M2 60mm 迫撃はくげき砲ほう

M2 60mm迫撃はくげき砲ほう

砲弾ほうだん。左ひだりからM69訓練くんれん弾だん・M49A2榴弾りゅうだん・M302白しろ燐りん発煙はつえん弾だん・M83照明しょうめい弾だん

M2 60mm迫撃はくげき砲ほう（英語えいご: M2 60mm Mortar）は、アメリカ軍ぐんが第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん-ベトナム戦争せんそうにかけて使用しようした軽けい迫撃はくげき砲ほうである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

M2迫撃はくげき砲ほうは、M1 81mm 迫撃はくげき砲ほうと手榴弾しゅりゅうだんのギャップを埋うめるために、1920年代ねんだい後半こうはんからフランスのストークブラン社しゃ製せいMle 1935 60mm迫撃はくげき砲ほうのライセンス生産せいさんとして、アメリカ陸軍りくぐん軍ぐん需品じゅひん部ぶにより開発かいはつが始はじまり、1930年代ねんだい後期こうきに試験しけんを受うけた。1940年ねん1月がつ、最初さいしょの1,500門もんの発注はっちゅうがなされ、最終さいしゅう的てきに約やく60,000門もんが生産せいさんされた^[1]。

アメリカ軍ぐんにおいては、砲ほう本体ほんたいがM2迫撃はくげき砲ほう、支持しじ構造こうぞうがM2（のちにM5）マウントとして制式せいしき化かされている。M2迫撃はくげき砲ほうは砲身ほうしんと撃げき針はり、マウントは二に脚きゃくと底そこ板ばんなどによって構成こうせいされている^[2]。主おもに榴弾りゅうだんを使用しようするが、夜間やかん、低空ていくう侵入しんにゅうしてくる敵てき機きを迎撃げいげきする際さいにM83照明しょうめい弾だんを発射はっしゃして対空たいくう射撃しゃげきの支援しえんを行おこなったこともある。

初はじめて実戦じっせん投入とうにゅうされた第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん当時とうじのアメリカ軍ぐんの歩兵ほへい連隊れんたいでは1個いっこ連隊れんたいに27門もんが装備そうびされていた。歩兵ほへい中隊ちゅうたいごとに編成へんせいされた火器かき小隊しょうたいに3門もんずつ配備はいびされ、歩兵ほへい3個こ小隊しょうたいを3門もんのM2迫撃はくげき砲ほうが支援しえんするようになっていた^[3]。第だい二に次じ大戦たいせん以降いこうも、1942年ねんに制式せいしき採用さいようされたM19 60mm 迫撃はくげき砲ほうと共ともに朝鮮ちょうせん戦争せんそうやベトナム戦争せんそうで使用しようされたが、現在げんざいは新型しんがたのM224 60mm 迫撃はくげき砲ほうに更新こうしんされて退役たいえきしている。

また、原はら設計せっけい国こくであるフランス軍ぐんにおいても、オリジナルのMle 1935 60mm迫撃はくげき砲ほうとともに運用うんようされ、第だい一いち次じインドシナ戦争せんそうやアルジェリア戦争せんそうでも使用しようされた。日本にっぽんでも1951年ねんより供与きょうよされ、陸上りくじょう自衛隊じえいたいによって使用しようされていたが、現在げんざいは退役たいえきしている。