(Translated by https://www.hiragana.jp/)
M4カービン - Wikipedia コンテンツにスキップ

M4カービン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
M4カービン
標準ひょうじゅん状態じょうたいのM4A1カービン
M4カービン
種類しゅるい 軍用ぐんよう小銃しょうじゅう
製造せいぞうこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
設計せっけい製造せいぞう
仕様しよう
種別しゅべつ アサルトライフルカービン
口径こうけい 5.56 mm
銃身じゅうしんちょう 368.3 mm
ライフリング 6じょうみぎてん
使用しよう弾薬だんやく 5.56x45mm NATOだん
装弾そうだんすう 20はつ/30はつSTANAG マガジン
作動さどう方式ほうしき ダイレクト・インピンジメント方式ほうしき
ロータリーボルトしき
全長ぜんちょう 850.9 mm
重量じゅうりょう 2,680 g(弾倉だんそうのぞく)
発射はっしゃ速度そくど 700 - 900はつ/ぶん
銃口じゅうこう初速しょそく 905 m/びょう
有効ゆうこう射程しゃてい
  • てん目標もくひょう: 500 m
  • 面目めんぼくしるべ: 600 m
歴史れきし
配備はいび期間きかん 1994ねん - 現在げんざい
配備はいびさき アメリカぐん
テンプレートを表示ひょうじ

M4カービンは、コルト・ファイヤーアームズしゃ開発かいはつしたアサルトライフル(カービン)。

1998ねんアメリカ陸軍りくぐんでM16A2の後継こうけいとして、2015ねんアメリカ海兵かいへいたいでM16A4の後継こうけいとして採用さいようされ、現在げんざいではアメリカぐん兵士へいし大半たいはんがM4を装備そうびしている。

概要がいよう

[編集へんしゅう]
みさおじゅう訓練くんれんでM4をかまえたベリーズぐん兵士へいし

M4はM16A2アサルトライフル銃身じゅうしんちょう20インチを14.5インチに短縮たんしゅくしたM16A2の直系ちょっけい派生はせいがたであり、M16A2とはやく80%の部品ぶひん互換ごかんせいつ、だい世界せかい大戦たいせんどきのカービンであるM1/M2/M3系統けいとう命名めいめい規則きそく継承けいしょうしておりM4と命名めいめいされた。M4は、初期しょきのM16の小型こがたばんであり1960年代ねんだいベトナム戦争せんそうとき開発かいはつ使用しようされたXM177との類似るいじてんおおいが細部さいぶことなっている。

M4はフルサイズのM16A2アサルトライフルくらべて小型こがた軽量けいりょうまわしや使用しよう疲労ひろうすくなさがすぐれており、近接きんせつ戦闘せんとう (CQB) や空挺くうてい降下こうかどき使用しようまらず戦闘せんとう車両しゃりょう乗員じょういん将校しょうこうさらには通常つうじょう軍隊ぐんたい警察けいさつにおいても幅広はばひろ使用しようされるようになっていった。本来ほんらいカービンとは騎兵きへいじゅうのことをしたが、M1カービンのような銃器じゅうき成功せいこうによりたん小型こがたモデルのじゅうすこととなり、また現代げんだいではM4よりさらに小型こがたでありながらカービンを名乗なのらないアサルトライフルも多数たすうあり現在げんざいでは非常ひじょう曖昧あいまい定義ていぎ言葉ことばとなっている。

現在げんざい、コルトしゃ以外いがいにも、M4カービンを制式せいしきしているマレーシアぐんけにSME Ordnanceしゃライセンス生産せいさんしているなど、数社すうしゃ自社じしゃブランドで製造せいぞうし、AR-15やSR-16といった販売はんばいしている。

歴史れきし

[編集へんしゅう]

M4の登場とうじょう

[編集へんしゅう]

1980年代ねんだい初頭しょとうアメリカぐんは、歩兵ほへいよう小銃しょうじゅうM16A1からM16A2えることを決定けっていした。M16A2は、NATO各国かっこく標準ひょうじゅんした新型しんがたの5.56mmだん5.56x45mm NATOだん; SS109あるいはM855)に対応たいおうし、銃身じゅうしんふとくなったほか、フルオート射撃しゃげきにかわって3てんバースト射撃しゃげき導入どうにゅうするなど、変更へんこうてんすくなくなかった。このことから、それまで使用しようされていたM16A1ベースのカービンとはべつに、M16A2をベースとしたカービン・モデルとして開発かいはつされたのが「モデル723」(フルオート)および「モデル725」(3てんバースト)である。

アメリカぐんは、特殊とくしゅ部隊ぶたいけにモデル723を少数しょうすう発注はっちゅうした。また、1983ねんカナダきゅうディマコはモデル725を「C8カービン」としてライセンス生産せいさんし、M16A2のしょう改正かいせいがた(モデル715)であるC7小銃しょうじゅうとともにカナダぐん配備はいびした。また、アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽうは、M16A2のふと銃身じゅうしんM203グレネードランチャー装着そうちゃくできるよう、銃身じゅうしん一部いちぶほそくくびれさせたモデルを発注はっちゅうし、この「モデル727」は、アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽう首都しゅとから「アブダビ・カービン」と通称つうしょうされた。

これらをまえて、アメリカぐん1984ねんより、制式せいしきカービンの開発かいはつ要求ようきゅうおこなっており、「モデル720」はその候補こうほとして「XM4カービン」として選定せんていされた。そして、1994ねんに、しょう改良かいりょうくわえられた「モデル720」はM4カービンとして制式せいしきされた。また、キャリングハンドルを着脱ちゃくだつしきとしてレシーバーじょうピカティニー・レール追加ついかしたモデルが開発かいはつされ、「モデル920」(3てんバースト)および「モデル921」(フルオート)として生産せいさんされた。これらは順次じゅんじ、モデル720にかわってM4およびM4A1として納入のうにゅうされた。

アメリカぐんにおける配備はいび

[編集へんしゅう]
M4カービンを使用しようするアメリカ海兵かいへいたい下士官かしかん

M4M4A1アメリカ陸軍りくぐん海兵かいへいたい空軍くうぐん正式せいしき主力しゅりょく小銃しょうじゅうとして採用さいようされている。また、ぐん残存ざんそんしているM3サブマシンガン(これはおもM1戦車せんしゃ乗員じょういん自衛じえいよう装備そうびされている)もM4にえられる予定よていだという。M4はアッパーレシーバー上部じょうぶピカティニー・レールかいして装着そうちゃくするキャリングハンドルをそなえ、キャリングハンドルを光学こうがく照準しょうじゅんえることが出来できる。ハンドガードはナイツアーマメントしゃ (KAC) のM4RASに交換こうかん可能かのうでなおかつM4RASもピカティニー・レールそなえ、こちらはAN/PEQ-15をはじめとするふくあいレーザーサイトモジュールを装着そうちゃくできる。また、こまかな仕様しよう変更へんこうとしてフロントサイトにサイドスリングマウントが増設ぞうせつされている。

射撃しゃげき障害しょうがいおおかったアルミせい従来じゅうらい弾倉だんそうわりあたらしくマグプルしゃ樹脂じゅしせいPMAG gen3弾倉だんそう導入どうにゅう決定けっていした。現在げんざい政府せいふすべてのM4をヘビーバレル、フルオート、アンビセレクターすることを目指めざしておりヘビーバレルの製造せいぞうコルトしゃに、アンビセレクターの製造せいぞうをManufacturing Support IndustriesしゃとOG Technologiesしゃ依頼いらいした。

なおアメリカぐんでは、2013ねんからM4A1調達ちょうたつ契約けいやくをコルトしゃより54%もやす金額きんがく提示ていじして落札らくさつしたFNハースタルしゃからの購入こうにゅう[1]、2020ねんにもFNハースタルしゃ再度さいど契約けいやく獲得かくとくした[2]

余談よだんとしてRASハンドガードは、コルトしゃの「モデル925」をM4E2制式せいしき名称めいしょう試験しけんしたさい装着そうちゃくしていたハンドガードを量産りょうさんしたものであり、モデル925自体じたい廃盤はいばんになっている。

特殊とくしゅ部隊ぶたいにおける配備はいび

[編集へんしゅう]
サプレッサーきのM4A1で射撃しゃげき訓練くんれんおこなアメリカ海兵かいへいたい特殊とくしゅ作戦さくせんコマンドぐんけんハンドラー
URG-I仕様しようのM4A1を発射はっしゃするアメリカ陸軍りくぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいぐん隊員たいいん

M4はアメリカ特殊とくしゅ作戦さくせんぐんでも採用さいようされており後述こうじゅつするSOPMODキットを装着そうちゃくしたモデルが標準ひょうじゅんとなっている(特殊とくしゅ作戦さくせん部隊ぶたいでは部隊ぶたい個人こじん裁量さいりょうによってアクセサリーるい変更へんこうゆるされているためかならずしもSOPMODキットを装着そうちゃくしているとはかぎらない)。

SOPMOD-II(Special Operations Peculiar Modification-II/特殊とくしゅ作戦さくせんよう装備そうび-2)もちいM4A1キットは、アメリカ特殊とくしゅ作戦さくせんぐんにより、その管轄かんかつ部隊ぶたいでの運用うんようのため開発かいはつされた。現行げんこうのM4A1キットの特徴とくちょうは、Daniel Defenseしゃによって開発かいはつされたRIS (Rail Interface System) IIハンドガードシステム、KACしゃせいバックアップサイト、EOTechしゃせいホログラフィックサイトACOG (Advanced Combat Optical Gunsight)、ELCANしゃせい倍率ばいりつ可変かへんスコープ、Insight TechnologyしゃせいLA-5/PEQ(可視かし/赤外線せきがいせんレーザーサイト赤外線せきがいせんイルミネーター)およびウェポンライト、Surefireしゃせいサプレッサー全長ぜんちょうみじかくなり迅速じんそく着脱ちゃくだつ可能かのうになったM203 グレネードランチャー専用せんようサイト、暗視装置あんしそうち、サーマルスコープなどである。

このキットは配備はいびからすうねん経過けいかしておりガイズリーしゃせいSMR Mk16 M-LOKハンドガードおよびダニエル・ディフェンスしゃせいバレルなどで構成こうせいされたURG-I(Upper Receiver Group-Improved/改良かいりょうがたアッパーレシーバー・グループ)搭載とうさいした改良かいりょう後継こうけいがたのSOPMOD-IIIが試用しようされている。

SURG(Suppressor Upper Receiver Group/サプレッサーいち体型たいけいアッパーレシーバー)もちいM4A1キットもSOPMODキットとおなじくアメリカ特殊とくしゅ作戦さくせんぐんにより採用さいようされた。名称めいしょうとおりサイレンサーの使用しようによるせいおん性能せいのう向上こうじょうはかられている。また、じゅう本体ほんたい使用しようによるねつがサーマルサイトの使用しようによって発見はっけんされることをふせぐためガスピストン方式ほうしき採用さいようによる発熱はつねつ抑制よくせい考慮こうりょされている。契約けいやく企業きぎょうシグしゃであるためかSIG MCXのようなたたしきストックも装備そうびされている。

特徴とくちょう

[編集へんしゅう]

M4は、M16A2とくらべて以下いかてんことなる。

  • 銃身じゅうしんちょうはM16の20インチから14.5インチに短縮たんしゅくされたが、これは銃身じゅうしんちょうが14.5インチを下回したまわると5.56mmだん十分じゅうぶん威力いりょく発揮はっきできないとべい陸軍りくぐん兵器へいき研究所けんきゅうじょのテスト結果けっかから結論けつろんけられたため(民間みんかん合法ごうほう最短さいたん銃身じゅうしんちょうは16インチとなっているが、特殊とくしゅ部隊ぶたい空挺くうてい部隊ぶたいけでは14.5インチを下回したまわ銃身じゅうしんちょうのものが支給しきゅうされることもおおい)
  • M203 グレネードランチャー使つかえないM16A2の短縮たんしゅくばんM723(一部いちぶ、バレルをくびれさせたもの存在そんざいする)とことなりM203を装着そうちゃくできるよう、銃身じゅうしん一部いちぶほそくびれさせ、このくびれを利用りようしてM26 MASSアンダーマウントショットガン装着そうちゃくできる(しかし、これにより銃身じゅうしん強度きょうど低下ていかしたため銃剣じゅうけん使用しよう推奨すいしょうされていない)
  • 固定こていストックから伸縮しんしゅくしきテレスコピック)ストックへの変更へんこう現在げんざい初期しょきの3ポジションから、ブッシュマスターが開発かいはつした6ポジションコプラサブルストックが標準ひょうじゅんとなっている)
  • ピカティニー・レールほんじゅう開発かいはつ導入どうにゅうされたため前述ぜんじゅつとお多彩たさいなアクセサリーを容易よういにマウントすることが可能かのう

M4はM16より銃身じゅうしんみじかいためじゅうねつちやすく、こもったねつによってじゅうゆが命中めいちゅう精度せいど低下ていかする。また、銃身じゅうしんみじかいため弾頭だんとう加速かそく時間じかんみじか初速しょそくはフルサイズのM16より若干じゃっかんがる傾向けいこうがあるため有効ゆうこう射程しゃていみじかくなる欠点けってん指摘してきされている。

バリエーション

[編集へんしゅう]
M4 (M720/M920)
基本きほんがたモデル。セミオート/3てんバーストのセレクティブファイア[3]。アメリカぐんでは、既存きそんのM4をフルオート仕様しようのM4A1へと改修かいしゅうする計画けいかく存在そんざいする。
M4A1 (M921)
セミ/フルオートのセレクティブファイア[3]。なお、2001ねん以降いこう製造せいぞうされたものはモデル921HB(ヘビーバレル)となっており、それ以前いぜん納入のうにゅうされたM4も順次じゅんじヘビーバレルされている。
M4E2 (925)
ハンドガードにアクセサリー装着そうちゃくようピカティニー・レールつMWS (Moduler Weapon System) を装着そうちゃくしたもの。現在げんざい廃盤はいばんになっている。
M4 (M979/M977)
べいぐん納入のうにゅうモデルのM920/M921にたいして、M979/M977は輸出ゆしゅつようモデルである。M979はセミ/3てんバースト、M977はセミ/フルオートのセレクティブファイア[3]
コルトM4コマンドー
C8
コルト・カナダ製造せいぞうするM4カービン。外装がいそうかんしてオリジナルのコルトM4カービンとおおきくことなる。
バリエーションとしてカナダぐんけのC8A3(15.7インチヘビーバレル)、オランダぐんけC8NLD、デンマークぐんけGV M/10、イギリス陸軍りくぐん特殊とくしゅ部隊ぶたいSASけL119などがある。カナダぐんとオランダぐんではM16の派生はせいであるC7のほう一般いっぱんてきである。

コルトしゃ以外いがいのM4(M4クローン)

[編集へんしゅう]
H&K HK416 (HKM4)
H&Kしゃ開発かいはつしたM4カービンの改良かいりょう近代きんだいカービンである。バリエーションとしてフランスぐんけHK416F、ノルウェーぐんけHK416Nなどがある。
R4
レミントンR4
レミントンしゃ開発かいはつしたM4クローンである。フィリピンぐん主力しゅりょく小銃しょうじゅう選定せんていされ、同国どうこく納入のうにゅうしている。
SR-16
ナイツアーマメントせいのオリジナルM4であり、非常ひじょう精度せいどたかく、同社どうしゃのオリジナルレールインターフェースを標準ひょうじゅん装備そうびし、サイトがりたたみしきになっているのが特徴とくちょうべいぐん特殊とくしゅ部隊ぶたい採用さいようされている。銃身じゅうしんちょうなどにバリエーションが存在そんざいする。
SR-556英語えいごばん
スターム・ルガーしゃがほぼ外注がいちゅうパーツげで製品せいひんしたM4クローンである。作動さどう方法ほうほう同社どうしゃ特許とっきょ出願しゅつがんちゅうのツー・ステージ・ピストン・ドリブル・オペレーティング・システム(ガスピストン方式ほうしき)である。
LR-300
ZM-ウェポンズが開発かいはつしたM4クローンである。動作どうさ機構きこうをショート・ストロークピストン方式ほうしき変更へんこうすることで、ストック内部ないぶまではいんだバッファー・スプリングを省略しょうりゃくできたため、りたたみしきストックに変更へんこうすることができた。ヤンキー・ヒル・マシーン(えい:Yankee Hill Machine Co, Inc. YHM)しゃ下請したうけとしてパーツを納品のうひんしている。
YHMしゃ自社じしゃブランドでYMH-15製作せいさくしている。オリジナルのハンドガードとりたたみしき伸縮しんしゅくストックを装備そうびしている。
カナダM1911メーカー「パラオーディナンス」のアメリカ支社ししゃパラUSAしゃ自社じしゃブランドでタクティカル・ターゲット・ライフル (Tactical Target Rifle) として発売はつばいしている。
SIG516英語えいごばん
シグしゃせいのSIG516(14.5インチ)
SIG SAUERしゃがDSEi 2009で一般いっぱん公開こうかいさせたM4クローンである。バレルのながさで複数ふくすうのバージョンがある。開発かいはつしたエンジニアの何人なんにんかはもとH&Kしゃのスタッフ。
作動さどう方法ほうほうはシグしゃのライフル同様どうようガスあつ利用りようのガス・ピストン方式ほうしきでターン・ボルト・ロッキングがまれている。
SIG MCX
シグしゃせいのSIG MCX
シグしゃが2015ねんのSHOT SHOWで発表はっぴょうしたM4クローンである。SIG516とおなじくバレルのながさで複数ふくすうのバージョンがある。動作どうさ機構きこうをショート・ストロークピストン方式ほうしき変更へんこうすることで、ストック内部ないぶまではいんだバッファー・スプリングを省略しょうりゃくできたため、りたたみしきストックに変更へんこうすることができた。ハンドガードはマグプルしゃのM-LOK規格きかく適合てきごうしており、必要ひつようおうじてピカティニー・レール増設ぞうせつできる。また、機関きかんのパーツをえることで5.56mm NATOだんと、口径こうけいのサイズのちかたまである.300 AAC Blackoutたまじゅう本体ほんたいえることなく使つかけられ、この機構きこうはマルチキャリバーともばれる。警察けいさつ機関きかん特殊とくしゅ部隊ぶたいでの採用さいようおおい。
たん機関きかんじゅうモデルのSIG MPX存在そんざいする。
ハーネルMK556英語えいごばん
MK556のセミオートバージョンであるCR233
きゅうひがしドイツズール拠点きょてんC.G.ハーネル英語えいごばんしゃ開発かいはつしたM4クローンである。設計せっけいはガスピストン方式ほうしきであり、2020ねんドイツ連邦れんぽうぐん新型しんがた小銃しょうじゅう採用さいようされたが、ライバルであるH&K HK433開発かいはつしていたH&Kしゃ特許とっきょ侵害しんがい異議いぎもうてしたことにより凍結とうけつされた。
MARS-L
LMTしゃ開発かいはつしたM4クローンである。ニュージーランドぐんエストニア国防こくぼうぐん主力しゅりょく小銃しょうじゅう選定せんていされ、両国りょうこく納入のうにゅうしている。
セレクターだけでなくボルトストップレバーやチャージングハンドルがアンビされ、アッパーレシーバーはハンドガードと一体化いったいかしたモノリシック構造こうぞうとなっている。弾倉だんそうマグプルしゃ樹脂じゅしせいPMAGが標準ひょうじゅんとなっている。アイアンサイトはピカティニー・レール規格きかく対応たいおうしたものをこうけするが、ニュージーランドぐん使用しようするACOGには簡素かんそなアイアンサイトが付属ふぞくしているためアイアンサイトを装着そうちゃくしないこともある。
当初とうしょ銃身じゅうしんちょうが16インチで作動さどう方式ほうしきはダイレクト・インピンジメント方式ほうしきだったが、2019ねんから導入どうにゅうされたものはM-LOK規格きかくのハンドガードに変更へんこうされただけでなく銃身じゅうしんちょうは14.5インチに短縮たんしゅくされ、作動さどう方式ほうしきはショートストロークピストン方式ほうしきあらためられたものとなっている。
LVOA-C英語えいごばん
ノースカロライナしゅうのウォー・スポート・インダストリーしゃ開発かいはつしたM4クローン。LVOA-CのLVOAは"Low Visibility Operation / Applications for the modern war fighter."を意味いみしている。マズルブレーキフラッシュサプレッサー一体化いったいかした銃口じゅうこうと、銃口じゅうこうまでをむようにおおかたちをしたハンドガードが特徴とくちょう
CQ 5.56mm TypeA
2006ねん中国ちゅうごく北方ほっぽう工業こうぎょう公司こうし (Norinco) が発表はっぴょうしたM4クローンである。パラグアイぐん特殊とくしゅ部隊ぶたい採用さいようしている。
M4-WAC-47
ウクライナのウクロボロンプロムとアメリカのエアロスクラフト(ワールドワイドエアロスコーポレーションの一部いちぶ)が開発かいはつしたM4クローンである。ウクライナ陸軍りくぐんウクライナ国家こっか国境こっきょうちょう次期じき主力しゅりょく小銃しょうじゅうとしてテストされている。
サコ M23
ショートストロークピストン方式ほうしきのアサルトライフル。フィンランドとスウェーデンけに開発かいはつされた。
VPO-140 "ヴェープル-15"
ロシアのモロトがM4カービンをコピー生産せいさんしたもの。基本きほんてきには民間みんかんけで10れんマガジンセミオートのみという構成こうせいである。

報告ほうこく資料しりょう

[編集へんしゅう]

2002ねん4がつ、ネーティック兵士へいしセンターにてチャーリー・ディーン中佐ちゅうさとサム・ニューランド一等いっとう軍曹ぐんそう発表はっぴょうした、アナコンダ作戦さくせんなどアフガニスタンでの軍事ぐんじ行動こうどうにおいて使用しようされたM4A1にかんする兵士へいしからの報告ほうこく内容ないよう以下いかのとおりである。

  • 射撃しゃげきにハンドガードがガタつき、過熱かねつする - 34%
  • M68 リフレックスサイトの照準しょうじゅんわせづらい - 15%
  • クリーニングキットにツールとしてヘアブラシを追加ついかした - 35%
  • クリーニングキットにツールとしてデンタルピック(楊枝ようじ)を追加ついかした - 24%
  • 報告ほうこくされた動作どうさ不良ふりょう以下いかのとおり。
    • 20% - じゅう装填そうてん
    • 15% - ジャム
    • 13% - 弾倉だんそう起因きいんする装弾そうだん不良ふりょう
  • M4A1に信頼しんらいいている - 89%
  • メンテナンスの手間てま不満ふまんがある - 20%

2007ねん ダスト・テスト結果けっか

[編集へんしゅう]

2007ねんあきメリーランドしゅうアバディーン試験場しけんじょうにおいて、M4はの3つのライフル、XM8SCARHK416とともに、砂塵さじんおお状況じょうきょうでの試験しけんおこなわれた。この試験しけんではかくライフルが10ちょうずつ用意よういされ、1ちょうにつき6,000はつ射撃しゃげきされ、全体ぜんたいでは1つの種類しゅるいにつき60,000はつ発射はっしゃされたことになる。その結果けっか、M4はのライフルよりはるかにおおい882かい射撃しゃげき停止ていし障害しょうがいこし、19かい部品ぶひん修理しゅうり必要ひつようとした。XM8がもっと障害しょうがいすくなく、障害しょうがいは116かい重大じゅうだい障害しょうがいが11かいであった。SCARは223かい、HK416は233かい障害しょうがい発生はっせいがあった。同年どうねんなつおこなわれたテストでは、M4は合計ごうけい310かい障害しょうがいこし、11かい重大じゅうだい障害しょうがいであり、あきのテストとはまったちが結果けっかした。あきおこなわれたテストにおいてほかの3ちょうのライフルはおおよそ新品しんぴんであったがM4は以前いぜんからこの試験場しけんじょうにて使用しようされていたものを使用しようしていたとされ、このダストテストの公平こうへいせい疑問ぎもんしょうじる。この結果けっかをふまえ、アメリカ陸軍りくぐんはM4のバレルをあたらしいコールド・ハンマー製法せいほうによって寿命じゅみょう延長えんちょう信頼しんらいせい向上こうじょうさせる計画けいかく存在そんざいする。対策たいさくとしてべい陸軍りくぐんは2009ねん3がつごろから改良かいりょうされたSTANAGマガジンの配備はいび開始かいしした。

採用さいようこく

[編集へんしゅう]

登場とうじょう作品さくひん

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ Guns.com 「FNH Lands Army M4 Contract, Underbids Colt, Remington」
  2. ^ FN Awarded U.S. Army Contract for M4 and M4A1 Carbines” (英語えいご). FN® (2020ねん2がつ20日はつか). 2021ねん12月16にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c COLT M4 SELECT FIRE CARBINE”. Colt Firearms. 2018ねん9がつ24にち閲覧えつらん
  4. ^ 日本にっぽんさらされるテロの脅威きょうい自衛隊じえいたい出動しゅつどうする場合ばあい治安ちあん対策たいさくはどこまでなされているのか. しゅうプレNEWS. (2015ねん4がつ14にち)

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]