ペシュメルガ

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ペシュメルガ
ペシュメルガと自治じち政府せいふもちいるクルドのはた
創設そうせつ 1920年代ねんだい
所属しょぞく組織そしき クルディスタン自治じち政府せいふ
兵科へいか 陸軍りくぐん
人員じんいん 27まん5せんにん(2017ねん推定すいてい)
おも戦歴せんれき だいいち世界せかい大戦たいせん
イラク戦争せんそう
イラクでのたたかい (2013–2017)
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ペシュメルガクルド: Pêşmerge / پێشمەرگە、「かうもの」の)は、イラクりょうクルディスタン自治じち政府せいふ保有ほゆうする軍事ぐんじ組織そしき

概要がいよう[編集へんしゅう]

独立どくりつ自治じち拡大かくだいもとめるクルドじんは1920年代ねんだいから、崩壊ほうかいしたオスマン帝国ていこくぐんなどの武器ぶき使つかい、イギリス委任いにん統治とうちりょうメソポタミア当局とうきょくやイラク政府せいふたいする抵抗ていこう活動かつどうつづけてきた。冷戦れいせんにはきゅうソ連それんせい兵器へいき取得しゅとくしたが、イラクのフセイン政権せいけんから苛烈かれつ鎮圧ちんあつ作戦さくせん対象たいしょうとされ、劣勢れっせいいられた。2003ねんイラク戦争せんそうでフセイン政権せいけん崩壊ほうかいすると、クルディスタン自治じち政府せいふ正式せいしき武装ぶそう組織そしきとなり、年間ねんかん5おくドル程度ていどとうじて兵力へいりょく装備そうび拡充かくじゅうした。フセイン政権せいけんISIL(イスラムこく)にたいして共闘きょうとう関係かんけいにあるアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくから、オバマ政権せいけん時代じだいまでで総額そうがく10おくドルの軍事ぐんじ援助えんじょけた[1]

ペシュメルガは15まんにん~20まんにんと、主要しゅよう先進せんしんこくいちこく陸軍りくぐん兵力へいりょくあるいはそう兵力へいりょく相当そうとうする人員じんいんすうようし、36旅団りょだんなどを運用うんようしている。きゅう世代せだい主力しゅりょく戦車せんしゃ保有ほゆうしているが、あくまで主体しゅたいけい歩兵ほへいであり、中東ちゅうとうおお各種かくしゅAKけい火器かき英語えいごばんきゅうソ連それんせい軍用ぐんよう車両しゃりょうおも使用しようしてきた。近年きんねんは、個人こじん携行けいこう火器かき装甲車そうこうしゃ中心ちゅうしんアメリカドイツなどから欧米おうべいせい武器ぶき供給きょうきゅうされている。航空こうくう戦力せんりょくとしてヘリコプター部隊ぶたい保有ほゆうしている。なお、活動かつどう地域ちいき内陸ないりくのため、海軍かいぐん存在そんざいしない。

フセイン政権せいけん崩壊ほうかい、ペシュメルガはべいぐん呼応こおうして、イラク北部ほくぶすなわちクルディスタン南部なんぶ主要しゅよう都市としキルクーク制圧せいあつした。2014ねん、ISILの猛攻もうこうけたイラクの政府せいふぐん警察けいさつ各地かくち敗走はいそうしたのにたいして、ペシュメルガは抵抗ていこう反撃はんげき。2017ねん現在げんざいでは、クルディスタン自治じち地域ちいきそとふくめてイラクりょうの14%を支配しはいしている[1]

ペシュメルガの装備そうび[編集へんしゅう]

M16かまえるペシュメルガの兵士へいし

火器かき[編集へんしゅう]

しょう火器かき[編集へんしゅう]

対戦たいせんしゃ火器かき[編集へんしゅう]

迫撃はくげきほう[編集へんしゅう]

携帯けいたいしき防空ぼうくうミサイルシステム[編集へんしゅう]

車両しゃりょう[編集へんしゅう]

ペシュメルガが保有ほゆうするT-55戦車せんしゃ

戦車せんしゃ[編集へんしゅう]

装甲車そうこうしゃ[編集へんしゅう]

航空機こうくうき[編集へんしゅう]

ヘリコプター[編集へんしゅう]

出典しゅってん脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 中東ちゅうとうカオス・クルドの胎動たいどう(なか)】軍事ぐんじりょく まいうしたて/「イスラムこく掃討そうとう 主力しゅりょくに『読売新聞よみうりしんぶん朝刊ちょうかん2017ねん10がつ9にち国際こくさいめん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]