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バレットMRAD

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
Barrett MRAD
Barrett MRAD
種類しゅるい ぐんよう狙撃そげきじゅう
製造せいぞうこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
設計せっけい製造せいぞう バレットしゃ
年代ねんだい 現代げんだい
仕様しよう
種別しゅべつ ボルトアクション方式ほうしき狙撃そげきじゅう
口径こうけい
  • 6.5 mm
  • .260
  • 7 mm
  • 7.62 mm
  • .300 (7.83 mm)
  • .338 (8.6 mm)
銃身じゅうしんちょう
  • 510 mm (20インチ)
  • 620 mm (24.5インチ)
  • 690 mm (27インチ)
使用しよう弾薬だんやく
装弾そうだんすう 10はつばこがた弾倉だんそう
作動さどう方式ほうしき ボルトアクション方式ほうしき
全長ぜんちょう
  • 1,080 mm (20インチ銃身じゅうしん)
  • 1,190 mm (24.5インチ銃身じゅうしん)
  • 1,250 mm (27インチ銃身じゅうしん)
重量じゅうりょう
  • 6.3 kg (20インチ銃身じゅうしん)
  • 6.7 kg (24.5インチ銃身じゅうしん)
  • 6.9 kg (27インチ銃身じゅうしん)
銃口じゅうこう初速しょそく 使用しよう弾薬だんやくによりことなる
有効ゆうこう射程しゃてい 使用しよう弾薬だんやくによりことなる
歴史れきし 
設計せっけいねん 2009ねん
製造せいぞう期間きかん 2013ねん-
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Barrett MRAD (Multi-Role Adaptive Design) は、アメリカ特殊とくしゅ作戦さくせんぐん (USSOCOM) の要求ようきゅうしたPSR (Precision Sniper Rifle, 精密せいみつ狙撃そげきじゅう)の要件ようけんたすために、バレットしゃにより設計せっけいされたボルトアクションしき狙撃そげきじゅうである[1]

PSR (Precision Sniper Rifle) にはえらばれなかったものの、特殊とくしゅ作戦さくせんぐん再度さいど要求ようきゅうしたASR (Advanced Sniper Rifle) にえらばれ、2019ねん.338ノルマ・マグナム使用しようするBarrett MRADが、Mk 22 ASR (Advanced Sniper Rifle) として発注はっちゅうされた。

概要がいよう

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アメリカ特殊とくしゅ作戦さくせんぐん (USSOCOM) が2009ねん12月に、新規しんきのPSRの要件ようけん発表はっぴょうしたことをけ、バレットしゃは、特殊とくしゅ作戦さくせんぐん提示ていじした仕様しようしたがってMRADを開発かいはつした[1]

PSR (Precision Sniper Rifle) のトライアルに提出ていしゅつされたMRADのモデルには、24.5インチ (620 mm) の銃身じゅうしん取付とりつけられ、光学こうがくけいなしの状態じょうたい重量じゅうりょうは6.7 kg (14.8ポンド) であった。2013ねんにPSRコンテストの勝者しょうしゃとして、Remington Modular Sniper Rifle(モジュラースナイパーライフル)が、Mk 21 PSRとしてえらばれたが、2018ねんにMk 21はその時点じてんのSOCOMの要件ようけん準拠じゅんきょしていないと判断はんだんされ、当該とうがいコンテストは、Mk 22 ASR (Advanced Sniper Rifle) として再度さいどおこなわれることとなった。

2019ねん特殊とくしゅ作戦さくせんぐんは、バレットしゃに5,000まんドル契約けいやくあたえ、.338ノルママグナムだん使用しようするBarrett MRADを、Mk 22 ASRとして発注はっちゅうした。正式せいしきされた狙撃そげきじゅうキットには、.308ウィンチェスターだん、.300ノルママグナムだん、.338ノルママグナムだん使用しようする、交換こうかん可能かのう銃身じゅうしんとボルトがふくまれている。

2021会計かいけい年度ねんど予算よさん要求ようきゅう一部いちぶとして、アメリカ陸軍りくぐんアメリカ海兵かいへいたい両方りょうほうが、MRADを主要しゅよう狙撃そげきシステムとして採用さいようする予算よさん要求ようきゅうふくめている。アメリカ陸軍りくぐんは、536ちょうのMRAD狙撃そげきシステムをやく1,013まんドルで購入こうにゅうする予定よていである。アメリカ海兵かいへいたいは、250ちょうのMRAD狙撃そげきシステムをやく400まんドルで購入こうにゅうする予定よていであり、現在げんざい使用しようされているすべてのボルトアクションしき狙撃そげきじゅう交換こうかんすることをのぞんでいる。Mk22 ASRは、今後こんごM2010 ESR英語えいごばんM107、およびMk 13狙撃そげきじゅうからわる見込みこみである。

設計せっけい

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Barrett MRADは、成功せいこうしたBarrett 98Bにもとづいて開発かいはつされ、複数ふくすう改良かいりょうてんそなえている。MRADの主要しゅよう機能きのう (PSRの要求ようきゅうでもある) は、使用しようしゃ (狙撃そげきしゅ) が現場げんば変更へんこう可能かのう銃身じゅうしん口径こうけい変換へんかん機能きのうである。レシーバーの2ほんのTorxネジをゆるめるとハンドガードの前面ぜんめんから銃身じゅうしん取外とりはずすことができ、ボルトフェイスおよび弾倉だんそう変更へんこうすることで様々さまざま口径こうけい対応たいおうすることが可能かのうとされている。ボルトフェイスはかく口径こうけい銃身じゅうしん標準ひょうじゅん付属ふぞくしており、銃身じゅうしん口径こうけい変更へんこうは2ふん以内いないおこなうことができる。

バレットしゃは、.338ラプア・マグナム.300ウィンチェスター・マグナム英語えいごばん、および.308ウィンチェスターひとし標準ひょうじゅんてき軍用ぐんよう弾薬だんやくくわえて、.338ノルマ・マグナム.300ノルマ・マグナム7mmレミントン.260レミントン、および6.5mmクリードモアひとし人気にんき弾薬だんやくへの変換へんかんキットも提供ていきょうしている。銃身じゅうしんながさは弾薬だんやくごとことなるものが提供ていきょうされている。銃身じゅうしんは、たてみぞきのヘビーバレルが使用しようされる。

トリガー機構きこうは、使用しようしゃがトリガープル重量じゅうりょう移動いどうりょう調整ちょうせい可能かのうであり、工具こうぐなしで取外とりはずすことができクリーニングを容易よういにしている。

より簡単かんたん運搬うんぱんできるようにたたしき後部こうぶ銃床じゅうしょう装備そうびされ、たたむと後部こうぶ銃床じゅうしょうがボルトハンドルのまわりに固定こていされ運搬うんぱん安全あんぜんせい向上こうじょうする。展開てんかいにもはばらない。

MRADの追加ついか機能きのうとして、ひとつのボタンで伸縮しんしゅくちょう調整ちょうせいできる機構きこうたか調整ちょうせい可能かのうなチークピース、ダストカバーとして機能きのうしボルト機構きこうはい破片はへんらすポリマーせいのボルトガイド、使用しようしゃにとり取扱とりあつかいやすいM16/AR-15スタイルの安全あんぜんレバー、りょう手利てききの弾倉だんそう脱着だっちゃく機構きこう標準ひょうじゅんてきなのM16/AR-15スタイルのピストルグリップを取付とりつ可能かのうてんひとしがある。

初期しょきのMRADは、30MOAかたむきの全長ぜんちょう21.75インチの標準ひょうじゅん1913ピカティニー・レールがレシーバー/ハンドガードの上部じょうぶにあったが、現在げんざいのMRADは、20MOAのかたむきのレールをそなえている。ハンドガードの3、6、および9めんにいくつかの前後ぜんご位置いちで、みじかい2 - 4インチのピカティニーレールがもうけられている。MRADは黒色こくしょく茶色ちゃいろとうのカラーリングで提供ていきょうされるが、銃身じゅうしんはすべて黒色こくしょくである。

M16/AR15ライフルと同様どうように、MRADの上部じょうぶレシーバーと下部かぶレシーバーは、前後ぜんごの2つのテイクダウンピンをすことで分離ぶんりできる[2]後部こうぶのテイクダウンピンのみをすと、上部じょうぶレシーバーをM16/AR-15のように前部ぜんぶのテイクダウンピンをじくとしてげることができ、現場げんばでのメンテナンスが容易よういとなる[2]

競技きょうぎようグレードの.338のラプアマグナムだん使用しようすると、MRADは最大さいだい1,500メートルの距離きょりで0.5 MOAの精度せいど実現じつげんできる。標準ひょうじゅん弾薬だんやく場合ばあい精度せいどは1MOAちかくまで低下ていかするが、それでも1MOAよりもちいさい範囲はんいおさまっている。イスラエル国防こくぼうぐんによって運用うんようされたさいには、7.62x51mmNATO IMI狙撃そげきだん使用しようして100メートルの距離きょりから1.1センチメートル (0.43インチ) にしゅうだんし、やく0.35 MOAの精度せいど達成たっせいしている[3]

採用さいようこく

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登場とうじょう作品さくひん

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コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアII
「MCPR-300」の登場とうじょう

脚注きゃくちゅう 

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  1. ^ a b Langston, Jay. “Barrett MRAD .338 Lapua MAG” (英語えいご). Tactical-Life.com. 2012ねん12月18にち閲覧えつらん
  2. ^ a b Adelmann, Steve (2011ねん10がつ24にち). “Barrett MRAD”. Shooting Illustrated. 2012ねん6がつ10日とおか時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2012ねん12月18にち閲覧えつらん
  3. ^ הרובה החדש והאתגר בגבול עזה: "צלף שלא פוגע מספיק טוב - מודח מהמשימה"” (ヘブライ) (2019ねん7がつ22にち). 2019ねん8がつ6にち閲覧えつらん。 “הרובה החדש מגיע לרמת דיוק פגיעה של עד 1.1 ס"מ מהמטרה לטווח של כ-100 מטרים, ובחלקו הקדמי ניתן להסתיר את סימן רשף הירי ולהתקין עליו משתיקול. כוונות היום והלילה שעל הנשק החדש יכולות להגדיל לטווח של פי 10 ואף יותר.