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バス共通きょうつうカード

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

バス共通きょうつうカード(バスきょうつうカード)は、関東かんとう地方ちほう東京とうきょう神奈川かながわ埼玉さいたま千葉ちば首都しゅとけん13けん中心ちゅうしんに、路線ろせんバス事業じぎょうしゃ都電とでん共通きょうつう利用りよう可能かのうだった磁気じきしき乗車じょうしゃカードプリペイドカード)。制度せいどじょう回数かいすう乗車じょうしゃけん位置付いちづけである。利用りよう可能かのう地域ちいき段階だんかいてき拡大かくだいされ、おも取扱とりあつかい地域ちいきからバス路線ろせんれる茨城いばらき群馬ぐんまりょうけん一部いちぶ事業じぎょうしゃおよ中部ちゅうぶ地方ちほう静岡しずおか山梨やまなしりょうけん一部いちぶ地域ちいきにも利用りよう可能かのう路線ろせんとなった。

接触せっしょくしきICカード乗車じょうしゃけんPASMOのサービス開始かいし普及ふきゅうともない、2010ねん10がつ31にちをもって乗車じょうしゃけんとしての利用りよう終了しゅうりょう、2015ねん10がつ31にちまでにはらもど対応たいおう終了しゅうりょうした。

カードの券面けんめんには「バス〈共通きょうつう〉カード」表記ひょうきされる。バス事業じぎょうしゃによっても呼称こしょう多少たしょうことなり「バス共通きょうつうカード」とするれいおおいが、「バスカード」や「共通きょうつうカード」とするれいもあった。また利用りようしゃは「バスカード」とりゃくする場合ばあいおおかった。カードの発行はっこう条件じょうけん規格きかくなどは「バス共通きょうつうカード規格きかく管理かんり委員いいんかい」が管理かんりしていた。

発行はっこうけんしゅ[編集へんしゅう]

バス共通きょうつうカードには、1,000えん利用りようがく1,100えん)・3,000えん利用りようがく3,360えん)・5,000えん利用りようがく5,850えん)の3種類しゅるいのカードがある。過去かこ発売はつばいされていたパスネットオレンジカードなどとはちがい、購入こうにゅうがく以上いじょう利用りようがくプレミアム)が付加ふかされているうえ複数ふくすうしゃきょく利用りようできるのが特徴とくちょうである。

標準ひょうじゅんデザインは、1,000えんけん桃色ももいろ、3,000えんけん青色あおいろ、5,000えん黄色おうしょく。カードの左上ひだりうえに「バス〈共通きょうつう〉カード」の文字もじ、そのしたにシンボルマーク、そのしたに「東京とうきょう神奈川かながわけん埼玉さいたまけん千葉ちば県内けんないの『バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ』・『共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ』の表示ひょうじのあるバス都電とでんにご利用りよういただけます」の文言もんごんがある。中央ちゅうおうには青空あおぞらにかかるにじイラストおおきくえがかれ、みぎじょうにはプレミアムきの金額きんがく数字すうじ(1100,3360,5850)、みぎには「(回数かいすう乗車じょうしゃけん)」の文字もじと、カードを発行はっこうしたバス事業じぎょうしゃめいかれている。

標準ひょうじゅんデザイン以外いがいにも、かく事業じぎょうしゃごとにさまざまな記念きねんカードやデザインカードが発行はっこうされ、当時とうじバスファンなどにより、趣味しゅみとしてのコレクション対象たいしょうにもなっていた。

2001ねんからは500えんけん利用りようがく同額どうがく)も登場とうじょうしているが、こちらは原則げんそくとして一般いっぱん販売はんばいせず、景品けいひん贈答ぞうとうひんよう受注じゅちゅうひんあつかいとなっている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

共通きょうつう回数かいすうけん時代じだい[編集へんしゅう]

首都しゅとけん乗合のりあいバスにおける乗車じょうしゃけん共通きょうつうながれは、1984ねん昭和しょうわ59ねん)10がつ1にち発売はつばい開始かいしされた「東京とうきょう区内くないバス共通きょうつう回数かいすう乗車じょうしゃけん」にはじまる。東京とうきょう23多摩たま東部とうぶ4武蔵野むさしの三鷹みたか調布ちょうふ狛江こまえ)からなる東京とうきょう区内くない均一きんいつ運賃うんちん地区ちく事業じぎょうおこな東京とうきょう交通こうつうきょく都営とえいバス)など10しゃきょく参加さんかし、のち川崎かわさきの6しゃきょく横浜よこはまでは8しゃきょく参加さんかしておな規格きかく共通きょうつう回数かいすうけん発売はつばいしたが、東京とうきょう川崎かわさき横浜よこはまそれぞれの共通きょうつう回数かいすうけんあいだ互換ごかんせいはなかった。

かみ奈中バスカード[編集へんしゅう]

1988ねん昭和しょうわ63ねん)、神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつう以降いこうかみ奈中とする)が区間くかん運賃うんちんせい路線ろせんバスとして日本にっぽんはつのバスカードである「かみ奈中バスカード[注釈ちゅうしゃく 1]導入どうにゅう開始かいし1990ねん平成へいせい2ねん)3がつまでに一般いっぱん路線ろせんバスぜん車両しゃりょうやく2,000だい)への導入どうにゅう完了かんりょうした。

このカード自体じたい現在げんざいのバス共通きょうつうカードとはシステムじょう関連かんれんがないが、発売はつばいがく上乗うわのせされたプレミアム(1000えんけんで100えん、3000えんけんで360えん、5000えんけんで850えん)は、バス共通きょうつうカードや、のPASMO・Suicaにおける「バス特典とくてん利用りようサービス」にがれた。(現在げんざい発売はつばいされているかみけんの「かみ奈中回数かいすうけん」も同額どうがく)。

このバスカードを導入どうにゅうしたかみ奈中の営業えいぎょうエリアは、神奈川かながわけんひさし中心ちゅうしん東京とうきょうみなみ多摩たま地域ちいきまで広域こういきおよぶものの、エリアのほとんどはかみ奈中の独占どくせん地域ちいきであったため、比較的ひかくてきはやくにかみ奈中バスカードが普及ふきゅうした。一方いっぽう横浜よこはま市内しない湘南しょうなん地区ちくでは、横浜よこはま市営しえいバス・江ノ島えのしま電鉄でんてつなど他社たしゃきょくとの共管きょうかん路線ろせん競合きょうごう路線ろせんおお存在そんざいしており、当然とうぜんながら「かみ奈中バスカード」はそれら他社たしゃきょく運行うんこう便びん路線ろせんでは使用しようができなかった。

共通きょうつう端緒たんしょ[編集へんしゅう]

青色あおいろの「共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」ステッカー。横浜よこはま川崎かわさき市内しない均一きんいつ運賃うんちん区間くかんのバス共通きょうつうカード・マリンカード取扱とりあつかいしゃ

その1992ねん平成へいせい4ねん)3がつには、上述じょうじゅつかみ奈中バスカードとはべつに、神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつう横浜よこはま市営しえいバス川崎かわさきバス江ノ島えのしま電鉄でんてつの4しゃきょく運行うんこうする横浜よこはま川崎かわさき市内しない均一きんいつ運賃うんちん路線ろせん限定げんていで、「バス共通きょうつうカードおよび「マリンカード」(横浜よこはま交通こうつうきょく発行はっこう市営しえい地下鉄ちかてつ・バス共通きょうつう乗車じょうしゃけん)がはじめて導入どうにゅうされ、共通きょうつう利用りようはかられた。導入どうにゅう車両しゃりょうには青色あおいろの「共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」ステッカーがけられた。

これがバス共通きょうつうカードおよびマリンカードのはじまりとなるが、あくまで均一きんいつ運賃うんちん区間くかんようのものであり、またかみ奈中バスカードとはシステムがことなっていたことから、共通きょうつう利用りようおこなわれず、横浜よこはま川崎かわさき市内しないであってもかみ奈中・横浜よこはま市営しえいこうでん存在そんざいする区間くかん運賃うんちん路線ろせんでは利用りよう不可ふかであった。

なお、この4しゃきょく以外いがいのち導入どうにゅうしたしゃきょくではマリンカードは使用しようできず、ステッカーも緑色みどりいろの「バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」となっている。

都内とないへの拡大かくだい[編集へんしゅう]

緑色みどりいろの「バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」ステッカー。マリンカードの取扱とりあつかいはできない

1994ねん平成へいせい6ねん)10がつになると、それまで単独たんどく導入どうにゅうしていた東京とうきょう交通こうつうきょく都営とえいバス都電とでん荒川線あらかわせん(「Tカード」を発売はつばい)や京浜急行けいひんきゅうこうバスはじめ、東京とうきょう区内くない均一きんいつ運賃うんちん区間くかん各社かくしゃきょく路線ろせんへも「バス共通きょうつうカード」が導入どうにゅうされ、東京とうきょう区内くないバス共通きょうつう回数かいすうけん発売はつばい終了しゅうりょうした。ただしこの時点じてんでも、東京とうきょう多摩たま地域ちいきでの区間くかん運賃うんちん路線ろせんではバス共通きょうつうカードの利用りよう不可ふかであった。

区間くかん運賃うんちん区間くかんでバス共通きょうつうカードの利用りよう可能かのうになるのは、さらにしばらくってからのこととなる。

その東京とうきょう多摩たま地域ちいき横浜よこはま川崎かわさき以外いがい神奈川かながわ県内けんない区間くかん運賃うんちん路線ろせん、また埼玉さいたま千葉ちばりょうけんにも順次じゅんじバス共通きょうつうカードが導入どうにゅうされ、共通きょうつうされていった。このほかに、13けんのバス共通きょうつうカード取扱とりあつかい地域ちいきから路線ろせんれる事業じぎょうしゃでも利用りよう可能かのうであった。朝日あさひ自動車じどうしゃなど、茨城いばらき[1]群馬ぐんまけん[2]一部いちぶ路線ろせんで、静岡しずおか[3]山梨やまなしりょうけんでは、ごく一部いちぶ利用りよう可能かのうであった。

PASMO移行いこうによる磁気じきしきカードの終焉しゅうえん[編集へんしゅう]

桃色ももいろの「PASMO・Suica・バス共通きょうつうカードご利用りよういただけます」ステッカー。PASMO導入どうにゅうられたもの

しかし、2007ねん平成へいせい19ねん3月18にちPASMO発売はつばい開始かいしすると、バス共通きょうつうカードの利用りようしゃ段階だんかいてきにPASMOに移行いこうされたため、川崎かわさき交通こうつうきょくのぞかく事業じぎょうしゃ2010ねん平成へいせい22ねん)3がつ - 4月で販売はんばい終了しゅうりょうし、同年どうねん7がつまつ利用りよう終了しゅうりょう首都しゅとけん各社かくしゃきょくのバス共通きょうつうカードは、短命たんめいわった。

なお、川崎かわさきバスのみ終了しゅうりょうスケジュールがことなり、2010ねん6がつまつ販売はんばい終了しゅうりょうし、同年どうねん10がつ31にちをもって利用りよう終了しゅうりょうとなった。これにより、2010ねん11月1にち以降いこうは、ぜん加入かにゅう事業じぎょうしゃはらもどしのみの対応たいおうとなった。

利用りよう方法ほうほうなど[編集へんしゅう]

バス共通きょうつうカードを使用しようできるのは、下記かきのバス事業じぎょうしゃ車両しゃりょう乗車じょうしゃこう付近ふきんに「バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」(緑色みどりいろのステッカー)と「共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」(青色あおいろのステッカー)の表示ひょうじのあるバス・都電とでんであり、カードの表面ひょうめん左下ひだりした記念きねんカードは記載きさいなし)と裏面りめん上部じょうぶには「東京とうきょう神奈川かながわけん埼玉さいたまけん千葉ちば県内けんないの『バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ』・『共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ』の表示ひょうじのあるバス・都電とでんにご利用りよういただけます。」と記載きさいされている。また、2007ねん3月18にちからのPASMO導入どうにゅうともな導入どうにゅう事業じぎょうしゃ順次じゅんじ「PASMO Suica バス共通きょうつうカード ご利用りよういただけます」(桃色ももいろのステッカー、ただ車両しゃりょう前面ぜんめんは「PASMO」)というステッカーにえられているが、その場合ばあいでもみどり青色あおいろのステッカー表示ひょうじ同様どうよう利用りようできる。

また、青色あおいろのステッカーのバスでは横浜よこはま交通こうつうきょく発行はっこうしているマリンカード使用しようできるため表示ひょうじことなっているが、バス共通きょうつうカードも使用しよう可能かのう。ただしピンクのステッカーの表示ひょうじがあるバスのなかにはバス共通きょうつうカードの表記ひょうきがないものがあるため(バス共通きょうつうカードを導入どうにゅうせずにPASMOのみを導入どうにゅうしている事業じぎょうしゃのバス)、乗車じょうしゃさい注意ちゅうい必要ひつようである。

バス事業じぎょうしゃによっては、一部いちぶコミュニティバスなどにカード設備せつび搭載とうさいしておらず、あつか表示ひょうじがなく利用りようできない路線ろせんもあった。

電車でんしゃ利用りようできるパスネットちがい、小児しょうに利用りよう複数ふくすうじんで1まいのカードを直接ちょくせつ利用りよう可能かのうである[注釈ちゅうしゃく 2]。これ以外いがいにも割引わりびき運賃うんちん適用てきようなどで大人おとな1にんぶんではない運賃うんちん支払しはら場合ばあいはカードをとおまえ乗務じょうむいん申告しんこくする必要ひつようがある。

また、残額ざんがく支払しはらうべき運賃うんちんたない場合ばあいべつのカードか現金げんきん精算せいさんする必要ひつようがある。ただしパスネットとはちがい2まい同時どうじ投入とうにゅうはできない。カードの残額ざんがく不足ふそくしている場合ばあい運賃うんちんばこからカードの残額ざんがくりないむね表示ひょうじがされ、カードは乗務じょうむいん操作そうさしないと、排出はいしゅつされない。

前払まえばらしき場合ばあい[編集へんしゅう]

前払まえばらしき均一きんいつ料金りょうきん路線ろせんによりたいキロせい〉)の場合ばあいは、乗車じょうしゃ乗車じょうしゃこう付近ふきんにあるカードリーダ・ライタにとおして利用りようする。

路線ろせんによっては、区間くかんによって料金りょうきんことなり、乗車じょうしゃ降車こうしゃ停留所ていりゅうじょ申告しんこくする方式ほうしきがあるが、この場合ばあいはカードをとおまえ降車こうしゃ停留所ていりゅうじょ申告しんこくする必要ひつようがあり、申告しんこくがないと本来ほんらい支払しはらうべき運賃うんちんかれなかったり、乗務じょうむいんがカードの挿入そうにゅうめる場合ばあいがある。また、本来ほんらい後払あとばらようのバスを前払まえばらいとして使つか場合ばあいには、降車こうしゃようのカード投入とうにゅうこうにカードをとお場合ばあいがある。

路線ろせん停留所ていりゅうじょによっては、カードリーダ・ライタを停留所ていりゅうじょにいる係員かかりいんち、このカードリーダ・ライタにとおしてから、バスに方式ほうしき採用さいようしている事例じれいもあった。

後払あとばらしき場合ばあい[編集へんしゅう]

後払あとばらしきたいキロせい)の場合ばあいは、乗車じょうしゃ降車こうしゃ降車こうしゃこう付近ふきんにあるカードリーダ・ライタにとおして利用りようする。ただし、事業じぎょうしゃによってはあつか方法ほうほうことなり、起点きてんからつぎ運賃うんちんかい手前てまえにおいては乗車じょうしゃのカード挿入そうにゅう省略しょうりゃく可能かのうのところもあった。

乗車じょうしゃにカードをリーダ・ライタにとおすのは乗車じょうしゃ停留所ていりゅうじょがどこかを記録きろくするためのものである。したがって、リーダ・ライタにとおさない場合ばあいは、始発しはつ停留所ていりゅうじょから乗車じょうしゃしたとみなされる場合ばあいがある。ただし、(1)乗車じょうしゃにカードがつからない場合ばあい、(2)車内しゃないでカードを購入こうにゅう、(3)乗車じょうしゃようカードリーダ・ライタの不良ふりょう、などもあるため、乗客じょうきゃく降車こうしゃ乗務じょうむいん運賃うんちん支払しはらいにより乗車じょうしゃ位置いち設定せってい可能かのうであった。そのため、事業じぎょうしゃ乗務じょうむいんによって対応たいおう若干じゃっかんことなるものの、上記じょうきのケースの場合ばあいなどやむをない場合ばあいかぎ乗車じょうしゃ整理せいりけんれば実質じっしつてき問題もんだいはほとんどない。

購入こうにゅう方法ほうほう[編集へんしゅう]

バス共通きょうつうカードは、発行はっこう事業じぎょうしゃ営業えいぎょうしょ案内あんないしょ、バス・都電とでん車内しゃない委託いたく契約けいやくした店舗てんぽコンビニエンスストアえき売店ばいてんなどでの有人ゆうじん対面たいめん発売はつばいによる方法ほうほうや、事業じぎょうしゃによっては、テレホンカード自動じどう販売はんばいなかにバス共通きょうつうカードもあつかうといった、無人むじん機械きかい発売はつばいによる購入こうにゅう方法ほうほう一般いっぱんてきであった。場合ばあいによっては、主要しゅようバス停ばすていにおいて、臨時りんじにバス案内あんないけん販売はんばいしゃあるきながら発売はつばいしていたり、コミックマーケットなどのだい規模きぼ行事ぎょうじ開催かいさいおも記念きねんカードの発売はつばいおおい)や、金券きんけんショップでの購入こうにゅう可能かのうであった。に、記念きねんカード発売はつばいおりに、事業じぎょうしゃによっては通信つうしん販売はんばい形式けいしきをとって購入こうにゅうする方法ほうほうもあった。

PASMO導入どうにゅう動向どうこう[編集へんしゅう]

2007ねん3月18にち、バス共通きょうつうカード事業じぎょうしゃ接触せっしょくしきICカード乗車じょうしゃけんPASMO」のサービスが開始かいしされた。これは関東かんとう地方ちほうおも私鉄してつ地下鉄ちかてつ利用りようできるストアードフェアシステムであるパスネット事業じぎょうしゃ共同きょうどう導入どうにゅうされ、東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)などが発行はっこうするSuica相互そうご利用りようできるものである。

このPASMOの導入どうにゅうともない、今後こんごのバス共通きょうつうカードのあつかいについてはPASMOの普及ふきゅうじょうきょうながら検討けんとうされる予定よていにはなっているものの[1][2]すでにコンビニエンスストアのサンクスではPASMO導入どうにゅう開始かいし同時どうじ新規しんき発注はっちゅうができなくなっており、今後こんご販路はんろ次第しだい縮小しゅくしょうするものとられた。しかし、バス共通きょうつうカードは回数かいすうけんであるため販売はんばいがく以上いじょう利用りようがくがあるてんがパスネットとはことなり、PASMOでもバス利用りよう特典とくてんサービス(バスとく)を採用さいよう[注釈ちゅうしゃく 3]し、バス共通きょうつうカードにちか金額きんがくぶんバスを利用りようできるようにしようとしている事業じぎょうしゃおおいものの、バス共通きょうつうカードとことなり実際じっさいにバスで利用りようした金額きんがくおうじて、バスポイントが還元かんげんされるじょう(バス共通きょうつうカードのように、あらかじめ特典とくてんがく付与ふよされるわけではない)、バスポイントは1ヶ月かげつ単位たんい計算けいさんされ、還元かんげんのバスポイントは翌月よくげつへの繰越くりこしができないため、そのつきのバス利用りようがく最初さいしょ還元かんげんおこなわれる1,000えんたない利用りようしゃは、まった還元かんげんけられないほか、月間げっかんのバスへの支払しはら金額きんがくした4けたが、ちょうど5,000えん、6,000えん、7,000えん、8,000えん、9,000えんまたは10,000えんでないかぎりは、バス共通きょうつうカードのほうとくするため、雨天うてんのみなど乗車じょうしゃ機会きかいすくない利用りようしゃ中心ちゅうしんにバス共通きょうつうカードの需要じゅよう根強ねづよのこっており、パスネットほど急速きゅうそくには利用りようっていないてんから、PASMO導入どうにゅうからしばらくのあいだは、バス共通きょうつうカードのサービス廃止はいし事業じぎょうしゃすくなかった。

しかしながら、バス共通きょうつうカードよりも、PASMO・Suicaでのバス利用りようしゃ増加ぞうかしたてんくわえ、バス共通きょうつうカードにおけるカードリーダーの保守ほしゅ費用ひよう問題もんだいから、東京とうきょう交通こうつうきょく20の各社かくしゃ(グループ)・きょくでは、PASMO普及ふきゅうたいするバス共通きょうつうカードのあつかいについて見直みなおし、2010ねん3月31にち発売はつばい終了しゅうりょう同年どうねん7がつ31にち利用りよう終了しゅうりょうするむね発表はっぴょうされた。このうち、東武とうぶバスグループ・朝日あさひ自動車じどうしゃグループは4がつ10日とおか発売はつばい終了しゅうりょう箱根はこね登山とざんバスは3月5にち国際こくさい興業こうぎょうバスと京王けいおう電鉄でんてつバスグループ・相鉄そうてつホールディングスは3月15にちにそれぞれ先行せんこうして発売はつばい終了しゅうりょう[4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18]。なお、川崎かわさき交通こうつうきょく終了しゅうりょう時期じきについては前述ぜんじゅつ各社かくしゃきょくとはことなり、2010ねん6月30にち発売はつばい終了しゅうりょう同年どうねん10月31にち利用りよう終了しゅうりょうであった[19]

使用しよう停止ていしとなりカバーがかけられたカードリーダー(あか矢印やじるししめした部分ぶぶん

なお、利用りよう終了しゅうりょう時点じてん残高ざんだかゆうするカードについては、カードを発行はっこうした各社かくしゃきょくにおいて利用りよう終了しゅうりょう翌日よくじつより5年間ねんかんかぎり、運送うんそう約款やっかんにもとづいた手数料てすうりょうによるはらいもど受付うけつけおこなわれ、川崎かわさきバス以外いがいは2015ねん7がつ31にち川崎かわさきバスは2015ねん10がつ31にちをもって、それぞれはらもど期間きかん終了しゅうりょうした。このさいはらいもどがく回数かいすう乗車じょうしゃけんはらいもどがく算定さんてい基準きじゅん適用てきようされ、「券面けんめん表示ひょうじ運賃うんちんがく発売はつばいがく)×ざんけんかた表示ひょうじ金額きんがくはらえもどとき利用りよう可能かのうがく)÷そうけんへん表示ひょうじ金額きんがく発売はつばい利用りよう可能かのうがく)」として計算けいさんされていた。また、パスネット終了しゅうりょう一部いちぶ事業じぎょうしゃおこなわれたようなカード残高ざんだかのPASMOとうへの移行いこうおこなわれなかった[注釈ちゅうしゃく 4]

利用りよう可能かのうであったバス事業じぎょうしゃ[編集へんしゅう]

凡例はんれい(インデントの状況じょうきょう下記かき状態じょうたいしめす)

  • カード発行はっこう事業じぎょうしゃ現在げんざい発行はっこう名義めいぎ)〈きゅう名義めいぎ分社ぶんしゃまえ分社ぶんしゃ過程かていにおける過去かこ発行はっこう名義めいぎ
    • 上記じょうき名義めいぎのカードを発売はつばいしている分離ぶんり子会社こがいしゃ・グループ会社かいしゃ

末尾まつびに*があるしゃきょく(5しゃきょく)は「共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」(青色あおいろのステッカー、マリンカード使つかえる)を、ないしゃきょくは「バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」(緑色みどりいろのステッカー)を貼付ちょうふしている事業じぎょうしゃしめす。また、PASMO導入どうにゅうみの事業じぎょうしゃ先述せんじゅつのステッカーにわり「PASMO Suica バス共通きょうつうカード ご利用りよういただけます」〈ピンク色ぴんくいろのステッカー〉に変更へんこう)については、★があるしゃきょくではぜん車両しゃりょうにてそれぞれはしらせていた事業じぎょうしゃしめす。例外れいがいについては後述こうじゅつ

2010ねん10がつ31にちづけあつか終了しゅうりょう[編集へんしゅう]

2010ねん7がつ31にちづけあつか終了しゅうりょう[編集へんしゅう]

共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」と「PASMO」ステッカーを両方りょうほう貼付ちょうふしているれい

福島ふくしまけんしん常磐ときわ交通こうつうでは、緑地りょくち上記じょうきとほぼおなじデザインの「バスカード取扱とりあつかいしゃ」とかれたステッカーがってあるが、とうカードとは一切いっさい関係かんけいがない。

ステッカー貼付ちょうふ例外れいがいてき事例じれい[編集へんしゅう]

2010ねん7がつ31にちまで、一部いちぶ既存きそんのステッカーを継続けいぞく貼付ちょうふしたうえで「PASMO Suica ご利用りよういただけます」もしくは「PASMO Suica バス共通きょうつうカード ご利用りよういただけます」(乗車じょうしゃこう付近ふきん)/「PASMO」(車両しゃりょう前面ぜんめん)のステッカーを追加ついか貼付ちょうふしている事業じぎょうしゃ存在そんざいしていた。

  • 東武とうぶバスグループでは、「バス共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」のステッカーを継続けいぞく貼付ちょうふしていた。その、「PASMO」(前面ぜんめん)・「バスとく PASMO Suica」(側面そくめん)のステッカーとともに「東京とうきょうスカイツリー 2012ねんはる誕生たんじょう」のステッカーを貼付ちょうふしていた。
  • 神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつう平塚ひらつか営業えいぎょうしょでは、あつ105系統けいとう運用うんようされる車両しゃりょうで「共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃ」のステッカーを継続けいぞく貼付ちょうふしていた。

カード製造せいぞう会社かいしゃ[編集へんしゅう]

カード裏面りめんまるなかアルファベットしめされている。

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 導入どうにゅう当初とうしょ車両しゃりょう前面ぜんめんみぎに「バスカード取扱とりあつかいしゃ」のいた装着そうちゃくされていた。回数かいすうけんなどと同様どうように、従来じゅうらいどおかみ奈中の共通きょうつうカード取扱とりあつかいしゃでの利用りよう可能かのうであった。
  2. ^ パスネットの場合ばあい自動じどう改札かいさつ直接ちょくせつとおさず、券売けんばい残額ざんがく利用りようして乗車じょうしゃけん購入こうにゅうする必要ひつようがあった。
  3. ^ バス利用りよう特典とくてんサービスは2022ねんれい4ねん)3がつ31にちまでに全社ぜんしゃ終了しゅうりょうした
  4. ^ 運送うんそう約款やっかんだい36じょうにおいて「すで発行はっこうされた乗車じょうしゃけん無効むこうとするさい対応たいおう」として規定きていされている方法ほうほうは、「現金げんきんによるはらいもど」と「同一どういつ効力こうりょくゆうする乗車じょうしゃけんるいとの引換ひきかえ」のみである

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 朝日あさひ自動車じどうしゃさかい営業えいぎょうしょでは、東武鉄道とうぶてつどう時代じだいから利用りよう可能かのうであった。北柏きたかしわえき - パークシティ守谷もりやあいだでは、東武鉄道とうぶてつどう西柏さいかし営業えいぎょう事務所じむしょ運行うんこう便びんかぎ利用りよう可能かのうだったが、ばんひがし自動車じどうしゃ移管いかん関東かんとう鉄道てつどう同様どうよう一切いっさい利用りよう不可ふかとなった。茨城いばらき急行きゅうこう自動車じどうしゃは、野田のだ営業えいぎょうしょ担当たんとう岩井いわい車庫しゃこ発着はっちゃく路線ろせん利用りよう可能かのうであったが、古河ふるかわ営業えいぎょうしょ管内かんない路線ろせんでは導入どうにゅうされず、PASMO・Suicaも導入どうにゅうされていない。
  2. ^ 朝日あさひ自動車じどうしゃ太田おおた営業えいぎょうしょで2001ねん12月から利用りよう可能かのうであった。
  3. ^ 富士急ふじきゅう湘南しょうなんバス・しん松田まつだえき - 富士ふじ霊園れいえんせん利用りよう可能かのうであった。
  4. ^ 『バス共通きょうつうカード』のサービス終了しゅうりょうについて京成けいせいバスニュースリリース:2009ねん10がつ27にちけ)
  5. ^ しん京成けいせいグループバス3しゃ 「バス共通きょうつうカード」のサービス終了しゅうりょうについて新京成電鉄しんけいせいでんてつニュースリリース:2009ねん11月12にちけ)
  6. ^ バス共通きょうつうカードのあつか終了しゅうりょうについて (PDF)川崎かわさき鶴見つるみ臨港りんこうバスプレスリリース:2009ねん11月12にちづけ
  7. ^ バス共通きょうつうカードの販売はんばいおよ利用りよう終了しゅうりょうのご案内あんない (PDF)西武せいぶバスプレスリリース:2009ねん11月13にちづけ
  8. ^ 「バス共通きょうつうカード」のサービス終了しゅうりょうならびにバス利用りよう特典とくてんサービスの付与ふよチケットの増額ぞうがくについて (PDF)京王けいおう電鉄でんてつバスグループプレスリリース:2009ねん11月17にちづけ
  9. ^ バス共通きょうつうカード・DAYカード・一部いちぶ回数かいすう乗車じょうしゃけん廃止はいしについて (PDF)関東かんとうバスプレスリリース:2009ねん11月18にちづけ
  10. ^ バス利用りよう特典とくてんサービスのサービスアップについて (PDF)関東かんとうバスプレスリリース:2009ねん11月18にちづけ
  11. ^ バス共通きょうつうカードのサービス終了しゅうりょうについて (PDF)西東京にしとうきょうバスプレスリリース:2009ねん11月18にちづけ
  12. ^ 「バス共通きょうつうカード」のご利用りよう終了しゅうりょうについて東急とうきゅうバスニュースリリース:2009ねん11月19にちけ)
  13. ^ 立川たちかわバス-バスカード
  14. ^ バス共通きょうつうカードのサービス終了しゅうりょうについて (PDF)箱根はこね登山とざんバスプレスリリース)
  15. ^ バス共通きょうつうカードのあつか終了しゅうりょうについて (PDF)富士急ふじきゅう湘南しょうなんバスプレスリリース:2009ねん11月24にちづけ
  16. ^ バス共通きょうつうカードのあつか終了しゅうりょうについて (PDF)神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつうプレスリリース:2009ねん11月25にちづけ
  17. ^ 『バス共通きょうつうカード』発売はつばい終了しゅうりょうのご案内あんない株式会社かぶしきがいしゃこうでんバス横浜よこはま株式会社かぶしきがいしゃこうでんバス藤沢ふじさわプレスリリース:2009ねん11月27にちづけ
  18. ^ バス共通きょうつうカードのサービス終了しゅうりょうについて東京とうきょう交通こうつうきょくプレスリリース:2009ねん12月22にちけ)
  19. ^ (おらせ)バス共通きょうつうカードおよ磁気じきしき1にち乗車じょうしゃけん大人おとな小児しょうに)の取扱とりあつか終了しゅうりょうについて川崎かわさき交通こうつうきょく新着しんちゃく更新こうしん情報じょうほう:2010ねん3がつ26にちけ)

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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]