ケシ (芥子 からし 、罌粟 げし 、Opium poppy、学名 がくめい Papaver somniferum )は、ケシ科 か ケシ属 ぞく に属 ぞく する一 いち 年 ねん 草 くさ の植物 しょくぶつ 。
日本語 にほんご の「ケシ」は英語 えいご の「poppy ( ポピー ) 」と同義 どうぎ とされる[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] が、英語 えいご では単 たん に「poppy 」といえばイギリス 各地 かくち に自生 じせい しており、園芸 えんげい 種 しゅ としても盛 さか んに栽培 さいばい されているヒナゲシ (corn poppy ( コーン・ポピー ) )を指 さ す。一方 いっぽう 日本語 にほんご で単 たん にケシといった場合 ばあい 、それが種 たね 指定 してい をも包含 ほうがん している場合 ばあい はもっぱら本 ほん 種 たね を指 さ す。英語 えいご では本 ほん 種 たね を「opium poppy ( オピウム・ポピー ) 」と呼 よ び「poppy 」とは明確 めいかく に区別 くべつ している。日本語 にほんご でも、他 た の園芸 えんげい 用 よう ケシ属 ぞく 植物 しょくぶつ と区別 くべつ するため、特 とく に本 ほん 種 たね を阿片 あへん ケシ(アヘンケシ)と呼 よ ぶことがあり、学会 がっかい などでは種 たね 小名 しょうみょう を用 もち いソムニフェルム種 しゅ と呼 よ ぶ。このソムニフェルム種 しゅ はリンネ の『植物 しょくぶつ の種 たね 』(1753年 ねん ) で記載 きさい された植物 しょくぶつ 種 しゅ の一 ひと つでもある[1] 。
芥子 からし という表記 ひょうき は本来 ほんらい カラシナ を指 さ す言葉 ことば であるが、ケシの種子 しゅし とカラシナの種子 しゅし がよく似 に ていることから、室町 むろまち 時代 ときよ 中期 ちゅうき に誤用 ごよう されて定着 ていちゃく したものであるとされる。
日本 にっぽん では「opium poppy 」など「opium 」産 さん 生 せい 植物 しょくぶつ はアヘン法 ほう で栽培 さいばい が禁止 きんし されている種 たね に指定 してい されており、政府 せいふ の許可 きょか を得 え ずして栽培 さいばい してはならない。「opium 」とはアヘン 、麻薬 まやく の意味 いみ である。
地中海 ちちゅうかい 地方 ちほう または東 ひがし ヨーロッパ原産 げんさん とも言 い われているが、野生 やせい 下 か にある原種 げんしゅ が発見 はっけん されていないため確証 かくしょう はない。
ケシ坊主 けしぼうず (果実 かじつ )に傷 きず をつけて樹脂 じゅし を採取 さいしゅ する
草丈 くさたけ は1-2メートル 程度 ていど で、葉 は の形 かたち は長 ちょう 楕円 だえん ~長 ちょう 卵 たまご 形 がた で、上 うえ の葉 は ほど小 ちい さくなる。
葉 は に関 かん して他 た のケシ属 ぞく とは、
葉柄 ようへい がなく茎 くき を抱 いだ く。他 た のケシ属 ぞく は葉柄 ようへい がある。
切 き れ込 こ みが浅 あさ く縁 えん が波打 なみう つ。他 た のケシ属 ぞく は深 ふか く切 き れ込 こ み細 こま かく裂 さ けるものが多 おお い。
色 いろ がロウで覆 おお われたような緑 みどり 灰色 はいいろ である。他 た のケシ属 ぞく は緑 みどり が鮮明 せんめい なものが多 おお い。
表 ひょう も裏 うら もほとんど無 む 毛 け である。葉 は に限 かぎ らず、本 ほん 種 しゅ はほぼ無 む 毛 け である。
といった点 てん で区別 くべつ できるが、これらの特徴 とくちょう は品種 ひんしゅ によってかなり差 さ がある。
播種 はしゅ 後半 こうはん 年 とし ほどで開花 かいか する。通常 つうじょう は前年 ぜんねん の秋 あき に播種 はしゅ するので開花 かいか 期 き は4-6月 がつ 頃 ごろ になる。花 はな は茎 ぐき の先端 せんたん に一 ひと つだけ付 つ き、つぼみのときは下向 したむ きで開花 かいか と同時 どうじ に天頂 てんちょう を向 む く。また2枚 まい ある萼 がく (がく) は開花 かいか と同時 どうじ に脱落 だつらく する。一 いち 日 にち 花 はな であり翌日 よくじつ には散 ち る。大 おお きさは10-15cm と草丈 くさたけ に比較 ひかく して大 おお きく、悪臭 あくしゅう がある。花弁 はなびら は一 いち 重 じゅう 咲 ざ きの品種 ひんしゅ では4枚 まい で、色 いろ は基本 きほん 色 しょく として紅 べに 、白 しろ 、紫 むらさき があり青 あお と黄 き はない。単色 たんしょく の品種 ひんしゅ も多 おお いが、観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ はこれらの中 なか 間 あいだ や、これらが混 ま じった「絞 しぼ り」など様々 さまざま な変化 へんか を見 み せ観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ はモルヒネアルカロイドの含 ふく む量 りょう を極端 きょくたん に少 すく なくまたは含 ふく まなくされており、アヘンアルカロイドの採取 さいしゅ は不可能 ふかのう である。但 ただ し日本 にっぽん ではモルヒネを含 ふく まない観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ の栽培 さいばい も禁止 きんし されて居 い る。ケシのOpium poppyは基本 きほん 色 しょく に黄 き を欠 か くことから、他 た のヒナゲシ (poppy)アザミゲシ 等 ひとし には多 おお い、黄 き や橙色 だいだいいろ 系 けい の花 はな を作 つく ることは不可能 ふかのう である。八重咲 やえざ きの観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ では花弁 はなびら の縁 えん が細 ほそ 裂 きれ するものがある。なおアヘン採取 さいしゅ 用 よう の薬用 やくよう に品種 ひんしゅ 改良 かいりょう されたOpium poppyはどれも一 いち 重 じゅう 咲 ざ きである。
種子 しゅし
花 はな が枯 か れて数日 すうじつ すると、芥子坊主 けしぼうず と呼 よ ばれる独特 どくとく の形 かたち の鶏卵 けいらん ~握 にぎ りこぶし大 だい の果実 かじつ を実 みの らす。この芥子坊主 けしぼうず の形 かたち も品種 ひんしゅ によって真 しん 球 だま に近 ちか い球形 きゅうけい や楕円 だえん 球形 きゅうけい と、様々 さまざま に変化 へんか する。八重咲 やえざ きなどの観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ も結実 けつじつ するが、実 み の大 おお きさやモルヒネ 含有 がんゆう 量 りょう は薬用 やくよう のアヘン採取 さいしゅ 用 よう の品種 ひんしゅ には遠 とお く及 およ ばず、ほとんどまたは全 まった く含 ふく まれないので採取 さいしゅ 不可能 ふかのう である。だが、どの観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ も未熟 みじゅく 果 はて の表面 ひょうめん に浅 あさ い傷 きず をつけると白 しろ い乳汁 にゅうじゅう を滲出 しんしゅつ する[2] 。薬用 やくよう 品種 ひんしゅ では麻薬 まやく 成分 せいぶん であるモルヒネを含 ふく む白色 はくしょく ~淡紅 あわべに 色 しょく の乳液 にゅうえき が浸出 しんしゅつ し、しばらくすると粘性 ねんせい を示 しめ し黒 くろ 化 か する。これをへら でかき集 あつ め乾燥 かんそう したものが生 なま アヘンである。果実 かじつ が熟 じゅく すと植物 しょくぶつ 体 たい は枯死 こし し、熟 じゅく した果実 かじつ の天頂 てんちょう に穴 あな があき、径 みち 0.5mm に満 み たない微細 びさい な種子 しゅし が飛 と び出 だ す(非常 ひじょう に細 こま かい物 もの を「ケシ粒 けしつぶ のような~」と表現 ひょうげん するのは、これが由来 ゆらい )。種子 しゅし は腎 じん 形 がた であり、表面 ひょうめん には網目 あみめ 模様 もよう があるが、肉眼 にくがん では確認 かくにん しにくい。色 いろ は品種 ひんしゅ により白 しろ から黒 くろ まで変化 へんか するが、食用 しょくよう に売 う られているものは象牙 ぞうげ 色 しょく と黒 くろ [注釈 ちゅうしゃく 1] が多 おお い。
非常 ひじょう に古 ふる くから栽培 さいばい されているだけあって、数 すう 多 おお くの亜種 あしゅ や品種 ひんしゅ がある。下記 かき は一部 いちぶ [3] 。
世界 せかい 各地 かくち の気候 きこう に合 あ わせた、以下 いか の基本 きほん 六 ろく 型 がた がある。各 かく 亜種 あしゅ の中 なか にさらに様々 さまざま な品種 ひんしゅ がある。
亜熱帯 あねったい 気候 きこう 型 がた
P. somuniferm ssp. indicum
インド 系統 けいとう 種 しゅ とも言 い う。アヘン採取 さいしゅ 用 よう の品種 ひんしゅ はほとんどが白 しろ い花 はな を咲 さ かせるが、この種 たね は赤 あか い花 はな を咲 さ かせる。果実 かじつ は小 ちい さく楕円 だえん 球形 きゅうけい 、もしくは広 こう 楕円 だえん 球形 きゅうけい 。
小 しょう アジア気候 きこう 型 がた
P. somuniferm ssp. anatolicum
トルコ 系統 けいとう 種 しゅ ともボスニア 種 たね とも言 い う。花 はな は白 しろ か、または青 あお 紫色 むらさきいろ を帯 お びる。果実 かじつ は大 おお きく扁 ひらた 球 だま 形 かたち 、もしくは卵 たまご 形 がた 。
中央 ちゅうおう アジア気候 きこう 型 がた
P. somuniferm ssp. centra-asiaticum
イラン 系統 けいとう 種 しゅ 、イラン種 しゅ などとも言 い う。英語 えいご では Persian White などと称 しょう される。果実 かじつ は小 ちい さく、球形 きゅうけい もしくは卵 たまご 形 がた 。
天山 てんざん 気候 きこう 型 がた
P. somuniferm ssp. tianshanicum
広 こう 楕円 だえん 球形 きゅうけい の大 おお きな果実 かじつ を稔 みの らす。
北方 ほっぽう 気候 きこう 型 がた
P. somniferm ssp. eurasiaticum
果実 かじつ は大 おお きく卵 たまご 形 がた もしくは球形 きゅうけい 。
蒙 こうむ 古 ふる 気候 きこう 型 がた
P. somuniferm ssp. mongolicum
果実 かじつ は大 おお きく球形 きゅうけい もしくは卵 たまご 形 がた 。日本 にっぽん で大正 たいしょう から昭和 しょうわ の初 はじ めにかけて品種 ひんしゅ 改良 かいりょう された一貫 いっかん 種 しゅ もここに分類 ぶんるい される。
観賞 かんしょう 目的 もくてき の園芸 えんげい 品種 ひんしゅ [ 編集 へんしゅう ]
ボタンゲシ
ボタンゲシ
P. somniferum var. paeoniflorum
P. somniferum var. laciniatum
八重咲 やえざ きの品種 ひんしゅ で、ボタン に似 に た非常 ひじょう に華 はな やかな花 はな を咲 さ かせる。日本 にっぽん にはアヘン採取 さいしゅ 用 よう のケシと同 どう 時期 じき に渡来 とらい し、浮世絵 うきよえ などにも好 この んで描 えが かれた。
var. paeoniflorum と var. laciniatum では形態 けいたい が異 こと なり、後者 こうしゃ は花弁 はなびら が糸 いと のように細 ほそ く裂 さ けるが、日本 にっぽん ではあへん法 ほう により栽培 さいばい が禁止 きんし され、園芸 えんげい 種 しゅ としての命脈 めいみゃく が絶 た えたこともあるので、和名 わみょう では区別 くべつ していないようである。
日本 にっぽん 国外 こくがい では種 たね 小名 しょうみょう の somniferum を略 りゃく して販売 はんばい するところもあるので、海外 かいがい 旅行 りょこう の際 さい 、あるいはインターネット等 とう による通販 つうはん で知 し らずに種子 しゅし を購入 こうにゅう し、栽培 さいばい 後 ご にあへん法 ほう 違反 いはん で摘発 てきはつ される(発見 はっけん した警察官 けいさつかん に摘 つ み取 と り・焼却 しょうきゃく 処分 しょぶん を命 めい じられる)ことが多 おお い品種 ひんしゅ でもある。
デニッシュフラッグ Danish Flag
日本 にっぽん 国外 こくがい で観賞 かんしょう 用 よう に品種 ひんしゅ 改良 かいりょう され開発 かいはつ された品種 ひんしゅ で、赤地 あかじ に白 しろ い十字 じゅうじ 模様 もよう の入 はい った花弁 はなびら の縁 えん が細 ほそ く裂 さ けるといった、凝 こ った一 いち 重 じゅう の花 はな を咲 さ かせる。その様相 ようそう がデンマークの国旗 こっき に似 に るので、この品種 ひんしゅ 名 めい が付 つ いたものと思 おも われる。ただし P. somniferum であるため、日本 にっぽん では栽培 さいばい できない。観賞 かんしょう 用 よう の品種 ひんしゅ はアヘンアルカロイド、モルヒネ物質 ぶっしつ は含有 がんゆう 料 りょう は少 すく なくされ、採取 さいしゅ 不能 ふのう であるが、一般 いっぱん に見分 みわ けが難 むずか しいのと、敗戦 はいせん 時 じ に麻 あさ (あさ)マリファナを含 ふく むので、繊維 せんい 用 よう に栽培 さいばい して居 い たがGHQに指摘 してき されたため、全 すべ て栽培 さいばい を禁止 きんし する約束 やくそく となったので、それまでは栽培 さいばい されて居 い た観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ (モルヒネは少 すく なく採取 さいしゅ 不能 ふのう 品種 ひんしゅ )も栽培 さいばい を禁止 きんし する事 こと になった。
本 ほん 種 しゅ の未熟 みじゅく 果 はて に傷 きず をつけると出 で てくる乳液 にゅうえき からアヘン が穫 か れ、それから精製 せいせい されるモルヒネ や、モルヒネを化学 かがく 的 てき に変化 へんか させたヘロイン は法律 ほうりつ 上 じょう 麻薬 まやく に指定 してい されている。ヘロインは完全 かんぜん な違法 いほう 麻薬 まやく だが、医療 いりょう 麻薬 まやく のモルヒネは鎮痛 ちんつう 鎮静 ちんせい 剤 ざい として医学 いがく ・薬学 やくがく 的 てき に重要 じゅうよう で、特 とく にがん 患者 かんじゃ の激痛 げきつう 緩和 かんわ や麻酔 ますい 科 か 、ペインクリニック での治療 ちりょう に不可欠 ふかけつ であり、医師 いし の処方 しょほう に依 よ る適切 てきせつ な使用 しよう に基 もと づけば依存 いぞん 症 しょう に陥 おちい ることもない。麻薬 まやく とは本来 ほんらい 医療 いりょう 用 よう の医薬品 いやくひん である。
種子 しゅし は煎 せんじ ると香 こう ばしく、あんパン やケーキ に振 ふ り掛 か けたり、七味唐辛子 しちみとうがらし に混 ま ぜたりするなどして使 つか われる。和菓子 わがし のけし餅 もち 、松風 まつかぜ には必須 ひっす の材料 ざいりょう である。中央 ちゅうおう ヨーロッパ から東 ひがし ヨーロッパ ではポピーシードで作 つく った餡 あん 状 じょう のペーストをシュトゥルーデル 、シュトレン 、パイ 、ハマンタッシェン などの菓子 かし のフィリングとしてよく用 もち いる。モルヒネの含 ふく まれていない品種 ひんしゅ は特 とく にポーランド料理 りょうり ではマコヴィエツ (ポーランド語 ご 版 ばん ) などのパンやケーキに大量 たいりょう に用 もち いられることが広 ひろ く知 し られている。東 ひがし インド では、種子 しゅし をすり潰 つぶ して煮込 にこ み料理 りょうり に加 くわ える他 ほか 、ケシの実 み のチャツネ も作 つく られる。
栽培 さいばい 品種 ひんしゅ にもよるが、種子 しゅし にはモルヒネが含 ふく まれていないか、含 ふく まれていてもごく微量 びりょう である。長年 ながねん にわたって食用 しょくよう に供 きょう されてきた歴史 れきし があるため、普通 ふつう どの国 くに においてもポピーシードは規制 きせい 対象 たいしょう となっていない。日本 にっぽん においても、あへん法 ほう では種子 しゅし は取 と り締 しま りの対象 たいしょう から外 はず されており、ゆえに所持 しょじ していても法的 ほうてき には問題 もんだい にならない。しかし発芽 はつが すると法 ほう に触 ふ れるので、日本 にっぽん で販売 はんばい されているケシの種子 しゅし は、加熱 かねつ による発芽 はつが 防止 ぼうし 処理 しょり が施 ほどこ されている。
例外 れいがい としてシンガポール のように、微量 びりょう であってもモルヒネが含 ふく まれていることを問題 もんだい 視 し し、ポピーシードの使用 しよう そのものを禁止 きんし している国 くに もある。またアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく には、ポピーシードを材料 ざいりょう に用 もち いた食品 しょくひん を食 た べたあとに、尿 にょう 検査 けんさ で陽性 ようせい 反応 はんのう が出 で て解雇 かいこ された、という事例 じれい がある[4] 。
また、種子 しゅし には多量 たりょう の油分 ゆぶん が含 ふく まれているため、これを絞 しぼ った芥子 からし 油 ゆ (英語 えいご 版 ばん ) (ポピーシードオイル)も食用 しょくよう や石鹸 せっけん の製造 せいぞう 、油彩 ゆさい 画 が の絵 え の具 ぐ を溶 と く描画 びょうが 油 ゆ に使 つか われる。けし油 ゆ は植物 しょくぶつ 油 ゆ としてはかなり高価 こうか な部類 ぶるい に入 はい るので、一般 いっぱん 的 てき には食用 しょくよう よりはむしろ描画 びょうが 油 ゆ として使用 しよう される。
ケシは移植 いしょく することができないので、直播 じきまき しなければならない。あぜ幅 はば 50cmに作 つく り、9月 がつ 下旬 げじゅん 、10アール 当 あ たり180ml の割合 わりあい で種子 しゅし を播 ま く。翌 よく 春 はる 、間 あいだ 引 び き して株間 かぶま 約 やく 10cmとする。5月上 じょう 中旬 ちゅうじゅん に開花 かいか 。花弁 はなびら が落下 らっか し数日 すうじつ を経 へ て子房 しぼう が十分 じゅうぶん に発育 はついく した頃 ころ 、子房 しぼう の立 たて 隆 たかし 線 せん に沿 そ って浅 あさ く切 き り傷 きず をつけ、アヘンを採取 さいしゅ する。
栽培 さいばい 植物 しょくぶつ としての歴史 れきし は古 ふる く、紀元前 きげんぜん 5000年 ねん 頃 ごろ と考 かんが えられるスイス の遺跡 いせき から本 ほん 種 しゅ の種子 しゅし が発見 はっけん されている[注釈 ちゅうしゃく 2] 。四 よん 大 だい 文明 ぶんめい が興 おこ った頃 ころ には既 すで に薬草 やくそう として栽培 さいばい されていたとされ、シュメール の楔形文字 くさびがたもじ 板 いた にも本 ほん 種 しゅ の栽培 さいばい 記録 きろく がある。本 ほん 種 しゅ の薬用 やくよう 利用 りよう はそこから古代 こだい エジプト を経 へ て古代 こだい ギリシア に伝 つた わったと考 かんが えられ、ロ ろ ーマ帝国 まていこく を経 へ てヨーロッパ 全土 ぜんど に広 ひろ まった。その間 あいだ に帝国 ていこく の退廃 たいはい を映 うつ して利用 りよう 法 ほう も麻薬 まやく 用 よう へと変貌 へんぼう を遂 と げ、大 だい 航海 こうかい 時代 じだい を経 へ てアヘン 原料 げんりょう として世界 せかい 各地 かくち に広 ひろ まった。特 とく にイギリス は植民 しょくみん 地 ち であったインド で本 ほん 種 たね の大々的 だいだいてき な栽培 さいばい を行 おこな い、生産 せいさん されたアヘンを清 きよし へ輸出 ゆしゅつ して莫大 ばくだい な利益 りえき をあげた。
日本 にっぽん では、室町 むろまち 時代 ときよ に南蛮 なんばん 貿易 ぼうえき によってケシの種 たね がインドから津軽 つがる 地方 ちほう (現在 げんざい の青森 あおもり 県 けん 西部 せいぶ )にもたらされ、それが「ツガル」というケシの俗称 ぞくしょう となったという伝承 でんしょう がある[5] 。その後 ご 現在 げんざい の山梨 やまなし 県 けん 、和歌山 わかやま 県 けん 、大阪 おおさか 府 ふ 付近 ふきん などで少量 しょうりょう が産出 さんしゅつ されたがいずれも少量 しょうりょう で高価 こうか であり、用途 ようと も医療 いりょう 用 よう に限 かぎ られていた。明治 めいじ の半 なか ば、大阪 おおさか 府 ふ の農民 のうみん 二 に 反 はん 長音 ちょうおん 蔵 ぞう がケシ栽培 さいばい を政府 せいふ に建白 けんぱく 。地元 じもと の大阪 おおさか 府 ふ 三島 みしま 郡 ぐん で大 だい 規模 きぼ 生産 せいさん に乗 の り出 だ すとともに、品種 ひんしゅ 改良 かいりょう に尽力 じんりょく し、モルヒネ含有 がんゆう 量 りょう が既存 きそん 種 しゅ の数 すう 倍 ばい に達 たっ する一貫 いっかん 種 しゅ と呼 よ ばれる優良 ゆうりょう 品種 ひんしゅ を作出 さくしゅつ した。日本 にっぽん は台湾 たいわん 統治 とうち 開始 かいし 後 ご 、台湾 たいわん においてアヘンの製造 せいぞう と消費 しょうひ が一大 いちだい 産業 さんぎょう になっていることを知 し った。台湾 たいわん 総督 そうとく 府 ふ 衛生 えいせい 顧問 こもん だった後藤 ごとう 新平 しんぺい は台湾 たいわん のケシ栽培 さいばい を課税 かぜい 対象 たいしょう とし、段階 だんかい 的 てき に課税 かぜい を厳格 げんかく 化 か することで、40年 ねん をかけ台湾 たいわん のケシ生産 せいさん を消滅 しょうめつ させた一方 いっぽう で内地 ないち では二 に 反 はん 長音 ちょうおん 蔵 ぞう のケシ栽培 さいばい を積極 せっきょく 的 てき に後援 こうえん し、日本 にっぽん 国内 こくない のアヘンの生産 せいさん と台湾 たいわん への輸出 ゆしゅつ ・販売 はんばい を台湾 たいわん 総督 そうとく 府 ふ の専売 せんばい 制 せい とし、莫大 ばくだい な利益 りえき を得 え た。1935年 ねん 頃 ごろ には全国 ぜんこく 作付 さくづ けが100ha に達 たっ し、5月の開花 かいか 期 き には広大 こうだい なケシ畑 はたけ に雪白 せっぱく の花 はな が広 ひろ がり、非常 ひじょう な壮観 そうかん を呈 てい した。当時 とうじ のアヘン年間 ねんかん 生産 せいさん 量 りょう は15t に達 たっ し、全国 ぜんこく 産額 さんがく の50%は和歌山 わかやま 県 けん 有田 ありた 郡 ぐん で、40%が大阪 おおさか 府 ふ 三島 みしま 郡 ぐん がそれぞれ占 し めた。昭和 しょうわ に入 はい ると日本 にっぽん は日本 にっぽん 統治 とうち 時代 じだい の朝鮮 ちょうせん や満 まん 洲 しゅう の一部 いちぶ (熱 ねつ 河 かわ 省 しょう 。現在 げんざい の河北 かほく 省 しょう 、遼寧 りょうねい 省 しょう 、内モンゴル自治 うちもんごるじち 区 く の一部 いちぶ )でケシ栽培 さいばい を奨励 しょうれい し、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 ちゅう は満 まん 洲 しゅう 国 こく 、蒙 こうむ 古 こ 聯合 れんごう 自治 じち 政府 せいふ 、南京 なんきん 国民 こくみん 政府 せいふ などで大 だい 規模 きぼ 栽培 さいばい を行 おこな い、生成 せいせい されたアヘンに高額 こうがく の税 ぜい をかけ戦費 せんぴ を調達 ちょうたつ した[6] 。太平洋戦争 たいへいようせんそう 後 ご の1946年 ねん 、連合 れんごう 国軍 こくぐん 最高 さいこう 司令 しれい 官 かん 総 そう 司令 しれい 部 ぶ (GHQ)がモルヒネ物質 ぶっしつ が少 すく なく採取 さいしゅ 不能 ふのう な観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ を含 ふく めてケシの栽培 さいばい 禁止 きんし を命令 めいれい し、国内 こくない で生産 せいさん と観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ の栽培 さいばい は途絶 とだ えた。更 さら にあへん法 ほう が1954年 ねん に制定 せいてい され、翌 よく 1955年 ねん から薬用 やくよう 、研究 けんきゅう 用 よう の栽培 さいばい は再開 さいかい された。しかし戦前 せんぜん のような大 だい 規模 きぼ 栽培 さいばい は復活 ふっかつ することなく、現在 げんざい の栽培 さいばい 量 りょう は実験 じっけん 室 しつ レベルに留 とど まっている。モルヒネ物質 ぶっしつ をほとんど含 ふく まず、採取 さいしゅ 不能 ふのう な観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ の栽培 さいばい も、そのまま禁止 きんし されたままである。
多 おお くの国 くに がケシ栽培 さいばい に何 なん らかの規制 きせい をかけている一方 いっぽう で、園芸 えんげい 用 よう としてのケシ栽培 さいばい については規制 きせい していない国 くに も多 おお い。アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく ではモルヒネ原料 げんりょう となる種 たね を含 ふく むケシの栽培 さいばい も種子 しゅし の販売 はんばい も自由 じゆう で、ネット通販 つうはん で種子 しゅし を安価 あんか に購入 こうにゅう できる。英国 えいこく などヨーロッパでは、一 いち 面 めん に咲 さ きほこるケシ畑 はたけ が春 はる の風物詩 ふうぶつし になっている。なお、先進 せんしん 国 こく においては乾燥 かんそう させた本 ほん 種 しゅ の植物 しょくぶつ 体 たい を有機 ゆうき 溶媒 ようばい に浸 ひた してアルカロイド成分 せいぶん を浸出 しんしゅつ させる方法 ほうほう で効率 こうりつ 的 てき にモルヒネを回収 かいしゅう している。原始 げんし 的 てき なへら掻 が きによる採取 さいしゅ は、モルヒネの回収 かいしゅう 率 りつ が非 ひ 効率 こうりつ なこともあり、形 かたち としてアヘンを生産 せいさん する必要 ひつよう のあるアヘン輸出 ゆしゅつ 可能 かのう 国 こく か、非合法 ひごうほう 生産 せいさん 下 か でしか行 おこな われていない。現在 げんざい 、国際 こくさい 条約 じょうやく 下 か でアヘンの輸出 ゆしゅつ 可能 かのう な国家 こっか はインド、中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく 、日本 にっぽん 、北朝鮮 きたちょうせん の4ヶ国 かこく に限定 げんてい されているが、現在 げんざい も輸出 ゆしゅつ を継続 けいぞく しているのはインドのみであるため、国際 こくさい 条約 じょうやく 下 か においては、インドが本 ほん 種 たね の最大 さいだい の栽培 さいばい 地 ち といえる。このほか国際 こくさい 的 てき に紛争 ふんそう が起 お きている地域 ちいき で、住民 じゅうみん が手 て っ取 と り早 ばや く現金 げんきん 収入 しゅうにゅう を得 え るために国際 こくさい 条約 じょうやく を無視 むし して本 ほん 種 たね を栽培 さいばい するケースが多 おお い。旧 きゅう ソ連 それん の中央 ちゅうおう アジア や、長年 ながねん 内乱 ないらん が続 つづ いたアフガニスタン 、カンボジア 、中米 ちゅうべい などが新 あら たな非合法 ひごうほう 栽培 さいばい の中心 ちゅうしん 地 ち となっている。このケースにおいて、20世紀 せいき に非常 ひじょう に有名 ゆうめい だったのが、いわゆる黄金 おうごん の三角 さんかく 地帯 ちたい (ゴールデントライアングル)としても知 し られるミャンマー ・タイ ・ラオス の国境 こっきょう にまたがる地域 ちいき であるが、2002年 ねん 以降 いこう は同 どう 地域 ちいき での紛争 ふんそう が沈静 ちんせい 化 か し、ようやく同地 どうち の支配 しはい 権 けん を確保 かくほ できた政府 せいふ によって他 た の換金 かんきん 作物 さくもつ への転作 てんさく が奨励 しょうれい されるようになったため、低調 ていちょう 化 か している。ミャンマーでは政府 せいふ や国連 こくれん 薬物 やくぶつ 犯罪 はんざい 事務所 じむしょ が代替 だいたい 作物 さくもつ としてコーヒー 栽培 さいばい への転換 てんかん を進 すす めており、仕入 しい れなどで外国 がいこく 企業 きぎょう も支援 しえん している[7] 。
21世紀 せいき に入 はい ってから条約 じょうやく 無視 むし の不法 ふほう ケシ最大 さいだい 生産 せいさん 国 こく はアフガニスタンで、2014年 ねん 時点 じてん で全 ぜん 世界 せかい 生産 せいさん 量 りょう の70%が同 どう 国産 こくさん となっており、タリバン など同国 どうこく 反 はん 政府 せいふ 組織 そしき の重要 じゅうよう な資金 しきん 源 げん となっている[8] [9] 。国連 こくれん 薬物 やくぶつ 犯罪 はんざい 事務所 じむしょ の発表 はっぴょう では、2013年 ねん の世界 せかい の不法 ふほう なケシの作付 さくづ け面積 めんせき は約 やく 29万 まん 7000ヘクタール に及 およ ぶ[9] 。
日本 にっぽん でも、あへん法 ほう によってアヘンやモルヒネに対 たい する規制 きせい がかけられている。同 どう 法 ほう は太平洋戦争 たいへいようせんそう 前 まえ の満州 まんしゅう や朝鮮 ちょうせん で大 だい 規模 きぼ に行 おこな われた戦費 せんぴ 調達 ちょうたつ のためのアヘン生産 せいさん の反省 はんせい に基 もと づき、国内 こくない での大 だい 規模 きぼ 栽培 さいばい を例外 れいがい なく禁止 きんし する意図 いと の元 もと に策定 さくてい されている。ゆえにその内容 ないよう は他国 たこく に比較 ひかく して非常 ひじょう に厳 きび しい。現代 げんだい の日本 にっぽん において、あへん法 ほう に基 もと づく栽培 さいばい 許可 きょか を受 う けるには、栽培 さいばい 地 ち の周囲 しゅうい に二 に 重 じゅう の金網 かなあみ を張 は り巡 めぐ らせ門扉 もんぴ には施錠 せじょう する、夜間 やかん はレーザーセンサーを用 もち いて警備 けいび するといった非常 ひじょう に厳 きび しい条件 じょうけん を満 み たさなければならない。ゆえに実際 じっさい に許可 きょか を得 え て栽培 さいばい しているのは国 くに や地方自治体 ちほうじちたい の研究 けんきゅう 機関 きかん や、薬科 やっか 大学 だいがく や総合大学 そうごうだいがく の薬学部 やくがくぶ の薬草 やくそう 園 えん (東京 とうきょう 都 と 薬用 やくよう 植物 しょくぶつ 園 えん 、日本 にっぽん 大学 だいがく 薬学部 やくがくぶ や京都薬科大学 きょうとやっかだいがく の付属 ふぞく 薬用 やくよう 植物 しょくぶつ 園 えん など)、および国 くに の研究 けんきゅう 機関 きかん から委託 いたく されて栽培 さいばい している数 すう 軒 けん の農家 のうか が北海道 ほっかいどう にあるだけで、国内 こくない のアヘン生産 せいさん 量 りょう は実験 じっけん 室 しつ レベルに留 とど まっている。これではとても国内 こくない 需要 じゅよう を賄 まかな えないため他国 たこく からアヘンを輸入 ゆにゅう している。一方 いっぽう 、前述 ぜんじゅつ した個人 こじん 輸入 ゆにゅう や他 た の植物 しょくぶつ に種子 しゅし が付着 ふちゃく して(ケシとは知 し らずに)日本 にっぽん で栽培 さいばい ・自生 じせい してしまう例 れい が少 すく なからずある。知 し らずに栽培 さいばい されて居 い る観賞 かんしょう 用 よう 園芸 えんげい 品種 ひんしゅ はソムニフェルム種 しゅ であっても、モルヒネアルカロイドはほとんど含 ふく まず、採取 さいしゅ 不能 ふのう であり、むしろ野生 やせい 化 か したアツミゲシやハカマオニゲシの方 ほう がモルヒネアルカロイドを多 おお く含 ふく むが、日本 にっぽん ではGHQの命令 めいれい から続 つづ く法律 ほうりつ で、栽培 さいばい は禁止 きんし されたままとなって居 い るので、ポピーの栽培 さいばい で綺麗 きれい で観 み たことが無 な い場合 ばあい 、花 はな の形 かたち は似 に ているのでヒナゲシやオニゲシでは無 な くケシの場合 ばあい が有 あ るので、通信 つうしん 販売 はんばい で種子 しゅし を購入 こうにゅう する場合 ばあい には注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。
アヘン法 ほう 等 とう により他 た に栽培 さいばい が禁止 きんし されている仲間 なかま [ 編集 へんしゅう ]
ソムニフェルム種 しゅ の他 ほか にはアツミゲシ などのセティゲルム種 しゅ が規制 きせい 対象 たいしょう 。
アツミゲシ Papaver setigerum
アフリカ 原産 げんさん 。ケシの亜種 あしゅ と考 かんが えられていたが、染色 せんしょく 体 たい を調 しら べた結果 けっか 別種 べっしゅ と判明 はんめい 。ケシよりは小型 こがた 。1960年代 ねんだい に渥美半島 あつみはんとう で初 はじ めて帰化 きか が確認 かくにん されたことから命名 めいめい された。今 いま では日本 にっぽん 全国 ぜんこく に広 ひろ がっている。花 はな は薄紫 うすむらさき 色 しょく で、基部 きぶ は濃紫 こむらさき 色 しょく 。本 ほん 種 しゅ からアヘンが生成 せいせい された記録 きろく はなかったが、世界 せかい における栽培 さいばい の現状 げんじょう で述 の べられている有機 ゆうき 溶媒 ようばい を使用 しよう した化学 かがく 的 てき 手法 しゅほう によって本 ほん 種 しゅ からもアルカロイドの抽出 ちゅうしゅつ が可能 かのう である。
ハカマオニゲシ Papaver bracteatum
ペルシャ 原産 げんさん 。花 はな びらの下 した にハカマとよばれる小 しょう 葉 は が付 つ く。花 はな は深紅 しんく で、基部 きぶ に黒 くろ い斑点 はんてん がある。麻薬 まやく 類似 るいじ 成分 せいぶん であるテバイン を含 ふく むため、麻薬 まやく 及 およ び向 こう 精神 せいしん 薬 やく 取締 とりしまり 法 ほう により麻薬 まやく 原料 げんりょう 植物 しょくぶつ に定義 ていぎ されており、栽培 さいばい が禁止 きんし されている。オニゲシ (P. orientale ) によく似 に ているが、オニゲシに花 はな の基部 きぶ に大 おお きな托 たく 葉 ば はないなどの点 てん で区別 くべつ できるとされるが、同 おな じ特徴 とくちょう の品種 ひんしゅ があるので、見分 みわ けが非常 ひじょう に難 むずか しい。
なお、これ以外 いがい のヒナゲシ などの観賞 かんしょう 用 よう のケシは、麻薬 まやく 成分 せいぶん を含 ふく まないので栽培 さいばい しても問題 もんだい は無 な い。
見分 みわ け方 かた などについては、群馬 ぐんま 県 けん HP[10] 、東京 とうきょう 都 と 健康 けんこう 安全 あんぜん 研究 けんきゅう センター[11] など、行政 ぎょうせい 各所 かくしょ で説明 せつめい が行 おこな われている。日本 にっぽん において、これらケシが自生 じせい しているのを見 み つけた場合 ばあい は抜 ぬ かずに厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう 麻薬 まやく 取締 とりしまり 部 ぶ 、自治体 じちたい の薬 くすり 務 つとむ 課 か 、最寄 もよ りの警察 けいさつ 署 しょ などに通報 つうほう することとしている[12] [13] 。
^ ただし、英名 えいめい では blue poppy seed と呼 よ ばれ、色 いろ は青 あお ということになっている。
^ どのように利用 りよう されていたかは不明 ふめい 。
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