでも不良ふりょうなタイプの白血病はっけつびょうもあるので不良ふりょう因子いんし見極みきわめは重要じゅうようである。1さい未満みまん乳児にゅうじ白血病はっけつびょう小児しょうに白血病はっけつびょうの5-10%であり、MLL-AF4融合ゆうごう遺伝子いでんしのある ALL がやく半数はんすうられ、MLL-AF4融合ゆうごう遺伝子いでんしのあるALLはきわめて性質せいしつわる移植いしょく医療いりょうつよ推奨すいしょうされている[144]

小児しょうに白血病はっけつびょう治療ちりょう

小児しょうにの ALL の治療ちりょうでは寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほう聖域せいいき療法りょうほう強化きょうか療法りょうほう維持いじ療法りょうほうの4そう治療ちりょうおこなう。寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほうではプレドニゾロンビングリスチン商品しょうひんめいオンコビン)の2ざい寛解かんかい目指めざす。ALL では中枢ちゅうすう神経しんけい白血病はっけつびょう細胞さいぼう浸潤しんじゅんすることがおおく、中枢ちゅうすう神経しんけい白血病はっけつびょう予防よぼうあるいは治療ちりょうのために聖域せいいき療法りょうほうとしてメトトレキサートずいちゅう大量たいりょう投与とうよ場合ばあいによっては頭蓋とうがい放射線ほうしゃせん照射しょうしゃなどがおこなわれる。残存ざんそんしている白血病はっけつびょう細胞さいぼう根絶こんぜつ目指めざ強化きょうか療法りょうほうではざい投与とうよシタラビン(キロサイド)大量たいりょう投与とうよなどをおこない、まんいちのこ可能かのうせいのある白血病はっけつびょう細胞さいぼうおさえるために維持いじ療法りょうほうとして 6-MP とメトトレキサートの内服ないふくを1-2ねんほどつづける。わるいタイプやまんいち再発さいはつしてしまったときは移植いしょく医療いりょう検討けんとうする[144]小児しょうにではからだちいさいので細胞さいぼうすうすくない臍帯さいたい小柄こがら女性じょせい骨髄こつづいでも移植いしょく十分じゅうぶんかず造血ぞうけつみき細胞さいぼうられるので成人せいじんくらべるとドナーやすい。小児しょうにの AML の治療ちりょうは ALL ほど成績せいせきくないが寛解かんかい導入どうにゅうはシタラビン(キロサイド)とアントラサイクリンけいこうがんざいもちい、強化きょうか療法りょうほう維持いじ療法りょうほう完全かんぜん寛解かんかい目指めざす。AMLでは中枢ちゅうすう神経しんけい白血病はっけつびょうすくないので予防よぼうてきこうがんざいずいちゅうおこなうことはすくない[144]。なお、うえげた薬剤やくざいはプレドニゾロン以外いがいこうがんざいである。

ダウン症だうんしょう小児しょうに白血病はっけつびょう

ダウン症だうんしょう小児しょうにでは種々しゅじゅ血液けつえき異常いじょうきることがおおいことがられているが、白血病はっけつびょうダウン症だうんしょうの15ばい発症はっしょうりつしめす。ダウン症だうんしょう新生児しんせいじでは一時いちじてき白血病はっけつびょう状態じょうたいていすることがおおい。そのほとんどはすうげつ自然しぜん治癒ちゆするが、一部いちぶダウン症だうんしょう急性きゅうせいきょかくだませい白血病はっけつびょう (AML-M7) を発症はっしょうする。ダウンくらべると3さい未満みまんダウン症だうんしょう小児しょうにでは急性きゅうせいきょかくだませい白血病はっけつびょう (AML-M7) になることは特異とくいてきおおい。3さい以降いこうのダウン小児しょうにでは発症はっしょうりつ傾向けいこうダウン症だうんしょう小児しょうにおなじになる[146]

高齢こうれいしゃ白血病はっけつびょう

子供こども若者わかもの発症はっしょうする白血病はっけつびょうだが、やはり高齢こうれいしゃほう発症はっしょうりつたかい。60さい白血病はっけつびょう発症はっしょうりつ年間ねんかん10まんにんあたり5にんだが、80さいでは年間ねんかん10まんにんあたり17にん発症はっしょうりつになる[147]若年じゃくねんしゃでは骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん (MDS) から移行いこうした白血病はっけつびょうは10%未満みまんだが高齢こうれいしゃでは24-56%とたかい。骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん (MDS) から移行いこうした白血病はっけつびょうわる[148]。また、MDS の既往きおうのない高齢こうれいしゃ白血病はっけつびょうでは若年じゃくねんしゃ白血病はっけつびょうくらべて良好りょうこう因子いんし白血病はっけつびょうすくなく不良ふりょう因子いんしつものがおお[147]、なおかつ、高齢こうれいしゃでは体力たいりょく回復かいふくりょくおとろえておりあまり強力きょうりょく治療ちりょうはできないことがおお治療ちりょう困難こんなんで、いまだに高齢こうれいしゃけた標準ひょうじゅんてき治療ちりょうはない。55さい以上いじょう高齢こうれいしゃでは移植いしょくはできないが(ミニ移植いしょく適応てきおうになる)60さい以下いかあるいは60-64さい程度ていど比較的ひかくてき体力たいりょくがあるとられる患者かんじゃでは一般いっぱんてき標準ひょうじゅん治療ちりょう選択せんたくされることがおおく、ぎゃくこうがんざい強度きょうどした治療ちりょうなどもこころみられていて効果こうかがあったとする報告ほうこくられる。しかしそれ以上いじょう年齢ねんれい白血病はっけつびょう患者かんじゃではこうがんざい効果こうかすくないことがおおく、ぎゃく早期そうき治療ちりょう関連かんれんえる。体力たいりょくのない高齢こうれいしゃでは治療ちりょう関連かんれんおおいため、つよこうがんざいではげんやくして強度きょうどひくくし、あるいはハイドレアのようなよわこうがんざいによる治療ちりょう、または支持しじ療法りょうほうおこなわれることもおおいが、いずれにしても高齢こうれいしゃ白血病はっけつびょうでは長期ちょうき生存せいぞんりつたかくはない[149]。しかし近年きんねんでは強度きょうどよわめたぜん処置しょちによる造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく普及ふきゅう知見ちけんかさなったことで従来じゅうらい適応てきおうでなかった高齢こうれいしゃ移植いしょく対象たいしょうになりだしている[150]

その白血病はっけつびょう

典型てんけいてき白血病はっけつびょう4分類ぶんるい (AML, ALL, CML, CLL) 以外いがい白血病はっけつびょう存在そんざいする。こまかくげるとかずおおいので特異とくいてきなものを一部いちぶ紹介しょうかいする。

せい治療ちりょう関連かんれん白血病はっけつびょう

各種かくしゅがん血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうこうがんざい放射線ほうしゃせん治療ちりょうおこなったすうねん白血病はっけつびょう骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん発症はっしょうする可能かのうせいたかくなることがられている。治療ちりょう関連かんれん白血病はっけつびょうこうがんざい放射線ほうしゃせんによってもたらされた白血病はっけつびょう)は急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうがほとんどであり tAML という。治療ちりょう関連かんれん骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんは tMDS というが MDS はぜん白血病はっけつびょう状態じょうたいとも位置付いちづけられ tMDS は tAML に移行いこうすることがおおく、tAML/tMDS とくくられることもある。ホジキンリンパしゅこうがんざい治療ちりょうしたのち10年間ねんかんで tAML/tMDS を発症はっしょうする患者かんじゃは5-8%ほどとられ、こうがんざいりょう期間きかん、あるいは放射線ほうしゃせん治療ちりょう有無うむは tAML/tMDS 発症はっしょう重要じゅうよう因子いんしである(当然とうぜんおおいほど、期間きかんながいほど危険きけんである)。tAML/tMDS は自然しぜん発生はっせいした AML や MDS にくら治療ちりょう成績せいせきくはなく、不良ふりょうであることがられている。tAML は化学かがく治療ちりょう寛解かんかいっていっても早期そうき再発さいはつすることがおおく、造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく積極せっきょくてき検討けんとうする必要ひつようがあるが、移植いしょく成績せいせき自然しぜん発生はっせいした AML にくらべるとくはない。こうがんざいもアルキルやくによってこされた白血病はっけつびょう場合ばあい薬剤やくざい投与とうよから白血病はっけつびょう発症はっしょうまでの期間きかんは5-7ねん程度ていどながく、MDS の段階だんかい急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうになることがおおく、きわめてわるい。おなこうがんざいでもトポイソメラーゼII阻害そがいやくによってこされる白血病はっけつびょう薬剤やくざい投与とうよから白血病はっけつびょう発症はっしょうするまでの期間きかんは2-3ねんでアルキルやくによる白血病はっけつびょうよりはがまだしもいが、やはり難治なんじである。また治療ちりょう関連かんれんの CML や ALL も tAML ほどおおくはないが報告ほうこくされている。治療ちりょう関連かんれんの CML は tAML ほどには性質せいしつわるくはないとされている[151]

成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう

ほとんどの白血病はっけつびょうはウイルスが原因げんいんではなくうつることもないが、成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょうきわめて例外れいがいてき白血病はっけつびょうである。

成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう(Adult T-cell leukemia 略称りゃくしょう ATL)はリンパ腫りんぱしゅやまいがたしめすこともあり、成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう/リンパ腫りんぱしゅ (Adult T-cell leukemia/lymphoma) ともばれることがある。日本にっぽんおおく、1977ねん日本人にっぽんじんによってはじめて報告ほうこくされた疾患しっかんであり日本にっぽんもっと研究けんきゅう解析かいせきすすんでいる。HTLV-1 (Human T-cell leukemia virus type-1) ウイルスによる白血病はっけつびょうで、やまいがた急性きゅうせいがた慢性まんせいがたリンパ腫りんぱしゅがた、くすぶりがた症状しょうじょう病態びょうたいちが発現はつげんをする。HTLV-1ウイルスの感染かんせんおよび成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう発症はっしょう地域ちいきがあり、世界せかいではカリブ海かりぶかい諸国しょこく、アフリカ中部ちゅうぶ大西洋たいせいよう沿岸えんがん諸国しょこくおよ日本にっぽんでみられ、とく西南せいなん日本にっぽん、とりわけみなみ九州きゅうしゅう西にし九州きゅうしゅうおおい。HTLV-1ウイルスに感染かんせんしてもほとんどの感染かんせんしゃ一生いっしょうのあいだ白血病はっけつびょう発症はっしょうすることはなく、HTLV-1ウイルス感染かんせんしゃのうちいち生涯しょうがい白血病はっけつびょう発症はっしょうするものかず%である。日本にっぽんでは100まんにん以上いじょうのキャリア(ウイルス保持ほじしゃ)がいるが、成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう発症はっしょう年間ねんかん600-700にん程度ていどであり、出身しゅっしんべつでは九州きゅうしゅう出身しゅっしんしゃが7わりめる[53]。ATL は日本にっぽん本州ほんしゅうでは年間ねんかん人口じんこう10まんにんあたり0.2-0.3にんまれやまいがただが、九州きゅうしゅうでは人口じんこう10まんにんあたり2-3にん急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうより若干じゃっかんおおく、白血病はっけつびょうやまいがたなかもっとおお[152]。HTLV-1ウイルスの感染かんせんルートは輸血ゆけつ性交せいこうによる感染かんせん母乳ぼにゅうかぎられ、現在げんざいでは輸血ゆけつよう血液けつえき検査けんさされており、母子ぼし感染かんせんべつにすれば HTLV-1ウイルス感染かんせんしゃちかくにいても HTLV-1ウイルス感染かんせんしゃ性交せいこうさえしなければうつることはない。性交せいこう感染かんせんするため、ウイルス感染かんせんりつ年齢ねんれいがるほど上昇じょうしょうし、とくに女性じょせい感染かんせんりつ上昇じょうしょうする。母子ぼし感染かんせん人工じんこうミルクにえることでふせげる。ウイルス感染かんせんから白血病はっけつびょう発症はっしょうまできわめてなが時間じかんすうじゅうねんかり、そのため乳児にゅうじのときにウイルスに感染かんせんしても成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう発症はっしょうするのは成人せいじんになってからであり、日本にっぽんにおいては成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう患者かんじゃ平均へいきん年齢ねんれいは61さいである。症状しょうじょうはさまざまであるがリンパぶし腫脹しゅちょう感染かんせんしょうによる症状しょうじょう皮膚ひふ病変びょうへんなどがおおい。急性きゅうせいがたでは白血球はっけっきゅう増加ぞうか平均へいきんで56000/μみゅーlになり、成人せいじんT細胞さいぼう白血病はっけつびょう白血球はっけっきゅうかくふかみが複数ふくすうはいってはなのようなかく特徴とくちょうてき形状けいじょうになり、はな細胞さいぼうやフラワーセルという。リンパ腫りんぱしゅがたでは末梢まっしょう骨髄こつづいでの白血球はっけっきゅう増加ぞうか目立めだたず、リンパぶし腫脹しゅちょう特徴とくちょうとする。慢性まんせいがたとくすぶりがたでは大人おとなしく、ゆるやかな経過けいかをたどるためにすぐには治療ちりょうおこなわずに経過けいか観察かんさつすることがおおい。急性きゅうせいがたリンパ腫りんぱしゅがたではきわめて種類しゅるいこうがんざいとプレドニゾロンをわせる治療ちりょうおこなわれる。わかい(55さい以下いか患者かんじゃでは骨髄こつづい移植いしょくなどの造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく検討けんとうされる[53]

ヘアリーセル白血病はっけつびょう

ヘアリーセル白血病はっけつびょう (HCL) は分化ぶんかすすんだBリンパだませい白血病はっけつびょう/リンパ増殖ぞうしょく疾患しっかんで、その細胞さいぼうやしたようなほそ突起とっき多数たすうあるきわめて特徴とくちょうてき外観がいかんをしている。欧米おうべいではぜん白血病はっけつびょうの2-3%をめ、それほどめずらしい白血病はっけつびょうではないが、アジアやアフリカではきわめてまれやまいがたである。男性だんせいおおく、患者かんじゃ平均へいきん年齢ねんれいは50-55さい中年ちゅうねん以降いこうおおい。脾腫とひろし血球けっきゅう減少げんしょうおおられ、血球けっきゅうるだけでなく免疫めんえきつかさど細胞さいぼう異常いじょうおおく、通常つうじょう感染かんせんしょうだけでなく定型ていけいこうさんきんやカリニ肺炎はいえんきんしょうとう免疫めんえき不全ふぜんによる日和見ひよりみ感染かんせんおおく、感染かんせんしょう死亡しぼう原因げんいん目立めだ疾患しっかんであるが、悪性あくせいひく進行しんこうがゆっくりで経過けいか観察かんさつ症例しょうれいおおい。HCL は位相いそう顕微鏡けんびきょうると白血病はっけつびょう細胞さいぼう特異とくい形態けいたいるので診断しんだんはしやすい。治療ちりょうはインターフェロンやプリンアナログがしるこうする。日本にっぽんではヘアリーセル白血病はっけつびょうきわめてすくないが、日本にっぽんのヘアリーセル白血病はっけつびょうには日本にっぽんがた (Japanese variant) というローカルながた存在そんざいし、日本にっぽんのヘアリーセル白血病はっけつびょう患者かんじゃのなかでは日本にっぽんがた大半たいはんめる。ヘアリーセル白血病はっけつびょう日本にっぽんがた患者かんじゃ平均へいきん年齢ねんれいが64.9さいたかく、普通ふつうの HCL が男性だんせい圧倒的あっとうてきおおいのにくらべ、日本にっぽんがた女性じょせいにややおおく、白血球はっけっきゅう増加ぞうかしていることがおおい。日本にっぽんがたはインターフェロンのききめくない[153][154]

系統けいとう不明ふめい白血病はっけつびょう

白血病はっけつびょう細胞さいぼう性質せいしつによって骨髄こつづいせいとリンパせいけられるが、まれに白血病はっけつびょう細胞さいぼう細胞さいぼう系列けいれつのはっきりしない白血病はっけつびょう混合こんごうせい白血病はっけつびょう、あるいは急性きゅうせい分化ぶんかがた白血病はっけつびょうなどの系統けいとう不明ふめい白血病はっけつびょう)がある。系統けいとう不明ふめい白血病はっけつびょうには、骨髄こつづいけい白血病はっけつびょう細胞さいぼうとリンパけい白血病はっけつびょう細胞さいぼうそれぞれの2系統けいとう細胞さいぼう集団しゅうだん同時どうじあらわれるものと、1つの細胞さいぼう骨髄こつづいけいリンパけい両方りょうほう特徴とくちょうあらわれるもの、白血病はっけつびょう細胞さいぼう一切いっさい分化ぶんか傾向けいこうられない急性きゅうせい分化ぶんかがた白血病はっけつびょうなどがある[155]。AML でもっと分化ぶんかさい分化ぶんかがた急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (AML-M0) でさえ骨髄こつづいけい細胞さいぼうあかしである MPO は光学こうがく顕微鏡けんびきょうではみとめられないが電子でんし顕微鏡けんびきょうレベルではみとめられほか手段しゅだんでも骨髄こつづいけい判明はんめいするが、急性きゅうせい分化ぶんかがた白血病はっけつびょうだまでは骨髄こつづいけい抗原こうげんあかしである MPO が電子でんし顕微鏡けんびきょうレベルでも陰性いんせいであり、手段しゅだんでも骨髄こつづいけいへの分化ぶんか傾向けいこうみとめられず、なおかつリンパけい抗原こうげん一切いっさい発現はつげんしていない。白血病はっけつびょう細胞さいぼう分化ぶんかみき細胞さいぼうきわめてちかいところでまってしまっている細胞さいぼうであるとかんがえられる[156]急性きゅうせい分化ぶんか白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう白血病はっけつびょうともばれ、その白血病はっけつびょう細胞さいぼう性質せいしつはほとんどみき細胞さいぼう同等どうとう性質せいしつっている。ぎゃくえば急性きゅうせい分化ぶんか白血病はっけつびょう以外いがい白血病はっけつびょう(ほとんどすべてになる)の細胞さいぼうはわずかではあり異常いじょうでもあるがいくらかは分化ぶんかしたところで分化ぶんかまった細胞さいぼうであり、またその分化ぶんか方向ほうこう細胞さいぼう性質せいしつもある程度ていどちがってくる[157]。これら系統けいとう不明ふめい白血病はっけつびょうきわめてまれであり、かっていないことがおおいが一般いっぱん不良ふりょうといわれている[156]

てい形成けいせいせい白血病はっけつびょう

白血病はっけつびょう骨髄こつづい白血病はっけつびょう細胞さいぼうだま)が自律じりつてき増加ぞうかする疾患しっかんであるが、一部いちぶでは例外れいがいてきだま割合わりあい増加ぞうか形成けいせいられるが絶対ぜったいすう減少げんしょうすることもある(てい形成けいせいせい白血病はっけつびょう)。骨髄こつづいでのだま絶対ぜったいすうすくないてい形成けいせいせい白血病はっけつびょう白血病はっけつびょう定義ていぎからすると特異とくいやまいがたであり FAB分類ぶんるいでも WHO分類ぶんるいでもカテゴリーになっていない、しかし、WHO分類ぶんるいでは言及げんきゅうされている。骨髄こつづい細胞さいぼう密度みつどが20%以下いかだまが20%以上いじょうかつ CD34陽性ようせい細胞さいぼうあきらかであることでこのやまいがた定義ていぎされている。本来ほんらい白血病はっけつびょうとはせい反対はんたい疾患しっかんである再生さいせい不良ふりょうせい貧血ひんけつ非常ひじょうているが再生さいせい不良ふりょうせい貧血ひんけつちがってだま割合わりあい増加ぞうかみとめられる[158]おも高齢こうれいしゃの AML でられるが、つよ治療ちりょうはできずシタラビン少量しょうりょう療法りょうほうがよいとされている[159]

白血病はっけつびょう類縁るいえん疾患しっかんさかい

白血病はっけつびょう自体じたい単一たんいつ疾患しっかんではなく、その原因げんいん遺伝子いでんし病態びょうたいには様々さまざまなものがある。さらに白血病はっけつびょう類縁るいえん疾患しっかん数多かずおおくあり、そのおおくでは白血病はっけつびょう類縁るいえん疾患しっかん境目さかいめ明瞭めいりょうではないため、以下いか簡単かんたん類縁るいえん疾患しっかんについてしるす。

骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん (MDS) は、おおくでは貧血ひんけつともな造血ぞうけつ障害しょうがい細胞さいぼう形成けいせい特徴とくちょうとする血液けつえき疾患しっかんであるが、MDS の一部いちぶでは骨髄こつづいにおいてだま増加ぞうかしていることがある。だま増加ぞうかしているものはぜん白血病はっけつびょう状態じょうたい位置付いちづけられ、だま比率ひりつが20%をえると急性きゅうせい白血病はっけつびょう認知にんちされるようになる。このぜん白血病はっけつびょう状態じょうたいの MDS の細胞さいぼうでは遺伝子いでんし異常いじょうによって細胞さいぼう分化ぶんか障害しょうがいこっていてだま比率ひりつ増加ぞうかしょうじているが、これにさらに自律じりつてき増殖ぞうしょく能力のうりょく不死ふしくわわるとせい急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうになるとかんがえられている[160][161][162]

悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ白血球はっけっきゅうの1しゅリンパだま悪性あくせい腫瘍しゅようしてリンパ組織そしきでの腫瘍しゅようてき異常いじょう増加ぞうかをきたす疾患しっかんだが、リンパけい白血球はっけっきゅう腫瘍しゅようした細胞さいぼう骨髄こつづい増加ぞうかするリンパけい白血病はっけつびょう細胞さいぼう悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ細胞さいぼう免疫めんえきがくてき形質けいしつ遺伝子いでんし異常いじょう本質ほんしつてきはないとされている[163][164]悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ腫瘍しゅよう細胞さいぼう末梢まっしょうちゅう出現しゅつげんしさらに骨髄こつづい腫瘍しゅよう細胞さいぼう移動いどうしてそこで増殖ぞうしょくはじめると、白血病はっけつびょう定義ていぎたしてしまい、白血病はっけつびょうえてしまうこととなる。悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅ白血病はっけつびょう区別くべつできなくなると非常ひじょうこまるので、そのような病態びょうたい悪性あくしょうリンパ腫りんぱしゅしろぶこととなった。しかし、リンパだまにはリンパぶしという増殖ぞうしょくおこなえる器官きかんがあるため、非常ひじょう病態びょうたい解釈かいしゃくむずかしい。骨髄こつづいでリンパけい白血病はっけつびょう細胞さいぼう発生はっせいして、白血病はっけつびょうとなりにリンパぶし浸潤しんじゅんしたのか、リンパぶし細胞さいぼう異常いじょうこりそれがしろ骨髄こつづい浸潤しんじゅんをしたのか区別くべつできなくなるのである[165]たとえば慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうしょうリンパだませいリンパ腫りんぱしゅ細胞さいぼう本質ほんしつてきおなじものとされ、おなじように急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうである前駆ぜんくB細胞さいぼうリンパだませい白血病はっけつびょう (B-ALL) と前駆ぜんくB細胞さいぼうリンパだませいリンパ腫りんぱしゅ (B-LBL) の細胞さいぼうにも本質ほんしつてきはない[166][167]。したがって免疫めんえきがくてき形質けいしつ遺伝子いでんし異常いじょうもとづく分類ぶんるい重視じゅうしする WHO ではリンパせい白血病はっけつびょうリンパ腫りんぱしゅはリンパけい腫瘍しゅようとしてくくり[163][164][166]、リンパけい腫瘍しゅようのなかで腫瘍しゅよう細胞さいぼう増殖ぞうしょく中心ちゅうしん骨髄こつづいにあり骨髄こつづいでのだま比率ひりつが25%以上いじょうなら急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう、25%以下いか増殖ぞうしょくおもにリンパぶしおこなわれるなら悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅとするにぎず[168]、WHO はリンパけい腫瘍しゅようではリンパけい白血病はっけつびょう悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅをあえて区別くべつすべきものとはしていない[169][170]。しかしながら症候しょうこうてきにはリンパけい白血病はっけつびょうリンパ腫りんぱしゅでは明確めいかくがあり、リンパせい白血病はっけつびょう悪性あくせいリンパ腫りんぱしゅいちくくりにすることは臨床りんしょうてきにはかならずしもれられているわけではなく、むしろ急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうとともに急性きゅうせい白血病はっけつびょうくくったほうが臨床りんしょうてきにはなじみやすい[82]

多発たはつせい骨髄腫こつづいしゅという骨髄こつづいでリンパだまけい細胞さいぼう形質けいしつ細胞さいぼう腫瘍しゅようして増殖ぞうしょくするのにもかかわらず、臨床りんしょう症状しょうじょうからリンパ腫りんぱしゅとも白血病はっけつびょうとも区別くべつされている疾患しっかんもある。正常せいじょうであれば炎症えんしょう局所きょくしょやリンパぶしひらたもも脾臓ひぞうといったいわゆるリンパ組織そしき分布ぶんぷするBリンパだま分化ぶんかした形質けいしつ細胞さいぼう腫瘍しゅようしたものであるが、不思議ふしぎなことにリンパ組織そしきではなく骨髄こつづいおよびほね積極せっきょくてき浸潤しんじゅんする。リンパ腫りんぱしゅという段階だんかいしょうじているのかも不明ふめいである[171]

また、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうなどとおな骨髄こつづい増殖ぞうしょくせい疾患しっかんぞくする真性しんせい多血たけつしょう本態ほんたいせい血小板けっしょうばんしょう骨髄こつづい線維せんいしょうしゅとして増加ぞうかしている血球けっきゅう白血球はっけっきゅう以外いがいであるが、その本質ほんしつ慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうなどとおなじく造血ぞうけつみき細胞さいぼうレベルでの遺伝子いでんし異常いじょうによる細胞さいぼう増殖ぞうしょくのう自律じりつてき向上こうじょうであるとかんがえられ、一般いっぱんてきには白血病はっけつびょうとはされないこれらも、広義こうぎには白血病はっけつびょうるいとしてあつかわれることもある[172]

放射線ほうしゃせん白血病はっけつびょう

原子げんしばくだん白血病はっけつびょう

広島大学ひろしまだいがく原爆げんばく放射線ほうしゃせん医科いかがく研究所けんきゅうじょ鎌田かまたなななんらの1978ねん研究けんきゅう (Kamada N,et al:Blood 51:843,1978) によると、造血ぞうけつみき細胞さいぼうしょうじた染色せんしょくたい突然変異とつぜんへんい(フィラデルフィア染色せんしょくたいまたはbcr-abl遺伝子いでんし変異へんい)によって1個いっこ慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう発生はっせいし、たったひと発生はっせいした白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうが6ねんには、末梢まっしょうでの白血球はっけっきゅうすうが1まん/μみゅーl(基準きじゅんは3500-9000程度ていど)になるまでかずやす。血液けつえきぶんではこう塩基えんきだま増加ぞうかし、こうちゅうだまと、ときにはこうさんだま増加ぞうかする。白血球はっけっきゅうすうが2まん/μみゅーlをえるとだま出現しゅつげんして慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう状態じょうたい明白めいはくになる[173]

1945ねん広島ひろしま長崎ながさき原子げんしばくだん被爆ひばくしたが、その放射線ほうしゃせん被曝ひばくものでは5ねんの1950ねんから10ねんの1955ねんにかけて慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう発生はっせい頻度ひんどしるあきら増加ぞうかした[174]被曝ひばくした放射線ほうしゃせんりょうが0.5Gy[註 32]以上いじょう放射線ほうしゃせん被曝ひばくしゃでは通常つうじょうすうじゅうばい慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう発生はっせい記録きろくされ[註 33][175]原爆げんばく被爆ひばくから5-10ねん発症はっしょうはピークをむかえ、そのには発症はっしょうりつ急激きゅうげき低下ていか通常つうじょうレベルになっている[176]

おおまかな推移すいい稲葉いなば 俊哉としや放射線ほうしゃせんがんにおけるエピゲノム制御せいぎょ異常いじょう役割やくわり」『広島ひろしま医学いがく』Vol.63 No.4、2010ねん、pp.236-240および放射線ほうしゃせん影響えいきょう研究所けんきゅうじょのHP[177][178]をもとに作成さくせい

放射線ほうしゃせん影響えいきょう研究所けんきゅうじょ調査ちょうさでは、ぜん白血病はっけつびょうでは原爆げんばく被爆ひばく6-8ねんあいだ発症はっしょうりつのピークとされる。放射線ほうしゃせん影響えいきょう研究所けんきゅうじょ詳細しょうさいなデータは1950ねん国勢調査こくせいちょうさからはじまり、それ以前いぜんには推計すいけいもはいるが被爆ひばく2ねんから白血病はっけつびょうはじめているとかんがえられている。放射線ほうしゃせん影響えいきょう研究所けんきゅうじょ被爆ひばくしゃやく5まんにんを1950ねん-2000ねんまでの50年間ねんかん観察かんさつしたところ、被爆ひばくしゃ5まんにん×50年間ねんかんなかで204にん白血病はっけつびょう死亡しぼうし、それは自然しぜん白血病はっけつびょう死亡しぼうりつとくらべて46%の過剰かじょう発生はっせいであった。当然とうぜん被曝ひばく線量せんりょうおおいほど白血病はっけつびょうでの死亡しぼうりつたかく、1Gy以上いじょう被曝ひばくしゃではやく2700にんちゅう56にん放射線ほうしゃせん原因げんいん白血病はっけつびょうくなったとかんがえられ、0.005-0.1Gyの被曝ひばくしゃやく3まんにんでは白血病はっけつびょうでの死亡しぼうは69にん、そのなか放射線ほうしゃせん被曝ひばくしていなくても発症はっしょう死亡しぼうしたであろう自然しぜん発生はっせいりつ勘案かんあんして除去じょきょした過剰かじょう発生はっせいは4にんとされている。被曝ひばくしゃ白血病はっけつびょうは AML, ALL, CML で顕著けんちょであり、CLL は目立めだたない[註 34][178]放射線ほうしゃせん被曝ひばくりょう単位たんいについては脚注きゃくちゅう[註 35]参照さんしょうのこと)。

原爆げんばくによる放射線ほうしゃせん被曝ひばくによる白血病はっけつびょうとがんの発生はっせいちが

広島ひろしま長崎ながさき被爆ひばくしゃ白血病はっけつびょう白血病はっけつびょう以外いがいがん悪性あくせい腫瘍しゅようでは過剰かじょう発生はっせい傾向けいこうことなる。前述ぜんじゅつのように放射線ほうしゃせん影響えいきょう研究所けんきゅうじょ調査ちょうさでは慢性まんせい白血病はっけつびょう急性きゅうせい白血病はっけつびょう合計ごうけいであるぜん白血病はっけつびょうでは被爆ひばくから6-8ねんがピークでそのゆるやかに発症はっしょうりつがっているが[註 36][178]白血病はっけつびょう以外いがいのがんの過剰かじょう発生はっせい被爆ひばく10ねん目立めだつようになりその年々ねんねん過剰かじょう発生はっせいえ2010ねん現在げんざいでも過剰かじょう発生はっせい状況じょうきょうつづいている[177][179]ひとつの理由りゆうとして白血病はっけつびょうでは染色せんしょくたいてんぎゃくなどでキメラ遺伝子いでんし形成けいせいされて発生はっせいするものがおおい。がんでも白血病はっけつびょうでもひとつの遺伝子いでんし異常いじょうだけではがんはせずなに段階だんかいかの遺伝子いでんし異常いじょうかさなってがんするが(CML は例外れいがいである[註 37]白血病はっけつびょうおおいキメラ遺伝子いでんしのようなおおきな遺伝子いでんし異常いじょうではがん必要ひつようなステップはすくなく、放射線ほうしゃせん被曝ひばくによって最初さいしょおおきな遺伝子いでんし異常いじょう(キメラ遺伝子いでんし)がおきると白血病はっけつびょう発生はっせい必要ひつようのこりの遺伝子いでんし異常いじょうすくなく、遺伝子いでんし異常いじょうかさなるために必要ひつよう時間じかんすくない。しかし、白血病はっけつびょう以外いがいのがんではちいさな遺伝子いでんし変異へんい数多かずおおかさなって発生はっせいするものがおおいので放射線ほうしゃせん被曝ひばくによって遺伝子いでんし異常いじょうの First hit がしょうじてもそれにおおくの遺伝子いでんし異常いじょうかさなる時間じかん必要ひつようなため、放射線ほうしゃせん被曝ひばくからがん発生はっせいまでなが時間じかん必要ひつようになるとかんがえられる[179]

チェルノブイリ原発げんぱつ事故じこ白血病はっけつびょう

国連こくれんによって設置せっちされた原子げんし放射線ほうしゃせん影響えいきょうかんする国連こくれん科学かがく委員いいんかい( United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation:略称りゃくしょう UNSCEAR)の2008ねん報告ほうこくでは、チェルノブイリ原発げんぱつ事故じこにおいて放射線ほうしゃせん汚染おせん除去じょきょ作業さぎょうしゃすうじゅうまんにん)のなかでのこう線量せんりょう被曝ひばくしゃでは白血病はっけつびょう発生はっせいられるとされている。また、チェルノブイリ汚染おせん地域ちいき一般いっぱん住民じゅうみんでは1986ねん事故じこ発生はっせいからすう週間しゅうかん以内いない生産せいさんされた牛乳ぎゅうにゅうんだ子供こどもたちに甲状腺こうじょうせんがんが高率こうりつ発生はっせいしていることは判明はんめいしているが[註 38]白血病はっけつびょうかんしてはチェルノブイリ汚染おせん地域ちいき一般いっぱん住民じゅうみんあきらかな白血病はっけつびょう発症はっしょうりつ増加ぞうか証拠しょうこいとしている[180][181]。また、おな報告ほうこくしょ原子げんし放射線ほうしゃせん影響えいきょうかんする国連こくれん科学かがく委員いいんかいは(こうレベル被曝ひばくした作業さぎょういんと1986ねんにチェルノブイリ地域ちいき牛乳ぎゅうにゅうんだ小児しょうに青少年せいしょうねんのぞく)地域ちいき一般いっぱん住民じゅうみん放射線ほうしゃせん被曝ひばくによる健康けんこう被害ひがい心配しんぱいする必要ひつようはないと結論けつろんけている[180]

マヤーク核兵器かくへいき生産せいさん周辺しゅうへんでの白血病はっけつびょう増加ぞうか

チェルノブイリ原発げんぱつ事故じこでは作業さぎょういんのぞ地域ちいき住民じゅうみんにはあきらかな白血病はっけつびょう増加ぞうか証拠しょうこつかっていないが、1956ねん停止ていしされたロシアのマヤーク核兵器かくへいき生産せいさんでは作業さぎょういんだけでなく周辺しゅうへん住民じゅうみんにも白血病はっけつびょう増加ぞうか観測かんそくされている。ロシアのマヤーク核兵器かくへいき生産せいさんでは核兵器かくへいきようのプルトニウムを生産せいさんしていたが、プルトニウム生産せいさん過程かていしょうじたストロンチウム90周辺しゅうへん環境かんきょう放出ほうしゅつされている。チェルノブイリでおも問題もんだいになった放射ほうしゃせいヨウもと甲状腺こうじょうせんまるために甲状腺こうじょうせんがんが増加ぞうかしたが、マヤーク核兵器かくへいき生産せいさん放出ほうしゅつされたストロンチウム90はカルシウムと化学かがくてき性質せいしつ類似るいじするためほねあつまる性質せいしつがあるので白血病はっけつびょう増加ぞうか予想よそうされていた。マヤーク核兵器かくへいき生産せいさん作業さぎょういんおよび周辺しゅうへん住民じゅうみんでは1953-2005ねんあいだに93にん白血病はっけつびょうになり、あきらかに放射線ほうしゃせん被曝ひばくりょうおおいほど白血病はっけつびょうリスクはたかくなる。ストロンチウム90による過剰かじょう相対そうたいリスクERRは4.9/Gyで、つまり被曝ひばくりょう1Gyあたり白血病はっけつびょうのリスクが5.9ばいになっている[181]

(マヤーク核兵器かくへいき生産せいさん事故じこについてはウラルかく惨事さんじ参照さんしょうのこと)

その放射線ほうしゃせん被曝ひばく白血病はっけつびょう

医療いりょう行為こういでも強直きょうちょくせい脊椎せきついえん患者かんじゃ脊椎せきつい放射線ほうしゃせん照射しょうしゃけたもの子宮しきゅう頸癌たいしての放射線ほうしゃせん治療ちりょう骨髄こつづい放射線ほうしゃせんびたものではすうねん慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう発症はっしょうりつたかくなっていることが報告ほうこくされている[182]。ただし、これらの放射線ほうしゃせん被曝ひばくりょう日常にちじょう生活せいかつではありえない放射線ほうしゃせんりょうであり、これらの放射線ほうしゃせん原因げんいんおもわれる慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう患者かんじゃ全体ぜんたいなかでは例外れいがいえるほどすくなく、大半たいはん慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう発生はっせい原因げんいん不明ふめいである[182]

航空こうくう会社かいしゃ国際線こくさいせんのパイロットや客室きゃくしつ乗務じょうむいん地上ちじょうらす一般人いっぱんじんよりもおおくの自然しぜん放射線ほうしゃせんびている。地上ちじょう一般人いっぱんじんくらとく中性子ちゅうせいしせん被曝ひばくりょうおおい。その被曝ひばくりょうとしに3-6mSv程度ていど推定すいていされている。かれらの白血病はっけつびょうリスクは増大ぞうだいしているとの報告ほうこくもあるが、しかし症例しょうれいすくなすぎて被曝ひばく線量せんりょう発症はっしょうリスクの相関そうかんしめせるほどはっきりしたこと判明はんめいしていない(白血病はっけつびょう現役げんえき世代せだいでは10まんにんあたりどしすうにん程度ていど発症はっしょうりつである)。まただい7染色せんしょくたい異常いじょう発生はっせいれい報告ほうこくされているが、やはり症例しょうれいすくなすぎて被曝ひばく線量せんりょう発症はっしょうリスクの相関そうかんあきらかではない[181]

アメリカ学会がっかいでの1944ねんと1950ねん報告ほうこくでは放射線ほうしゃせんはそれ以外いがい診療しんりょう医師いしくら白血病はっけつびょう死亡しぼうりつは10ばいたかく、イギリスでも放射線ほうしゃせん防御ぼうぎょ意識いしきひくかった1921ねん以前いぜん放射線ほうしゃせんではガンによる死亡しぼうりつあきらかにたかいことが報告ほうこくされている。ただし、放射線ほうしゃせん防護ぼうご対策たいさく確立かくりつした1950ねん以降いこうでは放射線ほうしゃせん白血病はっけつびょう発症はっしょうおおいとうデータはくなっている[183]

白血病はっけつびょう患者かんじゃへの支援しえん

医療いりょう制度せいど各国かっこくでさまざまであるが、移植いしょく医療いりょうささえる骨髄こつづいバンクや臍帯さいたいバンクは先進せんしんこく中心ちゅうしん世界せかいやく50カ国かこくにあり、2012ねん現在げんざい世界せかいてき骨髄こつづいドナー検索けんさくシステム (Bone Marrow Donors Worldwide :BMDW) が構築こうちくされ、骨髄こつづいかんしては48カ国かこく66の骨髄こつづいバンクが参加さんか登録とうろくドナーは1875まんにん臍帯さいたいでも29カ国かこくから43の臍帯さいたいバンクが BMDW に参加さんかし、登録とうろくされた臍帯さいたいのストックは51まんほんになっている[184]。BMDWで検索けんさくされた骨髄こつづい臍帯さいたい提供ていきょう品質ひんしつ管理かんりなどで国際こくさいあいだ協力きょうりょくする組織そしきとしては The World Marrow Donor Association (WMDA) があり[185]、ややふるいデータであるが2004ねん世界せかい骨髄こつづい移植いしょくではその1/3は国境こっきょうえて提供ていきょうされたものである[186]

日本にっぽんにおける白血病はっけつびょう患者かんじゃたいする支援しえん

白血病はっけつびょうきびしくむずかしい病気びょうきではあるが、治療ちりょう助成じょせいのある特定とくてい疾患しっかん(いわゆる難病なんびょう)には指定していされていない[187]。しかし18さい未満みまん小児しょうに白血病はっけつびょうには小児しょうに慢性まんせい特定とくてい疾患しっかん治療ちりょう研究けんきゅう事業じぎょうによって保健ほけん福祉ふくし事務所じむしょあるいは保健所ほけんじょ必要ひつよう書類しょるいえて申請しんせいすれば自治体じちたいによる助成じょせいけられる[188]ので小児しょうに白血病はっけつびょう治療ちりょう患者かんじゃ負担ふたんおおきくはない。さらに治療ちりょう助成じょせいだけでなく小児しょうに白血病はっけつびょうでは所得しょとく制限せいげんなどの条件じょうけんがあるが特別とくべつ児童じどう扶養ふよう手当てあて[189]財団ざいだん法人ほうじんがんの子供こどもまもかい[190] などの経済けいざいてき支援しえんられることもあり、あるいは企業きぎょうによるCSR活動かつどう[191]などもある。なので小児しょうに白血病はっけつびょうでは各種かくしゅ制度せいど活用かつようすれば保護ほごしゃ経済けいざいてき負担ふたんおおきくはない。

成人せいじん白血病はっけつびょう治療ちりょう高額こうがくになるが日本にっぽん健康けんこう保険ほけんでは高額こうがく療養りょうよう支給しきゅう制度せいど利用りようできる[192]移植いしょく必要ひつよう患者かんじゃには骨髄こつづいバンク各地かくちもうけられた臍帯さいたいバンクなどのじゅん公的こうてき組織そしき患者かんじゃ移植いしょく支援しえんのために活動かつどうしている。2011ねんまつ時点じてんでは骨髄こつづいバンクではやく40まんにんのドナー登録とうろくがあり[193]臍帯さいたいバンクでは3まんほんのストックがある[194]白血病はっけつびょう患者かんじゃ日本にっぽん骨髄こつづいバンクを利用りようするさい患者かんじゃ負担ふたんきんについては前年度ぜんねんど所得しょとく税額ぜいがく一定いっていがく以下いか場合ばあいには一部いちぶもしくは全額ぜんがく免除めんじょされる仕組しくみもある[195]日本人にっぽんじん民族みんぞくてき遺伝いでんがくてき均一きんいつせいたかく、そのために日本人にっぽんじん同士どうしでHLAがた一致いっちするかくりつたかく、2004ねん数字すうじでは世界せかいで750まんにん骨髄こつづいドナーがいるなか日本人にっぽんじん骨髄こつづいドナーは18まん6せんにん少数しょうすうであったにもかかわらず、2004ねん時点じてん移植いしょくそう件数けんすうでも、人口じんこうたりの移植いしょくすうでも日本にっぽん世界せかいだい2であった(1はアメリカである)[186]。しかし、登録とうろくドナーが40まんにんえた2012ねん現在げんざいでもすべての患者かんじゃにドナーがつかるわけではない[196]

動物どうぶつ白血病はっけつびょう

白血病はっけつびょう人間にんげんばかりでなくおおくの哺乳類ほにゅうるい鳥類ちょうるいかかる。家畜かちくやペットではうしうまひつじ山羊やぎぶたねこいぬにわとりなどでられる。家畜かちく・ペットではリンパせい白血病はっけつびょうおおくウイルス(レトロウイルス)感染かんせんによるものがおお[197]いぬでは人間にんげんおなじく AML, ALL, まれに CML, CLL がられ、そのおおくでは原因げんいん不明ふめいである。ねこでは AML の2/3、ALL のほとんどがねこ白血病はっけつびょうウイルス (FeLV) によるものであり、MDS やリンパ腫りんぱしゅおおく、それらも FeLV が原因げんいんである。いぬでもねこでも人間にんげん同様どうよう化学かがく療法りょうほうこうがんざい治療ちりょうおこなわれるが、ほとんどは4-6ヶ月かげつ以内いない死亡しぼうする[198]うしにも白血病はっけつびょうはありなるうしがた散発さんぱつがたがあり、なりうしがたはウイルスによるものであり、散発さんぱつがた原因げんいん不明ふめいである。なりうしがたうし白血病はっけつびょうウイルス (BLV) によるもので潜伏せんぷく期間きかんながなりうしになってから発症はっしょうする。うしではウイルス蔓延まんえんふせぐためにやめうし治療ちりょうはせずすうしゅう死亡しぼうする。うまではリンパ腫りんぱしゅ散発さんぱつてきられるものの白血病はっけつびょうすくない[199]いぬねこでは白血病はっけつびょうリンパ腫りんぱしゅ治療ちりょう骨髄こつづい移植いしょくこころみられている。いぬ骨髄こつづい移植いしょくではGVHDおも死亡しぼうれいおおい。ねこではシクロスポリンなどの免疫めんえき抑制よくせいおこなうと成功せいこうりつたかく GVHD もけいめである[200]

脚注きゃくちゅう

註釈ちゅうしゃく

  1. ^ 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは一見いっけん正常せいじょう白血球はっけっきゅう血小板けっしょうばん増加ぞうかし、慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうでも一見いっけん正常せいじょうなリンパだま増加ぞうかするが、それらはあくまで正常せいじょう血球けっきゅうではない
  2. ^ 2005ねん国立こくりつがん研究けんきゅうセンターの統計とうけいでは、がん全体ぜんたいでは、年間ねんかん10まんにんあたり500にんきょう罹患りかんするが、白血病はっけつびょう全体ぜんたいでは年間ねんかん10まんにんあたり7にん程度ていどでがん全体ぜんたいの1%きょうぎない-国立こくりつがん研究けんきゅうセンター・部位ぶいべつ年齢ねんれい階級かいきゅうべつがん罹患りかんすう割合わりあい(2005ねん2012.2.19閲覧えつらん部位ぶいべつ年齢ねんれい階級かいきゅうべつがん罹患りかんすう割合わりあい2012.2.19閲覧えつらん
  3. ^ ただし、白血病はっけつびょう細胞さいぼうかたまりはつくらないが、白血病はっけつびょう細胞さいぼうがリンパぶし歯肉はにく、など各種かくしゅ臓器ぞうき浸潤しんじゅんしてそこでしゅこぶつくることはある、このしゅこぶ白血病はっけつびょう本体ほんたいではないので外科げかてきのぞいても根本こんぽん治療ちりょうにはならない
  4. ^ フィラデルフィア染色せんしょくたいPh+の慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうではこうちゅうだまこう塩基えんきだま増加ぞうかは必発であり、血小板けっしょうばん増加ぞうかしていることがおおい。-順天堂大学じゅんてんどうだいがく血液けつえき内科ないか慢性まんせい白血病はっけつびょう特徴とくちょう
  5. ^ FAB分類ぶんるいAML-M6では白血病はっけつびょう細胞さいぼう半数はんすう赤血球せっけっきゅうおさなわかたまであるあかだまていてあか白血病はっけつびょうともばれ、AML-M7では白血病はっけつびょう細胞さいぼう骨髄こつづいけい細胞さいぼうあかしであるMPOは発現はつげんせず、きょかくだまけい抗原こうげん発現はつげんしていて急性きゅうせいきょかくだませい白血病はっけつびょうばれる。- 東田ひがしだ 俊彦としひこちょ 『iMedicine. 5』リブロ・サイエンス、2010ねん、pp.180-181
  6. ^ 骨髄こつづいけい細胞さいぼう血液けつえき細胞さいぼうでリンパだま以外いがい細胞さいぼうである。顆粒かりゅうだまこうちゅうだまこうさんだまこう塩基えんきだま)、たんたま赤血球せっけっきゅう血小板けっしょうばんやそのはは細胞さいぼうなどである。造血ぞうけつみき細胞さいぼう分化ぶんか増殖ぞうしょくはじめると最初さいしょにリンパけい骨髄こつづいけい分化ぶんか方向ほうこうかれる。-出典しゅってん 大西おおにし しゅんづくり梶原かじはら ひろしあつし神山かみやま 隆一りゅういち 監修かんしゅう『スタンダード病理びょうりがくだい3はん文光ぶんこうどう、2009ねん、pp.400-402
  7. ^ 骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん一部いちぶにはだま増加ぞうかしているものがあり、WHOの定義ていぎでは骨髄こつづいでのだま比率ひりつが19%以下いか骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐんであるが、そのままだま増加ぞうかし20%をえると急性きゅうせい白血病はっけつびょうなされる。ただし、19%と20%で症候しょうこうてきおおきな変化へんかがあるわけではなく、臨床りんしょうてきには適宜てきぎ柔軟じゅうなん対処たいしょする。-直江なおえ 知樹ともき へん『WHO血液けつえき腫瘍しゅよう分類ぶんるい医薬いやくジャーナルしゃ、2010ねん、p.108
  8. ^ 2006ねん現在げんざいでも AML-M3 以外いがい急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは Ara-c 7日間にちかんとダウノルビシンなどアントラサイクリンけいこうがんざい3日間にちかん寛解かんかい導入どうにゅう療法りょうほう標準ひょうじゅんである。-浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、p.1414
  9. ^ ラテン語らてんごのleucaemia(白血病はっけつびょう)は合成ごうせい (ae) とされ、ラテン語らてんご語頭ごとうの leuc はギリシャの「しろい」から、ラテン語らてんご血液けつえき状態じょうたいあらわす aemia はギリシャの「」からの由来ゆらいである。-出典しゅってん 松下まつした 正幸まさゆき ちょ医学いがく用語ようごち』榮光えいこうどう、1997ねん前書まえがきppⅰ-ⅳおよ本文ほんぶんp.15およびp.305
  10. ^ AML-M3急性きゅうせいぜん骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう (APL) では、生命せいめいかかわるだい規模きぼ出血しゅっけつおおいが、それはたん骨髄こつづい白血病はっけつびょう細胞さいぼうえることで血小板けっしょうばんすうるからだけではなく、APL細胞さいぼう組織そしき因子いんしによって高度こうどせん溶活せいともな播種はしゅせい血管けっかんない凝固ぎょうこ症候群しょうこうぐん (disseminated intravascular coagulation:DIC) をこすからである。-金沢大学かなざわだいがく血液けつえき内科ないか急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (APL) とDIC:ATRA、アネキシンII
  11. ^ 白血病はっけつびょう細胞さいぼうのう脊髄せきずいなどの中枢ちゅうすう神経しんけい浸潤しんじゅんすると頭痛ずつう嘔吐おうと視力しりょく障害しょうがい顔面がんめん神経しんけい麻痺まひ眼球がんきゅう運動うんどう麻痺まひなどの症状しょうじょうあらわれる。-出典しゅってん 浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、p.1431
  12. ^ 正常せいじょう骨髄こつづいちょうこつ胸骨きょうこつの)では、造血ぞうけつ細胞さいぼう脂肪しぼうがそれぞれある程度ていど存在そんざいする。骨髄こつづいない造血ぞうけつ細胞さいぼう脂肪しぼうがそれぞれすうわりずつめるのをせい形成けいせいという。骨髄こつづいない造血ぞうけつ細胞さいぼうがほとんどなく脂肪しぼうばかりなのをてい形成けいせい脂肪しぼうがなくて造血ぞうけつ細胞さいぼうがぎっしりまっているのを形成けいせいという。てい形成けいせい骨髄こつづい典型てんけい再生さいせい不良ふりょうせい貧血ひんけつ形成けいせい骨髄こつづい典型てんけい白血病はっけつびょうである。
  13. ^ 小児しょうに白血病はっけつびょうでは急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょう (ALL) がおおく、小児しょうにのALLでは2-3さい発症はっしょうりつのピークとされ、とく男児だんじおおい。2-3さい男児だんじのALLが小児しょうに白血病はっけつびょう発症はっしょうりつげているので、年齢ねんれい性別せいべつ小児しょうにでは白血病はっけつびょうはそれほどおお疾患しっかんではない-浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、p.1449-1450
  14. ^ 急性きゅうせいリンパせい白血病はっけつびょうバーキットがたでも欧米おうべい日本にっぽんおお散発さんぱつがた免疫めんえき不全ふぜんがたではウイルスとの関連かんれん指摘してきされていない
  15. ^ ただし、白血病はっけつびょう乳児にゅうじ小児しょうにわかひとにもおき、いち段階だんかい遺伝子いでんし異常いじょうでおこる白血病はっけつびょう慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう)もあるのですべてではない。白血病はっけつびょう融合ゆうごう遺伝子いでんしなどのおおきな遺伝子いでんし変異へんいっているものがおおいが、そのかわり細胞さいぼうががんするまでに必要ひつよう遺伝子いでんし変異へんいかずは「がん」にくらべるとすくないことが示唆しさされている。-稲葉いなば 俊哉としや放射線ほうしゃせんがんにおけるエピゲノム制御せいぎょ異常いじょう役割やくわり」『広島ひろしま医学いがく』Vol.63 No.4、広島ひろしま学会がっかい、2010ねん、pp.236-240
  16. ^ 急性きゅうせい白血病はっけつびょう白血病はっけつびょう細胞さいぼうミエロペルオキシダーゼ (MPO) 陰性いんせいでリンパけいマーカーが陽性ようせいならば ALL である。ALL の細胞さいぼう起源きげん未熟みじゅくなリンパけい細胞さいぼうである。急性きゅうせい白血病はっけつびょう細胞さいぼうが MPO陽性ようせいまたは顆粒かりゅうけいマーカーもしくはきょかくだまマーカーもしくは非特異ひとくいてきエステラーゼ (NSE) が陽性ようせいとう骨髄こつづいけい細胞さいぼう特徴とくちょうしめすならば AML、CML では顆粒かりゅうけい細胞さいぼうこうちゅうだまこう塩基えんきだま)の増殖ぞうしょくおもとし、CLL では細胞さいぼうはリンパだま性質せいしつつ-出典しゅってん 浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、pp.1377,1430および日本にっぽん血液けつえき学会がっかい日本にっぽんリンパもうないけい学会がっかい 編集へんしゅう造血ぞうけつ腫瘍しゅよう取扱とりあつか規約きやく金原出版かねはらしゅっぱん、2010ねん、pp.2,3,36,41,48 ごくまれ細胞さいぼう系列けいれつのはっきりしないものがある。それについては#系統けいとう不明ふめい白血病はっけつびょう説明せつめいする。
  17. ^ 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうではフィラデルフィア染色せんしょくたいばれる9ばんと22ばん染色せんしょくたいちょううであいだ相互そうごてんにより、9ばんじょうの abl遺伝子いでんしが22ばんじょうの bcr遺伝子いでんし領域りょういきてんしbcr/abl融合ゆうごう遺伝子いでんし形成けいせいされる。このてんは t(9;22) (q34;q11) とりゃくして表記ひょうきする。この翻訳ほんやく産物さんぶつであるBCR/ABLタンパクは正常せいじょうABLタンパクとちが恒常こうじょうてき活性かっせいされたチロシンキナーゼである。恒常こうじょうてき活性かっせいされたBCR/ABLタンパクによって下流かりゅう細胞さいぼうないシグナル伝達でんたつ活性かっせいされ細胞さいぼう自律じりつてき増殖ぞうしょくをもたらす。このBCR/ABLチロシンキナーゼによる基質きしつチロシンのリン酸化さんか標的ひょうてき阻害そがいする物質ぶっしつイマチニブである。-薄井うすい 紀子のりこ白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう標的ひょうてきとする薬剤やくざい開発かいはつ」『最新さいしん医学いがく』Vol.66 No.3、最新さいしん医学いがくしゃ、2011ねん、pp.409-415
  18. ^ これらの白血病はっけつびょうも「慢性まんせい」で「骨髄こつづいせい」であるが、慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうがフィラデルフィア染色せんしょくたい(Ph染色せんしょくたい陽性ようせい定義ていぎされてしまったために、骨髄こつづいせいでPh染色せんしょくたい陰性いんせい慢性まんせい白血病はっけつびょうは4つの大分おおいたるいからはずれる
  19. ^ 急性きゅうせい白血病はっけつびょうでは寛解かんかいはいっていない寛解かんかい移植いしょくをしても失敗しっぱいする可能かのうせいたかいためにまずは寛解かんかいにもっていく必要ひつようがある。一旦いったん寛解かんかいしたのちうんわる再発さいはつしてしまったのち再度さいどこうがんざい治療ちりょう寛解かんかい導入どうにゅうしただい2寛解かんかいでの移植いしょくでの5ねん生存せいぞんりつは58.9%再々さいさいはつだい3寛解かんかいでの5ねん生存せいぞんりつは38.6%とはや寛解かんかいでの移植いしょくほうが5ねん生存せいぞんりつたかい。なので最初さいしょから再発さいはつする可能かのうせいたかいと予想よそうされるこうリスク(不良ふりょうぐんではなるべくはや寛解かんかい状況じょうきょうによってはだいいち寛解かんかい最初さいしょ寛解かんかい再発さいはつはまだしていない)に移植いしょく推奨すいしょうされることがある。いと予想よそうされるていリスク(良好りょうこうぐんではだいいち寛解かんかいからの地固じがた療法りょうほうでそのまま治癒ちゆになる可能かのうせいたかく、過酷かこくでリスクのたか移植いしょく治療ちりょう無理むり選択せんたくする必要ひつようはない。なお、白血病はっけつびょう細胞さいぼう治療ちりょう抵抗ていこうせいたか寛解かんかいいたらない寛解かんかいでの移植いしょくでは5ねん生存せいぞんりつは22.4%とたかくはない -押味おしみ 和夫かずお 編著へんちょ『カラーテキスト血液けつえきびょうがく中外ちゅうがい医学いがくしゃ、2007ねん、p.321 -なお最初さいしょから治療ちりょう抵抗ていこうせい寛解かんかいってけない難治なんじせいのAMLでは移植いしょく唯一ゆいいつ長期ちょうき生存せいぞん期待きたいできる方法ほうほうである。前述ぜんじゅつでは22.4%という数字すうじげたが資料しりょうによってだいぶ数字すうじことなり、寛解かんかい導入どうにゅう失敗しっぱいしても移植いしょくによって15-40%の患者かんじゃ長期ちょうき生存せいぞん可能かのうであるともされる -豊嶋とよしま たかしとく へん造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく医薬いやくジャーナルしゃ、2009ねん、p.169。 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうでは治療ちりょう抵抗ていこうせいのある場合ばあい急性きゅうせい転化てんかした場合ばあい移植いしょく考慮こうりょする -直江なおえ 知樹ともき へん現場げんば役立やくだ血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうプロトコールしゅう医薬いやくジャーナルしゃ、2011ねん、pp.71-86。 慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょうではゆるやかな経過けいかのものがおおく、移植いしょく医療いりょうためされているが標準ひょうじゅん治療ちりょうにはなっていない -出典しゅってん 国立こくりつがん研究けんきゅうセンター・慢性まんせいリンパせい白血病はっけつびょう
  20. ^ 免疫めんえき不全ふぜんマウスではリンパだま存在そんざいしないか活性かっせいなので異物いぶつ排除はいじょ能力のうりょくがなく、ひと造血ぞうけつ細胞さいぼう移植いしょくするとマウスの体内たいないひと造血ぞうけつ細胞さいぼう定着ていちゃくし、マウスの体内たいないひと血液けつえき細胞さいぼう産出さんしゅつされる。もちろん、無菌むきん状態じょうたい飼育しいくしないと免疫めんえき不全ふぜんマウスはすぐに感染かんせんしょう死亡しぼうする。-SCIDマウスとヒト疾患しっかんモデル
  21. ^ 施設しせつ状況じょうきょうによってことなるが、標準ひょうじゅんてきぜん処置しょちでは放射線ほうしゃせんを2Gy×6かいけい12Gyと同時どうじこうがんざいのシクロホスファミドを120mg/体重たいじゅう1kgあたりを投与とうよ、あるいはブスルファン12.8mg/kgとシクロホスファミドを120mg/kgを投与とうよするが-出典しゅってん豊嶋とよしま たかしとく へん造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく医薬いやくジャーナルしゃ、2009ねん、pp.60-63、放射線ほうしゃせん6Gyだけでも致死ちしりょうわれ-出典しゅってんがんサポート情報じょうほうセンターブスルファン12.8mg/kgとシクロホスファミドを120mg/kgも致死ちしりょうをはるかにえている。放射線ほうしゃせんりょうこうがんざいりょうやすほど再発さいはつ可能かのうせいひくくなるが治療ちりょう関連かんれんえる。-出典しゅってん豊嶋とよしま たかしとく へん造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく医薬いやくジャーナルしゃ、2009ねん、pp.60-63
  22. ^ 造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょくには同種どうしゅ家族かぞくふくめた他人たにん)からの移植いしょく自家じか自分じぶん造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょくがある。ソースのちがいをふくめて同種どうしゅ骨髄こつづい移植いしょく同種どうしゅ末梢まっしょう血幹けっかん細胞さいぼう移植いしょく同種どうしゅ臍帯さいたい移植いしょく自家じか骨髄こつづい移植いしょく自家じか末梢まっしょう血幹けっかん細胞さいぼう移植いしょくの5つに細分さいぶんされる。(自家じか臍帯さいたい移植いしょくはほとんどない)- 国立こくりつがん研究けんきゅうセンター・造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく種類しゅるい自家じか移植いしょくでは移植いしょくへんたい宿主しゅくしゅびょう (GVHD) がいメリットはあるが、移植いしょくへん白血病はっけつびょう細胞さいぼうじっている可能かのうせいたかく、移植いしょくへんたい白血病はっけつびょう効果こうか(GVL効果こうか)もため再発さいはつりつたかく、白血病はっけつびょう治療ちりょうとしては自家じか移植いしょくすくない。AML-M3 以外いがい白血病はっけつびょう移植いしょくではほとんどは同種どうしゅ移植いしょくである国立こくりつがん研究けんきゅうセンター・造血ぞうけつみき細胞さいぼう移植いしょく種類しゅるい国立こくりつがん研究けんきゅうセンターでもAML-M3以外いがい白血病はっけつびょうでは自家じか移植いしょく推奨すいしょうしていない-国立こくりつがん研究けんきゅうセンター・移植いしょく適応てきおうかんがかたただし、AML-M3(急性きゅうせいぜん骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう)では事前じぜん白血病はっけつびょう細胞さいぼう陰性いんせい確認かくにんできるため AML-M3 では自家じか移植いしょくおこなわれる日本にっぽん造血ぞうけつ細胞さいぼう移植いしょく学会がっかい造血ぞうけつ細胞さいぼう移植いしょくガイドライン急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう。またAML-M3以外いがい白血病はっけつびょうでもドナーがつからないなどの場合ばあい自家じか移植いしょくおこなわれることはある山根やまね孝久たかひさ急性きゅうせい白血病はっけつびょうたいする自家じか末梢まっしょう血幹けっかん細胞さいぼう移植いしょく大阪市立大学おおさかいちりつだいがく医学部いがくぶ
  23. ^ 欧米おうべいではダウノルビシン 45-60mg/m2 3日間にちかんとシタラビン 100-200mg/m2 7日間にちかん基本きほんである。日本にっぽんでは基本きほんおなじでもしきかい骨髄こつづい検査けんさ結果けっか薬剤やくざい加減かげんをしながら様子ようする。さまざまなレジメン(投薬とうやくするくすり種類しゅるいりょう期間きかん・タイミングの計画けいかく)がためされ2012ねん現在げんざいではイダルノビシン 12mg/m2 3日間にちかんまたはダウノルビシン 50mg/m2 5日間にちかんとシタラビン 100mg/m2 7日間にちかん基本きほんになっている。-出典しゅってん 宮脇みやわき 修一しゅういち急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうたいする化学かがく療法りょうほう現在げんざい到達とうたつてん」『臨床りんしょう血液けつえき』Vol,53 No.1、日本にっぽん血液けつえき学会がっかい、2012ねん、pp.39-50および直江なおえ 知樹ともき へん現場げんば役立やくだ血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうプロトコールしゅう医薬いやくジャーナルしゃ、2011ねん、pp.9-19
  24. ^ 欧米おうべいではシタラビンの大量たいりょう療法りょうほうひろ一般いっぱんてきおこなわれている-出典しゅってん 宮脇みやわき 修一しゅういち急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうたいする化学かがく療法りょうほう現在げんざい到達とうたつてん」『臨床りんしょう血液けつえき』Vol,53 No.1、日本にっぽん血液けつえき学会がっかい、2012ねん、pp.39-50および直江なおえ 知樹ともき へん現場げんば役立やくだ血液けつえき腫瘍しゅよう治療ちりょうプロトコールしゅう医薬いやくジャーナルしゃ、2011ねん、pp.9-19
  25. ^ 急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (AML-M3) のオールトランスレチノインさん治療ちりょうちゅうにはレチノインさん症候群しょうこうぐんばれる急激きゅうげき白血球はっけっきゅう増加ぞうかARDS呼吸こきゅう不全ふぜんしょうじることがあり、また ATRAたんざいではたいせいちやすい。それらの予防よぼうとしてアントラサイクリンけいこうがんざい併用へいようする。不幸ふこうにもレチノインさん症候群しょうこうぐん発症はっしょうしてしまった場合ばあい副腎ふくじん皮質ひしつホルモン投与とうよする。-阿部あべ 達生たつお 編集へんしゅう造血ぞうけつ腫瘍しゅようアトラス』改訂かいていだい4はん日本にっぽん医事いじ新報しんぽうしゃ、2009ねん、p.465- なお、ATRA治療ちりょうちゅうは、絶対ぜったいトラネキサムさん投与とうよしてはいけない金沢大学かなざわだいがく血液けつえき内科ないか急性きゅうせいぜん骨髄こつづいだませい白血病はっけつびょう (APL) とDIC:ATRA、アネキシンII。また、ATRAたんざいでは白血病はっけつびょう細胞さいぼうすうおお症例しょうれいでは寛解かんかいにくいが、こうがんざい併用へいようして細胞さいぼうすうらしながら ATRA を使用しようするとたか完全かんぜん寛解かんかいりつることができる。-大野おおの竜三りゅうぞう急性きゅうせいぜん骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう」『血液けつえきフロンティア』Vol.13 No.10、医薬いやくジャーナルしゃ、2003ねん
  26. ^ 。G-CSF の投与とうよは ALL では推奨すいしょうされるが、AML ではケースバイケースであり、寛解かんかい状態じょうたいでの感染かんせんしょうのときに使つかわれることがある。-出典しゅってん日本にっぽん血液けつえき学会がっかい 編集へんしゅう血液けつえき専門医せんもんいテキスト』南江堂なんこうどう、2011ねん、p.248,439
  27. ^ CDとは細胞さいぼう表面ひょうめん発現はつげんしている抗原こうげん多数たすう種類しゅるいがあり、細胞さいぼう種類しゅるいによって発現はつげんしている抗原こうげん様々さまざまであり、抗原こうげんにはCD番号ばんごうられている。CD34抗原こうげん発現はつげんし CD38抗原こうげん発現はつげんしていないのが CD34+CD38-細胞さいぼうであり、正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうきわめてわか造血ぞうけつ細胞さいぼうも CD34+CD38-細胞さいぼうであるが、細胞さいぼう分化ぶんかすすむと表面ひょうめん抗原こうげん様々さまざま変化へんかしていき CD34+CD38- の発現はつげんがたうしなわれる。-阿部あべ 達生たつお 編集へんしゅう造血ぞうけつ腫瘍しゅようアトラス』改訂かいていだい4はん日本にっぽん医事いじ新報しんぽうしゃ、2009ねん、p.17-42- AML細胞さいぼうだい部分ぶぶんはCD34+CD38+細胞さいぼうであり継続けいぞくてき白血病はっけつびょう維持いじすることはできない。白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうふくまれる CD34+CD38-細胞さいぼう骨髄こつづいゆうかく細胞さいぼうなかで0.2-1.0%しかなく、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうはさらにその一部いちぶである。-松村まつむら いたきむくら ゆずる急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう(AML)における白血病はっけつびょうみき細胞さいぼう」『がんみき細胞さいぼう-がん研究けんきゅうのパラダイムシフト』医歯薬出版いしやくしゅっぱん、2009ねん、p.5-11
  28. ^ CD34+CD38-白血病はっけつびょう細胞さいぼうであっても、長期ちょうきてき白血病はっけつびょう状態じょうたい維持いじできるものと、短期たんきてきにしか白血病はっけつびょう状態じょうたい維持いじできないものがある。CD34+CD38-白血病はっけつびょう細胞さいぼうにも階層かいそうがあるとかんがえられている。このてんひと正常せいじょうみき細胞さいぼうでもおなじで、一生いっしょうわたって造血ぞうけつ維持いじできる造血ぞうけつみき細胞さいぼうは CD34+CD38-ぶんにあるが、おなじ CD34+CD38-ぶんには有限ゆうげん造血ぞうけつ能力のうりょくしかない造血ぞうけつ細胞さいぼうもある。-阿部あべ 達生たつお 編集へんしゅう造血ぞうけつ腫瘍しゅようアトラス』改訂かいていだい4はん日本にっぽん医事いじ新報しんぽうしゃ、2009ねん、pp.17-42
  29. ^ マウスの造血ぞうけつみき細胞さいぼうに BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんしのみ導入どうにゅうするとマウスは CML を発症はっしょうするが、分化ぶんかがある程度ていどすすんだマウスの造血ぞうけつ前駆ぜんく細胞さいぼうに BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんしのみを導入どうにゅうしてもマウスは CML は発症はっしょうしない。しかしマウスの造血ぞうけつ前駆ぜんく細胞さいぼうに BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんしくわえて Hes1遺伝子いでんし同時どうじ導入どうにゅうすると CML の急性きゅうせいおな状態じょうたいになる。つまりCMLの特徴とくちょうのこしながら急性きゅうせい白血病はっけつびょう状態じょうたいになる。この場合ばあい、BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんしがクラスI変異へんい、Hes1遺伝子いでんしがクラスII変異へんい相当そうとうし、さらにHes1遺伝子いでんし細胞さいぼう分化ぶんかせい付与ふよするものとかんがえられる。-中原なかはら 史雄ふみお慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう急性きゅうせい転化てんかにおけるHes1の関与かんよ」『臨床りんしょう血液けつえき』Vol.52 No.6、日本にっぽん血液けつえき学会がっかい、2011ねん、pp.329-336
  30. ^ ただし、白球はっきゅうびょう細胞さいぼう大元おおもとである白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうはゆっくりではあるが自律じりつてき細胞さいぼう分裂ぶんれつこすので、コントロールにあり大半たいはん細胞さいぼう休眠きゅうみん(G0)にある正常せいじょう造血ぞうけつみき細胞さいぼうくらべると細胞さいぼう周期しゅうきはいっている細胞さいぼうおおいとかんがえられている。ただし、白血病はっけつびょうみき細胞さいぼうにも休眠きゅうみん(G0)にはいっているものはおおい。-浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、p.1374
  31. ^ 15-19さい小児科しょうにかではなく内科ないかかることもある。-直江なおえ 知樹ともき へん血液けつえき疾患しっかん最新さいしん治療ちりょう. 2011-2013』南江堂なんこうどう、2010ねん、p.149
  32. ^ 胸部きょうぶレントゲン撮影さつえい被曝ひばくりょうは0.3mGy、胸部きょうぶCT検査けんさ被曝ひばくりょうは10mGyなので-出典しゅってん高槻たかつき病院びょういん放射線ほうしゃせん 0.5Gyという被曝ひばくりょう胸部きょうぶレントゲン撮影さつえいせんばい以上いじょう胸部きょうぶCT検査けんさの50回分かいぶんいちけたのと同等どうとう程度ていどになる。
  33. ^ 慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう通常つうじょう発症はっしょうりつ年間ねんかん10まんにんあたり1-1.5にん程度ていどである。前述ぜんじゅつ
  34. ^ この白血病はっけつびょう過剰かじょう発生はっせいすうは1950ねん以前いぜん数字すうじはいっていないが、広島ひろしま臨床りんしょうらによって被爆ひばくやく2ねんから白血病はっけつびょうはじめていたと報告ほうこくされている。放射線ほうしゃせん影響えいきょう研究所けんきゅうじょ原爆げんばく被爆ひばくしゃにおける白血病はっけつびょうリスク2011.8.9閲覧えつらん
  35. ^ 被曝ひばくりょうあらわ単位たんいはGy(グレイ)のほかSv(シーベルト)がもちいられる。SvはXせんγ線がんませんについてはGyとおなじである。Sv=補正ほせい係数けいすう×Gyとなる。補正ほせい係数けいすうはXせんガンマ線がんませんタ線たせんは 1、陽子ようしせんは 5、アルファ線あるふぁせんは 20、中性子ちゅうせいしせんはエネルギーにより 5 から 20 までのをとる。原爆げんばく直接ちょくせつ被爆ひばくでは中性子ちゅうせいしせんびるので0.1Gyの被曝ひばく影響えいきょうは0.1Sv=100mSv(ミリシーベルト)よりはおおきくなる。胸部きょうぶCT検査けんさはXせん検査けんさなので胸部きょうぶCT検査けんさ1かいでの放射線ほうしゃせん被曝ひばくりょうは10mGy=10mSvになる。-浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねん、p.1869
  36. ^ 被爆ひばくしゃ白血病はっけつびょうかくやまいがたでは CML と ALL が最初さいしょ過剰かじょう発生はっせいのリスクが上昇じょうしょうしたが終焉しゅうえんはやく10ねん程度ていど、AML では過剰かじょう発生はっせいリスクは徐々じょじょ増加ぞうかし CML, ALL にくらべると終息しゅうそくおそい。また、白血病はっけつびょう類縁るいえん疾患しっかんである骨髄こつづい形成けいせい症候群しょうこうぐん(MDS) では過剰かじょう発生はっせい傾向けいこう白血病はっけつびょうとはことなり1980ねん以降いこう増加ぞうか目立めだち、その増加ぞうか傾向けいこう固形こけいがんおなじである。つまり原爆げんばく被爆ひばくによるがんでは慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう潜伏期せんぷくきあいだみじかく、急性きゅうせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょうがそれにつづき、MDS や固形こけいがんではながい。-出典しゅってん朝長あさおさ まんひだりおとこ被爆ひばくしゃ白血病はっけつびょう(造血ぞうけつ腫瘍しゅよう)研究けんきゅうしん展開てんかい」『広島ひろしま医学いがく』Vol.63 No.4、広島ひろしま学会がっかい、2010ねん、pp.227-235
  37. ^ CMLはひとつのおおきな遺伝子いでんし変異へんい(BCR-ABL融合ゆうごう遺伝子いでんし)だけで発症はっしょうするが-出典しゅってん国立こくりつがん研究けんきゅうセンター・慢性まんせい骨髄こつづいせい白血病はっけつびょう、CMLは被爆ひばくしゃのがん・白血病はっけつびょうでも最初さいしょ増加ぞうか傾向けいこうしめす-朝長あさおさ まんひだりおとこ被爆ひばくしゃ白血病はっけつびょう(造血ぞうけつ腫瘍しゅよう)研究けんきゅうしん展開てんかい」『広島ひろしま医学いがく』Vol.63 No.4、広島ひろしま学会がっかい、2010ねん、pp.227-235
  38. ^ チェルノブイリ地域ちいき子供こども甲状腺こうじょうせんがんが増加ぞうかしたのは放射ほうしゃせいヨウもと付着ふちゃくした牧草ぼくそうべたうしした牛乳ぎゅうにゅうみ、放射ほうしゃせいヨウもと甲状腺こうじょうせん蓄積ちくせきしたためである。放射ほうしゃせいヨウもと半減はんげんは8にちなので1987ねん以降いこう牛乳ぎゅうにゅうには放射ほうしゃせいヨウもとふくまれていない。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

外部がいぶリンク