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シーボーギウム - Wikipedia コンテンツにスキップ

シーボーギウム

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドブニウム シーボーギウム ボーリウム
W

Sg

不明ふめい
外見がいけん
不明ふめい
一般いっぱん特性とくせい
名称めいしょう, 記号きごう, 番号ばんごう シーボーギウム, Sg, 106
分類ぶんるい 遷移せんい金属きんぞく
ぞく, 周期しゅうき, ブロック 6, 7, d
原子げんしりょう [271]
電子でんし配置はいち [Rn] 5f14 6d4 7s2
電子でんしから 2, 8, 18, 32, 32, 12, 2(推定すいてい)(画像がぞう
物理ぶつり特性とくせい
そう 固体こたい(推定すいてい)
密度みつど室温しつおん付近ふきん 35 (推定すいてい) g/cm3
原子げんし特性とくせい
酸化さんかすう 6
共有きょうゆう結合けつごう半径はんけい 143 pm
その
CAS登録とうろく番号ばんごう 54038-81-2
おも同位どういたい
詳細しょうさいシーボーギウムの同位どういたい参照さんしょう
同位どういたい NA 半減はんげん DM DE (MeV) DP
258Sg syn 2.9 ms SF
259Sg syn 0.48 s αあるふぁ 9.62, 9.36, 9.03 255Rf
260Sg syn 3.6 ms αあるふぁ (26%) 9.81, 9.77, 9.72 256Rf
SF (74%)
261mSg syn 9 µs IC 261gSg
261gSg syn 0.18 s αあるふぁ (98.1%) 9.62, 9.55, 9.47, 9.42, 9.37 257Rf
εいぷしろん (1.3%) 261Db
SF (0.6%)
262Sg syn 15 ms SF
263mSg syn 0.9 s αあるふぁ (87%) 9.25 259Rf
SF (13%)
263gSg syn 0.3 s αあるふぁ 9.06 259Rf
264Sg syn 68 ms SF
265aSg syn 8.9 s αあるふぁ 8.90, 8.84, 8.76 261Rf
265bSg syn 16.2 s αあるふぁ 8.70 261gRf
266Sg syn 0.36 s SF
269Sg syn 2.1 min αあるふぁ 8.56 265Rf
271Sg syn 1.9 min αあるふぁ (67%) 8.54 267Rf
SF (33%)

シーボーギウム (Seaborgium) は、元素げんそ記号きごうSg原子げんし番号ばんごう106の化学かがく元素げんそである。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくかく化学かがくものグレン・シーボーグちなんで名付なづけられた。合成ごうせい元素げんそであり、研究けんきゅうしつないつくられるが、天然てんねんには存在そんざいしない。放射ほうしゃせいち、もっと安定あんてい既知きち同位どういたいであるシーボーギウム269半減はんげんやく14ふんである[1]

周期しゅうきひょううえでは、dブロック元素げんそである。だい7周期しゅうき元素げんそだい6ぞく元素げんそであり、化学かがく実験じっけんにより、だい6ぞく元素げんそタングステンホモログとしてうことが確認かくにんされている。シーボーギウムの化学かがくてき性質せいしつ部分ぶぶんてき確認かくにんされており、だい6ぞく元素げんそほか元素げんそ化学かがくてき性質せいしつから予測よそくされるものと一致いっちしている。

1974ねんソビエト連邦れんぽうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく研究けんきゅうしつで、いくつかの原子げんし合成ごうせいされた。発見はっけん命名めいめい優先ゆうせんけんは、ソビエト連邦れんぽうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく研究けんきゅうしゃあいだ議論ぎろんとなったが、国際こくさい純正じゅんせい応用おうよう化学かがく連合れんごう(IUPAC)は1997ねんにこの元素げんそ公式こうしき名称めいしょうをシーボーギウムとすることを決定けっていした。存命ぞんめい人物じんぶつ名前なまえから命名めいめいされた元素げんそは、118ばん元素げんそオガネソンとこの元素げんそだけである[注釈ちゅうしゃく 1]

導入どうにゅう

[編集へんしゅう]
A graphic depiction of a nuclear fusion reaction
かく融合ゆうごう反応はんのう図示ずし。2つの原子核げんしかくが1つに融合ゆうごうし、1つの中性子ちゅうせいし放出ほうしゅつする。

おも[注釈ちゅうしゃく 2]原子核げんしかくは、2つのことなる原子核げんしかく[注釈ちゅうしゃく 3]かく融合ゆうごう反応はんのうにより形成けいせいされ、おおまかに、2つの原子核げんしかく質量しつりょうおおきいほど、反応はんのう可能かのうせいたかくなる[8]おもほう原子核げんしかく物質ぶっしつ標的ひょうてきとし、かる原子核げんしかく粒子りゅうしせん照射しょうしゃすることで、2つの原子核げんしかく十分じゅうぶん接近せっきんすると、1つの原子核げんしかくへの融合ゆうごうこりうる。通常つうじょう電荷でんかつ2つの原子核げんしかくは、クーロンの法則ほうそくによりたがいに反発はんぱつする。原子核げんしかく同士どうし非常ひじょうちかづくときのみ、つよ相互そうご作用さようがこの反発はんぱつりょくつ。そのため、粒子りゅうしせんとなる原子核げんしかく速度そくどを、この反発はんぱつりょく無視むしできる程度ていどまで、加速器かそくき加速かそくする必要ひつようがある。ただし、2つの原子核げんしかく融合ゆうごうするためには、2つの原子核げんしかくたんちかづくだけでは不十分ふじゅうぶんである。2つの原子核げんしかくちかづいただけでは、通常つうじょう、1つの原子核げんしかく融合ゆうごうするのではなく、10-20びょうあいだだけ一緒いっしょとどまったのちはなれていく(このとき反応はんのうまえおな構成こうせいとはかぎらない)[9][10]かく融合ゆうごうこる場合ばあいふくあいかくばれる一時いちじてき融合ゆうごう状態じょうたい励起れいき状態じょうたいとなる。励起れいきエネルギーをうしない、より安定あんてい状態じょうたいたっすると、ふくあいかく核分裂かくぶんれつ反応はんのうこすか、1つまたはいくつかの原子核げんしかくかく破砕はさい反応はんのうこして、エネルギーを[注釈ちゅうしゃく 4]。この事象じしょうは、最初さいしょ衝突しょうとつやく10-16びょうこる[11][注釈ちゅうしゃく 5]

粒子りゅうしせん標的ひょうてきとおぎると、つぎのチェンバーであるセパレーターに移送いそうされる。あたらしい原子核げんしかくができていると、この粒子りゅうしせんによりはこばれる[14]。セパレーターでは、生成せいせいした原子核げんしかく原子核げんしかく粒子りゅうしせん原子核げんしかくやその反応はんのう生成せいせいぶつ)から分離ぶんりされ[注釈ちゅうしゃく 6]表面ひょうめん障壁しょうへきがた半導体はんどうたい検出けんしゅつはこばれる。粒子りゅうしはそこで停止ていしし、検出けんしゅつじょうでの正確せいかく衝突しょうとつ位置いちとそのエネルギー、到達とうたつ時間じかん記録きろくされる[14]移送いそうにはやく10-6びょう必要ひつようとし、検出けんしゅつまでに原子核げんしかくはこの長時間ちょうじかんのこ必要ひつようがある[17]崩壊ほうかいこると、原子核げんしかく位置いち、エネルギー、崩壊ほうかい時間じかん再度さいど記録きろくされる[14]

原子核げんしかく安定あんていせいは、つよ相互そうご作用さようによってもたらされる。しかしそれがおよ範囲はんい非常ひじょうみじかく、原子核げんしかくおおきくなるほど、さいそとからかく陽子ようし中性子ちゅうせいし)がつよ相互そうご作用さようからける影響えいきょうちいさくなっていく。同時どうじに、陽子ようしあいだせいでん反発はんぱつにより原子核げんしかくかれ、これは範囲はんい制約せいやくがない[18]。そのため、じゅう元素げんそ原子核げんしかくは、このような反発はんぱつによるアルファ崩壊ほうかい自発じはつ核分裂かくぶんれつ[注釈ちゅうしゃく 7]のようなモードが主要しゅよう崩壊ほうかい過程かていになると理論りろんてき予測よそくされており[20]、これまで実際じっさい観測かんそくもそれを裏付うらづけてきた[21]。このような崩壊ほうかいモードは、ちょうじゅう元素げんそ原子核げんしかくには支配しはいてきなものである。アルファ崩壊ほうかいは、放出ほうしゅつされたアルファ粒子りゅうしにより記録きろくされ、崩壊ほうかい生成せいせいぶつ実際じっさい崩壊ほうかいまえ容易ようい決定けっていできる。いち崩壊ほうかい連続れんぞくした崩壊ほうかいにより既知きち原子核げんしかく生成せいせいされると、計算けいさんにより反応はんのう出発しゅっぱつてんとなる原子核げんしかく決定けっていできる[注釈ちゅうしゃく 8]。しかし、自発じはつ核分裂かくぶんれつでは生成せいせいぶつとして様々さまざま原子核げんしかくしょうじ、そのため、むすめかくからは、出発しゅっぱつてんとなる原子核げんしかく決定けっていできない[注釈ちゅうしゃく 9]

おも元素げんそ合成ごうせいしようとする物理ぶつり学者がくしゃられる情報じょうほうは、このように検出けんしゅつにより収集しゅうしゅうされる、粒子りゅうし検出けんしゅつ衝突しょうとつした距離きょり、エネルギー、時間じかんと、崩壊ほうかいさい同様どうよう情報じょうほうとなる。物理ぶつり学者がくしゃはこのデータを分析ぶんせきし、これがしん元素げんそによってこされたものであり、核種かくしゅによりこされたものではないと結論けつろんけようとする。しばしば、られたデータは、しん元素げんそ生成せいせい確定かくていするには不十分ふじゅうぶんなものであったり、解釈かいしゃくあやまりのもととなりうる[注釈ちゅうしゃく 10]

歴史れきし

[編集へんしゅう]

1970ねんローレンス・リバモア国立こくりつ研究所けんきゅうじょアルバート・ギオルソが104ばん元素げんそラザホージウム)と105ばん元素げんそドブニウム)の発見はっけん主張しゅちょうしたのち、106ばん元素げんそ発見はっけん目指めざして、カリホルニウム249原子核げんしかく酸素さんそ18照射しょうしゃする実験じっけんおこなわれた[31]。9.1 MeVのアルファ崩壊ほうかいなん報告ほうこくされ、これは現在げんざいでは106ばん元素げんそ由来ゆらいするものとかんがえられているが、当時とうじ確定かくていしなかった。1972ねんじゅうイオン線形せんけい加速器かそくきのアップグレードがおこなわれ、これによりチームは実験じっけんかえすことができなくなり、またシャットダウンちゅうはデータ分析ぶんせきおこなわれなくなってしまった[31]。1974ねんにこの実験じっけんかえされ、バークレーのチームは、かれらのあたらしいデータが1971ねんのデータと一致いっちしていることに気付きづいた。したがって、データをより注意深ちゅういぶか分析ぶんせきしていれば、106ばん元素げんそは1971ねん発見はっけんされていたはずである[31]

2つのグループがこの元素げんそ発見はっけん主張しゅちょうした。106ばん元素げんそ発見はっけん明確めいかく証拠しょうこが1974ねんにユーリイ・オガネシアンのひきいるロシアドゥブナ合同ごうどう原子核げんしかく研究所けんきゅうじょのチームからはじめて報告ほうこくされた。このチームは、なまり208およなまり207原子核げんしかく標的ひょうてきとして加速かそくしたクロム54イオンを照射しょうしゃして合成ごうせいおこなった。半減はんげんが4-10ミリびょう自発じはつ核分裂かくぶんれつ合計ごうけいで51かい観測かんそくされた。チームは、かく移行いこう反応はんのう由来ゆらいするものを除外じょがいしたのち、この反応はんのうしゅ原因げんいんは106ばん元素げんそ同位どういたい自発じはつ核分裂かくぶんれつである可能かのうせいもっとたかいと結論けつろんけた。この同位どういたいは、当初とうしょシーボーギウム259と提案ていあんされたが、のちシーボーギウム260訂正ていせいされた[32]

208
82
Pb + 54
24
Cr → 260
106
Sg + 2 1
0
n
207
82
Pb + 54
24
Cr → 260
106
Sg + 1
0
n

このとしすうげつカリフォルニア大学だいがくバークレーこうのグレン・シーボーグ、キャロル・アロンソアルバート・ギオルソ、またローレンス・リバモア国立こくりつ研究所けんきゅうじょケネス・ヒューレットふくむチームは、この5ねんまえに104ばん元素げんそ合成ごうせいしたのと装置そうちもちいてカリホルニウム249を標的ひょうてき酸素さんそ18イオンを照射しょうしゃし、半減はんげん0.9±0.2びょうシーボーギウム263mおもわれる原子核げんしかく由来ゆらいする、すくなくとも70かいのアルファ崩壊ほうかい観測かんそくした[33]むすめかくラザホージウム259孫娘まごむすめかくノーベリウム255は、以前いぜん合成ごうせいされており、ここで観測かんそくされた性質せいしつは、既知きち性質せいしつ一致いっちしていた。観測かんそくされた反応はんのう反応はんのうだん面積めんせきは0.3ナノバーンで、やはり理論りろんてき予測よそく一致いっちしていた。これらの結果けっかは、このアルファ崩壊ほうかいがシーボーギウム263mに由来ゆらいするものであるというかくからしさをたかめた[32]

249
98
Cf + 18
8
O → 263m
106
Sg + 4 1
0
n → 259
104
Rf + αあるふぁ255
102
No + αあるふぁ

105ばん元素げんそまでの発見はっけん場合ばあいとはことなり、発見はっけん主張しゅちょうするどちらのチームもしん元素げんそへの命名めいめい提案ていあん公表こうひょうしなかったため、しん元素げんそ命名めいめいにかかる論争ろんそう一時いちじてき回避かいひされたが、1992ねんまでつづいた。IUPAC/IUPAPちょうフェルミウム元素げんそ作業さぎょう部会ぶかい(TWG)は、101ばん元素げんそから112ばん元素げんそ発見はっけんかんする主張しゅちょう結論けつろんすために組織そしきされた。106ばん元素げんそについては、ソ連それんによる260Sg発見はっけん主張しゅちょう証拠しょうこ不十分ふじゅうぶんである一方いっぽう、アメリカによる263Sgの発見はっけん主張しゅちょうは、既知きちむすめかくもとづいており、信頼しんらいできると判断はんだんされた。その結果けっか、TWGは、1993ねん報告ほうこくしょなかで、バークレーのチームを公式こうしき発見はっけんしゃとして認定にんていした[32]

106ばん元素げんそは、合成ごうせい元素げんそ発見はっけんのパイオニアであるグレン・シーボーグにちなんでづけられた。
周期しゅうきひょうじょう自身じしん名前なまえちな元素げんそゆびさすシーボーグ

シーボーグはかつて、104ばん元素げんそ、105ばん元素げんそ公式こうしき発見はっけんしゃとしてバークレーが認定にんていされた場合ばあい、106ばん元素げんそたいしては、ドゥブナのチームに敬意けいいあらわして、ドゥブナのチームが104ばん元素げんそたいして命名めいめい提案ていあんしていた、ソビエト連邦れんぽうかく研究けんきゅうひきいたイーゴリ・クルチャトフ名前なまえちなむクルチャトビウム(記号きごう:Kt)という名前なまえ提案ていあんすると、TWGにたいして言及げんきゅうしていた。しかし、TWGの報告ほうこく公表こうひょうに、バークレーのチームがとくに104ばん元素げんそかんするTWGの決定けっていはげしい異議いぎとなえたことからりょうチームの関係かんけい悪化あっかしたこともあり、このあん候補こうほから除外じょがいされた[34]。そのため、正式せいしき発見はっけんしゃとしてみとめられたのちで、バークレーのチームは本格ほんかくてき命名めいめい検討けんとう開始かいしした。

...わたしたちは発見はっけんしゃとしてみとめられ、しん元素げんそ命名めいめいけんた。ギオルソのグループの8にんのメンバーは、アイザック・ニュートントマス・エジソンレオナルド・ダ・ビンチフェルディナンド・マゼランユリシーズジョージ・ワシントン、そして(ながあいだこの分野ぶんや中心ちゅうしんでも先進地せんしんちでもなかったが)チームのメンバーの出身しゅっしんであるフィンランドひとしちな広範こうはん命名めいめいあん提案ていあんした。ある、アル(ギオルソ)がわたしのオフィスをたずねてきて、「シーボーギウム」という命名めいめいについてどうおもうかとたずねた。わたしゆかくずちた[35] — グレン・シーボーグ

シーボーグの息子むすこであるエリックは、命名めいめい経緯けいいについて以下いかのように述懐じゅっかいしている[36]

発見はっけんかかわった8めい科学かがくしゃ非常ひじょう命名めいめいのアイデアをっていたため、ギオルソは、あるよる、あるアイデアをおもいついてますまで、合意ごういたっすることを絶望ぜつぼうてきかんじていた。かれは、7にんのメンバーが同意どういするまで、メンバー1にん1人ひとり説得せっとくした。そのかれは、50年来ねんらい友人ゆうじんであり同僚どうりょうたいして「106ばん元素げんそをシーボーギウムと命名めいめいすることについて、7ひょうはいった。同意どういしてもらえますか?」とかたった。わたしちちおどろきで言葉ことばうしない、はは相談そうだんしたのち、そのあん同意どういした[36] — エリック・シーボーグ

シーボーギウムという名前なまえとSgという記号きごうは、1994ねん3がつ開催かいさいされただい207かいアメリカ学会がっかい総会そうかいで、発見はっけんしゃ1人ひとりであるケネス・ヒューレットにより発表はっぴょうされた[35]。しかし、IUPACは1994ねん8がつに、存命ぞんめい人物じんぶつからの元素げんそ命名めいめい禁止きんしすることを決定けっていした。当時とうじ、シーボーグは存命ぞんめいであったため、IUPACはよく9がつ、104ばん元素げんそから109ばん元素げんそ発見はっけん主張しゅちょうする3つの研究所けんきゅうじょ(3つドイツじゅうイオン研究所けんきゅうじょ)から提案ていあんされた名前なまえをこの6つのしん元素げんそてるあん勧告かんこくした。104ばん元素げんそたいするバークレーからの提案ていあんである「ラザホージウム」という名前なまえは106ばん元素げんそてられ、シーボーギウムという命名めいめいは、元素げんそめいとしては一旦いったん完全かんぜん削除さくじょされた[34]

101-112ばん元素げんそ命名めいめいあん現在げんざい名前なまえ(TWG報告ほうこくしょ掲載けいさいのもの)[34]
原子げんし番号ばんごう 系統けいとうめい アメリカ ロシア ドイツ Compromise 92 IUPAC 94 ACS 94 IUPAC 95 IUPAC 97 現在げんざい
101 ウンニルウニウム メンデレビウム メンデレビウム メンデレビウム メンデレビウム メンデレビウム メンデレビウム メンデレビウム
102 ウンニルビウム ノーベリウム ジョリオチウム ジョリオチウム ノーベリウム ノーベリウム フレロビウム ノーベリウム ノーベリウム
103 ウンニルトリウム ローレンシウム ラザホージウム ローレンシウム ローレンシウム ローレンシウム ローレンシウム ローレンシウム ローレンシウム
104 ウンニルクアジウム ラザホージウム クルチャトビウム マイトネリウム ドブニウム ラザホージウム ドブニウム ラザホージウム ラザホージウム
105 ウンニルペンチウム ハーニウム ニールスボーリウム クルチャトビウム ジョリオチウム ハーニウム ジョリオチウム ドブニウム ドブニウム
106 ウンニルヘキシウム シーボーギウム ラザホージウム ラザホージウム シーボーギウム シーボーギウム シーボーギウム シーボーギウム
107 ウンニルセプチウム ニールスボーリウム ニールスボーリウム ボーリウム ニールスボーリウム ニールスボーリウム ボーリウム ボーリウム
108 ウンニルオクチウム ハッシウム ハッシウム ハーニウム ハッシウム ハッシウム ハッシウム ハッシウム
109 ウンニルエンニウム マイトネリウム ハーニウム マイトネリウム マイトネリウム マイトネリウム マイトネリウム マイトネリウム
110 ウンウンニリウム ハーニウム ベクレリウム ダームスタチウム ダームスタチウム
111 ウンウンウニウム レントゲニウム レントゲニウム
112 ウンウンビウム コペルニシウム コペルニシウム

この決定けっていは、しん元素げんそ発見はっけんしゃ命名めいめいけんゆうするという伝統でんとう無視むしし、存命ぞんめい人物じんぶつ元素げんそめい由来ゆらいとすることを遡及そきゅうてき禁止きんしするもので、世界せかいてき抗議こうぎあらしこった。アメリカ学会がっかいは、104ばん元素げんそから109ばん元素げんそたいするアメリカとドイツのほかすべての命名めいめい提案ていあんとともに、106ばん元素げんそたいするシーボーギウムという命名めいめい支持しじし、IUPACの勧告かんこく無視むしして、学会がっかいでこれらの命名めいめい承認しょうにんした[34]当初とうしょ、IUPACは自己じこ弁護べんごし、アメリカじん委員いいんは「しん元素げんそ発見はっけんしゃは、発見はっけんした元素げんそたいして命名めいめい提案ていあんする権利けんりつが、決定けっていする権利けんりはない。そしてもちろん、わたしたちはその権利けんりまった侵害しんがいしていない」としるした。しかし、シーボーグはつぎのようにこたえた。

これは、うたがいなく認定にんていされたしん元素げんそ発見はっけんしゃが、その元素げんそ命名めいめいけん否定ひていされた歴史れきしじょうはじめての事例じれい[35] — グレン・シーボーグ

IUPACは世論せろん圧力あつりょくくっして、1995ねん8がつにシーボーギウムの名前なまえ復活ふっかつさせるわりに、もう1つをのぞいたほかすべてのアメリカの提案ていあん撤回てっかいするという妥協だきょうあん提示ていじしたが、反応はんのうはよりわるかった。最終さいしゅうてきにIUPACは、これらの妥協だきょうあん撤回てっかいし、1997ねん8がつ最終さいしゅうてきしん勧告かんこくした。このなかで、106ばん元素げんそのシーボーギウムをふくむ104ばん元素げんそから109ばん元素げんそについてのアメリカとドイツの提案ていあんをほぼ認定にんていし、ただし、105ばん元素げんそだけは例外れいがいてきに、ちょうアクチノイド元素げんそ合成ごうせい実験じっけん手順てじゅんたいするドゥブナのチームの貢献こうけん敬意けいいあらわして、ドブニウムと名付なづけた。この元素げんそめいのリストは、最終さいしゅうてきにはアメリカ学会がっかいにも承認しょうにんされ、アメリカ学会がっかいつぎのようにしるした[34]

国際こくさいてきてき調和ちょうわ考慮こうりょし、委員いいんかいすすまないながらも、論文ろんぶんとう長年ながねん使用しようされてきた、アメリカが提案ていあんした「ハーニウム」という名前なまえわって、「ドブニウム」という元素げんそめいれた。また、106ばん元素げんそたいする「シーボーギウム」という名前なまえが、いま国際こくさいてき承認しょうにんされた元素げんそめいとなったことを歓迎かんげいする[34] — アメリカ学会がっかい

シーボーグは、この命名めいめいたいして、以下いかのようにコメントした。

うまでもないことであるが、タングステンのした位置いちする106ばん元素げんそを「シーボーギウム」とぶことを提案ていあんしたアメリカの化学かがくしゃを、わたしほこりにおもう。将来しょうらい化学かがくしゃ塩化えんかシーボーグ硝酸しょうさんシーボーグ、またもしかするとシーボーグナトリウムひとし化合かごうぶつ言及げんきゅうするたのしみにしている。これはわたしにとって、ノーベルしょう受賞じゅしょう以上いじょう最高さいこう栄誉えいよであるとおも[注釈ちゅうしゃく 11]将来しょうらい化学かがくまなものは、周期しゅうきひょうについてまなさいに、なぜこの元素げんそわたし名前なまえちなんでいるのか疑問ぎもんおもい、わたし研究けんきゅうについて、よりまなぶことになるだろう[35] — グレン・シーボーグ

シーボーグはこの1ねんはんの1999ねん2がつ25にちに86さい死去しきょした[35]

同位どういたい

[編集へんしゅう]

シーボーギウムのようなちょうじゅう元素げんそは、加速器かそくきなかで、よりかる元素げんそ衝突しょうとつさせ、かく融合ゆうごう反応はんのうこさせることにより合成ごうせいする。シーボーギウムの同位どういたいだい部分ぶぶんはこの方法ほうほう直接ちょくせつ合成ごうせいできるが、よりおも同位どういたいのいくつかは原子げんし番号ばんごうのよりおおきい元素げんそ崩壊ほうかい生成せいせいぶつとしてのみ生成せいせいする[38]

エネルギーにおうじて、ちょうじゅう元素げんそ生成せいせいするかく融合ゆうごう反応はんのうは、ねつかく融合ゆうごう常温じょうおんかく融合ゆうごうの2種類しゅるいけられる。ねつかく融合ゆうごうでは、非常ひじょうかるこうエネルギーの粒子りゅうし非常ひじょうおも標的ひょうてきアクチノイド)にかって加速かそくされ、こう励起れいきエネルギー(~40-50 MeV)のふくあいかく形成けいせいし、これが核分裂かくぶんれつするか、3-5中性子ちゅうせいし放出ほうしゅつする[38]常温じょうおんかく融合ゆうごうでは、合成ごうせいされた融合ゆうごうかく比較的ひかくてきひく励起れいきエネルギー(~10-20 MeV)で、生成せいせいしたかくかく融合ゆうごう反応はんのうこす可能かのうせいひくい。融合ゆうごうしたかく基底きてい状態じょうたいまでえると、1つか2つの中性子ちゅうせいし放出ほうしゅつのみがこり、より中性子ちゅうせいしんだ生成せいせいぶつができる。後者こうしゃは、室温しつおんかく融合ゆうごう達成たっせいされることとは、ことなる概念がいねんである[39]

シーボーギウムは、安定あんてい同位どういたい天然てんねん存在そんざいする同位どういたいたない。いくつかの放射ほうしゃせい同位どういたいが、2つの原子げんし融合ゆうごうやよりおも元素げんそ崩壊ほうかいにより、研究けんきゅうしつないつくられている。原子げんしりょう258-269と271の13種類しゅるい同位どういたい報告ほうこくされており、そのうち、原子げんしりょう261、263、265の3つはじゅん安定あんてい状態じょうたいつことがられている。電子でんし捕獲ほかくによりドブニウム261となるシーボーギウム261唯一ゆいいつ例外れいがいとして、これらすべての崩壊ほうかいは、アルファ崩壊ほうかい自発じはつ核分裂かくぶんれつによるものである[40]

よりおも同位どういからだほど半減はんげんなが傾向けいこうがあり、既知きちもっとおも267Sg、269Sg、271Sgの3つは、すうぶん半減はんげんつ。この領域りょういきないのいくつかのほか同位どういたいは、これに匹敵ひってきするかよりなが半減はんげんつと予測よそくされる。さらに、263Sg、265Sg、265mSgの3つは、すうびょう半減はんげんつ。のこりのすべての同位どういたい半減はんげんは、わずか92マイクロびょう半減はんげん261mSgをのぞき、すうミリびょうである[40]

陽子ようし同位どういたいである258Sg-261Sgは、常温じょうおんかく融合ゆうごうにより直接ちょくせつ合成ごうせいされ、これよりおも同位どういたいは、アクチノイド標的ひょうてきへの照射しょうしゃによるねつかく融合ゆうごう直接ちょくせつ合成ごうせいできる263mSg、264Sg、265Sg265mSgをのぞすべて、よりおも元素げんそであるハッシウムダームスタチウムフレロビウムからアルファ崩壊ほうかいかえすことにより生成せいせいする。12の同位どういたい半減はんげんは、261mSgの92マイクロびょうから269Sgの14ふんまでの範囲はんいにある[1][40]

予測よそくされる性質せいしつ

[編集へんしゅう]

シーボーギウムやその化合かごうぶつ性質せいしつはほとんど測定そくていされていない。これは、合成ごうせい非常ひじょうかぎられておりまた高価こうかであること[8]非常ひじょうはや崩壊ほうかいすることが原因げんいんである。いくつかの化学かがくてき性質せいしつ測定そくていされているが、金属きんぞくシーボーギウムの性質せいしつ未知みちのままであり、予測よそくのみが利用りよう可能かのうである。

物理ぶつりがくてき性質せいしつ

[編集へんしゅう]

標準ひょうじゅん状態じょうたいでは固体こたいであり、よりかる同族どうぞくたいのタングステンと同様どうように、結晶けっしょう構造こうぞうからだこころ立方りっぽう格子こうしになると予測よそくされる[41]初期しょきには、密度みつどが35.0 g/cm3非常ひじょうおおきくなると予測よそくされたが[42]、2011ねんと2013ねんには、いくらかちいさいである23-24 g/cm3計算けいさんされた[43][44]

化学かがくてき性質せいしつ

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シーボーギウムは、6dブロックの4番目ばんめ遷移せんい元素げんそである。周期しゅうきひょうじょうではクロムモリブデン、タングステンのした位置いちし、もっとおもだい6ぞく元素げんそである。だい6ぞくすべての元素げんそは、様々さまざまオキソアニオン形成けいせいする。+6の酸化さんか状態じょうたいりやすいが、これはクロムの場合ばあいたか酸化さんか状態じょうたいであり、だい6ぞくしたほう元素げんそほど安定あんていする。実際じっさいに、タングステンは最後さいごの5d遷移せんい金属きんぞくで、4つすべての5d電子でんし金属きんぞく結合けつごう関与かんよしている[45]同様どうように、シーボーギウムはしょうおよ水溶液すいようえき両方りょうほうで+6の酸化さんか状態じょうたいもっと安定あんていであり、実験じっけんてきられている唯一ゆいいつ酸化さんか状態じょうたいである。+5と+4の酸化さんか状態じょうたい安定あんていせいひくく、クロムではもっと一般いっぱんてきな+3の状態じょうたいは、シーボーギウムではもっと安定あんていせいひく[42]

6d軌道きどうと7s軌道きどうのエネルギーがちかいことから7s軌道きどう相対そうたいろんてき安定あんていする一方いっぽう、6d軌道きどう相対そうたいろんてき不安定ふあんていするため、このようにもっとたか酸化さんか状態じょうたい安定あんていになる現象げんしょうは、6dブロックの初期しょき元素げんそこる。この現象げんしょうだい6周期しゅうきおおきくなるため、シーボーギウムは7s電子でんしまえに6d電子でんしうしなうと予測よそくされている(Sg, [Rn]5f146d47s2; Sg+, [Rn]5f146d37s2; Sg2+, [Rn]5f146d37s1; Sg4+, [Rn]5f146d2; Sg6+, [Rn]5f14)。7s軌道きどうおおきく不安定ふあんていするため、SgIVはWIVよりも不安定ふあんていであり、SgVI非常ひじょう容易ようい酸化さんかされる。6はいのSg6+イオン半径はんけいは65 pm、原子げんし半径はんけいは128 pmと予測よそくされる。それにもかかわらず、もっとたか酸化さんか状態じょうたい安定あんていせいはLrIII > RfIV > DbV > SgVIじゅん低下ていかすると予測よそくされる。酸性さんせい水溶液すいようえきちゅうのシーボーギウムイオンの標準ひょうじゅん還元かんげん電位でんいは、以下いかのように予測よそくされている[42]

2 SgO3 + 2 H+ + 2 e- is in equilibrium with Sg2O5 + H2O E0 = -0.046 V
Sg2O5 + 2 H+ + 2 e- is in equilibrium with 2 SgO2 + H2O E0 = +0.11 V
SgO2 + 4 H+ + e- is in equilibrium with Sg3+ + 2 H2O E0 = -1.34 V
Sg3+ + e- is in equilibrium with Sg2+ E0 = -0.11 V
Sg3+ + 3 e- is in equilibrium with Sg E0 = +0.27 V

シーボーギウムは非常ひじょう揮発きはつせいたかろくフッ化物ばけもの(SgF6)のほかに、 適度てきど揮発きはつせいろく塩化えんかぶつ(SgCl6)、塩化えんかぶつ(SgCl5)、さん塩化えんかぶつ(SgO2Cl2およびSgOCl4)を形成けいせいする。SgO2Cl2はシーボーギウムのさん塩化えんかぶつなかではもっと安定あんていであると推測すいそくされ、だい6ぞく元素げんそさん塩化えんかぶつなかではもっと揮発きはつせいひくい(MoO2Cl2 > WO2Cl2 > SgO2Cl2)。SgCl6やSgOCl4は、MoCl6やMoOCl4同様どうように、高温こうおんでは不安定ふあんていで、シーボーギウム(V)に分解ぶんかいすると予測よそくされる。SgO2Cl2では、Sg-Cl結合けつごうちょうているものの、HOMO/LUMOエネルギーギャップがずっとおおきいため、この分解ぶんかいこらない。

モリブデンとタングステンはたがいに非常ひじょうているが、よりちいさなクロムとはかなりちがいがある。シーボーギウムは、タングステンとモリブデンの化学かがくてき性質せいしつ非常ひじょうによくていると予想よそうされ、さらに多種たしゅ多様たようなオキソアニオンを形成けいせいする。そのなかもっと単純たんじゅんなものはシーボーグさんしおSgO2-である。これはSg(H2O)6+6急速きゅうそく加水かすい分解ぶんかいにより形成けいせいされるが、シーボーギウムがおおきいため、モリブデンやタングステンとくらべて形成けいせい容易よういではない。フッ水素すいそさんなかでは、てい濃度のうどではタングステンとくらべて加水かすい分解ぶんかいされにくいが、こう濃度のうどでは加水かすい分解ぶんかいされやすく、SgO3F-やSgOF5-ひとし錯体さくたい形成けいせいする。フッ水素すいそさんちゅうで、錯体さくたい形成けいせい加水かすい分解ぶんかい競合きょうごうする[42]

シーボーギウムにかんする実験じっけん

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シーボーギウムの化学かがく実験じっけんは、いちに1つの原子げんし生成せいせいする必要ひつようがあること、半減はんげんみじかさ、またその結果けっかきびしい実験じっけん条件じょうけん必要ひつようになることから、容易よういではなかった[46]265Sgおよびその異性いせいたい265mSgは放射ほうしゃ化学かがく実験じっけんおこないやすい。これらは、248Cm(22Ne,5n)の反応はんのうにより生成せいせいする[47]

シーボーギウムの化学かがく実験じっけんは、1995-1996ねんはじめておこなわれた。シーボーギウム原子げんし248Cm(22Ne,4n)266Sgの反応はんのうにより合成ごうせいされ、加熱かねつされてO2/HCl混合こんごうぶつ反応はんのうさせられた。しょうじたさん塩化えんかぶつ吸着きゅうちゃく特性とくせい測定そくていされ、モリブデンやタングステンの化合かごうぶつ比較ひかくされた。この結果けっかは、シーボーギウムがだい6ぞく元素げんそ揮発きはつせいさん塩化えんかぶつ形成けいせいすることをしめしており、だい6ぞくさん塩化えんかぶつ揮発きはつせい減少げんしょうする傾向けいこうたしかめられた。

Sg + O2 + 2 HCl → SgO2Cl2 + H2

2001ねん、ある研究けんきゅうチームは、H2環境かんきょうでシーボーギウムを酸素さんそ反応はんのうさせ、しょう化学かがく研究けんきゅうつづけた。さん塩化えんかぶつ形成けいせいするのと方法ほうほうで、実験じっけん結果けっかは、よりかる同族どうぞくからだなずらえ同族どうぞくたいウランでよくられているように、シーボーギウムの水酸化すいさんか酸化さんかぶつ形成けいせいされた[48]

2 Sg + 3 O2 → 2 SgO3
SgO3 + H2OSgO2(OH)2

シーボーギウムの水溶液すいようえき化学かがくについては、おおくの予測よそく確認かくにんされている。1997-1998ねんおこなわれた実験じっけんでは、シーボーギウムは、HNO3/HF溶液ようえきもちいて、おそらくSgO2-4ではなく、中性ちゅうせいのSgO2F2またはかげイオン錯体さくたい[SgO2F3]-としてイオン交換こうかん樹脂じゅしから溶出ようしゅつした。対照たいしょうてきに、0.1 Mの硝酸しょうさんでは、モリブデンやタングステンの場合ばあいとはことなり、シーボーギウムは溶出ようしゅつせず、モリブデンやタングステンの加水かすい分解ぶんかい中性ちゅうせいの[MO2(OH)2)]にすすむのにたいし、[Sg(H2O)6]6+加水かすい分解ぶんかいイオン錯体さくたい[Sg(OH)4(H2O)]2+または[Sg(OH)3(H2O)H2]+まですすむことを示唆しさしている[42]

+6以外いがいられているシーボーギウムの唯一ゆいいつ酸化さんか状態じょうたいは、0である。各々おのおのヘキサカルボニルクロムヘキサカルボニルモリブデンヘキサカルボニルタングステン形成けいせいする同族どうぞくたい同様どうように、ヘキサカルボニルシーボーギウム(Sg(CO)6)が形成けいせいされることが2014ねんしめされた。モリブデンおよびタングステンのホモログと同様どうように、ヘキサカルボニルシーボーギウムは揮発きはつせいであり、二酸化にさんかケイ素けいそ容易ようい反応はんのうする[46]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 原子げんし番号ばんごう99ばんと100ばん元素げんそ提案ていあんされたアインスタイニウムフェルミウムという名前なまえは、各々おのおの当時とうじ存命ぞんめいアルベルト・アインシュタインエンリコ・フェルミ名前なまえちな命名めいめいであるが、両者りょうしゃ死去しきょするまで公式こうしき名前なまえではなかった[2]
  2. ^ かく物理ぶつりがくでは、原子げんし番号ばんごうおおきい元素げんそは、「おもい」元素げんそばれる。原子げんし番号ばんごう82のなまりは、おも元素げんそいちれいである。「ちょうじゅう元素げんそ」という用語ようごは、通常つうじょう原子げんし番号ばんごう103ばん以降いこう元素げんそす(ただし、原子げんし番号ばんごう100[3]以降いこうとするものや112以降いこう[4]とするものひとし、いくつかの定義ていぎがある。ちょうアクチノイド元素げんそ同義どうぎ言葉ことばとして使つかわれることもある[5])。ある元素げんそにおける「おも同位どういたい」や「おもかく」という言葉ことばは、各々おのおの質量しつりょうおおきい同位どういたい質量しつりょうおおきいかくす。
  3. ^ 2009ねんユーリイ・オガネシアンひきいるドゥブナ合同ごうどう原子核げんしかく研究所けんきゅうじょのチームは、対称たいしょう136Xe + 136Xeはんおうにおけるハッシウム合成ごうせいこころみの結果けっかについて公表こうひょうした。かれらはこの反応はんのうたん原子げんし観測かんそくできず、反応はんのうだん面積めんせき上限じょうげんを2.5 pbとした[6]対照たいしょうてきに、ハッシウムの発見はっけんつながったはんおうである208Pb + 58Feの反応はんのうだん面積めんせきは、発見はっけんしゃらにより19+19-11推定すいていされた[7]
  4. ^ 励起れいきエネルギーがおおきくなるほど、よりおおくの中性子ちゅうせいし放出ほうしゅつされる。励起れいきエネルギーが、各々おのおの中性子ちゅうせいしのこりのかくむすけるエネルギーよりひく場合ばあい中性子ちゅうせいし放出ほうしゅつされない。そのわり、ふくあいかくガンマ線がんません放出ほうしゅつしてだつ励起れいきする[11]
  5. ^ 共同きょうどう作業さぎょう部会ぶかいによる定義ていぎでは、そのかくが10-14びょうにわたり崩壊ほうかいしない場合ばあいにのみ、発見はっけんとして認定にんていされる。このは、原子核げんしかく外側そとがわ電子でんし獲得かくとくして化学かがくてき性質せいしつしめすのにかかる時間じかん推定すいていとして選択せんたくされた[12]。また、一般いっぱんてきかんがえられるふくあいかく寿命じゅみょう上限じょうげんしめすものでもある[13]
  6. ^ この分離ぶんりは、生成せいせいした原子核げんしかく反応はんのう粒子りゅうしせん原子核げんしかくよりも、標的ひょうてきうえをよりゆっくりとおぎることにもとづく。セパレーターないには、特定とくてい粒子りゅうし速度そくど移動いどうする粒子りゅうしへの影響えいきょう相殺そうさいされる電磁場でんじばがある[15]。このような分離ぶんりは、飛行ひこう時間じかんがた質量しつりょう分析計ぶんせきけいはんとべエネルギー測定そくていでももちいられ、この2つをわせて、原子核げんしかく質量しつりょう推定すいていすることが可能かのうとなる[16]
  7. ^ すべての崩壊ほうかいモードがしずかでん反発はんぱつ原因げんいんとするのではなく、たとえば、ベータ崩壊ほうかい原因げんいんよわ相互そうご作用さようである[19]
  8. ^ 原子核げんしかく質量しつりょう直接ちょくせつ測定そくていされず、ほかの原子核げんしかくから計算けいさんされ、このような方法ほうほう間接かんせつてきぶ。直接ちょくせつ測定そくてい可能かのうであるが、もっともおも原子核げんしかくについてはほとんどの場合ばあい可能かのうではない[22]ちょうじゅう元素げんそ質量しつりょう直接ちょくせつ測定そくていは、2018ねんローレンス・バークレー国立こくりつ研究所けんきゅうじょによりはじめて報告ほうこくされた[23]
  9. ^ 自発じはつ核分裂かくぶんれつは、ドゥブナ合同ごうどう原子核げんしかく研究所けんきゅうじょひきいていたゲオルギー・フリョロフにより発見はっけんされ[24]、この研究所けんきゅうじょ得意とくい分野ぶんやとなった[25]対照たいしょうてきに、ローレンス・バークレー国立こくりつ研究所けんきゅうじょ科学かがくしゃは、自発じはつ核分裂かくぶんれつからられる情報じょうほうしん元素げんそ合成ごうせい裏付うらづけるのに不十分ふじゅうぶんであるとしんじていた。これは、ふくあいかく中性子ちゅうせいしだけを放出ほうしゅつし、陽子ようしやアルファ粒子りゅうしのような荷電かでん粒子りゅうし放出ほうしゅつしないことを立証りっしょうするのは困難こんなんなためである[13]。そのためかれらは、連続れんぞくてきなアルファ崩壊ほうかいにより、あたらしい同位どういたい既知きち同位どういたいむすける方法ほうほうこのんだ[24]
  10. ^ たとえば、1957ねんにスウェーデンのノーベル物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょは、102ばん元素げんそあやま同定どうていした[26]。これ以前いぜんにこの元素げんそ合成ごうせいかんする決定的けっていてき主張しゅちょうはなく、発見はっけんしゃにより、ノーベリウム命名めいめいされたが、のちに、この同定どうていあやまりであったことがかった[27]翌年よくねん、ローレンス・バークレー国立こくりつ研究所けんきゅうじょは、ノーベル物理ぶつりがく研究所けんきゅうじょによる結果けっか再現さいげんせいがなく、わりにかれ自身じしんがこの元素げんそ合成ごうせいしたと発表はっぴょうしたが、この主張しゅちょうのちあやまりであったことが判明はんめいした[27]。ドゥブナ合同ごうどう原子核げんしかく研究所けんきゅうじょは、かれらこそがこの元素げんそ最初さいしょ合成ごうせいしたと主張しゅちょうし、ジョリオチウムと命名めいめいしたが[28]、この名前なまえ認定にんていされなかった(ドゥブナ合同ごうどう原子核げんしかく研究所けんきゅうじょは、のちに、102ばん元素げんそ命名めいめいは「性急せいきゅう」であったとべた)[29]。「ノーベリウム」という名前なまえは、ひろ使つかわれていたため、変更へんこうされなかった[30]
  11. ^ シーボーグは、実際じっさいに1951ねんエドウィン・マクミランとともに「最初さいしょちょうウラン元素げんそ発見はっけん」の功績こうせきによりノーベル物理ぶつりがくしょう受賞じゅしょうしていた[37]

出典しゅってん

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関連かんれん文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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